JP3990757B2 - ジグザグミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジグザグミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、針振り可能な家庭用ジグザグミシンを用いてズボンを裾上げするにあたっては、図5に示されるような方法が採用されている。すなわち、先ず、図5(a)に示されるように、縁かがり縫いパターンを選択し、次いで、図5(b)に示されるように、縁かがり縫い用の押え足1をミシンに装着し、次いで、図5(c)に示されるように、切断された布(被縫製物)2の裾の縁部2a全体に、所定の縁かがり縫いを行い(縁かがり縫い模様3を形成し)、次いで、図5(d)に示されるように、縁かがりした布2をZ形に折り畳み、次いで、図5(e)に示されるように、まつり縫いパターンを選択し、次いで、図5(f)に示されるように、まつり縫い用の押え足4を上記縁かがり縫い用の押え足1に代えてミシンに装着し、次いで、図5(g)に示されるように、上記Z形に折り畳まれた布2の図示上側の折曲端部2b全体に、所定のまつり縫いを行い(まつり縫い模様5を形成し)、次いで、図5(h)に示されるように、この縁かがり縫い及びまつり縫いを行った布2を折り返すことにより、完成品が得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような方法で裾上げを行う場合には、以下の問題点がある。すなわち、縁かがり縫い、まつり縫いごとに、押え足1,4の交換が必要であると共に布2をセットし直さなければならないため、作業が煩雑になるといった問題があった。さらに、2種類の押え足1,4を用意しなければならないため、製造コストが高くなるといった問題があった。
【0004】
また、縁かがり縫いを布2の裾の縁部2a全体に、まつり縫いを布2の折曲端部2b全体に、それぞれ行わなければならないため、縫い時間が長くなり、これによっても製造コストが高くなるといった問題があった。
【0005】
そこで本発明は、縁かがり縫い、まつり縫いを形成するにあたって、押え足の交換及び被縫製物のセットのし直しをする必要がなく作業の煩雑さをなくすことができると共に、縫い時間を短くでき且つ押え足の個数を低減できて製造コストを飛躍的に低減できるジグザグミシンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のジグザグミシンは、布縁位置から該布縁位置と布折端位置との中間位置までの間を交互に針振りする縁かがり縫いパターン、及び布折端位置から該布折端位置と布縁位置との中間位置までの間を交互に針振りするまつり縫いパターンを記憶した記憶手段と、縁かがり縫いの縫い目数と縫い幅、及びまつり縫いの縫い目数と縫い幅をそれぞれ設定する設定手段と、
主モータにより針が上下動し、針振りモータの作動により前記針が針振り位置に揺動して所望の縫い模様を形成する縫い目形成手段と、ミシンの起動を行う起動指令を発生する起動スイッチと、まつり縫いと縁かがり縫い双方の針振り可能範囲に相当する幅以上で針振り方向に長く開口された針孔と、布端縁部の位置決めを行う布端ガイドと、布折曲端部を位置決めする布折端ガイドを有するまり縫いガイド板と、を備えて被縫製物を押さえる布押さえ足と、前記起動スイッチの操作により起動指令が発せられると縁かがり縫いパターン又はまつり縫いパターンの一方を読み出し前記縁かがり縫いパターンを読み出したときには前記縫い目形成手段を作動し、前記設定手段により設定した縫いによる縁かがり縫い模様を形成して前記設定した縫い目数を形成したら自動停止させる縁かがり縫い模様形成動作を行い前記まつり縫いパターンを読み出したときには前記縫い目形成手段を作動し、前記設定手段により設定した縫い幅によるまつり縫い模様形成して前記設定した縫い目数を形成したら自動停止させるまつり縫い模様形成動作を行い、次に前記起動スイッチの操作により起動指令が発せられると縁かがり縫いパターン又はまつり縫いパターンの他方を読み出して前記縁かがり縫い模様形成動作又はまつり縫い模様形成動作を行い、それを繰り返すことによって、前記起動スイッチを操作して起動指令が発せられるごとに縁かがり縫い模様とまつり縫い模様とを前記被縫製物の送り方向に連続して交互に形成する交互縫いを可能とする制御手段と、を備えている。
【0008】
このような本発明のジグザグミシンによれば、縁かがり縫い模様とまつり縫い模様とが、各縫い模様を形成すべき位置に、所定の針数、縫い幅で連続して交互に形成されるが、これら縫い模様を、同一の押え足を用いて針振り可能範囲内の位置に形成するようにすれば、押え足の交換及び被縫製物のセットのし直しをすることなくこれら縫い模様が形成され得ると共に縁かがり縫い模様とまつり縫い模様とが交互に形成される分縫い時間が短くされるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用したジグザグミシンの構成を表したブロック図であり、本実施形態のジグザグミシンは、針振り可能な家庭用ジグザグミシンである。
【0010】
同図において、符号6はミシンの主モータを示しており、この主モータ6の回転駆動力は、図示を省略したベルト、プーリ7を介してミシンの主軸8に伝達され、当該主軸8の回転により、上下方向に摺動可能に支持された針棒9が上下動するように構成されている。上記ミシン主軸8の近傍には、エンコーダ等の針位置検知手段10が設けられており、この針位置検知手段10により、針数(形成縫い目数)を検出し得るようになされている。
【0011】
符号11は針振りモータとしてのステッピングモータを示しており、この針振りモータ11の回転により、揺動可能に支持された上記針棒9が揺動し針振り位置に移動し得るように構成されている。すなわち、針棒9は、上下動及び揺動可能であり、所望の縫い模様を形成し得る構成になされている。
【0012】
本実施形態のジグザグミシンには、操作パネル12が付設されており、この操作パネル12は、複数の異なる模様から本実施形態の特徴をなす縁かがり縫いとまつり縫いとを布(被縫製物)の送り方向に交互に形成する縫い模様(以下交互縫い模様と記す)を選択するための模様選択スイッチ12aと、縫い幅を設定するための縫い幅設定スイッチ12bと、まつり縫いを行う際の布折端位置を選択するための布折端位置選択スイッチ12cと、形成縫い目数を設定するための縫い目数設定スイッチ12dと、を備えている。
【0013】
上記縫い幅設定スイッチ12bは、図示上下のスイッチを操作しながら数値を増減し所望の縫い幅の数値を設定する縫い幅数値設定スイッチ12baと、この縫い幅数値設定スイッチ12baにより設定された縫い幅で縫製を行うように当該縫い幅を入力する入力スイッチ12bbと、からなる。また、上記布折端位置選択スイッチ12cは、予め設定されている3種類の布折端位置に対応する3個のスイッチを有しており、これらのスイッチのうちの何れかをオンすることにより、このオンされたスイッチに対応する布折縁位置が選択されるように構成されている。また、上記縫い目数設定スイッチ12dは、図示上下のスイッチを操作しながら数値を増減し所望の縫い目数の数値を設定する縫い目数数値設定スイッチ12daと、この縫い目数数値設定スイッチ12daにより設定された縫い目数で縫製を行うように当該縫い目数を入力する入力スイッチ12dbと、からなる。
【0014】
本実施形態のジグザグミシンはまた、図1に示されるように、上記模様選択スイッチ12a、縫い幅設定スイッチ12b、布折端位置選択スイッチ12c、縫い目数設定スイッチ12d、針位置検知手段10、ミシンの起動・停止を行うための起動・停止スイッチ13からの信号を受けて、上述した主モータ6、針振りモータ11に、所定の駆動・停止指令を送出する制御手段14を備えている。
【0015】
この制御手段14は、上記交互縫い模様を形成可能とするものであり、ROM14aと、RAM14bと、模様制御手段14cと、格納手段14dと、モータ駆動制御回路14eと、針振り制御回路14fと、カウンタ14gと、比較手段14hと、を備えている。
【0016】
上記ROM14aは、縁かがり縫いパターン、まつり縫いパターン等の所定の縫いパターンを記憶したものである。上記RAM14bは、上記縫い幅設定スイッチ12bにより設定される縫い幅に対応した縁かがり縫い時の針落ち位置(布端の針落ち位置は一定)を記憶していると共に、上記布折端位置選択スイッチ12cにて選択される各布折端位置(本実施形態では布折端の針落ち位置は3種類)及び上記縫い幅設定スイッチ12bにより設定される縫い幅に対応したまつり縫い時の針落ち位置を記憶したものであり、このRAM14bから出力される針落ちデータに基づいて、上記模様制御手段14cが、針振り制御回路14fに指令を与えて針振りモータ11を制御すると共にモータ駆動制御回路14eに指令を与えて主モータ6を制御し、縁かがり縫いとまつり縫いとを布の送り方向に交互に行う縫製(以下交互縫いと記す)を可能とするように構成されている。
【0017】
なお、この交互縫いにおいては、上記布折端位置選択スイッチ12cにて選択される各布折端位置(3種類の布折端位置)は、縁かがり縫いを行う布端位置から針振り可能範囲Z内の位置にそれぞれ設定されている(図4(a)参照)。
【0018】
上記格納手段14dは、データを一時的に格納するためのものであり、また比較手段14hは、上記主軸8の回転数(針数)をカウントするカウンタ14gと上記縫い目数設定スイッチ12dにて入力された縫い目数とを比較し、設定縫い目数と実際の縫い目数が一致したら一致信号を模様制御手段14cに送出するものであり、模様制御手段14cが、この一致信号を受けると、次のまつり縫いまたは縁かがり縫いを行い得る指令を上記針振り制御回路14f、モータ駆動制御回路14eに与えると共に、模様制御手段14cが起動・停止スイッチ13から停止指令を受けると、当該模様制御手段14cが交互縫いを終了する指令を上記針振り制御回路14f、モータ駆動制御回路14eに与えるように構成されている。
【0019】
なお、上記制御手段14は、他の公知の縫い模様の形成も勿論可能であり、この場合には、模様制御手段14cが、模様選択手段12aにて選択された公知の縫い模様のその針落ち位置を、縫い幅設定手段12bにて設定された縫い幅に応じてRAM14bから呼び出し、当該模様制御手段14cが、針振り制御回路14fに指令を与えて針振りモータ11を制御すると共にモータ駆動制御回路14eに指令を与えて主モータ6を制御して当該公知の縫い模様を形成し、カウンタ14gにて計数された実際の縫い目数が、縫い目数設定手段14hにて設定された縫い目数になるか若しくは起動・停止スイッチ13から停止指令を受けると、当該縫いを終了する指令を針振り制御回路14f、モータ駆動制御回路14eに与えるように構成されている。
【0020】
次に、このように構成されたミシンの動作について、図2を参照しながら説明する。先ず、ステップ1に進む前に、作業者は上記交互縫い模様を形成可能な押え足を用意する。この押え足15は、図3に示すように、略平板状をなし布2を押えるための布押え足部分15aと、この布押え足部分15aに設けられまつり縫いと縁かがり縫い双方の針振り可能範囲Zに相当する幅以上で針振り方向(図示左右方向)に長く開口された針孔15bと、上記布押え足部分15aの下面に設けられ布2の縁部2aを当接することにより当該縁部2aの位置決めガイドを行う布端ガイド15cと、上記布押え足部分15aの上部から下部に向かって延出し、まつり縫いを行うべく布2をZ形に折り畳んだ際の図示上側の折曲端部2bを布折端ガイド15eに当接することにより当該折曲端部2bの位置決めガイドを行うまつり縫いガイド板15dと、からなる。
【0021】
ここで、上記まつり縫いガイド板15dは、布押え足部分15aに対して針振り方向(図示左右方向)に移動可能且つ所定位置で固定可能に設けられており、上記布折端位置選択スイッチ12cにて選択される各布折端位置(本実施形態では布折端の針落ち位置は3種類)に応じた各位置(3通りの位置)に布折端ガイド15eが位置するように移動されて固定され得るように構成されている。
【0022】
なお、布折端位置選択スイッチ12cにて選択される布折端位置に応じたまつり縫いガイド板15dを有する押え足を3種類用意するようにすれば、まつり縫いガイド板15dを布押え足部分15aに対して針振り方向に移動可能としなくても良い。
【0023】
このような押え足15を用意したら、模様選択スイッチ12aによる交互縫いの選択を待ち(ステップ1)、交互縫いが選択されたら、ステップ2において、縫い幅設定スイッチ12bにより入力された縁かがり縫いの設定縫い幅X(図3(a)参照)を読み込んでステップ3に進み、ステップ3において、布折端位置選択スイッチ12cにより入力されたまつり縫いの選択布折端位置を読み込んでステップ4に進み、ステップ4において、縫い幅設定スイッチ12bにより入力されたまつり縫いの設定縫い幅Y(図3(a)参照)を読み込んでステップ5に進み、ステップ5において、縫い目数設定スイッチ12dにより入力された縁かがり縫い・まつり縫いの各設定縫い目数Na,Nbを読み込む。
【0024】
そうしたら、作業者は、ステップ6に進む前に、上記押え足15をミシンに装着し、図3に示されるように、該押え足15の布端ガイド15cに布端2aが当接するように布2をセットする。すると、布端2aが針落ち位置に一致することになる。また、作業者は、上記布折端位置選択スイッチ12cにより選択された布折端位置に布折端ガイド15eが一致するように、まつり縫いガイド板15dを移動させた後固定し、布2をZ形に折り畳んで図示上側の折曲端部2bが、移動・固定された布折端ガイド15eに当接するように布2をセットする。
【0025】
なお、上述したように、布折端位置選択スイッチ12cにて選択された布折端位置に応じたまつり縫いガイド板15dを有する押え足を3種類用意した場合には、該当する押え足をミシンに装着し、押え足の布端ガイド15cに布端2aが当接するように布2をセットすると共に、布2をZ形に折り畳んで図示上側の折曲端部2bが、常時固定されているまつり縫いガイド板15dの布折端ガイド15eに当接するように布2をセットすることになる。
【0026】
そうしたらステップ6に進み、ステップ6において、起動・停止スイッチ13から起動指令が発せられたか否かを判定し、発せられない場合にはステップ7に進み、ステップ7において、データを一時格納してステップ6にリターンし、一方起動指令が発せられた場合にはステップ8に進み、ステップ8において、縁かがり縫いに必要な縫製データ、すなわち上述した縫い幅設定スイッチ12bにより設定された縫い幅Xに対応する縁かがり縫い時の針落ち位置を読み出して縁かがり縫いを開始し、布端2aに、図3(a)に示されるような縁かがり縫い模様3の形成を開始する。
【0027】
そして、縁かがり縫いの一縫い目を形成したらステップ9に進み、今現在の縁かがり縫い目数Nに+1してステップ10に進み、ステップ10において、今現在の縁かがり縫い目数Nと縫い目数設定スイッチ12dにより入力された縁かがり縫いの設定縫い目数Naとを比較し、N<Naの場合にはステップ6にリターンして、設定された縁かがり縫いの縫い目数Naとなるまで同様な動作を繰り返し、一方N=Naの場合には、設定された縁かがり縫いの縫い目数Naでの縁かがり縫いを布2の送り方向に設定分完了したとしてステップ11に進み、ステップ11において、起動・停止スイッチ13から起動指令が発せられたか否かを判定し、発せられない場合にはステップ12に進み、ステップ12において、データを一時格納してステップ11にリターンする。
【0028】
一方、起動指令が発せられた場合にはステップ13に進み、ステップ13において、まつり縫いに必要な縫製データ、すなわち上述した布折端位置選択スイッチ12cにて選択された各布折端位置(本実施形態では布折端の針落ち位置は3種類)及び上記縫い幅設定スイッチ12bにより設定された縫い幅に対応するまつり縫い時の針落ち位置を読み出してまつり縫いを開始し、折曲端部2bに、図3(a)に示されるようなまつり縫い模様5の形成を開始する。
【0029】
この時、上述したように、押え足15の針孔15bが、針振り可能範囲Zに相当する幅以上で針振り方向に長く開口されていると共に、上記布折端位置選択スイッチ12cにて選択された各布折端位置が、縁かがり縫いを行う布端位置から針振り可能範囲Z内の位置にそれぞれ設定されているため、布2をセットし直すことなく且つ押え足15を交換することなく、まつり縫い模様5が上記縁かがり縫い模様3の最後の模様から続けて形成されることになる。
【0030】
そして、まつり縫いの一縫い目を形成したらステップ14に進み、今現在のまつり縫い目数Nに+1してステップ15に進み、ステップ15において、今現在のまつり縫い目数Nと縫い目数設定スイッチ12dにより入力されたまつり縫いの設定縫い目数Nbとを比較し、N<Nbの場合にはステップ11にリターンして、設定されたまつり縫いの縫い目数Nbとなるまで同様な動作を繰り返し、一方N=Nbの場合には、設定されたまつり縫いの縫い目数Nbでのまつり縫いを布2の送り方向に設定分完了したとしてステップ16に進み、ステップ16において、起動・停止スイッチ13から停止指令が発せられたか否かを判定し、起動信号が発せられた場合、すなわち停止信号が発せられない場合にはステップ6にリターンして、上記縁かがり縫い模様、まつり縫い模様を同様な動作で交互に形成し、一方起動信号が発せられない場合、すなわち停止指令が発せられた場合には、このフローを終了する。
【0031】
そして、このような交互縫いにより、図4(a)に示されるような、布2の縁部2aに、所定の縫い目数Na分、所定の縫い幅Xで形成された縁かがり縫い模様3と、布2の折曲端部2bに、所定の縫い目数Nb分、所定の縫い幅Yで形成されたまつり縫い模様5と、が布2の送り方向に連続して交互に形成されることになる。従って、この交互縫いがなされた布2を折り返すと、図4(b)に示されるように、まつり縫い模様5の一部が見えるものとなる。
【0032】
このように、本実施形態においては、縁かがり縫い模様3とまつり縫い模様5とを、針振り可能範囲Z内の位置であって各縫い模様3,5を形成すべき位置2a,2bに、設定された縫い目数Na,Nb、設定された縫い幅X,Yで布送り方向に連続して交互に形成するようにしているため、これら縫い模様3,5を同一の押え足15を用いて布2のセットのし直しをすることなく形成でき、作業の煩雑さをなくすことができるようになっている。また、縁かがり縫い模様3とまつり縫い模様5とを交互に形成しているため、縫い時間を短くでき、製造コストを低減できるようになっている。また、同一の押え足15を用いて各縫い模様3,5を形成しているため、押え足を1種類にでき、さらに製造コストを低減できるようになっている。
【0033】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例えば、上記実施形態においては、縁かがり縫い、まつり縫いの各縫い目数(針数)、各縫い幅を、作業者が設定できるようにしているが、これらを固定データとしても良い。
【0034】
また、上記実施形態においては、布折りを3種類とし、作業者がその1つを選択設定するようにしているが、布折りの種類は勿論3種類に限定されるものではない。特に、布折りを1種類とした場合には、上述したまつり縫いガイド板15dを針振り方向に移動させ得る構造も必要なく、押え足15は、当該布折端位置に対応するまつり縫いガイド板15dを固定とした1種類で良い。
【0035】
さらにまた、上記実施形態においては、縁かがり縫いを先に、まつり縫いを後に行うようにしているが、まつり縫いを先に、縁かがり縫いを後に行うようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のジグザグミシンは、縁かがり縫い模様とまつり縫い模様とを、各縫い模様を形成すべき位置に、所定の針数、縫い幅で連続して交互に形成し、これら縫い模様を針振り可能範囲内の位置に同一の押え足を用いて、各縫い模様に応じての押え足の交換や被縫製物のセットのし直しをすることなく形成し得るように構成したものであるから、作業の煩雑さをなくすことが可能となる。また、縁かがり縫い模様とまつり縫い模様とを交互に形成し縫い時間を短くし得ると共に、同一の押え足の使用により押え足の個数を低減し得るように構成したものであるから、製造コストを飛躍的に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したジグザグミシンの構成を表したブロック図である。
【図2】同上ジグザグミシンの動作手順を表したフロー図である。
【図3】同上ジグザグミシンに採用された押え足を縫製中の被縫製物と共に表した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図4】同上ジグザグミシンにより形成された縫い模様を表した図であり、(a)は縫い模様が形成された被縫製物の裏面図、(b)は縫い模様が形成された被縫製物の表面図である。
【図5】従来技術のジグザグミシンにより裾上げを行う際の工程説明図である。
【符号の説明】
2 被縫製物
2a 被縫製物の縁部
2b 被縫製物の所定回数折りした折曲端部
3 縁かがり縫い模様
5 まつり縫い模様
12a 縫い模様選択手段
12b 縫い幅設定手段
12c 布折端位置選択手段
12d 縫い目数設定手段
14 制御手段
14a ROM
14b RAM
14c 模様制御手段
14e モータ駆動制御回路
14f 針振り制御回路
14g カウンタ
14h 比較手段

Claims (1)

  1. 布縁位置から該布縁位置と布折端位置との中間位置までの間を交互に針振りする縁かがり縫いパターン、及び布折端位置から該布折端位置と布縁位置との中間位置までの間を交互に針振りするまつり縫いパターンを記憶した記憶手段と、
    縁かがり縫いの縫い目数と縫い幅、及びまつり縫いの縫い目数と縫い幅をそれぞれ設定する設定手段と、
    主モータにより針が上下動し、針振りモータの作動により前記針が針振り位置に揺動して所望の縫い模様を形成する縫い目形成手段と、
    ミシンの起動を行う起動指令を発生する起動スイッチと、
    まつり縫いと縁かがり縫い双方の針振り可能範囲に相当する幅以上で針振り方向に長く開口された針孔と、布端縁部の位置決めを行う布端ガイドと、布折曲端部を位置決めする布折端ガイドを有するまり縫いガイド板と、を備えて被縫製物を押さえる布押さえ足と、
    前記起動スイッチの操作により起動指令が発せられると縁かがり縫いパターン又はまつり縫いパターンの一方を読み出し前記縁かがり縫いパターンを読み出したときには前記縫い目形成手段を作動し、前記設定手段により設定した縫いによる縁かがり縫い模様を形成して前記設定した縫い目数を形成したら自動停止させる縁かがり縫い模様形成動作を行い前記まつり縫いパターンを読み出したときには前記縫い目形成手段を作動し、前記設定手段により設定した縫い幅によるまつり縫い模様形成して前記設定した縫い目数を形成したら自動停止させるまつり縫い模様形成動作を行い、次に前記起動スイッチの操作により起動指令が発せられると縁かがり縫いパターン又はまつり縫いパターンの他方を読み出して前記縁かがり縫い模様形成動作又はまつり縫い模様形成動作を行い、それを繰り返すことによって、前記起動スイッチを操作して起動指令が発せられるごとに縁かがり縫い模様とまつり縫い模様とを前記被縫製物の送り方向に連続して交互に形成する交互縫いを可能とする制御手段と、
    を備えたことを特徴とするジグザグミシン。
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