JP2007229291A - 刺繍ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】 刺繍ミシンにおいて、刺繍枠を用いて刺繍模様を形成できるだけでなく、刺繍枠を取外し、キャリッジに邪魔されることなくキルティング縫いを可能にすること。
【解決手段】 多針式刺繍ミシンに電源が投入されたときに、フットコントローラが制御装置に接続されていると、フリーモーションモードが設定され、キャリッジが脚柱部側の特定退避位置へ移動され(S21)、スタート/ストップキーが操作されると(S22〜S24)、ミシンモータが駆動される(S25)。このように、キャリッジが特定退避位置へ移動した状態で、ミシンモータが駆動されるので、作業者は作業テーブル上で、キャリッジに邪魔されることなく、キルティング生地を思いのままに移動させながら、キルティング縫いを行うことができる。
【選択図】 図8
【解決手段】 多針式刺繍ミシンに電源が投入されたときに、フットコントローラが制御装置に接続されていると、フリーモーションモードが設定され、キャリッジが脚柱部側の特定退避位置へ移動され(S21)、スタート/ストップキーが操作されると(S22〜S24)、ミシンモータが駆動される(S25)。このように、キャリッジが特定退避位置へ移動した状態で、ミシンモータが駆動されるので、作業者は作業テーブル上で、キャリッジに邪魔されることなく、キルティング生地を思いのままに移動させながら、キルティング縫いを行うことができる。
【選択図】 図8
Description
本発明は、刺繍ミシンに関し、刺繍模様の縫製データに基づいて刺繍枠にセットした加工布に刺繍縫いする一方、刺繍枠を用いないでフリーモーションによりキルティング縫いを可能にするようにしたものである。
従来、加工布を保持する刺繍枠をキャリッジに装着し、縫製データに基づいてXモータとYモータを駆動し、X方向駆動機構及びY方向駆動機構を介してキャリッジを移動させることにより、加工布に所望の刺繍模様を形成するようにした刺繍ミシンが一般に普及している。
例えば、特許文献1に記載の刺繍ミシンは、多針式の刺繍ミシンであり、1対の支持台上に脚柱部とアーム部とシリンダベッドと、これら支持台に前後方向及び左右方向に夫々移動可能なキャリッジとを備え、キャリッジに装着した刺繍枠に保持する加工布に、制御装置のROMに予め記憶した縫製データに基づいて、所望の刺繍模様を形成するようにしてある。
ところで、最近、表布と裏布との間に、綿や羽毛、又はウレタンフォーム等を詰めた3層構造の生地に、表側から装飾的な模様を描きながら縫目を形成するキルティング縫いが要望されてきている。この場合、ユーザーは、針棒を上下駆動させておいて、3層構造のキルティング生地を任意の方向に自由に移動させて、直線縫目や曲線縫目を組合せて、キルティング縫いを楽しむようにしている。
特許文献1に記載の刺繍ミシンは、何らかの刺繍模様を刺繍枠に保持した加工布に形成することを目的としている為、この刺繍ミシンにおいては、縫製開始スイッチを操作する前に、所望の刺繍模様を予め選択しておく必要がある。
そこで、この刺繍ミシンで前述したキルティング縫いを行う場合、刺繍枠をキャリッジから取外しておき、適当な刺繍模様を選択してから縫製開始スイッチを操作すると、ミシンモータの駆動により針棒が上下駆動するので、キルティング生地を適宜手動で移動させることでキルティング縫いが行えるようではあるが、キャリッジが同時に移動される為、キルティング生地を移動させる際の邪魔になり、キルティング縫いを行うことは、実質的に不可能である。
本発明の目的は、刺繍ミシンにおいて、刺繍枠を用いて刺繍模様を形成できるだけでなく、キルティング縫いがキャリッジに邪魔されることなく可能にすることである。
請求項1の刺繍ミシンは、加工布を保持する刺繍枠を着脱可能に装着して移送するキャリッジと、このキャリッジを移動駆動する駆動手段と、ミシンモータと、駆動手段とミシンモータを制御する制御手段とを有するものを対象として、特に、制御手段は、刺繍模様を縫製可能にする刺繍モードと、キャリッジを所定の退避位置に移動させてからその退避位置に停止状態に保持して手動の布送りを介して縫製可能にする手動送り縫製モードとを備え、刺繍モードと手動送り縫製モードを択一的に切換えるモード切換え手段を設けたものである。
モード切換え手段により刺繍モードに切換えられると、選択した刺繍模様が縫製可能になる。一方、モード切換え手段により手動送り縫製モードに切換えられると、キャリッジが所定の退避位置に移動され、しかもこの退避位置で停止状態に保持されるので、作業者は、キャリッジに邪魔されることなく、キルティング生地を任意の方向に手動で移動させながら、キルティング縫いが可能である。
請求項2の刺繍ミシンは、請求項1において、前記刺繍ミシンは制御手段に種々の指令を入力するための操作入力手段を有し、モード切換え手段は、操作入力手段に設けられたモード切換えキー又はモード切換えスイッチを有するものである。
請求項3の刺繍ミシンは、請求項1において、前記刺繍ミシンは、フットコントローラと、このフットコントローラを制御手段に着脱可能に接続する接続部とを有し、モード切換え手段は、フットコントローラが接続部に非接続のとき刺繍モードに切換え、フットコントローラが接続部に接続のとき手動送り縫製モードに切換えるものである。
請求項4の刺繍ミシンは、請求項2において、前記制御手段は、操作入力手段から入力される縫製開始指令信号に基づいて、ミシンモータを制御するものである。
請求項5の刺繍ミシンは、請求項3において、前記制御手段は、フットコントローラから受ける速度指令信号に基づいて、ミシンモータを制御するものである。
請求項6の刺繍ミシンは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記制御手段は、針棒の高さ位置に関係なくミシンモータを制御するものである。
請求項7の刺繍ミシンは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記刺繍ミシンは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択手段とを有するものである。
請求項8の刺繍ミシンは、加工布を保持する刺繍枠を着脱可能に装着して移送するキャリッジと、このキャリッジを移動駆動する駆動手段と、ミシンモータと、複数の刺繍模様データを格納した模様データ記憶手段と、駆動手段とミシンモータを制御する制御手段とを有するものを対象として、特に、模様データ記憶手段に、キャリッジを所定の退避位置に移動させる退避駆動データと、キャリッジを退避位置又はその近傍位置に保持する保持駆動データとを予め格納したものである。
複数の刺繍模様のうちから所望の刺繍模様を選択すると、制御手段によりこの選択した刺繍模様の刺繍模様データに基づいて駆動手段とミシンモータが制御され、キャリッジに装着された刺繍枠の加工布に刺繍縫製が実行される。一方、刺繍模様ではなく、キルティング縫いのために、キャリッジを退避位置又はその近傍位置に保持する場合には、制御手段により退避駆動データと保持駆動データとに基づいて駆動手段とミシンモータが制御される。この場合、キャリッジは退避位置又はその近傍位置に保持されるので、作業者は、キャリッジに邪魔されることなく、作業スぺースを確実に確保でき、キルティング生地を任意の方向に手動で移動させながら、キルティング縫いが可能である。
請求項9の刺繍ミシンは、請求項8において、前記制御手段が、退避駆動データと保持駆動データを指定する指令を受けたとき、退避駆動データに基づいてキャリッジを退避位置に移動させ、その後保持駆動データに基づいてキャリッジを退避位置又はその近傍位置に保持するように駆動手段を制御するものである。
請求項10の刺繍ミシンは、請求項8又は9において、前記刺繍ミシンは、制御手段に種々の指令を入力するための操作入力手段、又はフットコントローラ及びこのフットコントローラを制御手段に着脱可能に接続する接続部とを有し、制御手段は、操作入力手段から入力される縫製開始指令信号又はフットコントローラから受ける速度指令信号に基づいてミシンモータを制御するものである。
請求項11の刺繍ミシンは、請求項8〜10の何れかにおいて、前記制御手段は、針棒の高さ位置に関係なくミシンモータを制御するものである。
請求項12の刺繍ミシンは、請求項8〜11の何れかにおいて、前記刺繍ミシンは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択手段とを有するものである。
請求項1の発明によれば、キャリッジと、駆動手段と、ミシンモータと、制御手段とを有する刺繍ミシンにおいて、制御手段は、刺繍模様を縫製可能にする刺繍モードと、キャリッジを所定の退避位置に移動させてからその退避位置に停止状態に保持して手動の布送りを介して縫製可能にする手動送り縫製モードとを備え、刺繍モードと手動送り縫製モードを択一的に切換えるモード切換え手段を設けたので、モード切換え手段により手動送り縫製モードに切換えられると、キャリッジが所定の退避位置で停止状態に保持されるので、作業者は、キャリッジに邪魔されることなく、十分な作業スぺースを活用して、キルティング生地を任意の方向に手動で移動させながら、キルティング縫いを行うことが可能になる。
請求項2の発明によれば、前記刺繍ミシンは制御手段に種々の指令を入力するための操作入力手段を有し、モード切換え手段は、操作入力手段に設けられたモード切換えキー又はモード切換えスイッチを有するので、作業者はこのモード切換えキー又はモード切換えスイッチを操作するだけで、刺繍モードから手動送り縫製モードに切換えることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記刺繍ミシンは、フットコントローラと、このフットコントローラを制御手段に着脱可能に接続する接続部とを有し、モード切換え手段は、フットコントローラが接続部に非接続のとき刺繍モードに切換え、フットコントローラが接続部に接続のとき手動送り縫製モードに切換えるので、作業者は、フットコントローラを接続部に接続するだけで手動送り縫製モードに切換えることができる一方、フットコントローラを接続部から取外すだけで刺繍モードに切換えることができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記制御手段は、操作入力手段から入力される縫製開始指令信号に基づいて、ミシンモータを制御するので、作業者は操作入力手段を操作して縫製開始指令信号を出力するだけで、ミシンモータが制御され、縫製を開始することができる。その他請求項2と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記制御手段は、フットコントローラから受ける速度指令信号に基づいて、ミシンモータを制御するので、作業者はフットコントローラの踏込み量を調節するだけで、ミシンモータが制御され、縫製速度をその踏込み量に応じて任意に調節することができる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記制御手段は、針棒の高さ位置に関係なくミシンモータを制御するので、針棒がその最上位置でなくても、縫製開始指令手段からの縫製開始指令だけで、ミシンモータを駆動制御でき、縫製を開始することができる。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏する。
請求項7の発明によれば、前記刺繍ミシンは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択手段とを有するので、手動送り縫製モードに切換えて、キルティング縫いを行う場合でも、針棒選択手段を駆動することで、任意の針棒を選択でき、上糸を適宜変更することができる。その他請求項1〜6の何れかと同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、キャリッジと、駆動手段と、ミシンモータと、模様データ記憶手段と、制御手段とを有する刺繍ミシンにおいて、模様データ記憶手段に、キャリッジを所定の退避位置に移動させる退避駆動データと、キャリッジを退避位置又はその近傍位置に保持する保持駆動データとを予め格納したので、作業者は、模様データ記憶手段に格納されている特別な退避駆動データと保持駆動データとを選択することができる。この場合には、キャリッジが退避位置に移動するので、作業者は、キャリッジに邪魔されることなく、十分な作業スぺースを活用して、キルティング生地を任意の方向に手動で移動させながら、キルティング縫いを行うことができる。
請求項9の発明によれば、前記制御手段が、退避駆動データと保持駆動データを指定する指令を受けたとき、退避駆動データに基づいてキャリッジを退避位置に移動させ、その後保持駆動データに基づいてキャリッジを退避位置又はその近傍位置に保持するように駆動手段を制御するので、作業者は、模様データ記憶手段に格納されている特別な退避駆動データと保持駆動データとを選択するだけで、キャリッジが退避位置に移動しその近傍位置に保持されるので、作業者は、キャリッジに邪魔されることなく、十分な作業スぺースを活用して、キルティング生地を任意の方向に手動で移動させながら、キルティング縫いを行うことができる。その他請求項8と同様の効果を奏する。
請求項10の発明によれば、前記刺繍ミシンは、制御手段に種々の指令を入力するための操作入力手段、又はフットコントローラ及びこのフットコントローラを制御手段に着脱可能に接続する接続部とを有し、制御手段は、操作入力手段から入力される縫製開始指令信号又はフットコントローラから受ける速度指令信号に基づいてミシンモータを制御するので、作業者は操作入力手段を操作して縫製開始指令信号を出力するか、或いはフットコントローラの踏込み量を調節するだけで、ミシンモータが制御され、縫製を開始することができ、また縫製速度を変更することができる。その他請求項8又は9と同様の効果を奏する。
請求項11の発明によれば、前記制御手段は、針棒の高さ位置に関係なくミシンモータを制御するので、針棒がその最上位置でなくても、縫製開始指令手段からの縫製開始指令だけで、ミシンモータを駆動制御でき、縫製を開始することができる。その他請求項8〜10の何れかと同様の効果を奏する。
請求項12の発明によれば、前記刺繍ミシンは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択手段とを有するので、手動送り縫製モードに切換えて、キルティング縫いを行う場合でも、針棒選択手段を駆動することで、任意の針棒を選択でき、上糸を適宜変更することができる。その他請求項8〜11の何れかと同様の効果を奏する。
本実施例の多針式刺繍ミシンは、刺繍モードにおいて刺繍枠に保持される加工布に刺繍縫いが可能であり、フリーモーションモードに切換えると、針棒が上下動されるだけで、キャリッジが退避位置で駆動しないようにして、キルティング縫いが可能にしてある。
図1に示すように、多針式刺繍ミシンMは、ミシン全体を支持する左右1対の脚部1と、その脚部1の後端部から立設された脚柱部2と、その脚柱部2の上部から前方に延びるアーム部3とから構成され、床面上に設置した載置台上に載置されている。
脚部1の上側に左右方向向きのキャリッジ4が設けられ、キャリッジ4の内部には、X軸駆動モータ37(図5参照)でキャリッジ4の前側に設けられた枠取付台(図示略)を左右方向に駆動する左右駆動機構(図示略)が設けられている。脚部1内には、Y軸駆動モータ39(図5参照)でキャリッジ4を前後方向に駆動する前後駆動機構(図示略)が設けられている。
刺繍縫製に供する加工布は刺繍枠(図示略)に保持され、この刺繍枠が枠取付台に取付けられてセットされる。枠取付台は、左右駆動機構により左右方向へ移動駆動され、キャリッジ4は前後駆動機構により前後方向へ移動駆動される。このようにして、刺繍枠がキャリッジ4と同期して前後方向に移動し、枠取付台とともに左右方向に移動されて、加工布が布送りされる。
アーム部3の前側には、針棒ケース5が装着され、脚柱部2にはシリンダベッド6が前方突出状に設けられている。針棒ケース5には6本の針棒(図示略)が装着されている。各針棒の下端部には、縫針12が装着され、また、針棒ケース5には各針棒の各々に対応して6本の天秤7が装着されている。針棒ケース5の上端部には、少し後方上側へ傾斜する合成樹脂製の糸調子台8が固定され、この糸調子台8には、各縫針12の各々に供給される上糸の為の6つの糸調子器9が夫々設けられている。
アーム部3の上側には糸立て台10が設けられ、この糸立て台10に、6個の糸駒を取付け可能な糸立て棒11が設けられ、各糸駒から延びる上糸が対応する糸調子器9及び天秤7等に掛けられた後、針棒の下端に取付けられた縫針12に供給される。
アーム部3の内部には、針棒変更モータ33(図5参照)で駆動される針棒選択機構(これが針棒選択手段に相当し、図示略)が設けられている。針棒ケース5は、針棒選択機構により糸調子台8と一体的に左右方向へ移動駆動され、6つの針棒と天秤7のうちの1つの針棒と天秤7とが駆動位置に択一的に選択される。
そこで、ミシンモータ31(図5参照)が駆動されると、駆動位置の針棒及び天秤7が同期して上下駆動され、シリンダベッド6の前端部に設けられた回転釜(図示略)と協動して、シリンダベッド6の上側で刺繍枠に保持される加工布に刺繍縫目が形成される。更に、アーム部3の右側面には、タッチパネル式の操作パネル13(これが操作入力手段に相当する)が折り畳み式に設けられている。
この操作パネル13には、図1に示すように、左右方向に長い大型の液晶ディスプレイ14が設けられるとともに、この液晶ディスプレイ14の下側に、縫製の開始と停止を指示するスタート/ストップキー16と、縫製速度の加速を指示する加速キー17及び減速を指示する減速キー18が設けられている。但し、液晶ディスプレイ14の表面部には、図4に示すように、液晶ディスプレイ14に表示された複数種類の模様群画像に対応するように、透明な複数のタッチキー15a〜15qが設けられている。
ところで、図1〜図3に示すように、左右1対の脚部1の直ぐ上側に作業テーブル20が水平状に配設されている。この作業テーブル20には、左右方向中央部において、シリンダベッド6の幅寸法と同じ幅に切り欠いたスリット20aが形成され、作業テーブル20の上面とシリンダベッド6の前端部の上面に設けた針板6aの上面とが同一高さになっている。
多針式刺繍ミシンMが載置される床面上に、フットコントローラ22が設けられ、制御装置25のアナログポート(これが接続部に相当する)に接続されている。このフットコントローラ22には、作業者により踏み込まれる踏込み板が回動可能に支持されるとともに、この踏込み板の踏込み量に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器(ボリューム又はスライダー)が内蔵されている。即ち、作業者による踏込み板の踏込み量に応じた踏込み電圧が、後述する制御装置25のアナログポートに出力されるようになっている。
次に、多針式刺繍ミシンMの制御系について説明する。
図5に示すように、制御装置(これが制御手段に相当する)25は、CPU26とROM27とRAM28と、A/D変換器(A/D)29等を含むマイクロコンピュータで構成されている。この制御装置25には、操作パネル13と、フットコントローラ22と、ミシン主軸の回転位相信号を出力する回転位相検出器30と、ミシンモータ31の為の駆動回路32と、針棒変更モータ33の為の駆動回路34と、X軸駆動モータ37の為の駆動回路38と、Y軸駆動モータ39の為の駆動回路40とが夫々接続されている。
図5に示すように、制御装置(これが制御手段に相当する)25は、CPU26とROM27とRAM28と、A/D変換器(A/D)29等を含むマイクロコンピュータで構成されている。この制御装置25には、操作パネル13と、フットコントローラ22と、ミシン主軸の回転位相信号を出力する回転位相検出器30と、ミシンモータ31の為の駆動回路32と、針棒変更モータ33の為の駆動回路34と、X軸駆動モータ37の為の駆動回路38と、Y軸駆動モータ39の為の駆動回路40とが夫々接続されている。
ここで、これらX軸駆動モータ37とY軸駆動モータ39とが駆動手段に相当する。ROM27には、多針式刺繍ミシンMを制御して縫製処理する本願特有の縫製制御プログラム、刺繍縫いを行う為の複数種類の模様データ等が格納されている。ROM27の模様データメモリ27aには、図6に示すように、複数の模様群の各々に関する複数の模様データが模様群毎に分類して記憶されている。
即ち、模様データメモリ27aには、図4に示すように、第1模様群キー15aで選択される第1模様群であって、「鳥」や「花」等のワンポイント模様に関する第1模様群に含まれる複数の刺繍模様(第1模様、第2模様、第3模様・・・・)の模様データと、第2模様群キー15bで選択される第2模様群であって、「丸枠」や「四角枠」等の枠模様に関する第2模様群に含まれる複数の刺繍模様(第1模様、第2模様、第3模様・・・・)の模様データと、第3模様群キー15cで選択される第3模様群であって、アルファベット文字に関する第1飾り文字に関する第3模様群に含まれる複数の刺繍模様(第1模様、第2模様、第3模様・・・・)の模様データ・・・が順次記憶されている。
RAM28には、縫製する刺繍模様の模様データを格納するメモリ、その他CPU26で演算された演算結果を一次的に格納する各種のバッファ等が必要に応じて設けられている。ここで、A/D変換器29は、フットコントローラ22から出力される踏込み電圧をデジタル信号に変換するようになっている。但し、フットコントローラ22が制御装置25に接続されている場合には、このアナログポートに所定電圧が印加されているが、フットコントローラ22が制御装置25に接続されていない場合、アナログポートには0Vが印加されている。
次に、多針式刺繍ミシンMの制御装置25により実行される縫製制御のルーチンについて、図7〜図8のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
多針式刺繍ミシンMに電源が投入されると、この制御が開始され、先ず、X,Y軸駆動モータ37,39を駆動してキャリッジ4を原点位置に移動させたり、RAM28の各メモリをクリアする等の初期設定処理が実行される(S11)。次に、アナログポートの電圧が読み込まれ、0Vが印加されている場合、つまりフットコントローラ22が接続されていない場合には(S12:No)、刺繍縫いモードが設定されて、操作パネル13の何れのキー15a〜15qが操作されたか否かを検出するキースキャン処理が実行される(S13)。
次に、キースキャン処理した結果、何れかの模様群キー15a〜15hが操作された場合には(S14:Yes、S15)、所望の模様を選択する模様選択処理が実行され(S16)、選択された刺繍模様の模様データがROM27の模様データメモリ27aから読み込まれる(S17)。そして、作業者によりスタート/ストップキー16が操作されると、ミシンモータ31が駆動され、模様データに基づいて刺繍縫製処理が実行される(S18)。
一方、アナログポートに所定電圧が印加されており、フットコントローラ22が接続されている場合には(S12:Yes)、フリーモーションモードが設定されて、フリーモーション縫製処理(図8参照)が実行される(S20)。この制御が開始されると、先ず、X,Y軸駆動モータ37,39が駆動されて、キャリッジ4が特定退避位置に移動される(S21)。
この場合、例えば、図3に示すように、キャリッジ4は前後方向移動範囲の最大後退位置、つまり退避位置に移動され、この退避位置に停止状態に保持される。即ち、キャリッジ4が作業テーブル20よりも後側の退避位置に後退するので、作業者は、キャリッジ4に邪魔されることなく、作業テーブル20を有効に使用することができる。
次に、キースキャン処理され(S22)、針棒右キー15oが操作された場合には(S23:Yes、S24)、針棒変更モータ33が駆動されて針棒ケース5が1つ右側へ移動される(S33)。また、針棒左キー15pが操作された場合には(S23:Yes、S24)、針棒変更モータ33が駆動されて針棒ケース5が1つ左側へ移動される(S34)。
そして、作業者は、キルティング生地を作業テーブル20上に準備し、作業者によりスタート/ストップキー(S/Sキー)16が操作され、縫製開始指令信号が出力された場合には(S22、S23:Yes、S24)、ミシンモータ31が駆動される(S25)。次に、アナログポートに印加される踏込み電圧に基づいて、踏込み量が検出される(S26)。そして、この踏込み量に対応する縫製速度となるように速度指令信号が出力され、この速度指令信号に基づいてミシンモータ31が駆動制御される(S27)。
ここで、再びキースキャン処理され(S28)、何れのキー15a〜15q、16〜18が操作されていない場合には(S29:No)、S26〜S29が繰返して実行される。即ち、ミシンモータ31が所望の縫製速度で駆動して、針棒が上下駆動されるので、作業者はキルティング生地を思いのままに作業テーブル20上で移動させながら、キルティング縫いを実行する。
ところで、キルティング縫いの途中で、例えば、キルティング生地の方向を変える為に、作業者により、針下停止キー15mが操作された場合には(S29:Yes、S30)、縫針12を最下位置に下降させた状態でミシンモータ31を停止させる針下停止処理が実行され(S32)、S22に戻る。そして、再度スタート/ストップキー16を操作して、キルティング縫いが継続して実行される。
一方、キルティング縫いの終了に際して、作業者により針上停止キー15kが操作された場合には(S29:Yes、S30)、縫針12を最上位置に上昇させた状態でミシンモータ31を停止させる針上停止処理が実行され(S31)、S22に戻る。そして、糸切りキー15qが操作された場合には(S23:Yes、S24)、ミシンモータ31が停止された後、糸切り処理が実行される(S35)。
ところで、フリーモーションモードを終了する場合、電源を遮断してからフットコントローラ22が制御装置25から取外され、再度電源が投入される。その結果、図7の縫製制御から開始され、フットコントローラ22が制御装置25に接続されていない場合には、前述したように、S13以降が実行される。ここで、縫製制御のS12又はS54を実行する制御装置25がモード切換え手段に相当する。
このように、刺繍枠を用いて刺繍模様を縫製可能にする刺繍モードと、キャリッジ4を所定の退避位置に移動させてからその退避位置に停止状態に保持して、手動の布送りを介して縫製可能にするフリーモーションモードとを択一的に切換えるようにしたので、フリーモーションモードに切換えられると、キャリッジ4が所定の退避位置で停止状態に保持されるので、作業者は、キャリッジ4に邪魔されることなく、十分な作業スぺースを活用して、キルティング生地を任意の方向に手動で移動させながら、キルティング縫いを行うことが可能になる。
また、多針式刺繍ミシンMは制御装置25に種々の指令を入力するための操作パネル13を有し、この操作パネル13に設けられたフリーモーションキー15iを有するので、作業者はこのフリーモーションキー15iを操作するだけで、刺繍モードからフリーモーションモードに切換えることができる。
また、多針式刺繍ミシンMは、フットコントローラ22と、このフットコントローラ22を制御装置25に着脱可能に接続するアナログポートとを有し、フットコントローラ22がアナログポートに非接続のとき刺繍モードに切換えられ、フットコントローラ22がアナログポートに接続のときフリーモーションモードに切換えられるので、作業者は、フットコントローラ22をアナログポートに接続するだけでフリーモーションモードに切換えることができる一方、フットコントローラ22をアナログポートから取外すだけで刺繍モードに切換えることができる。
また、制御装置25は、操作パネル13から入力される縫製開始指令信号に基づいて、ミシンモータ31を制御するので、作業者は操作パネル13を操作して縫製開始指令信号を出力するだけで、針棒が最上位置でなくても、ミシンモータ31が制御され、縫製を開始することができる。
また、制御装置25は、フットコントローラ22から受ける速度指令信号に基づいて、ミシンモータ31を制御するので、作業者はフットコントローラ22の踏込み量を調節するだけで、ミシンモータ31が制御され、縫製速度をその踏込み量に応じて任意に調節することができる。
また、制御装置25は、針棒の高さ位置に関係なくミシンモータ31を制御するので、針棒がその最上位置でなくても、縫製開始指令手段からの縫製開始指令だけで、ミシンモータ31を駆動制御でき、縫製を開始することができる。
更に、多針式刺繍ミシンMは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択機構とを有するので、フリーモーションモードに切換えて、キルティング縫いを行う場合でも、針棒変更モータ33により針棒選択機構を駆動することで、任意の針棒を選択でき、上糸を適宜変更することができる。
ところで、前述した多針式刺繍ミシンMの制御装置25で実行される縫製制御は、操作パネル13に有するフリーモーションキー15i(図9参照)を操作することにより、フリーモーションモードが設定され、フリーモーション縫いを可能にするように構成してもよい。但し、多針式刺繍ミシンMの構成、制御装置25等は、前述した実施例1と同様である為、その詳しい説明を省略する。
この場合、図9に示すように、操作パネル13のタッチキーとして、フリーモーションキー15iが新たに追加されている。更に、模様データメモリ27aには、図10に示すように、第3模様群に、フリーモーション模様の模様データ(F1,F2)が追加して記憶されている。ここで、フリーモーション模様の模様データを記憶した模様データメモリ27aが模様データ記憶手段に相当する。
このフリーモーション模様の模様データには、キルティング縫い(パッチワーク)をフリーモーション、つまり布移動を手動操作で行うダミー的なフリーモーション模様に関する縫目模様の為に、キャリッジ4を脚柱部2に最大限近づけた退避位置で、X方向に相互に微小距離(例えば、0.1mm)だけ離れた第1針落ち点F1の座標データ(x1,y1)と第2針落ち点F2の座標データ(x2,y1)とが記憶されている。この場合、第1針落ち点F1の座標データが退避駆動データに相当し、第2針落ち点F2の座標データが保持駆動データに相当する。
そこで、この縫製制御のフローチャートについて、図11に基づいて説明する。多針刺繍ミシンMに電源が投入されると、この制御が開始され、先ず、S11と同様に初期設定処理が実行される(S51)。次に、キースキャン処理が実行され(S52)、何れかの模様群キー15a〜15hが操作された場合には(S53:Yes、S54)、所望の模様を選択する模様選択処理が実行される(S55)。
この模様選択処理において、第3用群に記憶されているフリーモーション模様以外の一般的な刺繍模様が選択された場合には(S56:No)、選択された刺繍模様の模様データがROM27の模様データメモリ27aから読み込まれる(S57)。そして、作業者によりスタート/ストップキー16が操作されると(S58:Yes)、ミシンモータ31が駆動され(S59)、模様データに基づいて刺繍縫製処理が実行される(S60)。
ところで、模様選択処理において、フリーモーション模様が選択され(S56:Yes)、スタート/ストップキー16が操作され(S62:Yes)、ミシンモータ31が駆動される(S63)。この場合、模様データメモリ27aに記憶されているフリーモーション模様の模様データ(F1,F2)が交互に繰返して読み込まれ、フリーモーションによる縫製処理が実行される(S64)。但し、このS64においては、作業者によりスタート/ストップキー16が操作されると、この縫製処理が終了するようになっている。
即ち、このフリーモーション模様による縫製処理においては、前述したように、退避位置である第1針落ち点F1と、この第1針落ち点F1に非常に接近した近傍位置である第2針落ち点Fの2点とを繰返して針落ちさせることにより、キャリッジ4は脚柱部2側に退避移動した位置で、微小距離だけX方向(左右方向)に移動しながらキルティング縫いが実行される。それ故、キルティング縫いを行うに際して、キャリッジ4に邪魔されることがなく、スタート/ストップキー16を操作するまで、任意の時間に亙って、キルティング縫いが可能になる。
ところで、キースキャン処理が実行された結果、フリーモーションキー15iが操作された場合には(S53:Yes、S54)、フリーモーションモードが設定されて、フリーモーション縫製処理(図12参照)が実行される(S61)。この縫製制御が開始されると、先ず、X,Y軸駆動モータ37,39が駆動されて、キャリッジ4が特定退避位置に移動される(S71)。
次に、キースキャン処理され(S72)、針棒右キー15oが操作された場合には(S73:Yes、S74)、針棒変更モータ33が駆動されて針棒ケース5が1つ右側へ移動される(S83)。また、針棒左キー15pが操作された場合には(S73:Yes、S74)、針棒変更モータ33が駆動されて針棒ケース5が1つ左側へ移動される(S84)。
そして、作業者は、キルティング生地を作業テーブル20上に準備し、作業者によりスタート/ストップキー16(S/Sキー)が操作された場合には(S72、S73:Yes、S74)、ミシンモータ31が駆動される(S75)。次に、再びキースキャン処理され(S76)、加速キー17が操作された場合には(S77:Yes、S78)、縫製速度を所定速度だけ加速させる加速処理が実行される(S79)。一方、減速キー18が操作された場合には(S77:Yes、S78)、縫製速度を所定速度だけ減速させる減速処理が実行される(S80)。
ところで、何れのタッチキーが操作されない場合には(S77:No)、S76〜S77が繰返して実行される。即ち、ミシンモータ31が所望の縫製速度で駆動して、針棒が上下駆動されているので、作業者はキルティング生地を思いのままに作業テーブル20上で移動させながら、キルティング縫いを実行する。
ところで、キルティング縫いの途中で、例えば、キルティング生地の方向を変える為に、作業者により、針下停止キー15mが操作された場合には(S77:Yes、S78)、縫針12を最下位置に下降させた状態でミシンモータ31を停止させる針下停止処理が実行され(S82)、S72に戻る。そして、再度スタート/ストップキー16を操作して、キルティング縫いが継続して実行される。
一方、キルティング縫いの終了に際して、作業者により針上停止キー15kが操作された場合には(S77:Yes、S78)、縫針12を最上位置に上昇させた状態でミシンモータ31を停止させる針上停止処理が実行され(S81)、S72に戻る。そして、糸切りキー15qが操作された場合には(S73:Yes、S74)、ミシンモータ31が停止された後、糸切り処理が実行される(S85)。
ところで、フリーモーションモードを終了する為に、終了キー15rが操作された場合には(S73:Yes、S74)、キャリッジ4が所定の原点位置に移動され(S86)、この制御を終了し、縫製制御のS52に以降する。
このように、模様データメモリ27aに、キャリッジ4を所定の退避位置に移動させる第1針落ち点データと、キャリッジ4を退避位置又はその近傍位置に保持する第2針落ち点データとを予め格納したので、作業者は、模様データメモリ27aに格納されている特別な退避駆動データと保持駆動データとを選択することができる。この場合には、キャリッジ4が退避位置に移動するので、キャリッジに邪魔されることなく、十分な作業スぺースを活用して、キルティング縫いを行うことが可能になる。
また、制御装置25が、第1針落ち点データと第2針落ち点データを指定する指令を受けたとき、第1針落ち点データに基づいてキャリッジ4を退避位置に移動させ、その後第2針落ち点データに基づいてキャリッジ4をその近傍位置に保持するようにX,Y軸駆動モータ37,39を制御するので、作業者は、模様データメモリ27aに格納されている特別な第1針落ち点データと第2針落ち点データとを選択するだけで、キャリッジ4が退避位置に移動しその近傍位置に保持されるので、キャリッジ4に邪魔されることなく、作業スぺースを確実に確保でき、キルティング生地を任意の方向に手動で移動させながら、キルティング縫いを行うことが可能になる。
また、多針式刺繍ミシンMは、制御装置25に種々の指令を入力するための操作パネル13を有し、制御装置25は、操作パネル13から入力される縫製開始指令信号に基づいてミシンモータ31を制御するので、作業者は操作パネル13を操作して縫製開始指令信号を出力するだけで、ミシンモータ31が制御され、縫製を開始することができる。
また、制御装置25は、針棒の高さ位置に関係なくミシンモータ31を制御するので、針棒がその最上位置でなくても、縫製開始指令手段からの縫製開始指令だけで、ミシンモータ31を駆動制御でき、縫製を開始することができる。
更に、多針式刺繍ミシンMは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択機構とを有するので、フリーモーションモードに切換えて、キルティング縫いを行う場合でも、針棒変更モータ33により針棒選択機構を駆動することで、任意の針棒を選択でき、上糸を適宜変更することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)フットコントローラ22を多針式刺繍ミシンMに接続したときに、フリーモーションモードが設定されるとともに、フットコントローラ22の踏込みにより、ミシンモータ31を駆動させて、フリーモーション縫いを開始するようにしてもよい。
1)フットコントローラ22を多針式刺繍ミシンMに接続したときに、フリーモーションモードが設定されるとともに、フットコントローラ22の踏込みにより、ミシンモータ31を駆動させて、フリーモーション縫いを開始するようにしてもよい。
2)フリーモーションモードが設定されている場合に、キャリッジ4のY方向位置を操作パネル13により任意に指示できるようにし、キルティング生地を左右方向(X方向)に移動させる場合のガイドとしてキャリッジ4を活用するようにしてもよい。
3)フリーモーションモードが設定された場合に読み込まれる退避位置の第1針落ち点F1とその近傍位置の第2針落ち点F2について、第2針落ち点F2は退避位置である第1針落ち点F1と同じ退避位置であってもよい。
4)本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
M 多針式刺繍ミシン
4 キャリッジ
13 操作パネル
15i フリーモーションキー
22 フットコントローラ
25 制御装置
27a 模様データメモリ
31 ミシンモータ
37 X軸駆動モータ
39 Y軸駆動モータ
4 キャリッジ
13 操作パネル
15i フリーモーションキー
22 フットコントローラ
25 制御装置
27a 模様データメモリ
31 ミシンモータ
37 X軸駆動モータ
39 Y軸駆動モータ
Claims (12)
- 加工布を保持する刺繍枠を着脱可能に装着して移送するキャリッジと、このキャリッジを移動駆動する駆動手段と、ミシンモータと、前記駆動手段とミシンモータを制御する制御手段とを有する刺繍ミシンにおいて、
前記制御手段は、刺繍模様を縫製可能にする刺繍モードと、前記キャリッジを所定の退避位置に移動させてからその退避位置に停止状態に保持して手動の布送りを介して縫製可能にする手動送り縫製モードとを備え、
前記刺繍モードと手動送り縫製モードを択一的に切換えるモード切換え手段を設けたことを特徴とする刺繍ミシン。 - 前記刺繍ミシンは前記制御手段に種々の指令を入力するための操作入力手段を有し、前記モード切換え手段は、前記操作入力手段に設けられたモード切換えキー又はモード切換えスイッチを有することを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシン。
- 前記刺繍ミシンは、フットコントローラと、このフットコントローラを前記制御手段に着脱可能に接続する接続部とを有し、前記モード切換え手段は、前記フットコントローラが前記接続部に非接続のとき前記刺繍モードに切換え、前記フットコントローラが前記接続部に接続のとき前記手動送り縫製モードに切換えることを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシン。
- 前記制御手段は、前記操作入力手段から入力される縫製開始指令信号に基づいて、前記ミシンモータを制御することを特徴とする請求項2に記載の刺繍ミシン。
- 前記制御手段は、前記フットコントローラから受ける速度指令信号に基づいて、前記ミシンモータを制御することを特徴とする請求項3に記載の刺繍ミシン。
- 前記制御手段は、針棒の高さ位置に関係なく前記ミシンモータを制御することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の刺繍ミシン。
- 前記刺繍ミシンは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択手段とを有することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の刺繍ミシン。
- 加工布を保持する刺繍枠を着脱可能に装着して移送するキャリッジと、このキャリッジを移動駆動する駆動手段と、ミシンモータと、複数の刺繍模様データを格納した模様データ記憶手段と、前記駆動手段とミシンモータを制御する制御手段とを有する刺繍ミシンにおいて、
前記模様データ記憶手段に、前記キャリッジを所定の退避位置に移動させる退避駆動データと、前記キャリッジを前記退避位置又はその近傍位置に保持する保持駆動データとを予め格納したことを特徴とする刺繍ミシン。 - 前記制御手段が、前記退避駆動データと前記保持駆動データを指定する指令を受けたとき、前記退避駆動データに基づいて前記キャリッジを前記退避位置に移動させ、その後前記保持駆動データに基づいて前記キャリッジを前記退避位置又はその近傍位置に保持するように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項8に記載の刺繍ミシン。
- 前記刺繍ミシンは、前記制御手段に種々の指令を入力するための操作入力手段、又はフットコントローラ及びこのフットコントローラを前記制御手段に着脱可能に接続する接続部とを有し、前記制御手段は、前記操作入力手段から入力される縫製開始指令信号又は前記フットコントローラから受ける速度指令信号に基づいて前記ミシンモータを制御することを特徴とする請求項8又は9に記載の刺繍ミシン。
- 前記制御手段は、針棒の高さ位置に関係なく前記ミシンモータを制御することを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の刺繍ミシン。
- 前記刺繍ミシンは、複数の針棒と、この複数の針棒から任意の針棒を択一的に選択する針棒選択手段とを有することを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の刺繍ミシン。
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