JP2020146106A - ミシン及びミシンの制御方法 - Google Patents

ミシン及びミシンの制御方法 Download PDF

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陽子 山梨
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幸好 武藤
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孝文 仲
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冬樹 中島
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Abstract

【課題】挿通孔にコードが供給される方向と、被縫製物の送り方向とに応じたコードの太さのばらつきを軽減し、コードを被縫製物に縫い止める可能性を向上できるミシンを提供すること。【解決手段】ミシンの制御部はメインステッチを含むモチーフを連続的に配置したカウチング模様を縫製するための模様データを取得する(S1)。制御部は模様データが表す一のモチーフのメインステッチの終点位置が当該メインステッチの始点位置から被縫製物を針棒に対して第一方向の他方側に移動させた位置にある第一の場合に比べ、終点位置が始点位置から被縫製物を針棒に対して第一方向の一方側に移動させる位置にある第二の場合の方がメインステッチの長さが長くなるようにメインステッチの始点位置及び終点位置の少なくとも何れかを補正し(S10)、補正された模様データに従ってカウチング模様を縫製する(S11)。【選択図】図4

Description

本発明は、ミシン及びミシンの制御方法に関する。
毛糸、飾り糸、及びリボン等のコードを被縫製物に縫い止めることで、被縫製物上に模様を描くカウチングに適した押え装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。該押え装置は、押え本体と、被覆部材とを備える。押え本体は、取付部、支持部、及び押え部を備える、取付部は、ミシンの押え棒に装着する。支持部は、取付部より下方に延びる。押え部は、下端にコードを挿通するための紐案内溝を有する挿通孔を形成する。被覆部材は、溝被覆部及び支持板部を備える。溝被覆部は、押え部の紐案内溝を横断して被覆する。支持板部は、溝被覆部から連続して支持部に沿って形成される。
特開2017−55876号公報
上記従来の押え装置では、挿通孔に対してコードが供給される方向と、被縫製物の送り方向とに応じて、コードに付与される張力が異なることがある。コードに付与される張力が大きくなるとコードは細くなり、張力が小さくなるとコードは太くなる。故に従来の押え装置では、挿通孔に対してコードが供給される方向と、被縫製物の送り方向とに応じて、コードの太さがばらつき、コードが被縫製物に縫い止められない現象が生じる。
本発明は、挿通孔にコードが供給される方向と、被縫製物の送り方向とに応じたコードの太さのばらつきを軽減し、コードを被縫製物に縫い止める可能性を向上できるミシン及びミシンの制御方法を提供することである。
本発明の第一態様に係るミシンは、被縫製物を第一方向、及び前記第一方向に直交する第二方向に移動するよう構成された移動機構と、下端に縫針を装着可能な針棒を有し、前記針棒を前記第一方向及び前記第二方向に直交する第三方向に揺動するよう構成された揺動機構と、前記縫針を挿通可能な挿通孔を有する押え装置と、前記第一方向の一方側から前記挿通孔にコードを案内するよう構成された案内部と、前記移動機構と、前記揺動機構とを制御するよう構成された制御部とを備え、前記制御部は、長さが最も長いメインステッチと、前記メインステッチよりも長さが短く、且つ、前記メインステッチと交差する方向に延びるサブステッチとを含む複数のステッチにより所定形状に構成されるモチーフを複数個連続的に配置した模様であって、前記挿通孔に挿通された前記コードを前記被縫製物に縫い付けたカウチング模様を縫製するための、前記第一方向及び前記第二方向の前記移動機構の座標系で表される、複数の針落ち点の位置を表す模様データを取得する取得部と、取得された前記模様データによって表される、一の前記モチーフの前記メインステッチの終点位置が、当該メインステッチの始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の他方側に移動させた位置にある第一の場合に比べ、前記終点位置が前記始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の前記一方側に移動させる位置にある第二の場合の方が、前記メインステッチの長さが長くなるように、前記模様データに含まれる前記始点位置及び前記終点位置の少なくとも何れかを補正する補正部と、補正された前記模様データに従って、前記移動機構と、前記揺動機構とを駆動して、前記カウチング模様を縫製する縫製部として機能する。
本発明の第二態様に係るミシンの制御方法は、被縫製物を第一方向、及び前記第一方向に直交する第二方向に移動するよう構成された移動機構と、下端に縫針を装着可能な針棒を有し、前記針棒を前記第一方向及び前記第二方向に直交する第三方向に揺動するよう構成された揺動機構と、前記縫針を挿通可能な挿通孔を有する押え装置と、前記第一方向の一方側から前記挿通孔にコードを案内するよう構成された案内部と、前記移動機構と、前記揺動機構とを制御するよう構成された制御部とを備えたミシンの前記制御部によって実行されるミシンの制御方法であって、長さが最も長いメインステッチと、前記メインステッチよりも長さが短く、且つ、前記メインステッチと交差する方向に延びるサブステッチとを含む複数のステッチにより所定形状に構成されるモチーフを複数個連続的に配置した模様であって、前記挿通孔に挿通された前記コードを前記被縫製物に縫い付けたカウチング模様を縫製するための、前記第一方向及び前記第二方向の前記移動機構の座標系で表される、複数の針落ち点の位置を表す模様データを取得する取得工程と、前記取得工程で取得された前記模様データによって表される、一の前記モチーフの前記メインステッチの終点位置が、当該メインステッチの始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の他方側に移動させた位置にある第一の場合に比べ、前記終点位置が前記始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の前記一方側に移動させる位置にある第二の場合の方が、前記メインステッチの長さが長くなるように、前記模様データに含まれる前記始点位置及び前記終点位置の少なくとも何れかを補正する補正工程と、前記補正工程で補正された前記模様データに従って、前記移動機構と、前記揺動機構とを駆動して、前記カウチング模様を縫製する縫製工程とを備える。
第一方向の一方側から挿通孔にコードを案内するよう構成された案内部を備えるミシンでは、第一の場合に比べ、第二の場合の方が、コードに付与される張力が大きい。第一態様及び第二態様によれば、ミシンの制御部は、第一の場合に比べ、第二の場合の方が、メインステッチの長さが長くなるように、模様データに含まれるメインステッチの始点位置及び前記終点位置の少なくとも何れかを補正する。これによりミシンは、コードに付与される張力に応じて、メインステッチ縫製時のコードの引き出し量に差がでることを抑制できる。故にミシンは挿通孔にコードが供給される方向と、被縫製物の送り方向とに応じたコードの太さのばらつきを軽減し、コードを被縫製物に縫い止める可能性を向上できる。
押え装置2及び移動部40が装着されたミシン1の斜視図である。 押え装置2の斜視図である。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 メイン処理のフローチャートである。 モチーフMの説明図である。 模様データEと、模様データEによって表される模様Fの説明図である。 模様データEに含まれるメインステッチの終点を補正する処理の説明図である。 メイン処理によって補正された模様Fの説明図である。 メイン処理によって縫製されるカウチング模様Qの説明図である。 図10(A)は補正前のモチーフMを示し、図10(B)から図10(D)は、補正係数を1.5にした場合の補正後のモチーフを示す図である。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1を参照して、押え装置2及び移動部40が装着されたミシン1の物理的構成を説明する。図1の上下方向、右下側、左上側、左下側、及び右上側が、各々、押え装置2及び移動部40が装着されたミシン1の上下方向、前方、後方、左方、及び右方である。ベッド部11及びアーム部13の長手方向がミシン1の左右方向である。脚柱部12が配置されている側が右側である。脚柱部12の伸長方向がミシン1の上下方向である。
図1に示すように、ミシン1は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、及び頭部14を備える。ベッド部11は、左右方向に延びるミシン1の土台部である。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ立設されている。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に連結する部位である。
ミシン1は、ベッド部11内に、図3に示す送り歯57、送り機構58、及び釜機構56等を備える。送り歯57は、刺繍縫製ではない通常の縫製時に、送り機構58によって駆動され、被縫製物を所定の移動量で移動させる。釜機構56は、ベッド部11の上面に設けられた針板17の下方において上糸(図示略)を下糸(図示略)に絡ませる。釜機構56は、後述のミシンモータ48、主軸49、及び針棒上下動機構55と共に、被縫製物に縫目を形成する縫製部70を構成する。
脚柱部12の前面には、LCD15が設けられている。LCD15は、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等の様々な項目を含む画像を表示する。LCD15の前面側には、押圧された位置を検知可能なタッチパネル26が設けられている。ユーザが、指又はスタイラスペン(図示略)を用いてタッチパネル26の押圧操作を行うと、タッチパネル26は押圧位置を検知する。ミシン1の制御部80(図3参照)は、検知された押圧位置に基づき、画像中で選択された項目を認識する。脚柱部12は、内部にミシンモータ48を備える。
アーム部13の上部には、開閉可能なカバー16が設けられる。図1は、カバー16が開かれた状態を示す。カバー16が閉じられた場合のカバー16の下方(つまり、アーム部13の内部)には、糸収容部18が設けられる。糸収容部18は、上糸が巻回された糸駒20を収容可能である。開かれた状態のカバー16は、糸立装置10を取り外し可能に装着できる。糸立装置10は、2つの糸駒を保持可能であり、且つ、それぞれ糸駒から供給される上糸をミシン1の縫針7に向けて案内できる。カウチング模様縫製時には、糸立装置10は、毛糸及び飾り紐等のコードCをコードCの供給源(図示略)から押え装置2に向けて案内できる。コードCの供給源は、例えば、コードCを巻回したロール等であり、開かれた状態のカバー16の糸収容部18の右方、又はミシン1の近傍に配置される。アーム部13内部には、左右方向に延びる主軸49(図3参照)が設けられている。主軸49は、ミシンモータ48により回転駆動される。アーム部13の前面左下部には、スタート/ストップスイッチ29を含む各種スイッチが設けられている。スタート/ストップスイッチ29は、ミシン1の運転を開始又は停止させる、即ち、縫製開始又は停止の指示を入力するのに使用される。
頭部14には、針棒6、針棒上下動機構55(図3参照)、及び押え棒8等が設けられる。針棒6は上下方向に延びる。針棒6の下端には、縫針7が取り外し可能に装着される。針棒上下動機構55は、主軸49の回転により、針棒6を上下方向に駆動させる。押え棒8は針棒6の後方において上下方向に延びる。押え棒8の下端部には、押え装置2が取り外し可能に取り付けられる。押え装置2は、刺繍枠50を用いた刺繍縫製時に、針棒6の上下動と同期して間欠的に被縫製物を押える。押え装置2の詳細は後述する。カバー16が開かれた状態において、ガイド部材30は頭部14の左方に取り外し可能に装着される。ガイド部材30は、上下方向に延び、コードCを押え装置2に向けて案内できる。
移動部40は、ミシン1のベッド部11に対して取り外し可能に装着される。移動部40は、本体部41、キャリッジ42、及びホルダを備える。本体部41は、図3に示す、X移動機構37及びXモータ36を内部に備える。X移動機構37は、キャリッジ42を左右方向(X方向)に移動させる。Xモータ36は、X移動機構37を駆動する。キャリッジ42は本体部41に対し左右方向に移動可能である。キャリッジ42は、図3に示す、Y移動機構39、及びYモータ38を備える。Y移動機構39は、ホルダを前後方向(Y方向)に移動させる。Yモータ38は、Y移動機構39を駆動する。ホルダは、キャリッジ42の右方において、キャリッジ42に対し前後方向に移動可能に支持される。ホルダは、シート状の被縫製物(例えば、加工布)を保持する刺繍枠50を取り外し可能に装着する。刺繍枠50は、第一枠51及び第二枠52を備え、第一枠51と第二枠52とで被縫製物を挟持できる。刺繍枠50を用いた刺繍縫製時には、移動部40は、キャリッジ42のホルダに装着された刺繍枠50を、固有のXY座標系(刺繍座標系)で示される位置に移動可能である。刺繍座標系では、例えば、ミシン1の右方、左方、後方、及び前方は各々、Xプラス方向、Xマイナス方向、Yプラス方向、及びYマイナス方向である。
図2を参照して、押え装置2を説明する。押え装置2は、移動部40に装着された刺繍枠50を用いてカウチング模様を縫製する時に使用される、金属製の押え装置である。押え装置2は、取付体3、調整部材4、及び押え体5を備える。押え装置2は、更に、抑制体9、及び回転止め部材(図示略)を備える。
取付体3は、取付部31、支持部32、33、ガイド21、及び軸47を備える。取付部31は、ミシン1が有する、上下方向に延びる押え棒8に取り付けられる。取付部31は、上下方向に延び、凹部34、35を有する。凹部34は取付部31の右端部から左方に凹んだ部位である。凹部34は、取付部31の上端まで延びる。凹部35は、取付部31の上下方向略中心付近において、前端から後方に凹んだ部位である。凹部35は凹部34と連通する。押え装置2は、凹部34に押え棒8を配置した状態で、凹部35に挿通した左右方向に延びるネジ67(図1参照)が押え棒8に設けたネジ孔に螺合されることで、押え棒8に取り外し可能に装着される。支持部32は、取付部31の後方において前後方向に延びる直方体状である。支持部32は支持部32の上端から下方に凹んだ孔に、ガイド21の下端を挿通した状態で、ガイド21を支持する。
ガイド21は、後述の押え体5の挿通孔60に対し、左方から挿通孔60にコードCを案内できる。ガイド21は、棒状の金属部材を屈曲させた部材であり、装着部22、支持部23、及びループ部24を備える。装着部22は、上下方向に延びる。装着部22の下端は支持部32に支持される。支持部23は、左右方向に延びる部分である。ループ部24は、ループ部24の右端から平面視反時計回りに円状に折り曲げられた部位である。ループ部24の他端25は、上下方向において、支持部23よりも上方に位置する。ループ部24は挿通孔60の左やや後方に位置する。カウチング模様縫製時、ループ部24によって囲まれる孔には、コードCが挿通される。平面視において、ループ部24によって囲まれる円の中心と、押え体5の挿通孔60の中心との間の前後方向の長さは、左右方向の長さよりも小さい。
軸47は、前後方向と交差する左右方向に延びる棒状の部材である。調整部材4は、軸47の右端側と螺合する。調整部材4は、調整部材4の回転に応じて、押え体5と調整部材4との左右方向の相対位置を同じ位置に維持した状態で、取付体3の軸47と調整部材4との左右方向の相対位置を変更する。調整部材4は第一壁部44、第二壁部45、及び係合部46を有する。調整部材4は、第一壁部44と、第二壁部45とのにおいて後述の抑制体9と係合する。係合部46は、調整部材4の右端に設けられる。係合部46は、第二壁部45の右側に配置され、調整部材4を回転させるための治具と係合する溝を有する。
押え体5は、調整部材4の回転に応じて、軸47に沿って取付体3に対し左右方向に移動するよう構成される。押え体5は、装着部65及び押え部59を備える。装着部65は、押え体5を取付体3に装着する部位である。装着部65は、左壁53、右壁54、及び後壁を有する。左壁53及び右壁54は、左右方向に貫通し、軸47を挿通する挿通部を有する。挿通部に軸47が挿通された状態では、取付体3の支持部33は、左壁53と右壁54との間に配置される。
押え部59は、装着部65の前下方から前方に延びる。押え部59は、挿通孔60を有する。挿通孔60は、押え部59の前端部に設けた平面視円状の貫通孔である。挿通孔60には、針棒6の下端に装着された縫針7と、ガイド21のループ部24を経たコードCとが挿通される。押え棒8(取付体3)に対する挿通孔60の左右方向の位置は、調整部材4により調整可能である。抑制体9は、調整部材4と当接して調整部材4の回転を抑制する。抑制体9は、第一壁部44と、第二壁部45との間において調整部材4と係合する。抑制体9は、ネジ62により押え体5に固定される。つまり、調整部材4は、抑制体9を介し、押え体5に回転可能に固定される。回転止め部材は、取付体3に接続され、軸47を中心とした押え体5の回転を規制する。回転止め部材は、前後方向に延びるピンであり、取付体3に後方から接続する。
図3を参照して、ミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1の制御部80は、CPU81、ROM82、RAM83、フラッシュメモリ84、入出力インターフェイス(I/O)85、及び駆動回路91から95を備える。CPU81はバス86を介して、ROM82、RAM83、フラッシュメモリ84、及び入出力I/O85と接続されている。
CPU81は、ミシン1の主制御を司り、ROM82に記憶された各種プログラムに従って、縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。ROM82は、図示しないが、プログラム記憶エリアを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、ミシン1を動作させるための各種プログラム(例えば、後述のメイン処理を実行させるためのプログラム)が記憶されている。RAM83には、CPU81が演算処理した演算結果等を収容する記憶エリアが設けられる。フラッシュメモリ84には、ミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータ等が記憶されている。入出力I/O85には、駆動回路91から95、タッチパネル26、スタート/ストップスイッチ29が接続されている。
駆動回路91には、ミシンモータ48が接続されている。駆動回路91は、CPU81からの制御信号に従って、ミシンモータ48を駆動する。ミシンモータ48の駆動に伴い、ミシン1の主軸49を介して針棒上下動機構55が駆動され、針棒6が上下動する。駆動回路92には、送り量調整モータ28が接続されている。駆動回路93は、CPU81からの制御信号に従って液晶ディスプレイ(LCD)15を駆動することで、LCD15に画像を表示する。駆動回路94には、Xモータ36が接続されている。駆動回路95には、Yモータ38が接続されている。駆動回路94及び95は、各々、CPU81からの制御信号に従って、Xモータ36及びYモータ38を駆動する。Xモータ36及びYモータ38の駆動に伴い、制御信号に応じた移動量だけ、移動部40に装着されている刺繍枠50が左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動する。
図1を参照して、押え装置2と、移動部40とが装着されたミシン1でカウチング模様を縫製する場合の操作の一例を説明する。ユーザは通常の刺繍縫製と同様に上糸と下糸をミシン1に装着する。ユーザは被縫製物を保持した刺繍枠50を移動部40に装着する。ユーザは押え棒8に押え装置2を取り付ける。ユーザは、治具を用いて調整部材4を左右方向周りに回転させて、押え棒8に対する挿通孔60の左右方向の位置を調整する。ユーザはコードCを糸立装置10、ガイド部材30、ループ部24に掛け、挿通孔60に上側から通す。ユーザは、カウチング模様を縫製するための模様データを選択後、スタート/ストップスイッチ29を選択することで、縫製開始の指示を入力する。ミシン1の制御部80は縫製開始の指示を取得したことに応じて、模様データに従って、移動部40及び縫製部70を駆動し、コードCを被縫製物に縫い付けて被縫製物にカウチング模様を形成する。
図4から図9を参照して、ミシン1のメイン処理を、星型のカウチング模様を縫製する具体例を用いて説明する。メイン処理ではユーザが選択した模様データに基づき、刺繍枠50に保持された被縫製物B(図6参照)に模様を縫製する処理が実行される。メイン処理は、ユーザが模様データを選択後、選択された模様データに従って縫製を開始させる指示を入力した場合に起動される。制御部80は縫製を開始する指示を検知すると、ROM82のプログラム記憶エリアに記憶されたメイン処理を実行するためのプログラムを、RAM83に読み出す。制御部80は、RAM83に読み出したプログラムに含まれる指示に従って、以下のステップを実行する。メイン処理を実行するのに必要な各種パラメータは、フラッシュメモリ84に記憶されている。メイン処理の過程で得られた各種データは、適宜RAM83に記憶される。図5から図9の左右方向及び上下方向は各々、刺繍座標系のX方向及びY方向に対応する。
図4に示すように、制御部80は、模様データを取得する(S1)。S1で取得される模様データは、当該模様データがカウチング模様を縫製するための模様データであるか否かを示すデータを含む。カウチング模様を縫製するための模様データは、モチーフを複数個連続的に配置した模様である。モチーフは、長さが最も長いメインステッチと、メインステッチよりも長さが短く、且つ、メインステッチと交差する方向に延びるサブステッチとを含む複数のステッチにより所定形状に構成される。模様データは、予めフラッシュメモリ84等に記憶されたデータでもよいし、別途実行される処理によりミシン1で生成されてもよいし、外部機器で生成された後、ミシン1に記憶されたデータであってもよい。
図5に示すように、本例のモチーフMは、縫製順にステッチD1からD4の4つのステッチを備える。モチーフMは、例えば、カウチング模様の形状に沿った方向(ステッチD1の延設方向)の長さが2から15mmの大きさである。ステッチD1は、点71から点72まで延び、ステッチD1からD4の中で長さが最も長いメインステッチである。モチーフMは、ステッチD1について線対称である。ステッチD2は、点72から点73まで延びる。ステッチD3は、点73から点74まで延びる。ステッチD3は、ステッチD1よりも長さが短く、且つ、D1ステッチと交差する方向に延びるサブステッチである。ステッチD3の長さは、ステッチD1からD4の長さの内、ステッチD1の長さの次に長い。ステッチD3の長さは、コードCの太さよりも小さい。ステッチD3は、ステッチD1の終点72の位置よりもステッチD1の中心に近い側でステッチD1と直交する。ステッチD3の中心はステッチD1上にある。ステッチD4は点74から点75まで延びる。ステッチD1の終点72は、ステッチD4の終点75と同じ位置にある。一のモチーフMの最後の針落ち点75は、縫製順序が一のモチーフMの次のモチーフMの最初の針落ち点71となる。針落ち点は、模様データによって示される、縫針7が被縫製物に刺さる予定の点である。
S1において、具体例では図6に示す、模様データEが取得される。図6に示すように、模様データEは、X方向及びY方向の移動部40の絶対座標系で表される。模様データEは、モチーフM1、M2を含む複数のモチーフMが、星型の模様が有する10個の辺H1からH10に沿って平面視時計回りに連続的に配置された模様Fを表す。モチーフMのステッチD1は、辺H1からH10上に配置される。辺H1からH10には各々6つのモチーフMが連続して配置される。各モチーフMの大きさは互いに同じである。模様Fの縫製開始点STは、例えば、辺H1の左端に配置される。模様Fは、縫製開始点STから平面視時計回りに連続して縫製される。
制御部80は、S1で取得された模様データEがカウチング模様を縫製するための模様データかを判断する(S2)。S1で取得された模様データがカウチング模様を縫製するための模様データではない場合(S2:NO)、制御部80は、S1で取得された模様データに従って、移動部40及び縫製部70を駆動し、通常の刺繍縫製を行う(S13)。S1で取得された具体例の模様データEはカウチング模様を縫製するための模様データである(S2:YES)。この場合制御部80は、S1で取得された模様データEから針落ち点を順に読み出すための変数Nに0を設定し、コードCの太さを取得する(S3)。コードCの太さは予め定められた値でもよいし、ユーザが入力した値であってもよい。ミシン1が撮影部(イメージセンサ等)を備える場合、制御部80は、撮影部が撮影した画像に基づきコードCの太さを検出し、検出された太さを取得してもよい。コードCの太さは、例えば、コードCに張力が付与されない状態で計測された太さである。制御部80は、変数Nを1だけインクリメントする(S4)。制御部80は、S1で取得された模様データEに、N番目の針落ち点が含まれるかを判断する(S5)。
S1で取得された模様データEにN番目の針落ち点が含まれる場合(S5:YES)、制御部80は、N番目の針落ち点が、メインステッチD1の終点72を縫製するための針落ち点かを判断する(S6)。制御部80は、例えば、(N−1)番目の針落ち点の位置と、N番目の針落ち点の位置とに基づきステッチの長さを算出し、算出された長さがメインステッチD1の長さであるかに基づき、S6の処理を実行する。他の例では、制御部80は、変数Nの値に基づき、S6の処理を実行する。具体的には制御部80は、変数Nが、(4n−2)で表される数である場合に、N番目の針落ち点がメインステッチD1の終点72であると判断する。ただし、nは縫製開始点STからのモチーフMの数を示す自然数である。模様データEが、N番目の針落ち点がメインステッチD1の終点72であるかを示すフラグを有する場合、制御部80は、当該フラグの値に基づきN番目の針落ち点が、メインステッチD1の終点72を縫製するための針落ち点かを判断してもよい。
変数Nが1である場合、1番目の針落ち点は、メインステッチD1の始点71を縫製するための針落ち点である(S6:NO)。この場合制御部80は、S1で取得された模様データEを補正せずに、N番目の針落ち点に移動して縫製する(S12)。具体的には制御部80は、刺繍枠50を移動部40によってX方向及びY方向に移動して、N番目の針落ち点を針棒6の下方に配置し、針棒上下動機構55及び釜機構56を駆動する。これにより、針棒6に装着された縫針7によって、刺繍枠50に保持された被縫製物Bに対して縫目が形成される。制御部80は処理をS4に戻す。
N番目の針落ち点が、メインステッチD1の終点72を縫製するための針落ち点である場合(S6:YES)、制御部80は、N番目の針落ち点のX座標から、(N−1)番目の針落ち点のX座標を差し引いた値を算出する(S7)。N番目の針落ち点が、メインステッチD1の終点72である時、(N−1)番目の針落ち点は、メインステッチD1の始点71を縫製するための針落ち点である。本例のミシン1では、コードCは挿通孔60に対し左上やや後方に位置するループ部24から挿通孔60に供給される。ミシン1は、刺繍座標系の二次元座標における挿通孔60へのコードCの供給方向を右方として、模様データEによって表される(N−1)番目の針落ち点に対するN番目の針落ち点のX座標の移動量に応じて、N番目の針落ち点を補正する。
制御部80は、S7で算出されたX座標の差が0よりも大きいかを判断する(S8)。図7に示す模様Fのうち、辺H5、辺H7、辺H8、及び辺H10の何れかに配置されたモチーフMのメインステッチD1の終点72については、S7で算出されたX座標の差は0よりも小さい(S8:NO)。この場合制御部80は、S1で取得された模様データEを補正せずに、N番目の針落ち点に移動して縫製する(S12)。制御部80は処理をS4に戻す。
一方、図7に示す模様Fのうち、辺H5に配置されたモチーフMよりも太い線で示す、辺H1から辺H4、辺H6、及び辺H9の何れかに配置されたモチーフMのメインステッチD1の終点72については、S7で算出されたX座標の差は0よりも大きい(S8:YES)。この場合制御部80は、第一範囲及び第二範囲を設定する(S9)。第一範囲は、一のモチーフMのメインステッチD1からの長さが、S3で取得されたコードCの太さの半分以内となる範囲である。第二範囲は、縫製順序が一のモチーフMの次のモチーフMのメインステッチD1からの長さが、S3で取得されたコードCの太さの半分以内となる範囲である。
変数Nが2である場合、例えば、図7(A)に示すように、縫製順序が1番目のモチーフM1のステッチD1からの長さがコードCの太さの半分以内となる第一範囲R1が設定される。第一範囲R1は、一点鎖線で囲まれた範囲である。同様に、縫製順序がモチーフM1の次のモチーフM2のステッチD1からの長さがコードCの太さの半分以内となる第二範囲R2が設定される。第二範囲R2は、点線で囲まれた範囲である。第一範囲R1及び第二範囲R2は、ステッチD1と平行な辺を有する長方形である。変数Nが22である場合、例えば、図7(B)に示すように、縫製順序が6番目のモチーフM6のステッチD1からの長さがコードCの太さの半分以内となる第一範囲R1が設定される。同様に、縫製順序がモチーフM6の次のモチーフM7のステッチD1からの長さがコードCの太さの半分以内となる第二範囲R2が設定される。
制御部80は、第一の場合に比べ、第二の場合の方が、メインステッチD1の長さが長くなるように、模様データEに含まれるメインステッチD1の終点72の位置を補正する(S10)。第一の場合は、S1で取得された模様データEによって表される、一のモチーフMのメインステッチD1の終点72の位置が、当該メインステッチD1の始点71の位置から、被縫製物Bを針棒6に対して右方に移動させた位置にある場合である。つまり、第一の場合は、S8において、S7で算出された差が0よりも小さいと判断される場合である。第二の場合は、メインステッチD1の終点72の位置が始点71の位置から、被縫製物Bを針棒6に対して左方に移動させる位置にある場合である。つまり、第二の場合は、S8において、S7で算出された差が0よりも大きいと判断される場合である。制御部80は、縫製開始後、且つ、メインステッチD1の始点71の位置に移動後、メインステッチD1の終点72の位置に移動する前に、第一の場合に、模様データEが表すメインステッチD1の始点71の位置及び終点72の位置の何れも補正せず、第二の場合に、模様データEが表すメインステッチD1の終点72の位置を、補正前の位置よりも右方に補正する。制御部80は、第二の場合に、メインステッチD1の終点72の位置のうち、左右方向の位置を補正し、前後方向の位置は補正しない。つまり、制御部80は、S10においてN番目の針落ち点のX座標を補正し、Y座標は補正しない。
具体的には制御部80は、N番目の針落ち点のX座標を以下の式(1)に基づき補正する。
X(N)=(X(N)−X(N−1))*K+X(N−1) ・・・式(1)
X(N)は、N番目の針落ち点のX座標であり、X(N−1)は、(N−1)番目の針落ち点のX座標であり、Kは補正係数である。補正係数は、モチーフMの形状、コードCの太さ、材質等に応じて適宜定められればよく、予め定められた値であってもよいし、ユーザが設定してもよい。補正係数は、好ましくは、1よりも大きく、且つ、2以下の値である。制御部80は、第一範囲R1と、第二範囲R2との少なくとも何れかに収まる位置に模様データEに含まれるメインステッチD1の終点72の位置の少なくとも何れかを補正する。
例えば、変数Nが2であり、補正係数が1.5である場合、制御部80は、式(1)に基づき、図7(A)に示すように、終点72を点76に仮補正する。点76は、第一範囲R1には収まらないが、第二範囲R2内に収まる。よって制御部80は、終点72を式(1)に基づき算出された点76に補正する。変数Nが22であり、補正係数が1.5である場合、制御部80は、式(1)に基づき、図7(B)に示すように、終点72を点76に仮補正する。点76は、第一範囲R1にも第二範囲R2にも収まらない。この場合制御部80は、始点71と点76とを結ぶ線分が、第一範囲R1及び第二範囲R2の何れかの境界と交わる点の内、点76から最も近い点77を算出し、終点72を算出された点77に補正する。
制御部80は、S10で補正された模様データEに従って、刺繍枠50を移動部40によってX方向及びY方向に移動して、補正後のN番目の針落ち点を針棒6の下方に配置し、針棒上下動機構55及び釜機構56を駆動する(S11)。これにより、針棒6に装着された縫針7によって、刺繍枠50に保持された被縫製物Bに対して縫目が形成される。制御部80は処理をS4に戻す。S1で取得された模様データEにN番目の針落ち点が含まれない場合(S5:NO)、制御部80は、以上でメイン処理を終了する。
式(1)の補正係数が1.5である場合、メイン処理により模様データEは、図8に示す模様Jで表されるように、辺H1から辺H4、辺H6、及び辺H9に配置されたモチーフMのメインステッチD1の終点72の位置が補正される。図8(A)に示すように、辺H1及び辺H4の各々に配置された6つのモチーフMの内における、縫製順序が1から5番目のモチーフMでは、メインステッチD1の終点72は、式(1)に従って点76に補正される。図8(B)に示すように、辺H1及び辺H4の各々に配置された6つのモチーフMの内、縫製順序が6番目のモチーフMでは、メインステッチD1の終点72は、図7(B)を参照して上述したように点77に補正される。図8(C)に示すように、辺H2及び辺H9の各々に配置されたモチーフMは何れも、メインステッチD1の終点72が式(1)に従って点76に補正される。図8(D)に示すように、辺H3及び辺H6の各々に配置されたモチーフMは何れも、メインステッチD1の終点72が式(1)に従って点76に補正される。モチーフMの内、メインステッチD1の終点72以外の点は補正されない。故に、制御部80によって補正された模様データEによって表される、縫製順序が連続する任意の二つのモチーフMの各々の始点71の位置を結ぶ線分の長さは互いに等しい。図8(A)から図8(D)に示す補正後のモチーフMは、補正前のメインステッチD1の延伸方向に応じた、互いに異なる形状である。メイン処理によって、例えば、図9に示すカウチング模様Qが被縫製物Bに形成される。図9において、視認性を考慮し、コードCを太い黒線、模様Jを白い線で示すが、模様Jの縫目はコードCと同じ又は類似する色の糸で形成されてもよい。模様JはコードC上に形成され、コードCを被縫製物Bに縫い付ける。
上記実施形態のミシン1において、移動部40、針棒6、針棒上下動機構55、挿通孔60、押え装置2、ガイド21、及び制御部80は各々、本発明の移動機構、針棒、揺動機構、挿通孔、押え装置、案内部、及び制御部の一例である。S1の処理を実行する制御部80は、本発明の取得部の一例である。S10の処理を実行する制御部80は、本発明の補正部の一例である。S11の処理を実行する制御部80は本発明の縫製部の一例である。S3の処理を実行する制御部80は本発明の太さ取得部の一例である。S1の処理は、本発明の取得工程の一例である。S10の処理は、本発明の補正工程の一例である。S11の処理は本発明の縫製工程の一例である。左右方向、前後方向、及び上下方向は、本発明の第一方向、第二方向、及び第三方向の一例である。
左側から挿通孔60にコードCを案内するよう構成されたガイド21を備えるミシン1では、第一の場合に比べ、第二の場合の方が、コードCに付与される張力が大きい。上記実施形態のミシン1の制御部80は、第一の場合に比べ、第二の場合の方が、メインステッチD1の長さが長くなるように、模様データEに含まれるメインステッチD1の始点71の位置及び終点72の位置の少なくとも何れかを補正する(S10)。これによりミシン1は、コードCに付与される張力に応じて、メインステッチD1を縫製する時のコードCの引き出し量に差がでることを抑制できる。故にミシン1は挿通孔60に対してコードCが供給される方向と、被縫製物Bの送り方向とに応じたコードCの太さのばらつきを軽減し、コードCを被縫製物Bに縫い止める可能性を向上できる。
制御部80は、第一の場合に(S8:NO)、模様データEが表すメインステッチD1の始点71の位置及び終点72の位置の何れも補正せず、第二の場合に(S8:YES)、模様データEが表すメインステッチD1の終点72の位置を、補正前よりも右側に形成されるように補正する。ミシン1は、第二の場合にメインステッチD1の終点72の位置を補正することで、挿通孔60に対してコードCが供給される方向と、被縫製物Bの送り方向とに応じたコードCの太さのばらつきを軽減し、コードCを被縫製物Bに縫い止める可能性を向上できる。本例の制御部80は、メインステッチの始点71の位置に移動後、当該メインステッチの終点72の位置に移動する前に、模様データEが表すメインステッチD1の終点72の位置を、補正前よりも右側に形成されるように補正する。故にミシン1は、模様データEの大きさ、及び配置等の編集が終了し、模様データEが確定した後に、模様データEを補正できる。
コードCは挿通孔60に対し左側から挿通孔60に供給される。制御部80は、第二の場合に、メインステッチD1の終点72の位置のうち、左右方向の位置を補正し、前後方向の位置は補正しない。ミシン1は、コードCに付与される張力に関連する左右方向の位置のみを補正できる。故にミシン1は、補正前の模様データEによって表される模様Fと補正後の模様データEによって表される模様Jとの差が大きくなることを抑えつつ、挿通孔60に対してコードCが供給される方向と、被縫製物Bの送り方向とに応じたコードCの太さのばらつきを軽減し、コードCを被縫製物Bに縫い止める可能性を向上できる。
制御部80によって補正された模様データEによって表される、縫製順序が連続する任意の二つのモチーフMの各々の始点71の位置を結ぶ線分の長さは互いに等しい。ミシン1は、制御部80による模様データEの補正後も、全体的な模様の形状を維持できる。
制御部80は、コードCの太さを取得する(S3)。制御部80は、S1で取得された模様データEによって表される、一のモチーフMのメインステッチD1からの長さが太さの半分以内となる第一範囲R1と、縫製順序が当該一のモチーフMの次のモチーフMのメインステッチD1からの長さが太さの半分以内となる第二範囲R2との少なくとも何れかに収まる位置に模様データEに含まれる終点72の位置を補正する(S10)。故に、ミシン1は補正後のメインステッチD1の終点72がコードC上に形成されない可能性を低減できる。
制御部80は、第二の場合のメインステッチD1の長さが、第一の場合のメインステッチD1の長さの1から2倍の範囲に収まるように、模様データEに含まれるメインステッチD1の終点72の位置を補正する。ミシン1は、補正後のメインステッチD1の長さを補正前の1から2倍の範囲に収めることができる。故にミシン1は、補正前の模様データEによって表される模様Fと補正後の模様データEによって表される模様Jとの差が大きくなることを抑えつつ、挿通孔60に対してコードCが供給される方向と、被縫製物Bの送り方向とに応じたコードCの太さのばらつきを軽減し、コードCを被縫製物Bに縫い止める可能性を向上できる。
S1で取得される模様データEの一のモチーフMにおいて、サブステッチD3は、終点72の位置よりもメインステッチD1の中心に近い側でメインステッチD1と直交する。サブステッチD3の中心はメインステッチD1上にある。複数のステッチD1からD4の長さの内、サブステッチD3の長さは、メインステッチD1の長さの次に長い。メインステッチD1の終点72の位置は、縫製順序が一のモチーフMの次のモチーフMの始点71の位置と一致する。このためミシン1は、比較的簡単な構成のモチーフMによりコードCを被縫製物Bに縫い付けることができる。
本発明のミシン及びミシンの制御方法は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。
(A)刺繍枠50を装着可能なミシン1の構成は適宜変更してよい。ミシン1は、工業用ミシン及び多針ミシンであってもよい。移動部40は、針棒6に対してホルダを相対的に左右方向と、前後方向に移動できればよい。移動部40は、ミシン1と一体に形成されてもよい。刺繍枠50の形状及び大きさは適宜変更されてよく、例えば、円状、楕円状等であってもよい。押え装置2の構成は適宜変更されてよく、例えば、押え装置2は、押え棒8に対する挿通孔60の左右方向の位置を調整不能でもよい。ガイド21は、押え装置2ではなく、ミシン1に設けられてもよい。本発明は各種態様で実現可能であり、例えば、プログラム、非一時的コンピュータ可読媒体、及び縫製システム等として実現してもよい。
(B)図4のメイン処理を実行させるための指令を含むプログラムは、制御部80がプログラムを実行するまでに、ミシン1の記憶機器に記憶されればよい。従って、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は、適宜変更してもよい。制御部80が実行するプログラムは、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
(C)ミシン1のメイン処理の各ステップは、制御部80によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。メイン処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。メイン処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。ミシン1上で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が、制御部80からの指令に基づきメイン処理の一部又は全部を行う態様も、本開示の範囲に含まれる。例えば、メイン処理に以下の変更が適宜加えられてもよい。
押え装置2の挿通孔60に対するガイド21の配置によって規定される、挿通孔60へのコードCの供給方向は適宜変更されてよい。その場合、制御部80は、一のモチーフMのメインステッチの終点72の位置が、当該メインステッチの始点71の位置から、被縫製物Bを針棒6に対してコードCの供給方向に移動させた位置にある場合を、第一の場合とし、終点位置が始点位置から、被縫製物Bを針棒6に対して供給方向とは反対側に移動させる位置にある場合を、第二の場合とすればよい。例えば、コードCの供給方向は挿通孔60の左方、後方、及び前方の何れかであってもよい。コードCは、挿通孔60に対して厳密に左側から供給されなくてもよい。例えば、Xプラス方向を基準(0度)とする平面視時計回りの二次元座標上の角度において、コードCを案内するループ部24が挿通孔60に対して135度から225度までの範囲にある場合を、挿通孔60に対して左側からコードCが供給される場合としてメイン処理が実行されてもよい。制御部80は、メイン処理において、ユーザが入力した押え装置2の挿通孔60へのコードCの供給方向を取得してもよく、取得された供給方向に応じて、第一の場合と第二の場合とを設定して、S7からS10の処理を実行してもよい。
押え装置2の挿通孔60に対するガイド21の配置に応じた押え装置2の挿通孔60へのコードCの供給方向が、移動部40の座標系の軸方向の何れかと一致しない場合、制御部80は、挿通孔60へのコードCの供給方向に基づく供給座標系を設定し、移動部40の座標系で表される針落ち点の座標を、供給座標系で表される座標に変換して、メイン処理を実行してもよい。供給座標系では、例えば、挿通孔60へのコードCの供給方向は、供給座標系のXプラス方向に設定される。その場合、例えば、制御部80は、S6とS7との間において、刺繍座標系で表される針落ち点の座標を、供給座標系で表される座標に変換する処理を実行し、S7からS10の処理は供給座標系で表される座標を用いて実行する。制御部80は、S10とS11との間において、供給座標系で表される座標を、刺繍座標系で表される針落ち点の座標に変換する処理を行い、変換された移動機構の座標系で表される針落ち点の座標に基づきS11の処理を実行する。このようにした場合、比較的簡単な処理により、ミシン1は挿通孔60に対してコードCが供給される方向と、被縫製物Bの送り方向とに応じたコードCの太さのばらつきを軽減し、コードCを被縫製物に縫い止める可能性を向上できる。
図10を参照して、第一の場合よりも第二の場合の方が、メインステッチの長さが長くなるように、模様データEに含まれる始点位置及び終点位置の少なくとも何れかを補正する処理の変形例を説明する。図10は図8(C)に対応する図であり、図10(A)は補正前のモチーフMを示す。図10(B)から図10(D)は、補正係数を1.5にした場合の補正後のモチーフを実線で示し、補正前のモチーフMを点線で示す。制御部80は、第一の場合に、模様データEが表す始点71の位置及び終点72の位置の何れも補正せず、第二の場合に、図10(B)に示すように、模様データEが表す始点71の位置を、補正前よりも左側の点78に補正してもよい。点75は、縫製順序が次のモチーフのメインステッチの始点であるので、補正後のモチーフは、縫製順に点78、点72から74、及び点79を含む。図10(C)に示すように、制御部80は、第一の場合に、模様データEが表す始点71の位置及び終点72の位置の何れも補正せず、第二の場合に、模様データEが表す始点71の位置を、補正前よりも左側の点96に補正し、且つ、模様データEが表す終点72の位置を、補正前よりも右側の点97に補正してもよい。補正後のモチーフは、縫製順に点96、点97、点73、点74、及び点98を含む。制御部80は、終点位置のうち、第一方向の位置及び第二方向の位置の少なくとも何れかを補正してもよい。図10(D)に示すように、制御部80は、第一の場合に、模様データEが表す始点71の位置及び終点72の位置の何れも補正せず、第二の場合に、模様データEが表す終点72のうち、左右方向の位置及び前後方向の位置の双方を補正し、補正前よりもメインステッチの延設方向に補正してもよい。補正後のモチーフは、縫製順に点71、点99、点73から点75を含む。
S10において制御部80は、第一の場合に、模様データEが表すメインステッチの始点位置及び終点位置の少なくとも何れかを補正し、第二の場合に、模様データEが表すメインステッチの始点位置及び終点位置の何れも補正しなくてもよい。制御部80は、S11、S12の処理を省略し、S1で取得された模様データEにN番目の針落ち点が含まれない場合(S5:NO)、補正済みの模様データEに従って縫製を実行することで、縫製開始の指示を取得後、縫製開始点を縫製する前に、模様データEを補正する処理を行ってもよい。制御部80は、モチーフに含まれるメインステッチの始点位置及び終点位置以外の点の位置も修正してもよく、補正された模様データEによって表される、縫製順序が連続する任意の二つのモチーフの始点位置を結ぶ線分の長さが互いに異なっていてもよい。S3のコードCの太さを取得する処理は省略されてもよい。制御部80は、第一範囲R1と、第二範囲R2との少なくとも何れかに収まらない位置にメインステッチの始点位置及び終点位置の少なくとも何れかを補正してもよい。第一範囲及び第二範囲の形状は適宜変更されてもよく、例えば、第一範囲及び第二範囲の端部は、メインステッチの始点又は終点を中心とし、半径がコードCの半分とする円弧状であってもよい。第一範囲及び第二範囲は、メインステッチからの長さが所定値以内となる範囲であってもよい。所定値は、例えば、コードCの太さの1/4から1/2までの値であってもよい。モチーフMの形状、針数、大きさ等は適宜変更されてよい。
1:ミシン、2:押え装置、6:針棒、20:ガイド、40:移動部、55:針棒上下動機構、60:挿通孔、80:制御部

Claims (8)

  1. 被縫製物を第一方向、及び前記第一方向に直交する第二方向に移動するよう構成された移動機構と、
    下端に縫針を装着可能な針棒を有し、前記針棒を前記第一方向及び前記第二方向に直交する第三方向に揺動するよう構成された揺動機構と、
    前記縫針を挿通可能な挿通孔を有する押え装置と、
    前記第一方向の一方側から前記挿通孔にコードを案内するよう構成された案内部と、
    前記移動機構と、前記揺動機構とを制御するよう構成された制御部とを備え、
    前記制御部は、
    長さが最も長いメインステッチと、前記メインステッチよりも長さが短く、且つ、前記メインステッチと交差する方向に延びるサブステッチとを含む複数のステッチにより所定形状に構成されるモチーフを複数個連続的に配置した模様であって、前記挿通孔に挿通された前記コードを前記被縫製物に縫い付けたカウチング模様を縫製するための、前記第一方向及び前記第二方向の前記移動機構の座標系で表される、複数の針落ち点の位置を表す模様データを取得する取得部と、
    取得された前記模様データによって表される、一の前記モチーフの前記メインステッチの終点位置が、当該メインステッチの始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の他方側に移動させた位置にある第一の場合に比べ、前記終点位置が前記始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の前記一方側に移動させる位置にある第二の場合の方が、前記メインステッチの長さが長くなるように、前記模様データに含まれる前記始点位置及び前記終点位置の少なくとも何れかを補正する補正部と、
    補正された前記模様データに従って、前記移動機構と、前記揺動機構とを駆動して、前記カウチング模様を縫製する縫製部
    として機能することを特徴とするミシン。
  2. 前記補正部は、前記第一の場合に、前記模様データが表す前記始点位置及び前記終点位置の何れも補正せず、前記第二の場合に、前記模様データが表す前記終点位置を、補正前よりも、前記第一方向の前記他方側に補正することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記補正部は、前記第二の場合に、前記終点位置のうち、前記第一方向の位置を補正し、前記第二方向の位置は補正しないことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記補正部によって補正された前記模様データによって表される、縫製順序が連続する任意の二つの前記モチーフの前記始点位置を結ぶ線分の長さは互いに等しいことを特徴とする請求項2又は3に記載のミシン。
  5. 前記制御部は、前記コードの太さを取得する太さ取得部として更に機能し、
    前記補正部は、前記取得部によって取得された前記模様データによって表される、前記一のモチーフの前記メインステッチからの長さが前記太さの半分以内となる第一範囲と、縫製順序が当該一のモチーフの次の前記モチーフの前記メインステッチからの長さが前記太さの半分以内となる第二範囲との少なくとも何れかに収まる位置に前記模様データに含まれる前記始点位置及び前記終点位置の少なくとも何れかを補正することを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のミシン。
  6. 前記補正部は、前記第二の場合の前記メインステッチの長さが、前記第一の場合の前記メインステッチの長さの1から2倍の範囲に収まるように、前記模様データに含まれる前記始点位置及び前記終点位置の少なくとも何れかを補正することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のミシン。
  7. 前記取得部が取得する前記模様データの前記一のモチーフにおいて、
    前記サブステッチは、前記終点位置よりも前記メインステッチの中心に近い側で前記メインステッチと直交し、
    前記サブステッチの中心は前記メインステッチ上にあり、
    前記複数のステッチの長さの内、前記サブステッチの長さは、前記メインステッチの長さの次に長く、
    前記メインステッチの前記終点位置は、縫製順序が前記一のモチーフの次の前記モチーフの前記始点位置と一致することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のミシン。
  8. 被縫製物を第一方向、及び前記第一方向に直交する第二方向に移動するよう構成された移動機構と、下端に縫針を装着可能な針棒を有し、前記針棒を前記第一方向及び前記第二方向に直交する第三方向に揺動するよう構成された揺動機構と、前記縫針を挿通可能な挿通孔を有する押え装置と、前記第一方向の一方側から前記挿通孔にコードを案内するよう構成された案内部と、前記移動機構と、前記揺動機構とを制御するよう構成された制御部とを備えたミシンの前記制御部によって実行されるミシンの制御方法であって、
    長さが最も長いメインステッチと、前記メインステッチよりも長さが短く、且つ、前記メインステッチと交差する方向に延びるサブステッチとを含む複数のステッチにより所定形状に構成されるモチーフを複数個連続的に配置した模様であって、前記挿通孔に挿通された前記コードを前記被縫製物に縫い付けたカウチング模様を縫製するための、前記第一方向及び前記第二方向の前記移動機構の座標系で表される、複数の針落ち点の位置を表す模様データを取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得された前記模様データによって表される、一の前記モチーフの前記メインステッチの終点位置が、当該メインステッチの始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の他方側に移動させた位置にある第一の場合に比べ、前記終点位置が前記始点位置から、前記被縫製物を前記針棒に対して前記第一方向の前記一方側に移動させる位置にある第二の場合の方が、前記メインステッチの長さが長くなるように、前記模様データに含まれる前記始点位置及び前記終点位置の少なくとも何れかを補正する補正工程と、
    前記補正工程で補正された前記模様データに従って、前記移動機構と、前記揺動機構とを駆動して、前記カウチング模様を縫製する縫製工程と
    を備えることを特徴とするミシンの制御方法。
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