JP2006034676A - 刺繍ミシンの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 糸切りコマンドを含まない刺繍データであっても、何ら編集処理することなく有効活用でき、しかも渡り糸を切除する糸始末作業を省略でき、縫製作業の作業性を改善できるようにすること。
【解決手段】
縫製に供する刺繍模様の刺繍データについて、フィードデータを検出したときに(S33:Yes )、3針分の刺繍データで止め縫いデータが構成されていない場合には(S35:No)、止め縫いが実行され(S36)、糸切りされる(S37)。フィードデータが複数連続する場合には、総フィード量(総布送り量)が累積され(S38〜41)、次の刺繍領域の刺繍縫いを開始するに際して、次の刺繍領域の縫い開始位置へ最短距離で一気に布送りが実行され(S42)、その縫い開始位置において止め縫いが再度実行され(S43)、次の刺繍領域の刺繍縫いが実行される(S44)。
【選択図】 図6
【解決手段】
縫製に供する刺繍模様の刺繍データについて、フィードデータを検出したときに(S33:Yes )、3針分の刺繍データで止め縫いデータが構成されていない場合には(S35:No)、止め縫いが実行され(S36)、糸切りされる(S37)。フィードデータが複数連続する場合には、総フィード量(総布送り量)が累積され(S38〜41)、次の刺繍領域の刺繍縫いを開始するに際して、次の刺繍領域の縫い開始位置へ最短距離で一気に布送りが実行され(S42)、その縫い開始位置において止め縫いが再度実行され(S43)、次の刺繍領域の刺繍縫いが実行される(S44)。
【選択図】 図6
Description
本発明は、刺繍ミシンの制御装置に関し、特に針落ち点を指示する複数のステッチデータや布送りのためのフィードデータ又はフィード的なステッチデータを混在させた刺繍データに基づいて、フィードデータ又はフィード的なステッチデータにより複数の刺繍領域が点在する場合に、刺繍領域毎に強制的に糸切りでき、渡り糸を省略するようにしたものに関する。
最近、布地を保持した刺繍枠を直交する2方向に夫々移動駆動しながら刺繍縫目を形成する刺繍ミシンにおいては、刺繍データ記憶メモリに予め記憶した複数種類の刺繍模様の刺繍データに基づいて、選択した所望の刺繍模様を刺繍縫い可能になっている。
例えば、特開平10−137477号公報に記載のミシンは、ベッド部内に糸切り機構を設け、複数の刺繍領域を糸色を変えながら順々に刺繍縫いする場合に、各刺繍領域毎の刺繍データの最終部に糸切りデータを設けておき、刺繍領域を刺繍縫いする毎に糸切りを実行するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
このような刺繍ミシンにおいては、同一の糸色で縫製される複数の縫製領域を縫製する場合に、各刺繍領域毎の刺繍データの最終部に糸切りデータを設けておき、各刺繍領域の縫製終了時に糸切りを行うようにすれば、連続して縫製する領域間が刺繍糸で繋がらないようにできるため、ミシンの作業者が刺繍縫製の終了後に領域間に渡る渡り糸を切除するといった作業を省略でき、刺繍縫い作業の迅速化が図られている。
ところで、従来の刺繍ミシンにおいては、ベッド部内に糸切り機構が設けられているような場合であっても、糸切り後の上糸を払うワイパーを装備していないため、同色の糸で縫製される複数の領域の刺繍縫いの途中部で刺繍糸を切断することが不可能であり、このような領域の刺繍データに糸切りコマンドを含ませるようにはなっていない。
そこで、従来においては、例えば、既に刺繍縫いした刺繍領域を飛び越して、同色の糸で別の刺繍領域に刺繍縫いするような場合には、フィードデータでもって迂回させる等して、その刺繍領域と干渉しないように刺繍縫目を形成するようにしている。
このように、古い刺繍データに関しては、同色の糸にて縫製される刺繍領域毎のステッチデータにフィードデータを付随的に設けるようにしてあり、糸切り指令である切り糸切りコマンドは一切設けられてはいない。
特開平10−137477号公報 (第3〜5頁、図2〜図3)
一般に、古くから営業を営んでいる縫製工場においては、このような糸切りコマンドを一切含まない刺繍データを数多く所有しているため、糸切り機構やワイパーを装備した新しい刺繍ミシンを購入しても、刺繍縫い途中で必要に応じて糸切りしたくてもできず、同色の糸で連続的に縫製する複数の刺繍領域の縫い終了後に、渡り糸を切除する糸切り作業が不可欠であり、縫製作業の作業性が低下するという問題がある。
そこで、糸切りコマンドを含まない旧式の刺繍データを編集処理して、糸切りコマンドを適宜挿入することが考えられ、或いは、糸切りコマンドを含む刺繍データを新規に購入することが考えられるが、複数色を用いた多数の刺繍領域からなる刺繍データは、編集するにしても、購入する場合でも、非常に高価であるため、高額の投資を強いられること、在庫として所有する刺繍データを有効に活用できないこと、等の問題がある。
請求項1に係る刺繍ミシンの制御装置は、縫製手段と布送り手段と糸切り手段を備えた刺繍ミシンを制御する制御装置において、縫製手段と布送り手段により刺繍縫いを行うための刺繍データであって、縫目を形成するための針落ち点を指示するステッチデータと布送りを指示するフィードデータとを含む刺繍データを記憶する刺繍データ記憶手段と、刺繍データ記憶手段から読み込まれた刺繍データ中の前記フィードデータを抽出するフィードデータ抽出手段と、フィードデータ抽出手段によりフィードデータが抽出された場合、そのフィードデータの直前に糸切り手段により糸切りを実行させるための糸切りデータを付加する糸切りデータ付加手段とを備えたものである。
請求項2に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項1の発明において、前記刺繍データは複数の刺繍領域に関して刺繍縫いを行うための複数群の刺繍データより構成され、フィードデータ抽出手段は縫製手段による刺繍縫製中における各刺繍領域の縫製終了時に、フィードデータがあるか否かを検出するものである。
請求項3に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項1又は2の発明において、前記糸切りデータ付加手段により付加された糸切りデータに基づく糸切り手段による糸切り動作の実行直前と、フィードデータ抽出手段により抽出されたフィードデータに基づく布送り手段による布送り動作の実行直後との少なくとも一方に、縫製手段により止め縫いを実行させるための止め縫いデータを付加する止め縫いデータ付加手段を備えたものである。
請求項4に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記フィードデータ抽出手段により刺繍データ中に複数のフィードデータが抽出された場合に、抽出されたフィードデータ間のステッチデータの数を計数する計数手段と、計数手段により計数されたステッチデータの数が所定数より少ないか否かを検出する検出手段と、検出手段により所定数より少ない検出結果を受けた場合、フィードデータ間の全てのステッチデータを刺繍データより削除する削除手段とを備えたものである。
請求項5に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記フィードデータ抽出手段により連続する複数のフィードデータが抽出された場合に、最初のフィードデータに基づくフィード開始位置から最後のフィードデータに基づくフィード実行位置に、直接布送りさせるように布送り手段を制御する布送り制御手段を備えたものである。
請求項6に係る刺繍ミシンの制御装置は、縫製手段と布送り手段と糸切り手段を備えた刺繍ミシンを制御する制御装置において、縫製手段と布送り手段により刺繍縫いを行うための刺繍データであって、縫目を形成するための針落ち点を指示するステッチデータを含む刺繍データを記憶する刺繍データ記憶手段と、刺繍データ記憶手段から読み込まれた刺繍データにおいて、ステッチデータにより形成される縫目の長さが所定長さより長いフィード的なステッチデータを抽出するステッチデータ抽出手段と、ステッチデータ抽出手段によりフィード的なステッチデータが抽出された場合、そのフィード的なステッチデータの直前に糸切り手段により糸切りを実行させるための糸切りデータを付加する糸切りデータ付加手段とを備えたものである。
請求項7に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項6の発明において、前記刺繍データは複数の刺繍領域に関して刺繍縫いを行うための複数群の刺繍データで構成され、ステッチデータ抽出手段は縫製手段による各刺繍領域の縫製終了時に、フィード的なデータがあるか否かを検出するものである。
請求項8に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項6又は7の発明において、前記糸切りデータ付加手段により付加された糸切りデータに基づく糸切り手段による糸切り動作の実行直前と、ステッチデータ抽出手段により抽出されたフィード的なステッチデータに基づく布送り手段による布送り動作の実行直後との少なくとも一方に、縫製手段により止め縫いを実行させるための止め縫いデータを付加する止め縫いデータ付加手段を備えたものである。
請求項9に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項6〜8の何れかの発明において、前記ステッチデータ抽出手段により刺繍データ中に複数のフィード的なステッチデータが抽出された場合に、抽出されたフィード的なステッチデータ間に含まれる縫目形成用のステッチデータの数を計数する計数手段と、計数手段により計数された縫目形成用のステッチデータの数が所定数より少ないか否かを検出する検出手段と、検出手段により所定数より少ない検出結果を受けた場合、フィード的なステッチデータ間に含まれる全ての縫目形成用のステッチデータを刺繍データより削除する削除手段とを備えたものである。
請求項10に係る刺繍ミシンの制御装置は、請求項6〜9の何れかの発明において、前記ステッチデータ抽出手段により連続する複数のフィード的なステッチデータが抽出された場合に、最初のフィード的なステッチデータに基づくフィード開始位置から最後のフィード的なステッチデータに基づくフィード実行位置に、直接布送りさせるように布送り手段を制御する布送り制御手段を備えたものである。
請求項1の発明によれば、縫製手段と布送り手段と糸切り手段を備えた刺繍ミシンを制御する制御装置において、刺繍データ記憶手段と、フィードデータ抽出手段と、糸切りデータ付加手段とを設けたので、縫製に供する刺繍データ中にフィードデータを検出した場合に、そのフィードデータの直前に糸切り指令データがない場合であっても、糸切りデータが自動的に付加されて、糸切り手段により糸切りが実行されるので、刺繍データを何ら編集することなく、フィードデータにより渡り糸が発生するような場合でも、糸切りにより渡り糸の発生を防止することができ、糸始末作業の省略化が図れるため、縫製作業の作業性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、前記刺繍データは複数の刺繍領域に関して刺繍縫いを行うための複数群の刺繍データより構成され、フィードデータ抽出手段は縫製手段による刺繍縫製中における各刺繍領域の縫製終了時に、フィードデータがあるか否かを検出するので、縫製手段により縫製を実行しながら、各刺繍領域の縫製を終了する毎に、フィードデータの有無検出を実行することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記糸切りデータ付加手段により付加された糸切りデータに基づく糸切り手段による糸切り動作の実行直前と、フィードデータ抽出手段により抽出されたフィードデータに基づく布送り手段による布送り動作の実行直後との少なくとも一方に、縫製手段により止め縫いを実行させるための止め縫いデータを付加する止め縫いデータ付加手段を備えたので、布送りフィードする直前で糸切りされた場合でも、糸切り動作の実行直前の止め縫いにより、刺繍糸のほつけを確実に防止することができ、しかも布送りフィード実行直後の縫い開始位置においても、止め縫いにより刺繍糸のほつけを確実に防止することができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記フィードデータ抽出手段により刺繍データ中に複数のフィードデータが抽出された場合に、抽出されたフィードデータ間のステッチデータの数を計数する計数手段と、計数手段により計数されたステッチデータの数が所定数より少ないか否かを検出する検出手段と、検出手段により所定数より少ない検出結果を受けた場合、フィードデータ間の全てのステッチデータを刺繍データより削除する削除手段とを備えたので、フィードデータ間にステッチデータが含まれる場合でも、そのステッチデータの数が所定数より少ない場合、縫目形成のためのステッチデータでないため、その縫目形成に供さない不要なステッチデータを刺繍データから削除でき、刺繍縫い時における不要な針落ち動作を防止して、縫製作業の迅速化を図ることができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記フィードデータ抽出手段により連続する複数のフィードデータが抽出された場合に、最初のフィードデータに基づくフィード開始位置から最後のフィードデータに基づくフィード実行位置に、直接布送りさせるように布送り手段を制御する布送り制御手段を備えたので、特に布送り用のフィードデータが複数設けられた場合であっても、布送り途中に迂回するような余分な布送りを回避して最短距離で布送りでき、縫製作業の迅速化を図ることができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、縫製手段と布送り手段と糸切り手段を備えた刺繍ミシンを制御する制御装置において、刺繍データ記憶手段と、ステッチデータ抽出手段と、糸切りデータ付加手段とを設けたので、縫製に供する刺繍データ中にフィード的なステッチデータを検出した場合に、そのフィード的なステッチデータの直前に糸切り指令データがない場合であっても、糸切りデータが自動的に付加されて、糸切り手段により糸切りが実行されるので、刺繍データを何ら編集することなく、フィード的なステッチデータにより渡り糸が発生するような場合でも、糸切りにより渡り糸の発生を防止することができ、糸始末作業の省略化が図れるため、縫製作業の作業性を高めることができる。
請求項7の発明によれば、前記刺繍データは複数の刺繍領域に関して刺繍縫いを行うための複数群の刺繍データで構成され、ステッチデータ抽出手段は縫製手段による各刺繍領域の縫製終了時に、フィード的なデータがあるか否かを検出するので、縫製手段により縫製を実行しながら、各刺繍領域の縫製を終了する毎に、フィード手となステッチデータの有無検出を実行することができる。その他請求項6と同様の効果を奏する。
請求項8の発明によれば、前記糸切りデータ付加手段により付加された糸切りデータに基づく糸切り手段による糸切り動作の実行直前と、ステッチデータ抽出手段により抽出されたフィード的なステッチデータに基づく布送り手段による布送り動作の実行直後との少なくとも一方に、縫製手段により止め縫いを実行させるための止め縫いデータを付加する止め縫いデータ付加手段を備えたので、縫製手段により縫製を実行しながら、各刺繍領域の縫製を終了する毎に、フィード的なステッチデータの有無検出を実行することができる。その他請求項6又は7と同様の効果を奏する。
請求項9の発明によれば、前記ステッチデータ抽出手段により刺繍データ中に複数のフィード的なステッチデータが抽出された場合に、抽出されたフィード的なステッチデータ間に含まれる縫目形成用のステッチデータの数を計数する計数手段と、計数手段により計数された縫目形成用のステッチデータの数が所定数より少ないか否かを検出する検出手段と、検出手段により所定数より少ない検出結果を受けた場合、フィード的なステッチデータ間に含まれる全ての縫目形成用のステッチデータを刺繍データより削除する削除手段とを備えたので、フィード的なステッチデータ間に目形成用のステッチデータが含まれる場合でも、そのステッチデータの数が所定数より少ない場合、縫目形成のためのステッチデータでないため、その縫目形成に供さない不要なステッチデータを刺繍データから削除でき、刺繍縫い時における不要な針落ち動作を防止して、縫製作業の迅速化を図ることができる。その他請求項6〜8の何れかと同様の効果を奏する。
請求項10の発明によれば、前記ステッチデータ抽出手段により連続する複数のフィード的なステッチデータが抽出された場合に、最初のフィード的なステッチデータに基づくフィード開始位置から最後のフィード的なステッチデータに基づくフィード実行位置に、直接布送りさせるように布送り手段を制御する布送り制御手段を備えたので、特に布送り用のフィード的なステッチデータが複数設けられた場合であっても、布送り途中に迂回するような余分な布送りを回避して最短距離で布送りでき、縫製作業の迅速化を図ることができる。その他請求項6〜9の何れかと同様の効果を奏する。
本実施形態における刺繍ミシンの制御装置は、糸切りデータを含まない刺繍データを用いた刺繍縫いに際して、フィードデータで布送りされる縫製位置に糸切りと止め縫いを実行し、フィードデータにより布送りされた後の縫い開始位置でも止め縫いを実行でき、糸切りデータを含まない刺繍データを有効活用でき、縫製作業の能率化を高めることができるようにしてある。
先ず、図1に示すように、刺繍縫いが可能な刺繍ミシンMについて、簡単に説明する。この刺繍ミシンMは、通常の家庭用の電子制御ミシンと同様のもので、ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2と、脚柱部2の上端からミシンベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3を有する。
ベッド部1の針板1aの下側には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)に加えて、後述するように、下糸ボビンを収容し縫針6と協働する全回転釜、後述する糸切り機構7等が設けられている。
脚柱部2の前面には、大型でカラーの液晶ディスプレイ(以下、単にカラーディスプレイという)10が設けられ、このカラーディスプレイ10には、実用模様や刺繍模様等の種々の縫目模様、縫製作業に必要な各種の機能を実行させる機能名、更には各種のメッセージ等が表示される。
このカラーディスプレイ10の前面には、複数の実用模様や刺繍模様の模様名や各種の機能を実行させる機能名、送り量や針振り量等の各種設定画面における数値設定等の表示位置の各々に対応させて、透明電極からなるタッチキー11をマトリックス状に設けた操作パネルが設けられている。それ故、縫製に供する所望の刺繍模様の選択や機能の指示や数値設定が、これら設定画面に表示される刺繍模様や設定画面に対応するタッチキー11を押圧操作することで実現することができる。
アーム部3には、ミシンモータ52で回転駆動される左右方向に延びるミシン主軸(図示略)と、このミシン主軸を作業者により手動操作で回転可能なハンドプーリ8と、下端に縫針6を装着した針棒5を上下動させる針棒駆動機構と、針棒5を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構(図示略)と、天秤を針棒5の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)等が設けられている。
アーム部3の前面側には、縫製作業の起動と停止を指令する起動停止スイッチ12等が設けられている。更に、アーム部3の頭部に、糸切りした上糸をワイパーを駆動させて払うためのワイパー機構が設けられているが、その詳しい説明を省略する。
尚、送り歯上下動機構と針棒上下動機構とは、ミシンモータ52で回転されるミシン主軸により駆動されるが、針棒揺動機構は針棒揺動用ステッピングモータ53で独立して駆動されるとともに、送り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピングモータ54で独立的に駆動される(図3参照)
ところで、ベッド部1の左端側部分に、刺繍枠を用いた刺繍縫いのための刺繍枠駆動機構15が着脱可能に装着される。刺繍枠駆動機構15には、刺繍枠(図示略)をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)に夫々独立に駆動する。
それ故、刺繍枠駆動機構15には、Y方向駆動機構を内蔵したY方向駆動部17と、これをX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構と、X方向駆動機構を駆動するX送りモータ18(図3参照)と、Y方向駆動機構を駆動するY送りモータ19(図3参照)とが設けられている。
刺繍枠駆動機構15がベッド部1の左側に装着されると、実用縫いモードに代えて刺繍縫いモードが設定され、X送りモータ18とY送りモータ19とがコネクタ40aを介して刺繍ミシンMの制御装置30の出力インターフェース36に電気的に接続され、制御装置30によりX及びY送りモータ18,19が夫々独立して駆動制御される。
次に、ベッド部1内に設けられた糸切り機構7(これが糸切り手段に相当する)について、図2に基づいて簡単に説明する。
図2に示すように、針板1aの略中央部に円形の針穴板20が嵌め込まれ、針穴板20の側部の下側に、平面視略L字形状の固定刃部材21がビス22で固定され、その固定刃部材21の先端部が下方に曲げ形成され、所定幅を有する固定刃21aが下向きに形成されている。
針穴板21の固定刃部材21と反対側に、可動刃部材23が段付きボルト24により、下側から往復回動可能に枢支されている。可動刃部材23は、その先端近傍部に可動刃23aが形成されている。
可動刃部材23の基端部(右端部)には、図示しない糸切り駆動機構から延びる糸切り連竿25の先端部がピン26により回動可能に連結されている。そこで、糸切り連竿25の左右往復移動により、可動刃部材23は、図2に示す待機位置から所定角度だけ往方向(反時計方向)に回動して上糸をさばいてから、所定角度だけ復方向(時計方向)に復帰回動される。その復帰回動の途中で、上糸と下糸とが可動刃23aと固定刃21aとの協働で同時に切断される。
次に、刺繍ミシンMの制御系について説明すると、図3に示すように、制御装置30は、入力インターフェース31と、CPU32とROM33及びRAM34と電気的に書換え可能な不揮発性のフラッシュメモリ35とを含むコンピュータと、出力インターフェース36と、これらを相互に接続するデータバス等のバス37と、ミシンモータ42の為の駆動回路38と、針棒揺動用ステッピングモータ43の為の駆動回路39と、送り歯駆動用ステッピングモータ44の為の駆動回路40と、X送りモータ18及びY送りモータ19の為の駆動回路41等を有する。
入力インターフェース31には、起動停止スイッチ12と、タッチキーを有する操作パネル11等が接続されている。出力インターフェース36には、これらモータ42〜44の為の駆動回路38〜40と、カラーディスプレイ(LCD)10の為のディスプレイコントローラ(LCDC)45と、刺繍枠駆動機構15のX送りモータ18とY送りモータ19の為の駆動回路41とが接続されている。
ROM33には、各種の駆動機構を駆動制御するとともに、実用模様や刺繍模様を選択する模様選択制御等を含むミシン制御プログラム、本願特有の後述する展開制御の制御プログラム、刺繍データ縫製制御の制御プログラム等が予め格納されている。ROM33の刺繍データメモリ33aには、複数種類の実用模様のための縫製データや、複数種類の刺繍模様のための刺繍データが模様番号毎に記憶されている。
例えば、図7に示す3つの刺繍領域H1〜H3からなる刺繍模様については、その一部の刺繍データを図4に示すように、多数のステッチデータや複数のフィードデータが、各刺繍領域H1〜H3毎に順々に記憶されている。但し、図4に示す刺繍データのように、糸切りデータを含まず、その代わり、例えば、刺繍領域H1と刺繍領域H2の間には、複数のフィードデータ1〜フィードデータ3が格納されている。
RAM34には、CPU32で演算処理した演算結果を収容する各種メモリ、ポインタ、カウンタ等が、必要に応じて設けられている。RAM34には、CPU32で演算処理した演算結果を収容する各種メモリ、ポインタ、カウンタ等が、必要に応じて設けられている。
次に、制御装置30で実行される刺繍データ展開制御のルーチンについて、図5フローチャートに基づいて説明する。但し、図中の符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。この刺繍データ展開制御は、操作パネル11に表示された複数の模様のうちから所望の模様が選択され、起動停止スイッチ12が操作されると、縫製開始に際して、ROM33の刺繍データメモリ33aから読み出した刺繍データをRAM34の展開メモリ34aに展開する刺繍データ展開制御が開始される。
この制御が開始されると、先ず、操作パネル11を介して選択され、ROM33に記憶されている刺繍データの先頭アドレスが読込みポインタYPにセットされ(S11)、その読込みポインタYPで指示されるデータが読み込まれる(S12)。その読み込んだデータがフィードデータでなく、ステッチデータの場合には(S13:No)、読込みポインタYPが1つインクリメントされ(S21)、読込みポインタYPで指示するデータが「エンドデータ」でなければ(S22:No)、S12以降が繰り返して実行される。
次に、読み込んだデータがフィードデータの場合には(S13:Yes )、読込みポインタYPが1つインクリメントされ(S14)、読込みポインタYPで指示されるデータが読み込まれ(S15)、その読み込んだデータがフィードデータでない、つまりステッチデータのときには(S16:No)、ステッチデータカウンタのカウント値SNが1つインクリメントされる(S23)。
次に、ステッチデータカウント値SNが「4」に達していない場合には(S24:No)、S14以降が繰り返して実行される。ステッチデータカウント値SNが「4」に達した場合、つまりフィードデータ間に4針分のステッチデータが存在するため、何らかの刺繍領域の可能性が高い場合には(S24:Yes )、ステッチデータカウント値SNがクリアされ(S25)、S21以降が実行される。
一方、読み込んだデータがフィードデータの場合には(S16:Yes )、ステッチデータカウント値SNが「4」よりも小さい場合であって、次の刺繍領域に移動するための布送りのための針落ちデータである可能性が高いため、フィードデータとフィードデータとの間に挟まれたステッチデータの全てが削除される(S17)。次に、図4に示すように、削除したステッチデータ以降の各データを先頭アドレス側に移動させる整理処理が実行される(S18)。
次に、ステッチデータカウント値SNがクリアされ(S19)、読込みポインタYPで指示するアドレスが、削除したステッチデータの数だけ減算してセットされ(S20)、S12以降が繰り返して実行される。ところで、読込みポインタYPで指示するデータが「エンドデータ」の場合には(S22:Yes )、この制御を終了する。
次に、刺繍データ展開制御に続けて実行される刺繍データ縫製制御について、図6に基づいて説明する。この制御が開始されると、先ず、RAM34の展開メモリ34aに展開された刺繍データの先頭アドレスが読込みポインタYPにセットされ(S31)、その読込みポインタYPで指示されるデータが読み込まれる(S32)。その読み込んだデータがフィードデータでなく、ステッチデータの場合には(S33:No)、針落ちを実行させる縫製処理が実行される(S44)。
次に、ステッチデータカウント値SNが1つインクリメントされ(S45)、読込みポインタYPで指示するデータが「エンドデータ」でなければ(S46:No)、S32以降が繰り返して実行される。一方、読み込んだデータがフィードデータの場合には(S33:Yes )、読込みポインタYPで指示される現在のアドレスの1つ前のアドレスから3つ前までの各アドレスの刺繍データが読み込まれ(S34)、これら3針分の送り量が非常に小さい止め縫いデータであれば(S35:Yes )、S37にジャンプする。
しかし、止め縫いデータでなければ(S35:No)、予め記憶している3針分の止め縫いデータが付加され、その止め縫いデータにより止め縫いが実行される(S36)。次に、糸切りデータか付加され、その糸切りデータが糸切り機構7に出力される(S37)。このように、糸切り機構7により糸切り動作の実行直前に、止め縫いが実行される。次に、総フィード量として、現在位置に、S33で読み込んだフィードデータによるフィード量(布送り量)が演算される(S38)。
次に、ステッチデータカウント値SNが1つインクリメントされ(S39)、読込みポインタYPで指示されるデータが読み込まれ(S40)、フィードデータの場合には(S41:Yes )、S38〜S41が繰り返して実行され、現在位置に対する総フィード量が、X方向成分とY方向成分の夫々に関して累積される。そして、読み込んだデータがフィードデータでなくなったとき、つまり次の刺繍領域の最初のステッチデータの場合には(S41:No)、総フィード量に基づいて、現在位置であって、最初のフィード開始位置から最後のフィード実行位置まで一気に、つまり最短距離でもって布送りが実行される(S42)。
次に、次の刺繍領域の刺繍縫い開始に際して、止め縫いが実行される(S43)。次に、S44〜S46が実行され、読込みポインタYPで指示するデータが「エンドデータ」の場合には(S46:Yes )、この制御を終了する。
例えば、図4の左側に示すオリジナルの刺繍データ(ROM33に記憶されている刺繍データ)により、図7に示すように、刺繍領域H1が先に刺繍縫いされ、後から刺繍領域H2を縫製し、3つのフィードデータ1〜フィードデータ3により布送りを実行してから、最後に刺繍領域H3が刺繍縫いされる場合に、フィードデータ1〜フィードデータ3で挟まれる2つのステッチデータが予め削除される。
その後、これら削除されたステッチデータ以降の各データを先頭アドレス側に詰めるデータ整理が実行され、展開メモリ34aには、図4の右側に示すように、変更された刺繍データが記憶される。但し、3つのフィードデータ1〜フィードデータ3は依然として残存している。
刺繍縫製に際して、刺繍領域H2が刺繍縫いされた直後に、フィードデータが連続する場合に、止め縫いデータがない場合には、強制的に止め縫いが実行されてから糸切りが実行される。その後、3つのフィードデータ1〜フィードデータ3に基づいて、最初のフィード開始位置H2SEから最後のフィード実行位置H3S1に直接フィード(布送り)が実行される。そして、刺繍領域H3が最後に刺繍縫いされる。
ここで、縫針6と全回転釜7等で縫製手段が構成され、刺繍枠駆動機構15等で布送り手段が構成され、制御装置30に有するROM33の刺繍データメモリ33a等で刺繍データ記憶手段が構成され、刺繍データ展開制御のS13、S16等でフィードデータ抽出手段が構成され、刺繍データ縫製制御のS37等で糸切りデータ付加手段が構成され、刺繍データ縫製制御のS36、S37等で止め縫いデータ付加手段が構成され、刺繍データ展開制御のS23等で計数手段が構成され、刺繍データ展開制御のS24等で検出手段が構成され、刺繍データ展開制御のS17等で削除手段が構成され、刺繍データ縫製制御のS42等で布送り制御手段が構成されている。
このように、ROM33の刺繍データメモリ33aから読み出した刺繍データに基づいて、刺繍縫製の実行中に、各刺繍領域の縫製終了時に、布送りを指示するフィードデータ1を検出した場合には、そのフィードデータ1の直前に糸切りデータがない場合であっても、糸切り機構7により糸切りが実行される。それ故、刺繍データを何ら編集することなく、1つ又は複数のフィードデータにより渡り糸が発生するような場合でも、糸切りさせることにより、渡り糸の発生を確実に防止することができ、糸始末作業の省略化が図れるため、縫製作業の作業性を高めることができる。
また、糸切り機構7による糸切り動作の実行直前に止め縫いを実行させると共に、連続するフィードデータ1〜フィードデータ3に基づく布送り実行直後にも止め縫いを実行させるので、布送りする直前で糸切りされた場合でも、縫い終了位置における止め縫いにより刺繍糸のほつけを確実に防止することができ、しかも布送りフィード実行後の縫い開始位置においても、止め縫いにより刺繍糸のほつけを確実に防止することができる。
更に、連続する複数のフィードデータ1〜3が抽出された場合に、最初のフィードデータ1に基づくフィード開始位置から最後のフィードデータ3に基づくフィード実行位置に、直接布送りさせるので、フィードデータにより布送り途中に迂回するような余分な布送りを回避して最短距離で布送りでき、縫製作業の迅速化を図ることができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕刺繍データ縫製制御のS38で実行する総フィード量演算を、刺繍データ展開制御で実行するようにし、刺繍縫いの開始時の刺繍データには、複数のフィードデータを集約した1つのフィードデータだけを記憶するようにしてもよい。
2〕刺繍データ展開制御で行うフィードデータの検出及び複数のフィードデータ1〜3間に挟まれるステッチデータの削除を、刺繍データ縫製制御により、各刺繍領域の縫製終了時に実行するようにしてもよい。
3〕多数のステッチデータとフィードデータを混在させ、糸切りデータや止め縫いデータを一切含まない刺繍データとして、内蔵のROM33に記憶した刺繍データを用いる以外に、刺繍ミシンMに着脱可能に構成したROMカードやフレキシブルディスク等の外部記憶媒体に記憶された刺繍データを用いるようにしてもよい。
4〕前述した実施例においては、多数のステッチデータとフィードデータを混在させた刺繍データについて説明したが、フィードデータに代えて、縫目長さが所定長さ(例えば、12.8mm)より長いフィード的なステッチデータが含まれている刺繍データの場合には、そのフィード的なステッチデータを抽出し、またフィード的なステッチデータ間に含まれる縫目形成に供しない不要なステッチデータを削除する等、本願の特徴となる各種の制御を有する刺繍データ縫製制御により、刺繍縫製を行いながら、刺繍領域の刺繍縫い終了毎に、糸切りや止め縫いを実行するようにしてもよい。
5〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
M 刺繍ミシン
7 糸切り機構
15 刺繍枠駆動機構
21 固定刃部材
23 可動刃部材
30 制御装置
32 CPU
33 ROM
33a 刺繍データメモリ
34 RAM
34a 展開メモリ
7 糸切り機構
15 刺繍枠駆動機構
21 固定刃部材
23 可動刃部材
30 制御装置
32 CPU
33 ROM
33a 刺繍データメモリ
34 RAM
34a 展開メモリ
Claims (10)
- 縫製手段と布送り手段と糸切り手段を備えた刺繍ミシンを制御する制御装置において、 前記縫製手段と前記布送り手段により刺繍縫いを行うための刺繍データであって、縫目を形成するための針落ち点を指示するステッチデータと布送りを指示するフィードデータとを含む刺繍データを記憶する刺繍データ記憶手段と、
前記刺繍データ記憶手段から読み込まれた刺繍データ中の前記フィードデータを抽出するフィードデータ抽出手段と、
前記フィードデータ抽出手段によりフィードデータが抽出された場合、そのフィードデータの直前に前記糸切り手段により糸切りを実行させるための糸切りデータを付加する糸切りデータ付加手段と、
を備えたことを特徴とする刺繍ミシンの制御装置。 - 前記刺繍データは複数の刺繍領域に関して刺繍縫いを行うための複数群の刺繍データより構成され、前記フィードデータ抽出手段は前記縫製手段による刺繍縫製中における各刺繍領域の縫製終了時に、前記フィードデータがあるか否かを検出することを特徴とする請求項1に記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 前記糸切りデータ付加手段により付加された糸切りデータに基づく前記糸切り手段による糸切り動作の実行直前と、前記フィードデータ抽出手段により抽出された前記フィードデータに基づく前記布送り手段による布送り動作の実行直後との少なくとも一方に、前記縫製手段により止め縫いを実行させるための止め縫いデータを付加する止め縫いデータ付加手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 前記フィードデータ抽出手段により前記刺繍データ中に複数のフィードデータが抽出された場合に、抽出されたフィードデータ間のステッチデータの数を計数する計数手段と、 前記計数手段により計数されたステッチデータの数が所定数より少ないか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記所定数より少ない検出結果を受けた場合、前記フィードデータ間の全てのステッチデータを前記刺繍データより削除する削除手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の刺繍ミシンの制御装置。 - 前記フィードデータ抽出手段により連続する複数のフィードデータが抽出された場合に、最初のフィードデータに基づくフィード開始位置から最後のフィードデータに基づくフィード実行位置に、直接布送りさせるように前記布送り手段を制御する布送り制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 縫製手段と布送り手段と糸切り手段を備えた刺繍ミシンを制御する制御装置において、 前記縫製手段と前記布送り手段により刺繍縫いを行うための刺繍データであって、縫目を形成するための針落ち点を指示するステッチデータを含む刺繍データを記憶する刺繍データ記憶手段と、
前記刺繍データ記憶手段から読み込まれた刺繍データにおいて、ステッチデータにより形成される縫目の長さが所定長さより長いフィード的なステッチデータを抽出するステッチデータ抽出手段と、
前記ステッチデータ抽出手段により前記フィード的なステッチデータが抽出された場合、そのフィード的なステッチデータの直前に前記糸切り手段により糸切りを実行させるための糸切りデータを付加する糸切りデータ付加手段と、
を備えたことを特徴とする刺繍ミシンの制御装置。 - 前記刺繍データは複数の刺繍領域に関して刺繍縫いを行うための複数群の刺繍データで構成され、前記ステッチデータ抽出手段は前記縫製手段による各刺繍領域の縫製終了時に、前記フィード的なデータがあるか否かを検出することを特徴とする請求項6に記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 前記糸切りデータ付加手段により付加された糸切りデータに基づく前記糸切り手段による糸切り動作の実行直前と、前記ステッチデータ抽出手段により抽出された前記フィード的なステッチデータに基づく前記布送り手段による布送り動作の実行直後との少なくとも一方に、前記縫製手段により止め縫いを実行させるための止め縫いデータを付加する止め縫いデータ付加手段を備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載の刺繍ミシンの制御装置。
- 前記ステッチデータ抽出手段により前記刺繍データ中に複数のフィード的なステッチデータが抽出された場合に、抽出されたフィード的なステッチデータ間に含まれる縫目形成用のステッチデータの数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された縫目形成用のステッチデータの数が所定数より少ないか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記所定数より少ない検出結果を受けた場合、前記フィード的なステッチデータ間に含まれる全ての縫目形成用のステッチデータを前記刺繍データより削除する削除手段と、
を備えたことを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の刺繍ミシンの制御装置。 - 前記ステッチデータ抽出手段により連続する複数のフィード的なステッチデータが抽出された場合に、最初のフィード的なステッチデータに基づくフィード開始位置から最後のフィード的なステッチデータに基づくフィード実行位置に、直接布送りさせるように前記布送り手段を制御する布送り制御手段を備えたことを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の刺繍ミシンの制御装置。
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