JP2013188265A - ミシン - Google Patents

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慶典 中村
Satoru Makino
悟 牧野
Akie Shimizu
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大輔 阿部
Yoshio Nishimura
吉雄 西村
Satoshi Ichiyanagi
聡 一柳
Yutaka Nomura
裕 野村
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Abstract

【課題】縫製を行う加工布上の位置を操作者が容易に設定できるミシンを提供する。
【解決手段】ミシン1は、超音波を受信することが可能な受信器を備える。受信器は、超音波ペン91によって特定可能領域内の何れかの位置が指定された場合、超音波ペン91から発信される超音波を受信することができる。ミシン1に刺繍装置2が装着されて使用される場合、刺繍枠35に保持された加工布100のうち縫製が可能な縫製可能領域は、特定可能領域よりも大きい。ミシン1は、複数の分割領域のうち何れかを選択する入力操作を受け付ける。ミシン1は、受け付けた分割領域の何れかが特定可能領域内に収まるように、刺繍装置2を制御して刺繍枠35を移送させる。受信器は、選択された分割領域内に位置する超音波ペン91から発信された超音波を受信し、超音波ペン91によって指定された指定位置を特定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工布における指定された位置に縫製を行うことが可能なミシンに関する。
従来、所望の刺繍模様を縫製する縫製位置及び縫製角度を、加工布上に容易に設定することができるミシンが公知である。例えば特許文献1に記載されたミシンは、撮影手段を備えており、操作者は加工布の指定位置に標識を貼付した後、撮影手段で標識を撮影する。そして、ミシンは、撮影された標識の画像に基づいて、刺繍模様の縫製位置および縫製角度を自動で設定する。
特開2009−172123号公報
しかしながら上述のミシンでは、加工布に標識を貼付する必要があり、更に、ミシンが刺繍模様の縫製位置及び縫製角度を設定した後、加工布に貼付した標識を剥離しなければ縫製を行うことができないので、操作が煩わしいという問題点がある。
本発明の目的は、縫製を行う加工布上の位置を操作者が容易に設定できるミシンを提供することである。
本発明に係るミシンは、超音波を検出する検出手段と、刺繍枠に保持された加工布のうち縫製可能な領域内の少なくとも一部分に前記超音波の発信源を配置する場合に、前記発信源から発信される前記超音波を前記検出手段が検出可能となる所定位置に前記刺繍枠を移送させる制御を行う第一制御手段と、前記第一制御手段によって前記刺繍枠が前記所定位置に移送された状態で、前記検出手段によって検出された前記超音波に基づいて、前記超音波の発信源の位置を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記発信源の位置に基づいて前記加工布に縫製を行うための制御を行う第二制御手段とを備えている。
本発明によれば、操作者が超音波の発信源の位置を指定した場合、ミシンは、加工布のうち指定された位置に基づいて縫製を行う。従って操作者は、加工布のうち縫製を行いたい位置の設定を、ミシンに対して容易且つ正確に行うことができる。またミシンは、刺繍枠を所定位置に移送させることによって、縫製可能な領域内に配置された発信源から発信される超音波を、検出手段により精度良く検出できる。従ってミシンは、超音波の発信源の位置を正確に特定し、縫製を最適に行うことができる。
本発明において、前記所定位置は、前記刺繍枠に保持された前記加工布のうち縫製可能な領域内の少なくとも一部分に前記超音波の発信源を配置する作業を、前記ミシンの操作者が容易に行うことが可能な位置であって、前記ミシンに設けられた針棒と前記操作者との間の距離よりも、前記超音波の発信源と前記操作者との間の距離の方が近距離となる位置を少なくとも含んでいてもよい。これによって操作者は、超音波の発信源を、針棒よりも自分に近い位置(手前)に配置することができる。従って操作者は、刺繍枠に保持された加工布に対して超音波の発信源を配置させる場合に、針棒等のミシン構成部品が邪魔にならず、針棒より手前側のスペースを良好に使用して超音波の発信源を加工布に容易に配置させることができる。また、針棒等のミシン構成部品又はミシン本体が、操作者の視界を妨げることなく、超音波の発信源を加工布に容易に配置させることができる。
本発明において、前記刺繍枠に保持された前記加工布の縫製可能な領域内の一部分を選択する指示を受け付ける第一受付手段と、前記第一受付手段によって前記指示が受け付けられた場合、選択された前記一部分に前記超音波の発信源が配置される際に、前記発信源から発信される前記超音波を前記検出手段が検出可能となる前記所定位置に、前記刺繍枠を移送させる制御を行う第三制御手段とを備えていてもよい。これによってミシンは、検出手段を介して超音波を精度良く検出できる所定位置に、刺繍枠を予め移動させておくことが可能になる。このためミシン1は、超音波の発信源の位置をより正確に特定することができる。
本発明において、前記第一受付手段は、前記加工布の縫製可能な領域が複数に分割された其々の分割領域のうちの一つを選択する指示を受け付け、前記分割領域内に前記超音波が配置される際に、前記発信源から発信される前記超音波を前記検出手段が検出可能となる前記所定位置を特定することが可能な情報を、前記分割領域毎に記憶する記憶手段を備え、前記第三制御手段は、前記第一受付手段によって前記指示が受け付けられた場合、受け付けられた前記分割領域に対応する前記所定位置を、前記記憶手段に記憶された情報に基づき特定し、特定した前記所定位置に前記刺繍枠を移送させる制御を行ってもよい。これによってミシンは、所定位置を容易に特定し、短時間で迅速に刺繍枠を移送させることができる。
刺繍装置2が装着されたミシン1の斜視図である。 刺繍装置2が装着されたミシン1の正面図である。 受信器94の斜視図である。 受信器94の正面図である。 受信器94の図4に示すI−I線矢視方向断面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 指定座標Eの算出方法を説明するための図である。 刺繍枠35が装着された刺繍装置2および特定可能領域101を示す図である。 刺繍枠35が装着された刺繍装置2および特定可能領域101を示す図である。 刺繍枠35が装着された刺繍装置2および特定可能領域101を示す図である。 刺繍枠35が装着された刺繍装置2および特定可能領域101を示す図である。 刺繍枠35が装着された刺繍装置2および特定可能領域101を示す図である。 刺繍枠36が装着された刺繍装置2および特定可能領域101を示す図である。 刺繍枠36が装着された刺繍装置2および特定可能領域101を示す図である。 メイン処理を示すフローチャートである。 テーブル641を示す図である。
以下、本発明を具現化した実施形態について、図面を参照して説明する。図1および図2を参照し、ミシン1の構成について説明する。図2の紙面手前側、紙面奥行き側、上側、下側、左側、右側を、それぞれミシン1の前側、後側、上側、下側、左側、右側と定義する。
ミシン1は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、および頭部14を備える。ベッド部11は、ミシン1の土台部であり左右方向に延びる。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ延びる。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左方の部位である。ベッド部11の上面には、針板34(図2参照)が配設されている。針板34の下側(つまり、ベッド部11内)には、送り歯(図示せず)、送り機構(図示せず)、釜機構(図示せず)、および送り量調整用モータ83(図6参照)が設けられる。送り歯は、送り機構によって駆動されて、加工布を所定の送り量で移送する。送り歯の送り量は、送り量調整用モータ83によって調整される。なお後述のように、ミシン1に刺繍装置2が装着されて使用される場合、送り歯は駆動されない。
頭部14の下端部から、針棒29および押え棒31が下方に延びる。針棒29の下端に縫針(図示せず)が装着される。押え棒31の下端に押え足30が装着される。押え足30は加工布100を押える。頭部14には、針棒機構(図示せず)、針振り機構(図示せず)、針振りモータ80(図6参照)が設けられる。針棒機構は、針棒29を上下方向に駆動させる。ミシンモータ79(図6参照)は、針棒機構を駆動する。針振り機構は、針棒29を左右方向に揺動させる。針振りモータ80は、針振り機構を駆動する。
本発明では、ミシン1は刺繍装置2が装着された状態で使用される。刺繍装置2は、ミシン1のベッド部11に対して着脱可能である。刺繍装置2は、本体部51、およびキャリッジ52を備える。刺繍装置2がミシン1に装着されると、刺繍装置2とミシン1は電気的に接続される。
キャリッジ52は、本体部51の上側に設けられる。キャリッジ52は、前後方向に長い直方体形状である。キャリッジ52は、枠ホルダ55、Y軸移送機構(図示せず)、及びY軸モータ87(図6参照)を備える。枠ホルダ55は、刺繍枠35(図1参照)を着脱可能なホルダである。図示しないが、刺繍枠は大きさや形状が異なる複数種類が用意されている。一例として、刺繍枠35の代わりに、大きさの異なる(小さい)刺繍枠36(図13参照)を装着することもできる。枠ホルダ55は、キャリッジ52の右側面に設けられる。図1に示すように、刺繍枠35は、詳しく図示しないが、内枠と外枠とで加工布100を挟持して保持する周知構成のものである。刺繍枠35に保持された加工布100は、ベッド部11の上側、且つ、針棒29および押え足30の下方に配置する。Y軸移送機構は、枠ホルダ55を前後方向(Y方向)に移送する。刺繍枠35は、枠ホルダ55が前後方向に移送されることにより、加工布100を前後方向に移送する。Y軸モータ87は、Y軸移送機構を駆動する。ミシン1のCPU61(図6参照)は、Y軸モータ87を制御する。
本体部51の内部には、キャリッジ52を左右方向(X方向)に移送するX軸移送機構(図示せず)及びX軸モータ86(図6参照)を備える。刺繍枠35は、キャリッジ52が左右方向に移送されることによって、加工布100を左右方向に移送する。X軸モータ86は、X軸移送機構を駆動する。ミシン1のCPU61は、X軸モータ86を制御する。
図2に示すように、頭部14の下端の後部に、受信器94、95が設けられる。受信器94と受信器95は同一構成のものである。受信器94は、頭部14の左下端、且つ、頭部14の下側面の後方に設けられる。受信器95は、頭部14の右下端、且つ、頭部の下側面の後方に設けられる。受信器94、95は、頭部14の左右方向の長さ分、左右に離間する。受信器94、95は超音波を検出する。受信器94、95の詳細は後述する。
図1に示すように、アーム部13は、開閉可能なカバー16を上部に備える。カバー16の下方、つまりアーム部13内の略中央部に、糸駒20が収容される。糸駒20に巻回された上糸(図示せず)は、糸駒20から、頭部14に設けられた糸掛部(図示せず)を経由して、針棒29に装着された縫針に供給される。アーム部13の前面下部には、開始・停止スイッチを含む複数の操作スイッチ21が設けられる。
脚柱部12の前面に液晶ディスプレイ(以下、LCDという)15が設けられる。LCD15には、コマンド、イラスト、設定値、メッセージ等の様々な項目を含む画像が表示される。LCD15の前面側に、タッチパネル26が設けられる。操作者が、指や専用のタッチペンを用いてタッチパネル26の押圧操作を行うと(以下、この操作を「パネル操作」という。)、タッチパネル26によって検知される押圧位置に対応して、どの項目が選択されたかが認識される。操作者は、このようなパネル操作によって、縫製したい模様や実行すべきコマンドを選択できる。
図2に示すように、脚柱部12の右側面に、コネクタ39、40が設けられる。コネクタ39には、メモリーカード等の外部記憶装置(図示せず)を接続することができる。ミシン1は、コネクタ39に接続された外部記憶装置から、刺繍模様のデータおよび各種プログラムを取り込む。コネクタ40には、コネクタ916が接続される。コネクタ916は、超音波ペン91(後述)から延びるケーブル912が連結されている。ミシン1は、コネクタ40、コネクタ916、及びケーブル912を介して超音波ペン91に電力を供給すると共に、超音波ペン91から出力される電気信号を取得する。
超音波ペン91について説明する。超音波ペン91は、ペン本体910およびペン先911を備える。ペン本体910の形状は棒状である。ペン先911は、ペン本体910の先端側に設けられる。ペン先911の先端は尖っている。通常、ペン先911はペン本体910から外側に僅かに突出した突出位置にある。一方、ペン先911に対してペン本体910側に向かう方向の力が作用すると、ペン先911はペン本体910に入り込む。そして、ペン先911に作用している力が無くなると、ペン先911は元の突出位置に戻る。
ペン本体910の内部には、スイッチ913(図6参照)、信号出力回路914(図6参照)、および超音波発信器915(図6参照)を備える。スイッチ913は、ペン先911の位置に応じてON/OFFする。スイッチ913は、信号出力回路914および超音波発信器915の出力状態を切り替える。
ペン先911に力が作用していないとき(ペン先911が突出位置のとき)、スイッチ913はOFF状態である。スイッチ913がOFF状態のときには、信号出力回路914は電気信号を出力せず、超音波発信器915は超音波を発信しない。一方、操作者が加工布100上の任意の位置にペン先911を押し当てることによって、ペン先911に力が作用する。このとき、ペン先911はペン本体910に入り込んで、スイッチ913がONする。スイッチ913がONすると、信号出力回路914はケーブル912を介してミシン1に電気信号を出力し、超音波発信器915は超音波を発信する。
なお詳細は後述するが、ミシン1は、超音波ペン91から発信された超音波を、受信器94、95で検出(受信)する。ミシン1は、検出された超音波に基づいて、超音波の発信源、すなわち、超音波ペン91に設けられた超音波発信器915の位置を特定する。ミシン1は、特定された位置に基づいて縫製を行う。
図3〜図5を参照して、受信器94について説明する。受信器95は、受信器94と同一構成であるので説明を省略する。図3の紙面左下側、右上側、左上側、右下側、上側、下側を、それぞれ受信器94の前側、後側、左側、右側、上側、下側とする。
図3および図4に示すように、受信器94の形状は、上下方向にやや長い直方体形状である。受信器94は、前面の下端部の中央に開口部941を備える。開口部941の形状は、左右方向に長い楕円形である。開口部941の周囲942は、外側程拡大するテーパ面(傾斜面)である。図5に示すように、受信器94の内部には、基板943およびマイク944を備える。マイク944は、開口部941の内側に位置する。図5に示すように、基板943の上端の後面に、コネクタ945が実装される。コネクタ945は、ミシン1に設けられたコネクタ(図示せず)に接続する。
図6を参照して、ミシン1の電気的構成について説明する。ミシン1の制御部60は、CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM64、及び入出力インターフェース65を備える。CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM64、及び入出力インターフェース65は、バス67を介して相互接続する。ROM62には、CPU61が処理を実行するためのプログラム、データ等が記憶される。EEPROM64には、ミシン1が縫製を実行するための複数種類の縫製模様のデータが記憶される。
入出力インターフェース65には、操作スイッチ21、タッチパネル26、および駆動回路71、72、74、75、76、84、85が電気的に接続される。駆動回路71、72、74、75、76、84、85は、それぞれ、送り量調整用モータ83、ミシンモータ79、針振りモータ80、LCD15、受信器94、95、X軸モータ86、およびY軸モータ87を駆動する。駆動回路76には、受信器94、95で検出された超音波の信号を増幅してCPU61に伝達する増幅回路が含まれる。
超音波ペン91の電気的構成について説明する。超音波ペン91は、スイッチ913、信号出力回路914、および、超音波発信器915を備える。スイッチ913は、信号出力回路914、および、超音波発信器915に接続する。信号出力回路914は、入出力インターフェース65に接続する。信号出力回路914は、入出力インターフェース65を介してCPU61に電気信号を出力する。
図7を参照し、操作者が超音波ペン91で指定した加工布100上の位置を特定する方法について説明する。操作者は、超音波ペン91のペン先911を加工布100に押し当てることによって、加工布100上の特定の位置を指定する。以下、超音波ペン91のペン先911が押し当てられた加工布100上の位置を、指定位置ともいう。なお後述するように、ミシン1は、超音波の発信源の位置を特定することによって指定位置を特定する。このため厳密には、ペン先911が押し当てられた加工布100上の位置ではなく、超音波ペン91に設けられた超音波発信器915の位置が特定される。しかしながら、ペン先911と超音波発信器915とは非常に近接して配置されている。このため、超音波発信器915の位置を、ペン先911が押し当てられた加工布100上の位置、すなわち指定位置として見做すことができる。以下、ミシン1の左右方向、前後方向、および上下方向を、それぞれX方向、Y方向、およびZ方向とする。図7の左右方向および上下方向が、それぞれ、X方向およびY方向に相当し、紙面手前側から紙面奥行側の方向が、Z方向に相当する。
ミシン1は、指定位置を座標情報(X座標、Y座標、およびZ座標)として特定する。ここで、座標の原点(0,0,0)は、針板34(図1参照)に形成され、縫針が挿通する穴(針穴)の中心点であるとする。Z座標が0である面が、針板34の上面を示す。受信器94の位置を示す座標Bを、(Xb,Yb,Zb)とする。受信器95の位置を示す座標Cを、(Xc,Yc,Zc)とする。指定位置を示す座標Eを、(Xe,Ye,Ze)とする。受信器94、95のZ座標は、針板34の上面に対する受信器94、95の高さを表す。座標B(Xb,Yb,Zb)および座標C(Xc,Yc,Zc)は、ROM63に予め記憶される。以下、座標Eを「指定座標E」ともいう。指定座標Eと座標Bとの間の距離を「距離EB」といい、指定座標Eと座標Cとの間の距離を「距離EC」という。
距離EB、ECは、三平方の定理に基づき、座標B、C、Eによって表すことができる。距離EB、座標B、C、Eは、以下の式(1)の関係を満たす。同様に、距離EC、座標B、C、Eは、以下の式(2)の関係を満たす。
(Xb−Xe)+(Yb−Ye)+(Zb−Ze)=(EB)・・・(1)
(Xc−Xe)+(Yc−Ye)+(Zc−Ze)=(EC)・・・(2)
なお式(1)は、座標Bを原点とし、指定座標Eを通る球面(半径:距離EB)の方程式と同一である。同様に(2)は、座標Cを原点とし、座標Eを通る球面(半径:距離EC)の方程式と同一である。
超音波が進行する速度を、音速Vとする。指定座標Eにある超音波ペン91から発信された超音波が、受信器94に到達するまでに要する時間を、伝達時間Tbとする。指定座標Eにある超音波ペン91から発信された超音波が、受信器95に到達するまでに要する時間を、伝達時間Tcとする。この場合、距離EB、ECは、以下の式(3)(4)で表すことができる。
EB=V×Tb・・・(3)
EC=V×Tc・・・(4)
上記式(1)(2)に式(3)(4)を代入することによって、以下の式(5)(6)が得られる。
(Xb−Xe)+(Yb−Ye)+(Zb−Ze)=(V×Tb)・・・(5)
(Xc−Xe)+(Yc−Ye)+(Zc−Ze)=(V×Tc)・・・(6)
式(5)(6)のうち、座標B(Xb,Yb,Zb)、座標C(Xc,Yc,Zc)、及び音速Vは既知の値でありROM62に記憶されている。到達時間Tb、Tcは、超音波ペン91の超音波発信器915から超音波が発信されたタイミング(以下、「発信タイミングT1」という。)、および、受信器94、95において超音波が検出されたタイミング(以下、「検出タイミングT2」という。)との差を算出することによって特定できる。指定座標E(Xe,Ye,Ze)のうちZeは、加工布100の布厚がXe、Yeと比較して無視できる程度に小さいので、0と見做してよい。よって、XeおよびYeは、式(5)(6)の連立方程式を解くことによって算出される。このようにして、操作者が超音波ペン91で指定した加工布100上の指定座標E(Xe,Ye,Ze(=0))は算出される。
ミシン1が上述の方法によって特定することが可能な指定位置は、刺繍枠35に保持された加工布100のうち一定の領域内に限定される。理由は次のとおりである。超音波は伝達距離に応じて強度が減衰する。このため、受信器94、95から超音波ペン91(超音波発信器915)の位置が離れる程、超音波の受信強度は減衰し、受信器94、95は超音波を精度良く受信できなくなる。また、受信器94、95の受信感度は特定の方向に指向性を有している。このため、超音波ペン91(超音波発信器915)の位置によっては、超音波の受信精度が悪くなる。以上のような場合、ミシン1は指定位置を正確に特定できない。
図8〜14は、ミシン1が指定位置を特定できる領域(以下、「特定可能領域」という。)101を示している。図8〜14では、説明の都合上、ミシン1の図示を省略し、ミシン1に装着された刺繍装置2及び刺繍枠35を示している。操作者が特定可能領域101内の何れかの位置を超音波ペン91で指定した場合、受信器94、95は超音波を精度良く受信できるので、ミシン1は指定位置を正確に特定することができる。一方、特定可能領域101外の位置を操作者が超音波ペン91で指定した場合、受信器94、95は超音波を精度良く受信できなくなり、ミシン1は指定位置を正確に特定することができない。
特定可能領域101は、四角形に設定されている。特定可能領域101は、針落ち点102を含み、針落ち点102が四角形の後端寄り且つ左右方向の略中央に位置するように設けられる。ここで、針落ち点とは、縫針が加工布100を貫通する点、即ち、針板34に形成された針穴の中心点であり、針棒29の中心と一致する。以下、説明の都合上、「特定可能領域101は針落ち点102から前側に設けられる。」と記載する。特定可能領域101の前後方向の長さは、刺繍枠35の前後方向の長さの半分よりも僅かに短い。特定可能領域101の左右方向の長さは、刺繍枠35の左右方向の長さよりも僅かに短い。
特定可能領域101が針落ち点102から前側に設けられる理由は、次の通りである。図1に示すように、ミシン1は、操作者が前側から操作を行うために、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、頭部14、操作スイッチ21、LCD15等の位置関係が決められている。このため操作者は、ミシン1の前側に座って操作する。操作者は、ミシン1の前側から超音波ペン91を加工布100に接近させ、ペン先911を加工布100に押し当てる。ここで仮に、特定可能領域101が針落ち点102よりも後側に設けられていたとすると、操作者は、針棒29及び押え棒31を避けながら超音波ペン91を操作しなければならない。その上、頭部14及びアーム部13が操作者の視界を妨げる。つまり、このような操作は非常に困難である。従って本実施形態では、特定可能領域101を針落ち点102から前側に設けることによって、操作者が超音波ペン91によって指定できる加工布100上の位置を、針落ち点102から前側に限定する。これによって、操作者が超音波ペン91を加工布100に接近させる場合に、針棒29より手前側のスペースを良好に使用することができる。
刺繍枠35に保持されている加工布100上に示された、一点鎖線で囲まれた四角形状の領域は、刺繍模様の縫製を行うことが可能な領域(以下、「縫製可能領域」という。)110を示している。縫製可能領域110は、刺繍枠35の大きさよりも少し小さく設定されている。縫製可能領域110の前後方向の長さの半分の長さは、特定可能領域101の前後方向の長さよりも短い。縫製可能領域110の左右方向の長さは、特定可能領域101の左右方向の長さよりも僅かに長い。
特定可能領域101は、四角形のうち対向する辺の中点同士を結ぶ線分117、118によって、四分割されている。四分割された各領域のうち、後方右側の領域、前方右側の領域、後方左側の領域、および前方左側の領域を、それぞれ、分割領域111、112、113、114とする。図8では、線分117、118の交点、即ち刺繍枠35の中心に、針落ち点102が配置している。以下、刺繍枠35の中心に針落ち点102が配置した状態となる刺繍枠35の位置を、初期位置とする。分割領域112、114の一部と、特定可能領域101の一部とは重なっている。分割領域112の右端は、特定可能領域101の右端から右方にはみ出ている。同様に、分割領域114の左端は、特定可能領域101の左端から左方にはみ出ている。
図8の状態で、例えば操作者が超音波ペン91で分割領域111内の位置を指定したい場合、分割領域111は特定可能領域101外にあるので、受信器94、95は超音波を正確に受信できない。この場合、操作者は、超音波ペン91で指定する位置を含む分割領域111を選択し、パネル操作によって指定する。ミシン1は、指定された分割領域111が特定可能領域101内に収まるように、刺繍装置2を制御して刺繍枠35を移送させる。これによって受信器94、95は、超音波ペン91から発信された超音波を精度良く受信することができ、ミシン1は、指定位置を正確に特定することができる。詳細は以下の通りである。
例えば操作者が、超音波ペン91によって指定する位置を含む分割領域111を指定したとする。この場合、ミシン1は、X軸モータ86を駆動することによってX軸移送機構を制御し、初期位置から刺繍枠35を左方向に移送させる。またミシン1は、Y軸モータ87を駆動することによってY軸移送機構を制御し、刺繍枠35を初期位置から前方向に移送させる。これより、刺繍枠35は、初期位置(図8参照)から左斜め前方に移送されて、分割領域111は特定可能領域101内に収まる(図9参照)。
また、操作者が、超音波ペン91によって指定する位置を含む分割領域112、113、114の何れかを指定した場合についても、同様に刺繍枠35が移送され、指定した分割領域112、113、114の何れかが特定可能領域101内に収まる(図10〜図12参照)。
上述のように刺繍枠35が移送された後、超音波ペン91のペン先911が加工布100に押し当てられて、超音波発信器915が超音波を発信する。即ち、特定可能領域101内から超音波が発信されるので、受信器94、95は超音波を精度良く受信できる。従って、ミシン1は指定位置を正確に特定し、特定した指定位置に基づいて最適に縫製を行う。
以上のように、操作者は、超音波ペン91を使用することによって、加工布100のうち所望する位置の設定を容易且つ正確に行うことができる。ミシン1は、パネル操作による分割領域111〜114の何れかの指定に応じて刺繍装置2を制御し、受信器94、95が超音波を精度良く受信できるように刺繍枠35を移送させる。これによってミシン1は、加工布100の縫製可能領域110内のどの位置が超音波ペン91によって指定される場合でも、指定位置を正確に特定し、縫製を最適に行うことができる。
次に、刺繍枠35よりも小さい刺繍枠36が刺繍装置2に装着されて使用される場合について、図13および図14を参照して説明する。図13に示すように、刺繍枠36の前後方向および左右方向の長さは、刺繍枠35(図8等参照)の前後方向および左右方向の長さの略2/3である。特定可能領域101の前後方向の長さは、刺繍枠36の前後方向の長さの半分よりも長い。特定可能領域101の左右方向の長さは、刺繍枠35の左右方向の長さよりも長い。
刺繍枠36に保持された加工布100上に、四角形状の縫製可能領域120が示されている。縫製可能領域120の前後方向の長さは、特定可能領域101の前後方向の長さよりも僅かに短い。縫製可能領域120の左右方向の長さは、特定可能領域101の左右方向の長さよりも短い。即ち、特定可能領域101は縫製可能領域120よりも大きい。このため、刺繍枠35が刺繍装置2に装着された場合とは異なり、ミシン1は、図14に示すように、縫製可能領域120のすべてが特定可能領域101内に収まるように、刺繍装置2を制御して刺繍枠36を移送させる。これによって受信器94、95は、超音波ペン91から発信された超音波を精度良く受信でき、ミシン1は指定位置を正確に特定できる。
以上のように、特定可能領域101の大きさよりも縫製可能領域120が小さい刺繍枠36を使用する場合には、分割領域を設定する必要はない。つまり、分割領域は刺繍枠の大きさに応じて設定しておけばよい。また、詳しくは後述するが、刺繍装置2に装着された刺繍枠の大きさ(種別)を判別する判別手段を設けておき、分割領域が設定されている刺繍枠か否かを判断する処理、及びそれに基づく刺繍装置2の制御をミシン1が行うように構成してもよい。
図15を参照し、メイン処理について説明する。メイン処理は、ROM62に記憶されたプログラムに従って、CPU61が実行する。CPU61は、例えば、加工布100に対する縫製を実行するためのパネル操作を検出した場合に、メイン処理を開始する。
CPU61は、超音波ペン91を使用することが可能な動作モード(以下、「超音波モード」という。)に移行するパネル操作を検出したか判断する(S11)。超音波モードに移行するパネル操作が検出されない場合(S11:NO)、処理はS11に戻る。
超音波モードに移行するパネル操作を検出した場合(S11:YES)、CPU61は、刺繍装置2の枠ホルダ55に装着された刺繍枠の種別を判別する。その具体的構成を説明すると、刺繍枠のうち枠ホルダ55に取り付けられる取り付け部(図示せず)には、複数の突起部(図示せず)が並列して形成されている。一方、枠ホルダ55内には、前記複数の突起部の其々に対応する位置に、複数のスイッチ(図示せず)が並列して設けられている。即ち、前記複数の突起部は前記複数のスイッチの其々に当接可能である。ここで、前記複数の突起部(突起部の有無)は、刺繍枠の種別毎に異なるように形成されているので、前記複数のスイッチの其々のON/OFF状態も刺繍枠の種別毎に異なる。このように、CPU61は、前記複数のスイッチの其々のON/OFF状態を検知することによって、刺繍枠の種別を判別する。なお上述の方法は一例であり、CPU61は、各種のセンサを用いる他の方法で刺繍枠の種別を判別してもよい。
刺繍装置2の枠ホルダ55に装着された刺繍枠が、大きな形状の刺繍枠35であった場合(S13:YES)、CPU61は、分割領域111〜114(図8等参照)のうち何れかを選択することが可能な画面を、LCD15に表示する(S15)。CPU61は、分割領域111〜114の何れかを選択するパネル操作を検出したか判断する(S17)。パネル操作を検出しない場合(S17:NO)、処理はS17に戻る。パネル操作を検出した場合(S17:YES)、CPU61は、パネル操作によって選択された分割領域111〜114の何れかに基づき、刺繍枠35の移送後の位置(以下「所定位置」ともいう。)を特定する(S18)。特定方法は以下のとおりである。
図16は、EEPROM64に記憶されたテーブル641を示している。テーブル641には、分割領域111〜114を識別する識別情報、および、刺繍枠35の位置を特定することが可能な座標情報(X座標およびY座標)が対応付けて記憶される。CPU61は、S17(図15参照)で検出したパネル操作によって選択された分割領域を識別する識別情報に対応付けられた座標情報を抽出する。CPU61は、抽出した座標情報によって特定される位置を、所定位置として特定する。
例えば、分割領域111に対応する座標情報(Px,Py)によって特定される所定位置は、図9で示される刺繍枠35の位置に相当する。同様に、分割領域112に対応する座標情報(Qx,Qy)によって特定される所定位置は、図10で示される刺繍枠35の位置に相当し、分割領域113に対応する座標情報(Rx,Ry)によって特定される所定位置は、図11で示される刺繍枠35の位置に相当し、分割領域114に対応する座標情報(Sx,Sy)によって特定される所定位置は、図12で示される刺繍枠35の位置に相当する。このようにミシン1は、所定位置を特定するための座標情報を分割領域111〜114毎に予めEEPROM64に記憶しておくことができる。従ってCPU61は、刺繍枠35の移送後の位置を容易に特定し、短時間で迅速に刺繍枠35を所定位置に移送させることができる。
所定位置が特定された後、CPU61は、LCD15に「刺繍枠が移動します」という警告メッセージを例えば5秒間表示させる(S19)。この警告メッセージにより、操作者に対し、刺繍枠35が移動することに対して注意を促すことができる。その後、CPU61は、特定した所定位置に刺繍枠35が移送されるように、X軸モータ86およびY軸モータ87を駆動する。これによって刺繍装置2は、刺繍枠35を所定位置に移送させる(S20)。処理はS21に進む。
一方、S13で、刺繍装置2の枠ホルダ55に装着された刺繍枠が、小さな形状の刺繍枠36であった場合(S13:NO)、CPU61は、縫製可能領域120(図13参照)のすべてが特定可能領域101内に収まる刺繍枠36の位置を、所定位置として特定する。なお、所定位置を示す座標情報は、EEPROM64に予め記憶される。CPU61は、EEPROM64から座標情報を読み出すことによって、所定位置を特定する。CPU61は、警告メッセージを表示した後、特定した所定位置に刺繍枠36が移送されるように、X軸モータ86およびY軸モータ87を駆動する。これによって刺繍装置2は、刺繍枠36を所定位置に移送させる(S20)。処理はS21に進む。
CPU61は、受信器94、95を介して超音波を検出したか判断する(S21)。受信器94、95を介して超音波が検出されない場合(S21:NO)、処理はS21に戻る。
操作者が超音波ペン91のペン先911を加工布100に押し当てたとする。超音波ペン91の信号出力回路914は、ケーブル912を介して電気信号を出力する。同時に、超音波ペン91の超音波発信器915は、超音波を発信する。CPU61は、ケーブル912を介して超音波ペン91から出力された電気信号を検出する。CPU61は、電気信号を検出した時刻を、発信タイミングT1として特定する。CPU61は、発信タイミングを特定した後、受信器94、95を介して超音波を検出する。CPU61は、超音波を検出した時刻を、検出タイミングT2として特定する。
受信器94、95を介して超音波を検出した場合(S21:YES)、CPU61は、発信タイミングT1および検出タイミングT2に基づき、指定座標Eを算出し、指定位置を特定する(S23)。CP61は、縫製を開始するための操作スイッチ21の開始・停止スイッチの操作を検出したか判断する(S25)。開始・停止スイッチの操作を検出しない場合(S25:NO)、処理はS25に戻る。開始・停止スイッチの操作を検出した場合(S25:YES)、CPU61は、指定位置から縫製を開始するために、次の制御を行う。CPU61は、算出した指定座標EのX座標「Xe」Y座標「Ye」の位置が、針落ち点102(図8等参照)と一致するように、X軸モータ86およびY軸モータ87を駆動してX軸移送機構およびY軸移送機構を駆動する。キャリッジ52に保持された刺繍枠は移送される。刺繍枠に保持された加工布100は移送され、縫針の真下(針落ち点102の真上)に指定位置が配置した状態になる。CPU61は、ミシンモータ79を駆動して針棒29を上下動させる。CPU61は、刺繍装置2を制御し、刺繍枠を移送させる。これによって、刺繍枠に保持された加工布100に対する指定位置に、刺繍模様の縫製が開始される(S27)。メイン処理は修了する。
以上説明したように、ミシン1は、刺繍枠を所定位置に移送させることによって、超音波ペン91を使用して指定された加工布100の位置、即ち指定位置を正確に特定できる。
なお、受信器94、95が本発明の「検出手段」に相当する。S20の処理を行うCPU61が本発明の「第一制御手段」「第三制御手段」に相当する。S23の処理を行うCPU61が本発明の「特定手段」に相当する。S27の処理を行うCPU61が本発明の「第二制御手段」に相当する。S17の処理を行うCPU61が本発明の「第一受付手段」に相当する。テーブル641を記憶したEEPROM64が本発明の「記憶手段」に相当する。S31の処理を行うCPU61が本発明の「第二受付手段」に相当する。S33の処理を行うCPU61が本発明の「有効手段」に相当する。
なお本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上述では、ミシン1は着脱可能な刺繍装置2が装着された状態で使用されたが、ミシン1は、刺繍装置2の機能を一体的に備えた刺繍ミシンであってもよいし、複数の針棒を備えた多針の刺繍ミシンであってもよい。
上述の実施形態では、超音波の発信タイミングT1と検出タイミングT2とに基づいて、指定位置を特定した。指定位置は、他の方法で特定方法されてもよい。例えば、超音波の発信タイミングのみから指定位置を特定してもよい。なお詳細は省略するが、受信器を3つ以上備え、それぞれにおいて超音波を検出した検出タイミングT2を特定することによって、ミシン1は指定位置を特定することができる。
上述では、刺繍枠35が刺繍装置2に装着されている場合、ミシン1は、パネル操作によって操作者から受け付けた分割領域111〜114の何れかに応じて所定位置を定め、刺繍枠35を移送させた。これに対し、例えばミシン1は、分割領域を予め設定しておくのではなく、縫製可能領域110のうち操作者が超音波ペン91によって指定しようとしている位置を、パネル操作によって受け付けても良い。ミシン1は、受け付けた位置の近傍が特定可能領域101に収まるように、刺繍枠35を移送させても良い。例えばミシン1は、受け付けた位置が特定可能領域101の中心に位置するように、刺繍枠35を移送させてもよい。
針落ち点102に対する特定可能領域101の位置は、上述の例に限定されない。例えば特定可能領域101の中心に針落ち点102が位置するように、特定可能領域101が設けられてもよい。特定可能領域101の形状は四角形に限定されず、円形、楕円形、又は多角形であってもよい。上述では、縫製可能領域110を四分割して分割領域111〜114としたが、分割領域の分割数は4に限定されず、2、3、又は5以上であってもよい。また、分割領域の形状についても四角形に限定されず、刺繍枠35の形状に合わせて適宜設定すればよい。
1 ミシン
29 針棒
35、36 刺繍枠
60 制御部
61 CPU
64 EEPROM
91 超音波ペン
94、95 受信器
100 加工布
101 特定可能領域
110 縫製可能領域
111、112、113、114 分割領域
120 縫製可能領域
641 テーブル

Claims (4)

  1. 超音波を検出する検出手段と、
    刺繍枠に保持された加工布のうち縫製可能な領域内の少なくとも一部分に前記超音波の発信源を配置する場合に、前記発信源から発信される前記超音波を前記検出手段が検出可能となる所定位置に前記刺繍枠を移送させる制御を行う第一制御手段と、
    前記第一制御手段によって前記刺繍枠が前記所定位置に移送された状態で、前記検出手段によって検出された前記超音波に基づいて、前記超音波の発信源の位置を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記発信源の位置に基づいて前記加工布に縫製を行うための制御を行う第二制御手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記所定位置は、前記刺繍枠に保持された前記加工布のうち縫製可能な領域内の少なくとも一部分に前記超音波の発信源を配置する作業を、前記ミシンの操作者が容易に行うことが可能な位置であって、前記ミシンに設けられた針棒と前記操作者との間の距離よりも、前記超音波の発信源と前記操作者との間の距離の方が近距離となる位置を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記刺繍枠に保持された前記加工布の縫製可能な領域内の一部分を選択する指示を受け付ける第一受付手段と、
    前記第一受付手段によって前記指示が受け付けられた場合、選択された前記一部分に前記超音波の発信源が配置される際に、前記発信源から発信される前記超音波を前記検出手段が検出可能となる前記所定位置に、前記刺繍枠を移送させる制御を行う第三制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のミシン。
  4. 前記第一受付手段は、
    前記加工布のうち縫製可能な領域が複数に分割された其々の分割領域のうちの一つを選択する指示を受け付け、
    前記分割領域内に前記超音波が配置される際に、前記発信源から発信される前記超音波を前記検出手段が検出可能となる前記所定位置を特定することが可能な情報を、前記分割領域毎に記憶する記憶手段を備え、
    前記第三制御手段は、
    前記第一受付手段によって前記指示が受け付けられた場合、受け付けられた前記分割領域に対応する前記所定位置を、前記記憶手段に記憶された情報に基づき特定し、特定した前記所定位置に前記刺繍枠を移送させる制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のミシン。
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