JP2014083061A - ミシン、刺繍データ処理装置、及び刺繍データ処理プログラム - Google Patents

ミシン、刺繍データ処理装置、及び刺繍データ処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザは、加工布上のシークインの配置を確認した後に、そのシークインの配置に従って刺繍することができる。
【解決手段】ミシン1は、加工布100上に配置されたシークイン36の孔の内部位置を特定する内部特定手段S1と、シークイン36の孔の内部位置に基づいて、加工布100上において縫針が刺さる点を示す針落ち点データN[m]を少なくとも含む、シークイン36を加工布100に刺繍するための刺繍データEBを作成する作成手段S3と、刺繍データEBに基づいて、シークイン36を加工布100に刺繍する刺繍手段S5と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、シークインを縫い付けるための刺繍データを処理するミシン、刺繍データ処理装置、及び刺繍データ処理プログラムに関する。
従来から、シークインが縫い付け可能なミシンが知られている。
特許文献1に、シークインが縫い付け可能な多針ミシンが開示されている。多針ミシンは、複数の針棒を有するヘッドにシークイン供給装置が設けられる。複数の針棒のうち1つの針棒が駆動されるとともに、シークイン供給装置から加工布にシークインが連続的に供給されて、シークインが加工布に刺繍される。
特開2008―36038号公報
しかしながら、特許文献1に記載のミシンは、予め作成された縫製データに従って、専用供給装置を用いてシークインを加工布上に配置しながら刺繍する。このため、ユーザは、加工布上の任意の位置にシークインを配置し、シークインの配置を確認した後に、そのシークインの配置に従ってミシンを用いて刺繍させることができないという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザが加工布上のシークインの配置を確認した後に、そのシークインの配置に従って刺繍することができるミシン、刺繍データ処理装置、及び刺繍データ処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明のミシンは、加工布上に予め配置されたシークインの孔の内部位置を特定する内部特定手段と、前記内部特定手段によって特定されたシークインの孔の内部位置に基づいて、加工布上において縫針が刺さる点を示す針落ち点データを少なくとも含む、シークインを加工布に刺繍するための刺繍データを作成する作成手段と、前記作成手段によって作成された前記刺繍データに基づいて、シークインを加工布に刺繍する刺繍手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のミシンは、シークインの孔の内部位置に基づいて、刺繍データを作成する。これにより、ユーザは、加工布上のシークインの配置を確認した後に、そのシークインの配置に従って刺繍することができる。その結果、ユーザが所望する加工布の位置にシークインを刺繍することができる。
第1実施形態における刺繍装置2が装着されたミシン1の正面図。 シークイン36が載置された加工布100を保持する刺繍枠35を示す上面図。 第1実施形態における受信器94の斜視図。 第1実施形態における受信器94の正面図。 受信器94の図4に示すI―I線矢視方向断面図。 第1実施形態におけるミシン1の電気的構成を示すブロック図。 ROM62、及びRAM63に記憶されるデータの構造を示す説明図。 第1実施形態において指定座標Qの算出方法を説明するための図。 第1実施形態におけるシークイン縫製処理を示すフローチャート。 第1実施形態におけるシークイン位置特定処理S1を示すフローチャート。 第1実施形態におけるタッチ検出処理S15を示すフローチャート。 刺繍データ作成処理S3を示すフローチャート。 第1具体例における加工布100上のタッチ位置を示す上面図。 第1具体例におけるシークイン36の孔の内部位置が縫製されたシークイン36を示す上面図。 第2具体例における加工布100上のタッチ位置を示す上面図。 第2具体例におけるシークイン36の孔の内部位置、及び外部位置が縫製されたシークイン36を示す上面図。 第3具体例における加工布100上のタッチ位置を示す上面図。 第3具体例における異なる外形の半径を有するシークイン36、36bの孔の内部位置、及び外部位置が縫製されたシークイン36を示す上面図。 第2実施形態における頭部14の拡大斜視図。 第2実施形態におけるシークイン縫製処理を示すフローチャート。 第2実施形態におけるシークイン位置特定処理S7の詳細を示すフローチャート。 シークイン位置特定処理S7に従う画像データの形状を示す説明図。
以下、本発明を具体化したミシン1、1bの実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特定的な記載がない限り、それのみに限定するものではなく、単なる説明例である。
[第1実施形態のミシン1の構成]
図1を参照して、第1実施形態に係るミシン1の物理的構成について説明する。ミシン1は、ベッド部11と、脚柱部12と、アーム部13と、頭部14と、を備える。ベッド部11は、ミシン1の土台部である。ベッド部11は、刺繍装置2が載置可能な平面を有する。脚柱部12は、ベッド部11から延びる。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12から延びる。頭部14は、アーム部13の先端に設けられる。
第1実施形態における方向について定義する。脚柱部12がベッド部11から延びる方向を、上方向とし、上方向の反対方向を下方向とする。アーム部13が脚柱部12から延びる方向を、左方向とし、左方向の反対方向を右方向とする。左右方向と上下方向とに直交する方向を、前後方向とする。
針棒29及び押え棒31は、頭部14の下端部から下方に延びる。縫針は、針棒29の下端に装着される。押え足は、押え棒31の下端に装着される。押え足は、不図示の加工布100を押える。針棒機構は、頭部14に設けられる。針棒機構は、針棒29を上下方向に駆動させる。図6に示すミシンモータ79は、針棒機構を駆動する。
ミシン1は刺繍装置2が装着された状態で使用される。刺繍装置2は、ミシン1のベッド部11に対して着脱可能である。刺繍装置2は、本体部51と、キャリッジ52と、を備える。刺繍装置2がミシン1に装着されると、刺繍装置2とミシン1とは電気的に接続される。
キャリッジ52は、本体部51の上側に設けられる。キャリッジ52は、前後方向に長い直方体形状である。キャリッジ52は、枠ホルダ55と、Y軸移送機構と、図6に示すY軸モータ87と、を備える。枠ホルダ55は、刺繍枠35を着脱可能なホルダである。枠ホルダ55は、キャリッジ52の右側面に設けられる。刺繍枠35は、内枠と、外枠と、を備える。刺繍枠35は、図8にて詳述するが、内枠112と外枠111とで加工布100を挟持して保持する。刺繍枠35に保持された加工布100は、ベッド部11の上側、かつ針棒29及び押え足の下方に配置される。Y軸移送機構は、枠ホルダ55を前後方向(Y方向)に移送する。刺繍枠35は、枠ホルダ55が前後方向に移送されることにより、加工布100を前後方向に移送する。Y軸モータ87は、Y軸移送機構を駆動する。ミシン1のCPU61は、Y軸モータ87を制御する。
X軸移送機構、及び図6に示すX軸モータ86は、本体部51の内部に設けられる。X軸移送機構及びX軸モータ86は、キャリッジ52を左右方向(X方向)に移送する。刺繍枠35は、キャリッジ52が左右方向に移送されることによって、加工布100を左右方向に移送する。X軸モータ86は、X軸移送機構を駆動する。ミシン1のCPU61は、X軸モータ86を制御する。
開閉可能なカバー16が、アーム部13の上部に設けられる。糸駒が、カバー16の下方、即ちアーム部13内の略中央部に収容される。糸駒に巻回された刺繍糸は、糸駒から、頭部14に設けられた糸掛部を経由して、針棒29に装着された縫針に供給される。複数の操作スイッチ21が、アーム部13の前面下部に設けられる。複数の操作スイッチ21は、開始・停止スイッチを含む。
LCD15が、脚柱部12の前面に設けられる。LCD15は、コマンド、イラスト、設定値、メッセージ等の様々な項目を含む画像を表示する。タッチパネル26が、LCD15の前面側に設けられる。ユーザが、指や専用のタッチペンを用いてタッチパネル26を押圧すると、ミシン1は、タッチパネル26によって検知される押圧位置に対応して、どの項目が選択されたかを認識する。ユーザは、タッチパネル26を押圧することによって、縫製したい刺繍模様、及び実行すべきコマンドを選択することができる。
ミシン1は、受信器94、95を備える。受信器94と受信器95とは、同一構成のものである。受信器94、95は、刺繍枠35の上方において、超音波ペン91から発信される超音波を検出する。受信器94、95は、頭部14の下端の後部に設けられる。受信器94は、頭部14の下側面の左後方に設けられる。受信器95は、頭部14の下側面の右後方に設けられる。受信器94、95は、頭部14の左右方向の長さ分、左右に離間する。
外部コネクタ39、及びペンコネクタ40は、脚柱部12の右側面に設けられる。外部コネクタ39は、メモリーカード等の不図示の外部記憶装置を接続可能に構成される。ミシン1は、外部コネクタ39に電気的に接続された外部記憶装置から、刺繍模様のデータ及び各種プログラムを取得する。ペンコネクタ40は、ペンコネクタ916と電気的に接続される。ペンコネクタ916は、後述する超音波ペン91から延びるケーブル912に連結される。ミシン1は、ペンコネクタ40、ペンコネクタ916、及びケーブル912を介して、超音波ペン91に電力を供給する。
超音波ペン91について説明する。超音波ペン91は、ペン本体910と、ペン先911と、を備える。超音波ペン91は、ユーザが把持可能な形状を有する。具体的には、ペン本体910の形状は、多角柱の棒状である。指示部としてのペン先911は、ペン本体910の長手方向の先端に設けられる。ペン先911の先端は、尖っている。ペン先911は、ペン本体910の長手方向外側に僅かに突出した突出位置にある。ペン先911に力が作用していないとき、即ちペン先911が突出位置のときには、超音波ペン91は、超音波を発信しない。ユーザが加工布100上の任意の位置にペン先911を押し当てることによって、ペン先911に力が作用する。ペン先911に対してペン本体910の長手方向のペン本体910に押し込まれる向きに力が作用した場合、ペン先911はペン本体910の内部に入り込む。ペン先911に力が作用しているとき、即ちペン先911がペン本体910の内部に入り込んだ場合、超音波ペン91は超音波を発信する。ペン先911に作用している力が無くなると、ペン先911は元の突出位置に戻る。
なお詳細は後述するが、ミシン1は、超音波ペン91から発信された超音波を、受信器94、95で受信する。ミシン1は、検出された超音波に基づいて、超音波の発信源、即ち超音波ペン91に設けられた後述する発信器915の位置を特定する。ミシン1は、特定された位置に基づいて縫製する。ユーザは、例えば、超音波ペン91のペン先911を加工布100上に押し当てることで、加工布100のうちの指定した位置に縫製することができる。
図2を参照して、刺繍枠35について説明する。刺繍枠35は、平面視にてほぼ矩形状である。刺繍枠35は、外枠111と、内枠112と、を含む。なお、図2は、説明の便宜上、内枠112より外側にある加工布100を省略して描かれている。
外枠111は、水平面内に位置する4つの外枠辺111a〜111dと、コーナー部111eと、を有する。外枠辺111a〜111dは略ストレート形状である。コーナー部111eは、湾曲状である。外枠辺111bは、枠ホルダ55に連結される取付け部113を備える。分断部114は、外枠辺111aにおいて分断部114の長さ方向の中央部で分断される。締付機構115は、分断部114に設けられる。締付機構115は、外枠111を内枠112に対して締め付け可能である。
内枠112は、略矩形枠形状である。内枠112は、水平面内に位置する4つの内枠辺112a〜112dと、湾曲状のコーナー部と、を有する。刺繍枠35の内側に張り出すリブ112eが、内枠辺112a〜112dの内周縁の下部に夫々形成される。リブ112eにより、内枠112が補強され、外枠111と協働して加工布100を保持したときの加工布100が張られるようにする。
シークイン36は、刺繍枠35に保持された加工布100上に接着剤によって接着されている。シークイン36は、平面視「A」形状に接着される。
図3〜図5を参照して、受信器94の詳細について説明する。受信器95は、受信器94と同一構成であるので説明を省略する。
図3、及び図4に示すように、受信器94の形状は、上下方向に長い直方体形状である。開口部941は、受信器94の前面の下端部の中央に設けられる。開口部941の形状は、左右方向に長い楕円形である。開口部941の周囲942は、前側に向かって放射状に傾斜するテーパ面である。図5に示すように、電気基板943及びマイク944が、受信器94の内部に設けられる。マイク944は、開口部941の内側に位置する。受信器コネクタ945は、電気基板943の上端の後面に設けられる。受信器コネクタ945は、ミシン1に設けられた不図示のコネクタに接続する。受信器94の指向性は、マイク944に対する開口部941の向きで定まる。
[ミシン1の電気的構成]
図6を参照して、ミシン1の電気的構成について説明する。ミシン1の制御部60は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、EEPROM64と、入出力インターフェイス65と、を備える。CPU61、ROM62、RAM63、EEPROM64、及び入出力インターフェイス65は、バス67を介して相互に電気的に接続される。ROM62は、CPU61が後述するメイン処理を実行するための縫製プログラム500を含む各種プログラム、及びデータ等を記憶する。EEPROM64は、ミシン1が加工布100を縫製するための複数種類の縫い目形状のデータ、及び各種パラメータ等を記憶する。
入出力インターフェイス65は、操作スイッチ21、タッチパネル26、タイマ27、及び駆動回路74〜78に電気的に接続される。タイマ27は、時間を計測する。駆動回路74、75、77、78は、それぞれ順に、ミシンモータ79、LCD15、X軸モータ86、及びY軸モータ87を駆動する。駆動回路76は、受信器94、95を駆動する。駆動回路76は、受信器94、95で検出された超音波の信号を増幅して、検出信号918を生成する増幅回路を含む。駆動回路76は、検出信号918を、入出力インターフェイス65を介して、CPU61へ出力する。
超音波ペン91の電気的構成について説明する。超音波ペン91は、スイッチ913と、信号出力回路914と、発信器915と、を備える。スイッチ913は、信号出力回路914と、発信器915と、に電気的に接続される。信号出力回路914は、入出力インターフェイス65に電気的に接続される。スイッチ913は、ペン先911の位置に応じてON/OFFする。スイッチ913が押されていない、即ちOFF状態の場合、信号出力回路914は、ケーブル912及び入出力インターフェイス65を介して、CPU61にHigh信号を出力する。スイッチ913が押された、即ちスイッチ913がONした場合、信号出力回路914は、ケーブル912及び入出力インターフェイス65を介して、CPU61にLow信号(以下、発信開始信号917と称する)を出力する。ユーザが加工布100にペン先911を押し当てたときに、スイッチ913がONし、発信器915は超音波を発信する。スイッチ913と、信号出力回路914と、発信器915とは、ペン本体910の内部に設けられる。刺繍データ処理装置70は、図6に示す電気的構成要素を含む。
[データの構造]
図7を参照して、ROM62、及びRAM63に記憶されるデータの構造について説明する。
ROM62は、縫製プログラム500と、受信器座標情報510と、音速情報520と、計算式530と、を記憶する。縫製プログラム500は、後述するフローチャートに従った処理を実現するためのプログラムである。受信器座標情報510、音速情報520、及び計算式530は、超音波ペン91で指定した位置を特定する際に、ROM62から読み出される。
RAM63は、CPU61がROM62に記憶される縫製プログラム500を実行する際に参照する各種変数等を記憶しておく一時記憶領域として機能する。各種変数は、例えば、作業用変数400と、後述する発信タイミングT1と、検出タイミングT2と、終了タイミングT3と、到達時間Tb、Tcと、タッチ時間Tdと、距離QB、QCと、刺繍データEBと、を含む。
[作業用変数400]
作業用変数400について詳細に説明する。作業用変数400は、現在の中心点の数、及び現在の半径の数を示すインデックスi1、i2と、超音波ペン91により指定された指定座標Qを示す指定座標Q1、Q2と、超音波ペン91によるタッチ時間の長さに基づくタッチの種類Kと、シークイン36の合計数を示す中心点の合計数Cnと、i1番目のシークイン36の孔の中心点の位置座標を示す中心座標P[i1]と、半径の切り替え回数の合計数を示す半径の合計数Dnと、超音波ペン91により指定されたi2番目の半径サイズR[i2]と、半径サイズが異なるときの中心点の数を示す半径切り替え位置POS[i2]と、針落ち点の番号mと、中心点の番号jと、半径切り替え番号nと、縫針が刺さる加工布100上の点を示す針落ち点N[m]と、を含む。
[超音波ペン91による指定位置の特定方法]
図8を参照し、ユーザが超音波ペン91で指定した加工布100上の位置を特定する方法について説明する。ユーザは、加工布100に超音波ペン91のペン先911を接触させることによって、ミシン1により縫製する位置を加工布100上に指定する。以下、超音波ペン91のペン先911が接触した加工布100上の位置を、指定位置と称する。本実施形態での指定位置は、刺繍枠35の内側にあるものとする。なお後述するように、ミシン1は、超音波の発信源の位置を特定することによって指定位置を特定する。発信源の位置を特定するため、厳密には、ペン先911が接触した加工布100上の位置ではなく、超音波ペン91に設けられた発信器915の位置が特定される。しかしながら、ペン先911と発信器915とは非常に近接して配置される。このため、発信器915の位置を、ペン先911が接触した加工布100上の位置、即ち指定位置として見做すことができる。以下、図1のミシン1の左右方向、前後方向、及び上下方向を、それぞれX方向、Y方向、及びZ方向とする。
ミシン1は、指定位置を座標情報(X座標,Y座標,Z座標)として特定する。以下の説明において、X座標、Y座標、及びZ座標の「1」が、1[mm]の距離に相当するとする。座標の原点S(0,0,0)は、刺繍枠35の左後の端点とする。針板の上面を、Z座標が0である面とする。受信器94の位置を示す座標Bを、(Xb,Yb,Zb)とする。受信器95の位置を示す座標Cを、(Xc,Yc,Zc)とする。指定位置を示す座標Qを、(Xq,Yq,Zq)とする。以下、座標Qを「指定座標Q」と称する。受信器94、95のZ座標は、針板の上面に対する受信器94、95の高さを表す。指定座標Qと座標Bとの間の距離を「距離QB」と称し、指定座標Qと座標Cとの間の距離を「距離QC」と称する。
距離QB、QCは、三平方の定理に基づき、座標B、C、Qによって表すことができる。距離QB、及び座標B、Qは、以下の式(1)の関係を満たす。同様に、距離QC、及び座標C、Qは、以下の式(2)の関係を満たす。
(Xb−Xq)2+(Yb−Yq)2+(Zb−Zq)2=(QB)2・・・(1)
(Xc−Xq)2+(Yc−Yq)2+(Zc−Zq)2=(QC)2・・・(2)
式(1)は、座標Bを中心点とし、半径が距離QBである指定座標Qを通る球面の方程式と同一である。同様に式(2)は、座標Cを中心点とし、半径が距離QCである指定座標Qを通る球面の方程式と同一である。
超音波が進行する速度を、音速Vとする。指定座標Qにある超音波ペン91から発信された超音波が、受信器94に到達するまでに要する時間を、到達時間Tbとする。指定座標Qにある超音波ペン91から発信された超音波が、受信器95に到達するまでに要する時間を、到達時間Tcとする。この場合、距離QB、QCは、以下の式(3)(4)で表すことができる。
QB=V×Tb・・・(3)
QC=V×Tc・・・(4)
上記式(1)(2)に式(3)(4)を代入することによって、以下の式(5)(6)が得られる。
(Xb−Xq)2+(Yb−Yq)2+(Zb−Zq)2=(V×Tb)2・・・(5)
(Xc−Xq)2+(Yc−Yq)2+(Zc−Zq)2=(V×Tc)2・・・(6)
式(5)(6)のうち、座標B(Xb,Yb,Zb)、座標C(Xc,Yc,Zc)、及び音速Vは既知の値であり、受信器座標情報510、及び音速情報520として、ROM62に予め記憶される。式(1)(2)(3)(4)(5)(6)は、計算式530としてROM62に予め記憶される。到達時間Tb、Tcは、超音波ペン91の発信器915から超音波が発信されたタイミング、及び受信器94、95において超音波が検出されたタイミングとの差分を算出することによって特定することができる。以下、超音波が発信されたタイミングを、「発信タイミングT1」と称する。以下、超音波が検出されたタイミングを、「検出タイミングT2」と称する。指定座標Q(Xq,Yq,Zq)のうちZqは、加工布100の布厚がZb、Zcと比較して無視できる程度に小さいので、「0」と見做してよい。よって、Xq、及びYqは、式(5)(6)の連立方程式と、受信器94、95の指向性とに基づき、算出される。このようにして、ユーザが超音波ペン91で指定した加工布100上の指定座標Q(Xq,Yq,Zq(=0))を算出する。
[縫製プログラム500]
図9を参照し、シークイン縫製処理について説明する。シークイン縫製処理は、ROM62に記憶された縫製プログラム500に従って、CPU61により実行される。ユーザが超音波ペン91のペンコネクタ916をペンコネクタ40に電気的に接続し、ユーザがタッチパネル26を介してシークイン縫製モードを選択した場合、CPU61が、図9に示すプログラムを実行する。フローチャートに示す各ステップは、CPU61の処理を示す。
図2に示すように、ユーザが、刺繍枠35に装着された加工布100上に、複数のシークイン36を接着剤で貼り付け、シークイン36を仮固定する。接着剤の接着力は、シークイン36から加工布100から剥がれない程度の接着力でよい。
S1では、CPU61は、シークイン位置特定処理を行う。具体的には、CPU61は、受信器94、95が超音波を検出したタイミングに基づいて、加工布100上に配置されたシークイン36の外形のサイズとシークイン36の孔の内部位置を特定する。超音波は、ユーザがシークイン36の孔の内部位置にペン先911を押し当てた際に発信器915から発信される。シークイン36の孔の内部位置とは、例えばシークイン36の孔の中心位置である。しかしながら、シークイン36の孔の内部位置は、シークイン36の孔の中心位置でなくてもよい。シークイン36の外形のサイズは、例えばシークイン36の外形の円の半径である。処理S1は、図10を参照して、後に詳述する。
S3では、CPU61は、刺繍データ作成処理を行う。刺繍データ作成処理は、S1によって特定されたシークイン36の孔の内部位置に基づいて、刺繍データEBを作成する処理である。刺繍データEBは、加工布100上において縫針が刺さる点を示す針落ち点データと、刺繍糸の色を示す糸色データと、を含む。刺繍データEBは、シークイン36を加工布100に刺繍するためのデータである。処理S3は、図12を参照して、後に詳述する。
ユーザにより開始・停止スイッチが押されると、S5では、CPU61は、S3によって作成された刺繍データEBに基づいて、シークイン36を加工布100に縫製するよう刺繍手段を制御する。刺繍手段は、不図示の釜機構、針棒機構、針棒29、押え棒31、ミシンモータ79、及び刺繍装置2を含む。CPU61は、S5終了後、シークイン縫製処理を終了する。
[シークイン位置特定処理S1]
図10を参照し、シークイン位置特定処理S1の詳細について説明する。CPU61は、S1の処理を開始させた後、S11へ処理を進める。
S11では、CPU61は、インデックスi1、i2に「0」を書き込む。
S13では、CPU61は、超音波ペン91により加工布100がタッチされたか否かを判断する。CPU61は、超音波ペン91により加工布100がタッチされたと判断した場合(S13:YES)、S15へ処理を進める。CPU61は、超音波ペン91により加工布100がタッチされなかったと判断した場合(S13:NO)、S13の処理を繰り返す。
S15では、CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類Kと指定座標Q1とを検出するタッチ検出処理を行う。具体的には、CPU61は、指定座標Qを指定座標Q1に、タッチの種類を示す数をタッチの種類Kに書き込む。タッチの種類Kは、例えば、ロングタッチを示す数「1」、又は通常タッチを示す数「2」に設定される。例えば、図15に示すように、指定座標Q1=(1,3,0)であり、タッチの種類K=1であった場合、ロングタッチの指定座標LT−1は、(1,3,0)である。タッチ検出処理S15は、図11を参照して、後に詳述する。ロングタッチとは、タッチ時間が1[s]以上であるタッチである。通常タッチとは、タッチ時間が1[s]より短いタッチである。
S17では、CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類がロングタッチか否かを判断する。CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類がロングタッチであると判断した場合(S17:YES)、S23へ処理を進める。CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類がロングタッチではないと判断した場合(S17:NO)、S19へ処理を進める。例えば、タッチの種類Kがロングタッチを示す数「1」であった場合、CPU61は、S23へ処理を進める。タッチの種類Kが通常タッチを示す数「2」であった場合、CPU61は、S19へ処理を進める。
S19では、CPU61は、指定座標Q1をi1番目の中心座標P[i1]に書き込む。例えば、指定座標Q1=(1,3,0)、インデックスi1=0であった場合、CPU61は、0番目の中心座標P[0]=Q1=(1,3,0)と書き込む。
S21では、CPU61は、現在の中心点の数を示すインデックスi1に「1」を加算する。例えば、インデックスi1=0であった場合、i1=0+1=1となる。CPU61は、S21終了後、S13へ処理を戻す。
S23では、CPU61は、超音波ペン91により加工布100がタッチされたか否かを判断する。CPU61は、超音波ペン91により加工布100がタッチされたと判断した場合(S23:YES)、S25へ処理を進める。CPU61は、超音波ペン91により加工布100がタッチされなかったと判断した場合(S23:NO)、S23の処理を繰り返す。
S25では、CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類Kと指定座標Q2とを検出するタッチ検出処理を行う。CPU61は、指定座標Qを指定座標Q2に、タッチの種類を示す数をタッチの種類Kに書き込む。例えば、図15に示すように、指定座標Q2=(2,2,0)であり、タッチの種類K=2であった場合、通常タッチの指定座標T−2は、(2,2,0)である。タッチ検出処理S25は、タッチ検出処理S15と同一ステップの処理である。
S27では、CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類がロングタッチか否かを判断する。CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類がロングタッチであると判断した場合(S27:YES)、S35へ処理を進める。CPU61は、超音波ペン91のタッチの種類がロングタッチではないと判断した場合(S27:NO)、S29へ処理を進める。例えば、タッチの種類Kがロングタッチを示す数「1」であった場合、CPU61は、S35へ処理を進める。タッチの種類Kが通常タッチを示す数「2」であった場合、CPU61は、S29へ処理を進める。
S29では、CPU61は、指定座標Q1と、指定座標Q2との距離に基づいて、シークイン36の外形のサイズを特定する。指定座標Q1は、ユーザがペン先911をロングタッチにて押し当てた第1位置である。指定座標Q2は、ユーザが第1位置である指定座標Q1の次に通常タッチにて押し当てた第2位置である。具体的には、CPU61は、指定座標Q1と指定座標Q2との距離をシークイン36の半径サイズR[i2]に書き込む。また、CPU61は、現在の中心点の数を示すインデックスi1を半径切り替え位置POS[i2]に書き込む。例えば、指定座標Q1=(1,3,0)、指定座標Q2=(2,2,0)、インデックスi2=0であった場合、0番目のシークイン36の半径サイズR[0]=|Q2―Q1|=|(2−1,2−3,0)|=√2となる。現在の中心点の数を示すインデックスi1=1、現在の半径の数を示すインデックスi2=0であった場合、半径切り替え位置POS[0]=1となる。
S31では、CPU61は、半径の数を示すインデックスi2に「1」を加算する。例えば、インデックスi2=0であった場合、i2=0+1=1となる。
S33では、CPU61は、指定座標Q1に、ロングタッチが1回された後に通常タッチされた指定座標Q2を書き込む。CPU61は、S33終了後、S19へ処理を戻す。
S35では、CPU61は、中心点の合計数Cnにインデックスi1を書き込む。CPU61は、半径の合計数Dnにインデックスi2を書き込む。CPU61は、S35終了後、シークイン位置特定処理S1を終了する。CPU61は、シークイン位置特定処理S1終了後、シークイン縫製処理に戻し、図9の刺繍データ作成処理S3へ処理を進める。
[タッチ検出処理S15]
図11を参照し、タッチ検出処理S15の詳細について説明する。CPU61は、S13終了後、S15へ処理を進める。CPU61は、S15の処理を開始させた後、S51へ処理を進める。
S51では、CPU61は、超音波ペン91の信号出力回路914から出力される発信開始信号917を、ケーブル912を介して検出したか否かを判断する。CPU61は、発信開始信号917を検出したと判断した場合(S51:YES)、S53へ処理を進める。CPU61は、発信開始信号917を検出していないと判断した場合(S51:NO)、S51の処理を繰り返す。加工布100上の任意の位置をユーザが超音波ペン91で指定し、超音波ペン91のペン先911が加工布100に接触したとする。超音波ペン91のペン先911はペン本体910内に入り込み、スイッチ913がONすると、信号出力回路914は、CPU61へ向けて発信開始信号917を出力する。超音波ペン91のスイッチ913がONした場合、信号出力回路914が発信開始信号917を出力すると同時に、発信器915が超音波を発信する。しかしながら、発信開始信号917がCPU61に伝達する速度は、検出信号918がCPU61に伝達する速度よりも非常に速い。このため、スイッチ913がONしたタイミングと略同時に、発信開始信号917は、CPU61に到達する。発信開始信号917がCPU61に到達すると、CPU61は、発信開始信号917を検出したと判断する。
S53では、CPU61は、タイマ27を参照し、発信開始信号917が検出された時刻を特定する。CPU61は、発信開始信号917が検出された時刻を、超音波の発信タイミングT1として取得する。CPU61は、取得した発信タイミングT1をRAM63に記憶させる。
S55では、CPU61は、超音波ペン91から発信された超音波を、受信器94、又は受信器95を介して検出したか否かを判断する。CPU61は、受信器94、又は受信器95を介して超音波を検出したと判断した場合(S55:YES)、S57へ処理を進める。CPU61は、受信器94、又は受信器95を介して超音波を検出していないと判断した場合(S55:NO)、S67へ処理を進める。具体的には、受信器94、又は受信器95が超音波を検出すると、超音波の信号が駆動回路76に出力される。超音波の信号が駆動回路76に出力されると、駆動回路76は、入出力インターフェイス65を介して、CPU61に検出信号918を出力する。CPU61は、検出信号918を受信すると、受信器94、又は受信器95を介して超音波を検出したと判断する。
S67では、CPU61は、タイマ27を参照し、発信タイミングT1から所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間とは、超音波が刺繍枠35に保持された加工布100の上方にて超音波ペン91から発信されて、受信器94、95に到達可能な十分な時間である。所定時間とは、例えば1[s]である。CPU61は、発信タイミングT1から所定時間が経過したと判断した場合(S67:YES)、S69に処理を進める。CPU61は、発信タイミングT1から所定時間が経過していないと判断した場合(S67:NO)、S55に処理を戻す。つまり、CPU61は、受信器94、又は受信器95が超音波を検出するまで、所定時間待機する。例えば、超音波ペン91の発信器915から発信された超音波が、ユーザの手、腕、又は加工布100等によって遮蔽され、所定時間以上、受信器94、又は受信器95に到達しなかったとする。つまり、受信器94、又は受信器95が超音波を検出できない状態のまま所定時間が経過すると、S69へ処理を進める。
S69では、CPU61は、エラーメッセージをLCD15に表示するよう駆動回路75を制御する。エラーメッセージは、受信器94、又は受信器95が超音波を検出できなかった旨を示す。エラーメッセージを見たユーザは、超音波ペン91によって加工布100上の任意の位置を再度指定する。超音波ペン91の信号出力回路914から出力される発信開始信号917を再度検出するために、CPU61は、S69終了後、S51に処理を戻す。
S57では、CPU61は、タイマ27を参照し、受信器94、又は受信器95を介して、超音波が検出された時刻を特定する。CPU61は、超音波が検出された時刻を、検出タイミングT2としてRAM63に記憶させる。受信器94、又は受信器95を介して超音波が検出された時刻は、具体的には、CPU61が検出信号918を検出した時刻である。
S59では、CPU61は、受信器94、及び受信器95の両方から超音波を検出したか否かを判断する。CPU61は、受信器94、及び受信器95の両方から超音波を検出したと判断した場合(S59:YES)、S60へ処理を進める。CPU61は、受信器94、及び受信器95のうちいずれか一方が超音波を検出していないと判断した場合(S59:NO)、S55に処理を戻す。
S60では、CPU61は、発信開始信号917が検出されなくなったか否かを判断する。CPU61は、発信開始信号917が検出されなくなったと判断した場合(S60:YES)、S61へ処理を進める。CPU61は、発信開始信号917が検出されていると判断した場合(S60:NO)、S60の処理を繰り返す。
S61では、CPU61は、タイマ27を参照し、発信開始信号917が検出されなくなった時刻を特定する。CPU61は、発信開始信号917が検出されなくなった時刻を、終了タイミングT3としてRAM63に記憶させる。
S62では、CPU61は、タッチ時間Tdを算出する。具体的には、終了タイミングT3から発信タイミングT1を減算することによって、タッチ時間Tdを算出する。CPU61は、タッチ時間TdをRAM63に記憶させる。
S63では、CPU61は、タッチ時間Tdに基づき、タッチの種類Kを算出する。具体的には、CPU61は、タッチ時間Tdが判別時間以上であった場合、タッチの種類Kにロングタッチを示す数「1」を書き込む。CPU61は、タッチ時間Tdが判別時間より短かった場合、タッチの種類Kに通常タッチを示す数「2」を書き込む。CPU61は、タッチの種類KをRAM63に記憶させる。判別時間は、例えば1[s]である。
S64では、CPU61は、到達時間Tb、Tcを算出する。具体的には、CPU61は、受信器94の検出タイミングT2から発信タイミングT1を減算することによって、到達時間Tbを算出する。CPU61は、受信器95の検出タイミングT2から発信タイミングT1を減算することによって、到達時間Tcを算出する。CPU61は、到達時間Tb、TcをRAM63に記憶させる。
S65では、CPU61は、計算式530の式(3)(4)に基づいて、S64にて算出したTb、Tcに音速Vを乗算することによって、距離QB、QCを算出する。CPU61は、距離QB、QCをRAM63に記憶させる。
S66では、CPU61は、座標B(Xb,Yb,Zb)、座標C(Xc,Yc,Zc)、距離QB、QCを計算式530の式(5)(6)に適用し、連立方程式を解くことによって、指定座標Q(Xq,Yq,Zq(=0))を算出する。これによって、CPU61は、超音波ペン91によって指定された加工布100上の指定座標Qを特定する。CPU61は、指定座標Qを指定座標Q1としてRAM63に記憶させる。CPU61は、S66終了後、タッチ検出処理S15を終了する。CPU61は、タッチ検出処理S15終了後、シークイン位置特定処理S1に処理を戻し、図10のS17へ処理を進める。
[刺繍データ作成処理S3]
図12を参照して、刺繍データ作成処理S3について詳細に説明する。なお、図12に示す刺繍データ作成処理S3は、シークイン36の孔の内部位置に加えて、シークイン36の外部位置の3点に縫針が刺さるよう設定された場合の処理である。
S80では、CPU61は、半径の合計数Dn=0であるか否かを判断する。CPU61は、半径の合計数Dn=0と判断した場合は、S99へ処理を進める。CPU61は、半径の合計数Dn=0ではないと判断した場合は、S81へと処理を進める。
S99では、CPU61は、中心点座標P[]をこの順番で針落ち点座標N[]に書き込み、刺繍データ作成処理S3を終了する。
S81では、CPU61は、中心点の番号j、針落ち点の番号m、半径切り替え番号nに「0」を書き込む。
S83では、CPU61は、半径切り替え位置POS[n]=jであるか否かを判断する。CPU61は、半径切り替え位置POS[n]=jであると判断した場合(S83:YES)、S85へ処理を進める。CPU61は、半径切り替え位置POS[n]=jではないと判断した場合(S83:NO)、S87へ処理を進める。
S85では、シークイン36の半径サイズR[n]を変更するために、CPU61は、半径切り替え番号nに「1」を加算する。
S87では、CPU61は、中心点の番号jが、中心点の合計数Cnより小さいか否かを判断する。CPU61は、中心点の番号jが、中心点の合計数Cnより小さいと判断した場合(S87:YES)、S89へ処理を進める。CPU61は、中心点の番号jが、中心点の合計数Cn以上であると判断した場合(S87:NO)、刺繍データ作成処理S3を終了する。CPU61は、刺繍データ作成処理S3終了後、シークイン縫製処理に戻り、図9のS5へ処理を進める。
S89では、CPU61は、針落ち点N[m]、N[m+2]、N[m+4]、N[m+6]に、中心座標P[j]を書き込む。
S91では、CPU61は、線分PPjと円周Cjとが交わる交点座標を、針落ち点N[m+1]に書き込む。線分PPjは、j>0のときは、j−1番目の中心座標P[j−1]とj番目の中心座標P[j]とを結ぶ線分である。線分PPjは、j=0のときは、中心座標P[0]と、中心座標P[0]と中心座標P[1]とを結ぶ方向から反時計回りに120°の向きの円周Cj上の点とを結ぶ線分である。円周Cjは、中心座標P[j]を中心とした半径サイズR[n−1]+補正値αの円周である。補正値αは、具体的には、線分PPj上におけるシークイン36の外側の円周上の位置とシークイン36の外部位置との距離を示す一定値である。補正値αは、例えば2[mm]である。
S93では、CPU61は、円周Cj上において、線分PPjと線分PPj+1との間の角度のうち大きい方の角度βの範囲で、針落ち点N[m+1]とβ/2異なる点座標を、針落ち点N[m+3]に書き込む。線分PPj+1は、j+1<Cnのときは、j番目の中心座標P[j]とj+1番目の中心座標P[j+1]とを結ぶ線分である。線分PPjは、j+1=Cnのときは、中心座標P[Cn−1]と、中心座標P[Cn−1]と中心座標P[Cn−2]とを結ぶ方向から反時計回りに120°の向きの円周Cj上の点とを結ぶ線分である。
S95では、CPU61は、線分PPj+1と円周Cjとが交わる交点座標を、針落ち点N[m+5]、N[m+7]に書き込む。針落ち点N[m+1]、N[m+3]、N[m+5]、N[m+7]は、シークイン36の外形より外側にある外部位置を示す。
S97では、CPU61は、中心点の番号jに「1」を加算し、針落ち点の番号mに「8」を加算する。CPU61は、S97終了後、S83へ処理を戻す。
なお、CPU61は、刺繍データ作成処理S3終了後、S5において、シークイン36の縫い順としての針落ち点N[m]の針落ち点の番号mが若い順番に、シークイン36を縫製するよう刺繍手段を制御する。
[第1具体例]
図13、及び図14を参照して、シークイン36を加工布100に刺繍する第1具体例について説明する。図13に示すように、シークイン位置特定処理S1において、通常タッチの指定座標T−1〜T−11、ロングタッチの指定座標LT−11、LT−12の順にタッチされた場合を考える。なお、図13〜図18は、説明の便宜上、加工布100の図示を省略して描かれている。
第1具体例のシークイン位置特定処理S1を説明する。S19にて、CPU61は、指定座標Q1である通常タッチの指定座標T−1〜T―11を、中心座標P[0]〜P[10]に順に書き込む。S35にて、CPU61は、中心点の合計数Cnに現在の中心点の数を示すインデックスi1=11を、半径の合計数Dnに現在の半径の数を示すインデックスi2=0を書き込む。
S3において、S80にてDn=0であるため、CPU61は、S99にて針落ち点N[0]〜N[10]に、中心座標P[0]〜中心座標P[10]を書き込む。
S5にて、刺繍手段は、図14に示すように、各シークイン36の孔の内部位置である針落ち点N[0]〜N[10]が繋がってシークイン36を加工布100に刺繍する。S5終了後、CPU61は、第1具体例のシークイン縫製処理を終了する。
[第2具体例]
図15、及び図16を参照して、シークイン36の孔の内部位置、及び外部位置を刺繍する第2具体例について説明する。図15に示すように、シークイン位置特定処理S1において、ロングタッチの指定座標LT−1、通常タッチの指定座標T−2〜T−12、ロングタッチの指定座標LT―13、LT−14の順にタッチが行われた場合を考える。
第2具体例のシークイン位置特定処理S1について説明する。S29にて、CPU61は、半径サイズR[0]にロングタッチLT−1の指定座標Q1と通常タッチT−2の指定座標Q2との距離を書き込む。CPU61は、半径切り替え位置POS[0]にインデックスi1=0を書き込む。S19にて、CPU61は、中心座標P[0]〜P[10]に、順に指定座標Q1である通常タッチの指定座標T−2〜T−12を書き込む。S35にて、CPU61は、中心点の合計数Cnにインデックスi1=11を、半径の合計数Dnにインデックスi2=1を書き込む。
第2具体例の刺繍データ作成処理S3について説明する。最初に、1つ目のシークイン36について説明する。S89では、CPU61は、図16に示すように、針落ち点N[0]、N[2]、N[4]、N[6]に、中心座標P[0]を書き込む。S91では、CPU61は、中心座標P[0]と、中心座標P[0]と中心座標P[1]とを結ぶ方向から反時計回りに120°の向きの円周Cj上の点とを結ぶ線分PP0と、中心座標P[0]を中心とした半径サイズR[0]+αの円周C0とが交わる交点座標を、針落ち点N[1]に書き込む。S93では、CPU61は、円周C0上において、線分PP0と、0番目の中心座標P[0]と1番目の中心座標P[1]とを結ぶ線分PP1との間の角度のうち大きい角度β=240°の範囲で、針落ち点N[1]と120°異なる点を、針落ち点N[3]に書き込む。S95では、CPU61は、線分PP1と円周C0とが交わる交点座標を、針落ち点N[5]、N[7]に書き込む。以下、同様にして、2つ目のシークイン36以降についても、針落ち点Nが設定される。S87にて、CPU61が、中心点の番号jが、中心点の合計数Cn=11以上であると判断すると、刺繍データ作成処理S3を終了する。S3により、中心点の合計数Cnの8倍の数である88個の針落ち点Nが設定される。
S5では、刺繍手段は、図16に示すように、刺繍糸が、各シークイン36の孔の内部位置にある針落ち点N、及びシークイン36の外部位置にある針落ち点Nを繋ぐように、シークイン36を加工布100に刺繍する。S5終了後、CPU61は、第2具体例のシークイン縫製処理を終了する。
[第3具体例]
図17、及び図18を参照して、異なる外形の半径を有するシークイン36、36bの孔の内部位置、及び外部位置を刺繍する第3具体例について説明する。図17に示すように、シークイン位置特定処理S1において、ロングタッチの指定座標LT−1、通常タッチの指定座標T−2、ロングタッチの指定座標LT−3、通常タッチの指定座標T−4〜T−7、ロングタッチの指定座標LT−8、通常タッチの指定座標T−9、ロングタッチの指定座標LT−10、通常タッチの指定座標T−11〜T―14、ロングタッチの指定座標LT−15、通常タッチの指定座標T−16、ロングタッチの指定座標LT―17、LT−18の順にタッチが行われた場合を考える。
第3具体例のシークイン位置特定処理S1について説明する。S19では、CPU61は、中心座標P[0]〜P[10]に、通常タッチの指定座標T−2、T−4〜T―7、T−9、T−11〜T―14、T−16を書き込む。S29では、CPU61は、半径サイズR[0]〜R[4]に、ロングタッチの指定座標LT−1と通常タッチの指定座標T−2との距離、ロングタッチの指定座標LT−3と通常タッチの指定座標T−4との距離、ロングタッチの指定座標LT−8と通常タッチの指定座標T−9との距離、ロングタッチの指定座標LT−10と通常タッチの指定座標T−11との距離、ロングタッチの指定座標LT−15と通常タッチの指定座標T−16との距離、を順に書き込む。CPU61は、半径切り替え位置POS[0]〜POS[4]に、インデックスi1=0、1、5、6、10を順に書き込む。S35では、CPU61は、中心点の合計数Cnにインデックスi1=11を書き込む。CPU61は、半径の合計数Dnにインデックスi2=5を書き込む。
第3具体例の刺繍データ作成処理S3について説明する。まず、1つ目のシークイン36bについて説明する。S89では、図16に示すように、CPU61は、針落ち点N[0]、N[2]、N[4]、N[6]に、中心座標P[0]を書き込む。S91では、CPU61は、中心座標P[0]と、中心座標P[0]と中心座標P[1]とを結ぶ方向から反時計回りに120°の向きの円周Cj上の点を結ぶ線分PP0と、中心座標P[0]を中心とした半径サイズR[0]+αの円周C0とが交わる交点座標を、針落ち点N[1]に書き込む。S93では、CPU61は、円周C0上において、線分PP0と、0番目の中心座標P[0]と1番目の中心座標P[1]とを結ぶ線分PP1との間の角度のうち大きい方の角度β=240°の範囲で、針落ち点N[1]と120°異なる点座標を、針落ち点N[3]に書き込む。S95では、CPU61は、線分PP1と円周C0とが交わる交点座標を、針落ち点N[5]、N[7]に書き込む。
続いて、2つ目のシークイン36について説明する。S89では、CPU61は、針落ち点N[8]、N[10]、N[12]、N[14]に、中心座標P[1]を書き込む。S91では、CPU61は、中心座標P[0]と中心座標P[1]とを結ぶ線分PP1と、中心座標P[1]を中心とした半径サイズR[1]+αの円周C1とが交わる交点座標を、針落ち点N[9]に書き込む。S93では、CPU61は、円周C1上において、線分PP1と、1番目の中心座標P[1]と2番目の中心座標P[2]とを結ぶ線分PP2との間の角度のうち大きい方の角度β=240°の範囲で、針落ち点N[9]と角度β/2異なる点座標を、針落ち点N[11]に書き込む。S95では、CPU61は、線分PP2と円周C1とが交わる交点座標を、針落ち点N[13]、N[15]に書き込む。以下、3つ目のシークイン36についても、同様にして、針落ち点Nが設定される。S87にて、CPU61が、中心点の番号jが、中心点の合計数Cn=11以上であると判断すると、刺繍データ作成処理S3を終了する。S3により、中心点の合計数Cnの8倍の数である88個の針落ち点Nが設定される。
S5にて、図18に示すように、刺繍手段は、シークイン36、36bの孔の内部位置の針落ち点N、及び孔の外部位置の針落ち点Nが繋がってシークイン36、36bを加工布100に刺繍する。S5終了後、CPU61は、第3具体例のシークイン縫製処理を終了する。
[第2実施形態のミシン1b]
図19を参照して、第2実施形態におけるミシン1bの構成について説明する。第2実施形態のミシン1bは、概略的には、図19に示すように、イメージセンサ50を備える点で、第1実施形態のミシン1の構成とは異なる。なお、第1実施形態のミシン1と同じ構成のものについては、同じ符号を付し、説明を省略する。
図19を参照して、ミシン1bのイメージセンサ50について説明する。イメージセンサ50は、頭部14の内部に取り付けられる。支持フレーム51は、ミシン1bの機枠に取り付けられる。イメージセンサ50は、支持フレーム51に固定される。イメージセンサ50は、例えば、CMOSセンサと、制御回路と、を備えた周知のCMOSイメージセンサである。なお、イメージセンサ50は、CMOSセンサの代わりに、周知のCCDセンサであってもよい。イメージセンサ50は、刺繍枠35を上方から撮影する。イメージセンサ50は、入射した光を電気信号に変換して出力する。刺繍枠35は、加工布100上に配置されたシークイン36を含む。
[縫製プログラム500B]
図20を参照し、シークイン縫製処理について説明する。シークイン縫製処理は、ROM62に記憶された縫製プログラム500Bに従って、CPU61により実行される。ユーザがタッチパネル26を介してシークイン縫製モードを選択した場合、CPU61が、図20に示すプログラムを実行する。フローチャートに示す各ステップは、CPU61の処理を示す。
S7では、CPU61は、シークイン位置特定処理を行う。具体的には、CPU61は、図22(a)に示すイメージセンサ50によって撮影されたシークイン36を含む撮影画像37に基づいて、加工布100上に配置されたシークイン36の外形のサイズとシークイン36の孔の内部位置とを特定する。撮影画像37の撮影範囲と、加工布100上の領域とが対応付けられてRAM63に記憶される。例えば、撮影範囲の左後端点を原点座標S(0,0,0)として、処理が行われる。このため、撮影画像37の位置に基づいて、加工布100上の位置を特定することができる。また、撮影画像37の1画素が、加工布100上の何[mm]に相当するかを示す変換式を用いることにより、シークイン36の外側の円の半径を特定することができる。シークイン36の孔の内部位置とは、例えばシークイン36の孔の中心位置である。シークイン36の外形のサイズは、例えばシークイン36の外側の円の半径である。処理S7は、図21、及び図22を参照して、後に詳述する。
S8では、CPU61は、刺繍データ作成処理を行う。具体的には、CPU61は、S7によって特定されたシークイン36の孔の内部位置に基づいて、刺繍データEBを作成する。処理S8は、先述したS3と同様の処理である。
S9では、CPU61は、S8によって作成された刺繍データEBに基づいて、シークイン36を加工布100に縫製するよう、刺繍手段を制御する。CPU61は、S9終了後、シークイン縫製処理を終了する。
[シークイン位置特定処理S7]
図21を参照し、シークイン位置特定処理S7の詳細について説明する。CPU61は、S7の処理を開始させた後、S71へ処理を進める。
S71では、CPU61は、図22(a)に示すように、イメージセンサ50が刺繍枠35内を撮影するよう制御する。CPU61は、イメージセンサ50によって撮影された撮影画像37の撮影画像データをRAM63に記憶させる。
S73では、CPU61は、撮影画像37の撮影画像データをグレースケール画像データに変換する。
S75では、誤検出を防ぐために、CPU61は、図22(b)に示すように、グレースケール画像データを平滑化する。
S77では、CPU61は、図22(c)に示すように、非特許文献に記載の周知のハフ(Hough)変換により、グレースケール画像データから円パターンを検出する。CPU61は、例えば、OpenCV等の画像処理ライブラリを用いて、円パターンを検出する。
以下に、非特許文献を示す。
(1) Duda, R. O. and P. E. Hart, "Use of the Hough Transformation to Detect Lines and Curves in Pictures," Comm. ACM, Vol. 15, pp. 11-15 (January, 1972)
(2) 『ディジタル画像処理の基礎と応用』 酒井幸市 著、CQ出版、2003年8月
(3) 『画像処理工学−基礎編』 谷口慶治 編、共立出版、1996年11月
S79では、CPU61は、図22(d)に示すように、円の包含関係を検出する。CPU61は、外側の円の中心を中心座標P[i1]に、外側の円の半径を半径サイズR[i2]に書き込む。CPU61は、円パターンから、中心座標P[i1]と、半径サイズR[i2]と、を検出する。CPU61は、異なる中心座標P[i1]の数を算出し、中心点の合計数Cnを算出する。CPU61は、異なる半径サイズR[i2]の数を算出し、半径の合計数Dnを算出する。さらに、CPU61は、円パターンを読み取った順番に、中心座標P[i1]と、半径サイズR[i2]と、をRAM63に書き込む。CPU61は、円パターンを読み取った順番において、半径サイズが異なるときの中心点の数を示す半径切り替え位置POS[i2]としてRAM63に書き込む。例えば、CPU61は、円パターンから3つのシークイン36の中心点の位置を中心座標P[0]、P[1]、P[2]として、シークイン36の半径のサイズを半径サイズR[0]、R[1]、R[2]としてRAM63に書き込む。CPU61は、S79終了後、シークイン位置特定処理S7を終了する。CPU61は、シークイン位置特定処理S7終了後、シークイン縫製処理に戻し、図20の刺繍データ作成処理S8へ処理を進める。
[本実施形態の効果]
第1実施形態においては、ミシン1は、S1にて特定したシークイン36の孔の内部位置に基づいて、S3にて刺繍データEBを作成する。第2実施形態においては、ミシン1bは、S7にて特定したシークイン36の孔の内部位置に基づいて、S8にて刺繍データEBを作成する。これにより、ユーザは、加工布100上のシークイン36の配置を確認した後に、そのシークイン36の配置に従って刺繍することができる。
第1実施形態においては、ミシン1は、S29にて特定されたシークイン36の外径のサイズに基づいて、S91、S93、S95にてシークイン36の外部位置を特定する。第2実施形態においては、ミシン1bは、S79にて特定されたシークイン36の外径のサイズに基づいて、S91、S93、S95にてシークイン36の外部位置を特定する。このようにして、ミシンは、シークイン36の外部位置を特定することができる。そして、S5、S9にて、シークイン36の孔の内部位置と、外部位置とを繋ぐように、シークイン36を加工布100に刺繍することができる。これにより、ユーザは、シークイン36の孔の内部位置に限らず、シークイン36の刺繍位置を自由に指定することができる。
第1実施形態においては、ミシン1は、S15、S25における超音波ペン91によるタッチにより、シークイン36の孔の内部位置を特定する。これにより、ユーザは、シークイン36の孔の内部位置を、シークイン36を刺繍するための針落ち点として確認した後、刺繍位置を任意に指定することができる。
第1実施形態においては、ミシン1は、S1における超音波ペン91によるタッチの順番に基づいて、S3にてシークイン36の縫い順を決定する。このため、ユーザは、針落ち点と縫い順とを同時に指定することができる。
第1実施形態においては、S1にて、ミシン1は、超音波ペン91により、ロングタッチにて押し当てた指定座標Q1と通常タッチにて押し当てた指定座標Q2との距離に基づいて、シークイン36の外形のサイズを特定する。これにより、ユーザは、シークイン36の外形を確認した後、シークイン36の外形のサイズを指定することができる。
第2実施形態においては、ミシン1bは、イメージセンサ50によって撮影された撮影画像37に基づいて、シークイン36の孔の内部位置を特定する。これにより、ユーザは、シークイン36の孔の内部位置にある針落ち点を1つずつ指定することなく、イメージセンサ50の撮影範囲に写る全てのシークイン36の孔の内部位置にある針落ち点を一度に指定することができる。
第2実施形態においては、ミシン1bは、イメージセンサ50によって撮影された撮影画像37に基づいて、シークイン36の外形のサイズを特定する。これにより、ユーザは、シークイン36の孔の外部位置にある針落ち点を1つずつ指定することなく、イメージセンサ50の撮影範囲に写るシークイン36の外形のサイズに基づいて、全てのシークイン36の外部位置にある針落ち点を一度に指定することができる。
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
第1具体例においては、シークイン36の孔の内部位置のみに針落ち点N[m]が設定された。しかしながら、シークイン36の孔の内部位置に針落ち点が設定されていなくてもよい。例えば、中心座標P[0]を中心にした円周上の90°異なる4つの外部位置を順に針落ち点N[0]、N[1]、N[2]、N[3]と設定する。そして、刺繍糸が、対向する2つの針落ち点N[0]、N[2]と、針落ち点N[1]、N[3]とをそれぞれ繋ぐように刺繍してもよい。
第2具体例、第3具体例においては、シークイン36の孔の内部位置に加えて、外部位置の3点に針落ち点が設定された。しかしながら、外部位置の3点に限らず、外部位置の1点、2点、4点以上に針落ち点が設定されていてもよい。
第1〜第3具体例においては、S5にて、刺繍手段は、特開平11―239685号公報記載のように、最初の針落ち点N、及び最後の針落ち点Nにおいて止め縫いを行ってもよい。刺繍手段が止め縫いを行うことにより、シークイン36が加工布100から抜け落ちにくくなる。
第1実施形態において、ユーザが、ロングタッチの次に、通常タッチを行うことにより、半径サイズR[i2]を指定した。また、ユーザは、ロングタッチを2回連続して行うことにより、CPU61は、シークイン位置特定処理S1を終了した。しかしながら、半径サイズの指定、及びシークイン位置特定処理の終了等の各種指定を行うためのロングタッチ、又は通常タッチの順番は、これに限らず、タッチの組み合わせにより適宜変更されてもよい。
第1実施形態において、ユーザは、シークイン36の外部位置を特定するために、超音波ペン91によるタッチにより、半径サイズR[i2]を指定した。しかしながら、ユーザは、半径サイズR[i2]ではなく、シークイン36の外部位置を超音波ペン91によるタッチにより直接指定してもよい。また、ユーザは、超音波ペン91によるタッチではなく、タッチパネル26へのタッチにより、半径サイズR[i2]を指定してもよい。
第1実施形態において、ミシン1は、超音波ペン91の代わりに、電磁波信号を出力する超音波ペンを備えていてもよい。この場合、ミシンは、電磁波信号を検出し、電磁波信号を検出したタイミングから、超音波が発信されたタイミングを特定する。この場合、ミシン1は、発信開始信号917を出力するケーブル912を備える必要がない。
第1実施形態において、ミシン1は、受信器を3つ以上備え、各受信器が超音波を検出した検出タイミングのみから指定座標を特定してもよい。この場合、受信器は、ミシン1のいずれの部位に設けられてもよい。例えば、受信器は、脚柱部12の前側面、又はアーム部13の下側面に設けられてもよい。
第1実施形態、及び第2実施形態においては、ミシン1は、家庭用ミシンを例として説明した。しかしながら、本発明は、上記家庭用ミシンに限らず、職業用ミシン、又は多針ミシンに適用しても差し支えない。
第1実施形態、及び第2実施形態においては、シークイン36の外形のサイズは、シークイン36の外形の円の半径サイズR[i2]であった。しかしながら、シークイン36の外形のサイズとして、シークイン36の外形の円の半径サイズR[2]ではなく、円の直径のサイズ等のシークイン36の外形のサイズを示す情報を用いても良い。
第1実施形態、及び第2実施形態においては、シークイン36の孔の内部位置を特定する内部特定手段と、刺繍データEBを作成する作成手段と、シークイン36の外形のサイズを特定するサイズ特定手段と、シークイン36の外形より外側にある外部位置を特定する外部特定手段と、シークイン36の縫い順を決定する決定手段とを、CPU61が実行するソフトウェアにより実現したが、各手段をハードウェアにより実現してもよい。
縫製プログラム500は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、又はDVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行されてもよい。また、縫製プログラム500は、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
刺繍データ処理装置70はミシン1に備えられる構成に限定するものではなく、所謂パーソナルコンピュータである装置本体(専用機でもよい)と、装置本体に接続されるマウス、キーボード、メモリカードコネクタ、ディスプレイ等から構成してもよい。また、本実施形態と異なり、ミシン1と刺繍データ処理装置70とが別体で構成される場合、ミシン1と刺繍データ処理装置70とを有線又は無線で接続し、データを送受信するようにしてもよい。
〔本発明と実施例との対応関係〕
本実施形態における中心座標P[i1]は、本発明におけるシークインの孔の内部位置の一例である。
本実施形態における制御部60、S1、S7は、本発明における内部特定手段、及び内部特定ステップの一例である。
本実施形態における針落ち点N[m]は、本発明における針落ち点データの一例である。
本実施形態における制御部60、及びS3、S8は、本発明における作成手段、及び作成ステップの一例である。
本実施形態におけるミシン1、1bは、本発明におけるミシンの一例である。
本実施形態における半径サイズR[i2]は、本発明におけるシークインの外形のサイズの一例である。
本実施形態における制御部60、S29、及びS79は、本発明におけるサイズ特定手段の一例である。
本実施形態における針落ち点N[m+1]、N[m+3]、N[m+5]、N[m+7]は、本発明における外部位置の一例である。
本実施形態における制御部60、S91、S93、及びS95は、本発明における外部特定手段の一例である。
本実施形態におけるペン先911は、本発明における指示部の一例である。
本実施形態における発信器915は、本発明における発信器の一例である。
本実施形態における超音波ペン91は、本発明における位置指示手段の一例である。
本実施形態における受信器94、及び受信器95は、本発明における検出手段の一例である。
本実施形態における検出タイミングT2は、本発明における「検出したタイミング」の一例である。
本実施形態における制御部60、及びS3は、本発明における決定手段の一例である。
本実施形態における指定座標Q1、指定座標Q2は、順に本発明における第1位置、第2位置の一例である。
本実施形態におけるイメージセンサ50は、本発明における撮影手段の一例である。
本実施形態における「シークイン36を含む撮影画像37」は、本発明における「シークインを含む画像」の一例である。
本実施形態における刺繍データ処理装置70は、本発明における刺繍データ処理装置の一例である。
本実施形態におけるS1及びS3、又はS7及びS8は、本発明における刺繍データ処理プログラムの一例である。
1、1b ミシン
2 刺繍装置
11 ベッド部
12 脚柱部
13 アーム部
14 頭部
15 LCD
26 タッチパネル
29 針棒
31 押え棒
35 刺繍枠
36、36b シークイン
37 撮影画像
50 イメージセンサ
60 制御部
94、95 受信器
91 超音波ペン
100 加工布

Claims (9)

  1. 加工布上に予め配置されたシークインの孔の内部位置を特定する内部特定手段と、
    前記内部特定手段によって特定されたシークインの孔の内部位置に基づいて、加工布上において縫針が刺さる点を示す針落ち点データを少なくとも含む、シークインを加工布に刺繍するための刺繍データを作成する作成手段と、
    前記作成手段によって作成された前記刺繍データに基づいて、シークインを加工布に刺繍する刺繍手段と、
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. シークインの外形のサイズを特定するサイズ特定手段を備え、
    前記作成手段は、
    前記サイズ特定手段によって特定されたシークインの外形のサイズに基づいて、シークインの外形より外側にある外部位置を特定する外部特定手段を有し、
    前記作成手段は、
    刺繍糸が前記内部特定手段、及び前記外部特定手段によって特定された前記内部位置、及び前記外部位置を繋ぐように、シークインを加工布に刺繍する前記刺繍データを作成することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 指示部と、ユーザが前記指示部を加工布上に押し当てたときに超音波を発信する発信器と、からなる位置指示手段と、
    前記発信器から発信される超音波を検出する検出手段と、を備え、
    前記内部特定手段は、ユーザがシークインの孔の内部位置に前記指示部を押し当てた際に前記発信器から発信された超音波を、前記検出手段が検出したタイミングに基づいて、
    シークインの前記内部位置を特定することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記作成手段は、
    ユーザが複数のシークインの孔の内部位置に前記指示部を押し当てた複数のタイミングに基づいて、複数のシークインの縫い順を決定する決定手段を有し、
    前記作成手段は、
    前記決定手段によって決定された複数のシークインの縫い順に従って、前記刺繍データを作成することを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 前記サイズ特定手段は、
    ユーザが前記指示部を押し当てた第1位置と、ユーザが前記第1位置の次に前記指示部を押し当てた第2位置と、の距離に基づいて、シークインの外形のサイズを特定することを特徴とする請求項3又は4に記載のミシン。
  6. 加工布上に配置されたシークインを含む画像を撮影する撮影手段を備え、
    前記内部特定手段は、
    前記撮影手段によって撮影されたシークインを含む画像に基づいて、シークインの孔の内部位置を特定することを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  7. 前記サイズ特定手段は、
    前記撮影手段によって撮影されたシークインを含む画像に基づいて、シークインの外形のサイズを特定することを特徴とする請求項6に記載のミシン。
  8. 加工布上に予め配置されたシークインの孔の内部位置を特定する内部特定手段と、
    前記内部特定手段によって特定されたシークインの孔の内部位置に基づいて、縫針が刺さる加工布上の点を示す針落ち点データを少なくとも含む、シークインを加工布に刺繍するための刺繍データを作成する作成手段と、
    を備えることを特徴とする刺繍データ処理装置。
  9. 加工布上に予め配置されたシークインの孔の内部位置を特定する内部特定ステップと、
    前記内部特定ステップによって特定されたシークインの孔の内部位置に基づいて、縫針が刺さる加工布上の点を示す針落ち点データを少なくとも含む、シークインを加工布に刺繍するための刺繍データを作成する作成ステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする刺繍データ処理プログラム。
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