JPH08224389A - 多頭式自動刺繍機 - Google Patents

多頭式自動刺繍機

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Publication number
JPH08224389A
JPH08224389A JP5978295A JP5978295A JPH08224389A JP H08224389 A JPH08224389 A JP H08224389A JP 5978295 A JP5978295 A JP 5978295A JP 5978295 A JP5978295 A JP 5978295A JP H08224389 A JPH08224389 A JP H08224389A
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JP
Japan
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embroidery
head
thread
sewing
start position
Prior art date
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Application number
JP5978295A
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English (en)
Inventor
Akira Okuno
晃 奥野
Yoichi Ishibashi
洋一 石橋
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NIPPON DENPA KK
Original Assignee
NIPPON DENPA KK
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Publication date
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Publication of JPH08224389A publication Critical patent/JPH08224389A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05DINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES D05B AND D05C, RELATING TO SEWING, EMBROIDERING AND TUFTING
    • D05D2205/00Interface between the operator and the machine
    • D05D2205/12Machine to the operator; Alarms
    • D05D2205/16Display arrangements
    • D05D2205/18Screens

Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸切れの発生時等に移動枠の停止位置とその
後の補修縫いの開始位置とを記憶しておき、補修縫いを
含めた刺繍作業全体を効率的に行うようにする。 【構成】 複数のミシンヘッドで刺繍作業を実行してい
る途中において、いずれかのミシンヘッド側で糸切れが
発生して刺繍動作を停止したときに、この停止位置(例
えば針落ち点Sm+3 の位置)にトンボマーク+を付し
て、この停止位置を自動的に第3メモリに記憶させる。
また、オペレータが刺繍柄を目視で確認することによ
り、実際に糸切れの発生した位置(例えば針落ち点Sl
の位置)から2〜4針分程度の重ね縫いが要求される補
修縫いの開始位置(例えば針落ち点Skの位置)を補助
スイッチ29A〜29Dで指定し、この開始位置を第4
メモリに自動的に記憶させる。かくして、その後の補修
縫いを含めた刺繍柄の作成作業全体を効率的に行うこと
ができ、刺繍柄の品質を確実に向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば刺繍枠(移動
枠)に展張状態で保持した刺繍布に刺繍データに基づい
た刺繍柄(模様)を作成するのに好適に用いられる多頭
式自動刺繍機に関し、特に、糸切れの発生時等に補修縫
いを正確に行うことができるようにした多頭式自動刺繍
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、刺繍用の下糸が配置される基台
と、該基台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で
上糸側の刺繍針を上,下に往復動させる刺繍機のヘッド
と、該ヘッドの下側に位置して前記基台上に移動可能に
設けられ、刺繍布を保持する刺繍枠等の移動枠と、該移
動枠を前記基台上で各針落ち点毎に枠移動させる枠移動
機構と、前記各針落ち点毎の刺繍データを記憶する記憶
手段と、該記憶手段による各針落ち点毎の刺繍データに
基づいて前記ヘッドおよび枠移動機構を駆動制御し前記
各針落ち点からなる刺繍柄を前記刺繍布に作成する刺繍
制御手段とからなる自動刺繍機としてのミシンは、例え
ば特開昭56−139790号公報等(以下、第1の従
来技術という)によって知られている。
【0003】ここで、第1の従来技術による自動刺繍機
としてのミシンは、前記記憶手段に記憶した複数(多
数)の針落ち点毎の刺繍データに基づき、刺繍機のヘッ
ドで刺繍針を上,下に往復動させつつ、枠移動機構で移
動枠を水平方向等に枠移動させることにより、該移動枠
内に保持した刺繍布に前記各針落ち点からなる刺繍柄を
自動的に作成する第1の運転モードと、糸切れの発生時
等に枠移動機構のみを逆向きに駆動する第2の運転モー
ドとを備えている。
【0004】そして、該第2の運転モードでは、刺繍柄
の作成途中で糸切れが発生したときに、糸切れセンサ等
から出力される検出信号に基づいて前記刺繍制御手段に
よるヘッドおよび枠移動機構の駆動制御を自動停止させ
ると共に、このときの停止位置から移動枠のみを1針分
毎に刺繍柄の作成方向とは逆向きに枠移動(逆進)さ
せ、この逆進動作により刺繍針と移動枠(刺繍布)との
相対位置が実際の糸切れ位置を越えたところで、前記第
1の運転モードによる刺繍動作を再開させるようにして
いる。
【0005】また、特開昭57−77363号公報等に
記載の従来技術(以下、第2の従来技術という)では、
刺繍柄の作成途中で糸切れが発生したときに、糸切れセ
ンサ等から出力される検出信号に基づいて前記刺繍制御
手段によるヘッドおよび枠移動機構の駆動制御を自動停
止させると共に、このときの停止位置から移動枠のみを
予め設定した複数針(m針)分だけ一括して刺繍柄の作
成方向とは逆向きに枠移動(逆進)させる構成とした自
動刺繍機が開示されている。
【0006】さらに、別の従来技術として刺繍機のヘッ
ドを複数個備え、該各ヘッド毎に刺繍糸の色替えを行う
色替え機構が設けられた多頭式自動刺繍機も知られてい
る。そして、この多頭式自動刺繍機では、枠移動機構で
移動枠を一括して枠移動させつつ、複数のヘッドにより
それぞれの刺繍針を運針させると共に、刺繍糸の色替え
を行うときには各色替え機構を作動させることにより、
複数色の刺繍糸からなる刺繍柄を同時に複数枚作成でき
るという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の従来技術では、刺繍柄の作成途中で糸切れが発生し
たときに、糸切れセンサ等からの検出信号に基づいて前
記ヘッドおよび枠移動機構の駆動制御を自動停止させる
と共に、このときの停止位置から移動枠のみを1針分毎
に刺繍柄の作成方向とは逆向きに枠移動(逆進)させ、
この逆進動作により刺繍針と移動枠(刺繍布)との相対
位置が実際の糸切れ位置を越えたところで再び通常の刺
繍動作を再開させるようにしている。
【0008】しかし、前記ヘッドおよび枠移動機構によ
る刺繍動作を高速で行っているときには、糸切れを検出
しても急激に停止することはなく、刺繍品質を低下させ
ないためにも慣性を吸収しながら徐々に停止させるよう
にしているから、糸切れの発生時に糸切れセンサからの
信号によりこれらの刺繍動作を停止させても、実際の糸
切れ位置から停止位置までには複数の針数分に及ぶ行き
過ぎ量が生じることになる。また、下糸が切れた場合に
は刺繍布の材質、糸の材質等によって実際の糸切れ位置
から停止位置までに数10針〜数100針分に相当する
枠移動量(行き過ぎ量)となることがある。
【0009】このため、前記第1の従来技術では、前記
停止位置から実際の糸切れ位置まで多数の針落ち点分に
亘って移動枠を1針毎に逆進させる必要が生じ、非常に
手間がかかって作業性が低下するばかりでなく、この間
ミシンのオペレータは逆進用のスイッチ等を押し続けな
ければならず、オペレータの負担や疲労を軽減できない
という問題がある。
【0010】一方、前記第2の従来技術では、糸切れの
発生時に刺繍動作を自動停止させたときに、その停止位
置から予め設定した複数針(m針)分だけ移動枠のみを
一括して逆進できるという利点があるものの、この場合
には、複数針(m針)分の逆進位置が実際の糸切れ位置
に必ずしも合致しないことが多く、逆進動作の後に空縫
い等を繰り返して補修位置まで枠移動を行う必要がある
という問題がある。
【0011】また、別の従来技術としての多頭式自動刺
繍機の場合には、複数のヘッドのうち一のヘッドで糸切
れが発生したときに、移動枠を前記第1,第2の従来技
術のように逆進動作させると、糸切れの発生していない
他のヘッド側で上糸(下糸)が移動枠の逆進動作によっ
て余分に引き出されるようになり、糸締りが悪くなって
刺繍柄の品質を低下させるという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は糸切れの発生時等に移動枠の停
止位置とその後の補修縫いの開始位置とを記憶しておく
ことにより、補修縫いを含めた刺繍作業全体を効率的に
行うことができ、刺繍柄の品質を向上させて信頼性を高
めることができるようにした多頭式自動刺繍機を提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、刺繍用の下糸が配置される基台と、該
基台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で上糸側
の刺繍針を上,下に往復動させる複数の刺繍ヘッドと、
該各刺繍ヘッドに設けられ、該各刺繍ヘッド毎に刺繍糸
の色替えを行う色替え機構と、前記各刺繍ヘッドの下側
に位置して前記基台上に移動可能に設けられ、刺繍布を
保持する移動枠と、該移動枠を前記基台上で各針落ち点
毎に枠移動させる枠移動機構と、前記各針落ち点毎の刺
繍データを記憶するデータ記憶手段とを備え、該データ
記憶手段による刺繍データに基づいて前記各刺繍ヘッ
ド、各色替え機構および枠移動機構を駆動制御すること
により前記各針落ち点からなる刺繍柄を前記刺繍布に作
成してなる多頭式自動刺繍機に適用される。
【0014】そして、請求項1に記載の発明は、前記刺
繍柄の作成途中で糸切れが発生したときに前記各刺繍ヘ
ッドおよび枠移動機構を停止させる刺繍停止手段と、該
刺繍停止手段による停止位置を前記各針落ち点のうちい
ずれか一の針落ち点に対応させて記憶する停止位置記憶
手段と、前記糸切れに伴う補修縫いの開始位置を前記各
針落ち点のうち他の針落ち点に対応させて記憶する開始
位置記憶手段と、前記各刺繍ヘッドのうちいずれの刺繍
ヘッドで糸切れが発生したかを記憶するヘッド記憶手段
と、該ヘッド記憶手段、停止位置記憶手段および開始位
置記憶手段の記憶内容に基づき前記糸切れが発生した刺
繍ヘッドによる補修縫いを、前記開始位置から停止位置
に亘って実行させる補修縫い制御手段とを備えたことを
特徴としてなる構成を採用している。
【0015】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、前記データ記憶手段による刺繍データを各針落ち点
毎に表示する表示手段を備え、前記開始位置記憶手段
は、該表示手段の画面上に表示した各針落ち点の位置か
ら前記補修縫いの開始位置を特定して記憶する構成とす
るのが好ましい。
【0016】また、請求項3に記載の発明のように、前
記補修縫い制御手段は、前記停止位置記憶手段による停
止位置から前記開始位置記憶手段による開始位置まで、
前記枠移動機構により移動枠を一挙に枠移動させた後
に、前記糸切れの発生した刺繍ヘッドで前記開始位置か
ら補修縫いを行わせる構成とするのがよい。
【0017】さらに、請求項4に記載の発明の如く、前
記補修縫い制御手段は、前記糸切れの発生した刺繍ヘッ
ドで前記停止位置まで補修縫いを行った後に、全ての刺
繍ヘッドで刺繍を再開するに先立って、予め決められた
針数分だけ複数針分毎に前記刺繍柄の作成方向とは逆向
きに前記移動枠を枠移動させる構成としてもよい。
【0018】一方、請求項5に記載の発明のように、前
記移動枠には、前記各刺繍ヘッドに対応してそれぞれ個
別に刺繍布を保持する複数の刺繍枠を着脱可能に設け、
前記補修縫い制御手段は、前記糸切れの発生した刺繍ヘ
ッドを除く他の刺繍ヘッド側で次回の刺繍を行うとき
に、前記補修縫いの開始位置までは糸切れの発生した刺
繍ヘッドによる運針を中断させ、前記補修縫いの開始位
置に達すると該刺繍ヘッドによる運針を開始させること
により補修縫いを行う構成としてもよい。
【0019】また、請求項6に記載の発明のように、前
記刺繍停止手段は、前記各刺繍ヘッド毎に設けられた糸
切れセンサからの検知信号に基づいて前記各刺繍ヘッド
および枠移動機構を自動的に停止させる構成とすればよ
い。
【0020】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
刺繍柄の作成途中で糸切れが発生したときに各刺繍ヘッ
ドおよび枠移動機構を刺繍停止手段で停止させることが
でき、このときの停止位置を各針落ち点のうちいずれか
一の針落ち点に対応させて停止位置記憶手段により記憶
しておくことができる。また、開始位置記憶手段によっ
て前記糸切れに伴う補修縫いの開始位置を前記各針落ち
点のうち他の針落ち点に対応させて記憶でき、ヘッド記
憶手段によって前記各刺繍ヘッドのうちいずれの刺繍ヘ
ッドで糸切れが発生したかを記憶することができる。そ
して、補修縫い制御手段では前記ヘッド記憶手段、停止
位置記憶手段および開始位置記憶手段の記憶内容に基づ
き前記糸切れが発生した刺繍ヘッドによる補修縫いを、
前記開始位置から停止位置に亘って自動的に実行させる
ことができ、補修縫いに要する時間を確実に短縮でき
る。
【0021】この場合、請求項2に記載の発明の如く、
表示手段を設けてデータ記憶手段による刺繍データを各
針落ち点毎に表示するようにすれば、例えばオペレータ
が該表示手段の画面上に表示した各針落ち点の位置から
前記補修縫いの開始位置を特定して指示(キー操作)す
ることにより、補修縫いの開始位置を開始位置記憶手段
で自動的に記憶することができる。
【0022】また、請求項3に記載の発明によって、前
記補修縫い制御手段は、前記停止位置記憶手段による停
止位置から前記開始位置記憶手段による開始位置まで、
前記枠移動機構を逆進制御して移動枠を一挙に枠移動
(逆進)でき、逆進動作を短時間で行うことができると
共に、その後は糸切れの発生した刺繍ヘッドにより前記
開始位置からの補修縫いを迅速に行わせることができ
る。
【0023】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
例えば前記停止位置から補修縫いの開始位置まで移動枠
を枠移動(逆進)させるときに、糸切れの発生していな
い他の刺繍ヘッド側で刺繍糸が余分に引張られるのを防
止すべくこの刺繍糸を切断したとしても、前記糸切れの
発生した刺繍ヘッドで停止位置まで補修縫いを行った後
に、全ての刺繍ヘッドで刺繍を再開するに先立って、予
め決められた針数分だけ複数針分毎に前記刺繍柄の作成
方向とは逆向きに前記移動枠を枠移動させるから、全て
の刺繍ヘッドで刺繍を再開したときに重ね縫いを実行で
き、刺繍糸のほつれ等をなくすことができる。
【0024】一方、請求項5に記載の発明のように、前
記各刺繍ヘッドに対応してそれぞれ個別に刺繍布を保持
する複数の刺繍枠を移動枠に着脱可能に設けることによ
り、各刺繍ヘッドで刺繍が完了する毎に各刺繍枠の刺繍
布を交換して次回の刺繍を実施することができ、前記糸
切れの発生した刺繍ヘッド側では刺繍枠から刺繍布を交
換することなく、次回の刺繍時に補修縫いの開始位置か
ら刺繍を再開させることができる。そして、次回の刺繍
時には、糸切れの発生した刺繍ヘッドを除く他の刺繍ヘ
ッド側で次回の刺繍を行い、刺繍位置が前記補修縫いの
開始位置に達するまでは糸切れの発生した刺繍ヘッドに
よる刺繍針の運針を中断しておき、補修縫いの開始位置
に達すると該刺繍ヘッドによる運針を開始させることに
より、この開始位置から刺繍を再開でき、補修縫いを効
率的に行うことができる。
【0025】また、請求項6に記載の発明のように、前
記刺繍停止手段を各刺繍ヘッド毎に設けられた糸切れセ
ンサで構成することにより、前記各刺繍ヘッド毎に糸切
れが発生しているか否かを自動的に検出でき、糸切れの
発生時には糸切れセンサからの検知信号に基づいて前記
各刺繍ヘッドおよび枠移動機構を自動停止させ、オペレ
ータに糸切れの発生を知らせることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例による多頭式自動刺繍
機を図1ないし図11に基づいて説明する。
【0027】図において、1は多頭式自動刺繍機の本体
を構成する刺繍機本体(以下、ミシン本体1という)を
示し、該ミシン本体1は、基台としての支持台2と、該
支持台2上に左右方向に伸長して設けられ、後述の各ミ
シンヘッド7が取付けられるヘッドホルダ3とから大略
構成され、該ヘッドホルダ3の上方には照明具4が設け
られている。また、前記支持台2の上部側には後述の移
動枠14等を介して刺繍布12が配設され、これらの下
側には針板および下糸が巻回された複数の下糸ボビン
(いずれも図示せず)等が配設されている。
【0028】5は支持台2上に設けられた駆動源として
の主軸モータを示し、該主軸モータ5は支持台2上を左
右方向に延びた主軸6を回転駆動し、該主軸6を介して
各ミシンヘッド7の駆動部を作動させることにより後述
の各刺繍針11を上,下に往復動(運針)させるもので
ある。
【0029】7,7,…は支持台2上に位置してヘッド
ホルダ3に所定間隔をもって列設された刺繍ヘッドを構
成するミシンヘッドを示し、該各ミシンヘッド7はヘッ
ドホルダ3にそれぞれ取付けられたヘッド本体8を有
し、該各ヘッド本体8内には、前記主軸6の回転によっ
て各刺繍針11を上,下に駆動する駆動部(図示せず)
と、刺繍糸(上糸)の選択を行う色替え機構としての色
替え用アクチュエータ9(図2参照)と、ジャンプソレ
ノイド10等とが設けられている。
【0030】ここで、該ジャンプソレノイド10は各ミ
シンヘッド7毎にそれぞれ設けられたロータリソレノイ
ド等からなり、色替え用アクチュエータ9による刺繍糸
の色替え時、または飛び柄の刺繍時に移動枠14のX,
Y方向移動量(枠移動量)が一定の移動量(例えば1
2.7mm)を越えるとき、さらには後述の補修縫いを
行うとき等に、前記ミシンヘッド7の駆動部と各刺繍針
11側との係合を一時的に解除させ、このときに刺繍針
11を支持台2の上方で一時的に運針停止状態に保持す
るものである。
【0031】11,11,…は各ミシンヘッド7のヘッ
ド本体8から下向きに突出した複数本の刺繍針を示し、
該各刺繍針11には各ヘッド本体8毎にそれぞれ複数色
の刺繍糸(上糸)が装着されている。そして、該各刺繍
針11は各ミシンヘッド7の駆動部により色替え用アク
チュエータ9を介して選択的に駆動され、図6に示す刺
繍布12に向けて運針されることにより所望色の刺繍糸
を用いた刺繍を実行する。
【0032】13,13,…は各ミシンヘッド7の上側
に設けられた刺繍糸用の上糸案内部を示し、該各上糸案
内部13の背面側には複数色の各刺繍糸がそれぞれ巻回
された複数の上糸ボビンを載置するボビン台(いずれも
図示せず)等が設けられている。
【0033】14は各ミシンヘッド7の下側に位置して
支持台2上に移動可能に設けられた移動枠を示し、該移
動枠14には各ミシンヘッド7に対応して複数の刺繍枠
(図示せず)が着脱可能に取付けられ、これらの各刺繍
枠は刺繍対象物となる刺繍布12(図6参照)をそれぞ
れ展張状態で保持するようになっている。そして、移動
枠14は枠移動機構としての枠移動用アクチュエータ1
5(図2参照)により支持台2上で各刺繍枠と共にX,
Y方向に枠移動され、このときに各刺繍布12には図6
に示すように、各刺繍針11の運針に応じて刺繍データ
による所定の刺繍柄が形成(実現)される。
【0034】16は支持台2の前側に左右方向に伸長し
て設けられた運転棒を示し、該運転棒16は両端側が支
持台2から垂下された左,右の支持ブラケット16A,
16Aに摺動可能に取付けられ、当該多頭式自動刺繍機
を作動・停止させる手動スイッチを構成している。そし
て、オペレータが運転棒16を、例えば左方向に摺動変
位させると主軸モータ5等が作動し、右方向に摺動変位
させたときには主軸モータ5等が停止するようになる。
【0035】17,17,…は各ミシンヘッド7にそれ
ぞれ設けられ、補修縫い用の操作スイッチを構成するオ
ートメンディングスイッチを示し、該各オートメンディ
ングスイッチ17は糸切れの発生時等に、オペレータに
よって各ミシンヘッド7毎に手動操作され、各ミシンヘ
ッド7毎に独立して後述の補修縫いを実行させるもので
ある。そして、オペレータが各ミシンヘッド7のうち、
少なくともいずれか一のオートメンディングスイッチ1
7を閉成したときには、後述する表示器24のメニュー
表示領域24Aに図4に示す如きメニュー表示が自動的
に行われる。
【0036】18,18,…は各ミシンヘッド7にそれ
ぞれ設けられた糸切れ表示ランプを示し、該各糸切れ表
示ランプ18は各ミシンヘッド7のいずれかで糸切れが
発生したときに、各糸切れセンサ19からの信号に基づ
て点灯し、ミシンのオペレータ等にいずれのミシンヘッ
ド7側で糸切れが発生しているかを報知するものであ
る。
【0037】19は各ミシンヘッド7毎に個別に設けら
れる糸切れセンサ(図2中に1個のみ図示)を示し、該
各糸切れセンサ19は各ミシンヘッド7側で上糸(刺繍
糸)または下糸の糸切れが発生したときにこれを個別に
検知し、その検知信号を後述のコントロールユニット2
7に出力するようになっている。そして、該糸切れセン
サ19はコントロールユニット27と共に刺繍停止手段
を構成し、糸切れの検知時に刺繍作業(刺繍針11の運
針および枠移動等)を自動的に停止させるようになって
いる。
【0038】20は各ミシンヘッド7に対応してミシン
本体1の支持台2側に設けられる糸切り機構(図2中に
1個のみ図示)を示し、該各糸切り機構20はソレノイ
ド等の電磁アクチュエータにより駆動され、例えば下糸
に絡んでいる上糸(刺繍糸)をコントロールユニット2
7からの制御信号に基づき強制的に切断するものであ
る。
【0039】即ち、該各糸切り機構20は、例えば刺繍
糸の色替えを行うために現在の刺繍糸を切って色替え用
アクチュエータ9で色替えを実行するとき、または刺繍
針11を各ジャンプソレノイド10で運針停止状態に保
持しつつ、移動枠14を予め決めた所定の移動量以上に
枠移動させるとき等に刺繍糸を強制的に切断し、これに
よって所定の移動量を越える枠移動を補償し、各ミシン
ヘッド7の刺繍糸等に余分なテンション(張力)が作用
するのを防止するようになっている。
【0040】21は支持台2上の右側に搭載された刺繍
機用制御装置(以下、制御装置21という)を示し、該
制御装置21は箱形状をなす制御装置本体22と、該制
御装置本体22の前面下側に設けられ、後述する絵付き
専用スイッチ28および補助スイッチ29等が配設され
た操作部23と、該操作部23の上側に設けられた表示
手段としての表示器24と、操作部23の下側に配設さ
れたフロッピーディスク装置25と、制御装置本体22
の裏面に設けられた複数の外部機器接続用スロット26
と、制御装置本体22の内部または支持台2の背面側等
に設けられたコントロールユニット27とから大略構成
されている。
【0041】ここで、前記コントロールユニット27は
CPU,メモリ等から構成され、その入力側には図2に
示す如く運転棒16、各オートメンディングスイッチ1
7、各糸切れセンサ19、外部機器接続用スロット2
6、絵付き専用スイッチ28、補助スイッチ29、後述
の枠移動用スイッチ30、フロッピーディスク装置25
およびテープリーダ(図示せず)等が接続されている。
そして、コントロールユニット27の出力側には主軸モ
ータ5、色替え用アクチュエータ9、ジャンプソレノイ
ド10、枠移動用アクチュエータ15、糸切り機構2
0、糸切れ表示ランプ18、表示器24およびテープパ
ンチャ(図示せず)等が接続されている。
【0042】また、該コントロールユニット27の内部
にはROM,RAM等のメモリからなる記憶手段として
の第1〜第4メモリ27A〜27D等が形成されてい
る。そして、第1メモリ27A内には、ミシン本体1の
作動制御に必要な多数のコマンドと、これらの各コマン
ドに対応した絵図形パターン(図5参照)と、後述の図
7ないし図11に示す如き刺繍制御処理用のプログラム
と、主軸モータ5および枠移動用アクチュエータ15等
の各駆動機構を制御する専用プログラム等とが記憶され
ている。
【0043】一方、第2メモリ27Bは本実施例による
データ記憶手段を構成し、例えばフロッピーディスク装
置25等から読込んだ刺繍データを更新可能に記憶する
ものである。また、第3メモリ27Cは停止位置記憶手
段を構成し、後述の停止位置を更新可能に記憶するもの
である。さらに、第4メモリ27Dはヘッド記憶手段お
よび開始位置記憶手段を構成し、糸切れの発生時等に該
当するミシンヘッド7がいずれであるかを更新可能に記
憶すると共に、後述する補修縫いの開始位置を更新可能
に記憶するものである。
【0044】また、フロッピーディスク装置25はフロ
ッピーディスク(記憶媒体)に記憶された刺繍データを
コントロールユニット27の第2メモリ27Bに読込ん
だり、該第2メモリ27Bに記憶された刺繍データをフ
ロッピーディスクに書込んだりするものである。
【0045】なお、前記テープリーダは紙テープ(記憶
媒体)に記憶された刺繍データをコントロールユニット
27の第2メモリ27Bに読込むもので、テープパンチ
ャは第2メモリ27Bに記憶された刺繍データに基づい
て紙テープをパンチングするものである。また、外部機
器接続用スロット26はRS232C,SCSI等の規
格に基づくものであり、通信回線等を介して他の刺繍機
または外部記憶装置等とコントロールユニット27との
間でデータの入出力を行うものである。
【0046】次に、前記制御装置21の操作部23およ
び表示器24について図3および図4を参照して説明す
る。
【0047】28A〜28Jは操作部23上に配設され
た9つの絵付き専用スイッチ(全体として絵付き専用ス
イッチ28という)を示し、該各絵付き専用スイッチ2
8A〜28Jは、前記コントロールユニット27の第1
メモリ27Aに記憶された多数のコマンドのうち、使用
頻度の高いコマンドが割り当てられ、これらのコマンド
を実行させるための専用スイッチとなっている。また、
該絵付き専用スイッチ28A〜28Jの表面には図2に
示すように、割り当てられたコマンドに対応した絵図形
が描かれている。
【0048】即ち、絵付き専用スイッチ28Aには刺繍
データの入出力等の設定に関する機能を呼び出すコマン
ドが割り当てられ、該絵付き専用スイッチ28Aの表面
にはその機能を表わす絵図形が描かれている。そして、
例えばフロッピーディスク装置25を介してフロッピー
ディスクから刺繍データを読込むときには、該絵付き専
用スイッチ28Aがオペレータによって押下される。ま
た、テープリーダやテープパンチャ等を介して刺繍デー
タのやり取りを行うときにも該絵付き専用スイッチ28
Aを押下する。
【0049】次に、絵付き専用スイッチ28Bには刺繍
データの選択に関する機能を呼び出すコマンドが割り当
てられ、該絵付き専用スイッチ28Bの表面にはその機
能を表わす絵図形が描かれている。そして、例えばコン
トロールユニット27の第2メモリ27B内に記憶され
た複数の刺繍データから所望の刺繍データを選択する場
合には、該絵付き専用スイッチ28Bがオペレータによ
って押下される。
【0050】また、絵付き専用スイッチ28Cには手動
(マニュアル)操作に関する機能を呼び出すコマンドが
割り当てられ、絵付き専用スイッチ28Cの表面にはそ
の機能を表わす絵図形が描かれている。そして、例え
ば、アップリケ等の置縫いや枠交換等は該絵付き専用ス
イッチ28Cがオペレータによって押下される。
【0051】さらに、絵付き専用スイッチ28Dには空
縫いに関する機能を呼び出すコマンドが割り当てられ、
絵付き専用スイッチ28Dの表面にはその機能を表わす
絵図形が描かれている。そして、空縫いを行うときには
該絵付き専用スイッチ28Dがオペレータによって押下
される。
【0052】次に、絵付き専用スイッチ28Eには主軸
モータ5の回転数(速度rpm)を制御するコマンドが
割り当てられ、絵付き専用スイッチ28Eの表面にはそ
の機能を表わす絵図形が描かれている。そして、主軸モ
ータ5の回転数を変更するときには該絵付き専用スイッ
チ28Eがオペレータによって押下される。
【0053】一方、絵付き専用スイッチ28Fには色替
え用アクチュエータ9を制御するコマンドが割り当てら
れ、絵付き専用スイッチ28Fの表面にはその機能を表
わす絵図形が描かれている。そして、刺繍糸の色を変更
するときには該絵付き専用スイッチ28Fがオペレータ
によって押下される。
【0054】また、絵付き専用スイッチ28Gには糸切
り機構20を制御するコマンドが割り当てられ、絵付き
専用スイッチ28Gの表面にはその機能を表わす絵図形
が描かれている。そして、刺繍作業の途中で刺繍糸を切
断するときには該絵付き専用スイッチ28Gがオペレー
タによって押下される。
【0055】さらに、絵付き専用スイッチ28Hには高
速色替え(例えば、色指定の変更等)を制御するコマン
ドが割り当てられ、絵付き専用スイッチ28Hの表面に
はその機能を表わす絵図形が描かれている。そして、例
えばボビン台にセットされた刺繍糸の色に対応させて色
指定データを順次または一括変更するときには該絵付き
専用スイッチ28Hを押下し、刺繍糸の色指定変更等を
行う。
【0056】さらにまた、絵付き専用スイッチ28Jは
運転準備モードと運転モードとに運転切換を行なうコマ
ンドが割り当てられ、絵付き専用スイッチ28Jの表面
にはその機能を表わす絵図形が描かれている。ここで、
運転モードとは刺繍機本体をいつでも運転が開始できる
状態にするモードであり、絵付き専用スイッチ28Jを
押下し運転モードに切換えた後は、運転棒16を操作す
れば刺繍機の運転を開始することができる。また、運転
準備モードとは、運転モード以前に刺繍柄の刺繍データ
の設定等を行なうための運転準備の状態をいう。
【0057】29A〜29Dは操作部23上の上側に列
設された4つの補助スイッチ(全体として補助スイッチ
29という)を示し、該各補助スイッチ29A〜29D
にはコントロールユニット27の第1メモリ27Aに記
憶された各コマンドのうち、各絵付き専用スイッチ28
A〜28Jに割り当てられたコマンド以外のコマンド
が、該各絵付き専用スイッチ28A〜28Jによるコマ
ンドに従属して選択的に割り当てられている。
【0058】30A〜30Eは枠移動用スイッチ(全体
として枠移動用スイッチ30という)を示し、該各枠移
動用スイッチ30A〜30Eのうち、各枠移動用スイッ
チ30B〜30Eはオペレータによって手動操作される
ときに枠移動用アクチュエータ15を作動させ、移動枠
14をそれぞれX方向,Y方向にその操作時間に応じた
移動量だけ移動させる。また、枠移動用スイッチ30E
は移動枠14の原点位置を設定する原点スイッチを構成
し、オペレータが押圧操作したときに移動枠14を枠移
動用アクチュエータ15により原点位置に復帰させる。
31A,31Bは電源スイッチを示し、該電源スイッチ
31AはON用のスイッチであり、電源スイッチ31B
はOFF用のスイッチである。
【0059】また、表示器24は、LCD(液晶ディス
プレイ),CRT等から構成され、文字、絵図形等を表
示するものである。そして、該表示器24は下側位置の
メニュー表示領域24Aと上側位置のメッセージ表示領
域24Bとにソフトウェア的に分割されている。
【0060】ここで、メニュー表示領域24Aは、各補
助スイッチ29A〜29Dと上,下に近接して配置され
た4個の表示部からなり、該メニュー表示領域24Aに
は図4および図5に示すように、前記各補助スイッチ2
9A〜29Dに割り当てられたコマンドに対応した各メ
ニューが絵図形パターンとしてそれぞれ表示される。ま
た、メッセージ表示領域24Bには、前記各絵付き専用
スイッチ28A〜28Jまたは各補助スイッチ29A〜
29Dのいずれかが押下されたときに、これによって実
行されるコマンドに対応したメッセージが絵図形パター
ンとして表示される。
【0061】なお、「コマンド」とは、制御装置21お
よびミシン本体1に備えられた各機能を呼び出す処理命
令であり、各機能に一対一に対応づけられ、コントロー
ルユニット27の第1メモリ27Aに記憶されている。
そして、各コマンドのうち、使用頻度の高いものは上述
の如く各絵付き専用スイッチ28A〜28Jに割り当て
られ、それ以外のコマンドは前記補助スイッチ29A〜
29Dに選択的に割り当てられている。そして、各絵付
き専用スイッチ28A〜28Jや補助スイッチ29A〜
29Dを押下することにより、いずれかのコマンドが選
択されると、当該コマンドに対応した機能が実行され
る。
【0062】また、各補助スイッチ29A〜29Dに選
択的に割り当てられるコマンドの絵図形は、表示器24
のメニュー表示領域24Aに絵図形パターンとして表示
される。即ち、コントロールユニット27の第1メモリ
27Aには図5に示すような絵図形パターンがデータと
して記憶されている。そして、各絵付き専用スイッチ2
8A〜28J等の操作に従って、表示器24のメニュー
表示領域24Aには、各補助スイッチ29A〜29Dに
割り当てられた各コマンドの内容が絵図形パターンとし
て表示される。
【0063】ここで、図5に示す絵図形パターンを例に
挙げて説明すると、絵図形パターンaは刺繍データの記
憶媒体から第2メモリ27Bに刺繍データを読込むこと
を示し、絵図形パターンbは刺繍データを第2メモリ2
7Bから他の刺繍データ記憶媒体、例えばフロッピーデ
ィスクや紙テープ等に出力することを示し、絵図形パタ
ーンcはフロッピーディスク内に書き込んだ柄番のリス
トを柄番、柄名、針数等として表示するための機能を示
している。
【0064】また、絵図形パターンdはメモリに追加書
込みを行なうモードを示し、絵図形パターンeはフロッ
ピーディスク装置25を介して刺繍データの入出力を行
う機能を示し、絵図形パターンfはテープリーダやテー
プパンチャを介して刺繍データの入出力を行う機能を示
している。さらに、絵図形パターンgは例えば通信回線
を介する外部機器との間で刺繍データの入力を行う機能
を示し、絵図形パターンhは移動枠14を手動操作で枠
移動させながら刺繍データを変更して記憶させる機能を
示し、絵図形パターンiは刺繍データの入出力の設定等
の機能を示している。
【0065】一方、絵図形パターンj,kは色替え用ア
クチュエータ9を正方向,逆方向に直接作動させて各ミ
シンヘッド7の刺繍針11の選択(刺繍糸の色替え)を
する機能を示し、絵図形パターンmは変更した刺繍針1
1の針番をコントロールユニット27の第2メモリ27
Bに記憶させるコマンド(確定コマンド)の機能を示し
ている。
【0066】また、コントロールユニット27の第1メ
モリ27Aに記憶された絵図形パターンの中には、図形
だけでなく文字,記号またはこれらを結合したものも含
まれている。そして、これらの文字は使用言語の如何に
拘らず理解できる程度の言うなれば万国共通化した文字
であり、図5中の絵図形パターンa,gには「IN」の
文字が含まれ、絵図形パターンbには「OUT」の文字
が含まれている。これらは一見して把握することができ
る文字であると共に、英語が使用言語でない国籍の作業
者であっても容易に理解できる文字である。
【0067】さらに、これらの文字の中には当業者間で
慣用化した名称等も含まれており、例えば、図5中の絵
図形パターンpの「MSU」は「機械セットアップ」の
略であり、絵図形パターンqの「MC」は「機械条件」
の略である。これらは当業者で一般的に用いられる略称
であるため、一見してそれと把握できる。なお、図5は
絵図形パターンの一例を示すものであり、コントロール
ユニット27の第1メモリ27A内には図5に示す絵図
形パターンの他に、例えば図4のメニュー表示領域24
Aに表示している絵図形パターンr,s,t,u、メッ
セージ表示領域24Bに表示している絵図形パターン
v、さらには拡大,縮小,交互縫い(靴下縫い),反
転,配列,ボーリング,帽子枠,原反,枠限界,刺繍柄
表示等に関するメニューまたはメッセージを表わす絵図
形パターンが記憶されている。
【0068】ここで、当該多頭式自動刺繍機により刺繍
布12に図6に示す如く、サテンステッチからなる刺繍
柄を作成する場合を例に挙げると、刺繍布12(移動枠
14)をX,Y方向に枠移動させつつ、左側,中央,右
側のミシンヘッド7,7,…側でそれぞれ刺繍針11を
順次運針させることにより、針落ち点Sk ,Sk+1 ,S
k+2 ,…,Sl ,Sl+1 ,Sl+2 ,…,Sm ,Sm+1 ,
Sm+2 等からなるサテンステッチの刺繍柄が作成され
る。そして、これらの刺繍柄は各ミシンヘッド7毎に同
一模様をなす刺繍柄として作成されるものである。
【0069】また、刺繍柄の作成途中で糸切れが発生し
刺繍動作が停止した状態で、糸切れの発生したミシンヘ
ッド7のオートメンディングスイッチ17をオペレータ
が押下(閉成)し補修制御を選択したときには、図4に
示す如く表示器24のメニュー表示領域24Aに絵図形
パターンr,s,t,uが表示され、メッセージ表示領
域24Bには絵図形パターンv等と共に、作成途中にあ
る刺繍柄に対応した針落ち点Sk ,Sk+1 ,Sk+2 ,
…,Sl ,Sl+1 ,Sl+2 ,…,Sm ,Sm+1 ,Sm+2
,Sm+3 等がグラフィック表示される。
【0070】そして、例えば針落ち点Sm+3 の位置で刺
繍動作が停止したときには、メッセージ表示領域24B
に表示した針落ち点Sm+3 の位置にトンボマーク+が自
動的に付され、この位置が停止位置として第3メモリ2
7Cに自動的に記憶される。また、このときの絵図形パ
ターンvは各ミシンヘッド7のうち、いずれのミシンヘ
ッド7で糸切れが発生したかを、例えばヘッド番号「0
1」として絵付き表示したものである。
【0071】一方、メニュー表示領域24Aの絵図形パ
ターンrは移動枠14を逆向きに枠移動(逆進)させる
ために、例えば針落ち点Sk ,Sk+1 ,Sk+2 ,…,S
m+3に沿ってトンボマーク+を1針毎に逆方向に進める
機能を示し、絵図形パターンsは正方向に進める機能を
示している。また、絵図形パターンtはトンボマーク+
を100針分だけ一挙に進める機能を示し、絵図形パタ
ーンuは後述のプリセット停止を行うための機能を表示
している。
【0072】さらに、例えばコントロールユニット27
の第2メモリ27Bには、プリセット停止の判定を行う
3秒程度の一定時間T0 と、プリセット停止を行ったか
否かを判定するフラグFと、逆進移動量の判定値α等が
更新可能に格納され、この判定値αは例えば5〜10針
分の枠移動量に相当する値に設定される。また、前記フ
ラグFは予め、F=0に設定され、図8に示すステップ
16等でプリセット停止が実行されたときには、後述す
るステップ18の処理でF=1に設定されるものであ
る。
【0073】本実施例による多頭式自動刺繍機は上述の
如き構成を有するもので、次にコントロールユニット2
7による刺繍制御処理について図7ないし図11を参照
して説明する。
【0074】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1でプリセット停止判定用のフラグFが、F=0に設
定されいるか否かを判定し、「YES」と判定したとき
にはステップ2に移って刺繍制御を行い、前記刺繍デー
タに基づいて主軸モータ5、色替え用アクチュエータ
9、ジャンプソレノイド10および枠移動用アクチュエ
ータ15等を駆動制御することにより、例えば図6に示
す如く針落ち点Sk ,Sk+1 ,Sk+2 ,…,Sl ,Sl+
1 ,Sl+2 ,…,Sm ,Sm+1 ,Sm+2 等からなるサテ
ンステッチの刺繍柄を作成する。
【0075】そして、ステップ3では刺繍柄の作成途中
に停止信号が出力されているか否かを判定し、「NO」
と判定する間はステップ4に移って刺繍柄の作成作業が
完了したか否かを判定し、ステップ4で「NO」と判定
する間はステップ2に戻って刺繍制御を続行させる。ま
た、ステップ4で「YES」と判定したときには図6に
例示する刺繍柄の作成が完了した場合であるから、これ
によって刺繍制御の処理動作を終了させる。
【0076】一方、ステップ3で「YES」と判定した
ときには、例えば各ミシンヘッド7毎に設けた各糸切れ
センサ19からの検知信号により「糸切れ」と判定して
前記停止信号が出力された場合、またはオペレータが目
視により例えば「下糸切れ」と判定して運転棒16等の
操作で停止信号を出力させた場合であるから、ステップ
5に移って全てのミシンヘッド7側で刺繍柄の作成動作
をスローダウンさせながら自動的に停止させる。
【0077】ここで、図6に示すように中央のミシンヘ
ッド7側において針落ち点Sl の位置で実際の糸切れが
発生し、その後の針落ち点(例えば針落ち点Sl+1 ,
…,Sm のいずれか)の位置で停止信号が出力されるこ
とにより、主軸モータ5および枠移動用アクチュエータ
9等を徐々にスローダウンさせて、針落ち点Sm+3 の位
置で刺繍動作が停止した場合を例に挙げると、ステップ
6およびステップ7では図4に例示する如く表示器24
のメッセージ表示領域24Bに表示した針落ち点Sm+3
の位置でトンボマーク+が自動的に停止するようにな
り、この位置が停止位置として第3メモリ27Cに自動
的に記憶されると共に、表示器24によって運転棒16
で刺繍作業を停止させたことを表示する。
【0078】次に、ステップ8では糸切れの発生してい
るミシンヘッド7側で刺繍針11に刺繍糸を通す糸処理
を実行させ、ステップ9に移ってオートメンディングス
イッチ17による補修制御の選択操作が行われたか否か
を判定する。そして、オペレータの目視により補修縫い
の開始位置が、例えば2〜6針程度の僅かな逆進位置と
なり、オペレータが大きな補修縫いを必要としないと判
断したときにはステップ9で「NO」と判定され、ステ
ップ10で運転棒16による再スタート操作がなされる
ことにより、ステップ11に移って2〜6針程度の自動
逆進が2針分毎のツインバック制御によって実行され
る。
【0079】なお、この場合の自動逆進をツインバック
制御によって行うのか、3針分毎のトリプルバック制御
によって行うのかを選択できるようにしてもよい。そし
て、ステップ11による逆進動作の後には、ステップ1
に戻って刺繍制御が行われることにより、例えば2〜6
針分程度の重ね縫いが全てのミシンヘッド7側で実行さ
れつつ、針落ち点Sm+3 以降の刺繍作業が自動的に再開
されることになる。
【0080】一方、ステップ9で「YES」と判定した
ときには、例えば下糸切れ等が原因となって刺繍柄に欠
落が発生し実際の糸切れ位置(針落ち点Sl の位置)か
ら停止位置(針落ち点Sm+3 の位置)までが数10針〜
数100針にも及び、オペレータは大幅な補修縫いが必
要と判断して糸切れの発生したミシンヘッド7のオート
メンディングスイッチ17を閉成(押下)し、これによ
って補修制御が選択され、表示器24のメニュー表示領
域24Aおよびメッセージ表示領域24Bには図4に例
示する表示がなされた場合であるから、ステップ12〜
ステップ14に移ってオペレータに補助スイッチ29A
〜29Dを操作することにより補修縫いの開始位置を指
定(指示)するようにオペレータに促す。
【0081】即ち、補修制御が選択された場合には表示
器24のメニュー表示領域24Aに絵図形パターンr,
s,t,uが表示されることにより、これらが補助スイ
ッチ29A,29B,29C,29Dにそれぞれ割り当
てられ、メッセージ表示領域24Bには絵図形パターン
v等が表示されると共に、作成途中にある刺繍柄に対応
した針落ち点Sk ,Sk+1 ,Sk+2 ,…,Sl ,Sl+1
,Sl+2 ,…,Sm ,Sm+1 ,Sm+2 ,Sm+3 等がグ
ラフィック表示される。
【0082】そこで、オペレータは糸切れの発生したミ
シンヘッド7側の刺繍柄(刺繍布12)を目視で確認し
つつ、実際に糸切れの発生した位置(例えば針落ち点S
l の位置)から2〜4針分程度の重ね縫いが要求される
補修縫いの開始位置を、例えば針落ち点Sk の位置とし
て特定(指定)するために、メッセージ表示領域24B
上のトンボマーク+を前記停止位置(針落ち点Sm+3 の
位置)から補修縫いの開始位置へと一挙に移動させるよ
うに、ステップ12で補助スイッチ29A,29Cを押
下してトンボマーク+の位置を100針分毎に逆向きに
移動させる。そして、ステップ13では補助スイッチ2
9A,29Bを押下してトンボマーク+の位置を1針分
毎に正,逆向きに移動させる。
【0083】次に、ステップ14では前記ステップ1
2,13の操作によりトンボマーク+を補修縫いの開始
位置(例えば針落ち点Sk の位置)へと移動したか否か
を判定し、「NO」と判定する間はステップ13による
操作を繰り返す。そして、ステップ14で「YES」と
判定したときには、図4に例示した補助スイッチ29D
が押下されることにより、ステップ15に移って補修縫
いの開始位置を、例えば針落ち点Sk の位置として第4
メモリ27Dに記憶する。なお、このときに糸切れの発
生したミシンヘッド7をヘッド記憶手段となる第4メモ
リ27D等で記憶するようにしてもよい。
【0084】次に、ステップ16では前記補助スイッチ
29Dを押下する時間Tが、3秒程度の一定時間T0 以
上であったか否かを判定し、「YES」と判定したとき
にはオペレータが数100針に及ぶ補修縫いが必要と判
断し、この補修縫いを次回の刺繍時に行うようにプリセ
ット停止を選択した場合であるから、ステップ17に移
って前記補修縫いの開始位置(針落ち点Sk の位置)を
次回の刺繍時におけるプリセット停止位置として第4メ
モリ27Dに記憶する。
【0085】そして、次なるステップ18ではフラグF
を、F=1に設定し次回の刺繍時に前記ステップ1で
「NO」と判定することにより、糸切れの発生したミシ
ンヘッド7をこの補修縫いの開始位置(針落ち点Sk の
位置)まで後述のステップ32の如くプリセット停止さ
せるようにする。
【0086】また、ステップ19では今回の刺繍作業を
糸切れの発生していないミシンヘッド7側でのみ完了さ
せるように、糸切れの発生したミシンヘッド7側では運
針動作を停止させ、残りの各ミシンヘッド7側で前記停
止位置(針落ち点Sm+3 の位置)から刺繍動作を再開さ
せる。そして、その後は前記ステップ2以降の処理を繰
り返すことにより刺繍が完了すると、図6に例示したよ
うに糸切れの発生した中央のミシンヘッド7側を残し
て、糸切れのない他の各ミシンヘッド7側ではそれぞれ
の刺繍枠から刺繍が完了した刺繍布12を次なる刺繍布
12に交換させ、糸切れの発生したミシンヘッド7側で
は刺繍枠から刺繍布12を交換することなく、現在の刺
繍布12を次回の刺繍にそのまま持ち越すようにする。
【0087】一方、前記ステップ16で「NO」と判定
したときにはオペレータが、今回の刺繍時に補修縫いを
実行した方が全体の刺繍作業を効率的に行えると判断し
た場合であるから、図9に示すステップ20に移って前
記停止位置(針落ち点Sm+3の位置)から補修縫いの開
始位置(針落ち点Sk の位置)まで逆方向に一括して枠
移動(逆進)するのに必要な枠移動量Sr を前記刺繍デ
ータに基づいて演算する。そして、ステップ21ではこ
の枠移動量Sr が逆進移動量の判定値α(例えば5〜1
0針分の枠移動量)以上であるか否かを判定し、「YE
S」と判定したときにはステップ21に移って糸切れの
発生していないミシンヘッド7側でも糸切り機構20を
作動させることによって刺繍糸を強制的に切断させる。
【0088】即ち、移動枠14が予め決めた所定の移動
量(判定値α)以上に枠移動されるときには、糸切れの
発生していない各ミシンヘッド7側で刺繍糸(下糸を含
む)に余分なテンション(張力)を与えてしまい、刺繍
柄の品質を低下させる原因になるから、この場合には糸
切れの発生していないミシンヘッド7側でも糸切り機構
20を作動させることによって刺繍糸を強制的に切断さ
せ、これにより所定の移動量を越える枠移動を補償し、
各ミシンヘッド7の刺繍糸等に余分なテンション(張
力)が作用するのを防止する。
【0089】次に、ステップ23では前記枠移動量Sr
の演算結果に基づき移動枠14を前記停止位置(針落ち
点Sm+3 の位置)から補修縫いの開始位置(針落ち点S
k の位置)まで逆方向に一括して枠移動(逆進制御)さ
せ、逆進動作が完了した時点でステップ24により運転
棒16を手動操作して再スタートを実行し、ステップ2
5に移って糸切れの発生したミシンヘッド7側でのみ前
記開始位置(針落ち点Sk の位置)から補修縫いを実行
する。
【0090】そして、ステップ26ではこの補修縫いが
開始位置(針落ち点Sk の位置)から前記停止位置(針
落ち点Sm+3 の位置)まで行われたか否かを判定し、
「YES」と判定するまではステップ25による補修縫
いを続行させる。そして、ステップ26で「YES」と
判定したときには補修縫いが停止位置(針落ち点Sm+3
の位置)に達した場合であるから、ステップ27で予め
「再開時停止」が選択されているか否かを判定し、「Y
ES」と判定したときにはステップ28に移って前記補
修縫いを停止位置(針落ち点Sm+3 の位置)で一時的に
停止させ、オペレータに停止位置まで補修縫いが行われ
たことを知らせるようにする。
【0091】次に、ステップ29でオペレータが運転棒
16を手動操作して再スタートを行うと、図10に示す
ステップ30で糸切り機構20による糸切りが有ったか
否かを判定し、「YES」と判定したときには全てのミ
シンヘッド7側で糸切りが行われているから、ステップ
31に移って全てのミシンヘッド7側で重ね縫いを行う
ために、例えば針落ち点Sm+3 の位置から針落ち点Sm+
1 (Sl+2 )の位置等へと2〜4針分程度のツインバッ
クまたはトリプルバック(ステッチバック)を行い、こ
の針落ち点Sm+1 (Sl+2 )の位置から2〜4針程度の
重ね縫いを実行させつつ、図7中のステップ2に戻って
通常通りの刺繍作業を再開させる。
【0092】また、前記ステップ27で「NO」と判定
したときには、前記補修縫いを停止位置(針落ち点Sm+
3 の位置)で一時的に停止(再開時停止)させることな
く、図10に示すステップ30に移って糸切りの有無を
判定し、「NO」と判定したときには、図6に例示した
左,右のミシンヘッド7側等では糸切り機構20による
糸切りは行われいない場合であるから、図7に示したス
テップ2にそのまま戻り、例えば針落ち点Sm+3 の位置
から全てのミシンヘッド7側で通常通りの刺繍作業を再
開させる。
【0093】かくして、1回目の刺繍制御が前述の如く
完了し再び同一の刺繍柄を繰り返し作成する場合に、次
回の刺繍制御によりステップ1で「NO」と判定したと
きには、前回の刺繍制御時にステップ18でフラグF
を、F=1に設定している場合であるから、図11に示
すステップ32の処理を行うようにする。
【0094】即ち、ステップ1で「NO」と判定した場
合には、図6に例示したように糸切れの発生した中央の
ミシンヘッド7側を残して、糸切れのない他の各ミシン
ヘッド7側ではそれぞれの刺繍枠から刺繍が完了した刺
繍布12を次なる刺繍布12に交換し、糸切れの発生し
たミシンヘッド7側では刺繍枠から刺繍布12を交換す
ることなく、現在の刺繍布12を次回の刺繍にそのまま
持ち越すようにした状態となっている。
【0095】そこで、図11に示すステップ32では前
回の刺繍制御時にプリセット停止されたミシンヘッド7
(例えば図6に示す中央のミシンヘッド7)を除いて他
の各ミシンヘッド7で刺繍制御を実行し、次のステップ
33では前記ステップ3と同様に刺繍柄の作成途中に停
止信号が出力されているか否かを判定し、「NO」と判
定したときにはステップ34に移って前記補修縫いの開
始位置(例えば針落ち点Sk の位置)まで他の各ミシン
ヘッド7による刺繍が実行されたか否かを判定する。
【0096】そして、ステップ34で「YES」と判定
し、次回の刺繍制御による刺繍柄の作成が前記開始位置
(針落ち点Sk の位置)まで達したときにはステップ3
5でフラグFを、F=0に設定し、図7に示すステップ
2に戻ってここまでプリセット停止されてきたミシンヘ
ッド7(例えば図6に示す中央のミシンヘッド7)側で
運針を開始させ、この開始位置(針落ち点Sk の位置)
から全てのミシンヘッド7側で刺繍柄を作成させるよう
にする。
【0097】而して、本実施例によれば、複数のミシン
ヘッド7,7,…で刺繍作業を実行している途中におい
て、いずれかのミシンヘッド7側で糸切れが発生して刺
繍動作を停止したときに、この停止位置(例えば針落ち
点Sm+3 の位置)を自動的に第3メモリ27Cに記憶さ
せると共に、オペレータが刺繍柄を目視で確認すること
により、実際に糸切れの発生した位置(例えば針落ち点
Sl の位置)から2〜4針分程度の重ね縫いが要求され
る補修縫いの開始位置(例えば針落ち点Sk の位置)を
補助スイッチ29A〜29Dで指定して第4メモリ27
Dに自動的に記憶させる構成としたから、その後の補修
縫いを含めた刺繍柄の作成作業全体を効率的に行うこと
ができると共に、刺繍柄の品質を確実に向上でき、自動
刺繍機としての信頼性を高めることができる。
【0098】即ち、オペレータが数100針に及ぶ補修
縫いが必要と判断し、この補修縫いを次回の刺繍時に行
うようにプリセット停止を選択した場合には、糸切れの
発生したミシンヘッド7側では運針動作を停止させ、残
りの各ミシンヘッド7側でのみ停止位置(針落ち点Sm+
3 の位置)から刺繍を再開させ刺繍が完了すると、図6
に例示したように糸切れの発生した中央のミシンヘッド
7側を残して、糸切れのない他の各ミシンヘッド7側で
それぞれの刺繍枠から刺繍が完了した刺繍布12を次な
る刺繍布12に交換させ、糸切れの発生したミシンヘッ
ド7側では刺繍枠から刺繍布12を交換することなく、
現在の刺繍布12を次回の刺繍にそのまま持ち越すよう
にしている。
【0099】この結果、次回の刺繍時にはプリセット停
止されたミシンヘッド7(例えば図6に示す中央のミシ
ンヘッド7)を除いて他の各ミシンヘッド7側で刺繍制
御を実行し、補修縫いの開始位置(例えば針落ち点Sk
の位置)に達すると、ここまでプリセット停止されてき
たミシンヘッド7側でも運針を開始させ、この開始位置
(針落ち点Sk の位置)から全てのミシンヘッド7側で
刺繍柄を作成させることにより、次回の刺繍時に各ミシ
ンヘッド7で一括して刺繍柄を作成でき、糸切れの発生
時に移動枠14を逆向きに移動させる逆進制御を特別に
行うことなく、補修縫いを含めた刺繍柄の作成作業全体
を効率的に行うことができる。
【0100】また、オペレータが糸切れの発生した刺繍
柄を目視で確認することにより、今回の刺繍時に補修縫
いを実行した方が全体の刺繍作業を効率的に行えると判
断した場合には、停止位置(針落ち点Sm+3 の位置)か
ら補修縫いの開始位置(針落ち点Sk の位置)まで逆方
向に一括して枠移動(逆進)するのに必要な枠移動量S
r を前記刺繍データにより演算し、この演算結果に基づ
き移動枠14を前記停止位置から補修縫いの開始位置ま
で一挙に枠移動(逆進制御)させるようにしたから、こ
のときの逆進動作を短時間で迅速に行うことができると
共に、前記開始位置からの補修縫いを効果的に行うこと
ができ、刺繍柄の品質を確実に向上できる。
【0101】さらに、前記逆進制御(ステッチバック)
により移動枠14が予め決めた所定の移動量(判定値
α)以上に枠移動されるときには、糸切れの発生してい
ないミシンヘッド7側で糸切り機構20を作動させ、刺
繍糸を強制的に切断させる構成としているから、これに
よって所定の移動量を越える移動枠14の枠移動を補償
でき、各ミシンヘッド7の刺繍糸等に余分なテンション
(張力)が作用するのを防止でき、これによって刺繍柄
の品質を向上させることができる。
【0102】そして、前記逆進制御(ステッチバック)
の過程で糸切り機構20による糸切りが行われた場合に
は、図10に示すステップ31等の処理で全てのミシン
ヘッド7側で重ね縫いを行うために、例えば針落ち点S
m+3 の位置から針落ち点Sm+1 (Sm )の位置等へと2
針分または3針分程度のステッチバックを行い、この針
落ち点Sm+1 (Sm )の位置から重ね縫いを実行させつ
つ、通常通りの刺繍作業を再開させる構成としているか
ら、糸切りを行った後の全てのミシンヘッド7による刺
繍時にも重ね縫い部分を確保して「糸のほつれ」等を確
実に防止でき、刺繍柄の品質を高めることができる等、
種々の効果を奏する。
【0103】なお、前記実施例では、図7ないし図11
に示すプログラムのうち、ステップ5が本発明の構成要
件である刺繍停止手段の具体例を示し、ステップ6が停
止位置記憶手段の具体例を示し、ステップ15等がヘッ
ド記憶手段の具体例を示し、ステップ15およびステッ
プ17が開始位置記憶手段の具体例を示し、さらにステ
ップ20〜ステップ31およびステップ32〜ステップ
35に続くステップ2の刺繍制御等が補修縫い制御手段
の具体例を示している。
【0104】また、前記実施例では、制御装置21を支
持台2上に設けるものとして説明したが、本発明はこれ
に限らず、制御装置21を支持台2とは別の場所に設
け、支持台2に設けたミシン本体1と制御装置21とを
ケーブル,通信回線等を介して接続する構成としてもよ
いものである。
【0105】さらに、前記実施例では、制御装置21の
操作部23に9個の絵付専用スイッチ28A〜28Jを
設け、刺繍データの入出力制御、刺繍データの選択、手
動操作、空縫い、主軸モータの回転数制御、色替え制
御、糸切り制御、高速色替え制御、運転切換に関する機
能を呼び出すコマンドとそれぞれ割り当てるものとして
述べたが、刺繍機として必要な機能の増減に応じて絵付
き専用スイッチの数を10個以上としてもよく、一方8
個または7個程度としてもよい。また、補助スイッチ2
9A〜29Dについても、4個に限ることなく、3個ま
たは5個以上設ける構成としてもよい。
【0106】さらにまた、本発明は絵付専用スイッチ2
8A〜28Jや補助スイッチ29A〜29Dを有する制
御装置21を備えた多頭式自動刺繍機に限らず、例えば
制御装置(操作部)側に所謂対話キーとなる複数のソフ
トキーを有し、絵付専用スイッチ等は特別に装備してい
ない多頭式自動刺繍機にも適用できるものである。
【0107】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明では、刺繍柄の作成途中で糸切れが発生したときに各
刺繍ヘッドおよび枠移動機構を刺繍停止手段で停止さ
せ、このときの停止位置を各針落ち点のうちいずれか一
の針落ち点に対応させて停止位置記憶手段により記憶す
ると共に、開始位置記憶手段によって前記糸切れに伴う
補修縫いの開始位置を前記各針落ち点のうち他の針落ち
点に対応させて記憶し、ヘッド記憶手段では前記各刺繍
ヘッドのうちいずれの刺繍ヘッドで糸切れが発生したか
を記憶する構成としたから、補修縫い制御手段では前記
ヘッド記憶手段、停止位置記憶手段および開始位置記憶
手段の記憶内容に基づき前記糸切れが発生した刺繍ヘッ
ドによる補修縫いを、前記開始位置から停止位置に亘っ
て自動的に実行させることができ、補修縫いに要する時
間を確実に短縮できる。そして、糸切れの発生時等に移
動枠の停止位置とその後の補修縫いの開始位置とを記憶
しておくことにより、補修縫いを含めた刺繍作業全体を
効率的に行うことができ、刺繍柄の品質を向上させて信
頼性を高めることができる。
【0108】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、表示手段を設けてデータ記憶手段による刺繍データ
を各針落ち点毎に表示する構成とすれば、例えばオペレ
ータが該表示手段の画面上に表示した各針落ち点の位置
から前記補修縫いの開始位置を特定して指示(キー操
作)することにより、補修縫いの開始位置を開始位置記
憶手段で自動的に記憶でき、開始位置の指示操作を表示
手段の画面を介して正確に実行することができる。
【0109】また、請求項3に記載の発明によれば、停
止位置記憶手段による停止位置から開始位置記憶手段に
よる開始位置まで、前記枠移動機構を逆進制御して移動
枠を一挙に枠移動(逆進)でき、逆進動作を短時間で行
うことができると共に、その後は糸切れの発生した刺繍
ヘッドにより前記開始位置からの補修縫いを迅速に行う
ことができ、補修縫いを含めた刺繍作業全体を効率的に
行うことができる。
【0110】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
例えば前記停止位置から補修縫いの開始位置まで移動枠
を枠移動(逆進)させるときに、糸切れの発生していな
い他の刺繍ヘッド側で刺繍糸が余分に引張られるのを防
止すべくこの刺繍糸を切断したとしても、前記糸切れの
発生した刺繍ヘッドで停止位置まで補修縫いを行った後
に、全ての刺繍ヘッドで刺繍を再開するに先立って、予
め決められた針数分だけ複数針分毎に前記刺繍柄の作成
方向とは逆向きに前記移動枠を枠移動させるから、全て
の刺繍ヘッドで刺繍を再開したときに重ね縫いを効果的
に行うことができ、刺繍糸のほつれ等を確実になくすこ
とができる。
【0111】一方、請求項5に記載の発明のように、前
記各刺繍ヘッドに対応してそれぞれ個別に刺繍布を保持
する複数の刺繍枠を移動枠に着脱可能に設けることによ
り、各刺繍ヘッドで刺繍が完了する毎に各刺繍枠の刺繍
布を交換して次回の刺繍を実施することができ、前記糸
切れの発生した刺繍ヘッド側では刺繍枠から刺繍布を交
換することなく、次回の刺繍時に補修縫いの開始位置か
ら刺繍を再開させることができる。そして、次回の刺繍
時には、糸切れの発生した刺繍ヘッドを除く他の刺繍ヘ
ッド側で次回の刺繍を行い、刺繍位置が前記補修縫いの
開始位置に達するまでは糸切れの発生した刺繍ヘッドに
よる刺繍針の運針を中断しておき、補修縫いの開始位置
に達すると該刺繍ヘッドによる運針を開始させることに
より、この補修縫いの開始位置から刺繍をスムーズに再
開でき、同一の刺繍柄を繰り返し作成する場合に補修縫
いを含めた刺繍作業全体を効率的に行うことができる。
【0112】また、請求項6に記載の発明のように、前
記刺繍停止手段を各刺繍ヘッド毎に設けられた糸切れセ
ンサで構成することにより、前記各刺繍ヘッド毎に糸切
れが発生しているか否かを自動的に検出でき、糸切れの
発生時には糸切れセンサからの検知信号に基づいて前記
各刺繍ヘッドおよび枠移動機構を自動停止させ、オペレ
ータに糸切れの発生を知らせることができると共に、補
修縫いの必要箇所を少なくでき、刺繍柄の品質を確実に
向上できる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による多頭式自動刺繍機を示す
正面図である。
【図2】図1に示す多頭式自動刺繍機の制御ブロック図
である。
【図3】図1の制御装置を拡大して示す正面図である。
【図4】糸切れによる停止時の画面表示を示す表示器お
よび各補助スイッチ等の拡大図である。
【図5】コントロールユニットの第1メモリに記憶した
絵図形パターンを示す説明図である。
【図6】各ミシンヘッド毎の刺繍柄を示す各針落ち点等
の説明図である。
【図7】刺繍制御処理を示す流れ図である。
【図8】図7に続く刺繍制御処理を示す流れ図である。
【図9】図8に続く刺繍制御処理を示す流れ図である。
【図10】図9に続く刺繍制御処理を示す流れ図であ
る。
【図11】図7に続く刺繍制御処理を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
1 ミシン本体(刺繍機本体) 2 支持台(基台) 5 主軸モータ 7 ミシンヘッド(刺繍ヘッド) 9 色替え用アクチュエータ(色替え機構) 10 ジャンプソレノイド 11 刺繍針 12 刺繍布 14 移動枠(刺繍枠) 15 枠移動用アクチュエータ(枠移動機構) 16 運転棒 17 オートメンディングスイッチ 18 糸切れ表示ランプ 19 糸切れセンサ 20 糸切り機構 21 刺繍機用制御装置 23 操作部 24 表示器(表示手段) 25 フロッピーディスク装置 27 コントロールユニット 27A 第1メモリ 27B 第2メモリ(データ記憶手段) 27C 第3メモリ(停止位置記憶手段) 27D 第4メモリ(開始位置記憶手段) 28 絵付き専用スイッチ 29 補助スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍用の下糸が配置される基台と、該基
    台上に設けられ、前記下糸側と対向する位置で上糸側の
    刺繍針を上,下に往復動させる複数の刺繍ヘッドと、該
    各刺繍ヘッドに設けられ、該各刺繍ヘッド毎に刺繍糸の
    色替えを行う色替え機構と、前記各刺繍ヘッドの下側に
    位置して前記基台上に移動可能に設けられ、刺繍布を保
    持する移動枠と、該移動枠を前記基台上で各針落ち点毎
    に枠移動させる枠移動機構と、前記各針落ち点毎の刺繍
    データを記憶するデータ記憶手段とを備え、該データ記
    憶手段による刺繍データに基づいて前記各刺繍ヘッド、
    各色替え機構および枠移動機構を駆動制御することによ
    り前記各針落ち点からなる刺繍柄を前記刺繍布に作成し
    てなる多頭式自動刺繍機において、 前記刺繍柄の作成途中で糸切れが発生したときに前記各
    刺繍ヘッドおよび枠移動機構を停止させる刺繍停止手段
    と、該刺繍停止手段による停止位置を前記各針落ち点の
    うちいずれか一の針落ち点に対応させて記憶する停止位
    置記憶手段と、前記糸切れに伴う補修縫いの開始位置を
    前記各針落ち点のうち他の針落ち点に対応させて記憶す
    る開始位置記憶手段と、前記各刺繍ヘッドのうちいずれ
    の刺繍ヘッドで糸切れが発生したかを記憶するヘッド記
    憶手段と、該ヘッド記憶手段、停止位置記憶手段および
    開始位置記憶手段の記憶内容に基づき前記糸切れが発生
    した刺繍ヘッドによる補修縫いを、前記開始位置から停
    止位置に亘って実行させる補修縫い制御手段とを備えた
    ことを特徴とする多頭式自動刺繍機。
  2. 【請求項2】 前記データ記憶手段による刺繍データを
    各針落ち点毎に表示する表示手段を備え、前記開始位置
    記憶手段は、該表示手段の画面上に表示した各針落ち点
    の位置から前記補修縫いの開始位置を特定して記憶する
    構成としてなる請求項1に記載の多頭式自動刺繍機。
  3. 【請求項3】 前記補修縫い制御手段は、前記停止位置
    記憶手段による停止位置から前記開始位置記憶手段によ
    る開始位置まで、前記枠移動機構により移動枠を一挙に
    枠移動させた後に、前記糸切れの発生した刺繍ヘッドで
    前記開始位置から補修縫いを行わせる構成としてなる請
    求項1または2に記載の多頭式自動刺繍機。
  4. 【請求項4】 前記補修縫い制御手段は、前記糸切れの
    発生した刺繍ヘッドで前記停止位置まで補修縫いを行っ
    た後に、全ての刺繍ヘッドで刺繍を再開するに先立っ
    て、予め決められた針数分だけ複数針分毎に前記刺繍柄
    の作成方向とは逆向きに前記移動枠を枠移動させる構成
    としてなる請求項3に記載の多頭式自動刺繍機。
  5. 【請求項5】 前記移動枠には、前記各刺繍ヘッドに対
    応してそれぞれ個別に刺繍布を保持する複数の刺繍枠を
    着脱可能に設け、前記補修縫い制御手段は、前記糸切れ
    の発生した刺繍ヘッドを除く他の刺繍ヘッド側で次回の
    刺繍を行うときに、前記補修縫いの開始位置までは糸切
    れの発生した刺繍ヘッドによる運針を中断させ、前記補
    修縫いの開始位置に達すると該刺繍ヘッドによる運針を
    開始させることにより補修縫いを行う構成としてなる請
    求項1または2に記載の多頭式自動刺繍機。
  6. 【請求項6】 前記刺繍停止手段は、前記各刺繍ヘッド
    毎に設けられた糸切れセンサからの検知信号に基づいて
    前記刺繍ヘッドおよび枠移動機構を自動的に停止させる
    構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の
    多頭式自動刺繍機。
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