JP2002025858A - 固体電解コンデンサおよびその製法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製法

Info

Publication number
JP2002025858A
JP2002025858A JP2000204167A JP2000204167A JP2002025858A JP 2002025858 A JP2002025858 A JP 2002025858A JP 2000204167 A JP2000204167 A JP 2000204167A JP 2000204167 A JP2000204167 A JP 2000204167A JP 2002025858 A JP2002025858 A JP 2002025858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sintered body
anode lead
lead
capacitor element
cathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000204167A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Matsumoto
伊久夫 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2000204167A priority Critical patent/JP2002025858A/ja
Publication of JP2002025858A publication Critical patent/JP2002025858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極および陽極リードを接続する部分を同一
平面に形成しながら、直接陰極および陽極リードを接触
させて固定することができる構造の固体電解コンデンサ
およびその信頼性を向上させるこができる製法を提供す
る。 【解決手段】 金属粉末焼結体の一壁面のほぼ中央部に
陽極リード11の一端部が埋設され、その焼結体の外周
部に陰極12が形成されることによりコンデンサ素子1
が形成されている。この陽極リード11の先端部(他端
部)が焼結体の中心部から焼結体の側面の位置に端部を
有するようにフォーミングされている。そして、リード
フレームからなり、並置して設けられる板状の第1およ
び第2のリード2、3上などにコンデンサ素子1のフォ
ーミングされた陽極リード11および陰極12がそれぞ
れ直接載置され、導電性接着剤などにより陽極リード1
1および陰極12がそれぞれ第1および第2のリードに
電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンタル粉末など
の弁作用金属の焼結体からなる固体電解コンデンサおよ
びその製法に関する。さらに詳しくは、パッケージをで
きるだけ小さくしながら大きなコンデンサ素子を内蔵
し、容量値を大きくするなどの電気的特性を向上させる
ことができると共に、製造工程が簡単で、かつ、陽極リ
ードの接続の信頼性を向上させることができる固体電解
コンデンサおよびその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の固体電解コンデンサは、図5に示
されるように、コンデンサ素子1の陽極リード11が第
1の外部リード2と抵抗溶接などにより電気的に接続さ
れ、コンデンサ素子1の側壁に形成される陰極12がヒ
ューズ4を介して、または直接第2の外部リード3とそ
れぞれ電気的に接続され、その周囲が樹脂によりモール
ド成形されて樹脂製パッケージ5で被覆されることによ
り形成されている。第1および第2の外部リード2、3
は、モールドにより樹脂製パッケージ5が形成された後
にリードフレームから切断されて分離され、フォーミン
グされることにより、図5に示される構造に形成されて
いる。
【0003】この構造では、リードフレームを用いて製
造することができるため、非常に安価に製造することが
できるという利点がある。しかし、コンデンサ素子1の
上下両面側にパッケージ5で被覆するスペースを必要と
するため、パッケージの外形寸法に対するコンデンサ素
子1の割合を充分に大きくすることができない。とくに
近年では、電子部品の軽薄短小化に伴い、固体電解コン
デンサでも非常にパッケージの小さいものが要求される
と共に、容量値の増大化など、特性面の向上が要求され
ている。容量値の増大化などの特性面の向上を図るため
には、コンデンサ素子の大きさを大きくしなければなら
ないが、パッケージの小形化と相容れない。
【0004】パッケージの外形を小さくしながら、コン
デンサ素子を大きくすることができる構造として、たと
えば特開平8−148386号公報には、図6に示され
るような構造の固体電解コンデンサが開示されている。
すなわち、図6に示される構造では、絶縁性の基板21
の裏面に外部電極22、23が形成され、絶縁性基板2
1のスルーホール内の導電部材24を介して上面側の内
部電極22a、23aに接続されるように、コンデンサ
素子1の外周部が基板21の低い部分21bに固着さ
れ、陽極リード11は絶縁性基板21の段差により高く
された部分21aの表面の内部電極23aに接続される
ことにより形成されている。そして、その上面側がケー
ス5により被覆される構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような絶縁性基
板を用いた構造では、パッケージの占める部分は最小限
に減らすことができ、外形寸法に対するコンデンサ素子
の割合を大きくすることができるが、陽極リードの位置
がコンデンサ素子のほぼ中央部に埋め込まれているた
め、陰極面である焼結体の外周壁の位置と異なり、図6
に示されるように、基板の厚さを陽極リード接続部分で
は厚くし、陰極接続部分では薄くして、基板に段差を設
けなければならない。このような段差を有する基板を形
成するには、非常に高価になると共に、その裏面側に設
けられる外部電極と電気的に接続するため、スルーホー
ルを設けなければならないが、厚い部分にスルーホール
を設けて導電部材を埋め込むとさらに高価になるという
問題がある。一方、基板に段差を設けないと、陽極リー
ドが基板表面から高い位置にあり、別の導電性部材を介
さないと基板上の電極と電気的に接続することができな
いという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、陰極および陽極リードを接続する部
分を同一平面に形成しながら、直接陰極および陽極リー
ドを接触させて固定することができる構造の固体電解コ
ンデンサを提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、前述の構造にする場
合に、陽極リードと焼結体の接合部などの酸化皮膜にク
ラックなどが生じ難く、信頼性を向上させることができ
る固体電解コンデンサの製法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による固体電解コ
ンデンサは、金属粉末焼結体の一壁面のほぼ中央部に陽
極リードの一端部が埋設され、該焼結体の外周部に陰極
が形成されるコンデンサ素子と、該コンデンサ素子の陽
極リードおよび陰極がそれぞれ電気的に接続される、フ
レーム状に並置して設けられる板状の第1および第2の
リード、または第1および第2の電極を有する絶縁性基
板と、前記コンデンサ素子の周囲を被覆する被覆層とか
らなり、前記陽極リードの他端部が前記焼結体の中心部
から該焼結体の側面近傍の位置に端部を有するようにフ
ォーミングされ、前記第1のリードまたは前記第1の電
極に直接接触させて固定されている。ここに電極とは、
絶縁性基板裏面などに設けられ、回路基板などに実装す
るための外部電極と電気的に接続して基板表面に設けら
れる内部電極などを意味する。
【0009】この構造にすることにより、コンデンサ素
子の陽極リードが焼結体の中心部から導出され、焼結体
の外周部である陰極部を直接平坦面上に載置しても、陽
極リードがフォーミングされて、その先端部(他端部)
が焼結体の外周壁部分とほぼ同じ位置になるように形成
されているため、陽極リードも平坦面の絶縁基板上また
は平坦な第1および第2のリード上で直接接触させるこ
とができる。その結果、導電性接着剤などにより接着す
ることにより、電気的に接続しながら、固定をすること
ができる。
【0010】本発明による固体電解コンデンサの製法
は、(a)金属粉末からなる成形体の一壁面に陽極リー
ドの一端部を埋め込み焼結することにより、焼結体を複
数個形成し、(b)前記焼結体のそれぞれの前記陽極リ
ード他端部を板状体に並べて溶接した後に、該焼結体部
を金型で保持しながら、該焼結体の近傍で前記陽極リー
ドが前記焼結体の側壁近傍に沿って延びるように該陽極
リードをフォーミングし、(c)前記焼結体の金属粉末
表面に酸化皮膜を形成すると共に、二酸化マンガン層を
形成し、外周部に陰極を設けることによりコンデンサ素
子を形成し、(d)前記フォーミングされた陽極リード
を前記焼結体の側壁近傍に沿う部分で切断し、(e)リ
ードフレームからなる第1および第2のリード、または
絶縁性基板に設けられる第1および第2の電極に、前記
コンデンサ素子の陽極リードのフォーミングされた部分
および前記外周部の陰極を直接接触させて固定すること
を特徴とする。
【0011】この方法を用いることにより、酸化皮膜を
形成する前に陽極リードのフォーミングを行っているた
め、陽極リードのフォーミングによる外力で酸化皮膜に
クラックや剥れなどが生じることがない。しかも、焼結
体を金型で保持しながらフォーミングしているため、T
aなどからなり、堅い陽極リードを曲げる場合でも、陽
極リードが焼結体から剥れたり抜け出ることがない。そ
の結果、コンデンサの特性に影響を与えることなく、信
頼性の高い固体電解コンデンサが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の固体電解コンデンサおよびその製法について説明を
する。本発明による固体電解コンデンサは、図1に本発
明による固体電解コンデンサの一実施形態である断面説
明図が示されるように、金属粉末焼結体の一壁面のほぼ
中央部に陽極リード11の一端部が埋設され、その焼結
体の外周部に陰極12が形成されることによりコンデン
サ素子1が形成されている。そして、図1に示されるよ
うに、陽極リード11の先端部(他端部)が焼結体の中
心部から焼結体の側面の位置に端部を有するようにフォ
ーミングされている。
【0013】図1に示される例では、リードフレームか
らなり、並置して設けられる板状の第1および第2のリ
ード2、3上にコンデンサ素子1のフォーミングされた
陽極リード11および陰極12がそれぞれ直接載置さ
れ、図示しない導電性接着剤などにより陽極リード11
および陰極12がそれぞれ第1および第2のリードに電
気的に接続されている。すなわち、焼結体の側面(陰極
12)とその側面側にフォーミングされた部分が第2お
よび第1のリード3、2上に載り、平らに保持される。
そのため、第2のリード3部分が短く、陰極12部分が
完全に第2のリード3上に載らなくても、陽極リード側
が傾くこともなく、安定に保持される。そして、その上
面側には樹脂が塗布されることによりパッケージ5が形
成されている。
【0014】第1リード2および第2リード3は、従来
のリードフレームを用いたリードと同様に銅を90%以
上含む銅合金または42合金などからなる0.05〜0.
3mm程度の厚さの板状体を打ち抜いたり、エッチング
により形成され、各第1リード2および第2リード3が
相互に対向すると共に連結されたリードフレームの状態
で形成されている。すなわち、図2に示されるように、
板状体30に第1リード2および第2リード3の間隔分
の溝31を打抜きまたはエッチングにより形成すること
により形成されている。図2において、P1、P2…が
それぞれ1個のコンデンサ分で、図2に示されるよう
に、1枚の板状体(リードフレーム)30で多数個分形
成され、樹脂製パッケージ5がリードフレーム上に一面
に形成された後に、各素子の境界部で切断されることに
より各固体電解コンデンサが形成される。なお、板状体
30の端部の溝32は、切断分離される固体電解コンデ
ンサの端部の切断位置を示しているもので、なくても構
わない。
【0015】コンデンサ素子1は、陽極リード11のフ
ォーミングを除き、従来の素子と同じ構造で、タンタ
ル、アルミニウム、ニオブなどの弁作用金属の粉末が、
その一壁面に陽極リード11が埋め込まれた角形などの
形状に成形され、陽極酸化により粉末の周囲にTa25
などの酸化皮膜や二酸化マンガン層が形成され、焼結体
の外周に二酸化マンガン層、グラファイト層、銀層など
が形成されて陰極12が形成されている。この酸化皮膜
の形成や二酸化マンガン層の形成は、図3に示されるよ
うに、ステンレスバー41と呼ばれる板状体に長めに切
断された陽極リード11の先端部(他端部)を溶接など
により固定し、数十個分まとめて処理液に浸漬すること
により形成される。
【0016】このステンレスバー41に溶接した状態
(図3(a)参照)で、焼結体部を金型などにより保持
し、陽極リード11をクランク状にフォーミングする
(図3(b)参照)ことにより、焼結体の中心部から導
出される陽極リード11が焼結体の側壁に沿って延びる
ように形成されている。このように、酸化皮膜を形成す
る前に、焼結体を金型などにより保持しながらフォーミ
ングすることにより、陽極リードが焼結体から剥れるな
どの不具合は発生しない。焼結体の大きさは、従来構造
と同様で、たとえば底面積が0.3mm四方から数mm
四方程度に形成される。なお、13はテフロン(登録商
標)リングで前述の二酸化マンガン層形成の際に浸漬す
る溶液が陽極リード11と接触してショートしないよう
にするためのものである。このコンデンサ素子1の焼結
体部の外周が陰極12とされ、前述のリードフレームか
らなる第2リード3上に銀ペーストなどの導電性接着剤
により固定される。
【0017】樹脂製パッケージ5は、コンデンサ素子1
がマウントされて組み立てられた状態で、黒い液状の樹
脂などを印刷などにより塗布し、固化させることにより
形成される。すなわち、図5に示される従来構造のよう
に射出成形で形成するのではなく、その量も少ないた
め、ただ塗布して固化するだけで形成される。この場
合、板状体30の溝31から樹脂などが流出しないよう
に板状体30の裏面にテープなどを貼着してから真空状
態で樹脂のコーティングをすることにより狭いところに
も充填される。
【0018】つぎに、この固体電解コンデンサの製法に
ついて説明をする。たとえばタンタル粉末を前述の大き
さに成形すると共にその一壁面に、たとえば太さが0.
2mmφ程度のタンタル線を埋め込んで真空中で焼結す
ることにより、陽極リード11が一壁面(上面)に埋め
込まれた焼結体を形成する。そして、陽極リード11の
付け根部分にテフロンリング13を被せ、このコンデン
サ素子1の陽極リード11の先端部を、図3に示される
ように、たとえばステンレス板で形成したステンレスバ
ー41に数十個程度溶接する。
【0019】ついで、焼結体部分を、その焼結体の大き
さに合せた空洞部を有する金型で挟み、同時にその金型
で陽極リード11を焼結体のすぐ上で、焼結体の中心部
から伸びる陽極リード11が焼結体の側面から延びるよ
うにクランク形状にフォーミングする。
【0020】ついで、ステンレスバーに溶接された分を
まとめて、たとえばリン酸水溶液中に浸漬し、陽極リー
ド11を陽極として陽極酸化をすることにより、タンタ
ル粉末の周囲にTa25からなる酸化物皮膜を形成する
(化成処理)。その後、硝酸マンガン水溶液中に浸漬
し、二酸化マンガン層(図示せず)を焼結体の内部およ
びその外周面に形成する。この際、酸化物皮膜が部分的
に破壊されるため、再度酸化物皮膜の形成工程と二酸化
マンガン層の形成工程を数回繰り返す(再化成処理)。
この硝酸マンガン水溶液が陽極リード11に上らないよ
うにテフロンリング13が設けられている。さらにその
外表面にグラファイト層(図示せず)を形成し、さらに
その外表面に銀層(図示せず)を形成することにより、
その表面が陰極12とされたコンデンサ素子1が形成さ
れる。
【0021】このように製造されたコンデンサ素子1
を、前述のクランク状にフォーミングされた部分に所定
の長さを有するように1個づつステンレスバーから切り
離し(図3のC部参照)、リードフレームの第2リード
3上にコンデンサ素子1の側壁部(陰極12)を図示し
ない導電性接着剤により接着する。この際、フォーミン
グされた陽極リード11の先端部も第1のリード2上に
載置され、図示しない導電性接着剤により接着する。な
お、陽極リードを切断した後、その先端部を潰すことに
より表面の酸化膜が除去されると共に、平坦部となり、
より一層接着の安定性が増す。
【0022】このコンデンサ素子1が取り付けられたリ
ードフレーム上に印刷などにより樹脂をコーティングし
て、コンデンサ素子1部分を被覆し、パッケージ5を形
成する。その後、全面にパッケージが形成されたリード
フレームを切断することにより、図1(a)に示される
構造の固体電解コンデンサが得られる。なお、リードフ
レームの状態でハンダメッキをしておくことにより、そ
のままプリント基板などに組み込むことができる。
【0023】図4は、リードフレームではなく、絶縁基
板を用いた場合の本発明による陽極リード側の接続構造
の例を示す、図1と同様の説明図である。すなわち、図
4において、たとえばガラスエポキシやポリイミドなど
からなる絶縁基板21の裏面の両端部に第1の外部電極
22および第2の外部電極23が形成され、絶縁基板2
1に設けられるスルーホール内の導電部材24を介し
て、それぞれ上面側の第1および第2の内部電極22
a、23aに接続されている。そして、第2の内部電極
23a上にコンデンサ素子1の外周壁が図示しない導電
性接着剤により接着されている。そして、前述のように
フォーミングされた陽極リード11の先端部が同様に第
1の内部電極22a上に図示しない導電性接着剤により
接着されている。そして、その周囲にパッケージ5が被
されている。なお、このパッケージ5は、前述の例と同
様に樹脂の塗布により形成することもできる。
【0024】本発明によれば、リードフレームまたは絶
縁基板上に直接コンデンサ素子を接着することにより、
コンデンサ素子とパッケージとの間隔を、非常に薄く形
成しながら、陽極リードもその先端部がコンデンサ素子
の側壁とほぼ同じ位置にくるようにフォーミングされて
いるため、同一平面に形成された第1および第2のリー
ド、または絶縁性基板上の第1および第2の電極上に直
接導電性接着剤により電気的接続と固定をすることがで
きる。その結果、リードフレームまたは絶縁基板も平板
状ですみ、段差を有する基板を用いなくてもよく、非常
に安価に製造することができる。しかも、リードフレー
ムを用いて第2リード3の長さが焼結体の長さの半分以
下であっても、陽極リード11が突っ支い棒となり、組
立の際に傾くこともなく、非常に製造が容易になる。
【0025】また、前述の製法によれば、陽極リードを
フォーミングするのに、焼結体を形成した後に行ってい
るため、酸化皮膜の形成前であり、コンデンサの特性に
とくに影響の激しい酸化皮膜に欠陥を生じさせることが
ない。さらに、焼結体を金型により保持しながら陽極リ
ードのフォーミングを行うことにより、陽極リードが堅
くて加工し難い材料であっても、焼結体に欠陥を生じさ
せることなく、フォーミングを行うことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、段差を有しない平坦な
絶縁性基板やリードフレーム上に直接陰極部を載置しな
がら、陽極リードもその接続部が直接リードまたは電極
上に載置されるため、非常に安価に製造することができ
る。しかも、小さなパッケージで大きなコンデンサ素子
を内蔵することができ、容量値を大きくしたり、リーク
電流を減少させることができ、非常に高性能な固体電解
コンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体電解コンデンサの一実施形態
の断面説明図である。
【図2】図1の固体電解コンデンサの一製造工程のリー
ドフレームを示す説明図である。
【図3】図1の陽極リードをフォーミングする際の工程
図の説明図である。
【図4】本発明による固体電解コンデンサの他の実施形
態を示す断面説明図である。
【図5】従来の固体電解コンデンサの一例を示す断面説
明図である。
【図6】従来における固体電解コンデンサの他の例を示
す断面説明図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 第1のリード 3 第2のリード 5 被覆層(パッケージ) 11 陽極リード 12 陰極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉末焼結体の一壁面のほぼ中央部に
    陽極リードの一端部が埋設され、該焼結体の外周部に陰
    極が形成されるコンデンサ素子と、該コンデンサ素子の
    陽極リードおよび陰極がそれぞれ電気的に接続されるフ
    レーム状に並置して設けられる板状の第1および第2の
    リード、または第1および第2の電極を有する絶縁性基
    板と、前記コンデンサ素子の周囲を被覆する被覆層とか
    らなり、前記陽極リードはその他端部が前記焼結体の中
    心部から該焼結体の側面近傍に端部を有するようにフォ
    ーミングされ、前記第1のリードまたは前記第1の電極
    に直接接触させて固定されてなる固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 (a)金属粉末からなる成形体の一壁面
    のほぼ中央部に陽極リードの一端部を埋め込み焼結する
    ことにより、焼結体を複数個形成し、(b)前記焼結体
    のそれぞれの前記陽極リード他端部を板状体に並べて溶
    接した後に、該焼結体部を金型で保持しながら、該焼結
    体の近傍で前記陽極リードが前記焼結体の側壁近傍に沿
    って延びるように該陽極リードをフォーミングし、
    (c)前記焼結体の金属粉末表面に酸化皮膜を形成する
    と共に、二酸化マンガン層を形成し、外周部に陰極を設
    けることによりコンデンサ素子を形成し、(d)前記フ
    ォーミングされた陽極リードを前記焼結体の側壁近傍に
    沿う部分で切断し、(e)リードフレームからなる第1
    および第2のリード、または絶縁性基板に設けられる第
    1および第2の電極に、前記コンデンサ素子の陽極リー
    ドのフォーミングされた部分および前記外周部の陰極を
    直接接触させて固定することを特徴とする固体電解コン
    デンサの製法。
JP2000204167A 2000-07-05 2000-07-05 固体電解コンデンサおよびその製法 Pending JP2002025858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000204167A JP2002025858A (ja) 2000-07-05 2000-07-05 固体電解コンデンサおよびその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000204167A JP2002025858A (ja) 2000-07-05 2000-07-05 固体電解コンデンサおよびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002025858A true JP2002025858A (ja) 2002-01-25

Family

ID=18701476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000204167A Pending JP2002025858A (ja) 2000-07-05 2000-07-05 固体電解コンデンサおよびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002025858A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002170741A (ja) * 2000-09-22 2002-06-14 Nippon Chemicon Corp チップ型固体電解コンデンサの製造方法
WO2004077466A1 (ja) * 2003-02-26 2004-09-10 Tdk Corporation 固体電解コンデンサ
JP2006108274A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Rohm Co Ltd 固体電解コンデンサおよびその製造方法
KR100712780B1 (ko) 2002-07-22 2007-05-02 엔이씨 도낀 가부시끼가이샤 고체 전해 콘덴서
JP2007258496A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nichicon Corp チップ状固体電解コンデンサ
JP2007335515A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Nec Tokin Corp 表面実装薄型コンデンサ
JP2008098394A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサ
JP2009076737A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2009253278A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Avx Corp 密封されたコンデンサアセンブリ
US7929274B2 (en) * 2008-04-03 2011-04-19 Kemet Electronics Corporation Capacitor with sacrificial lead wire configuration and improved manufacturing method thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59180423U (ja) * 1983-05-18 1984-12-01 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 電子部品
JPS6453533A (en) * 1987-08-25 1989-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Manufacture of chip-like solid electrolytic capacitor

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59180423U (ja) * 1983-05-18 1984-12-01 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 電子部品
JPS6453533A (en) * 1987-08-25 1989-03-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd Manufacture of chip-like solid electrolytic capacitor

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002170741A (ja) * 2000-09-22 2002-06-14 Nippon Chemicon Corp チップ型固体電解コンデンサの製造方法
KR100712780B1 (ko) 2002-07-22 2007-05-02 엔이씨 도낀 가부시끼가이샤 고체 전해 콘덴서
KR101051614B1 (ko) * 2003-02-26 2011-07-26 티디케이가부시기가이샤 고체 전해 콘덴서
US7184257B2 (en) 2003-02-26 2007-02-27 Tdk Corporation Solid electrolytic capacitor
WO2004077466A1 (ja) * 2003-02-26 2004-09-10 Tdk Corporation 固体電解コンデンサ
JP2006108274A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Rohm Co Ltd 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP4653682B2 (ja) * 2006-03-24 2011-03-16 ニチコン株式会社 チップ状固体電解コンデンサ
JP2007258496A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nichicon Corp チップ状固体電解コンデンサ
JP2007335515A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Nec Tokin Corp 表面実装薄型コンデンサ
JP2008098394A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサ
JP2009076737A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2009253278A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Avx Corp 密封されたコンデンサアセンブリ
JP2013145924A (ja) * 2008-04-01 2013-07-25 Avx Corp 密封されたコンデンサアセンブリ
JP2016086193A (ja) * 2008-04-01 2016-05-19 エイヴィーエックス コーポレイション 密封されたコンデンサアセンブリ
JP2020109876A (ja) * 2008-04-01 2020-07-16 エイヴィーエックス コーポレイション 密封されたコンデンサアセンブリ
US7929274B2 (en) * 2008-04-03 2011-04-19 Kemet Electronics Corporation Capacitor with sacrificial lead wire configuration and improved manufacturing method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6625009B2 (en) Solid electrolytic capacitor and method of making the same
US6807045B2 (en) Thin surface mounted type solid electrolytic capacitor
US7149077B2 (en) Solid electrolytic capacitor with face-down terminals, manufacturing method of the same, and lead frame for use therein
US8400758B2 (en) Solid electrolytic capacitor and a method for manufacturing the same
JP2002025858A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製法
JP2001244145A (ja) 固体電解コンデンサ
KR100980155B1 (ko) 배선 기판, 배선 기판의 제조 방법 및 배선 기판을 이용한전자 부품
JP4276774B2 (ja) チップ状固体電解コンデンサ
JP4104803B2 (ja) 固体電解コンデンサの製法
JP2001244146A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2001110691A (ja) 固体電解コンデンサおよびその製法
JP2001167985A (ja) 固体電解コンデンサ
JP3881486B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2002170742A (ja) チップ型固体電解コンデンサ
JP2001358038A (ja) タンタル電解コンデンサの製造方法
JP3294361B2 (ja) 固体電解コンデンサーの構造及び固体電解コンデンサーの製造方法
JP4462830B2 (ja) コンデンサ装置の製造方法
JP3433479B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2002175953A (ja) コンデンサ用リードフレーム
JPH07106204A (ja) 固体電解コンデンサ
JPH04284617A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2001118750A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2002175939A (ja) チップ型固体電解コンデンサの製造方法
JPH09102442A (ja) 無極性固体電解コンデンサの製造方法
JP2002175952A (ja) コンデンサ用リードフレーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100406