JP2734139B2 - ジグザグミシン - Google Patents

ジグザグミシン

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JP2734139B2 JP30132489A JP30132489A JP2734139B2 JP 2734139 B2 JP2734139 B2 JP 2734139B2 JP 30132489 A JP30132489 A JP 30132489A JP 30132489 A JP30132489 A JP 30132489A JP 2734139 B2 JP2734139 B2 JP 2734139B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、予め設定された模様を連続した縫目模様に
形成可能なジグザグミシンに関する。
(従来の技術) 一般に、ジグザグミシンにおいては、予め所定の模様
に対応した縫目データが記憶されており、マイクロコン
ピュータ等の制御手段により、この縫目データを読み出
し、縫目形成機構に制御信号を与えることにより縫針及
び送り歯の駆動を制御するようになっている。これによ
り、布地に縫目模様を自動的に連続して形成させること
ができるものである。
また、近年においては、このような縫目模様を単に連
続して形成するだけでなく、各模様を所定の間隔だけ離
しながら連続して形成可能なものがあり、例えば、模様
と模様との間をスペースを開けて直線状に連ねたり、或
は布地の送りを横方向に行なえるものでは段階状に模様
をステップさせて連続に形成させるものがある。
(発明が解決しようとする課題) ところで、一般に、連続模様の縫目データとしてはそ
の始端及び終端に止め縫を行なわせるための止め縫デー
タは含まれていない。これは、止め縫データを付加しな
いことによりメモリ容量の削減を図ることの他に、次の
ような不具合を避けるためである。即ち、連続模様を連
続して形成する場合に、例えば第5図(a)に示すよう
に菱形をした連続模様Iを単純に連続して形成する場合
には、各縫目模様の始端及び終端に止め縫を実施する
と、縫目模様の繋ぎ目の位置に重複して止め縫が形成さ
れることになる。そして、このように止め縫が同じ位置
で重複して形成されると、縫目形成時に糸のからみが発
生する虞があると共に、縫目形成後の見栄えが悪くなっ
たり布地が痛んでしまう不具合があるからである。
しかしながら、このように連続模様の縫目データに止
め縫データが付加されていないことにより、次のような
不具合がある。即ち、例えば第5図(b)或は(c)に
示すように、連続模様を適当な間隔をあけて連続形成す
る場合には、縫目模様の間の渡り糸の長さがある程度以
上である場合には、縫目形成後に使用者が外観を考慮し
て切り取ってしまう可能性がある。この場合、縫始めと
縫終りの位置には手動により止め縫を入れることもでき
るが、各縫目模様の間の端部には止め縫が自動的に実施
できない。従って、使用者が渡り糸を切り取ると、その
部分の縫目模様は端部から糸がほつれてくる不具合が生
ずるのである。
一方、上述とは逆の場合もある。つまり、例えば縫目
模様が第5図(d)に示すような形状の菱形状の連続模
様IIである場合には、単純に連続して形成するときに長
い渡り糸が発生する(例えば模様のジグザグ幅7mmに相
当する)。また位置をずらして形成する場合には、同図
(e)のようなときには渡り糸が発生するが、同図
(f)のようにずらすときには(a)の場合と同様にな
って渡り糸は発生しない。
このような事情により、従来では、単純に縫形式の設
定状態のみに基づいて止め縫の実施をするか否かを決め
ることができなかったために、どの様な場合においても
渡り糸を切り取る可能性のある位置に自動的に止め縫を
実施させることができず、従って、使用者にとって使い
勝手が良くないという不具合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的は、連続模様を連続縫いする場合に、模様と模様の間
隔が長く使用者が渡り糸を切り取る可能性のある部分に
は、その縫目模様の端部のみに自動的に止め縫を行なわ
せることができ、使用者にとって使い勝手の良いジグザ
グミシンを提供するにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のジグザグミシンは、縫針を含む縫目形成機構
と、前記縫目形成機構による所定の縫目模様に対応した
縫目データが記憶された模様データ記憶手段と、前記縫
目形成機構による止め縫いを行うための止め縫データを
処理する止め縫データ処理手段と、前記模様データ記憶
手段または止め縫データ処理手段からの縫目データまた
は止め縫データに基づき、前記縫目形成機構の動作を制
御して布地に所定の縫目を形成させる制御手段とを備
え、この制御手段に前記縫目形成機構により複数の縫目
模様を連続して形成させる連続模様形成モードを実行可
能にしたものを対象とし、前記連続模様形成モードによ
り形成中の縫目模様の終端位置と次に形成する縫目模様
の始端位置との間の距離を検出する検出手段と、この検
出手段による検出距離が所定長よりも長いか否かを判断
する判断手段と、この判断手段によって前記検出手段に
よる検出距離が所定長よりも長いと判断されたときにそ
の縫目模様の終端位置及び次の縫目模様の始端位置の少
なくとも一方において前記制御手段を前記止め縫データ
に基づく状態に切換えて前記縫目形成機構に止め縫を行
なわせる切換手段とを設けたところに特徴を有する。
(作用) 本発明のジグザグミシンによれば、模様データ記憶手
段または止め縫データ処理手段からの縫目データまたは
止め縫データに基づいて制御手段は縫目形成機構の動作
を制御して布地に縫目模様を形成する。そして、縫目模
様が連続して形成される場合には、検出手段により形成
中の縫目模様の終端位置と次に形成する縫目模様の始端
位置との間の距離を検出し、判断手段の判断によりその
検出距離が所定長よりも長いときには、切換手段が、そ
の縫目模様の終端位置及び次の縫目模様の始端位置の少
なくとも一方において、制御手段を止め縫データに基づ
く状態に切換え、縫目形成機構に止め縫を行なわせる。
この場合に、連続模様の始端或は終端の一方の位置に相
当する模様データに止め縫の縫い目データが付加されて
いるものでは、止め縫の縫目データのない方の端部に止
め縫を行なわせるようにし、また、連続模様の模様デー
タに止め縫の縫目データが付加されていないものでは縫
目模様の始端位置及び終端位置の両者に止め縫を行なわ
せることとする。従って、形成された縫目模様の間の渡
り糸の長さが所定長を超えていてその渡り糸が切り取ら
れる可能性のあるところには自動的に縫目模様の端部に
止め縫が形成される。
(実施例) 以下、本発明を、所望の縫目模様を予め設定された多
種類の模様のなかから選択して連続縫目模様を形成する
ことができるジグザグミシンに適用した場合の一実施例
について図面を参照しながら説明する。
第4図はジグザグミシン本体1の外観を示すもので、
アーム部1aの先端部には縫針2が装着された針棒3が配
設され、これと対向するベッド部1bの部分には布送り用
の送り歯4が配設されている。アーム部1a内部には縫針
2を駆動する針上下駆動機構5及び針左右駆動機構6が
配設され、ベッド部1b内部には送り歯4を駆動する送り
歯上下駆動機構7及び送り歯前後左右駆動機構8が配設
されている(第1図参照)。上記針上下駆動機構5及び
送り歯上下駆動機構7はミシンモータ9により、針左右
駆動機構6は針揺動アクチュエータ10により、そして送
り歯前後左右駆動機構8は送り歯アクチュエータ11によ
り駆動力が与えられるようになっている(第1図参
照)。また、これらにより縫目形成機構12が構成されて
いる。アーム部1aには縫製開始及び停止のための起動ス
イッチ13が設けられている。本体1の胴部1c前面には操
作部14が配設され、模様選択スイッチ15(テンキー入力
方式),縫形式設定スイッチ16,ブロック模様選択スイ
ッチ17a乃至17c及びスピードコントロールスイッチ18が
配設されており、その上部には設定状態を液晶等により
表示する表示部19が設けられている。
次に、本体1の内部に配設され、上記構成の駆動制御
を行なうための電気的構成の概要について述べる。
即ち、第1図において、マイクロコンピュータ20は後
述するプログラムが予め組み込まれており、これは止め
縫データ処理手段,制御手段,検出手段,判断手段及び
切換手段としての機能を兼ね備えているものであり、上
記起動スイッチ13,模様選択スイッチ15,縫形式設定スイ
ッチ16及びブロック模様選択スイッチ17a乃至17cから信
号が与えられる。また、表示部19はマイクロコンピュー
タ20から表示信号が与えられる。ROM21は多種類の模様
に対応した模様データが記憶されており、RAM22は必要
に応じてデータの記憶,読み出しが随時行なわれるもの
で、これらはマイクロコンピュータ20に接続されてい
る。この場合、ROM21内に格納されている縫目データは
模様の形状に応じて縫針2の揺動量を示すジグザグデー
タと送り歯4による送り量を示す送りデータとが対にな
って各番地に記憶されている。前記ミシンモータ9はミ
シンモータ駆動回路23を介してマイクロコンピュータ20
から制御信号が与えられ、針揺動アクチュエータ10及び
送り歯アクチュエータ11はアクチュエータ駆動回路24を
介してマイクロコンピュータ20から制御信号が与えられ
る。そして、縫目形成機構12は、マイクロコンピュータ
20から制御信号が与えられると、これに応じてアクチュ
エータ10及び11を駆動制御して縫目を形成する。
さて、上記した模様選択スイッチ15により選択可能な
模様つまりROM21に記憶されている模様は、例えば菱形
状をなす図形等の縫目模様を形成する連続模様と文字や
絵等の縫目模様を形成する一般模様とがあり、各模様に
は多種類の模様が設定されている。この場合、連続模様
は、通常単独で形成するよりも連続した複数の模様とし
て形成することが多いことから、選択時の縫形式は連続
縫モード(連続模様形成モード)が設定されると共に、
ひとつの模様の始点及び終点には止め縫を行なわないよ
うになっている。従って、ROM21の連続模様の縫目デー
タには止め縫の縫目データは含まれていない。一方、一
般模様は通常単独で形成することから、選択時の縫形式
は単独縫モードに設定されると共に模様の始点及び終点
には止め縫を行なうようになっている。尚、一般模様の
場合には、連続して形成する場合でも一つ一つの模様は
スペースをあけて独立に形成されるため、模様の始点及
び終点に止め縫が必要である。従って、ROM21の一般模
様の縫目データには予め止め縫の縫目データが付加され
ている。また、模様は1つだけでなく、複数の模様を組
み合わせて連続的に形成できるようになっている。ブロ
ック模様選択スイッチ17a乃至17cは、上述の連続縫モー
ドを選択したときに操作すると、模様と模様の間隔を横
方向或は縦方向に適当な距離をあけて縫目を形成するブ
ロック縫モードが設定される。
次に、上記構成の作用について説明するに、本発明に
おいては、上述のように連続模様の連続縫モードにおけ
る使用状態で、その間隔に応じて止め縫を自動的に行な
うことを目的としているので、この点を中心にして第2
図及び第3図のフローチャートに示すプログラムをも参
照しながら説明する。尚、一般模様の説明については省
略する。
電源投入状態で、マイクロコンピュータ20は、縫製運
転の実行状態にかかわらず、後述するデータ出力プログ
ラムを実行していないときに、図示しないメインプログ
ラムにより模様選択入力を随時受け付けていると共に、
その他の各種処置を行なうための処理ステップを実行し
ている。そして、縫製運転がまだ行なわれていない状態
で、いま使用者により連続模様が選択されると共にブロ
ック縫モードが設定されたとすると、マイクロコンピュ
ータ20は次のようにして縫製運転を開始する。尚、この
場合、連続模様は従来例の項で述べた第5図に示す連続
模様1が選択され、同図(b)に示す縫形式が設定され
たものとし、この場合の連続模様の間隔を例えばジグザ
グ振り幅と同じ7mmに設定したとする。また、連続模様
1は、単純な連続縫を行なうときには模様の繋ぎ目に止
め縫が不要となる連続模様である。
まず、起動スイッチ13がオンされると、マイクロコン
ピュータ20は、図示しないメインプログラムを開始して
ミシンモータ駆動回路23を介してミシンモータ9を回転
させる。このとき、ミシンモータ9の回転により縫針2
が上下動され、マイクロコンピュータ20にその縫針2が
下降するとき及び上昇するときにタイミング信号が与え
られる。そして、送りデータ出力のタイミング信号が与
えられたときに、マイクロコンピュータ20は第2図に示
すフローチャートに従ってデータ出力プログラムの実行
を開始する。
即ち、マイクロコンピュータ20は、予めメインプログ
ラムで縫始めの状態に対応して止め縫カウンタcに“3"
がセットされている(c=3)ことから、このデータ出
力プログラムのステップS1で「NO」と判断して、ステッ
プS2にジャンプする。マイクロコンピュータ20は、この
ステップS2で送りジグザグ駆動用のレジスタに止め縫デ
ータをセットし、続いてステップS3で止め縫カウンタc
の値を“1"減算し(c←c−1)、ステップS4で縫目形
成機構12の送り歯アクチュエータ11を駆動開始させる。
この場合、止め縫は同じ位置で3回の縫目を形成するこ
ととしているので、止め縫データの実際の値は送りデー
タ及びジグザグデータの両者共にゼロとなっている。従
って、布地はこのとき送られず同じ位置に止まっている
のである。
この後、マイクロコンピュータ20は、メインプログラ
ムに戻り、ジグザグデータ出力のタイミング信号が与え
られると、第3図に示すジグザグデータ出力プログラム
を実行する。即ち、マイクロコンピュータ20は、上述の
送りデータ出力プログラムにおいて読み出されたジグザ
グデータをアクチュエータ駆動回路24を介して縫目形成
模様12に出力し、これにより周知のミシン動作を実行し
て縫始めの位置に1回目の縫目を形成する。この後、マ
イクロコンピュータ20は、ジグザグデータ出力プログラ
ムを終了してメインプログラムに戻る。
続いて、マイクロコンピュータ20は、上述と同様にし
て送りデータ出力プログラム及びジグザグデータ出力プ
ログラムのステップを2回繰り返す。この結果、縫始め
の同じ位置に合計3回の縫目が形成され、これが止め縫
となるのである。そして、この動作中にステップS3で止
め縫カウンタcの値を減算していることにより、この状
態での止め縫カウンタcの値はゼロとなっている(c=
0)。
次に、送りデータ出力のタイミング信号が与えられる
と、マイクロコンピュータ20は、ステップS1で「YES」
と判断して、ステップS5に移行し、ここでは止め縫フラ
グfがまだセットされていない(f=0)ことに基づい
て「NO」と判断してステップS6に進む。このステップS6
において、マイクロコンピュータ20は、メインプログラ
ムで選択された連続模様1に対応して予めROM21内の模
様データの先頭番地を基準として、針数カウンタd(こ
のときの針数カウンタdの値はメインプログラムにより
予め“1"に設定されている)の値に応じた番地の縫目デ
ータを読み出し、そのデータをレジスタB(読出データ
格納用)に格納する。続いて、ステップS7に移行し、マ
イクロコンピュータ20は、いま読み出した縫目データが
エンドコード(各模様データの最終番地に記憶され、模
様データの最後であることを示すコード)であったかど
うかを判断し、ここでは縫目データが読み出されている
ことにより「NO」と判断してステップS8にジャンプす
る。ステップS8では、針数カウンタdがゼロでない(d
=1)ことにより、マイクロコンピュータ20は「NO」と
判断してステップS9に移行する。そして、ステップS
9で、レジスタBに格納した縫目データをレジスタA
(出力データ格納用)に格納し、次のステップS10では
送りジグザグ駆動用のレジスタにレジスタAのデータを
セットしてステップS11に進む。ステップS11では、止め
縫カウンタcの値がゼロであることにより、マイクロコ
ンピュータ20は「YES」と判断してステップS12に進み、
ここで針数カウンタdを“1"だけ加算する(d←d+
1)。この後、マイクロコンピュータ20は、ステップS4
に移行し、前述同様にして縫目データのうち送りデータ
を出力してアクチュエータ駆動回路24を介して縫目形成
機構12を駆動する。これにより、連続模様Iの始端位置
に布地が送られる。
また、マイクロコンピュータ20は、ジグザグデータ出
力のタイミング信号が与えられると、前述同様にしてジ
グザグデータ出力プログラムを実行し、いま送られた布
地の位置に連続模様Iの1回目の縫目を形成する。
以下、マイクロコンピュータ20は、同様にして上述同
様のことを繰り返して連続模様Iの終端部の位置まで縫
目を形成し、1個の縫目模様が出来上がる。そして、送
りデータ出力プログラムのステップS6で読み出される縫
目データがエンドコードとなると、マイクロコンピュー
タ20はステップS7で「YES」と判断してステップS13に移
行する。マイクロコンピュータ20は、ステップS13で針
数カウンタdをクリアし(d←0)、続くステップS14
で、組合せ模様が最終のものであったかどうかを判断す
る。この場合には組合せ模様が無く連続模様Iの1個の
みであることにより「YES」と判断してステップS15に移
行し、模様順序カウンタrをリセット(r←0)する。
続いて、マイクロコンピュータ20は、ステップS16で連
続縫モードが設定されているかどうかを判断し、この場
合には「YES」と判断してステップS17に進む。つまり、
前述したように、縫製運転を実施している最中であって
も、マイクロコンピュータ20はメインプログラムにおい
て運転モードの切換えを受け付けており、使用者により
縫製運転の停止のために単独縫モードに切換えたり或は
起動スイッチオフさせたときに連続縫モードが解消され
るのを判断するのである。尚、この模様順序カウンタr
の値は縫始めの時点で予めメインプログラムにおいてリ
セット(r=0)されていたものであり、組合せられた
模様の順番に対応して順次加算するものである。従っ
て、組合せ模様があるときには、マイクロコンピュータ
20は上記ステップS14で「NO」と判断し、模様順序カウ
ンタrの値を“1"加算(r←r+1)するステップS18
を経てステップS17にジャンプする。そして、マイクロ
コンピュータ20は、ステップS17で次の模様つまり模様
順序カウンタrで指定されている模様の先頭番地をセッ
トし(この場合には模様順序カウンタrが“0"であるこ
とにより、再び連続模様Iの先頭番地がセットされ
る)、続くステップS19で、その先頭番地の縫目データ
を読み出してレジスタBに格納する。この場合、次の縫
目模様の始端位置は、最初の設定においてブロック縫モ
ードが設定されていることにより、いま縫終わった縫目
模様の終端位置から設定された間隔(例えば7mm)を存
した位置に布地を送るための送りデータが格納されるこ
とになる。マイクロコンピュータ20は、この後ステップ
S8に移行し、先のステップS13で針数カウンタdをリセ
ットしていることにより、「YES」と判断してステップS
20に進む。
さて、マイクロコンピュータ20は、ステップS20にお
いて、先にレジスタAに格納された前回の縫目データ
と、いまレジスタBに格納された次の縫目データから、
検出距離lとして前回の縫目模様の終端位置と次の縫目
模様の始端位置との距離つまり送り量を演算するのであ
る。この検出距離lは模様形成後に途中縫目の入らない
渡り糸となる部分の長さに相当する。そして、この検出
距離lは、判断手段たる次のステップS21において所定
長L(例えば5mm)よりも長いか否か判断され、この場
合には、前述の設定条件により7mmに設定されているこ
とから、「YES」と判断されてステップS22に移行する。
マイクロコンピュータ20は、ステップS22で止め縫フラ
グfをセット(f←1)し、続くステップS23で止め縫
カウンタcに“3"をセット(c←3)してステップS2
進む。つまり、ここでは先の縫目模様と次の縫目模様と
の間の渡り糸が所定長よりも長く(l>L)、渡り糸の
両端部即ち先の縫目模様の終端位置及び縫目模様の始端
位置に止め縫を行なう必要があると判断されたのであ
る。
この後、マイクロコンピュータ20は、ステップS2
S3,S4を経て前述同様止め縫のデータを設定し、以下こ
の送りデータ出力プログラム及びジグザグデータ出力プ
ログラムを止め縫カウンタcがゼロになるまで繰り返す
ことにより、先に形成した縫目模様の終端位置に止め縫
を形成する。そして、メインプログラムに戻った後、図
示しない他のプログラムにより次の縫目模様の始端位置
まで布地が送られると、再び送りデータ出力プログラム
を実施する。
マイクロコンピュータ20は、ステップS1を経た後ステ
ップS2で先に止め縫フラグfがセット(f=1)されて
いることにより、ここで「YES」と判断してステップS24
に移行する。ここでは止め縫フラグfをリセット(f←
0)し、続くステップS25で止め縫カウンタcに“3"を
セット(c←3)した後ステップS9にジャンプする。こ
れにより、マイクロコンピュータ20は、ステップS9,S
10,S11,S4を経た後、上述同様にして止め縫のステッ
プを繰り返す。この結果、次の縫目模様の始端位置に止
め縫が形成されるのである。
このようにして、マイクロコンピュータ20は、連続模
様Iを設定間隔l(検出距離)をあけながら連続して縫
目模様を形成する。そして、各縫目模様の始端位置及び
終端位置には止め縫が自動的に実施される。
尚、上述の検出距離lが所定長L以下の場合(l≦
L)には、ステップS21で「NO」と判断されて前述した
ステップS9以下を実行する。従って、この場合には各縫
目模様の始端及び終端の位置には止め縫が形成されない
が、そのときの渡り糸は短いため切り取られる可能性は
小さい。
しかして、縫製運転実施中に使用者により連続縫モー
ドが解除されると、マイクロコンピュータ20は、メイン
プログラムにおいてその設定を行ない、次の送りデータ
出力プログラムでは、ステップS16において「NO」と判
断し、停止フラグgをセット(g←1)するステップS
26を経てステップS17に移行するようになる。マイクロ
コンピュータ20は、メインプログラムにおいて停止フラ
グgのセット状態を検出して停止処置を行ない、ミシン
モータ9を停止して縫製運転を終了する。
尚、上述とは異なり、例えば従来例の項で述べた第5
図に示す連続模様IIのような縫目模様を単純に連続して
形成する場合(同図(d)参照)でも、一つの縫目模様
を形成した後にその終端位置と次に形成する縫目模様の
始端位置との間の距離つまり渡り糸の長さを検出して所
定長Lよりも大きいときに止め縫を行なう。また、逆
に、同図(f)に示すような模様を形成する場合には、
検出距離lが所定長L以下となることにより止め縫は行
なわれない。
このような本実施例によれば、連続模様の連続縫モー
ド設定状態で縫製運転を実施する場合に、マイクロコン
ピュータ20は、各縫目模様の間の渡り糸の長さに対応す
る距離を検出し、その検出距離lが所定長Lよりも大き
いと判断したときに、形成した縫目模様の終端位置と次
に形成する縫目模様の始端位置とに止め縫を実施するよ
うにした。これにより、選択された連続模様の種類や連
続縫モードの設定状態にかかわらず、渡り糸が長くなっ
て使用者が切り取る可能性の大きいところのみに自動的
に止め縫を行なわせることができ、使用者にとって使い
勝手が良くなる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において以下に示すご
とく種々の変形が可能である。
即ち、上記実施例においては、連続模様の縫目データ
には始端位置及び終端位置の両者に止め縫の縫目データ
が付加されていない場合のものについて述べたが、これ
に限らず、始端位置或は終端位置の一方のみに予め止め
縫データが付加された縫目データを用いる場合でも適用
できる。そして、この場合には、検出距離lが所定長L
よりも大きいときに止め縫データのない端部に止め縫を
行なわせるようにすれば良い。
また、上記実施例においては、連続縫モードの終了を
縫形式設定スイッチ16の単独縫モードへの切換えたこと
をデータ出力プログラムのステップP20において検出す
るようにしたが、これに限らず、例えば起動スイッチ13
のオフにより検出するようにしても良いし、或は予め縫
目模様の個数を指定しその終了により検出するようにし
ても良い。
さらに、上記実施例においては、同一位置で3回縫目
を形成することで止め縫とする場合について述べたが、
これに限らず、例えば縫目の位置を微小距離だけずらし
て止め縫として形成するようにしても良いし、或は3回
に限らず糸の端部がほつれない程度に複数回縫目を形成
することにより止め縫とするものでも良い。
そして、上記実施例は、本発明を連続模様及び一般模
様が多種類設定されたジグザグミシンに適用した場合に
ついて述べたが、これに限らず、連続模様のみ設定され
たジグザグミシンに適用しても良いことは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のジグザグミシンは、連
続模様形成モードにおいて縫目模様の形成中に、検出手
段によりその縫目模様の終端位置と次に形成する縫目模
様の始端位置との間の距離を検出し、判断手段によりそ
の検出距離が所定長よりも長いと判断されたときに、切
換手段によりその縫目模様の終端位置及び次の縫目模様
の始端位置の少なくとも一方において制御手段を止め縫
データに基づく状態に切換え、縫目形成機構に止め縫を
行なわせるようにした。これにより、縫目データに止め
縫データが付加されていないか或は一方のみに付加され
た連続模様を連続して形成する場合に、渡り糸が使用者
により切り取られる可能性の大きいところに自動的に止
め縫が実施され、使用者にとって使い勝手が良くなると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は
電気的構成のブロック図、第2図は送りデータ出力プロ
グラムのフローチャート、第3図はジグザグデータ出力
プログラムのフローチャート、第4図は全体の外観斜視
図であり、第5図は模様の種類と縫形式を示す説明図で
ある。 図面中、1は本体、2は縫針、4は送り歯、9はミシン
モータ、10は針揺動アクチュエータ、11は送り歯アクチ
ュエータ、12は縫目形成機構、13は起動スイッチ、14は
操作部、15は模様選択スイッチ、16は縫形式設定スイッ
チ、17a乃至17cはブロック模様選択スイッチ、20はマイ
クロコンピュータ(止め縫データ処理手段,制御手段,
検出手段,判断手段及び切換手段)、21はROM(模様デ
ータ記憶手段)、22はRAM、23はミシンモータ駆動回
路、24はアクチュエータ駆動回路である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫針を含む縫目形成機構と、前記縫目形成
    機構による所定の縫目模様に対応した縫目データが記憶
    された模様データ記憶手段と、前記縫目形成機構による
    止め縫いを行うための止め縫データを処理する止め縫デ
    ータ処理手段と、前記模様データ記憶手段または止め縫
    データ処理手段からの縫目データまたは止め縫データに
    基づき、前記縫目形成機構の動作を制御して布地に所定
    の縫目を形成させる制御手段とを備え、この制御手段に
    前記縫目形成機構により複数の縫目模様を連続して形成
    させる連続模様形成モードを実行可能にしたものにおい
    て、 前記連続模様形成モードにより形成中の縫目模様の終端
    位置と次に形成する縫目模様の始端位置との間の距離を
    検出する検出手段と、 この検出手段による検出距離が所定長より長いか否かを
    判断する判断手段と、 この判断手段によって前記検出手段による検出距離が所
    定長より長いと判断された検出したときにその縫目模様
    の終端位置及び次の縫目模様の始端位置の少なくとも一
    方において前記制御手段を前記止め縫データに基づく状
    態に切換えて前記縫目形成機構に止め縫を行なわせる切
    換手段とを設けたことを特徴とするジグザグミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006034676A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Brother Ind Ltd 刺繍ミシンの制御装置

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