JP2006296930A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】補正縫いを行う際の縫製効率の低下を防止する。
【解決手段】自動停止後、再度、起動停止指示手段7の操作により針棒駆動装置が起動されるまでの間に、駆動制御手段5が、針振り位置及び布送り量が次の縫製開始時の針振り位置及び布送り量となるように針振り駆動装置及び送り量変更駆動装置の準備駆動制御を自動的に行うミシン100において、自動停止後、再度、起動停止指示手段7により針棒駆動装置が起動されるまでの間に、補正縫い操作手段15による補正縫いが開始された場合に、針振り位置及び布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置及び布送り量に戻してから自動停止以前の縫製データの針振りデータ及び布送りデータに基づいて補正縫いを行う補正縫い針振り制御手段5及び補正縫い布送り制御手段5を備えた。
【選択図】図6

Description

本発明は、ミシンに関する。
従来、ラベルを布に縫い付けるミシンにおいては、複数の針数データや針振りデータ等からなる縫製データが制御装置に記憶されている。そして、このミシンを用いてラベルを布に縫い付ける際には、縫製データに基づく縫製終了毎にミシンが自動停止され、この間にオペレータは布を回転させ、布の回転が終わって再度縫製を開始することにより次の縫製データによる縫製が行われる。ここで、縫製データに設定される針数データは、ラベル裁断時の寸法誤差や、周囲の環境の影響によるラベルの伸縮を考慮して縫製長さが短めとなるように設定されており、縫製すべき地点に達しない場合には次の縫製データによる縫製を行う前に補正縫いを行っている。補正縫いの方法としては、補正縫い用のスイッチを設け、次の縫製データによる縫製を行う前にスイッチ操作が行われると、設定された針数に関係なく補正縫いを行うことができるようになっている。これらの作業を繰り返すことにより、必要な全ての縫製データによる縫製が完了すれば、糸切りが行われ縫製が終了する(例えば、特許文献1参照。)。
また、設定された針振りデータに基づいた縫製中におけるペダル操作による停止指示に基づくミシン停止時に、針振りデータが設定変更されると、停止時の針の上下動位置が布を貫通していない針上位置である場合は、設定変更された針振りデータによる縫製を迅速に行うため、設定変更直後に針振り位置を設定変更された針振り位置に移動させ、ミシンペダルの再度の踏込みと同時に設定変更された針振りデータによる針振り位置から縫製が開始できるようにして、針振りデータ切替時におけるロスタイムを無くすことができ、縫製効率を向上させることができるように構成されたミシンが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、上記技術を組み合わせて、針振りデータが含まれる針数データ(制御データ)を複数記憶して各針数データによる縫製を順次行う際に、各針数データによる縫製終了毎にミシンを自動停止させ、停止時の針の上下動位置が布を貫通していない針上位置である場合は、次の針数データによる縫製開始の指示がなされる前に、予め次ぎの針数データに基づく針振り位置に縫い針を位置させるように針振り機構を制御する(準備駆動制御)とともに、自動停止時の布に対する縫い針の停止位置を補正するための補正縫い用のスイッチを設けたミシンも実用化されている。
また、この技術は、送り量を制御可能なミシンにも適用され、送り量のデータが含まれる針数データ(制御データ)を複数記憶して、順次各針数データに基づく縫製終了時の自動停止毎に、次の針数データによる縫製開始の指示がなされる前に、予め次ぎの針数データに基づく送り量となるように送り機構を制御(準備駆動制御)するとともに、自動停止時の布に対する縫い針の停止位置を補正するための補正縫い用のスイッチを設けたミシンも実用化されている。ミシンも実用化されている。なお、この場合は、針振り位置の変更と異なり、自動停止時の針の上下動位置とは、無関係に行われる。
実開昭62−202281号公報 特開2001−170381号公報
しかし、連続する縫製データが全く異なる場合、ある縫製データによる縫製が終了した後に次の縫製データに対応させて針振りや送り量の調節を行ったりすると、補正縫いを行った際に、補正縫いが次の縫製データにおける針振りや送り量で行われてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、自動停止以前の針数データに基づく針振り量や送り量で、補正縫いを行うことができるミシンを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、縫い針を保持する針棒を上下動させる針棒駆動装置と、縫い針の上下動位置を検出する針位置検出手段と、布送りを行う布送り機構と、前記布送り機構による布送り方向と直交する方向に前記針棒を針振りさせる針振り駆動装置と、前記針棒駆動装置を自動停止させるための針数データと該針数データに基づく縫製における前記針振り駆動装置による針棒の針振り位置に関する針振りデータとからなる縫製データを複数記憶する記憶手段と、操作により前記針棒駆動装置の起動及び停止を指示する起動停止指示手段と、前記起動停止指示手段が操作された際に、各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動して各縫製データによる縫製を順次行う駆動制御手段と、各縫製データに基づく縫製の終了毎に、縫い針を所定の針上位置に停止させるように前記針棒駆動装置の駆動を自動停止させる駆動停止手段と、前記自動停止後、前記起動停止指示手段による次の起動操作が行われるまでの間の操作により補正縫いを行う補正縫い操作手段と、前記補正縫い操作手段が操作された際に、所定の低速で補正縫いを行う補正縫い制御手段と、を備え、前記自動停止後、再度、前記起動停止指示手段の操作により針棒駆動装置が起動されるまでの間に、前記駆動制御手段が、前記縫い針の針振り位置が次の縫製データの針振りデータによる縫製開始時の針振り位置となるように前記針振り駆動装置の準備駆動制御を自動的に行うミシンにおいて、前記針振り駆動装置の準備駆動制御の自動実行後、前記補正縫い操作手段が操作された場合に、前記縫い針の針振り位置を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻してから前記自動停止以前の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行う補正縫い針振り制御手段を備えることを特徴とする。
ここで、所定の低速とは、通常の縫製速度よりもはるかに遅く、縫い針の上下動等を目で追える程度の縫製速度であり、ユーザが任意に設定することができる。
請求項1に記載の発明によれば、起動停止指示手段の起動操作がなされると、駆動制御手段は記憶手段に記憶された各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動させて各縫製データによる縫製を順次行う。各縫製データに基づく縫製が終了すると、駆動停止手段は縫い針を所定の針上位置に停止させるように針棒駆動装置の駆動を自動停止させる。そして、自動停止後、再度、起動停止指示手段の操作により前記針棒駆動装置が起動されるまでの間に、駆動制御手段が、縫い針の針振り位置が次の縫製データの針振りデータによる縫製開始時の針振り位置となるように針振り駆動装置の準備駆動制御を自動的に行う。
ここで、針振り駆動装置の準備駆動制御の自動実行後、補正縫い操作手段が操作され、補正縫い制御手段により所定の低速で補正縫いが開始された場合には、補正縫い針振り制御手段は、縫い針の針振り位置を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻してから自動停止以前の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫い制御手段により補正縫いを行う。
これにより、補正縫い針振り制御手段は、補正縫いを行う場合にのみ縫い針の針振り位置を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻すので、既に縫製された自動停止以前の縫製に連なるように補正縫いを良好に行うことができる。また、補正縫いを行わない場合には駆動制御手段により針振り駆動装置の駆動制御を行って縫い針の針振り位置が次の縫製データの針振りデータによる縫製開始時の針振り位置まで移動させたままであるため、縫製パターンの切替時における針振り位置の調節によるロスタイムを無くすことができ、縫製効率を向上させることができる。
よって、従来の長所を維持しつつ、自動停止以前の針数データに基づく針振り量で補正縫いを行うことができないという欠点を解消することができる。
請求項2に記載の発明は、縫い針を保持する針棒を上下動させる針棒駆動装置と、送り歯により布送りを行う布送り機構と、前記送り歯による布送り量を可変調節可能とする送り量変更駆動装置と、前記針棒駆動装置を自動停止させるための針数データと該針数データに基づく縫製における前記送り歯による布送り量に関する布送りデータとからなる縫製データを複数記憶する記憶手段と、操作により前記針棒駆動装置の起動及び停止を指示する起動停止指示手段と、前記起動停止指示手段が操作された際に、各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動して各縫製データによる縫製を順次行う駆動制御手段と、各縫製データに基づく縫製の終了毎に、前記針棒駆動装置の駆動を自動停止させる駆動停止手段と、前記自動停止後、前記起動停止指示手段による次の起動操作が行われるまでの間の操作により補正縫いを行う補正縫い操作手段と、前記補正縫い操作手段が操作された際に、所定の低速で補正縫いを行う補正縫い制御手段と、を備え、前記自動停止後、再度、前記起動停止指示手段の操作により前記針棒駆動装置が起動されるまでの間に、前記駆動制御手段が、前記送り歯による布送り量が次の縫製データの布送りデータによる縫製開始時の布送り量となるように前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御を自動的に行うミシンにおいて、前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御の自動実行後、前記補正縫い操作手段が操作された場合に、前記送り歯による布送り量を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから前記自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行う補正縫い布送り制御手段を備えることを特徴とする。
ここで、所定の低速とは、通常の縫製速度よりもはるかに遅く、縫い針の上下動等を目で追える程度の縫製速度であり、ユーザが任意に設定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、起動停止指示手段の起動操作がなされると、駆動制御手段は記憶手段に記憶された各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動させて各縫製データによる縫製を順次行う。各縫製データに基づく縫製が終了すると、駆動停止手段は針棒駆動装置の駆動を自動停止させる。そして、自動停止後、再度、起動停止指示手段の操作により前記針棒駆動装置が起動されるまでの間に、駆動制御手段が、送り歯による布送り量が次の縫製データの布送りデータによる縫製開始時の布送り量となるように送り量変更駆動装置の準備駆動制御を自動的に行う。
ここで、送り量変更駆動装置の準備駆動制御の自動実行後、補正縫い操作手段が操作され、補正縫い制御手段により所定の低速で補正縫いが開始された場合には、補正縫い布送り制御手段は、送り量変更駆動装置による送り歯による布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫い制御手段により補正縫いを行う。
これにより、補正縫い布送り制御手段は、補正縫いを行う場合にのみ送り量変更駆動装置による送り歯による布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻すので、既に縫製された自動停止以前の縫製と同じ布送り量で補正縫いを良好に行うことができる。また、補正縫いを行わない場合には駆動制御手段により送り量変更駆動装置の駆動制御を行って送り歯による布送り量が次の縫製データの布送りデータによる縫製開始時の布送り量にされたままであるため、縫製パターンの切替時における布送り量の調節によるロスタイムを無くすことができ、縫製効率を向上させることができる。
よって、従来の長所を維持しつつ、自動停止以前の針数データに基づく布送り量で補正縫いを行うことができないという欠点を解消することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記針振り駆動装置の準備駆動制御の自動実行を行うか否かを選択する選択入力手段と、前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択された場合に操作により前記駆動制御手段による各駆動装置の駆動制御を次の縫製データによる縫製に切り替える手動切替手段と、を備え、前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行う旨が選択され、前記針振り駆動装置の準備駆動制御の実行後に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記縫い針の針振り位置を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻してから前記自動停止以前の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行い、前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択され、前記手動切替手段による駆動制御の切り替えが行われるまでの間に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記縫い針の針振り位置を現状の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、起動停止指示手段の起動操作がなされると、駆動制御手段は記憶手段に記憶された各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動させて各縫製データによる縫製を順次行う。各縫製データに基づく縫製が終了すると、駆動停止手段は縫い針を所定の針上位置に停止させるように針棒駆動装置の駆動を自動停止させる。
ここで、選択入力手段により準備駆動制御の自動実行を行う旨が選択され、針振り駆動装置の準備駆動制御の実行後に補正縫い操作手段が操作された場合には、縫い針の針振り位置を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻してから自動停止以前の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行う。一方、選択入力手段により準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択され、手動切替手段による駆動制御の切り替えが行われるまでの間に補正縫い操作手段が操作された場合には、縫い針の針振り位置を現状の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行い、補正縫い終了後の手動切替手段の操作により次の縫製データに基づく各駆動装置の駆動が行われる。
よって、選択入力手段により、ユーザの希望に合わせて補正縫いの方法を選択することができるので、補正縫いの発生頻度に応じてユーザ自身が選択することができ、縫製効率の良い方を選択することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のミシンにおいて、前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御の自動実行を行うか否かを選択する選択入力手段と、前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択された場合に、操作により前記駆動制御手段による各駆動装置の駆動制御を次の縫製データによる縫製に切り替える手動切替手段と、を備え、前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行う旨が選択され、前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御の実行後に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記送り歯による布送り量を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから前記自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行い、前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択され、前記手動切替手段による駆動制御の切り替えが行われるまでの間に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記送り歯による布送り量を現状の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、起動停止指示手段の起動操作がなされると、駆動制御手段は記憶手段に記憶された各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動させて各縫製データによる縫製を順次行う。各縫製データに基づく縫製が終了すると、駆動停止手段は針棒駆動装置の駆動を自動停止させる。
ここで、選択入力手段により準備駆動制御の自動実行を行う旨が選択され、送り量変更駆動装置の準備駆動制御の実行後に補正縫い操作手段が操作された場合には、送り歯による布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行う。一方、選択入力手段により準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択され、手動切替手段による駆動制御の切り替えが行われるまでの間に補正縫い操作手段が操作された場合には、送り歯による布送り量を現状の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行い、補正縫い終了後の手動切替手段の操作により次の縫製データに基づく各駆動装置の駆動が行われる。
よって、選択入力手段により、ユーザの希望に合わせて補正縫いの方法を選択することができるので、補正縫いの発生頻度に応じてユーザ自身が選択することができ、縫製効率の良い方を選択することができる。
請求項1に記載の発明によれば、補正縫い針振り制御手段は、補正縫いを行う場合にのみ縫い針の針振り位置を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻すので、既に縫製された自動停止以前の縫製に連なるように補正縫いを良好に行うことができる。また、補正縫いを行わない場合には駆動制御手段により針振り駆動装置の駆動制御を行って縫い針の針振り位置が次の縫製データの針振りデータによる縫製開始時の針振り位置まで移動させたままであるため、縫製パターンの切替時における針振り位置の調節によるロスタイムを無くすことができ、縫製効率を向上させることができる。
よって、従来の長所を維持しつつ、自動停止以前の針数データに基づく針振り量で補正縫いを行うことができないという欠点を解消することができる。
請求項2に記載の発明によれば、補正縫い布送り制御手段は、補正縫いを行う場合にのみ送り量変更駆動装置による送り歯による布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻すので、既に縫製された自動停止以前の縫製と同じ布送り量で補正縫いを良好に行うことができる。また、補正縫いを行わない場合には駆動制御手段により送り量変更駆動装置の駆動制御を行って送り歯による布送り量が次の縫製データの布送りデータによる縫製開始時の布送り量にされたままであるため、縫製パターンの切替時における布送り量の調節によるロスタイムを無くすことができ、縫製効率を向上させることができる。
よって、従来の長所を維持しつつ、自動停止以前の針数データに基づく送り量で補正縫いを行うことができないという欠点を解消することができる。
請求項3に記載の発明によれば、選択入力手段により、ユーザの希望に合わせて補正縫いの方法を選択することができるので、補正縫いの発生頻度に応じてユーザ自身が選択することができ、縫製効率の良い方を選択することができる。
請求項4に記載の発明によれば、選択入力手段により、ユーザの希望に合わせて補正縫いの方法を選択することができるので、補正縫いの発生頻度に応じてユーザ自身が選択することができ、縫製効率の良い方を選択することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るミシンの最良の形態について詳細に説明する。
<ミシンの構成>
ミシン100は、図1に示すように、ミシン脚卓Z上に載置され、上面に針板が設けられたベッド部1(破線にて図示)と、ベッド部1の上方においてベッド部1と略平行に延在するアーム部2と、ベッド部1の一端部側に立設されてアーム部2の一端部を支持する胴部と、アーム部2の前端部から下方に延出して上下動自在な針棒3と、上軸(図示略)を回転駆動させるミシンモータ4と、上軸の回転駆動力により針棒3及び針棒3が保持する縫い針3aを上下動させる針棒駆動装置(図示略)と、縫い針3aの上下動に同期して布の送り方向に直交する方向に縫い針3aを移動させる針振り動作を行うために針棒3を所定の振り幅で振らせる針振り駆動装置6(図5参照)と、ベッド部1上に載置された布を送る送り駆動装置9(図3参照)と、ミシン全体の動作を統合制御する制御装置5と、踏込み量によってミシンモータ4の回転速度を調節し、前記針棒駆動装置の起動及び停止を指示する起動停止指示手段としての操作ペダル7と、針振り駆動装置6が縫い針3aを移動させる針移動量や送り駆動装置9が布を送る布送り量等の各種縫製データを複数入力して縫製データの設定入力を行うための各種スイッチと、設定された縫製データ等を表示する表示部8aとを有する操作パネル8と、各種縫製データに基づく縫製終了毎の自動停止後、操作ペダル7による次の起動操作が行われるまでの間の操作により補正縫いを行う補正縫い操作手段としての補正縫いスイッチ15と、を備えている。
なお、このミシン100は、針棒3の先端に装着された縫い針3aをミシンモータ4で上下動させながら送り駆動装置9により布を所定の方向(前後方向)に送ることで、布に縫い目を施すものである。そして、針振り装置6が針棒3の先端に装着された縫い針3aを布が送られる方向に直交する方向(左右方向)に移動させることにより、千鳥縫いを施すことができるミシンである。また、補正縫いスイッチ15を押すことにより前記針棒駆動装置を所定の低速で開始及び停止させるものである。ここで、所定の低速とは、通常の縫製速度よりもはるかに遅く、縫い針3aの上下動等を目で追えるような縫製速度である。
(送り駆動装置)
図2〜図4を用いて、送り駆動装置9について説明する。送り駆動装置9は、ミシンモータ4により上軸と同期回転する下軸10の回転運動を送り歯11に伝動し、送り歯11により布送りを行う布送り機構としての送り伝動機構20と、送り歯11の送り量を変更する角駒30と、角駒30を嵌め込む送り調節軸40と、送り量設定用の駆動モータである布送り用パルスモータ50等を備えており、布送りを行う送り歯11に布送り動作の駆動力を付与するとともに、送り歯11が布を送る布送り量を可変調節可能となるように構成されている。すなわち、角駒30、送り調節軸40、布送り用パルスモータ50により送り歯11による布送り量を可変調節可能とする送り量変更駆動装置60を構成している。
図2は図1のII−II部分の断面におけるベッド部1の断面図であり、ベッド部1の内部を図1における紙面下側から見た状態を示している。ベッド部1内には、図2に示すように、左右方向に延在する軸心を中心に回転自在とされた下軸10が取り付けられている。下軸10は、図示しないリンク機構やベルト機構のような伝達機構を介してミシンモータ4の出力軸4a(図1参照)に連結されている。このため、ミシンモータ4が駆動すると、リンク機構等の伝達機構を介して下軸10も回転するように構成されている。
下軸10の左側端部には、図示しない布押え足の下方に配置されるとともに針板12に対して出没可能に設けられ、布を送るための送り歯11が取り付けられている。下軸10の右方(胴部側)には、図3に示すように、下軸10の回転運動を送り歯11に伝達して送り歯11を駆動する送り伝動機構20が取り付けられている。
図3は、図2のIII−III部分の断面図であり、ベッド部1の上側を紙面上側に配置した状態を示している。送り伝動機構20は、水平送りカム21、水平送りロッド22、水平送り連結桿23、水平送り腕24、水平送り軸25、送り台腕26、送り台27、上下送りリンク28等を備えている。
水平送りカム21は、下軸10に対して偏心した偏心カムを有しており、この偏心カムは、ベアリングを介して回転自在に水平送りロッド22の上側端部に連結している。水平送りロッド22の下側端部は、回転自在に水平送り連結桿23の前後中間部に連結している。
水平送り連結桿23の後側端部は、水平送り腕24の下側端部に回転自在に連結されている。水平送り腕24の上側端部は水平送り軸25の右側端部に固定されている。水平送り軸25は、左右方向の軸心を中心に回転自在とされた状態でベッド部1に取り付けられており、水平送り軸25の左側端部は、送り台腕26の下側端部に固定されている。送り台腕26の上側端部は、送り台27の後側端部に回転自在に連結されている。
送り台27上には送り歯11が固定されている。送り台27の前側端部は、上下送りリンク28の上側端部に回転自在に連結されている。上下送りリンク28の下側端部は下軸10の左側端部に設けられた偏心カム28aを介して回転自在に連結されている。一方、水平送り連結桿23の前側端部には角駒30が連結されている。
角駒30は、送り調節軸40により左右方向に直交する方向に沿って往復揺動可能に支持されており、その揺動を行う方向を変更することによって送り歯11の移動軌跡を変更して送り量を変更するという機能を果たすものである。角駒30は、送り調節軸40の左右中間部に形成された溝40aに嵌め込まれており、この溝40aが角駒30の揺動方向を規定している。角駒30は、この溝40aにおける所定の基準位置から一定範囲の揺動が可能とされており、所定の送り調節蓋によって、溝40aから抜けないように構成されている。
図4は、図2に示したベッド部1に備えられた布送り用パルスモータ50の近傍部分を矢印IVの方向から見た場合の一部透視図であり、ベッド部1の上側を紙面上側に配置した状態を示している。送り調節軸40は、左右方向の軸心を中心にして回転自在にベッド部1に取り付けられている。送り調節軸40の右側端部には、第1送り調節リンク41の上側端部が固定されている。第1送り調節リンク41の下側端部は、第2送り調節リンク42の前側端部に回転自在に連結されている。第2送り調節リンク42の後側端部は、第3送り調節リンク43の上側端部に回転自在に連結されている。第3送り調節リンク43の下側端部は、布送り用パルスモータ50の出力軸51に固定されている。
なお、布送り用パルスモータ50には、布送り用パルスモータ50の回転を検知する布送り用パルスモータ原点センサ50a(図6参照)が設けられ、布送り位置の原点が検出されるようになっている。
(縫い針、針棒駆動装置及び針振り駆動装置)
縫い針3aは、針棒3の下端部に装備され、針棒3は針棒駆動装置に支持される。そして、縫い針3aは、針棒3を介して上下方向の往復駆動が行われる。針棒駆動装置は、上軸の回転駆動力をクランク機構やカム機構等を用いて往復上下方向の駆動力に変換すると共に、針棒3を支持する移動体(図示略)に往復上下の移動力の付与を行っている。
また、かかる移動体は、針棒3を、左右方向を中心として揺動可能に支持している。針振り駆動装置6は、図5に示すように、針振り用パルスモータ31を備え、リンク体33を介して移動体に支持された針棒3に揺動力の付与を行い、上下動を行う針棒3に対して所定のタイミングで針振りを実行させている。なお、針振り方向は、布送り方向と直交しており、布送りと針振りとを組み合わせることで縫い方向を任意に設定することを可能としている。それにより所定の針振りによる縫製パターンを形成することができる。また、針振り駆動装置6には、針振り用パルスモータ31の回転とともに回転する遮蔽板31bを検知する針振り用パルスモータ原点センサ31aが設けられ、針振り位置の原点が検出されるようになっている。
(ミシンの機械的動作)
次に、ミシンの機械的動作について説明する。ミシンの操作ペダル7を踏み込んでミシンモータ4を駆動させることによって下軸10を回転させると、この下軸10の回転運動が水平送りカム21、水平送りロッド22、水平送り連結桿23および水平送り腕24を介して水平送り軸25に伝達され、水平送り軸25が往復回動運動を行う。そして、水平送り軸25の往復回動運動が送り台腕26および送り台27を介して送り歯11に伝達され、送り歯11の前後方向の往復運動が実現することとなる。
一方、下軸10の回転運動が上下送りリンク28を介して送り台27に伝達されることによって、送り台27上に固定された送り歯11の上下方向の往復運動が実現することとなる。
この結果、送り歯11は、前後方向の往復運動と上下方向の往復運動との合成により円ないし楕円運動を行うことで、布押え足によって上方から押えられた布を所定の方向に送る布送り運動を行う。
ここで、送り歯11が、針板12から上方へ突出している間に図3において前から後へ移動するように円ないし楕円運動を行うと、布押え足に押えられた布は正送りされる。一方、送り歯11が、針板から上方へ突出している間に図3において後から、前へ移動するように円ないし楕円運動を行うと、布押え足に押えられた布は逆送りされる。
送り歯11の正送りと逆送りの変換は、下軸10の回転位相に対する水平送り軸25の回動位相を変更することで行われるが、下軸10の回転位相や水平送り軸25の回動位相の変更は角駒30の傾斜角度(所定の基準位置に対する回動角度)が変更されることで実現される。すなわち、角駒30が往復揺動動作を行う場合に、その揺動の前後方向成分が送り歯11に伝達される。従って、角駒30が図3に示した初期位置からA方向へ回動した場合には、送り歯11が正送りの運動を行い、角駒30が図3に示した初期位置からB方向へ回動した場合には、送り歯11が逆送りの運動を行う。また、これらの中間位置で角駒30が上下方向に沿って往復揺動を行う場合、前後方向成分はゼロとなるので送りは行われない。
また、送り歯11が正送りする場合でも逆送りする場合でも、送り歯11の運動軌跡は上述したように円形状ないし楕円形状であるが、前後方向の径が変更されることで、送り量が変更される。すなわち、下軸10の一回転当たりの水平送り軸25を支点とした送り台腕26の回動角度の範囲が変更されることで、送り台27および送り歯11の運動軌跡における前後方向の径が変更され、これにより、送り量が変更される。具体的には、角駒30の回動角度が大きくなるにつれて下軸10の一回転当たりの正逆送り量が大きくなる。
以上のように角駒30の傾斜角度(所定の基準位置からの回動角度)が変更されることによって、送り歯11の送り方向や送り量の変更を行うことができる。角駒30の傾斜角度の変更は、布送り用パルスモータ50によって行われる。
すなわち、図4に示した布送り用パルスモータ50を作動させ、出力軸51を図4における時計回りに回転させると、第3、第2、第1送り調節リンク43、42、41を順次介して、送り調節軸40がA方向に回動する。一方、出力軸51が反時計回りに回転すると、第3、第2、第1送り調節リンク43、42、41を順次介して、送り調節軸40がB方向に回動する。このように、布送り用パルスモータ50が第3、第2、第1送り調節リンク43、42、41を介して送り調節軸40を回動させることにより、角駒30の傾斜角度を変更して、送り歯11の送り方向や送り量を変更することができる。
(ミシンの制御系)
ミシン100の制御部について説明する。図6は、ミシンの制御系を示すブロック図である。
制御装置5は、図6に示すように、ミシン100の動作制御に関する処理プログラムに従って各処理を実行するCPU51と、CPU51が各処理を実行するための処理プログラムを記憶するROM52と、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられ、処理におけるワークエリアとして使用されるRAM53と、各種縫製データを記憶するEEPROM54とを備えている。RAM53は、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられ、処理におけるワークエリアとして使用され、EEPROM54は、針棒駆動装置を自動停止させるための針数データと該針数データに基づく縫製における針振り駆動装置6による針棒の針振り位置に関する針振りデータと、送り歯11による布送り量に関する布送りデータとからなる縫製データを複数記憶する記憶手段として動作する。
なお、針振りデータは、相対的なデータとしての振り幅データであってもよいし、絶対的なデータとしての針振り位置のデータであってもよい。
図7に示すように、ROM52には、操作ペダル7が操作された際に、各縫製データに基づいて各駆動装置(針棒駆動装置、針振り駆動装置6、送り量変更駆動装置60)を駆動して各縫製データによる縫製を順次行う機能を実現させる駆動制御プログラム52aが記憶されている。
駆動制御プログラム52aは、自動停止後、再度、操作ペダル7の操作により針棒駆動装置が起動されるまでの間に、縫い針3aの針振り位置が次の縫製データの針振りデータによる縫製開始時の針振り位置となるように針振り駆動装置6の準備駆動制御を自動的に行う機能を実現させる。
駆動制御プログラム52aは、自動停止後、再度、操作ペダル7の操作により針棒駆動装置が起動されるまでの間に、送り歯11による布送り量が次の縫製データの布送りデータによる縫製開始時の布送り量となるように送り量変更駆動装置60の準備駆動制御を自動的に行う機能を実現させる。
また、ROM52には、各縫製データに基づく縫製の終了後に、針棒駆動装置を始めとする各駆動装置の駆動を自動停止させる機能を実現させる駆動停止プログラム52bが記憶されている。
また、ROM52には、補正縫いスイッチ15が操作された際に、所定の低速で補正縫いを行う機能を実現させる補正縫い制御プログラム52cが記憶されている。
また、ROM52には、針振り駆動装置6の準備駆動制御の自動実行後、補正縫いスイッチ15が操作された場合に、縫い針3aの針振り位置を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻してから自動停止以前の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行う機能を実現させる補正縫い針振り制御プログラム52dが記憶されている。
また、ROM52には、送り量変更駆動装置60の準備駆動制御の自動実行後、補正縫いスイッチ15が操作された場合に、送り歯11による布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行う補正縫い布送り制御プログラム52eが記憶されている。
制御装置5は、設定入力されてEEPROM54に記憶された縫製データに基づき、その縫製データによる縫製模様を表示部8aに表示する制御を行う。
また、制御装置5は、設定入力されてEEPROM54に記憶された縫製データに基づいて縫製を行う制御を行う。
また、制御装置5は、CPU51がROM52内に記憶された駆動制御プログラム52aを実行することにより駆動制御手段として機能する。
また、制御装置5は、CPU51がROM52内に記憶された駆動停止プログラム52bを実行することにより針棒駆動装置を自動停止させる駆動停止手段として機能する。
また、制御装置5は、CPU51がROM52内に記憶された補正縫い制御プログラム52cを実行することにより補正縫い制御手段として機能する。
また、制御装置5は、CPU51がROM52内に記憶された補正縫い針振り制御プログラム52dを実行することにより補正縫い針振り制御手段として機能する。
また、制御装置5は、CPU51がROM52内に記憶された補正縫い布送り制御プログラム52eを実行することにより補正縫い布送り制御手段として機能する。
制御装置5には、入力インターフェースを介してミシンモータ4、その回転速度を検出するエンコーダ32、縫い針3aの上下動位置を検出する針位置検出手段としての針位置検出器34、送り駆動装置9の送り量の設定動作及び調節動作を行う布送り用パルスモータ50、布送り用パルスモータ50の回転位置を検知する布送り用パルスモータ原点センサ50a、針振りを行う針振り用パルスモータ31、針振り用パルスモータ31の回転位置を検知する針振り用パルスモータ原点センサ31a、ミシンモータ4の回転速度を調節する操作ペダル7、各種設定の入力を行う操作パネル8等が接続されている。
操作ペダル7は、その踏量に応じた信号を出力し、CPU51はその信号出力に応じた回転速度でミシンモータ4を回転駆動させる。なお、ミシンモータ4はその電源出力回路を介して制御装置5と接続され、駆動電流値を制御することで回転速度制御が行われる。
布送り用パルスモータ50は、CPU51により、エンコーダ32及び針位置検出器34の出力から認識される針落ちタイミングに対する所定のタイミングで同期を図って駆動制御され、送り歯11による送り方向や送り量の変更が行われるようになっている。
針振り用ステッピングモータ31は、CPU51により、エンコーダ32及び針位置検出器34の出力から認識される針落ちタイミングに対する所定のタイミングで同期を図って駆動制御され、針振りにより縫い針3aを所定の針振り位置に位置決めする。
操作パネル8は、図6に示されるように、縫製に関する各種の設定データの設定入力スイッチを備えると共に、所望する縫製模様を形成するための、針数を設定する針数スイッチ81、針棒3の左右方向への針振りの針移動量を入力する針振り設定スイッチ82、送り歯11が布を送る布送り量を入力する布送り設定スイッチ83や、設定された縫製模様を記憶し登録する登録スイッチ84と、針振り駆動装置6の準備駆動制御の自動実行を行うか否かを選択する選択入力手段としての選択入力スイッチ88、選択入力スイッチ88により準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択された場合に、操作により駆動制御プログラム52aによる各駆動装置の駆動制御を次の縫製データによる縫製に切り替える手動切替手段としての縫製切替スイッチ89、所定の縫製データによる縫製終了毎の自動停止時における縫い針3aの上下動位置を設定する針停止位置設定スイッチ90等を備えている。なお、この操作パネル8は、いわゆるタッチパネルであり、各種の入力スイッチは切り替え表示されるとともに、登録された縫製模様を表示する表示部8aを備えている。
次に図8及び図10に基づいて、本実施の形態における動作について説明する。なお、本実施の形態においては、各縫製データ終了毎の自動停止時における縫い針3aの上下動位置が、上記した針停止位置設定スイッチ90により所定の針上位置に設定されている場合について説明する。また、上述の所定の針上位置とは、縫い針3aの先端が被縫製物の上方に位置する針上下動位置であり、被縫製物との干渉無しに縫い針3aの針振りが行われる針の上下動位置である。
<自動切替を選択した場合における針振り位置及び布送り量の戻し動作>
図8に基づいて、選択入力スイッチ88により自動切替を選択した場合における縫い針3aの針振り位置及び布送り量の戻し動作について説明する。
図8に示すように、最初に、作業者は、操作パネル8に表示された針数スイッチ81により針棒駆動装置を、より具体的には、ミシンモータ4を自動停止させるための針数を設定し、針振り設定スイッチ82により針振りの針移動量(いわゆる針振りの振幅の大きさ)と、布送り設定スイッチ83により布送り量を設定する(ステップS1)。作業者によるこの設定操作が、所定の縫製に必要なN回分繰り返され、このように設定された値のそれぞれは、1〜n番目(n<=N)の縫製データとしてEEPROM54に記憶される(ステップS2)。
次いで、CPU51は、操作ペダル7が踏まれたか否かを判断する(ステップS3)。ここで、CPU51が、操作ペダル7が踏まれたと判断すると(ステップS3:YES)、CPU51は駆動制御プログラム52aを実行することにより、縫製を開始する(ステップS4)。一方、CPU51が、操作ペダル7が踏まれていないと判断すると(ステップS3:NO)、CPU51はこの判断を繰り返す。
ステップS4において、CPU51は、最初(n=1)の縫製データとして設定された針数分の縫製がなされたか否かを判断する(ステップS5)。ここで、CPU51が、最初の縫製データとして設定された針数分の縫製がなされたと判断すると(ステップS5:YES)、CPU51は駆動停止プログラム52bを実行することにより、操作ペダル7の踏込み状態とは無関係に針棒駆動装置の駆動を自動停止させる(ステップS6)。なお、ここでは、針停止位置設定スイッチ90により所定の針上位置に設定されているので、駆動停止手段としての駆動停止プログラム52bは、針位置検出器34からの針位置信号に基づいて縫い針3aが所定の針上位置となるようにミシンモータ4を停止させて針棒駆動装置の駆動を自動停止させる。一方、CPU51が、設定された針数分の縫製がなされていないと判断すると(ステップS5:NO)、CPU51はステップS3に戻って処理を行う。
ステップS6において、針棒駆動装置の駆動を自動停止させた後、CPU51は、ステップS7に移行して駆動制御プログラム52aを実行し、(n+1)番目の縫製データに基づく縫製に移行する。このとき、(n+1)番目の縫製データにおける針数、針振りの針移動量、布送り量を読み込んで、設定する。また、このステップS7では、針振り用パルスモータ31を駆動して縫い針3aの針振り位置がn番目の縫製データに連続して縫製が行われる(n+1)番目の縫製の開始時の針振り位置となるように針振り駆動装置6の準備駆動制御を行うとともに、布送り用パルスモータ50の駆動により角駒の30の傾斜角度を変更して送り駆動装置9による布送り量がn番目の縫製に連続して縫製が行われる(n+1)番目の縫製における布送り量となるように送り駆動装置9の準備駆動制御を行う。
次いで、CPU51は、補正縫いスイッチ15から入力があったか否かを判断する(ステップS8)。ここで、CPU51が、補正縫いスイッチ15から入力があったと判断すると(ステップS8:YES)、CPU51は補正縫い針振り制御プログラム52dを実行することにより、縫い針3aの針振り位置をn番目の縫製の縫製終了時の針振り位置まで戻すとともに、補正縫い布送り制御プログラム52eを実行することにより、角駒30の傾斜角度をn番目の縫製終了時の傾斜角度に戻して送り駆動装置9による布送り量をn番目の縫製における布送り量まで戻す(ステップS9)。一方、CPU51が、補正縫いスイッチ15から入力がないと判断すると(ステップS8:NO)、CPU51は、操作ペダル7が踏まれたか否かを判断する(ステップS13)。
ステップS9において、縫い針3aの針振り位置及び送り歯11による布送り量をn番目の縫製縫製データに応じた状態に戻した後、CPU51は、補正縫い制御プログラム52cを実行することにより、ミシンモータ4を所定の低速(例えば200rpm)で回転させて補正縫いを開始し(ステップS10)、ステップS11に移行する。ここで再び補正縫いスイッチ15からの入力が判定され、補正縫いスイッチ15の入力がある場合(ステップS11:YES)には、ステップS10に戻って補正縫いが継続され、補正縫いスイッチ15の入力がなくなる(ステップS11:NO)と補正縫いが停止され(ステップS12)、ステップS7に移行して、再び(n+1)番目の縫製データに基づく準備駆動制御が実行される。
ここで、針振り位置の戻し動作について、具体的に説明すると、図9に示すように、n番目の縫製が直線縫いで、(n+1)番目の縫製が千鳥縫いである場合、n番目の縫製における最後の針振り位置をE地点とし、(n+1)番目の縫製における最初の針振り位置をS地点とすると、ステップS6において針棒駆動装置の駆動が停止すると、ステップS7で駆動制御プログラム52aにより準備駆動制御が実行され(n+1)番目の縫製パターンの縫製データに更新されるため、縫い針3aの針振り位置がS地点となるように針振りが行われる。
そこで、ステップS9では、n番目の縫製に連続するように補正縫いが行われる場合には、CPU51は、補正縫い針振り制御プログラム52dを実行することにより、針振りを行って縫い針3aの針振り位置をS地点からE地点に戻す。
また、布送り量についても同様であり、ステップS6において針棒駆動装置の駆動が停止すると、ステップS7で駆動制御プログラム52aにより準備駆動制御が実行され(n+1)番目の縫製データに更新されるため、角駒30の傾斜角度も変更され、(n+1)番目の縫製データに対応した布送り量となる。
そこで、ステップS9では、n番目の縫製データによる補正縫いが行われる場合には、CPU51は、補正縫い布送り制御プログラム52eを実行することにより、角駒30の傾斜角度をn番目の縫製データにおける傾斜角度に戻す。
ステップS13において、CPU51が、操作ペダル7が踏まれたと判断すると(ステップS13:YES)、CPU51は駆動制御プログラム52aを実行することにより、(n+1)番目の縫製データに基づく縫製を開始する(ステップS14)。一方、CPU51が、操作ペダル7が踏まれていないと判断すると(ステップS13:NO)、ステップS8の処理に戻る。
ステップS15において、CPU51は、設定された針数分の縫製がなされたか否かを判断する。ここで、CPU51が、設定された針数分の縫製がなされたと判断すると(ステップS15:YES)、CPU51は駆動停止プログラム52bを実行することにより、針棒駆動装置の駆動を停止させる(ステップS16)。一方、CPU51が、設定された針数分の縫製がなされていないと判断すると(ステップS15:NO)、CPU51は、操作ペダル7が踏まれたか否かを判断する(ステップS18)。ここで、CPU51が、操作ペダル7が踏まれたと判断すると(ステップS18:YES)、ステップS14の処理に戻る。一方、CPU51が、操作ペダル7が踏まれていないと判断すると(ステップS18:NO)、CPU51はこの判断を繰り返す。
ステップS16において、CPU51が針棒駆動装置の駆動を停止させた後、CPU51は縫製すべき全ての縫製データによる縫製が終了したか否かを判断する(ステップS17)。ここで、CPU51が、縫製すべき全ての縫製パターンが終了したと判断すると(ステップS17:YES)、本処理を終了させる(END)。一方、縫製すべき全ての縫製パターンが終了していないと判断すると(ステップS17:NO)、ステップS19に移行して、次ぎの縫製データによる縫製に備えて、nの値に1を加算する処理を実行し、ステップS7に戻る。
<手動切替を選択した場合における針振り位置及び布送り量の戻し動作>。
次に、手動切替を選択した場合における縫い針3aの針振り位置及び布送り量の戻し動作について図10に基づいて説明する。
なお、この場合も、各縫製データ終了毎の自動停止時における縫い針3aの上下動位置が、上記した針停止位置設定スイッチ90により所定の針上位置に設定されている場合について説明する
図10におけるステップS21〜S26まで制御は、図8におけるステップS1〜S6までの制御と同様であるので説明を省略し、ステップS27からの制御について説明する。
CPU51は、補正縫いスイッチ15から入力があったか否かを判断する(ステップS27)。ここで、CPU51が、補正縫いスイッチ15から入力があったと判断すると(ステップS27:YES)、CPU51はn番目の縫製データに基づいて補正縫いを行い(ステップS28)、再度補正縫いスイッチ15からの入力の有無を判断する(ステップS29)。そして、補正縫いスイッチ15の入力がある場合(ステップS29:YES)には、ステップS28に戻って補正縫いを継続させ、補正縫いスイッチ15の入力がなくなると(ステップS29:NO)、縫い針3aを所定の針上位置で停止させて補正縫いを停止させ(ステップS30)、ステップS27に移行して、再び補正スイッチ15に入力の有無を判断する。
一方、CPU51が、補正縫いスイッチ15から入力がないと判断すると(ステップS27:NO)、CPU51は、縫製切替スイッチ89から入力があったか否かを判断する(ステップS31)。ここで、CPU51が、縫製切替スイッチ89から入力があったと判断すると(ステップS31:YES)、CPU51は縫製すべき全ての縫製が終了したか否かを判断する(ステップS32)。一方、CPU51が、縫製切替スイッチ89から入力がなかったと判断すると(ステップS31:NO)、CPU51はステップS27の処理に戻る。
ステップS32において、CPU51が、全ての縫製が終了したと判断すると(ステップS32:YES)、本処理を終了させる(END)。一方、CPU51が、全ての縫製が終了していないと判断すると(ステップS32:NO)、CPU51は、(n+1)番目の縫製に移行する(ステップS33)。このとき、(n+1)番目の縫製データを読み込んで、自動停止の針数、針振りの針移動量、布送り量を設定し、ステップS34の処理に移行する。また、このステップS33では、縫い針3aの針振り位置がn番目の縫製に連続して縫製が行われる(n+1)番目の縫製開始時の針振り位置となるように針振り駆動装置6の駆動制御を行い、駆動停止プログラム52bによる針棒駆動装置の停止後に、送り駆動装置9による送り歯11の布送り量がn番目の縫製データによる縫製に連続する(n+1)番目の縫製における布送り量となるように送り駆動装置9の駆動制御を行う。
次いで、ステップS34では、次ぎの縫製データによる縫製に備えて、nの値に1を加算する処理を実行し、ステップS23に戻る。
<実施形態における作用効果>
操作ペダル7の起動操作がなされると、CPU51は駆動制御プログラム52aを実行することにより、EEROM54に記憶された各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動させて各縫製データによる縫製を順次行う。各縫製データに基づく縫製が終了すると、CPU51は駆動停止プログラム52bを実行することにより、針棒駆動装置の駆動を自動停止させる。そして、自動停止後、再度、操作ペダル7の操作により針棒駆動装置が起動されるまでの間に、CPU51は駆動制御プログラム52aを実行することにより、縫い針3aの針振り位置が次の縫製データの針振りデータによる縫製開始時の針振り位置となるように針振り駆動装置6の準備駆動制御を自動的に行うとともに、送り歯11の布送り量が次の縫製データの布送りデータによる縫製開始時の布送り量となるように送り量変更駆動装置60の準備駆動制御を自動的に行う。
ここで、針振り駆動装置6の準備駆動制御の自動実行後、補正縫いスイッチ15が操作され、CPU51が補正縫い制御プログラム52cを実行することにより所定の低速で補正縫いが開始された場合には、CPU51は補正縫い針振り制御プログラム52dを実行することにより、縫い針3aの針振り位置を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻すとともに、補正縫い布送り制御プログラム52eを実行することにより、送り歯11による布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行う。
これにより、補正縫いを行う場合にのみ針振り位置及び布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置及び布送り量に戻すので、既に縫製された自動停止以前の縫製に連なるように補正縫いを良好に行うことができる。また、補正縫いを行わない場合には針振り位置及び布送り量が次の縫製データによる縫製開始時の針振り位置及び布送り量としたままであるため、縫製の切替時における針振り位置及び布送り量の調節によるロスタイムを無くすことができ、縫製効率を向上させることができる。
よって、従来の長所を維持しつつ、自動停止以前の針数データに基づく針振り量や布送り量で補正縫いを行うことができないという欠点を解消することができる。
また、選択入力スイッチ88により準備駆動制御の自動実行を行う旨が選択され、針振り駆動装置6及び送り量変更駆動装置60の準備駆動制御の実行後に補正縫いスイッチ15が操作された場合には、針振り位置及び布送り量を自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置及び布送り量に戻してから自動停止以前の縫製データの針振りデータ及び布送りデータに基づいて補正縫いを行う。一方、選択入力スイッチ15により準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択され、縫製切替スイッチ89による駆動制御の切り替えが行われるまでの間に補正縫いスイッチ15が操作された場合には、針振り位置及び布送り量を現状の縫製データの針振りデータ及び布送りデータに基づいて補正縫いを行う。
よって、選択入力スイッチ88により、ユーザの希望に合わせて補正縫いの方法を選択することができるので、補正縫いの発生頻度に応じてユーザ自身が選択することができ、縫製効率の良い方を選択することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、図8及び図10により説明した上記した実施の形態では、各縫製データ終了毎の自動停止時における縫い針3aの上下動位置が、針停止位置設定スイッチ90により所定の針上位置に設定されている場合について説明したが、針振り駆動装置6の準備駆動制御及び補正縫い時の針振り位置の戻し動作を行わず、布送り駆動装置9の準備駆動制御及び布送り量の戻し動作のみを実行する場合には、針停止位置設定スイッチ90により設定される各縫製データ終了毎の自動停止時における縫い針3aの上下動位置の設定値に関わらず実行可能である。
また、自動停止時の針上下動位置が所定の上位置に設定されていれば、布送りの戻し動作を行わず、針振りの戻し動作のみを有していてもよい。また、自動で次ぎの縫製データへの更新を行うプログラムと手動で次ぎの縫製データへの更新を行うプログラムは双方を備えている必要はなく、いずれか一方のみを有していてもよい。
ミシンの全体構成を説明するための概略図である。 図1のII−II部分の断面図である。 図2のIII−III部分の断面図である。 送り駆動機構の布送り用パルスモータ近傍の構成を説明するための説明図である。 針振り機構の説明図である。 実施形態1に係るミシンの制御系を示すブロック図である。 ROM内に記憶されたプログラムを示す図である。 自動切替を選択した場合における動作を示すフローチャートである。 針振りの戻し操作を説明する概略図である。 手動切替を選択した場合における動作を示すフローチャートである。
符号の説明
3 針棒
3a 縫い針
5 制御装置
6 針振り駆動装置
7 操作ペダル(起動停止操作手段)
9 送り駆動装置
15 補正縫いスイッチ(補正縫い指示入力手段)
52 ROM(記憶手段)
52a 駆動制御プログラム(駆動制御手段)
52b 駆動停止プログラム(駆動停止手段)
52c 補正縫い制御プログラム(補正縫い制御手段)
52d 補正縫い針振り制御プログラム(補正縫い針振り制御手段)
52e 補正縫い布送りプログラム(補正縫い布送り制御手段)
88 選択入力スイッチ(選択入力手段)
89 縫製切替スイッチ(手動切替手段)
100 ミシン

Claims (4)

  1. 縫い針を保持する針棒を上下動させる針棒駆動装置と、
    縫い針の上下動位置を検出する針位置検出手段と、
    布送りを行う布送り機構と、
    前記布送り機構による布送り方向と直交する方向に前記針棒を針振りさせる針振り駆動装置と、
    前記針棒駆動装置を自動停止させるための針数データと該針数データに基づく縫製における前記針振り駆動装置による針棒の針振り位置に関する針振りデータとからなる縫製データを複数記憶する記憶手段と、
    操作により前記針棒駆動装置の起動及び停止を指示する起動停止指示手段と、
    前記起動停止指示手段が操作された際に、各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動して各縫製データによる縫製を順次行う駆動制御手段と、
    各縫製データに基づく縫製の終了毎に、縫い針を所定の針上位置に停止させるように前記針棒駆動装置の駆動を自動停止させる駆動停止手段と、
    前記自動停止後、前記起動停止指示手段による次の起動操作が行われるまでの間の操作により補正縫いを行う補正縫い操作手段と、
    前記補正縫い操作手段が操作された際に、所定の低速で補正縫いを行う補正縫い制御手段と、を備え、
    前記自動停止後、再度、前記起動停止指示手段の操作により針棒駆動装置が起動されるまでの間に、前記駆動制御手段が、前記縫い針の針振り位置が次の縫製データの針振りデータによる縫製開始時の針振り位置となるように前記針振り駆動装置の準備駆動制御を自動的に行うミシンにおいて、
    前記針振り駆動装置の準備駆動制御の自動実行後、前記補正縫い操作手段が操作された場合に、前記縫い針の針振り位置を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻してから前記自動停止以前の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行う補正縫い針振り制御手段を備えることを特徴とするミシン。
  2. 縫い針を保持する針棒を上下動させる針棒駆動装置と、
    送り歯により布送りを行う布送り機構と、
    前記送り歯による布送り量を可変調節可能とする送り量変更駆動装置と、
    前記針棒駆動装置を自動停止させるための針数データと該針数データに基づく縫製における前記送り歯による布送り量に関する布送りデータとからなる縫製データを複数記憶する記憶手段と、
    操作により前記針棒駆動装置の起動及び停止を指示する起動停止指示手段と、
    前記起動停止指示手段が操作された際に、各縫製データに基づいて各駆動装置を駆動して各縫製データによる縫製を順次行う駆動制御手段と、
    各縫製データに基づく縫製の終了毎に、前記針棒駆動装置の駆動を自動停止させる駆動停止手段と、
    前記自動停止後、前記起動停止指示手段による次の起動操作が行われるまでの間の操作により補正縫いを行う補正縫い操作手段と、
    前記補正縫い操作手段が操作された際に、所定の低速で補正縫いを行う補正縫い制御手段と、を備え、
    前記自動停止後、再度、前記起動停止指示手段の操作により前記針棒駆動装置が起動されるまでの間に、前記駆動制御手段が、前記送り歯による布送り量が次の縫製データの布送りデータによる縫製開始時の布送り量となるように前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御を自動的に行うミシンにおいて、
    前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御の自動実行後、前記補正縫い操作手段が操作された場合に、前記送り歯による布送り量を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから前記自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行う補正縫い布送り制御手段を備えることを特徴とするミシン。
  3. 前記針振り駆動装置の準備駆動制御の自動実行を行うか否かを選択する選択入力手段と、
    前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択された場合に操作により前記駆動制御手段による各駆動装置の駆動制御を次の縫製データによる縫製に切り替える手動切替手段と、を備え、
    前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行う旨が選択され、前記針振り駆動装置の準備駆動制御の実行後に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記縫い針の針振り位置を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の針振り位置に戻してから前記自動停止以前の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行い、
    前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択され、前記手動切替手段による駆動制御の切り替えが行われるまでの間に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記縫い針の針振り位置を現状の縫製データの針振りデータに基づいて補正縫いを行うことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  4. 前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御の自動実行を行うか否かを選択する選択入力手段と、
    前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択された場合に操作により前記駆動制御手段による各駆動装置の駆動制御を次の縫製データによる縫製に切り替える手動切替手段と、を備え、
    前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行う旨が選択され、前記送り量変更駆動装置の準備駆動制御の実行後に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記送り歯による布送り量を前記自動停止以前の縫製データによる縫製終了時の布送り量に戻してから前記自動停止以前の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行い、
    前記選択入力手段により前記準備駆動制御の自動実行を行わない旨が選択され、前記手動切替手段による駆動制御の切り替えが行われるまでの間に前記補正縫い操作手段が操作された場合には、前記送り歯による布送り量を現状の縫製データの布送りデータに基づいて補正縫いを行うことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
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