JP4883245B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、針棒の振り幅を変更できるミシンに関する。
従来、縫製作業を停止しているときスイッチ操作により針棒の振り幅を変更できるミシンが知られている。このミシンは、ベッド部と、ベッド部の右端部から立設した脚柱部と、脚柱部との上端からベッド部に対向するように左方へ延びるアームとを有する。ベッド部には、布を送る送り歯と、アームの頭部の下端に針を装着する針棒と、縫製作業の起動および停止を指令する起動停止スイッチと、脚柱部の前面に種々の実用模様あるいは刺繍模様や各種の機能名等が表示されるディスプレイとがそれぞれ設けられている。更に脚柱部の右側面にコネクタジャックが設けられ、このコネクタジャックに、フットコントローラの接続コードのプラグを接続した電子ミシンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。このミシンでは、ユーザが縫製作業を停止している状態で、ユーザのスイッチ操作により針棒の振り幅を変更できる。なおこのミシンでは、フットコントローラは可変抵抗器を備えている。ユーザが脚でフットコントローラを踏み込むことにより、縫製開始をマイコンに指令できる。フットコントローラの踏み込み量により針の昇降速度である縫製速度が調整される。
また、ミシンモータと、ミシンモータを駆動制御する速度制御部と、その速度制御部に速度指令信号を供給する速度指令要素(フットコントローラ)等が設けられているミシンが開示されている(例えば特許文献2参照)。ユーザが速度指令要素のペダルを踏み込むことにより、ペダルの内部に設けた可変抵抗器の抵抗値が変化する。そして、速度制御部はその抵抗値に応じた速度指令信号である速度指令電圧を受け、速度指令電圧に応じた縫製速度となるように、ミシンモータを駆動制御する。
特開2006−34675号公報 特開昭55−71186号公報
サテンステッチの刺繍を縫製できる家庭用ミシンは数多く市販されている。しかしこのミシンでは、ユーザは、直線縫いにおいて布を送る送り歯の送る縦方向(Y方向)と、この縦方向と交差する横方向(X方向)との双方に布を送らなければならない。このため、布を枠で固定してX方向およびY方向の双方に移動できるXY駆動機構ユニットがミシンに装備される必要がある。あるいは、送り歯自体を縦方向(すなわち、直線縫いにおいて送り歯を送る方向であるY方向)だけではなく、横方向(直線縫いにおいて送り歯を送る方向と交差する方向であるX方向)へも移動できる機構が装備される必要がある。この場合、ミシンのコストが高くなる。
また、自動でネーム刺繍を縫製できるミシンでは、文字の大きさ毎にフォントデータが必要とされ、このためミシンのコストが高くなる。フォントデータの好みの大きさや字体が得られない場合には、ユーザはオプションのフォントデータを購入すれば良いが、ユーザコストの負担が更にかかる問題がある。また、特許文献1に係る技術は、サテンステッチのネーム刺繍等の刺繍を縫製する場合には、上記と同じように、布をX方向およびY方向の双方に移動できるXY駆動機構ユニットを装備しなければならず、電子ミシンのコストを高くする問題がある。また、フットコントローラ付きのミシンは、フットコントローラを踏み込むことにより縫製開始を指令できると共に、その踏み込み量により縫製速度を調整できる。この場合、送り歯をベッド面から下げて無効とさせた状態で、ユーザが手を布に添えて布を送るフリーモーション縫製で文字を描けば、サテンステッチになるが、横方向への針の振り幅が固定値であるため、電子ミシンによるネーム刺繍は出来栄えの悪い刺繍になる問題がある。また、特許文献2のミシンについても、特許文献1の電子ミシンと同じ問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、フリーモーション縫製において縫製を実行しつつ針棒の振り幅量を調整でき、サテンステッチ等に代表される見栄えの良い刺繍等のフリーモーション縫製ができる、コストの安い且つ使い勝手の良いミシンを提供することを目的とする。
本発明のミシンは、針を装着可能で且つ上下方向に往復動可能な針棒と、針棒を上下方向へ往復動させる針棒上下動機構と、直線縫における送り歯の送る縦方向に対し横方向に沿って針棒を揺動させる針棒揺動機構と、針棒上下動機構の作動と針棒揺動機構の作動とを制御し、フリーモーション縫製のモードにおいて、針棒揺動機構により横方向へ針棒が揺動する振り幅量を調整する制御部とを具備することを特徴とする。針は針棒に装着されるため、針棒の揺動は針の揺動に置換できる。
フリーモーション縫製では、送り歯の送り作用を無効化させた状態で、ユーザが布等の縫製対象物に手を添えて縫製対象物を各方向に自由に操作して縫製する。送り歯の送り作用を無効化させるとは、送り歯が布等の縫製対象物の送りを停止させることを意味する。この場合、送り歯をベッド面から下げる方策、送り歯の送り作用を停止させる方策を例示できる。
本発明によれば、制御部は、フリーモーション縫製において、縫製を実行しつつ針棒の振り幅量を調整できる。
本発明のミシンによれば、制御部は、フリーモーション縫製のモードにおいて、フリーモーション縫製のモードを実行させつつ、針棒揺動機構により横方向(直線縫いにおいて送り歯で布を送る縦方向と交差する方向)に針棒が揺動する振り幅量を調整できる。よって、フリーモーション縫製が実行されつつ、針棒に装着される針が横方向に揺動する振り幅量を調整できる。従って、ユーザが布等の縫製対象物に刺繍等の縫製をする際、ユーザは、両手の指を布等の縫製対象物に添えて、布等の縫製対象物を自由にしかも容易に操作できる。この結果、出来栄えの良いサテンステッチ刺繍等の刺繍に代表されるフリーモーション縫製ができるミシンを提供できる。この結果、従来技術のような布等の縫製対象物を横方向(X方向)および縦方向(Y方向)の双方へ移動させる高価なXY駆動機構ユニットは不要になる。このため、ユーザの好みの模様やネームなどに代表されるサテンステッチの刺繍等のフリーモーション縫製を実行できるコストの安いミシンを提供できる。さらには、フリーモーション縫製なので、文字の大きさあるいは字体もユーザの思いのままで良く、好みのフォントも刺繍できる。
実施例1に係り、ミシンの前面図である。 実施例1に係り、アーム前面の部分拡大図である。 実施例1に係り、針周辺の拡大斜視図である。 実施例1に係り、ミシン本体内部の構成を示す正面図である。 実施例1に係り、フットコントローラの構成及び作動を示す説明図である。 実施例1に係り、ミシン本体に設けられたマイクロコンピュータの入出力の説明図である。 実施例1に係り、ミシンの制御を示すフローチャートである。 実施例2に係り、ミシン本体に設けられたマイクロコンピュータの入出力の説明図である。 上糸張力調整機構を示す斜視図である。 実施例2に係り、ミシンの制御を示すフローチャートである。 実施例3に係り、ミシンの制御を示すフローチャートである。 実施例4に係り、ミシンの制御を示すフローチャートである。 実施例4に係り、ミシンの制御を示すフローチャートである。 実施例4に係り、ミシンの制御を示すタイミングチャートである。 実施例5に係るミシンの前面図である。 実施例6に係るミシンの要部の前面図である。 他の実施例に係る針周辺の拡大斜視図である。
1はミシン本体、2はベッド部、8は切替スイッチ(切替要素)、10は本体スライドボリウム(調整スイッチ)、11は針棒、12は針、13は押さえ(押さえ要素)、14は針板、15は送り歯、20はフットコントローラ、30はマイクロコンピュータ(制御部)、60は針棒上下動機構、61は針棒クランク、62はクランクロッド、70は針棒揺動機構、71は振り幅調整用モータ、74は幅出しロッド、76は針棒腕、100はミシンを示す。
本発明のミシンは、次の(1)〜(9)の好ましい形態を採用できる。
(1)ミシンは、ユーザが足で操作可能なフットコントローラを備える。制御部は、フリーモーション縫製のモードにおいて、フットコントローラの操作に基づいて横方向における針棒の振り幅量を調整する。従って、ユーザはフリーモーション縫製を実行しつつ、針棒に装着されている針の振り幅量の大小を調整できる。この場合、ユーザはフリーモーション縫製を実行しつつ、フットコントローラの操作を調整することにより、横方向(直線縫における送り歯の送る縦方向と交差する方向)へ向けて針棒が揺動する振り幅量を調整できる。従って、縫製中おいて、針棒に装着されている針が横方向に沿って揺動する振り幅量を調整できる。フリーモーション縫製では、送り歯の送り作用を無効化することが好ましい。
(2)フリーモーション縫製のモードにおいて、フットコントローラが操作されているとき、制御部は針棒上下動機構をオンさせる。フットコントローラが操作されていないとき、制御部は針棒上下動機構をオフとさせる。この場合、フットコントローラの操作に基づいて、縫製が行われる。縫製は、布等の被縫製対象物において上糸と下糸とが結ばれることを意味する。
(3)制御部は、フリーモーション縫製のモードにおいて、すなわち、フリーモーション縫製のモードを実行しつつ、フットコントローラの操作に基づいて横方向への針棒の振り幅量を調整する。この場合、フットコントローラの操作量に基づいて、針棒の振り幅量が調整される。フリーモーション縫製以外のモードが実行されるとき、フットコントローラは、フットコントローラの操作に基づいて、針棒の振り幅ではなく、針棒が上下動する縫製速度を調整する。この場合、フットコントローラの操作量に基づいて、針棒および針が上下動する縫製速度が調整される。
(4)ミシンは切替要素を備える。切替要素は、フリーモーション縫製のモードと、フリーモーション縫製以外のモードとを切り換える。即ち、切替要素は、フリーモーション縫製のモードを実行するときにおけるフットコントローラによる横方向への針棒の振り幅の調整と、フリーモーション縫製以外のモードを実行するときにおける針棒が上下動する縫製速度の調整とを切替える。これによりフリーモーション縫製以外のモードに容易に対処できる。この切替要素により針棒の振り幅量の調整と縫製速度の調整とが容易に切り替えられるので、使い勝手が良く、且つ見栄えの良いサテンステッチ等の刺繍ができるコストの安いミシンを提供できる。
(5)ミシンは、フリーモーション縫製のモードにおいて、針棒が上下動する縫製速度を調整する調整スイッチを有する。針棒が上下動する縫製速度が調整されるため、フリーモーション縫製が良好に実行される。
(6)ミシンは、針に供給される上糸に張力を与える上糸張力調整機構を有する。この場合、制御部は、縫製動作中において上糸に張力を与える指令を上糸張力調整機構に出力し、縫製動作の停止中において上糸の張力を弱める指令を上糸張力調整機構に出力する。上糸の張力が弱められているため、縫製動作の停止中に布等の縫製対象物の移動が許容される。張力が弱められるとは、張力を解消させることも含む。
(7)ミシンは、針に供給される上糸に張力を与える上糸張力調整機構を有する。この場合、制御部は、フリーモーション縫製のモードにおいて、フリーモーション縫製の縫製停止信号が出力される場合において、縫製停止信号の出力から所定時間ΔT経過するまでは、上糸張力調整機構により上糸に張力を与え、縫製停止信号の出力から所定時間ΔT経過した後、上糸張力調整機構により上糸の張力を弱める。ΔTは0.5〜2.0秒の範囲内、殊に1.0〜1.5秒の範囲内が例示されるが、これに限定されるものではない。
(8)フットコントローラは、第1フット操作部および第2フット操作部を有する。この場合、制御部は、フリーモーション縫製のモードにおいて、つまりフリーモーション縫製モードを実行させつつ、針棒揺動機構により横方向へ針棒が揺動する振り幅量を第1フット操作部の操作に基づいて調整する。また、制御部は、フリーモーション縫製のモードにおいて、針棒が上下動する縫製速度を第2フット操作部の操作に基づいて調整する。
(9)フットコントローラはユーザの脚(脚裏、足首、膝、すね、大腿、脚指等)のうちの少なくとも一部で操作される。従ってフットコントローラは、ユーザの脚先で踏み込み操作する方式に限定されず、ユーザの脚の膝および/または大腿部で操作する方式とすることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るミシンの前面図を示す。図1に示すように、ミシン100は、ミシン本体1と、ミシン本体1に着脱可能な操作コントローラとして機能するフットコントローラ20とを備える。また、フットコントローラ20の接続コード25の一端に設けたプラグ(図示せず)は、脚柱部3の図1における右端面下部に設けたジャック100aに着脱可能に接続される。図1に示すように、ミシン本体1は、ベッド部2と、ベッド部2の図1における右端から立設する脚柱部3と、脚柱部3の上端側からベッド部2の上面2aに対面して延在するアーム4とを有する。アーム4の頭部5の前面には、縫製作業の起動と停止を制御する起動スイッチ6が設けられている。また、アーム4の前面には、選択モード表示&選択スイッチ7と、模様番号等を切り替えて選択する切替スイッチ8(切替要素)と、主軸53(図4)の回転速度と模様番号等を表示する7セグメントLED9(表示要素)、及び縫製速度調整用の本体スライドボリウム10(フリーモーション縫製における縫製速度の調整スイッチ)とが設けられている。
図2は、アーム4の前面の部分拡大図を示す。図1及び図2に示すように、選択モード表示&選択スイッチ7は、7セグメントLED9にそれぞれ表示内容を指令する模様番号表示&選択スイッチ7aと、送り歯15(図3)の送り幅表示&選択スイッチ7bと、針12の振り幅表示&選択スイッチ7cとを有する。ユーザが操作できるスイッチとして機能する表示&選択スイッチ7a、7b、7cのキーが操作されると、それぞれ表示灯7a1、7b1、7c1が点燈されオン状態になり、他の切替スイッチが操作されるまでオン状態を継続する。つまり、最新に押された切替スイッチのみがオン状態となる。図2に示すように、表示灯7a1、7b1、7c1、7セグメントLED9とにより表示部Dが形成される。また、起動スイッチ6と、選択モード表示&選択スイッチ7と、模様番号等を選択する切替スイッチ8とにより、本体スイッチSが形成される。本体スイッチSはユーザが操作するスイッチである。
図3は、頭部5の下面5a側に設けた針12周辺の拡大斜視図を示す。図1及び図3に示すように、針棒11の先端に取付けた針12と、押さえ棒90に着脱可能な且つ押さえ棒90と一体となって昇降可能な押さえ13(押さえ要素)とが頭部5の下面5aから突設されている。また、ベッド部2の上面2aに設けられている針板14の溝14aには、直線縫製時において縦方向であるY方向に布(縫製対象物)を送るための送り歯15が設けられている。そして、フリーモーション縫製においては、送り歯15の送り作用を無効化させた状態で、ユーザが布に手を添えて布を自由に操作して縫製する。従ってフリーモーション縫製においては、送り歯15をベッド部2の上面2aよりも下方に下げて無効にした状態で、ユーザは、手を添えた布を縦方向(図3のY方向,前後方向)および横方向(図3のX方向)に自由に移動させる。なお、送り歯15を下げる機能のないタイプのミシンの場合には、針板14の上に補助板(図略)を置き、送り歯15を補助板で覆って送り歯15の送り作用を無効にする。押さえ13は、針12と同期して動き、針12が布に刺さる直前に布を押さえ、針12が布から抜ける瞬間まで布を押さえ続け、針12が抜けると直ちに上方へ移動する。このとき、ユーザは布をX方向、Y方向(図3)へ自由に移動できる。なお、押さえ13が外されている場合でも、フリーモーション縫製は可能である。この場合、布の浮き上がりを防止するために、ユーザは糸刺繍枠を使用するか、あるいは、指先で針周辺の布部分を押さえる等の作業を行えば良い。
図4は、図1のミシン本体1の内部の構成を示す正面図を示す。図4に示すように、ミシン本体1のミシン外郭51は、内部に機枠52を備える。機枠52に固定された一対の軸受54、54により、主軸53は回転自在に且つ水平方向に沿って支持されている。主軸53の一端には、ハンドホイール55、プーリ56が固着されている。プーリ56は、大径の従動プーリ56aと小径のタイミングプーリ56bとを有する。機枠52には、メインモータである主軸用モータ59(図4では一部のみ図示)が取付けられている。主軸用モータ59の出力軸には、モータプーリ58が固着されている。ベッド部2の内部には、タイミングプーリ67cをもつ下軸67が軸受67aにより回転可能に支持されている。このモータプーリ58とタイミングプーリ67cと従動プーリ56aとには、エンドレス状の駆動ベルト57が掛けられている。駆動ベルト57により、主軸用モータ59の回転は所定の減速比(例えば約1/9)に減速されて主軸53および下軸67に伝達される。駆動ベルト57にはテンションプーリ68が当てられている。
図4に示すように、針棒11を上下方向に往復動させるための針棒上下動機構60が設けられている。主軸53の他端には、周知のように針棒クランク61が固定されている。針棒上下動機構60は、針棒クランク61と、針棒クランク61に連結されるクランクロッド62とから構成されている。針12は針止め16により針棒11の下端に固定されている。針12は針棒11と一体となって上下方向(Z方向)へ往復動する。針棒腕76の上端部は、軸75を揺動中心として軸支されて、針棒腕76の下端部は横方向(X方向)に揺動自在とされている。針棒11は、針棒腕76により横方向(X方向)に摺動自在に軸支されている。
ここで、針12を横方向(X方向)に揺動させる針棒揺動機構70は、機枠52に保持されたステッピングモータで形成された振り幅調整用モータ71と、モータ71により回転される小歯車72と、小歯車72と噛み合う扇状歯車73aをもつ幅駆動腕73と、幅駆動腕73を揺動させる揺動中心となる枢支軸73cと、X方向に延びる幅出しロッド74と、軸75により横方向(X方向)に揺動可能に支持された針棒腕76とより構成される。即ち、振り幅調整用モータ71のモータ軸には、小歯車72が取付けられている。小歯車72は幅駆動腕73の扇状歯車73aと噛み合う。幅駆動腕73の一端73eは幅出しロッド74の一端74aと連結されている。幅出しロッド74の他端74cは針棒腕76の下部76dに連結されている。振り幅調整用モータ71が駆動すると、その駆動力は、小歯車72および幅駆動腕73を介して幅出しロッド74に矢印X方向の動作として伝達され、更に針棒腕76に伝達される。この結果、針棒11が軸75を中心に横方向(X方向)に揺動する。このように振り幅調整用モータ71は、主軸53の回転と同期してコンピュータ制御により、幅出しロッド74を介して針棒11を横方向(X方向)に揺動させる。振り幅調整用モータ71の駆動量に基づいて、横方向(X方向)における針棒11の振り幅量が決定される。
ミシン100(図1)は、ユーザが脚で操作するフットコントローラ20を有する。フリーモーション縫製以外の通常モードでは、フットコントローラ20は、針棒11が上下方向(Z方向)に往復動する縫製速度を調整するために使用される。フリーモーション縫製以外の通常モードでは、送り歯15の送り作用を利用することが好ましい。これに対してフリーモーション縫製モードでは、フットコントローラ20は、X方向における針棒11の振り幅量の調整に使用され、ひいてはX方向における針12の振り幅量の調整に使用される。針12は針棒11の先端に装着されている。
故に、針棒11の縫製速度及び振り幅量は、針12の縫製速度及び振り幅量に等しい。以下、振り幅量は、X方向における針棒11及び針12の振り幅量に相当する。また縫製速度は、針棒11及び針12の上下方向(Z方向)の往復動速度に相当し、主軸53の回転速度(以下、主軸回転速度ともいう)に相当する。フットコントローラ20の踏み込み量(操作量)は、フリーモーション縫製以外のモードにおいては縫製速度調整に相当し、且つ、フリーモーション縫製においてはX方向における針棒11の振り幅の調整に相当する。フリーモーション縫製のモードとそれ以外のモードとの切替は、模様番号等選択する切替スイッチ8(切替要素)によるモード選択により行われる。例えば、切替スイッチ8に切り替えられた模様モードが「サテンネーム」とされているときのみ、フリーモーション縫製のモードが選択される。この場合、フットコントローラ20が踏まれたときの出力信号は、針棒11及び針12のX方向の振り幅を調整する幅調整信号となる。それ以外の模様モードでは、即ち、切替スイッチ8により模様モードが「サテンネーム」以外とされているときには、フットコントローラ20が踏まれたときの出力信号は、針棒11及び針12のZ方向の移動速度に相当する縫製速度を調整する縫製速度調整信号となる。
図5は、フットコントローラ20の作動原理を示す。図5に示すように、フットコントローラ20は、これの内部に可変抵抗器24と、ユーザ2の脚により踏み込まれるペダル21と、ペダル21に連動するワイパー24bと、可変抵抗器24を保持するベース22と、ペダル21を原位置に復帰させるペダル21およびベース22に挟着されるリターンバネ23とを有する。可変抵抗器24の両端の端子P1、P2との間には一定の直流電圧が印加される。可変抵抗器24のワイパー24bの動接点Pは、ペダル21の操作に基づいて抵抗体24a上をスライドする。
即ち、ペダル21が踏み込まれていないフリー状態では、動接点PはA位置となる。リターンバネ23の付勢力に抗してペダル21が踏み込まれるときには、B位置手前であるA位置とB位置との間では、ワイパー24bの動接点Pは抵抗体24aから離脱しており、可変抵抗器24の接続までの遊び区間である。B位置は可変抵抗器24の接続開始位置である。更にB位置からC位置までの間では、ワイパー24bの動接点Pは抵抗体24a上をスライドする。ペダル21の踏み込み量(操作量)は、ワイパー24bの動作点Pと端子P2との間の電圧値により判定される。ユーザがペダル21を踏み込むと、その出力信号(アナログ信号)がマイクロコンピュータ30(制御部)に入力される。そして、マイコン30において、ワイパー24bと端子P2との間の電圧値のA/D変換値(表1参照)に基づいて、フットコントローラ20の出力信号(踏み込み量)はA/D変換される。
表1は、フリーモーション縫製以外のモードにおけるフットコントローラ20の踏み込み量(操作量)と主軸回転速度の関係(*1)を示す。更に、表1は、フリーモーション縫製のモードにおける踏み込み量(操作量)とX方向における針棒11の振り幅量との関係(*2)を示す。表1及び図5に示すように、ワイパー24bの動接点Pは、ペダル21のA位置とB位置との間においては可変抵抗器24に非接続状態とされる。B位置において動接点Pの接続が開始される。C位置においてペダル21の踏み込み量(操作量)が最大になる。表1に示すように、A位置、B位置、及びC位置におけるペダル21のA/D変換値、即ちマイクロコンピュータ30で演算される値は、相対表示で、それぞれ255、200、25とされている。但しこの値に限定されるものではない。B〜C位置間の踏み込み量は複数(9個)に等分割されている。そしてA〜B位置間と、B〜C位置間におけるA/D変換値は、表1に示すように設定されている。なお、A/D変換値は表1に示す値に限定されるものではない。
前述したように、表1の*1は、サテンステッチ刺繍以外のモード(フリーモーション縫製以外の通常モード)を示す。表1の*1として例示されているように、B位置における主軸回転速度は本体スイッチSの本体スライドボリウム10の指示値に基づいて例えば30rpmに設定され、C位置における主軸回転速度は例えば770rpmと設定されている。このモードでは、B〜C位置間の針棒11の振り幅量は、ミシン本体1の本体スイッチSの指示値に従うものであり、従って、フットコントローラ20の踏み込み量が変更されても、振り幅量は変更されない。押さえ13は針12に同期して上下動する。なお、フリーモーション以外のモードでは、図17に示すように、前記した押さえ13とは異なった押さえ17Xが使用される。この場合、押さえ13Xは針12と同期しない。
また、表1の*2は、サテンステッチ刺繍等のフリーモーション縫製のモードを示す。この場合、表1の*2として示すように、B位置において針棒11の振り幅量は0.0mmに設定され、C位置において針棒11の振り幅量は5.0mmに設定されている。B〜C位置間のA/D変換値に対する針棒11の振り幅は、表1の*2として設定される。サテンステッチ刺繍等のフリーモーション縫製のモードでは、主軸回転速度はB〜C位置間において本体スライドボリウム10(調整スイッチ)の指示値に従う。
Figure 0004883245
図6は、ミシン本体1に搭載されているマイクロコンピュータ(以下、マイコンともいう)30の入出力の説明図を示す。図6に示すように、ミシン100は、内部にマイクロコンピュータ30(制御部、以下、マイコンともいう)を有する。ここで、本体スイッチS(図6、図1)は、起動スイッチ6と、選択モード表示&選択スイッチ7を構成するスイッチ7a、7b、7c及び切替スイッチ8よりなる。各スイッチ6、7a、7b、7c、及び切替スイッチ8の各操作の信号がマイコン30に入力される。すると、マイコン30は、これのメモリ30mに予め格納されたデータに基づき処理する。すなわち、処理結果に対応する以下の各部位、即ち、表示部Dと、主軸用モータ59と、振り幅調整用モータ71に指令が出力される(図6、図1)。前述したように、表示部Dは、7セグメントLED9と、各表示灯7a1、7b1、7c1とから構成されている(図2参照)。
ユーザがフットコントローラ20のペダル21を踏み込むと、踏み込み量に対応する表1に示す出力信号がマイコン30に入力される。フリーモーション縫製以外のモードが選択されているとき、フットコントローラ20からの出力信号は、主軸用モータ59の回転速度を調整し(表1の*1)、ひいては針棒11および針12が上下動する縫製速度を調整することができる。
これに対して、サテンステッチ刺繍モード等のフリーモーション縫製のモードが選択されているときには、フットコントローラ20からの出力信号は、振り幅調整用モータ71の揺動角度を調整し、ひいては横方向(X方向)における針棒11および針12の振り幅を調整することができる。このようにフリーモーション縫製のモードでは、前述したように、主軸用モータ59の回転速度、ひいては針棒11および針12が上下動する縫製速度は、本体スライドボリウム10(調整スイッチ)の調整つまみ10aの調整位置に基づいて決定される。刺繍等のフリーモーション縫製では、一般的には、布は刺繍枠に固定されている状態で行われる。フリーモーション縫製では、送り歯15の送り作用を無効化することが好ましい。無効化は、例えば、ベッド部2の背面のドロップフィード摘み(図略)を操作すること、あるいは、針板14の上に補助板(図略)を置くことにより行うことができる。
なお、フットコントローラ20がミシン本体1に接続されていない状態では、本体スライドボリウム10は、主軸53の回転速度、即ち縫製速度を調整する。この場合、本体スライドボリウム10を操作させることにより、本体スライドボリウム10からの出力信号がマイコン30に入力され、主軸用モータ59の回転速度が調整され、これにより針12が上下動する縫製速度が調整される。そして、フットコントローラ20がミシン本体1に接続されている場合、フリーモーション縫製以外のモードが選択されるときには、フットコントローラ20の踏み込みは、針12が上下動する縫製速度を調整することになる。また、フットコントローラ20がミシン本体1に接続されていない場合には、ミシン本体1の起動及び停止は起動スイッチ6に基づき、縫製速度の調整は本体スライドボリウム10に基づく。なおフットコントローラ20がミシン本体1に接続されていない場合には、ユーザの間違えを防止するため、模様番号等を切り替える切替スイッチ8によるモード選択で「サテンステッチ刺繍モード」を選択不可にしても良い。即ち、フリーモーション縫製のモードを選択不可にしても良い。
このようにフットコントローラ20がミシン本体1に接続されていない状態では、フリーモーション縫製のモードが選択されないようにでき、フリーモーション縫製以外のモードが実行される。本実施例によれば、フットコントローラ20は、通常のモードにおいて縫製速度(針12のZ方向における上下動速度)の調整に使用され、フリーモーション縫製のモードにおいてX方向における針棒11および針12の振り幅調整に使用される。
(制御)
図7は、図1のミシン100の縫製作動を示すフローチャートの一例を示す。フローチャートはこれに限定されるものではない。図7に示すように、ミシン100の縫製作動は、Step1、Step2、Step3N、Step4N、Step3Y、Step4Y、及びStep5からなる。ミシン100の電源がオフされると、マイコン30の処理は停止される。フットコントローラ20がミシン本体1に接続されている場合の各Stepについて、以下に説明する。
Step1では、マイコン30は、ユーザが操作した本体スイッチS(具体的には選択モード表示&選択スイッチ7)を読み込み、それに応じて表示信号を表示部Dに出力する。即ち、ユーザが模様番号表示&選択スイッチ7aを操作すると、表示灯7a1が点燈すると共に、現状の模様番号が7セグメントLED9に表示される。ユーザが送り幅表示&選択スイッチ7bを操作すると、表示灯7b1が点燈すると共に、送り歯15(図3)の送り幅が7セグメントLED9に表示される。ユーザが振り幅表示&選択スイッチ7cを操作すると、表示灯7c1が点燈すると共に、針12の振り幅が7セグメントLED9に表示される。なお、7セグメントLED9の表示としては、主軸回転速度の表示を優先できる。
Step2では、マイコン30は、サテンステッチ刺繍のモード(フリーモーション縫製のモード)が選択されているか否かを判定する。この場合、マイコン30は、切替スイッチ8の操作状態を読み込む。具体的には、模様番号表示&選択スイッチ7aがオン状態において、切替スイッチ8の図1に示す(+)のキーをユーザが操作すると、模様番号が1増加する。ユーザが(−)のキーを操作すると、模様番号が1減少する。これにより、サテンステッチ刺繍モード(フリーモーション縫製のモード)と、サテンステッチ刺繍モード以外のモード(フリーモーション縫製以外のモード)とのいずれかが選択される。サテンステッチ刺繍モードが選択されていると、マイコン30はStep3Yへ進む。サテンステッチ刺繍モード以外のモードが選択されていると、マイコン30はStep3Nへ進む。
Step3Yでは、フットコントローラ20のペダル21の踏み込み量に基づいてフットコントローラ20の数値変換処理が実行される。即ち、サテンステッチ刺繍モードが選択されている状態において、針12の振り幅調整量に相当するペダル21の踏み込み量のアナログ値がマイコン30によりA/D変換される。その後、マイコン30の制御はStep4Yへ進む。Step4Yでは、ペダル21の踏み込み量のA/D変換値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されている表1のデータ値(表1の*2)とに基づいて、マイコン30は針12の振り幅を決定する。なお、主軸回転速度は、本体スライドボリウム10の調整つまみ10aの指示値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されているデータとにより決定させる(表1の*2)。そしてマイコン30はStep5へ進む。Step5では、Step4Yにおいてマイコン30により決定された針12の振り幅の指令値が振り幅調整用モータ71の駆動回路に入力される。振り幅調整用モータ71は、指令値通りの振り幅量で揺動する。同様に、マイコン30により決定された主軸53の回転速度の指令値が主軸用モータ59の駆動回路(図示せず)に入力される。よって主軸用モータ59は指令値通りの回転速度で回転する。以上により、サテンステッチ刺繍モードの1サイクルが終了すると、マイコン30はStep1へ戻る。このように次々とサテンステッチ刺繍モードのサイクルがなされて、サテンステッチ刺繍が行われる。
サテンステッチ刺繍モード以外の模様等のモード(フリーモーション縫製以外のモード)が選択されている場合については、マイコン30はStep2からStep3Nに進む。Step3Nでは、フットコントローラ20が踏み込まれると、針12が上下動する縫製速度を調整する。即ち、縫製速度調整量に相当するペダル21の踏み込み量のアナログ値がマイコン30に入力され、マイコン30でA/D変換(表1の*1)される。マイコン30はStep4Nへ進む。Step4Nでは、ペダル21の踏み込み量に基づくA/D変換値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されている表1のデータ値(表1の*1)とに基づいて、主軸回転速度が決定される。針12の振り幅量は、本体スイッチS(具体的にはスイッチ7cおよび/または切替スイッチ8)の指示値に従う。なお、本体スイッチSによる増減がない場合には、模様が選択された時点で推奨値がセットされている。本体スイッチS(具体的にはスイッチ7cおよび/または切替スイッチ8)の指示値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されているデータ(表1の*1)とにより、針12の振り幅量は決定される。その後、マイコン30はStep4NからStep5へ進む。
次に、ミシン100を用いてサテンステッチ刺繍(フリーモーション縫製)を縫製する場合について、ユーザの操作を説明する。まず、送り歯15を針板14の溝14aから下げて無効にする。更に、押さえ13をミシン本体1に装着し、縫製を実行できる状態にする。更に、フットコントローラ20をミシン本体1に接続する。ユーザは、模様番号表示&選択スイッチ7aをオンにし、更に切替スイッチ8を操作してサテンステッチ刺繍モード(フリーモーション縫製のモード)を選択する。選択結果は、7セグメントLED9に数字番号として表示される。縫製速度(主軸回転速度に相当)については、ユーザが本体スライドボリウム10(フリーモーション縫製において縫製速度を調整する調整スイッチ)の調整つまみ10aを操作して調整する。次に、布(被縫製対象物)を針板14上に置き、ユーザの両手を布に添える。ユーザはフットコントローラ20を足で踏み込み、布を両手で操作しながら、フリーモーション縫製を実行しつつ、ユーザの好みの振り幅量になるように、フットコントローラ20の踏み込み量を調整しつつ、刺繍する。
このとき、押さえ13が針12に同期して上下動する。針12が布から抜けると、直ちに押さえ13は布から離反する。押さえ13の離反直後の時刻から、針12が布に刺さる直前、すなわち、押さえ13が再び布を押し下げるまでの時刻までにおいて、ユーザは布を自由に移動させ、ユーザ好みのサテンステッチ模様を縫製する。なお、場合によっては、前述したように押さえ13がミシンから外されていて良い。このような刺繍中において、縫製速度(主軸回転速度)の調整が必要とされる場合には、ユーザは本体スライドボリウム10の調整つまみ10aを操作して調整する。このとき、表示部Dの要素である7セグメントLED9は、主軸回転速度、即ち縫製速度を表示する。
以上説明したようにフリーモーションの縫製において、ユーザは、フリーモーション縫製を実行しつつフットコントローラ20の踏み込みを調整することにより、直線縫における送り歯15の送る縦方向(Y方向)に対し横方向(X方向)へ向けて針棒11が揺動する振り幅量を調整できる。従って、ユーザはフリーモーション縫製を実行しつつ、針棒11に装着されている針12が横方向(X方向)に沿って揺動する振り幅量を調整できる。この結果、フリーモーション縫製において、ユーザは、例えばネームなどを刺繍する場合、手を布に添え、布を操作しながら、針12の振り幅量を調整することにより、サテンステッチの刺繍を縫製できる。この結果、布を横方向(X方向)および縦方向(Y方向)の双方へ移動させる高価なXY駆動機構ユニットは不要になる。このため、ユーザの好みの模様やネームなどのサテンステッチの刺繍のできるコストの安いミシンを提供できる。さらには、フリーモーションの縫製なので、刺繍される文字の大きさおよび字体は、ユーザの思いのままで良く、好みのフォントも刺繍できる。このため、好みのフォントデータの購入は不要となる。
上記したようにミシン100はフットコントローラ20を備え、フットコントローラ20のペダル21を踏み込むことにより、つまり操作することにより、横方向への針12の振り幅量を調整できる。従って、刺繍をする際、ユーザは両手の指を布に添えて布を自由にしかも容易に操作できるので、出来栄えの良いサテンステッチ刺繍ができる。
また、従来技術のフットコントローラ20を備えたミシンでは、フットコントローラ20の踏み込み量により縫製速度(主軸回転速度)のみを調整できる。しかし本実施例によれば、既存のフットコントローラ20を使用して、通常モードにおける針12の縫製速度の調整と、フリーモーション縫製における横方向への針簿11の振り幅量の調整とを選択できる切替スイッチ8(切替要素)を備えている。この切替スイッチ8により、針12の振り幅量の調整と縫製速度の調整とが簡単に切替えられるので、使い勝手が良く、且つ見栄えの良いサテンステッチ刺繍等のフリーモーション縫製が実行できるコストの安いミシン100を提供できる。
図8〜図10は実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図9は、針12に供給される上糸に張力を与える上糸張力調整機構81を示す。図9に示すように、機構81はミシン本体1の機枠52に搭載されており、ステッピングモータで形成されたモータ82と、モータ82のモータ軸に保持されたピニオン83と、ピニオン83と噛み合うラック歯84cをもつと共に枢支軸84を介して矢印W方向に揺動可能に支持された駆動腕84xと、一端部85aが駆動腕84xに係合されたロッド85と、ロッド85の他端部85cが係合すると共に枢支軸86mを介して矢印E1,E2方向に揺動可能な運動アーム86と、第1皿87および第2皿88をもつ糸調子皿89と、第1皿87を第2皿88に向けて付勢させて糸調子皿89を閉じるバネ90と、上記した押さえ棒90の昇降を検知する信号をマイコン30に出力させる押さえ位置センサ91と、バネ90のバネ力を調整して上糸の張力を調整する糸調子摘み92(図4参照)とを有する。
モータ82が一方向に回転すると、ピニオン83および駆動腕84xによりロッド85が矢印F1方向に移動する。モータ82が他方向に回転すると、ピニオン83および駆動腕84xによりロッド85が矢印F2方向に移動する。ここで、ロッド85が矢印F1方向に移動すると、運動アーム86が矢印E1方向に移動し、第1皿87の一端87aを付勢させる。すると、第1皿87の他端87cが第2皿88から浮き上がり、糸調子皿89が開放され、上糸の張力が弱くなる。ロッド85が矢印F2方向に移動すると、運動アーム86が矢印E2方向に移動し、第1皿87の一端87aの付勢力が減少する。すると、バネ90の付勢力により第1皿87が第2皿88に密着し、糸調子皿89が閉じ、上糸に張力が与えられる。
マイコン30(制御部)は、縫製動作中において上糸に張力を与える指令を上糸張力調整機構81のモータ82に出力し、縫製動作の停止に伴い上糸の張力を弱める指令を上糸張力調整機構81のモータ82に出力する。縫製動作の停止中において、上糸の張力が弱められるため、ユーザが布の縫製の位置を変更するために布を容易に移動させることができ、針落ち位置を容易に変更できる。上糸張力調整機構81はマイコン30により制御される。
図10は、ミシン100の縫製動作に伴う制御処理を示すフローチャートを示す。本制御処理は、ミシン100の電源がオンされているときマイコン30により繰り返し実行され、電源がオフとされると停止される。図10に示すように、ステップSB1において、マイコン30は、切替要素として機能する切替スイッチ8によって選択されているモードを認識するモード切り換え入力処理を行う。ここで、マイコン30は、選択されたモードに対応する番号またはモード名称を表示する制御信号を表示灯7a1,7b1,7c1に出力する。
ステップSB2において、マイコン30は、切替スイッチ8によって選択されたモードがフリーモーション縫製である刺繍モードであるか否かを判断する。本実施例では、フリーモーション縫製の刺繍モードのうち左基線モード、中央基線モードおよび右基線モードの3パターンと、フリーモーション刺繍モード以外の縫製モード17パターンと、がマイコン30のメモリ30mに予め格納されている。フリーモーション縫製の刺繍モードが選択されている場合(ステップSB2のYES)には、マイコン30はステップSB3へと進む。フリーモーション縫製の刺繍モード以外のモードが選択されている場合(ステップSB2のNO)には、マイコン30は後述するステップSB10へと進む。ステップSB3において、マイコン30は、フットコントローラ20または起動スイッチ6からの縫製開始信号が入力されたか否かを判定する。例えば、フットコントローラ20から縫製開始信号が入力されたか否かをマイコン30が判定する場合には、マイコン30はフットコントローラ20のワイパー24bの動接点Pと端子P2との間における電圧値がマイコン30に入力されたか否かを判定する。縫製開始信号が入力された場合(ステップSB3のYES)には、処理はステップSB4へと進む。縫製開始信号が入力されない場合(ステップSB3のNO)には、リターンする。
ステップSB4において、マイコン30は、ミシン本体1の内部に格納された上糸張力調整機構81のモータ82の作動により糸調子皿89を閉じる指令を出力する。これにより針12に供給される上糸に張力が付与される。次にステップSB5において、マイコン30は、縫製動作を開始する縫製動作開始処理を行う信号を主軸用モータ59および振り幅調整用モータ71に出力する。ここで、マイコン30は、本体スライドボリウム10からの入力信号に基づいて主軸用モータ59の回転速度を決定し(表1の*2)、且つ、フットコントローラ30からの踏み込み信号に基づいて針棒揺動機構70の振り幅調整用モータ71の回転量(表1の*2)を決定し、その信号を主軸用モータ59および振り幅調整用モータ71に出力する。マイコン30は、縫製動作中に、フットコントローラ20または起動スイッチ6からの縫製停止信号が入力されたか否かを判定する(ステップSB6)。例えば、フットコントローラ20から縫製停止信号が入力されたか否かを判断する場合には、マイコン30は、フットコントローラ20のワイパー24bの動接点Pが抵抗体24aから離脱して電圧値が入力されたか否か判断する。縫製停止信号が入力された場合(ステップSB6のYES)には、処理はステップSB7へと進む。ステップSB7において、マイコン30は、縫製動作を停止する信号を主軸用モータ59および振り幅調整用モータ71に出力する。
ここで、縫製動作を停止する際には、マイコン30は主軸用モータ59および振り幅調整用モータ71を急激に停止させずに、徐々に停止するように主軸用モータ59および振り幅調整用モータ71の縫製動作量を出力することが好ましい。次に、マイコン30は、上糸張力調整機構81を作動させて糸調子皿89を開く信号を出力する(ステップSB9)。これにより針12に供給される上糸の張力が弱められる。針12に供給される上糸の張力が弱まっているため、フリーモーション縫製である刺繍モードによる縫製を継続する場合には、ユーザは、ベッド部2の上面2a上において布を縦方向および横方向の双方に自由に移動でき、布における針落ち位置を自由に変更できる。
ところで、フリーモーション縫製においては、布における縫製箇所が連続していないことが多く、従って、針12の針落ち位置を大きくかつ頻繁に移動させる必要がある。このような場合であっても、ユーザがフットコントローラ20の踏み込みを一時的に解除させ、縫製停止信号を出力させたときには、糸調子皿89が開き、上糸の張力が直ちに弱められる。よって、ユーザがベッド部2の上面2a上にて布を任意の位置に大きく移動させたとしても、針12の破損および上糸の切断が防止される。このようにフリーモーション縫製において、主軸用モータ59を停止させる信号がマイコン30に出力されてから上糸を弱めることにしている。なお、縫製停止信号が入力されない場合(ステップSB6のNO)には、刺繍モード(フリーモーション縫製のモード)を継続すべく、マイコン30はステップSB6からステップSB8へ進む。ステップSB8において、マイコン30は、本体スライドボリウム10に基づいて縫製速度が決定され、フットコントローラ20からの入力信号によりX方向における針12の振れ幅が調整される。
ステップSB10において、マイコン30は、フリーモーション縫製以外のモード処理を行う。この場合、縫製動作は基本的にはフリーモーション縫製のモードにおける縫製動作と同様であるが、以下の点において異なる。すなわち、フリーモーション縫製以外のモードにおいては、縫製停止信号が出力されたときには、マイコン30は主軸用モータ59および振り幅調整用モータを停止させて縫製動作を停止させるものの、上糸調子皿を開く処理を行わず、上糸調子皿を閉じたままとする。これによりフリーモーション縫製以外のモードにおいては、縫製動作が停止したとしても、針12に供給する上糸の張力を付与し続けたままとする。
フリーモーション縫製以外のモードでは、フリーモーション縫製とは異なり、マイコン30は、針12に供給する上糸に常に張力を付与させる。これにより上糸の弛みを抑制し、縫製動作を良好に継続することができる。すなわちフリーモーション縫製以外のモードでは、フリーモーション縫製とは異なり、針12の針落ち位置を大きくかつ頻繁に移動させる必要がない。その代わり、一旦縫製動作を止めた後に布を方向転換させ、継続して縫製動作を行うことが多い。そのためフリーモーション縫製以外のモードでは、針12に供給する上糸に常に張力を付与させることにより、上糸の弛みを抑制し、スムーズに縫製動作を継続させる。
図11は実施例3を示す。本実施例は、ミシン100に内蔵されたマイコン30に主軸用モータ59を停止させる信号が出力されてから上糸を直ちに弱めるのではなく、主軸用モータ59を停止させる信号が出力された時刻から所定時間ΔT経過後に、糸調子皿89を開いて、上糸の張力を弱める構成である。ΔTは例えば0.2〜3.0秒の範囲内、0.5〜2.0秒の範囲内、特に1.0〜1.5秒の範囲内を例示できる。
以下、本実施例の動作を図11を用いて説明する。図11は、ミシン100の縫製動作に伴う制御処理を示すフローチャートを示す。本制御処理は、ミシン100の電源をオンにしている間、マイコン30により繰り返し実行される。図10に示すフローチャートとの相違点は以下の点である。刺繍モード等のフリーモーション縫製モードが選択されている場合、フットコントローラ20により縫製停止信号がマイコン30に入力され、主軸用モータ59が停止する(ステップSC7)。その後、ステップSC11へ進む。ステップSC11において、マイコン30は、縫製停止信号がマイコン30に入力された時刻から所定時間ΔT待機し、待機中にフットコントローラ20からの縫製開始信号がマイコン30に入力されたか否かを判断する。所定時間ΔT以内に縫製開始信号が入力された場合(ステップSC11のYES)には、縫製速度調整を行うステップSC8へ進む。所定時間ΔT以内に縫製開始信号が入力されない場合(ステップSC11のNO)には、糸調子皿89を開き、針12に供給される上糸の張力を弱める(ステップSC9)。
図12〜図14は実施例4を示す。本実施例は実施例1〜3と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。フリーモーション縫製中において、ユーザは、縫製の停止を意図することなく、フットコントローラ20のペダル21から脚を誤って一時的に離すおそれがある。この場合、ワイパー24bの動接点Pが抵抗体24aから離脱して主軸用モータ59を停止させ、縫製停止信号を出力させてしまうおそれがある。このような場合であっても、ユーザは、縫製を継続させる意思を持つ場合には、すぐにフットコントローラ20のペダル21を踏みなおす。
このような場合には、主軸用モータ59を停止させる信号が出力された時刻から所定時間ΔT経過する前であれば、針12に供給する上糸の張力が維持され、上糸の張力が弱められないため、上糸の弛みが抑えられる。よって、ユーザは直ぐにフットコントローラ20を踏み込めば、縫製動作を連続的にでき、縫製操作の利便性が向上する。この場合、マイコン30は、起動スイッチ6からの縫製停止信号またはフットコントローラ20からの縫製停止信号がマイコン30に出力されてから、上糸の張力を弱める制御信号を上糸張力調整機構81のモータ82に出力する時間を制御する。フリーモーション縫製において、例えば、縫製動作の停止がフットコントローラ20により行われる場合では、所定時間ΔT内にフットコントローラ20のペダル21を踏みなおすことにより、主軸用モータ59を作動させて縫製動作を継続できるようにし、所定時間ΔT内にペダル21が踏み直されない場合には、マイコン30は、上糸の張力を弱める制御信号を上糸張力調整機構81のモータ82に出力する。
図12および図13はマイコン30が実行するフローチャートを示す。フローチャートはこれに限定されるものではない。起動スイッチ6がオフされると、この制御は停止される。ステップSD1では、マイコン30はユーザが操作した本体スイッチSの状態を読み込み、それに応じた信号を表示部Dに出力して操作内容を表示する。即ち、ユーザが模様番号表示&選択スイッチ7aを操作すると、表示灯7a1が点燈すると共に、現状の模様番号が7セグメントLED9に表示される。ユーザが送り幅表示&選択スイッチ7bを操作すると、表示灯7b1が点燈すると共に、送り歯15(図3)の送り幅が7セグメントLED9に表示される。ユーザが振り幅表示&選択スイッチ7cを操作すると、表示灯7c1が点燈すると共に、針12の振り幅が7セグメントLED9に表示される。
次に、マイコン30は、刺繍モード(フリーモーション縫製)が選択されているか否かを判定する(ステップSD2)。この場合、マイコン30は、切替スイッチ8の操作状態を読み込んで判定する。刺繍モードが選択されている場合には、マイコン30はステップSD3へ進み、縫製開始信号が出力されているか否かを判定する。具体的にはフットコントローラ20が踏み込まれていると、縫製開始信号が出力される。縫製開始信号が出力されているときには(ステップSD3のYes)、糸調子皿89を閉じて上糸に張力を与える指令を上糸張力調整機構81に出力し(ステップSD4)、縫製動作開始処理を行う(ステップSD5)。具体的には、ペダル21の踏み込み量に基づいてフットコントローラ20の数値変換処理が実行される。即ち、針12の振り幅調整量に相当するペダル21の踏み込み量のアナログ値がマイコン30に入力されてA/D変換される。更に、そのA/D変換値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されている表1のデータ値(*2)とに基づいて、マイコン30は横方向(X方向)における針棒11および針12の振り幅を決定する。なお、主軸回転速度は、本体スライドボリウム10の調整つまみ10aの指示値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されているデータとに基づいて決定される(表1の*2)。
更に、マイコン30は縫製停止信号が出力されているか判定し(ステップSD6)、出力されている場合には、縫製動作停止処理を行い、主軸用モータ59の回転を停止させる(ステップSD7)。その後、マイコン30は、縫製停止信号が出力された時刻から所定時間ΔT経過したか否か判定する(ステップSD8)。縫製停止信号が出力された時刻から所定時間ΔT経過していない条件(ステップSD8のNo)と、縫製開始信号がない条件(ステップSD10のNo)とが満足されるときには、ステップSD8に戻り、所定時間ΔTの計測が継続される。これに対して、縫製停止信号が出力された時刻から所定時間ΔT経過していない条件(ステップSD8のNo)と、縫製開始信号がある条件(ステップSD10のYes)とが満足されるときには、ステップSD11に進み、縫製動作処理を行う。
具体的には、マイコン30は、フットコントローラ20のペダル21の踏み込み量に基づいてフットコントローラ20の数値変換処理を実行する(ステップSD11)。即ち、ペダル21の踏み込み量のアナログ値がマイコン30に入力されてA/D変換される。更に、マイコン30は、そのA/D変換値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されている表1のデータ値(表1の*2)とに基づいて、マイコン30は横方向(X方向)への針12の振り幅を決定する(ステップSD12)。更にマイコン30は、本体スライドボリウム10の調整つまみ10aの指示値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されているデータ(表1の*2)とに基づいて、主軸回転速度を決定する(ステップSD12)。更に、マイコン30は決定した信号を主軸用モータ59および振り幅調整用モータ71に出力し(ステップSD13)、ステップSD6に戻り、フリーモーション縫製を継続させる。これにより主軸53が回転駆動して針棒11および針12が昇降しつつ、針棒11および針12が矢印X方向に揺動される。縫製停止信号が出力された時刻から所定時間ΔT経過している条件(ステップSD8のYes)と、縫製停止信号が出力されている条件(ステップSD6のYes)とが満足されるときには、マイコン30は上糸張力調整機構81の糸調子皿89を開き、上糸の張力を弱める(ステップSD9)。この場合、ユーザは布を任意の方向に移動させ得る。
これに対して、縫製停止信号が出力された時刻から所定時間ΔT経過していない条件(ステップSD8のNo)と、縫製開始信号がある条件(ステップSD10のYes)とが満足されるときには、ステップSD10からステップSD11に進み、縫製動作処理を行う。
すなわち、ステップSD6における判定の結果、縫製停止信号が出力されていないときには(ステップSD6のNo)、ステップSD11,12,13により、縫製動作処理を継続する。この場合、前述したように、主軸53が回転駆動して針棒11および針12が昇降しつつ、針棒11および針12が矢印X方向に振られる。
ところで刺繍モードが選択されていない場合には(ステップSD2のNo)、押さえ棒90が下がっているか判定する(ステップSD20)。これは押さえ位置センサ91により検知される。押さえ13が下がっていないときには(ステップSD20のNo)、縫製を中止すべく、マイコン30は、糸調子皿89を開いて上糸の張力を弱める指令を上糸張力調整機構81のモータ82に出力する(ステップSD33)。押さえ13が下がっているときは(ステップSD20のYes)、縫製を行うべく、マイコン30は、糸調子皿89を閉じて上糸に張力を与える指令を上糸張力調整機構81のモータ82に出力し(ステップSD21)し、更に、縫製開始信号が出力されているか否かを判定する(ステップSD22)。縫製開始信号は、前述したようにフットコントローラ20の踏み込み、または、起動スイッチ6の操作によりマイコン30に出力される。
縫製開始信号が出力されているときには(ステップSD22のYes)、マイコン30は縫製動作開始処理を行う(ステップSD23)。
具体的には、フットコントローラ20のペダル21の踏み込み量のアナログ値がマイコン30に入力されてA/D変換される。更に、そのA/D変換値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されている表1のデータ(表1の*1)とに基づいて、マイコン30は主軸回転速度を決定する。なお、針12の振り幅は、本体スイッチSの指示値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されているデータ(表1の*1)とに基づいて決定される。縫製停止信号が出力されているときには(ステップSD24のYes)、縫製動作停止処理を行い(ステップSD29)、主軸用モータ59の回転を停止させる指令を出力する。
縫製停止信号が出力されていないにも拘わらず(ステップSD24のNo)、押さえ棒90が上がっている条件(ステップSD25のYes)が満足されるときには、縫製が禁止されるため、マイコン30は縫製動作停止処理を行い(ステップSD30)、糸調子皿89を開き(ステップSD31)、上糸の張力を弱める。縫製停止信号が出力されていない条件(ステップSD24のNo)と、押さえ13が上がっていない条件(ステップSD25のNo)とが満足されるときには、縫製が許容されるため、マイコン30は縫製動作開始処理を行う。具体的には、マイコン30は、フットコントローラ20のペダル21の踏み込み量に基づいてフットコントローラ20の数値変換処理を実行する(ステップSD26)。即ち、ペダル21の踏み込み量のアナログ値がマイコン30に入力されてA/D変換される(ステップSD26)。更に、マイコン30は、そのA/D変換値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されている表1のデータ値(表1の*1)とに基づいて、マイコン30は主軸回転速度を決定する(ステップSD27)。更にマイコン30は、本体スイッチSの指示値と、予めマイコン30のメモリ30mに格納されているデータ(表1の*1)とに基づいて横方向への針12の振り幅を決定する(ステップSD27)。更にマイコン30はその信号を主軸用モータ59および振り幅調整用モータ71に出力し(ステップSD28)、ステップSD24に戻る。
図14は、上記したフリーモーション縫製(刺繍モード)における制御のタイミングチャートを示す。このチャートは主軸用モータ59のオンオフ信号、糸調子皿89の開閉信号、フットコントローラ20の踏み込み量(操作量)を示す。フットコントローラ20がA位置からB位置となった時刻t1において、縫製開始信号P1が出力されると、糸調子皿89を開から閉じにする信号が出力され、上糸に張力が与えられる。更に時刻t1において、主軸用モータ59をオンとさせる信号が出力され、主軸53は回転する。時刻t1から時刻t2までの間、フットコントローラ20の踏み込み量が変動したとしても、フットコントローラ20がオンである限り、糸調子皿89は閉じに維持されて上糸に張力が与えられると共に、主軸用モータ59が回転し、主軸53が回転する。
ユーザが縫製を継続させる意思をもちながらも、ユーザの脚がフットコントローラ20から誤って一時的に離れる場合、縫製停止信号P2,P4が時刻t2、時刻t4において出力されるときがある。この場合、ユーザの脚がフットコントローラ20を再び踏み込み、縫製開始信号P3,P5が時刻t3および時刻t5においてフットコントローラ20からマイコン30に出力されると仮定する。このような場合であっても、縫製停止信号P2が出力された時刻t2から所定時間ΔT以内であれば、また、縫製停止信号P4が出力された時刻t4から所定時間ΔT以内であれば、糸調子皿89が閉じに維持され、上糸に張力が維持されている。但し、時刻t2,t4において縫製停止信号P2,P4に基づいて、主軸用モータ59をオフとさせる信号が出力される。しかし時刻t3,t5において縫製開始信号P3,P5がフットコントローラ20からマイコン30に再び出力されるため、主軸用モータ59をオンとさせる信号が出力され、主軸53の回転が再開される。主軸53が回転すると、針棒11は昇降するため、縫製動作が行われる。
時刻t6において、ユーザが縫製を停止させる意思をもって、ユーザの脚がフットコントローラ20から離れる。すると、縫製停止信号P6が時刻t6においてフットコントローラ20からマイコン30に出力される。この場合、縫製停止信号P6が出力された時刻t6において、主軸用モータ59の回転を停止させる信号が出力される。ここで、時刻t6から所定時間ΔT経過した時刻t7において、マイコン30から糸調子皿89を開く信号が出力され、上糸の張力が弱められる。時刻t8においてフットコントローラ20が踏み込まれて縫製開始信号P8がフットコントローラ20からマイコン30に出力されると、糸調子皿89を開から閉じにする信号が出力され、上糸に張力が与えられると共に、主軸用モータ59をオンとさせる信号が出力され、主軸53が回転する。主軸53が回転すると、針棒11は昇降するため、縫製動作が行われる。
上記したようにユーザが縫製を継続させる意思をもちながらも、ユーザの脚がフットコントローラ20から誤って一時的に離れ、縫製停止信号が出力されるときであっても、縫製を停止させる信号がフットコントローラ20からマイコン30に出力された時刻から所定時間ΔT以内であれば、糸調子皿89が閉じたままに維持され、すなわち、上糸の張力が付与された状態に維持される。このため、ユーザは、フットコントローラ20を速やかに踏み直せば、縫製を良好に再開できる。
図15は実施例5を示す。本実施例は実施例1〜4と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。フットコントローラ20は、踏み込み信号がマイコン30に入力される互いに別体をなす第1フットコントローラ20f(第1フット操作部)および第2フットコントローラ20s(第2フット操作部)を有する。ここで、第1フットコントローラ20fはユーザの左脚および右脚のうちの一方で踏み込まれる。第2フットコントローラ20sはユーザの左脚および右脚のうちの他方で踏み込まれる。
フリーモーション縫製のモードにおいて、マイコン30は、第1フットコントローラ20fの踏み込み量を表1の*2に基づいて、針棒11および針12の振り幅量を決定する。また、フリーモーション縫製のモードにおいて、マイコン30は、第2フットコントローラ20sの踏み込み量を表1の*1に基づいて主軸回転速度つまり縫製速度を決定する。
なお、フリーモーション縫製以外のモードのときには、第1フットコントローラ20fおよび第2フットコントローラ20sのうちのいずれか一方を用いることができる。なお、上記した構成に限らず、図示しないものの、フットコントローラ20は単体であるものの、踏み込み信号をマイコン30に入力させる第1フット操作部および第2フット操作部を有することにしても良い。
図16は実施例6の概念を示す。本実施例は実施例1〜5と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。共通する部位には共通の符号を付する。図16に示すように、フットコントローラ20Kは、ユーザの脚の膝および/または大腿部で左右に操作する方式である。フットコントローラ20Kは、ベッド部2の前面に開口する挿入孔2moにより図略の軸受を介して回動可能に保持されたほぼL字形状をもつアーム210と、アーム210の先端に設けられユーザの脚の膝および/または大腿部で左右に操作される操作部220と、アーム210の位置を原位置に戻すリターンバネ23と、ベッド部2内に設けられ抵抗体24aをもつ可変抵抗器24と、アーム210と連動して可変抵抗器24の抵抗体24aに沿って移動するワイパー24bとを有する。ユーザの脚の膝および/または大腿部で操作部220が左右に操作されると、これに連動するアーム210が同方向に移動し、それに応じてワイパー24bが移動する。ワイパー24bの動接点Pは、アーム210および操作部220の左右の動きに基づいて抵抗体24a上を移動し、マイコン30に信号を出力する。アーム210は、ワイパー24bを保持するようにベッド部2内に設けられた第1アーム211と、ベッド部2外に露出する第2アーム212とで形成されていることが好ましい。第2アーム212は、第1アーム211に着脱可能に装着されることが好ましい。第2アーム212および第1アーム211は一体でも良い。
(その他)本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。

Claims (9)

  1. 針を装着可能で且つ上下方向に往復動可能な針棒と、
    前記針棒を上下方向へ往復動させる針棒上下動機構と、
    直線縫における送り歯の送る縦方向に対し横方向へ前記針棒を揺動させる針棒揺動機構と、
    前記針棒上下動機構の作動と前記針棒揺動機構の作動とを制御し、フリーモーション縫製のモードにおいて、前記針棒揺動機構により前記横方向へ前記針棒が揺動する振り幅量を調整する制御部と、
    上糸供給源から前記針に供給される上糸に張力を与える上糸張力調整機構と、を具備しており、
    前記制御部は、前記フリーモーション縫製のモードにおいて、前記フリーモーション縫製の縫製停止信号が出力される場合、前記縫製停止信号の出力から所定時間ΔT経過するまでは、前記上糸張力調整機構により前記上糸に張力を与え、
    前記縫製停止信号の出力から前記所定時間ΔT経過した後、前記上糸張力調整機構により前記上糸の張力を弱めることを特徴とするミシン。
  2. 請求項1において、前記ミシンは、ユーザが脚で操作可能なフットコントローラを備え、
    前記制御部は、前記フリーモーション縫製のモードにおいて、前記フットコントローラの操作に基づいて前記横方向への前記針棒の前記振り幅量を調整することを特徴とするミシン。
  3. 請求項2において、前記フリーモーション縫製のモードにおいて、前記制御部は、前記フットコントローラが操作されているとき前記針棒上下動機構をオンさせ、前記フットコントローラが操作されていないとき前記針棒上下動機構をオフとさせることを特徴とするミシン。
  4. 請求項2または3において、前記制御部は、前記フリーモーション縫製のモードにおいて、前記フットコントローラの操作に基づいて前記横方向への前記針棒の前記振り幅量を調整し、
    前記フリーモーション縫製以外のモードにおいて、前記フットコントローラの操作に基づいて前記針棒が上下動する縫製速度を調整することを特徴とするミシン。
  5. 請求項4において、前記ミシンは切替要素を有しており、前記切替要素は、前記フリーモーション縫製のモードを実行するときにおける前記フットコントローラによる前記振り幅量の前記調整と、前記フリーモーション縫製以外のモードを実行するときにおける前記針棒が上下動する縫製速度の調整とを切替えることを特徴とするミシン。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、前記ミシンは、前記フリーモーション縫製のモードにおいて前記針棒が上下動する縫製速度を調整する調整スイッチを有することを特徴とするミシン。
  7. 請求項1〜6のうちの一項において、前記制御部は、縫製動作中において前記上糸に張力を与える指令を前記上糸張力調整機構に出力し、縫製動作の停止中において前記上糸の張力を弱める指令を前記上糸張力調整機構に出力することを特徴とするミシン。
  8. 請求項2〜のうちの一項において、前記フットコントローラは、第1フット操作部および第2フット操作部を有しており、前記制御部は、前記フリーモーション縫製のモードにおいて、前記針棒揺動機構により前記横方向へ前記針棒が揺動する振り幅量を前記第1フット操作部の操作に基づいて調整し、且つ、前記針棒が上下動する縫製速度を前記第2フット操作部の操作に基づいて調整することを特徴とするミシン。
  9. 請求項2〜のうちの一項において、前記フットコントローラは、ユーザの脚で踏み込み操作する方式、あるいは、ユーザの脚の膝および/または大腿部で操作する方式であることを特徴とするミシン。
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