JP2001017759A - 刺繍用模様データ編集装置 - Google Patents

刺繍用模様データ編集装置

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JP2001017759A
JP2001017759A JP11193149A JP19314999A JP2001017759A JP 2001017759 A JP2001017759 A JP 2001017759A JP 11193149 A JP11193149 A JP 11193149A JP 19314999 A JP19314999 A JP 19314999A JP 2001017759 A JP2001017759 A JP 2001017759A
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Japan
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pattern
embroidery pattern
data
magnification
outline
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JP11193149A
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English (en)
Inventor
Shintaro Tomita
信太郎 冨田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更する
サイズ変更処理手段を第1,第2のうちから切換えて選
択できること、拡大度合いや縮小度合いが小さいときに
演算時間の短縮化を図ること、拡大度合いや縮小度合い
が大きいときの縫目模様の品質向上を図ること。 【解決手段】 指定された拡大倍率Nが予め設定された
拡大倍率設定値「1.2」よりも小さいときには(S32:N
o)、座標値変更制御が選択され(S33)、メッセージ
「座標値変更処理で拡大」が表示され(S34)、この座
標値変更制御プログラムにより縫製データの拡大処理が
実行され(S35)、その拡大された縫製データに基づい
て表示データが作成されて編集画面に表示される(S3
6)。一方、拡大倍率Nが拡大倍率設定値「1.2 」以上
のときには(S32:Yes )、アウトライン変更制御が選
択され(S37)、メッセージ「アウトライン変更処理で
拡大」が表示され(S38)、このアウトライン変更制御
プログラムにより縫製データの拡大処理が実行される
(S39)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、刺繍模様のサイ
ズを編集により変更可能な刺繍用模様データ編集装置に
関し、特に指定された倍率に応じて、第1のサイズ変更
手段(針落ち位置の座標値を変更)と第2のサイズ変更
手段(アウトラインを変更)とから選択した何れか一方
を用いて刺繍模様をサイズ変更(拡大及び縮小)し、刺
繍模様の縫目品質を高めたり、サイズ変更処理時間を短
縮できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、家庭用の刺繍縫製可能な電子制
御式ミシンにおいては、制御装置のROM(不揮発性メ
モリ)に、直線縫いやジグザグ縫いなどの実用模様、ひ
らかなやカタカナなどの文字模様、更には記号やマーク
や種々の動物や花柄等の複数の刺繍模様の模様データが
格納されているので、ディスプレイに模様を表示させて
表示画面を切換えつつ所望の模様を選択し、特に刺繍模
様の場合、必要に応じてその刺繍模様の布保持枠に対す
る縫製位置を変更したり、縫製データに拡大処理や縮小
処理、更には回転処理を施す等の種々の編集処理を模様
編集画面を介して行えるようになっている。
【0003】その為に、制御装置に設けられたROM等
の不揮発性メモリには、編集処理の為に、拡大処理や縮
小処理を実行するサイズ変更制御プログラム、回転処理
の為の回転制御プログラム等の各種の制御プログラムが
予め格納されており、模様編集モードが設定され、ディ
スプレイに設けたタッチキーなどで編集処理が指示され
る毎に、その指示される処理をこれらの制御プログラム
を用いて順々に実行するようにしている。
【0004】ところで、そのサイズ変更処理には、相対
データからなる針落ち位置の座標値を拡大倍率や縮小倍
率に基づいて単純に拡大演算や縮小演算する所謂座標値
変更処理技法、各針落ち位置のデータに基づいて刺繍模
様のアウトラインを求め、そのアウトラインをサイズ変
更してから模様データを演算で求める所謂アウトライン
変更処理技法等が一般的に公知である。そして、一般的
な刺繍縫製可能なミシンには、通常、これら座標値変更
処理とアウトライン変更処理の何れか一方だけを備えて
いる。
【0005】即ち、刺繍模様を指定された倍率でサイズ
変更する際に、各針落ち位置の座標値をその倍率に基づ
いて座標値変更処理するミシンでは、拡大倍率が「1.1
」や「1.2 」のように比較的小さい(拡大度合いが小
さい)場合であっても、「1.5」や「1.6 」のように大
きい(拡大度合いが大きい)場合でも、また逆に縮小倍
率が「0.9 」や「0.8 」のように比較的小さい(縮小度
合いが小さい)場合であっても、「0.6 」や「0.5 」の
ように大きい(縮小度合いが大きい)場合でも、常に座
標値変更処理によりサイズ変更して、拡大処理や縮小処
理を行うようにしている。
【0006】一方、刺繍模様を指定された倍率でサイズ
変更する際に、刺繍模様のアウトラインをその倍率に基
づいて変更処理するミシンでは、同様に、拡大倍率や縮
小倍率が小さい場合であっても大きい場合でも、常にア
ウトライン変更処理によりサイズ変更して、拡大処理や
縮小処理を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 前述したように、従
来の刺繍縫製可能なミシンには、刺繍模様を指定された
倍率でサイズ変更する為に、座標値変更処理とアウトラ
イン変更処理との何れか1つだけを装備しているので、
座標値変更処理により刺繍模様をサイズ変更するに際し
て、拡大度合いが「1.5 」や「1.6 」のように大きい場
合には、拡大度合いに応じて糸密度が小さくなって縫目
間隔が粗くなり、その結果として隙間が現れるため、刺
繍模様の品質が低下すること、また縮小度合いが「0.6
」や「0.5 」のように大きい場合には、縮小度合いに
応じて糸密度が大きくなって縫目間隔が詰まり、その結
果として糸切れや針折れが生じること、等の問題があ
る。
【0008】一方、アウトライン変更処理により刺繍模
様をサイズ変更するに際して、拡大度合いや縮小度合い
が何れであれ、サイズ変更する毎に、各針落ち位置のデ
ータに基づいて刺繍模様のアウトラインを求め、そのア
ウトラインをサイズ変更してから模様データ(針落ち位
置のデータ)を再度演算で求めるので、針数が多い刺繍
模様程、その演算時間が長期化し、サイズ変更処理の処
理性能や編集作業能率が低下するという問題がある。
【0009】更に、そのアウトライン変更処理を採用し
た場合、アウトラインの外形線分を決定する為の外形線
設定感度のデータや糸密度のデータが常に同じ値で設定
されていることから、拡大度合いが大きくなる程、アウ
トラインの外形形状によっては縫目間隔が粗くなる部位
が生じて見栄えが悪くなるとともに、特に屈曲部や凹凸
部等の外形線分が大きく変化する部位が滑らかになり、
模様データに忠実なアウトラインが求められないという
問題がある。また、縮小度合いが大きくなる程、アウト
ラインの外形形状によっては縫目間隔が細かくなる部位
が生じて縫い詰まりが起き易く、糸切れや針折れが生じ
易いという問題がある。
【0010】本発明の目的は、刺繍模様を指定された倍
率でサイズ変更するサイズ変更処理手段を第1,第2の
うちから切換えて選択できること、拡大度合いや縮小度
合いが小さいときに演算時間の短縮化を図ること、拡大
度合いや縮小度合いが大きいときの縫目模様の品質向上
を図ること、等である。
【0011】
【課題を解決するための手段】 請求項1の刺繍用模様
データ編集装置は、模様情報記憶手段から刺繍模様の模
様データを受けてその刺繍模様のサイズを変更可能な刺
繍用模様データ編集装置において、刺繍模様を指定され
た倍率でサイズ変更する為に、模様データの針落ち位置
の座標値を倍率でサイズ変更した刺繍模様の模様データ
を作成する第1のサイズ変更処理手段と、刺繍模様を指
定された倍率でサイズ変更する為に、模様データから刺
繍模様のアウトラインを求め、そのアウトラインを倍率
でサイズ変更し、そのサイズ変更したアウトラインのデ
ータを用いて模様データを作成する第2のサイズ変更処
理手段と、刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更する
際に、その倍率に基づいて、第1,第2のサイズ変更処
理手段のうちの一方を自動的に選択する選択手段とを備
えたものである。
【0012】模様データの針落ち位置の座標値を指定さ
れた倍率でサイズ変更した刺繍模様の模様データを作成
する第1のサイズ変更処理手段と、模様データから刺繍
模様のアウトラインを求め、そのアウトラインを指定さ
れた倍率でサイズ変更し、そのサイズ変更したアウトラ
インのデータを用いて模様データを作成する第2のサイ
ズ変更処理手段とを備えており、刺繍模様を指定された
倍率でサイズ変更する際に、選択手段により、サイズ変
更の為の指定倍率に基づいて、第1,第2のサイズ変更
処理手段のうちの一方が自動的に選択されるので、第1
のサイズ変更処理手段が選択されたときにはサイズ変更
処理時間の短縮化が図れ、第2のサイズ変更処理手段が
選択されたときには縫目模様の品質向上が図れる。
【0013】ここで、前記選択手段は、刺繍模様の拡大
の際にその拡大倍率が予め設定された拡大倍率設定値以
下の場合には第1のサイズ変更処理手段を選択すると共
に、刺繍模様の縮小の際にその縮小倍率が予め設定され
た縮小倍率設定値以上の場合には第1のサイズ変更処理
手段を選択するように構成された場合(請求項1に従属
の請求項2)には、拡大倍率が予め設定された拡大倍率
設定値以下であって拡大度合いが小さい場合や、縮小倍
率が予め設定された縮小倍率設定値以上であって縮小度
合いが小さい場合に、第1のサイズ変更処理手段による
サイズ変更が実行されるので、縫目模様の品質維持を図
りながらサイズ変更処理時間の短縮化が図れる。
【0014】即ち、拡大倍率が予め設定された拡大倍率
設定値よりも大きい場合、つまり拡大度合いが大きい場
合や、縮小倍率が予め設定された縮小倍率設定値よりも
小さい場合、つまり縮小度合いが大きい場合に、第2の
サイズ変更処理手段によりサイズ変更を実行すれば、サ
イズ変更処理に演算時間を要するが、刺繍模様の品質向
上を優先させることができる。
【0015】また、前記刺繍模様の編集を行うためのデ
ィスプレイを含む表示手段を備え、刺繍模様のサイズ変
更の際に選択手段で選択されたサイズ変更処理手段の名
称をディスプレイに表示させる場合(請求項1又は2に
従属の請求項3)には、サイズ変更に供するサイズ変更
処理手段の名称がディスプレイの表示を介して明確に分
かる。また、前記拡大倍率設定値と縮小倍率設定値と
は、書き換え可能に不揮発性メモリに記憶されている場
合(請求項3に従属の請求項4)には、これら拡大倍率
設定値と縮小倍率設定値との設定変更が可能であり、第
1,第2のサイズ変更処理手段のうちの一方を切換えて
選択する拡大倍率設定値や縮小倍率設定値を任意に設定
することができる。
【0016】請求項5の刺繍用模様データ編集装置は、
模様情報記憶手段から刺繍模様の模様データを受けてそ
の刺繍模様のサイズを変更可能な刺繍用模様データ編集
装置において、刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更
する為に、模様データから第1のパラメータを介して刺
繍模様のアウトラインを求め、そのアウトラインを倍率
でサイズ変更し、そのサイズ変更したアウトラインのデ
ータと第2のパラメータとを用いて模様データを作成す
るサイズ変更処理手段と、刺繍模様を指定された倍率で
サイズ変更する際に、その倍率に応じて第1,第2のパ
ラメータを設定するパラメータ設定手段とを備えたもの
である。
【0017】サイズ変更処理手段は、模様データから第
1のパラメータを介して刺繍模様のアウトラインを求
め、そのアウトラインを指定された倍率でサイズ変更
し、そのサイズ変更したアウトラインのデータと第2の
パラメータとを用いて模様データを作成する。このと
き、パラメータ設定手段は、サイズ変更処理手段による
サイズ変更に際して、その倍率に応じて第1,第2のパ
ラメータを適宜設定する。
【0018】ここで、前記第1のパラメータが、複数の
針落ち点からアウトラインの外形線分を決定する為の外
形線設定感度のデータを含む場合(請求項5に従属の請
求項6)、指定された倍率に応じて外形線設定感度を変
更でき、指定された倍率が大きい場合に、例えば外形線
設定感度を大きく(上げる)することで、模様データに
忠実なアウトラインを求めることができる。また、指定
された倍率が小さい場合に、例えば外形線設定感度を小
さく(下げる)することで、特に屈曲部や凹凸部等の外
形線分が細かく変化する部位が減り、縫い詰まりを防止
できることから、糸切れや針折れを解消することができ
る。
【0019】また、前記第2のパラメータが、糸密度の
データを含む場合(請求項5又は6に従属の請求項
7)、指定された倍率に応じて糸密度を変更でき、指定
された倍率が大きい場合に、例えば糸密度を大きく(上
げる)することで、刺繍模様の外形形状によって隙間が
生じ易い部位における縫目間隔を細かくでき、刺繍模様
の見栄えを良くすることができる。また、指定された倍
率が小さい場合には、例えば糸密度を小さく(下げる)
することで、縮小度合いが大きくなる程、縫目間隔が細
かくなる部位の縫い詰まりを防止できることから、糸切
れや針折れを解消することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。本実施形態は、刺繍枠駆動
装置(所謂、刺繍装置)を着脱可能に装着することで、
実用模様に加えて種々の刺繍模様を縫製可能な電子制御
式ミシンに本発明を適用した場合の一例である。電子制
御式ミシン1は、図1に示すように、ベッド部2と、こ
のベッド部2の右端部から立設された脚柱部3と、脚柱
部3の上端からベッド部2に対向するように左方へ延び
るアーム部4を有する。
【0021】ベッド部2には、送り歯を上下動させる送
り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後
動機構(図示略)、下糸ボビンを収容し縫針7と協働す
る糸輪捕捉器(例えば、水平釜)等が設けられている。
脚柱部3には、オプション的に追加される多数の刺繍模
様の模様データ(模様表示データと刺繍データと付随情
報)を記録したROMカード35を、内部のカード用コ
ネクタ28(図2参照)に接続する為のカード用スロッ
ト3aが形成されている。
【0022】アーム部4には、下端に縫針7を装着した
針棒6を上下動させる針棒上下駆動機構(図示略)、針
棒6を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動
機構(図示略)、天秤を針棒6の上下動に調時して上下
動させる天秤駆動機構(図示略)等が設けられている。
ここで、送り歯上下動機構と針棒上下駆動機構と天秤駆
動機構とはミシンモータ31で駆動され、針棒揺動機構
は針棒揺動用ステッピングモータ32で駆動され、送り
歯前後動機構は送り歯駆動用ステッピングモータ33で
駆動される(図2参照)。
【0023】アーム部4の頭部5には、縫製作業の起動
と停止を指令する起動・停止スイッチ8aの為の起動・
停止ボタン8が設けられている。脚柱部3の前面には大
型の液晶ディスプレイ9が設けられ、この液晶ディスプ
レイ9には、実用模様や刺繍模様等の種々の縫目模様や
各種のメッセージ等が表示される。液晶ディスプレイ9
の前面には、複数の刺繍模様や機能キーの為の機能キー
名の表示位置の各々に対応させて、帯状の透明電極を縦
方向と横方向とに夫々設け、液晶ディスプレイ9の画面
に表示された機能名と協働して機能キーを構成するタッ
チキー10が設けられている。即ち、所望の刺繍模様の
選択や種々の機能の指示を、これら刺繍模様や機能名に
対応するタッチキー10を押圧操作することで実現でき
る。
【0024】一方、ベッド部2の左端側部分には、通称
フリーアームと称されるフリーベッド部が形成され、こ
のフリーベッド部に刺繍枠13を移動させる刺繍枠駆動
装置11が着脱可能に装着される。刺繍枠駆動装置11
は、その本体ケース12と、加工布を着脱自在に装着す
る刺繍枠13と、刺繍枠13をY方向(前後方向)へ駆
動するY方向駆動機構を内蔵した収容ケース14と、収
容ケース14とその内部のY方向駆動機構をX方向(左
右方向)へ駆動するX方向駆動機構であって、本体ケー
ス12内に収容されたX方向駆動機構とを備えており、
X方向駆動機構はX駆動モータ15で駆動され、Y方向
駆動機構はY駆動モータ16で駆動される(図2参
照)。
【0025】これら両駆動モータ15,16は、ステッ
ピングモータで構成されている。刺繍枠駆動装置11が
フリーベッド部に装着されると、これら両駆動モータ1
5,16が、コネクタ29を介してミシン1の制御装置
20に電気的に接続され、刺繍枠駆動装置11の装着状
態が検知される一方、制御装置20により駆動モータ1
5,16が駆動制御され、刺繍枠13と加工布とをX方
向とY方向(直交する2方向に相当する)とに独立に移
動駆動しつつ刺繍縫製できる状態になる。次に、電子制
御式ミシン1の制御系について説明する。
【0026】図2に示すように、制御装置20は、入力
インターフェイス21と、CPU22とROM23及び
RAM24と、電気的に書き換え可能で拡大倍率設定値
と拡大倍率設定値とを記憶可能なフラッシュメモリ25
と出力インターフェイス26等を含むコンピュータと、
これらを接続するデータバス等のコモンバス27とを有
する。入力インターフェイス21には、起動・停止スイ
ッチ8aと、タッチキー10と、ミシン主軸の複数の回
転位相を検出するタイミング信号発生器30とが夫々接
続されている。
【0027】出力インターフェイス26には、ミシンモ
ータ31と、針棒揺動用ステッピングモータ32と、送
り歯駆動用ステッピングモータ33と、液晶ディスプレ
イ9の為のディスプレイコントローラ(LCDC)34
と、刺繍枠駆動装置11のX駆動モータ15及びY駆動
モータ16に接続したコネクタ29等が接続されてい
る。ROMカード35のROM36は、コネクタ28を
介してコモンバス27に接続されている。
【0028】ROM23には、実用模様や種々の刺繍模
様を選択する模様選択制御の制御プログラム、選択され
た刺繍模様を縫製する為に各モータ31〜33,15〜
16を駆動する駆動制御や表示制御の一般的な制御プロ
グラム、選択した刺繍模様の縫製データを指定された拡
大倍率や縮小倍率に応じてサイズ変更するサイズ変更や
縫製位置変更等の編集処理を施す編集制御プログラム、
本願特有の後述のミシン制御の制御プログラム等が予め
格納されている。
【0029】ここで、サイズ変更処理用として、縫製デ
ータの針落ち位置の相対座標値を拡大倍率や縮小倍率に
基づいて単純に拡大演算や縮小演算する所謂座標値変更
処理の為のサイズ変更制御プログラムと、縫製データか
ら刺繍模様のアウトラインを求め、そのアウトラインを
サイズ変更してから縫製データを演算で求める所謂アウ
トライン変更処理の為のサイズ変更制御プログラムが設
けられている。これら座標値変更処理制御やアウトライ
ン変更処理制御は公知の技術なので、ここではその説明
を省略する。
【0030】更に、ROM23の模様データメモリ23
aには、図3に示すように、数字やアルファベットの文
字模様の各々に関する表示データとその縫製データとか
らなる文字模様データ、複数の実用模様の各々に関する
表示データとその縫製データとからなる実用模様デー
タ、比較的使用頻度の高い多数の刺繍模様(第1刺繍模
様、第2刺繍模様、第3刺繍模様・・・・・)の模様デ
ータが格納され、多数の刺繍模様の模様データは、刺繍
模様の種類別にグループ分けし模様番号を付して格納さ
れている。
【0031】即ち、各刺繍模様の模様データは同様の構
成なので、第1刺繍模様の模様データについて説明する
と、図3に示すように、模様データには、刺繍模様と刺
繍模様に含まれる複数の色別模様部を表示する為の模様
表示データと、刺繍縫製の為の縫製データと、模様選択
制御や編集処理制御に際して各画面表示の付随情報を表
示する為の付随情報表示データとが区別して格納されて
いる。第1刺繍模様の模様表示データには、例えば図9
に反転表示で示す「クマ」の刺繍模様の場合、第1〜第
3色別模様部と、各色別模様部の外周部を囲む矩形枠と
を表示する為に、矩形枠のビットデータ(ドットデー
タ)と、第1〜第3色別模様部のビットデータとが格納
されている。
【0032】また、縫製データとして、例えば3色用の
ときには、第1〜第3色別模様部の3色分の縫製データ
が格納されている。また、付随情報の表示データには、
種々の表示画面に表示する文字や機能名の為の表示デー
タが格納されている。ここで、各色別模様部毎の縫製デ
ータには、複数の針落ち点データ及び糸替えの為の停止
コード「SC」と縫製時間のデータ等が夫々格納されてい
る。但し、最終の色別模様部の縫製データには、複数の
針落ち点データと終了コード「EC」が格納されている。
【0033】ところで、ROMカード35は、刺繍模様
の種類毎に複数枚分準備されており、これらROMカー
ド35のROM36には、比較的使用頻度の高い「動
物」や「乗り物」や「花柄」などの一般的な模様群に加
えて、特殊な種々の図形や形象、マーク、キャラクタ
(例えば、テレビや映画等に登場する著名な人物、動
物、ロボット等)等の模様群毎に、多数の刺繍模様(第
1刺繍模様、第2刺繍模様、第3刺繍模様・・・・・)
の模様データが、ROM23と同様に、刺繍模様の種類
別にグループ分けし模様番号を付して記録されている。
ここで、模様データメモリ23aやROMカード35に
記録する刺繍模様の縫製データが、請求項1,5の模様
データに相当するものである。
【0034】RAM24には、選択された刺繍模様の模
様データを格納する模様データメモリ24a、指定され
た倍率で拡大や縮小された縫製データを格納する縫製デ
ータメモリ24b、前述した種々の制御を実行するに際
して必要なメモリ(ポインタやカウンタ等のメモリ、レ
ジスタやバッファ等)が設けられている。また、フラッ
シュメモリ25には、図4に示すように、拡大処理時に
座標値変更処理制御とアウトライン変更処理制御とを切
換えて選択する為の拡大倍率設定値「1.2)」、縮小処理
時に座標値変更処理制御とアウトライン変更処理制御と
を切換えて選択する為の縮小倍率設定値「0.8)」が夫々
書き換え可能に記憶されている。
【0035】次に、制御装置20で実行されるミシン制
御のルーチンについて、図5〜図7のフローチャートに
基づいて説明する。但し、選択した刺繍模様を編集可能
な編集モードが設定されているものとする。図中符号S
i(i=1,2,3・・・)は各ステップを示すもので
ある。電源の投入によりこの制御が開始されると、先
ず、RAM24の各メモリをクリアし、刺繍枠駆動装置
11のステッピングモータ15,16を夫々初期設定す
る等の初期化処理が実行され(S1)、模様の種類(分
類)を指定する為のメニュー画面が液晶ディスプレイ9
に表示される(S2)。
【0036】例えば、図8に示すように、ひらかな、カ
タカナ、アルファベット等の文字模様を書体に応じて選
択する文字指定キー10a〜10d、種々の形象模様を
選択する形象指定キー10e〜10g、装着されたRO
Mカード35に記録されている刺繍模様を選択するカー
ド指定キー10h等を含むメニュー画面が表示される。
但し、これら指定キー10a〜10hは、画面に表示さ
れた文字や模様と協働して機能キーを構成するタッチキ
ーである。そこで、形象指定キー10eの操作により
「動物」を選択する模様種類選択処理が実行されたとき
(S3)、図9に示すように、「動物」や「乗り物」や
「菓子」に関する第1ページに含まれる模様群が一覧表
示される(S4)。但し、この一覧表示中に「戻る」キ
ーが操作されたときにはS2に戻ってメニュー画面が表
示される。
【0037】例えば、模様キー10jを操作して「ク
マ」を選択したときには、図10に示すように、編集画
面が表示され、縫製領域を示す縫製表示領域9a内に表
示された模様「クマ」の配置変更やサイズ変更する等の
編集処理が可能になる(S6)。即ち、この編集画面の
下部には、拡大処理を指示する拡大キー10k、縮小処
理を指示する縮小キー10m、回転処理を指示する回転
キー10n、拡大倍率設定値や縮小倍率設定値を設定す
る倍率設定キー10o、左右反転(ミラーイメージ)を
指示する左右反転キー10p、編集完了を指示する完了
キー10q等が設けられている。
【0038】次に、倍率設定キー10oが操作されたと
きには(S7:Yes 、S13:Yes )、倍率設定処理が実
行される(S17)。即ち、この倍率設定処理制御におい
ては、画面に2つの項目「拡大倍率設定値」、「縮小倍
率設定値」と、テンキーとが表示されるので、各項目に
対応する所望の設定値を、テンキーを操作して入力設定
でき、その設定値が図4に示すように、フラッシュメモ
リ25に変更して記憶される。
【0039】次に、拡大キー10kが操作されたときに
は(S7:Yes S13:No、S14:Yes )、刺繍模様を指
定された倍率でサイズ拡大変更する拡大処理制御(図6
参照)が実行される(S18)。この制御が開始される
と、先ず基本的な拡大倍率N「1.0 」が、1%に対応す
る「0.01」だけインクリメントされ(S31)、その拡大
倍率Nが拡大倍率設定値「1.2 」よりも小さいときには
(S32:No)、座標値変更制御が選択され(S33)、メ
ッセージ「座標値変更処理で拡大」が表示され(S3
4)、この座標値変更制御プログラムにより縫製データ
の拡大処理が実行され、拡大された縫製データが縫製デ
ータメモリ24bに格納される(S35)。
【0040】次に、その拡大された縫製データに基づい
て表示データが作成され、その拡大模様が縫製領域9a
に表示され(S36)、拡大処理制御を終了してミシン制
御のS7にリターンする。即ち、拡大キー10kを操作
する毎に拡大倍率が所定倍率(例えば、5%)ずつ増加
し、その都度拡大された模様が表示される。例えば、図
11に示すように、選択した模様「クマ」が、拡大キー
10kの操作回数に応じた拡大倍率で拡大表示される。
一方、拡大倍率Nが拡大倍率設定値「1.2 」以上のとき
には(S32:Yes )、アウトライン変更制御が選択され
(S37)、メッセージ「アウトライン変更処理で拡大」
が表示され(S38)、このアウトライン変更制御プログ
ラムにより縫製データの拡大処理が実行され、拡大され
た縫製データが縫製データメモリ24bに格納される
(S39)。
【0041】この拡大処理について詳細に説明すると、
図13(a)に示す元の「カギ模様」を拡大する場合
に、拡大倍率が「1.2 」未満であって拡大度合いが小さ
いときには、図13(b)に示すように、座標値変更処
理で拡大される。即ち、針落ち位置の座標値に拡大倍率
に基づいた乗数を掛けることで拡大座標値が演算で求め
られる。また、拡大倍率が「1.2 」以上であって拡大度
合いが大きいときには、図13(c)に示すように、ア
ウトライン変更処理で拡大される。即ち、針落ち位置の
集まりである模様データのアウトラインを求め、そのア
ウトラインに拡大倍率に基づいた乗数を掛けることで拡
大アウトラインが演算で求められ、更にその拡大アウト
ラインに基づいて、1針毎の針落ち位置のデータが所定
の糸密度により作成される。
【0042】このように、拡大倍率が予め設定された拡
大倍率設定値「1.2 」以下であって拡大度合いが小さい
場合、第1のサイズ変更処理手段である座標値変更制御
によるサイズ変更が実行されるので、縫目模様の品質維
持を図りながらサイズ変更処理時間の短縮化が図れる。
しかし、拡大倍率が「1.2 」よりも大きい場合であって
拡大度合いが大きい場合、第2のサイズ変更処理手段で
あるアウトライン変更制御によるサイズ変更が実行され
るので、サイズ変更処理に時間を要するが、刺繍模様の
品質向上を優先させることができる。
【0043】ミシン制御において、縮小キー10mが操
作されたときには(S7:Yes S13:No、S14:No、S
15:Yes )、刺繍模様を指定された倍率でサイズ縮小変
更する縮小処理制御(図7参照)が実行される(S1
9)。この制御が開始されると、先ず基本的な縮小倍率
N「1.0 」が、1%に対応する「0.01」だけデクリメン
トされ(S41)、その縮小倍率Nが縮小倍率設定値「0.
8 」よりも大きいときには(S42:No)、座標値変更制
御が選択され(S43)、メッセージ「座標値変更処理で
縮小」が表示され(S44)、この座標値変更制御プログ
ラムにより縫製データの縮小処理が実行され、縮小され
た縫製データが縫製データメモリ24bに格納される
(S45)。
【0044】次に、その縮小された縫製データに基づい
て表示データが作成され、その縮小模様が縫製領域9a
に表示され(S46)、縮小処理制御を終了してミシン制
御のS7にリターンする。即ち、縮小キー10mを操作
する毎に縮小倍率が所定倍率ずつ減少し、その都度縮小
された模様が表示される。一方、縮小倍率Nが縮小倍率
設定値「0.8 」以下のときには(S42:Yes )、アウト
ライン変更制御が選択され(S47)、メッセージ「アウ
トライン変更処理で縮小」が表示され(S48)、このア
ウトライン変更制御プログラムにより縫製データの縮小
処理が実行され、縮小された縫製データが縫製データメ
モリ24bに格納される(S49)。
【0045】この縮小処理について詳細に説明すると、
図14(a)に示す元の「カギ模様」を縮小する場合
に、縮小倍率が「0.8 」よりも大きくて縮小度合いが小
さいときには、図14(b)に示すように、座標値変更
処理で縮小される。即ち、針落ち位置の座標値に縮小倍
率に基づいた乗数を掛けることで縮小座標値が演算で求
められる。また、縮小倍率が「0.8 」以下であって縮小
度合いが大きいときには、図14(c)に示すように、
アウトライン変更処理で縮小される。即ち、針落ち位置
の集まりである模様データのアウトラインを求め、その
アウトラインに縮小倍率に基づいた乗数を掛けることで
縮小アウトラインが演算で求められ、更にその縮小アウ
トラインに基づいて、1針毎の針落ち位置のデータが所
定の糸密度により作成される。
【0046】このように、縮小倍率が予め設定された縮
小倍率設定値「0.8 」以上であって縮小度合いが小さい
場合、第1のサイズ変更処理手段である座標値変更制御
によるサイズ縮小変更が実行されるので、縫目模様の品
質維持を図りながらサイズ変更処理時間の短縮化が図れ
る。しかし、縮小倍率が「0.8 」よりも大きい場合であ
って縮小度合いが大きい場合、第2のサイズ変更処理手
段であるアウトライン変更制御によるサイズ変更が実行
されるので、サイズ変更処理に時間を要するが、刺繍模
様の品質向上を優先させることができる。
【0047】ところで、ミシン制御において、編集を完
了する為に完了キー10qが操作されたときには(S
7:Yes S13〜S15:No、S16:Yes )、図12に示す
ように、その選択された模様「クマ」とそれを構成する
全ての色別模様部を有する模様確認画面が液晶ディスプ
レイ9に表示される(S20)。ここで、これら説明した
キー10o,10k,10m,10q以外の機能キーが
操作されたときには(S7:Yes S13〜S16:No)、そ
の操作された機能キーに対応する処理が実行される(S
21)。
【0048】次に、起動・停止ボタン8の操作により起
動・停止スイッチ8aが作動して縫製処理が開始された
ときには(S7:No、S8:Yes )、縫製処理を開始す
るように指令される(S9)。その結果、縫製制御によ
り、縫製データメモリ24bから1針分ずつのステッチ
データを読み込むことで縫製処理が実行される(S9、
S10:No、S12:No)。そして、縫製途中において、糸
替えの為の停止コードSC等により一時的に縫製が停止し
たときには(S10:Yes )、次の糸色による縫製に関す
る情報が液晶ディスプレイ9に表示される(S11)。
【0049】この情報は、例えば、メッセージ「2色目
を縫製します」とか、「3色目を縫製します」が表示さ
れる。但し、糸切れが発生したり、起動・停止ボタン8
の操作で縫製を一時停止したときには、縫製動作を一時
的に停止するだけである。そして、全ての色別模様部の
縫製処理が完了し、刺繍縫製が終了したときには(S1
0:No、S12:Yes )、S2以降が繰り返して実行され
る。
【0050】ここで、液晶ディスプレイ9や表示制御等
が表示手段に相当し、ROM23の模様データメモリ2
3aやROMカード35等が模様情報記憶手段に相当
し、座標値変更制御の制御プログラム等が第1のサイズ
変更処理手段に相当し、アウトライン変更制御の制御プ
ログラム等が第2のサイズ変更処理手段に相当し、拡大
処理制御のS32〜S33、S37と、縮小処理制御のS42〜
S43、S47等が選択手段に相当する。
【0051】ところで、前記拡大処理制御を図15に示
すように、部分的に変更し、拡大倍率設定値よりも拡大
度合いが小さいときと大きいときとで、第1のパラメー
タである外形線設定感度のデータと、第2のパラメータ
である糸密度のデータとを異なるように設定してもよ
い。但し、S51〜S52、S55、S56は前記実施形態の拡
大処理制御におけるS31〜S32、S37、S35と同様であ
る。即ち、拡大倍率Nが拡大倍率設定値「1.2 」よりも
小さいときには(S52:No)、糸密度のデータとして標
準値MMが設定され、外形線設定感度のデータとして標準
値KMが設定され(S53)、S55、S56が順次実行され
る。
【0052】一方、拡大倍率Nが拡大倍率設定値「1.2
」以上のときには(S52:Yes )、糸密度のデータと
して標準値MMよりも大きい値MLが設定され、外形線設定
感度Kのデータとして標準値KMよりも大きい値KLが設定
され(S54)、S55、S56が順次実行される。
【0053】この拡大処理について詳細に説明すると、
図17(a)に示す元の「カギ模様」を拡大する場合
に、拡大倍率が「1.2 」未満であって拡大度合いが小さ
いときには、図17(b)に示すように、糸密度Mとし
て標準値MMが設定され、外形線設定感度Kのデータとし
て標準値KMが設定され、これらの糸密度MMと外形線設定
感度KMとを用いてアウトライン変更制御で拡大される。
また、拡大倍率が「1.2」以上であって拡大度合いが大
きいときには、図17(c)に示すように、糸密度Mと
して大きい値MLが設定され、外形線設定感度Kのデータ
として大きい値KLが設定され、これらの糸密度MLと外形
線設定感度KLとを用いてアウトライン変更処理で拡大さ
れる。
【0054】このように、指定された倍率が大きい場合
には、外形線設定感度を大きく(上げる)設定すること
で、模様データに忠実なアウトラインを求めることがで
きる。また、糸密度を大きく(上げる)設定すること
で、刺繍模様の外形形状によって隙間が生じ易い部位に
おける縫目間隔を細かくでき、刺繍模様の見栄えを良く
することができる。
【0055】また、前記縮小処理制御を図16に示すよ
うに、部分的に変更し、縮小倍率設定値よりも縮小度合
いが小さいときと大きいときとで、外形線設定感度のデ
ータと糸密度のデータとを異なるように設定してもよ
い。但し、S61〜S62、S65、S66は前記実施形態の縮
小処理制御におけるS41〜S42、S47、S45と同様であ
る。即ち、縮小倍率Nが縮小倍率設定値「0.8 」よりも
小さいときには(S62:No)、糸密度Mのデータとして
標準値MMが設定され、外形線設定感度Kのデータとして
標準値KMが設定され(S63)、S65、S66が順次実行さ
れる。
【0056】一方、縮小倍率Nが縮小倍率設定値「0.8
」以上のときには(S62:Yes )、糸密度Mのデータ
として標準値MMよりも小さい値MSが設定され、外形線設
定感度Kのデータとして標準値KMよりも小さい値KSが設
定され(S64)、S65、S66が順次実行される。
【0057】この縮小処理について詳細に説明すると、
図18(a)に示す元の「カギ模様」を縮小する場合
に、縮小倍率が「0.8 」よりも大きくて縮小度合いが小
さいときには、図18(b)に示すように、糸密度Mと
して標準値MMが設定され、外形線設定感度Kのデータと
して標準値KMが設定され、これらの糸密度MMと外形線設
定感度KMとを用いてアウトライン変更制御で縮小され
る。また、縮小倍率が「0.8 」以下であって縮小度合い
が大きいときには、図18(c)に示すように、糸密度
Mとして小さい値MSが設定され、外形線設定感度Kのデ
ータとして小さい値KSが設定され、これらの糸密度MSと
外形線設定感度KSとを用いてアウトライン変更処理で縮
小される。
【0058】このように、指定された倍率が小さい場合
には、外形線設定感度を小さく(下げる)設定すること
で、特に屈曲部や凹凸部等の外形線分が細かく変化する
部位が減り、縫い詰まりを防止できることから、糸切れ
や針折れを解消することができる。また、指定された倍
率が小さい場合には、糸密度を小さく(下げる)設定す
ることで、縮小度合いが大きくなる程、縫目間隔が細か
くなる部位の縫い詰まりを防止できることから、糸切れ
や針折れを解消することができる。
【0059】ここで、図15の拡大処理制御や図16の
縮小処理制御及び制御装置20等がサイズ変更処理手段
に相当し、図15の拡大処理制御の特にS52〜S54や図
16の縮小処理制御の特にS62〜S64及び制御装置20
等がパラメータ設定手段に相当する。
【0060】次に、実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕 拡大倍率設定値「1.2 」や縮小倍率設定値「0.8
」は一例を示したに過ぎず、刺繍模様の大きさや複雑
さに応じて任意の値に設定することができる。 2〕 編集処理のための編集画面は一例を示したに過ぎ
ず、各種の機能キーを有する編集画面であってもよい。
【0061】3〕 液晶ディスプレイ9に代えてカラー
表示可能な液晶ディスプレイを設けてもよく、また液晶
ディスプレイ9を備えていないミシンであってもよい。 4〕 刺繍模様を編集可能な種々の刺繍縫製可能なミシ
ン、ディスプレイを備えた種々の刺繍用模様データ編集
装置に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、刺繍模様の
サイズを変更可能な刺繍用模様データ編集装置におい
て、第1のサイズ変更処理手段と、第2のサイズ変更処
理手段と、選択手段とを設けたので、サイズ変更の為の
指定倍率に応じて第1,第2のサイズ変更処理手段のう
ちの一方を択一的に選択でき、第1のサイズ変更処理手
段が選択されたときにはサイズ変更処理時間の短縮化を
図ることができ、第2のサイズ変更処理手段が選択され
たときには縫目模様の品質向上を図ることができる。
【0063】請求項2の発明によれば、前記選択手段
は、刺繍模様の拡大の際にその拡大倍率が予め設定され
た拡大倍率設定値以下の場合には第1のサイズ変更処理
手段を選択すると共に、刺繍模様の縮小の際にその縮小
倍率が予め設定された縮小倍率設定値以上の場合には第
1のサイズ変更処理手段を選択するように構成されたの
で、拡大倍率が予め設定された拡大倍率設定値以下であ
って拡大度合いが小さい場合や、縮小倍率が予め設定さ
れた縮小倍率設定値以上であって縮小度合いが小さい場
合に、第1のサイズ変更処理手段によるサイズ変更が実
行されるので、縫目模様の品質維持を図りながらサイズ
変更処理時間の短縮化を図ることができる。
【0064】また、拡大倍率が予め設定された拡大倍率
設定値よりも大きい場合、つまり拡大度合いが大きい場
合や、縮小倍率が予め設定された縮小倍率設定値よりも
大きい場合、つまり縮小度合いが大きい場合に、第2の
サイズ変更処理手段によりサイズ変更を実行すれば、サ
イズ変更処理に演算時間を要するが、刺繍模様の品質向
上を優先させることができる。その他請求項1と同様の
効果を奏する。
【0065】請求項3の発明によれば、前記刺繍模様の
編集を行うためのディスプレイを含む表示手段を備え、
刺繍模様のサイズ変更の際に選択手段で選択されたサイ
ズ変更処理手段の名称をディスプレイに表示させるの
で、サイズ変更に供するサイズ変更処理手段の名称がデ
ィスプレイの表示を介して明確に分かる。その他請求項
1又は2と同様の効果を奏する。
【0066】請求項4の発明によれば、前記拡大倍率設
定値と縮小倍率設定値とは、書き換え可能に不揮発性メ
モリに記憶されているので、これら拡大倍率設定値と縮
小倍率設定値との設定変更が可能であり、第1,第2の
サイズ変更処理手段のうちの一方を切換えて選択する拡
大倍率設定値や縮小倍率設定値を任意に設定することが
できる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
【0067】請求項5の発明によれば、刺繍模様のサイ
ズを変更可能な刺繍用模様データ編集装置において、サ
イズ変更処理手段と、パラメータ設定手段とを設けたの
で、模様データから刺繍模様のアウトラインを求め、そ
のアウトラインを指定された倍率でサイズ変更し、その
サイズ変更したアウトラインのデータを用いて模様デー
タを作成するサイズ変更する際に、サイズ変更に用いる
これら第1,第2のパラメータが指定倍率に応じて適宜
設定することにより、指定倍率の大きい小さいに拘わら
ず、刺繍模様の品質向上を図ることができる。
【0068】請求項6の発明によれば、前記第1のパラ
メータは、複数の針落ち点からアウトラインの外形線分
を決定する為の外形線設定感度のデータを含むので、指
定された倍率が大きい場合には、例えば外形線設定感度
を大きく(上げる)設定することで、模様データに忠実
なアウトラインを求めることができる。また、指定され
た倍率が小さい場合には、例えば外形線設定感度を小さ
く(下げる)設定することで、特に屈曲部や凹凸部等の
外形線分が細かく変化する部位が減り、縫い詰まりを防
止できることから、糸切れや針折れを解消することがで
きる。その他請求項5と同様の効果を奏する。
【0069】請求項7の発明によれば、前記第2のパラ
メータは、糸密度のデータを含むので、指定された倍率
が大きい場合には、例えば糸密度を大きく(上げる)設
定することで、刺繍模様の外形形状によって隙間が生じ
易い部位における縫目間隔を細かくでき、刺繍模様の見
栄えを良くすることができる。また、指定された倍率が
小さい場合には、例えば糸密度を小さく(下げる)設定
することで、縮小度合いが大きくなる程、縫目間隔が細
かくなる部位の縫い詰まりを防止できることから、糸切
れや針折れを解消することができる。その他請求項5又
は6と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御式ミシンの斜
視図である。
【図2】電子制御式ミシンの制御系のブロック図であ
る。
【図3】模様データメモリのデータ構成を説明する図表
である。
【図4】フラッシュメモリのデータ構成を説明する図表
である。
【図5】ミシン制御のルーチンの概略フローチャートで
ある。
【図6】拡大処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図7】縮小処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図8】メニュー画面の表示例を示す説明図である。
【図9】刺繍模様一覧表示の表示例を示す説明図であ
る。
【図10】編集対象の模様を表示した編集画面の表示例
を示す説明図である。
【図11】編集対象の模様を拡大した図10相当図であ
る。
【図12】選択した刺繍模様とその色別模様部の表示例
を示す説明図である。
【図13】刺繍模様の縫製データに基づく縫目模様であ
り、(a)は未編集の元の刺繍模様、(b)は元の刺繍
模様を座標値変更処理で拡大した縫目模様であり、
(c)は元の刺繍模様をアウトライン変更処理で拡大し
た縫目模様である。
【図14】刺繍模様の縫製データに基づく縫目模様であ
り、(a)は未編集の元の刺繍模様、(b)は元の刺繍
模様を座標値変更処理で縮小した縫目模様であり、
(c)は元の刺繍模様をアウトライン変更処理で縮小し
た縫目模様である。
【図15】変更形態に係る図6相当図である。
【図16】変更形態に係る図7相当図である。
【図17】刺繍模様の縫製データに基づく縫目模様であ
り、(a)は未編集の元の刺繍模様、(b)は標準糸密
度と標準外形線設定感度を用いてアウトライン変更処理
で拡大した縫目模様であり、(c)は大きい糸密度と大
きい外形線設定感度を用いてアウトライン変更処理で拡
大した縫目模様である。
【図18】刺繍模様の縫製データに基づく縫目模様であ
り、(a)は未編集の元の刺繍模様、(b)は標準糸密
度と標準外形線設定感度を用いてアウトライン変更処理
で縮小した縫目模様であり、(c)は小さい糸密度と小
さい外形線設定感度を用いてアウトライン変更処理で縮
小した縫目模様である。
【符号の説明】
1 刺繍縫製可能な電子制御式ミシン 9 液晶ディスプレイ 20 制御装置 22 CPU 23 ROM 24 RAM 24a 模様データメモリ 25 フラッシュメモリ 35 ROMカード
フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA07 AA15 CB03 CB04 CD04 CD09 CE02 CE03 CE06 CE24 GF02 GF03 GF09 GG04 JA02 JA07 LA05 LA55 LA66 LA67 LA77 LA84 LB03 MA02 MA06 NA05 NA51 NA61 NA62 NA64 NA71 NB18 NC02 NC06 QA01 QA06 QA07 QA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模様情報記憶手段から刺繍模様の模様デ
    ータを受けてその刺繍模様のサイズを変更可能な刺繍用
    模様データ編集装置において、 刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更する為に、模様
    データの針落ち位置の座標値を前記倍率でサイズ変更し
    た刺繍模様の模様データを作成する第1のサイズ変更処
    理手段と、 刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更する為に、模様
    データから刺繍模様のアウトラインを求め、そのアウト
    ラインを前記倍率でサイズ変更し、そのサイズ変更した
    アウトラインのデータを用いて模様データを作成する第
    2のサイズ変更処理手段と、 前記刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更する際に、
    その倍率に基づいて、第1,第2のサイズ変更処理手段
    のうちの一方を自動的に選択する選択手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍用模様データ編集装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、刺繍模様の拡大の際に
    その拡大倍率が予め設定された拡大倍率設定値以下の場
    合には第1のサイズ変更処理手段を選択すると共に、刺
    繍模様の縮小の際にその縮小倍率が予め設定された縮小
    倍率設定値以上の場合には第1のサイズ変更処理手段を
    選択するように構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の刺繍用模様データ編集装置。
  3. 【請求項3】 前記刺繍模様の編集を行うためのディス
    プレイを含む表示手段を備え、刺繍模様のサイズ変更の
    際に前記選択手段で選択されたサイズ変更処理手段の名
    称をディスプレイに表示させることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の刺繍用模様データ編集装置。
  4. 【請求項4】 前記拡大倍率設定値と縮小倍率設定値と
    は、書き換え可能に不揮発性メモリに記憶されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の刺繍用模様データ編集
    装置。
  5. 【請求項5】 模様情報記憶手段から刺繍模様の模様デ
    ータを受けてその刺繍模様のサイズを変更可能な刺繍用
    模様データ編集装置において、 刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更する為に、模様
    データから第1のパラメータを介して刺繍模様のアウト
    ラインを求め、そのアウトラインを前記倍率でサイズ変
    更し、そのサイズ変更したアウトラインのデータと第2
    のパラメータとを用いて模様データを作成するサイズ変
    更処理手段と、 刺繍模様を指定された倍率でサイズ変更する際に、その
    倍率に応じて前記第1,第2のパラメータを設定するパ
    ラメータ設定手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍用模様データ編集装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のパラメータは、複数の針落ち
    点からアウトラインの外形線分を決定する為の外形線設
    定感度のデータを含むことを特徴とする請求項5に記載
    の刺繍用模様データ編集装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のパラメータは、糸密度のデー
    タを含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の刺繍
    用模様データ編集装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111621931A (zh) * 2019-02-27 2020-09-04 兄弟工业株式会社 显示装置和缝纫机
US11661692B2 (en) 2020-08-31 2023-05-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sewing machine

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CN111621931A (zh) * 2019-02-27 2020-09-04 兄弟工业株式会社 显示装置和缝纫机
CN111621931B (zh) * 2019-02-27 2022-06-17 兄弟工业株式会社 显示装置和缝纫机
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