JP4492247B2 - 刺繍可能なミシン - Google Patents

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    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine

Description

本発明は、縫製機構に加えて刺繍枠移動機構、糸切り機構、糸払い機構等を有し、糸切り機構による糸切りが実行された後、刺繍枠を次の縫製開始位置へ移動させてから糸切りされた上糸端部を糸払いするようにした刺繍可能なミシンに関する。
従来、刺繍縫製可能なミシンにおいては、刺繍縫製に際して加工布を押える布押えを駆動する布押え機構と、縫製終了時に上糸と下糸を切断する糸切り機構と、糸切りされた上糸をワイパー部材で糸払いする糸払い機構とが設けられたものが実用に供されている。
例えば、特許文献1に記載の工業用多頭式ミシンでは、ミシンベッド内に上糸及び下糸を自動で切断する糸切断装置を設け、各ミシン頭部に、糸切断装置による糸切り後に、ワイパーを突出位置まで突出させた後、直ぐに元の引き込み位置に復帰させることにより、縫針の目孔に繋がっている上糸の端部を針板よりも上側に引上げて加工布から引き抜く糸払い装置が設けられている。
この糸払い装置は、糸切りされた上糸の端部を加工布から引き抜くために先端部に鉤部を有するワイパーと、そのワイパーを糸払い駆動させるワイパー駆動機構と、糸払いされた上糸端部を保持する上糸保持具等を備え、縫製終了時に、針棒及び布押さえの上昇位置において、糸切断装置により糸切りされた上糸を、ワイパー駆動機構によるワイパーの糸払い駆動により、鉤部に引っ掛けて加工布から引き抜き、針板上方の上糸保持具で保持するようにしてある。
また、特許文献2に記載のミシンのワイパー装置は、ミシン機枠に回動可能に支持されるワイパー体と、縫製物を押える押え金と、押え金と共にワイパー体を昇降移動させる昇降手段と、一端が昇降手段の上端と当接し、他端がワイパー体に連結している連結リンクとを有し、押え金の上昇に連動して押え金に当接する昇降手段を上昇させ、この昇降手段の上昇時に連結リンクを介してワイパー体の下端部を縫針方向に移動させて縫糸を糸払いさせるようになっている。
特開2003−103080号公報 (第4頁、図6) 実開平6−52782号公報 (第4〜5頁、図1、図2)
特許文献1に記載の糸払い装置は、工業用多頭式ミシンに設けられたものである。即ち、この種の工業用ミシンにおいては、頭部とベッド部との間のスペースである、所謂、懐が大きくなっているため、大型のワイパー装置や上糸保持具を装備することが可能であるが、一般的な家庭用のミシンの場合、ミシン自体が小型であるという条件が優先されるため、懐が小型化されるようになる。
その結果、ワイパー装置の小型化が要求されるようになり、しかも上糸保持具を装備できないため、糸切り後に糸払いされた上糸端部がワイパーから下側の布押えにまで垂れ下がるような場合には、加工布を次の縫製位置まで移動させる移動時に、糸払い方向に移動する等、移動方向によっては、糸切りされた上糸端部が布押えの下側に潜り込んだ状態で移動し、縫製開始に際して下降した布押えで潜り込んだ上糸端部が押さえ込まれるため、縫製開始時に上糸端部が縫い込まれてしまう可能性が高くなるという問題がある。
特許文献2のミシンのワイパー装置は、押え金の上昇に連動させてワイパー体を糸払い作動させるように構成されているので、ワイパー体の移動ストロークを大きくできないため、糸払い機能を充分に発揮できず、糸切り後の上糸を加工布から確実に引き抜くことができない可能性がある。更に、糸切り後の上糸が加工布から引き抜けた場合であっても、前記特許文献1の糸払い装置と同様に、糸切り後に糸払いされた上糸端部がワイパーから下側の押え金まで垂れ下がるような場合には、糸切りされた上糸端部が布押えの下側に潜り込んだ状態で移動するため、縫製開始に際して下降した押え金で潜り込んだ上糸端部の押さえ込みが発生するような場合、上糸端部が縫い込まれてしまう可能性が高くなるという問題がある。
請求項1の刺繍可能なミシンは、縫針を含む縫製機構と、刺繍枠を移動させる枠移動機構と、糸切り機構と、糸払い機構とを備え、糸切り機構による糸切りの実行後に糸払い機構を糸払い駆動して糸払い可能な刺繍可能なミシンにおいて、刺繍データに基づいて、糸切り指令に基づく糸切り機構による糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸であるか否かを判断する判断手段と、判断手段により同色の糸であると判断された場合には、糸切り機構による糸切りの実行後、刺繍データに基づいて枠移動機構により刺繍枠を次に縫製を行う刺繍模様部の縫製開始位置に移動させた後に糸払い機構を糸払い駆動させるように制御し、判断手段により同色の糸でないと判断された場合には、糸切り機構による糸切り実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する制御手段を備えたものである。
糸切り機構により糸切り指令に基づく糸切りが実行された後、判断手段で糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸であると判断された場合には、制御手段により、先ず、刺繍データに基づいて枠移動機構により刺繍枠を次に縫製を行う刺繍模様部の縫製開始位置に移動させるように制御し、その後に糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する。即ち、糸切り後に刺繍枠を次に縫製を行う刺繍模様部の縫製開始位置に移動させるため、縫針の目孔から押え足の針挿通孔を通して加工布の裏側に延びる上糸端部は、刺繍枠の移動に伴って縫針側に引っ張られ、加工布から抜けるようになる。
しかも、糸払いしていないため、加工布から抜けた上糸端部は、押え足の針挿通孔を挿通した状態で刺繍枠の移動方向に引きずられながら移動するが、次の縫製開始位置に達したとき、つまり次の刺繍模様部の縫製開始前に糸払い機構により糸払いされるため、押え足と加工布の間に入り込んだ上糸端部がその間から引き出されることになる。それ故、次の縫製により上糸端部が縫い込まれるようなことはない。
一方、糸切り機構により糸切り指令に基づく糸切りが実行された後、判断手段で糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸でないと判断された場合には、制御手段により、糸切り実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する。
請求項2の刺繍可能なミシンは、縫針を含む縫製機構と、刺繍枠を移動させる枠移動機構と、糸切り機構と、糸払い機構とを備え、前記糸切り機構による糸切りの実行後に糸払い機構を糸払い駆動して糸払い可能な刺繍可能なミシンにおいて、刺繍データに基づいて、糸切り指令に基づく糸切り機構による糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸であるか否かを判断する判断手段と、判断手段により同色の糸であると判断された場合には、糸切り機構による糸切りの実行後、枠移動機構により刺繍枠を指定方向又は任意方向へ所定移動量移動させた後に糸払い機構を糸払い駆動させるように制御し、判断手段により同色の糸でないと判断された場合には、糸切り機構による糸切りの実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する制御手段とを備えたものである。
糸切り機構により糸切り指令に基づく糸切りが実行された後、判断手段で糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸であると判断された場合には、制御手段により、刺繍データに基づいて枠移動機構により刺繍枠を指定方向又は任意方向へ所定移動量移動させるように制御し、その後に糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する。即ち、糸切り後に刺繍枠を指定方向又は任意方向へ所定移動量だけ移動させた場合には、縫針の目孔から押え足の針挿通孔を通して加工布の裏側に延びる上糸端部は、刺繍枠の移動に伴って縫針側に引っ張られ、加工布から抜けるようになる。
一方、糸切り機構により糸切り指令に基づく糸切りが実行された後、判断手段で糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸でないと判断された場合には、制御手段により、糸切りの実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する。
請求項3の刺繍可能なミシンは、請求項1又は2の発明において、前記制御手段は、更に、刺繍データに基づいて縫製終了時には、糸切り実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるものである。
請求項1の発明によれば、縫製機構と枠移動機構と糸切り機構と糸払い機構とを備え、糸切り機構による糸切りの実行後に糸払い機構を糸払い駆動して糸払い可能な刺繍可能なミシンにおいて、前記判断手段と制御手段を設けたので、糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸である場合には、糸切り後に刺繍枠を次に縫製を行う刺繍模様部の縫製開始位置に移動させるため、縫針の目孔から押え足の針挿通孔を通して加工布の裏側に延びる上糸端部を加工布から確実に引き抜くことができる。
しかも、刺繍枠の移動に際して糸払いしていないため、加工布から抜けた上糸端部は、押え足の針挿通孔を挿通した状態で刺繍枠の移動方向に引きずられながら移動し、移動後の次の刺繍模様部の縫製開始前に糸払い機構により糸払いされるため、押え足と加工布の間に入り込んだ上糸端部がその間から引き出されることになり、次の縫製による上糸端部の縫い込みを確実に防止することができる。
また、糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸でない場合には、糸切り実行後に直ちに糸払い機構により糸払いされるため、糸替えを行う場合であって刺繍縫製を中断する場合に、糸切りされた上糸端部の糸払いを確実に実行させることができる。
請求項2の発明によれば、糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸である場合には、糸切り後に刺繍枠を指定方向又は任意方向へ所定移動量だけ移動させた後に糸払いを行わせるため、縫針の目孔から押え足の針挿通孔を通して加工布の裏側に延びる上糸端部を加工布から確実に引き抜くことができる。加えて、糸切断を確認することができる。
また、糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸でない場合には、糸切り実行後に直ちに糸払い機構により糸払いされるため、糸替えを行う場合であって刺繍縫製を中断する場合に、糸切りされた上糸端部の糸払いを確実に実行させることができる。
請求項3の発明によれば、前記制御手段は、更に、刺繍データに基づいて縫製終了時には、糸切り実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるので、縫製の終了に伴う糸切り後に、上糸端部の糸払いを確実に実行させることができる。
本実施形態における刺繍可能なミシンは、刺繍模様部の縫製終了に伴う糸切り後に、刺繍枠を次の刺繍模様部の縫製開始位置まで移動させてから糸払い機構により糸払いさせるようにし、糸払い機能を充分に発揮でき、しかも上糸端部の縫い込みを確実に防止できるようにしてある。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。先ず、刺繍可能なミシンMについて簡単に説明する。
図1、図2に示すように、このミシンMは、通常の家庭用の刺繍可能な電子制御ミシンと同様であり、ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱部2と、この脚柱部2の上端からミシンベッド部1に対向するように左方へ延びるアーム部3を有する。このミシンMには、ベッド部1の左端側部分にフリーアームが準備されており、刺繍枠(図示略)をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)に夫々独立に駆動する刺繍枠駆動機構4(これが枠移動機構に相当する)がフリーアームに着脱可能に装着されている。
ベッド部1の針板1aの下側には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)及び送り歯を前後動させる送り歯前後動機構(図示略)に加えて、下糸が巻かれたボビンを着脱自在に装着する回転釜(図示略)を含む釜機構5と、上糸と下糸を糸切断する糸切り機構6等が設けられている。脚柱部2の前面には、縦長の液晶ディスプレイ7が設けられている。
その液晶ディスプレイ7の前面には、複数の実用模様や刺繍模様の模様名や各種の機能を実行させる機能名、各種の縫製パラメータ(送り量や針振り量等)の数値設定等の表示位置の各々に対応させて、透明電極からなるタッチキーを設けた操作パネル8(図13参照)が設けられている。
アーム部3には、左右方向向きに配設されミシンモータ94(図13参照)で回転駆動されるミシン主軸(図示略)と、ミシン主軸を手動操作で回転可能なハンドプーリ9と、下端に縫針10を装着した針棒11を上下動させる針棒駆動機構(図示略)と、針棒11を布送り方向と直交する左右方向に揺動させる針振り機構(図示略)と、天秤を針棒11の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)と、糸調子モータ95により上糸に作用する糸張力を自動設定する自動糸調子機構(図示略)と、ミシン機枠に昇降可能に支持された押え棒12を上昇位置と下降位置とに亙って昇降駆動する昇降機構13等が設けられている。
アーム部3の前面側には、縫製の開始及び停止の操作のための縫製開始・停止スイッチ14等が設けられている。アーム部3の頭部には、上糸を糸切り機構6で糸切りした後に縫針10の目孔から延びる上糸を加工布の上面側に引き出すように糸払いする糸払い機構15が設けられている。
次に、糸払い機構15について説明する。図3〜図8に示すように、糸払い機構15は、糸払いを行うワイパー部材20を含むワイパー機構21と、ワイパー機構21を駆動してワイパー部材20を糸払い動作させるワイパー駆動手段22と、針棒11の位置に連動してワイパー部材20を作動可能状態と作動不能状態と亙って切換える切換え手段とを備えている。
次に、ワイパー機構21とワイパー部材20について、図3〜図6に基づいて説明する。ワイパー機構21は、ワイパー部材20と、支持部材24と、支持軸33と、駆動力入力部材25と、リンク機構26等を備えている。
ワイパー部材20は、駆動力入力部材25の本体部材34に針振り方向(左右方向)と平行な向きに固着された水平枢支軸27に対して揺動可能且つ軸方向には移動不能に支持されており、迂回腕部28と、この迂回腕部28の下端部に一体形成された糸払い部29とを備えている。
糸払い部29は正面視にてクランク状に形成され、糸払い部29の先端部には糸払い時に払い上げた上糸が外れないように規制する規制部30が設けられている。迂回腕部28は、ワイパー部材20が上方へ揺動して糸払いする際に、縫針10を針棒11に固定する針止め部材31と干渉しないように湾曲状に迂回させるように形成されている。
支持部材24は、押え棒12に取着された押え足32と一体に形成され、支持部材24の上下1対の支持部24aには、鉛直な支持軸33が固着されている。駆動力入力部材25は、支持軸33に昇降可能に支持された本体部材34と、この本体部材34の上端部に左右方向へ揺動可能に枢着された当接部35を有する。
本体部材34には上下1対の被案内部34aが二股状に形成され、下端の被案内部34aが上下1対の支持部24aの間で支持軸33に上下摺動自在に外嵌され、上側の被案内部34aが上側の支持部24aよりも上側において支持軸33に上下摺動自在に外嵌され、本体部材34が支持軸33に上下摺動自在に支持されている。支持部24aと上側の被案内部34aの間の支持軸33に圧縮コイルバネからなる弾性部材36が外装され、駆動力入力部材25は弾性部材36により上方へ付勢されている。
本体部材34の上端部には、前後1対の支持片34bが正面視にて右方へ突出状に形成され、正面視にて前後方向向きの水平支軸37が固着されている。当接部35は、その水平支軸37に対して揺動可能且つ軸方向には移動不能に支持されている。また、当接部35は、水平支軸37に外装された捩じりコイルバネ38の弾性力により正面視にて反時計回り方向に付勢され、本体部材34に係止した姿勢で支持されている。当接部35は、その係止した姿勢から時計回り方向に約30度の角度の揺動が可能である。
次に、リンク機構26について説明する。図5,図6,図8に示すように、リンク機構26は、支持軸33の上下方向の略中央に、針振り方向と平行方向に挿設された駆動ピン40と、駆動力入力部材25の本体部材34に上下方向に長く切欠かれたスリット部41と、ワイパー部材20に1対のリンク腕部42が一体成形され、このリンク腕部42に設けられたリンク部42aとを有している。この駆動ピン40が、駆動力入力部材25のスリット部41とリンク腕部42のリンク部42aとの両方に摺動可能に係合する状態に構成されている。
押え棒12に取着された支持部材24の上下位置を固定した状態で、本体部材34を下方に移動させると、本体部材34に固着された水平枢支軸27の位置が、駆動ピン40に対して相対的に下方に移動する。これによりワイパー部材20のリンク部42aは、図5に示すように前方に向かって斜め下方に向かう姿勢から、図8に示すように前方に向かって斜め上方に向かう姿勢に移動するので、図5に示すように、ワイパー部材20の糸払い部29が縫針10の目孔から下方の押え足32の針挿通孔32a(図6参照)を経て加工布の裏側に延びる上糸の後方から、図8に示すように針止め部材31の前方に至るまで移動する。
次に、押え棒12の昇降動作によりワイパー部材20を駆動するワイパー駆動手段22について説明する。ワイパー駆動手段22は、押え棒12を昇降駆動する昇降機構13で構成され、押え棒12の下端部に押え足32が止めネジ43により固定され、押え足32と一体的に形成された支持部材24が押え棒12の昇降動作により昇降する。
針棒台44が当接部35と当接可能位置にある場合には、押え棒12の上昇と共に支持部材24が上昇して、当接部35が針棒台44と当接する。当接部35が針棒台44と当接した以降において、当接部35はその位置で係止された状態となる。しかし、押え棒12と共に支持部材24が更に上昇すると、前述したように本体部材34に固着された水平枢支軸27の位置が、駆動ピン40に対して相対的に下降移動する。
その結果、ワイパー部材20は、図5に示すように、ワイパー部材20の糸払い部29が、縫針10の目孔から下側の押え足32の針挿通孔32a(図6参照)を経て加工布の裏側に延びる上糸の後方から、図8に示すように針止め部材31の前方に到るまで移動して、糸切りされた上糸端部16を加工布の上面側に引き出すように糸払いする。
ところで、針振り駆動モータ96が駆動された場合、図示しない針振り機構により、針棒台44が右揺動位置に移動して、駆動力入力部材25の当接部35が針棒台44に下側から当接する。このとき、後述するように、押え棒12の昇降動作により支持部材24が押え足32と共に上昇移動するのに応動して、当接部35が針棒台44に当接するためワイパー部材20が作動する。
一方、針振り駆動モータ96が駆動された場合、針振り機構により、針棒台44が左揺動位置に移動して、駆動力入力部材25の当接部35が針棒台44に当接しなくなる。このとき、押え棒12の昇降動作により支持部材24が押え足32と共に上昇しても、当接部35が針棒台44に当接しないためワイパー部材20は作動しない。
次に、針板1aの下側に設けられた糸切り機構6について説明する。この糸切り機構6は、糸捕捉体53を往復駆動させて糸切りする一般的な糸切り機構と同様に構成されたものであるので、簡単に説明するものとする。
図2、図9〜図11に示すように、糸切り機構6は、釜機構5(図2参照)の左側に隣接させて設けられ、糸切りベース上部板50と、ガイド部材51と、切断刃52と、糸捕捉体53と、糸切りベース下部板54と、糸切り駆動モータ55(図13参照)等を備えている。
糸切りベース上部板50には、左右方向に伸長した貫通長穴が形成され、この貫通長穴が形成された部分の上方には、略板形状で樹脂製のガイド部材51が、糸切りベース上部板50に対して移動不能に嵌められている。このガイド部材51にも、上下方向に貫通して左右方向に伸長するガイド長穴56が形成され、このガイド長穴56は前述した貫通長穴の内側に重なっている。即ち、左右方向に伸長する上下方向に貫通した部分が形成されている。
ガイド部材51のガイド長穴56の右端の前方には、略平行四辺形で板状の切断刃52が垂直に挿入され、ガイド部材51の上側には、左右方向に伸長する金属製の糸捕捉体53が配置されている。図10に示すように、糸捕捉体53の左端側の後端部分には、下方に突出する2本の円柱形状の金属製である被ガイド部57,58が設けられている。
これら被ガイド部57,58の各々は、ガイド長穴56の前後方向の幅より僅かに短い直径を有し、ガイド長穴56に挿入されて、ガイド長穴56の内周面に摺動可能に接している。このように、針板1aの下側で糸捕捉体53が左右方向に摺動可能にガイド部材51に支持されている。
糸捕捉体53は、図10、図11に示すように、略鉤状を成す第1糸捕捉部59及び第2糸捕捉部60を有し、往復方向としての左右方向において第1糸捕捉部59が第2糸捕捉部60よりも往動側(右側)に設けられ、左右方向に直交する前後方向において第1糸捕捉部59が第2糸捕捉部60よりも後方に設けられている。
更に、その第1糸捕捉部59及び第2糸捕捉部60は鉛直姿勢に形成され、互いに平行である。糸切りベース下部板54の下側には、糸切り駆動モータ55が設けられ、この糸切り駆動モータ55により、ギヤ機構やカム機構を介して糸捕捉体53が左右方向に駆動される。
ミシン主軸が所定の位相角(例えば、約38°)のときに糸切り駆動モータ55が駆動され、糸捕捉体53が左右方向に往復駆動されるので、糸捕捉体53に形成された第1及び第2糸捕捉部59,60により捕捉された糸が切断刃52に交差するように移動して切断される。
次に、昇降機構13について、図12に基づいて説明する。
昇降機構13は、針棒11の後側に配設されてミシン機枠に昇降可能に支持された押え棒12を昇降させるものであり、押え棒12の上端側部分に昇降可能に外嵌されたラック形成部材70と、押え棒12の上端に固定された止め輪71と、押え棒12を昇降させる為にラック形成部材70のすぐ右側においてミシン機枠に固定された押え棒駆動モータ72と、その出力軸に連結された駆動ギヤ72a及び中間ギヤ73と、押え棒12の高さ方向中段部に固定された押え棒抱き74と、押え棒12に外装された押えバネ75等を備えている。
中間ギヤ73は小径のピニオン73aを一体的に有し、そのピニオン73aがラック形成部材70のラックに噛合している。更に、昇降機構13の近傍には、手動操作により押え棒12を昇降可能に移動させ、枢支ピン76aにより一端部を上下方向に回動可能に支持された押え上げレバー76と、押え棒12のすぐ左側に設けたポテンショメータ77が設けられている。ポテンショメータ77の回動軸から右方向に延びる軸部77aは、押え棒抱き74から左方に突出した突出部74bに上側から当接し、押え棒12及び押え棒抱き74の昇降移動に応じて回動し、その抵抗値が変化するように構成されている。
そこで、後述する制御装置80により、加工布が無いときの抵抗値に対する押え足32の下側に加工布がある時の抵抗値に基づいて、押え足32の高さ位置、つまり加工布の布厚が検出される。
押え棒駆動モータ72により押え棒12を昇降駆動する場合、押え棒駆動モータ72を駆動させると、その駆動力が中間ギヤ73、ピニオン73aに伝達されてラック形成部材70を昇降移動させ、押えバネ75に生じる弾性力を介して押え棒12が昇降移動して、押え足32を上限位置と下限位置の範囲内において任意の高さ位置まで昇降させることができる。そこで、刺繍縫いの実行中においては、押え足32が加工布の上面から上側に微小所定小距離(例えば、約1mm)だけ離間した高さ位置に保持されている。
次に、ミシンMの制御系について、図13に基づいて説明する。ミシンMの制御装置80は、CPU81とROM82とRAM83等を含むマイクロコンピュータと、入力インターフェース84と、出力インターフェース85等を有している。入力インターフェース84には、縫製開始・停止スイッチ14と、操作パネル8と、ポテンショメータ77と、位相角センサ99等が電気的に接続されている。
ここで、図示しないがミシン主軸には、複数のスリットを所定微小角度毎に放射状に形成した円形のエンコーダディスクが固着され、フォトインタラプタからなる位相角センサ99は、ミシン主軸の回転に応じてこれら複数の微小スリットを通過する通過光を受光する毎にエンコーダ信号を出力するので、制御装置80においてパルス状のエンコーダ信号をカウントすることにより、ミシン主軸の位相角が分かるようになっている。
但し、針棒11が最上位置のときのミシン主軸の位相角を0°とし、その位相角0°のときにカウント値がクリアされる。出力インターフェース85には、ミシンモータ94の為の駆動回路86と、糸切り駆動モータ55の為の駆動回路87と、押え棒駆動モータ72の為の駆動回路88と、自動糸調子機構を駆動する糸調子モータ95の為の駆動回路89と、針振り機構を駆動する振り駆動モータ96の為の駆動回路90と、刺繍枠駆動機構4に設けられたX送りモータ97の為の駆動回路91及びY送りモータ98の為の駆動回路92と、液晶ディスプレイ7の為の駆動回路93等が電気的に接続されている。
ROM82には、ジグザグ縫目など複数の実用模様の実用模様縫製データ、刺繍縫いの為の複数種類の刺繍データ、ミシンMを制御する各種の駆動制御プログラム、後述する本願特有のワイパー駆動を含む刺繍縫製制御の制御プログラム等が格納されている。RAM83には、CPU81で演算処理した演算結果を収容する各種メモリ、ポインタ、カウンタ等が必要に応じて設けられている。
ところで、刺繍縫いの為の刺繍データには、図14に示すように、刺繍模様名と、刺繍模様を構成する複数の刺繍模様部(例えば、3つの刺繍模様部)の針落ちデータ、縫製終了を指示する「終了コード」 が格納されている。各刺繍模様部(第1〜第3刺繍模様部)の各々には、各針落ち点に対応する「針落ちデータ(X,Y)」に加えて、先頭部に「糸色コード」 が格納されるとともに、末尾部に「糸切りコード」 が格納されている。
次に、制御装置80で実行されるワイパー駆動を含む刺繍縫製制御について、図15のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=11,12,13・・・)は各ステップを示す。但し、ワイパー駆動を含む刺繍縫製制御は、ミシン主軸が1回転する毎に、割込み制御により開始される。また、縫製開始に際して、刺繍データを読み出す為の読出しポインタYPには、第1刺繍模様部の先頭アドレスがセットされるものとする。
縫製開始・停止スイッチ14が操作されて縫製開始が指令されるとこの制御が開始され、先ず、予め選択された刺繍模様の刺繍データのうち、読出しポインタYPで指示される刺繍データが読み込まれる(S11)。その刺繍データが終了コードでなく(S12:No)、糸色コードのときには(S13:Yes )、その糸色コードが記憶される(S14)。
読み込まれた刺繍データが糸切りコードでない場合には(S15:No)、読出しポインタYPで指示される針落ちデータに基づいて、刺繍枠を移動させながら刺繍縫いを行う刺繍縫製処理が実行され(S24)、読出しポインタYPが1つインクリメントされ(S25)、この制御を終了してリターンする。
ところで、刺繍模様部の刺繍縫製が終了し、読出しポインタYPで指示される刺繍データが糸切りコードの場合には(S15:Yes )、糸切りコードに基づいて、ミシン主軸の位相角が約38°のときに、前述した糸切り機構6により上糸と下糸を糸切りする糸切断処理が実行される(S16)。次に、ミシン主軸の位相角が約32〜38°の範囲以外の場合には(S17:No)、図示外の自動糸通し機構による糸通しが可能なように、約32〜38°の範囲の位相角となるようにミシン主軸が逆回転される(S18)。
次に、糸払いに際して上糸が糸駒から供給されないように、糸調子モータ95が駆動されて、糸駒側に設けられている自動糸調子機構の糸調子皿の押圧状態が自動設定され、例えば、糸調子ダイヤルの目盛り「4」に相当する弱い糸張力が上糸に作用される(S19)。次に、押え足32が加工布に接触することなく移動可能なように、押え棒駆動モータ72が駆動され、押え足32が針板1aよりも4mmの高さ位置まで上昇される(S20)。
次に、刺繍データに基づいて、次の刺繍模様部の糸色コードが検索され、糸切り後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色(同じ糸色コード)であるか否か、或いは糸切り後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と異なる色(異なる糸色コード)であるか否か判断される(S21)。その判断結果に基づいて、現在縫製中の糸と同色の糸の場合には、刺繍枠が次の刺繍模様部の縫製開始位置へ移動される(S22)。次に、ワイパー駆動処理(図16参照)が実行される(S23)。このワイパー駆動処理制御が開始されると、先ず、糸調子モータ95が駆動されて、次の刺繍模様部を刺繍縫製する為の糸張力として、例えば、糸調子ダイヤルの目盛り「4〜5」に相当する弱い糸張力を上糸に作用させる(S41)。
次に、押え棒駆動モータ72を駆動させて、押え足32を針板1a(加工布の上側)まで下降させておき(S42)、針振り駆動モータ96が駆動されて針棒11が右揺動位置に移動される(S43)。次に、押え棒駆動モータ72を駆動させて、押え足32を針板1aから約13mmの高さ位置に上昇される(S44)。
このとき、前述したように、押え棒12の所定高さ位置への昇降動作により、支持部材24が押え足32と共に上昇移動するのに応動して、当接部35が針棒台44に当接するためワイパー部材20が作動して、縫針10の目孔から押え足32を経て加工布に連なる上糸端部16が糸払いされる(図8参照)。
次に、ポテンショメータ77からの抵抗値に基づいて、押え足32の高さ位置が針板1aから約12mm以上の場合には(S45:Yes )、押え棒駆動モータ72が脱調していないため、次にS42と同様に、押え足32を針板1aまで下降させておき(S46)、針振り駆動モータ96の駆動により、針棒11が次の針落ちの為の所定の揺動位置に移動され(S47)、この制御を終了して、ワイパー駆動を含む刺繍縫製制御のS24にリターンする。
しかし、押え足32の高さ位置が針板1aから約12mmよりも低い場合には(S45:No)、押え棒駆動モータ72が脱調している可能性が高いため、押え足32を加工布の上側に押し付けるようにして、押え棒駆動モータ72を所定回転方向に駆動させて初期設定を行うイニシャライズ処理が実行され(S48)、S46以降が実行される。
次に、ワイパー駆動を含む刺繍縫製制御において、前述したように、S24とS25を経てリターンする。ところで、次の刺繍模様部の糸色コードが現在縫製中の糸と異なる色の糸の場合には(S21)、S22のように刺繍枠を移動させることなく、S23と同様のワイパー駆動処理が実行され(S29)、ミシンモータ94の駆動が停止され(S30)、糸替えの為に刺繍縫製が一時中断される。
そして、作業者による糸替えが完了して縫製開始・停止スイッチ14が操作された場合には(S31:Yes )、S22と同様に刺繍枠が次の刺繍模様部の縫製開始位置へ移動され(S32)、ミシンモータ94が駆動され(S33)、刺繍縫製が再開される(S24)。
一方、読込んだ刺繍データが終了コードの場合には(S12:Yes )、S16と同様に糸切断処理が実行され(S26)、その後、S23と同様のワイパー駆動処理が実行され(S27)、ミシンモータ94の駆動が停止され(S28)、この制御を終了する。
ここで、針棒駆動機構や釜機構5等から縫製機構が構成され、刺繍枠駆動機構4等から枠移動機構が構成され、図15に示すワイパー駆動を含む刺繍縫製制御の特にS16と、S22〜S23、S29及び制御装置80等から特許請求の範囲(請求項1)に記載の制御手段が構成され、ワイパー駆動を含む刺繍縫製制御の特にS21及び制御装置80等から特許請求の範囲に記載の判断手段が構成されている。
このように、刺繍データに基づいて、糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸であると判断された場合に、糸切りコードに基づく糸切り機構6による糸切りの実行後、刺繍データに基づいて刺繍枠駆動機構4により刺繍枠を次に縫製を行う刺繍模様部の縫製開始位置に移動させ、その後に糸払い機構15を糸払い駆動するように制御する。従って、糸替えしないで刺繍縫製を続行する場合に、糸切り後に刺繍枠を次に縫製を行う刺繍模様部の縫製開始位置に移動させた後、糸払い機構15により糸払いされるため、縫針10の目孔から押え足32の針挿通孔32aを通して加工布の裏側に延びる上糸端部16を加工布から確実に引き抜くことができる。
しかも、刺繍枠の移動に際して糸払いしていないため、加工布から抜けた上糸端部16は、押え足32の針挿通孔を32a挿通した状態で刺繍枠の移動方向に引きずられながら移動し、移動後の縫製開始前に糸払い機構15により糸払いされるため、押え足32と加工布の間に入り込んだ上糸端部16がその間から引き出されることになり、次の縫製による上糸端部16の縫い込みを確実に防止することができる。
また、刺繍データに基づいて、糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と異なる色の糸である場合には、糸切り実行後に直ちに糸払い機構15を糸払い駆動させるので、糸替えを行う場合であって刺繍縫製を中断する場合に、糸切りされた上糸端部16の糸払いを確実に実行させることができる。
また、刺繍データに基づいて縫製終了時には、糸切り実行後に直ちに糸払い機構15を糸払い駆動させるので、縫製の終了に伴う糸切り後に、上糸端部16の糸払いを確実に実行させることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1〕前述したワイパー駆動を含む刺繍縫製制御を部分的に変更し、図17に示すように、次の刺繍模様部の縫製開始位置までの移動を2回に分割して行うようにしてもよい。即ち、変更部分について説明すると、次の刺繍模様部の糸色コードに基づいて、現在縫製中の糸と同色の糸の場合には(S21)、刺繍枠が次の刺繍模様部の縫製開始位置の方向へ所定距離(例えば、約5mm) だけ移動される(S22A )。
次に、ワイパー駆動処理(図16参照)が実行されて、糸払い機構15による糸払いが行われ、縫針10の目孔から加工布を挿通して針板1aの下側の上糸端部16は、刺繍枠の移動により確実に加工布の上側に引き出される(S23)。その後、刺繍枠が次の刺繍模様部の縫製開始位置へ移動される(S22B)。ここで、図17に示すワイパー駆動を含む刺繍縫製制御の特にS16と、S22A、S23、S29及び制御装置等から特許請求の範囲(請求項2)に記載の制御手段が構成されている。
このように、糸切り機構6による糸切りの実行後に刺繍枠を移動させるに際して、刺繍枠を、次の刺繍模様部の縫製開始位置の方向、つまり指定方向へ所定移動量だけ移動させるため、この所定移動量による刺繍枠の移動により、糸払い機構15による糸払い動作時に、縫針10の目孔から押え足32の針挿通孔32aを通して加工布の裏側に延びる上糸端部16を加工布から確実に引き抜くことができる。加えて、糸切断を確認することができる。
2〕その所定移動量だけ移動させる移動方向は、次の刺繍模様部の縫製開始位置の方向とは無関係の任意方向であってもよい。この場合にも、縫針10の目孔から押え足32の針挿通孔32aを通して加工布の裏側に延びる上糸端部16を加工布から確実に引き抜くことができる。
3〕本実施例に用いた刺繍データには、糸切りコードが予め記憶されていたが、刺繍データによっては糸切りコードが含まれていないものがあり、その場合には、縫目長さが所定距離よりも長く、フィードデータとして設けられているその縫目の直前に糸切りコードを追加して記憶するようにしてもよい。
4〕その他、当業者であれば、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更された種々の形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る刺繍ミシンの斜視図である。 本発明の実施例に係る刺繍ミシンの正面図である。 針棒左振り状態時の糸払い機構の左側面図である。 針棒左振り状態時の糸払い機構の正面図である。 針棒左振り状態時の糸払い機構の右側面図である。 ワイパー部材作動不能状態の糸払い機構の斜視図である。 針棒右振り状態時の糸払い機構の左側面図である。 針棒右振り状態時の糸払い機構の右側面図である。 糸切り機構の概略平面図である。 糸捕捉体の正面図である。 糸捕捉体の底面図である。 昇降機構の透視正面図である。 ミシンの制御系のブロック図である。 刺繍データのデータ構成を説明する図表である。 ワイパー駆動を含む刺繍縫製制御のフローチャートである。 ワイパー駆動処理制御のフローチャートである。 変更形態に係る図15相当図である。
M 刺繍ミシン
4 刺繍枠駆動機構
5 釜機構
6 糸切り機構
10 縫針
11 針棒
13 昇降機構
15 糸払い機構
80 制御装置

Claims (3)

  1. 縫針を含む縫製機構と、刺繍枠を移動させる枠移動機構と、糸切り機構と、糸払い機構とを備え、前記糸切り機構による糸切りの実行後に糸払い機構を糸払い駆動して糸払い可能な刺繍可能なミシンにおいて、
    刺繍データに基づいて、糸切り指令に基づく糸切り機構による糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により同色の糸であると判断された場合には、前記糸切り機構による糸切りの実行後、刺繍データに基づいて前記枠移動機構により刺繍枠を次に縫製を行う刺繍模様部の縫製開始位置に移動させた後に糸払い機構を糸払い駆動させるように制御し、前記判断手段により同色の糸でないと判断された場合には、前記糸切り機構による糸切りの実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする刺繍可能なミシン。
  2. 縫針を含む縫製機構と、刺繍枠を移動させる枠移動機構と、糸切り機構と、糸払い機構とを備え、前記糸切り機構による糸切りの実行後に糸払い機構を糸払い駆動して糸払い可能な刺繍可能なミシンにおいて、
    刺繍データに基づいて、糸切り指令に基づく糸切り機構による糸切り実行後に縫製を行う糸が現在縫製中の糸と同色の糸であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により同色の糸であると判断された場合には、前記糸切り機構による糸切りの実行後、前記枠移動機構により刺繍枠を指定方向又は任意方向へ所定移動量移動させた後に糸払い機構を糸払い駆動させるように制御し、前記判断手段により同色の糸でないと判断された場合には、前記糸切り機構による糸切りの実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させるように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする刺繍可能なミシン。
  3. 前記制御手段は、更に、刺繍データに基づいて縫製終了時には、前記糸切り機構による糸切り実行後に直ちに糸払い機構を糸払い駆動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の刺繍可能なミシン。
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