JPH09102442A - 無極性固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

無極性固体電解コンデンサの製造方法

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JPH09102442A
JPH09102442A JP27963595A JP27963595A JPH09102442A JP H09102442 A JPH09102442 A JP H09102442A JP 27963595 A JP27963595 A JP 27963595A JP 27963595 A JP27963595 A JP 27963595A JP H09102442 A JPH09102442 A JP H09102442A
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JP
Japan
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electrolytic capacitor
layer
dielectric layer
solid electrolytic
anode body
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JP27963595A
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Takehiko Watase
武彦 渡瀬
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Matsuo Electric Co Ltd
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Matsuo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無電極固体電解コンデンサを容易に製造す
る。 【解決手段】 互いに接近してフレーム36に設けられた
半田付け可能な少なくとも1対のリード34に陽極体24を
設け、これら陽極体24にそれぞれ誘電体層26を化成処理
によって形成し、誘電体層26上にそれぞれ半導体層28を
それぞれ形成し、両半導体層28間を1層のグラファイト
層30によって接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解コンデン
サ、特に無極性の固体電解コンデンサの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、無極性電解コンデンサは、例えば
有極性固体電解コンデンサを製造し、2つの有極性固体
電解コンデンサの陰極同士または陽極同士を接続するこ
とによって、製造が行われている。
【0003】この有極性固体電解コンデンサの製造方法
としては、例えばタンタル固体電解コンデンサの場合、
図4に示すようなものがある。まず同図(a)に示すよ
うに、タンタルパウダーを圧粉し、これにタンタルワイ
ヤー2を埋め込んで、焼結し、陽極体4を形成する。次
に、同図(b)に示すように、これら陽極体4の各タン
タルワイヤー2を溶接によって治具6に接続する。そし
て、化成処理を行う。
【0004】即ち、各陽極体4を燐酸または硝酸水溶液
のような電解液に漬け、直流電源の正の電極を治具6
に、負の電極を電解液に接続して、電圧を印加して、誘
電体層を各陽極体4の表面に形成する。
【0005】次に、この誘電体層の上に二酸化マンガン
等の半導体層を形成し、これら半導体層の上に、銀、カ
ーボン等の良導電性物質の層を形成して、陰極層を形成
することによって、コンデンサ素子本体7を形成する。
そして、同図(b)に点線で示すように、タンタルワイ
ヤー2を治具6から切断する。
【0006】次に、陽極リード8と陰極リード10とを
形成したリードフレーム12を別途準備しておき、陽極
リード8にそれぞれタンタルワイヤー2を溶接し、陰極
リード10とコンデンサ素子本体7の陰極層とを半田浸
漬して、接続する。その後に、樹脂で外装を施し、陽極
リード8、陰極リード10をリードフレーム12からそ
れぞれ切断する。
【0007】このような有極性固体電解コンデンサを用
いて、無極性固体電解コンデンサを製造する場合、例え
ばコンデンサ素子本体7を製造した後、フレームに陽極
リードのみを設け、これら陽極リードにコンデンサ素子
本体7のタンタルワイヤー2を溶接し、隣接する2つの
コンデンサ素子本体7の陰極層を半田浸漬によって接続
するものが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
製造方法では、治具6にタンタルワイヤー2を溶接した
後に、誘電体層及び半導体層を形成し、その後に、リー
ドフレーム12に再度タンタルワイヤー2を溶接しなけ
ればならない。これは、例えば図4(c)に示すように
タンタルワイヤー2を陽極リード8に接続した後、化成
処理を行おうとしても、陰極リード10を通じて電流が
陽極体7に流れ、誘電体層が形成されないためである。
このように治具6への溶接と、フレーム12への溶接と
2度も溶接しなければならないので、その製造が面倒で
あるという問題点があった。また、銀を使用しているの
で、耐湿性に問題があり、また半田を利用しているの
で、耐熱性に問題があった。
【0009】本発明は、無極性固体電解コンデンサの製
造であれば、陰極リードをフレームに設ける必要がない
という点を利用して、上記の製造が面倒であるという課
題をを解決しようとするものである。また、本発明は、
無極性固体電解コンデンサの製造であれば、陰極層を形
成する必要がない点を利用して、耐湿性及び耐熱性を改
善することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、フレームに接近して設けられた半田
付け可能な少なくとも1対のリードに陽極体を設ける過
程と、これら陽極体にそれぞれ誘電体層を化成処理によ
って形成する過程と、上記誘電体層上にそれぞれ半導体
層をそれぞれ形成する過程と、上記両半導体層間を導電
性接着手段によって接続する過程とを具備するものであ
る。これら過程の後、一般には、樹脂で外装する過程
と、上記フレームから上記リードを切断する過程とが、
行われる。
【0011】導電性接着手段としては、例えばカーボ
ン、より詳しくはグラファイトを使用することができ
る。また、陽極体は、例えば、タンタルを圧粉し、タン
タルワイヤーを埋め込み、焼結させることによって製造
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を実施した無極性固体電解
コンデンサは、図3に示すように2つの有極性固体電解
コンデンサ素子20を有している。これら有極性固体電
解コンデンサ素子20は、陽極引き出し線、例えばタン
タルワイヤ22がそれぞれ挿通された、例えばタンタル
製の陽極体24をいずれも備えている。これら陽極体2
4の表面に、例えばTa2 5 (五酸化タンタル)から
なる誘電体層26が、それぞれ形成されている。これら
誘電体層26の表面には、例えばMnO2 (二酸化マン
ガン)からなる半導体層28がそれぞれ形成されてい
る。
【0013】このような有極性固体電解コンデンサ素子
20は、半導体層28が互いに接近するように配置され
ており、これら半導体層28が、導電性接着手段、例え
ばグラファイト層30によって接着されている。また、
各タンタルワイヤ22には、半田付け可能な金属製のリ
ード32がそれぞれ設けられている。また、2つの有極
性固体電解コンデンサ20、タンタルワイヤ22及びリ
ード32の上部を覆うように、合成樹脂によって外装3
4が施されている。
【0014】このように有極性固体電解コンデンサ20
の半導体層28同士を互いにグラファイト30を介して
接続することによって、無極性固体電解コンデンサが形
成されている。この接続には、1層のグラファイト層3
0のみが使用されており、有極性固体電解コンデンサを
製造する際に使用される銀層や半田層のような複数の層
は使用されていない。
【0015】このような無極性固体電解コンデンサは、
例えば図1及び図2に示すようにして製造することがで
きる。まず、図1(a)に示すように、複数のリード3
2がそれぞれ接続された帯状のフレーム36を準備す
る。これらリード32は、概略L字状に形成され、1対
のものが互いに接近して内側を向くように、フレーム3
6に接続されている。最終的に無極性固体電解コンデン
サを製造しようとするものであるので、フレーム36に
は、有極性固体電解コンデンサの陰極層に接続されるリ
ードに相当するものは形成されていない。
【0016】また、図1(b)に示すように、タンタル
ワイヤ22が挿通された陽極体24も準備される。これ
ら陽極体24は、タンタル粉末を例えば角柱状、円柱状
または平板状に圧粉し、これにタンタルワイヤ22を挿
通し、焼結したものである。次に、図1(c)に示すよ
うに、各リード32にタンタルワイヤ22をそれぞれ溶
接する。
【0017】そして、各陽極体24の表面に誘電体層2
6を化成処理によって形成する。この化成処理は、各陽
極体24を、例えば燐酸または硝酸水溶液のような電解
液に漬け、直流電源の正の電極をフレーム36に、負の
電極を電解液に接続して、電圧を印加することによって
行う。
【0018】この化成処理の後、図1(d)に示すよう
に誘電体層26の表面に半導体層28が形成される。こ
の半導体層28の形成は、例えば硝酸マンガンの溶液に
誘電体層26を漬けて、その後に熱分解することによっ
て、二酸化マンガン層を形成することによって行われ
る。なお、誘電体層26及び半導体層28の形成は、複
数回繰り返されることもある。このようにして複数対の
有極性固体電解コンデンサ素子が形成される。各対で
は、有極性固体電解コンデンサ素子の半導体層28が接
近して位置している。
【0019】次に、図1(e)に示すように、有極性固
体電解コンデンサ素子20の各対において、半導体層2
8同士をグラファイト層30によって接続する。これに
よって、各無極性固体電解コンデンサが完成する。そし
て、図2(a)に示すように、リード32の上端部より
も上方の部分を合成樹脂液に浸漬することによって、外
装34を形成する。続いて、図2(b)に点線で示すよ
うにリード32を切断し、フレーム36から各固体電解
コンデンサを切り離す。
【0020】このようにして構成された無極性固体電解
コンデンサは、そのリード32を例えばプリント基板に
半田付けすることによって、使用される。
【0021】上記の実施の形態では、フレーム36に各
リード32をそれぞれ接続したが、予めフレーム36と
各リード32とを、金属板の打ち抜き加工によって一体
に形成してもよい。また、上記の実施の形態では、グラ
ファイト層30は、半導体層28間の隙間を埋めるよう
にだけ設けたが、隙間を埋めるだけではなく、さらに両
半導体層28の全面を覆うように設けてもよい。グラフ
ァイト層30以外に銀またはメッキのような導電性接着
手段を使用できるし、グラファイト層30の1層だけで
なく、グラファイト層30上に銀またはメッキ層を形成
して、複数層の導電性接着手段を使用してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明による無極性固体
電解コンデンサの製造方法では、誘電体層を形成するた
めの化成処理を行う際に、半田付け可能なリードを有す
るフレームを利用して化成処理が行えるので、化成処理
を行うための治具が不要であり、この治具への陽極体の
接続工程も不要となる。また、この導電性接着手段とし
てグラファイト層を用いた場合、銀や半田を使用した場
合と比較して、耐湿性や耐熱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無極性固体電解コンデンサの製造
方法の1実施形態の一部を示す図である。
【図2】同実施形態の残りの部分を示す図である。
【図3】同実施形態によって製造された無極性固体電解
コンデンサの縦断面図である。
【図4】従来の有極性固体電解コンデンサの製造方法を
示す図である。
【符号の説明】
20 有極性固体電解コンデンサ(固体電解コンデンサ
素子) 22 タンタルワイヤ 24 陽極体 26 誘電体層 28 半導体層 30 グラファイト(導電性接着手段) 32 リード 34 フレーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接近してフレームに設けられた半
    田付け可能な少なくとも1対のリードに陽極体を設ける
    過程と、 これら陽極体にそれぞれ誘電体層を化成処理によって形
    成する過程と、 上記誘電体層上にそれぞれ半導体層をそれぞれ形成する
    過程と、 上記両半導体層間を導電性接着手段によって接続する過
    程とを、具備する無極性固体電解コンデンサの製造方
    法。
JP27963595A 1995-10-02 1995-10-02 無極性固体電解コンデンサの製造方法 Pending JPH09102442A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998050929A1 (en) * 1997-05-01 1998-11-12 Avx Limited Process for manufacturing a solid electrolytic capacitor
US6030038A (en) * 1995-03-14 2000-02-29 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Seat structure for motor vehicle
EP1644947A2 (en) * 2003-07-10 2006-04-12 Showa Denko K.K. Jig for producing capacitor, production method for capacitor and capacitor

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