JP2015188587A - ミシン - Google Patents

ミシン Download PDF

Info

Publication number
JP2015188587A
JP2015188587A JP2014067853A JP2014067853A JP2015188587A JP 2015188587 A JP2015188587 A JP 2015188587A JP 2014067853 A JP2014067853 A JP 2014067853A JP 2014067853 A JP2014067853 A JP 2014067853A JP 2015188587 A JP2015188587 A JP 2015188587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
transmitter
calculated
coordinates
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014067853A
Other languages
English (en)
Inventor
優 神保
Masaru Jinbo
優 神保
裕 野村
Yutaka Nomura
裕 野村
鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
賢太郎 鳥居
Kentaro Torii
賢太郎 鳥居
一輝 小嶋
Kazuteru Kojima
一輝 小嶋
大介 本田
Daisuke Honda
大介 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014067853A priority Critical patent/JP2015188587A/ja
Priority to US14/638,645 priority patent/US9194067B2/en
Publication of JP2015188587A publication Critical patent/JP2015188587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/06Physical exchange of memory
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/08Arrangements for inputting stitch or pattern data to memory ; Editing stitch or pattern data
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2205/00Interface between the operator and the machine

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

【課題】1個の超音波発信器を用いて、指示点の座標を算出することができるミシンを提供する。
【解決手段】ミシン101は、受信器94、95が超音波を受信した複数のタイミングT2に基づいて、スイッチ913がオンされている間において超音波が発信された平面98上の発信器915の複数の座標931、932を算出する。ミシン101は、第1算出手段S27により算出された超音波が発信された平面98上の座標932と、第2算出手段S29により算出された発信器915が移動した平面98上の移動方向Maと、第3算出手段S31により算出された移動距離Daと、に基づいて、指示端911が指示する平面98上の指示点936の座標を算出する。
【選択図】図11

Description

本開示は、ミシンに関する。
従来から、超音波を発信する超音波ペンにて指示した位置を特定する装置が知られている。
特許文献1に、2個の発信器を備える超音波ペンが開示されている。ユーザが、超音波ペンを用いて液晶表示パネルに指示すると、ペン先に内蔵されたスイッチがオンする。スイッチがオンすると、超音波ペンの2個の発信器から超音波を発信する。2個の発信器が発信した2つの超音波を、液晶表示パネル近傍に配置された受信器がそれぞれ受信する。受信器が2つの超音波を受信したタイミングの差に基づいて、ペン入力表示装置は、ペンを用いて指示した際の液晶表示パネルに対するペンの傾きを検出する。ペン入力表示装置は、ペンの傾きからペン先の位置を特定している。
また、特許文献2に、超音波ペンで縫製位置を指定可能なミシンが開示されている。ユーザが、超音波ペンのペン先をベッド上に押し当てる(位置を指示する)ことで、超音波ペンのスイッチがオンする。スイッチがオンすると、超音波ペンの発信器は超音波を発信する。発信器が発信した超音波を、ミシンに取り付けられた受信器が受信する。発信器が超音波を発信したタイミングと、受信器が超音波を受信したタイミングとに基づいて、ミシンは、ベッド上の発信器の位置を特定する。発信器とペン先との位置が近いため、ミシンは、発信器とペン先とは同じ位置とみなしてペン先によって指示された指示位置を特定している。
特開2004―139191号公報 特開2013―188261号公報
特許文献1のペン入力表示装置は、ペンの傾きを検出することで、ペン先で指示した指示位置と発信器の位置との誤差を補正することができる。しかしながら、超音波ペン内に発信器を2つ設ける必要があった。
また、特許文献2のミシンは、1個の発信器を用いて指示位置を特定することができる。しかしながら、超音波ペンの構造上、発信器とペン先との位置は少し離れているため、ユーザが超音波ペンを傾けて指示すると、超音波ペンの傾きの程度によっては、ペン先で指示した指定位置と発信器の位置とに誤差が無視できない場合があった。
本開示は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、1個の超音波発信器を用いて、平面上の指示点を正確に算出可能なミシンを提供することを目的とする。
本開示のミシンは、筒状の筐体と、指示点を指示する指示端を有する棒状の指示部材であって、前記筐体の長手方向に沿って押動可能かつ、前記筐体の前記長手方向の一端から前記指示端が突出して前記筐体内に収容される指示部材と、前記筐体内に収容され、前記指示部材の押動によりオンされるスイッチと、前記筐体内に収容され、前記スイッチがオンされている間に、超音波を複数回発信する1つの発信器と、を有する座標指示器と、前記発信器が発信する超音波を受信する受信器と、前記指示端が指示する平面と、前記受信器が超音波を受信した複数のタイミングに基づいて、超音波を発信した前記発信器の前記平面上の複数の座標を算出する第1算出手段と、前記第1算出手段が算出した前記平面上の複数の座標に基づいて、前記スイッチがオンされている間に前記発信器が前記長手方向に沿って移動した前記発信器の前記平面上の移動方向を算出する第2算出手段と、前記第1算出手段が算出した前記平面上の複数の座標に基づいて、前記スイッチがオンされている間に前記発信器が前記長手方向に沿って移動した前記平面上の移動距離を算出する第3算出手段と、前記第1算出手段が算出した超音波が発信された前記平面上の座標と、前記第2算出手段が算出した前記平面上の移動方向と、前記第3算出手段が算出した前記平面上の移動距離と、に基づいて、前記指示端が指示する前記平面上の指示点の座標を算出する第4算出手段と、を備えることを特徴とする。
本開示のミシンは、スイッチがオンされている間に発信器が超音波を発信した平面上の複数の座標に基づいて、発信器が長手方向に沿って移動した移動方向及び移動距離を算出する。発信器の移動方向及び移動距離に基づいて、指示点の座標を算出する。このようにして、1個の発信器を用いて、指示点の座標を正確に算出することができる。
ミシン101の正面図。 座標指示器91の外観を示す平面図。 座標指示器91の内部構造を示す部分断面図。 座標指示器91の押動を示す部分断面図。 受信器94の斜視図。 ミシン101の電気的構成を示すブロック図。 ROM62、及びRAM63に記憶されるデータの構造を示す説明図。 発信器座標Eの算出方法を説明するための図。 座標算出処理500を示すフローチャート。 発信器座標算出処理S15を示すフローチャート。 座標指示器91の指示端911近傍の側面図、及びベッド面98上の発信器座標Eの分布を示す平面図。 第2点算出処理S27を示すフローチャート。 指示点算出処理S33を示すフローチャート。 座標算出処理500bを示すフローチャート。 第2点算出処理S127を示すフローチャート。
[ミシン101の構成]
図1を参照して、本実施形態であるミシン101の構成について説明する。
ミシン101は、ベッド部102と、脚柱部103と、アーム部104と、頭部105と、を備える。ベッド部102は、ミシン101の土台部である。ベッド部102は、加工布100が配置可能なベッド面98を有する。ベッド面98は、座標指示器91の指示端911が指示する平面である。脚柱部103は、ベッド部102から延びる。アーム部104は、ベッド部102に対向して脚柱部103から水平方向に延びる。頭部105は、アーム部104の先端に設けられる。
本実施形態における方向について定義する。脚柱部103がベッド部102から延びる方向を、上方向とし、上方向の反対方向を下方向とする。アーム部104が脚柱部103から延びる方向を、左方向とし、左方向の反対方向を右方向とする。左右方向と上下方向とに直交する方向を、前後方向とする。
ミシン101は、受信器94、95と、液晶ディスプレイ10と、タッチパネル16と、コネクタ50、916と、ケーブル912と、座標指示器91と、をさらに備える。
受信器94、95は、ベッド面98上において、座標指示器91が発信する超音波を受信する。受信器94、95は、頭部105の下端の後部に設けられる。受信器94は、頭部105の下面の左後方に設けられる。受信器95は、頭部105の下面の右後方に設けられる。受信器94、95は、頭部105の左右方向の長さ分、左右に離間する。
液晶ディスプレイ10は、脚柱部103の前面に設けられる。以下、液晶ディスプレイ10は、LCD10と称する。LCD10は、例えば、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等の様々な項目を表示する。タッチパネル16は、LCD10の表面に設けられる。具体的には、タッチパネル16は、LCD10の前面に設けられる。タッチパネル16は、項目を設定するために設けられる。設定とは、ユーザが、指又は専用のタッチペンを用いてタッチパネル16を押圧することにより、ミシン101が、タッチパネル16が検知する押圧位置に対応して、複数の項目のうちどの項目が選択されたかを認識することである。ユーザは、タッチパネル16を押圧することによって、縫製したい模様又は実行すべきコマンドを選択することができる。
コネクタ50は、脚柱部103の右側面に設けられる。コネクタ50は、座標指示器91側のコネクタ916に電気的に接続される。コネクタ916は、座標指示器91から延びるケーブル912に連結される。ミシン101は、コネクタ50、コネクタ916、及びケーブル912を介して、座標指示器91に電力を供給する。
[座標指示器91の説明]
図2を参照して、座標指示器91について説明する。座標指示器91は、筐体910と、指示部材942と、を備える。座標指示器91は、ペン形状である。
筐体910は、長手方向に延びる筒形状である。筐体910は、筐体910の一端から指示部材942の指示端911が突出した状態で指示部材942を収容する。筐体910は、把持部908と、保持部909と、を備える。
把持部908は、長手方向に延びる筒状である。保持部909は、発信器915を保持する。保持部909は、把持部908の長手方向の一端に嵌合される。ケーブル912が、把持部908の長手方向の他端に配置される。
保持部909は、長手方向に延びる円錐形状である。保持部909は、一端側が他端側より細いテーパ形状である。指示部材942は、保持部909内部を貫通して一端から突出する。
指示部材942は、長手方向に延びる棒状である。指示端911は、指示部材942の長手方向の一端である。指示部材942は、筐体910の長手方向に沿って押動可能である。指示端911は、他端から離れるにつれ径小となるテーパ形状である。
図3を参照して、座標指示器91の内部構造について説明する。
筐体910は、発信器915と、スイッチ913と、指示部材942の指示端911近傍以外の部位と、信号出力回路基板914と、を収容する。指示部材942は、指示端911により指示点936が押圧されて指示されるときに、筐体910の他端側に引っ込むように、筐体910に対して長手方向に移動可能に取り付けられる。以下、座標指示器91の指示端911が押圧されて指示された加工布100上の位置を、指示点936と称する。
指示部材942は、指示端911と、軸部907と、端部946と、平板部943と、突出部947と、リング945と、ばね944と、を有する。
軸部907は、指示端911から長手方向に延びる。軸部907の長手方向の距離は、保持部909の長手方向の距離より長い。軸部907は、径小部907aと、径大部907bと、を有する。径小部907aは、軸部907の長手方向の一端側にある。径大部907bは、軸部907の長手方向の他端側にある。
端部946は、指示部材942の長手方向の指示端911とは反対側に設けられる。換言すると、端部946は、指示部材942の他端に設けられる。
平板部943は、指示部材942の長手方向中央部に設けられる。平板部943は、軸部907から径方向に広がった面を有する。
突出部947は、平板部943の他端側の面から長手方向に延びる。
リング945は、突出部947の他端側に摺動可能に設けられる。リング945には、突出部947が挿入される。リング945は、把持部908の内壁948に当接する。
ばね944は、圧縮コイルばねである。ばね944は、平板部943とリング945との間において突出部947の周囲に圧縮された状態で設けられる。ばね944は、平板部943の他端側の面を一端側に付勢する。
リング945は、ばね944が平板部943の一端側の面を付勢することで、把持部908に対して指示部材942が長手方向の他端側へ移動することを規制する。
発信器915は、保持部909の内壁によって保持され、固定される。発信器915は、筐体910の一端側に収容され、スイッチ913がオンされている間に、超音波を複数回発信する。発信器915は、保持部909内の指示端911近傍に設けられる。発信器915の数は、1つである。超音波は、発信器915の発信位置916から発信する。発信器915は、指示部材942が挿入可能な孔を有する円筒形状である。指示部材942は、発信器915の他端から内部を貫通して一端から突出する。発信器915には、長手方向に貫通する孔が形成される。発信器915の孔の一端側の内径は、軸部942の径小部907aの径よりも僅かに大きいので、指示部材942が押された際に指示部材942は、長手方向へ移動する。また、発信器915の孔の一端側の内径は、軸部942の径小部907aの径よりも僅かに大きいので、指示部材942が長手方向に直交する径方向へ移動することが規制される。また、発信器915の孔の他端側の内径は、径大部907bの径より大きい。従って、径大部907bの一端側の面が、発信器915の他端側と一端側の境の内壁面915aに当接することで、指示部材942が一端側へ移動することを規制する。
信号出力回路基板914は、把持部908内を長手方向に沿って配置される電子基板である。信号出力回路基板914は、平板状である。信号出力回路基板914は、把持部908の内部に突出するリブに嵌合され、固定される。信号出力回路基板914は、スイッチ913がオンされている間、オンされている事を示す信号をケーブル912を介して制御部60に出力する。
Flexible Printed Circuit、略して、FPC949は、信号出力回路基板914と発信器915とを電気的に接続する。FPC949は、信号出力回路基板949の一端側から発信器915へ向けて延びて、発信器915に接着されている。
蓄電部950は、信号出力回路基板914上に設けられる。蓄電部950は、信号出力回路基板914と電気的に接続される。蓄電部950は、発信器915から超音波を発信させるエネルギーを蓄える。信号出力回路基板914にCPU61から制御信号が送信されると、蓄電部950は、蓄電部950に蓄えたエネルギーを、信号出力回路基板914及びFPC949を介して発信器915に出力する。発信器915は、蓄電部950からエネルギーを受けて、超音波を発信する。
スイッチ913は、端部946に対向して信号出力回路基板914の表面に固定される。スイッチ913は、筐体910内に収容され、指示部材942の押動によりオンされる。スイッチ913は、可動部913aと、本体部913bと、を有する。
本体部913bは、スイッチ913がオンされたことを示す信号を信号出力回路基板914に送信する。本体部913bは、信号出力回路基板914に固定される。
可動部913aは、本体部913bの一端側から突出する。可動部913aは、端部946に対向し、長手方向へ移動可能に設けられる。可動部913aは長手方向に移動可能であるため、端部946が可動部913aを押動してスイッチ913がオンされても、ばね944が最大限圧縮するまで他端側に指示部材910が移動することができる。
図4を参照して、指示部材942の押動について説明する。
図4(a)に示すように、座標指示器91の指示端911が押圧されていない場合、端部946は、可動部913aと接触していない。ばね944が平板部943を一端側に付勢するため、指示端911が押圧されていない場合、指示端911が最も一端側に位置する。指示端911が一端側に移動すると、軸部907の径大部907aの一端側の面が、発信器915の内壁面915aに当接する。従って、軸部907の径大部907bが、発信器915の内壁915aに当接する位置が、指示端911が最も一端側に突出した位置である。
図4(b)に示す様に、ユーザがベッド面98上の指示点936に指示端911を指示し、押圧することにより、指示部材942の端部946が長手方向に沿ってスイッチ913の可動部913aに向かって距離Laだけ移動する。距離Laは、例えば、3[mm]である。指示端911が押圧されていない端部946の位置から距離Laだけ一端側に移動して、端部946が可動部913aに当接して、スイッチ913がオンされる。指示部材942の押動により、平板部943が一端側に移動する。リング945は、内壁948の一端側に当接しているため、突出部947の先端がリング945より一端側に突出する。突出部947の先端がリング945より一端側に突出することにより、リング945と平板部943との間のばね944が圧縮する。なお、指示部材942が押動しても、発信器915は、保持部909により保持されているため、発信位置916は移動しない。
図4(c)に示す様に、スイッチ913がオンされたまま、端部946が可動部913aに当接しながらさらに他端側に距離Lsだけ移動する。端部946が他端側に距離Lsだけ移動すると、平板部943が、他端側に移動する。リング945は、内壁948の一端側に当接しているため、突出部947の先端がリング945よりさらに一端側に突出する。突出部947の先端がリング945よりさらに一端側に突出することにより、リング945と平板部943との間のばね944が最大限圧縮する。そして、ばね944が平板部943を一端側に付勢することで、指示部材942が他端側へ移動することを規制する。距離Lsは、例えば、2.5[mm]である。ばね944が最大限圧縮して、座標指示器91の指示端911が最も他端側に押圧された場合、発信位置916と指示端911との距離は、Lrである。距離Lrは、例えば、4[mm]である。なお、可動部913aの可動範囲Lbは、距離Ls+Laより長いため、端部946が本体部913bを押圧する虞はない。なお、指示部材942が最大限他端側に押動しても、発信器915は、保持部909により保持されているため、発信位置916は移動しない。
図4(b)に示す様に、ユーザが指示端911への押圧を解除すると、ばね944の付勢力により、指示部材942が一端側へ距離Lsだけ移動する。最も他端側から、距離Lsだけ指示部材942が一端側へ移動すると、可動部913aが戻り、スイッチ913がオフされる。スイッチ913がオフされた際の発信位置916と指示端911との距離は、Lr+Lsである。
図4(a)に示す様に、スイッチ913がオフされて、ばね944の付勢力により、さらに距離Laだけ指示部材942が一端側へ移動すると、発信器915の内壁915aが軸部907の径大部907bに当接し、指示部材942の一端側への移動が規制される。このとき、発信位置916と指示端911との距離は、Ls+Lr+Laである。
なお詳細は後述するが、受信器94、95は、発信器915が発信した超音波を受信する。ミシン101は、受信器94、95が受信した超音波に基づいて、超音波の発信源、即ち座標指示器91に設けられた発信器915の発信位置916を特定する。ミシン101は、特定された位置に基づいて縫製を行う。ユーザは、例えば、座標指示器91の指示端911を加工布100上に押し当てることで、加工布100の指示した位置に縫製を行うことができる。
[受信器94の説明]
図5を参照して、受信器94の詳細について説明する。受信器95は、受信器94と同一構成であるので説明を省略する。受信器94の形状は、上下方向に長い直方体形状である。開口部94aは、受信器94の前面の下端部の中央に設けられる。開口部94aの形状は、左右方向に長い楕円形である。開口部94aの周囲94bは、前側に向かって放射状に傾斜するテーパ面である。電気基板及びマイクが、受信器94の内部に設けられる。マイクは、開口部94aの内側に位置する。受信器コネクタは、電気基板の上端の後面に設けられる。受信器コネクタは、ミシン101に設けられたコネクタに接続する。受信器94の指向性は、マイクに対する開口部94aの向きで定まる。
[ミシン101の電気的構成]
図6を参照して、ミシン101の電気的構成について説明する。ミシン101の制御部60は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、入出力インターフェイス65と、を備える。CPU61、ROM62、RAM63、及び入出力インターフェイス65は、バス67を介して相互に電気的に接続する。ROM62は、座標算出プログラム500を含む各種プログラム、及びデータ等を記憶する。
入出力インターフェイス65は、タッチパネル16、タイマ27、受信器94、95、及び駆動回路72、75が電気的に接続される。タイマ27は、時間を計測する。駆動回路72、75は、それぞれ、ミシンモータ79、及びLCD10を駆動する。
座標指示器91の電気的構成について説明する。座標指示器91は、スイッチ913と、信号出力回路基板914と、発信器915と、を備える。スイッチ913は、信号出力回路基板914に電気的に接続される。信号出力回路基板914は、入出力インターフェイス65に電気的に接続される。スイッチ913は、端部946が可動部913aを押圧することにより、オン/オフする。スイッチ913がオフ状態の場合、信号出力回路基板914は、ケーブル912及び入出力インターフェイス65を介して、CPU61にHigh信号を出力する。スイッチ913がオンされた場合、信号出力回路基板914は、ケーブル912及び入出力インターフェイス65を介して、CPU61にLow信号を出力する。以下、信号出力回路基板914から出力されるLow信号は、指示信号と称する。スイッチ913と、信号出力回路基板914と、発信器915とは、筐体910の内部に設けられる。信号出力回路基板914は、CPU61からの超音波の発信を指令する制御信号を受け付けて、発信器915から超音波を発信させる。
[データの構造]
図7を参照して、ROM62、及びRAM63に記憶されるデータの構造について説明する。
ROM62は、座標算出プログラム500と、受信器座標B、Cと、音速VSと、計算式530と、長手方向の距離Ls、Lrと、を記憶する。座標算出プログラム500は、後述するフローチャートに従った処理を実現するためのプログラムである。受信器座標B、C、音速VS、及び計算式530は、発信器915の座標Eを算出する際に、ROM62から読み出される。
RAM63は、CPU61がROM62に記憶される座標算出プログラム500を実行する際に参照する各種変数等を記憶しておく一時記憶領域として機能する。各種変数は、例えば、発信タイミングT1と、受信タイミングT2と、到達時間Tb、Tc、距離EB、EC、発信器の座標E0と、距離Da、Dbと、第1点931と、第2点932と、指示点936と、移動方向Maと、を含む。
[発信器915の座標算出方法]
図8を参照し、発信器915の座標Eを特定する方法について説明する。ユーザは、加工布100に座標指示器91の指示端911を接触させ指示部材942を押動させ、スイッチ913がオンされることによって、ミシン101による縫製を行う加工布100上の指示点936を指示する。ミシン101は、発信器915の座標Eを特定することによって指示点936を特定する。発信器915の座標Eと、指示端911が接触した加工布100上の指示点936とは、異なる。従って、後述する座標算出プログラム500により、指示端911が指示する指示点の座標936と発信器915の座標Eとの誤差を修正する必要がある。以下、図1のミシン101の左右方向、前後方向、及び上下方向を、それぞれX方向、Y方向、及びZ方向とする。
ミシン101は、発信器915の座標E(X座標,Y座標,Z座標)を特定する。座標の原点S(0,0,0)は、針板に形成され、縫針が挿通する針孔の中心点とする。Z座標が0である面が、針板の上面を示す。受信器94の位置を示す座標Bを、(Xb,Yb,Zb)とする。受信器95の位置を示す座標Cを、(Xc,Yc,Zc)とする。発信器915の座標Eを、(Xe,Ye,Ze)とする。以下、座標Eを「発信器座標E」と称する。受信器94、95のZ座標は、針板の上面に対する受信器94、95の高さを表す。発信器座標Eと座標Bとの間の距離を「距離EB」といい、発信器座標Eと座標Cとの間の距離を「距離EC」と称する。
距離EB、ECは、三平方の定理に基づき、座標B、C、Eによって表すことができる。距離EB、及び座標B、Eは、以下の式(1)の関係を満たす。同様に、距離EC、及び座標C、Eは、以下の式(2)の関係を満たす。
(Xb−Xe)2+(Yb−Ye)2+(Zb−Ze)2=(EB)2・・・(1)
(Xc−Xe)2+(Yc−Ye)2+(Zc−Ze)2=(EC)2・・・(2)
式(1)は、座標Bを中心点とし、半径が距離EBである発信器座標Eを通る球面の方程式と同一である。同様に式(2)は、座標Cを中心点とし、半径が距離ECである発信器座標Eを通る球面の方程式と同一である。
超音波が進行する速度を、音速VSとする。発信器座標Eにある座標指示器91から発信された超音波が、受信器94に到達するまでに要する時間を、到達時間Tbとする。発信器座標Eにある座標指示器91から発信された超音波が、受信器95に到達するまでに要する時間を、到達時間Tcとする。この場合、距離EB、ECは、以下の式(3)(4)で表すことができる。
EB=VS×Tb・・・(3)
EC=VS×Tc・・・(4)
上記式(1)(2)に式(3)(4)を代入することによって、以下の式(5)(6)が得られる。
(Xb−Xe)2+(Yb−Ye)2+(Zb−Ze)2=(VS×Tb)2・・・(5)
(Xc−Xe)2+(Yc−Ye)2+(Zc−Ze)2=(VS×Tc)2・・・(6)
式(5)(6)のうち、座標B(Xb、Yb、Zb)、座標C(Xc、Yc、Zc)、及び音速VSは既知の値であり、ROM62に予め記憶される。式(1)(2)(3)(4)(5)(6)は、計算式530としてROM62に予め記憶される。到達時間Tb、Tcは、座標指示器91の発信器915から超音波が発信されたタイミング、及び受信器94、95において超音波が受信されたタイミングとの差分を算出することによって特定することができる。以下、座標指示器91の発信器915から超音波が発信されたタイミングを、発信タイミングT1と称する。以下、受信器94、95において超音波が受信されたタイミングを、受信タイミングT2と称する。
加工布100の布厚は、Xe、Yeと比較して無視できる程度に小さい。従って、発信器座標E(Xe,Ye,Ze)のうちZeは、発信器915と指示端911との仮想的な距離の定数Kiと見做してよい。従って、Xe、及びYeは、式(5)(6)の連立方程式に基づき、算出することができる。算出された発信器座標E(Xe,Ye,Ki)を、ベッド面98にスライドさせて、平面上の座標E0(Xe,Ye,0)とする。
定数Kiについて詳細に説明する。ユーザが指示点936を指示する動作において、座標指示器91の長手方向と平面との平均的な角度θは、60°である。また、ユーザが指示点936を指示する際に、指示端911から発信器915までの長手方向の平均的な距離は、ユーザが指示点936を指示する動作のうち発信器915が発信した最初の位置から指示部材942が最大限押し込められた位置との中間位置までの距離である。中間位置にあるタイミングの距離は、Lr+Ls/2である。上記角度θ、及び距離に基づいて、定数Ki=(Lr+(Ls/2))×sinθ=(4+(2.5/2))×√3/24.5とする。
[座標算出プログラム500]
図9〜図13を参照して、座標算出プログラム500について説明する。座標算出プログラム500は、ミシン101のCPU61によって実行される。座標算出プログラム500は、タッチパネル16を用いて、ユーザが超音波モードを選択した場合に実行される。フローチャートに示す各ステップは、CPU61の処理を示す。
S11では、CPU61は、スイッチ913がオンされたか否かを判断する。CPU61は、スイッチ913がオンされたと判断した場合(S11:YES)、S13へ処理を進める。CPU61は、スイッチ913がオンされていないと判断した場合(S11:NO)、S11の処理を繰り返す。
S13では、CPU61は、所定時間UT毎に発信器915に超音波を発信させることを開始する。CPU61は、所定時間UT毎の発信器915の発信位置916から、指示部材942の押動による発信器915の移動の軌跡を算出することで、後述する移動方向Ma、及び移動距離Daを算出することができる。移動の軌跡とは、所定時間UT毎に発信器915が超音波を発信したベッド98面上の座標の分布である。具体的には、CPU61は、タイマ27を参照して、所定時間UT毎に超音波の発信を指令する制御信号を、信号出力回路基板914に出力する。信号出力回路基板914は、CPU61からの制御信号を受け付けて、発信器915に超音波を所定時間UT毎に発信させる。所定時間UTは、例えば、6[ms]である。
S15では、CPU61は、スイッチ913がオンされている状態で指示部材942が一端側に最も突出した発信位置916である第1点931を算出するために、スイッチ913がオンされてから最初に発信器915が超音波を発信した平面上の座標E0を算出する。CPU61は、受信器94、95が超音波を受信した複数のタイミングT2に基づいて、超音波を発信した発信器915の平面上の座標E0を算出する。CPU61は、算出した座標を第1点931としてRAM63に記憶させる。図11では、最初に発信器915が超音波を発信した発信位置である第1点931は、○印で表される。最後に発信器915が超音波を発信した発信位置931bも、同様に○印で表される。第1点931は、スイッチ913がオンされ、最初に発信器915が超音波を発信した発信位置916aである。第1点931は、スイッチ913がオンされている間に超音波を発信した発信器915のベッド面98上の座標である。第1点931は、例えば、(8,0,0)である。CPU61は、受信器94、95が超音波を受信した複数のタイミングT2に基づいて、スイッチ913がオンされた後、所定時間UT毎の複数のタイミングにおいて発信器915が超音波を発信したベッド面98上の複数の座標E0を算出する。
[発信器座標算出処理S15]
図10を参照し、発信器座標算出処理S15の詳細について説明する。CPU61は、S15の処理を開始させた後、S53へ処理を進める。
S53では、CPU61は、タイマ27を参照し、所定時間UT毎に発信される超音波の発信タイミングの中から、現在時刻に最も近い発信タイミングを特定する。CPU61は、特定した発信タイミングを、発信タイミングT1として取得する。RAM63は、取得した発信タイミングT1を記憶する。
S55では、CPU61は、座標指示器91から発信された超音波を、受信器94,95が受信したか否かを判断する。CPU61は、受信器94,95が超音波を受信したと判断した場合(S55:YES)、S57へ処理を進める。CPU61は、受信器94,95が超音波を受信していないと判断した場合(S55:NO)、S67へ処理を進める。具体的には、受信器94,95が超音波を受信すると、入出力インターフェイス65を介して、CPU61に検出信号を出力する。CPU61は、検出信号を受信すると、超音波を受信したと判断する。
S67では、CPU61は、タイマ27を参照し、発信タイミングT1から一定時間が経過したか否かを判断する。一定時間とは、超音波が座標指示器91から発信されて、受信器94、95に十分到達可能な時間である。一定時間とは、例えば2[ms]である。CPU61は、一定時間が経過したと判断した場合(S67:YES)、S69に処理を進める。つまり、CPU61は、受信器94、又は95が超音波を受信するまで、一定時間待機する。例えば、座標指示器91の発信器915から発信された超音波が、ユーザの手や腕、加工布100等によって遮蔽され、一定時間以上、受信器94、又は95に到達しなかったとする。つまり、受信器94、又は95が超音波を受信できない状態のまま一定時間が経過すると、CPU61は、S69へ処理を進める。CPU61は、一定時間が経過していないと判断した場合(S67:NO)、S55に処理を戻す。
S69では、CPU61は、エラーメッセージをLCD10に表示するよう駆動回路75を制御する。エラーメッセージは、受信器94,95のどちらか一方が超音波を受信できなかったことを示すメッセージである。エラーメッセージを見たユーザは、座標指示器91によって加工布100上の任意の位置を再度指示する。座標指示器91の信号出力回路基板914から出力される指示信号を再度検出するために、CPU61は、S69終了後、S53に処理を戻す。
S57では、CPU61は、タイマ27を参照し、受信器94,95で超音波が受信された時刻を特定する。RAM63は、特定した時刻を、受信タイミングT2として記憶する。受信器94,95で超音波が受信された時刻は、具体的には、CPU61が検出信号を受信した時刻である。
S59では、CPU61は、受信器94,95の両方から超音波を受信したか否かを判断する。CPU61は、受信器94、及び95の両方から超音波を受信したと判断した場合(S59:YES)、S61へ処理を進める。CPU61は、受信器94,95のうちいずれか一方が超音波を受信していないと判断した場合(S59:NO)、S55に処理を戻す。
S61では、CPU61は、到達時間Tb、Tcを算出する。具体的には、CPU61は、発信タイミングT1と、受信タイミングT2と、に基づいて、到達時間Tb、Tcを算出する。詳細には、受信器94の受信タイミングT2から発信タイミングT1を減算することによって、到達時間Tbを算出する。CPU61は、受信器95の受信タイミングT2から発信タイミングT1を減算することによって、到達時間Tcを算出する。RAM63は、到達時間Tb、Tcを記憶する。
S63では、CPU61は、到達時間Tb、Tcと、超音波が伝搬する速度である音速VSと、に基づいて、発信器915と受信器94、95との距離EB、ECを算出する。具体的には、CPU61は、算出した到達時間Tb、Tcに音速VSを乗算することによって、距離EB、ECを算出する(式(3)(4)参照)。RAM63は、距離EB、ECを記憶する。
S65では、CPU61は、発信器915と受信器94、95との距離EB、ECが、ベッド面98上の発信器座標(Xe,Ye,Ze)と受信器94、95の座標B、Cとの距離、に一致する発信器座標Eを算出する。具体的には、CPU61は、座標B(Xb,Yb,Zb)、座標C(Xc,Yc,Zc)、発信器915の高さである定数Ki、距離EB、ECを式(5)(6)に適用し、連立方程式を解くことによって、発信器座標E(Xe,Ye,Ki)を算出する。従って、ベッド面98上の座標E0(Xe,Ye,0)となる。これによって、CPU61は、座標指示器91によって指示された加工布100上の発信器915の座標E0を算出する。RAM63は、発信器座標E0を記憶する。CPU61は、S65終了後、発信器座標算出処理S15を終了し、図9のS17へ処理を進める。
S17では、CPU61は、スイッチ913がオンされているか否かを判断する。CPU61は、スイッチ913がオンされていると判断した場合(S17:YES)、S19へ処理を進める。CPU61は、スイッチ913がオンされていないと判断した場合(S17:NO)、S23へ処理を進める。スイッチ913がオンされている間は、指示端911の位置が加工布100との摩擦により移動しない。また、発信器915の孔の内壁により指示部材942の移動方向が指示部材942の長手方向に規制されている。スイッチ913がオンされている間の発信器915の長手方向の移動距離Lsと、スイッチ913がオンされている間において指示部材942が最も他端側に移動した発信器915と指示端911との距離Lrと、が既知の値であるので、発信器915のベッド面98上の移動距離との比例関係式より、CPU61は、指示点936を算出することができる。
S19では、CPU61は、タイマ27を参照し、受信器94、95が超音波を受信した複数のタイミングT2の中から現在時刻に最も近い受信タイミングT2に基づいて、超音波を発信した発信器915の平面上の座標E0を算出する。CPU61は、算出した座標を発信器座標E0としてRAM63に記憶させる。S19では、CPU61は、図10に示すS15の処理と同様の処理により、発信器座標E0を算出する。
S21では、CPU61は、スイッチ913がオンされてから、発信器座標E0を最大数Pmax以上算出したか否かを判断する。CPU61は、スイッチ913がオンされてから、発信器座標E0を最大数Pmax以上算出したと判断した場合(S21:YES)、S26へ処理を進める。CPU61は、スイッチ913がオンされてから、発信器座標E0を最大数Pmax以上算出しなかったと判断した場合(S21:NO)、S17へ処理を戻す。最大数Pmaxは、例えば、100[個]である。ROM62は、最大数Pmaxを記憶する。
S23では、CPU61は、スイッチ913がオンされている間に、発信器座標E0を最小数Pmin以上算出したか否かを判断する。CPU61は、スイッチ913がオンされている間、発信器座標E0を最小数Pmin以上算出したと判断した場合(S23:YES)、S26へ処理を進める。CPU61は、スイッチ913がオンされている間に、発信器座標E0を最小数Pmin以上算出しなかったと判断した場合(S23:NO)、S25へ処理を進める。最小数Pminは、例えば、20[個]である。ROM62は、最小数Pminを記憶する。
一般的に、ユーザが座標指示器91で指示点936を指示している時間、即ちスイッチ913がオンされている期間は、およそ0.1〜0.6[s]である。スイッチ913がオンされている時間は、所定時間UTに発信器座標Eの数を乗算した時間とほぼ等しい。従って、UT×Pminは、ユーザが座標指示器91を指示する最小時間以上である必要がある。即ち、UT×Pmin≧0.1となるPminである必要がある。UT=6[ms]であるため、Pmin≧17である。また、CPU61が発信器915の移動距離Daを算出するためには、少なくとも第1点931及び第2点932の2点が必要であるため、Pmin≧2である。また、UT×Pmaxは、ユーザが座標指示器91を指示する最大時間以上である必要がある。即ち、UT×Pmax≧0.6となるPmaxである必要がある。UT=6[ms]であるため、Pmax≧100である。このような条件で、最小数Pmin、及び最大数Pmaxは設定されている。
S25では、CPU61は、スイッチ913がオンされている間に算出した発信器座標E0をRAM63から消去させる。S25により、次にスイッチ913がオンされた際に、前に算出された発信器座標EがRAM63に記憶されていないため、CPU61が座標算出処理500を実行する際に、間違って前に算出された発信器座標E0を用いて計算することがない。
S26では、CPU61は、所定時間UT毎に発信器915に超音波を発信させることを終了する。CPU61は、スイッチ913がオンされている間の発信器915の移動の軌跡を算出することで、後述する移動方向Ma、及び移動距離Daを算出することができる。
S27では、CPU61は、第2点932を算出する。第2点932は、第1点931より発信器915が長手方向の指示点911側に移動して超音波を発信した発信器915のベッド面98上の座標である。第2点932は、指示部材942が最も他端側へ押動された状態の発信位置916bのベッド面98上の座標である。
[第2点算出処理S27]
図11、及び図12を参照して、第2点算出処理S27について詳細に説明する。CPU61は、S27の処理を開始させた後、S81へ処理を進める。
S81では、CPU61は、S15にて算出した第1点931と、S19にて算出した各発信器座標E0との距離を算出する。CPU61は、第1点931と、各発信器座標E0との距離を、RAM63に記憶させる。S81により、CPU61は、第1点931から最も離れた座標を抽出することができる。
S83では、CPU61は、第1点931との距離が1〜所定数Pd番目に離れた発信器座標E0を抽出する。所定数Pdは、例えば、4である。所定数Pdが最小数Pminより大きいと所定数Pd番目の発信器座標Eを算出できないので、所定数Pdは、少なくとも最小数Pmin(=20)未満である必要がある。図11に示す様に、1番目に離れた発信器座標Eは、◇印で表現される。2〜所定数Pd番目に離れた発信器座標Eは、□印で表現される。1〜所定数Pd番目に離れた発信器座標E0及び第1点931、座標931b以外の点は、△印で表現される。第1点931から最も離れた座標は、指示部材942が最も他端側へ押動された発信位置916bのベッド面98上の座標を示す。S83により、CPU61は、指示部材942が最も他端側へ押動された発信位置916bのベッド面98上の座標を正確に算出することができる。
S85では、CPU61は、第1点931から1〜Pd番目に離れた発信器座標E0の平均値を算出する。具体的には、CPU61は、発信器座標E0を足し合わした総和を、所定数Pdで除算した座標を平均値として算出する。CPU61は、平均値を第2点932としてRAM63に記憶させる。図11では、第2点932は、○印で表現される。第2点932は、例えば、(6,0,0)である。CPU61は、S85終了後、第2点算出処理S27を終了し、図9のS29へ処理を進める。
S29では、CPU61は、S19にて算出した平面上の複数の発信器座標E0に基づいて、スイッチ913がオンされている間に発信器915が座標指示器91の長手方向に沿って移動した発信器915の移動方向Maを算出する。CPU61は、複数の座標E0のうち、第1点931から第2点932に向かうベッド面98上の方向に基づいて、発信器915が移動したベッド面98上の移動方向Maを算出する。S29により、CPU61は、発信位置916から指示部材942が延びる延出方向が特定することができ、その延出方向から指示点936を算出することができる。CPU61は、第1点931から第2点932に向かうベッド面98上の方向をベッド面98上の移動方向MaとしてRAM63に記憶させる。移動方向Maは、例えば、x方向である。
S31では、CPU61は、S19にて算出したベッド面98上の複数の発信器座標E0に基づいて、スイッチ913がオンされている間に発信器915が座標指示器91の長手方向に沿って移動したベッド面98上の発信器915の移動距離Daを算出する。具体的には、CPU61は、S15にて算出された第1点931と第2点932との距離をベッド面98上の移動距離Daとして算出する。S31により、CPU61は、ベッド面98上で指示部材942が押された距離を特定することができ、座標指示器91の延出方向と、指示部材942の押動により発信器915が移動する距離Lsと、指示部材942が最も他端側に押された際の発信器915と指示端911との距離Lrとを用いて、指示点936を算出することができる。CPU61は、ベッド面98上の移動距離DaをRAM63に記憶させる。例えば、第1点(8,0,0)―第2点(6,0,0)=(2,0,0)であるので、移動距離Daは、2[mm]である。
S33では、CPU61は、S19にて算出したベッド面98上の複数の発信器座標E0と、S29にて算出した移動方向Maと、S31にて算出した移動距離Daと、に基づいて、指示部材942が指示する指示点936の座標を算出する。
[指示点算出処理S33]
図13を参照して、指示点算出処理S33について詳細に説明する。CPU61は、S33の処理を開始させた後、S92へ処理を進める。
S92では、CPU61は、移動距離Daと、第1点931に対応する発信器915の発信位置916aと第2点932に対応する発信器915の発信位置916bとの長手方向の距離Lsと、第2点932に対応する発信器915の発信位置916bと指示点936との長手方向の距離Lrと、に基づいて、第2点932と指示点936とのベッド面98上の距離Dbを算出する。CPU61は、RAM63から移動距離Daを、ROM62から長手方向の距離Lr、Lsを、読み出し、距離Dbを算出する。
距離Dbは、以下の4つの前提条件を用いて算出することができる。
(1)スイッチ913がオンされている間、指示端911と加工布100との摩擦力により、指示端911が指示する指示点936の座標は変わらない
(2)スイッチ913がオンされている間、指示端911と加工布100との摩擦力により、指示端911が加工布100を押圧する押圧方向は、変わらない
(3)発信位置916から指示端911までの延出方向は、指示部材942の移動方向と平行である
(4)3次元空間上の距離と平面上の距離との比は変わらない(Ls:Lr=Da:Db)
距離Db=(Lr×Da)/Ls=(4×2)/2.5=3.2[mm]である。CPU61は、算出された距離DbをRAM63に記憶させる。
S93では、CPU61は、S19にて算出したベッド面98上の複数の発信器座標E0と、S29にて算出した移動方向Maと、S92にて算出した距離Dbと、に基づいて、指示部材432が指示する指示点936の座標を算出する。CPU61は、移動方向Maにより、発信位置916bから指示端911までの延出方向を特定することができ、距離Dbにより、発信位置916bから指示端911までの距離を特定することができるため、CPU61は、指示点936の座標を算出することができる。図11に示す様に、移動方向Maは、x方向であり、指示点936と第2点932とのベッド面98上の距離Dbは、3.2[mm]であり、第2点932は(6,0,0)であるため、指示点936の座標は、(6―3.2,0,0)=(2.8,0,0)である。CPU61は、指示点936の座標を、RAM63に記憶させる。CPU61は、S93終了後、指示点算出処理S33を終了し、図9のS35へ処理を進める。
S35では、CPU61は、スイッチ913がオンされている間に算出した発信器座標E0をRAM63から消去させる。CPU61は、S35終了後、座標算出プログラム500を終了する。
[本実施形態の効果]
S31では、CPU61は、スイッチ913がオンされてから最初に発信器915が超音波を発信した第1点931と指示端911が最も他端まで押された第2点932との距離を、発信器915の移動距離Daとして算出する。移動距離Daは、指示部材942の押圧動作において長手方向に移動する発信器915の距離Lsと比例する。また、指示部材942が最も他端側に押された第2点932と指示点936との距離Dbは、最も指示部材942が他端側に押された際の発信器915と指示点936との距離Lrに比例する。距離Ls、Lrを事前に測定し、ROM62に予め記憶させておけば、CPU61は、この比例関係を用いて、指示点936の座標を算出することができる。
S15では、CPU61は、スイッチ913がオンされてから最初に発信器915が超音波を発信したベッド面98上の座標を、第1点931として算出する。スイッチ913がオンされてから最初に発信器915が超音波を発信した点は、スイッチ913がオンされている間において、最も指示端911が一端側に突出している点である。CPU61は、スイッチ913がオンされている間において、第1点931から1〜Pd番目に離れた座標の平均値を最も指示部材942が他端側に押された点と設定する。最も指示端911が一端側に突出している発信位置916aと、最も他端側に押された発信位置916bとの距離Lsは、測定者が測定することが容易な距離である。CPU61は、測定した距離Lsを予めROM62に記憶させておけば、移動距離Daと、距離Lsとの比例関係式を用いて、指示点936の座標を算出することができる。
S27では、CPU61は、第1点931から1〜Pd番目に離れた座標の平均値を第2点932として算出する。第1点931から1〜Pd番目に離れた座標の平均値は、スイッチ913がオンされている間において、最も指示端911が他端側に押された点である。さらに、CPU61は、第1点931から1〜Pd番目に離れた座標の平均値を用いることで、誤差の影響が少なく、一層正確に最も指示端911が他端側に押された点を算出することができる。CPU61は、第1点931を、スイッチ913がオンされている間において、最も指示端911が一端側に突出した点と設定する。これにより、CPU61は、予めROM62に記憶した、スイッチ913がオンされている間における発信器915の長手方向の移動距離Lsとの比例関係式を用いて、指示点936の座標を算出することができる。
S63では、CPU61は、発信タイミングT1と、受信タイミングT2と、音速VSと、に基づいて、発信器915と受信器94、95との距離EB、ECを算出する。S65では、CPU61は、受信器94から距離EB離れ、受信器95から距離EC離れた座標Eを算出する。このように、CPU61は、発信タイミングT1、受信タイミングT2を取得することで、発信器915の座標Eを特定することができる。
S29では、CPU61は、スイッチ913がオンされてから最初に発信器915が超音波を発信した第1点931から指示端911が最も他端側へ押された第2点932に向かう方向に基づいて、発信器915の移動方向Maを算出する。CPU61は、算出した移動方向Maと、指示部材942が最も他端側に押された第2点932と指示点936との距離Dbと、を用いて、指示点936の座標を特定することができる。
S13では、CPU61は、所定時間UT毎に発信器915に超音波を発信させる。このため、発信タイミングT1が、一意に定まる。従って、一層、指示点936の座標を正確に特定することができる。
[変形例]
本開示は上記実施形態になんら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
S92では、CPU61は、移動距離Daと、第1点931に対応する発信位置916aと第2点932に対応する発信位置916bとの長手方向の距離Lsと、第2点932に対応する発信位置916bと指示点936との長手方向の距離Lrと、に基づいて、第2点932と指示点936とのベッド面98上の距離Dbを算出した。しかしながら、移動距離Daと、距離Lsと、第1点931に対応する発信位置916aと指示点936との長手方向の距離と、に基づいて、第1点931と指示点936とのベッド面98上の距離を算出してもよい。そして、CPU61は、第1点931と指示点936とのベッド面98上の距離と、移動方向Maと、第1点931の座標とに基づいて、指示点936の座標を算出してもよい。
S15では、CPU61は、複数の座標E0のうち、スイッチ913がオンされてから、最初に発信器915が超音波を発信したベッド面98上の座標を第1点931として算出した。しかしながら、図14のS115に示す様に、CPU61は、スイッチ913がオンされている間において、最後に発信器915が超音波を発信したベッド面98上の座標を第1点931bとして算出してもよい。図14は、S115が、図9のS15の代わりに、S26とS29との間に挿入された座標算出処理500bのフローチャートである。S115では、CPU61は、RAM63を参照して、最後に発信器915が超音波を発信したタイミングから、第1点931bを算出する。具体的には、CPU61は、RAM63に記憶された発信タイミングT1の中から、1番目と2番目に新しく更新されたタイミングを、スイッチ913がオンされている間において最後に発信器915が超音波を発信したタイミングとする。さらに、CPU61は、RAM63に記憶された受信タイミングT2の中から、最も新しく更新された2つのタイミングを、スイッチ913がオンされている間において最後に受信器94、95が受信したタイミングとする。そして、CPU61は、上記発信タイミングT1、受信タイミングT2から、第1点931bを算出する。最後に発信器915が超音波を発信した点は、スイッチ913がオンされている間において、最も指示端911が一端側に突出している点である。S115終了後、CPU61は、S127へ処理を進める。CPU61は、第2点932は、スイッチ913がオンされている間において、最も指示端911が他端側に押された点と設定する。CPU61は、距離Lsを予めROM62に記憶させておけば、第2点932から第1点931bまでの移動距離と距離Lsとの比例関係式を用いて、指示点936を算出することができる。
S27においては、CPU61は、複数の座標E0のうち、第1点931から1番目からPd番目に離れた座標の平均値を第2点932として算出した。しかしながら、図14及び図15のS127に示す様に、第1点931から最も離れた1つの座標を第2点932bとして算出してもよい。図14は、S127が、図9のS27の代わりに、S26とS29との間に挿入されたフローチャートである。図15は、S185が、図12のS85、S83の代わりに、S81の後に挿入された第2点算出処理S127のフローチャートである。S185では、CPU61は、S81によって算出された第1点931と各発信器との距離から、第1点931から1番目に離れた座標を、第2点932bとして算出する。図11に示す様に、第1点931から1番目に離れた座標は、◇印で表現される。S185終了後、CPU61は、S127を終了し、図14のS29へ処理を進める。第1点931bから1番目に離れた座標は、スイッチ913がオンされている間において、最も指示端911が他端側に押された点である。CPU61は、第1点931bをスイッチ913がオンされている間において、最も指示端911が一端側に突出している点と設定する。これにより、CPU61は、第2点932bから第1点931bまでのベッド面98上の距離と、予めROM62に記憶した、発信器915の長手方向の移動距離Lsとの比例関係式を用いて、指示点936を算出することができる。
S29においては、CPU61は、第1点931から第2点932に向かう方向を、移動方向Maとして算出した。しかしながら、第1点931、第2点932に限らず、発信器座標E0すべてを用いて、移動方向Maを算出してもよい、例えば、CPU61は、最小自乗法により、第1点931、第2点932、及び発信器座標E0に対して最も近い直線の式を算出する。そして、X方向に対する直線の傾きを移動方向MaとしてRAM63に記憶させる。
なお、スイッチ913がオンされてから最初に発信器915が超音波を発信した発信位置と、スイッチ913がオンされた位置とは、厳密には異なる。従って、第1点931に対応する発信位置916aを、スイッチ913がオンされた点と同じとした場合、誤差が生じる。具体的には、スイッチ913がオンされてから、信号出力回路基板914は、CPU61に向けて指示信号を出力する。指示信号を受信したCPU61は、超音波の発信を指令する制御信号を信号出力回路基板914に出力する。信号出力回路基板914は、蓄電部950に、発信器915に向けてエネルギーを出力させる。蓄電部950からエネルギーを受けて、発信器915は超音波を発信する。即ち、スイッチ913がオンされてから発信器915が最初に超音波を発信したタイミングは、スイッチ913がオンされたタイミングより後になる。従って、スイッチ913がオンされてから発信器915が最初に超音波を発信したタイミングの発信器915の発信位置は、スイッチ913がオンされたタイミングの発信器915の発信位置より、所定距離Lt分だけ他端側にある。所定距離Ltは、例えば、0.5[mm]である。従って、CPU61は、スイッチ913がオンされた位置から所定距離Lt分だけ一端側に近づいた位置を発信位置916aと設定することで、第1点931に対応する発信位置916aと第2点932に対応する発信位置916bとの長手方向の距離が正確な値となり、指示点936の座標を一層正確に算出することができる。
本実施形態では、第1点931と第2点932との2点を用いて、発信器915の移動方向Maと、発信器915の移動距離Daと、を算出した。しかしながら、2点に限らず、3点以上の複数の点を用いて、発信器915の移動方向Ma、及び移動距離Daを算出してもよい。
本実施形態におけるミシンは、1本の針棒を有するミシン101であったが、複数の針棒を有する多針ミシンであってもよい。
本実施形態において、座標指示器91は、超音波が発信されたことを示す指示信号をケーブル912を介してミシン101に送信した。しかしながら、ケーブル912ではなく、座標指示器91は、電磁波信号を出力する構成であってもよい。ミシン101は、電磁波信号を検出し、電磁波信号を検出したタイミングから、発信タイミングT1を特定することができる。
本実施形態においては、受信器94、95は、2つであった。しかしながら、受信器を3つ以上備え、各受信器が超音波を検出した検出タイミングのみから発信器915の発信位置を特定してもよい。
本実施形態において、音速VSは、ROM62に予め記憶されていた。しかしながら、音速VSは、環境温度によって変化するため、例えば、サーミスタ等の温度検出器をミシンに設けて温度を測定し、環境温度に対応した音速VSを用いても発信器915から受信器94、95までの距離を算出しても良い。
本実施形態では、超音波が発信された座標を算出する手段と、移動方向Maを算出する手段と、移動距離Daを算出する手段と、指示点936の座標を算出する手段と、発信器915と受信器94、95との距離EB、ECを算出する手段と、第1点931、又は第2点932と指示点936とのベッド面98上の距離を算出する手段と、をCPU61が実行するソフトウェアにより実現したが、各手段をハードウェアにより実現してもよい。また、本実施形態では、CPU61が各ステップを実行する例を示したが、少なくとも一部のステップを他のCPUが実行する、あるいは、1または複数のASICが実行する構成であっても良い。
〔本発明と実施例との対応関係〕
本実施形態における筐体910は、本発明における筐体の一例である。
本実施形態における指示部材942は、本発明における指示部材の一例である。
本実施形態における指示端911は、本発明における指示端の一例である。
本実施形態におけるスイッチ913は、本発明におけるスイッチの一例である。
本実施形態における発信器915は、本発明における発信器の一例である。
本実施形態における座標指示器91は、本発明における座標指示器の一例である。
本実施形態における受信器94、95は、本発明における受信器の一例である。
本実施形態におけるベッド面98は、本発明における平面の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS15、S19、S27は、本発明における第1算出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS29は、本発明における第2算出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS31は、本発明における第3算出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS33は、本発明における第4算出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS15は、本発明における第5算出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS27は、本発明における第6算出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS92は、本発明における第7算出手段の一例である。
本実施形態におけるCPU61、及びS93は、本発明における第8算出手段の一例である。
本実施形態における移動方向Maは、本発明における移動方向の一例である。
本実施形態における移動距離Daは、本発明における移動距離の一例である。
本実施形態における距離Dbは、本発明における「第1点又は第2点と指示点との平面上の距離」の一例である。
本実施形態における距離Lsは、本発明における「第1点に対応する発信器と第2点に対応する発信器との長手方向の距離」の一例である。
本実施形態における距離Lrは、本発明における「第2点に対応する発信器と指示点との長手方向の距離」の一例である。
本実施形態における指示点936は、本発明における指示点の一例である。
本実施形態における第1点931、931bは、本発明における第1点の一例である。
本実施形態における第2点932、932bは、本発明における第2点の一例である。
91 座標指示器
94、95 受信器
98 ベッド面
100 加工布
101 ミシン
910 筐体
911 指示端
913 スイッチ
915 発信器
931、931b 第1点
932、932b 第2点
936 指示点
942 指示部材
Da 移動距離
Db 第2点と指示点とのベッド面上の距離
Ma 移動方向
Ls 第1点に対応する発信器と第2点に対応する発信器との長手方向の距離
Lr 第2点に対応する発信器と指示点との長手方向の距離

Claims (8)

  1. 筒状の筐体と、
    指示点を指示する指示端を有する棒状の指示部材であって、前記筐体の長手方向に沿って押動可能かつ、前記筐体の前記長手方向の一端から前記指示端が突出して前記筐体内に収容される指示部材と、
    前記筐体内に収容され、前記指示部材の押動によりオンされるスイッチと、
    前記筐体内に収容され、前記スイッチがオンされている間に、超音波を複数回発信する1つの発信器と、
    を有する座標指示器と、
    前記発信器が発信する超音波を受信する受信器と、
    前記指示端が指示する平面と、
    前記受信器が超音波を受信した複数のタイミングに基づいて、超音波を発信した前記発信器の前記平面上の複数の座標を算出する第1算出手段と、
    前記第1算出手段が算出した前記平面上の複数の座標に基づいて、前記スイッチがオンされている間に前記発信器が前記長手方向に沿って移動した前記発信器の前記平面上の移動方向を算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段が算出した前記平面上の複数の座標に基づいて、前記スイッチがオンされている間に前記発信器が前記長手方向に沿って移動した前記平面上の移動距離を算出する第3算出手段と、
    前記第1算出手段が算出した超音波が発信された前記平面上の座標と、前記第2算出手段が算出した前記平面上の移動方向と、前記第3算出手段が算出した前記平面上の移動距離と、に基づいて、前記指示端が指示する前記平面上の指示点の座標を算出する第4算出手段と、
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記第1算出手段は、
    前記スイッチがオンされている間に超音波を発信した前記発信器の前記平面上の座標である第1点を算出する第5算出手段と、
    前記第1点より前記発信器が前記長手方向の前記指示点側に移動して超音波を発信した前記発信器の前記平面上の座標である第2点を算出する第6算出手段と、を有し、
    前記第3算出手段は、
    前記第1算出手段が算出した前記第1点と前記第2点との距離を前記平面上の移動距離として算出することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記第4算出手段は、
    前記第3算出手段が算出した前記平面上の移動距離と、前記第1点に対応する前記発信器と前記第2点に対応する前記発信器との前記長手方向の距離と、前記第2点に対応する前記発信器と前記指示点との前記長手方向の距離と、に基づいて、前記第1点、又は前記第2点と前記指示点との前記平面上の距離を算出する第7算出手段と、
    前記第2算出手段が算出した前記平面上の移動方向と、前記第7算出手段が算出した前記距離とに基づいて、前記指示点の座標を算出する第8算出手段と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記第5算出手段は、
    前記スイッチがオンされている間において、前記発信器が超音波を複数回発信した中で、前記発信器が超音波を最初に発信したタイミングの平面上の座標を前記第1点として算出することを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 前記第5算出手段は、
    前記スイッチがオンされている間において、前記発信器が超音波を複数回発信した中で、前記発信器が超音波を最後に発信したタイミングの平面上の座標を前記第1点として算出することを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  6. 前記第6算出手段は、
    前記第1算出手段が算出した複数の座標のうち、前記第1点から最も離れた座標を前記第2点として算出することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のミシン。
  7. 前記第6算出手段は、
    前記第1算出手段が算出した複数の座標のうち、前記第1点から離れた複数の座標を抽出し、
    抽出された複数の座標の平均値を前記第2点として算出することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のミシン。
  8. 前記第2算出手段は、
    前記第5算出手段が算出した前記第1点から前記第6算出手段が算出した前記第2点に向かう前記平面上の方向に基づいて、前記発信器が移動した前記平面上の移動方向を算出することを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のミシン。
JP2014067853A 2014-03-28 2014-03-28 ミシン Pending JP2015188587A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067853A JP2015188587A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 ミシン
US14/638,645 US9194067B2 (en) 2014-03-28 2015-03-04 Sewing machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014067853A JP2015188587A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 ミシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015188587A true JP2015188587A (ja) 2015-11-02

Family

ID=54189517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014067853A Pending JP2015188587A (ja) 2014-03-28 2014-03-28 ミシン

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9194067B2 (ja)
JP (1) JP2015188587A (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5047528A (ja) * 1973-08-27 1975-04-28
JP2649540B2 (ja) * 1988-04-28 1997-09-03 蛇の目ミシン工業株式会社 刺しゅうミシン
US5319565A (en) * 1991-06-10 1994-06-07 Fritz Gegauf Ag Device for generating and programming stitch patterns
JP4143377B2 (ja) 2002-10-15 2008-09-03 シャープ株式会社 ペン入力表示装置
US8074590B2 (en) * 2007-12-12 2011-12-13 Arthur Bentley Method and system for freehand and realtime quilting with a computer-controlled quilting machine
JP2010009542A (ja) 2008-06-30 2010-01-14 Pentel Corp 電子ペン
JP2013188266A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Brother Ind Ltd ミシン
JP5605384B2 (ja) 2012-03-12 2014-10-15 ブラザー工業株式会社 刺繍装置
JP2013188262A (ja) 2012-03-12 2013-09-26 Brother Ind Ltd ミシン
JP2013188265A (ja) 2012-03-12 2013-09-26 Brother Ind Ltd ミシン
JP2013188263A (ja) 2012-03-12 2013-09-26 Brother Ind Ltd ミシン
JP2013188264A (ja) 2012-03-12 2013-09-26 Brother Ind Ltd ミシン
JP2014191692A (ja) 2013-03-28 2014-10-06 Brother Ind Ltd 座標算出装置、及びミシン

Also Published As

Publication number Publication date
US9194067B2 (en) 2015-11-24
US20150275410A1 (en) 2015-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5605384B2 (ja) 刺繍装置
US8720353B2 (en) Sewing machine
KR102358217B1 (ko) 스타일러스와 스타일러스 센서 컨트롤러 사이의 쌍방향 통신에 기초한 스타일러스 틸트 검출
US9133572B2 (en) Sewing machine and non-transitory computer readable storage medium storing program
US9898104B2 (en) Electronic terminal, input correction method, and program
US9127383B2 (en) Sewing machine and non-transitory computer-readable medium
US9315932B2 (en) Sewing machine and non-transitory computer-readable medium storing sewing machine control program
US9014838B2 (en) Sewing machine, apparatus, and non-transitory computer-readable medium storing computer-readable instructions
CN106164824B (zh) 用于车辆的操作装置
JP2014191692A (ja) 座標算出装置、及びミシン
JP2013188264A (ja) ミシン
JP2010049679A5 (ja) 情報処理装置およびコンピュータプログラム
US9283687B2 (en) Apparatus and non-transitory computer-readable medium
JP2013188266A (ja) ミシン
CN115562560B (zh) 笔迹绘制方法、装置、电子设备和可读存储介质
TWI444645B (zh) 定位方法和定位裝置
JP2015188587A (ja) ミシン
JP2018508750A (ja) 基材における計測領域を検出するための方法
CN207696560U (zh) 机器人的校准系统和机器人系统
KR20130011273A (ko) 머시닝센터의 좌표측정기
KR101381707B1 (ko) 필기인식용 지그, 지그를 이용한 필기인식장치 및 필기인식방법
CN103686268A (zh) 显示设备及遥控显示设备的触控装置和方法
JP2014138888A (ja) ミシン
US20240058883A1 (en) Tool based welding technique monitoring systems with detachable sensor modules
WO2016158007A1 (ja) 情報入力装置及び制御プログラム