JP2015173876A - ミシン - Google Patents

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裕己 井平
阿部 大輔
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大輔 阿部
慶典 中村
Yoshinori Nakamura
慶典 中村
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Hidenori Oka
英範 岡
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Satoshi Ichiyanagi
聡 一柳
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Yoshio Nishimura
吉雄 西村
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Manami Ota
真菜美 大田
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Abstract

【課題】刺繍枠の大きさや形状に応じて、投影装置が加工布に適切に画像を投影するミシンを提供する。【解決手段】ミシンは、複数種類の刺繍枠と、複数種類の刺繍枠を択一的に装着するキャリッジと、キャリッジに装着された刺繍枠に保持される加工布に画像を投影する投影装置とを備える。ミシンは、キャリッジに装着された刺繍枠の種類を検出し、検出結果に応じて投影装置の投影領域のサイズを設定すると共に、投影領域の中心位置を刺繍枠の中心位置に一致するように投影位置を変更する。投影装置は、設定された投影領域のサイズと変更された投影位置とに応じて、刺繍枠に保持された加工布に画像を投影する。【選択図】図12

Description

本発明は、刺繍枠に保持された加工布に対して画像を投影する投影装置を備えたミシンに関する。
例えば特許文献1に示すように、プロジェクタすなわち投影装置を備えた刺繍ミシンが公知である。この刺繍ミシンにおいては、縫い上がりを想定した刺繍模様の画像を、投影装置から刺繍枠に保持された加工布に投影することができる。
特開平5−15667号公報
ところで、上記特許文献1には記載されていないが、刺繍枠は、大きさや形状が異なる複数の種類がある。従って、投影装置で投影する投影領域の大きさや投影位置等の投影条件を、刺繍枠の種類に合わせて調整する必要がある。しかしながら、従来の刺繍ミシンにおいては、刺繍枠の種類と投影条件との関係は考慮されていなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、刺繍枠が保持する加工布に画像を投影する投影装置を備え、複数種類の刺繍枠を択一的に装着することができるミシンにおいて、刺繍枠の大きさや形状に応じて、投影装置が加工布に適切に画像を投影することができるミシンを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1のミシンは、加工布を保持する保持部を有し前記保持部の形態が異なる複数種類の刺繍枠と、複数種類の前記刺繍枠を択一的に装着し、その装着された刺繍枠を移送するキャリッジと、前記キャリッジに装着された刺繍枠の保持部に保持される加工布に画像を投影する投影装置と、前記キャリッジに装着された前記刺繍枠の種類を検出する検出部と、前記刺繍枠の種類毎に設定された枠情報を記憶する記憶手段と、前記検出部の検出結果に応じて前記枠情報を前記記憶手段から読み出し、前記枠情報に基づいて前記投影装置が画像を投影する際の投影領域を設定する設定手段と、前記設定手段が設定した前記投影領域に画像を投影するように前記投影装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1のミシンによれば、キャリッジに装着された刺繍枠の種類に応じて、投影装置が画像を投影する際の投影領域が設定される。従って、刺繍枠の大きさや形状が異なる場合であっても、投影装置は、刺繍枠に保持された加工布に適切に画像を投影することができる。
一実施形態のミシンについて前方上方から見た斜視図 前方右上方から見たミシンの斜視図 ミシンの左側面図 ミシンの電気的構成を示すブロック図 特定位置にあるキャリッジに装着された刺繍枠Aを示す平面図 特定位置にあるキャリッジに装着された刺繍枠Bを示す平面図 特定位置にあるキャリッジに装着された刺繍枠Cを示す平面図 検出器と被検出体の位置関係を示すもので、(a)は刺繍枠Aの場合、(b)は刺繍枠Bの場合、(c)は刺繍枠Cの場合を示す図 ROM及びRAMの内容を説明するための概念図 枠情報の一例を示す図 各刺繍枠について、投影可能領域に対する縫製可能領域の大きさ及び中心位置を示す図 制御装置による制御処理を示すフローチャート 刺繍枠Aに対して投影装置から投影される画像を示す図であって、(a)は、縫製可能領域を示す画像を加工布に投影した状態を示す図、(b)は、縫製可能領域を示す画像と刺繍模様を示す画像とを加工布に投影した状態を示す図 刺繍枠Bに対して投影装置から投影される画像を示す図であって、図13相当図 刺繍枠Cに対して投影装置から投影される画像を示す図であって、図13相当図
以下、一実施形態によるミシンについて図面を参照して説明する。
図1から図3に示すように、ミシン10は、6本の針棒21を備える多針ミシンであって、脚部11、脚柱部12、アーム13、シリンダベッド14、キャリッジ15、及び針棒ケース20を備えている。なお、図1における紙面手前、図2における紙面左手前、及び図3における紙面右側を、ミシン10の前方とし、その反対方向を後方とする。ユーザは、ミシン10の前方に位置する。また、図1の紙面における左右方向を、ミシン10の左右方向とし、図3の紙面における上下方向を、ミシン10の上下方向とする。また、ミシン10の左右方向をX方向とし、前後方向をY方向とする。
脚部11は、ミシン10の全体を支持するものであって、左右一対で構成されている。脚柱部12は、図3に示すように、脚部11の後端部にあって上方へ延びるように設けられている。アーム13は、脚柱部12の上端部から前方へ延びるように設けられている。シリンダベッド14は、脚柱部12の下端部から前方へ延びるように設けられている。
キャリッジ15は、脚部11の上側に設けられている。キャリッジ15は、図5〜図7にも示すように、Y方向キャリッジ151とX方向キャリッジ152とを有している。Y方向キャリッジ151は、左右方向へ延びるように設けられ、左右の脚部11の内部に設けられた図示しないY軸駆動機構によってY方向(前後方向)へ移動される。Y軸駆動機構は、Y軸モータ17(図4参照)によって駆動される。X方向キャリッジ152は、Y方向キャリッジ151の前部に設けられている。X方向キャリッジ152は、Y方向キャリッジ151の内部に設けられた図示しないX軸駆動機構によってX方向(左右方向)へ移動される。X軸駆動機構は、X軸モータ16(図4参照)によって駆動される。X方向キャリッジ152は、Y方向キャリッジ151と共に、Y方向へ移動する。
針棒ケース20は、左右に配列されて上下方向に延びる6本の針棒21を上下動可能に支持している。各針棒21の下端部には、縫針22がそれぞれ装着されている。また、針棒ケース20は、6個の押え201、6個の天秤23、及び6個の糸調子器24を有している。押え201は、針棒ケース20の下部に設けられ、各針棒21に対応して左右方向に配列されている。各天秤23は、針棒ケース20の前側上部に設けられ、各針棒21に対応して左右方向に配列されている。各天秤23は、各針棒21の上下動と調時して上下動可能に構成されている。糸調子器24は、針棒ケース20の上部に設けられる。糸調子器24は、後述する上糸の糸張力を調整するためのものである。
ミシン10は、左右一対の糸駒台25、及び糸案内機構26を備えている。糸駒台25及び糸案内機構26は、糸調子器24の後方に位置して、アーム13の上部の背面側に設けられている。糸(以降、上糸と称す)が巻回された図示しない糸駒は、糸駒台25に載置される。左右一対の糸駒台25には、3個ずつ合計6個の糸駒が載置される。各糸駒は、糸駒台25の長手方向に並んで載置される。糸駒に巻回されている上糸の糸色は、糸駒毎に夫々異なる糸色であるとする。図示しない糸駒から延びる上糸は、糸案内機構26、糸調子器24、天秤23を経由して、対応する縫針22の図示しない目孔に供給される。
シリンダベッド14は、針板27を有している。針板27は、シリンダベッド14の先端部の上面に設けられ、図示しない針孔が形成されている。針板27の針孔には、針棒21に装着された縫針22が挿通可能である。縫針22が針板27の針孔の真上に位置するときの針棒21の位置を、針落ち位置という。シリンダベッド14の内部で且つ針板27の下方には、図示しない回転釜が設けられている。回転釜には、図示はしないが、下糸が巻回されたボビンが装着される。
アーム13の内部には、図示しない針棒選択機構が設けられている。針棒選択機構は、針棒ケース20を左右方向へ移動させて、6本の針棒21のうちの何れか1本の針棒21を針落ち位置に移動させる。このように、6本の針棒21のうちの1本の針棒21が択一的に選択されることで、加工布に縫製される刺繍模様の上糸の糸色が切替られる。針落ち位置にある針棒21は、これに対応する天秤23と共に、脚柱部12に設けられたミシンモータ28(図4参照)の駆動によって上下動する。そして、針棒21、天秤23、及び回転釜の協働によって、例えば刺繍枠Wに保持された加工布に、図示しない刺繍模様が縫製される。
ミシン10は、択一的に装着可能な複数種類の刺繍枠を備えている。具体的には、3種類の刺繍枠A(図5参照)、刺繍枠B(図6参照)、刺繍枠C(図7参照)を備えている。刺繍枠A、B、Cは、それぞれ形態が異なる。この場合、形態が異なるとは、大きさ及び形状が異なることを意味する。なお、ミシン10は、図示はしないが、刺繍枠A、B、Cとは異なる形態の刺繍枠を備えていてもよい。また、刺繍枠A、B、Cの何れかを特定しない場合には、総称して刺繍枠Wとする。キャリッジ15に装着された刺繍枠Wは、X方向キャリッジ152の移動に伴ってX方向へ移動し、Y方向キャリッジ151の移動に伴って、Y方向へ移動する。刺繍枠Wは、刺繍枠Wの大きさに応じた加工布を保持する。刺繍枠Wに保持された加工布は、刺繍枠Wの移動に伴って、X方向及びY方向へ移動する。
刺繍枠Wには、縫製可能領域が設定されている。縫製可能領域とは、刺繍枠Wに保持された加工布に刺繍縫製を行うことが可能な領域のことであり、詳しくは後述するが、刺繍枠Wの保持部の内側に設定される矩形形状の領域である。
図5に示すように、X方向キャリッジ152には、第1枠ホルダ50が取り付けられている。第1枠ホルダ50は、ホルダ本体51、固定腕52、可動腕53、及び摺動部54を有している。ホルダ本体51は、Y方向キャリッジ151の右端側から左端側へ亘ってX方向へ延びるように形成されている。ホルダ本体51は、X方向キャリッジ152に図示しないネジにより固定される。固定腕52は、ホルダ本体51の右端側にあって、前方へ突出して設けられている。固定腕52は、ホルダ本体51に対して、ネジ55によって固定されている。可動腕53は、ホルダ本体51の左端側にあって、固定腕52と略左右対称形をなして前方へ突出して設けられている。摺動部54は、可動腕53の右端部からホルダ本体51に沿って右方へ延びている。可動腕53と摺動部54とは、一体的に移動可能である。
摺動部54には、X方向へ延びる長穴541が形成されている。複数のピン511が、摺動部54の長穴541を通されて、ホルダ本体51に固定されている。また、ホルダ本体51の左端側には、図5,図6に示すように、X方向へ延びる長穴512が形成されている。詳しく図示しないが、可動腕53の後方には、調整ネジ531が回転可能に支持されている。調整ネジ531は、可動腕53及び摺動部54のX方向の位置を調整するネジである。調整ネジ531は、可動腕53と共にX方向に移動する。調整ネジ531の下部に形成されているネジ部(図示せず)は、長穴512を貫通し、ホルダ本体51の下面に当接するよう配置された補助板(図示せず)に形成されたネジ穴に螺合する。補助板は、調整ネジ531を回転させても、回転しないようにホルダ本体51に係止されている。補助板は、調整ネジ531、可動腕53、及び摺動部54と共にX方向に移動する。
上記の構成により、調整ネジ531を緩めた状態では、可動腕53及び摺動部54はホルダ本体51に対してX方向に移動可能となり、調整ネジ531を締め付けた状態では、可動腕53及び摺動部54はホルダ本体51に固定される。このように、固定腕52と可動腕53のX方向の距離(寸法)を適宜調整することによって、キャリッジ15に複数種類の刺繍枠Wを装着することができる。
刺繍枠Aは、図5に示すように、内枠61、外枠62、及び取付部63、64を有している。内枠61及び外枠62から第1保持部60が構成される。内枠61及び外枠62は、全体としてX方向に長い長方形の角部を丸くした枠状に形成されている。内枠61の内側には、X方向180mm×Y方向130mmの縫製可能領域Qaが設定されている。内枠61は外枠62の内側に嵌合し、内枠61と外枠62とで加工布101を挟み込んで保持する。取付部63、64は、平板状の板部材であって、内枠61の左右の両端部から夫々外側に延出するように設けられている。左側の取付部63は、可動腕53の先端部に取り付けられ、右側の取付部64は、固定腕52の先端部に取り付けられる。このようにして、刺繍枠Aは、キャリッジ15に装着される。
刺繍枠Bは、図6に示すように、内枠71、外枠72、及び取付部73、74を有している。内枠71及び外枠72から第2保持部70が構成される。内枠71及び外枠72は、全体としてX方向に長い略楕円形の枠状に形成されている。内枠71の内側には、X方向60mm×Y方向40mmの縫製可能領域Qbが設定されている。内枠71は外枠72の内側に嵌合し、内枠71と外枠72とで加工布102を挟み込んで保持する。取付部73、74は、平板状の板部材であって、内枠71の左右の両端部から夫々外側に延出するように設けられている。左側の取付部73は、可動腕53の先端部に取り付けられ、右側の取付部74は、固定腕52の先端部に取り付けられる。このようにして、刺繍枠Bは、キャリッジ15に装着される。
刺繍枠Cは、図7に示すように、内枠91、外枠92、及び取付部80を有している。内枠91及び外枠92から第3保持部90が構成される。内枠91及び外枠92は、円形の枠状に形成されている。内枠91の内側には、X方向25mm×Y方向25mmの縫製可能領域Qcが設定されている。内枠91は外枠92の内側に嵌合し、内枠91と外枠92とで加工布103を挟み込んで保持する。取付部80は、平板状の板部材であって、外枠92の後端部から後方に延出するように設けられている。取付部80の後端は、詳しく図示しないが、X方向キャリッジ152にネジで固定された第2枠ホルダ82に取り付けられる。具体的には、上記の第1枠ホルダ50がX方向キャリッジ152に取り付けられている場合には、第1枠ホルダ50をX方向キャリッジ152から取り外し、代わりに第2枠ホルダ82を取り付けてネジで固定する。このようにして、刺繍枠Cは、キャリッジ15に装着される。
ミシン10は、キャリッジ15に装着された刺繍枠Wの種類を検出する検出部として、検出器18を備えている。検出器18は、回転型ポテンショメータであって、図5〜図7に示すように、X方向キャリッジ152の可動腕53側寄りに設けられている。検出器18は、図8に示すように、軸部181と検出レバー182とを有している。軸部181と検出レバー182は一体的に形成されている。検出レバー182は、軸部181の軸心を中心として回転可能である。検出レバー182は、軸部181に外装された図示しないねじりバネにより、時計回り方向へ付勢されている。検出レバー182の先端部には、前方に突出する小円柱状のピン183が一体的に形成されている。検出器18は、後述する制御装置31に電気的に接続されている。検出器18は、検出レバー182が回転することで、検出器18に内蔵された可変抵抗の抵抗値が変化する。制御装置31は、その抵抗値の変化を電圧値の変化として検出することに基づいて、検出レバー182の回転角度を検出する。
第1枠ホルダ50の摺動部54には、図8(a),(b)に示すように、被検出体56が設けられる。被検出体56は、X方向に延びる略棒状に形成され、第1被検出部561と、第2被検出部562と、接続部563とを有する。第1被検出部561及び第2被検出部562は、それぞれ高さ位置が異なる。具体的には、第2被検出部562は、第1被検出部561よりも高い位置に設けられている。また、第1被検出部561と第2被検出部562との間に位置する接続部563は、第1被検出部561と第2被検出部562を繋ぐように傾斜状に形成されている。被検出体56は、検出レバー182のピン183の直ぐ上側の位置に設けられている。ここで、検出レバー182は時計回り方向へ付勢されているので、ピン183は、第1被検出部561又は第2被検出部562に接触する。また、被検出体56がX方向に移動しても、ピン183は、傾斜状に形成された接続部563によって、第1被検出部561と第2被検出部562との間を相対的に滑らかに移動可能である。
第2枠ホルダ82には、図8(c)に示すように、第3被検出部81が設けられる。第3被検出部81は、第2被検出部562よりも高い位置であるように設けられている。第2枠ホルダ82がX方向キャリッジ152に取り付けられた状態において、検出レバー182のピン183は、第3被検出部81に接触する。
被検出体56は、摺動部54に設けられているので、可動腕53及び摺動部54のX方向の移動に伴って位置が移動する。即ち、刺繍枠Aがキャリッジ15に装着されているときには、可動腕53及び摺動部54は第1枠ホルダ50に対して左方寄りの第1位置にある。このとき、検出レバー182のピン183は、図8(a)に示すように、第1被検出部561に接触する。一方、刺繍枠Bがキャリッジ15に装着されているときには、可動腕53及び摺動部54は前記第1位置よりも右方に移動した第2位置にある。このとき、検出レバー182のピン183は、図8(b)に示すように、第2被検出部562に接触する。
すなわち、刺繍枠Aがキャリッジ15に装着された場合、検出レバー182は、図8(a)に示すように、被検出体56の第1被検出部561に接触して第1角度になる。検出レバー182が第1角度のとき、検出器18の抵抗値は第1抵抗値であるとする。制御装置31は、検出器18の抵抗値が第1抵抗値であることを検出する。これに基づいて、制御装置31は、キャリッジ15に装着された刺繍枠Wの種類が、刺繍枠Aであることを検出する。
一方、刺繍枠Bがキャリッジ15に装着された場合、検出レバー182は、図8(b)に示すように、被検出体56の第2被検出部562に接触して第2角度になる。検出レバー182が第2角度のとき、検出器18の抵抗値は第2抵抗値であるとする。制御装置31は、検出器18の抵抗値が第2抵抗値であることを検出する。これに基づいて、制御装置31は、キャリッジ15に装着された刺繍枠Wの種類が、刺繍枠Bであることを検出する。
また、刺繍枠Cがキャリッジ15に装着された場合、検出レバー182は、図8(c)に示すように、第2枠ホルダ82の第3被検出部81に接触して第3角度になる。検出レバー182が第3角度のとき、検出器18の抵抗値は第3抵抗値であるとする。制御装置31は、検出器18の抵抗値が第3抵抗値であることを検出する。これに基づいて、制御装置31は、キャリッジ15に装着された刺繍枠Wの種類が、刺繍枠Cであることを検出する。
また、詳細は図示しないが、刺繍枠Wがキャリッジ15に装着されていない場合、又は、刺繍枠Wがキャリッジ15に正しく装着されていない場合は、検出レバー182は、X方向キャリッジ152に設けられた図示しないストッパに当接して、第1〜第3角度とは異なる第4角度になる。検出レバー182が第4角度のとき、検出器18の抵抗値は第4抵抗値であるとする。制御装置31は、検出器18の抵抗値が第4抵抗値であることを検出する。これに基づいて、制御装置31は、刺繍枠Wがキャリッジ15に装着されていないか、又は正しく装着されていないことを検出する。
このようにして、検出器18は、キャリッジ15に択一的に装着された刺繍枠Wの種類を検出する。また、検出器18は、キャリッジ15に刺繍枠Wが装着されていないことも検出する。なお、検出器18が検出可能な刺繍枠Wの種類の数は、刺繍枠A、B、Cの3種類に限定されない。また、検出器18は、ポテンショメータに限られず、例えばスイッチ、フォトセンサ、磁気センサ、無線タグなどを用いた構成にしても良い。
ミシン10は、図1から図4に示すように、投影装置35を備えている。投影装置35は、周知構成の画像投影装置であって、例えば液晶パネルを使用した画像投影装置、又はDLP(登録商標)などの微小ミラー表示素子を使用したデジタル画像投影装置である。投影装置35は、支持装置40によって支持されている。投影装置35は、図4に示すように、制御装置31に接続されて制御される。投影装置35は、図1から図3の二点鎖線で示すように、刺繍枠Wに保持された加工布上に画像を投影する。なお、図3では、刺繍枠Wの図示は省略している。また、投影装置35から制御装置31に接続するケーブルの図示も省略する。制御装置31は、投影装置35による画像の投影を制御する制御手段として機能する。
支持装置40は、アーム13の左方に設けられている。支持装置40は、支持部材41、軸部材42、ネジ部材43、及び取付部材44を有している。支持部材41は、角棒材を、右方が開放する平面視横向きU字状(コ字状)に折り曲げた形状に形成されている。投影装置35は、支持部材41の先端部に取り付けられている。取付部材44は、例えば金属板を左側面視横向きU字状(コ字状)に折り曲げて形成され、アーム13の左側面に固定されている。軸部材42は、軸中心が上下方向を向く姿勢で取付部材44に支持される。軸部材42は、支持部材41の基端部を揺動可能に支持する。即ち、支持部材41は、軸部材42を支点として揺動可能である。2個のネジ部材43は、上下方向から、それぞれ取付部材44に形成された円弧状の長穴411に通されて、支持部材41の基端部近傍に形成されたネジ孔(図示せず)にねじ込まれる。これにより、投影装置35は、針棒ケース20の手前側に位置する作用位置から、支持部材41を揺動させて針棒ケース20の正面を開放する退避位置に移動可能である。そして、投影装置35は、ネジ部材43を締め付けることで、位置を固定することができる。
ミシン10は、図4に示すように、操作パネル30及び制御装置31を備えている。操作パネル30は、図1及び図2に示すように、アーム13の右方に設けられている。操作パネル30は、前面にタッチパネル301を有した液晶ディスプレイ302(以下、LCDと称す)が設けられている。LCD302には、各種のキー、複数種類の刺繍模様、針棒に対応して設定されている上糸の糸情報、糸調子や縫製速度などの縫製条件、縫製作業に必要な各種の機能名、各種の縫製関連情報などが表示される。ユーザは、LCD302に表示される各種のキーに対応する位置を、タッチパネル301上から押圧操作することで、各種機能の指示、各種縫製パラメータの設定、糸替えの設定などが可能である。
制御装置31は、制御手段、記憶手段、及び設定手段として機能するものであって、図4に示すように、CPU311、ROM32、及びRAM33などを有するマイクロコンピュータで構成されている。制御装置31には、操作パネル30、検出器18、投影装置35、及び駆動回路341、342、343が接続されている。駆動回路341は、X軸モータ16が接続される。駆動回路342は、Y軸モータ17が接続される。駆動回路343は、ミシンモータ28が接続される。
ROM32は、図9に示すように、刺繍データ321、刺繍データ作成プログラム322、縫製制御プログラム323、表示制御プログラム324、投影装置制御プログラム325、全糸情報326、枠情報327、投影装置情報328、投影画像データ329などを記憶している。刺繍データ作成プログラム322は、刺繍データ321を作成するための各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。表示制御プログラム324は、操作パネル30を制御するためのプログラムである。投影装置制御プログラム325は、投影装置35を制御して刺繍模様の画像を投影するためのプログラムである。全糸情報326は、刺繍縫製に用いられる複数種類の糸に関する全ての情報であって、糸の色情報を含む。
枠情報327は、図10に示すように、刺繍枠A、B、Cに対応する縫製可能領域の大きさを示すサイズデータD、及び縫製可能領域の位置を示す中心位置データPを含んでいる。中心位置データPは、キャリッジ15が特定位置にある場合に、刺繍枠A、B、Cがそれぞれ装着されたときの縫製可能領域の中心位置を示すデータである。具体的には、図11に示すように、刺繍枠Aの縫製可能領域Qaにおける中心位置Pa(Xa、Ya)を基準とし、刺繍枠Bの縫製可能領域Qbの中心位置Pb(Xb、Yb)、及び刺繍枠Cの中心位置Pc(Xc、Yc)を、それぞれ相対的に示すデータである。
ここで、キャリッジ15の特定位置とは、Y方向キャリッジ151がY方向の移動可能範囲において最も手前側に位置し、且つX方向キャリッジ152がX方向の移動可能範囲の中央の位置にあるときの位置をいう。図5〜図7に示すキャリッジ15は、それぞれ特定位置にある。なお、中心位置データPは、ミシン10の例えば針板27の針孔の中心点を基準とする相対的なデータであっても良い。また、中心位置データPは、縫製可能領域の中心位置の代わりに、例えば縫製可能領域は矩形であるので、その矩形の四つの頂点のうち、いずれか一つの頂点の位置を用いても良い。
投影装置情報328は、投影装置35に関するデータであり、投影可能領域Lのサイズデータ、及び投影可能領域Lの中心位置データである。本実施形態において、投影装置35の投影可能領域Lのサイズは、刺繍枠Aの縫製可能領域Qaよりも大きいサイズ、例えばX方向190mm×Y方向140mmに設定されている。投影画像データ329は、投影装置35から加工布に投影する刺繍模様の画像に関するデータである。これら各種のプログラムやデータは、他の内部記憶手段や、図示しないメモリカード等の外部記憶手段に記憶されても良い。
RAM33は、上記のプログラムやデータ、操作パネル30の操作等で入力された各種の設定値や、制御装置31で演算された演算結果等を一時的に記憶するための記憶領域を有する。例えばRAM33は、図9に示すように、プログラム記憶領域331、刺繍データ記憶領域332、投影画像記憶領域333、枠情報記憶領域334、設定記憶領域335などを有する。プログラム記憶領域331は、ROM32などから読み出された各種のプログラムを記憶する。刺繍データ記憶領域332は、刺繍データの色などを設定する際の基準となるデータを記憶する。投影画像記憶領域333は、操作パネル30(タッチパネル301)の操作によって選択された投影画像データをROM32から読み出し記憶する。枠情報記憶領域334は、検出器18の検出結果に基づいて、キャリッジ15に装着された刺繍枠に関する枠情報をROM32から読み出し記憶する。設定記憶領域335は、RAM33の枠情報記憶領域334に記憶された枠情報に基づいて設定された投影装置35の投影領域を記憶する。
次に、図12を参照して、制御装置31によって行われる投影装置35の制御処理について説明する。
制御装置31は、処理を開始すると(START)、ステップS11において、操作パネル30のLCD302にプレビュー確認ボタン(図示せず)を表示させ、プレビュー確認ボタンに対応する位置のタッチパネル301が操作されたか否かを検出する。制御装置31は、プレビュー確認ボタン(つまり、タッチパネル301)が操作されない場合、プレビュー確認ボタンが操作されるまで待機する(ステップS11でNO)。制御装置31は、プレビュー確認ボタンが操作されたことを検出すると(ステップS11でYES)、ステップS12へ移行する。制御装置31は、ステップS12において、キャリッジ15を特定位置に移動させる。
次に、ユーザは、3種類の刺繍枠A、B、Cの中から所望の1つをキャリッジ15に装着する。制御装置31は、ステップS13において、検出器18による検出結果に基づいて、キャリッジ15に装着された刺繍枠の種類を検出する。その後、制御装置31は、ステップS14へ移行する。
ステップS14において、制御装置31は、ステップS13で検出された刺繍枠の種類が刺繍枠Cであるか否かを判断する。制御装置31は、検出された刺繍枠の種類が刺繍枠Cである場合(ステップS14でYES)、ステップS15へ移行する。ステップS15において、制御装置31は、投影装置35による投影領域Rのサイズを設定する。具体的には、制御装置31は、刺繍枠Cに対応する枠情報をROM32の枠情報327から読み出し、その枠情報327のうち縫製可能領域QcのサイズデータDcに基づいて、刺繍枠Cに応じた投影領域Rのサイズを設定する。刺繍枠Cの縫製可能領域QcのサイズデータDcは、X方向25mm×Y方向25mmである。これより、制御装置31は、投影装置35の投影領域Rのサイズを、X方向25mm×Y方向25mmに設定する。すなわち、制御装置31は、投影領域Rのサイズを縫製可能領域Qcのサイズと等しいサイズに設定する。
制御装置31は、刺繍枠の種類が刺繍枠Cでない場合(ステップS14でNO)、ステップS16へ移行する。ステップS16において、制御装置31は、検出された刺繍枠の種類が刺繍枠Bであるか否かを判断する。制御装置31は、検出された刺繍枠の種類が刺繍枠Bである場合(ステップS16でYES)、ステップS17へ移行する。ステップS17において、制御装置31は、投影装置35による投影領域Rのサイズを設定する。具体的には、制御装置31は、刺繍枠Bに対応する枠情報をROM32の枠情報327から読み出し、その枠情報327のうち縫製可能領域QbのサイズデータDbに基づいて、投影装置35の投影領域Rのサイズを設定する。刺繍枠Bの縫製可能領域QbのサイズデータDbは、X方向60mm×Y方向40mmである。これより、制御装置31は、投影装置35による投影領域Rのサイズを、X方向60mm×Y方向40mmに設定する。すなわち、制御装置31は、投影領域Rのサイズを縫製可能領域Qbのサイズと等しいサイズに設定する。
制御装置31は、検出された刺繍枠の種類が刺繍枠Bでない場合(ステップS16でNO)、ステップS18へ移行する。ステップS18において、制御装置31は、検出された刺繍枠の種類が刺繍枠Aであるか否かを判断する。制御装置31は、検出された刺繍枠の種類が刺繍枠Aである場合(ステップS18でYES)、ステップS19へ移行する。ステップS19において、制御装置31は、投影装置35による投影領域Rのサイズを設定する。具体的には、制御装置31は、刺繍枠Aに対応する枠情報をROM32の枠情報327から読み出し、その枠情報327のうち縫製可能領域QaのサイズデータDaに基づいて、投影装置35の投影領域Rのサイズを設定する。刺繍枠Aの縫製可能領域QaのサイズデータDaは、X方向180mm×Y方向130mmである。これより、制御装置31は、投影装置35による投影領域Rのサイズを、X方向180mm×Y方向130mmに設定する。すなわち、制御装置31は、投影領域Rのサイズを縫製可能領域Qaのサイズと等しいサイズに設定する。
一方で、刺繍枠A、B、Cの何れか1つが、キャリッジ15に正しく装着されていなかった場合、制御装置31は、ステップS20において、LCD302に「刺繍枠を検出できません」と表示させて、ユーザに対して刺繍枠の装着のやり直しを促す。その後、制御装置31は、ステップS13へ戻る。
制御装置31は、ステップS15、ステップS17、及びステップS19の何れかにおいて投影領域Rのサイズを設定した後、ステップS21へ移行する。ステップS15、ステップS17、及びステップS19の何れかにおいて設定された投影領域Rのサイズデータは、RAM33の設定記憶領域335に記憶される。
次に、制御装置31は、ステップS21において、投影領域Rのサイズから投影領域Rの中心位置Prを算出し、中心位置Prが縫製可能領域Qの中心位置Pに一致するように投影領域Rを設定する。すなわち、刺繍枠Aがキャリッジ15に装着された場合、制御装置31は、図13(a)に示すように、投影領域Rの中心位置Prが刺繍枠Aの縫製可能領域Qaの中心位置Paに一致するように投影領域Rを設定する。刺繍枠Bがキャリッジ15に装着された場合、制御装置31は、図14(a)に示すように、投影領域Rの中心位置Prが刺繍枠Bの縫製可能領域Qbの中心位置Pbに一致するように投影領域Rを設定する。刺繍枠Cがキャリッジ15に装着された場合、制御装置31は、図15(a)に示すように、投影領域Rの中心位置Prが刺繍枠Cの縫製可能領域Qcの中心位置Pcに一致するように投影領域Rを設定する。ステップS21で設定された投影領域Rの中心位置Prは、RAM33の設定記憶領域335に記憶される。
次に、制御装置31は、ステップS22において、投影装置35を制御して、キャリッジ15に装着された刺繍枠Wが保持する加工布に対し、縫製可能領域Qの大きさを示す画像として、ステップS15、ステップS17、及びステップS19の何れかで設定した投影領域Rの外形線を投影する。すなわち、刺繍枠Aがキャリッジ15に装着されている場合、制御装置31は、刺繍枠Aが保持する加工布に対し、図13(a)に示すように、縫製可能領域Qaを示す画像として投影領域Rの外形線Kaを投影するように投影装置35を制御する。刺繍枠Bがキャリッジ15に装着されている場合、制御装置31は、刺繍枠Bが保持する加工布に対し、図14(a)に示すように、縫製可能領域Qbを示す画像として投影領域Rの外形線Kbを投影するように投影装置35を制御する。刺繍枠Cがキャリッジ15に装着されている場合、制御装置31は、刺繍枠Cが保持する加工布に対し、図15(a)に示すように、縫製可能領域Qcを示す画像として投影領域Rの外形線Kcを投影するように投影装置35を制御する。なお、外形線Ka,Kb,Kcは、図13〜図15に示すように、目盛りMa,Mb,Mcを付けた線にしてあるが、目盛りを付けなくてもよい。
その後、制御装置31は、ステップS23において、複数種類の刺繍模様を操作パネル30のLCD302に表示させる。そして、ユーザが、タッチパネル301を操作して所望の刺繍模様を選択すると、制御装置31は、ステップS24へ移行する。刺繍枠Aがキャリッジ15に装着されている場合、制御装置31は、図13(b)に示すように、ユーザにより選択された刺繍模様Jを示す画像を、刺繍模様Jの中心位置を縫製可能領域Qaの中心位置に一致させて投影するように投影装置35を制御する。刺繍枠Bがキャリッジ15に装着されている場合、制御装置31は、図14(b)に示すように、選択された刺繍模様Jを示す画像を、刺繍模様Jの中心位置を縫製可能領域Qbの中心位置に一致させて投影するように投影装置35を制御する。刺繍枠Cがキャリッジ15に装着されている場合、制御装置31は、図15(b)に示すように、選択された刺繍模様Jを示す画像を、刺繍模様Jの中心位置を縫製可能領域Qcの中心位置に一致させて投影するように投影装置35を制御する。その後、制御装置31は、処理を終了する(END)。
これによれば、制御装置31は、キャリッジ15に装着されている刺繍枠Wの枠情報327に基づき、投影装置35の投影領域Rを設定する。すなわち、キャリッジ15に装着された刺繍枠Wに応じて投影領域Rを変更する。従って、刺繍枠Wの大きさや形状が異なる場合であっても、投影装置35は、刺繍枠Wに保持された加工布に適切に画像を投影することができる。これにより、ユーザは、実際に刺繍縫製を行う前に、投影装置35から投影される画像によって、刺繍模様の縫製予定位置を正確に確認することができる。
枠情報327は、刺繍枠Wの内側に設定された縫製可能領域Qの大きさを示すサイズデータDと、刺繍枠Wがキャリッジ15に装着された装着状態における縫製可能領域Qの位置を示す位置データPとを含んでいる。そして、制御装置31は、サイズデータD及び位置データPに基づいて、投影領域Rを設定する。これによれば、投影装置35は、刺繍枠Wに保持された加工布に対し、最適な大きさで、且つ位置がずれることなく正確な位置に画像を投影することができる。
投影装置35から投影される画像は、少なくともユーザが選択した所望の刺繍模様を示す画像J、又はキャリッジ15に装着された刺繍枠Wに対応する縫製可能領域Qを示す外形線K(Ka〜Kc)を含んでいる。これによれば、ユーザは、加工布に投影された刺繍模様の画像を視認することで、縫い上がりのイメージを確認できる。また、刺繍枠Wの縫製可能領域Qの大きさや位置についても正確に確認することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な拡張、変更が可能である。例えば本実施形態において、ミシン10は、6本の針棒21を備える多針ミシンとしたが、1本の針棒を備える本縫いミシンであって刺繍縫製が可能なミシンでもよい。
10 ミシン
15 キャリッジ
18 検出器(検出部)
31 制御装置(制御手段、記憶手段、設定手段)
35 投影装置
60 第1保持部(保持部)
70 第2保持部(保持部)
90 第3保持部(保持部)
A 刺繍枠
B 刺繍枠
C 刺繍枠

Claims (3)

  1. 加工布を保持する保持部を有し前記保持部の形態が異なる複数種類の刺繍枠と、
    複数種類の前記刺繍枠を択一的に装着し、その装着された刺繍枠を移送するキャリッジと、
    前記キャリッジに装着された刺繍枠の保持部に保持される加工布に画像を投影する投影装置と、
    前記キャリッジに装着された前記刺繍枠の種類を検出する検出部と、
    前記刺繍枠の種類毎に設定された枠情報を記憶する記憶手段と、
    前記検出部の検出結果に応じて前記枠情報を前記記憶手段から読み出し、前記枠情報に基づいて前記投影装置が画像を投影する際の投影領域を設定する設定手段と、
    前記設定手段が設定した前記投影領域に画像を投影するように前記投影装置を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記枠情報は、少なくとも前記保持部の内側に設定された縫製可能領域の大きさを示すサイズデータ及び前記刺繍枠が前記キャリッジに装着された装着状態における前記縫製可能領域の位置を示す位置データを含み、
    前記設定手段は、前記サイズデータ及び前記位置データに基づいて前記投影領域を設定することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記投影装置が投影する画像は、少なくともユーザが選択した所望の刺繍模様を示す画像又は前記縫製可能領域を示す画像を含むことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
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