JPH03289994A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH03289994A
JPH03289994A JP40738890A JP40738890A JPH03289994A JP H03289994 A JPH03289994 A JP H03289994A JP 40738890 A JP40738890 A JP 40738890A JP 40738890 A JP40738890 A JP 40738890A JP H03289994 A JPH03289994 A JP H03289994A
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lever
jump
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Ikuo Tajima
郁夫 田島
Tomoaki Anezaki
姉崎 友昭
Masayoshi Hirate
平手 正義
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Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
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Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[0001]
【産業上の利用分野】
この発明は、針棒及び布押え体の駆動をジャンプ指令に
よって一時的に停止させるためのジャンプ機能を備えた
、主として工業用のミシンに関する。 [0002]
【従来の技術】
図20及び図21に従来の工業用ミシンの一部が開示さ
れている。まず図20において、針棒18と平行に設け
られた基針棒40の軸上には、針棒駆動用の昇降体20
0が上下動作可能に組付けられている。そしてこの昇降
体200は、ミシン主軸50上の針棒駆動カム52の回
転により、これに連動する駆動レバー55を通じて昇降
駆動される。 前記昇降体200には駆動部材201が、前記基針棒4
0の軸芯回りに回転す特開平3−289994 (3) るように装着されている。この駆動部材201には、図
20の右側において上下一対の係合突片202が形成さ
れている。これらの係合突片202には、図20及び図
21に示されているように、前記針棒18に固定されて
いる針棒抱き20の突出部22が図面の上下方向に関し
て係合している。したがってこの針棒18は、前記昇降
体200及び駆動部材201の昇降駆動に連動して上下
に往復駆動される。 また前記針棒18の軸上には布押え体300が上下動作
可能に組付けられている。この布押え体300と針棒1
8の前記針棒抱き20との間にはコイルスプリング30
1が設けられている。そしてこの布押え体300は、針
棒18の往復動作に連動して上下動する。 すなわち前記針棒18が前記昇降体200及び駆動部材
201の駆動に連動して図20に示されている上死点か
ら下降し始めると、前記布押え体300も下方向へ移動
する。これによって布押え体300は、図21で示され
ているように下死点ストッパー302に当たって布押え
位置に規制され、その後は針棒18のみが前記コイルス
プリング301を圧縮しつつその下死点位置まで下降す
る(図21参照)。 前記針棒18が図21に示されている下死点位置から上
昇し始めると、やがては針棒18下端部の針止め30が
前記布押え体300に対しゴムリング31を介して当た
る。この後は布押え体300が針棒18と共に上昇し始
め、図20に示されている上死点に至る。 なおジャンプ指令時には、図示されていないソレノイド
のプランジャなどによって前記駆動部材201が前記基
針棒40の軸芯回りに回転する。これに伴い駆動部材2
01の前記係合突片202が、針棒抱き20の突出部2
2から外れる。 これによって前記昇降体200及び駆動部材201の昇
降駆動にかかわらず、針棒18及び布押え体300の上
下動作が停止し、いわゆるジャンプ状態になる。 [0003]
【発明が解決しようとする課題】
図20及び図21に示されている第一伝達機構及び第二
伝達機構では、針棒18の往復駆動に連動させて前記布
押え体300を上下動作させているため、この布押え体
300の上下動作645 特開平3−289994 (4) に伴って、騒音が発生するといった問題が指摘されてい
る。これの主たる原因は、すでに説明したように布押え
体300の下降時において、その一部が前記下死点スト
ッパー302に当たり、また上昇時において前記針止め
30側のゴムリング31が布押え体300の一部に当た
って打音を出すためである。この対応策として、前記下
死点ストッパー302には音の吸収性に優れたパッドを
使用し、あるいはこのストッパー302及び前記ゴムリ
ング31の厚みを大きくするなどの手段が採用されてい
る。 しかし高速の縫製作業が要求される工業用ミシンにおい
ては、前記騒音の発生を避けることは困難であった。 また前記布押え体300は、針棒18に対し前記コイル
スプリング301の弾性力によって相対的に下方向へ押
されているだけである。このため厚手の布や皮革の縫製
時に布から縫い針32が抜けるときの抵抗が大きいと、
布押え体300が前記スプリング301の弾性力に抗し
て布と共に浮き上がることがある。この結果は縫製不良
や糸切れを招くことになる。 [0004] これらの対策として前記針棒18と布押え体300とを
、前記ミシン主軸50の回転に連動させてそれぞれ個別
に昇降駆動させる装置が、本出願人によってすでに提案
されている(特願平1−227851号参照)。 ところがこの場合には、前記ジャンプ指令時において前
述した針棒の駆動停止とは別に、布押え体の駆動を停止
させるための制御も必要となる。したがってジャンプの
ための制御が煩雑となり、またジャンプ動作を伝達する
ための機構も複雑となる。 [0005] 本発明の技術課題は、布押え体の上下動作に伴う騒音の
発生が低減されるとともに、この布押え体の浮き上がり
による縫製不良や糸切れも防止でき、しかもジャンプ制
御が正確で、その機構の簡素化が図れるミシンを提供す
ることである。 [0006]
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明は、次のように第一伝
達機構及び第二伝達機構されている。 646− すなわち本発明のミシンは、下端に縫い針が装着され、
かつ上下動作可能に設けられた針棒と、下端に布押え部
を有し、前記針棒に対して相対的な上下動作が可能に組
付けられた布押え体と、前記針棒と平行に設けられた基
針棒と、この基針棒に対してそれぞれ上下動作可能に組
付けられた針棒駆動用の第−昇降体及び布押え体駆動用
の第二昇降体と、ミシン主軸の回転にそれぞれ連動して
前記第−昇降体及び第二昇降体を個別に昇降駆動させる
第−伝達機構及び第二伝達機構と前記両昇降体に対して
基針棒と平行な軸芯回りの回転が可能に装着され、常に
は前記針棒及び布押え体に昇降駆動を伝達する回転位置
に保持された第−駆動部材及び第二駆動部材と、ジャン
プ指令の信号によって作動する単一のジャンプ駆動機構
と、このジャンプ駆動機構の作動に基づいて前記両部動
部材を、前記針棒及び布押え体への駆動伝達が解除され
るジャンプ位置へそれぞれ同時に回動させる連動機構と
を備えている。 [0007]
【作用】
前記第一伝達機構及び第二伝達機構によれば、針棒と布
押え体とは、それぞれの昇降体及び駆動部材の昇降駆動
に連動して上下動作する。すなわち布押え体は、それ単
独で確実に上下動作するのであるから、その昇降ストロ
ークを他の部材によって規制する必要がなく、また布押
えのタイミングも正確である。 そしてジャンプ指令の信号が入力されたときには、この
信号に基づいて作動する単一のジャンプ機構により、前
記連動機構を通じて前記第−駆動部材及び第二駆動部材
が同時にジャンプ位置へ回動する。したがってこのジャ
ンプのための制御は正確かつ容易に行える。 [0008]
【実施例】
次に本発明の実施例を図1〜図19によって説明する。 なお以下の実施例は、多頭多針タイプの工業用ミシンに
本発明を適用したものである。 実施例1 図2及び図3にミシンヘッドHが縦断面図で示され、図
4に同じくミシンヘッドHの正面図が示されている。こ
れらの図2〜図4において、まずミシンヘッド特開平3
−239994 (a) Hはアーム12と針棒ケース14とを備えている。この
針棒ケース14は前記アーム12の前面部(図2及び図
3の右側面部)に配置され、リニアベアリング16、ラ
ジアルベアリング34、ガイド36によりアーム12に
対して図4の左右方向へスライド可能に組付けられてい
る。またアーム12の背面部(図2及び図3の左側面部
)は、ミシンフレーム10に固定されている。すなわち
このミシンフレーム10には前記アーム12及び針棒ケ
ース14からなる複数個のミシンヘッドHが、所定の間
隔で配列されている。 個々のミシンヘッドHにおいて、前記針棒ケース14に
は複数本(本実施例では六本)の針棒18が、それぞれ
上下動作可能で、かつ図4の左右方向に一定の間隔をも
って組付けられている。これら各針棒18のほぼ中間位
置には針棒抱き20がそれぞれ固定されている。各針棒
抱き20は図2及び図3の左側において突出部22をそ
れぞれ備えている。また各針棒18には、前記針棒抱き
20の上側において針棒上死点ストッパー26が固定さ
れている。 前記各針棒18の上端部のばね受け19と針棒ケース1
4の上部横フレーム14a上面との間には、各針棒18
を常に上方向に付勢した針棒保持スプリング24がそれ
ぞれ設けられている。このスプリング24の弾性力によ
り、各針棒18は後述する針棒駆動力を受けない限り、
図2〜図4で示されている上死点位置に保持されている
。すなわちこの状態では、前記上死点ストッパー26が
クツション28を介して前記上部横フレーム14aの下
面に押し付けられている。 [0009] 前記各針棒18の下端部には、針止め30によって縫い
針32がそれぞれ装着されている。また各針棒18には
、針止め30と前記針棒抱き20との間において布押え
体100の支持部材102がそれぞれ上下動可能に組付
けられている。 これらの支持部材102は、前記各針棒抱き20と同様
に図2及び図3の左側において突出部103をそれぞれ
備えている。 前記布押え体100は、その下端に前記縫い針32の挿
通可能な布押え部101を有し、かつ上端部はL字状に
形成された板ばね104により前記支持部材102に取
り付けられている。そしてこの板ばね104と布押え体
100とは、ビス105により、布押え体100の上下
方向の位置調整可能に取り付けられてい648− 特開平3−289994 (7) る。 なお、各布押え体100は、前記針棒ケース14におけ
る下部横フレーム14bの前面(図2及び図3の右側面
)に形成された各昇降溝17内にそれぞれ位置し、その
上下動作が案内されるようになっている。さらに各布押
え体100において、下部横フレーム14bの下面で前
記針棒18が貫通している部分100aと前記針止め3
0との間には、コイルスプリング106が組付けられて
いる。これらのスプリング106はそれぞれの布押え体
100を、針棒18に対して相対的に上方向へ付勢して
いる。 [0010] 前記針棒ケース14の前面には、上下のフレーム14a
、14bのほぼ中間位置においてストッパー支持フレー
ム107が固定されている。このフレーム107には、
前記各布押え体100と対応する箇所においてストッパ
ー108がビス109でそれぞれ取り付けられている。 これらのストッパー108は、前記スプリング106の
付勢力を受けている各布押え体100を受は止めて、そ
の上死点位置を決定している。すなわち各布押え体10
0は、後述する布押え駆動力を受けない限り、図面に示
されているように前記ストッパー108で受は止められ
た上死点の位置に保持されている。 なお前記針棒ケース14には、各針棒18と対応する箇
所において天秤38がそれぞれ配置されている。これら
の天秤38は、針棒ケース14に両端が支持された一本
の天秤軸39の軸上においてそれぞれ回動可能に支持さ
れ、かつこの天秤軸39の軸芯を中心とするギヤ38a
をそれぞれ備えている。 一方、前記アーム12には図2及び図3で示されている
ように、前記各針棒18と平行な一本の基針棒40が配
置されている。この基針棒40の軸上には第一昇降体4
1及び第二昇降体90が、それぞれ上下動可能に組付け
られている。これらの両昇降体41.90には、第一駆
動部材42及び第二駆動部材92がそれぞれ組付けられ
ている。これらの両駆動部材42.92は、それぞれの
昇降体41.90と一体の関係で前記基針棒40に沿っ
て上下動作する。また両駆動部材42.92はそれぞれ
の昇降体41.90に対して基針棒40の軸芯回りに回
動できるようになっている。 649− [0011] なお図1に前記基針棒40の軸上の雨昇降体41.90
及び再駆動部材42゜92と、前記針棒18の針棒鞄き
20及び布押え体100の支持部材102との関係が外
観斜視図によって示されている。 この図1からも明らかなように再駆動部材42.92に
は、基針棒40の軸上に設けられたトーションスプリン
グ46.96の弾性力が作用している。この弾性力によ
って再駆動部材42.92は、常には図面に示されてい
るリターン位置に保持されている。そして再駆動部材4
2.92はそれぞれのスプリング46゜96の弾性力に
抗して、すでに説明したように基針棒40の軸芯回りに
図1の矢印方向へ回転可能である。 前記第一駆動部材42の前面側(図2及び図3の右側)
には、上下一対の係合突片43,44が一体に形成され
ている。これら再係合突片43,44の間には前述した
アーム12に対する針棒ケース14のスライドによって
選択された一本の針棒18の前記突出部22が係合する
。また、この第一駆動部材42の外周には、上下方向に
関して平坦な押圧面45が形成されている。この押圧面
45は、後述のジャンプ指令時に作動するジャンプ駆動
機構Cを通じて押圧力を受け、これによって第一駆動部
材42が図1の矢印方向に回転する。 前記第二駆動部材92の前面側(図2及び図3の右側)
には、第一駆動部材42と同様に上下一対の係合突片9
3,94が一体に形成されている。これら再係合突片9
3,94の間には、前記のようにして選択された針棒1
8の軸上の前記布押え体100の前記突出部103が係
合する。 また前記第二駆動部材92の外周には、張出部95が形
成されている。一方、前記第一駆動部材42の外周の支
持突部47には、下方向に延びる連動ロッド98の上端
部が固定されている。そしてこの連動ロッド98の下端
部は、前記第二駆動部材92の張出部95に接近して対
向している。したがってジャンプ指令時に第一駆動部材
42が図1の矢印方向に回転すると、前記連動ロッド9
8及び張出部95を通じて第二駆動部材92も同方向に
回転することとなる。 すなわちこの実施例では前記連動ロッド98及び張出部
95により、ジャンプ時における第一駆動部材42及び
第二駆動部材92の間の連動機構りが第一伝達機構及び
第二伝達機構され特開平3−289994 (9)でい
る。 [0012) 図2及び図3で示されているように、前記アーム12の
内部には各ミシンヘッドHに渡って貫通するミシン主軸
50が配置されている。このミシン主軸50は図示しな
いミシン駆動モータの回転力を受けて回転する。そして
アーム12内に位置するミシン主軸50の軸上には、針
棒駆動カム52、天秤駆動カム62、ジャンプ用のカム
70及び布押え体駆動カム110が、それぞれミシン主
軸50と共に回転するように設けられている。 まず前記針棒駆動カム52の回転が、前記第一昇降体4
2の上下動作に変換される第一伝達機構Aについて説明
する。主として図3から明らかなように、駆動レバー5
5の一端部(図3の左端部)は、前記アーム12に固定
の支持軸56に対して回動可能に支持されている。この
駆動レバー55の他端部は前記第一昇降体41に対し、
リンク58を介して連結されている。また図3に示され
ているように、前記針棒駆動カム52の外周にはロッド
54の一端のリング状部分が結合されている。このロッ
ド54の他端部は前記駆動レバー55の中間部にピン5
7で結合されている。したがって前記針棒駆動カム52
の回転は、前記ロッド54を通じて駆動レバー55の支
持軸56回りの動きに変換される。そしてこの駆動レバ
ー55の動きは、リンク58を通じて前記第一昇降体4
1を第一駆動部材42と共に基針棒40に沿って上下動
作させる。 [0013] 次に前記布押え体駆動カム110の回転が、前記第二昇
降体90の上下動作に変換される第二昇降体を個別につ
いて説明する。主として図2から明らかなように駆動レ
バー112の一端部(図2の左端部)は、前記アーム1
2に固定の支持軸113に対して回動可能に支持されて
いる。この駆動レバー112のほぼ中間部には、前記カ
ム110のカム溝111に係合したカムフォロワ115
が取り付けられている。 また別のレバー116の一端部(図2の左端部)は、前
記第一伝達機構Aにおける駆動レバー55の回動支点と
兼用の支持軸56により回動可能に支持されている。こ
のレバー116の他端部は前記第二昇降体90に対し、
リンク119を651− 特開平3−289994 (10) 介して連結されている。またこのレバー116のほぼ中
間部と、前記駆動レバー112の先端部とは連結リンク
114によって連結されている。 したがって布押え体層動カム110の回転は、前記駆動
レバー112の支持軸113回りの動きに変換される。 この駆動レバー112の動きに連動して、前記レバー1
16が支持軸56回りに回動する。そしてこのレバー1
16の動きが第二昇降体90を第二駆動部材92と共に
基針棒40に沿って上下動作させる。 [0014] 次に前記ジャンプ用のカム70の回転と、ジャンプ指令
の信号とによって作動するジャンプ駆動機構Cについて
説明する。 図5に図3の主要部が拡大して示され、図6に図5のV
I−VI線断面図が示されている。これら図5及び図6
において、前記アーム12の側面に固定されたサイドプ
レート13の内側には、レバーリテーナ72が固定され
ている。またサイドプレート13の外側にはソレノイド
73が固定されている。このソレノイド73のステータ
74の端部は、前記サイドプレート13及びレバーリテ
ーナ72を貫通してアーム12の内部に臨んでいる。そ
してステータ74の端部には、アーム12の内部側から
支持筒77がソレノイド73と同軸芯状に結合されてい
る。 図6から明らかなように前記ソレノイド73のプランジ
ャ75は、ソレノイド73の通電がオフの状態ではリタ
ーンスプリング76の弾性力により前記支持筒77の端
面から突出しない位置に押し戻されている。そこでソレ
ノイド73のコイルが通電されると、プランジャ75が
前記リターンスプリング76の弾力に抗して図6の仮想
線で示されているように支持筒77の端面から突出する
。 前記ソレノイド73のプランジャ75と同志で、かつレ
バーリテーナ72がら突出した状態に位置している前記
支持筒77の外周には、図3及び図5から明らかなよう
にL字状に形成されたローラレバー82の一端部が回動
可能に支持されている。このローラレバー82の他端部
は、前記基針棒40に向かって延びており、その先端部
にはローラ83が回転自在に取付けられている。このロ
ーラ83は基針棒40に沿って上下動作する前記第一駆
動部材42の押圧面45に対して接触可能に位置してい
る。 ただしローラレバー82には、前記ローラ83を第一駆
動部材42の押圧面4−652 = 特開平3−289994 (11) 5から引き離す方向のスプリング84の弾性力が前記支
持筒77の軸芯回りに作用している。この弾性力を受け
ているローラレバー82は、レバーリテーナ72に固定
されたストッパー85に当たって位置決めされ、この状
態での前記ローラ83は上下動作中の第一駆動部材42
の押圧面45に対して僅かに離れている。 [0015] 前記ローラレバー82のほぼ中間位置には、カムレバー
80がピン87によって回動可能に結合されている。こ
のカムレバー80の一端部にはカムフォロワ86が設け
られている。またカムレバー80には、カムフォロワ8
6を前記ジャンプ用のカム70の外周面に押し付ける方
向のスプリング88の弾性力が、前記ピン87の軸芯回
りに作用している。なおりムレパー80において前記カ
ムフォロワ86と反対側の先端86aは、前記ソレノイ
ド73の支持筒77の端面近くに位置している。 前記ソレノイド73がオフの状態にあって、そのプラン
ジャ75が図6の実線で示されている状態にあるとき、
前記カムレバー80はジャンピング用のカム70の回転
に連動してピン87の軸芯回りに回動する。ソレノイド
73が通電゛されてオン状態になると、プランジャ75
がリターンスプリング76の弾性力に逆らって図6の右
方向に移動する。これにより図6の仮想線で示されてい
るように、プランジャ75の先端が支持筒77の端面か
ら突出する。この状態においては、カムレバー80の先
端86aがプランジャ75の先端部の外周に干渉するこ
ととなり、ピン87を支点とするカムレバー80の回転
動作が阻止される。したがって、この状態でのカムレバ
ー80とローラレバー82とは共に支持筒77の軸芯回
りに回動する。すなわち前記ソレノイド73及びそのプ
ランジャ75は、カムレバー80の回動をローラレバー
82に伝達し、あるいはその伝達を遮断するクラッチ機
構として機能する。 なお、前記天秤駆動カム62の回転は、天秤駆動レバー
64.65の動作を通じて、すでに説明したように天秤
38を天秤軸39の軸芯回りに回動させる。すなわち両
天秤駆動レバー64.65は、アーム12に固定された
支持軸66の軸芯回りに相互に一体関係で回動可能に支
持されている。そして一方の天秤駆動レバー64の先端
には、天秤駆動カム62のカム溝63に係合するカムフ
ォロワ6653− 特開平3−289994 (12) 7が設けられている。また他方の天秤駆動レバー65の
先端には天秤38のギヤ38aに噛み合う駆動ギヤ65
aが設けられている。 [0016] 前記第一伝達機構及び第二伝達機構のミシンにおいて、
ミシンヘッドHのアーム12に対し針棒ケース14が図
4の左右方向にスライド操作されると、これによって選
定された一本の針棒18の前記突出部22が、前記第一
駆動部材42の係合突片43,44の間に係合する。こ
の針棒18の選定と同時に、その軸上に組付けられてい
る前記布押え体100の突出部103が、第二駆動部材
92の係合突片93,94の間に係合する。一方、前記
各天秤38についても選択された針棒18と対応する一
つの天秤38のギヤ38aが天秤駆動レバー65の駆動
ギヤ65aに噛み合う。 そこでミシン主軸50の回転により、針棒駆動カム52
を含む前記第一伝達機構Aと、布押え体層動カム110
を含む前記第二昇降体を個別とのそれぞの動作を通じて
前記第一昇降体41及び第二昇降体92がそれぞれ基針
棒40に沿って互いに所定のタイミングで昇降動作を繰
り返す。これら両昇降体41.90のそれぞれと共に昇
降動作する前記第一駆動部材42及び第二駆動部材92
により、選択された一本の針棒18とその布押え体10
0がそれぞれ昇降駆動される。 [0017] 図7に前記針棒18及び布押え体100が下死点に達し
た状態が図2と対応する断面図で示されている。すなわ
ち前記針棒18及び布押え体100は図2及び図3に示
されている上死点位置と図7で示されている下死点位置
との間で昇降駆動される。 なお前記布押え体100は、前記第二駆動部材92から
昇降駆動を受ける支持部材102に対し、前記板ばね1
04によって結合されている。このため布の折り重ね部
分などのように、前記布押え部101による布押さえ点
が部分的に高くなり、これに伴って布押え体100に過
大な負荷が生じた場合でも、この負荷は前記板ばね10
4の弾性変形によって吸収される。一方、前記各天秤3
8については、すでに説明したように天秤駆動カム62
の回転によって連動する天秤駆動レバー64.65の動
作を通じて、選択された針棒18に対応するーっの天秤
38が天秤軸39の軸芯回りに動作する。 654− 特開平3−289994(13) [0018] 次に前記ジャンプ駆動機構Cの機能について説明する。 前記ミシン主軸50の軸上のジャンプ用のカム70の回
転により、カムレバー80がカムフォロワ86を通じて
作動力を受ける。しかし前記ソレノイド73がオフの状
態にあるときはすでに説明したようにカムレバー80が
ローラレバー82に対しピン87を支点として回動を繰
り返すだけである。 さてミシン制御系からのジャンプ指令の信号により、前
記ソレノイド73がオンになると、プランジャ75の先
端が図6の仮想線で示されているように支持筒77の端
面から突出する。これによってカムレバー80とローラ
レバー82とは共に支持筒77を支点として回動する。 したがってこのジャンプ指令時においては、前記カム7
0の回転により、基針棒40の軸上の第一駆動部材42
の押圧面45がローラレバー82のローラ83で押され
る。これによって第一駆動部材42は基針棒40の軸芯
回りに図1の矢印で示されている方向へ回転する。 [0019] 前記第一駆動部材42の回動により、前記連動機構りの
第一伝達機構及び第二伝達機構部材である連動ロッド9
8を通じて第二駆動部材92の張出部95が押される。 これにより第二駆動部材92も、基針棒40の軸芯回り
に図1の矢印で示されている方向へ回転する。この第一
駆動部材42の回転によってその係合突片43,44が
針棒18の突出部22から外れる。したがって第一駆動
部材42から針棒18への昇降駆動の伝達が解除される
。また第二駆動部材92の回転により、その係合突片9
3゜94が布押え体100の突出部103から外れる。 これによって第二駆動部材92から布押え体100への
昇降駆動の伝達が解除される。 これによって当該ミシンヘッドHはジャンプ状態となる
。なおこのジャンプ状態において針棒18は針棒保持ス
プリング24の弾性力により、前記上死点ストッパー2
6がクツション28を介して針棒ケース14の上部横フ
レーム14a下面に押しつけられた上死点位置に保持さ
れる。また布押え体100は、前記スプリング106の
弾性力により針棒ケース14のストッパー支持フレーム
107に設けられたストッパー108で受は止められた
上死点位置に保持される。 [00201 655− 特開平3−289994 (14) ジャンプ指令の信号が解除された状態で、前記第一駆動
部材42及び第二駆動部材92が下死点位置から上昇し
てくると、両部動部材42.92の上側の係合突片43
,93の斜面43a、93aが、前述したように上死点
で待機している針棒18及び布押え体100のそれぞれ
の突出部22,103にそれぞれ干渉する。この干渉に
伴う作用力によって両部動部材42.92は、前記スプ
リング46.96の弾力に抗してジャンプ時と同方向へ
回転する。そして針棒18の突出部が第一駆動部材42
の係合突片43,44の間に位置したところで第一駆動
部材42は元の回転位置に戻る。また布押え体100の
突出部103が第二駆動部材92の突片93,94の間
に位置したところで、第二駆動部材92は元の位置に戻
る。この結果、針棒18及び布押え体100にはそれぞ
れの駆動部材42゜92を通じて再び昇降駆動が伝達さ
れる。 [0021] このように布押え体100を針棒18とは別の駆動部材
92によって昇降駆動させることにより、その昇降スト
ロークを他の部材によって規制する必要がなくまた充分
な布押さえ力を得ることができる。このため布押え体1
00の上下動作に伴う騒音の軽減と同時に布の浮き上が
りといった不都合の発生が回避される。 なお前記連動機構りについては、その連動ロッド98を
第二駆動部材92に固定し、第一駆動部材42に連動ロ
ッド98と接触可能な張出部を第一伝達機構及び第二伝
達機構したものに代えることも可能である。 [0022] 実施例2 図8に連動機構りの他の実施例が図1と対応させた外観
斜視図によって示されている。この実施例においては基
針棒40の軸上に、第1駆動部材42の上部から第二駆
動部材92の下部にわたる長さの連動部材120が、こ
の基針棒40の軸芯回りに回転できるように組付けられ
ている。一方、第一駆動部材42及び第二駆動部材92
には連動部材120に接触可能なピン122,123が
それぞれ固定されている。 すなわちこの実施例では、前記連動部材120及びピン
122,123によって連動機構りが第一伝達機構及び
第二伝達機構されている。またこの実施例でのジャンプ
駆動機構Cは、例656− 特開平3−289994 (15) えばソレノイド等のアクチュエータが用いられる。そこ
でジャンプ指令時においては、ソレノイド等のアクチュ
エータによって前記連動部材120が図8に示されてい
る矢印X方向の力を受ける。これによって前記ピン12
2,123を通じて第一駆動部材42及び第二駆動部材
92が共に図8の矢印方向に回転し、もって実施例1の
場合と同様に針棒18及び布押え体100に対するそれ
ぞれの昇降駆動が解除される。 なお実施例2が示されている図8において実施例1の図
面と同一もしくは均等第一伝達機構及び第二伝達機構と
考えられる部材には、図面に同一符号を付して重複する
説明は省略する。 また次の実施例3以降についても同様の考えで、重複す
る説明は省略する場合がある。 [0023] 実施例3 図9に布押え体100と支持部材102との連結部の他
の実施例が針棒18と共に断面図で示されている。この
図面から明らかなように本実施例では、布押え体100
の支持部材102が前記突出部103を有する部材10
2Aと布押え体100側の部材102Bとに分割されて
いる。これら両部材102A、102Bは、当然のこと
ながら針棒18に沿って上下動可能であり、カリ相互の
間には実施例1の板ばね104に代わるコイルスプリン
グ124が設けられている。 すでに説明したように布押え体100に過大な負荷が生
じた場合には、前記コイルスプリング124を押し縮め
つつ両部材102A、102Bの間の寸法が変化し、こ
のときの負荷が吸収される。 なおこの実施例の布押え体100は、前記部材102B
に対しビス130で取付けられ、この布押え体100の
取付は孔132は上下方向に長い長孔となっている。し
たがってこの取付は孔132の範囲で布押え体100の
上下位置(下死点位置)の調整が可能である。 [0024] 実施例4 図10及び図11に実施例3をさらに変更した例が示さ
れている。本実施例の支持部材102は、針棒18に沿
って上下動可能なスリーブ102aと突出部1657− 特開平3−289994 (1B) 03とで第一伝達機構及び第二伝達機構されている。そ
して突出部103のクランプ部103aが、スリーブ1
02aの下端寄りの外周に対しボルト125の締付けに
より固定されている(図11参照)。また布押え体10
0はスリーブ102aの外周に対し、上下動可能に組付
けられている。この布押え体100の上下画側には、ス
リーブ102aの外周に固定されたスナップリング12
7,126がそれぞれ配置され、上側のスナップリング
126と布押え体100との間にはコイルスプリング1
24が設けられている。なお下側のスナップリング12
7と布押え体100との間にはクツションリング128
が設けられている。 この実施例4においても、布押え体100に過大な負荷
が生じた場合には、この布押え体100が前記コイルス
プリング124を押し縮めつつスリーブ102aに沿っ
て上方へ変位し、このときの負荷が吸収される。しかも
本実施例は前記実施例3と比較して針棒18に対する支
持部材102の組付は性がよい。 またこの実施例では前記ボルト125の締付けを弛め、
前記スリーブ102aに沿って突出部103の上下位置
を調整することができる。これにより実施例3の場合と
同様に、布押え体100の上下位置(下死点位置)が調
整される。 [0025] 次に前記第二昇降体を個別の各種変更例を図12〜図1
9によって説明する。 実施例5 図12にミシンヘッドHの一部が断面図で示され、図1
3に第二昇降体を個別の作動状態がスケルトン図で示さ
れている。これらの図面から明らかなように、本実施例
の布押え体躯動カム110の中心aはミシン主軸50の
軸心0に対して偏心しており、このカム110の外周に
は駆動レバー112のリング状部分が相対回転可能に結
合されている。 一方、L形状のレバー116はミシンアーム12に対し
、支持軸56により回動可能に支持されている。この支
持軸56から図12の上方向に延びた端部は、連結リン
ク114とこれを結合するピンb、cとにより前記駆動
レバー112に連結されている。同じく支持軸56から
図面の右方向に延びたレバー116の先端部は、リンク
119とこれを結合するピンd、  eとにより第二昇
降体90に連結されている。 658− 特開平3−289994 (17) また前記駆動レバー112の先端部(図面の下端部)に
は、摺動子152がピンfによって回動自在に取付けら
れている。そしてこの摺動子152は、ミシンアーム1
2の一部に固定されたガイド150によって図面の上下
方向へ案内されるようになっている。なお摺動子152
が取付けられている前記ピンfは、前記ミシン主軸50
の軸心Oから真下に下ろした直線上に位置している。 [0026] この実施例5の第二昇降体を個別においては、前記ミシ
ン主軸50の回転駆動により布押え体層動カム110が
ミシン主軸50の軸心0を中心として回転する。 これにより前記駆動レバー112は、その摺動子152
がガイド150に案内されながら図13の実線、破線あ
るいは一点鎖線で示されているように作動する。 このときの前記ピンCの図面左右方向の変位が連結リン
ク114を通じてレバー116に伝えられ、このレバー
116が支持軸56回りに回動する。この回動に連動し
て第二昇降体90が第二駆動部材92と共に基針棒40
に沿って上下に駆動される。 さて図13から明らかなように、前記第二昇降体90(
ピンeで示す)の下死点と対応する破線の状態から同じ
く第二昇降体90の上昇開始点と対応する一点鎖線の状
態までの範囲Nにおける前記ピンCの軌跡が、このとき
のピンb1を中心とする円弧と一致している。したがっ
てこの範囲Nにおいては前記レバー116が回動せず、
当然に第二昇降体90も駆動されない。すなわちこの範
囲Nにおいて、布押え体100は針板上の布を押えた状
態に保持される。なお図13の実線は第二昇降体90の
上死点と対応する状態が示されている。 [0027] このように布押え体100に要求される作動特性を、実
施例1のように駆動カム110のカム溝111の形状に
頼っているものと比較して本実施例の第二昇降体を個別
はその動作が円滑となる。このことは次以降の実施例に
ついても同様である。 [0028] 実施例6 図14及び図15に実施例6の第二昇降体を個別が示さ
れている。この実施例に659− 特開平3−289994 (1g) いおいては、その第一伝達機構及び第二伝達機構のほと
んどが前記実施例5と同様であるので、主として再実施
例の相違部分について説明する。まず前記レバー116
が回動可能に支持されている支持軸56には、連結レバ
ー154の一端部が同じく回動可能に支持されている。 そしてこの連結レバー154の他端部は、前記駆動レバ
ー112の先端部に対しピンgによって相対回動可能に
結合されている。 この実施例6においても図15で示されているように、
第二昇降体90(ピンeで示す)の下死点と対応する破
線の状態から同じく第二昇降体90の上昇開始点と対応
する一点鎖線の状態までの範囲NにおけるピンCの軌跡
が、このときのピンb1を中心とする円弧と一致してい
る。したがってこの範囲Nにおいて布押え体100は針
板上の布を押えた状態に保持される。なお図15の実線
は第二昇降体90の上死点と対応する状態が示されてい
る。 [0029] 実施例7 図16及び図17に前記実施例6の変更例が示されてい
る。この実施例では連結レバー154が、駆動レバー1
12との関係において実施例6とは逆方向(図面の右方
向)に向けて配置されている。つまり連結レバー154
の一端部は駆動レバー112の先端部に対しピンgで回
動可能に結合され、がっ他端部はミシンアーム12に固
定された軸156に対して回動可能に支持されている。 この実施例7においても図17から明らかなように、第
二昇降体90の下死点から上昇開始点までの範囲Nにお
けるピンCの軌跡が、このときのピンb1を中心とする
円弧と一致し、前記と同様の機能を果たす。 [0030] 実施例8 図18及び図19に実施例8の第二昇降体を個別が示さ
れている。この実施例では、前記実施例6の場合と同様
に連結レバー154の一端部が支持軸56に対して回動
可能に支持され、かつ連結レバー154の他端部が駆動
レバー112の先端部に対しピンgによって相対回動可
能に結合されている。また支持軸56にはL形状のレバ
ー116に代わる真っすぐのレバー160の一端部が回
動可能に支持され、このレバー160の他端部は、リン
ク119とこれを結合するピンd。 660− 特開平3−289994 (19) eとにより第二昇降体90に連結されている。 前記レバー160のほぼ中間部の下方には、ミシンアー
ム12に固定の軸166が配置されている。この軸16
6には回動アーム162の下端部が回動自在に支持され
ている。この回動アーム162には、その上端部に開放
された溝164が所定の範囲にわたって形成されており
、ここには前記駆動レバー112に固定されたピンhが
係合している。しかもこの回動アーム162と前記レバ
ー160とは、連結リンク118及びその両端の各ピン
i、jにより相互に連結されている。 [0031] この実施例8においては、布押え体層動カム110の回
転に伴う前記駆動レバー112の作動により、前記ピン
hと溝164との係合を通じて前記回動アーム162が
軸166回りに回動する。このアーム162の回動が前
記連結リンク118及びピンi、jを通じてレバー16
0に伝えられ、このレバー160が支持軸56回りに回
動する。この回動に連動して第二昇降体90が第二駆動
部材92と共に基針棒40に沿って上下に駆動される。 そして図19から明らかなように、前記第二昇降体90
(ピンeで示す)の下死点と対応する破線の状態から同
じく第二昇降体90の上昇開始点と対応する一点鎖線の
状態までの範囲Nにおいて、前記ピンhの移動軌跡は上
下方向への直線となる。したがってこの範囲Nにおいて
は前記回動アーム162が回動せず、当然のことながら
レバー160及び第二昇降体90も作動されない。もっ
てこの範囲Nにおいては、布押え体100が針板上の布
を押えた状態に保持される。 [0032] 以上本発明の各種実施例を説明したが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではなく、種々の実施態様が
含まれている。 例えば、前記第一駆動部材42及び第二駆動部材92は
基針棒40の軸上において回転可能に組付けられている
が、これは基針棒40と平行な別の軸上において回転可
能に組付けられた第一伝達機構及び第二伝達機構として
もよい。 [0033]
【発明の効果】
661− 特開平3−289994 (20) このように本発明は、ミシン主軸の回転に連動させて針
棒と布押え体とをそれぞれ個別に上下動作させることで
、布押え体の上下動作に伴う騒音が低減されるとともに
、縫製不良や糸切れも防止できる。特に本発明では、ジ
ャンプ指令時において単一のジャンプ駆動機構の作動に
より針棒及び布押え体の上下動作を同時に停止させるこ
とができるため、その制御が正確で、かつ機構の簡素化
を図ることができる。 [0034、
【図面の簡単な説明】
【図1】 基針棒側の両部動部材と針棒側との関係を表した外観斜
視図である。
【図2】 ミシンヘッドの縦断面図である。
【図3】 ミシンヘッドの異なる箇所を表した縦断面図である。
【図4】 図2あるいは図3の右側からみた概略図である。
【図5】 図3の主要部を表した拡大図である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 針棒及び布押え体が下死点に達した状態を表した縦断面
図である。
【図8】 実施例2を図1と対応させて表した外観斜視図である。
【図9】 実施例3を表した布押え体の一部の縦断面図である。
【図101 実施例4を表した布押え体の一部の縦断面図である。 【図11】 662− 特開平3−289994 (21) 図10のXI−XI線断面図である。
【図12】 実施例5を表したミシンヘッドの一部の縦断面図である
【図13】 実施例5の第二伝達機構の作動を表したスケルトン図で
ある。
【図14】 実施例6の第二伝達機構を表した第一伝達機構及び第二
伝達機構図である。 [0035]
【図15】 実施例6の第二伝達機構の作動を表したスケルトン図で
ある。
【図16】 実施例7の第二伝達機構を表した第一伝達機構及び第二
伝達機構図である。
【図17】 実施例7の第二伝達機構の作動を表したスケルトン図で
ある。
【図18】 実施例8の第二伝達機構を表した第一伝達機構及び第二
伝達機構図である。
【図19】 実施例8の第二伝達機構の作動を表したスケルトン図で
ある。
【図20】 従来のミシンヘッドの縦断面図である。
【図21】 図20の針棒及び布押え体が下死点に達した状態を表し
た断面図である。 [0036]
【符号の説明】
18  針棒 40  基針棒 41  第一昇降体 90  第二昇降体 42  第一駆動部材 =663− 2 50 00 01 第二駆動部材 ミシン主軸 布押え体 布押え部 第−伝達機構 第二伝達機構 ジャンプ駆動機構 連動機構 664− 特開平3−289994 (22)
【書類基】
【図1】 図面 665− 特開平3−289994 (21)
【図2】 −666− 特開平3−289994 (24)
【図3】 −667− 特開平3−289994 (25)
【図4】 −668− 特開平3−289994 (2B)
【図5】 −669− 特開平3−289994 (27)
【図6】 −670− 特開平3−289994 (2B)
【図7】 −671− 特開平3−289994 (29)
【図8】 −672− 特開平3−289994 (30)
【図9】 −673− 特開平3−289994 (31)
【図10】
【図11】 674− 特開平3−289994 (32)
【図12】 −675− 特開平3−289994 (33)
【図13】 −676− 特開平3−289994 (34)
【図14】 −677− 特開平3−289994 (36)
【図15】 −678− 特開平3−289994 (36)
【図16】 −679− 特開平3−289994 (37)
【図17】 −680− 特開平3−289994 (38)
【図18】 −681− 特開平3−289994 (35り
【図19】 −682= 特開平3−289994 (40)
【図20】 −683− 特開平3−289994 (41)
【図21】 =684− 特開平3−289994 (42)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端に縫い針が装着され、かつ上下動作可
    能に設けられた針棒と、下端に布押え部を有し前記針棒
    に対して相対的な上下動作が可能に組付けられた布押え
    体と、前記針棒と平行に設けられた基針棒と、この基針
    棒に対してそれぞれ上下動作可能に組付けられた針棒駆
    動用の第一昇降体及び布押え体駆動用の第二昇降体と、
    ミシン主軸の回転にそれぞれ連動して前記第一昇降体及
    び第二昇降体を個別に昇降駆動させる第一伝達機構及び
    第二伝達機構と、前記両昇降体に対して基針棒と平行な
    軸芯回りの回転が可能に装着され、常には前記針棒及び
    布押え体に昇降駆動を伝達する回転位置に保持された第
    一駆動部材及び第二駆動部材と、ジャンプ指令の信号に
    よって作動する単一のジャンプ駆動機構と、このジャン
    プ駆動機構の作動に基づいて前記両駆動部材を、前記針
    棒及び布押え体への駆動伝達が解除されるジャンプ位置
    へそれぞれ同時に回動させる連動機構とを備えたミシン
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