JPH06238078A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH06238078A
JPH06238078A JP3163093A JP3163093A JPH06238078A JP H06238078 A JPH06238078 A JP H06238078A JP 3163093 A JP3163093 A JP 3163093A JP 3163093 A JP3163093 A JP 3163093A JP H06238078 A JPH06238078 A JP H06238078A
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JP
Japan
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cloth
cam
presser
spring
sewing machine
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Application number
JP3163093A
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English (en)
Inventor
Taiichi Noguchi
泰一 野口
Akio Takahashi
章郎 高橋
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、布押えの布押え圧を小さくするこ
とができると共に、布押え棒を駆動する際に必要な駆動
力を小さくすることができ、また、前記布押え棒を退避
駆動する退避駆動手段を小型化できるミシンを提供する
ことにある。 【構成】 本発明は、ミシンモータからの回転駆動力が
布押え駆動カム31、運動変換部材29及び可動部材2
3を介して布押え棒17に伝達され、その布押え棒17
が上下方向に往復駆動される。この際、第1のばね25
の付勢力により布押え棒抱き22の下面部が可動部材2
3の当接部23bに当接して布押え20で布を押圧す
る。また、第2のばね34の付勢力により運動変換部材
29のカムフォロワ32を布押え駆動カム31のカム溝
のカム面に当接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫針の上下動に連動し
て布押えを上下動させるように構成して成るミシンに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のミシンである例えば刺繍ミシン
においては、下端に布押えを取付けた布押え棒を上下動
可能に設け、この布押え棒に対して布押え駆動カム及び
リンク機構を介してミシンモータの回転駆動力を伝達す
ることにより、布押え棒を上下方向へ往復駆動するよう
に構成されている。この構成の場合、布押え棒は、ばね
により常時下方へ付勢されており、縫製時には、該ばね
のばね力により布押えが所定の布押え圧で布を押えるよ
うになっている。
【0003】また、布に段差がある場合には、上記ばね
が変形することにより、布押えが布の段の上に載る動作
が許容される。更に、布押え棒を退避位置まで上昇させ
るときには、退避駆動手段である例えばソレノイドによ
り布押え棒を上昇させており、このときも、上記ばねが
変形することにより、布押え棒の上昇が許容される構成
となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、一つのばねで、布押え圧を出すと共に、布
の段の上に載る動作並びに退避位置への上昇動作を許容
する構成であるから、ばねの変形ストロークをかなり大
きくする必要があると共に、布押え棒下死点で布押え棒
が踊らないようなバネ圧が必要なため、特に布の段の上
にのる動作時のバネ圧が大きくなってしまう。このた
め、エンブレム等の段差部のある布を縫製するときに
は、布押えの布押え圧が大きいので、布押えによって段
差部を押し潰してしまったりする不具合があった。ま
た、上記通常縫製時のばねのバネ圧が大きいので、布押
え棒、布押え駆動カム及びリンク機構を駆動するための
駆動トルクが大きくなり、ミシンモータに対する負荷が
大きくなって、回転むらが生ずることもあり、縫製品質
が劣化するおそれもあった。更に、布押え棒を退避位置
へ上昇駆動するためのソレノイドも、駆動力が大きい大
形のものを使用しなければならず、製造コストが高くな
るという欠点があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、布押えの布押え
圧を小さくすることができると共に、布押え棒を駆動す
る際に必要な駆動力を小さくすることができ、また、布
押え棒を退避位置へ上昇させるための退避駆動手段を小
形化し得るミシンを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のミシンは、縫針
の上下動に連動して布押えを上下動させるように構成し
て成るミシンにおいて、ミシンモータにより回動駆動さ
れる布押え駆動カムを備えると共に、上下動可能に設け
られ下端に前記布押えが取付けられた布押え棒を備え、
この布押え棒に設けられた布押え棒抱きを備え、前記布
押え棒に関連して上下動可能に設けられ下端部に前記布
押え棒抱きの下面部と当接可能な当接部が形成された可
動部材を備え、この可動部材と前記布押え棒抱きとの間
に設けられ常には前記布押え棒抱きの下面部と前記可動
部材の当接部とが当接するように付勢する第1のばねを
備え、前記可動部材と前記布押え駆動カムのカム溝とに
連結され前記布押え駆動カムの回動運動を前記可動部材
の上下運動に変換する運動変換部材を備え、前記運動変
換部材のカムフォロワを常には前記カム溝のカム面に当
接する方向へ付勢し且つ前記第1のばねよりも強いばね
力を有する第2のばねを備え、前記カム溝のカム面の反
対側に設けられた退避溝を備え、そして、前記第2のば
ねのばね力に抗して前記運動変換部材のカムフォロワを
前記退避溝内へ退避させることにより前記布押え棒を退
避位置まで上昇させる退避駆動手段を備えたところに特
徴を有する。
【0007】
【作用】上記手段によれば、ミシンモータからの回転駆
動力が布押え駆動カム、運動変換部材及び可動部材を介
して布押え棒へ伝達されて、布押え棒が上下方向へ往復
駆動される際に、第1のばねにより付勢されて布押え棒
抱きの下面部が可動部材の当接部へ当接すると共に、第
2のばねにより付勢されて運動変換部材のカムフォロワ
が布押え駆動カムのカム溝のカム面に当接する。この場
合、第1のばねが、布押え圧を出すと共に、布押えが布
の段の上に載る動作を許容するための専用のばねとな
る。また、第2のばねが、運動変換部材のカムフォロワ
を布押え駆動カムのカム溝のカム面へ当接させると共
に、布押えが退避位置への上昇する動作を許容するため
の専用のばねとなる。
【0008】これにより、第1のばねとして、所望の布
押え圧を出すのに必要なばね力を有するものを専用に使
用できる構成となるから、布押えの布押え圧を必要な分
だけの弱いものとすることができる。そして、第2のば
ねとして、カムフォロワを当接させるのに最小限必要な
ばね力を有するものを専用に使用できる構成となるの
で、布押え棒を駆動する際の駆動力を必要最小限に小さ
くすることができると共に、該駆動力が小さくなること
から布押えを退避位置へ上昇させるための退避駆動手段
を小形化することも可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を刺繍ミシンに適用した一実施
例について図面を参照しながら説明する。まず、刺繍ミ
シンの全体構成を示す図2において、ミシン本体1は、
ミシンテーブル2上にミシンアーム部3を一体的に有し
て構成されている。このミシンアーム部3の先端部に
は、複数本この場合例えば6本の針棒4を備えた針棒支
持ケース5が設けられている。
【0010】上記6本の針棒4は、針棒支持ケース5内
に横(前後)方向に並んでそれぞれ上下動可能に支持さ
れており、針棒支持ケース5から下方へ突出する下端部
には、それぞれ縫針6が取付けられている。各縫針6に
は、図示しない糸供給源から、色や種類等の異なる上糸
である刺繍糸(図示しない)が供給されるように構成さ
れている。
【0011】また、針棒支持ケース5は、ミシンアーム
部3に前後方向(針棒4の並び方向)へ移動可能に取付
けられ、針棒選択モータ7により移動駆動されるように
なっている。そして、ミシンアーム部3内には、ミシン
モータ8の回転駆動力を針棒4に伝達して上下動させる
ための駆動機構が設けられている。この駆動力は、所定
の使用位置に位置された針棒4にのみ伝達されるように
なっており、6本の針棒4のうちの一つの針棒4だけが
選択的に駆動されるように構成されている。
【0012】一方、ミシンテーブル2には、針棒4の下
方部位に位置してミシンベッド部9が設けられ、このミ
シンベッド部9内には、縫針6との協働により刺繍枠1
0に支持された加工布11に刺繍縫目を形成する糸輪捕
捉器である例えば釜(図示しない)が配設されている。
この釜は、ミシンモータ8により縫針6の上下動に同期
して回転駆動されるようになっている。また、上記釜の
上方には、針板や上糸切断装置(いずれも図示しない)
等が設けられている。更に、ミシンテーブル2には、上
記刺繍枠10をX軸方向(前後方向)及びY軸方向(左
右方向)へ自在に移動駆動させるための水平移動機構1
2が設けられている。
【0013】この水平移動機構12は、Y軸送りモータ
13(図7参照)によりY軸方向へ移動駆動されるY軸
方向移動枠14と、X軸送りモータ15(図7参照)に
よりX軸方向へ移動駆動されるX軸方向移動枠16とか
ら構成されている。
【0014】さて、ミシンアーム部3の先端部には、図
1に示すように、布押え棒17が上下動可能に設けられ
ている。この場合、布押え棒17は、その上端側をミシ
ンアーム部3内上部に設けられた円筒状の支持部18に
嵌合させると共に、下端側をミシンアーム部3の下部側
壁部19に設けられた貫通孔部19aに挿通させること
により、上下動可能に支承される構成となっている。上
記布押え棒17の下端部には、図3にも示すように、布
押え20がねじ止めにより取付けられている。この布押
え20の下端には、前記縫針6を挿通させる貫通孔を有
する布押え部21が形成されている。
【0015】また、布押え棒17の中間部位には、布押
え棒抱き22がねじ止めにより固定されている。そし
て、可動部材である例えば布押え作動体23が、上記布
押え棒17の中間部位に関連して上下動可能に設けられ
ている。具体的には、布押え作動体23は、縦長の矩形
枠状をなしており、その上壁部23a及び下壁部23b
にそれぞれ形成された貫通孔内に布押え棒17を挿通さ
せると共に、下壁部23bの上面部に前記布押え棒抱き
22の下面部をOリング24を介して当接させるように
構成されている。この場合、布押え作動体23の下壁部
23bが当接部を構成している。
【0016】そして、布押え作動体23の上壁部23a
と布押え棒抱き22の上面部との間には、第1のばねで
ある第1の圧縮コイルばね25が設けられている。この
第1の圧縮コイルばね25は、常には布押え棒抱き22
の下面部が布押え作動体23の下壁部23bに当接する
ように付勢している。上記布押え作動体23の図1中右
側の側壁部23cには、布押え作動リンク26の下端部
26aが回動可能に連結されている。この布押え作動リ
ンク26の上端部26bには、図3にも示すように、ほ
ぼL字状をなす布押え駆動リンク27の一端部27aが
回動可能に連結されている。この布押え駆動リンク27
は、図6(a)及び(b)に示す形状を有しており、ミ
シンアーム部3に軸28を支点としてその回りに回動可
能に支持されている。上記布押え作動リンク26と布押
え駆動リンク27とから、運動変換部材29が構成され
ている。
【0017】一方、ミシンアーム部3内の上部には、ミ
シンモータ8により回動駆動される主軸30が配設され
ており、この主軸30の先端部に、布押え駆動カム31
が一体に回動するように取付け固定されている。上記布
押え駆動カム31の外周面部には、図3に示すように、
右側に布押え20を駆動するための布押え用カム溝31
aが形成されていると共に、左側に天秤(図示しない)
を駆動するための天秤用カム溝31bが形成されてい
る。
【0018】ここで、布押え用カム溝31a内には、前
記布押え駆動リンク27の他端部27bに設けられたカ
ムフォロワ32が嵌合連結されている。これにより、運
動変換部材29即ち布押え作動リンク26及び布押え駆
動リンク27が、布押え作動体23と布押え駆動カム3
1の布押え用カム溝31aとの間に連結されている。ま
た、ミシンアーム部3の上部側壁部33と、布押え作動
体23の上壁部23aとの間には、第2のばねである例
えば第2の圧縮コイルばね34が設けられている。
【0019】この第2の圧縮コイルばね34は、第1の
圧縮コイルばね25のばね力よりも強いばね力を有して
おり、布押え作動体23を下方へ付勢することにより、
布押え駆動リンク27を図3中左回り方向へ回動付勢
し、そのカムフォロワ32を常にはカム溝31aのカム
面(この場合、図3中左側の内面)に当接する方向へ付
勢している。
【0020】この構成の場合、布押え駆動カム31が回
動駆動されると、カムフォロワ32がカム溝31aのカ
ム面に当接しながら該カム面の形状に応じて左右に移動
して、布押え駆動リンク27が軸28を回動支点として
揺動する。そして、この布押え駆動リンク27の揺動が
布押え作動リンク26を介して布押え作動体23へ伝達
されて、該布押え作動体23が上下動することにより、
布押え棒17及び布押え20が図3に示す最下位置と図
4に示す最上位置との間で上下方向に往復移動する構成
となっている。
【0021】また、上記布押え駆動カム31のカム溝3
1aのカム面の反対側には、図4及び図5に示すよう
に、退避溝31cが設けられている。この退避溝31c
の位置は、布押え20及び布押え棒17が図4に示す最
上位置に位置しているときに、カムフォロワ32が図4
中右方向へ移動して、図5に示すように、退避溝31a
内へ退避可能になるような位置に設定されている。
【0022】一方、ミシンアーム部3の図1中右側壁部
35の右面部には、退避駆動手段である例えばロータリ
ソレノイド36が配設されている。このロータリソレノ
イド36の回転軸37は、ミシンアーム部3内へ突出し
ており、その先端部に布押え退避レバー38が連結され
ている。この布押え退避レバー38の下端部には、係合
片部38aが図1中左方に直角に折曲形成されている。
この場合、布押え20を図5に示す退避位置まで上昇さ
せるには、布押え20及び布押え棒17を図4に示す最
上位置に位置させた後、ロータリソレノイド36を駆動
して、布押え退避レバー38を図4中左回り方向へ回動
させる。これにより、布押え退避レバー38の係合片部
38aが、布押え駆動リンク27の他端部27b側に形
成された押圧部27c(図1並びに図6(a)及び
(b)も参照)に当接して、該押圧部27cを図4中右
方へ押す。この結果、布押え駆動リンク27が軸28を
回動支点として右回り方向へ回動し、図5に示すよう
に、カムフォロワ32が退避溝31c内へ入って退避さ
れ、もって、布押え20及び布押え棒17が退避位置ま
で上昇する構成となっている。
【0023】さて、刺繍ミシンの電気的構成を示す図7
において、マイクロコンピュータ等からなる制御装置3
9は、刺繍縫いの運転全般を制御するものであり、CP
U40、ROM41及びRAM42、並びに、これらを
接続するバス43から構成されており、上記バス43に
は更に入力インターフェース44及び出力インターフェ
ース45が接続されている。上記ROM41内には運転
制御プログラムが記憶されており、上記RAM42内に
は刺繍縫いを行うための刺繍データ等の各種のデータが
記憶されている。
【0024】また、出力インターフェース45には、ミ
シンモータ8、X軸送りモータ15、Y軸送りモータ1
3、針棒選択モータ7をそれぞれ駆動するためのモータ
駆動回路46〜49が接続されており、CPU40がR
OM41内の運転制御プログラム及びRAM42内の刺
繍データ等に基づいて上記各モータを駆動制御すること
により、加工布11に対する刺繍縫い動作が実行される
ようになっている。更に、出力インターフェース45に
は、刺繍図形や各種のメッセージを表示するための表示
装置51を駆動する表示駆動回路52、並びに、ロータ
リソレノイド36を駆動するソレノイド駆動回路53が
接続されている。
【0025】一方、入力インターフェース44には、刺
繍データ等を記憶するためのフロッピーディスク等から
なる外部記憶装置54、スタートキー等の各種入力キー
を備えてなるキーボード55及び主軸30の回転角度を
検出する回転角度センサ56が接続されている。上記回
転角度センサ56は、例えばロータリエンコーダ等から
構成されており、主軸30の回転角度(針棒4の上死点
を原点(0°)とする回転角度)を検出して、回転角度
に対応する回転角度検出信号を出力する構成となってい
る。
【0026】次に、上記構成の作用を図8も参照して説
明する。まず、通常の刺繍縫いの縫製運転時には、ミシ
ンモータ8が通電駆動されて主軸30が回動されると、
針棒4及び縫針6が上下方向へ駆動される。この場合、
縫針6の上下動の軌跡を、図8において、曲線Aで示
す。そして、上記縫針6の上下動に連動して布押え20
が上下動する。具体的には、主軸30が回動して布押え
駆動カム31が回動駆動されると、カムフォロワ32が
カム溝31aのカム面に当接しながら該カム面の形状に
応じて左右に移動し、布押え駆動リンク27が軸28を
回動支点として揺動し、布押え作動体23が上下動す
る。この結果、布押え棒17及び布押え20が図3に示
す位置と図4に示す位置との間で上下動する。この布押
え棒17の上下動の軌跡を、図8において、曲線Bで示
す。尚、図8において、曲線Cは天秤糸量を示し、曲線
Dは釜糸量を示している。また、図8において、0°は
針棒上死点を示し、180°は針棒下死点を示してい
る。
【0027】そして、上記したように布押え棒17が上
下動するとき、第1の圧縮コイルばね25により付勢さ
れて布押え棒抱き22の下面部が布押え作動体23の下
壁部23bへ当接すると共に、第2の圧縮コイルばね3
4により付勢されて布押え駆動リンク27のカムフォロ
ワ32が布押え駆動カム31の布押え用カム溝31aの
カム面に当接する。この場合、第1の圧縮コイルばね2
5が、布押え圧を出すと共に、布押えが布の段の上に載
る動作を許容するための専用のばねとなる。このため、
第1の圧縮コイルばね25として所望の布押え圧を出す
のに必要なばね力を有するものを使用できるから、布押
え20の布押え圧を必要な分だけの弱いものとすること
ができる。従って、エンブレム等の段差部のある布を縫
製するときに、布押え20の布押え圧即ち第1の圧縮コ
イルばね25のばね力が小さいので、第1の圧縮コイル
ばね25が変形することにより、布押え20が布の段差
部を押し潰すことを確実に防止できる。
【0028】一方、第1の圧縮コイルばね25のばね力
よりも強いばね力を有する第2の圧縮コイルばね34
が、布押え駆動リンク27のカムフォロワ32を布押え
駆動カム31のカム溝31aのカム面へ当接させるため
の専用のばねであると共に、布押え20が退避位置への
上昇する動作を許容するための専用のばねとなる。具体
的には、布押え20及び布押え棒17を図4に示す最上
位置に位置させた後、ロータリソレノイド36を通電駆
動して、布押え退避レバー38を図4中左回り方向へ回
動させ、布押え退避レバー38の係合片部38aを布押
え駆動リンク27の押圧部27cに当接させて図4中右
方へ押し、第2の圧縮コイルばね34を圧縮変形させる
と共に、布押え駆動リンク27を右回り方向へ回動させ
る。これにより、図5に示すように、カムフォロワ32
が退避溝31a内へ入ると共に、布押え20及び布押え
棒17が退避位置まで上昇する。
【0029】この場合、第2の圧縮コイルばね34とし
て、カムフォロワ32をカム溝31aのカム面に当接さ
せるために最小限必要なばね力を有するものを使用でき
る構成となるので、布押え棒17を駆動する際の駆動力
を必要最小限に小さくすることができる。このため、ミ
シンモータ8に対する負荷が従来構成よりも小さくなっ
て、回転むらが生ずることがなくなり、縫製品質が劣化
することを防止できる。また、第2の圧縮コイルばね3
4のばね力を必要最小限に小さくすることができるの
で、布押え20を退避位置へ上昇させるためのロータリ
ソレノイド36として駆動力の小さいものを使用でき、
該ロータリソレノイド36を小形化できると共にそのコ
ストを安くし得る。
【0030】尚、上記実施例では、第1のばね及び第2
のばねとして圧縮コイルばね25及び34を用いる構成
としたが、これに代えて、ばねの配設構造を変更して引
張りコイルばねを用いるように構成しても良い。また、
上記実施例では、運動変換部材29を2個のリンク27
及び26から構成したが、これに限られるものではな
く、1個のリンク又は3個以上のリンクから構成しても
良い。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、第1のばねを、布押え棒抱きの下面部を可動部材の
当接部に当接させるための専用のばねとし、第2のばね
を、運動変換部材のカムフォロワを布押え駆動カムのカ
ム溝のカム面に当接させるための専用のばねとする構成
としたので、布押えの布押え圧を小さくすることができ
ると共に、布押え棒を駆動する際に必要な駆動力を小さ
くすることができ、また、布押え棒を退避位置へ上昇さ
せるための退避駆動手段を小形化し得るという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すミシンアーム部の縦断
側面図
【図2】ミシン全体の斜視図
【図3】布押え及び布押え棒の駆動機構を示す正面図
【図4】布押えが最上位置に移動した状態を示す図3相
当図
【図5】布押えが退避位置へ上昇した状態を示す図3相
当図
【図6】(a)は布押え駆動リンクの側面図、(b)は
布押え駆動リンクの正面図
【図7】ブロック図
【図8】縫針及び布押えの上下動の軌跡を示す図
【符号の説明】
1はミシン本体、2はミシンテーブル、3はミシンアー
ム部、4は針棒、6は縫針、8はミシンモータ、9はミ
シンベッド部、10は刺繍枠、11は加工布、12は水
平移動機構、17は布押え棒、20は布押え、21は布
押え部、21aは貫通孔部、22は布押え棒抱き、23
は布押え作動体(可動部材)、23aは上壁部、23b
は下壁部(当接部)、25は第1の圧縮コイルばね(第
1のばね)、26は布押え作動リンク、27は布押え駆
動リンク、28は軸、29は運動変換部材、30は主
軸、31は布押え駆動カム、31aは布押え用カム溝、
31bは天秤用カム溝、31cは退避溝、32はカムフ
ォロワ、34は第2の圧縮コイルばね(第2のばね)、
36はロータリソレノイド(退避駆動手段)、38は布
押え退避レバー、39は制御装置を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針の上下動に連動して布押えを上下動
    させるように構成して成るミシンにおいて、 ミシンモータにより回動駆動される布押え駆動カムと、 上下動可能に設けられ下端に前記布押えが取付けられた
    布押え棒と、 この布押え棒に設けられた布押え棒抱きと、 前記布押え棒に関連して上下動可能に設けられ、下端部
    に前記布押え棒抱きの下面部と当接可能な当接部が形成
    された可動部材と、 この可動部材と前記布押え棒抱きとの間に設けられ、常
    には前記布押え棒抱きの下面部と前記可動部材の当接部
    とが当接するように付勢する第1のばねと、 前記可動部材と前記布押え駆動カムのカム溝とに連結さ
    れ、前記布押え駆動カムの回動運動を前記可動部材の上
    下運動に変換する運動変換部材と、 前記運動変換部材のカムフォロワを常には前記カム溝の
    カム面に当接する方向へ付勢し、且つ前記第1のばねよ
    りも強いばね力を有する第2のばねと、 前記カム溝のカム面の反対側に設けられた退避溝と、 前記第2のばねのばね力に抗して前記運動変換部材のカ
    ムフォロワを前記退避溝内へ退避させることにより、前
    記布押え棒を退避位置まで上昇させる退避駆動手段とを
    備えたことを特徴とするミシン。
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