JP3476236B2 - ミシン装置 - Google Patents

ミシン装置

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はミシン装置、特に針振と
布の正逆縦方向の送りを利用した縫い目を含む第1の縫
製区間と、布の正逆方向の送り、針振および横送りを利
用した第2の縫製区間を交互に繰り返すことにより密着
縫いを行なうミシン装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、ミシン装置において、刺繍縫
いを行なう場合、疊縫い、密着縫いなどの種々の縫製方
式が用いられる。特に密着縫いは、図4に示すような文
字、画像パターンなどの縫い潰し部分を形成するのに用
いられている。 【0003】このような刺繍縫いを行なうミシンとして
は、ミシン主軸の回転により送り歯を正逆の縦方向に駆
動して布送り可能とし、さらにこの送り歯をステッピン
グモータにより左右の横方向駆動して布送り可能な布送
り機構と、ミシン主軸の回転により上下動する針を、前
記送り歯の横送りと同じ左右方向にステッピングモータ
により揺動する針振機構を備え、これら布送り機構およ
び針振機構の作動データを適宜組み合せた複数の縫いデ
ータを記憶し、この縫いデータに従ってこれらの機構を
制御するミシンが知られている。図5は、上記のような
針振機構により制御される針21および送歯22を示し
ている。 【0004】ここで、針と布の左右の横方向の相対移動
は、送り歯の横送りと、針振の双方により行なえるが、
布の横方向送り量の単位がたとえば1ステップ 0.667 m
m とすると、針振の最小単位は、その整数分の1、たと
えば、布の横方向送り量単位の1/4の1ステップ 0.1
667 mm に設定される。そして針振機構は、機構上、初
期位置から所定の最大針振まで針を振ることができ、上
記の例ではたとえば、初期位置から42ステップ(7m
m)まで針振が可能となっている。 【0005】通常、一定の面積を縫い糸で縫い潰す密着
縫いを行なうには、糸の並ぶ間隔(針と布の横方向の相
対移動量)を狭くして隙間がないようにするために、次
のような第1、第2の縫製区間を交互に繰返して縫製を
行なう。 【0006】・第1縫製区間:狭い横移動量を微少なス
テップ数単位(先の例では 0.1667mm)で調整できる針
振機構で針を初期位置から順次針を振り、適正な右方向
の横移動量を確保しつつ密着縫いを行なう。 【0007】・第2縫製区間:針振機構が最大位置まで
達したところで、送り歯を右方向に横移動しながら針振
りを左方向(初期位置の方向)に戻しつつ縫製を行な
う。 【0008】第2の縫製区間が終了すると、針は針振初
期位置に戻っており、その後同様にして第1の縫製区間
が繰り返される。 【0009】図3は、上記の方法で行なわれる従来の密
着縫いの様子を示している。ミシン始動時に、針は針振
方向の左端(「左」方向は図の下方向に相当)の初期位
置にあり、第1の縫製区間Aにおいて、針落点0から1
へは、縫い線を傾斜させるために、送り歯が逆送りさ
れ、同時に右方に3ステップ(0.1667x3:約0.5 mm)の
針振を行なう。 【0010】針落点1から2へは送り歯を正送り
(「正」方向は図の右方に相当)し、このとき針振はゼ
ロである。 【0011】以後、区間Aの最終針落点28まで同様の
動作が繰り返され、針はこの間に合計42ステップ(約
7 mm)進み、最大針振位置(右端)に達する(図の右側
の表を参照)。 【0012】続いて第2の縫製区間Bの針落点28から
29の移動では、送り歯が1ステップ逆送りされるとと
もに、横送り(右方向)と針の1ステップ初期位置
(左)方向への移動の組合せにより、縫い目の右方向へ
の移動が行なわれる。すなわち、横送り1ステップ(0.
667 mm)が針振(1ステップ 0.1667 mm)の4倍に相当
しているから、縫い目は区間A同じピッチ(針振単位で
3ステップ)であいかわらず右方向に進むことになる。 【0013】針落点29から30では、送り歯は正方
向、かつ、針の戻しが−4ステップ、横送りが+4ステ
ップとられ、縫い線は図の水平方向に形成される。 【0014】縫製区間Bにおいて、針落点28〜29
と、針落点29から30の動作を繰り返すことにより、
針振機構を初期位置方向に戻すことができ、図3の例で
は針落点45から縫製区間Aを開始している。 【0015】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来で
は、針振のみにより横方向の移動を行なう区間Aと、針
振と送り歯の横送りの組合せで針振を戻しつつ横方向の
移動を行なう区間Bを交互に組み合わせて密着縫いを行
なう。 【0016】そして、従来では、ROMなどに格納する
縫いデータ容量を小さくするために、機構的に針振が可
能な距離、すなわち最大の振巾の合計(先の例では42
ステップ、7mm)まで区間Aを大きくし、各々の区間A
の間に適当な長さの区間Bを挿入して、そこで適宜針振
を戻す、という方法で縫いデータを構成している。 【0017】つまり、従来の区間Aの長さAL0(この区
間では送り歯による横送りを行なわないので、区間Aに
おける針振量の合計に等しい)は、機構的に制限されて
いる針振の最大の振巾wに関して AL0 = w に取られている。 【0018】ところが、区間Bの送り歯による横送りで
は、布押えで抵抗を受けながら送り歯で布送りを行なう
ためにすべりが発生して、誤差があり、特に上記従来例
のように横送りを連続して行なうと糸の密着度が均一に
ならず、区間AとBの仕上がり品位がばらつくという問
題があった。 【0019】本発明の課題は、以上の問題を解決し、各
区間の横方向長さを短縮して交互に繰り返す回数を増加
させることにより、高品位の密着縫いが可能なミシン装
置を提供することにある。 【0020】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明によれば、ミシン装置において、ミシン主
軸の回転位置を検出する主軸検出器と、ミシン主軸に同
期して送り歯を正または逆の縦方向、および左または右
の横方向に送る布送り機構と、ミシン主軸に同期して上
下動する針棒を、前記送り歯による横方向の送り量以下
の振巾からこの送り量以上の最大振巾まで調整可能に、
左または右の横方向に針振する針振機構を有し、前記布
送り機構および針振機構の作動データを組み合わせた複
数の縫いデータを記憶し、この縫いデータに従ってこれ
ら機構の作動を制御するミシン装置において、前記縫い
データは、前記送り歯の縦方向の送りデータと、針振の
方向の振巾とを組み合わせた縫いデータを1または2
縫い目線以上含む第1の縫製区間と、前記送り歯の縦方
向の送りデータと、送り歯の方向の横送りと、前記第
1の縫製区間のものとは異なる方向の針振とを組み合わ
せた縫いデータであって、この横送りデータと針振デー
タの和が前記第1の縫製区間に含まれる前記振巾と方向
および長さが同一である縫いデータを1または2縫い目
線以上含む第2の縫製区間とを備え、前記第1の縫製区
間と第2の縫製区間が交互になるように記憶され、前記
各縫いデータの1縫目線の横方向移動量が1回の送り歯
による横送り量よりも短くされ、第2の縫製区間の横方
向長さが針振機構の最大振巾よりも短くなるように制御
される構成を採用した。 【0021】 【作用】以上の構成によれば、各縫いデータの1縫目線
の横方向移動量が1回の送り歯による横送り量よりも短
くされているので、第2の縫製区間において負の針振と
正の送り歯の横送りの組合せを挿入することにより、第
1の縫製区間における縫目と振巾と方向および長さを等
しく保ちながら第1の縫製区間で振られた針を初期位置
まで戻すことができる。 【0022】さらに、第1の縫製区間の横方向長さが針
振機構の最大振巾よりも短くなるように制御されるため
に、針が最大位置まで振られなくなるために、第2の縫
製区間の長さが短くなる。 【0023】 【実施例】以下、図面に示す実施例に基づき、本発明を
詳細に説明する。 【0024】図2に本発明を採用したミシン装置の制御
系を簡略化した形で示す。図2において符号1はCPU
で、不図示のミシン主軸の回転位置を検出する主軸検出
器の出力に応じてミシン針を振るためのソレノイドなど
から成る針振機構3、および送り歯を制御するための横
送りステッピングモータ4を同期制御する。メモリ2
は、ROM、EEPROM、フロッピーディスク、ハー
ドディスクその他の記憶媒体から構成され、縫いデータ
を格納する。 【0025】本発明のミシンは、密着縫いの仕上がりを
向上することを目的とするが、本発明では、図1のよう
に縫製が行なわれるように、縫いデータを構成する。図
1は図3と同様の体裁で作図されており、針振、最大の
針振巾および布の横送りの単位は従来と同じとする。 【0026】本発明でも、図示のように、針振および正
逆送りを行なう区間Aと、針振、横送りおよび正逆送り
の組み合わせにより縫製を行なう区間Bを交互に実行す
ることにより密着縫いを行なう。 【0027】そして、針振のみにより横方向の移動を行
なう区間Aにおいて、正方向の針振を取った後、区間B
において針振と送り歯の横送りの組合せで針振を戻しつ
つ横方向の移動を行なうが、ここでは区間Bの終了まで
に針振機構を初期位置まで戻す。つまり、区間Bでは、
区間Aで進めた針振を戻し、区間Aの最初では常に、針
が初期位置に戻るように制御する。 【0028】すなわち、図1において、区間Aの針落点
0〜3までの動作では、従来と同様に1縫目おきに3ス
テップの針振を行なう。このときの送り歯の制御も従来
と同様である。 【0029】そして本発明でも、前述のように区間AL0
では送り歯による横送りを行なわないので、区間Aにお
ける針振量の合計に等しいが、本発明では区間Aの長さ
AL、つまり、区間Aにおける針振量の合計は機構的に
制限されている針振の最大の振巾wに関して AL < w に取っている。すなわち、図1の右側に示されるよう
に、区間Aの針落点0〜2までの針振量の合計は3ステ
ップ(針落点1〜2では0)である。従来と同様に最大
の振巾が42ステップとすると、図1の区間Aの長さA
L=3ステップは、この42ステップよりも充分短い。 【0030】つまり、本発明では、従来のように区間A
において機構的に制限されている針振の最大の振巾wま
で針振を進めない点に特徴がある。 【0031】これにより、布押えで抵抗を受けながら送
り歯で横方向に布送りを行なうために精度が低下しがち
な区間Bの長さが小さくなり、区間AとBの仕上がり品
位のばらつきが目立たなくなり、密着縫い領域全体にわ
たって糸の密着度が均一となり、縫製品位を大きく向上
することができる。 【0032】すなわち、図1の区間Bでは、縫い線が傾
斜する針落点3〜4、5〜6、7〜8において−1ステ
ップ針振を戻し、かつ針振換算で4ステップの横送りを
行なって、それぞれの縫い線のピッチを区間Aと同じ3
ステップに保っている。なお、このような制御は、区間
A、区間Bの1縫目(針落点から次の針落点まで)の横
方向移動量(本実施例の場合、針振単位で3ステップ)
を1回の送り歯による横送り量(針振単位で4ステッ
プ)よりも短く設定しておくことが可能になる。 【0033】図3との比較から明らかなように、図1の
区間Bの長さは、図3の従来例よりも充分小さくなって
おり、横送り誤差の累積をわずかに抑えることができ、
これにより、区間AとBの仕上がり品位のばらつきが目
立たなくなり、縫製品位が大きく向上されることがわか
る。 【0034】しかも、図1の例では、区間Bにおいて送
り歯による横送りを1回おきに行なっているために、区
間B全体の長さは大きくなるが、横送りによる縫製品位
の低下がより目立たなくなる。 【0035】もちろん、図1の区間Aの長さ、および区
間Bにおける針振戻しのパターンは一例に過ぎない。図
1では、説明を容易にするために、区間Aの長さを極端
に短くとっているために、区間Bにおいて区間Aと同じ
縫い線ピッチを保持したまま区間Aで進めた針振を初期
位置まで戻すための針振および横送りの組合せには制約
があるが、区間Aを最大針振量未満の適当な長さとする
ことによって区間Bにおける針振戻しのパターンの自由
度が増え、その場合には横送りによる送り歯による横送
りを1回おきではなく、図3の従来例のように毎回行な
うパターンも採用し得る。 【0036】図6は異なる実施例を示しており、ここで
は左側に示すように、全ての次の針落点への移動におい
て針振ないし横送りを介在させ、全ての縫い線が傾斜し
ている。図示のように、ここでは偶数番号の針落点から
奇数番号の針落点への移動で1ステップの横移動が、ま
た、奇数番号の針落点から偶数番号の針落点への移動で
2ステップの横移動が行なわれるようになっており、区
間Aでは1ステップ(針落点0〜1)、続いて2ステッ
プ(針落点1〜2)の針振を行なっている。 【0037】区間Aの終了時点(針落点2)では、針振
は合計3ステップ進んでおり、区間Bの針落点3ではこ
れを初期位置に戻すために−3ステップの針振、4ステ
ップの送り歯による横送りを行なって、差し引き1ステ
ップの横移動量が得られている。即ち、針振移動量が横
送り量を越える時に常に横送りを1回入れて区間Bとす
る。 【0038】続く区間A(針落点4〜)では、針振のス
テップ量の配置が前回の区間Aとは逆になり、先に2ス
テップ(針落点4)、続いて1ステップ(針落点5)の
針振を行なっている。 【0039】さらに、針落点6〜8までの区間B、A、
Bでは、異なる針振の進みおよび戻しと、送り歯による
横送りパターンが使われることになる。ここでは、2回
の区間Bにおいてそれぞれ−2ステップの針振戻しと横
送り4ステップにより差し引き2ステップの横移動量が
得られ、これらに狭まれたまん中の区間Aで1ステップ
の針振(送り歯による横送り無し)を行なっている。こ
のようにして、1針ごとに1ステップ、2ステップ、1
ステップ…の横移動パターンの繰り返しにより密着縫い
が行なえる。なお、針落点8以降の動作は、また針落点
0〜8までの動作の繰り返しである。 【0040】図6のように、縫い線パターン、ピッチ、
針振およびその戻しと横送りパターンを適宜選択するこ
とにより、区間Bの長さを充分小さくすることができ
る。 【0041】これまでは、説明を容易にするために、矩
形領域の縫い潰しにつき説明したが、変形した領域の縫
い潰しには、図7のような構成を用いることができる。
ここでは、縦(図の横)方向パターンの大きさが一部大
きくなっているためにこの大きな領域を2針で縫う場合
の例を示している。即ち、本発明において縫い方向を折
り返すまでの縫い目線は1縫い目に限定されず、2縫い
目以上であってもよい。この大きな領域は区間A(針落
点0〜4)で構成されており、針落点1では針振が1ス
テップ、縫い線が大きく延長される針落点2では針振が
0ステップ針落点3および4ではそれぞれ針振が1ステ
ップ取られており、区間Aでは合計3ステップの針振が
行なわれている。 【0042】この3ステップの針振を針落点5では−3
ステップ戻し、同時に横送りを針振換算で4ステップ行
なうことにより差し引き1ステップの横移動量を得てい
る。針落点0〜4と、針落点4〜8を相似形状とするた
めに、針落点6への移動で開始される2回目の区間Aで
は、針落点6への移動において針振が0ステップとさ
れ、他の移動では針振が1ステップづつとられている。 【0043】針落点9以降の動作は図6の針落点5以降
の動作と全く同じである。 【0044】なお、区間Bにおける品位低下は、その区
間の送歯による縦移動量が大きい場合に目立ち、縦移動
量が小さい場合にはそれほど目立つものではない。した
がって、図8のような3角形状の縫い潰しの場合には、
図の左部分の縦移動量(この図では図の上下方向)が小
さい領域では区間Aのみにより縫いパターンを構成し、
縦移動量が増えるにつれて適宜区間Bを折り混ぜて縫い
パターンを構成すればよい。これにより、区間Aおよび
Bの針振、その戻し、横移動の組合せを選択する複雑な
処理が少なくなり、データ作成処理が簡易化できる。 【0045】なお、上述のような縫いデータ(図2にメ
モリ2に格納される)は、手動で作成してもよいが、た
とえば、イメージスキャナなどから読み取った画像を密
着縫いで縫い潰すための縫いデータ作成処理において、
CPU1のプログラム処理により自動的に実施すること
が考えられる。以下に、CPU1のプログラム処理例の
概要を示す。 【0046】1)まず、所望の縫い線のピッチを設定
し、区間Aにおける(横移動を行なう場合の)1回の横
移動量lが決まり、これと等しい1回の針振ステップ量
kが選択される。なお、区間Bにおける送り歯による横
送りと針振戻しの両方を同時に行なう横移動量調整を可
能とするために上記横移動量l(したがって1回の針振
ステップ量k)は、1回の送り歯による横送り量よりも
短く設定する。 【0047】2)次に本発明では区間Aにおける合計針
振量ALを、針振機構の最大振巾wより小さくするとい
う条件を満たさなければならないから、ここで区間Aに
おける針数を適宜決定する。 【0048】3)次に、区間Bにおいて、針振量ALだ
け移動した針を初期位置まで戻すために、区間Aと同じ
横移動量lを達成するように、区間B内で送り歯による
横送りと針振戻しの両方を行なう場合の、送り歯による
横送り量mステップ(針振単位)と(負の)針振量−n
ステップを適宜選択し、l=m+(−n)となるように
する。 【0049】4)そして、この針振戻し量nで区間Aに
おける合計針振量ALが割り切れば、その商の数だけ送
り歯による横送りと針振戻しの両方を行なう縫いデータ
適宜挿入して区間Bを構成できる。 【0050】5)一方、針振戻し量nで区間Aにおける
合計針振量ALが割り切れなければ、送り歯による横送
り量mステップ(針振単位)と(負の)針振量−nステ
ップの双方の値を変更し、上記の4)の判定を行なう。 【0051】 【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、各縫いデータの1縫目線の横方向移動量が1回の送
り歯による横送り量よりも短くされているので、第2の
縫製区間において負の針振と正の送り歯の横送りの組合
せを挿入することにより、第1の縫製区間における縫目
と振巾と方向および長さを等しく保ちながら第1の縫製
区間で振られた針を初期位置まで戻すことができ、さら
に、第1の縫製区間の横方向長さの和がどれも針振機構
の最大振巾よりも短くなるように制御されるために、針
が最大位置まで振られなくなるために、第2の縫製区間
の長さが短くなり、布押えで抵抗を受けながら送り歯で
横方向に布送りを行なうために精度が低下しがちな区間
Bの長さが小さくなり、区間AとBの仕上がり品位のば
らつきが目立たなくなり、密着縫い領域全体にわたって
糸の密着度が均一となり、縫製品位を大きく向上するこ
とができ、高品位の密着縫いを行なえる優れたミシン装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による密着縫い制御を示した説明図であ
る。 【図2】本発明によるミシン装置の制御系の構成を示し
たブロック図である。 【図3】従来の密着縫い制御を示した説明図である。 【図4】従来の密着縫いパターン例を示した説明図であ
る。 【図5】ミシンの針および送り歯から成る縫製機構を示
した説明図である。 【図6】本発明による密着縫い制御の異なる実施例を示
した説明図である。 【図7】本発明による密着縫い制御の異なる実施例を示
した説明図である。 【図8】本発明による密着縫い制御の異なる実施例を示
した説明図である。 【符号の説明】 1 CPU 2 メモリ 3 針振機構 4 横送りモータ 21 針 22 送り歯
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−167196(JP,A) 特開 平5−23458(JP,A) 特開 平5−161767(JP,A) 特開 平5−253366(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00 D05B 3/00 - 3/04 D05B 27/02 - 27/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ミシン主軸の回転位置を検出する主軸検
    出器と、 ミシン主軸に同期して送り歯を正または逆の縦方向、お
    よび左または右の横方向に送る布送り機構と、 ミシン主軸に同期して上下動する針棒を、前記送り歯に
    よる横方向の送り量以下の振巾からこの送り量以上の最
    大振巾まで調整可能に、左または右の横方向に針振する
    針振機構を有し、 前記布送り機構および針振機構の作動データを組み合わ
    せた複数の縫いデータを記憶し、この縫いデータに従っ
    てこれら機構の作動を制御するミシン装置において、 前記縫いデータは、 前記送り歯の縦方向の送りデータと、針振の方向の振
    巾とを組み合わせた縫いデータを1または2縫い目線以
    上含む第1の縫製区間と、 前記送り歯の縦方向の送りデータと、送り歯の方向の
    横送りと、前記第1の縫製区間のものとは異なる方向の
    針振とを組み合わせた縫いデータであって、この横送り
    データと針振データの和が前記第1の縫製区間に含まれ
    る前記振巾と方向および長さが同一である縫いデータを
    1または2縫い目線以上含む第2の縫製区間とを備え、 前記第1の縫製区間と第2の縫製区間が交互になるよう
    に記憶され、前記各縫いデータの1縫目線の横方向移動
    量が1回の送り歯による横送り量よりも短くされ、第2
    の縫製区間の横方向長さが針振機構の最大振巾よりも短
    くなるように制御されることを特徴とするミシン装置。
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