JP2649540B2

JP2649540B2 - 刺しゅうミシン

Info

Publication number: JP2649540B2
Application number: JP63104043A
Authority: JP
Inventors: 通夫久武; 猛金剛; 秀紀笹子; 美和江端
Original assignee: JANOME MISHIN KOGYO KK
Current assignee: JANOME MISHIN KOGYO KK
Priority date: 1988-04-28
Filing date: 1988-04-28
Publication date: 1997-09-03
Anticipated expiration: 2012-09-03
Also published as: JPH0257288A; US4998489A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は刺刺しゅうミシンのしゅう文字の選択及び刺
しゅう指定位置等の入力装置と原画に描かれた創作模様
の入力装置に関する。

（従来技術及び発明が解決しようとする課題）従来刺しゅうミシンの入力において、予め記憶手段に
記憶されている刺しゅう文字は異なる複数の書体の英
字、数字、ひらがな、カタカナ、英字及びワンポイント
模様など数種類の中から所望の刺しゅう文字を選択する
には各刺しゅう文字毎に例えば４桁の数字コードを割り
当て、該数字コードと各刺しゅう文字との対応表を使用
して所望の刺しゅう文字に対応する４桁の数字コードを
刺しゅうミシンの選択操作部に設けられた数字キーによ
り選択していた。

このため選択する文字毎に対応する数字コードを数種
類の中から探すために文字毎に文字と数字コードとの対
応表をめくる必要ががあり非常に煩わしく、又数字コー
ドで指定することによる入力ミスを生じる恐れがあっ
た。

このため一方では英字、数字とひらがな、カタカナを
１つのキーに重複して割当てて、モード切替えにより使
用するフルキーボードを用いることにより英字、数字、
ひらがな、カタカナはダイレクトに入力でき、漢字はか
な漢字変換により選択する方法があるが、入力する文字
に各種のものが混在する場合や、各書体及びキーのモー
ドの違いに対してモード選択のキーを操作しなければな
らず、又キーの数が多くなる為、フルキーボードによる
選択入力部は刺しゅうミシン本体とは別に設ける必要が
あり、その収納設置に多大のスペースを必要とし、又移
動も困難であった。

又従来は、選択した文字の刺しゅうする布への設定に
おいては布を刺しゅう枠へ設定する前に予め布に刺しゅ
う文字列の先頭位置あるいは文字列の中央位置の設定予
定位置にチャコ等で印を付け、刺しゅう枠内に描かれる
文字列の基線に沿うように注意して布を刺しゅう枠に取
り付け、該刺しゅう枠のみを移動させるマニュアルキー
により前記布に印した印位置と刺しゅうミシンの針先と
が一致するまで刺しゅう枠を動かす。その後所望の刺し
ゅうエリア内に選択した文字列が収まるように文字サイ
ズを計算し、その計算値に近い文字の拡大あるいは縮小
倍率を選択した。

このため刺しゅう文字を布の刺しゅう予定位置へ正確
に張設及び大きさを設定することに対して操作が複雑で
しかも非常に気を遣うものであった。

又選択した文字列と使用する刺しゅう枠との関係にお
いて、縫われる文字列が使用する刺しゅう枠の枠内にあ
るかどうかは従来は刺しゅう枠を着脱可能な支持体と各
刺しゅう枠との間に刺しゅう枠の種類を判別して縫われ
る文字列が枠内にあるかどうかを判断し、枠外に文字列
が出てしまう時には、それを表示すると共に刺しゅうさ
せないようにする枠種判断装置を取り付けていた。この
ため該判断装置からの信号線の引出し及び支持体の移動
に対する信号線の保持等多くの手段を必要とするもので
あった。

又新規な創作模様の入力については従来は刺しゅうミ
シンとは別の入力装置において、ディジタイザー等を用
いてその本体上に原画を置きスタイラスペンにより模様
の輪郭の各ポイントをプロットし、刺しゅうデータを作
成する入力装置を用いていた。このためこの種の入力装
置では手操作で入力が行なわれるので、模様データの作
成に時間がかかり、そしてワンポイント模様のような複
雑な形状になるほど作業能率が悪く、しかも入力誤差が
生じる恐れもあった。

そして従来は刺しゅうデータ入力装置と刺しゅうミシ
ンが全く別物として独立して形成されていたので、入力
内容の確認のための試縫いを入力後すぐ行なうことはで
きなかった。本発明は上記課題を解決する装置を提供す
ることを目的とする。

（課題を解決するための手段及び作用）このため本発明においては、上下動する針と該針と協
働する針糸捕捉手段とでなる縫い目形成手段と、加工布
を張持する刺しゅう枠と、該刺しゅう枠を着脱可能な支
持体と、前記針と刺しゅう枠との相対位置を変化させる
ために前記支持体に連結された刺しゅう枠駆動手段と、
該刺しゅう枠駆動手段を駆動するため刺しゅう模様毎に
縫目データを含む刺しゅうデータを記憶する記憶手段と
を備え、前記針の上下動に同期して前記記憶手段から縫
目データを順次取り出して前記刺しゅう枠駆動手段によ
り前記刺しゅう枠を駆動して刺しゅう縫いを行う刺しゅ
うミシンにおいて、前記刺しゅう枠に張設された布の前
記針に対する布位置情報を検出する如く前記刺しゅう枠
に対向して前記ミシン機枠の上方に装着された撮影手段
と、前記記憶手段に選択可能に記憶された各模様の表示
データに基いて模様情報を表示する模様選択モードと前
記撮影手段に検出された針に対する布位置情報を表示す
る位置設定モードとを切り替え表示するグラフィック表
示装置と、該グラフィック表示装置の表示上の表示位置
に接触指示することで発生される表示上の位置信号は模
様選択モードにおいては表示上で指示された選択模様の
選択信号を発生して所望の模様を選択し、位置設定モー
ドにおいては表示上の布位置に指示された位置信号を発
生して選択した模様の縫目形成位置を指示する選択手段
とを備え、模様選択モードにおいては、前記記憶手段から読み出
した刺しゅうデータにより、各模様を前記グラフィック
表示手段の表示位置に対応させて配置し、該表示位置を
前記選択手段で指示することにより、表示位置に対応し
た模様を指定して模様を選択する。

モード選択についても、各モード表示を前記グラフィ
ック表示手段の表示位置に対応させて表示し、同様に選
択する。

選択された模様を布の所望の位置に配置するための、
位置設定モードにおいては、布を張設した刺しゅう枠の
中心位置が針と一致する如く設定される、針に対応する
刺しゅう位置から刺しゅう枠の中心位置が前記撮影手段
の中心と一致する如く設定される、撮影手段に対応する
撮影位置に移動させて刺しゅう枠を含めて撮影し、該撮
影により得られた映像を前記グラフィック表示手段の表
示位置に対応させて配置し、前述の模様選択モードで選
択した模様の配置位置を前記表示位置を前記選択手段で
指示することにより、刺しゅう枠内の布の所望の位置に
選択した模様を刺しゅう縫いする。

又、画像入力モードにおいては、所望の原画を保持す
る画像入力枠を前記刺しゅう枠と交換して前記支持体に
装着し、画像入力モードの選択に基づいて画像入力枠の
中心位置が針と一致する如く設定される、針に対応する
刺しゅう位置から画像入力枠の中心位置が前記撮影手段
の中心と一致する如く設定される、撮影手段に対応する
撮影位置に移動させて画像入力枠を含めて撮影し、前記
撮影手段により検出された針に対する画像位置情報を前
記グラフィック表示手段の表示位置に対応させて配置
し、表示位置を前記選択手段で指示することにより、画
像位置情報を修正して新たな刺しゅう縫いデータを作成
して記憶手段に記憶すると共に、該刺しゅう縫いデータ
に従って、所望の原画により作成した刺しゅう縫い目を
形成する。

（実施例）次に本発明の実施例を図面により詳細に説明する。第
２図は本発明の刺しゅうミシンの外観図であり、ミシン
機枠１には駆動源（図示せず）に連結する駆動軸５が回
転可能に支承されており、該駆動軸に連結手段（図示せ
ず）に連結する針棒２が前記ミシン機枠１に上下動可能
に支承されている。該針棒の先端には針糸を保持する針
３が固着されており、該針の下方の前記ミシン機枠１に
前記針３が出没するための針穴を有する針板４が固着さ
れている。該針板の下方には前記針３と協働する針糸捕
捉手段（図示せず）が配置されており縫い目形成手段を
構成している。

前記駆動軸５には複数のスリットを備える回転板６が
固着されており、前記ミシン機枠１に固着されるフォト
インタラプタ７とにより前記駆動軸５に連結する針の針
位置検出手段８を構成している。

９は布を張持するための刺しゅう枠であって布を保持
する布枠部9aと、前記針板４上面と平行にＸ方向及びＹ
方向に移動可能な支持体10に着脱可能な連体部9aとが一
体的に形成されている。

前記支持体10の駆動機構は本出願人による実願昭62−
101744号と同一であるので詳しくは省略するが、Ｘ方向
駆動のためのＸ方向ステップモータ及びＹ方向駆動のた
めのＹ方向ステップモータ（いずれも図示せず）が前記
ミシン機枠１に固着されており、前記針位置検出手段８
により針位置を検出して前記針３が前記針板４より上方
にある位相間に駆動されて前記刺しゅう枠９を駆動す
る。

11は前記ミシン機枠１に装着される刺しゅうデータの
書き込み、読み出し装置であり、12は該書き込み、読み
出し装置に着脱可能なメモリーカードである。該メモリ
ーカードはROMカードであって多数の刺しゅう模様の刺
しゅうデータが記憶されている。

該刺しゅうデータは記憶されている刺しゅう模様全て
を表示するための表示用データ及び選択された模様毎の
模様表示データ及び刺しゅう縫い目形成のための模様の
外形基準位置データとで構成されている。

13は前記ミシン機枠１に出没可能に装着された入力選
択手段であって、CRT等のグラフィック表示手段14と該
表示手段と協働して入力選択及び刺しゅう模様の選択を
するための選択手段であるライトペン15とにより構成さ
れている。前記ライトペン15による入力、選択は前記CR
T等のグラフィック表示手段上の任意の点の指示の読み
取りは、公知のCRTとライトペンとによるものであっ
て、CRT上の任意の点を前記ライトペン15が接触するこ
とにより、CRTの一画面走査時間に対する走査線の走査
信号をライトペンで検出して発生する、出力信号発生時
の画面走査時間によって、CRT上のライトペン指示位置
を検出するものである。

16は固体撮像素子により形成される撮影手段であるテ
レビカメラであって前記刺しゅう枠９に対向して前記ミ
シン機枠１に装着されている。

次にこのように構成された刺しゅうミシンの制御につ
いて第１図の制御ブロック図により説明する。17は中央
演算装置（CPU）であって刺しゅう制御プログラムを記
憶した読み出し専用記憶素子（ROM）18と、前記メモリ
ーカード12に記憶の刺しゅうデータを前記記憶の読み書
き手段11により読み出したデータを一時記憶する第１の
ランダムアクセスメモリー（RAM1）19と、刺しゅうデー
タと前述の刺しゅう制御プログラムとにより作成した１
針毎に前記Ｘ方向ステップモータ20及びＹ方向ステップ
モータ21を駆動するための縫い目データを記憶する第２
のランダムアクセスメモリー（RAM2）22と各種入出力手
段と接続するデータバスライン（BL）23とによりマイク
ロコンピュータ24を構成しており、前記撮影手段（CAME
RA）16はカメラインターフェース装置25を介して接続さ
れており、前記針位置検出手段（SEN）８等のセンサー
は入力装置（I/O1）26を介して接続されている。

又前記中央演算装置（CPU）17から送られるコマンド
を解釈してフレームバッファメモリ（FB）27上に図形を
作成したり、該フレームバッファメモリ（FB）のデータ
をビデオ信号に変換してグラフィック表示装置（DISP）
14に与えるグラフィックディスプレイコントローラ（GD
C）28が接続されている。29は運転のためのスタートス
イッチ30及び停止のためのストップスイッチ31を含む操
作キー（KEY）であって同じく入力装置（I/O1）26を介
して接続されている。又同じく前記グラフィック表示手
段（DISP）14に表示されたメニューを選択するライトペ
ン（LP）15と表示位置座標を決めるライトペンコントロ
ール（LPC）32が接続されている。

尚他の入出力装置（I/O2）33と駆動装置（DV）34を介
して駆動源であるミシンモータ（ZMOTOR）35及び刺しゅ
う枠のＸ方向ステップモータ（XMOTOR）20、Ｙ方向ステ
ップモータ21その他刺しゅうを実行するに必要なアクチ
ュエータ（ACT）36が接続されている。

次にこのように構成された刺しゅうミシンの作動につ
いて刺しゅう模様の中で特に刺しゅう文字を選択する場
合について第３図の流れ図を参照して説明する。

前記記憶の読み書き手段11に前記メモリーカード（RO
M）12を装着し、前記グラフィック表示手段14を前記ミ
シン機枠１から引出し前記グラフィック表示手段14上の
モード切換えスイッチを操作して刺しゅう文字選択モー
ドを指示すると、第３図（ａ）のステップにより前記メ
モリーカード（ROM）12に内蔵されている刺しゅう文字
が前記グラフィック表示装置14上に表示される。

該表示状態は第４図に示す如くであって、「削除」表
示37、「次画面」表示38、「終了」表示39と選択した文
字を表示する選択文字表示部40と各種複数の字体の文字
を表示する刺しゅう文字表示41が設けられている。

（ｂ）のステップにおいて刺しゅう文字表示位置が前
記ライトペン15により操作された場合、CRTの一画面走
査時間に対する走査線の走査信号をライトペンで検出し
て発生する、出力信号発生時の画面走査時間によって、
CRT上のライトペン指示位置を検出し、該指示位置に対
応して配置されている模様を読み取り、（ｃ）のステッ
プにおいて押された表示位置の刺しゅう文字のコードを
前記第１のランダムアクセスメモリー（RAM1）に登録す
ると共に、選択文字を表示装置の所定の場所、即ち前記
選択文字表示部40に表示し、前述の（ｂ）のステップの
入力側にリターンして再び入力を行なう。

前述の（ｂ）のステップにおいて操作されたのが前記
刺しゅう文字表示41でない場合は（ｄ）のステップにお
いて前記「終了」表示39が操作されたかどうかを判別す
る。「終了」表示でない場合（ｅ）のステップにおいて
前記「削除」表示37が操作されたか否かを判別する。
「削除」表示でない場合は（ｆ）のステップで「次画
面」表示位置が押されたか否かを判別する。「次画面」
表示が押された場合は（ｇ）のステップで前記刺しゅう
文字表示部41の表示を前記メモリーカード（ROM）12内
の他の模様群の表示内容を表示する。

前述の（ｅ）のステップで「削除」表示37が押された
場合は（ｈ）のステップで該削除表示を押す前記選択し
た最後の刺しゅう文字を前記第１のランダムアクセスメ
モリー（RAM1）の記憶から削除する。

又前述の（ｄ）のステップで「終了」表示39が押され
た判別された場合は（ｉ）のステップにおいて前記第１
のランダムアクセスメモリー（RAM1）に記憶されている
刺しゅう文字コードを読み出して該刺しゅう文字コード
に該当する文字の刺しゅうデータを前記メモリーカード
（ROM）12から読み出して前記第１のランダムアクセス
メモリー（RAM1）に記憶する。

次に（ｊ）のステップで刺しゅう位置設定モードに切
替えると共に前記グラフィック表示装置14の表示を刺し
ゅう位置設定モード画面表示とする。

次に刺しゅう位置設定モードにおける作動について説
明する。前述の刺しゅう文字選択モードから刺しゅう位
置設定モードに切変わると、前記グラフィック表示装置
14の表示は第６図に示す如くとなり、縫い目形成位置を
指示するための“始点”表示42、“中間点”表示43及び
“終点”表示44と、配列を指示するための“直線”表示
45と“円弧”表示46と、操作終了を指示するための“終
了”表示47と誤入力を訂正するための“訂正”表示48が
表示されており、前述の刺しゅう文字選択モードにおけ
る刺しゅう文字表示41のスペースは前記撮影手段16とし
てのビデオカメラからの映像を表示する映像スペース51
に変換される。刺しゅう位置設定モードによる作動につ
いては第５図の流れ図を参照して説明するが、前述の刺
しゅう文字選択とは別の流れにより前記刺しゅう枠９に
布49を装着すると映像スペース51には前記刺しゅう枠９
の最大移動範囲と前記撮影手段であるテレビカメラ16に
よる映像が布49が表示される。

該布は第７図の如くポケット50が設けられており、そ
のポケットの上部に刺しゅう文字で「山田太郎」と名前
を刺しゅうする場合であり、なお刺しゅうする文字「山
田太郎」は既に前述の刺しゅう文字選択モードにおいて
選択され刺しゅうデータが前記第１のランダムアクセス
メモリー（RAM1）19に記憶されている状態から説明す
る。

前記布49を前記刺しゅう枠９の外枠9a上に載置しその
布の上方から内枠9bをその外周と前記外枠9aの内周との
間に布を挟持する如く押し込んで張持し一体的に装着す
る。

該装着時、前記布49は前記ポケット50の前記刺しゅう
枠９に対する傾きや位置の配慮をすることなく任意の位
置に装着する。該装着した刺しゅう枠９の刺しゅう縫い
時の設定位置は前記針３中心と前記刺しゅう枠９の中心
とが一致した位置に設定されている。第６図に示す如く
前記ポケット50がθだけ傾いて装着された場合について
説明する。

第５図に示す刺しゅう位置設定モードにおいて、まず
のステップで前記ROM18内に記憶されている所定位置
座標設定プログラムにより前記刺しゅう枠９をｘ座標5
0、ｙ座標０の撮影位置である『所定位置』となる如く
前記Ｘ方向ステップモータ29及び前記Ｙ方向ステップモ
ータ21を駆動して移動させる。

所定位置は本実施例では刺しゅう枠が第２図中矢印Ａ
方向に最も移動した位置であって撮影手段であるテレビ
カメラ16の下に位置する。この位置は前記刺しゅう枠９
の中心と前記テレビカメラ16の中心とが一致する位置で
あり、これにより刺しゅう枠９に対する前記針３と前記
テレビカメラ16の中心とが一致している。該テレビカメ
ラにより前記刺しゅう枠９の全体が捉えられる位置であ
る。

該刺しゅう枠が所定の位置（50,0）に移動した後、
のステップで前記ビデオカメラ16で前記刺しゅう枠９内
の布49を撮影する。次にのステップで撮影された映像
を前記グラフィック表示装置14の映像スペース51に表示
する。

次にのステップにおいて前述の如く選択された文字
「山田太郎」の文字列の配列状態の選択を行なう。

次ののステップでは配列状態の選択で直線表示位置
がプロットされたか否かの判別を行ない、直線表示位置
でない場合はのステップで円弧表示位置か否かを判別
する。円弧表示位置でない場合は前述ののステップの
入力側にリターンする。

前述ののステップで直線表示位置がプロットされた
場合は次ののステップで縫い目形成位置３カ所のうち
１カ所を入力する。

次にのステップでは選択入力が“始点”表示位置で
あるか否かを判別し、“始点”である場合はのステッ
プで刺しゅう画面内の布上の始点をプロット（第６図中
Ｐ）し、のステップで始点座標を前記第１のランダム
アクセスメモリー（RAM1）19へ格納する。

前述ののステップで選択入力が“始点”表示位置で
ない場合はのステップで終点表示位置か否かを判別
し、“終点”である場合はのステップで刺しゅう画面
内の布上の終点をプロット（第６図中Ｑ）し、のステ
ップで終点座標を前記第１のRAM（RAM1）へ格納する。
尚夫々格納された場合前記縫い目形成位置表示部（42,4
3,44）を点灯されて格納済を示しても良い。

次にのステップでは“始点”及び“終点”座標が格
納されたか否かを判別し格納されていない場合は前述の
のステップの入力側にリターンする。のステップに
おいて両座標が格納された場合はのステップにて終了
表示がプロットされるまで待機する。

この間、前述のステップにおいて誤入力であった場合
には訂正したい側の前記縫い目形成位置表示をプロット
し、次に前記訂正表示をプロットすることにより訂正が
可能となり次に新たな布上の点をプロットすることによ
り前記第１のランダムアクセスメモリー（RAM1）19に格
納されているデータを訂正する。

前述ののステップにおいて前記終了表示47がプロッ
トされた場合にはのステップにおいて、前記第１のラ
ンダムアクセスメモリー（RAM1）19に記憶されている始
点Ｐと終点Ｑの座標を読み出してその間の長さＬを演算
する。

次にのステップにおいて長さＬを構成する文字数Ｎ
で割って１文字当りの長さL₁を演算する。

のステップは文字配列が横書きか否かの判別であっ
て、前記グラフィック表示装置14において横書きが選択
されている場合はのステップで前記１文字当りの長さ
L₁を標準的な形で記憶されている刺しゅうデータとの対
比のため、標準文字巾Wsで割って係数αを求める。標準
文字外径に対する係数αは標準文字外径に対する縮小拡
大率である。次にのステップで前記始点Ｐと終点Ｑの
座標から枠の移動基準Ｘに対する傾き角度θｘを求め
る。次に21のステップでは第６図中Ｐ座標と長さＬと傾
き角度θと文字数Ｎとにより各文字の基準点P₁,P₂…の
座標を求める。

次に22のステップでは前記第１のランダムアクセスメ
モリー（RAM1）19に記憶されている標準サイズの刺しゅ
う文字データを大きさ比αでデータ変換し、各文字の基
準点P₁,P₂,P₃…において各刺しゅうデータをθ回転させ
て再び前記第１のランダムアクセスメモリー（RAM1）19
に記憶する。次に23のステップで前記グラフィック表示
装置14に表示されている枠内面積を表す枠外形データを
抽出し、24のステップで前述の文字列の外形データと前
述の枠外形データと比較し枠外形データの側が大なる時
はリターンして前記第１のランダムアクセスメモリー
（RAM1）に記憶した各刺しゅうデータを読み出して前記
ROMの刺しゅう縫いプログラムにより１針毎の縫い目デ
ータを演算して前記第２のランダムアクセスメモリー
（RAM2）22に記憶する。

次に前記スタートスイッチ30の操作により前記針３の
上下動に同期して前記第２のランダムアクセスメモリー
（RAM2）22から刺しゅう枠駆動データとして読み出して
前記Ｘ方向ステップングモータ20及び前記Ｙ方向ステッ
ピングモータ21を駆動して前記布49上の前記ポケット50
の位置に対応して刺しゅう文字を配列し縫い目を形成す
る。尚前述の24のステップで前述の枠外形データの側が
前述の文字列の外形データより小さい場合は25のステッ
プで前記グラフィック表示手段上に「枠外」と表示す
る。

尚前述ののステップで横書き以外が選択されている
場合は「縦書き」と判断して26のステップで１文字当り
の長さL₁を前記標準文字高さHsで割って係数αを求め、
第８図の如く27のステップで前記始点Ｐと終点Ｑから枠
の移動基準Ｙに対する傾き角θＹを求める。

なおその後は21ステップの入力側に接続して横書きと
同様にして刺しゅう縫い目を形成する。

又前述ののステップで配列状態が円弧表示位置がプ
ロットされた場合は、前述の直線表示におけるステッ
プによる「縫い目形成位置」の入力を円弧の“始点”、
“中点”、“終点”の３点の入力により求められる円弧
上に配置する他は前述の直線で行う場合と同様であるの
で詳細は省略する。

次に画像入力モードにより新たな創作模様を形成する
場合について第９図の流れ図を参照して説明する。

まず第10図及び第11図に示す如く新たな創作模様の原
画53を画像入力枠52に装着して前記刺しゅう枠９に変え
て前記支持体10に装着する。又前記記憶の読み書き手段
11に前記メモリーカード（ROM）12に替えてバッテリバ
ックアップされたスタティックラムカード（SRAM）60を
装着する。

次に前記グラフィック表示装置14のモード選択手段を
操作して画像入力モードを選択する。画像入力モードの
選択により前記グラフィック表示装置14の表示は第12図
の如くとなり、モード指示及び「消去」54、「塗り」5
5、「縫始点」56、「縫終点」57、「縫順」58、「終
了」59の前述の刺しゅう位置設定モードと同様映像スペ
ース51は前記ビデオカメラ16の映像表示を行なう。

第９図に示す画像入力ルーチンにおいて、（ａ）のス
テップにて前記画像入力枠52を「所定位置」へ移動させ
る。

該「所定位置」は前述の刺しゅう位置設定モードにお
ける「所定位置」と同じく第２図中矢印Ａ方向に最も移
動した位置（ｘ＝50,y＝０）であって前記撮影手段であ
るビデオカメラ16の下に位置する。次に（ｂ）のステッ
プで前記ビデオカメラ16により前記画像入力枠52上の原
画53を撮影する。この映像を（ｃ）のステップで前記グ
ラフィック表示装置14に表示する。（第12図参照）次に（ｄ）のステップで表示される映像の濃淡を濃い
部分と、淡い部分の２値のいずれかに分解して再表示す
る。これによる濃い部分のみが刺しゅうすべき箇所とな
る。次に（ｅ）のステップではこの間のノイズ等により
現れた不要な点線などを前記ライトペン15で先ず前記
「消去」表示54をプロットして選択してその後前記映像
スペース51上の不要な点線をなでることによ消去する。
（ｆ）のステップでは前記原画53を撮影し２値に分解し
た時点で原画が不十分なため前記グラフィック表示の映
像スペース51上で消えてしまった部分について前記ライ
トペン15で先ず前記「塗り」表示55をプロットして選択
してその後必要な箇所を塗り潰し、あるいは描く。

次に（ｇ）のステップで前記グラフィック表示装置14
の「縫始点」表示56を前記ライトペン15でプロットして
次にグラフィック表示上の映像上の縫始めに相当する点
をプロットして、縫始め点の座標を前記第１のランダム
アクセスメモリー（RAM1）19に記憶する。次に「縫順
点」表示57を前記ライトペン15でプロットしてから映像
上の外形上で線状の変節ポイントとなる点を次々にプロ
ットして刺しゅうデータとして前記第１のランダムアク
セスメモリー（RAM1）19に記憶する。最後に「縫終点」
表示57をプロットしてから映像上の縫終点をプロットし
て縫終点座標を前記第１のランダムアクセスメモリー
（RAM1）に記憶する。

次の（ｈ）ステップにおいて前記グラフィック表示装
置14の「終了」表示59をプロットすることにより、前記
第１のランダムアクセスメモリー（RAM1）19に記憶の縫
始点座標データと縫い順毎の座標データと縫終点座標デ
ータとを用い前記ROM18に記憶されている刺しゅうデー
タ作成プログラムを用いて刺しゅうデータを演算する。

次に（ｉ）のステップでは表示画面のデータを刺しゅ
う文字選択モードにおける表示エリア内に収納可能な大
きさに縮少し、縮小サイズの表示データと前記刺しゅう
データを前記スタティックラムカード（SRAM）60へ転送
する。このデータに基づいて刺しゅう縫いを行なう手法
については前述の選択及び位置決めと同様に行なうもの
であるので省略する。

尚本実施例において映像上の形状指定点を縫い順を指
定して入力する場合は模様形状を要素毎に分割して入力
するものや模様の中心点を指定入力して中を別に入力す
るなどの従来の模様入力方法により入力するものでよい
ので本実施例では詳しくは省略する。

尚上述の新規な創作模様の画像入力モードにおいては
入力手段に色替え指示位置を併せて記憶させることによ
り、刺しゅう縫いの色替え必要時に停止させて針糸の交
換を行ない再び刺しゅう縫いを行なって原画通りのカラ
ーししゅうを行なうことが可能である。

又本実施例の装置に先に本出願人が出願した縫い糸に
着色するための着色装置と、縫い糸の使用量を検出演算
する糸量検出演算装置と、前述の画像入力手段と色替え
指示手段と色替え指示から色替え指示までの間の縫い糸
必要量の演算手段とを設けて入力時は画像入力手段によ
り表示画面の形状指定点を縫い順毎に指定し、色替え位
置及び色の指示を併せて入力することにより、原画に基
づく多色縫いの刺しゅうを行なうことができる。又入力
時の色の指示を原画と異なる色を選ぶことにより同じ手
法により原画と異なる多色の刺しゅう縫いも可能であ
る。

尚本実施例においては入力選択手段13は第２図に示す
如く前記ミシン機枠１に出没可能に構成し、使用時に引
き出すことにより操作を行なうものを示したが、第13図
の如くミシン機枠101の立上がり面から手前に開く如く
構成して入力選択手段113を引き出して操作を行なうも
のであっても良い。

（発明の効果）以上の如く本発明によれば、ミシン機枠に収納可能な
表示部に多数の刺しゅう模様の表示部と選択部を設け、
更に表示部ではページ送り機能により多くの刺しゅう模
様を表示することができ模様の選択操作を容易化でき更
に不使用時はミシン機枠内に一体的に収納することがで
き本体の移動が容易であり、かつ不使用時のスペースを
有効に利用できる。

又、刺しゅうすべき布を撮影し、その映像上に選択し
た文字、模様の配置を指示可能としたことにより、布を
刺しゅう枠に保持させる場合、枠の移動方向、枠内の位
置等に規定されることなく、枠内であれば任意の位置に
布の刺しゅう予定位置を設定することで良く刺しゅう枠
への布の保持が容易となる。

又撮影手段による新たな創作模様の撮影と映像上の形
状指定点の指示により創作模様の刺しゅうデータを作成
して簡単な操作で刺しゅう縫いが可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例に係り、第１図は制御ブロック
図、第２図は刺しゅうミシンの外観図、第３図は刺しゅ
う文字選択作動説明図、第４図は刺しゅう文字選択表示
説明図、第５図は刺しゅう位置設定作動説明図、第６図
は刺しゅう位置設定表示説明図、第７図は布装着状態説
明図、第８図は縦書き表示についての説明図、第９図は
創作模様入力時の作動説明図、第10図は原画装着状態説
明図、第11図はその断面図、第12図は創作模様表示説明
図、第13図はグラフィック表示装置の収納に関する他の
実施例の刺しゅうミシンの外観図であり、３は針、９は
刺しゅう枠、10は支持体、14はグラフィック表示装置、
15は指示手段であるライトペン、16は撮影手段であるテ
レビカメラ、19及び22は記憶手段である第１及び第２の
ランダムアクセスメモリー、20及び21は刺しゅう枠駆動
手段であるＸ方向ステップモータ及びＹ方向ステップモ
ータ、52は画像入力枠である。

フロントページの続き (56)参考文献特開昭62−101283（ＪＰ，Ａ) 特開昭62−72390（ＪＰ，Ａ)

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】上下動する針と該針と協働する針糸捕捉手
段とでなる縫目形成手段と、加工布を張持する刺しゅう
枠と、該刺しゅう枠を着脱可能な支持体と、前記針と刺
しゅう枠との相対位置を変化させるために前記支持体に
連結された刺しゅう枠駆動手段と、該刺しゅう枠駆動手
段を駆動するため刺しゅう模様毎に縫目データを含む刺
しゅうデータを記憶する記憶手段とを備え、前記針の上
下動に同期して前記記憶手段から縫目データを順次取り
出して前記刺しゅう枠駆動手段により前記刺しゅう枠を
駆動して刺しゅう縫いを行う刺しゅうミシンにおいて、
前記刺しゅう枠に張設された布の前記針に対する布位置
情報を検出する如く前記刺しゅう枠に対向して前記ミシ
ン機枠の上方に装着された撮影手段と、前記記憶手段に
選択可能に記憶された各模様の表示データに基いて模様
情報を表示する模様選択モードと前記撮影手段に検出さ
れた針に対する布位置情報を表示する位置設定モードと
を切り替え表示するグラフィック表示装置と、該グラフ
ィック表示装置の表示上の表示位置に接触指示すること
で発生される表示上の位置信号は模様選択モードにおい
ては表示上で指示された選択模様の選択信号を発生して
所望の模様を選択し、位置設定モードにおいては表示上
の布位置に指示された位置信号を発生して選択した模様
の縫目形成位置を指示する模様選択手段とを備えた刺し
ゅうミシン。
【請求項２】上下動する針と該針と協働する針糸捕捉手
段とでなる縫目形成手段と、加工布を張持する刺しゅう
枠と、該刺しゅう枠を着脱可能な支持体と、前記針と刺
しゅう枠との相対位置を変化させるために前記支持体に
連結された刺しゅう枠駆動手段と、該刺しゅう枠駆動手
段を駆動するため刺しゅう模様毎に縫目データを記憶す
る記憶手段とを備え、前記針の上下動に同期して前記記
憶手段から縫目データを順次取り出して前記刺しゅう枠
駆動手段により前記刺しゅう枠を駆動して刺しゅう縫い
を行う刺しゅうミシンにおいて、前記刺しゅう枠と交換
可能で前記支持体に装着される所望の原画を保持する画
像入力枠と、画像入力モードの選択に基づいて前記画像
入力枠に保持された原画の前記針に対する位置情報を検
出する如く前記画像入力枠に対向して前記ミシン機枠の
上方に装着された撮影手段と、画像入力モードにおいて
前記撮影手段に検出された針に対する画像位置情報を表
示するグラフィック表示装置と、該グラフィック表示装
置の表示上の表示位置に接触指示することで発生される
表示上の位置信号は画像入力モードにおける画像位置を
指示した位置信号であって検出した画像の縫目形成位置
を指示する模様選択手段とを備えた刺しゅうミシン。
【請求項３】前記グラフィック表示装置を刺しゅうミシ
ン本体に収納可能に構成したことを特徴とする請求項
（Ｉ）又は（II）に記載の刺しゅうミシン。