JP2015089474A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】加工布の布厚に応じて切断針の針落点相互間の距離を変更することが可能なミシンを提供する。【解決手段】ミシンには切断針を装着可能である。ミシンは布厚センサを備えている。ミシンは、布厚センサによって検出された布厚に応じて、カットデータの針落点相互間の距離を変更する。例えば、ミシンは、針落点P1〜P32のうち、針落点P5〜P19が、布厚が所定値より厚い特定領域484の内側にあるとき、カットデータの針落点相互間に針落点Q1〜Q15を追加し、針落点相互間の距離を小さくする。ミシンは、針落点相互間の距離が変更されたカットデータに従って、切断針により加工布にカットワークを行う。【選択図】図11

Description

本発明は、切断針で加工布を切断可能なミシンに関する。
従来、切断針を装着可能なミシンが知られている。切断針は、先鋭状の刃を先端に備えている。ミシンは、切断針を装着した針棒を上下動させ、加工布に対して切断針を繰り返し突き刺して加工布を切断する。
例えば、特許文献1に記載のミシンは、複数本の針棒を備え、そのうち2本の針棒に切断針であるカッター刃が夫々装着されている。一方のカッター刃の方向は、加工布の経糸(縦糸)の延びる方向と直交している。他方のカッター刃の方向は、加工布の緯糸(横糸)の延びる方向と直交している。ミシンは、加工布を移動させつつ、夫々の針棒を駆動して加工布の縦糸と横糸とを切断する。
特開平9−217261号公報
ところで、布厚が厚い加工布は、布厚が薄い加工布に比べて、縦糸及び横糸の繊維の太さが太く且つ密になっている。しかしながら、従来では、加工布の布厚に関わらず、針落点相互間の距離が同じカットデータに従って加工布が切断されていたので、布厚が厚い加工布では、切断されない縦糸及び横糸の繊維が僅かに残り、加工布が確実に切断されない場合があった。このため、布厚が厚い加工布を切断するために、カットデータにおける全ての針落点相互間の距離を予め小さくしておくことが考えられる。しかしながら、針落点相互間の距離を小さくしたカットデータでは針落点の数が多くなるので、このカットデータに従って布厚が薄い加工布を切断する場合には、切断時間が長くなり過ぎるという問題がある。
本発明の目的は、加工布の布厚に応じて切断針の針落点相互間の距離を変更することが可能なミシンを提供することである。
本発明に係るミシンは、切断針の針落点を含むカットデータに従って、加工布にカットワークを行うミシンであって、前記加工布の布厚を検出する布厚検出手段と、前記布厚検出手段によって検出された前記布厚に応じて、前記カットデータの前記針落点相互間の距離を変更する変更手段と、前記変更手段によって前記針落点相互間の距離が変更されたカットデータに従って、前記切断針により前記加工布にカットワークを行うカット手段とを備えている。この場合、加工布の布厚に応じて切断針の針落点相互間の距離を変更することができる。よって、例えば、布厚が所定値より厚い場合に、針落点相互間の距離を小さくすれば、布厚が所定値より厚い部分に切断されない縦糸及び横糸が残る可能性を低減できる。また、例えば、布厚が所定値より小さい場合に、針落点相互間の距離を大きくすれば、針落点の数が少なくなり、加工布の切断に必要な時間を削減できる。
ミシン1の斜視図である。 針棒ケース21下端部の部分正面図である。 刺繍枠84が装着された刺繍枠移動機構11の平面図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 カット模様70を切断する場合の針落点P1〜P32と切れ目とを示した加工布39の平面図である。 図5に示すカット模様70を切断するためのカットデータ98のデータ構成図である。 カットワーク処理のフローチャートである。 特定領域484を特定する過程を説明するための加工布39の平面図である。 布厚検出処理のフローチャートである。 針落点追加処理のフローチャートである。 針落点Q1〜Q15が追加された状態における、カット模様70を切断する場合の針落点と切れ目とを示した加工布39の平面図である。 図11に示すカット模様70を切断するための、針落点が追加されたカットデータ98のデータ構成図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。図1から図3を参照して、実施形態の多針ミシン(以下、単にミシンという)1の構成について説明する。図1の上側、下側、左斜め下側、右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側は、各々、ミシン1の上側、下側、前側、後側、左側、右側である。
図1に示すように、ミシン1の本体20は、支持部2と、脚柱部3と、アーム部4とを主に備える。支持部2は、平面視逆U字形に形成された土台部である。支持部2の上面には、前後方向に延びる左右一対のガイド溝25がある。脚柱部3は、支持部2の後端部から上方へ延びる。アーム部4は、脚柱部3の上端部から前方に延びる。アーム部4の前端には、針棒ケース21が左右方向に移動可能に装着されている。針棒ケース21の内部には、上下方向に延びる10本の針棒31(図2参照)が左右方向に等間隔で配置されている。10本の針棒31のうち、縫製位置にある1本の針棒31が、針棒ケース21の内部に設けられた針棒駆動機構32(図4参照)によって上下方向に摺動される。
図2を参照して、縫針51及び切断針52について説明する。なお、図2では、10本の針棒31のうち、右側の7本のみが図示されている。各針棒31の下端には、縫針51及び切断針52を択一的に装着可能である。図2は、右から5から7番目の針棒315,316,317に、縫針51(縫針511,512,513)が装着された状態を示す。ミシン1は、縫製位置にある縫針51が装着された針棒31を上下方向に摺動することによって、縫針51を上下方向に繰り返し往復移動させる。これによってミシン1は、加工布39(図3参照)に縫製を行う。
図2は、右から1から4番目の針棒311,312,313,314に、切断針52(切断針521,522,523,524)が装着された状態を示す。切断針52は、加工布39(図3参照)に切れ目を形成するための刃を下方先端に備える。切断針52の上部の柄部分は、側面に平坦な面を有する部分円柱形状である。刃の方向と、柄部分に形成された平坦な面との位置関係は、切断針521から524で各々異なる。切断針52は、柄部分の平坦な面をミシン1の後方に向けた状態で、針棒31に装着可能である。そのため、ミシン1には、複数の切断針52を、各々刃の方向が異なる状態で装着することができる。なお、刃の方向とは、切断針52が加工布39に切れ目を形成するときの刃の向きである。
図1に示す針棒ケース21の下端の右部には、布厚センサ97(図4参照)が設けられている。布厚センサ97は、針板16(後述)の針穴36(後述)の近傍部位にレーザを照射し、その反射光を受光するまでの所要時間を検出して布厚を検出する。
アーム部4の前後方向中央部の右側には、操作部6が設けられている。操作部6は、液晶ディスプレイ(以下、LCDという)7と、タッチパネル8と、スタート/ストップスイッチ9とを備える。LCD7には、画像データに基づき、例えば、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等、各種の項目を含む画像が表示される。タッチパネル8は、LCD7の前面に設けられている。ユーザは、指又はタッチペンで、タッチパネル8に対する押圧操作を行うことができる。以下、この操作をパネル操作という。タッチパネル8は、指又はタッチペンで押圧された位置を検出し、ミシン1(詳細には、後述のCPU61)は、検出された位置に対応する項目を認識する。このようにして、ミシン1は、選択された項目を認識する。パネル操作により、ユーザは、刺繍模様、カット模様、及び実行されるコマンド等を選択できる。スタート/ストップスイッチ9は、ミシン1に縫製及び切れ目の形成を開始又は停止させる指示を入力するためのスイッチである。
アーム部4の下方には、脚柱部3の下端部から前方へ延びる筒状のシリンダベッド10が設けられている。シリンダベッド10の先端部の内部には、釜(図示せず)が設けられている。釜は、下糸(図示せず)が巻回されたボビン(図示せず)を収納可能である。シリンダベッド10の内部には、釜駆動機構(図示せず)が設けられている。釜駆動機構(図示せず)は、釜を回転駆動する。シリンダベッド10の上面には、平面視矩形の針板16が設けられている。針板16には、縫針51が挿通可能な針穴36が設けられている。
図1に示すアーム部4の上面の後部には、左右一対の糸駒台12が設けられている。糸駒台12には、針棒31の数と同じ10個の糸駒13を設置可能である。上糸15は、糸駒台12に設置された糸駒13から供給される。上糸15は、糸案内17と、糸調子器18と、天秤19等を経由して、針棒31の下端に装着された縫針51の針孔(図示せず)に供給される。
アーム部4の下方には、刺繍枠移動機構11(図4参照)のYキャリッジ23(図1及び図3参照)が設けられている。刺繍枠移動機構11には、様々な種類の刺繍枠84(図3参照)を装着可能である。図3に示すように、刺繍枠84は、加工布39を保持する。刺繍枠移動機構11は、X軸モータ132(図4参照)及びY軸モータ134(図4参照)を駆動源として、刺繍枠84を前後左右に移動させる。
図3を参照して、刺繍枠84と刺繍枠移動機構11とについて説明する。刺繍枠84は、外枠81と、内枠82と、左右1対の連結部89とを備える。刺繍枠84は、外枠81と内枠82との間で加工布39を挟持する。連結部89は、平面視矩形の中央部が矩形に切り抜かれた形状の板部材である。一方の連結部89は、内枠82の右部に螺子95によって固定されている。他方の連結部89は、内枠82の左部に螺子94によって固定されている。
刺繍枠移動機構11は、ホルダ24と、Xキャリッジ22と、X軸駆動機構(図示せず)と、Yキャリッジ23と、Y軸移動機構(図示せず)と、検出器88とを備える。ホルダ24は、刺繍枠84を着脱可能に支持する。ホルダ24は、取付部91と、右腕部92と、左腕部93と、被検出部87とを備える。取付部91は、左右方向に長い平面視矩形の板部材である。右腕部92は、前後方向に延び、後端部が取付部91の右端に固定されている。左腕部93は、前後方向に延びる。左腕部93の後端部は、取付部91の左部において、取付部91に対する左右方向の位置を調整可能に固定される。右腕部92は、一方の連結部89と係合する。左腕部93は、他方の連結部89と係合する。
左右の連結部89間の距離は、ホルダ24に固定される刺繍枠の種類に応じて異なる。ユーザは、使用する刺繍枠に応じて左腕部93の左右方向の位置を調整した後、その位置を固定する。被検出部87は、左腕部93に設けられた左右方向に伸長する細長い板状部材である。被検出部87は、左腕部93の左右方向の位置が調整されるときに、左腕部93と一体的に左右方向に移動する。被検出部87には、後述する検出器88の検出子(図示せず)と接触する段部(図示せず)が複数個形成されている。段部の高さは夫々異なり、段部は階段状になっている。
検出器88は、Yキャリッジ23に固定されている。検出器88は、回転型ポテンショメータである。詳しい図示は省略するが、ポテンショメータの回転軸には検出子が設けられる。検出子の先端部は被検出部87の段部と択一的に接触し、検出器88は検出子の回転角度に応じた電気信号を出力する。被検出部87の段部の高さは、取付部91に対する左腕部93の左右方向の位置、即ち、刺繍枠84の種類毎に異なる。このため、検出器88によって出力される電気信号に基づき、刺繍枠移動機構11に取り付けられた刺繍枠84の種類を特定することができる。上述の検出器88及び被検出部87の構成については、特開2004−254987号公報に記載の構成と同様であるので、詳細については当該公報を参照されたい。
Xキャリッジ22は、左右方向に長い板部材であり、一部分がYキャリッジ23の前面から前方に突出している。Xキャリッジ22には、ホルダ24の取付部91が取り付けられる。X軸駆動機構(図示せず)は、直線移動機構(図示せず)を備える。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、X軸モータ132を駆動源として、Xキャリッジ22を左右方向(X方向)に移動させる。
Yキャリッジ23は、左右方向に長い箱状部材である。Yキャリッジ23は、Xキャリッジ22を左右方向に移動可能に支持する。Y軸移動機構(図示せず)は、左右一対の移動体(図示せず)と、直線移動機構(図示せず)とを備える。移動体は、Yキャリッジ23の左右両端の下部に連結され、ガイド溝25(図1参照)を上下方向に貫通している。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、Y軸モータ134を駆動源として、移動体をガイド溝25に沿って前後方向(Y方向)に移動させる。移動体に連結されたYキャリッジ23と、Yキャリッジ23に支持されたXキャリッジ22とは、移動体の移動に伴って前後方向(Y方向)に移動する。加工布39を保持する刺繍枠84がXキャリッジ22に装着された状態では、加工布39は、針棒31(図2参照)と、針板16(図1参照)との間に配置される。なお、本実施形態では、刺繍枠84に保持された加工布39を左右に延びる境目391より前側の部位は、境目391より後側の部位より布厚が厚い厚み領域392である。
図4を参照して、ミシン1の電気的構成について説明する。図4に示すように、ミシン1は、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、検出器88と、布厚センサ97と、制御部60とを備える。
縫針駆動部120は、駆動回路121と、主軸モータ122と、駆動回路123と、針棒ケース用モータ35とを備える。駆動回路121は、制御部60からの制御信号に従って主軸モータ122を駆動する。主軸モータ122は、主軸(図示せず)を回転駆動することで、針棒駆動機構32を駆動させ、縫製位置にある針棒31を上下動させる。針棒31は、切断針52と、縫針51とを択一的に装着可能である。駆動回路123は、制御部60からの制御信号に従って針棒ケース用モータ35を駆動する。針棒ケース用モータ35は、図示しない移動機構を駆動させ、針棒ケース21(図1参照)を左右方向に移動させる。
縫製対象駆動部130は、駆動回路131と、X軸モータ132と、駆動回路133と、Y軸モータ134とを備える。駆動回路131は、制御部60からの制御信号に従ってX軸モータ132を駆動する。X軸モータ132は、刺繍枠移動機構11を駆動させて刺繍枠84(図3参照)を左右方向に移動させる。駆動回路133は、制御部60からの制御信号に従ってY軸モータ134を駆動する。Y軸モータ134は、刺繍枠移動機構11を駆動させて刺繍枠84を前後方向に移動させる。
操作部6は、駆動回路135と、LCD7と、タッチパネル8と、スタート/ストップスイッチ9とを備える。駆動回路135は、制御部60からの制御信号に従ってLCD7を駆動する。制御部60は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、フラッシュROM64と、入出力インターフェイス(I/O)66とを備え、これらは信号線65によって相互に接続されている。I/O66には、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、検出器88と、布厚センサ97とが各々接続されている。
CPU61は、ミシン1の主制御を司り、ROM62のプログラム記憶エリア(図示せず)に記憶された各種プログラムに従って、縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。ROM62は、図示しないが、プログラム記憶エリアを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、カットワークプログラムを含む、ミシン1を動作させるための各種プログラムが記憶されている。カットワークプログラムは、加工布39に所定の切れ目を形成するカットワーク処理(後述)を実行するためのプログラムである。RAM63には、CPU61が演算処理した演算結果等のデータを収容する記憶エリアが必要に応じて設けられる。フラッシュROM64には、対応テーブル641を含むミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータが記憶されている。対応テーブル641は、針棒番号(図4ではNOと表記)と、針棒番号で示される針棒31に装着された切断針52の刃の方向又は針棒31に装着された縫針51に供給される糸の色との対応を記憶したテーブルである。針棒番号は、10本の針棒31の各々を識別するために各針棒31に割り振られた番号であり、右側から順に1から10までが割り振られている。
本実施形態の切断針52の刃の方向は、0度、45度、90度、及び135度である。本実施形態では、刃の方向は、刃が延びる方向と、X軸と平行な線分がなす角のうち、X軸と平行な線分から反時計回りの角の角度で表される。
図3、図5、及び図6を参照して、カット模様70及びカットデータ98について説明する。図4に示すROM62又はフラッシュROM64は、複数の模様の各々を縫製するための縫製データ、及び複数の模様の各々を切断するためのカットデータ等を含む模様データを記憶する。ユーザは、パネル操作によって模様データによって表される複数の模様の中から、所望の模様を選択可能し、加工布39の任意の位置に配置可能である。また、ユーザはミシン1の模様編集機能を利用して所望の模様を編集し、模様を形成させるための模様データを生成させることも可能である。図3に示すように、カット模様70は、切断針52によって切断される模様であり、左右方向に長い矩形状である。図3に示す例では、カット模様70は、加工布39の境目391の後側の部位から厚み領域392に跨って配置されている。
図3に示す刺繍座標系100は、Xキャリッジ22を移動させるX軸モータ132及びY軸モータ134の座標系である。刺繍座標系100の座標データは、基準(例えば、Xキャリッジ22)に対する模様の位置及び角度を表す。Xキャリッジ22には、加工布39を保持する刺繍枠84が装着される。したがって、刺繍座標系100の座標データは、刺繍枠84に保持された加工布39に対する刺繍模様の位置及び角度を表す。
図3に示すように、刺繍座標系100は、ミシン1の左から右に向かう方向がXプラス方向であり、ミシン1の前から後に向かう方向がYプラス方向である。本実施形態では、刺繍枠84の初期位置は、刺繍座標系100の原点(X,Y)=(0,0)とされている。刺繍枠84の初期位置は、刺繍枠84の大きさに対応するカットワーク可能領域86の中心点が、針落点と一致する位置である。針落点とは、針穴36(図1参照)の鉛直上方に配置された縫針51又は切断針52(図2参照)が、針棒31を加工布39の上から下方向に移動させた際に、縫針51又は切断針52が加工布39に刺さる点である。
図5は、カット模様70を切断する場合の針落点と切れ目とを模式的に示している。カット模様70の針落点P1〜P32は黒丸で示し、針落点P1〜P32に切断針52が突き刺された場合に形成される切れ目の長さを矢印701で示している。本実施形態では、針落点P1〜P32のうち隣り合う針落点相互間の距離は、切断針52の刃幅と等しい長さの例えば2mmに設定されているとする。図5では、針落点P1〜P32の位置を明確に示すために、矢印701の長さを少し短くしているが、実際には、矢印701の長さは、例えば針落点P1〜P2の距離と同じである。また、実際の針落点は、矢印701の長さ方向の中央の点となるが、図5では説明の都合上、矢印701の基端の点と先端の点とを、夫々針落点として示している。
図6に示すように、カットデータ98は、針落点と、針落点に突き刺す切断針52の刃の方向とが対応付けられている。なお、図6では、針落点番号を記載しているが、説明のために設けたものであり、カットデータ98に登録されていなくてもよい。カットデータ98において、最初の針落点P1は、(0,0)に設定されている。なお、カットワークが実行される場合には、針落点P1は、カット模様70が配置された位置に応じて変更される。図5に示すように、針落点P1は、矩形状のカット模様70の左上の点である。以降の針落点P2〜P32は、1つ前の針落点を基準とした移動量で表されている。例えば、針落点P2(0、−2)は、針落点P1からX方向の「0mm」、Y方向に「−2mm」移動した位置が針落点であることを示している。
針落点P1には、刃の方向「90度」が対応付けられている。このため、カットワークが行われるときには、CPU61は、針落点P1には、刃の方向が90度の切断針524を針落点P1に突き刺す。よって、図5において、矢印701で表される針落点P1の切れ目は、90度の方向を向いている。
図7〜図12を参照して、カットワーク処理について説明する。カットワーク処理は、ユーザが模様を選択した後、パネル操作によって開始の指示を入力した場合に実行される。カットワーク処理を実行するためのプログラムは、ROM62(図4参照)に記憶されており、CPU61によって実行される。カットワーク処理を実行する過程で取得されたり、演算されたりしたデータは適宜RAM63に記憶されるものとする。具体例として、ユーザがカット模様70を選択し、図3に示すように刺繍座標系100上に配置した後、パネル操作によって開始の指示を入力した場合について説明する。
図7に示すように、CPU61は、検出器88によって出力される電気信号に基づき、刺繍枠移動機構11に取り付けられた刺繍枠84の種類を特定し、刺繍枠84の大きさを取得する(S11)。なお、刺繍枠84の種類毎の大きさは、ROM62又はフラッシュROM64に記憶されている。CPU61は、S11で取得した刺繍枠84の大きさから、カットワーク可能領域86(図3参照)を決定する(S12)。
次いで、CPU61は、図8に示すように、カットワーク可能領域86を、X方向(左右方向)とY方向(前後方向)とに所定の間隔で複数分割する(S13)。所定の間隔は、例えば、1mmであるが、図8では、説明の都合上、間隔を大きくして示している。以下の説明では、カットワーク可能領域86をX方向に分割する複数の辺を、夫々辺482といい、Y方向に分割する複数の辺を、夫々辺483という。なお、図8では、最も左側の辺と、最も上側の辺とにのみ、辺482及び辺483の符号を記載している。
次いで、CPU61は、布厚検出処理を実行する(S14)。図9を参照して布厚検出処理について説明する。布厚検出処理は、複数の辺482,483に対して順番に布厚センサ97からレーザを照射して加工布39の布厚を検出し、布厚が所定値より厚い領域を特定する処理である。
まず、CPU61は、刺繍枠移動機構11を駆動し、レーザ照射の始点に布厚センサ97のレーザを照射可能な位置に刺繍枠84を移動させる(S21)。本実施形態では、一例として、最も左側の辺482から最も右側の辺482に向かって順番にY方向の布厚を検出した後、最も上側の辺483から最も下側の辺483に向かって順番にX方向の布厚を検出するものとする。この場合、レーザ照射の始点は、最も左側の辺482の後端となる。
CPU61は、布厚センサ97を制御し、レーザ照射を開始する(S22)。CPU61は、布厚センサ97を介して取得されるレーザの反射光の反射時間Trefの取得を開始する(S23)。CPU61は、加工布39の布厚が所定値(例えば、3mm)以上であるか否かを判断する(S24)。なお、本実施形態では、加工布39における厚み領域392は所定値より厚く、境目391より後側の部位は所定値より薄いものとする。また、CPU61は、S24、S28、S29、S33において加工布39の布厚と所定値とを比較する処理を、反射時間Trefと、所定値に対応する所定の時間Tthrとを比較することで行う。例えば、CPU61は、反射時間Trefが所定の時間Tthrより短い場合、加工布39の布厚が所定値以上であると判断し(S24:YES)、判断時の座標(X,Y)をRAM63に記憶する(S25)。次いで、後述するS26の処理を実行する。
布厚が所定値より厚くない場合(S24:NO)、CPU61は、刺繍枠移動機構11を駆動し、S21又はS36(後述)において、始点が配置された辺482又は辺483に沿ってレーザ照射可能に刺繍枠84をX方向又はY方向に移動させる(S27)。
次いで、CPU61は、辺482又は辺483の終点にレーザ照射可能な位置まで刺繍枠84を移動したか否かを判断する(S27)。終点にレーザを照射可能な位置まで刺繍枠84を移動していない場合(S27:NO)、CPU61は、加工布39の厚みが、所定値より薄い厚みから、所定値以上の厚みに変化したか否かを判断する(S28)。変化していない場合(S28:NO)、CPU61は、加工布39の厚みが、所定値以上の厚みから、所定値より薄い厚みに変化したか否かを判断する(S29)。変化していない場合(S29:NO)、CPU61は、処理をS27に戻す。
例えば、図8に示す最も左側の辺482に沿って前方にレーザが照射された場合、境目391上にある座標(X1,Y1)にレーザが照射されると、CPU61は、加工布39の厚みが、所定値より薄い厚みから、所定値以上の厚みに変化したと判断する(S28:YES)。そして、CPU61は、座標(X1、Y1)をRAM63に記憶する(S30)。次いで、CPU61は、処理をS27に戻す。同様に、図8に示す左側から2番目の辺482に沿って下方にレーザが照射された場合、境目391上にある座標(X2,Y2)にレーザが照射されると、CPU61は、加工布39の厚みが、所定値より薄い厚みから、所定値以上の厚みに変化したと判断する(S28:YES)。そして、CPU61は、座標(X2、Y2)をRAM63に記憶する(S30)。
CPU61は、加工布39の厚みが所定値以上の厚みから、所定値より薄い厚みに変化した場合(S29:YES)、座標(X、Y)をRAM63に記憶する(S31)。次いで、CPU61は、処理をS27に戻す。
辺482又は辺483の終点にレーザを照射可能な位置まで刺繍枠84を移動した場合(S27:YES)、CPU61は、刺繍枠移動機構11の駆動を停止し、刺繍枠84の移動を停止する(S32)。次いで、CPU61は、加工布39の布厚が所定値以上であるか否かを判断する(S33)。布厚が所定値以上でない場合(S33:NO)、CPU61は後述するS35を実行する。
例えば、最も左側の辺482の終点である座標(X3、Y3)における布厚は所定値以上である。よって、CPU61は、加工布39の布厚が所定値以上であると判断し(S33:YES)、座標(X3,Y3)をRAM63に記憶する(S34)。次いで、CPU61は、全ての辺482,483にレーザ照射を行ったか否かを判断する(S35)。CPU61は、レーザ照射を実行していない辺482又は483の残っている場合(S35:NO)、刺繍枠移動機構11を駆動し、次にレーザ照射する辺482又は483の始点にレーザ照射可能な位置に刺繍枠84を移動させる(S36)。次いで、CPU61は、処理をS24に戻す。
CPU61は、S24〜S36の処理を繰り返し、全ての辺482,483に沿ってレーザ照射を行う。これによって、CPU61は、カットワーク可能領域86内の布厚が所定値以上となる領域を特定領域484として特定する。本実施形態では、特定領域484の周囲の座標(図8における黒丸で示す座標)が記憶されることで、特定領域484が特定される(S25、S30、S31、S34)。
CPU61は、全ての辺482,483にレーザ照射を行った場合(S35:YES)、布厚センサ97によるレーザ照射を停止する(S37)。CPU61は、布厚検出処理を終了し、図7に示すように、針落点追加処理を行う(S15)。
図10を参照して、針落点追加処理について説明する。針落点追加処理は、布厚が所定値以上である特定領域484に針落点がある場合に、カットデータ98に針落点を追加する処理である。以下の説明では、図6に示すカットデータ98に針落点が追加される場合を具体例として説明する。
CPU61は、変数Nを「1」に設定する(S41)。CPU61は、カットデータ98のN番目の針落点Kを特定する(S42)。次いで、CPU61はカットデータ98のN+1番目の針落点Knextを特定する(S43)。具体例において、変数Nが「1」である場合、針落点Kとして、図6に示すP1(0,0)が特定され(S42)、針落点KnextとしてP2(0,−2)が特定される(S43)。
次いで、CPU61は、カット模様70が配置されている位置から、針落点Knextの座標Cnextを算出する(S44)。S42で特定された針落点K(0,0)は、図5に示す座標(X11,Y11)の位置である。そして、針落点Knextの座標Cnextは、座標(X11,Y11)から針落点K(0、−2)だけ移動した座標であることが算出される(S44)。
次いで、CPU61は、S44で算出した座標Cnextが、布厚が所定値以上の特定領域484の内側にあるか否かを判断する(S45)。具体例の場合、CPU61は、座標Cnextが特定領域484の内側に無いと判断し(S45:NO)、針落点Knextがカットデータ98の最後の針落点であるか否かを判断する(S48)。最後の針落点でない場合(S48:NO)、CPU61は変数Nをインクリメントする(S49)。次いで、CPU61は処理をS42に戻す。
S45において、座標Cnextが特定領域484の内側にある場合(S45:YES)、針落点Kと針落点Knextとの距離が、切断針52の刃幅と等しい又は小さいか否かが判断される(S46)。切断針52の刃幅は、フラッシュROM64に予め記憶されている。針落点Kと針落点Knextとの距離が、切断針52の刃幅と等しい又は小さくない場合(S46:NO)、CPU61は処理をS48に進める。針落点Kと針落点Knextとの距離が、切断針52の刃幅と等しい又は小さくない場合は、針落点Kと針落点Knextとの間に連続した切れ目を形成するカット模様ではないので、CPU61は、後述するS47を実行せず、カットデータ98に針落点を追加しない。
針落点Kと針落点Knextとの距離が、切断針52の刃幅と等しい又は小さい場合(S46:YES)、CPU61は、針落点Kと針落点Knextとの間の移動量の分割点を新たな針落点としてカットデータ98に追加する(S47)。本実施形態では、一例として、分割点は、針落点Kと針落点Knextとの間の中間点であるとする。また、CPU61は、S47において新たな針落点を追加する場合、カットデータ98における追加した針落点の次の針落点の移動量を、追加された針落点からの移動量に補正する。
具体的には図5において、針落点P5は、特定領域484内にある。このため、針落点P5が針落点Knextとして特定されると(S43)、座標Cnextが特定領域484の内側にあると判断される(S45:YES)。そして、針落点Kと針落点Knextとの間の距離が、切断針52の刃幅と等しい又は小さいと判断され(S46:YES)、図11及び図12に示すように、カットデータ98において針落点Q1が追加される。また、カットデータ98に針落点P5の針落点が、図6に示すP4を基準にした(0、−2)から、図12に示すQ1を基準にした(0、−1)に補正される。次いで、CPU61は、処理をS48に進める。CPU61は、S41〜S49を繰り返し、針落点Q2〜Q15(図11参照)を、カットデータ98に追加する(図12参照)。これによって、針落点相互間の距離が変更される。
針落点Knextがカットデータ98の最後の針落点である場合(S48:YES)、CPU61は針落点追加処理を終了する。図7に示すように、CPU61は、S47(図10参照)によって針落点相互間の距離が変更されたカットデータ98(図12参照)に従って、切断針52により加工布39にカットワークを行う(S16)。これによって、図11に示すように、カット模様70が切断される。次いで、CPU61は、カットワーク処理を終了する。
以上のように、本実施形態における処理が実行される。本実施形態では、布厚センサ97によって検出された布厚を所定値と比較し(図9のS24、S28、S29、及びS33)、布厚が所定値以上となる特定領域484を特定する(S25、S30、S31、及びS34)。そして、布厚が所定値以上となる場合に(図10のS45:YES)、針落点を追加し、カットデータ98の針落点相互間の距離を小さくする(S47)。このため、加工布39における布厚が所定値より厚い部分に切断されない縦糸及び横糸が残る可能性を低減できる。
また、例えば、カットデータ98に当初からある針落点の位置を変更すると、隣接する他の針落点との間の距離が変化するため、距離の変化に追従させるように他の針落点の位置も変更する必要がある。よって、針落点の位置を変更する処理が複雑になる場合がある。本実施形態では、カットデータ98に当初からある針落点の位置を変更するのではなく、針落点相互間に新たな針落点を追加することで、針落点相互間の距離を小さくできるので(S47)、処理を簡易にできる。
また、本実施形態では、針落点Kと針落点Knextとの間の移動量の分割点を新たな針落点としてカットデータに追加した(S47)。また、分割点は、針落点Kと針落点Knextとの間の中間点であった。この結果、本実施形態では、針落点が追加された後の針落点相互間の距離が、切断針52の刃幅より小さくなる。すなわち、CPU61は、S47において、加工布39の布厚が所定値以上である場合に、カットデータ98の針落点相互間の距離を切断針52の刃幅よりも小さくしている。この場合、針落点相互間の距離が刃幅よりも小さくなるので、切れ目同士が重なり、加工布39における布厚が所定値より厚い部分に切断されない縦糸及び横糸が残る可能性をより確実に低減できる。
また、本実施形態では、CPU61は、布厚が所定値以上の特定領域484を特定した後に(図9のS25、S30、S31、S34)、特定領域484の内側に針落点があるか否かを判断し(図10のS45)、針落点相互間の距離を変更することができる(S47)。このため、針落点を特定し、特定した針落点における布厚を測定する動作を針落点の数だけ繰り返す場合に比べて、布厚を検出する動作を連続して行うことができるので、処理を簡易にできる。
本実施形態において、布厚センサ97は本発明の「布厚検出手段」の一例である。S47の処理を行うCPU61は本発明の「変更手段」の一例である。S16の処理を行うCPU61は本発明の「カット手段」の一例である。S24、S28、S29、S33の処理を行うCPU61は本発明の「比較手段」の一例である。S25、S30、S31、S34の処理を行うCPU61は本発明の「記憶手段」の一例である。S45の処理を行うCPU61は本発明の「判断手段」の一例である。カットワーク可能領域86は本発明の「カットワーク対象領域」の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、S46において、針落点Kと針落点Knextとの距離が、切断針52の刃幅と等しい又は小さいか否かが判断されるが(S46)、S46における判断の基準は、これに限定されない。例えば、判断の基準は、刃幅の半分でもよいし、予め設定された閾値でもよい。また、S46の処理が実行されなくてもよい。
また、S47において針落点が追加されると、カットデータ98における針落点が追加された後の針落点相互間の距離が、切断針52の刃幅より小さくなるが、切断針52の刃幅より小さくする場合の処理方法は限定されない。例えば、CPU61は、フラッシュROM64に記憶された切断針52の刃幅を参照し、針落点が追加された後の針落点相互間の距離が、刃幅より小さくなるように、針落点を追加してもよい。
また、新たに針落点を追加することで、カットデータ98の針落点相互間の距離を変更していたが、針落点を追加するのではなく、カットデータ98に当初からある針落点相互間の距離を調整してもよい。
また、布厚が所定値より厚い場合に、針落点相互間の距離が小さくされていた(S47)。しかし、布厚センサ97によって検出された布厚に応じて、カットデータ98の針落点相互間の距離を変更できればよく、例えば、布厚が所定値より薄い場合に、針落点相互間の距離を大きくしてもよい。この場合、針落点の数が少なくなるので、加工布39の切断に必要な時間を低減できる。
本実施形態におけるカットワーク可能領域86は、刺繍枠84の種類に応じて決定される構成であったが、ユーザが刺繍枠84内の所望する領域を指定し、指定された領域をカットワーク可能領域に決定する構成にしてもよい。
また、本発明のミシン1は、10本の針棒31を備える多針ミシンであったが、1本の針棒を備える刺繍縫製可能なミシンであってもよい。また、本実施形態では、レーザを照射する布厚センサ97により布厚を検出していたが、これに限定されない。例えば、加工布39を押える押え足の高さに基づいて、布厚を検出する構成にしてもよい。より具体的には、押え足は押え棒の下端に装着されており、布厚の変化に応じて押え足及び押え棒の上下方向の高さが変化するので、押え棒の高さをセンサにより検出することによって、布厚を検出する構成にすればよい。
1 ミシン
39 加工布
52,521,522,523,524 切断針
61 CPU
86 カットワーク可能領域
97 布厚センサ
98 カットデータ
484 特定領域

Claims (5)

  1. 切断針の針落点を含むカットデータに従って、加工布にカットワークを行うミシンであって、
    前記加工布の布厚を検出する布厚検出手段と、
    前記布厚検出手段によって検出された前記布厚に応じて、前記カットデータの前記針落点相互間の距離を変更する変更手段と、
    前記変更手段によって前記針落点相互間の距離が変更されたカットデータに従って、前記切断針により前記加工布にカットワークを行うカット手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記布厚検出手段によって検出された前記布厚を所定値と比較する比較手段を備え、
    前記変更手段は、前記比較手段による比較結果が前記布厚が前記所定値以上である場合に、前記カットデータの前記針落点相互間の距離を小さくすることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記変更手段は、前記針落点相互間に新たな針落点を追加することによって、針落点相互間の距離を小さくすることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記変更手段は、前記比較手段による比較結果が前記布厚が前記所定値以上である場合に、前記カットデータの前記針落点相互間の距離を、前記切断針の刃幅より小さくすることを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 前記布厚検出手段は、前記加工布のカットワーク対象領域内の前記布厚を検出し、
    前記ミシンは、
    前記布厚検出手段で検出した前記カットワーク対象領域内の前記布厚に対して、前記比較手段が前記所定値と比較した比較結果に基づき、前記カットワーク対象領域内の前記布厚が前記所定値以上となる領域を特定領域として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶した前記特定領域の内側に、針落点があるか否かを判断する判断手段と
    を備え、
    前記変更手段は、前記判断手段が前記特定領域の内側に針落点があると判断した場合に、前記針落点相互間の距離を変更することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のミシン。
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