JP3982015B2 - 刺繍用模様データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刺繍用模様データ処理装置に関し、特に刺繍模様に含まれる複数の色別模様部の各々を予め指定された色でカラー表示する際に、背景を着色して表示することで、何れの色別模様部も明瞭に表示可能にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭用の電子制御式刺繍ミシンでは、制御装置に設けた模様データメモリ又はROMカードなどの外部記録媒体に複数の刺繍模様の模様データを格納しておき、ディスプレイに模様を表示させ表示画面を切換えつつ所望の模様を検索し、所望の刺繍模様が選択されたときには、その刺繍模様と刺繍模様を構成する複数の色別模様部とを同時に表示するようになっているので、その表示を参照しながら各色別模様部毎に刺繍糸の糸色を変更することで、刺繍模様をカラフルに縫製できるようになっている。
【0003】
例えば、特開平39663号公報には、白黒画像を表示可能な大型ディスプレイを備え、装着されたROMカードには、複数の刺繍模様の各々について、縫製データと、刺繍模様の表示データと、その刺繍模様を構成する複数の色別模様部の表示データと、各色別模様部の色データなどを有する模様データが格納されており、例えば刺繍模様「花」を選択したときには、「花弁」や「茎」や「葉っぱ」・・などの複数の色別模様部が縫製順に表示されるとともに、各色別模様部に対応させて、「黄」や「緑」などの糸色名が同時に表示されるようにした刺繍ミシンの模様選択装置が記載されている。
【0004】
ところで、近年においては、液晶カラーディスプレイなどのカラー表示可能なディスプレイが比較的低コストで入手できるようになってきていることから、刺繍ミシンにカラーディスプレイを設け、そのカラーディスプレイに選択した刺繍模様や刺繍模様に含まれる複数の色別模様部を同時にカラー表示することで、縫製する刺繍模様をよりカラフルに表示する傾向になってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、制御装置内の模様データメモリやROMカードに記録された刺繍模様をカラー表示可能なディスプレイに表示して所望の刺繍模様を選択した場合、その刺繍模様や刺繍模様に含まれる複数の色別模様部が夫々カラー表示される。このとき、刺繍模様以外の背景色として、何ら着色しない白色で表示することで、「赤」や「緑」などで表示される刺繍模様や色別模様部を明瞭に表示できるようになるが、例えば、刺繍模様が「パンダ」のときで「目の回り」の白色模様部や、刺繍模様が「花」のときで「花弁」の白色模様部を表示するときには、背景色と同色になることから、その「白色」の色別模様部が表示されなくなるという問題がある。
【0006】
そこで、「白色」の色別模様部を表示できるように、背景色として、例えば「灰色」や「ベージュ」などの特定の淡色で着色することも考えられるが、表示する色別模様部の色がその背景色と同色になる可能性があり、その場合にも同様に、背景色と同色の色別模様部を表示できないことになる。
本発明の目的は、刺繍模様を構成する色別模様部の表示色が何れの色であっても、全ての色別模様部を明瞭にカラー表示し得るような刺繍用模様データ処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の刺繍用模様データ処理装置は、カラー表示可能なディスプレイを含む表示手段を備え、刺繍縫製に供する刺繍模様の模様データを処理する模様データ処理装置において、複数の刺繍模様の模様データを記憶した模様データ記憶手段であって、各刺繍模様の模様データに刺繍模様に含まれる複数の色別模様部をカラー表示する為の模様表示データを備えた模様データ記憶手段と、模様データ記憶手段から受ける模様表示データに基づいて各刺繍模様の複数の色別模様部を表示手段にカラー表示させる際に、そのカラー表示の背景色を模様表示データに基づいて色別模様部毎に自動的に設定して表示手段に表示させる背景色設定手段とを備え、前記背景色設定手段は、白色の色別模様部については前記背景色を黒色に設定すると共に白色以外の色別模様部については前記背景色を白色に設定することを特徴とするものである。ここで、模様データ記憶手段は刺繍用模様データ処理装置に固定的に設けてもよく、或いは着脱可能に設けたものであってもよい。
【0008】
模様データ記憶手段には、複数の刺繍模様の模様データの各々について、刺繍模様に含まれる複数の色別模様部をカラー表示する為の模様表示データを備えているので、背景色設定手段は、模様データ記憶手段から模様表示データを受けて各刺繍模様の色別模様部を表示手段にカラー表示させる際に、そのカラー表示の背景色を模様表示データに基づいて色別模様部毎に自動的に設定して表示手段に表示させる。
【0009】
前記背景色設定手段は、白色の色別模様部については背景色を黒色に設定すると共に、白色以外の色別模様部については前記背景色を白色に設定する。そのため、白色以外の色別模様部については背景色として基本的に「白色」に設定することで、「赤」や「緑」などの色別模様部を明瞭に表示できるとともに、白色の色別模様部については背景色を黒色に設定することで、白色の色別模様部も明瞭に表示できる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
請求項の刺繍用模様データ処理装置は、請求項1発明において、前記模様データ処理装置が電子制御式刺繍ミシンに組み込まれたことを特徴とするものである。この場合には、刺繍用模様データ処理装置を一体的に組込んで電子制御式刺繍ミシンを構成することができ、電子制御式刺繍ミシンをコンパクト化できる上、機能の充実化を図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、刺繍用模様データ処理装置を有し、刺繍装置を着脱可能に装着して種々の刺繍模様の縫製が可能な刺繍装置付き電子制御式刺繍ミシンに本発明を適用した場合の例である。
電子制御式刺繍ミシンMは、図1に示すように、ミシンベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2と、脚柱部2の上端からベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3を有する。
【0018】
ベッド部1には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)、下糸ボビンを収容し縫針6と協働する糸輪捕捉器(例えば、水平釜)等が設けられている。脚柱部2には、オプション的に追加される多数の刺繍模様の模様データ(模様表示データと縫製データと付随情報)を記録したROMカード27(模様データ記憶手段に相当する)を、内部のカード用コネクタ13(図2参照)に接続する為のカード用スロット2aが形成されている。
【0019】
アーム部3には、下端に縫針6を装着した針棒5を上下動させる針棒駆動機構、針棒5を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示略)、天秤を針棒5の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)等が設けられている。尚、送り歯上下動機構と針棒駆動機構と天秤駆動機構とはミシンモータ17で駆動され、針棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモータ18で駆動され、送り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピングモータ19で駆動される(図2参照)。アーム部3の頭部4には、縫製作業の起動と停止を指令する起動・停止スイッチ12が設けられている。
【0020】
アーム部3の前面には大型のカラー表示可能な液晶ディスプレイ10が設けられ、この液晶ディスプレイ10には、実用模様や刺繍模様等の種々の縫目模様や各種の機能名、更には種々のメッセージ等がカラー表示される。この液晶ディスプレイ10の前面には、複数の刺繍模様や機能を示す機能名の表示位置の各々に対応させて、透明電極からなるタッチキー11がマトリックス状に設けられている。即ち、所望の刺繍模様の選択や機能の指示を、これら刺繍模様や機能名に対応するタッチキー11を押圧操作することで実現することができる。
【0021】
前記ベッド部1の左端側部分には、通称フリーアームと称されるフリーベッド部が形成され、このフリーベッド部に刺繍装置30が着脱可能に装着される。
刺繍装置30は、その本体ケース30aと、加工布を着脱自在に装着する刺繍枠34と、刺繍枠34をY方向(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構を内蔵した収容ケース31と、収容ケース31とその内部のY方向駆動機構をX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構であって本体ケース30a内に収容されたX方向駆動機構とを備えており、X方向駆動機構は第1ステッピングモータ32で駆動され、Y方向駆動機構は第2ステッピングモータ33で駆動される(図2参照)。
【0022】
刺繍装置30がフリーベッド部に装着されると、第1,第2ステッピングモータ32,33が、コネクタ14を介してミシンMの制御装置Cに電気的に接続され、制御装置Cにより第1,第2ステッピングモータ32,33が駆動制御され、刺繍枠43と加工布とをX方向とY方向とに独立に移動駆動しつつ刺繍縫製できる状態になる。
次に、ミシンMの制御系について説明する。
【0023】
図2に示すように、制御装置Cは、入力インターフェース21と、CPU23とROM24とRAM25とを含むコンピュータと、出力インターフェース26と、これらを接続するバス22とを有する。入力インターフェース21には、起動・停止スイッチ12、タッチキー11、ミシン主軸の複数の回転位相を検出するタイミング信号発生器16が夫々接続され、出力インターフェース26には、ミシンモータ17、針棒揺動用ステッピングモータ18、送り歯前後駆動用ステッピングモータ19、カラー液晶ディスプレイ10の為のディスプレイコントローラ(LCDC)20と、刺繍装置30の第1,第2ステッピングモータ32,33が夫々接続されたコネクタ14等が続されている。前記ROMカード27のROM28は、コネクタ13を介してバス22に接続されている。
【0024】
ROM24には、実用模様や各種の刺繍模様を縫製する縫製制御や表示制御の一般的な制御プログラムに加えて、選択した刺繍模様に対してカラーディスプレイ10を介してサイズ設定や位置設定等の編集処理を施す編集処理の制御プログラム、本願特有の後述の模様選択表示制御の制御プログラム、等々が予め格納されている。更に、ROM24には、複数の実用模様の各々に関して、表示データと縫製データとを有する模様データが、実用模様の種類別にグループ分けし模様番号を付して格納されている。
【0025】
ところで、前記ROMカード27としては、複数枚分準備されており、これらROMカード27のROM28には、比較的使用頻度の高い「動物」や「乗り物」や「花」などの多数の刺繍模様(第1刺繍模様、第2刺繍模様、第3刺繍模様・・・・・)の模様データ、種々の種類の文字、図形や形象、マーク、キャラクタ(例えば、テレビや映画等に登場する著名な人物、動物、ロボット等)等の刺繍模様の模様データが、刺繍模様の種類別にグループ分けし模様番号を付して記録されている。
【0026】
即ち、ROM28に記録された各刺繍模様の模様データは同様の構成なので、第1刺繍模様「パンダ」の模様データについて説明する。
図3に示すように、模様データには、刺繍模様と刺繍模様に含まれる複数の色別模様部をカラー表示する為の模様表示データと、刺繍縫製の為の縫製データと、付随情報を表示する為の付随情報表示データとが区別して格納されている。
【0027】
前記模様表示データとして、図8に示すように、刺繍模様40の3つの色別模様部41〜43と、各色別模様部の外周部を囲む矩形枠45とをカラー表示する為に、矩形枠45のビットデータ(ドットデータ)と、第1〜第3色別模様部41〜43のビットデータに加えて、矩形枠43の色データと、第1〜第3色別模様部41〜43の色データ(白、赤、黒)とが記録されている。ここで、第1色別模様部41は目の回りの白部であり、第2色別模様部42は足部であり、また第3色別模様部43は顔の輪郭や耳などを含む黒部である。
【0028】
また、縫製データとして、第1〜第3色別模様部41〜43の3色分の縫製データが記録されている。また、付随情報表示データとしては、種々の画面表示の際に表示する文字や機能名の為の表示データが記録されている。例えば、特定の刺繍模様を選択したときの複数の色別模様部の画像表示の際には、図8に示すように、模様以外の文字列「もようNo.1」・・や機能名「確定」・・などの付随情報の表示データが記録されている。ここで、これらの表示データはビットマップデータ(ドットイメージデータ)の形で格納されている。
【0029】
前記RAM25には、前記種々の制御に必要なメモリ類(フラグやポインタやカウンタ等のメモリ、レジスタやバッファ等)が設けられている。
次に、制御装置Cで実行される模様選択表示制御のルーチンについて、図4〜図5のフローチャートを参照して説明する。尚、これらの図中符号Si(i=10,12,13・・・)は各ステップを示すものである。
【0030】
電源の投入によりこの制御が開始されると、先ずカラーディスプレイ10には、模様の種類(分類)を選択する為の初期画面が表示される(S10)。例えば、図6に示すように、文字模様を書体に応じて選択する選択キー11a〜11d、実用模様を選択する選択キー11e、装着されているROMカード27に記録されている具象模様を選択する選択キー11f〜11h、などの種々のキーを含む選択画面が表示される。
【0031】
そして、所望の刺繍模様群の種類を、その種類に対応するタッチキー11を押圧操作することで選択するメニュー選択処理が実行され(S11)、その選択された模様群に対応するROMカード27が装着されているときには(S12:Yes )、その模様群に含まれる多数の刺繍模様がマトリックス状に一覧表としてカラー表示される(S13)。例えば、タッチキー11fを操作して「動物・乗り物」に関する模様群を選択したときには、図7に示すように、多数の動物や乗り物に関する模様群の刺繍模様がマトリックス状にカラー表示される。
【0032】
このとき、1画面に表示可能な複数の刺繍模様の各々について、ROM28から矩形枠45のビットデータや複数の色別模様部のビットデータ、更には各色別模様部の色データが読み込まれ、先頭の刺繍模様「パンダ」から順次マトリック状の所定の配列位置毎に刺繍模様がカラー表示される。ここで、「次ページ」や「前ページ」に対応するタッチキー11を操作することで、複数ページに亙って刺繍模様を表示させることができる。
【0033】
次に、タッチキー11を操作して、模様群のうちから1つを選択する選択処理が実行される(S14)。但し、タッチキー11を操作して「戻る」を指示したときには、S10に戻り、初期画面が再度表示される。その結果、刺繍模様や色別模様部のカラー表示制御(図5参照)が実行される(S15)。この制御が開始されると、先ず色別模様部を先頭から順次指示する模様部カウンタのカウント値Iとして、初期値「1」が設定され(S30)、I番目の色別模様部の色データCnが読み込まれ(S31)、その色データCnが白色の色データでないときには(S32:No)、背景色として白色に設定される(S36)。
【0034】
次に、模様部カウント値Iが最大(Imax) でないとき、つまり最終の色別模様部でないときには(S34:No)、模様部カウント値Iが1つインクリメントされ(S35)、S31以降が同様にして実行される。ところで、読み込んだ色データCnが白色の色データのときには(S32:Yes )、背景色設定処理が実行される(S33)。即ち、この背景色設定処理においては、白色に対して輝度が大きく異なる黒色(補色)に設定される。次に、模様部カウント値Iが最大(Imax) になったときには(S34:Yes )、各色別模様部を枠取りしてカラー表示され(S37)、更に刺繍模様を枠取りし、決定した背景色でカラー表示され(S38)、この制御を終了して模様選択表示制御のS16にリターンし、付随情報が表示される(S16)。
【0035】
例えば、動物「パンダ」を選択したときには、図8に示すように、カラーディスプレイ10には、刺繍模様「パンダ」40と、その刺繍模様40の3つの色別模様部41〜43とが夫々枠取りしてカラー表示される。即ち、第1色別模様部41の色データは「白色」なので、背景色として「黒色」で表示され、第2色別模様部42の色データは「赤色」なので、背景色として「白色」で表示され、また第3色別模様部43の色データは「黒色」なので、背景色として「白色」で表示される。更に、刺繍模様「パンダ」40は、これら3つの色別模様部41〜43を合成したものなので、「白色」と「赤色」と「黒色」により枠取りしてカラフルに表示されるとともに、刺繍模様「パンダ」40の背景色としては、例えば「灰色」に設定される。
【0036】
これにより、これら第2色別模様部42の「赤色」の背景色や、第3色別模様部43の「黒色」の背景色として白色で表示されることから、これら第2色別模様部42や第3色別模様部43を明瞭に表示できるとともに、第1色別模様部41の「白色」の背景色としては、輝度や色彩などが大きく異なる黒色に設定することで、白色の第1色別模様部41も明瞭に表示することができる。
次に、模様選択表示制御において、図8に示す色別模様表示画面が表示されているときに、「戻る」キーが操作されたときには(S17・S18:Yes )、S13以降が繰り返して実行される。
【0037】
また、「戻る」キーや「確定」キー以外のキーが操作されたときには(S17:Yes 、S18・S19:No)、操作されたキーに対応する処理が実行される(S22)。しかし、「確定」キーが操作されたときには(S17:Yes 、S18:No、S19:Yes )、カラーディスプレイ10に表示された編集画面に基づいて、刺繍模様を移動させたり、回転させたり、サイズ変更する等の編集処理が実行される(S20)。ここで、この編集処理自体は一般的な処理であり、公知の種々の編集処理を適用してもよい。そして、編集処理の終了に伴って刺繍縫製を実行する為に起動・停止スイッチ12が操作されたときには、縫製制御を起動させて縫製を開始するように指令される(S21)。その結果、刺繍装置30により、刺繍枠34にセットされた加工布に刺繍縫製が実行される。
【0038】
前記電子制御式刺繍ミシン1の模様選択表示制御の特に色別模様部の表示に関する作用・効果について、図3、図8に基づいて説明する。
ROMカード27のROM28に記録した複数の刺繍模様の模様データの各々について、刺繍模様と刺繍模様に含まれる複数の色別模様部とをカラー表示する為の模様表示データを記録し、選択した刺繍模様「パンダ」40の複数の色別模様部41〜43を表示する際に、「白色」以外の「赤色」や「黒色」の第2,第3色別模様部42,43については、背景色として「白色」で表示される一方、「白色」の第1色別模様部41については背景色として「黒色」で表示されることから、これら第2,第3色別模様部42,43を明瞭に表示できるとともに、第1色別模様部41の「白色」の背景色としては、輝度や色彩などが大きく異なる黒色に設定することで、白色の第1色別模様部41も明瞭に表示することができる。
【0039】
ところで、図9に示すように、ROMカード27のROM28Aに、各刺繍模様の模様データとして、予め設定された複数の背景色候補データを追加的に設け、この複数の候補の背景色から1つの背景色を共通に設定するようにしてもよい。
即ち、「灰色」や「ベージュ」などの複数の淡色を第1候補、第2候補・・の背景色データとして予め設定しておき、図10に示すように、刺繍模様「パンダ」50と複数の色別模様部51〜53を同時に表示する際に、第1候補の背景色から順々に、これら複数の色別模様部51〜53で使用しているか否か判定し、使用していない候補の背景色として、例えば第1候補の「灰色」を設定する。
【0040】
これにより、刺繍模様「パンダ」50の背景色や、複数の第1〜第3色別模様部51〜53の背景色を「灰色」で共通に設定できるので、背景色設定処理を迅速化できるだけでなく、背景色として、刺繍模様50の複数の色別模様部51〜53の色に応じてその都度設定されることから、全ての色別模様部51〜53や刺繍模様50を明瞭に表示でき、刺繍模様のカラー表示を効果的に行える。しかも、共通の背景色なのでカラー表示に違和感を与えることがない。また、複数の色別模様部51〜53の色に対して輝度や色彩が最も異なる色を複数の候補の背景色から選択的に設定するようにしてもよい。
【0041】
更に、図11に示すように、ROMカード27のROM28Bに、各刺繍模様の模様データに含まれる模様表示データに、各刺繍模様とその複数の色別模様部とを同時にカラー表示する際の共通の背景色の為の背景色データを格納するようにしてもよく、この場合には、刺繍模様とその複数の色別模様部とを同時にカラー表示するときに、その刺繍模様の背景色データで以て刺繍模様や複数の色別模様部に最適な背景色で共通に表示することができ、全ての色別模様部や刺繍模様を明瞭に表示でき、刺繍模様のカラー表示を効果的に行える。
【0042】
ここで、前記実施形態において、色別模様部のカラー表示制御のS33や制御装置Cが背景色設定手段に相当し、CPU23やROM24を有する制御装置Cやカラー液晶ディスプレイ10が模様データ処理装置に相当するものである。
尚、前記実施形態では、刺繍用模様データ処理装置が電子制御式刺繍ミシンMに組込まれたが、図12に示すように、コントロールユニット60aやカラーディスプレイ(CRTD)60bなどを備えた模様データ処理装置60を、刺繍ミシンMAとは別個のパーソナルコンピュータなどで構成し、その模様データ処理装置60と刺繍ミシンMAとを電気的に接続するとともに、ROMカード27を模様データ処理装置60に装着するようにしてもよい。
【0043】
また、各刺繍模様の模様データが縫製データと模様表示データとを含む場合を例として説明したが、模様データが縫製データだけで構成されている場合は、その縫製データを処理して模様表示データを作成することもできる。また、ROMカード27のROM28に、各刺繍模様について、刺繍模様に含まれる複数の色別模様部の、模様表示データだけを記録しておき、これらの模様表示データを組み合わせて刺繍模様をカラー表示するようにしてもよい。更に、カラーディスプレイ10はカラー表示可能なCRTディスプレイであってもよい。前記実施形態に係る模様選択表示制御や縫製用表示処理制御は、一例を示すものにすぎず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施し得る。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、刺繍模様の模様データを記憶した模様データ記憶手段と、背景色設定手段とを設け、各刺繍模様の複数の色別模様部を表示手段にカラー表示させる際に、模様表示データに基づいて、色別模様部毎に背景色を、白色の色別模様部については黒色に、白色以外の色別模様部については白色色に自動的に設定するため、全ての色別模様部を明瞭に表示することができる。
【0045】
このように、白色の色別模様部については背景色を黒色に設定すると共に白色以外の色別模様部については白色色に設定するので、白色以外の「赤」や「緑」などの色別模様部を明瞭に表示できるとともに、白色の色別模様部については背景色を黒色に設定することで、白色の色別模様部も明瞭に表示することができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
請求項の発明によれば、請求項1同様の効果を奏するが、前記模様データ処理装置が電子制御式刺繍ミシンに組み込まれたので、刺繍用模様データ処理装置を一体的に組込んで電子制御式刺繍ミシンを構成することができ、電子制御式刺繍ミシンをコンパクト化できる上、コスト的に有利となり、また機能の充実化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御式刺繍ミシンの斜視図である。
【図2】前記刺繍ミシンの制御系のブロック図である。
【図3】ROMカードの模様データのデータ構造の説明図表である。
【図4】模様選択表示制御のルーチンのフローチャートである。
【図5】色別模様部のカラー表示制御のルーチンのフローチャートである。
【図6】模様種類選択時の表示画面の説明図である。
【図7】模様群の表示画面の説明図である。
【図8】刺繍模様とその複数の色別模様部の表示画面の説明図である。
【図9】第1別実施形態の図2相当図である。
【図10】第1別実施形態の図8相当図である。
【図11】第2別実施形態の図2相当図である。
【図12】刺繍用模様データ処理装置を電子制御式刺繍ミシンと別個に設けた構成図である。
【符号の説明】
M 電子制御式刺繍ミシン
C 制御装置
10 カラー液晶ディスプレイ
23 CPU
24 ROM
25 RAM
27 ROMカード
28 ROM

Claims (2)

  1. カラー表示可能なディスプレイを含む表示手段を備え、刺繍縫製に供する刺繍模様の模様データを処理する模様データ処理装置において、
    複数の刺繍模様の模様データを記憶した模様データ記憶手段であって、各刺繍模様の模様データに刺繍模様に含まれる複数の色別模様部をカラー表示する為の模様表示データを備えた模様データ記憶手段と、
    前記模様データ記憶手段から受ける模様表示データに基づいて各刺繍模様の複数の色別模様部を表示手段にカラー表示させる際に、そのカラー表示の背景色を模様表示データに基づいて色別模様部毎に自動的に設定して表示手段に表示させる背景色設定手段とを備え、
    前記背景色設定手段は、白色の色別模様部については前記背景色を黒色に設定すると共に白色以外の色別模様部については前記背景色を白色に設定する、
    ことを特徴とする刺繍用模様データ処理装置。
  2. 前記模様データ処理装置が電子制御式刺繍ミシンに組み込まれたことを特徴とする請求項1記載の刺繍用模様データ処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220051452A1 (en) * 2020-08-12 2022-02-17 Juki Corporation Sewing apparatus

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