JP2011194043A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧されていない状態の縫製対象物の厚みを簡単な操作で検出する機能を備えたミシンを提供すること。
【解決手段】投影手段と、投影手段とは異なる位置に取り付けられた撮影手段とを備えたミシンにおいて、模様を投影するための投影画像が作成される(S40)。S40で作成された投影画像に基づき、模様が縫製対象物に投影される(S50)。S50で投影された模様を撮影した撮影画像が作成される(S60)。S40で作成された投影画像と、S60で作成された撮影画像とに基づいて、縫製対象物の厚みが算出される(S80)。
【選択図】図6

Description

本発明は、投影手段と、撮影手段とを備えたミシンに関する。
従来、縫製の対象となる加工布の厚みを検出する機能を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1に記載のミシンは、加工布を押圧する部材に設けられた角度センサによって加工布の厚みを検出し、布厚に応じた位置に、マーキングライトによってポイントマークを照射する。特許文献2に記載の布段検出器は、発光部によって発射され、加工布によって反射された光の光束位置に基づき加工布の厚みを検出する。
特開2008−188148号公報 特開平5−269285号公報
角度センサを用いて加工布の厚みが検出される場合、押圧されていない状態の加工布の厚みを検出することができなかった。したがって、例えば、加工布が収縮性を有する素材、又は、中綿を有するキルティング生地である場合には、従来の装置では、押圧されていない状態の厚みを適切に検出できないという問題があった。また、加工布によって反射された光の光束位置に基づき布厚が検出される場合、布厚を検出可能な範囲が非常に狭いという問題があった。このため、所望の位置の布厚を検出するためには、ユーザは検出する対象となる部分を光が照射される狭い部位に配置するという煩雑な作業をしなければならなかった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、押圧されていない状態の縫製対象物の厚みを簡単な操作で検出する機能を備えたミシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1態様のミシンは、模様を投影するための投影画像を作成する作成手段と、前記作成手段によって作成された前記投影画像に基づき、前記模様を縫製対象物に投影する投影手段と、前記投影手段とは異なる位置に取り付けられ、且つ、前記投影手段によって投影された前記模様を撮影した撮影画像を作成する撮影手段と、前記作成手段によって作成された前記投影画像と、前記撮影手段によって作成された前記撮影画像とに基づいて、前記縫製対象物の厚みを算出する算出手段とを備えている。
第1態様のミシンは、押圧されていない状態の縫製対象物の厚みを検出することができる。投影手段が模様を投影可能な範囲のうち、撮影手段が投影された模様を撮影可能な範囲に縫製対象物を配置するという簡単な作業によって、縫製対象物の所望の位置の厚みを検出することができる。
第1態様のミシンにおいて、前記算出手段は、前記投影画像に含まれる前記模様の特徴点の座標と、前記撮影画像に含まれる前記模様の特徴点の座標との比較結果に基づいて、前記縫製対象物の厚みを算出し、前記作成手段は、前記算出手段によって前記縫製対象物の厚みが算出された場合に、当該厚みに基づき、前記投影画像を作成してもよい。この場合のミシンは、縫製対象物の厚みに基づき投影画像を作成した場合には、縫製対象物の所定の位置に所定の大きさの模様を正確に投影することができる。
ミシンベッド2の左端に補助テーブル49が装着された場合のミシン1の斜視図である。 ミシンベッド2の左端に刺繍装置30が装着された場合のミシン1の斜視図である。 縫針7の近傍をミシン1の左側からみた図である。 プロジェクタ53の概略構成図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 厚み検出処理のフローチャートである。 投影範囲Qに投影された、特徴点501を含む投影画像500の説明図である。 投影処理のフローチャートである。 針落ち位置521を投影範囲Qに投影するための投影画像520の説明図である。 特徴点552から556を備える模様551を投影範囲Qに投影するための投影画像550の説明図である。
以下、本発明の第1及び第2の実施形態のミシンについて、図面を参照して順に説明する。なお、これらの図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
まず、図1から図5を参照して、第1及び第2の実施形態に共通するミシン1の物理的構成と、電気的構成とについて順に説明する。図1と、図2とにおいて、矢印Xの方向を右方向、その反対方向を左方向、矢印Yの方向を前方向、その反対方向を後方向と言う。図1と、図2とのように、ミシン1は、ミシンベッド2と、脚柱部3と、アーム部4とを備えている。ミシンベッド2は、左右方向に長く伸びている。脚柱部3は、ミシンベッド2の右端部から上方へ立設されている。アーム部4は、脚柱部3の上端から左方へ延びている。アーム部4の左先端部には、頭部5がある。脚柱部3の正面には、表面にタッチパネル16を備えた液晶ディスプレイ(以下、「LCD」と言う。)10が設けられている。LCD10には、例えば、縫製模様又は縫製条件の入力キーが表示される。LCD10に表示された画像に対応したタッチパネル16の箇所を、指又は専用のタッチペンを用いて押圧操作すること(以下、この操作を「パネル操作」と言う。)によって、ユーザは縫製模様及び縫製条件を含む条件を選択できる。
ミシンベッド2の内部には、送り歯前後動機構(図示せず)と、送り歯上下動機構(図示せず)と、パルスモータ78(図5参照)と、釜(図示せず)とが収納されている。送り歯前後動機構と、送り歯上下動機構とはそれぞれ、送り歯(図示せず)を駆動させる。パルスモータ78は、送り歯による縫製対象物(図示せず)の送り量を調整する。釜は下糸(図示せず)が巻回されたボビン(図示せず)を収納する。ミシンベッド2の左端には、図1の補助テーブル49又は図2の刺繍装置30が装着される。図2のように刺繍装置30がミシンベッド2の左端に装着されると、刺繍装置30は、ミシン1と電気的に接続された状態となる。刺繍装置30の詳細については後述する。
脚柱部3とアーム部4との内部には、ミシンモータ79(図5参照)と、主軸(図示せず)と、針棒6(図2参照)と、針棒上下動機構(図示せず)と、針振り機構(図示せず)とが収納されている。図2のように、針棒6の下端部には、縫針7が装着される。針棒上下動機構は、ミシンモータ79を駆動源として針棒6を上下動させる。針振り機構は、パルスモータ77(図5参照)を駆動源として針棒6を左右方向に揺動させる。図2のように、針棒6の後方には、上下方向に伸びる押え棒45がある。押え棒45の下端部には、押えホルダ46が固定されている。押えホルダ46には、縫製対象物(図示せず)を押さえる押え足47が装着されている。
アーム部4には、開閉カバー21が取り付けられている。開閉カバー21は、アーム部4の長手方向に設けられ、アーム部4の上後端部に左右方向向きの軸回りに開閉可能に支持されている。開閉カバー21を開けた状態の、アーム部4の上部中央近傍には、糸収容部23が設けられている。糸収容部23は、ミシン1に糸を供給する糸駒20を収容するための凹部である。糸収容部23の脚柱部3側の内壁面には、頭部5に向かって突出する糸立棒22が設けられている。糸駒20は、糸駒20が備える挿入孔(図示せず)が糸立棒22に挿入されて装着される。図示しないが、糸駒20の糸は、上糸として、頭部5に設けられた複数の糸掛部を経由して、針棒6に装着された縫針7(図2参照)に供給される。ミシン1は、糸掛部として、例えば、糸調子器と、糸取バネと、天秤とを備える。糸調子器と、糸取バネとはそれぞれ、上糸の糸張力を調整する。天秤は、上下に往復駆動して上糸を引き上げる。
ミシン1の右側面には、プーリ(図示せず)が設けられている。プーリは、手動で主軸(図示せず)を回転させ、針棒6を上下動させる。頭部5と、アーム部4との正面には、正面カバー19が設けられている。正面カバー19には、スイッチ群40が設けられている。スイッチ群40に含まれるスイッチとして、例えば、縫製開始・停止スイッチ41と、速度調整摘み43とが設けられている。縫製開始・停止スイッチ41は、縫製の開始と、停止とを指示するスイッチである。ミシン1の停止中に縫製開始・停止スイッチ41が押圧されるとミシン1の運転が開始され、ミシン1の運転中に縫製開始・停止スイッチ41が押圧されるとミシン1の運転が停止される。速度調整摘み43は、主軸の回転速度を調整する。正面カバー19の内部であって、縫針7からみて右斜め上方の位置には、イメージセンサ50(図3参照)が設置されている。
図3を参照して、イメージセンサ50について説明する。イメージセンサ50は、周知のCMOSイメージセンサであり、ミシンベッド2と、ミシンベッド2上に設けられる針板80とを撮影可能な位置に取り付けられる。本実施形態では、イメージセンサ50は、ミシン1のフレーム(図示せず)に取り付けられた支持フレーム51に取り付けられている。イメージセンサ50は、縫針7の針落ち位置N近傍の所定の撮影範囲を撮影し、入射した光を電気信号に変換した画像データを出力する。針落ち位置Nとは、針棒6が針棒上下機構(図示外)により下方へ移動され、縫針7が縫製対象物を貫通する位置(点)のことをいう。以下、イメージセンサ50が、入射した光を電気信号に変換した画像データを出力することを、「イメージセンサ50が、画像を作成する」とも言う。
図1と、図2とのように、頭部14の左前部には、画像を縫製対象物34上に投影するプロジェクタ53が取り付けられている。プロジェクタ53の大部分は頭部14の内部に収容されており、一対の調節ネジ54が頭部14の外部に突出している。調節ネジ54は、投影される画像(「投影画像」と言う。)のサイズ及び焦点をそれぞれ調整するネジである。プロジェクタ53は、ミシンベッド11の針落ち位置Nを含む所定の投影範囲Qに、画像を投影する。本実施形態では、プロジェクタ53は、ミシンベッド11上に配置された縫製対象物、又は刺繍枠32に保持された縫製対象物34の表面に、縫製対象物の厚みを特定するための投影画像を投影する。詳しい説明は省略するが、プロジェクタ53は、縫製対象物に対して斜め上方から投影画像を投影するので、投影画像には画像の歪みを補正する処理がされているものとする。
図4のように、プロジェクタ53は、筐体55と、光源56と、液晶パネル57と、結像レンズ58とを備えている。本実施形態では、筐体55は筒状に形成されている。筐体55は、針落ち位置N近傍がその軸線上に位置するように、下方に向かって後方且つ右方へ傾斜する姿勢で、頭部14内の機枠に固定されている。光源56としては、例えば、メタルハライド系の放電ランプを採用することができる。液晶パネル57は、光源56からの光を変調し、投影画像を表すデータに基づき、投影される画像の画像光を形成する。結像レンズ58は、筐体55に設けられた投光用開口部59を通して、液晶パネル57によって形成された画像光を、焦点位置にある縫製対象物の針落ち位置Nを含む投影範囲Q(図2参照)に結像させる。投影範囲Qは、左右方向の長さが80mmであり、前後方向の長さが60mmである矩形範囲である。本実施形態では、プロジェクタ53の投影範囲Qと、前述したイメージセンサ50の撮影範囲とは、一致するように設定されている。
次に、図2を参照して、刺繍装置30について説明する。刺繍装置30は、キャリッジ(図示せず)と、キャリッジカバー33と、前後移動機構(図示せず)と、左右移動機構(図示せず)と、刺繍枠32とを備える。キャリッジは、刺繍枠32を着脱可能に保持する。キャリッジの右方には、刺繍枠32が装着される凹溝部(図示せず)が設けられている。凹溝部は、キャリッジの長手方向に沿って伸長している。キャリッジカバー33は、概略、前後方向に長い直方体状の形状を有し、キャリッジを収容する。キャリッジカバー33の内部には、前後移動機構(図示せず)が設けられている。前後移動機構は、Y軸モータ82(図5参照)を駆動源として、刺繍枠32が装着されたキャリッジを前後方向に移動させる。左右移動機構は、刺繍装置30の本体内に設けられている。左右移動機構は、X軸モータ81(図5参照)を駆動源として、刺繍枠32が装着されたキャリッジと、前後移動機構と、キャリッジカバー33とを左右方向に移動させる。刺繍枠32は図1のサイズのものだけでなく、図示はしないが様々なサイズの刺繍枠が用意されている。
Y軸モータ82と、X軸モータ81とに対する駆動指令は、刺繍座標系での座標で表される移動量に基づき、後述するCPU61(図5参照)によって出力される。刺繍座標系は、刺繍枠32の移動量をX軸モータ81及びY軸モータ82に指示するための座標系である。刺繍座標系は、左右移動機構の移動方向である左右方向がX軸方向であり、前後移動機構の移動方向であるの前後方向がY軸方向である。本実施形態の刺繍座標系では、刺繍枠32の縫製領域の中心が、縫針7の鉛直下方にある場合をXY平面の原点位置(X,Y,Z)=(0,0,Z)としている。本実施形態の刺繍装置30は、刺繍枠32をZ方向(ミシン1の上下方向)には移動させないので、加工布等の縫製対象物34の厚みに応じてZが決定される。刺繍枠32の移動量は、XY平面の原点位置を基準位置として設定される。
次に、図5を参照して、ミシン1の主な電気的構成について説明する。図5のように、ミシン1は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、EEPROM64と、外部アクセスRAM65と、入出力インターフェイス(I/O)66とを備え、これらはバス67によって相互に接続されている。
CPU61は、ミシン1の主制御を司り、ROM62等に記憶されたプログラムに従って、各種処理を実行する。ROM62は、プログラム記憶エリアを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、CPU61によって実行されるプログラムが記憶されている。RAM63は、任意に読み書き可能な記憶素子である。RAM63には、例えば、CPU61がプログラムを実行する際に必要なデータと、CPU61による演算結果とが記憶される。EEPROM64は、読み書き可能な記憶素子であり、プログラム記憶エリアに記憶されている各種プログラムが実行される際に使用される各種パラメータが記憶されている。EEPROM64の記憶エリアについては後述する。外部アクセスRAM65には、カードスロット17が接続されている。カードスロット17は、メモリカード18と接続可能である。カードスロット17とメモリカード18とを接続すれば、ミシン1は、メモリカード18の情報の読み取りと、メモリカード18に情報の書き込みとを行うことができる。
入出力インターフェイス66には、縫製開始・停止スイッチ41と、速度調整摘み43と、タッチパネル16と、イメージセンサ50と、駆動回路70から76と、光源56とが電気的に接続されている。駆動回路70は、パルスモータ77を駆動させる。パルスモータ77は、針振り機構(図示せず)の駆動源である。駆動回路71は、送り量調整用のパルスモータ78を駆動させる。駆動回路72は、ミシンモータ79を駆動させる。ミシンモータ79は、主軸(図示せず)の駆動源である。駆動回路73は、X軸モータ81を駆動させる。駆動回路74は、Y軸モータ82を駆動させる。駆動回路75はLCD10を駆動させる。駆動回路76は、プロジェクタ53の液晶パネル57を駆動させる。入出力インターフェイス66には、図示しない他の構成要素が適宜接続される。
次に、EEPROM64の記憶エリアについて説明する。図示しないが、EEPROM64は、設定記憶エリアと、内部変数記憶エリアと、外部変数記憶エリアとを備えている。設定記憶エリアには、ミシン1が各種処理を実行する際に使用する設定値が記憶されている。設定値としては、例えば、刺繍枠の種類と、縫製領域との対応が記憶されている。
内部変数記憶エリアには、イメージセンサ50と、プロジェクタ53とのそれぞれの内部変数が記憶される。イメージセンサ50の内部変数は、イメージセンサ50の特性に基づいて生じる焦点距離と、主点座標のずれと、撮影した画像の歪みとをそれぞれ補正するためのパラメータである。内部変数記憶エリアには、内部変数として、X軸焦点距離と、Y軸焦点距離と、X軸主点座標と、Y軸主点座標と、第一歪み係数と、第二歪み係数とが記憶される。X軸焦点距離は、イメージセンサ50のX軸方向の焦点距離のずれを示す。Y軸焦点距離は、Y軸方向の焦点距離のずれを示す。X軸主点座標は、イメージセンサ50のX軸方向の主点のずれを示す。Y軸主点座標は、Y軸方向の主点のずれを示す。第一歪み係数と第二歪み係数とはそれぞれ、イメージセンサ50のレンズの傾きによる歪みを示す。内部変数は、例えば、ミシン1が撮影した画像を正規化画像に変換する処理と、ミシン1が縫製対象物34上の位置情報を算出する処理とで用いられる。正規化画像は、正規化カメラで撮影した画像である。正規化カメラとは、光学中心からスクリーン面までの距離が単位長であるようなカメラである。
イメージセンサ50と、プロジェクタ53とは、光学的なモデルは同様である。このため、プロジェクタ53は、イメージセンサ50と同様の外部変数と、内部変数とを有すると考えることができる。内部変数記憶エリアには、プロジェクタ53についても、イメージセンサ50と同様の内部変数が記憶されている。
外部変数記憶エリアには、イメージセンサ50と、プロジェクタ53とのそれぞれの外部変数が記憶される。イメージセンサ50の外部変数は、ワールド座標系100に対するイメージセンサ50の設置状態(位置及び向き)を示すパラメータである。つまり、外部変数とは、カメラ座標系200と、ワールド座標系100とのずれを示すパラメータである。カメラ座標系200は、イメージセンサ50の三次元座標系である。図2ではカメラ座標系200を模式的に示している。ワールド座標系100は、空間全体を示す座標系である。ワールド座標系100は、撮影対象物の重心等の影響を受けることのない座標系である。本実施形態では、ワールド座標系100と、刺繍座標系とを一致させている。
外部変数記憶エリアには、イメージセンサ50の外部変数として、X軸回転ベクトルと、Y軸回転ベクトルと、Z軸回転ベクトルと、X軸並進ベクトルと、Y軸並進ベクトルと、Z軸並進ベクトルとが記憶される。X軸回転ベクトルは、カメラ座標系200のワールド座標系100に対するX軸周りの回転を示し、Y軸回転ベクトルは、Y軸周りの回転を示し、Z軸回転ベクトルは、Z軸周りの回転を示す。X軸回転ベクトルと、Y軸回転ベクトルと、Z軸回転ベクトルとは、ワールド座標系100の三次元座標をカメラ座標系200の三次元座標へ変換する転換行列及び、カメラ座標系200の三次元座標をワールド座標系100の三次元座標へ変換する転換行列を決定する際に使用される。X軸並進ベクトルはワールド座標系100に対するカメラ座標系200のX軸方向のずれを示し、Y軸並進ベクトルはY軸方向のずれを示し,Z軸並進ベクトルはZ軸方向のずれを示す。X軸並進ベクトルと、Y軸並進ベクトルと、Z軸並進ベクトルとは、ミシン1がワールド座標系100の三次元座標をカメラ座標系200の三次元座標へ変換する並進ベクトル及び、カメラ座標系200の三次元座標をワールド座標系100の三次元座標へ変換する並進ベクトルを決定する際に使用される。X軸回転ベクトルと、Y軸回転ベクトルと、Z軸回転ベクトルとに基づいて決定される、ワールド座標系100の三次元座標をカメラ座標系200の三次元座標に変換するための3×3の回転行列を、イメージセンサ50の回転行列Rとする。X軸並進ベクトルと、Y軸並進ベクトルと、Z軸並進ベクトルとに基づいて決定される、ワールド座標系100の三次元座標をカメラ座標系200の三次元座標に変換するための3×1の並進ベクトルを、イメージセンサ50の並進ベクトルtとする。
プロジェクタ53の外部変数は、ワールド座標系100に対するプロジェクタ53の設置状態(位置及び向き)を示すパラメータである。つまり、プロジェクタ53の外部変数とは、プロジェクタ座標系300と、ワールド座標系100とのずれを示すパラメータである。プロジェクタ座標系300は、プロジェクタ53の三次元座標系である。図1ではプロジェクタ座標系300を模式的に示している。外部変数記憶エリアには、プロジェクタ53の外部変数として、イメージセンサ50と同様の外部変数が記憶されている。プロジェクタ53のX軸回転ベクトルと、Y軸回転ベクトルと、Z軸回転ベクトルとに基づいて決定される、ワールド座標系100の三次元座標をプロジェクタ座標系300の三次元座標に変換するための3×3の回転行列を、プロジェクタ53の回転行列Rとする。プロジェクタ53のX軸並進ベクトルと、Y軸並進ベクトルと、Z軸並進ベクトルとに基づいて決定される、ワールド座標系100の三次元座標をプロジェクタ座標系300の三次元座標に変換するための3×1の並進ベクトルを、プロジェクタ53の並進ベクトルtとする。
次に、図6と図7とを参照して、第1の実施形態のミシン1で実行される厚み検出処理について説明する。厚み検出処理では、プロジェクタ53によって縫製対象物に投影された画像(以下、「投影画像」という。)を、イメージセンサ50によって撮影することによって、縫製対処物の厚みが検出される。図6の厚み検出処理を実行するためのプログラムはROM62に記憶されている。投影処理は、ユーザがパネル操作によって指示を入力した場合に、ROM62に記憶されたプログラムに従って、CPU61が実行する。
図6のように、厚み検出処理では、まず、厚みに初期値が設定され、設定された厚みはRAM63に記憶される(S10)。厚みの初期値は、ミシンベッド2の左端に図1の補助テーブル49が装着されているか又は図2の刺繍装置30が装着されているかに応じて異なる。厚みの初期値は、縫製対象物の厚みが0であると仮定して設定された値である。刺繍装置30が入出力インターフェイス66に電気的に接続されている場合、ミシンベッド2の左端に刺繍装置30が装着されていると判断され、刺繍装置30に対応する初期値が厚みに設定される。刺繍装置30が入出力インターフェイス66に電気的に接続されていない場合、ミシンベッド2の左端に補助テーブル49が装着されていると判断され、補助テーブル49に応じた初期値が厚みに設定される。
投影画像が投影される前の状態で、縫製対象物が撮影され、撮影によって作成された画像が初期画像としてRAM63に記憶される(S20)。S20で作成される初期画像は、投影画像を撮影した画像(以下、「撮影画像」という。)から特徴点を抽出する処理で利用される。次に、プロジェクタ53が縫製対象物に特徴点を投影するための、特徴点の画像座標が算出され、算出された特徴点の画像座標はRAM63に記憶される(S30)。S30で算出される画像座標は、投影画像の画像座標である。画像座標は、画像中の位置に応じて決定される座標である。本実施形態では、投影範囲Qの中央に投影される特徴点501を投影する場合の、特徴点501の座標が算出される。S30では、縫製対象物の厚みがS10で設定された値であると仮定して算出される。
特徴点のワールド座標系100の三次元座標をMw(Xw,Yw,Zw)とした場合、Xw,Ywは予め定められた値である。ZwはS10で設定された初期値である。投影画像の画像座標m′=(u′,v′)は下記の手順で算出される。(u′,v′)は、(u′,v′)の転置行列である。まず、式(1)に基づき、特徴点のワールド座標系100の三次元座標Mw(Xw,Yw,Zw)がプロジェクタ座標系300の点の三次元座標Mp(Xp,Yp,Zp)に変換される。
Mp=RMw+t ・・・・・式(1)
式(1)において、Rは、EEPROM64に記憶された、ワールド座標系100の三次元座標をプロジェクタ座標系300の三次元座標に変換する場合の回転行列である。tは、EEPROM64に記憶された、ワールド座標系100の三次元座標をプロジェクタ座標系300の三次元座標に変換する場合の並進ベクトルである。
次に、式(2)と、式(3)とに基づき、特徴点のプロジェクタ座標系300の三次元座標がプロジェクタ座標系300の正規化画像上の座標(x′,y′)に変換される。
x′=Xp/Zp ・・・・・式(2)
y′=Yp/Zp ・・・・・式(3)
さらに、式(4)と、式(5)とに基づき、正規化プロジェクタに対してプロジェクタ53の投影レンズの歪みを加味した座標(x″,y″)が算出される。正規化プロジェクタとは、光学中心からスクリーン面までの距離が単位長であるようなプロジェクタである。
x″=x′×(1+k×r+k×r) ・・・・・式(4)
y″=y′×(1+k×r+k×r) ・・・・・式(5)
式(4)と、式(5)とにおいて、kは、プロジェクタ53の第一歪み係数である。kは、プロジェクタ53の第二歪み係数である。r=x′+y′である。
次に、式(6)と、式(7)とに基づき、座標(x″,y″)が、投影画像の画像座標(u′,v′)に変換される。
u′=fx×x″+cx ・・・・・式(6)
v′=fy×y″+cy ・・・・・式(7)
式(6)と、式(7)とにおいて、fxと、cxと、fyと、cyとはそれぞれ、プロジェクタ53の内部変数である。具体的には、fxは、X軸焦点距離である。cxは、X軸主点座標である。fyは、Y軸焦点距離である。cyは、Y軸主点座標である。
次に、プロジェクタ53に、S30で算出された特徴点の画像座標に基づき投影画像が作成され、作成された投影画像はRAM63に記憶される(S40)。S40では、S30で算出された画像座標の位置に特徴点が配置された画像が作成される。次に、S40で作成された投影画像の縫製対象物への投影が開始される(S50)。S50では、プロジェクタ53の光源56がONにされ、S40で作成された投影画像に基づいて液晶パネル57が駆動され、縫製対象物上の投影範囲Q(図2参照)に向けて、投影画像500の投影が開始される。S50では、例えば、図7のように投影範囲Qに特徴点501が投影される。
次に、イメージセンサ50によって撮影範囲が撮影され、撮影によって取得された画像が撮影画像としてRAM63に記憶される(S60)。本実施形態では、イメージセンサ50の撮影範囲と、プロジェクタ53の投影範囲Qとが一致する。ただし、縫製対象物の厚みによっては、投影範囲Qと撮影範囲とが部分的に一致しない場合がある。撮影画像には、プロジェクタ53によって投影された特徴点501を表す画像が含まれる。
次に、縫製対象物の厚みが算出され、算出された厚みはRAM63に記憶される(S80)。S80では、S30で算出された投影画像中の特徴点501の座標と、S60で取得された撮像画像中の特徴点501の座標と、イメージセンサ50のパラメータと、プロジェクタ53のパラメータとに基づき縫製対象物の厚みが算出される。
S80では、特徴点のワールド座標系100の三次元座標が算出される。特徴点のワールド座標系100の三次元座標は、2つの異なる位置に配置されたカメラによって撮影された対応点(特徴点)の三次元座標を、2つのカメラ間の視差を利用して算出する方法を応用した方法によって算出される。視差を利用した算出方法では、以下のようにカメラ座標系の三次元座標が算出される。縫製対象物の位置が変更されない条件のもと、異なる位置に配置された2つのカメラによって撮影された対応点の画像座標m=(u,v)と、m′=(u′,v′)とが既知であれば、方程式(8)と、方程式(9)とが得られる。
smav=PMwav ・・・・式(8)
s′mav′=P′Mwav ・・・・式(9)
式(8)と式(9)とにおいて、Pは、画像座標m=(u,v)を得たカメラの射影行列であり、P′は、画像座標m′=(u′,v′)を得たカメラの射影行列である。射影行列は、カメラの内部変数と、外部変数とを含む行列である。mavは、mの拡張ベクトルである。mav′は、m′の拡張ベクトルである。Mwavは、Mwの拡張ベクトルである。Mwは、ワールド座標系100の三次元座標である。拡張ベクトルは、与えられたベクトルに対して要素1を加えたものである。例えば、m=(u,v)の拡張ベクトルは、mav=(u,v,1)である。sと、s′とは、スカラーを表す。
方程式(8)と方程式(9)とから、式(10)が導かれる。
BMw=b ・・・・式(10)
式(10)において、Bは4行3列の行列であり、Bのi行j列の要素Bijは式(11)で示される。bは式(12)で示される。
(B11,B21,B31,B41,B12,B22,B32,B42,B13,B23,B33,B43)=(up31−p11,vp31−p21,u′p31′−p11′,v′p31′−p21′,up32−p12,vp32−p22,u′p32′−p12′,v′p32′−p22′,up33−p13,vp33−p23,u′p33′−p13′,v′p33′−p23′) ・・・・式(11)
b=[p14−up34,p24−vp34,p14′−u′p34′,p24′−v′p34′] ・・・・式(12)
式(11)と式(12)とについて、pijは、Pのi行j列の要素であり、pij′は、P′のi行j列の要素である。[p14−up34,p24−vp34,p14′−u′p34′,p24′−v′p34′]は、[p14−up34,p24−vp34,p14′−u′p34′,p24′−v′p34′]の転置行列である。
よってMwは、式(13)で表される。
Mw=Bb ・・・・式(13)
式(13)において、Bは、行列Bの擬似逆行列を表す。
イメージセンサ50と、プロジェクタ53とは、光学的なモデルは同じであるため、2種類のカメラがある場合を当てはめることができる。特徴点を対応点とする。特徴点の撮影画像の画像座標をm=(u,v)とする。撮影画像中の特徴点は、撮影画像と、初期画像との差分をとることによって特定される。特徴点の投影画像の画像座標をm′=(u′,v′)とする。式(8)のPに、イメージセンサ50の射影行列を設定する。イメージセンサ50の射影行列は、式(14)で表される。同様に、式(9)のP′に、プロジェクタ53の射影行列を設定する。プロジェクタ53の射影行列は、式(15)で表される。
P=A[R,t] ・・・・式(14)
P′=A[R,t] ・・・・式(15)
式(14)において、Aは、イメージセンサ50の内部変数である。Rは、ワールド座標系100の三次元座標をカメラ座標系200の三次元座標に変換するための回転行列である。tは、ワールド座標系100の三次元座標をカメラ座標系200の三次元座標に変換するための並進ベクトルである。式(15)において、Aは、プロジェクタ53の内部変数である。Rは、ワールド座標系100の三次元座標をプロジェクタ座標系300の三次元座標に変換するための回転行列である。tは、ワールド座標系100の三次元座標をプロジェクタ座標系300の三次元座標に変換するための並進ベクトルである。これらの変数は、EEPRROM64に記憶されている。以上から得られたmと、m′と、Pと、P′とを用いた、式(13)に基づきワールド座標系100の三次元座標Mwが算出される。特徴点のワールド座標系100の三次元座標Mw(Xw,Yw,Zw)のうち、Zwは縫製対象物の厚みを表す。厚み検出処理は以上で終了する。
以上のように、CPU61は厚み検出処理を実行する。S40を実行するCPU61は、本発明の「作成手段」として機能する。プロジェクタ53は、本発明の「投影手段」に相当する。イメージセンサ50は、本発明の「撮影手段」に相当する。S80において、S40で作成された投影画像と、S60で作成された撮影画像とに基づいて、縫製対象物の厚みを算出するCPU61は、本発明の「算出手段」として機能する。
第1の実施形態のミシン1によれば、押圧されていない状態の縫製対象物の厚みを検出することができる。プロジェクタ53の投影範囲Qのうち、イメージセンサ50が投影された模様を撮影可能な範囲に縫製対象物を配置するという簡単な作業によって、縫製対象物の所望の位置の厚みを検出することができる。
次に、第2の実施形態のミシン1によって実行される投影処理について図8から図10を参照して説明する。投影処理では、特徴点を含む模様を縫製対象物に投影するための投影画像が縫製対象物に投影される。投影画像の作成に用いられる縫製対象物の厚みには、上述の厚み検出処理と同様の初期値又は投影画像と撮影画像とに基づいて算出した値とのいずれかが設定される。図8の投影処理を実行するためのプログラムはROM62(図5参照)に記憶されている。投影処理は、ユーザがパネル操作によって指示を入力した場合に、ROM62に記憶されたプログラムに従って、CPU61(図5参照)が実行する。図8において、図6の厚み検出処理と同様の処理が実行される場合には、同じステップ番号が付与されている。図6の厚み検出処理と同様な処理が実行される処理については説明を簡略化する。
図8のように、投影処理ではまず、図6の厚み検出処理と同様のS10と、S20とが実行される。S35では、投影する予定の模様に含まれる特徴点の座標が算出され、算出された特徴点の座標はRAM63に記憶される。一巡目のS35の処理は図6の厚み検出処理のS30と同様である。二巡目以降のS35では、後述のS80で算出され、S100で更新された厚みを用いて特徴点座標が算出される。次に、S35で算出された座標に特徴点を投影するための投影画像が作成される(S45)。S45では、例えば、図9のように、針落ち位置521を示す投影画像520が作成される。また例えば、図10のように、特徴点552から556を備える模様551を示す投影画像550が作成される。
次に、図6の厚み検出処理と同様のS50からS80が実行される。次に、S80で算出された厚みと、S10又はS100で設定された厚みとが等しいか否かが判断される(S90)。S80で算出された厚みと、S10又はS100で設定された厚みとが異なる場合(S90:NO)、厚みにS80で算出された値が設定され、設定された厚みはRAM63に記憶される(S100)。次に、処理はS35に戻る。S80で算出された厚みと、S10又はS100で設定された厚みとが同じ場合(S90:YES)、投影処理は終了する。
上記第2の実施形態のミシン1において、図8のS80を実行するCPU61は、本発明の「算出手段」として機能する。S45を実行するCPU61は、本発明の「作成手段」として機能する。
特徴点をワールド座標系100の三次元座標が示す位置に正確に投影するためには、縫製対象物の高さが正確に設定されることが必要となる。このため従来のミシンは、高さ方向の値を所定の値であると仮定して特徴点の三次元座標を算出したり、縫製対象物の厚みを検出する用の機器を用いて特徴点の三次元座標を算出したりしている。従来のミシンでは、特徴点の高さ方向の座標が正確に設定されないと、ワールド座標系100の三次元座標が示す位置に正確に特徴点を投影することができないという問題があった。第2の実施形態のミシン1は、投影画像と、撮影画像とに基づき算出した縫製対象物の高さに基づき、投影画像を作成する。このため、ミシン1は、縫製対象物の所定の位置に所定の大きさの模様を正確に投影することができる。針落ち位置を表す模様を含む投影画像が投影された場合、ユーザは投影された画像に基づき、針落ち位置の正確な位置を知ることができる。したがって、ユーザが意図しない位置に縫い目が形成されることを回避することができる。縫製予定の刺繍模様を含む投影画像が投影された場合、ユーザは投影された画像に基づき、刺繍模様が縫製される正確な位置を縫製前に知ることができる。したがって、ユーザが意図しない位置に刺繍模様が形成されることを回避することができる。
本発明の刺繍データ作成装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。例えば、以下の(A)から(D)の変形を適宜加えてもよい。
(A)ミシン1の構成は適宜変更してよい。例えば、ミシン1は、多針ミシンであってもよいし、工業用ミシンであってもよい。また例えば、ミシン1は次の(A−1)から(A−3)ように変更されてもよい。
(A−1)ミシン1が備える撮影手段は、CCDカメラであってもよいし、他の撮影素子であってもよい。撮影手段としてのイメージセンサ50は、ミシンベッド2上を撮影可能であればよく、その取り付け位置は、適宜変更可能である。
(A−2)ミシン1が備える投影手段は、ミシンベッド2上に画像を投影可能な機器であればよい。投影手段の取り付け位置と、投影手段による投影範囲とは、適宜変更可能である。本実施形態では、プロジェクタ53の投影範囲Qと、イメージセンサ50の撮影範囲とを一致させていたが、部分的に一致する範囲があればよい。この場合、プロジェクタ53の投影範囲Qとイメージセンサ50の撮影範囲とが重なる範囲に特徴点が投影されればよい。
(A−3)ミシン1は、刺繍装置30を装着可能であったが、刺繍装置30を装着可能でなくてもよい。ミシン1に刺繍装置30が装着された場合と、ミシン1に補助テーブル49が装着された場合とで、異なる初期値が設定されていたが、これに限定されない。ミシン1に刺繍装置30が装着された場合と、ミシン1に補助テーブル49が装着された場合とで縫製対象物の表面の位置が同じである場合には、同じ値が設定されてよい。
(B)カメラ座標系とプロジェクタ座標系とワールド座標系とは、ミシン1が記憶するパラメータによって対応付けられていればよく、各座標系の設定方法は適宜変更可能である。例えば、ミシン1の上下方向の上側がZ軸のプラスとなるように、ワールド座標系が設定されてもよい。
(C)厚み検出処理と、投影処理とでは、任意の模様が投影されてよい。例えば、ミシン1が縫製する予定の刺繍模様又は縫目が、縫製予定の位置に投影されてよい。ユーザは、縫製対象物上に投影された画像に従って、刺繍模様又は縫目が形成される位置を容易に知ることができる。また例えば、針落ち位置を表す十字形のマークのように、特定の位置を表す任意の模様であってもよい。
(D)厚み検出処理と、投影処理とで実行される処理は適宜変更されてよい。例えば、特徴点のワールド座標系の三次元座標の算出方法は、適宜変更されてよい。縫製対象物の厚みを未知数とした(投影画像から特定された特徴点のワールド座標系の三次元座標)=(撮影画像から特定された特徴点のワールド座標系の三次元座標)に基づき、特徴点のワールド座標系の三次元座標が算出されてもよい。投影画像に含まれる特徴点が複数である場合、縫製対象物の厚みは、1つの特徴点について算出されてもよいし、複数の特徴点について算出されてもよい。縫製対象物の厚みが均一であると想定できる場合には、複数の特徴点について算出された複数の厚みに基づき、厚みの代表値が算出されてもよい。代表値としては、例えば、平均値と、最頻値とが挙げられる。縫製対象物の厚みが均一ではないと想定できる場合には、複数の特徴点について算出された複数の厚みのそれぞれに基づき、投影画像が作成されてもよい。
1 ミシン
34 縫製対象物
50 イメージセンサ
53 プロジェクタ
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 EEPROM

Claims (2)

  1. 模様を投影するための投影画像を作成する作成手段と、
    前記作成手段によって作成された前記投影画像に基づき、前記模様を縫製対象物に投影する投影手段と、
    前記投影手段とは異なる位置に取り付けられ、且つ、前記投影手段によって投影された前記模様を撮影した撮影画像を作成する撮影手段と、
    前記作成手段によって作成された前記投影画像と、前記撮影手段によって作成された前記撮影画像とに基づいて、前記縫製対象物の厚みを算出する算出手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記算出手段は、前記投影画像に含まれる前記模様の特徴点の座標と、前記撮影画像に含まれる前記模様の特徴点の座標との比較結果に基づいて、前記縫製対象物の厚みを算出し、
    前記作成手段は、前記算出手段によって前記縫製対象物の厚みが算出された場合に、当該厚みに基づき、前記投影画像を作成することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
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