JP3483260B2 - ミシンのデータ選択装置 - Google Patents
ミシンのデータ選択装置Info
- Publication number
- JP3483260B2 JP3483260B2 JP33598891A JP33598891A JP3483260B2 JP 3483260 B2 JP3483260 B2 JP 3483260B2 JP 33598891 A JP33598891 A JP 33598891A JP 33598891 A JP33598891 A JP 33598891A JP 3483260 B2 JP3483260 B2 JP 3483260B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- destination
- sewing machine
- display data
- display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はミシンのデータ選択装
置に関し、特に、仕向け地別に複数のデータが記憶され
た記憶装置から、任意の仕向け地のデータを読み出すこ
とができるようにしたミシンのデータ選択装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、コンピュータミシンにおいて、多
種の模様を縫うことができるように、外部メモリに各種
の模様データおよび表示データを格納し、該外部メモリ
から模様データおよび表示データをミシンに読込むよう
にした方式を採用しているものがある。この方式におい
ては、取扱いを便利にするため、通常、前記外部メモリ
として、カード形式のメモリカードが使用されている。 【0003】このメモリカードには、針、布送り装置を
駆動し、あるいは刺繍枠をX,Y方向に駆動して所定の
模様を縫製するための模様データ、および該模様データ
によって縫製される模様を示すための表示データが格納
されており、国内仕向けのミシンには、日本語で表現し
た表示データと模様データを格納したメモリカードが付
され、外国(又は輸出)仕向けのミシンには、それぞれ
の国の言葉で表現した表示データと模様データを格納し
たメモリカードが付されている。 【0004】なお、メモリカードを使用した刺繍機を開
示した公報として、例えば特開昭64−37992号公
報、実開平1−66276号公報がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来
は、国内仕向けのミシンには、日本語で表現した表示デ
ータと模様データを格納したメモリカードを用意し、外
国仕向けのミシンには、それぞれの国の言葉で表現した
表示データと模様データを格納したメモリカードを用意
していたため、別仕様のメモリカードを多数作成する必
要が生ずるという問題があった。また、このため、メモ
リカードの作成に手間と時間がかかるばかりか、ロット
数の少ない仕様のメモリカードは、コスト高になるとい
う問題があった。 【0006】そこで、本発明者等は、複数の仕向け地に
共通のデータと、仕向け地毎に異なるデータとを、1枚
のメモリカードに格納し、後者のデータ、すなわち仕向
け地毎に異なるデータは選択できるようにして、前記の
問題点の解決を図った。 【0007】しかしながら、前記仕向け地毎に異なるデ
ータの選択の仕方に関して十分な配慮がなされていなか
った。 【0008】この発明の目的は、前記した点に鑑み、記
憶装置に記憶された仕向け地別のデータを有効に選択で
きるデータ選択装置を提供することにより、前記問題点
を一層改善することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、模様データ
と、複数の仕向け地に共通する共通表示データと、ぬい
位置、取消、模様切替等の内容に対して仕向け地毎に表
現形式が異なる表示データとミシン使用のメッセージで
ある別の表示データとしてのメッセージデータとを複数
の仕向け地別に記憶している記憶装置から、所望の仕向
け地のデータを選択し、該データを用いてメッセージ等
の表示を行い、前記模様データにより縫い動作を行うよ
うにしたミシンのデータ選択装置であって、前記ミシン
本体に、前記仕向け地毎のデータを任意に選択すること
のできる仕向け地指定手段と、該仕向け地指定手段の決
定情報に従って、前記仕向け地別の表示データとメッセ
ージデータにアクセスする手段と、前記仕向け地に共通
する共通表示データと、前記表現形式が異なる仕向け地
別の表示データとを同一画面に表示する表示手段とを設
けたことにより課題を解決することができた。 【0010】 【作用】本発明によれば、ミシン本体に設けられた仕向
け地指定手段により、仕向け地別の表示データを選択す
ることができる。このため、記憶装置に特定の形状を与
えることなく、所望の表現形式のデータを任意に選択
し、読み出すことができる。また、ロット数の少ない仕
様のメモリカードの作成に手間と時間がかかったり、コ
スト高になるということがなくなる。 【0011】 【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図2は本発明の外部記憶装置(メモリカード)
が適用されるコンピュータミシンの一例の外観斜視図を
示す。図において、1はコンピュータミシン本体、2は
模様データを記憶しているメモリカード、3はメモリカ
ード装着部、4は液晶等で構成されたスイッチ機能を有
する表示部である。 【0012】次に、このミシンのハード構成を、図3の
ブロック図を参照して説明する。なお、図3には本発明
と関係のある構成のみが記されており、ミシンに必須の
構成であっても、本発明と関係のない構成は省略されて
いる。 【0013】図において、11は中央演算装置(CP
U)、12は模様選択手段、13はミシン本体に設けら
れた仕向け地指定手段、14は仕向け地信号出力手段で
ある。また、15は共通表示データ記憶手段であり、該
手段15は、ミシンの内部ROMに格納された模様デー
タ又は前記メモリカード2に格納された模様データのい
ずれを用いる場合であっても、共通に使用される表示デ
ータを記憶している。16はシステムデータ記憶手段で
あり、ミシンの動作の全体を制御するプログラムおよび
データを記憶している。 【0014】また、18はミシンモータ駆動手段、19
はミシンモータ、30はステッピングモータ駆動手段、
31はXモータ、32はYモータである。なお、2、4
は、それぞれ、図2で示したメモリカード、表示手段を
示す。 【0015】該メモリカード2は、本実施例では、第1
〜第5のROM21〜25から構成されており、第1の
ROM21には模様データ、第2のROM22には、第
1、第2、第3の仕向け地向け、例えば、国内向け、第
1国および第2国への輸出向けに関わらず共通の表示デ
ータが記憶されている。また、第3、4、5のROM2
3、24、25には、内容は同じであるが表現形式が異
なるデータである、第1、第2、第3の仕向け地向け表
示データが格納されている。 【0016】ここで、前記第2のROM22に格納され
ている共通表示データの一例、および前記第3、第4の
ROM23、24に格納されている仕向け地向け表示デ
ータの一例を、図4、図5を参照して説明する。なお、
図4、図5は前記表示データを、表示手段4に表示した
内容を示す。 【0017】図4(a) は国内仕向けの表示データによっ
て表示された表示内容を示し、同図(b) は第1国への輸
出仕様の表示データによって表示された表示内容を示
す。両図から明らかなように、猫、ペンギン、飛行機等
の模様に関する表示データ(模様1〜5)は、前記第2
のROM22に格納されている共通表示データに該当
し、「ぬい位置」、「取消」、「模様切替」、「SPACE
CHECK 」、「CLEAR 」等の表示データは、前記第3、第
4のROM23、24に格納されている仕向け地向け表
示データに該当する。 【0018】また、図5(a) 、同図(b) は、それぞれ、
国内仕向け、第1国への輸出仕様のメッセージデータで
あり、前記第3、第4のROM23、24に格納されて
いる仕向け地向け表示データに該当する。 【0019】なお、上記の例は、ミシンを国内と、英語
圏の第1国に輸出する場合であったが、これにドイツ、
イラン等の輸出先が加わる場合には、英語で表示された
前記表示データおよびメッセージデータは、それぞれ、
同じ意味のドイツ語、イラン語で表現されて、メモリカ
ード内の他のROMに、追加的に格納されることにな
る。 【0020】次に、前記メモリカード2に格納されてい
るデータの概念図を図6に示す。図示されているよう
に、メモリカード2の中には、共通表示データを記憶す
る第2のROM22と、仕向け地向け表示データを記憶
する第3、第4、第5のROM23、24、25と、模
様データを記憶する第1のROM21とが格納されてい
る。なお、第1〜第5のROM21〜25のように、R
OMを区分けしたのは、説明を分かりやすくするためで
あり、実際にはこのような区分けをする必要がないこと
は勿論である。 【0021】前記第2のROM22には、図4の模様1
〜5のような仕向け地に依存しない共通の表示データが
格納されている。また、第3、第4、第5のROM2
3、24、25には、例えばコードとアドレスと表示デ
ータとが格納されており、コードは例えば国内仕様に対
しては「0」が、第1の輸出仕様に対しては「1」が、
第2の輸出仕様に対しては「2」が割り当てられてい
る。そして、コード「0」の記憶エリアには、図4(a)
の「ぬい位置」、「取消」等の表示データや、図5の
「上糸、下糸を確認後スタートして下さい」といった国
内仕向けのメッセージデータが格納されている。また、
コード「1」の記憶エリアには、図4(b) の「SPACE CH
ECK 」、「CLEAR 」等の表示データ、図5(b) の「CHEC
K IF UPPER ………」といった輸出仕様のメッセージデ
ータが格納されている。さらに、コード「2」の記憶エ
リアには、図示されていない他の言語で表示された、前
記データと同じ意味の表示データおよびメッセージデー
タが格納されている。 【0022】また、第1のROM21には、先頭アドレ
スと、模様データが複数組記憶されている。この模様デ
ータは、針、布送り装置を駆動し、あるいは刺繍枠を
X,Y方向に駆動して、所定の模様を縫製するための縫
い制御データであり、本実施例では、ミシン本体に読込
まれた時、前記ステッピングモータ駆動手段30(図3
参照)に送られ、Xモータ31、Yモータ32を駆動す
ることになる。 【0023】次に、前記仕向け地指定手段13(図3参
照)の一具体例を、図1(a) を参照して説明する。図に
おいて、131は仕向け地仕様設定モード選択手段であ
り、ミシンのユーザに誤操作されないように、好ましく
は、ミシンの機枠の内部に隠しスイッチの形で設けられ
ている。132は仕向け地仕様設定システムであり、図
3のシステムデータ記憶手段に格納されているプログラ
ムである。 【0024】前記手段131によって仕向け地仕様設定
モードが設定されると、該仕向け地仕様設定システム1
32が起動し、133の仕向け地仕様決定用表示データ
保持部から、仕向け地仕様決定用表示データが読み出さ
れる。前記仕向け地仕様決定用表示データ保持部133
は、ミシンの内部ROMまたは前記メモリカード2内の
第2のROM22に相当する。 【0025】前記仕向け地仕様決定用表示データ保持部
133から読み出されたデータは表示・選択手段134
に表示される。具体的には、表示パネルの所定の領域
に、例えば、「JN」、「US」、「DU」、「IR」
と表示される。前記表示は、日本、米国、ドイツ、イラ
ンを表していることは明らかであろう。この表示・選択
手段134は前記表示手段4に相当する。 【0026】そこで、オペレータが所望の仕向け地の表
示領域に指先を当て、表示パネルを軽く押すと、表示パ
ネルのスイッチ機能が作動して仕向け地が決定される。
決定された仕向け地の情報は仕向け地情報記憶手段13
5に半固定的に記憶される。該仕向け地情報記憶手段1
35としては、例えば書込み可能なROMであるEEP
ROMを用いることができる。このため、一旦仕向け地
情報が記憶されると、この情報はミシンの電源が切られ
ても保持され、次回からは電源をオンにすると、前記仕
向け地が自動的に初期設定される。 【0027】次に、前記仕向け地指定手段13の他の具
体例を、図1(b) を参照して説明する。図において、1
36はミシン本体の機枠であり、その上に4連の切替ス
イッチ137が固定されている。138は選択ボタンで
あり、該選択ボタン138をスライドさせることによ
り、日本、米国、ドイツ、イランの仕向け地から一つを
選択することができる。 【0028】なお、該切替スイッチ137は、ミシンの
ユーザが安易に操作しないように、ミシンの表に出ない
位置、すなわちミシン機枠の内部に取り付けるのが好ま
しい。 さて、前記のようにして、仕向け地が決定され
ると、ミシンの使用時に、前記仕向け地信号出力手段1
4(図3参照)は前記中央演算装置11に仕向け地信号
を出力する。そうすると、前記中央演算装置11は、前
記第3、第4、第5のROM23、24、25に関して
は、コード「0」、「1」または「2」を前記選択また
は決定された仕向け地信号に応じて出力する。この結
果、前記コードに対応する仕向け地向け表示データが前
記ROM23、24、25から読み出され、表示手段4
に表示されることになる。 【0029】以上の説明は、メモリカードに、同一内容
のデータが、3または4種類の表現形式で格納されてい
る場合であったが、本発明はこれに限定されず、同一内
容のデータが、もっと多くの種類の表現形式で格納され
たメモリカードにも適用することができることは明らか
であろう。 【0030】図7は、本実施例の仕向け地指定手段13
を用いて仕向け地を決定する場合の動作の概要を示すフ
ローチャートである。 【0031】まず、ステップS0において、記憶手段
(例えば、前記EEPROM)に仕向け地情報が設定さ
れているか否かの判断がなされる。設定されている場合
には、ステップS1に進み、設定されていない場合に
は、ステップS2に進む。 【0032】ステップS1では、仕向け地設定モードが
設定されたか否かの判断がなされる。この判断が肯定の
時には、ステップS2に進んで、仕向け地仕様設定シス
テムを有効にする動作が行われる。一方否定の場合に
は、ステップS8に進んで、メモリカードから、仕向け
地向け表示データを含む表示データを読み出して、表示
装置に表示する動作が行われる。 ステップS3では、
前記メモリカード2またはミシンの内部ROMに格納さ
れている仕様設定に関する表示情報が読み出され、表示
パネルに表示される。そこで、オペレータは表示パネル
上に表示された表示内容を押圧することにより、仕向け
地の選択を行うと(ステップS4)、ステップS5に進
んで、表示パネルに「確認」のメッセージが表示され
る。 【0033】ステップS6では、オペレータが前記「確
認」のメッセージを指先で押圧すると、仕向け地の決定
が完了する。ステップS7では、決定された仕向け地情
報が前記記憶手段(EEPROM)に記憶される。この
結果、ミシンの電源がオフにされても、該仕向け地情報
は保持されることになる。 【0034】前記ステップS8においては、模様の表示
データ、メッセージ等が表示パネル上に表示されるの
で、ミシンのユーザは該表示パネル上で、縫うための模
様を選択する(ステップS9)。ステップS10では、
ユーザがスタートボタンをオンにすると、模様縫いが実
行される。 【0035】 【発明の効果】この発明によれば、ミシン本体に、仕向
け地指定手段を設けるようにしたので、内容は同じであ
るが表現形式が異なるデータを複数個記憶している記憶
装置に特定の形状を与えることなく、所望の表現形式の
データを任意に選択し、読み出すことができるという効
果がある。また、複数の仕向け地に共通の表示データと
複数の仕向け地向けの表示データとを同一画面上に表示
できる表示手段を設けたので、コンピュータミシンの仕
向け先のユーザは、該ミシンの操作を操作性よく使用す
ることができるようになる。 【0036】また、このため、ロット数の少ない仕様の
メモリカードの作成に手間と時間がかかったり、コスト
高になるということはなくなるという効果がある。
置に関し、特に、仕向け地別に複数のデータが記憶され
た記憶装置から、任意の仕向け地のデータを読み出すこ
とができるようにしたミシンのデータ選択装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、コンピュータミシンにおいて、多
種の模様を縫うことができるように、外部メモリに各種
の模様データおよび表示データを格納し、該外部メモリ
から模様データおよび表示データをミシンに読込むよう
にした方式を採用しているものがある。この方式におい
ては、取扱いを便利にするため、通常、前記外部メモリ
として、カード形式のメモリカードが使用されている。 【0003】このメモリカードには、針、布送り装置を
駆動し、あるいは刺繍枠をX,Y方向に駆動して所定の
模様を縫製するための模様データ、および該模様データ
によって縫製される模様を示すための表示データが格納
されており、国内仕向けのミシンには、日本語で表現し
た表示データと模様データを格納したメモリカードが付
され、外国(又は輸出)仕向けのミシンには、それぞれ
の国の言葉で表現した表示データと模様データを格納し
たメモリカードが付されている。 【0004】なお、メモリカードを使用した刺繍機を開
示した公報として、例えば特開昭64−37992号公
報、実開平1−66276号公報がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来
は、国内仕向けのミシンには、日本語で表現した表示デ
ータと模様データを格納したメモリカードを用意し、外
国仕向けのミシンには、それぞれの国の言葉で表現した
表示データと模様データを格納したメモリカードを用意
していたため、別仕様のメモリカードを多数作成する必
要が生ずるという問題があった。また、このため、メモ
リカードの作成に手間と時間がかかるばかりか、ロット
数の少ない仕様のメモリカードは、コスト高になるとい
う問題があった。 【0006】そこで、本発明者等は、複数の仕向け地に
共通のデータと、仕向け地毎に異なるデータとを、1枚
のメモリカードに格納し、後者のデータ、すなわち仕向
け地毎に異なるデータは選択できるようにして、前記の
問題点の解決を図った。 【0007】しかしながら、前記仕向け地毎に異なるデ
ータの選択の仕方に関して十分な配慮がなされていなか
った。 【0008】この発明の目的は、前記した点に鑑み、記
憶装置に記憶された仕向け地別のデータを有効に選択で
きるデータ選択装置を提供することにより、前記問題点
を一層改善することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、模様データ
と、複数の仕向け地に共通する共通表示データと、ぬい
位置、取消、模様切替等の内容に対して仕向け地毎に表
現形式が異なる表示データとミシン使用のメッセージで
ある別の表示データとしてのメッセージデータとを複数
の仕向け地別に記憶している記憶装置から、所望の仕向
け地のデータを選択し、該データを用いてメッセージ等
の表示を行い、前記模様データにより縫い動作を行うよ
うにしたミシンのデータ選択装置であって、前記ミシン
本体に、前記仕向け地毎のデータを任意に選択すること
のできる仕向け地指定手段と、該仕向け地指定手段の決
定情報に従って、前記仕向け地別の表示データとメッセ
ージデータにアクセスする手段と、前記仕向け地に共通
する共通表示データと、前記表現形式が異なる仕向け地
別の表示データとを同一画面に表示する表示手段とを設
けたことにより課題を解決することができた。 【0010】 【作用】本発明によれば、ミシン本体に設けられた仕向
け地指定手段により、仕向け地別の表示データを選択す
ることができる。このため、記憶装置に特定の形状を与
えることなく、所望の表現形式のデータを任意に選択
し、読み出すことができる。また、ロット数の少ない仕
様のメモリカードの作成に手間と時間がかかったり、コ
スト高になるということがなくなる。 【0011】 【実施例】以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説
明する。図2は本発明の外部記憶装置(メモリカード)
が適用されるコンピュータミシンの一例の外観斜視図を
示す。図において、1はコンピュータミシン本体、2は
模様データを記憶しているメモリカード、3はメモリカ
ード装着部、4は液晶等で構成されたスイッチ機能を有
する表示部である。 【0012】次に、このミシンのハード構成を、図3の
ブロック図を参照して説明する。なお、図3には本発明
と関係のある構成のみが記されており、ミシンに必須の
構成であっても、本発明と関係のない構成は省略されて
いる。 【0013】図において、11は中央演算装置(CP
U)、12は模様選択手段、13はミシン本体に設けら
れた仕向け地指定手段、14は仕向け地信号出力手段で
ある。また、15は共通表示データ記憶手段であり、該
手段15は、ミシンの内部ROMに格納された模様デー
タ又は前記メモリカード2に格納された模様データのい
ずれを用いる場合であっても、共通に使用される表示デ
ータを記憶している。16はシステムデータ記憶手段で
あり、ミシンの動作の全体を制御するプログラムおよび
データを記憶している。 【0014】また、18はミシンモータ駆動手段、19
はミシンモータ、30はステッピングモータ駆動手段、
31はXモータ、32はYモータである。なお、2、4
は、それぞれ、図2で示したメモリカード、表示手段を
示す。 【0015】該メモリカード2は、本実施例では、第1
〜第5のROM21〜25から構成されており、第1の
ROM21には模様データ、第2のROM22には、第
1、第2、第3の仕向け地向け、例えば、国内向け、第
1国および第2国への輸出向けに関わらず共通の表示デ
ータが記憶されている。また、第3、4、5のROM2
3、24、25には、内容は同じであるが表現形式が異
なるデータである、第1、第2、第3の仕向け地向け表
示データが格納されている。 【0016】ここで、前記第2のROM22に格納され
ている共通表示データの一例、および前記第3、第4の
ROM23、24に格納されている仕向け地向け表示デ
ータの一例を、図4、図5を参照して説明する。なお、
図4、図5は前記表示データを、表示手段4に表示した
内容を示す。 【0017】図4(a) は国内仕向けの表示データによっ
て表示された表示内容を示し、同図(b) は第1国への輸
出仕様の表示データによって表示された表示内容を示
す。両図から明らかなように、猫、ペンギン、飛行機等
の模様に関する表示データ(模様1〜5)は、前記第2
のROM22に格納されている共通表示データに該当
し、「ぬい位置」、「取消」、「模様切替」、「SPACE
CHECK 」、「CLEAR 」等の表示データは、前記第3、第
4のROM23、24に格納されている仕向け地向け表
示データに該当する。 【0018】また、図5(a) 、同図(b) は、それぞれ、
国内仕向け、第1国への輸出仕様のメッセージデータで
あり、前記第3、第4のROM23、24に格納されて
いる仕向け地向け表示データに該当する。 【0019】なお、上記の例は、ミシンを国内と、英語
圏の第1国に輸出する場合であったが、これにドイツ、
イラン等の輸出先が加わる場合には、英語で表示された
前記表示データおよびメッセージデータは、それぞれ、
同じ意味のドイツ語、イラン語で表現されて、メモリカ
ード内の他のROMに、追加的に格納されることにな
る。 【0020】次に、前記メモリカード2に格納されてい
るデータの概念図を図6に示す。図示されているよう
に、メモリカード2の中には、共通表示データを記憶す
る第2のROM22と、仕向け地向け表示データを記憶
する第3、第4、第5のROM23、24、25と、模
様データを記憶する第1のROM21とが格納されてい
る。なお、第1〜第5のROM21〜25のように、R
OMを区分けしたのは、説明を分かりやすくするためで
あり、実際にはこのような区分けをする必要がないこと
は勿論である。 【0021】前記第2のROM22には、図4の模様1
〜5のような仕向け地に依存しない共通の表示データが
格納されている。また、第3、第4、第5のROM2
3、24、25には、例えばコードとアドレスと表示デ
ータとが格納されており、コードは例えば国内仕様に対
しては「0」が、第1の輸出仕様に対しては「1」が、
第2の輸出仕様に対しては「2」が割り当てられてい
る。そして、コード「0」の記憶エリアには、図4(a)
の「ぬい位置」、「取消」等の表示データや、図5の
「上糸、下糸を確認後スタートして下さい」といった国
内仕向けのメッセージデータが格納されている。また、
コード「1」の記憶エリアには、図4(b) の「SPACE CH
ECK 」、「CLEAR 」等の表示データ、図5(b) の「CHEC
K IF UPPER ………」といった輸出仕様のメッセージデ
ータが格納されている。さらに、コード「2」の記憶エ
リアには、図示されていない他の言語で表示された、前
記データと同じ意味の表示データおよびメッセージデー
タが格納されている。 【0022】また、第1のROM21には、先頭アドレ
スと、模様データが複数組記憶されている。この模様デ
ータは、針、布送り装置を駆動し、あるいは刺繍枠を
X,Y方向に駆動して、所定の模様を縫製するための縫
い制御データであり、本実施例では、ミシン本体に読込
まれた時、前記ステッピングモータ駆動手段30(図3
参照)に送られ、Xモータ31、Yモータ32を駆動す
ることになる。 【0023】次に、前記仕向け地指定手段13(図3参
照)の一具体例を、図1(a) を参照して説明する。図に
おいて、131は仕向け地仕様設定モード選択手段であ
り、ミシンのユーザに誤操作されないように、好ましく
は、ミシンの機枠の内部に隠しスイッチの形で設けられ
ている。132は仕向け地仕様設定システムであり、図
3のシステムデータ記憶手段に格納されているプログラ
ムである。 【0024】前記手段131によって仕向け地仕様設定
モードが設定されると、該仕向け地仕様設定システム1
32が起動し、133の仕向け地仕様決定用表示データ
保持部から、仕向け地仕様決定用表示データが読み出さ
れる。前記仕向け地仕様決定用表示データ保持部133
は、ミシンの内部ROMまたは前記メモリカード2内の
第2のROM22に相当する。 【0025】前記仕向け地仕様決定用表示データ保持部
133から読み出されたデータは表示・選択手段134
に表示される。具体的には、表示パネルの所定の領域
に、例えば、「JN」、「US」、「DU」、「IR」
と表示される。前記表示は、日本、米国、ドイツ、イラ
ンを表していることは明らかであろう。この表示・選択
手段134は前記表示手段4に相当する。 【0026】そこで、オペレータが所望の仕向け地の表
示領域に指先を当て、表示パネルを軽く押すと、表示パ
ネルのスイッチ機能が作動して仕向け地が決定される。
決定された仕向け地の情報は仕向け地情報記憶手段13
5に半固定的に記憶される。該仕向け地情報記憶手段1
35としては、例えば書込み可能なROMであるEEP
ROMを用いることができる。このため、一旦仕向け地
情報が記憶されると、この情報はミシンの電源が切られ
ても保持され、次回からは電源をオンにすると、前記仕
向け地が自動的に初期設定される。 【0027】次に、前記仕向け地指定手段13の他の具
体例を、図1(b) を参照して説明する。図において、1
36はミシン本体の機枠であり、その上に4連の切替ス
イッチ137が固定されている。138は選択ボタンで
あり、該選択ボタン138をスライドさせることによ
り、日本、米国、ドイツ、イランの仕向け地から一つを
選択することができる。 【0028】なお、該切替スイッチ137は、ミシンの
ユーザが安易に操作しないように、ミシンの表に出ない
位置、すなわちミシン機枠の内部に取り付けるのが好ま
しい。 さて、前記のようにして、仕向け地が決定され
ると、ミシンの使用時に、前記仕向け地信号出力手段1
4(図3参照)は前記中央演算装置11に仕向け地信号
を出力する。そうすると、前記中央演算装置11は、前
記第3、第4、第5のROM23、24、25に関して
は、コード「0」、「1」または「2」を前記選択また
は決定された仕向け地信号に応じて出力する。この結
果、前記コードに対応する仕向け地向け表示データが前
記ROM23、24、25から読み出され、表示手段4
に表示されることになる。 【0029】以上の説明は、メモリカードに、同一内容
のデータが、3または4種類の表現形式で格納されてい
る場合であったが、本発明はこれに限定されず、同一内
容のデータが、もっと多くの種類の表現形式で格納され
たメモリカードにも適用することができることは明らか
であろう。 【0030】図7は、本実施例の仕向け地指定手段13
を用いて仕向け地を決定する場合の動作の概要を示すフ
ローチャートである。 【0031】まず、ステップS0において、記憶手段
(例えば、前記EEPROM)に仕向け地情報が設定さ
れているか否かの判断がなされる。設定されている場合
には、ステップS1に進み、設定されていない場合に
は、ステップS2に進む。 【0032】ステップS1では、仕向け地設定モードが
設定されたか否かの判断がなされる。この判断が肯定の
時には、ステップS2に進んで、仕向け地仕様設定シス
テムを有効にする動作が行われる。一方否定の場合に
は、ステップS8に進んで、メモリカードから、仕向け
地向け表示データを含む表示データを読み出して、表示
装置に表示する動作が行われる。 ステップS3では、
前記メモリカード2またはミシンの内部ROMに格納さ
れている仕様設定に関する表示情報が読み出され、表示
パネルに表示される。そこで、オペレータは表示パネル
上に表示された表示内容を押圧することにより、仕向け
地の選択を行うと(ステップS4)、ステップS5に進
んで、表示パネルに「確認」のメッセージが表示され
る。 【0033】ステップS6では、オペレータが前記「確
認」のメッセージを指先で押圧すると、仕向け地の決定
が完了する。ステップS7では、決定された仕向け地情
報が前記記憶手段(EEPROM)に記憶される。この
結果、ミシンの電源がオフにされても、該仕向け地情報
は保持されることになる。 【0034】前記ステップS8においては、模様の表示
データ、メッセージ等が表示パネル上に表示されるの
で、ミシンのユーザは該表示パネル上で、縫うための模
様を選択する(ステップS9)。ステップS10では、
ユーザがスタートボタンをオンにすると、模様縫いが実
行される。 【0035】 【発明の効果】この発明によれば、ミシン本体に、仕向
け地指定手段を設けるようにしたので、内容は同じであ
るが表現形式が異なるデータを複数個記憶している記憶
装置に特定の形状を与えることなく、所望の表現形式の
データを任意に選択し、読み出すことができるという効
果がある。また、複数の仕向け地に共通の表示データと
複数の仕向け地向けの表示データとを同一画面上に表示
できる表示手段を設けたので、コンピュータミシンの仕
向け先のユーザは、該ミシンの操作を操作性よく使用す
ることができるようになる。 【0036】また、このため、ロット数の少ない仕様の
メモリカードの作成に手間と時間がかかったり、コスト
高になるということはなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の具体例の説明図である。
【図2】 本発明が適用されるコンピュータミシンの外
観斜視図である。 【図3】 前記コンピュータミシンの要部のハード構成
を示すブロック図である 【図4】 共通の表示データと仕向け地で異なる表示デ
ータとを示す図である。 【図5】 仕向け地で異なるメッセージデータを示す図
である。 【図6】 本発明の一実施例のメモリカードに格納され
ているデータの概念図である。 【図7】 本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。 【符号の説明】 2…メモリカード、13…仕向け地指定手段、21〜2
5…第1〜第5のROM、131…仕向け地仕様設定モ
ード選択手段、132…仕向け地仕様設定システム、1
33…仕向け地仕様決定用表示データ保持部、134…
表示・選択手段、135…仕向け地情報記憶手段
観斜視図である。 【図3】 前記コンピュータミシンの要部のハード構成
を示すブロック図である 【図4】 共通の表示データと仕向け地で異なる表示デ
ータとを示す図である。 【図5】 仕向け地で異なるメッセージデータを示す図
である。 【図6】 本発明の一実施例のメモリカードに格納され
ているデータの概念図である。 【図7】 本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。 【符号の説明】 2…メモリカード、13…仕向け地指定手段、21〜2
5…第1〜第5のROM、131…仕向け地仕様設定モ
ード選択手段、132…仕向け地仕様設定システム、1
33…仕向け地仕様決定用表示データ保持部、134…
表示・選択手段、135…仕向け地情報記憶手段
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−76670(JP,A)
実開 昭63−130841(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】模様データと、複数の仕向け地に共通する
共通表示データと、ぬい位置、取消、模様切替等の内容
に対して仕向け地毎に表現形式が異なる表示データとミ
シン使用のメッセージである別の表示データとしてのメ
ッセージデータとを複数の仕向け地別に記憶している記
憶装置から、所望の仕向け地のデータを選択し、該デー
タを用いてメッセージ等の表示を行い、前記模様データ
により縫い動作を行うようにしたミシンのデータ選択装
置であって、前記ミシン本体に、前記仕向け地毎のデー
タを任意に選択することのできる仕向け地指定手段と、
該仕向け地指定手段の決定情報に従って、前記仕向け地
別の表示データとメッセージデータにアクセスする手段
と、前記仕向け地に共通する共通表示データと、前記表
現形式が異なる仕向け地別の表示データとを同一画面に
表示する表示手段とを設けたことを特徴とするミシンの
データ選択装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33598891A JP3483260B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ミシンのデータ選択装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33598891A JP3483260B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ミシンのデータ選択装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146572A JPH05146572A (ja) | 1993-06-15 |
JP3483260B2 true JP3483260B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=18294540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33598891A Expired - Fee Related JP3483260B2 (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | ミシンのデータ選択装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3483260B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000176186A (ja) * | 1998-12-17 | 2000-06-27 | Brother Ind Ltd | ミシン |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP33598891A patent/JP3483260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05146572A (ja) | 1993-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5427044A (en) | Sewing machine and method of pattern selection | |
US5803000A (en) | Embroidery sewing machine | |
JP3483260B2 (ja) | ミシンのデータ選択装置 | |
US5988083A (en) | Sewing apparatus | |
JP2954227B2 (ja) | 情報処理方法 | |
JP3222906B2 (ja) | ミシンの外部記憶装置のデータ識別選択装置 | |
JP3483259B2 (ja) | カード形式の記憶装置 | |
JP3163627B2 (ja) | 編集機能付きohp投影機用表示装置 | |
JPH05151412A (ja) | 外部記憶装置のデータ選択装置 | |
JPH08263244A (ja) | 表示装置 | |
JP4132118B2 (ja) | ミシン | |
JPH09132859A (ja) | 刺繍データ処理装置 | |
JP2824651B2 (ja) | 刺繍模様表示装置 | |
JP2001180050A (ja) | ラベルプリンタ | |
JP3846907B2 (ja) | 刺繍ミシンの模様選択装置 | |
JP2696338B2 (ja) | ミシンにおけるデータ設定装置 | |
JP2698235B2 (ja) | 小型情報端末機 | |
JP2965408B2 (ja) | 表示制御装置 | |
JP2770029B2 (ja) | 記憶登録カード付ミシン | |
JPH1147473A (ja) | 刺繍縫いミシン | |
JP2911001B2 (ja) | 電子機器の外部設定方式 | |
JP2001104669A (ja) | 外部書き込み機能付ミシン | |
JPH0589290A (ja) | 手書き文字認識装置 | |
JP2965407B2 (ja) | 表示制御装置 | |
JPH09143861A (ja) | 刺繍データ処理装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |