JPH09299643A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JPH09299643A
JPH09299643A JP11778596A JP11778596A JPH09299643A JP H09299643 A JPH09299643 A JP H09299643A JP 11778596 A JP11778596 A JP 11778596A JP 11778596 A JP11778596 A JP 11778596A JP H09299643 A JPH09299643 A JP H09299643A
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JP
Japan
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presser
intermediate presser
height
needle bar
sewing
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JP11778596A
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English (en)
Inventor
Kunio Takano
邦夫 高野
Osamu Tachikawa
修 立川
Tadashi Otokuni
忠志 乙訓
Norio Suzuki
則夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、押えの高さ調整を指示するスイッ
チ等の指示手段を操作するだけで、自動的に針棒及び押
えを高さ調整可能な位置に移動させて、押えの高さ設定
を的確に行うことができるミシンを提供することであ
る。 【解決手段】 CPU34は、制御ユニット3に設けら
れた中押え高さ調整スイッチ3aの操作により、中押え
高さ調整処理を実行する指示が入力された場合は、中押
え高さ調整処理を実行し、針棒11及び中押え16を上
下駆動する上軸(図示せず)を駆動制御する上軸サーボ
モータ23を回転させて、針棒11及び中押え16を縫
製範囲の下死点に移動させる処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、針棒及び押えを上
下駆動する駆動軸をモータによって駆動制御するミシン
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のミシンにおいて、縫製動作を行う
基本的な機構部分として、同一の駆動軸(上軸)により
上下駆動される針棒と押えを有するミシンがあり、この
針棒と押えは縫製中に連動する関係にあり、押えは縫製
中の布地を針板上で押えることにより、針板上で布地が
踊ったり、目飛びが発生することを防止している。
【0003】また、従来、自動縫いミシンとしては、例
えば、予め決められた縫製パターンに従って、例えば、
閂止め(バータック)等の各種形状縫いを繰り返し行う
サイクルミシンが一般に知られているが、このような自
動縫いミシンにおいても上記と同様の針棒と押えの連動
関係が設定されて、モータにより駆動制御される駆動軸
により上下駆動されている。
【0004】この自動縫いミシンにおける針棒と押えの
関係について、図15に示す構成図を参照して説明す
る。
【0005】この図15は、針棒Aが下死点で停止した
状態を示しており、針棒Aは、中空で円筒型の押えBの
中空部を通して針板C上の布Dを縫製するようになって
いる。そして、押えBは、その取り付け部分が止めネジ
Eで固定されており、この止めネジEを緩めて取り付け
部を上下させることによって押えBの針板Cに対する高
さを調整して、縫製中の押えBの布Dに対する押え具合
を調整するように構成されている。
【0006】この押えBの高さは縫製対象となる布の厚
みが変わる毎に、微妙に調整する必要があり、この押え
Bの高さ調整は、縫製が行われていない停止状態で行う
ことは勿論であるが、この停止状態では針棒A及び押え
Bは共に縫製中の動作位置とは異なる動作ストロークの
上死点に近い位置にあるため、ユーザーは、まず手動で
駆動軸を回転させて針棒A及び押えBを縫製動作範囲の
下死点近くまで下げた後、押えBの取り付け部分の止め
ネジEを緩めて、高さを調整した後、再度止めネジEを
固定して高さを設定するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動縫いミシンにあっては、上記図15に示
した押えBの高さ調整は、停止状態の針棒A及び押えB
は共に縫製中の動作位置とは異なる動作ストロークの上
死点に近い位置にあるため、ユーザーは手動で駆動軸を
回転させて、針棒A及び押えBを縫製動作位置の下死点
近くまで下げてから、押えBの取り付け部分の止めネジ
Eを緩めて、高さを調整した後、止めネジEを固定する
ようになっていた。そのため、手動で針棒Aを下げた場
合の位置が針棒下死点と一致しないことがあるため、調
整された押えBの高さが正規位置にならず、縫製動作中
の布の挙動を安定して押えることが難しいという問題点
があった。
【0008】また、手動で駆動軸を回転させる際に、針
板C上に置かれている布Dが厚いものであったり、硬い
のであったりすると、針棒Aを布Dに貫通させるために
は強い力で駆動軸の回転部を回す必要があり、駆動軸の
回転操作がユーザーにとって負担になるという問題もあ
った。
【0009】本発明の課題は、押えの高さ調整を指示す
るスイッチ等の指示手段を操作するだけで、自動的に針
棒及び押えを高さ調整位置に移動させて、押えの高さ調
整を楽に行うことができるミシンを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転状態が制御される駆動モータを用いて上軸を駆動し
て針棒を上下駆動するとともに、この針棒と連動して縫
製中の被縫物が載せられる板上で該被縫物を押える押え
部材を上下駆動して、縫製動作を実行するミシンにおい
て、前記上軸の回転角度を検出する回転位置検出手段
と、前記板上の前記押え部材の高さを調整するための指
示を入力する高さ調整指示手段と、この高さ調整指示手
段により前記押え部材の高さ調整が指示入力されると、
前記回転位置検出手段により検出される回転角度に基づ
いて、前記駆動モータを駆動制御して、該停止位置から
前記板上の所定位置まで該針棒及び押え部材を下降させ
て、該押え部材を前記板上の高さ調整位置に移動させる
制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0011】この請求項1記載の発明のミシンによれ
ば、回転状態が制御される駆動モータを用いて上軸を駆
動して針棒を上下駆動するとともに、この針棒と連動し
て縫製中の被縫物が載せられる板上で該被縫物を押える
押え部材を上下駆動して、縫製動作を実行するミシンに
おいて、回転位置検出手段により、前記上軸の回転角度
が検出され、この回転角度に基づいて前記針棒及び前記
押え部材の上下位置が検出され、高さ調整指示手段によ
り、前記板上の前記押え部材の高さを調整するための指
示が入力されると、制御手段により、前記回転位置検出
手段により検出される回転角度に基づいて、前記針棒及
び押え部材の停止位置が確認され、駆動モータが駆動制
御されて、該停止位置から前記板上の所定位置まで該針
棒及び押え部材を下降させて、該押え部材を前記板上の
高さ調整位置に移動させる。
【0012】したがって、ユーザーは針棒を下死点に移
動させるための手動操作を行う必要がなくなり、ユーザ
ーの操作負担を軽減することができる。また、駆動モー
タの回転位置検出信号に基づいて制御されて、針棒が必
ず下死点に停止されるため、押え部材の高さを調整する
際の基準高さを一定にすることができ、布の厚みに応じ
た押え部材の高さを最適に設定することができる。
【0013】その結果、押え部材の布に対する押え具合
を一定に調整することができ、縫製動作中の布の挙動を
確実に安定させることができ、自動縫いにおいて安定し
た縫製動作を提供することができ、ミシンの信頼性を向
上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0015】(第1の実施の形態)図1〜図8は、本発
明を適用したサイクルミシンの第1の実施の形態を示す
図である。
【0016】まず、構成を説明する。
【0017】図1は、本第1の実施の形態のサイクルミ
シン1の外観斜視図である。
【0018】この図1のサイクルミシン1では、ミシン
本体2と、ミシン本体2を制御する制御ユニット3と、
制御ユニット3に対して縫製に必要な情報を入力する操
作パネル4と、縫製動作の開始を指示するスタートスイ
ッチ5と、ミシン本体2で布地を挟持する押えの上下動
作を指示する押えスイッチ6と、を主な構成要素として
示している。
【0019】また、この図1のミシン本体2には、図2
にその拡大図を示すように、ミシン本体2内の上軸(図
示せず)により上下駆動される針棒11と、布地をテー
ブル13とともに挟持する布押え12と、布押え12と
ともに布地を挟持して予め決められた縫製パターンに従
って後述するX,Y駆動用パルスモータにより二次元平
面上を移動させられるテーブル13と、縫製動作を一時
停止させる際に操作する一時停止スイッチ14と、上軸
により針棒11とともに回転駆動される天秤15と、上
軸により針棒11とともに上下駆動されて布押え12と
テーブル13に挟持される縫製物を針板18上面に押え
る中押え16と、縫製動作停止後の糸きり後の糸を払う
ワイパー17と、テーブル13の下にあって縫製動作中
の針棒19が縫製物を貫通して下死点に移動するための
孔を形成する針板18と、が備えられている。
【0020】さらに、図1の制御ユニット3には、後述
する中押え高さ調整処理において、その中押え高さ調整
を行うか否かの指示を入力する中押え高さ調整スイッチ
3aが備えられている。
【0021】次に、中押え16を実際に上下移動させる
中押え機構の構成について図3に示す機構構成図により
説明する。
【0022】この図3に示す中押え機構の構成は、実質
的に垂直方向に上下動する針棒11(図2の針棒11と
同一)によって揺動運動される中押え駆動腕41と、こ
の中押え駆動腕41の揺動運動に伴って実質的に垂直方
向に上下動される中押え棒42と、この中押え棒42の
下端に取付けられて、図示しない布地を図示しないテー
ブルに対して押える中押え16とから成っている。針棒
11の下端には針44が取り付けられている。この針棒
11は、下端部がミシン本体45に摺動自在に支持さ
れ、縫製中、通常の態様で垂直方向に上下動される。
【0023】そして、この針棒11の他端部に固定され
るアーム40が枢着され、このアーム40により針棒1
1の上下運動に伴ってする中押え駆動腕41を揺動させ
る。この中押え駆動腕41と中押え棒42との間にリン
ク手段50が介在され、かつカム面47が前面に亘って
接続カムから成っている。このリンク手段50は、図中
に示すように第1のリンク51と第2のリンク52とか
ら成っている。第1のリンク51は、一端がミシン本体
45にねじ付軸53によって回転自在に取付けられ、こ
の第1のリンク51の他端はピン54によって第2のリ
ンク52の一端に枢着されている。この第2のリンク5
2の他端は、ピン55によって中押え棒42の上端に枢
着されている。そして、第1のリンク51には従動子4
8が回転自在に支承され、この従動子48は中押え駆動
腕41に設けられた接線カム曲線から成るカム面47に
接触している。
【0024】また、図3において、46はミシン本体4
5に受けられて中押え棒42を垂直方向に上下運動する
際に摺動自在に支持する軸受部である。また、図示しな
いが従動子48を常時カム面47に所定圧力Pで押圧す
る従動子押圧ばねが設けられている。
【0025】この図3の中押え機構の構成において、針
棒11が下降すると、中押え駆動腕41が時計方向に回
動し、従動子48が接続カム面47の曲線に沿って下降
される。したがって、第2のリンク52を介して中押え
棒42を図4に下降曲線Dで示すように下方に移動され
て、中押え16を布地に近接させる。
【0026】そして、図4の曲線Hで示すように中押え
16はしばらく僅かに移動しつつ滑らかに以下の上昇曲
線で示す動作へと移行される。そして、針棒11が上昇
すると、中押え駆動腕41が反時計方向に回動され、従
動子48がカム面47の下方部分に接触しているため、
第1のリンク51は反時計方向に回動される。したがっ
て、第2のリンク52を介して中押え棒42が、図4の
上昇曲線Uで示すように上方に移動されて、中押え16
が布地から離反される。
【0027】また、図3において中押え16は、中押え
棒42の下端に固定ねじ49によって固定されており、
図4に曲線Hで示す中押え調整期間、すなわち、中押え
棒42が下限位置にある状態で、この固定ねじ49を緩
めることにより、中押え16の布地上の高さを任意に調
整し、再度固定ねじ49を締めて固定することで、中押
え16の高さ調整が可能である。
【0028】本第1の実施の形態では、ミシン1が停止
している状態で中押え16の高さを一定に調整する場合
は、利用者は中押え高さ調整スイッチ3aを操作して針
棒11を下死点位置に移動させ、この状態で固定ねじ4
9を緩めて、中押え16の布地からの高さを任意に設定
した後、再度固定ねじ49を締めて固定することによ
り、中押えの高さを一定に調整することが可能てある。
【0029】次いで、図1のサイクルミシン1の制御系
のブロック構成を図5に示す。
【0030】この図5において、サイクルミシン1の制
御系は、図1の制御ユニット3を構成するシステムRO
M31、データROM32、RAM33、CPU34、
インターフェース(I/F)35、パルスモータドライ
バ36及び上軸モータドライバ37と、図1に示した中
押え高さ調整スイッチ3aと、操作パネル4と、スター
トスイッチ5と、押えスイッチ6と、図1のテーブル1
3を移動させるX移動用パルスモータ21及びY移動用
パルスモータ22と、上軸を回転駆動する上軸サーボモ
ータ23と、図1のテーブルの移動位置を検出するX位
置検出センサ24及びY位置検出センサ25と、上軸の
回転角を検出する上軸センサ26と、により構成されて
いる。
【0031】制御ユニット3内のシステムROM(Read
Only Memory)31は、サイクルミシン1の縫製動作を
制御する縫製動作制御プログラムを格納する。データR
OM32は、複数の縫製パターンデータをパターンN
o.と対応付けて格納するとともに、縫製データとして
縫製パターンのX方向拡大縮小率及びY方向拡大縮小
率、縫製スピードをパターンNo.と対応付けて格納す
る縫製データテーブルを格納している。
【0032】RAM(Random Accesss Memory )33
は、CPU34により縫製動作制御処理プログラムが実
行される際に、縫製に必要な各種データを一時的に展開
するメモリエリアを形成する。
【0033】CPU(Central Processing Unit )34
は、インターフェース35を介して操作パネル4から入
力される各種操作情報に基づいて縫製動作に必要な各種
データ(縫製パターンデータ、拡大縮小率データ等)を
データROM32から読み出してRAM33に展開し、
インターフェース35を介してスタートスイッチ5から
入力されるスタート信号により縫製動作の制御を開始
し、システムROM31に格納されている縫製動作制御
プログラムに従って、インターフェース35を介してパ
ルスモータドライバ36及び上軸モータドライバを制御
して、ミシン本体2の縫製動作を制御する。
【0034】また、CPU34は、制御ユニット3に設
けられた中押え高さ調整スイッチ3aの操作により、中
押え高さ調整処理を実行する指示が入力された場合は、
後述する中押え高さ調整処理を実行し、針棒11及び中
押え16を上下駆動する上軸(図示せず)を駆動制御す
る上軸サーボモータ23を回転させて、針棒11及び中
押え16を下死点に移動させる処理を実行する。
【0035】インターフェース35は、操作パネル4、
スタートスイッチ5、押えスイッチ6及び一時停止スイ
ッチ14から入力される各入力信号、X位置検出センサ
24、Y位置検出センサ25及び上軸センサ26から入
力される各検出信号を所定の電圧レベルに変換してCP
U34に出力するとともに、CPU34から入力される
各種制御信号を所定の信号形態に変換してパルスモータ
ドライバ36及び上軸モータドライバ37に出力する。
【0036】パルスモータドライバ36は、インターフ
ェース35を介してCPU34から入力される縫製パタ
ーンに基づく制御信号によりX移動用パルスモータ21
及びY移動用パルスモータ22を駆動制御して、図1の
テーブル13を二次元平面上で縫製パターンに従って移
動させるとともに、原点検索動作及び原点復帰動作に対
応してテーブル13を移動させる。
【0037】上軸モータドライバ37は、インターフェ
ース35を介してCPU34から入力される制御信号に
より上軸サーボモータ23を駆動制御して、図1のミシ
ン本体2内に収納される上軸(図示せず)を回転駆動さ
せ、その上軸と所定の伝達機構(図示せず)を介して駆
動される針棒11を所定ストロークで駆動させる。
【0038】X位置検出センサ24は、X移動用パルス
モータ21により移動されるテーブル13のX方向の移
動量を検出し、そのX位置検出信号をインターフェース
35を介してCPU34に出力する。
【0039】Y位置検出センサ25は、Y移動用パルス
モータ22により移動されるテーブル13のY方向の移
動量を検出し、そのY位置検出信号をインターフェース
35を介してCPU34に出力する。
【0040】上軸センサ26は、上軸が回転する際の回
転角に応じた回転角検出信号をインターフェース35を
介してCPU34に出力する。
【0041】また、操作パネル4は、図6に示すよう
に、図1のテーブル13を前進及び後退させる際に操作
する送り前進キー4a及び送り後退キー4bと、原点復
帰動作を指示する原点復帰キー4cと、下糸の交換を指
示する下糸交換キー4dと、図5のデータROM32に
格納されている縫製パターンNo.を選択する際に操作
するパターンNo.キー4eと、選択した縫製パターン
の拡大縮小率をX方向とY方向に設定する際に操作する
X拡大縮小率キー4f及びY拡大縮小率キー4gと、下
糸設定を指示する下糸設定キー4hと、パターンNo.
や拡大縮小率の数値を入力するテンキー群4iと、縫製
準備完了を指示する際と試し縫い動作を指示する際に操
作する準備(試縫)キー4jと、入力されたパターンN
o.を表示するパターンNo.表示部4kと、入力され
たX拡大縮小率を表示するX拡大縮小率表示部4lと、
入力されたY拡大縮小率を表示するY拡大縮小率表示部
4mと、下糸設定内容を表示する下糸設定表示部4n
と、エラー内容を表示するエラー表示部4oと、縫製動
作中に点灯する縫製ランプ4pとを備えている。
【0042】なお、上記構成において、図2及び図3に
示した中押え16は請求項の押え部材としての機能を有
し、上軸センサ26は請求項の回転位置検出手段として
の機能を有し、中押え高さ調整スイッチ3aは請求項の
高さ調整指示手段としての機能を有し、CPU34は請
求項の制御手段としての機能を有する。
【0043】次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0044】本実施の形態のサイクルミシン1により実
行される中押え高さ調整処理について図7に示すフロー
チャートに基づいて説明する。
【0045】CPU34は、縫製動作が行われていない
停止中に、制御ユニット3に設けられた中押え高さ調整
スイッチ3aの操作(オン)による中押え高さ調整処理
実行の指示入力の有無を監視し(ステップS1)、中押
え高さ調整スイッチ3aが操作(オン)されない場合は
他の処理(縫製動作制御処理等)へ移行し、中押え高さ
調整スイッチ3aが操作(オン)されると、針棒11を
下死点に移動させる処理を実行する(ステップS2)。
【0046】すなわち、CPU34は、上軸センサ26
から入力される各種検出信号に基づいて針棒11を下死
点に移動させる処理を実行するが、この上軸センサ26
から入力される各種検出信号と針棒11の動作軌跡の関
係を図8に示して説明する。
【0047】図8に示すように、上軸センサ26から入
力される各種検出信号としては、同図(b)の縫製終了
時の針棒11の停止位置を示す上位置信号、同図(c)
の上軸サーボモータ23の回転角度を示すTG信号(回
転角度検出信号)、同図(d)の針棒11が縫製動作範
囲の上死点にあることを示す上死点信号、同図(e)の
針棒11が縫製動作範囲の下死点にあることを示す下死
点信号がある。
【0048】CPU34は、まず、この上軸センサ26
から入力される上位置信号により針棒11の停止位置
(上位置)を確認し、上軸モータドライバ37により上
軸サーボモータ23を駆動制御して上軸を回転させ、上
軸センサ26から下死点信号が入力されると、上軸サー
ボモータ23の回転を停止させて、針棒11を縫製動作
範囲の下死点で停止させる。
【0049】したがって、針棒11の下死点への移動に
より、針棒11と共に連動する中押え16を下降させ
て、中押え16を針板18上の高さ調整を行う位置に移
動させることになる(ステップS3)。この下死点位置
で上記図4に曲線Hで示した中押え調整位置で、中押え
16を固定する図3に示した固定ねじ49を緩めて、中
押え高さを所定の高さに調整して、再度固定ねじ49を
締めて、この高さ調整を終了した後、中押え調整スイッ
チ3aの操作(オフ)を監視する(ステップS4)。
【0050】再度中押え調整スイッチ3aの操作(オ
フ)されると、CPU34は上軸モータドライバ37に
より上軸サーボモータ23を駆動制御して上軸を回転さ
せ、上軸センサ26から上位置信号が入力されると、上
軸サーボモータ23の回転を停止させて、針棒11を縫
製動作範囲の通常の停止位置である上位置に復帰させる
(ステップS5)。この針棒11の上位置復帰により連
動する中押え16も上昇されると(ステップS6)、本
処理を終了する。
【0051】以上のように、本第1の実施の形態のサイ
クルミシン1では、制御ユニット3に中押え高さ調整ス
イッチ3aを設け、この中押え高さ調整スイッチ3aが
操作(オン)されると、CPU34により中押え高さ調
整処理が実行されて、針棒11が通常の停止位置(上位
置)から縫製動作範囲の下死点に移動されて、針棒11
と連動する中押え16も下降されて、中押え16を針板
18上の高さ調整を行う位置に移動されるため、ユーザ
ーは針棒11を下死点に移動させるための手動操作を行
う必要がなくなり、ユーザーの操作負担を軽減すること
ができる。
【0052】また、上記中押え高さ調整処理では、上軸
サーボモータ23の回転位置が上軸センサ26からの検
出信号に基づいて制御されて、針棒11が必ず下死点に
停止されるため、中押え16の高さを調整する際の基準
高さを一定にすることができ、布の厚みに応じた中押え
16の高さを最適に設定することができる。
【0053】その結果、中押え16の布地に対する押え
具合を一定に調整することができ、縫製動作中の布の挙
動を確実に安定させることができ、サイクルミシン1に
おいて安定した縫製動作を提供することができる。
【0054】(第2の実施の形態)本発明は、上記第1
の実施の形態のサイクルミシン1の中押え16を上下駆
動する図3及び図4で示したような中押え機構以外の構
成に対しても適用可能である。例えば、その他の中押え
機構としては、例えば、図9に示すようなミシンに利用
された中押え機構の構成のものがある。
【0055】この図9に示す中押え機構の構成は、実質
的に垂直方向に上下動する針棒Nによって揺動運動され
る中押え駆動腕61と、この中押え駆動腕61の揺動運
動に伴って実質的に垂直方向に上下動される中押え棒6
2と、この中押え棒62の下端に取付けられて、図示し
ない布地を図示しないテーブルに対して押える中押え6
3とから成っている。針棒Nの下端には針64が取り付
けられている。この針棒Nは、下端部がミシン本体65
に摺動自在に支持され、縫製中、通常の態様で垂直方向
に上下動される。
【0056】中押え棒62は、針棒Nと同様にミシン本
体65に設けられた軸受部66に垂直方向に摺動自在に
支持されている。中押え駆動腕61の一端はミシン本体
65にねじ71によって枢着され、その他端は針棒Nに
固定されたアーム60に枢着されている。
【0057】したがって、この中押え駆動腕71は針棒
Nの垂直方向運動に伴って揺動する。この中押え駆動腕
71には、孔の内周面から形成されたカム面67が設け
られ、このカム面67に従動子68が接触している。こ
の従動子68は、連結杆69の一端に枢着され、この連
結杆69の他端は中押え棒62の上端に固定されてい
る。なお、70は従動子68を常時カム面67に所定圧
力Pで押圧する従動子押えばねを示し、72は中押え棒
62の下方向位置を規制するストッパである。
【0058】この中押え機構の中押え63の動きを図1
0に示す。すなわち、針棒Nが上方位置から下降する
と、中押え駆動腕61が時計方向に回動され、従動子6
8がカム面67に追従して押下げられる。したがって、
中押え棒62が下方に移動して中押え63が図10の下
降線Dで示すように、その最上方位置からミシンの図示
しないテーブルに近接する位置まで下降され、この時点
で中押え棒62の下降がストッパ72によって止められ
る。ここで布地の浮上がりが防止される。そして、しば
らくの間図10の水平線Hで示すように中押え63の動
きはない。
【0059】しばらくした後、針棒Nの上昇に伴い、中
押え駆動腕61が反時計方向に回動される。したがっ
て、従動子68がカム面67に追従して押上げられ、中
押え棒62が上方に移動し、中押え63が図10の上昇
線Uで示すように、最上方位置に向って上昇される。こ
の上昇に伴って中押え63は布地から離れていく。
【0060】また、図9において中押え63は、中押え
棒Nの下端に固定ねじ73によって固定されており、図
10に直線Hで示す中押え調整期間、すなわち、中押え
棒Nが下限位置にある状態で、この固定ねじ73を緩め
ることにより、布地上の高さを任意に調整して、再度固
定ねじ73を締めることにより、中押え63の高さ調整
が可能である。
【0061】本第2の実施の形態では、ミシンが停止し
ている状態で中押え63の高さを一定に調整する場合
は、利用者は上記図1に示した中押え高さ調整スイッチ
3aの操作により針棒Nを下限位置に停止させ、この状
態で固定ねじ73を緩めて、中押え63の布地からの高
さを任意に設定し、再度固定ねじ73を締めることによ
り、中押え63の高さを一定に調整することが可能であ
る。
【0062】したがって、この図10に示した本第1の
実施の形態の中押え機構による運動曲線の場合は図中に
示す曲線Hの区間、すなわち、縫製動作範囲の下死点で
ある中押え棒62の下限位置で停止させるように、上記
第1の実施の形態の図7で示した中押え高さ調整処理フ
ローを実行させることにより、布の厚みに応じた中押え
63の高さを最適に設定することができる。
【0063】このため、本第2の実施の形態のミシンの
図示しない制御ユニットでは、上記第1の実施の形態の
制御ユニット3と同様に中押え高さ調整機能を持たせる
ことにより、CPU34により中押え高さ調整処理が実
行されて、針64が通常の停止位置(上位置)から縫製
動作範囲の下死点に移動されて、針64と連動する中押
え棒62が下降されることにより、中押え63も下降さ
れて、中押え63を図示しない布地上の高さ調整を行う
位置に移動させることができる。
【0064】その結果、ユーザーは針64を下死点に移
動させるための手動操作を行う必要がなくなり、ユーザ
ーの操作負担を軽減することができる。
【0065】(第3の実施の形態)本発明は、上記第1
の実施の形態のサイクルミシン1の中押え16を上下駆
動する図3で示したような中押え機構、上記第2の実施
の形態のミシンの中押え16を上下駆動する図9で示し
たような中押え機構以外の構成に対しても適用可能であ
る。例えば、その他の中押え機構としては、例えば、図
11〜図13に示すようなミシンに利用された中押え機
構の構成のものがある。
【0066】本第3の実施の形態の中押え機構の構成に
ついて図11及び図12に示す分解斜視図により説明す
る。
【0067】図11において、80は揺動軸であり、こ
の揺動軸80の一端側にはロッド腕81がねじ82で抱
き締め固定されて回動自在に軸支されている。83は図
示しない上軸に取り付けられた偏心カムであり、ロッド
84の基端側に摺動自在に挿通されている。ロッド腕8
1の尾端側とロッド84の尾端側とは段ねじ85とナッ
ト86により回動自在に連結されている。図示しない上
軸の回動により、揺動軸80は軸芯線を中心に揺動す
る。
【0068】揺動軸80の他端側には中押え調節腕90
の基端側がねじ91で固定されている。中押え調節腕9
0には溝カム92が形成されている。この溝カム92は
弧状の長孔になっており、この溝カム92の所望の位置
と、中押さえリンク95の一端側とは、中押さえ調節ナ
ット93と段ねじ94により回動自在に固定される。こ
の固定位置は揺動軸80の軸芯線と交叉する位置からこ
の交叉位置より中押え調節腕90の尾端側の所定位置の
範囲までの間に形成され、この範囲内で所望に調節する
ことができる。
【0069】中押さえリンク95の他端側は、押さえリ
ンク96の長さ部分と段ねじ97で回動自在に連結され
ている。図11に示すように、調節ナット93が係合す
る溝カム92の下側の縁92aは、中押え200が上下
往復運動の下死点にあるときに、段ねじ97の軸芯を中
心とした図13に示す半径aの円弧の一部となる。
【0070】中押え位置決めリンク101は、その長さ
部分で段ねじ102によりミシン機枠(図示せず)に回
動自在に固定されている。中押え位置決めリンク101
の一端側には、ばね掛103が取り付けられ、また、ミ
シン機枠(図示せず)にもばね掛104が固定され、こ
の両ばね掛間にはコイルばね105が掛渡されて、ばね
掛103が取り付けられた中押え位置決めリンク101
の一端側を引き下げるように付勢する。中押え位置決め
リンク101の他端側には中押さえストッパ106が固
定され、押さえリンク96の一端側96aに形成された
丸孔96bに回動自在に挿通されている。
【0071】中押さえ調節軸100の一端側には、中押
さえ高さ調節つまみ107が、ねじ作用により固定さ
れ、中押さえ調節軸100の他端側はミシン機枠(図示
せず)に、ねじ作用により取り付けられ、その先端は中
押さえストッパ106に当接している。中押さえ高さ調
節つまみ107を回すことにより、ねじ作用で中押さえ
調節軸100が軸方向に移動し、中押さえストッパ10
6に当接している先端の高さを所望に調節して固定する
ことができる。これにより、押さえリンク96の回動中
心となる中押さえストッパ106の高さ調節を行うこと
ができる。
【0072】押さえリンク96の一端側96aの他端側
と、中押さえリンク98の一端側とは、段ねじ99aで
回動自在に連結されている。また、中押さえリンク98
の他端側と、中押さえリンク中継板110は、段ねじ9
9bで回動自在に連結されている。中押さえ棒抱き11
1に中押さえ棒112の基端部側がねじ113で固定さ
れ、中押さえリンク中継板110と中押さえ棒抱き11
1は、ねじ114a及び114bで固定されている。中
押さえ棒112の尾端側には中押さえ200がねじ11
5で固定されている。116は中押さえ案内棒、117
は中押さえばね、118は中押さえ調節ねじである。
【0073】図12に示すように、中押さえ上げリンク
120の長さ部分には丸孔121が形成されている。こ
の丸孔121には、偏心ピンである中押さえ上げリンク
調節ピン122が挿通されて、この中押さえ上げリンク
調節ピンはミシン機枠(図示せず)に回動角度を所望に
調節して固定可能に設けられている。中押さえ上げリン
ク120の基端側には所定形状の溝カム123が形成さ
れている。
【0074】図中の130は中押さえ上げリンクであ
り、その長さ部分は段ねじ131でミシン機枠(図示せ
ず)に回動自在に固定されている。132はミシン機枠
(図示せず)に固定されたばね掛であり、このばね掛1
32と中押さえ上げリンク130の一端との間には、ば
ね133が掛渡されて、中押さえ上げリンク130の一
端側を付勢する。この同一端側には段ねじ134で摺動
リング135が回動自在に取り付けられている。この摺
動リンク135は溝カム123と係合している。また、
他端側にも段ねじ137で摺動リング136が回動自在
に取り付けられている。溝カム123の形状は、摺動リ
ンク135が摺動して中押さえ上げリンク120の回動
中心に近づくにつれ、中押さえ上げリンク120の尾端
側を押し上げていく形状であり、また、溝カム123の
下側の溝123aのうち、中押さえ200が上死点に達
したときの摺動リング135が当接している部分は水平
となり、中押さえ上げリンク130は係止される。
【0075】図中の150はソレノイドであり、このソ
レノイドのプランジャ151には接続ピン152により
中押さえ上げリンク140の一端側が回動自在に連結さ
れている。中押さえ上げリンク140の他端側はミシン
機枠(図示せず)に固定されている中押さえ上げリンク
スタッド141と、段ねじ142で回動自在に固定され
ている。摺動リング136は、中押さえ上げリンク14
0の側部に当接している。
【0076】図13は、図11及び図12に示した中押
さえ駆動機構をミシン本体のミシンアーム300内に配
置した正面図である。
【0077】したがって、図11及び図12に示した中
押さえ駆動機構により中押え200の高さ調整は以下の
ように行われる。
【0078】図14は、中押さえ駆動機構により中押さ
え200が上死点に達したときの状態を示している。
【0079】図14の中押え機構によれば、溝カム92
に対する取付け位置を調節することにより、中押さえ調
節腕90への中押さえリンク95の連結位置を所望に調
節でき、また、この調節により溝カム92に対する中押
さえリンク95の連結位置での回動中心は中押さえ調節
腕90が固定されている揺動軸80の軸芯線と交叉する
位置からこの交叉位置より、中押さえ調節腕90の尾端
側の所定位置の範囲までの間で調節することができる。
【0080】このため、中押さえ調節腕90と中押さえ
リンク95との連結位置は揺動軸80の軸芯線と交叉す
る位置としたときは、中押さえ調節腕90が揺動して
も、中押さえ調節腕90が回動するだけで、中押さえ調
節腕90から中押さえ200までの連結機構は駆動され
ないため、中押え200は上下往復動しない。そして、
中押さえ調節腕90と中押さえリンク95との連結位置
を交叉位置から中押さえ調節腕90の尾端側に移動して
いくにつれて、中押え200の上下往復動を漸次大きく
していくことができる。
【0081】そして、揺動軸80に中押さえ調節腕90
が取り付けられ、中押え200を駆動する連結機構の一
端側のリンクである中押さえリンク95を腕部に連結
し、中押さえ調節腕90への連結位置を調節しようとす
るのは、前記従来の中押えの上下往復移動量を所望に調
節する機構と共通している。すなわち、本第1の実施の
形態の中押え機構は、中押えの上下往復移動量調節機構
に、中押えの上下往復移動を行う場合と上下往復移動を
ゼロとする場合とを切り換える機構も兼ねさせたもので
ある。
【0082】また、中押え200が上下往復運動の下死
点にあるときに、溝カム92の下側の溝92aが、中押
さえリンク95と96との回動中心を中心とした円弧の
一部となるため、中押さえ調節腕90のどの位置で中押
さえリンク95が連結されているかに拘らず、中押さえ
リンク96の傾き、ひいては中押さえ調節腕90から中
押さえ200までの連結機構全体の配置位置が変わるこ
とがない。このため、中押さえ調節腕90に対する中押
さえリンク95の連結位置の如何にかかわらず、中押え
200の下死点位置は不変である(図13参照)。
【0083】また、中押え機構では、中押え位置決めリ
ンク101の長さ部分が回動自在に固定され、その一端
側はばね105で付勢され、他端側に設けられている中
押さえストッパ106には中押さえ調節軸100の先端
が当接しているため、中押さえ高さ調節つまみ107を
回動して中押さえ調節軸100の先端の高さを調節する
ことで、中押さえストッパ106の高さが調節され、中
押さえリンク96の回転中心の高さが調節されるので、
中押さえリンク96の傾きを変えて中押え200の下死
点位置における高さ調節を行うことができる。
【0084】本第3の実施の形態では、ミシンが停止し
ている状態で中押え200の高さを一定に調整する場合
は、利用者は中押え高さ調整スイッチ3aを操作して針
棒(図示せず)を下死点位置に移動させ、この状態で中
押さえ高さ調節つまみ107を回動して中押さえ調節軸
100の先端の高さを調節することで、中押え16の布
地からの高さを任意に設定することにより、中押えの高
さを一定に調整することが可能てある。
【0085】したがって、この図11に示した本第3の
実施の形態の中押え機構の場合は、縫製動作範囲の下死
点である中押え棒112の下限位置で停止させるよう
に、上記第1の実施の形態の図9で示した中押え高さ調
整処理フローを実行させることにより、布の厚みに応じ
た中押え200の高さを最適に設定することができる。
【0086】このため、本第3の実施の形態のミシンの
図示しない制御ユニットでは、上記第1の実施の形態の
制御ユニット3と同様に中押え高さ調整機能を持たせる
ことにより、CPU34により中押え高さ調整処理が実
行されて、図示しない針が通常の停止位置(上位置)か
ら縫製動作範囲の下死点に移動されて、針と連動する中
押え棒112が下降されることにより、中押え200も
下降されて、中押え200を図示しない布地上の高さ調
整を行う位置に移動させることができる。
【0087】その結果、ユーザーは針を下死点に移動さ
せるための手動操作を行う必要がなくなり、ユーザーの
操作負担を軽減することができる。
【0088】なお、上記各実施の形態で示した針棒と連
動する中押さえ機構以外に、針棒と連動せず上軸の回転
運動により上下運動される中押え機構にも本発明を適用
可能である。この上軸の回転運動により上下運動される
中押え機構としては、例えば、上軸が回転すると、結合
部(偏心棒、揺れ腕、リンク)を介して屈曲リンク機構
の屈曲枢着部を往復動させ、この運動により、屈曲リン
ク機構が屈曲運動を行い、その際布押え棒を介して布押
えに上下運動を与えるものがある。この中押え機構の場
合は、上軸を布押えの下死点位置に移動させることによ
り、布押えの高さを一定に調整することができるととも
に、ユーザーの操作負担を軽減することができる。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明のミシンによれば、
ユーザーは針棒を下死点に移動させるための手動操作を
行う必要がなくなり、ユーザーの操作負担を軽減するこ
とができる。また、駆動モータの回転位置検出信号に基
づいて制御されて、針棒が必ず下死点に停止されるた
め、押え部材の高さを調整する際の基準高さを一定にす
ることができ、布の厚みに応じた押え部材の高さを最適
に設定することができる。
【0090】その結果、押え部材の布に対する押え具合
を一定に調整することができ、縫製動作中の布の挙動を
確実に安定させることができ、自動縫いにおいて安定し
た縫製動作を提供することができ、ミシンの信頼性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態のサイクル
ミシンの外観斜視図である。
【図2】図1のミシン本体の要部を拡大して示す図であ
る。
【図3】図2の中押えを上下駆動する中押え機構の構成
を示す図である。
【図4】図3の中押え機構の運動を示すグラフである。
【図5】図1のサイクルミシンの制御系のブロック構成
を示す図である。
【図6】図5の操作パネルの詳細を示す図である。
【図7】第1の実施の形態のサイクルミシンにより実行
される中押え高さ調整処理のフローチャートである。
【図8】図7の中押え高さ調整処理において検出される
回転角度検出信号と針棒の動作関係を示す図である。
【図9】本発明を適用した第2の実施の形態のミシンの
中押え機構の構成を示す図である。
【図10】図9の中押え機構の運動を示すグラフであ
る。
【図11】本発明を適用した第3の実施の形態のミシン
の中押え機構の分解斜視図である。
【図12】本第3の実施の形態のミシンの中押え機構の
分解斜視図である。
【図13】図11及び図12の中押え機構を図1のミシ
ン本体に収納した状態を示す正面図である。
【図14】図11に示す中押え機構により中押えが上死
点に達したときの状態を示す図である。
【図15】従来のミシンにおける押えの高さ調整時の針
棒と押えの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1 サイクルミシン 2 ミシン本体 3 制御ユニット 3a 中押え高さ調整スイッチ 4 操作パネル 5 スタートスイッチ 6 押えスイッチ 11 針棒 12 布押え 13 テーブル 14 一時停止スイッチ 15 天秤 16 中押え 17 ワイパー 18 針板 21 X移動用パルスモータ 22 Y移動用パルスモータ 23 上軸サーボモータ 24 X位置検出センサ 25 Y位置検出センサ 26 上軸センサ 31 システムROM 32 データROM 33 RAM 34 CPU 35 インターフェース 36 パルスモータドライバ 37 上軸モータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 則夫 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転状態を制御できる駆動モータを用いて
    上軸を駆動して針棒を上下駆動するとともに、この上軸
    の回転と連動して縫製中の被縫物が載せられる板上で該
    被縫物を押える押え部材を上下駆動して、縫製動作を実
    行するミシンにおいて、 前記上軸の回転角度を検出する回転位置検出手段と、 前記板上の前記押え部材の高さを調整するための指示を
    入力する高さ調整指示手段と、 この高さ調整指示手段により前記押え部材の高さ調整が
    指示入力されると、前記回転位置検出手段により検出さ
    れる回転角度に基づいて、前記駆動モータを駆動制御し
    て、該停止位置から前記板上の所定位置まで該針棒及び
    押え部材を下降させて、該押え部材を前記板上の高さ調
    整位置に移動させる制御手段と、 を備えていることを特徴とするミシン。
JP11778596A 1996-05-13 1996-05-13 ミシン Pending JPH09299643A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6361438B1 (en) 1997-07-25 2002-03-26 Konami Co., Ltd. Video game transparency control system for images
JP2006158651A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Juki Corp ミシン
JP2006314464A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Juki Corp ミシン
CN104131420A (zh) * 2014-08-08 2014-11-05 上海富山精密机械科技有限公司 一种缝纫机自动变压脚机构

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