JPH09299668A - ミシン - Google Patents
ミシンInfo
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- JPH09299668A JPH09299668A JP11650196A JP11650196A JPH09299668A JP H09299668 A JPH09299668 A JP H09299668A JP 11650196 A JP11650196 A JP 11650196A JP 11650196 A JP11650196 A JP 11650196A JP H09299668 A JPH09299668 A JP H09299668A
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- JP
- Japan
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- sewing
- speed
- drive
- low speed
- drive motor
- Prior art date
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- Pending
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、縫製開始直後の駆動軸を駆動する
モータの回転スピードを極めて短期間だけ低速に設定し
て、針棒と天秤の移動速度を低速にして、針棒からの糸
抜けを防止することができるミシンを提供することであ
る。 【解決手段】 CPU34は、この縫製動作制御に際し
て、制御ユニット3に設けられたソフトスタート選択ス
イッチ3aが、ソフトスタート処理を実行する側に選択
されている場合は、針棒11及び天秤15を上下駆動す
る上軸(図示せず)を駆動制御する上軸サーボモータ2
3の回転スピードを極低速で始動させる処理を実行す
る。
モータの回転スピードを極めて短期間だけ低速に設定し
て、針棒と天秤の移動速度を低速にして、針棒からの糸
抜けを防止することができるミシンを提供することであ
る。 【解決手段】 CPU34は、この縫製動作制御に際し
て、制御ユニット3に設けられたソフトスタート選択ス
イッチ3aが、ソフトスタート処理を実行する側に選択
されている場合は、針棒11及び天秤15を上下駆動す
る上軸(図示せず)を駆動制御する上軸サーボモータ2
3の回転スピードを極低速で始動させる処理を実行す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンに係り、詳
細には、針棒及び天秤を上下駆動する駆動軸をモータに
よって駆動制御するミシンに関する。
細には、針棒及び天秤を上下駆動する駆動軸をモータに
よって駆動制御するミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のミシンにおいて、縫製動作を行う
基本的な機構部分としては、同一の駆動軸(上軸)によ
り上下駆動される針棒と天秤があり、この針棒の上下位
置と天秤の上下位置の関係は、駆動軸からの上下運動が
伝達される駆動機構により所定の位相差を持つように設
定されて、縫製動作に際して針棒の上下運動と天秤の上
下運動に位相差を持たせることにより、縫製動作に応じ
て針棒と天秤の間で糸の供給と引き上げが行われるよう
に調整されている。
基本的な機構部分としては、同一の駆動軸(上軸)によ
り上下駆動される針棒と天秤があり、この針棒の上下位
置と天秤の上下位置の関係は、駆動軸からの上下運動が
伝達される駆動機構により所定の位相差を持つように設
定されて、縫製動作に際して針棒の上下運動と天秤の上
下運動に位相差を持たせることにより、縫製動作に応じ
て針棒と天秤の間で糸の供給と引き上げが行われるよう
に調整されている。
【0003】また、従来の自動縫いミシンとしては、例
えば、予め決められた縫製パターンに従って、例えば、
閂止め(バータック)等の各種形状縫いを繰り返し行う
サイクルミシンが一般に知られているが、このような自
動縫いミシンにおいても上記と同様の針棒と天秤の上下
運動関係が設定されて、モータにより駆動制御される駆
動軸により回転駆動されている。
えば、予め決められた縫製パターンに従って、例えば、
閂止め(バータック)等の各種形状縫いを繰り返し行う
サイクルミシンが一般に知られているが、このような自
動縫いミシンにおいても上記と同様の針棒と天秤の上下
運動関係が設定されて、モータにより駆動制御される駆
動軸により回転駆動されている。
【0004】この自動縫いミシンにおける針棒と天秤の
上下運動関係について、図8に示すモーションダイアグ
ラムを参照して説明する。
上下運動関係について、図8に示すモーションダイアグ
ラムを参照して説明する。
【0005】図8は、自動縫いミシンにおける針棒、天
秤及び中押え(縫製物を針板上面に押えるもの)の各動
作軌跡を示すモーションダイアグラムであり、図中の針
軌跡の上死点位置を基準とすると、天秤軌跡は上死点に
対して少し下がった位置から動作を開始し、針棒が上死
点から下がった上軸回転角度が70゜の位置で天秤位置
が上死点に達するように調整されている。
秤及び中押え(縫製物を針板上面に押えるもの)の各動
作軌跡を示すモーションダイアグラムであり、図中の針
軌跡の上死点位置を基準とすると、天秤軌跡は上死点に
対して少し下がった位置から動作を開始し、針棒が上死
点から下がった上軸回転角度が70゜の位置で天秤位置
が上死点に達するように調整されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のミシン及び自動縫いミシンにあっては、針棒
の上下運動と天秤の上下運動が位相差を持つように設定
されて、縫製動作に際して針棒の上下運動と天秤の上下
運動に位相差を持たせることにより、縫製動作に応じて
針棒と天秤の間で糸の供給と引き上げが行われるように
調整されており、縫製動作を開始する際の針棒と天秤の
上下運動の位相差により針棒に通された糸が抜けてしま
うという問題が発生していた。
うな従来のミシン及び自動縫いミシンにあっては、針棒
の上下運動と天秤の上下運動が位相差を持つように設定
されて、縫製動作に際して針棒の上下運動と天秤の上下
運動に位相差を持たせることにより、縫製動作に応じて
針棒と天秤の間で糸の供給と引き上げが行われるように
調整されており、縫製動作を開始する際の針棒と天秤の
上下運動の位相差により針棒に通された糸が抜けてしま
うという問題が発生していた。
【0007】すなわち、縫製動作前に針棒は上死点近傍
の上位置で停止されているとともに、天秤は上死点より
手前の下がった位置で停止されており、縫製動作開始直
後の駆動軸の回転開始直後は、針棒は停止位置から下が
り始め、天秤は停止位置から上り始める動作となるた
め、針棒と天秤の間の間隔が広がり、また、針棒と天秤
は始動時から設定された縫製スピードで移動されるた
め、その間隔の広がりと移動時に糸に急激に増大する張
力が伝達されるにより、始動直後に針棒から糸が抜けて
しまうという問題が発生していた。
の上位置で停止されているとともに、天秤は上死点より
手前の下がった位置で停止されており、縫製動作開始直
後の駆動軸の回転開始直後は、針棒は停止位置から下が
り始め、天秤は停止位置から上り始める動作となるた
め、針棒と天秤の間の間隔が広がり、また、針棒と天秤
は始動時から設定された縫製スピードで移動されるた
め、その間隔の広がりと移動時に糸に急激に増大する張
力が伝達されるにより、始動直後に針棒から糸が抜けて
しまうという問題が発生していた。
【0008】そのため、従来は縫製動作の開始に際して
ミシン起動直後の最初の0.5〜数針分を低速にして始
動直後の糸抜けを防止する事も行われていたが、低速で
の縫製区間が長くなるため、縫製効率を上げる上で障害
となっていた。
ミシン起動直後の最初の0.5〜数針分を低速にして始
動直後の糸抜けを防止する事も行われていたが、低速で
の縫製区間が長くなるため、縫製効率を上げる上で障害
となっていた。
【0009】そこで、本発明の目的は、縫製効率の低下
を抑え、しかも針棒からの糸抜けを確実に防止できるミ
シンを提供することにある。
を抑え、しかも針棒からの糸抜けを確実に防止できるミ
シンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転状態が制御される駆動モータを用いて上軸を回転駆
動させて針棒と天秤を上下駆動するミシンにおいて、前
記上軸の回転角度を検出する回転位置検出手段と、前記
上軸を回転駆動する駆動モータの回転速度を可変制御す
るモータ速度制御手段と、縫製動作の開始に際して、前
記天秤位置を前記回転位置検出手段により判断し当該天
秤が停止位置から所定の規定位置に到達するまでの間だ
け、前記モータ速度制御手段により前記駆動モータを縫
製速度より遅い所定の低速度で回転駆動するように制御
する制御手段と、を備えていることを特徴としている。
回転状態が制御される駆動モータを用いて上軸を回転駆
動させて針棒と天秤を上下駆動するミシンにおいて、前
記上軸の回転角度を検出する回転位置検出手段と、前記
上軸を回転駆動する駆動モータの回転速度を可変制御す
るモータ速度制御手段と、縫製動作の開始に際して、前
記天秤位置を前記回転位置検出手段により判断し当該天
秤が停止位置から所定の規定位置に到達するまでの間だ
け、前記モータ速度制御手段により前記駆動モータを縫
製速度より遅い所定の低速度で回転駆動するように制御
する制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0011】この請求項1記載の発明のミシンによれ
ば、回転状態が制御される駆動モータを用いて上軸を回
転駆動させて針棒と天秤を上下駆動するミシンにおい
て、回転位置検出手段により、前記上軸の回転角度が検
出されて、この回転角度に基づいて前記天秤の位置を判
断するとともに、モータ速度制御手段により前記上軸を
回転駆動する駆動モータの回転速度が可変制御され、制
御手段により、前記天秤位置が前記回転位置検出手段に
より判断され、当該縫製動作の開始に際して、当該天秤
が停止位置から所定の規定位置に到達するまでの間だ
け、前記モータ速度制御手段により前記駆動モータを縫
製速度より遅い所定の低速度で回転駆動されるように制
御される。
ば、回転状態が制御される駆動モータを用いて上軸を回
転駆動させて針棒と天秤を上下駆動するミシンにおい
て、回転位置検出手段により、前記上軸の回転角度が検
出されて、この回転角度に基づいて前記天秤の位置を判
断するとともに、モータ速度制御手段により前記上軸を
回転駆動する駆動モータの回転速度が可変制御され、制
御手段により、前記天秤位置が前記回転位置検出手段に
より判断され、当該縫製動作の開始に際して、当該天秤
が停止位置から所定の規定位置に到達するまでの間だ
け、前記モータ速度制御手段により前記駆動モータを縫
製速度より遅い所定の低速度で回転駆動されるように制
御される。
【0012】したがって、例えば、針棒の停止位置(上
位置)から天秤の上死点の位置に達するまでの間だけに
延長して駆動モータを極低速で回転させ、針棒と天秤の
間の間隔が広がる間を緩慢に動作させて、天秤から針棒
に通される糸に対して余計な張力が付与されることを防
止しているので、極低速回転での縫製期間を極力短くし
て、しかも針棒から糸が抜けることを防止することがで
きる。その結果、縫製効率の低下をほとんど招くことな
く、ミシンの信頼性を向上する向上することができる。
位置)から天秤の上死点の位置に達するまでの間だけに
延長して駆動モータを極低速で回転させ、針棒と天秤の
間の間隔が広がる間を緩慢に動作させて、天秤から針棒
に通される糸に対して余計な張力が付与されることを防
止しているので、極低速回転での縫製期間を極力短くし
て、しかも針棒から糸が抜けることを防止することがで
きる。その結果、縫製効率の低下をほとんど招くことな
く、ミシンの信頼性を向上する向上することができる。
【0013】この場合、請求項2に記載する発明のミシ
ンのように、前記制御手段は、前記縫製動作の開始に際
して前記駆動モータの低速度駆動の実行の有無を選択す
る選択手段をさらに備え、この選択手段により前記駆動
モータの低速度駆動の実行有と選択されている場合は、
前記縫製動作の開始に際して、前記天秤が停止位置から
所定の規定位置に到達するまでの間だけ、前記モータ速
度制御手段により前記駆動モータを縫製速度より遅い所
定の低速度で回転駆動するように制御し、選択手段によ
り前記駆動モータの低速度駆動の実行無と選択されてい
る場合は、前記縫製動作の開始時から前記駆動モータを
通常の縫製速度で回転駆動するように制御することが有
効である。
ンのように、前記制御手段は、前記縫製動作の開始に際
して前記駆動モータの低速度駆動の実行の有無を選択す
る選択手段をさらに備え、この選択手段により前記駆動
モータの低速度駆動の実行有と選択されている場合は、
前記縫製動作の開始に際して、前記天秤が停止位置から
所定の規定位置に到達するまでの間だけ、前記モータ速
度制御手段により前記駆動モータを縫製速度より遅い所
定の低速度で回転駆動するように制御し、選択手段によ
り前記駆動モータの低速度駆動の実行無と選択されてい
る場合は、前記縫製動作の開始時から前記駆動モータを
通常の縫製速度で回転駆動するように制御することが有
効である。
【0014】この請求項2記載の発明のミシンによれ
ば、前記制御手段では、前記縫製動作の開始に際して前
記駆動モータの低速度駆動の実行の有無を選択する選択
手段をさらに備えられ、この選択手段により前記駆動モ
ータの低速度駆動の実行有と選択されている場合は、前
記縫製動作の開始に際して、前記天秤が停止位置から所
定の規定位置に到達するまでの間だけ、前記モータ速度
制御手段により前記駆動モータを縫製速度より遅い所定
の低速度で回転駆動するように制御され、選択手段によ
り前記駆動モータの低速度駆動の実行無と選択されてい
る場合は、前記縫製動作の開始時から前記駆動モータを
通常の縫製速度で回転駆動するように制御される。
ば、前記制御手段では、前記縫製動作の開始に際して前
記駆動モータの低速度駆動の実行の有無を選択する選択
手段をさらに備えられ、この選択手段により前記駆動モ
ータの低速度駆動の実行有と選択されている場合は、前
記縫製動作の開始に際して、前記天秤が停止位置から所
定の規定位置に到達するまでの間だけ、前記モータ速度
制御手段により前記駆動モータを縫製速度より遅い所定
の低速度で回転駆動するように制御され、選択手段によ
り前記駆動モータの低速度駆動の実行無と選択されてい
る場合は、前記縫製動作の開始時から前記駆動モータを
通常の縫製速度で回転駆動するように制御される。
【0015】したがって、縫製動作開始の際の駆動軸の
低速駆動実行の有無を必要に応じて選択することがで
き、ユーザーの要求に応じて低速駆動を実行することが
でき、ミシンにおいて低速駆動機能を効率良く利用する
ことができる。
低速駆動実行の有無を必要に応じて選択することがで
き、ユーザーの要求に応じて低速駆動を実行することが
でき、ミシンにおいて低速駆動機能を効率良く利用する
ことができる。
【0016】また、請求項3に記載する発明のミシンの
ように、前記制御手段は、前記駆動モータの低速度駆動
を行う区間を規定する規定角度設定手段をさらに備え、
この規定角度設定手段により設定される規定角度により
前記駆動モータの低速度駆動を行う区間を規定すること
が有効である。
ように、前記制御手段は、前記駆動モータの低速度駆動
を行う区間を規定する規定角度設定手段をさらに備え、
この規定角度設定手段により設定される規定角度により
前記駆動モータの低速度駆動を行う区間を規定すること
が有効である。
【0017】この請求項3記載の発明のミシンによれ
ば、前記制御手段では、前記駆動モータの低速度駆動を
行う期間を規定する規定角度設定手段がさらに備えら
れ、この規定角度設定手段により設定される規定角度に
より前記駆動モータの低速度駆動を行う区間が規定され
る。
ば、前記制御手段では、前記駆動モータの低速度駆動を
行う期間を規定する規定角度設定手段がさらに備えら
れ、この規定角度設定手段により設定される規定角度に
より前記駆動モータの低速度駆動を行う区間が規定され
る。
【0018】したがって、縫製動作開始の際の駆動軸の
低速駆動期間を任意に設定することができ、ミシンにお
いて低速駆動機能を効率良く利用することができる。
低速駆動期間を任意に設定することができ、ミシンにお
いて低速駆動機能を効率良く利用することができる。
【0019】また、請求項4に記載する発明のミシンの
ように、前記制御手段は、前記駆動モータの低速度駆動
を行う際の当該駆動速度の設定を変更する駆動速度設定
手段をさらに備え、この駆動速度設定手段により設定さ
る駆動速度に基づいて前記駆動モータの低速度駆動を行
うことが有効である。
ように、前記制御手段は、前記駆動モータの低速度駆動
を行う際の当該駆動速度の設定を変更する駆動速度設定
手段をさらに備え、この駆動速度設定手段により設定さ
る駆動速度に基づいて前記駆動モータの低速度駆動を行
うことが有効である。
【0020】この請求項4記載の発明のミシンによれ
ば、前記制御手段では、前記駆動モータの低速度駆動を
行う際の当該駆動速度の設定を変更する駆動速度設定手
段がさらに備えられ、この駆動速度設定手段により設定
される駆動速度に基づいて前記駆動モータの低速度駆動
が行われる。
ば、前記制御手段では、前記駆動モータの低速度駆動を
行う際の当該駆動速度の設定を変更する駆動速度設定手
段がさらに備えられ、この駆動速度設定手段により設定
される駆動速度に基づいて前記駆動モータの低速度駆動
が行われる。
【0021】したがって、縫製動作開始の際の駆動軸の
低速駆動速度を任意に設定することができ、ミシンにお
いて低速駆動機能を効率良く利用することができる。
低速駆動速度を任意に設定することができ、ミシンにお
いて低速駆動機能を効率良く利用することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
の形態を詳細に説明する。
【0023】図1〜図7は、本発明を適用したサイクル
ミシンの一実施の形態を示す図である。
ミシンの一実施の形態を示す図である。
【0024】まず、構成を説明する。
【0025】図1は、本実施の形態のサイクルミシン1
の外観斜視図である。
の外観斜視図である。
【0026】この図1のサイクルミシン1では、ミシン
本体2と、ミシン本体2を制御する制御ユニット3と、
制御ユニット3に対して縫製に必要な情報を入力する操
作パネル4と、縫製動作の開始を指示するスタートスイ
ッチ5と、ミシン本体2で布地を挟持する押えの上下動
作を指示する押えスイッチ6と、を主な構成要素として
示している。
本体2と、ミシン本体2を制御する制御ユニット3と、
制御ユニット3に対して縫製に必要な情報を入力する操
作パネル4と、縫製動作の開始を指示するスタートスイ
ッチ5と、ミシン本体2で布地を挟持する押えの上下動
作を指示する押えスイッチ6と、を主な構成要素として
示している。
【0027】また、この図1のミシン本体2には、図2
にその拡大図を示すように、ミシン本体2内の上軸(図
示せず)により上下駆動される針棒11と、布地をテー
ブル13とともに挟持する布押え12と、布押え12と
ともに布地を挟持して予め決められた縫製パターンに従
って後述するX,Y駆動用パルスモータにより二次元平
面上を移動させられるテーブル13と、縫製動作を一時
停止させる際に操作する一時停止スイッチ14と、上軸
により針棒とともに回転駆動される天秤15と、布押え
12によりテーブル13上に押えられる縫製物を針板上
面に押える中押え16と、縫製動作停止後の糸きり後の
糸を払うワイパー17と、が備えられている。
にその拡大図を示すように、ミシン本体2内の上軸(図
示せず)により上下駆動される針棒11と、布地をテー
ブル13とともに挟持する布押え12と、布押え12と
ともに布地を挟持して予め決められた縫製パターンに従
って後述するX,Y駆動用パルスモータにより二次元平
面上を移動させられるテーブル13と、縫製動作を一時
停止させる際に操作する一時停止スイッチ14と、上軸
により針棒とともに回転駆動される天秤15と、布押え
12によりテーブル13上に押えられる縫製物を針板上
面に押える中押え16と、縫製動作停止後の糸きり後の
糸を払うワイパー17と、が備えられている。
【0028】さらに、図1の制御ユニット3には、後述
する縫製動作制御処理においてソフトスタートを行うか
否かを選択するソフトスタート選択スイッチ3aが備え
られている。
する縫製動作制御処理においてソフトスタートを行うか
否かを選択するソフトスタート選択スイッチ3aが備え
られている。
【0029】次いで、図1のサイクルミシン1の制御系
のブロック構成を図3に示す。
のブロック構成を図3に示す。
【0030】この図3において、サイクルミシン1の制
御系は、図1の制御ユニット3を構成するシステムRO
M31、データROM32、RAM33、CPU34、
インターフェース(I/F)35、パルスモータドライ
バ36及び上軸モータドライバ37と、図1に示したソ
フトスタート選択スイッチ3aと、操作パネル4と、ス
タートスイッチ5と、押えスイッチ6と、図1のテーブ
ル13を移動させるX移動用パルスモータ21及びY移
動用パルスモータ22と、上軸を回転駆動する上軸サー
ボモータ23と、図1のテーブルの移動位置を検出する
X位置検出センサ24及びY位置検出センサ25と、上
軸(図示せず)の回転角を検出する上軸センサ26と、
により構成されている。
御系は、図1の制御ユニット3を構成するシステムRO
M31、データROM32、RAM33、CPU34、
インターフェース(I/F)35、パルスモータドライ
バ36及び上軸モータドライバ37と、図1に示したソ
フトスタート選択スイッチ3aと、操作パネル4と、ス
タートスイッチ5と、押えスイッチ6と、図1のテーブ
ル13を移動させるX移動用パルスモータ21及びY移
動用パルスモータ22と、上軸を回転駆動する上軸サー
ボモータ23と、図1のテーブルの移動位置を検出する
X位置検出センサ24及びY位置検出センサ25と、上
軸(図示せず)の回転角を検出する上軸センサ26と、
により構成されている。
【0031】制御ユニット3内のシステムROM(Read
Only Memory)31は、サイクルミシン1の縫製動作を
制御する縫製動作制御プログラムを格納する。データR
OM32は、複数の縫製パターンデータをパターンN
o.と対応付けて格納するとともに、縫製データとして
縫製パターンのX方向拡大縮小率及びY方向拡大縮小
率、縫製スピードをパターンNo.と対応付けて格納す
る縫製データテーブルを格納している。
Only Memory)31は、サイクルミシン1の縫製動作を
制御する縫製動作制御プログラムを格納する。データR
OM32は、複数の縫製パターンデータをパターンN
o.と対応付けて格納するとともに、縫製データとして
縫製パターンのX方向拡大縮小率及びY方向拡大縮小
率、縫製スピードをパターンNo.と対応付けて格納す
る縫製データテーブルを格納している。
【0032】RAM(Random Accesss Memory )33
は、CPU34により縫製動作制御処理プログラムが実
行される際に、縫製に必要な各種データを一時的に展開
するメモリエリアを形成する。
は、CPU34により縫製動作制御処理プログラムが実
行される際に、縫製に必要な各種データを一時的に展開
するメモリエリアを形成する。
【0033】CPU(Central Processing Unit )34
は、インターフェース35を介して操作パネル4から入
力される各種操作情報に基づいて縫製動作に必要な各種
データ(縫製パターンデータ、拡大縮小率データ等)を
データROM32から読み出してRAM33に展開し、
インターフェース35を介してスタートスイッチ5から
入力されるスタート信号により縫製動作の制御を開始
し、システムROM31に格納されている縫製動作制御
プログラムに従って、インターフェース35を介してパ
ルスモータドライバ36及び上軸モータドライバを制御
して、ミシン本体2の縫製動作を制御する。
は、インターフェース35を介して操作パネル4から入
力される各種操作情報に基づいて縫製動作に必要な各種
データ(縫製パターンデータ、拡大縮小率データ等)を
データROM32から読み出してRAM33に展開し、
インターフェース35を介してスタートスイッチ5から
入力されるスタート信号により縫製動作の制御を開始
し、システムROM31に格納されている縫製動作制御
プログラムに従って、インターフェース35を介してパ
ルスモータドライバ36及び上軸モータドライバを制御
して、ミシン本体2の縫製動作を制御する。
【0034】また、CPU34は、この縫製動作制御に
際して、制御ユニット3に設けられたソフトスタート選
択スイッチ3aが、ソフトスタート処理を実行する側に
選択されている場合は、針棒11及び天秤15を上下駆
動する上軸(図示せず)を駆動制御する上軸サーボモー
タ23の回転スピードを極低速で始動させる処理を実行
する。
際して、制御ユニット3に設けられたソフトスタート選
択スイッチ3aが、ソフトスタート処理を実行する側に
選択されている場合は、針棒11及び天秤15を上下駆
動する上軸(図示せず)を駆動制御する上軸サーボモー
タ23の回転スピードを極低速で始動させる処理を実行
する。
【0035】インターフェース35は、操作パネル4、
スタートスイッチ5、押えスイッチ6及び一時停止スイ
ッチ14から入力される各入力信号、X位置検出センサ
24、Y位置検出センサ25及び上軸センサ26から入
力される各検出信号を所定の電圧レベルに変換してCP
U34に出力するとともに、CPU34から入力される
各種制御信号を所定の信号形態に変換してパルスモータ
ドライバ36及び上軸モータドライバ37に出力する。
スタートスイッチ5、押えスイッチ6及び一時停止スイ
ッチ14から入力される各入力信号、X位置検出センサ
24、Y位置検出センサ25及び上軸センサ26から入
力される各検出信号を所定の電圧レベルに変換してCP
U34に出力するとともに、CPU34から入力される
各種制御信号を所定の信号形態に変換してパルスモータ
ドライバ36及び上軸モータドライバ37に出力する。
【0036】パルスモータドライバ36は、インターフ
ェース35を介してCPU34から入力される縫製パタ
ーンに基づく制御信号によりX移動用パルスモータ21
及びY移動用パルスモータ22を駆動制御して、図1の
テーブル13を二次元平面上で縫製パターンに従って移
動させるとともに、原点検索動作及び原点復帰動作に対
応してテーブル13を移動させる。
ェース35を介してCPU34から入力される縫製パタ
ーンに基づく制御信号によりX移動用パルスモータ21
及びY移動用パルスモータ22を駆動制御して、図1の
テーブル13を二次元平面上で縫製パターンに従って移
動させるとともに、原点検索動作及び原点復帰動作に対
応してテーブル13を移動させる。
【0037】上軸モータドライバ37は、インターフェ
ース35を介してCPU34から入力される制御信号に
より上軸サーボモータ23を駆動制御して、図1のミシ
ン本体2内に収納される上軸(図示せず)を回転駆動さ
せ、その上軸と所定の伝達機構(図示せず)を介して駆
動される針棒11を所定ストロークで駆動させる。
ース35を介してCPU34から入力される制御信号に
より上軸サーボモータ23を駆動制御して、図1のミシ
ン本体2内に収納される上軸(図示せず)を回転駆動さ
せ、その上軸と所定の伝達機構(図示せず)を介して駆
動される針棒11を所定ストロークで駆動させる。
【0038】X位置検出センサ24は、X移動用パルス
モータ21により移動されるテーブル13のX方向の移
動量を検出し、そのX位置検出信号をインターフェース
35を介してCPU34に出力する。
モータ21により移動されるテーブル13のX方向の移
動量を検出し、そのX位置検出信号をインターフェース
35を介してCPU34に出力する。
【0039】Y位置検出センサ25は、Y移動用パルス
モータ22により移動されるテーブル13のY方向の移
動量を検出し、そのY位置検出信号をインターフェース
35を介してCPU34に出力する。
モータ22により移動されるテーブル13のY方向の移
動量を検出し、そのY位置検出信号をインターフェース
35を介してCPU34に出力する。
【0040】上軸センサ26は、上軸(図示せず)が回
転する際の回転角に応じた回転角検出信号をインターフ
ェース35を介してCPU34に出力する。
転する際の回転角に応じた回転角検出信号をインターフ
ェース35を介してCPU34に出力する。
【0041】また、操作パネル4は、図4に示すよう
に、図1のテーブル13を前進及び後退させる際に操作
する送り前進キー4a及び送り後退キー4bと、原点復
帰動作を指示する原点復帰キー4cと、下糸の交換を指
示する下糸交換キー4dと、図3のデータROM32に
格納されている縫製パターンNo.を選択する際に操作
するパターンNo.キー4eと、選択した縫製パターン
の拡大縮小率をX方向とY方向に設定する際に操作する
X拡大縮小率キー4f及びY拡大縮小率キー4gと、下
糸設定を指示する下糸設定キー4hと、パターンNo.
や拡大縮小率の数値を入力するテンキー群4iと、縫製
準備完了を指示する際と試し縫い動作を指示する際に操
作する準備(試縫)キー4jと、入力されたパターンN
o.を表示するパターンNo.表示部4kと、入力され
たX拡大縮小率を表示するX拡大縮小率表示部4lと、
入力されたY拡大縮小率を表示するY拡大縮小率表示部
4mと、下糸設定内容を表示する下糸設定表示部4n
と、エラー内容を表示するエラー表示部4oと、縫製動
作中に点灯する縫製ランプ4pとを備えている。
に、図1のテーブル13を前進及び後退させる際に操作
する送り前進キー4a及び送り後退キー4bと、原点復
帰動作を指示する原点復帰キー4cと、下糸の交換を指
示する下糸交換キー4dと、図3のデータROM32に
格納されている縫製パターンNo.を選択する際に操作
するパターンNo.キー4eと、選択した縫製パターン
の拡大縮小率をX方向とY方向に設定する際に操作する
X拡大縮小率キー4f及びY拡大縮小率キー4gと、下
糸設定を指示する下糸設定キー4hと、パターンNo.
や拡大縮小率の数値を入力するテンキー群4iと、縫製
準備完了を指示する際と試し縫い動作を指示する際に操
作する準備(試縫)キー4jと、入力されたパターンN
o.を表示するパターンNo.表示部4kと、入力され
たX拡大縮小率を表示するX拡大縮小率表示部4lと、
入力されたY拡大縮小率を表示するY拡大縮小率表示部
4mと、下糸設定内容を表示する下糸設定表示部4n
と、エラー内容を表示するエラー表示部4oと、縫製動
作中に点灯する縫製ランプ4pとを備えている。
【0042】次に、本実施の形態の動作を説明する。
【0043】本実施の形態のサイクルミシン1により実
行される縫製動作について図5に示すフローチャートに
基づいて説明する。
行される縫製動作について図5に示すフローチャートに
基づいて説明する。
【0044】まず、操作パネル4において、縫製動作に
必要な各種データとして、縫製パターンNo.、X,Y
拡大縮小率、縫製スピード等の入力が行われると(ステ
ップS1)、操作パネル4の準備キー4jが操作された
か否かを確認し(ステップS2)、準備キー4jが操作
されない場合は、ステップS1に戻り、準備キー4jが
操作された場合は、原点検索処理を行う(ステップS
3)。
必要な各種データとして、縫製パターンNo.、X,Y
拡大縮小率、縫製スピード等の入力が行われると(ステ
ップS1)、操作パネル4の準備キー4jが操作された
か否かを確認し(ステップS2)、準備キー4jが操作
されない場合は、ステップS1に戻り、準備キー4jが
操作された場合は、原点検索処理を行う(ステップS
3)。
【0045】すなわち、原点検索処理では、電源投入後
のテーブル13の位置を確定するため、パルスモータド
ライバ36によりX移動用パルスモータ21、Y移動用
パルスモータ22を回転駆動させ、テーブル13をX方
向及びY方向に移動させて、X方向及びY方向の各位置
センサ24、25から原点位置検出信号が出力される位
置を検索し、原点位置を確認する。
のテーブル13の位置を確定するため、パルスモータド
ライバ36によりX移動用パルスモータ21、Y移動用
パルスモータ22を回転駆動させ、テーブル13をX方
向及びY方向に移動させて、X方向及びY方向の各位置
センサ24、25から原点位置検出信号が出力される位
置を検索し、原点位置を確認する。
【0046】そして、原点位置を確認した後、先に選択
された縫製パターンNo.に基づいて、パルスモータド
ライバ36によりX移動用パルスモータ21、Y移動用
パルスモータ22を回転駆動させ、テーブル13を縫製
パターンに従ってX方向及びY方向に空送り移動させ
て、縫製開始点に針棒11の相対位置が設定されるよう
にテーブル13を移動させる(ステップS4)。
された縫製パターンNo.に基づいて、パルスモータド
ライバ36によりX移動用パルスモータ21、Y移動用
パルスモータ22を回転駆動させ、テーブル13を縫製
パターンに従ってX方向及びY方向に空送り移動させ
て、縫製開始点に針棒11の相対位置が設定されるよう
にテーブル13を移動させる(ステップS4)。
【0047】次いで、再度準備キー4sが操作されたか
否かを確認し(ステップS5)、準備キー4jが操作さ
れた場合はステップS1に戻り、準備キー4jが操作さ
れない場合は、押えスイッチ6が操作(ON)されたか
否かを確認する(ステップS6)。押えスイッチ6が操
作されない場合はステップS5に戻り、押えスイッチ6
が操作された場合は、布地押え12を下降させて、テー
ブル13上にセットされた布地を挟持する(ステップS
7)。
否かを確認し(ステップS5)、準備キー4jが操作さ
れた場合はステップS1に戻り、準備キー4jが操作さ
れない場合は、押えスイッチ6が操作(ON)されたか
否かを確認する(ステップS6)。押えスイッチ6が操
作されない場合はステップS5に戻り、押えスイッチ6
が操作された場合は、布地押え12を下降させて、テー
ブル13上にセットされた布地を挟持する(ステップS
7)。
【0048】次いで、再度、押えスイッチ6が操作(O
N)されたか否かを確認し(ステップS8)、押えスイ
ッチ6が操作された場合は、布押え12を上昇させて、
ステップS5に戻り、押えスイッチ6が操作されない場
合は、スタートスイッチ5が操作(ON)されたか否か
を確認する(ステップS10)。スタートスイッチ5が
操作されない場合はステップS8に戻り、スタートスイ
ッチ5が操作された場合は、ソフトスタート処理を実行
する(ステップS11)。
N)されたか否かを確認し(ステップS8)、押えスイ
ッチ6が操作された場合は、布押え12を上昇させて、
ステップS5に戻り、押えスイッチ6が操作されない場
合は、スタートスイッチ5が操作(ON)されたか否か
を確認する(ステップS10)。スタートスイッチ5が
操作されない場合はステップS8に戻り、スタートスイ
ッチ5が操作された場合は、ソフトスタート処理を実行
する(ステップS11)。
【0049】このソフトスタート処理の詳細について図
6に示すフローチャートに基づいて説明する。
6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0050】図6において、まず、制御ユニット3に設
けられたソフトスタート選択スイッチ3aがソフトスタ
ートを実行する側に選択されているか否かを確認し(ス
テップS111)、ソフトスタート選択スイッチ3aが
ソフトスタートを実行する側に選択されていない場合
は、予め設定された縫製スピードによる起動スピードで
上軸サーボモータ23を起動させて、図5のステップS
12の縫製処理に移行する(ステップS112)。
けられたソフトスタート選択スイッチ3aがソフトスタ
ートを実行する側に選択されているか否かを確認し(ス
テップS111)、ソフトスタート選択スイッチ3aが
ソフトスタートを実行する側に選択されていない場合
は、予め設定された縫製スピードによる起動スピードで
上軸サーボモータ23を起動させて、図5のステップS
12の縫製処理に移行する(ステップS112)。
【0051】また、ソフトスタート選択スイッチ3aが
ソフトスタートを実行する側に選択されている場合は、
予め設定された縫製スピードではなく極低速で上軸サー
ボモータ23を起動させて(ステップS113)、上軸
の回転位置を上軸センサ26から入力される回転角検出
信号により70゜を越えたか否かを確認する(ステップ
S114)。上軸の回転位置が70゜を越えていない場
合は、ステップS113の極低速での上軸サーボモータ
23の回転を継続し、上軸の回転位置が70゜を越えた
場合は、上軸サーボモータ23の回転速度を設定された
縫製スピードによる起動スピードに切り換えて(ステッ
プS115)、本処理を終了して、図5のステップS1
2の縫製処理に移行する。
ソフトスタートを実行する側に選択されている場合は、
予め設定された縫製スピードではなく極低速で上軸サー
ボモータ23を起動させて(ステップS113)、上軸
の回転位置を上軸センサ26から入力される回転角検出
信号により70゜を越えたか否かを確認する(ステップ
S114)。上軸の回転位置が70゜を越えていない場
合は、ステップS113の極低速での上軸サーボモータ
23の回転を継続し、上軸の回転位置が70゜を越えた
場合は、上軸サーボモータ23の回転速度を設定された
縫製スピードによる起動スピードに切り換えて(ステッ
プS115)、本処理を終了して、図5のステップS1
2の縫製処理に移行する。
【0052】このソフトスタート処理による針棒11の
軌跡と上軸サーボモータ23の関係を図7に示す。この
図7に示すように、上記ソフトスタート処理が実行され
ると、天秤15及び針棒11の停止位置である上位置
(上死点である0゜から少し下がった50゜)から天秤
15の上死点である上軸角度70゜の位置(所定の規定
位置)に達するまでの回転角にして約20゜の間だけ上
軸サーボモータ23が極低速で回転される。
軌跡と上軸サーボモータ23の関係を図7に示す。この
図7に示すように、上記ソフトスタート処理が実行され
ると、天秤15及び針棒11の停止位置である上位置
(上死点である0゜から少し下がった50゜)から天秤
15の上死点である上軸角度70゜の位置(所定の規定
位置)に達するまでの回転角にして約20゜の間だけ上
軸サーボモータ23が極低速で回転される。
【0053】このように、始動時の針棒11が上位置か
ら下降し、天秤15が上死点に上昇する間だけ上軸サー
ボモータ23を極低速で回転させることにより、針棒1
1と天秤15の間の間隔が広がる間を緩慢に動作させ
て、天秤15から針棒11に通される糸に対して余計な
張力が付与されることを防止して、針棒11から糸が抜
けることを防止することができる。
ら下降し、天秤15が上死点に上昇する間だけ上軸サー
ボモータ23を極低速で回転させることにより、針棒1
1と天秤15の間の間隔が広がる間を緩慢に動作させ
て、天秤15から針棒11に通される糸に対して余計な
張力が付与されることを防止して、針棒11から糸が抜
けることを防止することができる。
【0054】再び、図5のステップS12に戻って選択
された縫製パターンNo.に該当する縫製パターンデー
タをデータROM32から読み出して、その縫製パター
ンデータに従って縫製動作を行う。次いで、その縫製動
作が終了すると、縫製パターンに従ってテーブル13を
空送りして縫製開始点に移動させ(ステップS13)、
布地押え12を開放して(ステップS14)、ステップ
S5に戻り、ステップS5以降の処理を繰り返し実行す
ることにより、縫製パターンに基づく縫製動作を繰り返
し実行する。
された縫製パターンNo.に該当する縫製パターンデー
タをデータROM32から読み出して、その縫製パター
ンデータに従って縫製動作を行う。次いで、その縫製動
作が終了すると、縫製パターンに従ってテーブル13を
空送りして縫製開始点に移動させ(ステップS13)、
布地押え12を開放して(ステップS14)、ステップ
S5に戻り、ステップS5以降の処理を繰り返し実行す
ることにより、縫製パターンに基づく縫製動作を繰り返
し実行する。
【0055】この縫製動作の繰り返しに際して、ソフト
スタート処理を実行するように選択されていれば、その
縫製動作毎に始動時には、上軸サーボモータ23が極低
速で始動される。
スタート処理を実行するように選択されていれば、その
縫製動作毎に始動時には、上軸サーボモータ23が極低
速で始動される。
【0056】以上のように、本実施の形態のサイクルミ
シン1の縫製動作では、ソフトスタート選択スイッチ3
aがソフトスタートを実行する側に選択されている場合
には、予め設定された縫製スピードではなく極低速で上
軸サーボモータ23が起動され、天秤15及び針棒11
の停止位置である上位置(上死点である0゜から少し下
がった50゜)から天秤15の上死点である70゜の位
置(所定の規定位置)に達するまでの回転角にして約2
0゜の間だけ上軸サーボモータ23が極低速で回転され
て、針棒11と天秤15の間の間隔が広がる間を緩慢に
動作させて、天秤15から針棒11に通される糸に対し
て余計な張力が付与されることを防止して、針棒11か
ら糸が抜けることを防止することができる。
シン1の縫製動作では、ソフトスタート選択スイッチ3
aがソフトスタートを実行する側に選択されている場合
には、予め設定された縫製スピードではなく極低速で上
軸サーボモータ23が起動され、天秤15及び針棒11
の停止位置である上位置(上死点である0゜から少し下
がった50゜)から天秤15の上死点である70゜の位
置(所定の規定位置)に達するまでの回転角にして約2
0゜の間だけ上軸サーボモータ23が極低速で回転され
て、針棒11と天秤15の間の間隔が広がる間を緩慢に
動作させて、天秤15から針棒11に通される糸に対し
て余計な張力が付与されることを防止して、針棒11か
ら糸が抜けることを防止することができる。
【0057】その結果、サイクルミシンの縫製効率の低
下を極力抑えた上で信頼性の向上を図ることができる。
下を極力抑えた上で信頼性の向上を図ることができる。
【0058】なお、上記実施の形態では、ソフトスター
ト処理を実行する際の上軸サーボモータ23を低速度で
駆動する期間を天秤15の停止位置から上死点に達する
までとしたが、その低速度駆動期間を設定する駆動期間
設定スイッチ等を制御ユニット3に設けてもよく、この
駆動期間設定スイッチによりユーザーが低速度駆動期間
を任意に設定可能とすることにより、低速度駆動期間を
より最適に設定して、ソフトスタート機能のより効率の
良い利用環境を提供することができる。
ト処理を実行する際の上軸サーボモータ23を低速度で
駆動する期間を天秤15の停止位置から上死点に達する
までとしたが、その低速度駆動期間を設定する駆動期間
設定スイッチ等を制御ユニット3に設けてもよく、この
駆動期間設定スイッチによりユーザーが低速度駆動期間
を任意に設定可能とすることにより、低速度駆動期間を
より最適に設定して、ソフトスタート機能のより効率の
良い利用環境を提供することができる。
【0059】また、上記実施の形態では、ソフトスター
ト処理を実行する際の上軸サーボモータ23を低速度で
駆動する回転速度を規定していないが、そのソフトスタ
ート時の回転速度を設定する回転速度設定スイッチ等を
制御ユニット3に設けてもよく、この回転速度設定スイ
ッチによりユーザーが回転速度を任意に設定可能とする
ことにより、低速度駆動時間をより最適に設定して、ソ
フトスタート機能のより効率の良い利用環境を提供する
ことができる。
ト処理を実行する際の上軸サーボモータ23を低速度で
駆動する回転速度を規定していないが、そのソフトスタ
ート時の回転速度を設定する回転速度設定スイッチ等を
制御ユニット3に設けてもよく、この回転速度設定スイ
ッチによりユーザーが回転速度を任意に設定可能とする
ことにより、低速度駆動時間をより最適に設定して、ソ
フトスタート機能のより効率の良い利用環境を提供する
ことができる。
【0060】なお、上記実施の形態では、本発明をサイ
クルミシン(自動縫いミシン)に適用した場合を説明し
たが、これに限るものではなく本発明は、本縫いを行う
従来のミシンにも適用可能である。
クルミシン(自動縫いミシン)に適用した場合を説明し
たが、これに限るものではなく本発明は、本縫いを行う
従来のミシンにも適用可能である。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明のミシンによれば、
針棒の停止位置(上位置)からの天秤の上死点の位置に
達するまでの間だけに限定して駆動モータを極低速で回
転させて、針棒と天秤の間の間隔が広がる区間を緩慢に
動作させて、天秤から針棒に通される糸に対して余分な
張力が付与されることを防止しているので、低速回転で
の縫製期間を極力短くして、しかも針棒から糸が抜ける
ことを防止することができる。その結果、縫製効率を落
とすことなく信頼性を向上することができる。
針棒の停止位置(上位置)からの天秤の上死点の位置に
達するまでの間だけに限定して駆動モータを極低速で回
転させて、針棒と天秤の間の間隔が広がる区間を緩慢に
動作させて、天秤から針棒に通される糸に対して余分な
張力が付与されることを防止しているので、低速回転で
の縫製期間を極力短くして、しかも針棒から糸が抜ける
ことを防止することができる。その結果、縫製効率を落
とすことなく信頼性を向上することができる。
【0062】請求項2記載の発明のミシンによれば、縫
製動作開始の際の駆動軸の低速駆動実行の有無を必要に
応じて選択することができ、ユーザーの要求に応じて低
速駆動を実行することができ、ミシンにおいて低速駆動
機能を効率良く利用することができる。
製動作開始の際の駆動軸の低速駆動実行の有無を必要に
応じて選択することができ、ユーザーの要求に応じて低
速駆動を実行することができ、ミシンにおいて低速駆動
機能を効率良く利用することができる。
【0063】請求項3記載の発明のミシンによれば、縫
製動作開始の際の駆動軸の低速駆動期間を任意に設定す
ることができ、ミシンにおいて低速駆動機能を効率良く
利用することができる。
製動作開始の際の駆動軸の低速駆動期間を任意に設定す
ることができ、ミシンにおいて低速駆動機能を効率良く
利用することができる。
【0064】請求項4記載の発明のミシンによれば、縫
製動作開始の際の駆動軸の低速駆動速度を任意に設定す
ることができ、ミシンにおいて低速駆動機能を効率良く
利用することができる。
製動作開始の際の駆動軸の低速駆動速度を任意に設定す
ることができ、ミシンにおいて低速駆動機能を効率良く
利用することができる。
【図1】本発明を適用した一実施の形態のサイクルミシ
ンの外観斜視図である。
ンの外観斜視図である。
【図2】図1のミシン本体の要部を拡大して示す図であ
る。
る。
【図3】図1のサイクルミシンの制御系のブロック構成
を示す図である。
を示す図である。
【図4】図3の操作パネルの詳細を示す図である。
【図5】本実施の形態のサイクルミシンにより実行され
る縫製動作のフローチャートである。
る縫製動作のフローチャートである。
【図6】図5の縫製動作中に実行されるソフトスタート
処理のフローチャートである。
処理のフローチャートである。
【図7】図6のソフトスタート処理により制御される上
軸サーボモータスピードと針棒の動作軌跡の関係を示す
図である。
軸サーボモータスピードと針棒の動作軌跡の関係を示す
図である。
【図8】従来の自動縫いミシンにおける針棒、天秤及び
中押えのモーションダイアグラムを示す図である。
中押えのモーションダイアグラムを示す図である。
1 サイクルミシン 2 ミシン本体 3 制御ユニット 3a ソフトスタート選択スイッチ 4 操作パネル 5 スタートスイッチ 6 押えスイッチ 11 針棒 12 布押え 13 テーブル 14 一時停止スイッチ 15 天秤 16 中押え 17 ワイパー 21 X移動用パルスモータ 22 Y移動用パルスモータ 23 上軸サーボモータ 24 X位置検出センサ 25 Y位置検出センサ 26 上軸センサ 31 システムROM 32 データROM 33 RAM 34 CPU 35 インターフェース 36 パルスモータドライバ 37 上軸モータドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 次勇 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】回転状態を制御できる駆動モータを用いて
上軸を回転駆動させて針棒と天秤を上下駆動するミシン
において、 前記上軸の回転角度を検出する回転位置検出手段と、 前記上軸を回転駆動する駆動モータの回転速度を可変制
御するモータ速度制御手段と、 縫製動作の開始に際して、前記天秤位置を前記回転位置
検出手段により判断し当該天秤が停止位置から所定の規
定位置に到達するまでの間だけ、前記モータ速度制御手
段により前記駆動モータを縫製速度より遅い所定の低速
度で回転駆動するように制御する制御手段と、 を備えていることを特徴とするミシン。 - 【請求項2】前記制御手段は、 前記縫製動作の開始に際して前記駆動モータの低速度駆
動の実行の有無を選択する選択手段をさらに備え、 この選択手段により前記駆動モータの低速度駆動の実行
有と選択されている場合は、前記縫製動作の開始に際し
て、前記天秤が停止位置から所定の規定位置に到達する
までの間だけ、前記モータ速度制御手段により前記駆動
モータを縫製速度より遅い所定の低速度で回転駆動する
ように制御し、選択手段により前記駆動モータの低速度
駆動の実行無と選択されている場合は、前記縫製動作の
開始時から前記駆動モータを通常の縫製速度で回転駆動
するように制御することを特徴とする請求項1記載のミ
シン。 - 【請求項3】前記制御手段は、 前記駆動モータの低速度駆動を行う区間を規定する規定
角度設定手段をさらに備え、 この規定角度設定手段により前記駆動モータの低速度駆
動を行う区間を規定することを特徴とする請求項1ある
いは請求項2記載のミシン。 - 【請求項4】前記制御手段は、 前記駆動モータの低速度駆動を行う際の当該駆動速度の
設定を変更する駆動速度設定手段をさらに備え、 この駆動速度設定手段により設定さる駆動速度に基づい
て前記駆動モータの低速度駆動を行うことを特徴手する
請求項1、請求項2あるいは請求項3記載のミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11650196A JPH09299668A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11650196A JPH09299668A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09299668A true JPH09299668A (ja) | 1997-11-25 |
Family
ID=14688702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11650196A Pending JPH09299668A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09299668A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020664A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Janome Sewing Mach Co Ltd | 電動ミシン |
KR101032508B1 (ko) * | 2002-05-14 | 2011-05-04 | 쥬키 가부시키가이샤 | 재봉기의 윗실제어장치 |
CN105926196A (zh) * | 2016-06-07 | 2016-09-07 | 佛山市日宇自动化设备有限公司 | 一种软轴缝纫机 |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP11650196A patent/JPH09299668A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101032508B1 (ko) * | 2002-05-14 | 2011-05-04 | 쥬키 가부시키가이샤 | 재봉기의 윗실제어장치 |
JP2006020664A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Janome Sewing Mach Co Ltd | 電動ミシン |
JP4571832B2 (ja) * | 2004-07-06 | 2010-10-27 | 蛇の目ミシン工業株式会社 | 電動ミシン |
CN105926196A (zh) * | 2016-06-07 | 2016-09-07 | 佛山市日宇自动化设备有限公司 | 一种软轴缝纫机 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041124 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041228 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051101 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |