JP3733626B2 - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刺繍ミシンを用いて刺繍を形成するための刺繍データを処理する処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、希望の図形の刺繍を行なう場合には、その刺繍図形を複数のブロックに分割して刺繍データを作成する手法が知られている。この手法によれば、作業者は刺繍図形を構成する1又は2以上のブロックを、その座標点データを順次入力することにより決定する。そして、刺繍図形を構成する全てのブロックの入力が終了した後、それらのブロックに対する縫目データを作成する。この縫目データは通常、該ブロック内部を刺繍縫いする場合の刺繍針の針落ち点座標の集合からなるデータである。このようにして作成された縫目データは、刺繍ミシンに入力され、刺繍図形に対応する刺繍が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ブロックデータに基づいて実際に刺繍を行なう際の縫目データを作成する処理は、多数の針落ち点を決定しなければならないことから、ある程度の時間を要することになる。従って、全ブロックの入力が終了してから初めて縫目データへの展開を初めるのでは、最終的に縫目データの作成が完了するまでにはかなりの時間を要することになり、作業効率が良くない。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、任意の刺繍図形に対応する縫目データを効率良く作成することの可能な刺繍データ処理装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、請求項1記載の発明は、刺繍データ処理装置において、刺繍図形を画定する座標データを順次入力するための入力手段と、順次入力された前記座標データが、刺繍縫いの単位となる単位刺繍形状を構成することを検出する検出手段と、前記検出手段が、前記単位刺繍形状が構成されたことを検出した時に、前記入力手段による座標データの入力と並行して、前記単位刺繍形状に対応する縫目データを自動的に作成する縫目データ作成手段と、を有するように構成する。
【0006】
上記のように構成された刺繍データ処理装置によれば、作業者は入力手段により刺繍図形を画定する座標データを順次入力する。検出手段は、入力された座標データが、直線、ブロック等の単位刺繍形状を構成するに至ったか否かを検出する。縫目データ作成手段は、前記単位刺繍形状が構成されたことが検出された時に、作業者による座標データの入力作業に並行して前記単位刺繍形状に対応する縫目データを自動的に作成する。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の刺繍データ処理装置において、前記単位刺繍形状は、前記座標データにより特定される複数の座標点を連結してできる閉領域であるように構成する。
【0008】
上記のように構成された刺繍データ処理装置によれば、前記検出手段は、入力された座標データにより特定される座標点を連結してできる形状が、一の閉領域となった場合に、前記単位刺繍形状が構成されたと判断する。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の刺繍データ処理装置において、前記単位刺繍形状は、連続して入力された所定数の前記座標データにより形成されるブロックであるように構成する。
【0010】
上記のように構成された刺繍データ処理装置によれば、前記検出手段は、連続して入力された所定数の座標データがブロックを形成する場合に、前記単位刺繍形状が構成されたと判断する。
【0011】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の刺繍データ処理装置において、前記単位刺繍形状は、連続して入力された2つの前記座標データにより特定される座標点を連結してできる線分であるように構成する。
【0012】
上記のように構成された刺繍データ処理装置によれば、前記検出手段は、入力された2つの連続する座標データにより特定される座標点を連結することにより一の線分が形成された場合に、前記単位刺繍形状が構成されたと判断する。
【0013】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の刺繍データ処理装置において、縫目データ作成手段により前記単位刺繍形状に対応する縫目データが作成される度に、作成された縫目データに基づいて形成される刺繍図柄を表示する表示手段を有するように構成する。
【0014】
上記のように構成された刺繍データ処理装置によれば、表示手段は、縫目データ作成手段により前記単位刺繍形状に対応する縫目データが作成される度に、作成された縫目データに基づいて形成される刺繍図柄を表示する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。なお、以下の説明は、本発明を家庭用刺繍ミシンのための刺繍データ処理装置に適用した場合について行なう。
【0016】
まず、刺繍を行なうためのシステム全体について説明する。実際の刺繍作業は、まず刺繍データ処理装置により縫目データを作成し、次にその縫目データを刺繍ミシンに供給して希望の図柄の刺繍縫いを行なうという手順で行なわれる。
【0017】
図1に、本発明にかかる刺繍データ処理装置、及び、刺繍ミシンの外観構成を示す。刺繍データ処理装置1は、刺繍図形を画定する座標データを入力するためのマウス4を有する。この座標データにより縫目データの作成単位となる単位刺繍形状(後述するが具体的には、ブロック、閉領域、倣い線等)が決定し、決定した単位刺繍形状に対する縫目データが作成される。作成された縫目データは、フラッシュメモリ(カードメモリ)7に記憶される。作業者は、このフラッシュメモリ7を刺繍ミシン10にセットする。
【0018】
刺繍ミシン10は、ミシンベッド上に配置され、加工布を保持する刺繍枠12を水平移動機構により装置固有のX−Y座標系で示される所定位置に移動させつつ、縫い針13による縫い動作を行なうことにより、加工布上に縫目データに対応する図柄の刺繍を施す。刺繍ミシン10にはフラッシュメモリ装置が内蔵されている。作業者が縫目データを記憶したフラッシュメモリ7をフラッシュメモリ挿入口11に挿入すると、記憶された縫目データが読みだされる。縫目データは通常、上記X−Y座標系における針落ち点の位置を示す座標データを含んでおり、マイクロコンピュータ等から構成される制御装置は読みだされた縫目データに基づいて刺繍枠12の水平移動機構等を制御し、加工布上に刺繍を施す。
【0019】
次に、本発明にかかる刺繍データ処理装置1の構成について、図2を参照して詳細に説明する。
刺繍データ処理装置1は、種々の処理を行なうためのCPU20、種々の処理プログラムやデータを記憶するROM21、及び、刺繍図形を画定する座標点データ、作成された縫目データ等のデータを記憶するRAM30を有している。RAM30は、マウス4により入力される座標データを記憶する共有メモリ1と、単位刺繍形状に対応して作成された縫目データを記憶する共有メモリ2とを有している。CPU20、ROM21及びRAM30は、入出力インターフェース22に接続されている。後述する刺繍データ処理は、基本的には、作業者の入力を受けつつ、ROM21に記憶されたプログラムをCPU20が実行することにより行なわれる。
【0020】
刺繍データ処理装置1は、入出力インターフェース22を介して、CRTディスプレイ2、キーボード3、マウス4、フロッピディスク装置5、フラッシュメモリ装置6、及び、ハードディスク14に接続されている。CRTディスプレイ2は、刺繍データ処理の対象となる刺繍図形の画像データや縫目データ等を画面上に表示する。キーボード3は、作業者の種々の指示等を入力するために用いられる。マウス4は、後述する刺繍データ処理において、座標データ等を入力するために用いられる。フロッピディスク装置5には、刺繍図形の画像データが記憶されたフロッピディスクが挿入され、該画像データが読み出される。フラッシュメモリ装置6は、刺繍データ処理装置1により作成された縫目データをフラッシュメモリ7に記憶する。ハードディスク14には、刺繍図形の画像データや作成された縫目データ等を記憶することができる。なお、上記キーボード3及びマウス4は入力手段を構成し、CRTディスプレイ2は表示手段を構成する。
【0021】
次に、本発明による刺繍データ処理について、図3乃至図7を参照して説明する。
本発明は、刺繍図形を、刺繍縫いの単位となる1又は2以上の形状(以下、「単位刺繍形状」と呼ぶ)の集合として捕え、刺繍図形に沿って順次入力された座標点によりこの単位図形が構成された場合に、その単位刺繍形状についての縫目データの展開を開始する。ここで、単位刺繍形状とは、連続して入力される座標点の集合により形成される形状であって、実際に刺繍が行われる場合の刺繍縫いの一単位になるものを指す。また、単位刺繍形状が構成されたとは、連続して入力される座標点の集合が上記の形状を形成し、その形状から生成される縫目データがその後に続いて入力される座標点の位置によっては影響を受けなくなったことを意味する。なお、単位刺繍形状が形成されたか否かの具体的な判断は、入力方法に応じて決まるものであり、その詳細は後述する。
【0022】
図3は、本発明に係る刺繍データ処理のメインルーチンを示すフローチャートであり、図4は刺繍データ処理と並行して行なわれる、縫目データ展開処理を示すフローチャートである。なお、以下は、あらかじめ用意された刺繍図形に対応する縫目データを作成する処理について説明する。
【0023】
まず、実際の刺繍データ処理の準備作業として、作業者はフロッピディスクをフロッピディスク装置5に挿入し、そこにあらかじめ記憶されている任意の刺繍図形の画像データを読み出す。読み出された画像データに対応する刺繍図形はCRTディスプレイ2の画面上に表示される。
【0024】
読み出された刺繍図形がCRTディスプレイ2の画面上に表示された状態で、作業者は画面を見ながらその刺繍図形に対応する座標点の座標データを入力する(ステップS1)。この場合の、座標データの入力方法としては、直線ブロック入力、輪郭線入力、及び、倣い線入力の3通りがあるが、ここでは直線ブロック入力の場合について、図5及び図6を参照して説明する。なお、いずれの入力方法を使用するかについては、処理の開始前に予め作業者が選択しておくものとする。
【0025】
図5は、刺繍図形の一例を示し、この場合、輪郭線L0及びL1の間の領域に刺繍縫いを施すことになる。図6に直線ブロック入力の場合の入力過程を示す。直線ブロック入力とは、連続して入力された複数の座標点を連結してできるブロックにより刺繍図形を近似し、該ブロック内部を刺繍領域とする方法である。以下は、4点の直線ブロックを用いる方法について説明する。なお、検出手段は図3におけるステップS3で機能し、縫目データ作成手段は図4におけるステップS10で機能することになる。
【0026】
まず、作業者は、マウス4のポインタをCRTディスプレイ2の画面上で輪郭線L0上の点R1に移動し、マウスのボタンを押す。これにより、点R1の座標データがRAM30の共有メモリ1内に記憶される。
【0027】
次に、CPU20は、共有メモリ1内に記憶された座標データにより単位刺繍形状が構成されたか否かを判断する(ステップS2)。図5及び図6の例では、4点の直線ブロック入力を行なっているので、ステップS1により連続して入力された座標データが4点分共有メモリ1に記憶されたか否かを判断することになる。この場合は、共有メモリには1点分の座標データしか記憶されていないので、ステップS2はNoとなる。次に、CPU20は、共有メモリ2内に縫目データが記憶されているか否かを判断する(ステップS4)。この場合、未だ縫目データは作成されていないので、ステップS4はNoとなる。次に、CPU20は、作業者がさらに座標点の入力作業を継続するか否かを判断する(ステップS6)。この判断は、例えば、入力作業を終了する場合には作業者が所定の終了指示を入力するように構成することで実現できる。この場合は、さらに入力を続けるものとして、ステップS1に戻る。次に、作業者は、輪郭線L1上の点R2にマウス4のポインタを移動し、マウスボタンを押す。これにより、点R2の座標がRAM30の共有メモリ1に記憶される。以下、作業者は同様に入力を続け、その点に対応する座標データが順次共有メモリ1内に記憶される。
【0028】
以上のような動作を3回繰り返し、ステップS1で4つ目の座標点の入力がされると、それに続くステップS2ではCPU20は共有メモリ内に連続する4つの座標データが記憶されたことを検出し、単位刺繍形状が構成されたと判断する(ステップS2:Yes)。そして、検出された単位刺繍形状についての縫目データ展開処理を開始する(ステップS3)。
【0029】
この縫目データ展開処理を図4に示す。この処理では、まず、検出された単位刺繍形状に対応する縫目データを作成する。これは、予め決定された縫目密度等のデータに基づき、当該単位刺繍形状(この場合は、4点ブロック)の一組の対辺(この場合は、辺R13及び辺R24)に位置する針落ち点を決定し、その針落ち点を示す座標データを生成するという方法で行なわれる(ステップS10)。そして、生成された針落ち点の座標データを縫目データとしてRAM30の共有メモリ2内に記憶する(ステップS11)。以上で縫目データ展開処理は終了する。
【0030】
以上説明した縫目データ展開処理は、ステップS3で開始の指示を受けた後、親プロセスである刺繍データ作成処理(S1からS6)と並行して行なわれる。即ち、縫目データ展開処理が終了するまで親プロセスである刺繍データ処理をステップS3で中断するのではなく、ステップS3の開始指示により縫目データ展開処理が裏の処理(子プロセス)として行なわれている間も、表の処理(親プロセス)である座標データ入力処理は継続しているのである。従って、処理はステップS3で縫目データ展開処理を開始する指示を発行した後、直ちにステップS4へ進み、共有メモリ2内に縫目データが記憶されているか否かを判断する。縫目データが記憶されている場合には、CPU20はこのデータに基づいて図6に示すような刺繍図柄をCRTディスプレイ2に表示し、ステップS6へ進む。一方、縫目データが未だ記憶されていない場合には、そのままステップS6へ進む。
【0031】
以上のようにして、作業者は継続して刺繍図柄に対応する座標データの入力を行なうが、この入力処理(即ち、表処理)と並行して、CPU20は入力された座標データにより単位刺繍形状が構成される度にその単位刺繍形状についての縫目データ展開処理を裏処理として行なう。また、ステップS4では、周期的に縫目データが作成されたか否かをチェックし、裏処理により作成された縫目データが発見された時には(ステップS4:Yes)、直ちにそれをCRTディスプレイ2の画面に表示する(ステップS5)のである。
【0032】
このようにして、順次座標データの入力がなされ、縫目データが作成されて自動的にCRTディスプレイ2上に表示される。そして、作業者が座標データの入力処理を終了する旨を指示した時(ステップS6:No)、刺繍データ処理は終了する。
【0033】
以上説明したように、本発明においては、入力された座標点により単位刺繍形状が構成されると、座標データの入力処理と並行して当該単位刺繍形状についての縫目データが作成され、CRTディスプレイ2に表示されるので、刺繍データの作成を効率的に行なうことが可能となる。
【0034】
なお、以上の説明では、座標データの入力方法として、4点の直線ブロック入力を例にとって説明したが、このブロック入力では3点のブロック毎に単位刺繍形状を構成するものとして処理を行なってもよい。
【0035】
次に、座標データの入力方法として、輪郭線入力を採用した場合の処理について、図7を参照して説明する。輪郭線入力とは、図7に示されるように、複数の座標点を連結してできる閉領域の内部を刺繍領域とする入力方法である。従って、連続して入力される座標点により構成される一つの閉領域が単位刺繍形状となる。また、かかる入力された座標点により閉領域が構成された時、より具体的には最初に入力された座標点と同一の座標点が再度入力されたとき、CPU20は単位刺繍形状が構成された判断する。図7に示すような刺繍図形の場合には、作業者はステップS1において、その輪郭線上に複数の点P1、P2、...、P11を順に入力する。そして、CPU20は、ステップS2において、最初に入力された座標データ(この場合、P1)と同一座標が再度入力されたか否かを検出し、同一座標が入力された場合には単位刺繍形状が構成されたと判断することになる。この例の場合、座標データ 12 として座標データP1と同一の座標が入力されるので、CPU20はこれを検出し、一つの輪郭線による閉領域が確定した、即ち、単位刺繍形状が構成されたと判断する。なお、この例の場合、ステップS10では、図7に示す刺繍図形をその上部の3つの三角形部分(ブロックP345、P567、P789)とその下部の四角形部分(ブロックP32910)と台形部分(ブロックP211011)とに分けて縫目データを作成することになるが、このように刺繍領域を複数の部分ブロックに分けて縫目データを作成する手法自体は既に公知であるので、その説明は割愛する。
【0036】
この手法は、図7のように、ある輪郭線により形成される閉領域を複数入力する場合に効果的である。即ち、一つの閉領域についての座標点データの入力が完了した時点で、自動的にそれを刺繍領域とする縫目データの作成が裏処理で行なわれ、CRTディスプレイ2に表示されることになる。
【0037】
次に、さらに他の入力方法として、倣い線入力を採用した場合について、図8を参照して説明する。倣い線入力とは、連続する座標点の入力により一の線分を決定し、この線分(これを倣い線と呼ぶ)に沿って、その片側又は両側に所定幅の刺繍を施す方法である。この入力方法は、ある線分上のみ、又は、輪郭線上のみに刺繍を行ないたい場合などに使用される。この入力方法による場合、ステップS1では作業者は刺繍を施す対象となる線分上の座標をマウス4により入力する。また、ステップS2において、CPU20は、図に示すように連続する3つの座標点の入力がされた時に、単位刺繍形状が構成されたと判断し、そのうちの先の2つの点(Q1及びQ2)を結んでできる線分を倣い線とする。また、作業者は縫目密度の他、倣い線のどちらの側にどの位の幅で刺繍を行なうか等についての情報を予め入力しておき、ステップS10ではこれらの情報を参照して縫目データを作成する。なお、上記の説明では、3つの点が入力された場合に一の線分が確定したと判断している。これは、図における3つ目の点Q3が線分Q12の延長線上に位置する場合もあることを考慮したからである。よって、作業者の入力に対して、直前に入力された2点の延長線上には次の点を入力しない旨の規則を設けておけば、連続する2点が入力された時に直ちに単位刺繍形状が構成されたと判断してもよい。
【0038】
以上の方法により縫目データが作成された後、実際に刺繍を行なう場合には、作業者はフラッシュメモリ7を刺繍ミシン10の挿入口11に挿入し、希望の刺繍図形に対応するファイルネームを入力する。これにより、対応する縫目データが読みだされ、制御部の制御の下で刺繍が行なわれる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の刺繍データ処理装置によれば、座標点の入力により単位刺繍形状が構成された時には、それに対する縫目データの作成を座標データの入力処理と並行して自動的に行なうので、入力作業中においても縫目データが次々作成され、縫目データの作成を効率化することができる。また、単位刺繍形状が構成されたことを検出したら自動的に縫目データ作成を開始するので、作業者が縫目データの作成を逐一指示する必要がなくなり、作業が簡略化される。
【0040】
また、請求項2乃至4のいずれかに記載の刺繍データ処理装置によれば、座標データの入力方法に対応して単位刺繍領域が決定されるので、単位刺繍形状が構成されたか否かの判断を正確且つ迅速に行なうことが可能となる。
【0041】
また、請求項5記載の刺繍データ処理装置によれば、作成された縫目データは、座標入力作業中においても順次表示されるので、作業者は作成された縫目データに対応する刺繍図柄を視覚的に把握することができ、作業を正確に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 刺繍データ処理装置及び刺繍ミシンの外観構成を示す斜視図である。
【図2】 刺繍データ処理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る刺繍データ処理を示すフローチャートである。
【図4】 図3に示す縫目データ展開処理を示すフローチャートである。
【図5】 ブロック入力に適した刺繍図形の一例を示す図である。
【図6】 直線ブロック入力の過程を示す図である。
【図7】 輪郭線入力の過程を示す図である。
【図8】 倣い線入力の過程を示す図である。
【符号の説明】
1…刺繍データ処理装置
2…CRTディスプレイ
3…キーボード
4…マウス
5…フロッピディスク装置
6…フラッシュメモリ装置
10…刺繍ミシン

Claims (5)

  1. 刺繍図形を画定する座標データを順次入力するための入力手段と、
    順次入力された前記座標データが、刺繍縫いの単位となる単位刺繍形状を構成することを検出する検出手段と、
    前記検出手段が、前記単位刺繍形状が構成されたことを検出した時に、前記入力手段による座標データの入力と並行して、前記単位刺繍形状に対応する縫目データを自動的に作成する縫目データ作成手段と、を有することを特徴とする刺繍データ処理装置。
  2. 前記単位刺繍形状は、前記座標データにより特定される複数の座標点を連結してできる閉領域であることを特徴とする請求項1記載の刺繍データ処理装置。
  3. 前記単位刺繍形状は、連続して入力された所定数の前記座標データにより形成されるブロックであることを特徴とする請求項1記載の刺繍データ処理装置。
  4. 前記単位刺繍形状は、連続して入力された2つの前記座標データにより特定される座標点を連結してできる線分であることを特徴とする請求項1記載の刺繍データ処理装置。
  5. 縫目データ作成手段により前記単位刺繍形状に対応する縫目データが作成される度に、作成された縫目データに基づいて形成される刺繍図柄を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の刺繍データ処理装置。
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