JPH05137861A - 刺繍用下打ち縫いデータ作成装置 - Google Patents

刺繍用下打ち縫いデータ作成装置

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JPH05137861A
JPH05137861A JP32701691A JP32701691A JPH05137861A JP H05137861 A JPH05137861 A JP H05137861A JP 32701691 A JP32701691 A JP 32701691A JP 32701691 A JP32701691 A JP 32701691A JP H05137861 A JPH05137861 A JP H05137861A
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Fumiaki Asano
史明 浅野
Kyoji Komuro
恭二 小室
Atsuya Hayakawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 刺繍模様を縮小処理又は拡大処理を施して縫
製した場合であっても、理想的な糸密度となる下打ち縫
いができるような下打ち縫いのデータを簡単に作成でき
る刺繍用下打ち縫いデータ作成装置を提供すること。 【構成】 刺繍データメモリ55には刺繍模様の各々に
対して刺繍領域データが記憶されている。刺繍領域デー
タは所定の順番で糸密度データやブロックデータや下打
ち開始コードや下打ち終了コードが記憶されたものであ
る。下打ち開始コードと下打ち終了コードとに挟まれた
ブロックデータが検索され(S43)、検索されたブロ
ックデータに基づいて下打ち領域の外形線が演算される
(S45)。この下打ち領域の外形線データに基づいて
下打ち領域の幅に応じた所定の下打ちパターンで下打ち
縫いデータが作成される(S46)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍用下打ち縫いデー
タ作成装置に関し、特に指定された下打ち対象枠から求
めた或いは設定された下打ち領域の輪郭点のデータから
下打ち縫いの為の針落ち点を演算で求めるようにしたも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本願出願人は、刺繍模様の為の刺
繍データを極力少ない記憶容量で記憶できるように、例
えば特公昭60─42740号公報において、文字や図
形などの刺繍領域を複数のブロックに分割し、これらブ
ロックの輪郭を画定する為の複数の輪郭線素を示すブロ
ックデータと、刺繍糸によりブロック内に形成する縫目
の数を規定する糸密度データとを含む刺繍領域データを
記憶するようにし、これらブロックデータと糸密度デー
タとに基いて各ブロック毎の針落ち点の位置データを求
め、その針落ち位置データを用いて刺繍縫いするように
した刺繍模様記憶再生装置を提案した。
【0003】ところで、刺繍縫いを施した加工布の収縮
を防止するとともに、刺繍を盛り上がらせて見栄えや風
合いを向上させる場合には、下打ち縫いの為の下打ち縫
いデータを作成し、この下打ち縫いデータを含めて刺繍
領域データを作成するようにしている。この下打ち縫い
は、刺繍縫いに先立って、刺繍縫目と略直交する縫目と
なるように粗いステッチピッチで畳縫い或いはサテンス
テッチ縫いを施すものであり、通常、下打ち縫いデータ
はマニュアルモードにより、複数の針落ち点を規定する
針落ち位置データ(座標データ)で入力設定される。例
えば、図13に示す刺繍領域が2つのブロックB1・B
2からなり、これら両ブロックB1・B2に下打ち縫い
を施す場合には、この下打ち縫いの為の下打ち縫いデー
タは、複数の針落ち点b1、p50、p51、p52・
・・p58、p50、b1の座標データを含んでいる。
尚、4つの針落ち点b1、b2、b3、b4はブロック
B1を規定する規定点である。
【0004】また、前記下打ち縫いデータが格納された
刺繍領域データを用いて刺繍模様を縫製する場合に、刺
繍模様を刺繍カ所の大きさに応じて縮小又は拡大して縫
製することも可能であり、この場合には、作成した刺繍
領域データを縮小率又は拡大率を用いて変更処理するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、複数
の針落ち点をマニュアルモードにより入力して下打ち縫
いの為の下打ち縫いデータを作成するので、下打ち縫い
データの作成処理が複雑になるとともに、下打ち縫いデ
ータのデータ量が増大するという問題がある。更に、例
えば、図13に示す刺繍領域を縮小する為に、作成した
刺繍領域データを縮小率を用いて縮小処理し、その縮小
処理された刺繍領域データから針落ち位置を求めて刺繍
縫製する場合、下打ち縫いデータに関しても同様に縮小
処理され、刺繍領域が縮小されたにも拘わらず下打ち縫
いの縫目数が変更されない為に下打ち縫いの糸密度が大
きくなるので、刺繍の盛り上がりが大きくなって見栄え
や風合いが悪化すること、糸密度の大きい下打ち縫いに
起因して加工布が収縮すること、などの問題がある。
【0006】一方、作成した刺繍領域データを拡大率を
用いて拡大処理し、その拡大処理された刺繍領域データ
から針落ち位置を求めて刺繍縫製する場合、下打ち縫い
データに関しても同様に拡大処理され、刺繍領域が拡大
されたにも拘わらず下打ち縫いの縫目数は変更されない
為に下打ち縫いの糸密度が小さくなるので、刺繍の盛り
上がりが少なくなって前記と同様に見栄えや風合いが悪
化するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、刺繍模様を縮小処理又は
拡大処理を施して縫製した場合でも、理想的な糸密度と
なる下打ち縫いができるような下打ち縫いのデータを簡
単に作成できる刺繍用下打ち縫いデータ作成装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る刺繍用下
打ち縫いデータ作成装置は、図1の機能ブロック図に示
すように、刺繍ミシンにおけるX方向とY方向とに独立
に位置制御される布移動手段を駆動する為に、刺繍縫い
すべき刺繍領域を分割した複数のブロックの輪郭線素を
規定するブロックデータと糸密度を規定する糸密度デー
タとを記憶したデータ記憶手段を備え、このデータ記憶
手段に記憶したデータを下打ち縫いの針落ち点を規定す
る下打ち縫いデータに展開する刺繍用下打ち縫いデータ
作成装置であって、データ記憶手段には、ブロックデー
タと糸密度データに加えて、更に一連の下打ち縫いを施
すべき1つ又は列状に連なる複数のブロックからなる下
打ち対象枠を指定する指定データが格納され、データ記
憶手段に記憶されたデータに基いて、各下打ち対象枠の
輪郭線素の内側に所定の小間隔空けて設定される下打ち
領域の輪郭点を演算する輪郭演算手段を設け、輪郭演算
手段で求めた下打ち領域の輪郭点のデータに基いて、下
打ち領域の幅に関連づけて予め設定された所定の下打ち
パターンとなるように下打ち縫いの針落ち点の位置を決
定する針落ち点演算手段とを設けたものである。
【0009】請求項2に係る刺繍用下打ち縫いデータ作
成装置は、図2の機能ブロック図に示すように、刺繍ミ
シンにおけるX方向とY方向とに独立に位置制御される
布移動手段を駆動する為の刺繍用下打ち縫いの下打ち縫
いデータを作成する刺繍用下打ち縫いデータ作成装置で
あって、刺繍用下打ち領域を規定する領域規定データを
格納したデータ記憶手段と、データ記憶手段に記憶され
た領域規定データに基いて、下打ち領域の幅に関連づけ
て予め設定された所定の下打ちパターンとなるように下
打ち縫いの針落ち点の位置を決定する針落ち点演算手段
とを備えたものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る刺繍用下打ち縫いデータ作成装
置においては、刺繍縫いすべき刺繍領域を分割した複数
のブロックの輪郭線素を規定するブロックデータと糸密
度を規定する糸密度データに加えて、更に一連の下打ち
縫いを施すべき1つ又は列状に連なる複数のブロックか
らなる下打ち対象枠を指定する指定データがデータ記憶
手段に格納されているので、各下打ち対象枠の輪郭線素
の内側に所定の小間隔空けて設定される下打ち領域の輪
郭点は、輪郭演算手段によりデータ記憶手段に記憶され
たデータに基いて演算される。更に、下打ち領域の幅に
関連づけて予め設定された所定の下打ちパターンとなる
ように下打ち縫いの針落ち点の位置は、針落ち点演算手
段により輪郭演算手段で求めた下打ち領域の輪郭点のデ
ータに基いて決定される。
【0011】このように、一連の下打ち縫いを施す下打
ち対象枠を指定する指定データをデータ記憶手段に格納
するだけで、下打ち対象枠から下打ち領域の輪郭点のデ
ータが求められ、この輪郭点のデータから下打ち縫いの
針落ち点の位置が決定されるので、マニュアルモードに
よる下打ち縫いの為の複数の針落ち点の入力を省略で
き、下打ち縫いデータを簡単に作成できる。更に、デー
タ記憶手段に格納されたデータが拡大処理又は縮小処理
された場合でも、拡大処理又は縮小処理された下打ち領
域の輪郭点のデータからその都度下打ち縫いの針落ち点
の位置が求められるので、理想的な糸密度となる下打ち
縫いのデータを作成できる。従って、刺繍の適度の盛り
上がりにより見栄えや風合いの悪化を防止することがで
きる。
【0012】請求項2に係る刺繍用下打ち縫いデータ作
成装置においては、刺繍用下打ち領域を規定する領域規
定データがデータ記憶手段に格納されているので、下打
ち縫いの針落ち点の位置は、針落ち点演算手段によりデ
ータ記憶手段に記憶された領域規定データに基いて、下
打ち領域の幅に関連づけて予め設定された所定の下打ち
パターンとなるように決定される。
【0013】このように、刺繍用下打ち領域を規定する
領域規定データをデータ記憶手段に格納するだけで、こ
の領域規定データから下打ち縫いの針落ち点の位置が決
定されるので、マニュアルモードによる下打ち縫いの為
の複数の針落ち点の入力を省略でき、下打ち縫いデータ
を簡単に作成できる。更に、データ記憶手段の領域規定
データが拡大処理又は縮小処理された場合でも、拡大処
理又は縮小処理された領域規定データからその都度下打
ち縫いの針落ち点の位置が求められるので、理想的な糸
密度となる下打ち縫いのデータを作成できる。従って、
刺繍の適度の盛り上がりにより見栄えや風合いの悪化を
防止することができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る刺繍用下打ち縫いデータ
作成装置によれば、〔作用〕の項で説明したように、デ
ータ記憶手段にブロックデータと糸密度データに加えて
下打ち対象枠を指定する指定データを格納する一方、輪
郭演算手段と針落ち点演算手段とを設け、指定データの
下打ち対象枠から下打ち領域の輪郭点のデータが求めら
れ、この輪郭点のデータから下打ち縫いの針落ち点の位
置が決定されるので、マニュアルモードによる下打ち縫
いの為の複数の針落ち点の入力を省略でき、下打ち縫い
データを簡単に作成できる。更に、データ記憶手段に格
納されたデータが拡大処理又は縮小処理された場合で
も、拡大処理又は縮小処理された下打ち領域の輪郭点の
データからその都度下打ち縫いの針落ち点の位置が求め
られるので、理想的な糸密度となる下打ち縫いのデータ
を作成できる。従って、刺繍の適度の盛り上がりにより
見栄えや風合いの悪化を防止することができる。
【0015】請求項2に係る刺繍用下打ち縫いデータ作
成装置によれば、〔作用〕の項で説明したように、デー
タ記憶手段と針落ち点演算手段とを設け、この領域規定
データから下打ち縫いの針落ち点の位置が決定されるの
で、前記請求項1と同様の効果が得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、多針型刺繍縫いミシンに本発明
を適用した場合のものである。多針型刺繍縫いミシン1
について、図3に基いて説明すると、ミシンテーブル2
上にミシンアーム3が配設され、その前端部には5本の
針棒5を上下動可能に支持した針棒支持ケース4が左右
方向移動可能に装着されている。これら針棒5の下端に
は縫針6が夫々取付けられ、糸巻き35から繰出される
上糸37は対応する糸調子器7及び天秤8を経て縫針6
に夫々供給される。
【0017】この針棒支持ケース4は、針棒変更モータ
9の駆動により左右方向に移動され、駆動位置に移動し
て選択された何れかの針棒5がミシンモータ10の駆動
により上下に往復移動される。前記ミシンテーブル2の
前端部にはミシンベッド11が前方に延設され、このミ
シンベッド11の内部には、縫針6の上下動と協働して
加工布Wに縫目を形成する為の糸輪捕捉器(図示略)が
設けられている。
【0018】前記ミシンテーブル2を載置する基台23
の内部において、1対のY方向移動アーム(一方のみ図
示)12がY方向送りモータ13(図4参照)によりX
Y平面内のY方向(前後方向)に移動可能に設けられ、
このY方向移動アーム12の上端部はミシンテーブル2
の左右両端部に上面に臨むように上方に突出している。
【0019】1対のY方向移動アーム12の上端部間に
は左右方向に延びる支持部材14が固着され、この支持
部材14にはX方向移動アーム15がX方向送りモータ
16(図4参照)によりXY平面内のX方向(左右方
向)に移動可能に設けられている。更に、X方向移動ア
ーム15の前端部には、加工布Wを着脱可能に装着する
為の刺繍枠17が取付けられている。従って、この刺繍
枠17に装着された加工布Wは、Y方向送りモータ13
で駆動されるY方向移動アーム12によりY方向に移動
されるとともに、X方向送りモータ16で駆動されるX
方向移動アーム15によりX方向に移動され、加工布W
上に文字や図形などの種々の刺繍模様が形成される。
尚、符号21はミシンアーム3の上側に載置固定された
支持板であり、この支持板21には5つの糸巻き棒22
が立設され、各糸巻き棒22には刺繍縫いに必要な糸色
の糸巻き35が装着される。符号30は、糸巻き35か
ら繰出された上糸37をガイドするガイド部材である。
【0020】更に、前記基台23には、フロッピーディ
スクドライブ装置40が内蔵されるとともに、操作パネ
ル18がミシンテーブル2の上側に臨むように取付けら
れている。この操作パネル18には、文字や記号を表示
可能な液晶ディスプレイ19とキーボード20とが配設
されている。キーボード20には、加工布Wに施す刺繍
模様や縫目密度などを入力する為のものであり、アルフ
ァベット、数字、記号などの刺繍模様を指示する為のキ
ーやデータの入力・編集に必要な種々のファンクション
キーが設けられている。
【0021】次に、多針型刺繍縫いミシン1の制御系は
図4のブロック図に示すように構成されている。前記デ
ィスプレイ(LCD)19の為のディスプレイコントロ
ーラ(LCDC)46と、キーボード20と、ミシンモ
ータ10の為の駆動回路41と、X方向送りモータ16
の為の駆動回路42と、Y方向送りモータ13の為の駆
動回路43と、針棒変更モータ9の為の駆動回路44と
フロッピーディスクドライブ装置(FDD)40の為の
フロッピーディスクコントローラ(FDC)45とは、
制御装置Cの入出力インターフェース47に夫々接続さ
れている。
【0022】前記フロッピーディスクドライブ装置40
に着脱可能に装着されるフロッピーディスク(図示略)
には、文字や図形などの複数種類の刺繍領域データを刺
繍模様番号に対応づけて格納する刺繍データメモリ55
が設けられている。この刺繍データメモリ55に格納さ
れた刺繍領域データの各々には、上糸37の糸色を指示
する為の色番号データ、糸密度を規定する糸密度デー
タ、下打ち縫いを開始する開始コード及び終了コード、
複数のブロックに関するブロック座標データ、加工布W
の移動を指示するフィードデータなどが格納されてい
る。ここで、下打ち開始コードと下打ち終了コードとで
下打ち縫いを施すべき下打ち対象枠を指定する指定デー
タが構成される。
【0023】例えば、文字「A」の刺繍領域は図5に示
すように5つのブロックB1〜B5に分割され、この刺
繍領域データは図6に示すように、糸色番号データ、糸
密度データ、下打ち開始コード、ブロックB1とブロッ
クB2とのブロックデータ、フィードデータ・・・ブロ
ックB5のブロックデータが順次格納されている。ここ
で、フロックデータとしては、例えば図5に示すブロッ
クB1の場合には、四角形を規定する4つの規定点b
1、b2、b3及びb4の座標データから構成されてい
る。
【0024】制御装置Cは、CPU49と、CPU49
にデータバスなどのバス48を介して接続された入出力
インターフェース47、ROM50及びRAM51とか
ら構成されている。ROM50には、各モータ9・10
・13・16を駆動する為の駆動制御プログラム、本願
特有の後述の下打ち縫いデータ・ステッチデータ作成制
御の制御プログラムなどが格納されている。RAM51
には、刺繍データメモリ55から読込まれた刺繍領域デ
ータを格納するデータメモリ、糸色メモリ、糸密度メモ
リ、ワークメモリ、CPU49で演算した演算結果を一
時的に格納するバッファやカウンタやポインタなどの各
種メモリが設けられている。尚、下打ち縫いデータ作成
装置は、基本的には制御装置Cと操作パネル18とフロ
ッピーディスクドライブ装置40及びフロッピーディス
クコントローラ45とから構成されている。
【0025】次に、下打ち縫いデータ作成装置で行なわ
れる下打ち縫いデータ・ステッチデータ作成制御のルー
チンについて、図7のフローチャートに基いて説明す
る。尚、図中符号Si(i=30、31、32・・・
・)は各ステップである。キーボード20において、刺
繍縫いする刺繍模様が選択されるとともに、縫製開始が
指令されるとこの制御が開始され、先ずカウンタPやメ
モリNが夫々クリアされ(S30)、選択された刺繍模
様に関する刺繍領域データがフロッピーディスクの刺繍
データメモリ55から読込まれてデータメモリに格納さ
れる(S31)。次に、キーボード20上の編集キーを
操作して刺繍領域を拡大処理又は縮小処理する編集処理
が実行される(S32)。次に、この刺繍領域データを
検索してデータ数Nがデータ数メモリにセットされ(S
33)、先頭のデータを指示する為にデータ番号カウン
タPに「1」がセットされる(S34)。
【0026】次に、このデータ番号カウンタPで指示さ
れるデータの内容が検索され(S35)、糸色番号デー
タのときには、この糸色番号に対応する針棒5が駆動位
置となるように、針棒変更モータ9を駆動するモータ駆
動信号が出力される(S36)。次に、データ番号カウ
ンタPが1つインクリメントされ(S37)、データ番
号カウンタPがデータ数N以下のときには(S38:N
o)、S35に戻る。前記データ番号カウンタPで指示
されるデータの内容が糸密度データのときには、糸密度
データDが糸密度メモリに格納される(S39)。ま
た、データ番号カウンタPで指示されるデータの内容が
ブロックデータのときには、ブロックデータと糸密度デ
ータDとに基いて、ブロックの端点1と端点3とで規定
される第1主辺上及び端点2と端点4とで規定される第
2主辺上に針落ち点を求めるステッチデータ(針落ち位
置データ)展開処理が実行され(S40)、このステッ
チデータに基づいて両送りモータ13・16を駆動する
モータ駆動信号が夫々出力される(S41)。
【0027】次に、データ番号カウンタPで指示される
データの内容がフィードデータのときには、このフィー
ドデータに基づくフィード信号が出力され(S42)、
このフィード信号に基いて両送りモータ13・16を駆
動するモータ駆動信号が夫々出力される(S41)。一
方、データ番号カウンタPで指示されるデータの内容が
下打ち開始コードのときには、データ番号カウンタPを
インクリメントしながら下打ち終了コードが検索され
(S43)、下打ち開始コードと下打ち終了コードとの
間に格納された1つ又は複数のブロックのブロックデー
タが読込まれ、これらブロックデータがRAM51のワ
ークメモリに格納される(S44)。例えば、図6に示
す刺繍領域データのときには、下打ち開始コードと下打
ち終了コードとの間に格納された2つのブロックB1、
B2のブロックデータがワークメモリに格納される。
【0028】次に、これらワークメモリに格納されたブ
ロックデータに基いて、これら複数のブロックからなる
下打ち対象枠が求められ、この下打ち対象枠の輪郭線素
の内側に所定の小間隔(例えば、約0.5mm)空けて下
打ち領域UEの輪郭点及びその外形線が求められる(S
45)。例えば、図5に示すように、2つのブロックB
1、B2からなる下打ち対象枠の内側に下打ち領域UE
の輪郭点u1、u2、u3・・u6及びその外形線が求
められる。
【0029】次に、この下打ち領域UEの輪郭点のデー
タに基いて、下打ち領域UEの幅に関連づけて予め格納
された所定の下打ちパターンとなるように下打ち縫いの
針落ち点の位置を規定する下打ちデータが演算される
(S46)。例えば、図8に示すように、3つのブロッ
クB10、B11、B12からなる下打ち対称枠K1の
4つの副辺L1、L2、L3、L4の長さの平均値X
が、1mm≦X<2mmのときには、下打ち領域UE1は下
打ち対称枠K1と同様とし、副辺L1〜L4の各々の長
さの中点e、f、g、hが夫々求められ、線分ef上の
点iと線分gh上の点jとが求められる。そして、下打
ちデータとして、規定点b11、点i、点f、点g、点
j、点g、点f、点i、規定点b11の座標データが順
次作成される。
【0030】また、例えば、図9に示すように、3つの
ブロックB13、B14、B15からなる下打ち対称枠
K2の4つの副辺L5〜L8の長さの平均値Xが、2mm
≦X<10mmのときには、下打ち領域UE2は下打ち対
称枠K2の輪郭線素の内側に求められる。即ち、この下
打ち領域UE2としては、8つの点u10、u11、u
12・・・u17の座標データから構成される。次に、
これら4つの点u10、u11、u12、u13からな
る下打ちブロックQ13、4つの点u12、u13、u
14、u15からなる下打ちブロックQ14、4つの点
u14、u15、u16、u17からなる下打ちブロッ
クQ15の各々について、非常に大きい糸密度データを
用いて各下打ちブロックQ13〜Q15の主辺上に針落
ち点m、nが求められる。そして、下打ちデータとし
て、規定点b12、点u10、点n1、点m1、点n
2、点u12、点n3・・・・点n6、点u16、点u
14、点u12、点u10、点u11、点u13、点u
15、点u17、点u16、点s(副辺L7の中点)、
点t(副辺L6の中点)、点u10、規定点b12の座
標データが順次作成される。
【0031】一方、例えば、図10に示すように、3つ
のブロックB16、B17、B18からなる下打ち対称
枠K3の4つの副辺L9〜L12の長さの平均値Xが、
X≧10mmのときには、下打ち領域UE3は下打ち対称
枠K3の輪郭線素の内側に求められる。即ち、この下打
ち領域UE3としては、8つの点u10、u11、u1
2・・・u17の座標データから構成される。次に、こ
れら4つの点u10〜u13からなる下打ちブロックQ
16、4つの点u12〜u15からなる下打ちブロック
Q17、4つの点u14〜u17からなる下打ちブロッ
クQ18の各々について、非常に大きい糸密度データを
用いて各下打ちブロックQ16〜Q18の主辺上に針落
ち点m、nが求められる。更に、各副辺L9〜L12が
偶数(例えば、4つ)に分割された分割点が夫々求めら
れる。そして、下打ちデータとして、規定点b13、点
u10、点u12、点u14、点u16・・・・点u1
1・・・点u17により各副辺L9〜L12の分割点を
経たサテンステッチの針落ち点、点m3、点n5、点u
14・・・・点u10により主辺上の分割点を経たサテ
ンステッチの針落ち点の座標データが順次作成される。
尚、下打ち対称枠K3の副辺L9〜L12の長さの平均
値Xが大きくなるに伴って、副辺L9〜L12の分割数
を増加することが可能である。
【0032】次に、作成された下打ちデータに基いて、
両送りモータ13・16を駆動する下打ち縫い信号(モ
ータ駆動信号)が針棒5の上下動に同期したタイミング
で順次出力される(S47)。次に、下打ちデータがク
リアされ(S48)、下打ち開始コードと下打ち終了コ
ードとの間に格納された1つ又は複数のブロックのブロ
ックデータと糸密度データDとに基いて、各ブロックに
おけるステッチデータ展開処理が実行される(S4
0)。そして、S35〜S48が繰り返され、データ番
号カウンタPがデータ数Nより大きくなったとき(S3
8:Yes)、この制御を終了する。
【0033】例えば、図5に示す文字「A」について、
図11に示すように、2つのブロックB1、B2の下打
ち領域UEに下打ち縫いが施され、その後5つのブロッ
クB1〜B5からなる刺繍領域に刺繍縫いが施される。
【0034】以上説明したように、下打ち開始コードと
下打ち終了コードとで指定される下打ち対象枠から下打
ち領域UEの輪郭点のデータが求められ、この輪郭点の
データから下打ち縫いの針落ち点の位置が決定されるの
で、マニュアルモードによる下打ち縫いの為の複数の針
落ち点の入力を省略でき、下打ち縫いデータを簡単に作
成できるとともに、下打ちデータのデータ量を低減でき
る。更に、フロッピーディスクに設けられた刺繍データ
メモリ55に格納された刺繍領域データが拡大処理又は
縮小処理された場合でも、拡大処理又は縮小処理された
下打ち領域UEの輪郭点のデータからその都度下打ち縫
いの針落ち点の位置が求められるので、理想的な糸密度
となる下打ち縫いのデータを作成できる。従って、刺繍
の適度の盛り上がりにより見栄えや風合いの悪化を防止
することができる。
【0035】尚、前記刺繍領域データに代えて、刺繍領
域のアウトラインに関する閉領域を表す閉領域データ
(外形線データ)で刺繍データメモリ55に格納するよ
うにし、この閉領域データに基いて全体閉領域を小型の
複数の部分閉領域に分割し、これら複数の部分閉領域の
データから求めたブロックデータを用いることも可能で
ある。尚、この下打ち縫いデータ作成装置を刺繍縫いミ
シン1と別体に設けることが可能である。
【0036】ところで、前記下打ち領域UEを規定する
下打ち領域規定データを刺繍領域データに設定すること
も可能である。例えば、図12に示すように、データ番
号「3」の位置に下打ち領域規定データを設定するよう
にしてもよい。この下打ち領域規定データは、前記ブロ
ックデータと同様に、下打ち領域の輪郭点を規定する複
数の点の座標から構成されている。従って、データ番号
カウンタPが「3」のときに読出した下打ち領域規定デ
ータに基いて複数の下打ちブロックに分割する一方、図
8〜図10に示すように下打ち領域の幅に関連づけて予
め設定された下打ちパターンとなるように下打ちデータ
を求めることも可能である。この場合にも、前記実施例
と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】請求項2の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】多針型刺繍縫いミシンの概略斜視図である。
【図4】多針型刺繍縫いミシンの制御系のブロック図で
ある。
【図5】5つのブロックに分割された文字模様「A」の
刺繍領域を示す図である。
【図6】図5に示す文字模様「A」の刺繍領域データを
説明する説明図である。
【図7】下打ち縫いデータ・ステッチデータ作成制御の
ルーチンの概略フローチャートである。
【図8】下打ち領域の幅が狭いときの下打ち縫いパター
ンを説明する説明図である。
【図9】下打ち領域の幅が幾分狭いときの下打ち縫いパ
ターンを説明する説明図である。
【図10】下打ち領域の幅が広いときの下打ち縫いパタ
ーンを説明する説明図である。
【図11】文字模様「A」の刺繍領域の一部に下打ち縫
いを施した下打ち縫いパターンを示す例示図である。
【図12】変形例に係る図6相当図である。
【図13】従来技術に係る下打ち縫いデータの作成技術
を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 多針型刺繍縫いミシン 12 Y方向移動アーム 13 X方向送りモータ 15 X方向移動アーム 16 Y方向送りモータ 17 刺繍枠 40 フロッピーディスクドライブ装置 49 CPU 50 ROM 51 RAM C 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍ミシンにおけるX方向とY方向とに
    独立に位置制御される布移動手段を駆動する為に、刺繍
    縫いすべき刺繍領域を分割した複数のブロックの輪郭線
    素を規定するブロックデータと糸密度を規定する糸密度
    データとを記憶したデータ記憶手段を備え、このデータ
    記憶手段に記憶したデータを下打ち縫いの針落ち点を規
    定する下打ち縫いデータに展開する刺繍用下打ち縫いデ
    ータ作成装置であって、 前記データ記憶手段には、前記ブロックデータと糸密度
    データに加えて、更に一連の下打ち縫いを施すべき1つ
    又は列状に連なる複数のブロックからなる下打ち対象枠
    を指定する指定データが格納され、 前記データ記憶手段に記憶されたデータに基いて、各下
    打ち対象枠の輪郭線素の内側に所定の小間隔空けて設定
    される下打ち領域の輪郭点を演算する輪郭演算手段を設
    け、 前記輪郭演算手段で求めた下打ち領域の輪郭点のデータ
    に基いて、下打ち領域の幅に関連づけて予め設定された
    所定の下打ちパターンとなるように下打ち縫いの針落ち
    点の位置を決定する針落ち点演算手段とを設けたことを
    特徴とする刺繍用下打ち縫いデータ作成装置。
  2. 【請求項2】 刺繍ミシンにおけるX方向とY方向とに
    独立に位置制御される布移動手段を駆動する為の刺繍用
    下打ち縫いの下打ち縫いデータを作成する刺繍用下打ち
    縫いデータ作成装置であって、 刺繍用下打ち領域を規定する領域規定データを格納した
    データ記憶手段と、 前記データ記憶手段に記憶された領域規定データに基い
    て、下打ち領域の幅に関連づけて予め設定された所定の
    下打ちパターンとなるように下打ち縫いの針落ち点の位
    置を決定する針落ち点演算手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍用下打ち縫いデータ作成
    装置。
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