JPH10174793A - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

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JPH10174793A
JPH10174793A JP8338169A JP33816996A JPH10174793A JP H10174793 A JPH10174793 A JP H10174793A JP 8338169 A JP8338169 A JP 8338169A JP 33816996 A JP33816996 A JP 33816996A JP H10174793 A JPH10174793 A JP H10174793A
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outline
connection line
sewing
embroidery
embroidery data
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JP8338169A
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Masahiro Mizuno
雅裕 水野
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/08Arrangements for inputting stitch or pattern data to memory ; Editing stitch or pattern data

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の中抜き領域を包含する閉領域に対する
適切な下縫い縫製データを自動的に作成することができ
る刺繍データ処理装置を提供すること。 【解決手段】 複数の内側外形線の各々について、外側
外形線または他の内側外形線との接続線を設定する設定
手段(S5)と、その接続線の有効性を判定する判定手
段(S6)と、外側外形線と内側外形線と接続線とに基
づいて、下縫い領域を規定する外形線を作成する作成手
段(S9)とを用いることにより、中抜き形状の閉領域
に対して、適切な下縫い縫製データを自動的に作成する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中抜き形状の閉領
域に対して下縫いを施すための縫製データを作成する刺
繍データ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熟練者によって一針毎の針落ち点
の位置座標を決定することにより、刺繍模様を縫製する
ための縫製データを作成していたが、近年、刺繍領域の
形状、位置、大きさ、縫い目の方向、糸密度等を規定す
ることにより、縫製データを自動的に作成する刺繍デー
タ処理装置が開発され、広く一般に用いられている。
【0003】特に、閉領域内部を縫い目で埋めるような
刺繍を施す場合に、立体感を出したり、刺繍の進行に伴
う加工布の縮みを防止すること等を目的とする下縫いを
行うための縫製データを作成、処理する装置が、例え
ば、特開平2−307955号、特開平3−28998
9号、特開平4−22393号各公報等に於いて提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の刺繍データ処理装置においては、閉領域を規定
する外側外形線と、その外側外形線に内包される別の閉
領域を規定する内側外形線とによって囲まれる、中抜き
形状の刺繍領域に対して下縫いを施すための縫製データ
を作成する場合については特に考慮されておらず、内側
外形線の数、位置、大きさ等によっては、適切な下縫い
を行うための縫製データを作成することができない場合
があった。
【0005】例えば、図6(a)の斜線で示される、中
抜き形状の閉領域Aに対して下縫いを行うための縫製デ
ータを作成する場合、上述した従来の刺繍データ処理装
置においては以下のように行われていた。
【0006】まず、図6(b)のように、内側外形線の
各々について、他の外形線(例えば、外側外形線)との
間に接続線が設定される。このとき、接続線の基準点
は、内側外形線上の任意の1点であり、接続線の方向
は、予め設定されている下縫い時の縫い目方向と同一の
方向となるように設定される。例えば、前記縫い目方向
が図6(b)の上下方向に設定されている場合、接続線
は、内側外形線の最下点から下向きに設定されるか、あ
るいは、最上点から上向きに設定される。尚、図6
(b)は、各内側外形線の最下点から下向きに設定され
た場合を示す。
【0007】次に、下縫いの縫い目が閉領域Aからはみ
出さないようにするために、外側外形線、内側外形線、
及び接続線の各々から、夫々距離dだけ閉領域Aの内側
に離間した、下縫い閉領域Bの外形線(図6(b)に破
線で示す)が作成される。そして、その下縫い閉領域B
の外形線を基に、下縫いを行うための縫製データが作成
される。
【0008】ところが、図7に示すような位置関係に内
側外形線n1、n2が存在する場合、図6(b)の場合
と同様に接続線r1、r2を設定し、破線で示す下縫い
領域の外形線t1を作成すると、図7に示したように、
前記下縫い領域の外形線t1が自己交差してしまい、下
縫いを施す閉領域の形状が特定できなくなり、下縫いを
行う為の縫製データを作成できない問題があった。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、複数の中抜き領域を包含する閉
領域に対する適切な下縫い縫製データを自動的に作成す
ることができる刺繍データ処理装置を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置は、
閉領域を規定する外側外形線と、その外側外形線に内包
される別の閉領域を規定する内側外形線とによって囲ま
れる、中抜き形状の刺繍領域に対して下縫いを施すため
の刺繍データを処理する際、複数の内側外形線の各々に
ついて、前記外側外形線または他の内側外形線との間に
接続線を設定する設定手段と、その設定手段により設定
される前記接続線について、各内側外形線との位置関係
によって規定される有効性を判定する判定手段と、外側
外形線、内側外形線、及び接続線に基づき、下縫い領域
を規定する外形線を作成する作成手段とを備えたことを
特徴としている。したがって、判定手段によって有効と
された接続線に基づいて、下縫いを施す閉領域の形状が
設定され、中抜き形状の閉領域に対して、適切な下縫い
を行うための縫製データが作成される。
【0011】また、請求項2に記載の刺繍データ処理装
置の判定手段は、接続線と、その接続線が接続していな
い他の内側外形線との距離に基づいて、その接続線の有
効性を判定する。したがって、接続線の有効、無効の判
断を容易に行うことができ、有効とされた接続線に基づ
いて、下縫いを施す閉領域の形状が設定され、中抜き形
状の閉領域に対して、適切な下縫いを行うための縫製デ
ータが作成される。
【0012】また、請求項3に記載の刺繍データ処理装
置の設定手段は、前記判定手段による判定結果に応じ、
別の接続線を設定することを特徴としている。例えば、
判定手段が接続線の有効性を否定したときには、別の接
続線を設定する。したがって、下縫いを施す閉領域の形
状が適切に設定されるため、中抜き形状の閉領域に対し
て、適切な下縫いを行うための縫製データを作成するこ
とができる。
【0013】また、請求項4に記載の刺繍データ処理装
置は、前記判定手段による判定結果に応じ、使用者に判
定結果に基づく情報を知らせる報知手段を備えたことを
特徴としている。その報知手段は、例えば、判定手段に
おいて、設定可能な全ての接続線について有効性が否定
された場合に、使用者にその旨を知らせる。したがっ
て、使用者は、報知された内容に従って、外側外形線ま
たは内側外形線の形状、位置、大きさ等を修正すること
により、中抜き形状の閉領域に対して、適切な下縫いを
行うための縫製データを作成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一つの
実施の形態について説明する。
【0015】まず、刺繍ミシンの概略について説明す
る。
【0016】刺繍ミシンは、ミシンベッド上に配置され
加工布を保持する刺繍枠を、水平移動機構により、装置
固有のXY座標系で示される所定位置に移動させつつ、
縫い針及び釜機構による縫い動作を行うことにより、そ
の加工布に所定の図柄の刺繍を施すように構成される。
【0017】この場合、前記水平移動機構や縫い針等
は、マイクロコンピュータ等から構成される制御装置に
よって制御されており、一針毎の加工布のX及びY方向
の移動量(針落ち位置)を指示する刺繍縫い目(針落
ち)データが与えられると、制御装置は、そのデータに
基づき刺繍動作を自動的に実行する。
【0018】また、刺繍ミシンには通信装置が設けら
れ、外部から刺繍縫製データが与えられるように構成さ
れる。本実施の形態の刺繍データ処理装置は、前記刺繍
縫製データを作成する機能を備えるものである。
【0019】図1は、本実施の形態における、刺繍デー
タ処理装置及び刺繍ミシンの全体構成を示す図である。
【0020】ここで、刺繍ミシン25は、通信線20を
介して、本刺繍データ処理装置を構成するパーソナルコ
ンピュータ1から図示しない通信装置によって刺繍デー
タを受信し、その受信データに基づき、図示しない制御
装置によって前記水平移動機構や縫い針等の作動を制御
して所望の刺繍を行うように構成される。
【0021】また、前記刺繍ミシン25には、各種のメ
ッセージを表示するための表示部23が設けられてお
り、例えば、使用者に対して刺繍糸の色替えの指示等が
行われる。
【0022】図2は、本実施の形態の刺繍データ処理装
置の電気的構成を示したブロック図である。ここで、C
PU11、ROM12、RAM13、入力インターフェ
ース15、及び出力インターフェース18は、夫々バス
14を介して相互に接続される。
【0023】前記CPU11は、各種データや信号等の
授受を行いながら本刺繍データ処理装置全体の作動を制
御するものである。
【0024】前記ROM12は、本刺繍データ処理装置
の作動プログラム(図3参照)のデータを格納してい
る。
【0025】前記RAM13は、キーボード16や、外
部記憶装置等から入力された刺繍データ、前記作動プロ
グラムが作動する際に発生する各種のデータ等を書き換
え可能に記憶するものである。
【0026】本刺繍データ処理装置には、出力インター
フェース18を介して、CRTディスプレイ19が設け
られる。そのCRTディスプレイ19には、刺繍模様形
状を表す図形や、各種のメッセージ等が表示される。
【0027】また、本刺繍データ処理装置には、使用者
が処理の選択や実行等の指示を行うための操作キーが配
列されているキーボード16や、刺繍形状を表す外形線
の作成や選択等を行うための、マウス等のポインティン
グデバイス17が設けられ、入力インターフェース15
を介してCPU11に接続される。
【0028】さらに、本刺繍データ処理装置には、出力
インターフェース18を介して通信線20が接続され、
その通信線20を介して、作成した刺繍データを刺繍ミ
シン25に送出するように構成される。
【0029】次に、前述のように構成された刺繍データ
処理装置の動作について、図3のフローチャートを参照
しながら説明する。
【0030】尚、以下の動作説明に於いては、図7に示
したような、従来の刺繍データ処理装置によっては適切
な下縫いを行うための縫製データを作成することができ
なかった刺繍領域に対して前記縫製データを作成する場
合について示しており、具体的には、図4に示したよう
に、外側外形線mと2つの内側外形線n1とn2とによ
って囲まれる中抜き形状の閉領域に対して下縫いを行う
ための縫製データを作成する。なお、下縫いの縫い目方
向は、予め図4に於ける上下方向に設定されているもの
とする。
【0031】前記ROM12内に記憶された、刺繍デー
タ処理のためのプログラムが起動されると、まず、ステ
ップS1において、RAM12に記憶された内側外形線
の総数Nを設定する。本動作例においては、図4に示し
たように、内側外形線は2つあるので、Nの値は2に設
定される。
【0032】また、各内側外形線は、図4に於ける左か
ら右に向かって順に1乃至Nの番号が付され、左からi
番目の内側外形線をniと表すと、i=1から順に選択
され、選択された内側外形線に対して接続線設定処理が
なされる。この選択された内側外形線を、以下、「現在
の内側外形線」と称する。
【0033】次に、ステップS2では、内側外形線のカ
ウンタkの値を0に初期化する。そのカウンタkは、処
理済みの内側外形線の数を計数するものであり、現在の
内側外形線としては、(k+1)番目のもの、すなわ
ち、n(k+1)が選択される。ここでは、k=0なの
で、n1が選択される。
【0034】続くステップS3では、現在の内側外形線
(ここではn1)を構成する構成点数jを設定する。
尚、外側外形線m、内側外形線n1、n2はそれぞれ、
連続した折れ線で構成されており、ここでは、jに折れ
線の総屈折点数を設定するものとする。
【0035】そして、ステップS4では、現在の内側外
形線n1の構成点カウンタcの値を0に初期化する。そ
の構成点カウンタcは、後続のステップS5において接
続線を設定する際の基準点の選択の際に用いられるもの
であり、同時に基準点の選択回数を計数するためのもの
である。すなわち、1つの内側外形線に属する全ての構
成点に対して、1から順に所定の番号を付し、その番号
順に基準点を選択する。つまり、c=iのとき、(i+
1)番目の構成点を基準点として選択し、後続するステ
ップS5で接続線を設定し、ステップS6において、そ
の接続線が無効と評価されたときは、cをインクリメン
トして、新たな基準点を選択して、ステップS5及びS
6の各ステップの処理が行われるのである。
【0036】ここで、1つの内側外形線に属するj個の
構成点に対しては、1つの構成点毎に1乃至jのうちの
1つの任意の番号を付すものとする。ただし、複数の構
成点に対して重複する番号を付すことはできないものと
する。例えば、最下点を始点として、連続する折れ線を
右回りまたは左回りに辿って、順に通過する構成点に対
して1からjの番号を、通過する順番通りに付してもよ
い。尚、本実施の形態では、最下点に1、最上点に2、
最左点に3、最右点に4をそれぞれ付し、その他の構成
点には5乃至jの任意の番号を付すものとする。
【0037】ステップS5では、まず現在の内側外形線
n1について、例えば、その最下点を最初の基準点とし
て、そこから下向きに、外側外形線mまたは内側外形線
n2との間に接続線を設定する。ここで、接続線を設定
する方向は、予め設定された下縫いの縫い目方向と同一
の方向であり、接続線を設定する向きは、接続線が、中
抜き形状の閉領域の内部からはみ出さない向きであるも
のとする。すなわち、内側外形線n1の図4における最
下点を第1番目の基準点として、そこから接続線を設定
する場合には、下縫いの縫い目方向が予め図4に於ける
上下方向に設定されているものとすると、設定する接続
線が、外側外形線mと内側外形線n1、n2とによって
囲まれる中抜き形状の閉領域の内部をはみ出さないよう
な下向きに鉛直線を引くことになる。以上のようにして
図4に示す接続線r1が設定されるのである。
【0038】なお、本動作例では、内側外形線n1の最
下点から下向きに接続線r1を設定すると外側外形線m
と接続するが、内側外形線n2の位置によっては、内側
外形線n2と接続する場合もあり得る。
【0039】ステップS6では、ステップS5で設定し
た接続線r1が有効であるか否かを判定する。具体的に
は、接続線r1と、その接続線r1が接続されていない
他の内側外形線(本動作例ではn2のみ)との距離が、
予め値が設定されている距離dの2倍よりも長い距離で
離間しているか否かを判定する。
【0040】すなわち、接続線と他の内側外形線とが距
離dの2倍よりも長い距離で離間していれば有効、距離
dの2倍の距離よりも短い距離で離間していれば無効と
判定する。この判定は、後述のステップS9において作
成される、下縫いを行う閉領域の外形線が自己交差する
ことを防止するためになされるものである。なぜなら、
前記下縫いを行う閉領域の外形線が自己交差すると、下
縫い領域の形状が特定できず、適切な下縫いを施すため
の縫製データを作成することができなくなるからであ
る。
【0041】したがって、ステップS6において接続線
が有効と判定されれば、後続の処理によって、適切な下
縫いを施すための縫製データを作成することができる。
ここでは、接続線r1と内側外形線n2とが、距離dの
2倍の距離よりも長い距離で離間しているので、接続線
r1は有効と判定され、ステップS7に進む。
【0042】ステップS7では、内側外形線のカウンタ
kの値をインクリメントする(k=1)。
【0043】そして、ステップS8において、kの値が
Nの値と等しくないことが判定されると、ステップS3
の処理に戻る。この場合、k=1、N=2であるため、
ステップS3以降の処理が再び行われ、そのときの「現
在の内側外形線」は、以下、n2となる。
【0044】ステップS3では、前記と同様に、内側外
形線n2について構成点数jを設定する。ここで、例え
ば、内側外形線n2は10個の構成点より構成されてい
るものとすると、jの値は10となる。
【0045】そして、ステップS4では、現在の内側外
形線n2の構成点カウンタcの値を0に初期化する。
【0046】ステップS5では、図4(a)に示したよ
うに、現在の内側外形線n2の最下点から下向きに、外
側外形線mまたは内側外形線n1との接続線を設定す
る。本動作例では、内側外形線n2の最下点から下向き
に接続線を設定すると、外側外形線mと接続するr2が
設定される。
【0047】ステップS6では、ステップS5で設定し
た接続線r2が有効であるか否かを判定する。ここで、
図4(a)から明らかなように、接続線r2と内側外形
線n1とが、距離dの2倍の距離よりも長い距離で離間
していないので、接続線r2は無効と判定されて消去さ
れ、ステップS11の処理に進む。
【0048】ステップS11では、内側外形線n2の構
成点カウンタcの値をインクリメントする。具体的に
は、ステップS5における接続線の基準点を、他の構成
点に切り替える。本動作例では、c=0のとき内側外形
線n2の最下点であった基準点を、c=1では最上点に
切り替えるものとする。
【0049】続くステップS12では、構成点カウンタ
cの値(=1)がj(=10)と等しくないことが判定
され、ステップS5の処理に戻る。
【0050】ステップS5では、先のステップS6にて
接続線r2が無効と判定されたことに基づき、内側外形
線n2について、接続線r2とは別の接続線を設定す
る。すなわち、図4(b)に示すように、新たな接続線
の基準点である内側外形線n2の最上点から、設定する
接続線が、中抜き形状の閉領域の内部からはみ出さない
向き、すなわち上向きに接続線r3を設定する。
【0051】そして、ステップS6において、再び、ス
テップS5で新たに設定された接続線r3が有効である
か否かを判定する。ここでは、接続線r3と内側外形線
n1とが、距離dの2倍の距離よりも長い距離で離間し
ているので、接続線r3は有効と判定され、ステップS
7に進む。
【0052】ステップS7では、内側外形線のカウンタ
kの値をインクリメントする(k=2)。
【0053】そして、ステップS8において、k(=
2)の値がN(=2)の値と等しいことが判定され、ス
テップS9の処理に進む。
【0054】ステップS9では、図4(b)に示すよう
に、外側外形線m、内側外形線n1、n2、及び、接続
線r1、r3に基づいて、下縫い閉領域の外形線t2を
作成する。
【0055】続くステップS10では、前記ステップS
9で作成された下縫い閉領域の外形線t2に基づいて、
下縫いを行うための縫製データを作成する。この縫製デ
ータの作成方法は、例えば、特開平2−307955
号、特開平3−289989号各公報に記載の従来の刺
繍データ処理装置と同様の方法を用いることができるた
め、その詳細な説明は省略する。
【0056】このようにして作成された、下縫いを行う
ための縫製データは、図2に示す出力インターフェース
18、及び通信線20を介して、刺繍ミシン25に送出
され、その縫製データに基づいて縫製が行われる。
【0057】また、ステップS12において、内側外形
線の構成点カウンタcの値が、構成点の総数jの値と等
しくなった場合、すなわち、内側外形線を構成する構成
点のうち、いずれの構成点を基準にしても、有効な接続
線を設定することができなかった場合には、ステップS
13において、CRTディスプレイ19に、図5に示す
ようなエラーメッセージ画面を表示する。この後、下縫
いを行うための縫製データの作成処理は終了するが、使
用者は、ステップS13において表示されたエラーメッ
セージに従って、外側外形線または内側外形線の位置、
大きさ、形状等を修正して、再び下縫いを行うための縫
製データ作成処理を起動させることにより、下縫いを行
うための縫製データを作成することができる。
【0058】上述のように、ステップS5で設定された
接続線に対し、ステップS6において、各内側外形線と
の位置関係(本実施の形態に於いては、離間距離)によ
って規定される有効性を判定し、有効でないと判定され
た場合には、ステップS5に戻って有効な接続線を新た
に設定し、有効な接続線のみを用いて、ステップS9で
下縫いを行う閉領域の形状を設定することによって、図
4に示すような中抜き形状の閉領域に対しても、適切な
下縫いを行うための縫製データを作成することができ
る。
【0059】以上に説明したように、前記実施の形態に
おいては、ステップS5の処理が設定手段に相当し、ス
テップS6の処理が判定手段に相当し、ステップS9の
処理が作成手段に相当し、ステップS13の処理が報知
手段に相当する。
【0060】なお、本発明は、以上に説明した実施の形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲内に於いて種々の変更が可能である。
【0061】例えば、前記実施の形態では、内側外形線
の最下点または最上点から接続線を設定したが、内側外
形線上の任意の点、例えば、最左点や最右点から接続線
を設定してもよい。したがって、設定手段が判定手段の
判定に従って接続線を再設定する際には、必ずしも、内
側外形線の最上点から上向きに接続線を再設定する必要
はない。例えば、最右点から下向きまたは上向きに接続
線を再設定してもよい。また、使用者が独自に接続線を
設定できるようにしてもよい。
【0062】また、前記実施の形態では、下縫い閉領域
の外形線を作成する際、外側外形線、内側外形線、及び
接続線の各々から、予め定められた距離dだけ内側に離
間した外形線を作成したが、この距離dの値を、使用者
が処理装置に対して入力あるいは選択できるようにして
もよい。
【0063】また、前記実施の形態では、縫い目方向は
予め設定されているように構成したが、使用者が独自に
縫い目方向を設定できるようにしてもよい。
【0064】さらに、前記実施の形態では、刺繍データ
処理装置において縫製データを作成し、それを刺繍ミシ
ンに送るように構成したが、外形線や縫製属性等のデー
タを刺繍ミシンに送出し、縫製データを刺繍ミシン内部
で作成するように構成してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上に説明したことから明らかなよう
に、本発明の請求項1に記載の刺繍データ処理装置によ
れば、有効な接続線に基づいて下縫いを施す閉領域の形
状が設定されるため、中抜き形状の閉領域に対して、適
切な下縫いを行うための縫製データを作成することがで
きる。
【0066】また、請求項2に記載の刺繍データ処理装
置によれば、判定手段が、接続線とその接続線が接続し
ていない他の内側外形線との距離に基づいて、その接続
線の有効性を判定するので、接続線の有効、無効の判断
を容易に行うことができ、有効とされた接続線に基づい
て、下縫いを施す閉領域の形状が設定されるので、中抜
き形状の閉領域に対して、適切な下縫いを行うための縫
製データを作成することができる。
【0067】また、請求項3に記載の刺繍データ処理装
置によれば、無効な接続線は消去され、有効な接続線が
新たに設定し直されるため、下縫いを施す閉領域の形状
が適切に設定され、中抜き形状の閉領域に対して、適切
な下縫いを行うための縫製データを作成することができ
る。
【0068】また、請求項4に記載の刺繍データ処理装
置は、判定手段において、設定可能な全ての接続線につ
いて有効性が否定された場合に、報知手段によってその
旨を使用者に知らせるため、使用者が、その報知された
内容に従って、外側外形線または内側外形線の形状、位
置、大きさ等を修正し、中抜き形状の閉領域に対して、
適切な下縫いを行うための縫製データを作成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である刺繍データ処理装置
及び刺繍ミシンの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態の刺繍データ処理装置の電気的構
成を表すブロック図である。
【図3】本実施の形態の刺繍データ処理装置における下
縫いを行うための縫製データの作成処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】本実施の形態の刺繍データ処理装置による下縫
いを行うための縫製データの作成処理を説明する図であ
る。
【図5】本実施の形態の刺繍データ処理装置におけるメ
ッセージ画面の一例を示す図である。
【図6】刺繍が施される中抜き形状の閉領域、及び、そ
の閉領域に対して下縫いを行うための縫製データの作成
処理を説明する図である。
【図7】従来の刺繍データ処理装置による下縫いを行う
ための縫製データの作成処理を説明する図である。
【符号の説明】
11 CPU 12 ROM 13 RAM 16 キーボード 17 ポインティングデバイス 19 CRTディスプレイ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉領域を規定する外側外形線と、その外
    側外形線に内包される別の閉領域を規定する内側外形線
    とによって囲まれる、中抜き形状の刺繍領域に対して下
    縫いを施すための刺繍データを処理する刺繍データ処理
    装置において、 複数の前記内側外形線の各々について、前記外側外形線
    または他の内側外形線との間に接続線を設定する設定手
    段と、 その設定手段により設定される前記接続線について、各
    内側外形線との位置関係によって規定される有効性を判
    定する判定手段と、 前記外側外形線、内側外形線、及び接続線に基づき、下
    縫い領域を規定する外形線を作成する作成手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記接続線と、その接
    続線が接続していない他の前記内側外形線との距離に基
    づいて、前記接続線の有効性を判定することを特徴とす
    る請求項1に記載の刺繍データ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記判定手段による判
    定結果に応じ、別の前記接続線を設定することを特徴と
    する請求項1または2に記載の刺繍データ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段による判定結果に応じ、使
    用者に判定結果に基づく情報を知らせる報知手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    刺繍データ処理装置。
JP8338169A 1996-12-18 1996-12-18 刺繍データ処理装置 Pending JPH10174793A (ja)

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