JPH0523458A - ミシン制御データ作成装置 - Google Patents

ミシン制御データ作成装置

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Publication number
JPH0523458A
JPH0523458A JP20392991A JP20392991A JPH0523458A JP H0523458 A JPH0523458 A JP H0523458A JP 20392991 A JP20392991 A JP 20392991A JP 20392991 A JP20392991 A JP 20392991A JP H0523458 A JPH0523458 A JP H0523458A
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JP
Japan
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needle
data
feed
cloth
sewing machine
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JP20392991A
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Inventor
Masahiro Mizuno
雅裕 水野
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の大きさの模様を効率的に縫うことので
きる縫製データを自動的に作成する。 【構成】 模様の横方向の大きさに応じて、横送りデー
タと針揺動データとを演算するための演算手段が、所望
の刺繍模様の左端の針落ち点から右端の針落ち点までの
横方向の距離を演算し(S3)、その距離に応じて針揺
動量と横送り量を演算し、刺繍模様の左端から右端まで
の間の、針の揺動動作テーブルを作成する(S4)。そ
の後、布の縦送りデータの演算を行うが、これは直前の
点とのy座標の差をとり、縦送りデータとする。さら
に、布の横送りデータについては、直前の点とのx座標
の差から針揺動データの差を引いた値とする(S6)。
こうして演算された模様の縫製データにより、布が前後
左右に移動するとともに針が揺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンにより布に模様
を刺繍するためにミシンに供給することが必要な制御デ
ータを自動的に作成する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】(a) 布を支持するベッドと、(b) そのベ
ッドに支持された布をそれに平行な面内で縦方向と横方
向とにそれぞれ移動させる送り歯と、(c) ベッドに対し
て上下方向に往復運動を行い、かつ、ベッドに対して横
方向において複数の揺動位置を取り得る針と、(d) 布に
模様を刺繍するのに必要な複数の針落ち点の各々の、送
り歯の縦送り量を規定する縦送りデータおよび横送り量
を規定する横送りデータと針の揺動位置を規定する針揺
動位置データとを含む制御データに基づき、送り歯と針
とを制御することによって布に模様を刺繍するコントロ
ーラとを含むミシンが既に知られている。この種のミシ
ンで刺繍を行う際には、模様の横方向における最大寸法
(以下、単に最大横寸法という)が針が取り得る揺動範
囲を超える場合には、送り歯によって布を横方向に移動
させ、これにより、針の揺動量の不足を補う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種のミシ
ンで刺繍を行う際には、それに先立って、ユーザは、複
数の針落ち点について個々に、縦送りデータ,横送りデ
ータおよび針揺動位置データを含む制御データを作成し
てミシンに供給しなければならなかった。そのため、従
来の刺繍工程にはユーザの手作業がかなり必要であり、
長い時間がかかるという問題があった。
【0004】針が取り得る複数の揺動位置の各々と複数
の針落ち点の各々の横方向位置との間の対応関係は同じ
模様内で統一されることはもちろん、ある模様と別の模
様との間でも統一されることが刺繍品質を向上させる上
で望ましい。しかし、前述のように、ユーザ自身がミシ
ンのための制御データを作成する場合には、例えば、同
じ模様内の2個の針落ち点であってミシンに対する相対
位置関係が全く等しいものの一方については送り歯の横
送りのみによって針の布に対する相対的な横移動(以
下、単に針の相対横移動という)が実現されるにもかか
わらず、他方については針の揺動のみによって針の相対
横移動が実現されてしまい、同じ模様内であるにもかか
わらず針揺動位置と送り歯の横送り量と針落ち点の横方
向位置との間の対応関係が統一されない場合があった。
さらに、そのような事態がある模様と別の模様との間で
発生して、互いに異なる模様の間で針揺動位置と送り歯
の横送り量と針落ち点の横方向位置との間の対応関係が
統一されない場合もあった。そのため、ユーザ自身が制
御データを作成する場合には、本来同じであるべき縫い
上がりの感じが異なってしまい、刺繍品質を十分に高め
ることができない場合があるという問題もあった。
【0005】また、ミシンには次のような形式が存在す
る。すなわち、針の一回の揺動量が揺動範囲内で可変で
あって、針を揺動させる際にはそれの揺動範囲内であれ
ば1個の針揺動位置データの供給によって針の目標揺動
量が一度に達成されるのに対し、送り歯の一回の横送り
量が不変であって、送り歯によって布を横方向に移動さ
せる際には送り歯の目標横送り量を一回の横送り量で割
り算した値と同じ数だけ横送りデータを供給する(1個
の横送りデータは送り歯を一回だけ横送り運動させるた
めのデータである)ことによって目標横送り量が複数回
に分けて達成される形式のミシンが存在するのである。
この形式のミシンで刺繍を行う場合には、ユーザの制御
データの作成ミスにより、本来であれば針による揺動と
送り歯による横送りとの共同によって針の相対横移動を
実現するべきであるにもかかわらず、送り歯の横送りの
みによって針の相対横移動を実現する制御データが作成
される場合がある。この場合には、送り歯の横送り回数
が予定より多くなり、ひいては、横送りデータの量が多
くなり、その結果、針の相対横移動の実現に予定より長
い時間がかかってミシンによる刺繍時間が延びるという
問題が生じる。
【0006】これらの事情に鑑み、本発明は、針揺動位
置データ,横送りデータおよび縦送りデータを含むミシ
ンのための制御データをユーザの介入を必要とすること
なく自動的に作成し得るミシン制御データ作成装置を提
供することを課題として為されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、(a) 布をそれに平行な面内で縦方向と横方
向とにそれぞれ移動させる布送り具と、(b) 布に対して
上下方向に往復運動を行い、かつ、横方向において複数
の揺動位置を取り得る針と、(c) 布に模様を刺繍するの
に必要な複数の針落ち点の各々の、布送り具の縦送り量
を規定する縦送りデータおよび横送り量を規定する横送
りデータと針の揺動位置を規定する針揺動位置データと
を含む制御データに基づき、布送り具と針とを制御する
ことによって布に模様を刺繍するコントローラとを含む
ミシンのための制御データを作成する装置であって、図
1に示すように、(d) 複数の針落ち点の各々の、縦方向
における位置を規定する縦方向位置データと横方向にお
ける位置を規定する横方向位置データとを含む針落ち点
データを記憶する針落ち点データ記憶手段1と、(e) 複
数の縦方向位置データから複数の針落ち点の各々の縦送
りデータを作成するとともに、複数の横方向位置データ
と予め定められた規則とから複数の針落ち点の各々の、
横送りデータと針揺動位置データとを作成するミシン制
御データ作成手段2とを含むものを提供することを要旨
とする。
【0008】なお、布送り具には例えば、前述の送り歯
を選ぶことができる。
【0009】ミシン制御データ作成手段の一態様は、模
様の最大横寸法が針の揺動範囲を超えない場合には、針
を揺動させる針揺動位置データと布送り具に横送りを行
わせない横送りデータとを含み、針の揺動のみによって
針の相対横移動を実現する制御データを作成するが、模
様の最大横寸法が針の揺動範囲を超える場合には、針を
揺動させる針揺動位置データと布送り具に横送りを行わ
せる横送りデータとを含み、針の揺動と布送り具の横送
りとの共同によって針の相対横移動を実現する制御デー
タを作成するものとすることができる。
【0010】別の態様は、模様の最大横寸法が針の揺動
範囲を超えるか否かを問わず、針を揺動させる針揺動位
置データと布送り具に横送りを行わせる横送りデータと
を含み、針の揺動と布送り具の横送りとの共同によって
針の相対横移動を実現する制御データを作成するものと
することもできる。
【0011】
【作用】本発明に係るミシン制御データ作成装置におい
ては、各針落ち点の縦方向位置データから各針落ち点の
縦送りデータが作成され、複数の横方向位置データと予
め定められた規則とから各針落ち点の横送りデータと針
揺動位置データとが作成される。
【0012】
【発明の効果】このように、本発明に従えば、針落ち点
データが与えられればそれを用いてミシンのための制御
データが自動的に作成されるから、刺繍工程へのユーザ
の介入が不可欠ではなくなって刺繍時間の短縮を容易に
図り得るという効果が得られる。
【0013】さらに、本発明に従えば、同じ模様内であ
れ、ある模様と別の模様との間であれ、制御データを同
じ規則に従って作成することが可能となるから、ユーザ
自身が作成した制御データに基づいて刺繍を行う場合よ
り縫い上がりの感じが統一されて刺繍品質が向上すると
ともに、例えば横送りの回数が予定より増加して刺繍時
間が延びることはないという効果が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるミシン制御デ
ータ作成装置を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】本ミシン制御データ作成装置は図2に示す
ミシンに刺繍を行わせるのに必要なミシン制御データを
作成するものである。そのミシンは、ベッド10の上面
に開口する4個のスロット内にそれぞれ配置された送り
歯12,14,16,18を備えている。それら送り歯
12〜18はいずれも、布をそれの下方から支持してそ
の布に平行な面内で移動させるものであって、具体的に
は、布を縦方向(図において上下方向)に移動させる縦
送りと、布を横方向(図において左右方向)に移動させ
る横送りとを行うものである。。すなわち、本実施例に
おいては、それら送り歯12〜18が布送り具を構成し
ているのである。
【0016】ベッド10の上面には針穴22も開口させ
られており、その針穴22の上方において針26がミシ
ンに設けられている。針26はその針穴22への進入・
針穴22からの退出、すなわちベッド10に対して上下
方向に往復運動して布に縫目を形成する。針26はま
た、横方向に揺動可能とされており、そのために針穴2
2が横方向に延びる長穴とされているのである。
【0017】送り歯12〜18の一回の縦送り運動によ
って、すなわち、1ステップの縦送りによって、布は縦
方向に0.34mmだけ平行移動させられる。一方、送
り歯12〜18の一回の横送り運動によって、すなわ
ち、1ステップの横送りによって、布は横方向に0.5
mmだけ平行移動させられる。また、針26は真っ直ぐ
に垂下する中立位置を中心として左右に7個ずつの等間
隔の位置を取り得、結局、最大範囲Wm の中で揺動可能
とされている。図3に示すように、それら各針揺動位置
は−7〜0〜+7の整数値に対応させられている。つま
り、本ミシンには図4に示すように、布の横送り方向す
なわち針揺動方向をX軸、布の縦送り方向をY軸とする
ミシン座標系であって、X軸の1目盛りが0.5mm、
Y軸の1目盛りが0.34mmであるものが想定されて
いるのである。
【0018】本ミシンの送り歯12〜18の縦送り運動
および横送り運動と、針26の上下往復運動および揺動
運動とはそれぞれ専用のモータによって行わせられる。
それら各モータには駆動回路30を経てコンピュータ3
2が接続されている。コンピュータ32は、外部から供
給されてRAMに記憶された縦送りデータ,横送りデー
タおよび針揺動位置データを含むミシン制御データに基
づき、CPUがROMのミシン制御プログラムを実行す
ることによってミシンを制御する。すなわち、本実施例
においては、駆動回路30およびコンピュータ32が本
ミシンにおけるコントローラを構成しているのである。
【0019】ところで、本ミシン制御データ作成装置
は、以上のように構成されたミシンにより、ユーザが希
望する模様を布に刺繍するのに必要な複数の針落ち点の
各々の、ミシン座標系におけるX,Y座標値に基づいて
ミシン制御データを作成する。そのために本ミシン制御
データ作成装置は、図5に示すように、複数の針落ち点
の各々の座標値を記憶する針落ち点データ記憶手段40
と、その座標値からミシン制御データを作成するミシン
制御データ作成手段42とを備えている。ミシン制御デ
ータ作成手段42は主としてコンピュータのCPUおよ
びROMによって構成され、一方、針落ち点データ記憶
手段40はそのコンピュータのRAMによって構成され
ている。
【0020】そのROMには、図6のフローチャートで
表されるミシン制御データ作成プログラムを始めとし、
種々のプログラムが記憶されている。以下、このミシン
制御作成プログラムの内容を説明するが、図7に示すア
ルファベット大文字の「A」を表す模様(以下、単に、
模様「A」という)を布に刺繍する場合を例にとって説
明する。つまり、今回は、模様「A」を刺繍するのに必
要な複数の針落ち点の各々の、ミシン座標系における
X,Y座標値(それらを図8に表で表す)が針落ち点デ
ータ記憶手段40に既に記憶されていると仮定するので
ある。
【0021】まず、図6のステップS1(以下、単にS
1という。他のステップについても同じ)において、今
回の模様(本プログラムの今回の実行によってミシン制
御データが作成される模様)を刺繍するのに必要な複数
の針落ち点の数が求められる。模様「A」については、
針落ち点の数が38として求められる。次に、S2にお
いて、それら各針落ち点のX座標値の最大値Xmax と最
小値Xmin とが求められる。続いて、S3において、そ
れら最大値Xmax から最小値Xmin を差し引いた値が今
回の模様の最大横寸法Hとして算出される。例えば、模
様「A」については、最大値Xmax が38、最小値Xmi
n が0として求められ、その結果、最大横寸法Hが38
として求められる。
【0022】その後、S4において、今回の模様の最大
横寸法Hの範囲内でX軸上に想定されている複数のX座
標点の各々と、針26の複数の揺動位置の各々との間の
対応関係が決定される。各X座標点と各針揺動位置との
間の対応関係が、針26が布の最大X座標点と最小X座
標点との中央X座標点を貫く際には針揺動位置が中立位
置にあり、かつ、針26が布の最大X座標点を貫く際に
は針揺動位置が右端位置にあり、かつ、針26が布の最
小X座標点を貫く際には針揺動位置が左端位置にあり、
かつ、各X座標点が上記中央X座標点から離れる程、針
26の中立位置からの揺動量が増加するように、決定さ
れるのである。
【0023】具体的には、まず、最大横寸法Hを針揺動
範囲Wm (=14)で割り算する(余りについて四捨五
入しない)ことによって上記X座標点のX座標値Xn を
針揺動位置Nn に換算する係数kが算出される。次に、
模様の上記中央X座標点のX座標値(以下、中央値Xo
という)が、前記最大値Xmax と最小値Xmin との和を
2で割り算することによって算出される。続いて、最大
横寸法Hと針揺動範囲Wm との比γ1 と、中央値Xo か
ら各X座標値Xn を差し引いた値とそのX座標値Xn に
対応する針揺動位置Nn (針揺動中心からの距離)との
比γ2 とが互いに等しいという事実に基づき、各X座標
値Xnに対応する針揺動位置Nn が、そのX座標値Xn
から中央値Xo を差し引いた値と針揺動範囲Wm との積
を最大横寸法Hで割り算(余りについて四捨五入する)
した値として求められる。そして、最小値Xmin から最
大値Xmax まで1ずつ変化するX座標値Xn と針揺動位
置Nn との間の対応関係が、図9に表で表す針揺動位置
テーブルとして求められる。このようにして求められた
針揺動位置テーブルを規定するデータはRAMに記憶さ
れる。
【0024】次に、図6のS5において、今回の刺繍に
係る複数の針落ち点のうちの先頭のもののX座標値が読
み込まれ、S6において、そのX座標値に対応する針揺
動位置が上記針揺動位置テーブルを用いて決定され、そ
の針揺動位置を表す針揺動位置データが作成される。作
成された針揺動位置データはRAMに記憶される。例え
ば、模様「A」の先頭の針落ち点については、図8〜図
10に示すように、X座標値が4であるから針揺動位置
が−6であることを表す針揺動位置データが作成される
ことになる。その後、S7において、今回の模様の複数
の針落ち点すべてについて針揺動位置データが作成され
たか否かが判定される。今回はそうではないから、判定
がNOとなってS5に戻り、2番目の針落ち点について
針揺動位置データが作成される。例えば、模様「A」の
2番目の針落ち点については、図8〜図10に示すよう
に、X座標値が1であるから針揺動位置が−7であるこ
とを表す針揺動位置データが作成されることになる。
【0025】その後、S5およびS6の実行が何回も実
行された結果、今回の模様に係る複数の針落ち点すべて
について針揺動位置データが作成されたならば、S7の
判定がYESとなり、S8に移行する。
【0026】S8においては、複数の針落ち点の各々の
縦送りデータが作成される。具体的には、それら針落ち
点のうち先頭のものについては0、以下の各針落ち点に
ついてはそれに先行する針落ち点とのY座標値の差を表
すデータとして作成される。作成された縦送りデータも
RAMに記憶される。例えば、模様「A」については、
図10に示すように、先頭の針落ち点については、縦送
り量が0であることを表す縦送りデータが作成され、2
番目の針落ち点については、先頭の針落ち点のY座標値
が0、2番目の針落ち点のY座標値が4であるから、縦
送り量が4であることを表す縦送りデータが作成される
ことになる。
【0027】続いて、S9において、複数の針落ち点の
各々の横送りデータが作成される。具体的には、それら
針落ち点のうち先頭のものについては0、以下の各針落
ち点については、今回の針落ち点のX座標値から前回の
針落ち点のX座標値を差し引いた値から、今回の針揺動
位置から前回の針揺動位置を差し引いた値を差し引いた
値を表すデータとして作成される。作成された横送りデ
ータもRAMに記憶される。例えば、模様「A」につい
ては、図10に示すように、先頭の針落ち点について
は、横送り量が0であることを表す横送りデータが作成
され、2番目の針落ち点については、今回のX座標値が
1、前回のX座標値が4、今回の針揺動位置が−7、前
回の針揺動位置が−6であって、目標移動量(今回のX
座標値−前回のX座標値)が−3であるのに対し針揺動
によって実現される横移動量(今回の針揺動位置−前回
の針揺動位置)が−1であるから、横送りによって実現
すべき横移動量(目標移動量−針揺動による横移動量)
が−2とされ、横送り量が−2であることを表す横送り
データが作成されることになる。
【0028】次に、図6のS10において、RAMに記
憶されている針揺動位置データ,縦送りデータおよび横
送りデータが前記ミシンに転送される。以上で本ミシン
制御データ作成プログラムの一回の実行が終了する。
【0029】なお、本実施例においては、模様の中央X
座標点が針揺動範囲の基準点とされてそれに関して左右
に均等に針26の揺動位置が割り当てられるようになっ
ていたが、例えば、その基準点をユーザが設定すること
ができるようにし、模様の中央X座標点以外の点を針揺
動範囲の基準点に選ぶことができるようにすることがで
きる。
【0030】また、本実施例においては、模様全域につ
いて針26の揺動と横送り歯16,18の横送りとの共
同によって各針落ち点の相対横移動が実現されるように
なっていたが、例えば、模様のうちある部分を指定し、
その部分については揺動と横送りとの共同によって各針
落ち点の相対横移動を実現するが、それ以外の部分につ
いては横送りのみによって各針落ち点の相対横移動を実
現するようにすることができる。
【0031】また、本実施例においては、1つの模様に
ついて1つの針揺動位置テーブルが決定され、その模様
内の複数の針落ち点すべてについて同じ針揺動位置テー
ブルに従って針揺動位置データおよび横送りデータが作
成されるようになっていたが、例えば、1つの模様を複
数の領域に分割し、それら複数の領域について個々に針
揺動位置テーブルを決定して各領域毎に各針揺動位置テ
ーブルに従って針揺動位置データおよび横送りデータを
作成するようにすることができる。
【0032】また、本実施例においては、模様の最大横
寸法Hが針揺動範囲Wm を超えるか否かを問わず、針2
6の揺動と横送り歯16,18の横送りとの共同によっ
て針26の相対横移動が実現されるようになっていた
が、例えば、模様の最大横寸法Hが針揺動範囲Wm を超
えない場合には、針26の揺動のみによって針26の相
対横移動を実現し、模様の最大横寸法Hが針揺動範囲W
m を超える場合にはじめて、針26の揺動と横送り歯1
6,18の横送りとの共同によって針26の相対横移動
を実現するようにしてもよい。
【0033】ところで、近年、刺繍可能な模様のサイズ
を大きくしたいという要望が強くなり、その要望を満た
すべく、上述のミシンのような、送り歯による横送り機
能付きジグザグミシンがユーザに提供されている。この
ミシンを用いれば、理論的には、刺繍可能な模様のサイ
ズに限界はない。しかし、送り歯の一回の横送りによっ
て布を送る横送り量を大きくするには限界があるため、
サイズの大きな模様を刺繍する際には刺繍にやや長い時
間がかかり、不利である。
【0034】このような事情に鑑み、ミシンに刺繍アタ
ッチメントを取り付けることが考えられる。刺繍アタッ
チメントとは、前記布送り具としての刺繍枠と、その刺
繍枠をX,Y方向に移動させるX,Y送りモータとを有
し、送り歯による横送り量よりも大きな横送り量の実現
が可能であるものである。
【0035】そして、この刺繍アタッチメントを備えた
送り歯による横送り機能付きジグザグミシンにおいては
普通、刺繍アタッチメントを装着して作動させる際に
は、送り歯が針板の下方に退避させられるとともに針の
揺動が禁止され、例えば図8に示す針落ち点データに基
づき、X,Y送りモータを介して刺繍枠が前後左右に移
動させられる。つまり、針落ち点データが存在しさえす
れば刺繍枠による刺繍が可能なのである。
【0036】したがって、このジグザグミシンにおいて
は、送り歯による刺繍の際には、前述の実施例における
と同様にして針落ち点データから作成されたミシン制御
データを用いて針の揺動および送り歯の運動が行われ、
一方、刺繍枠による刺繍の際には、針落ち点データを用
いて刺繍枠の運動が行われることとなる。なお、刺繍枠
による刺繍の際に用いられる針落ち点データは、外部か
らミシンに供給される針落ち点データであっても、ミシ
ン内部で自動的に発生させられる針落ち点データであっ
てもよい。
【0037】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、この他にも、特許請求の範囲を逸脱
することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改
良を施した態様で本発明を実施することができるのはも
ちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を概念的に示す図である。
【図2】本発明の一実施例であるミシン制御データ作成
装置により作成されたデータにより作動させられるミシ
ンの要部を示す斜視図である。
【図3】上記ミシンにおける針の揺動位置を説明するた
めの図である。
【図4】上記ミシンに想定されているミシン座標系を示
す図である。
【図5】上記ミシン制御データ作成装置の構成と上記ミ
シンの電気制御部の構成とを概念的に示す図である。
【図6】上記ミシン制御データ作成装置のデータ作成処
理の流れを示すフローチャートである。
【図7】上記ミシン制御データ作成装置の作動を説明す
るために用いたアルファベット大文字の「A」を表す模
様を示す図である。
【図8】上記模様「A」を刺繍するのに必要な複数の針
落ち点の各々のミシン座標値を示す表である。
【図9】上記ミシン制御データ作成装置において作成さ
れた針揺動位置テーブルを示す表である。
【図10】上記ミシン制御データ作成装置により上記模
様「A」の複数の針落ち点の各々について作成されたミ
シン制御データを示す表である。
【符号の説明】
12,14,16,18 送り歯 26 針 30 駆動回路 32 コンピュータ 40 針落ち点データ記憶手段 42 ミシン制御データ作成手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 布をそれに平行な面内で縦方向と横方向
    とにそれぞれ移動させる布送り具と、前記布に対して上
    下方向に往復運動を行い、かつ、前記横方向において複
    数の揺動位置を取り得る針と、前記布に模様を刺繍する
    のに必要な複数の針落ち点の各々の、前記布送り具の縦
    送り量を規定する縦送りデータおよび横送り量を規定す
    る横送りデータと前記針の揺動位置を規定する針揺動位
    置データとを含む制御データに基づき、布送り具と針と
    を制御することによって布に模様を刺繍するコントロー
    ラとを含むミシンのための制御データを作成する装置で
    あって、 前記複数の針落ち点の各々の、前記縦方向における位置
    を規定する縦方向位置データと前記横方向における位置
    を規定する横方向位置データとを含む針落ち点データを
    記憶する針落ち点データ記憶手段と、 前記複数の縦方向位置データから前記複数の針落ち点の
    各々の前記縦送りデータを作成するとともに、前記複数
    の横方向位置データと予め定められた規則とから前記複
    数の針落ち点の各々の、前記横送りデータと前記針揺動
    位置データとを作成するミシン制御データ作成手段とを
    含むことを特徴とするミシン制御データ作成装置。
JP20392991A 1991-07-18 1991-07-18 ミシン制御データ作成装置 Pending JPH0523458A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20392991A JPH0523458A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 ミシン制御データ作成装置

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