JP2001170381A - 電子ミシン - Google Patents
電子ミシンInfo
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- JP2001170381A JP2001170381A JP35678299A JP35678299A JP2001170381A JP 2001170381 A JP2001170381 A JP 2001170381A JP 35678299 A JP35678299 A JP 35678299A JP 35678299 A JP35678299 A JP 35678299A JP 2001170381 A JP2001170381 A JP 2001170381A
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Abstract
確実に次の縫い始め位置まで移動し良質な縫製が可能な
電子ミシンを提供する。 【解決手段】 針の上下動に関連して針板上に出没して
布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布
に縫目が形成されるとともに、針が布送り方向に対して
直交する方向に振られて針振りパターンの縫い目が形成
される。針振りパターンが変更されるとき、ミシン停止
時の針位置が所定の高さより低いと検出された場合に
は、次のミシンの起動時に針がミシン停止時の針振り位
置から次の針振りパターンの縫い始めの針振り位置まで
移動する間は、主軸モータの速度が所定の速度以下に制
限される。このような構成では、針は布に引っかかるよ
うなことがなく、次の縫い始めの針振り位置まで確実に
移動することができ、良質な縫い目を形成することがで
きる。
Description
詳細には、主軸を回転させる主モータにより上下動する
針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布を
送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に千
鳥縫目パターンを形成する電子ミシンに関する。
成する場合、止め縫いパターンを含めた針振りパターン
を外周上に刻んだ円形のカムを作成し、この力ムをミシ
ンにセットするようにしている。縫目形成にしたがって
主モータが回転すると、カムが回転し、力ムの凹凸をな
ぞることにより針振り機構の針振り量が変化され、カム
の凹凸に対応した千鳥縫目が形成されている。
千鳥ミシンにおいては、新たな縫目パターンとするには
新たなカムを作成することが必要であり、そのために時
間とコストがかかるとともに、力ム変更作業も必要にな
り、多品種少量生産には対応できない、という問題があ
った。この問題を解決するために、針振りを予め記憶さ
れた所定の針振りパターンに従って電子的に制御し、種
々の針振りパターンで縫い目を形成する電子ミシンが提
案されている。
パターンに従って縫い目を形成しているとき、ミシンを
停止して他の針振りパターンに変更した場合、針の上下
位置が所定の高さ以上である場合は、針と布が干渉する
ことがないのでミシン主軸が上下動する前に、針振りモ
ータのみを駆動して、針振りを行い変更後の針振り位置
まで針を移動することが可能である。しかし、針の上下
位置が所定の高さより低い場合は、針が布を貫通してい
たり針先が布に引っかかったりしている場合があるの
で、次にミシンが起動された際にミシン主軸を駆動して
針を布より上に引き上げるとともに次に針が前記所定の
高さ以上にある間に前記針振りモータを駆動して変更後
のパターンの縫い始めの針振り位置まで移動する必要が
ある。このときミシンペダルが急激に踏み込まれた場合
には、前記停止位置と変更後のパターンの縫い始め針位
置間の距離によっては、針の上下動速度に針振り速度が
間に合わず針振りの完了前に針が下降して、針が布に引
っかかったり、縫い目を乱したり、あるいはミシンを停
止させてしまうという問題がある。
れたもので、針振りパターンが変更された場合でも、針
が確実に次の縫い始め位置まで移動し良質な縫製が保証
できる電子ミシンを提供することをその課題とする。
決するために、主軸を回転させる主モータにより上下動
する針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して
布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布
に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針
振りモータにより布送り方向に対して直交方向に往復移
動するように駆動する針振り機構とを備えた電子ミシン
において、針振りパターンを設定する設定手段と、縫い
速度が調整可能な調整手段と、針の上下位置を検出する
検出手段と、ミシン停止時に前記検出手段で検出される
針の上下位置が所定の高さ以下である場合に前記設定手
段により針振りパターンが変更されたときは、次のミシ
ンの起動時に前記針が前記針振りモータにより前記ミシ
ン停止時の針振り位置から変更後の針振りパターンによ
る縫い始めの針振り位置まで移動する間は、前記調整手
段による前記主軸モータの速度を所定の速度以下に制限
する制御手段を備える構成を採用している。
時針が所定の高さより低いときには、次の針振りパター
ンの縫い開始位置に移動する場合、ミシンの速度が制限
されるので、針は布に引っかかるようなことがなく次の
縫い始め位置まで確実に移動することができ、良質な縫
い目が形成される。
いて本発明を詳細に説明する。
ミシンの概観が図示されており、同図において、主軸を
回転させる主モータ1により針棒2に支持された針3が
上下動される。この針3の上下動に関連して針板4上に
布送り装置の送り歯(不図示)が出没し、それにより押
さえ板5に押さえられた布が送られ、布送り装置との協
働により布に縫目が形成される。布の縫い送り量は送り
目盛ダイヤル6で設定することができ、また縫い始めあ
るいは終わりのときに行われる止め縫いは、コンデンス
目盛ダイヤル7でコンデンス送り量を設定して、その設
定された送り量で送り装置を駆動することにより行われ
る。コンデンス送り量は、正送り量と同量の逆送り量か
らゼロに設定可能であり、通常の設定量としては、微少
送り又は千鳥縫目送り量とされる。その場合、返し縫い
レバー8を操作することにより、または止め縫い時に図
示しない返し縫いソレノイドを駆動して送り量を切り換
えて止め縫いを行うことができる。なお、9は電源スイ
ッチであり、10は後述するように各種の設定を行う操
作パネルである。
たような針振り機構が設けられ、針3を支持する針棒2
は、針振りモータ(例えば、ステッピングモータ又はサ
ーボモータ)11を一方向あるいは逆方向に作動するこ
とにより駆動されるリンク機構12により、布送り装置
の布送り作用と同期させながら布送り方向に対して直交
する方向(図2の矢印の方向)に往復移動され、それに
より所定の針振りパターンの縫目を形成することができ
る。針振り機構には、針振りモータ11の回転とともに
回転する遮蔽板11aを検知する原点センサ13が設け
られ、針振り位置の原点が検出される。
ロック図として示されており、ペダル指令20によりミ
シン回転制御回路21、ミシン主軸駆動回路22を介し
て主モータ1が駆動され、それよりミシンの主軸が駆動
されて送り歯が、いわゆる4送り運動して、送り目盛ダ
イヤル6で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操
作して設定した送り量で布送りをするとともに、針3が
上下動して縫目が形成される。シンクロナイザ23は、
主軸位置を検出し、1針縫目を検出するとともに、上位
置、下位置を検出し、その信号がミシン回転制御回路2
1並びに針振り制御回路24に入力される。針振り制御
回路24は、針振り駆動回路25を介して針振りモータ
11を駆動し、原点センサ13の信号を受けて針振り機
構を制御する。止め縫い時は返し縫いソレノイド27
(送り量変更手段)が作動してコンデンス目盛ダイヤル
7で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操作して
設定した送り量となる。操作パネル10により、以下に
説明するように、ミシンの制御に必要な種々のデータを
設定することができ、これらのデータは必要に応じて一
旦メモリ26に格納され、これらの設定されたデータに
基づき、また送り目盛ダイヤル6並びにコンデンス目盛
ダイヤル7などを操作して設定された送り量に従ってミ
シンの主軸の回転が制御され、布が送られ、また針振り
機構が制御される。
ネル10に配置された各種スイッチ並びに表示器につい
て説明する。
を行うためのスイッチである。スイッチ42は、始め止
め縫いを「する/しない」の設定を行う始め止め縫いスイ
ッチで、このスイッチを操作すると、始め止め縫い表示
LED(発光ダイオード)42aが点灯/消灯する。
又、スイッチ43は、終わり止め縫いを「する/しない」
の設定を行う終わり止め縫いスイッチで、このスイッチ
を操作すると、終わり止め縫い表示LED43aが点灯
/消灯する。
シンを半針(又は1針)動作させるスイッチであり、4
5は、糸切り禁止スイッチで、ペダル後ろ踏みで止め縫
いは行うが糸切りは行わないことを指示するスイッチで
ある。このスイッチを操作すると、糸切り禁止表示LE
D45aが点灯し、糸切り禁止が有効であることを示
す。
b、48cを備えた針振り表示器48の「A」の桁を表
示する表示器48aの表示を+−させるスイッチで、そ
れを操作することにより、表示器48aの設定を変更す
ることができる。又、47は、針振り表示器48の
「B」の桁を表示する表示器48bの表示を+−させる
スイッチで、それを操作することにより、表示器48b
の設定を変更することができる。この針振り表示器48
により針振り巾、針数、基線位置等を表示することがで
きる。
ッチで、これを選択すると、直線縫い表示LED49a
が点灯し、針振りパターンとして直線縫いが選択された
ことが示される。2点千鳥スイッチ50は、針振りパタ
ーン2点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチ
を操作し、針振りパターンとして2点千鳥縫いを選択す
ると、2点千鳥表示LED50aが点灯する。又、3点
千鳥スイッチ51は、針振りパターン3点千鳥縫いを選
択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパタ
ーンとして3点千鳥縫いを選択すると、3点千鳥表示L
ED51aが点灯する。又、4点千鳥スイッチ52は、
針振りパターン4点千鳥縫いを選択するスイッチで、こ
のスイッチを操作し、針振りパターンとして4点千鳥縫
いを選択すると、4点千鳥表示LED52aが点灯す
る。
ーン左スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパ
ターンとして左スカラップ縫いを選択すると、左スカラ
ップ表示LED53aが点灯する。又、右スカラップス
イッチ54は、針振りパターン右スカラップ縫いを選択
するスイッチで、針振りパターンとして右スカラップ縫
いを選択すると、右スカラップ表示LED54aが点灯
する。一方、左ブラインドステッチスイッチ55は、針
振りパターン左ブラインドステッチ縫いを選択するスイ
ッチで、針振りパターンとして左ブラインドステッチ縫
いを選択すると、左ブラインドステッチ表示LED55
aが点灯する。又、右ブラインドステッチスイッチ56
は、針振りパターン右ブラインドステッチ縫いを選択す
るスイッチで、針振りパターンとして右ブラインドステ
ッチ縫いを選択すると、右ブラインドステッチ表示LE
D56aが点灯する。又、カスタムパターンスイッチ5
7は、針振りパターンカスタムパターン縫いを選択する
スイッチで、針振りパターンとしてカスタムパターン縫
いを選択すると、カスタムパターン表示LED57aが
点灯する。
にて針停止位置指定を行うスイッチで、左停止の場合
は、左停止指示表示LED58aが点灯し、右停止の場
合は、右停止指示表示LED58bが点灯し、任意停止
の場合は両LED58a、58bが消灯する。
1と組み合わせて使用され、設定スイッチ41より詳細
な設定を行う。このスイッチを操作すると、詳細設定表
示LED59aが点灯する。針数設定スイッチ60は、
スカラップ・ブラインドステッチの針数を設定する時に
使用され、針数設定時には針数設定表示LED60aが
点灯する。又、基線スイッチ61は、基線位置を変更す
る時に使用され、基線位置設定時には基線位置表示LE
D61aが点灯する。
で、ミシンの下糸(針数)カウンタをリセットするため
に使用される。下糸カウンタ「+」「−」スイッチ63
は、カウンタにカウント値をセットするスイッチであ
る。このカウンタの値は、4セグメント64a〜64d
を備えた下糸カウンタ表示器64に表示される。
では、針振りパターンとして、直線縫い、2点千鳥、3
点千鳥、4点千鳥、スカラップ、ブラインドステッチ、
カスタムパターンが用意されている。直線縫いは、図5
(A)に示したように、針振りを行わず、基線位置で直
線縫いを行うパターンであり、針振り巾(NW)は0で
ある。2点千鳥は、図5(D)に示したように、基線に
準じて1針振り巾が針振り巾(NW)で左、右2点に針
落ちする縫い方であり、3点千鳥は、図5(E)に示し
たように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)
の2分の1で左、中心、右の3点に針落ちする縫い方で
あり、4点千鳥は、図5(F)に示したように、基線に
準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の3分の1で左、
中2点、右の4点に針落ちする縫い方である。
ように、2つの円弧の中を12針又は24針で縫う三日
月型の模様縫いで、運針の種類で、「標準・三日月・均
等」の3種類がある。又、円弧の向きで左右のスカラッ
プがあって、左右の規定は、ミシンの懐側を右とし円弧
の頂上側が懐側にある場合、右スカラップといい、その
逆の場合を左スカラップという。ブラインドステッチ
は、図5(C)に示したように、縫い始めは、直線縫い
を行い運針針数の最終針−2針で針振り巾(NW)で針
振りを行ない、最終針−1針で再び元の位置に戻るパタ
ーンの繰り返し動作を行う縫い方である。この場合も、
針振り方向により左、右ブラインドステッチがあり、右
(左)ブラインドステッチは、直線縫いから右側(左
側)に針振りするパターンである。又、カスタムパター
ンは任意に作成されるオリジナルパターンである。
は、針振り巾(NW)、基線位置(NP)、基線基準位
置(NPs)、縫い始め位置(NS)、縫い終わり位置
(NE)、針数(NC)の固有データがある。
おける針振り巾を示すもので、例えば、図6(A)に示
すような、4点千鳥の場合1針巾(NWs)は、針振り
巾(NW)を3分割値とする。すなわち、NWs=NW
/3である。このとき、分割値に余りが出た場合は、針
振り巾中心位置を基準とし左右に均等となるようにす
る。NWが5.0の場合、NWs=1.6余り0.2と
なる。従って、最初の1針は1.7、2針目は1.6、
3針目は1.7となり、折り返して1.7、1.6、
1.7となる。又、例えば、スカラップの場合の針振り
巾は、模様巾であり、針振りには、針振りデータを用
い、針振りデータは、中心振り分けで規定する。パター
ンにより、24針、12針のデータを持ち、運針位置計
算は、NDnを運針データ、NDpを運針位置、NPを
基線位置として、NDp=NP+(NW×NDn/8.
2)の式に従って行う。
ように、ミシン針振り機構の中心を「0」とし、ミシン
懐側を「+」(右側)、その反対側を「−」(左側)と
した針振りの振り基点位置をいい、最大針振り巾(WP
x)を超えない範囲で−5.0〜0〜+5.0の範囲で
設定される。
6(C)に示したように、「中心基準振り分け・右端基
準振り・左端基準振り」に設定可能とした場合の基線基
準位置を示すもので、初期設定は中心基準振り分けに設
定されていて、基線位置(NP)に対し、中央・右・左
に振り基準を指定する。例えば、2点千鳥において、基
線位置(NP)=0.0、針振り巾(NW)=3.0、
基線基準位置(NPs)=左、とした場合、針は、0.
0と3.0の間で針振りを行う。
したように、糸切り後の次の縫い始め位置を「右・左」
に設定するもので、初期設定は、左縫い始めである。な
お、スカラップ、ブラインドステッチにおいて、左右が
あるが、右スカラップ、右ブラインドステッチの場合、
左縫い始めが縫い始め位置となる。
ステッチの針数で、スカラップの場合、標準は24針、
三日月も24針、均等で12針と24針であり、ブライ
ンドステッチは、3〜250針の間で設定される。初期
設定は、スカラップの場合、標準・三日月・均等ともに
24針で、ブラインドステッチは4針である。
に止め縫いを行うことにより形成される止め縫いパター
ン(コンデンスパターンともいう)は、直線縫い、2点
千鳥、3点千鳥、4点千鳥、並びにカスタムパターンの
各パターンに対して有効とされる。コンデンスの回数
は、縫い始めから折り返しまでを1パターンとしてパタ
ーン単位で行われ、針数19針以内で設定可能である。
また、コンデンス時のコンデンス送り量はコンデンス送
り量設定ダイヤル7によって設定される。例えば、4点
千鳥の場合は、図7(B)に示したように、6パターン
可能であり、1パターンに3針あるので、針数は18と
なる。
ン設定として、針振りパターンとは別のパターンで止め
縫いを行う方法と、針振り巾(NW)以内で針振り巾を
狭くし、針数を設定でき、針振り巾(NW)内の運針中
は同一方向に針振りをする方法とがある。
で止め縫いを行う方法は、針振りパターンとは別に、始
め止め縫い、終わり止め縫いごとに、止め縫いパターン
(PC)、針振り巾(CW)、コンデンス回数(CC)
を設定するもので、基線位置(NP)、基線基準位置
(NPs)、縫い始め位置(NS)は針振りパターンと
同一とするものである。例えば、図7(C)に示したよ
うに、始め止め縫いパターンを4点千鳥、針振りパター
ンを2点千鳥、終わり止め縫いパターンを3点千鳥とす
る例で説明すると、始め止め縫いパターンは4点千鳥で
あり、針振り巾はCW1であり、コンデンス回数は3回
となっている。この止め縫いに続く針振りパターンは2
点千鳥であり、この場合、始め止め縫い終了後の、針振
りパターンで2−4点千鳥縫いのように必ず開始位置の
決まっていない場合には、止め縫い終了位置の近い針振
り開始点より針振りを行う。また、始め止め縫いパター
ンの終了位置と、針振りパターンの開始位置が一致しな
い場合、止め縫い終了後、1針の間スピード制限を加え
る。また、終わり止め縫いパターンは3点千鳥で、針振
り巾はCW2、コンデンス回数は4回となっている。こ
の終わり止め縫いでは針振りパターンから終わり止め縫
いパターンに移行するのに、1針必要であるためコンデ
ンス回数+1針をコンデンス針数とする。
ように、始め止め縫い2点千鳥に移るとき、あるいは一
般的に所定の針振りパターンに従って縫い目を形成して
いるとき、ミシンを停止して他の針振りパターンに設定
し、続いてミシンを再起動して変更した針振りパターン
で縫い目を形成するとき、針の上下位置が所定の高さよ
り低くなっていると検出された場合には、針が布を貫通
していたり、針先が布に引っかかったりして、針と布が
干渉している場合があるので、前記主軸モータを駆動し
て針を布から引き上げるとともに針振りモータを駆動し
て変更後の針振りパターンの縫い始めの針振り位置まで
針を移動する。このとき変更後の針振りパターンの縫い
始めの針振り位置まで針が移動する間は、主軸モータの
速度を制限して針振りの完了後に針が布に刺さるように
制御する。この処理が図8に図示されている。
スイッチ49〜52を切り替えることにより針振りパタ
ーンが変更されたかが判断される(ステップS1)。変
更されていない場合は、速度制限を行なうことはないの
で、ミシン回転指令が出されてミシンが再起動されたと
き(ステップS2の肯定)、通常制御に移る。
は、シンクロナイザ23により針の上下位置を検出し、
針位置が所定の高さより高い位置で停止しているかが判
断される(ステップS3)。停止位置が所定の高さ以上
であるときは、このままの状態で針を移動しても布に引
っかかることはないので、針振りモータのみを駆動して
変更後の針振りパターンの縫い始め位置(初期値)に針
棒を移動させ(ステップS4)、通常制御に移る。
定高さより低いときは、ミシン回転指令がでて(ステッ
プS5)ミシンが再起動されたとき、ペダル指令速度が
制限値を超えた場合は、主モータ1にスピード制限を行
なって変更後の針振りパターンの縫い始め位置(初期
値)に移動させ(ステップS6)、通常制御に移行して
次の針振りパターンの縫いを開始する。
い始め位置まで確実に移動できる速度に設定される。具
体的には、針振りモータ11の所定の最大速度と、ミシ
ン停止時の針位置から次の縫い始めの針振り位置までの
針振り方向の距離とに基づき、針が所定の高さ位置より
上にある間に停止時の針振り位置から縫い始めの針振り
位置まで針振り方向に移動できる速度に設定され、主モ
ータ1の速度はその設定された速度以下に制限される。
すなわち、速度が制限されている間は、ペダル指令速度
が制限された速度より高くても、ミシン速度は制限速度
を超えることはない。
に、ミシン停止時の針振り位置から次の針振りパターン
の縫い始めの針振り位置までの移動は、1針で行なうよ
うにする。
位置まで針が移動する移動方法を決定する前記所定の針
高さを縫製素材の厚さによって変更できるように、設定
可能に構成しても良い。
りパターン変更時、ミシン停止時の針位置が所定の高さ
より低いと検出された場合には、次のミシンの起動時に
針がミシン停止時の針振り位置から次の針振りパターン
の縫い始めの針振り位置まで移動する間は、主軸モータ
の速度が所定の速度以下に制限されるので、針は布に引
っかかるようなことがなく、次の縫い始め位置まで確実
に移動することができ、良質な縫い目を形成することが
可能になる。
りモータの所定の最大速度と、停止時の針振り位置から
縫い始めの針振り位置までの針振り方向の距離とに基づ
き、針が所定の上下位置より上にある間に停止時の針振
り位置から次の縫い始めの針振り位置まで針振り方向に
移動できる速度以下に制限されるので、速度制限値を最
適に設定することができ、パターン移行時の速度を最適
な値に制限することができる。
位置から次の針振りパターンの縫い始めの針振り位置ま
での移動を、1針にて行うようにしているので、余計な
縫い目が形成されるのを防止することができ、能率的で
あるとともに、良質な縫い目を形成することができる。
る。
る。
を示した配置図である。
図である。
図である。
た説明図で、(B)は止め縫いパターンと針振りパター
ンが同一である場合の縫目を示した説明図、(C)は止
め縫いパターンと針振りパターンが異なる場合の縫目を
示した説明図である。
フローチャート図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 主軸を回転させる主モータにより上下動
する針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して
布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布
に縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針
振りモータにより布送り方向に対して直交方向に往復移
動するように駆動する針振り機構とを備えた電子ミシン
において、 針振りパターンを設定する設定手段と、 縫い速度が調整可能な調整手段と、 針の上下位置を検出する検出手段と、 ミシン停止時に前記検出手段で検出される針の上下位置
が所定の高さ以下である場合に前記設定手段により針振
りパターンが変更されたときは、次のミシンの起動時に
前記針が前記針振りモータにより前記ミシン停止時の針
振り位置から変更後の針振りパターンによる縫い始めの
針振り位置まで移動する間は、前記調整手段による前記
主軸モータの速度を所定の速度以下に制限する制御手段
を備えることを特徴とする電子ミシン。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記所定の速度を、前
記針振りモータの所定の最大速度と、前記停止時の針振
り位置から前記縫い始めの針振り位置までの針振り方向
の距離とに基づき、前記針が所定の上下位置より上にあ
る間に前記停止時の針振り位置から前記縫い始めの針振
り位置まで針振り方向に移動できる速度以下に制限する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子ミシン。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記針の前記ミシン停
止時の針位置から前記縫い始めの針振り位置までの移動
を、1針にて行うことを特徴とする請求項1又は2に記
載の電子ミシン。
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JP35678299A JP4369580B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 電子ミシン |
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JP35678299A JP4369580B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 電子ミシン |
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Family Applications (1)
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JP35678299A Expired - Fee Related JP4369580B2 (ja) | 1999-12-16 | 1999-12-16 | 電子ミシン |
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JP (1) | JP4369580B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006296930A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Juki Corp | ミシン |
-
1999
- 1999-12-16 JP JP35678299A patent/JP4369580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006296930A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Juki Corp | ミシン |
JP4509847B2 (ja) * | 2005-04-25 | 2010-07-21 | Juki株式会社 | ミシン |
Also Published As
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JP4369580B2 (ja) | 2009-11-25 |
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