JPH06254270A - 刺繍ミシン並びに刺繍ミシンに用いられる記憶媒体 - Google Patents

刺繍ミシン並びに刺繍ミシンに用いられる記憶媒体

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JPH06254270A
JPH06254270A JP5039675A JP3967593A JPH06254270A JP H06254270 A JPH06254270 A JP H06254270A JP 5039675 A JP5039675 A JP 5039675A JP 3967593 A JP3967593 A JP 3967593A JP H06254270 A JPH06254270 A JP H06254270A
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JP
Japan
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thread
color
embroidery
embroidered
sewing machine
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Application number
JP5039675A
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English (en)
Inventor
Tomoyo Fujimura
知代 藤村
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Priority to US08/199,750 priority patent/US5481992A/en
Priority to GB9403908A priority patent/GB2275694B/en
Publication of JPH06254270A publication Critical patent/JPH06254270A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 選択された刺繍模様を、表現力豊かに、イメ
ージ通りに効率よく刺繍する。 【構成】 CPU32によってミシンモータ38や刺繍
枠駆動装置20を制御するための刺繍データは内部RO
M34等の記憶媒体に記憶されている。この刺繍データ
には、刺繍に使用する糸の量設定する糸密度があり、既
に刺繍された糸の上に刺繍する混色ブロックの糸密度デ
ータは、下になる糸を上の糸間から見えるように薄いも
のに予め設定されており、2色の糸によって新たな色合
いが生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物と縫針とを相
対移動させて、予め設定された縫製領域に模様を刺繍す
る刺繍ミシン並びに刺繍ミシンに用いられる記憶媒体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の刺繍ミシンにおいては、刺繍され
る模様の縫製のための刺繍データと選択表示のための表
示データとがROMカード(記憶媒体)に記憶されてお
り、そして、そのROMカードが刺繍ミシンに装着され
ると、その表示データが刺繍ミシンに読み込まれて模様
を選択可能になるように構成されている。また、模様が
選択されると、その模様の刺繍データが刺繍ミシンに読
み込まれた後に、その模様が縫製されるように構成され
ている。
【0003】そして、このような従来のミシンにおいて
は、特開平4−30892号公報に示すように、1つの
模様の縫製領域を複数の領域に分割し、それらの複数の
各領域を異なる色の糸で配色して縫製することにより多
彩な模様を刺繍するようにしている。また、この模様で
の領域の配色は、その配色数を多くすると、糸替えの手
間が増して作業効率が低下するので、最大5色程度に制
限されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ミシンにおいて最大5色の糸を用いる場合、布自体の色
を含めても6色しか、模様に用いることが想定されてい
ないために、模様の表現力が乏しかった。また、7色以
上の色を必要とする模様を5色に変更して刺繍すると、
模様のイメージが変わってしまうという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、色の異なる複数の糸で所定領域
を刺繍することによって、それら各糸の単色でその所定
領域を刺繍したときの色合いと異なる色合いを生じさせ
て、模様の所定領域の配色が豊富で、イメージに近い模
様を刺繍可能な刺繍ミシン並びに刺繍ミシンに用いられ
る記憶媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の刺繍ミシンは、上下駆動され
る縫針とこの縫針と協働する針糸捕捉器とを含む縫目形
成手段と、縫針及び針糸捕捉器と縫製される被加工物と
を前後左右方向に相対移動する相対移動手段とを備え、
被加工物上の縫製領域に模様を刺繍する刺繍ミシンであ
って、模様の縫製領域中の所定領域を色の異なる複数の
糸どうしが混在するように刺繍して、所定領域の色合い
を各糸の単色の色合いと異なる色合いにするように、縫
目形成手段及び相対移動手段を制御する制御手段を備え
ている。
【0007】また、請求項2記載の刺繍ミシンは、予め
指定された第1指定色の糸を用いて所定領域が刺繍され
た後に、第1指定色とは異なる第2指定色の糸を用いて
所定領域を再刺繍して、第2指定色の糸間から第1指定
色の糸が可視可能となるように、縫目形成手段及び相対
移動手段を制御する制御手段を備えている。
【0008】更に、請求項3記載に刺繍ミシンは、所定
領域を刺繍するために用いる第1指定色の糸量より少な
い糸量で第2指定色の糸を用いて所定領域を刺繍するよ
うに、縫目形成手段及び相対移動手段を制御する制御手
段を備えている。
【0009】そして、請求項4記載の刺繍ミシンに用い
られる記憶媒体は、上下駆動される縫針とこの縫針と協
働する針糸捕捉器とを含む縫目形成手段と、縫針及び針
糸捕捉器と縫製される被加工物とを前後左右方向に相対
移動する相対移動手段と、縫目形成手段及び相対移動手
段を制御する制御手段とを備え、被加工物上の縫製領域
に模様を刺繍する刺繍ミシンに用いられるものであっ
て、模様の縫製領域中の所定領域を色の異なる複数の糸
どうしが混在するように刺繍して、所定領域の色合いを
各糸の単色の色合いと異なる色合いにするように、制御
手段が縫目形成手段及び相対移動手段を制御するための
データを記憶している。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1記載の刺
繍ミシンにおいては、制御手段は、模様の縫製領域中の
所定領域を色の異なる複数の糸どうしが混在するように
縫目形成手段及び相対移動手段を制御して、所定領域の
色合いを各糸の単色の色合いと異なる色合いにする。
【0011】また、請求項2記載の刺繍ミシンにおいて
は、制御手段は、予め指定された第1指定色の糸を用い
て所定領域が刺繍された後に、第1指定色とは異なる第
2指定色の糸を用いて所定領域を再刺繍するように、縫
目形成手段及び相対移動手段を制御して、第2指定色の
糸間から第1指定色の糸が可視可能となる。
【0012】更に、請求項3記載の刺繍ミシンにおいて
は、制御手段は、所定領域を刺繍するために用いる第1
指定色の糸量より少ない糸量で第2指定色の糸を用いて
所定領域を刺繍するように、縫目形成手段及び相対移動
手段を制御する。
【0013】そして、請求項4記載の刺繍ミシンに用い
られる記憶媒体においては、その記憶しているデータに
基づいて、制御手段が模様の縫製領域中の所定領域を色
の異なる複数の糸どうしが混在するように、縫目形成手
段及び相対移動手段を制御して、所定領域の色合いを各
糸の単色の色合いと異なる色合いにする。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0015】本発明の制御装置について説明する。
【0016】制御装置の主体は、演算装置のCPU3
2、内部記憶装置の内部ROM34及び、内部RAM3
6から構成されている。この内部ROM34には、刺繍
模様の表示データ及び刺繍データや、縫製及び表示のた
めのプログラムを記憶している記憶領域が設けられてい
る。内部RAM36には、処理時に生じたデータを一時
的に記憶する記憶領域が設けられている。
【0017】また、CPU32は、カードやカセット状
の外部記憶装置の外部ROM40や外部RAM42(図
2の点線参照)から刺繍データを読み込み、その刺繍デ
ータを内部RAM36に記憶するように構成されてお
り、内部ROM34の刺繍データとあわせて、外部RO
M40や外部RAM42の刺繍データを刺繍に用いれる
ように構成されている。以下、刺繍データを記憶してい
る内部ROM34、外部ROM40、外部RAM42を
総称して記憶媒体と称する。
【0018】このCPU32は、表示データに基づいて
アーム部の前面に設けられている液晶ディスプレー24
に模様を表示し、更に、その液晶ディスプレー24の前
面に配置されたタッチパネル26が押接されることによ
って、表示されている刺繍模様のうちどの刺繍模様が選
択されたかを検出可能するように構成されている。CP
U32は、刺繍データに基づいて、アーム部の先端の縫
針及びベッド部の針糸捕捉器などを駆動するミシンモー
タ38と、加工布を縫針及び針糸捕捉器に対して相対移
動する刺繍枠駆動装置20とを制御するように構成され
ている。
【0019】CPU32は、アーム部に配置されたS/
Sスイッチ22が押されると、内部RAM36の刺繍デ
ータに基づいて刺繍の指令を開始し、刺繍データのうち
色替えデータを読み込むことによって、ミシンを自動的
に停止させ、色替えのための指示を液晶ディスプレー2
4に表示するように構成されている。そして、CPU3
2は、刺繍データのうちの終了データを読み出すと、刺
繍を終了するように構成されている。更に、CPU32
は、刺繍ミシンの電源が作業者によって投入されると、
CPU32は記憶媒体に記憶されている所定のプログラ
ムを読み出し、図3及び図4に示すフローチャートの制
御を行うように構成されている。
【0020】また、記憶媒体に記憶されている刺繍デー
タには、糸の集まり方を、即ち、刺繍に用いる糸の量を
表わす糸密度データがあり、刺繍模様を複数に分割した
各ブロック毎に予め設定されている。糸密度は1mmの
幅に交差する糸の本数によって決定されている。更に、
刺繍データには、各ブロックの刺繍が他のブロックの刺
繍の上に来るか否かを表わす上データがにあり、そのブ
ロックの糸が他のブロックの糸と混在するか否かが予め
設定されている。
【0021】次に、図1に示す三角模様50を、黄色・
青色・赤色の3種類の糸を用いて、加工布の色以外に黄
色・緑色・青色・紫色・赤色・赤みかかったオレンジ色
の6色で刺繍する動作に付いて説明する。
【0022】尚、この三角模様50を色別に3つの色別
領域50A〜50C(図6参照)に分割し、更に、その
色別領域50A〜50Cをそれぞれ3つのブロックに分
割して以下説明する。加工布上に刺繍するブロック(単
色ブロックと以下称す)の糸密度データは、1mmの幅
に4本の糸が交差する糸密度(通常密度と以下称す)で
あり、下側になる加工布が刺繍に用いられる糸によって
可視不可能に覆われるように設定されている。既に刺繍
された糸の上に刺繍するブロック(混色ブロックと以下
称す)の糸密度データは、1mmの幅に2本の糸が交差
する糸密度(可視密度と以下称す)であり、下側になる
糸を上側になる糸間から可視可能なように予め設定され
ている。
【0023】まず、液晶ディスプレー24には図5に示
すように、刺繍する模様を選択するために初期画面が表
示される。この初期画面の下段には、5つの幾何学模様
50〜58が横一列に表示され、その上段には、他の模
様の一群を表示するための前ページキー60・後ページ
キー62と、記憶されている模様の種類を一覧するため
の一覧キー64とが表示される(S1)。
【0024】この初期画面で、刺繍すべき三角模様50
の表示部分が作業者によって押接されて、三角模様50
の選択が検出されると(S2,Yes)、その三角模様
50の刺繍データが記憶媒体から内部RAM36に記憶
される。
【0025】その三角模様50において初めに刺繍され
る色別領域50A(50a,50ab,50ac)は、
1番始めに刺繍される領域であり、糸密度の変更は行わ
れないので(S3,No)、続いて、三角模様50の色
別の色別領域50A〜50C(図6参照、色別画面と以
下称す)が左から順番に3つ表示され、三角模様50を
刺繍する順番が示される(S8)。
【0026】そして、黄色の糸が上糸として縫針に設定
された後に、S/Sスイッチ22が作業者によって押さ
れると(S9,Yes)、刺繍を開始する指示が検出さ
れて、加工布上の1番目の色別領域50Aが通常密度で
黄色の糸を用いて刺繍される(S18)。従って、色別
領域50A(50a,50ab,50ac)は、1つの
単色ブロックから構成されている。その後、色替えデー
タが読み込まれると(S19,Yes)、この黄色い糸
を用いて刺繍される色別領域50Aの刺繍が完成したこ
とと、色替えの必要があることとが検出される。そし
て、刺繍枠駆動装置20及びミシンモータ38が自動的
に停止され、糸替え作業が可能となる。
【0027】次に、2番目に刺繍される色別領域50B
(50b,50ab,50bc)において、既に黄色の
糸を用いて縫製されたブロックの上に重ね縫いをする混
色ブロック50abがあることが検出される(S3,Y
es)。そして、図6に示すように、3つの色別領域5
0A〜50Cが表示されている色別画面の上段に、糸密
度を設定するための密度キー66が表示され(S4)、
重ね縫いをされるブロックの糸密度を変更可能であるこ
とが表示される。尚、糸密度の変更については後述す
る。
【0028】この色別画面で、黄色の糸から青色の糸に
上糸が作業者によって交換された後に、S/Sスイッチ
22が作業者によって押されると(S5,No、S7,
Yes)、2番目の色別領域50Bのうちまず、混色ブ
ロック50abが可視密度で青色の糸を用いて黄色の糸
の上に刺繍され、続いて、加工布上の単色ブロック50
b,50bcが通常密度で刺繍される(S18)。この
縫製の際、混色ブロック50abでの青色の糸の縫目
は、下側になる黄色の糸の縫目と同一方向に形成され
る。従って、色別領域50Bは、1つの混色ブロック
(50ab)と1つの単色ブロック(50b、50b
c)とから構成されている。
【0029】色替えデータが読み込まれると(S19,
Yes)、青色の糸を用いて刺繍される色別領域50B
の刺繍が完成したことと、色替えの必要があることとが
検出される。そして、刺繍枠駆動装置20及びミシンモ
ータ38が停止され、糸替え作業が可能となる。その結
果、黄色の糸の上に形成された混色ブロック50abに
は、黄色の糸と青色の糸とが混在しており、この混色ブ
ロック50abの色合いは、黄色と青色とを合わせた緑
色になり、単色ブロック50b,50bcの色合いは青
色となる。従って、単色ブロック50a,50acの黄
色をあわせて、黄色と青色との2種類の糸から黄色と青
色と緑色との3種類の色合いが生じている。
【0030】次に、3番目に刺繍される色別領域50C
(50c,50ac,50bc)において、既に黄色の
糸及び青色の糸で縫製されたブロックに重ね縫いをされ
る混色ブロック50ac,50bcがあることが検出さ
れる(S3,Yes)。そして、密度キー66及び色別
領域50A〜50Cが色別画面に表示される(S4)。
そして、密度キー66の表示部分が作業者により押され
ると(S5,Yes)、3番目の色別領域50Cの混色
ブロック50ac或は50bcの糸密度の変更が検出さ
れて、図7に示す混色画面に切り替えられ、その画面の
下段に3番めの色別領域50Cの2つの混色ブロック5
0ac,50bcと全部キー72とが表示され、糸密度
の変更部分が選択可能になる(S6)。
【0031】今回、赤色の糸と黄色の糸とが混在する混
在ブロック50acで赤みおおびたオレンジ色を表わす
ために、赤色を多くする場合について説明する。まず、
2つの混色ブロック50ac,50bcのうち右側の混
色ブロック50acの表示部分が押されると(S10,
No、S11,No、S12,Yes)、右側の混色ブ
ロック50acの糸密度を基準の可視密度から変更する
ことが検出される。
【0032】続いて、図8に示す調節画面に切り替えら
れ、その画面の下段に調節キー70が表示され(S1
3)、その混色ブロック50acの糸密度が基準の可視
密度から濃くも薄くも変更可能になる。そして、濃い方
(右側)の1が押されて糸密度データが可視密度から一
段階濃く変更される(S14,Yes、S17)。
【0033】そして、青色の糸から赤色の糸に上糸が作
業者によって交換されるされた後に、S/Sスイッチ2
2が押されると(S15,No、S16,Yes)、色
別領域50A〜50C及び密度キー66が色別画面に表
示されて(S20)、3番目の色別領域50Cの刺繍が
開始される。
【0034】まず、3番目の色別領域50Cのうち、黄
色の糸上の混色ブロック50acが基準の可視密度より
一段階濃い糸密度で赤色の糸を用いて刺繍され、続い
て、加工布上の単色ブロック50cが通常密度で赤色の
糸を用いて刺繍された後に、青色の糸の上の混色ブロッ
ク50bcが基準の可視密度で赤色の糸を用いて刺繍さ
れる(S18)。この縫製の際、混色ブロック50a
c,50bcでの赤色の糸の縫目は、下側になる黄色の
糸及び青色の糸の縫目と同一方向に形成される。従っ
て、色別領域50Cは、2つの混色ブロック(50a
c)及び(50bc)と、1つの単色ブロック(50
c)とから構成される。
【0035】そして、終了データが読み込まれると(S
19,Yes)、赤色の糸を用いて刺繍される色別領域
50Cの刺繍が完成したことが検出され、刺繍枠駆動装
置20及びミシンモータ38が停止される。その結果、
黄色の糸の上に形成された混色ブロック50acには、
黄色の糸と赤色の糸とが混在しており、この混色ブロッ
ク50acの色合いは、黄色と赤色とを合わせた赤みか
かったオレンジ色になり、青色の糸の上に形成された混
色ブロック50bcには、青色の糸と赤色の糸とが混在
しており、この混色ブロック50bcの色合いは、青色
と赤色とを合わせた紫色になる。以上、説明したような
三角模様50の各ブロックを刺繍するためのデータを図
9に示す。
【0036】よって、三角模様50は、黄色・青色・赤
色の3種類の糸を用いて、黄色・緑色・青色・紫色・赤
色・赤みかかったオレンジ色の6色で刺繍されており、
模様の配色が3色分増している。また、3種類の糸を用
いて6種類の色を表わしているので、糸を3回分交換す
る手間が低減されている。
【0037】このように、糸密度を自在に変更できるの
で、重ね縫いをされる混色ブロックの色合いを、単にオ
レンジ色でなく赤みかかったオレンジ色というように多
様に変更でき、模様の表現に自由度が増す。また、上側
になる糸の糸密度を滑らかに増していくように重ね縫い
をすれば、色が徐々に変化するグラデーション模様の刺
繍が従来のように初めの色と、最終色と、それらの中間
色の多種類の糸を用いることなく、わずか2種類(初め
の色と、最終色)の糸で行え、糸交換の手間が大幅に低
減されている。
【0038】2種類の糸を同一ブロックに混在させる
と、先に刺繍した方の糸の色が、後から可視密度で刺繍
した糸の色より明確に模様で表われるので、明確化した
い色の方を後から縫った方が効果的である。
【0039】尚、図3及び図4に示すフローチャートに
よれば、複数の混色ブロックが1つの色別領域にある場
合に、1度に複数の混色ブロックの糸密度を設定可能に
なるがその説明は省略する。
【0040】本発明は、本実施例に限定されることなく
種々の変形例が考えられる。
【0041】本実施例においては、刺繍模様を分割して
刺繍するブロック毎に糸密度データを設定しているが、
加工布の移動量を用いて表わす一針データから構成され
る刺繍データの場合、ジグザグ縫いの回数を設定するこ
とによって糸密度を定義しても良い。また、一針データ
の場合、縫目を逆方向に形成していく回数を増減するこ
とによっても、糸密度を変更することは可能である。そ
して、一針データの場合、別の糸の上側の重ね縫いに用
いられる糸の縫目を不連続に形成するようにしても良
い。
【0042】本実施例においては、混色ブロックにおい
て2種類の糸を混在させたが、3種類(3色)以上であ
っても良く。同一部分に黄色・青色・赤色の3種類の糸
を混在させた場合、その混在ブロックの明度は下がり、
その色相は灰色になるので、その灰色を刺繍の輪郭とし
て利用をしても良い。
【0043】更に、本実施例においては、黄色・青色・
赤色の3種類の糸を用いて、黄色・緑色・青色・紫色・
赤色・オレンジ色の6色で刺繍されているが、一般に3
原色と言われる、イエロー・マゼンタ・シアンの3種類
の糸を用いて、イエローとマゼンタから黄色の、マゼン
タとシアンから青色の、イエローとシアンから緑色の色
合いを生じても良く。更に、組み合わせる糸密度を任意
に設定して、その他の色を生じさせても良い。
【0044】また、糸の色に予め番号を付けておき、糸
の明度・彩度・色相・色度などの物理量に基づいて、種
類の異なる糸の組み合せによって生じる色の表や公式を
作成すれば、イメージにあった色を正確に生じることが
できると共に、作業効率が向上する。更に、複数の糸の
各糸密度に基づく、糸の混在の割合を表わす表を作成し
ても、色の再現性が増す。その色の混在を表わすために
カラー画面のモニターを用いれば、その色を容易に生じ
させることができる。
【0045】手持ちの糸の自体色よりも明るい感じの模
様、即ち、糸自体の明度より一層明度の高い模様を刺繍
したい場合、予め刺繍模様の下側を白色の糸で縫った後
に、その上から手持ちの糸で重ね縫いをすれば、手持ち
糸の色を用いて単色で模様を縫った場合よりも明度を高
くすることができる。手袋・花・雲・動物・鳥など柔ら
かい感じや丸みのある模様、即ち、彩度が低い模様を刺
繍したい場合、似かよった色(同色相)の糸を複数用い
れば、色合いをあまり変えずに彩度を微小に下げること
ができるので、よりリアルな刺繍を形成可能である。
【0046】本実施例においては、重ね縫いに用いる糸
の縫目を下側になる糸の縫目と同一方向に形成したが、
その縫目を別方向に形成する場合、後から重ね縫いに用
いる糸の色が強調される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の刺繍ミシン並びに刺繍ミシンに用いられる記憶媒
体によれば、色の異なる複数の糸を混在するように所定
領域を刺繍することによって、それら各糸の単色でその
所定領域を刺繍したときの色合いと異なる色合いを生じ
させているので、模様の所定領域の配色が豊富で、イメ
ージに近い模様を刺繍可能になる。また、糸の種類数よ
りも多くの色合いを生じることができ、糸替えの手間が
低減されており、刺繍の作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を具体化したの刺繍ミシンを用い
て形成された刺繍を示す図である。
【図2】図2は前記刺繍ミシンの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図3は前記刺繍ミシンにおける刺繍のフローチ
ャートである。
【図4】図4は前記図3のフローチャートの続きのフロ
ーチャートである。
【図5】図5は前記刺繍ミシンにおける模様の選択時の
初期画面を示す図である。
【図6】図6は前記刺繍ミシンにおける刺繍の色別領域
を表示している色別画面を示す図である。
【図7】図7は前記刺繍ミシンにおける種類の異なる糸
の混在する混色ブロックを表示している混色画面を示す
図である。
【図8】図8は前記刺繍ミシンにおける糸密度を調節す
る調節画面を示す図である。
【図9】図9は刺繍を行なうためのデータを説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
22 S/Sスイッチ 24 液晶ディスプレー 32 CPU 34 内部ROM 40 外部ROM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下駆動される縫針とこの縫針と協働す
    る針糸捕捉器とを含む縫目形成手段と、前記縫針及び針
    糸捕捉器と縫製される被加工物とを前後左右方向に相対
    移動する相対移動手段とを備え、前記被加工物上の縫製
    領域に模様を刺繍する刺繍ミシンにおいて、 前記模様の縫製領域中の所定領域を色の異なる複数の糸
    どうしが混在するように刺繍して、前記所定領域の色合
    いを前記各糸の単色の色合いと異なる色合いにするよう
    に、前記縫目形成手段及び相対移動手段を制御する制御
    手段を備えることを特徴をする刺繍ミシン。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、予め指定された第1指
    定色の糸を用いて前記所定領域が刺繍された後に、前記
    第1指定色とは異なる第2指定色の糸を用いて所定領域
    を再刺繍して、第2指定色の糸間から前記第1指定色の
    糸が可視可能となるように、前記縫目形成手段及び相対
    移動手段を制御することを特徴とする請求項1記載の刺
    繍ミシン。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記所定領域を刺繍す
    るために用いる前記第1指定色の糸量より少ない糸量で
    前記第2指定色の糸を用いて所定領域を刺繍するよう
    に、前記縫目形成手段及び相対移動手段を制御すること
    を特徴とする請求項1記載の刺繍ミシン。
  4. 【請求項4】 上下駆動される縫針とこの縫針と協働す
    る針糸捕捉器とを含む縫目形成手段と、前記縫針及び針
    糸捕捉器と縫製される被加工物とを前後左右方向に相対
    移動する相対移動手段と、前記縫目形成手段及び相対移
    動手段を制御する制御手段とを備え、前記被加工物上の
    縫製領域に模様を刺繍する刺繍ミシンに用いられる記憶
    媒体において、 前記模様の縫製領域中の所定領域を色の異なる複数の糸
    どうしが混在するように刺繍して、前記所定領域の色合
    いを前記各糸の単色の色合いと異なる色合いにするよう
    に、前記制御手段が前記縫目形成手段及び相対移動手段
    を制御するためのデータを記憶することを特徴をする刺
    繍ミシンに用いられる記憶媒体。
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