JP2752482B2 - 針棒のジャンピング方法及びその装置 - Google Patents

針棒のジャンピング方法及びその装置

Info

Publication number
JP2752482B2
JP2752482B2 JP34398789A JP34398789A JP2752482B2 JP 2752482 B2 JP2752482 B2 JP 2752482B2 JP 34398789 A JP34398789 A JP 34398789A JP 34398789 A JP34398789 A JP 34398789A JP 2752482 B2 JP2752482 B2 JP 2752482B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle bar
jumping
driving member
lever
bar driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34398789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03205095A (ja
Inventor
郁夫 田島
悟 鈴木
洋一 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd filed Critical Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Priority to JP34398789A priority Critical patent/JP2752482B2/ja
Publication of JPH03205095A publication Critical patent/JPH03205095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2752482B2 publication Critical patent/JP2752482B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主として工業用ミシンにおいて針棒の駆動
をジャンピング信号に基づいて停止させるためのジャン
ピング方法及びその装置に関する。
[従来の技術] 第8図及び第9図に従来の工業用ミシンのジャンピン
グ装置が開示されている。これらの図面から明らかなよ
うに、基針棒40の軸上には針棒駆動部材94がミシン主軸
50の回転に連動して昇降動作可能に設けられている。こ
の針棒駆動部材94には第8図の右側において上下一対の
係合突片96,97が形成されている。これらの係合突片96,
97には、針棒18に固定された針棒抱き20の突出ピン22
が、図面の上下方向に関して係合している。したがっ
て、この針棒18は針棒駆動部材94の昇降動作に連動して
昇降動作する。
ジャンピング信号によって第9図に示されているソレ
ノイド90のプランジャ92が、図面の仮想線で示されてい
る状態に突出すると、前記基針棒40に沿って上昇してき
た前記針棒駆動部材94のジャンピング用切換え面100が
前記プランジャ92に当たる。そして針棒駆動部材94の上
昇に伴い、プランジャ92と前記ジャンピング用切換え面
100の斜面部101との作用により、針棒駆動部材94が基針
棒40の軸心回りに第9図の矢印方向へ回転する。これに
よって針棒駆動部材94の前記係合突片96,97が前記針棒
抱き20の突出ピン22から外れる。この結果、針棒駆動部
材94の昇降動作にかかわらず針棒18の昇降動作が停止し
てジャンピング状態となる。
[発明が解決しようとする課題] 第8図及び第9図に示されている構成のジャピング装
置によれば、ジャンピング信号を受けたときの前記針棒
駆動部材94の回転タイミングは、前記ソレノイド90のプ
ランジャ92の位置と針棒駆動部材94のジャンピング用切
換え面100の斜面部101の形状とに基づいて制御される。
そして針棒駆動部材94の昇降動作が、その上死点から下
降動作に移ったとき、一定ストロークの間は針棒駆動部
材94をジャンピングのための回転位置に保持し、針棒駆
動部材94の上側の係合突片96が前記針棒抱き20の突出ピ
ン22に引っ掛かるのを避ける必要がある。そのために前
記ジャンピング用切換え面100は、斜面部101に続く垂直
面部102を備えている。
そこでジャンピング制御時における針棒駆動部材94の
上昇過程をみたとき、この針棒駆動部材94が上死点に至
る前に前記ソレノイド90のプランジャ92に対してジャン
ピング用切換え面100の垂直面部102が対応位置し、前記
針棒抱き20の突出ピン22から針棒駆動部材94の前記係合
突片96,97が外れる。
すなわち前記針棒18は、その上死点の手前において針
棒駆動部材94による拘束が解除されることとなる。この
結果、ジャンピング信号が入った時の針棒18は、その上
死点ストッパー26が針棒ケース14の横フレーム14a下面
に勢いよく当たって受止められ、これがジャンピング時
における騒音発生の原因となる。
またジャンピング制御時において針棒駆動部材94が上
昇してくると、前記ジャンピング用切換え面100の斜面
部101がソレノイド90のプランジャ92に対して強く当た
る。これによって生じる打音もジャンピング時の騒音の
一要因となっている。
本発明の技術課題は、ジャンピング時の針棒を例えば
その上死点から下降動作に移る直前まで針棒駆動部材に
よって拘束でき、また針棒駆動部材とソレノイドのプラ
ンジャとの間での打音の発生も解消できるジャンピング
方法及びその装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、本発明における針棒のジ
ャンピング方法は次のように構成されている。
すなわちミシン主軸の回転に連動して針棒駆動部材が
基針棒に沿って昇降動作し、この針棒駆動部材の動作に
よって針棒を昇降動作させるとともに、針棒駆動部材を
前記基針棒の軸心回りにジャンピング位置へ回転させる
ことで針棒駆動部材から針棒への駆動力伝達を遮断する
方法において、前記ミシン主軸に固定されたカムの回転
によってジャンピング用第一レバーを作動させる。そし
てジャンピング信号を受けたときに前記第一レバーの動
きをジャンピング用第二レバーに伝達し、この第二レバ
ーの動きによって前記針棒駆動部材をジャンピング位置
へ回転させる。
また、この方法においてジャンピング時に前記針棒駆
動部材をジャンピング位置へ回転させるタイミングは、
前記針棒の昇降動作の上死点に可能な限り近づけて設定
するのがよい。
また、本発明における針棒のジャンピング装置は次の
ように構成されている。
まずミシン主軸の回転に連動して針棒駆動部材を基針
棒に沿って昇降動作させ、この針棒駆動部材の動作によ
って針棒を昇降動作させるとともに、針棒駆動部材を前
記基針棒の軸心回りにジャンピング位置へ回転させるこ
とで針棒駆動部材から針棒への駆動力伝達が遮断される
ように構成され、前記ミシン主軸に固定されたカムと、
このカムの回転によって作動するジャンピング用第一レ
バーと、前記針棒駆動部材に対しその昇降動作方向に関
して平坦に形成された押圧面と、この押圧面を押す方向
への作動が可能なジャンピング用第二レバーと、ジャン
ピング信号を受けたときに前記第一レバーとジャンピン
グ用第二レバーとを連動可能に結合するクラッチ機構と
を備えている。
そして前記クラッチ機構によって第一レバーの動きが
第二レバーに伝達されたときに、この第二レバーが前記
押圧面を押して針棒駆動部材をジャンピング位置へ回転
させるように構成されている。
[作用] 前記針棒駆動部材をジャンピング位置へ回転させるタ
イミングは、前記ミシン主軸に固定されたカムの形状に
よって決定される。したがって針棒駆動部材の上死点、
すなわち針棒の上死点に可能な限り近い位置で針棒駆動
部材をジャンピング位置へ回転させることも容易とな
る。
この結果、ジャンピング信号が入力されたときの前記
針棒は、その上死点に可能な限り近い位置まで前記針棒
駆動部材によって拘束させることとなる。このことは、
上昇してきた針棒の上死点ストッパーが針棒ケースに勢
いよく打ちつけられるといった現象が回避される。
また本発明の装置において、ジャンピング信号を受け
たときには前記カムの回転に連動しているジャンピング
用第一レバーの動きが、前記クラッチ機構によってジャ
ンピング用第二レバーに伝達される。そうすると、この
第二レバーがカムの回転に基づく所定のタイミングで前
記針棒駆動部材の押圧面を押すこととなり、この針棒駆
動部材をジャンピング位置に回転させる。したがって、
この針棒駆動部材を回転させるために特別な衝撃音を伴
うこともない。
[実施例] 次に本発明の一実施例を第1図〜第7図によって説明
する。なお以下の実施例は、多頭多針タイプの工業用ミ
シンに本発明のジャンピング手段を適用したものであ
る。
第1図にミシンヘッドHが縦断面で示され、第2図に
第1図の右側面図(正面図)が示されている。これら第
1図及び第2図において、前記ミシンヘッドHはアーム
12と針棒ケース14とを備えている。
針棒ケース14はアーム12の前面(第1図の右側面部)
に配置され、リニアベアリング16によりアーム12に対し
て第2図の左右方向へスライド可能に組付けられてい
る。またアーム12の背面部(第1図の左側面部)はミシ
ンフレーム10に固定されている。すなわちミシンフレー
ム10には、前記アーム12及び針棒ケース14を備えた複数
個のミシンヘッドHが、所定の間隔で配列されている。
前記針棒ケース14には図面の上下方向へ昇降動作可能
な複数本(本実施例では6本)の針棒18が、第2図の左
右方向に関して一定の間隔で組付けられている。各針棒
18のほぼ中間位置には針棒抱き20がそれぞれ固定されて
いる。各針棒抱き20は、後述する針棒駆動部材42側(第
1図の左側)において突出ピン22をそれぞれ備えてい
る。また各針棒18において前記針棒抱き20の上側には上
死点ストッパー26が固定されている。
前記各針棒18の上端部のばね受け19と針棒ケース14の
横フレーム14a上面との間には、針棒18を常に上昇させ
る方向に付勢した針棒保持スプリング24が設けられてい
る。このスプリング24の弾性力により、各針棒18のうち
後述する針棒駆動部材42からの駆動力を受けていない針
棒は、前記上死点ストッパー26がクッション28を介して
針棒ケース14の横フレーム14a下面に押付けられた上死
点位置に保持されている。
前記各針棒18の図面下端部には針抱き30によって縫針
32がそれぞれ設けられている。また各針棒18には布押え
34が、それぞれの針棒18に連動して昇降するように組付
けられている。
前記針棒ケース14には、各針棒18と対応する箇所にお
いて天秤38がそれぞれ設けられている。そしてこれらの
各天秤38は、針棒ケース14に両端が支持された一本の天
秤軸39の軸上においてそれぞれ回動可能に支持され、か
つ天秤軸39の軸心を中心とするギヤ38aを備えている。
一方、前記アーム12には第1図で示されているよう
に、一本の基針棒40が前記各針棒18と平行に組付けられ
ている。この基針棒40の軸上には、第3図からも明らか
なようにジャンプベース41及び針棒駆動部材42が組付け
られている。これらのジャンプベース41及び針棒駆動部
材42は相互に一体関係を保って昇降動作することができ
る。また針棒駆動部材42については、基針棒40の軸心回
りに第3図の矢印で示す方向へ回動可能となっている。
なおジャンプベース41の上下二箇所における基針棒40の
軸上には、ジャンプベース41と針棒駆動部材42との間で
トーションスプリング機能を果すジャンプスプリング46
が設けられている。このジャンプスプリング46の弾性力
により針棒駆動部材42は、図面で示されている回転位置
(リターン位置)へ戻され、ジャンプベース41の一部に
当ってその位置に保持されている。
前記針棒駆動部材42の前面側(第1図の右側)には、
上下一対の係合突片43,44が一体に形成されている。こ
れら両係合突片43,44の間には、アーム12に対する針棒
ケース14の前述したスライドにより、一本の針棒18にお
ける針棒抱き20の突出ピン22が選択的に係合する。
さらに針棒駆動部材42の外側面には、その昇降動作方
向に関して平坦な押圧面45が形成されている。この押圧
面45は、後述するジャンピング時においてジャンピング
用第二レバー82のローラ83で押され、針棒駆動部材42を
基針棒40の軸心回りに第3図の矢印方向へ回転させる。
第1図で示されているように前記アーム12の内部に
は、各ミシンヘッドHに渡って貫通したミシン主軸50が
位置している。このミシン主軸50は、図示しないミシン
駆動モータの回転力を受けて回転する。そしてミシン主
軸50のアーム12内に位置する部分の軸上には、針棒駆動
カム52、天秤駆動カム62及びジャンピング用のカム70が
それぞれミシン主軸50と共に回転するように設けられて
いる。
まず前記針棒駆動カム52の回転を前記針棒駆動部材42
の昇降動作に変換して伝達する機構について説明する
と、第4図からも明らかなように駆動レバー55の一端部
(第1図及び第4図の左端部)はアーム12に固定された
支持ピン56に対して回動可能に支持されている。またこ
の駆動レバー55の他端部は、前記ジャンプベース41に回
動可能に結合された連結部58に対し、ピン59によって連
結されている。
また第1図で示されているように、前記針棒駆動カム
52の外周には、ロッド54の一端に形成されたリング状の
部分が摺動可能に嵌合され、このロッド54の他端部は前
記駆動レバー55の中間部に対しピン57によって連結され
ている。したがって針棒駆動カム52の回転は、ロッド54
を通じて駆動レバー55の支持ピン56回りの揺動に変換さ
れる。そしてこの駆動レバー55の揺動は、連結部58を通
じて前記ジャンプベース41を針棒駆動部材42と共に基針
棒40に沿って昇降動作させる。
前記天秤駆動カム62の回転は、天秤駆動レバー64,65
の揺動動作を通じて天秤38を、すでに説明したように天
秤軸39の軸心回りに揺動させる動作(天秤動作)として
伝えられる。すなわち両天秤駆動レバー64,65は、アー
ム12に固定された支持ピン66の軸心回りに相互に一体関
係で回動可能に支持されている。そして一方の天秤駆動
レバー64の先端には、天秤駆動カム62のカム溝63に係合
するカムフォロア67が設けられている。また他方の天秤
駆動レバー65の先端には、天秤38のギヤ38aに噛合う駆
動ギヤ65aが設けられている。
次に前記ジャンピング用のカム70の回転によって前記
針棒駆動部材42を基針棒40の軸心回りに第3図の矢印方
向へ回転させるための伝達機構について説明する。
第5図に第1図の主要部が拡大して示され、第6図に
第5図のVI−VI線断面図が示されている。これら第5図
及び第6図からも明らかなように、アーム12の側面に固
定されたサイドプレート13の内側にはレバーリテーナ72
が固定されている。またサイドプレート13の外側にはソ
レノイド73が固定されている。このソレノイド73のステ
ータ74端部は、前記サイドプレート13及びレバーリテー
ナ72を貫通してアーム12の内部に臨んでいる。そしてス
テータ74の端部には、アーム12の内部側から支持筒77が
ソレノイド73と同軸心状に結合されている。
前記ソレノイド73のプランジャ75は、第6図からも明
らかなように第一プランジャ75aと第二プランジャ75bと
に分かれていいる。第二プランジャ75bは、ソレノイド7
3の通電がオフの状態においてリターンスプリング76に
より前記支持筒77の端面から突出しない位置に戻されて
いる。ソレノイド73のコイルに通電されると、第一プラ
ンジャ75aが第6図の右方向へ移動する。これに連動し
て第二プランジャ75bは、前記リターンスプリング76の
弾力に抗して第6図の仮想線で示すように支持筒77の端
面から突出する。
前記ソレノイド73のプランジャ75と同心で、かつレバ
ーリテーナ72から突出した状態に位置している前記支持
筒77に外周には、第1図及び第5図から明らかなように
L字状に形成されたジャンピング用第二レバー82の一端
部が回転可能に支持されている。この第二レバー82の他
端部は前記基針棒40に向かって延びており、その先端部
にはローラ83が回転自在に取付けられている。このロー
ラ83は基針棒40に沿って昇降動作する前記針棒駆動部材
42の押圧面45に対して接触可能に位置している。ただし
第二レバー82には、前記ローラ83を針棒駆動部材42の押
圧面45から離す方向のスプリング84の弾性力が、前記支
持筒77の軸心回りに作用している。そして第二レバー82
は、レバーリテーナ72に固定されたストッパー84に当っ
た位置に保持され、この状態において前記ローラ83は昇
降動作する針棒駆動部材42の押圧面45に対して僅かに離
れた状態に保持されている。
前記第二レバー82のほぼ中間位置には、ジャンピング
用第一レバー80がピン87によって回転可能に結合されて
いる。この第一レバー80の一端にはカムフォロワ86が設
けられている。また第一レバー80には、カムフォロワ86
を前記ジャンピング用のカム72外周面に接触させる方向
のスプリング88の弾性力が前記ピン87の軸心回りに作用
している。なお第一レバー80の前記カムフォロワ86と反
対側の先端86aは、前記ソレノイド73の支持筒77の端面
に位置している。
前記ソレノイド73がオフの状態にあってそのプランジ
ャ75が第6図の状態にあるとき、つまり第二プランジャ
75bが支持筒77の端面から突出していない状態にあると
き、前記第一レバー80は第7図(A)で示されているよ
うに、ジャンピング用のカム70の回転に連動してピン87
の軸心回りに回動する。
ソレノイド73が通電されてオン状態になると、プラン
ジャ75がリターンスプリング76の弾性力に逆らって第6
図の右方向に移動する。これにより第二プランジャ75b
の先端が支持筒77の端面から突出する。この状態では第
一レバー80の先端86aが、第二プランジャ75bの先端部外
周に干渉することとなり、ピン87を支点とする第一レバ
ー80の回転動作が阻止される。したがってこのときは第
7図(B)で示されているように、第一レバー80と第二
レバー82とは共に支持筒77の軸心回りに回動する。
すなわち前記ソレノイド73及びその第二プランジャ75
bは、第一レバー80の回動を第二レバー82に伝達あるい
は遮断するクラッチ機構として機能する。
このように構成されたジャンピング装置において、ミ
シンヘッドHのアーム12に対して針棒ケース14が第2図
の左右方向にスライド操作されることで選定された一本
の針棒18における針棒抱き20の突出ピン22が、前記針棒
駆動部材42の係合突片43,44の面に係合する。また前記
各天秤38のうち、選択された針棒18と対応する一つの天
秤38のギヤ38aが天秤駆動レバー64の駆動ギヤ65aに噛合
う。
そこで前記ミシン主軸50と共に回転する針棒駆動カム
52の作用により、前記ロッド54、駆動レバー55及び連結
部58を通じてジャンピングベース41及び針棒駆動部材42
が基針棒40に沿って昇降動作する。これによって前記の
選択された一本の針棒18が昇降動作し、これに追従して
前記布押え34も昇降動作する。なお、その他の針棒18は
上死点の位置で待機している。
一方、天秤駆動カム62の回転により、すでに説明した
天秤駆動レバー64,65の動きを通じて一つの天秤38が天
秤軸39の軸心回りに揺動する。その他の天秤38は第1図
で示されている位置で待機している。
またミシン主軸50と共に前記ジャンピング用のカム70
も回転している。しかし前記ソレノイド73がオフの状態
にあるときは、すでに説明したようにカム70の回転によ
りジャンピング用第一レバー80がピン87を支点として回
動しているだけである(第7図(A)参照)。
さてミシン制御系からのジャンピング信号により、前
記ソレノイド73がオンになると前述したように第二プラ
ンジャ75bの先端が支持筒77の端面から突出し、これに
よって第一レバー80と第二レバー82とは共に支持筒77を
支点として回動する(第7図(B)参照)。したがって
このジャンピング信号を受けた状態においては、カム70
の回転により前記針棒駆動部材42の押圧面45がジャンピ
ング用第二レバー82のローラ83で押され、針棒駆動部材
42は第3図の矢印で示す方向へ回転する。この針棒駆動
部材42の回転により両係合突片43,44が針棒18における
針棒抱き20の突出ピン22から外れる。これによって針棒
駆動部材42から針棒18への昇降動作の伝達が遮断されて
ジャンピング状態となる。
前記針棒駆動部材42の昇降動作に対し、この針棒駆動
部材42をジャンピング位置へ回転させるタイミングは、
前記ジャンピング用のカム70の形状によって決定され
る。そしてそのタイミングは、針棒駆動部材42の上死点
に可能な限り近づけて設定することが望ましい。
具体的には前記ジャンピング用第一レバー80のカムフ
ォロワ86が、ジャンピング用のカム70の最大径の部分に
接触している状態において針棒駆動部材42はジャンピン
グ位置へ最大量回転させられるのであるから、この状態
と針棒駆動部材42が上死点から下降動作に移るまでの間
とをタイミング的に合わせておけばよい。
これにより針棒18はその上死点もしくはそれに近い位
置まで、その突出ピン22が針棒駆動部材42の係合突片4
3,44によって拘束される。したがってジャンピング時に
針棒18の上死点ストッパー26が針棒ケース14の横フレー
ム14a下面に勢いよく打ちつけられて騒音を発生すると
いった現象が回避される。また針棒駆動部材42が下降に
移ったときには、この針棒駆動部材42はジャンピング位
置に保持されているため、上側の係合突片43が針棒抱き
20の突出ピン22に引掛かるといった事態も回避される。
前記針棒駆動部材42が下降に移ると、やがては前記ジ
ャンピング用第二レバー82のローラ83が第7図(B)の
実線で示す位置に復帰する。これに伴って針棒駆動部材
42はジャンプスプリング46の弾性力により、図面で示さ
れている元の位置に回転する。
そして針棒駆動部材42が再び上昇に移ってその上死点
に近づいたとき、ジャンピング信号が入力されていなけ
れば、針棒駆動部材42はそのまま上昇を続け、上側の係
合突片43の斜面43aが上死点で待機している針棒18の突
出ピン22に干渉する。これによって針棒駆動部材42はジ
ャンピング時と同方向へ回転し、突出ピン20が両係合突
片43,44の間に位置したところで元の回転位置に戻る。
この結果、針棒駆動部材42が下降動作に移れば針棒18も
下降する。
以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明はこの
実施例に限定されるものではなく、種々の実施態様が考
えられる。
例えば前記針棒駆動部材42の押圧面45は、ジャンピン
グ時における前記第二レバー82のローラ83との接触が、
基針棒40回りの針棒駆動部材42の回転にかかわらず常に
一定に保たれる形状、すなわち径方向に傾きを変化させ
た形状としてもよい。
[発明の効果] このように本発明は、針棒駆動部材をジャンピング位
置へ回転させるタイミングがカムの形状によって任意に
決定できるため、このタイミングを針棒の上死点に可能
な限り近づけて設定することで、ジャンピング信号が入
力されたときの針棒を、その上死点に可能な限り近い位
置まで針棒駆動部材によって拘束できる。このことは、
上昇してきた針棒の上死点ストッパーが針棒ケースなど
に勢いよく当たって衝撃音を発生するといった事態が回
避される。
またジャンピング信号を受けたときに前記針棒駆動部
材は、その押圧面が押されてジャンピング位置に回転す
る構成であるため、この針棒駆動部材を回転させるため
に特別な衝撃音を伴うことがなく、前記針棒側での衝撃
音防止効果とも相俟ってジャンピング時の騒音発生を著
しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の一実施例を示し、第1図はミ
シンヘッドの縦断面図、第21図は第1図の右側からみた
概略図、第3図は針棒駆動部材の外観斜視図、第4図は
第1図のIV−IV線断面図、第5図は第1図の主要部を表
した拡大図、第6図は第5図のVI−VI線断面図、第7図
はジャンピング用の作動機構の概略を示し、第7図
(A)はジャンピング信号がオフのときの作動状態を表
した概略図、第7図(B)はジャンピング信号がオンの
ときの作動状態を表した概略図である。 第8図は従来のミシンヘッドを第1図との対応によって
表した断面図、第9図は第8図のミシンヘッドのアーム
部分を正面側からみた概略図である。 18…針棒 40…基針棒 42…針棒駆動部材 45…押圧面 50…ミシン主軸 70…ジャンピング用のカム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−57062(JP,A) 特開 昭48−9852(JP,A) 実開 昭51−4549(JP,U) 特公 平5−55624(JP,B2) 特公 平2−31146(JP,B2) 特公 昭57−35675(JP,B2) 特公 昭57−17106(JP,B2) 特公 昭59−9192(JP,B2) 特公 昭59−39540(JP,B2) 実公 昭58−36393(JP,Y2) 実公 昭63−28231(JP,Y2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン主軸の回転に連動して針棒駆動部材
    が基針棒に沿って昇降動作し、この針棒駆動部材の動作
    によって針棒を昇降動作させるとともに、針棒駆動部材
    を前記基針棒の軸心回りにジャンピング位置へ回転させ
    ることで針棒駆動部材から針棒への駆動力伝達を遮断す
    る方法において、 前記ミシン主軸に固定されたカムの回転によってジャン
    ピング用第一レバーを作動させ、ジャンピング信号を受
    けたときに前記第一レバーの動きをジャンピング用第二
    レバーに伝達し、この第二レバーの動きによって前記針
    棒駆動部材をジャンピング位置へ回転させることを特徴
    とした針棒のジャンピング方法。
  2. 【請求項2】ジャンピング時において前記針棒駆動部材
    をジャンピング位置へ回転させるタイミングが、前記針
    棒の昇降動作の上死点に可能な限り近づけて設定された
    請求項(1)記載の針棒のジャンピング方法。
  3. 【請求項3】ミシン主軸の回転に連動して針棒駆動部材
    を基針棒に沿って昇降動作させ、この針棒駆動部材の動
    作によって針棒を昇降動作させるとともに、針棒駆動部
    材を前記基針棒の軸心回りにジャンピング位置へ回転さ
    せることで針棒駆動部材から針棒への駆動力伝達が遮断
    されるように構成された針棒のジャンピング装置におい
    て、 前記ミシン主軸に固定されたカムと、 このカムの回転によって作動するジャンピング用第一レ
    バーと、 前記針棒駆動部材に対しその昇降動作方向に関して平坦
    に形成された押圧面と、 この押圧面を押す方向への作動が可能なジャンピング用
    第二レバーと、 ジャンピング信号を受けたときに前記第一レバーとジャ
    ンピング用第二レバーとを連動可能に結合するクラッチ
    機構とを備え、 前記クラッチ機構によって第一レバーの動きが第二レバ
    ーに伝達されたときに、この第二レバーが前記押圧面を
    押して針棒駆動部材をジャンピング位置へ回転させるよ
    うに構成された針棒のジャンピング装置。
JP34398789A 1989-12-29 1989-12-29 針棒のジャンピング方法及びその装置 Expired - Fee Related JP2752482B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34398789A JP2752482B2 (ja) 1989-12-29 1989-12-29 針棒のジャンピング方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34398789A JP2752482B2 (ja) 1989-12-29 1989-12-29 針棒のジャンピング方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03205095A JPH03205095A (ja) 1991-09-06
JP2752482B2 true JP2752482B2 (ja) 1998-05-18

Family

ID=18365776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34398789A Expired - Fee Related JP2752482B2 (ja) 1989-12-29 1989-12-29 針棒のジャンピング方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2752482B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100769968B1 (ko) * 2006-09-07 2007-10-25 주식회사티엔에스 자수기의 제어장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03205095A (ja) 1991-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2021057216A1 (zh) 一种缝纫机
JP3744892B2 (ja) ミシン用ジャンプ縫い機構部
JP2752482B2 (ja) 針棒のジャンピング方法及びその装置
JP2848968B2 (ja) ミシン
JP3107860B2 (ja) ミシンにおける針棒のジャンピング装置
US4580515A (en) Multiple needle sewing machine
JP2752453B2 (ja) 布押え単独駆動装置
JP2829240B2 (ja) ミシンの駆動装置
JP3366668B2 (ja) 多頭式ミシンの針棒駆動解除装置
JPH06238078A (ja) ミシン
JPH0631083A (ja) ミシン
JP3474221B2 (ja) 多頭ミシンの駆動力解除装置
JP2866488B2 (ja) ミシン
JP3471419B2 (ja) ミシンの糸通し装置
JPH0616607Y2 (ja) ミシンの上糸張力調節装置
JP2922321B2 (ja) ミシンにおける針棒の上死点規制装置
JPH119870A (ja) メス付きミシン
JPH0523469A (ja) ミシンのジヤンプ装置
JPS62129093A (ja) ミシンの糸切り装置
JPS636234B2 (ja)
JPH0984981A (ja) ミシン
JPH0433116Y2 (ja)
JPH0415177Y2 (ja)
JP2595100B2 (ja) ミシンの安全装置
GB2288822A (en) Sewing machine drive

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees