JP6156683B2 - ミシン - Google Patents

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Description

本発明は、ミシンに関し、特に刺繍機能を有するミシンに関する。
従来、被縫製物を自由に移動して被縫製物の任意の位置及び方向に刺繍などの縫製(以下、「フリーモーション縫製」と称する)ができるミシンがある。刺繍などを任意の位置に行うためには被縫製物を任意に移動できる機構が必要である。刺繍を行う過程において被縫製物には上糸が接続されるが、ミシンにおいては上糸には常に張力が加わる構造が普通であり、その張力に逆らって被縫製物を移動することは心地よいものではなかった。
そこで、被縫製物を移動する際には上糸の張力を手動で開放する機構を設けていたが、利便性向上や張力の復帰し忘れを防止する観点から上糸の張力開放の自動化が要求された。
例えば、特許文献1には、コンピュータミシンを用いたフリーモーション縫製におけるユーザ支援機能として、フットコントローラの踏込み量に応じて縫い幅を調整でき、なおかつ、ミシン停止時は押え上げレバーの操作無しで自動的に上糸張力を開放する。フットコントローラを踏み込むと上糸張力は自動復帰する。
上記機能により、ユーザが刺繍途中で加工布を移動させる際に上糸の張力に由来する抵抗力が発生しないため、ストレスを感じず快適に作業できる。上記機能を実現するため、糸調子皿を開閉する電動アクチュエータを制御する。
国際公開番号2010/109773号公報
しかしながら、特許文献1のミシンは、通常のコンピュータミシンに電動アクチュエータで構成される「上糸張力調整機構」を追加した構造のため、ミシン本体の製造コストの増加及び製品重量の増加を招く。
本発明は上記実情に鑑み部品点数の増加を抑えることができるミシンを提供することを解決すべき課題とする。
(1)上記課題を解決するための本発明のミシンの構成上の特徴は、針を装着可能で且つ上下方向に往復動可能な針棒と、
上糸を挟み込む一対の糸調子皿と
被縫製物を縦方向に搬送する送り機構と、
前記縦方向に対し横方向へ前記針棒を往復動させる往復動機構と、
前記上糸の張力が開放された開放状態と前記張力が復帰された復帰状態とに前記糸調子皿を切り替え調整する上糸張力調整機構と、
前記送り機構の送り量を調整する送り量調整機構と、
前記往復動機構の振り幅を調整する振り幅調整機構と、
前記上糸張力調整機構、前記送り量調整機構、及び/又は前記振り幅調整機構を制御する制御手段と、
を有するミシンであって、
前記送り量調整機構及び前記振り幅調整機構の一方である共用調整機構は、
モータと、
歯の一部が欠けた欠歯ギヤ及びカ部を備えた前記モータに従動する調整機構本体と、
前記欠歯ギヤの前記歯に噛合する従動ギヤか又は前記カムのカム面により押圧される従動体かの何れかにより、前記調整機構本体の可動範囲の一部である第1範囲にて、前記送り機構の前記送り量又は前記往復動機構の前記振り幅である変動量を変化させる変動量調整部とをもち、
前記上糸張力調整機構は、
前記調整機構本体における前記第1範囲を外れた第2範囲にて、前記調整機構本体に従動する糸緩め作用ギヤと、前記糸緩め作用ギヤに連動して前記糸調子皿を前記復帰状態から前記開放状態に切り替える上糸張力調整部とをもち、
前記制御手段は、
前記共用調整機構が前記変動量の調整を行わなくてもよいときであって且つ前記糸調子皿の開放が必要であるときに前記調整機構本体を前記第2範囲内にて変化させて前記糸調子皿を開放状態に切り替える開放動作を行うことである。
コストや部品点数の上昇の大きな要因を占める調整機構を簡略化することに成功した。具体的には上糸張力調整機構の機能を送り量調整機構及び振り幅調整機構の一方と統合した。上糸張力調整機構が作動するときには、送り量調整機構及び振り幅調整機構の作動は回避できるため、両者を統合しても各々独立して制御可能である。
上記(1)の発明は以下に記す(3)及び(4)の構成の少なくともどちらか1つを備え、さらに(2)の成を任意に加えて採用できる。
(2)前記被縫製物を送る状態と送らない状態との間で前記送り機構を切り替え且つ前記制御手段にて制御される送り機構切り替え装置をもち、
前記制御手段は、前記被縫製物に対して刺繍を行うモードの1つであるフリーモーション縫製時において、前記送り機構切り替え装置にて前記送らない状態に前記送り機構を切り替え、前記開放動作を行う。
(3)前記欠歯ギヤは、連動する欠歯ギヤレバーをもち、
前記欠歯ギヤに噛合する前記従動ギヤは、前記欠歯ギヤの歯が自身の歯に噛合する直前に当接して前記欠歯ギヤから力が伝達される従動ギヤレバーをもつ。
(4)前記調整機構本体は前記欠歯ギヤ及び前記カムを同軸で一体化し且つ回動する手段である。
本発明のミシンは上記構成をもつことで上糸張力調整機構専用のモータをもつ必要がなくなりコスト低減が実現できる。
実施形態1のミシンの内部構成を示す概略図である。 実施形態1のミシンにおける上糸張力調整機構の概略図である。 実施形態1のミシンにおける共用調整機構と上糸張力調整機構と振り幅調整機構との関係を示す概略図である。 実施形態1のミシンにおけるステッピングモータ駆動部の構成を示す概略図である。 実施形態1のミシンにおけるステッピングモータ駆動部の作動の様子を示す概略図である。(a)が右針落ち状態。(b)が左針落ち状態。 実施形態1のミシンにおけるステッピングモータ駆動部の作動の様子を示す概略図である。(a)が上糸張力調整機構への駆動力の伝達が開始したとき、(b)が上糸の張力が開放された状態。 実施形態1のミシンにおけるカム部のカムリフト量を表すグラフである。 実施形態2のミシンにおける共用調整機構と上糸張力調整機構と送り量調整機構との関係を示す概略図である。 実施形態2のミシンにおけるステッピングモータ駆動部の構成を示す概略図である。 実施形態2のミシンにおけるステッピングモータ駆動部の作動の様子を示す概略図である。(a)が逆送り状態。(b)が正送り状態。 実施形態2のミシンにおけるステッピングモータ駆動部の作動の様子を示す概略図である。(a)が上糸張力調整機構への駆動力の伝達が開始したとき、(b)が上糸の張力が開放された状態。 実施形態2のミシンにおけるカム部のカムリフト量を表すグラフである。 実施形態1及び2のミシンにおける上糸の張力の開放に至るまでの時間を示すグラフである。
本発明の代表的な実施形態を図1〜図13を参照して説明する。本実施形態に係るミシンはフリーモーション縫製が可能なミシンについて説明を行う。なお、通常の縫製時にも上糸の張力を開放する要求はあるため、必ずしもフリーモーション縫製機能をもつミシンであることは必須ではない。なお、本明細書においてフリーモーション縫製とは、縫製箇所を自由に変更できる状態を意味する。フリーモーション縫製時に具体的に実現される状態とは、ミシン停止時において自動的に糸調子皿を開いて上糸張力を開放し、なおかつ、ミシン始動時には自動的に糸調子皿を閉じて上糸張力が復帰されることをいう。また、本明細書において上下左右前後方向とはミシンの使用状態において使用者を基準にして表す。例えば、図1においては、X1方向が右方向、X2が左方向、X1−X2に対して紙面手前が前方向、その反対が後ろ方向、上が上方向、下が下方向である。
(実施形態1)
本実施形態1のミシンは、必要時のみ「振り幅調整機構」の駆動力を「上糸張力調整機構」に伝達する構造をもつ。「振り幅調整機構」と「上糸張力調整機構」とは同時に駆動しなくてもよいため、2つの機構を1個のステッピングモータで駆動することができる。
本実施形態のミシンの内部構造は、図1に示すように、ミシンフレーム1とミシンフレーム1に固定された部材とを有する。ミシンフレーム1は本実施形態のミシンの骨格をなすものであり、下方に位置するベッド部1aとベッド部1aの右方から立設されるミシン胴部1bとミシン胴部1bの上方から左方に延設されたアーム部1cとからなる。
ベッド部1aの左方には送り機構26が配設され、右方には駆動モータ(図略)が配設されている。ミシン胴部1bにはステッピングモータ駆動部10(共用調整機構)が配設される。アーム部1cの左方には針棒11が上下方向に移動可能に配設されている。針棒11はアーム部1cの左方にスイング動作可能状態で取付けられた針棒腕12に抱かれるように保持されている。針棒11の上下動は前述の駆動モータから分配された回転動力により送り機構26の動作と同期して行われる。針棒11の上方には針棒11に固定された針に供給される上糸に張力を付与する上糸張力付与装置8が配設される。
上糸張力付与装置8は、図2に示すように、上糸を挟み込む一対の糸調子皿4、5と、それら糸調子皿4、5を重ね合わせる方向に付勢押圧する糸調子ばね7をもつ。ユーザが押え上げレバー14を操作した時や、後述するステッピングモータ駆動部10(上糸張力調整機構)により上糸張力を開放するための機構として、ミシンフレーム1には糸緩め作用部材3が3bを回動中心に組付けられる。
通常使用状態(上糸に張力を付与する状態)において、ユーザが押え上げレバー14を上げると、糸緩めレバー6がX1方向に移動して糸緩め作用部材3の後端を押し、上から下方向に見たときにおける時計方向に糸緩め作用部材3が回動する。回動した糸緩め作用部材3の接触指3aが糸調子皿5(右)の作用腕5aを押し、左右の糸調子皿4、5が糸調子ばね7の荷重に逆らい4aを支点にハの字状に開いて上糸張力を開放する。一方、ユーザが押え上げレバー14を下げると逆の動きになり、糸調子ばね7の荷重で糸調子皿4、5が閉じ、上糸張力は復帰する。
また、ユーザがフリーモーション縫製モードを選択した場合においてはミシン内蔵のマイコンでステッピングモータ駆動部10がもつステッピングモータが制御され、ミシン停止時に左右の糸調子皿4、5を開いて上糸張力を開放し、ミシン起動時には糸調子皿4、5を閉じて上糸張力を復帰させる動作が自動化されている。具体的には糸緩め作用部材3のロッド接続部3cに揺動自在に接続された糸緩めロッド2が設けられ、糸緩めロッド2をX1方向に移動させることにより糸緩め作用部材3が回転中心3bを中心に回転(時計回り)して糸調子皿4、5を開いて上糸張力を開放する。
ジグザグ縫い模様等において針棒11を左右(X1−X2方向)に往復動させる往復動機構をもつ。往復動機構は針棒11の振り幅を調整する振り幅ロッド16をもつ。振り幅ロッド16はX1−X2方向の位置の変化により、針棒11を抱く針棒腕12をX1方向に引っ張る量(振り幅:機構は図示略)を調整する。引っ張られた針棒腕12は針棒腕戻しばね(引張りばね)13によりX2方向に引っ張られる。つまり、振り幅ロッド16をX1−X2方向に移動させること(X1方向への引っ張り量を調整すること)により針棒11の往復動の振り幅が制御できる。
糸緩めロッド2及び振り幅ロッド16はステッピングモータ駆動部10により引っ張られ、それぞれ上糸張力調整機構と往復動機構とを制御する。以下、ステッピングモータ駆動部10について説明する。図3に示すように、糸緩め作用ロッドの端2aには糸緩め作用レバーの端15aが微小のガタを有する状態で接続される。糸緩め作用レバーの回動中心15bは、ミシン本体1に固定された軸9に回動可能状態で組付けられる。また、振り幅ロッドの端部16bは振り幅レバー(従動体に相当)20の端部20a(図4参照)に微小のガタを有する状態で接続される。
図4に示すように、ステッピングモータ駆動部10はユニット化されている。ブラケット17にピニオンギヤ25が圧入されたステッピングモータ24が固定される。また、ブラケット17に軸19及び軸22が固定され、軸19にはカム部18bをもち歯の一部が欠けた共用ギヤ18(調整機構本体に相当)が、軸22には糸緩め作用ギヤ21がそれぞれ回動可能状態で組付けられる。また、ブラケット17には振り幅レバー20が振り幅レバー20の接触指20cが共用ギヤ18のカム部18bに常に接触できる位置に回動可能状態で組付けられる。糸緩め作用ギヤ21のカム部21bには糸緩め作用レバーの接触指15c(図5参照)が常時接触する。
なお、糸緩め作用ギヤ21内には回動中心軸上に戻しばね(ねじりコイルばね)23が組付けられ、片側の腕は糸緩め作用ギヤ21内に固定されると共に、もう片側の腕はブラケット17に固定される。戻しばね23により糸緩め作用ギヤ21は付勢される(図5に於ける時計回り)。
図5に従い、本発明のミシンについて、通常縫い使用状態における「振り幅調整機構」を説明する。ピニオンギヤ25と共用ギヤ18のギヤ部18aは常時噛み合った状態を維持し、ステッピングモータ24の駆動力が伝達され増幅される。また、共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aは噛み合う位置関係だが、ギヤ部18aの一部は共用ギヤ18の外周の一部にしか歯がないため、通常縫いの右針落ち状態(図5(a):図1において針棒腕12がX1方向(右方向)の一番端にまで移動した状態。針棒腕12のX1−X2方向における可動範囲のX1方向(右方向)の限界)、左針落ち状態(図5(b):図1において針棒腕12がX2方向(左方向)の一番端にまで移動した状態。針棒腕12のX1−X2方向における可動範囲のX2方向(左方向)の限界)のどちらの状態(この範囲が第1範囲に相当する。第1範囲とは共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aとが噛み合わない範囲をいう。共用ギヤ18のギヤ部18aが欠けている部分(欠歯)が糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aに位置するため共用ギヤ18の動きが糸緩め作用ギヤ21に伝達されない範囲である。なお、第2範囲とは共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aとが噛み合う範囲をいう。つまり、共用ギヤ18のギヤ部18aが糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aに位置するため共用ギヤ18の動きが糸緩め作用ギヤ21に伝達される範囲である。)でもギヤ部21aとは噛み合わない。当然に、右針落ち状態と左針落ち状態との間であれば、針棒腕12がいずれの位置に有っても、共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aとは噛み合わない。
これらの状態においては、糸緩め作用ギヤ21は戻しばね23の回転トルクにより時計回り方向に回動し、面21cがブラケット17のストッパ17aに接触し停止した状態が維持される。
一方、振り幅ロッド16は針棒腕戻しばね13の作用で常にX2方向に引っ張られるため、振り幅レバー20は20bを中心に時計回りに回動し、接触指20cが共用ギヤ18のカム部18bに接触した状態が維持される。右針落ち状態におけるステッピングモータ24の軸部(ピニオンギヤ25)の回転角度を0°とすると、共用ギヤ18のカム部18bのカムリフト量は図7の26aの値(最大値の4mm)であり、針棒腕戻しばね13の作用によるステッピングモータ24軸部への負荷も最大値となる。この状態からステッピングモータ24軸部(ピニオンギヤ25)が約160°回動すると共用ギヤ18のカム部18bも回動し、カムリフト量は図7の26bの値(0mm)までほぼ直線的に変化して左針落ち状態に変わる。この間に針棒腕戻しばね13の作用により針棒腕12(図3参照)は12aを中心にX2方向に回動し、振り幅ロッド16もX2方向に引っ張られ振り幅レバー20は20bを中心に時計回りに回動し、接触指20cが共用ギヤ18のカム部18bに接触した状態が維持される。針棒腕戻しばね13の作用によるステッピングモータ24軸部への負荷は最小値となる。つまり、共用ギヤ18を時計回りに回転させて右落ち状態から左針落ち状態にまでへの移行は速やかに行うことができる。図7において共用ギヤ18のカム部18bのカムリフト量が26bから26cのマイナス方向に変化する区間は、量産時にステッピングモータ24軸部の停止精度がばらついたときに調整が可能になるようにする調整代である。
フリーモーション縫製モードのミシン停止時における「上糸張力調整機構」の動作を説明する。ユーザがフットコントローラを戻してミシンを停止させると、ステッピングモータ24軸部(ピニオンギヤ25)は図7の26e又は26gの位置(約950°)まで回動する。この過程における26d(約290°)の位置は図6(a)に相当し、共用ギヤ18は図5(b)の左針落ち状態から時計回りに回動したレバー部(欠歯ギヤレバーに相当)18cがその位置26dにて糸緩め作用ギヤ21のレバー部(従動ギヤレバーに相当)21dに接触する。更に共用ギヤ18は時計回りに回動するため、レバー部18cが糸緩め作用ギヤ21のレバー部21dを押して糸緩め作用ギヤ21は反時計回りに回働を始め、やがて共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aとが噛み合い、ステッピングモータ24の駆動力は平歯車二段階を介して伝達される。
この状態から図7の26e(共用ギヤ18のカム部18bのカムリフト量)又は26g(糸緩め作用ギヤ21のカム部21bのカムリフト量)の位置(約950°)まで回動して停止する(図6(b))。糸緩め作用ギヤ21のカム部21bが26dから26gまでカムリフト量が変化したことにより、糸緩め作用レバー15は反時計回りに回動して糸緩め作用ロッド2はX1方向に移動する。結果、左右の糸調子皿4、5がハの字状に開き、上糸張力を開放する。共用ギヤ18のカム部18bのカムリフト量は0mmのまま変化しないため、左針落ち状態のまま維持される。
次に、ユーザが縫製を開始しようとして、フットコントローラを踏み込んでミシンを起動させると、ステッピングモータ24軸部(ピニオンギヤ25)は図7の26e又は26gの停止位置(約950°)から、26aと26bの区間まで回動する。共用ギヤ18は反時計回りに回動し、図6(b)の状態から図6(a)の状態、図5(b)の状態へと状態が変化する過程において、共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aの噛み合いがまず解除され、その後、レバー部18cとレバー部21dとの当接に移行し、最後にはその当接も解消される。結果、糸緩め作用ギヤ21は戻しばね23の回転トルクにより面21cがブラケット17のストッパ17aに接触し停止するまで時計回り方向に回動する。また、糸緩め作用ギヤ21の溝カム部21bが26gから26dまでカムリフト量が変化したことにより、糸緩め作用レバー15は時計回りに回動し糸緩め作用ロッド2はX2方向に移動する。結果、左右の糸調子皿4、5が閉じ、上糸張力は復帰する。
図7より、実施例において糸緩め作用ギヤ21のカム部21bは「上糸張力調整機構」動作時26dと26eの区間で左針落ちのカムリフト量0mmを採用しているため、針棒腕戻しばね13の荷重が最小になる。結果、ステッピングモータ24の負荷トルクを最小にする効果がある。ただし、ステッピングモータ24の駆動力及び駆動速度に十分な余裕があれば、ステッピングモータ回転角度の最大値を1000°以上に増やすなどして、共用ギヤ18のカム部18b及び糸緩め作用ギヤ21のカム部21bのカムプロフィールを延長し、26e(約950°)から約1000°以上の区間における共用ギヤ18のカム部18bに中基線のカムリフト量2mmや右針落ちのカムリフト量4mmを追加することも可能である。この場合、糸緩め作用ギヤ21を上糸の張力が開放されるまで(950°まで)回動させた後に、ユーザが望む位置に針棒11を移動させることができる。ユーザが望む位置としては、例えばユーザが選択した縫い模様に応じて左針落ち、中央針落ち、右針落ちのどれを基点にして振り幅を調整するかが決定される。結果、刺繍開始前にハンドホイールの手回しで正確な縫い始め位置を確認できるため、利便性が向上する。
・作用効果
「振り幅調整機構」と「上糸張力調整機構」二つの機構を1個のステッピングモータで駆動するため、ミシン本体の製造コストを低減でき、ユーザに安価な商品を提供できる。また、「上糸張力調整機構」用のモータが不要になるため、製品を軽量化できる。
更に、通常裁縫状態において「振り幅調整機構」にメカ要素の悪影響を与えることがない。そして「上糸張力調整機構」作動時はステッピングモータの駆動力を平歯車を用いた二段階で増幅するため、ステッピングモータはトルクの小さい安価なものを選択できる。また、万が一、「上糸張力調整機構」が故障した時においても通常裁縫は可能になる。
また、2個のギヤ21、18が接続される前にレバー部同士18c、21dが必ず同じ位置で接触するため、ギヤ間での衝撃荷重が低減できる。結果、耐久性が向上できる。
(実施形態2)
本実施形態のミシンは基本的に実施形態1のミシンと同じ構成をもつため、以下の説明では異なるところを中心に説明する。なお、共通の部材にはできるだけ共通の符号が付けてある。
本実施形態のミシンは、図8に示すように、実施形態1において共用調整機構10の振り幅レバーの端部20aに接続されていたのは振り幅ロッド16のレバー接続部16bであったのに対し、送り水平ロッド29の接続部29bに連動する送り垂直ロッド27のレバー接続部27bが接続されている点で大きく異なる。送り水平ロッド29は送り機構に接続されて送り機構の送り量を調節する。振り幅ロッド16は図には開示しない振り幅調整機構に接続され振り幅が調整されている。
送り機構26は布送り量を決定する送り調節器31と、その送り調節器31に当接し押圧することにより送り量を調節する送りベルクランク30と送りベルクランク30を付勢(図8の時計回り:送り量が0になる方向)する送り調節器ばね32とをもつ。送り機構26はユーザ操作により送り歯33を針板34より沈下させる機構(ドロップフィード機構)も内蔵しており、フリーモーション縫製時に使用する。ドロップフィード機構を有効にすると布送りしないため、送り機構26は無効状態となる。
送り水平ロッド29のクランク接続部29aは送りベルクランク30のロッド接続部30aに微小のガタを有する状態で揺動自在に接続される。送りベルクランク30は送り調節器31に当接する部分30c(接触指)にて常時接している。送りベルクランク30は回動中心30bを支点として回動するので、送り水平ロッド29の動きに応じて接触指30cが送り調節器31を当接押圧する程度が変化する。具体的には送り水平ロッド29がX1方向に移動すると、送りベルクランク30が反時計回りに回動して送り調節器31を左方に押圧する。送り水平ロッド29がX2方向に移動するときにはX1方向に移動する場合と反対の方向に各部材が移動して押圧量が少なくなる。
送り水平ロッド29は送り切り替えロッド28を介して送り垂直ロッド27に接続される。送り切替ロッド28は回動中心28bにて、ミシン本体1に固定された軸35に回動可能状態で組付けられる。送り切り替えロッド28の水平ロッド接続部28cには送り水平ロッド29の接続部29bが微小のガタを有する状態で揺動自在に接続される。送り切替ロッド28の垂直ロッド接続部28aには送り垂直ロッド27の接続部27aが揺動自在に接続される。送り垂直ロッド27の接続部27bは実施形態1の振り幅レバー20に相当する送りレバー(従動体に相当)201のロッド接続部201aに揺動自在に接続される。ステッピングモータ駆動部10の構成はこのように振り幅レバー20が送りレバー201に変わった以外は実施形態のミシンと同じである。
ステッピングモータ駆動部10の駆動力はリンク機構(送りレバー201、送り垂直ロッド27、切り替えロッド28、送り水平ロッド29、送りベルクランク30)により送り機構26の送り調節器31に伝達されて、ミシンの送り量が変化する。
送り水平ロッド29がX2方向に移動している時は送り調節器ばね32の作用により正送り方向に送り量を変化させ、送り水平ロッド29がX1方向に移動している時は送り調節器ばね32の付勢に逆らい逆送り方向に送り量を変化させる。
本実施形態のミシンの通常縫い使用状態における「送り量調整機構」を説明する。ピニオンギヤ25と共用ギヤ18のギヤ部18aは常時噛み合った状態を維持し、ステッピングモータ24の駆動力が伝達され増幅される。また、共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aは噛み合う位置関係だが、ギヤ部18aの一部が切り欠かれた形状であるため、通常縫い時における送り量の調整範囲(第1範囲に相当)のどちらの状態(図10(a)及び(b))でもギヤ部21aとは噛み合わない。この状態においては、糸緩め作用ギヤ21は戻しばね23の回転トルクにより時計回り方向に回動し、面21cがブラケットのストッパ17aに接触し停止した状態が維持される。
一方、送り垂直ロッド27は送り調節器ばね32の作用で常に下方向に引っ張られるため、送りレバー20は20bを中心に時計回りに回動し、接触指20cが共用ギヤ18のカム部18bに接触した状態が維持される。図10(a)に示す逆送り量最大状態におけるステッピングモータ軸部24a(ピニオンギヤ25)の回転角度を0°とすると、共用ギヤ18のカム部18bのカムリフト量は図12に示すように、36aの値(図10(a)の状態:カムリフト量最大値4mm、逆送り4mm)であり、送り調節器ばね32の作用によるステッピングモータ24軸部への負荷も最大値となる。この状態からステッピングモータ軸部24a(ピニオンギヤ25)が約160°回動すると共用ギヤ18のカム部18bも回動し、カムリフト量は図12の36bの値(カムリフト量最小値0mm、正送り4mm)までほぼ直線的に変化しての正送り量最大状態(図10(b))に変わる。
この間に送り調節器ばね32の作用により送りベルクランク30(図8参照)は30bを中心に時計周りに回動し、送り水平ロッド29もX2方向に引っ張られ送りレバー20は20bを中心に時計回りに回動し、接触指20cが共用ギヤ18のカム部18bに接触した状態が維持される。結果、送り調節器ばね32の作用によるステッピングモータ24軸部への負荷は最小値となる。
フリーモーション縫製モードのミシン停止時における「送り量調整機構」の動作を説明する。ユーザは刺繍前にドロップフィード機構を操作し、送り歯33を針板34より沈下させている。ユーザがフットコントローラを戻してミシンを停止させると、ステッピングモータ24軸部(ピニオンギヤ25)は図12の36c及び36fの位置(約920°)まで回動する。この過程における36b(約160°)の位置は図11(a)の状態に相当し、共用ギヤ18は正送り量最大状態(図10(b))から時計回りに回動してレバー部18cが糸緩め作用ギヤ21のレバー部21dに接触する(図11(a)及び図12の36e)。更に共用ギヤ18は時計回りに回動するため、レバー部18cが糸緩め作用ギヤ21のレバー部21dを押して糸緩め作用ギヤ21は反時計回りに回動を始め、やがて共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aが噛み合い、ステッピングモータ24の駆動力は平歯車二段階で伝達され増幅される。
この状態から図12の36c及び36fの位置(約920°)まで回動し停止した状態が図11(b)に相当する。糸緩め作用ギヤ21のカム部21bが36eから36fまでカムリフト量が変化したことにより、糸緩め作用レバー15は反時計回りに回動して糸緩め作用ロッド2はX1方向に移動する。結果、左右の糸調子皿4、5がハの字状に開き、上糸張力を開放する。
ユーザがフットコントローラを踏み込んでミシンを起動させると、ステッピングモータ24軸部(ピニオンギヤ25)は図12の36c及び36fの停止位置(約920°)から、36a及び36dの区間まで回動する。共用ギヤ18は反時計回りに回動し、図11(b)の状態、図11(a)の状態、図10(b)の状態へと状態が変化する。この変化の過程において、共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aの噛み合いは解除され、糸緩め作用ギヤ21のカム部21bが図12における36cから36dまでカムリフト量が変化したことにより、糸緩め作用レバー15は時計回りに回動し糸緩め作用ロッド2はX2方向に移動する。結果、左右の糸調子皿4、5が閉じ、上糸張力は復帰する。なお、共用ギヤ18のギヤ部18aと糸緩め作用ギヤ21のギヤ部21aの噛み合いが解除された後、糸緩め作用ギヤ21は戻しばね23の回転トルクにより時計回り方向に回動し、面21cがブラケットのストッパ17aに接触し停止する状態まで復帰する。
実施形態1のミシンと比較すると、図13に示すように、本実施形態のミシンの方が速やかに上糸の張力が開放できるため、速やかに被縫製物を上糸の張力の影響なく移動させることができる。本実施形態のミシンでは「上糸張力調整機構」の作動前に「送り量調整機構」を正送り最大方向にするカムプロフィールを設定することでステッピングモータ軸への負荷トルクを最小にし、実施形態1のミシンでは「上糸張力調整機構」の作動前に「振り幅調整機構」を左針落ちにするカムプロフィールを設定することで、ステッピングモータ軸部への負荷を最小にする。ただし、実施形態1のミシンではフリーモーション縫製の最中でも「振り幅調整機構」を使用するため、ミシン停止後はまず左針落ちに変更する時間が必要となり、その時間の長さだけ上糸張力が開放されるまでの時間が長くなる(図13の37aから37cの区間又は、37bから37dの区間の長さ:例えば0.05秒)。
つまり、本実施形態のミシンではフリーモーション縫製の最中には使用しない「送り量調整機構」と「上糸張力調整機構」とを共用しているから、フリーモーション縫製中にはこの機構を「上糸張力調整機構」専用にすることができるため、ミシン停止後はタイムラグ無しで「上糸張力調整機構」を駆動可能である。また、「振り幅調整機構」は独立した機構にて行うため、ユーザが刺繍方法に応じた好みの針停止位置(左、中央、右)を自由に選択できる。
1:ミシンフレーム、2:糸緩め作用ロッド、3:糸緩め作用部材、3a:糸緩め作用部材の接触指、3b:糸緩め作用部材の回動中心、3c:糸緩め作用部材のロッド接続部、4:糸調子皿(左)、4a:糸調子皿開閉時の支点、5:糸調子皿(右)、5a:糸調子皿(右)の作用腕、6:糸緩めレバー、7:糸調子ばね、8:上糸張力付与装置、9:糸緩め作用レバー回動軸、 10:ステッピングモータ駆動部、11:針棒、12:針棒腕、12a:針棒腕の回動中心、12b:針棒腕の振り幅ロッド接続部、13:針棒腕戻しばね(引張りばね)、14:押え上げレバー、15:糸緩め作用レバー、15a:糸緩め作用レバーのロッド接続部、15b:糸緩め作用レバーの回動中心、15c:糸緩め作用レバーのカム接触指、16:振り幅ロッド、16a:振り幅ロッドの針棒腕接続部、16b:振り幅ロッドのレバー接続部、17:ステッピングモータ駆動部ブラケット、17a:ステッピングモータ駆動部ブラケットの糸緩め作用ギヤストッパ、18:共用ギヤ(調整機構本体)、18a:共用ギヤのギヤ部、18b:共用ギヤのカム部、18c:共用ギヤのレバー部(欠歯ギヤレバー)、19:共用ギヤ軸、20:振り幅レバー(従動体)、20a:振り幅レバーのロッド接続部、20b:振り幅レバーの回動中心、20c:振り幅レバーのカム接触指、201:送りレバー(従動体)、201a:送りレバーのロッド接続部、201b:送りレバーの回動中心、201c:送りレバーのカム接触指、21:糸緩め作用ギヤ、21a:糸緩め作用ギヤのギヤ部、21b:糸緩め作用ギヤのカム部、21c:糸緩め作用ギヤのストッパ接触面、21d:糸緩め作用ギヤのレバー部(従動ギヤレバー)、22:糸緩め作用ギヤ軸、23:糸緩め作用ギヤ戻しばね(ねじりコイルばね)、24:ステッピングモータ、24a:ステッピングモータ軸部、25:ピニオンギヤ、26:送り機構、27:送り垂直ロッド、28:送り切替ロッド、28a:送り切替ロッドの垂直ロッド接続部、28b:送り切替ロッドの回動中心、28c:送り切替ロッドの水平ロッド接続部、29:送り水平ロッド、30:送りベルクランク、30a:送りベルクランクの水平ロッド接続部、30b:送りベルクランクの回動中心、30c:送りベルクランクの送り調節器接触指、31:送り調節器、32:送り調節器ばね、33:送り歯、34:針板、35:送り切替ロッドの回動軸、36a〜36f:カムリフト量グラフの点、37a〜37d:カムリフト量グラフの点

Claims (4)

  1. 針を装着可能で且つ上下方向に往復動可能な針棒と、
    上糸を挟み込む一対の糸調子皿と
    被縫製物を縦方向に搬送する送り機構と、
    前記縦方向に対し横方向へ前記針棒を往復動させる往復動機構と、
    前記上糸の張力が開放された開放状態と前記張力が復帰された復帰状態とに前記糸調子皿を切り替え調整する上糸張力調整機構と、
    前記送り機構の送り量を調整する送り量調整機構と、
    前記往復動機構の振り幅を調整する振り幅調整機構と、
    前記上糸張力調整機構、前記送り量調整機構、及び/又は前記振り幅調整機構を制御する制御手段と、
    を有するミシンであって、
    前記送り量調整機構及び前記振り幅調整機構の一方である共用調整機構は、
    モータと、
    歯の一部が欠けた欠歯ギヤ及びカ部を備えた前記モータに従動する調整機構本体と、
    前記欠歯ギヤの前記歯に噛合する従動ギヤか又は前記カムのカム面により押圧される従動体かの何れかにより、前記調整機構本体の可動範囲の一部である第1範囲にて、前記送り機構の前記送り量又は前記往復動機構の前記振り幅である変動量を変化させる変動量調整部とをもち、
    前記上糸張力調整機構は、
    前記調整機構本体における前記第1範囲を外れた第2範囲にて、前記調整機構本体に従動する糸緩め作用ギヤと、前記糸緩め作用ギヤに連動して前記糸調子皿を前記復帰状態から前記開放状態に切り替える上糸張力調整部とをもち、
    前記欠歯ギヤは連動する欠歯ギヤレバーをもち、
    前記欠歯ギヤに噛合する前記従動ギヤは、前記欠歯ギヤの歯が自身の歯に噛合する直前に当接して前記欠歯ギヤから力が伝達される従動ギヤレバーをもち、
    前記制御手段は、
    前記共用調整機構が前記変動量の調整を行わなくてもよいときであって且つ前記糸調子皿の開放が必要であるときに前記調整機構本体を前記第2範囲内にて変化させて前記糸調子皿を前記開放状態に切り替える開放動作を行う、
    ミシン。
  2. 針を装着可能で且つ上下方向に往復動可能な針棒と、
    上糸を挟み込む一対の糸調子皿と
    被縫製物を縦方向に搬送する送り機構と、
    前記縦方向に対し横方向へ前記針棒を往復動させる往復動機構と、
    前記上糸の張力が開放された開放状態と前記張力が復帰された復帰状態とに前記糸調子皿を切り替え調整する上糸張力調整機構と、
    前記送り機構の送り量を調整する送り量調整機構と、
    前記往復動機構の振り幅を調整する振り幅調整機構と、
    前記上糸張力調整機構、前記送り量調整機構、及び/又は前記振り幅調整機構を制御する制御手段と、
    を有するミシンであって、
    前記送り量調整機構及び前記振り幅調整機構の一方である共用調整機構は、
    モータと、
    歯の一部が欠けた欠歯ギヤ及びカ部を備えた前記モータに従動する調整機構本体と、
    前記欠歯ギヤの前記歯に噛合する従動ギヤか又は前記カムのカム面により押圧される従動体かの何れかにより、前記調整機構本体の可動範囲の一部である第1範囲にて、前記送り機構の前記送り量又は前記往復動機構の前記振り幅である変動量を変化させる変動量調整部とをもち、
    前記調整機構本体は前記欠歯ギヤ及び前記カム部を同軸で一体化し且つ回動する手段であり、
    前記上糸張力調整機構は、
    前記調整機構本体における前記第1範囲を外れた第2範囲にて、前記調整機構本体に従動する糸緩め作用ギヤと、前記糸緩め作用ギヤに連動して前記糸調子皿を前記復帰状態から前記開放状態に切り替える上糸張力調整部とをもち、
    前記制御手段は、
    前記共用調整機構が前記変動量の調整を行わなくてもよいときであって且つ前記糸調子皿の開放が必要であるときに前記調整機構本体を前記第2範囲内にて変化させて前記糸調子皿を前記開放状態に切り替える開放動作を行う、
    ミシン。
  3. 前記調整機構本体は前記欠歯ギヤ及び前記カムを同軸で一体化し且つ回動する手段である請求項1に記載のミシン。
  4. 前記被縫製物を送る状態と送らない状態との間で前記送り機構を切り替え且つ前記制御手段にて制御される送り機構切り替え装置をもち、
    前記制御手段は、前記被縫製物に対して刺繍を行うモードの1つであるフリーモーション縫製時において、前記送り機構切り替え装置にて前記送らない状態に前記送り機構を切り替え、前記開放動作を行う請求項1〜3の何れか1項に記載のミシン。
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