JP3434075B2 - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

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JP3434075B2
JP3434075B2 JP07274395A JP7274395A JP3434075B2 JP 3434075 B2 JP3434075 B2 JP 3434075B2 JP 07274395 A JP07274395 A JP 07274395A JP 7274395 A JP7274395 A JP 7274395A JP 3434075 B2 JP3434075 B2 JP 3434075B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/10Arrangements for selecting combinations of stitch or pattern data from memory ; Handling data in order to control stitch format, e.g. size, direction, mirror image

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍図形間の縫製順序
が変更可能な刺繍データ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイコンを利用して、精度の
高い刺繍データを短時間で作成することのできる刺繍デ
ータ処理装置が供給されている。この刺繍データ処理装
置は、例えば汎用のパーソナルコンピュータシステム
に、マウスやハードディスク等を接続して構成されてお
り、マウス等を使って図形の輪郭線を入力し、図形の内
部の縫製方法や図形の縫製の糸色をディスプレイ上に現
れるメニューに従って設定することにより、刺繍図形を
入力するようになっている。これら刺繍図形の間の縫製
順序は、最初入力した順になっているが、刺繍データ処
理装置の編集機能によって、刺繍図形の間の縫製順序を
変更できるようにもなっている。
【0003】このような刺繍データ処理装置で作成した
データを家庭用のミシンで縫製する場合、作成したデー
タが複数色の糸で縫製するように作られていると、作業
者は色が切り変わるたびにその色に対応する糸に変更せ
ねばならない。この糸変更の作業は糸のつけかえを手作
業で行わなければならないたいへん面倒な作業である。
例えば図5の様な配置の複数個の刺繍図形が図6(1)
の様な縫製順序で入力されたとする。この刺繍データを
ミシンで縫製する時には、途中の糸変更の回数が6回に
もなってしまう。糸変更の回数をなるべく少なくするよ
うにデータを作成することが求められているのである。
【0004】従来、以上の様な糸変更の回数が多くなる
問題を回避する方法として、特開昭64−37993号
公報や特開平2−45087号公報では、同じ糸コード
の刺繍図形を連続して縫製するように、刺繍図形の縫製
順序を並べかえる案が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、単に同じ糸コードの刺繍図形を連続して縫製す
るように、刺繍図形の縫製順序を並べかえるだけでは、
刺繍図形の上下関係が狂ってしまうという問題があっ
た。例えば図5の刺繍図形を単に同色(同じ糸コード)
のものを連続して縫製するように並べかえると、図6
(2)のような縫製順序となり、本来上にくる模様Dと
下にくる模様Cが入れ代わって、図7に示すような意図
しない図柄になってしまうのである。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、刺繍図形間の上下
関係を判定し、上下関係がないと判定した同じ糸コード
の刺繍図形を連続して縫製するように縫い順を変更する
刺繍データ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の刺繍データ処理装置は、刺繍
縫い目で埋められるべき領域を画定する領域画定データ
とその領域を縫製する糸の種類を規定する糸コードとを
含んだ複数個の刺繍図形と、これら複数個の刺繍図形間
の縫製順序とを持った刺繍データを入力する入力手段
と、前記刺繍図形間の上下関係を判定する上下関係判定
手段と、前記上下関係判定手段によって上下関係がない
と判定した同じ糸コードの刺繍図形を連続して縫製する
ように縫い順を変更する縫い順変更手段とを備えてい
る。
【0008】更に、請求項2記載の刺繍データ処理装置
は、刺繍図形の領域が他の刺繍図形の領域と重なるか否
かに基づき上下関係を判定する上下関係判定手段を備え
ている。
【0009】そして、請求項3記載の刺繍データ処理装
置は、前記刺繍図形のうち同じ糸コードの刺繍図形を一
組の図形群と設定する第一の手段と、設定された図形群
に対して残余の刺繍図形との間の上下関係を判別する第
二の手段と、その上下関係に基づいて前記図形群が設定
できなくなるまで前記第一および第二の手段による処理
を繰り返す第三の手段とを備えた上下関係判定手段と、
その上下関係判定手段による上下関係の判定に従って刺
繍図形の前記縫製順序を変更する縫い順変更手段とを備
えている。
【0010】そして、請求項4記載の刺繍データ処理装
置は、前記図形群の上下関係が下のものは縫い順が前に
なり、上下関係が上のものは縫い順が後ろになるよう縫
い順を変更する縫い順変更手段を備えている。
【0011】そして、請求項5記載の刺繍データ処理装
置は、前記図形群のうち、最も刺繍図形を多く含む図形
群を、優先的に連続して縫製するように縫い順を変更す
る縫い順変更手段を備えている。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1記載の刺
繍データ処理装置においては、入力手段により、刺繍縫
い目で埋められるべき領域を画定する領域画定データと
その領域を縫製する糸の種類を規定する糸コードとを含
んだ複数個の刺繍図形と、これら複数個の刺繍図形間の
縫製順序とを持った前記刺繍データを入力する。上下関
係判定手段は、前記刺繍図形間の上下関係を判定する。
縫い順変更手段は、前記上下関係判定手段によって上下
関係がないと判定した同じ糸コードの刺繍図形を連続し
て縫製するように縫い順を変更する。
【0013】更に、請求項2記載の刺繍データ処理装置
においては、上下関係判定手段は、刺繍図形の領域が他
の刺繍図形の領域と重なるか否かに基づき判定する。
【0014】そして、請求項3記載の刺繍データ処理装
置においては、上下関係判定手段は、第一の手段により
前記刺繍図形のうち同じ糸コードの刺繍図形を一組の図
形群と設定し、第二の手段により設定された図形群に対
して残余の刺繍図形との間の上下関係を判別し、第三の
手段によりその上下関係に基づいて前記図形群が設定で
きなくなるまで前記第一および第二の手段による処理を
繰り返す。その上下関係判定手段による上下関係の判定
に従って、縫い順変更手段は刺繍図形の前記縫製順序を
変更する。
【0015】そして、請求項4記載の刺繍データ処理装
置においては、縫い順変更手段は、図形群の上下関係が
下のものは縫い順が前になり、上下関係が上のものは縫
い順が後ろになるよう縫い順を変更する。
【0016】そして、請求項5記載の刺繍データ処理装
置においては、縫い順変更手段は、前記図形群のうち、
最も刺繍図形を多く含む図形群を、優先的に連続して縫
製するように縫い順を変更する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、パーソナルコンピュータシステ
ム上でマウス等の操作により刺繍図形を入力し、それら
複数個の刺繍図形から一針ごとの針落ち位置(XYの直
交座標系の座標値)で構成された刺繍縫目データを作成
して、フラッシュメモリカードに書き込むことによって
刺繍データを供給する家庭用刺繍ミシンの刺繍データ処
理装置に本発明を適用した場合のものである。
【0018】図1に示すように、刺繍データ処理装置
は、基本的には、文字や画像を表示するCRTディスプ
レイ2と、刺繍図形の座標の入力やメニューの選択を行
うためのキーボード3やマウス4と、刺繍図形を保存し
たり呼び出したりする外部記憶装置5と、縫い順に並ん
だ刺繍図形を展開してできた刺繍縫い目データを不揮発
性のフラッシュメモリからなる着脱可能なメモリカード
7に書き込むフラッシュメモリ装置6と、これらが接続
された制御本体部1とから構成されている。
【0019】また、家庭用刺繍ミシン10は、ミシンベ
ッド上に配置され加工布を保持する刺繍枠を、水平移動
機構により装置固有のXY座標系で示される所定位置に
移動させつつ、縫い針及び釜機構による縫い動作を行う
ことにより、その加工布に所定の図柄の刺繍を施すよう
になっている。
【0020】この場合、前記水平移動機構や針棒など
は、マイクロコンピュータなどから構成される制御装置
により制御されるようになっており、従って、一針毎の
加工布のXY方向の移動量(針落ち位置)を指示する刺
繍縫目データが与えられることにより、制御装置は、刺
繍動作を自動的に実行することが可能となるのである。
また、刺繍縫い目データは糸色コードを含んでおり、制
御装置は糸色コードの変更を確認すると、作業者が糸変
更できるように縫い動作を停止するようになっている。
また、刺繍ミシンにはフラッシュメモリ装置11が設け
られ、メモリカード7により、外部から刺繍データが与
えられるように構成されている。本実施例に係わる刺繍
データ処理装置は、このような刺繍データを作成する機
能を有するものである。
【0021】次に、刺繍データ処理装置の制御系は、図
2のブロック図に示すように構成されている。前記制御
本体部1に制御装置CDが内蔵され、この制御装置CD
の入出力インターフェース22には、 CRTディスプ
レイ2と、キーボード3と、マウス4と、外部記憶装置
5と、フラッシュメモリ装置6とがそれぞれ接続されて
いる。
【0022】制御装置CDは、CPU20と、このCP
U20にデータバスなどのバス23を介して接続された
入出力インターフェース22と、ROM21およびRA
M30から構成されている。ROM21には、後述の刺
繍図形間縫い順決定処理の制御プログラムが格納されて
いる。
【0023】次に、刺繍データ処理装置の制御装置CD
で行なわれる刺繍データ作成制御の刺繍図形間縫い順決
定処理ルーチンについて、図3のフローチャートに基い
て説明する。
【0024】但し、この実施例における刺繍図形データ
は、図5に示すように、AからHのような刺繍図形の輪
郭線(領域画定データ)とその内部の縫製方法(サテン
ステッチやタタミステッチ等のステッチの種類や縫い目
の方向や糸密度等)と内部領域の糸色の属性とを持った
ものであり、この制御が開始される前段階として、図6
(1)に示すような縫製順序でRAM30に格納されて
いる。これら刺繍図形データは、作業者がマウス等を使
って直接座標や属性を入力したものであってもよいし、
外部記憶装置5から読み込まれたデータであっても良
い。
【0025】キーボード3が操作されると、この制御が
開始され、先ず、グループわけ及びグループ間縫い順決
定処理(図4参照)が実行される(S1)。
【0026】この制御が開始されると、先ず刺繍図形間
の上下関係が調べられ、上下関係表が作られる(S1
1)。ここでは、刺繍図形の領域の間に重なりがあるか
否かが判定され、あると判定された場合に、入力時の刺
繍図形間の縫い順が前か後かが調べられ、前になる方が
下、後になる方が上と判定されるのである。
【0027】領域の間に重なりがあるか否かは次の様に
して判定することができる。まず、2つの領域の間に重
なりがある場合は、 (1)領域の一部が重なっている。 (2)1つの領域がもう一方の領域に包含されている。 という2つの状態に分けることができる。
【0028】このとき、(1)の状態が成り立っている
か否かの判定は、領域画定データである輪郭線の方程式
が共通解(交点)を持つか否かが調べられ判定される。
例えば、図10(1)に示す様に、刺繍図形Eの輪郭線
は線分L1からL7で構成され、刺繍図形Fの輪郭線は
線分L11からL14で構成されている。これらの線分
の間に交点a,bが存在するので、刺繍図形EとFとは
重なりがあると判定されるのである。
【0029】さらに、2つの領域の輪郭線の方程式が交
点を持たないと判明した場合、2つの領域は完全に離れ
ているか、それとも1つの領域がもう1の領域に包含さ
れているかどちらかである。その輪郭線上の1点から外
側に向かって半直線を作り、もう一方の輪郭線との交点
を求めると、半直線をどの方向に引こうが、一方が内部
に含まれていれば交点の数はかならず奇数個になり、2
つの領域が離れていれば交点の数はかならず偶数個にな
る。従って、このような交点を求め、その数が偶数であ
るか奇数であるかを判定することにより、領域がもう一
方の領域に包含されているか否かを判定することができ
る。例えば、図10(2)に示す様に、刺繍図形Eの輪
郭線は線分L1からL7で構成され、刺繍図形Gの輪郭
線は円周L20で構成されている。このとき線分L1か
らL7と円周L20との間には交点がない。円周L20
上の1点cを取り、そこから点線に示すような点cを片
端とする半直線をひくと、その半直線と刺繍図形Fの輪
郭線との間に1個の交点dが存在することが判明し、交
点の数は奇数個なので刺繍図形GはFに包含される。し
たがって刺繍図形GとFとは重なりがあると判定される
のである。
【0030】また、図6(1)のように記憶されている
入力直後の縫い順を調べると、刺繍図形E−>F−>G
の縫製順序になっているので、このときの刺繍図形間の
上下の位置は、刺繍図形Eは一番下、刺繍図形Fは真ん
中、刺繍図形Gは一番上と判定されるのである。
【0031】すべての刺繍図形に対して上記ステップS
11の判定を行うと、図8(1)のように、それぞれの
間には上下関係が無い4系統の上下関係が検出される。
1系統目はA<B(AはBより下)、2系統目はC<
D、3系統目はE<F<G、4系統目はどれとも上下関
係がないHである。これらの上下関係表がRAM30に
記憶されるのである。
【0032】次に、縫い順リストに入れた刺繍図形以外
の刺繍図形に対し、同色(同じ糸コード)でかつ上下関
係がない刺繍図形を1個のグループにするようにグルー
プ分けがされる(S12)。各刺繍図形に対し、その図
形と同じ色が指定されている図形で上下関係がないもの
(上下関係があるかないかは図8(1)の上下関係表を
たどることによりわかる)が1つのグループになるので
ある。最初は、縫い順リストには要素がなく、図9
(1)に示すように、黒色の刺繍図形のグループ、赤色
の刺繍図形のグループ、緑色の刺繍図形のグループの間
には上下関係がないので、3つのグループが作成され
る。
【0033】次に、最も刺繍図形の数が多いグループが
縫い順リストに挿入される(S13)。例では、黒色グ
ループが最も数が多い(4個)ので、黒色グループが縫
い順リストに挿入される(図9(2)の縫い順リスト参
照)。
【0034】次に、グループの数が1個か否か判定さ
れ、グループの数が1個でない場合(S14:No)、
縫い順リストに入れたグループを1個の刺繍図形に置き
換えて、刺繍図形の上下関係を調べて前記上下関係表が
作り直される(S15)。このとき、刺繍図形A,D,
E,Hは1つのグループになり、そのうちのどれか1つ
が持つ上下関係は他のものにも反映されるのである。従
って図8(2)のように上下関係表が作り直される。
【0035】その後、再びステップS12に戻る。縫い
順リストには刺繍図形A,D,E,Hが入っているの
で、それ以外の刺繍図形に対して図8(2)の上下関係
表を使って、グループ分けを行うと、図9(2)グルー
プ表のように3つのグループが作成される。緑色の刺繍
図形の間には上下関係がないので1つのグループになる
が、赤色の刺繍図形の間には、図8(2)の上下関係表
により上下関係が検出されるので、2つのグループに分
けられるのである。
【0036】次に、再びステップS13に進み、最も刺
繍図形の数が多いグループである緑色グループが、縫い
順リストに挿入される。緑色グループは図8(2)でわ
かるように、黒色グループとはグループの位置関係では
上にくるので、縫い順リストでは黒色グループの後ろに
挿入される(図9(3)の縫い順リスト参照)。
【0037】次に、ステップS15で縫い順リストに入
れた緑色グループを1個の刺繍図形に置き換えて、刺繍
図形の上下関係を調べて図8(3)の様な上下関係の表
が作成され、再びステップ12に戻る。
【0038】以後ステップS12からステップS15ま
での繰り返しによって、ステップS12では、図9
(3)〜(5)の様なグループ表が作成され、ステップ
S13で2つの赤色グループが図9(4)と図9(5)
のように縫い順リストに挿入され、ステップS14で
は、グループ数が1個になったか判定され、ステップS
15では、図8(4)〜(5)の様な表が作成される。
【0039】ステップS14でグループの数が1個と判
定された場合(S14:Yes)、この制御を終了し
て、図3の刺繍図形間縫い順決定処理のステップS2に
リターンする。
【0040】以上のステップにより、刺繍図形のグルー
プ分けとグループ間の縫い順が決定され、縫い順リスト
に記憶される。
【0041】その後、グループ内の刺繍図形の間の縫い
順を決定する(S2)。ここでは、グループ内の縫い順
を、元の縫い順を間接的に保つように決めてよいし、刺
繍図形間の渡り糸の距離がなるべく少なくなるよう決め
てもよい。
【0042】そして、この制御を終了して、メインルー
チンにリターンする。
【0043】以上の刺繍図形間縫い順決定処理によっ
て、例えば、図6(1)に示すような縫い順の刺繍図形
に対しては、図6(3)に示すように刺繍図形間の縫い
順が変更され、刺繍図形間の上下関係を崩さずに糸変更
の回数を少なくすることが可能となるのである。
【0044】上記実施例においては、キーボード3とマ
ウス4と外部記憶装置5が入力手段に相当し、図4のフ
ローチャートのステップS11とステップS12とステ
ップS14とステップS15が上下関係判定手段に相当
し、ステップS13が縫い順変更手段に相当する。ま
た、上記実施例における黒色グループや緑色グループや
赤色グループや赤色グループ1や赤色グループ2が図形
群に相当する。また、ステップS12は、請求項3記載
の第一の手段に相当し、ステップS15は第二の手段に
相当し、ステップS12〜S15の間の繰り返しの処理
が第三の手段に相当する。
【0045】本実施例ではステップS13で、最も刺繍
図形の多いグループからまとめるようにしているが、こ
れによって糸変更の回数を効果的に減らすことができ
る。もしこのようなことを考えずグループをまとめよう
とすると、例えば図11に示すように、図11(2)
で、最初に赤色グループをまとめ、次に図11(3)で
黒色グループをまとめると、図11(6)のように、途
中の糸変更の回数が増える事態が発生する。1つのグル
ープとしてなるべく多くまとめられるグループからまと
めることにより、糸変更の回数を効果的に減らすことが
できるのである。
【0046】尚、上記実施例では、上下関係のありなし
の判定を刺繍図形の輪郭線の交差の判定によって行って
いたが、これを刺繍図形を含むXY軸に平行な長方形の
重なりの判定に置き換えてもよい。この場合、長方形ど
うしの重なりの判定は長方形の4頂点が相手の長方形の
内部に入っていないかを調べることによって簡単に行え
るため、輪郭線の交差の判定よりも判定処理が早くでき
るという長所がある。一方、このときには重なりの判定
が荒くなる(輪郭線で囲まれた領域が実際に重なってい
なくても、長方形を取ると重なる場合がある)ので、1
つのグループにまとめっれる刺繍図形の数が少なくな
り、結果的に糸変更の回数は多くなる。
【0047】また、上記実施例では、領域画定データと
して輪郭線を例にとったが、領域画定データは、細長い
領域を千鳥縫いにするための、芯線に太さを持ったデー
タであってもよい。この場合は、ステップS11におけ
る処理で、芯線に太さを付けた領域の輪郭線をもとめる
ようにすれば良い。また、領域画定データは、走り縫い
にするための、芯線のみのデータであってもよい。この
場合は、ステップS11における処理で、輪郭線と輪郭
線の間の交差および包含の判定を、芯線と輪郭線の間の
交差および包含の判定や、芯線と芯線の間の交差の判定
に置き換えれば良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の刺繍データ処理装置によれば、刺繍縫い目
で埋められるべき領域を画定する領域画定データとその
領域を縫製する糸の種類を規定する糸コードとを含んだ
複数個の刺繍図形と、これら複数個の刺繍図形間の縫製
順序とを持った刺繍データを入力し、繍図形間の上下関
係を判定し、上下関係がないと判定した同じ糸コードの
刺繍図形を連続して縫製するように縫い順を変更するよ
うにしたので、縫製する時に刺繍図形間の上下関係が崩
れず、糸変更の回数が少なくて済むような刺繍データを
作成することができる。
【0049】また、請求項2記載の刺繍データ処理装置
によれば、前記上下関係は、刺繍図形の領域が他の刺繍
図形の領域と重なるか否かに基づき判定するようにした
ので、刺繍図形が形成する模様の上下関係をより正確に
判定することができる。
【0050】更に、請求項3記載の刺繍データ処理装置
によれば、前記上下関係判定手段は、前記刺繍図形のう
ち同じ糸コードの刺繍図形を一組の図形群と設定する第
一の手段と、設定された図形群に対して残余の刺繍図形
との間の上下関係を判別する第二の手段と、その上下関
係に基づいて前記図形群が設定できなくなるまで前記第
一および第二の手段による処理を繰り返す第三の手段と
を備え、その上下関係判定手段による上下関係の判定に
従って、前記縫い順変更手段は刺繍図形の前記縫製順序
を変更するので、糸変更の回数が少なくて済むような刺
繍データを作成することができる。
【0051】そして、請求項4記載の刺繍データ処理装
置によれば、図形群の上下関係が下のものは縫い順が前
になり、上下関係が上のものは縫い順が後ろになるよう
縫い順を変更するので、縫製する時に刺繍図形間の上下
関係が崩れないような刺繍データを作成することができ
る。
【0052】そして、請求項5記載の刺繍データ処理装
置によれば、図形群のうち、最も刺繍図形を多く含む図
形群を、優先的に連続して縫製するように縫い順を変更
するので、糸変更の回数を効果的に減らすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は刺繍データ処理装置の斜視図である。
【図2】図2は刺繍データ処理装置の制御系のブロック
図である。
【図3】図3は刺繍図形間縫い順決定処理のフローチャ
ートである。
【図4】図4はグループ分け及びグループ間縫い順決定
処理のフローチャートである。
【図5】図5は刺繍図形の領域を示す図である。
【図6】図6(1)は刺繍図形の入力直後の縫い順を示
す図である。図6(2)は同じ糸コードの刺繍図形を連
続して縫製するように並び換えた場合の縫い順を示す図
である。図6(3)は刺繍図形の上下関係を考慮して並
び換えた場合の縫い順を示す図である。
【図7】図7は同じ糸コードの刺繍図形を連続して縫製
するように並び換えた場合の刺繍図形の領域を示す図で
ある。
【図8】図8はグループ化の手順に従って刺繍図形の上
下関係の変化を示す図である。
【図9】図9は刺繍図形のグループ表と縫い順リストの
変化を示す図である。
【図10】図10は刺繍図形の重なり判定方法を説明す
る図である。
【図11】図11は最も刺繍図形を多く含むグループを
優先的に連続して縫製するように縫い順を変更すること
の長所を説明する図である。
【符号の説明】
3 キーボード 4 マウス 5 外部記憶装置 20 CPU 21 ROM 30 RAM
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布に対して所定の図形の刺繍を形成
    するミシンにおける、前記刺繍の形成に必要な刺繍デー
    タを作成する装置であって、 刺繍縫い目で埋められるべき領域を画定する領域画定デ
    ータとその領域を縫製する糸の種類を規定する糸コード
    とを含んだ複数個の刺繍図形と、これら複数個の刺繍図
    形間の縫製順序とを持った前記刺繍データを入力する入
    力手段と、 前記刺繍図形間の上下関係を判定する上下関係判定手段
    と、 前記上下関係判定手段によって上下関係がないと判定し
    た同じ糸コードの刺繍図形を連続して縫製するように縫
    い順を変更する縫い順変更手段とを備えたことを特徴と
    する刺繍データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記上下関係判定手段は、刺繍図形の領
    域が他の刺繍図形の領域と重なるか否かに基づき判定す
    ることを特徴とする請求項1記載の刺繍データ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記上下関係判定手段は、前記刺繍図形
    のうち同じ糸コードの刺繍図形を一組の図形群と設定す
    る第一の手段と、設定された図形群に対して残余の刺繍
    図形との間の上下関係を判別する第二の手段と、その上
    下関係に基づいて前記図形群が設定できなくなるまで前
    記第一および第二の手段による処理を繰り返す第三の手
    段とを備え、その上下関係判定手段による上下関係の判
    定に従って、前記縫い順変更手段は刺繍図形の前記縫製
    順序を変更することを特徴とする請求項1記載の刺繍デ
    ータ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記縫い順変更手段は、図形群の上下関
    係が下のものは縫い順が前になり、上下関係が上のもの
    は縫い順が後ろになるよう縫い順を変更することを特徴
    とする請求項3記載の刺繍データ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記縫い順変更手段は、前記図形群のう
    ち、最も刺繍図形を多く含む図形群を、優先的に連続し
    て縫製するように縫い順を変更することを特徴とする請
    求項3記載の刺繍データ処理装置。
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