JP2000176186A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2000176186A
JP2000176186A JP10359142A JP35914298A JP2000176186A JP 2000176186 A JP2000176186 A JP 2000176186A JP 10359142 A JP10359142 A JP 10359142A JP 35914298 A JP35914298 A JP 35914298A JP 2000176186 A JP2000176186 A JP 2000176186A
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Shintaro Tomita
信太郎 冨田
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/006Control knobs or display means
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/06Physical exchange of memory

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイに表示する所望の言語による表
示情報を記憶するメモリを一切不要にすること、1カ国
分の表示情報を不揮発性メモリに記憶することで不揮発
性メモリの小型化を図ること、異なる言語の表示情報へ
の切換えを簡単化すること、この切換えに際して現在の
言語での表示情報を記憶保存できること。 【解決手段】 制御装置のフラッシュメモリに日本語の
表示情報だけが記憶されており、ミシン操作や模様選択
操作の為の日本語による表示情報がテキスト情報とドッ
トイメージ情報とで表示される。英語と独語と仏語とか
らなる3言語で表示可能な3種類の表示情報を記憶した
言語切換え用のフロッピーディスクをフロッピーディス
クドライブに装着して(S40、S41)、英語の言語キー
を操作することで(S49・S50:Yes )、英語用の表示
情報だけがフロッピーディスクから読出され(S54)、
フラッシュメモリの記憶情報を消去してから、その表示
情報がフラッシュメモリに書込まれる(S55)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字情報とドット
イメージ情報とを含む表示情報をディスプレイに表示可
能なミシンに関し、特にミシン操作や模様選択操作の為
にディスプレイに表示する表示情報を記憶するミシン内
部の情報記憶メモリの小型化や低コスト化を図るように
したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭用の電子制御ミシンにおいて
は、刺繍枠を直交する2方向へ独立に移動駆動する刺繍
枠駆動機構を備え、ディスプレイに表示した模様選択画
面を介して、直線縫目やジグザグ縫目などの実用模様だ
けでなく、「動物」や「花」などの刺繍模様を選択で
き、その選択した実用模様を加工布に縫製でき、また刺
繍枠に取付けられた加工布に刺繍模様を複数色でカラフ
ルに縫製できるようになっている。
【0003】ところで、最近の電子制御ミシンに設ける
ディスプレイを大型化し、この大型化されたディスプレ
イにミシン操作や模様選択の為の表示情報を大きく表示
することで、ミシンの操作性や模様選択の操作性を向上
させるようにしたり、操作者が間違った操作を警告する
警告メッセージを表示させたり、ミシンの使い方や縫い
方に関する説明情報を文章や挿絵(イメージ)で表示す
るようにして、ミシン操作の簡単化や縫製処理の迅速化
が図られている。
【0004】即ち、この電子制御ミシンを、アメリカ、
フランス、ドイツ、オランダ・・・などの複数の国々に
輸出する場合に、これら説明文や警告メッセージ、更に
は説明に添付する挿絵や記号などの表示情報が略輸出国
毎に異なり、10〜14言語にもなる。それ故、ミシン
メーカーにおいては、ディスプレイに表示する全ての表
示情報を、これら複数の国々に対応する複数の言語の各
々について作成し、これら各言語毎に作成した複数種類
の表示情報を1セットとして、制御装置内に設けたRO
Mなどの不揮発性メモリに一括して記憶するようにし、
出荷先の国が決定した段階で、表示情報がその出荷国の
言語で表示されるように国指定するようにしている。
【0005】これにより、表示情報を出荷先の言語で表
示できるように簡単に指定できる一方、出荷先の国変更
があった場合でも、国指定を変更するだけでよく、しか
も表示情報の言語の間違いを確実に防止できるようにし
ている。ここで、最近では、パーソナルコンピュータを
接続した刺繍可能なミシンにおいては、パーソナルコン
ピュータに複数の刺繍模様の為の縫製データだけでな
く、複数言語の表示情報を記憶するようにし、パーソナ
ルコンピュータからミシンに縫製データを送信して刺繍
縫製する一方、パーソナルコンピュータ側で操作するこ
とにより、切換えたい言語の表示情報をミシンに送信し
て書き換えできるようにしたものが実用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の電子制御ミシンにおいては、ミシン操作に際してディ
スプレイに表示される表示情報であって、10〜14カ
国語もの複数言語に対応する複数種類の表示情報を制御
装置内の不揮発性メモリに一括して記憶するようにして
いるので、その不揮発性メモリのメモリ容量が、30〜
35MB(メガバイト)にも大きくなり、制御装置やミ
シンが大型化するだけでなく、製作コストが高くなると
いう問題がある。また、パーソナルコンピュータを接続
したミシンにおいては、パーソナルコンピュータを接続
しなければ、ミシン側において表示情報の切換えを一切
できないという問題がある。
【0007】本発明の目的は、ディスプレイに表示する
所望の言語による表示情報を記憶するメモリを一切不要
にすること、1カ国分の表示情報を不揮発性メモリに記
憶することでメモリの小型化を図ること、異なる言語の
表示情報への書き換えを簡単化すること、この書き換え
に際して現在の言語での表示情報を外部記憶媒体に書込
み保存しておくこと、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のミシンは、デ
ィスプレイを含む表示手段を備え、ミシン操作や模様選
択操作の為に文字情報とドットイメージ情報とを含む表
示情報をディスプレイに表示可能にしたミシンにおい
て、1又は複数言語の表示情報を記憶する外部記憶手段
よりミシン内に表示情報を読み込む読込み手段と、読込
み手段により読み込まれた表示情報を用いてディスプレ
イへの表示を制御する制御手段とを備えたものである。
【0009】ROMカード、CD−ROM又はフロッピ
ーディスクなどの外部記憶手段には1又は複数言語の表
示情報が記憶されており、読込み手段により、使用する
言語の表示情報が外部記憶手段よりミシン内に読み込ま
れるので、制御手段はその読み込まれた表示情報を用い
て、ディスプレイへ表示する表示制御を行なう。それ
故、表示情報を記憶するメモリをミシン内部に設けるこ
となく、必要に応じて読込み手段により読み込まれた表
示情報を適宜ディスプレイに直接表示させることができ
る。また、言語の指定を変更するだけで、その変更され
た言語の表示情報を適宜表示することができる。
【0010】請求項2のミシンは、ディスプレイを含む
表示手段を備え、ミシン操作や模様選択操作の為に文字
情報とドットイメージ情報とを含む表示情報をディスプ
レイに表示可能にしたミシンにおいて、1又は複数言語
の表示情報を記憶し且つミシンの装着部に着脱自在に装
着される外部記憶手段と、装着部に装着した外部記憶手
段から指定された1つの言語の表示情報を読み込む読込
み手段と、読込み手段により読み込まれた表示情報を用
いてディスプレイへの表示を制御する制御手段とを備え
たものである。
【0011】ROMカードやCD−ROM又はフロッピ
ーディスクなどの外部記憶手段には1又は複数言語の表
示情報が記憶されているので、その外部記憶手段をミシ
ンの装着部に装着するだけで、指定された1つの言語の
表示情報が読込み手段により読み込まれ、制御手段によ
り、その読み込まれた表示情報を用いて、表示すべき表
示情報だけをディスプレイに適宜表示するように表示制
御される。それ故、請求項1と同様に作用する。
【0012】請求項3のミシンは、ディスプレイを含む
表示手段を備え、ミシン操作や模様選択操作の為に文字
情報とドットイメージ情報とを含む表示情報をディスプ
レイに表示可能にしたミシンにおいて、1又は複数言語
の表示情報を記憶する外部記憶手段より外部通信網を介
してミシン内に表示情報を読み込む読込み手段と、読込
み手段により読み込まれた表示情報を用いてディスプレ
イへの表示を制御する制御手段とを備えたものである。
【0013】ROMカード、CD−ROM又はフロッピ
ーディスクなどの外部記憶手段には1又は複数言語の表
示情報が記憶されており、読込み手段により、使用する
言語の表示情報が外部記憶手段より、インターネットな
どの外部通信網を介してミシン内に読み込まれるので、
制御手段はその読み込まれた表示情報を用いて、ディス
プレイへ表示する表示制御を行なう。それ故、請求項1
と同様に作用する。
【0014】請求項4のミシンは、請求項1〜3の何れ
かの発明において、書き換え可能な不揮発性メモリと、
この不揮発性メモリの記憶情報を消去するとともに読込
み手段で読み込まれた表示情報を不揮発性メモリに書き
込む内部書込み手段とを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0015】この場合、内部書込み手段は、書き換え可
能な不揮発性メモリの記憶情報を消去してから、読込み
手段で読み込まれた表示情報を不揮発性メモリに書き込
む。即ち、不揮発性メモリは、読込み手段で読み込む1
つの言語の表示情報を書込むだけのメモリ容量を有して
おればよく、表示情報を記憶する不揮発性メモリを小型
化でき、低コスト化を図れる。その他請求項1〜3の何
れかと同様の作用を奏する。
【0016】請求項5のミシンは、請求項1〜4の何れ
かの発明において、前記外部記憶手段には、表示情報が
書込まれていることを示す表示情報指示情報が記憶され
ていることを特徴とするものである。この場合には、ミ
シンの装着部に装着された外部記憶手段に表示情報指示
情報が記憶されているか否かを判定するだけで、その外
部記憶手段に表示情報が記憶されているか否かを簡単に
且つ迅速に判別することができる。その他請求項1〜4
の何れかと同様の作用を奏する。
【0017】請求項6のミシンは、請求項1〜5の何れ
かの発明において、前記外部記憶手段には複数言語で表
示可能な複数種類の表示情報が記憶され、それら複数言
語のうちの1つを指定する言語指定手段を設けたことを
特徴とするものである。この場合、外部記憶手段に複数
言語で表示可能な複数種類の表示情報が記憶されている
場合でも、言語指定手段により、それら複数言語のうち
の1つを容易に指定することができる。その他請求項1
〜5の何れかと同様の作用を奏する。
【0018】請求項7のミシンは、請求項1〜6の何れ
かの発明において、前記不揮発性メモリに記憶している
表示情報の言語名を表示手段に表示させる言語名表示手
段を設けたことを特徴とするものである。この場合、言
語名表示手段は、不揮発性メモリに記憶している表示情
報の言語名を表示手段に表示させるので、この表示され
た言語名により、ディスプレイに表示される表示情報の
言語名を容易に且つ確実に認識することができる。その
他請求項1〜6の何れかと同様の作用を奏する。
【0019】請求項8のミシンは、請求項1〜7の何れ
かの発明において、前記読込み手段に対して外部記憶手
段からの表示情報の読み込みを指令する読込み指令手段
を設けたことを特徴とするものである。この場合には、
表示情報の言語を切換えたいときだけ読込み指令手段を
作動させるだけで、この読込み指令手段からの指令によ
り、読込み手段に対して外部記憶手段からの表示情報の
読み出しを実行できる。その他請求項1〜7の何れかと
同様の作用を奏する。
【0020】請求項9のミシンは、請求項1〜8の何れ
かの発明において、前記不揮発性メモリに記憶している
表示情報の読み出しを指令する為の読出し指令手段と、
この読出し指令手段からの読出し指令に応答して不揮発
性メモリに記憶している表示情報を読み出して所定のメ
モリに書き込む読出し書込み手段とを設けたことを特徴
とするものである。
【0021】この場合、読出し指令手段により表示情報
の読み出しを指令することにより、読出し書込み手段は
この読み出し指令に応答して、不揮発性メモリに記憶し
ている表示情報を読み出して、フロッピーディスクやカ
ードROM等の所定のメモリに書き込む。それ故、外部
記憶手段から読み出した表示情報を不揮発性メモリに書
き込んだ場合でも、所定のメモリに書き込んでおいた元
々の言語の表示情報を不揮発性メモリに再度書き込むこ
とができ、言語の異なる表示情報の復帰作業が簡単化す
る。その他請求項1〜8の何れかと同様の作用を奏す
る。
【0022】請求項10のミシンは、請求項1〜9の何
れかの発明において、前記言語名表示手段による言語名
表示と、前記読出し指令手段に指令するキーとをディス
プレイの同一画面に表示することを特徴とするものであ
る。この場合、言語名表示と読出し指令手段に指令する
キーとが同一画面に表示されることから、現在設定され
ている言語名をその画面で確認してから、キー操作によ
り読出し指令手段に指令することができ、表示情報の言
語の切換え時の誤操作を確実に防止することができる。
その他請求項1〜9の何れかと同様の作用を奏する。
【0023】請求項11のミシンは、請求項1〜10の
何れかの発明において、縫製に供する糸色名もしくは模
様名の文字列が切換えられた言語で表示されることを特
徴とするものである。この場合には、特に刺繍模様を縫
製するときなどに表示される糸色名や刺繍模様名を、変
更された言語による文字列で表示することができる。そ
の他請求項1〜10の何れかと同様の作用を奏する。
【0024】請求項12のミシンは、請求項1〜11の
何れかの発明において、前記読込み手段は、表示情報だ
けでなく運針の為の縫製データをミシン内に読み込み可
能であることを特徴とするものである。この場合、読込
み手段により、表示情報を読み込めるだけでなく、縫製
する運針の為の縫製データも読み込むことができ、読込
み手段を有効的に使用することができる。その他請求項
1〜11の何れかと同様の作用を奏する。
【0025】請求項13のミシンは、請求項1〜12の
何れかの発明において、前記読込み手段は、表示情報だ
けでなくミシンを制御する制御プログラムをミシン内に
読み込み可能であることを特徴とするものである。この
場合、読込み手段により、表示情報を読み込めるだけで
なく、ミシンを制御する制御プログラムも読み込むこと
ができ、読込み手段を有効的に使用することができる。
その他請求項1〜12の何れかと同様の作用を奏する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、刺繍枠駆動装
置(所謂、刺繍装置)を着脱可能に装着することで、実
用模様に加えて種々の刺繍模様の縫製が可能な電子制御
ミシンに本発明を適用した場合の例である。電子制御ミ
シンMは、図1に示すように、ミシンベッド部1と、ベ
ッド部1の右端部から立設された脚柱部2と、脚柱部2
の上端からベッド部1に対向するように左方へ延びるア
ーム部3を有する。
【0027】ベッド部1には、送り歯を上下動させる送
り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後
動機構(図示略)、下糸ボビンを収容し縫針6と協働す
る糸輪捕捉器(例えば、水平釜)等が設けられている。
脚柱部2には、オプション的に追加される多数の刺繍模
様の模様データ(縫製データと模様表示データ)を記録
したROMカード40を、内部のカード用コネクタ13
(図2参照)に接続する為のカード用スロット2aが形
成されるとともに、その下端部においてフロッピーディ
スクドライブ29(これがミシンの装着部に相当する)
が配置されている。
【0028】アーム部3には、下端に縫針6を装着した
針棒5を上下動させる針棒駆動機構、針棒5を布送り方
向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示
略)、天秤を針棒5の上下動に調時して上下動させる天
秤駆動機構(図示略)等が設けられている。尚、送り歯
上下動機構と針棒駆動機構と天秤駆動機構とはミシンモ
ータ17で駆動され、針棒揺動機構は針棒揺動用ステッ
ピングモータ18で駆動され、送り歯前後動機構は送り
歯駆動用ステッピングモータ19で駆動される(図2参
照)。アーム部3の頭部4には、縫製作業の起動と停止
を指令する起動停止スイッチ12が設けられている。
【0029】アーム部3の前面には大型でカラーの液晶
ディスプレイ(以下、単にカラーディスプレイと言う)
10が設けられ、このカラーディスプレイ10には、実
用模様や刺繍模様等の種々の縫目模様や各種の機能名、
更には模様名や種々のメッセージ等が表示される。この
カラーディスプレイ10の前面には、複数の刺繍模様や
模様名や機能を示す機能名の表示位置の各々に対応させ
て、透明電極からなるタッチキー11がマトリックス状
に設けられている。即ち、所望の刺繍模様の選択や機能
の指示を、これら刺繍模様や模様名や機能名に対応する
タッチキー11を押圧操作することで実現することがで
きる。
【0030】前記ベッド部1の左端側部分には、通称フ
リーアームと称されるフリーベッド部が形成され、この
フリーベッド部に刺繍枠駆動機構(刺繍装置)35が着
脱可能に装着される。刺繍枠駆動機構35は、その本体
ケース35aと、加工布を着脱自在に装着する刺繍枠3
6と、刺繍枠36をY方向(前後方向)へ駆動するY方
向駆動機構を内蔵したY方向駆動部37と、このY方向
駆動部37をX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動
機構であって本体ケース35a内に収容されたX方向駆
動機構とを備えており、X方向駆動機構は第1ステッピ
ングモータ38で駆動され、Y方向駆動機構は第2ステ
ッピングモータ39で駆動される(図2参照)。
【0031】刺繍枠駆動機構35がフリーベッド部に装
着されると、第1,第2ステッピングモータ38,39
が、コネクタ14を介してミシンMの制御装置Cに電気
的に接続され、制御装置Cにより第1,第2ステッピン
グモータ38,39が駆動制御され、加工布がセットさ
れた刺繍枠36をX方向とY方向とに独立に移動駆動し
つつ刺繍縫製できるようになっている。次に、電子制御
ミシンMの制御系について説明する。
【0032】図2に示すように、制御装置Cは、入力イ
ンターフェース21と、CPU22とROM23及びR
AM24と電気的に書換え可能な不揮発性のフラッシュ
メモリ25(書き換え可能な不揮発性メモリに相当す
る)とを含むコンピュータと、フロッピーディスクドラ
イブ(FDD)29を駆動するフロッピーディスクコン
トローラ(FDC)28と、出力インターフェース26
と、これらを接続するデータバスなどのバス27とを有
する。入力インターフェース21には、起動停止スイッ
チ12と、タッチキー11と、ミシン主軸の複数の回転
位相を検出するタイミング信号発生器16などが接続さ
れている。
【0033】一方、出力インターフェース26には、こ
れらモータ17〜19と、カラーディスプレイ(LC
D)10の為のディスプレイコントローラ(LCDC)
20と、刺繍枠駆動機構35の第1,第2ステッピング
モータ38,39がコネクタ14を介して接続されてい
る。また、バス27には、コネクタ13を介してROM
カード40が接続されるとともに、FDC28と入出力
インターフェース(入出力I/F)30もバス27に接
続されている。そして、入出力I/F30には、図示外
のパーソナルコンピュータに接続する為の通信用インタ
ーフェースであるRS232C31とUSB(ユニバー
サル・シリアル・バス)32とが夫々接続されている。
【0034】前記ROM23には、実用模様を縫製する
縫製制御や表示制御の一般的な制御プログラムに加え
て、選択した刺繍模様に対してカラーディスプレイ10
を介して拡大や縮小や回転等の編集処理を施す編集処理
と、選択された刺繍模様を刺繍縫製する刺繍縫製処理と
を含む編集縫製制御の制御プログラム、本願特有の後述
の模様選択制御の制御プログラム等が予め格納されてい
る。
【0035】更に、ROM23には、刺繍模様の模様名
やこれに付随する「針数」や「色数」等の付随データを
表示する為に、縦寸法が10pt(約3.6mm)であるアル
ファベット表示用フォントデータと、縦寸法が15pt
(約5.4mm)であるアルファベット表示用フォントデータ
と、縦寸法が27pt(約10mm) であるアルファベット
表示用フォントデータとが、アルファベット文字のコー
ドデータと対応付けて格納されている。
【0036】更に、ROM23の模様データメモリ23
aには、図3に示すように、数字やアルファベットの文
字模様の各々に関する表示データとその縫製データとか
らなる文字模様データ、複数の実用模様の各々に関する
表示データとその縫製データとからなる実用模様デー
タ、比較的使用頻度の高い多数の刺繍模様(第1刺繍模
様、第2刺繍模様、第3刺繍模様・・・・・)の模様デ
ータが格納され、多数の刺繍模様の模様データは、刺繍
模様の種類別にグループ分けし模様番号を付して格納さ
れている。
【0037】即ち、各刺繍模様の模様データは同様の構
成なので、第1刺繍模様の模様データについて説明する
と、図3に示すように、模様データには、刺繍模様と刺
繍模様に含まれる複数の色別模様部を表示する為の模様
表示データと、刺繍縫製の為の縫製データと、図10、
図13に示す模様選択に関連する画面表示の為の表示情
報を始め、図14に示すように、選択された刺繍模様や
その色別模様部以外のテキスト(文字列)や数値及び機
能キー名を所定の表示位置に表示するように指示する表
示指示情報を含む付随情報表示データとが区別して格納
されている。
【0038】第1刺繍模様の模様表示データとしては、
例えば図14に示す「象」の刺繍模様の場合、刺繍模様
「象」と第1〜第3色別模様部とを表示する為に、
「象」のドットデータと、第1〜第3色別模様部のドッ
トデータとが格納されている。また、縫製データとし
て、第1〜第3色別模様部の3色分の部分縫製データが
格納されている。また、付随情報の表示データとして
は、「象」の表示位置データ及び各第1〜第3色別模様
部の表示位置データ、テキスト1である色名「薄い緑」
の表示位置データ、テキスト2である色名「ピンク」の
表示位置データ、テキスト3である色名「濃い茶色」の
表示位置データが含まれている。
【0039】更に、テキスト4である数字列「18.0cm」
の表示位置データ、テキスト5である数字列「13.0cm」
の表示位置データ・・・などの文字列表示位置データに
加えて、「押え足Qのマーク」、「ハサミのマーク」、
「残り時間」、「所要時間」、その他機能キー用の「ア
ドバイス」、「戻る」、「糸調子」・・・などのイメー
ジ表示位置データが含まれている。ここで、各色別模様
部毎の縫製データには、糸替えの為の停止コードSCと
縫製時間のデータとが夫々格納され、最終の縫製データ
には終了コードECが追加的に格納されている。
【0040】ところで、ROMカード40としては、模
様種類毎に複数枚分準備されており、これらROMカー
ド40のROM41にはROM23と同様に、比較的使
用頻度の低い多数の刺繍模様(第1刺繍模様、第2刺繍
模様、第3刺繍模様・・・・・)の模様データが格納さ
れ、多数の刺繍模様の模様データは、刺繍模様の種類別
にグループ分けし模様番号を付して格納されている(図
3参照)。
【0041】前記RAM24の模様名メモリ24aに
は、フロッピーディスクFDから読み込まれた複数の模
様名のデータが格納される。縫製データメモリ24bに
は、選択された刺繍模様の縫製データが格納される。更
に、RAM24には、前述した各種の制御に必要なメモ
リ類(フラグやポインタやカウンタ等のメモリ、レジス
タやバッファ等)が設けられている。前記フラッシュメ
モリ25には、図4に示すように、設定されている現在
の言語名「日本語使用」、日本語用テトストデータ、日
本語用フォントデータ、日本語用イメージデータなどが
書き換え可能に記憶されている。
【0042】テキストデータには、前述したように、テ
キスト1で登録されている文字列「薄い緑」のコードデ
ータ、テキスト2で登録されている文字列「ピンク」の
コードデータ・・・が格納されている。また、フォント
データには、ひらがな「あ」、「い」、「う」・・・、
カタカナ「ア」、「イ」、「ウ」・・・のドットデー
タ、複数の漢字の為のドットデータが格納されている。
更に、イメージデータには、例えば、図14に示す「押
え足Qのマーク」のイメージ1のドットデータ、「ハサ
ミのマーク」のイメージ2のドットデータ、「残り時
間」のイメージ3のドットデータ、「所要時間」のイメ
ージ4のドットデータ・・・が格納されている。
【0043】ここで、刺繍模様用のフロッピーディスク
FD1には、図5に示すように、縫目模様の為の縫製デ
ータ以外に、各種のデータが格納されている。即ち、シ
ステム領域には、各種のデータを記録する記録型式を規
定する「2DD」や「2HD」などのデータ、ボリュー
ムラベル「FLOWER」、収容模様数「22」などの管理デ
ータに加えて、刺繍模様毎に、「模様名」とこれに付随
する「拡張子」に関する模様名データと、これに対応さ
せた記録日時、データ領域における縫製データ格納アド
レス、ファイル長及び縫目形成に関連する付随データと
が格納されている。ここで、拡張子は「.HUS」のよう
に、模様名やその他のファイル名に付随させて、模様名
やファイル名の種類を表している。
【0044】また、付随データには、縫目数に対応する
「針数」のデータ、使用する刺繍糸の「色数」のデー
タ、その「色数」に対応する「色名」のデータが格納さ
れている。一方、データ領域には、刺繍模様毎に、縫製
データ格納アドレスで指示される先頭アドレスから、刺
繍模様を形成する為の縫製データ、つまりステッチデー
タが格納されている。ここで、この縫製データが複数の
異なる糸色で縫製するような場合には、糸替えの為の停
止コードが適宜設けられている。
【0045】ところで、表示情報を異なる言語に書き換
える為の言語切換え用のフロッピーディスクFD2(こ
れが外部記憶手段に相当する)には、図6に示すよう
に、表示情報の言語を、英語と独語と仏語とに切換える
のに必要な各種のデータが格納されている。即ち、シス
テム領域には、各種のデータを記録する記録型式を規定
する記録型式規定データ、ボリュームラベル「言語切換
え」(これが表示情報指示情報に相当する)、収容言語
数「3」などの管理データに加えて、言語を「英語用」
に切換える為に、英語用テキストデータ名、英語用フォ
ントデータ名、英語用イメージデータ名とが格納されて
いる。
【0046】同様に、言語を「独語用」に切換える為
に、独語用テキストデータ名、独語用フォントデータ
名、独語用イメージデータ名とが格納されるとともに、
言語を「仏語用」に切換える為に、仏語用テキストデー
タ名、仏語用フォントデータ名、仏語用イメージデータ
名とが格納されている。一方、データ領域には、3つの
言語の各々について、実際のテキストデータとフォント
データとイメージデータとが番号を付して格納されてい
る。
【0047】次に、制御装置Cで実行される模様選択制
御のルーチンについて、図7〜図9のフローチャートに
基づいて説明する。但し、図中符号Si(i=1、2、
3・・・)は各ステップを示すものである。電源の投入
によりこの制御が開始されると、先ず、RAM24の各
メモリをクリアする等の初期化処理が実行され(S
1)、模様の種類(分類)を指定する為のメニュー画面
がカラーディスプレイ10に表示される(S2)。
【0048】例えば、図10に示すように、かな文字や
アルファベットの文字模様を書体に応じて選択する文字
指定キー11a〜11d、実用模様を選択する実用指定
キー11e、具象模様を選択する具象指定キー11f〜
11h、更には、装着されているROMカード40に記
録されている刺繍模様のデータを読み込んで選択するカ
ード指定キー11i、装着されている刺繍模様用のフロ
ッピーディスクFD1に記録されている刺繍模様のデー
タを読み込んで選択するフロッピー指定キー11jを含
むメニュー画面が表示される。
【0049】ここで、前述したように、このミシンMは
「日本語使用」として設定されていることから、メニュ
ー画面における表示情報の全ては、フラッシュメモリ2
5のデータに基づいて、ひらがなやカタカナや漢字で表
示される。そこで、FDD29に装着されたフロッピー
ディスクFD1に記録されている刺繍模様を選択する為
に、フロッピー指定キー11jを操作したときには(S
3:Yes 、S4:No、S5:Yes )、フロッピーディス
クFD1から模様名のデータと、これに対応する付随デ
ータとが読み込まれ、模様名メモリ24aに書込まれる
(S10)。
【0050】次に、模様名メモリ24aの複数の模様名
について、アルファベットの配列に基づく模様名の順に
並べる模様名順ソート処理が実行され、そのソート処理
後の模様名がファイル名メモリ24aに更新して格納さ
れ(S11)、カラーディスプレイ10には、そのソート
処理された模様名が一覧表により表示され(S12)、更
に模様名毎に付随データが表示される(S13)。例え
ば、図11に示すように、カラーディスプレイ10に
は、フロッピーディスクFD1に記録されている複数の
模様名のうちの先頭部分の模様名「AAA 」、「AAB 」、
「BBB 」・・・が、例えば、15ptの表示用フォント
により、横方向に2列に並べた表形式で表示される。
【0051】また、各模様名毎に、「針数」と「色数」
とが、夫々行方向に接近させて表示される。更に、「名
前順」や「針数順」などでソート処理するソート用機能
名、「戻る」や「確定」などの機能名が表示される。こ
のとき、右下がり斜線で示す模様名「.AAA」、「.CA
C」、「.DEA」・・の表示領域が、例えば「青」でカラ
ー表示されるとともに、左下がり斜線で示す模様名「.A
AB」、「.BBB」、「.EEB」・・の表示領域が、例えば
「緑」でカラー表示される。次に、所望の模様名に対応
する模様名キー11を押圧操作したときには(S16:Ye
s )、その操作された模様名キー11に対応する模様名
が反転により識別表示される(S20)。
【0052】例えば、図12に示すように、模様名キー
11kにより模様名「BBB 」を選択したときには、「針
数」や「色数」の表示を含む模様名「BBB 」の表示領域
において、模様名を白抜きにする反転表示により識別表
示される。ここで、この反転表示以外に、別の表示色と
して、例えば「赤」などの刺激的な色により識別表示さ
せたり、点滅表示させるようにしてもよい。ところで、
「名前順ソート」や「針数順ソート」などのソートキー
11mが操作されたときには(S16:No、S17:Yes
)、操作されたソートキー11mに対応するソート処
理が実行され(S21)、そのソート処理後の模様名が表
形式でカラーディスプレイ10に表示される(S22)。
【0053】一方、「戻る」キー11nが操作されたと
きには(S16〜S17:No、S18:Yes )、S2以降が実
行される。ところで、「確定」キー11oが操作された
ときには(S16〜S18:No、S19:Yes )、識別表示さ
れている模様名の模様選択が確定され、その確定した刺
繍模様の縫製データがフロッピーディスクFD1から読
み込まれ、縫製データメモリ24bに格納され(S2
3)、その縫製データに基づいて演算で求めた縫目模様
がカラーディスプレイ10に表示される(S24)。ここ
で、「前ページ」キーや「次ページ」キーなどのその他
の機能キーが操作されたときには(S16〜S19:No)、
その操作された機能キーに対応する処理が実行される
(S30)。
【0054】次に、起動停止スイッチ12の操作により
縫製処理が開始されたときには(S25:Yes )、縫製処
理を開始するように指令される(S26)。その結果、縫
製制御により、縫製データメモリ24bから1針分ずつ
のステッチデータを読み込むことで縫製処理が実行され
る(S26、S27・S29:No)。そして、縫製途中におい
て、糸切れが発生したり、起動停止スイッチ12の操作
で縫製を停止するとき、又は糸替えの為の停止コードS
C等により一時的に縫製が停止されたときには(S27:
Yes )、次の糸色による縫製に関する情報がカラーディ
スプレイ10に表示される(S28)。この情報として
は、例えば、メッセージ「2色目を縫製します」とか、
「3色目を縫製します」が表示される。
【0055】そして、全ての刺繍領域の縫製処理が完了
して、縫製終了したときには(S27:No、S29:Yes
)、S2以降が繰り返して実行される。一方、メニュ
ー画面表示中に、所望の模様分類「動物や乗り物」の具
象指定キー11fを操作して選択したときには(S3・
S4:Yes )、図13に示すように、多数の「動物」や
「乗り物」に関する模様群がマトリックス状に一覧表と
して表示されるので(S7)、例えば、模様キー11p
を操作して刺繍模様「像」を選択したときには(S
8)、図14に示すように、刺繍模様「像」と、その
「像」に含まれる3つの色別模様部などを有する模様確
認画面がカラーディスプレイ10に表示される(S
9)。
【0056】但し、この模様確認画面の表示中に、「戻
る」キーが操作されたときには、S7に戻る。そして、
S25〜S29が実行されて、前述したように、刺繍模様
「像」が3色の刺繍糸により縫製処理される。この場
合、S28においては、糸色毎の刺繍縫製が終了して一時
的に停止する毎に(S27:Yes )、第2色別模様部や第
3色別模様部が順次先頭位置に移動して表示される。と
ころで、画面に表示される表示情報の言語を他国の言語
に切換える為に言語切換えキー11qを操作したときに
は(S3:Yes 、S4〜S5:No、S6:Yes )、言語
切換え処理(図9参照)が実行される(S14)。
【0057】この処理制御が開始されたときに、FDD
29に何れのフロッピーディスクFDも装着されていな
いとき(S40:No)、又はFDD29に装着されている
フロッピーディスクFDのボリュームラベルに「言語切
換え」が記録されておらず、言語切換え用のフロッピー
ディスクFD2でないときには(S41:No)、警告メッ
セージ「言語切換え用のフロッピーディスクを装着して
下さい」がカラーディスプレイ10に表示される(S4
2)。しかし、ボリュームラベルが「言語切換え」であ
って、正規の言語切換え用のフロッピーディスクFD2
がFDD29に装着されているときには(S40・S41:
Yes )、カラーディスプレイ10に言語切換え画面が表
示される(S43)。
【0058】例えば、図15に示すように、カラーディ
スプレイ10には、現在設定されている言語「日本語」
が表示されるとともに、「現在の表示情報をFDに書込
む」キー11rや「終了」キー11tなどの機能キーの
名称が表示される。次に、言語数カウンタのカウント値
Iに初期値「1」がセットされ(S44)、言語切換え用
のフロッピーディスクFD2に記録されている収容言語
数Mが読み込まれる(S45)。次に、I番目の言語名を
読出して言語キーとして表示され(S46)、カウント値
Iが収容言語数Mでないときには(S47:No)、カウン
ト値Iが1つインクリメントされ(S48)、S46〜S48
が繰り返して実行される。
【0059】そして、カウント値Iが収容言語数Mにな
ったときには(S47:Yes )、キー操作待ちが実行され
る(S49:No)。その結果、図16に示すように、図6
に示す言語切換え用のフロッピーディスクFD2に記憶
されている英語用と独語と仏語の言語名「ENGLISH 」、
「DEUTSCH 」、「FRANCAIS」が言語キー11sとして夫
々表示される。そして、表示情報の言語を切換える前
に、現在の「日本語」の表示情報を記録保存しておく為
に、書込みキー11rが操作されたときには(S50:N
o、S51:Yes )、警告メッセージ「絶対に電源を切ら
ないで下さい」が「赤」で点滅表示され(S56)、フラ
ッシュメモリ25の表示情報が読み出されて、FDD2
9に装着されているフロッピーディスクFD2に記憶さ
れる(S57)。
【0060】そして、何れかの言語キー11sが操作さ
れたときには(S50:Yes )、S56と同様の警告メッセ
ージが「赤」で点滅表示され(S53)、指定された言語
の表示情報がフロッピーディスクFD2から読み出され
(S54)、フラッシュメモリ25の記憶情報を消去する
とともに、その読み出された表示情報がフラッシュメモ
リ25に記憶される(S55)。一方、終了キー11tが
操作されたときには(S50・S51:No、S52:Yes )、
この制御を終了して、模様選択制御のS3にリターンす
る。
【0061】例えば、「ENGLISH 」の言語キー11sが
操作されたときには、フラッシュメモリ25には図17
に示すように、設定された言語名「英語使用」が記憶さ
れるとともに、英語用のテトストデータ、英語用のフォ
ントデータ、英語用のイメージデータに書き換えて記憶
される。そして、同様に、刺繍模様「像」が選択された
ときには図18に示すように、英語用の表示画面が表示
される。ここで、図7に示すメニュー画面において、具
象指定キー11f〜11h、フロッピー指定キー11
j、言語切換えキー11q以外の機能キーが操作された
ときには(S3:Yes 、S4〜S6:No)、その操作さ
れた機能キーに対応する処理が実行される(S15)。
【0062】ところで、図13に示すように、S7にお
いて、1つの模様群がマトリックス状に一覧表として表
示されているときに、3D表示キー11uを操作したと
きには、図19に示すように、5画面分の模様マトリッ
クスを立体的に一括表示するようにしてもよい。また、
通信用インターフェースを、「RS232C」31と
「USB」32との何れかに手動で切換える為に、図1
0に示すように、メニュー画面に、「RS232C」キーと
「USB」キーとを表示するようにしてもよい。
【0063】ここで、カラーディスプレイ10とLCD
C20と表示制御などで表示手段が構成され、言語切換
え制御の特にS54や制御装置Cなどで読み込み手段が構
成され、言語切換え制御の特にS55や制御装置Cなどで
内部書き込み手段が構成され、言語切換え制御の特にS
46とS50や制御装置Cなどで言語指定手段が構成され、
言語切換え制御の特にS46や制御装置Cなどで言語名表
示手段が構成され、言語切換え制御の特にS50や制御装
置Cなどで読み込み指令手段が構成され、言語切換え制
御の特にS51や制御装置Cなどで読出し指令手段が構成
され、言語切換え制御の特にS57や制御装置Cなどで読
出し書込み手段が構成されている。
【0064】このように、ミシンMの制御装置Cのフラ
ッシュメモリ25に、日本語の表示情報が記憶されてお
り、ミシン操作や模様選択操作をするときに、テキスト
情報とドットイメージ情報とを含む表示情報が日本語で
表示される。そして、英語と独語と仏語とからなる3言
語で表示可能な3種類の表示情報を記憶したフロッピー
ディスクFD2をFDD29に装着して、所望の英語の
言語キー11sを操作したときに、英語用の表示情報が
フロッピーディスクFD2から読出されてフラッシュメ
モリ25に書込まれるので、フラッシュメモリ25は1
つの言語の表示情報を書込むだけのメモリ容量(例え
ば、約4MB(メガバイト))を有しておればよく、複
数種類の表示情報を記憶する場合と比較して、表示情報
を記憶するフラッシュメモリ25を小型化でき、低コス
ト化を図れる。
【0065】また、前記フロッピーディスクFD2に
は、表示情報が書込まれていることを示すボリュームラ
ベル「言語切換え」が記憶されているので、そのボリュ
ームラベルである「言語切換え」が記憶されているか否
かを判定するだけで、そのフロッピーディスクFD2に
表示情報が記憶されているか否かを簡単に且つ迅速に判
別することができる。
【0066】また、書込みキー11rの操作により、フ
ラッシュメモリ25に記憶している表示情報を読み出し
て、FDD29に装着しているフロッピーディスクFD
2に書き込むので、フロッピーディスクFD2から読み
出した表示情報をフラッシュメモリ25に書き込んだ場
合でも、フロッピーディスクFD2に書き込んでおいた
元々の言語の表示情報をフラッシュメモリ25に再度書
き込むことができ、言語の異なる表示情報の復帰作業が
簡単化する。
【0067】尚、複数言語で表示可能な複数種類の表示
情報をROMカードに記憶するようにし、このROMカ
ードをカード用コネクタ13に接続するようにし、この
ROMカードから指定された1つの言語の表示情報を読
み出してフラッシュメモリ25に書込むようにしてもよ
い。また、ROMカードとフロッピーディスクFDとの
何れか1つの外部記憶手段を装着可能に構成したもので
もよい。また、ミシンMをインターネット等の外部通信
網に接続するとともに、複数言語の表示情報を記憶した
外部記憶メモリも外部通信網に接続するようにし、ミシ
ンM側で読み込み操作することにより、外部通信網を介
して外部記憶メモリの表示情報を読み込むようにしても
よい。
【0068】更に、制御装置C内にフラッシュメモリ2
5を設けないで、言語切換え用のROMカードを常に装
着しておくようにし、このROMカードから、指定され
た1つの言語の表示情報を読み出す一方、表示に必要な
表示情報を適宜ディスプレイに直接表示させるようにし
てもよい。また、言語の指定を変更するだけで、その変
更された言語に切換えて表示情報を適宜表示することが
できる。
【0069】また、本発明は前記実施形態に限定して解
釈されるべきではなく、前記ROM23に記憶している
各種の制御プログラムを、フラッシュメモリ25に記憶
するようにし、ROM23を省略したり、フロッピーデ
ィスクFDに書き込まれた制御プログラムをFDD29
により読み込んでフラッシュメモリ25に記憶する等、
本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、前記実
施形態の各部の制御に、既存の技術や当業者に自明の技
術に基いて種々の変更を加えることもあり得る。更に、
刺繍ミシン以外の本縫いミシンなどの各種のミシンに本
発明を適用し得ることは勿論である。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ディスプレイ
を含む表示手段を備え、ミシン操作や模様選択操作の為
に文字情報とドットイメージ情報とを含む表示情報をデ
ィスプレイに表示可能にしたミシンにおいて、読込み手
段と、制御手段とを設けたので、表示情報を記憶するメ
モリをミシン内部に設けることなく、必要に応じて読出
し手段により読み出された表示情報を適宜ディスプレイ
に直接表示させることができる。また、言語の指定を変
更するだけで、その変更された言語の表示情報を適宜表
示することができる。
【0071】請求項2の発明によれば、ディスプレイを
含む表示手段を備え、ミシン操作や模様選択操作の為に
文字情報とドットイメージ情報とを含む表示情報をディ
スプレイに表示可能にしたミシンにおいて、外部記憶手
段と、読込み手段と、制御手段とを設けたので、請求項
1と同様の効果を得ることができる。請求項3の発明に
よれば、ディスプレイを含む表示手段を備え、ミシン操
作や模様選択操作の為に文字情報とドットイメージ情報
とを含む表示情報をディスプレイに表示可能にしたミシ
ンにおいて、読込み手段と、制御手段とを設けたので、
請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0072】ここで、書き換え可能な不揮発性メモリ
と、この不揮発性メモリの記憶情報を消去するとともに
読込み手段で読み込まれた表示情報を不揮発性メモリに
書き込む内部書込み手段とを設けた場合には、不揮発性
メモリは、読込み手段で読み込んだ1つの言語の表示情
報を書込むだけのメモリ容量を有しておればよく、複数
種類の表示情報を記憶する場合と比較して、表示情報を
記憶する不揮発性メモリを小型化でき、低コスト化を図
れる(請求項4)。
【0073】ここで、前記外部記憶手段には、表示情報
が書込まれていることを示す表示情報指示情報が記憶さ
れている場合には、その表示情報指示情報が記憶されて
いるか否かを判定するだけで、その外部記憶手段に表示
情報が記憶されているか否かを簡単に且つ迅速に判別す
ることができる(請求項5)。ここで、前記外部記憶手
段には複数言語で表示可能な複数種類の表示情報が記憶
され、それら複数言語のうちの1つを指定する言語指定
手段を設けた場合には、外部記憶手段に複数言語で表示
可能な複数種類の表示情報が記憶されている場合でも、
言語指定手段により、それら複数言語のうちの1つを容
易に指定することができる(請求項6)。
【0074】ここで、前記不揮発性メモリに記憶してい
る表示情報の言語名を表示手段に表示させる言語名表示
手段を設けた場合には、この表示された言語名により、
ディスプレイに表示される表示情報の言語名を容易に且
つ確実に認識することができる(請求項7)。ここで、
前記読込み手段に対して外部記憶手段からの表示情報の
読み込みを指令する読み込み令手段を設けた場合には、
表示情報の言語を切換えたいときだけ、この読み込み令
手段により外部記憶手段からの表示情報の読み出しを実
行できる(請求項8)。
【0075】ここで、前記不揮発性メモリに記憶してい
る表示情報の読み出しを指令する為の読出し指令手段
と、この読出し指令手段からの読出し指令に応答して不
揮発性メモリに記憶している表示情報を読み出して所定
のメモリに書き込む読出し書込み手段とを設けた場合に
は、外部記憶手段から読み出した表示情報を不揮発性メ
モリに書き込んだ場合でも、所定のメモリに書き込んで
おいた元々の言語の表示情報を不揮発性メモリに再度書
き込むことができ、言語の異なる表示情報の復帰作業が
簡単化する(請求項9)。
【0076】ここで、前記言語名表示手段による言語名
表示と、前記読出し指令手段に指令するキーとをディス
プレイの同一画面に表示する場合には、現在設定されて
いる言語名をその画面で確認してから、キー操作により
読出し指令手段に指令することができ、表示情報の言語
の切換え時の誤操作を確実に防止することができる(請
求項10)。ここで、縫製に供する糸色名もしくは模様
名の文字列が切換えられた言語で表示される場合には、
特に刺繍模様を縫製するときなどに表示される糸色名や
刺繍模様名を、変更された言語による文字列で表示する
ことができる(請求項11)。
【0077】ここで、前記読込み手段は、表示情報だけ
でなく運針の為の縫製データをミシン内に読み込み可能
である場合には、読込み手段を有効利用して、表示情報
や縫製データを読み込むことができる(請求項12)。
ここで、前記読込み手段は、表示情報だけでなくミシン
を制御する制御プログラムをミシン内に読み込み可能で
ある場合には、読込み手段を有効利用して、表示情報や
制御プログラムを読み込むことができる(請求項1
3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御ミシンの斜視
図である。
【図2】電子制御ミシンの制御系のブロック図である。
【図3】模様データメモリのデータ構成を説明する図表
である。
【図4】日本語の表示情報を記憶したフラッシュメモリ
のデータ構成を説明する図表である。
【図5】刺繍模様用のフロッピーディスクに記録された
データ構成を説明する図表である。
【図6】言語切換え用のフロッピーディスクに記録され
たデータ構成を説明する図表である。
【図7】模様選択制御のフローチャートの一部である。
【図8】模様選択制御のフローチャートの残部である。
【図9】言語切換え制御のフローチャートである。
【図10】メニュー選択画面の表示例を示す図である。
【図11】模様名表示画面の表示例を示す図である。
【図12】選択模様を確定したときの図11相当図であ
る。
【図13】刺繍模様群の表示画面の表示例を示す図であ
る。
【図14】選択した刺繍模様とその色別模様部の表示例
を示す図である。
【図15】言語切換え画面の表示例を示す図である。
【図16】言語キーが表示された図15相当図である。
【図17】英語の表示情報を記憶した図4相当図であ
る。
【図18】英語で表示された図14相当図である。
【図19】5画面分の模様選択画面を立体的に表示した
表示例を示す図である。
【符号の説明】
M 電子制御ミシン 10 カラー液晶ディスプレイ 22 CPU 23 ROM 24 RAM 25 フラッシュメモリ 29 フロッピーディスクドライブ(FDD) C 制御装置 FD2 言語切換え用のフロッピーディスク

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイを含む表示手段を備え、ミ
    シン操作や模様選択操作の為に文字情報とドットイメー
    ジ情報とを含む表示情報をディスプレイに表示可能にし
    たミシンにおいて、 1又は複数言語の前記表示情報を記憶する外部記憶手段
    よりミシン内に表示情報を読み込む読込み手段と、 前記読込み手段により読み込まれた表示情報を用いて前
    記ディスプレイへの表示を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 ディスプレイを含む表示手段を備え、ミ
    シン操作や模様選択操作の為に文字情報とドットイメー
    ジ情報とを含む表示情報をディスプレイに表示可能にし
    たミシンにおいて、 1又は複数言語の前記表示情報を記憶し且つミシンの装
    着部に着脱自在に装着される外部記憶手段と、 前記装着部に装着した外部記憶手段から指定された1つ
    の言語の表示情報を読み込む読込み手段と、 前記読込み手段により読み込まれた表示情報を用いて前
    記ディスプレイへの表示を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするミシン。
  3. 【請求項3】 ディスプレイを含む表示手段を備え、ミ
    シン操作や模様選択操作の為に文字情報とドットイメー
    ジ情報とを含む表示情報をディスプレイに表示可能にし
    たミシンにおいて、 1又は複数言語の前記表示情報を記憶する外部記憶手段
    より外部通信網を介してミシン内に表示情報を読み込む
    読込み手段と、 前記読込み手段により読み込まれた表示情報を用いて前
    記ディスプレイへの表示を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするミシン。
  4. 【請求項4】 書き換え可能な不揮発性メモリと、この
    不揮発性メモリの記憶情報を消去するとともに前記読込
    み手段で読み込まれた表示情報を不揮発性メモリに書き
    込む内部書込み手段とを設けたことを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載のミシン。
  5. 【請求項5】 前記外部記憶手段には、表示情報が書込
    まれていることを示す表示情報指示情報が記憶されてい
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のミシ
    ン。
  6. 【請求項6】 前記外部記憶手段には複数言語で表示可
    能な複数種類の表示情報が記憶され、それら複数言語の
    うちの1つを指定する言語指定手段を設けたことを特徴
    とする請求項1〜5の何れかに記載のミシン。
  7. 【請求項7】 前記不揮発性メモリに記憶している表示
    情報の言語名を表示手段に表示させる言語名表示手段を
    設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の
    ミシン。
  8. 【請求項8】 前記読込み手段に対して前記外部記憶手
    段からの表示情報の読み込みを指令する読込み指令手段
    を設けたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載
    のミシン。
  9. 【請求項9】 前記不揮発性メモリに記憶している表示
    情報の読み出しを指令する為の読出し指令手段と、この
    読出し指令手段からの読出し指令に応答して不揮発性メ
    モリに記憶している表示情報を読み出して所定のメモリ
    に書き込む読出し書込み手段とを設けたことを特徴とす
    る請求項1〜8の何れかに記載のミシン。
  10. 【請求項10】 前記言語名表示手段による言語名表示
    と、前記読出し指令手段に指令するキーとをディスプレ
    イの同一画面に表示することを特徴とする請求項1〜9
    の何れかに記載のミシン。
  11. 【請求項11】 縫製に供する糸色名もしくは模様名の
    文字列が切換えられた言語で表示されることを特徴とす
    る請求項1〜10の何れかに記載のミシン。
  12. 【請求項12】 前記読込み手段は、表示情報だけでな
    く運針の為の縫製データをミシン内に読み込み可能であ
    ることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のミ
    シン。
  13. 【請求項13】 前記読込み手段は、表示情報だけでな
    くミシンを制御する制御プログラムをミシン内に読み込
    み可能であることを特徴とする請求項1〜12の何れか
    に記載のミシン。
JP10359142A 1998-12-17 1998-12-17 ミシン Pending JP2000176186A (ja)

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