JP3210359U - ミシン用コード付け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】調整ねじを左右いずれかに回動するだけで、ミシン針とコード付け装置との相対位置を調整することができ、コードの縫い付けミスを防止できるミシン用コード付け装置を提供する。【解決手段】ミシンの押え棒に交換可能に装着される連結体Cと、該連結体Cに対して前後方向に移動可能に支持され、コードを縫い付ける布を押さえる押え体Bとからなるミシン用コード付け装置Aであって、連結体Cは、前後方向と水平に直交するカム軸を中心に回動可能な円板状の偏心カム30と、該偏心カム30を回動する調整ねじ34とを備え、押え体Cは、偏心カム30のカム面と当接するカム従動穴を備え、調整ねじ34を回動することにより、連結体Cに対する押え体Bの前後位置を調整する。【選択図】図2
Description
本考案は、ミシンによって装飾用のコードを布に縫い付けて模様を形成するコード付け装置に関し、特に、ミシン針とコードの位置関係を簡単に調整することができるミシン用コード付け装置に関する。
従来から、布に装飾用の各種ひも状物(以下、「コード」という)を糸で縫い付けて模様を形成するコード付け装置をミシンに取り付けて縫製を行う時、縫い付けるコードの太さや使用するミシン針の太さの違い、あるいはコード付け装置の組立誤差による寸法のバラつき等により、縫い付けるべきコードにミシン針が刺さらず、コードの縫い付けミスが発生してしまうという問題があった。
例えば、図8に示すように、コード付け装置の布押え部70にコードガイドが無く、ミシン針の針落ち位置71が布押え部70に形成された針穴72の中心にあった場合、布の送り方向fやコードEの供給方向によって、針落ち位置71にコードEが来ない場合があり、この場合には、コードEの縫い付けミスが発生する。
この縫い付けミスの原因は、ミシン針とコード付け装置の位置関係にズレが発生することによるものである。
この縫い付けミスの原因は、ミシン針とコード付け装置の位置関係にズレが発生することによるものである。
この問題を解決するために、ミシンヘッド本体1に一定の間隔をおいて並設された複数の針棒案内穴2の一つに針棒3に代えてコード支持棒22を昇降可能に挿通し、同じくミシンヘッド本体1に並設された複数の支持棒案内溝8の一つに布押え支持棒9に代えて回り止め棒40を昇降可能に挿通し、コード支持棒22と回り止め棒40とを結合金具41により相対的に回転不能に結合し、コード支持棒22の下端に、隣の針4の下降位置へ向かって延びるコード供給部材23を設け、コード供給部材23の取付穴29に、供給孔を形成したアタッチメント31を取替可能に取り付け、コード供給部材の供給孔を針の下降位置に高精度で合致させることができるようにしたコード付け機能を付与したミシンが従来から知られている(特許文献1参照)。
また、普通縫いが可能なミシンの押え棒2に他の布押え具と共に交換可能に固着され、針棒1の上下動に連動するミシン用コード付装置5として、押え棒2への取付部9と押え体7を摺動自在に支持する腕部とが形成される台板6と、該台板6に支持される押え足棒10の上端に針棒1に係合する係合腕12が設けられ、下端に針落穴11aを有する布押え片11bを形成する布押え部11が設けられる押え体7と、台板6に上端を軸部14にて揺動自在に枢着され、下端にコードCを摺動可能に保持するコード支持片8dが形成され中間部の側縁にカム部8cが形成され、該カム部8cを針棒1の係合体18にばね作用により当接可能なコード支持体8とで構成され、針棒1の上下動に連動して布押え部11を上下動させ、且つコード支持体8を揺動させるようにしたミシン用コード付け装置が知られている(特許文献2参照)。
さらに、挿通孔86が形成されたループホルダ80と、コード棒70の軸線から前記挿通孔86までの距離Sを微調整するために、ループホルダ80を水平方向への位置調整可能に支持する位置調整機構と、挿通孔86にその斜め上方からコードCを案内して供給する案内孔85とを備え、挿通孔86におけるその孔中心86cよりも平面視で案内孔85側へずれたシフト部位に針落点26aが位置するように位置調整機構により微調整可能としたミシンのコード縫付装置が知られている(特許文献3参照)。
しかしながら、上記特許文献1記載のコード付け機能を付与したミシンは、刺しゅう専用の多針ミシンであるため、ミシン針とコードとの位置関係を管理可能であるが、家庭用ミシンでは、この手法を転用することが現実的ではないという問題があった。
また、上記特許文献2記載のミシン用コード付け装置は、コードを引き出すためのコード支持片8dがコードCを引き出した後、コード支持片8dが所定の位置に戻り、コードCが宙に浮いている状態で不安定となり、この状態で針15がコードCを貫通しようとしても、針落ち点からずれた位置にコードCがあると、コードの縫い付けミスを起こすおそれがあるという問題があった。
また、上記特許文献2記載のミシン用コード付け装置は、コードを引き出すためのコード支持片8dがコードCを引き出した後、コード支持片8dが所定の位置に戻り、コードCが宙に浮いている状態で不安定となり、この状態で針15がコードCを貫通しようとしても、針落ち点からずれた位置にコードCがあると、コードの縫い付けミスを起こすおそれがあるという問題があった。
さらに、上記特許文献3記載のミシンのコード縫付装置は、位置調整機構によりコード棒70の軸線から挿通孔86までの距離を微調整することができるものの、ループホルダ80に形成された長孔82と切欠81とにボルト83、84を挿通させて軸抱え75に取り付けられることにより、コード棒70の軸線から挿通孔86までの距離Sを微調整する際に、軸抱え75に螺着されたボルト83、84を緩めた後、ループホルダ80を軸抱え75に対して水平方向にスライドさせ、再びボルト83、84を締め直すため、ミシンに精通した作業者が調整を行う必要があり、一般ユーザーがコードの縫い付けに最適な位置に微調整することが困難であるという問題があった。
本考案は、上記問題を解決することを課題とし、調整ねじを左右いずれかに回動するだけで、ミシン針とコード付け装置との相対位置を調整することができ、コードの縫い付けミスを防止できるミシン用コード付け装置を提供することを目的とする。
本考案は、上記の課題を解決するため、ミシン用コード付け装置として、ミシンの押え棒に交換可能に装着される連結体と、該連結体に対して前後方向に移動可能に支持され、コードを縫い付ける布を押さえる押え体とからなるミシン用コード付け装置であって、前記連結体は、前記前後方向と水平に直交するカム軸を中心に回動可能な円板状の偏心カムと、該偏心カムを回動する調整ねじとを備え、前記押え体は、前記偏心カムのカム面と当接するカム従動穴を備え、前記調整ねじを回動することにより、前記連結体に対する前記押え体の前後位置を調整することを特徴とする構成を採用する。
本考案のミシン用コード付け装置の実施形態として、前記押え体は、前記連結体の外側を挟み込む挟持部と、該挟持部から延出された布押え部とを有し、前記連結体は、前記挟持部を水平方向に摺動可能に支持する押え体固定部を有することを特徴とする構成を採用し、また、前記挟持部は、前方の前壁から後方に突出した第1側壁および第2側壁と、該第1側壁に穿設され、前記偏心カムが嵌るカム従動穴とを有し、前記押え体固定部は、前記第1側壁と対向する側に形成され、前記カム軸を回動可能に保持する調整ねじ孔を有することを特徴とする構成を採用し、また、前記挟持部は、前記第2側壁の内側に形成されたガイド凸条を有し、前記押え体固定部は、前記第2側壁と対向する側に形成され、前記ガイド凸条と摺接するガイド凹溝を有することを特徴とする構成を採用し、さらに、前記布押え部は、ミシン針が挿通する針穴と、該針穴の後方に立設され、コードを通すコード孔が形成されたコードガイドとを有することを特徴とする構成を採用する。
本考案のコード付け装置は、連結体に対して前後方向に移動可能に支持され、コードを縫い付ける布を押さえる押え体とからなり、前記連結体は、前記前後方向と水平に直交するカム軸を中心に回動可能な円板状の偏心カムと、該偏心カムを回動する調整ねじとを備え、前記押え体は、前記偏心カムのカム面と当接するカム従動穴を備えることにより、調整ねじを左右いずれかに回動するだけで、ミシン針とコード付け装置との相対位置を調整することができ、コードの縫い付けミスを防止できる。
また、本考案のコード付け装置の布押え部は、ミシン針が挿通する針穴と、該針穴の後方に立設され、コードを通すコード孔が形成されたコードガイドとを有することにより、コードは、コードガイドに案内されて、常に針穴の後方縁部の同じ位置に導くことができ、ミシン針の針落ち位置を針穴の後方に寄せるだけで、ミシン針と針穴との相対位置を最適に保つことができる。
次に、本考案のコード付け装置について、実施例に示した図面を参照して説明する。
以下の説明では、図1の斜視図でみて、縦方向を「上下」、左上から右下方向を「左右」、左下から右上方向を「前後」とする。
図1〜図5において、Aはミシンの押え棒1の下端に装着される押え支持体Dを介して交換可能に取り付けられるコード付け装置であり、コード付け装置Aは、コードEを縫い付ける布を押さえる押え体Bと、押え体Bと押え支持体Dとを連結する連結体Cとから構成されている。
なお、本実施例では、コード付け装置Aは、押え棒1の下端に装着される押え支持体Dを介して取り付けられているが、コード付け装置Aは、連結体Cを押え棒1に直接装着するようにしても構わない。
図1〜図5において、Aはミシンの押え棒1の下端に装着される押え支持体Dを介して交換可能に取り付けられるコード付け装置であり、コード付け装置Aは、コードEを縫い付ける布を押さえる押え体Bと、押え体Bと押え支持体Dとを連結する連結体Cとから構成されている。
なお、本実施例では、コード付け装置Aは、押え棒1の下端に装着される押え支持体Dを介して取り付けられているが、コード付け装置Aは、連結体Cを押え棒1に直接装着するようにしても構わない。
前記押え棒1は、図示しないミシン本体から垂下され、ミシン本体の前面に位置する縫製者からみて、ミシン針2を針止めねじ3で固定した針棒4のすぐ後方に配置されている。
前記押え体Bは、図2(b)および図3(b)に示すように、連結体Cの外側を挟み込む挟持部10と、挟持部10から平面視で左斜め前方に延出された布押え部11とを備えている。
前記押え体Bは、図2(b)および図3(b)に示すように、連結体Cの外側を挟み込む挟持部10と、挟持部10から平面視で左斜め前方に延出された布押え部11とを備えている。
前記挟持部10は、図2および図3に示すように、全体が平面視でU字形に形成され、前方の湾曲した前壁12と、前壁12の両端から後方に張り出した第1側壁13aおよび第2側壁13bと、第1側壁13aを貫通し、後述する偏心カム30が嵌る長円形状のカム従動穴14と、第2側壁13bの内側に形成され、後述する連結体Cの押え体固定部20と摺接するガイド凸条15とを備えている。
前記布押え部11は、先端付近に形成されたミシン針2が挿通する針穴16と、針穴16の外周縁後方に立設されたコードEを通すコード孔17が形成されたコードガイド18とを備えている。
前記布押え部11は、先端付近に形成されたミシン針2が挿通する針穴16と、針穴16の外周縁後方に立設されたコードEを通すコード孔17が形成されたコードガイド18とを備えている。
前記連結体Cは、図2および図5に示すように、押え体Bの挟持部10を水平方向に摺動可能に支持する押え体固定部20と、後述する押え支持体Dの摺動軸51を挿入する摺動軸挿入部21と、摺動軸挿入部21から水平に延出された回り止め腕22とを備えている。
前記押え体固定部20は、第1側壁13aと対向する側部に形成された調整ねじ孔23と、第2側壁13bと対向する側部に形成され、押え体Bのガイド凸条15と摺接するガイド凹溝24とを備えている。
前記摺動軸挿入部21は、固定ねじ26が挿通される取付孔25を備えている。
前記押え体固定部20は、第1側壁13aと対向する側部に形成された調整ねじ孔23と、第2側壁13bと対向する側部に形成され、押え体Bのガイド凸条15と摺接するガイド凹溝24とを備えている。
前記摺動軸挿入部21は、固定ねじ26が挿通される取付孔25を備えている。
前記押え体Bを連結体Cに対して水平方向に摺動させて両者の前後位置を調整する調整機構として、押え体Bのカム従動穴14に嵌り、カム従動穴14の従動面14aとカム面30aが摺接する円板状の偏心カム30と、偏心カム30に偏心して形成されたカム軸孔31と、連結体Cの調整ねじ孔23に螺合するねじ軸32が先端に形成され、カム軸孔31に挿通されるカム軸33が末端に形成された調整ねじ34と、第1側壁13aの外側と調整ねじ34との間に挟持され、調整ねじ34のねじ軸32が挿通される座金孔35が形成された波形座金36とを備えている。
前記偏心カム30は、図6に示すように、連結体Cの調整ねじ孔23に螺合された調整ねじ34を左右いずれかに回動することにより、偏心カム30が押え体Bのカム従動穴14と摺接しながらカム軸孔31を中心に回転し、押え体Bを連結体Cに対して水平方向に移動調整するものである。
前記偏心カム30は、図6に示すように、連結体Cの調整ねじ孔23に螺合された調整ねじ34を左右いずれかに回動することにより、偏心カム30が押え体Bのカム従動穴14と摺接しながらカム軸孔31を中心に回転し、押え体Bを連結体Cに対して水平方向に移動調整するものである。
前記押え支持体Dは、図2〜図4に示すように、押え棒1に装着される押えホルダー部40と、押えホルダー部40に対して上下方向に摺動可能な押え摺動部50と、押えホルダー部40に対する押え摺動部50の上下位置を調整する高さ調整部60とから構成されている。
前記押えホルダー部40は、後方に立設された支持本体部41の高い方の上端に高部軸支部42が、低い方の上端に低部軸支部43が形成されるとともに、支持本体部41の下端に下部軸支部44が形成されている。
前記押えホルダー部40は、後方に立設された支持本体部41の高い方の上端に高部軸支部42が、低い方の上端に低部軸支部43が形成されるとともに、支持本体部41の下端に下部軸支部44が形成されている。
前記高部軸支部42には、摺動用貫通孔42aが形成され、低部軸支部43には、摺動用貫通孔43aが形成され、下部軸支部44には、摺動用貫通孔44aおよび44bが形成されている。
前記支持本体部41の左端には、押え支持体Dを押え棒1に装着する装着部45が形成され、さらに、高部軸支部42と下部軸支部44との間にスリット状のガイド長孔46が形成されている。
前記押えホルダー部40を構成している支持本体部41、高部軸支部42、低部軸支部43、下部軸支部44および装着部45は、金属板等から一体に成形されている。
前記支持本体部41の左端には、押え支持体Dを押え棒1に装着する装着部45が形成され、さらに、高部軸支部42と下部軸支部44との間にスリット状のガイド長孔46が形成されている。
前記押えホルダー部40を構成している支持本体部41、高部軸支部42、低部軸支部43、下部軸支部44および装着部45は、金属板等から一体に成形されている。
前記押え摺動部50は、押えホルダー部40の高部軸支部42に形成された摺動用貫通孔42aと下部軸支部44に形成された摺動用貫通孔44aとに挿通され、押えホルダー部40に対して上下方向に摺動自在に支持される摺動軸51と、摺動軸51の軸方向と直交する方向に植設されるガイドピン52と、摺動軸51の高部軸支部42とガイドピン52との間に巻回された第1弾性部材53とから構成されている。
前記ガイドピン52は、支持本体部41に形成されるガイド長孔46に挿通され、摺動軸51が押えホルダー部40に対して回転しないようにしている。
前記ガイドピン52は、支持本体部41に形成されるガイド長孔46に挿通され、摺動軸51が押えホルダー部40に対して回転しないようにしている。
前記第1弾性部材53として、本実施例では、コイルスプリングが使用され、摺動軸51は、第1弾性部材53により、押えホルダー部40に対して常に下方に付勢されている。
前記摺動軸51の下端には、連結体Cを取り付ける固定ねじ26と螺合する取付けねじ孔54が形成されている。
前記摺動軸51の下端には、連結体Cを取り付ける固定ねじ26と螺合する取付けねじ孔54が形成されている。
前記高さ調整部60は、針板の表面から押え体Bの下面までの高さを調整する機能を有し、低部軸支部43の摺動用貫通孔43aと下部軸支部44の摺動用貫通孔44bとに挿通され、押えホルダー部40に対して上下方向に摺動自在に支持される調整軸61と、調整軸61の上半部に形成される雄ねじ部61aと螺合する調整ねじ部材62と、摺動軸51の上端部51aと調整軸61の上端ねじ部61bとを連結する連結板63と、調整軸61の調整ねじ部材62と低部軸支部43との間に巻回される第2弾性部材64とから構成されている。
前記連結板63によって、調整軸61は、摺動軸51と一体で押えホルダー部40に対して上下方向に摺動可能になっている。
なお、第2弾性部材64として、本実施例では、内側に高弾性率圧縮バネ64aを入れ、周囲を低弾性率圧縮バネ64bで巻回したものを使用している。
前記連結板63によって、調整軸61は、摺動軸51と一体で押えホルダー部40に対して上下方向に摺動可能になっている。
なお、第2弾性部材64として、本実施例では、内側に高弾性率圧縮バネ64aを入れ、周囲を低弾性率圧縮バネ64bで巻回したものを使用している。
つぎに、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
まず、押え体Bに連結体Cを取り付けて、コード付け装置Aとするために、図5に示すように、押え体Bの挟持部10の後方から連結体Cの押え体固定部20を前方に向けて差し込み、押え体固定部20に形成されたガイド凹溝24を、挟持部10の第2側壁13bに形成されたガイド凸条15に沿って摺動させ、連結体Cの調整ねじ孔23が押え体Bに形成されたカム従動穴14の中央付近に来るようにする。
まず、押え体Bに連結体Cを取り付けて、コード付け装置Aとするために、図5に示すように、押え体Bの挟持部10の後方から連結体Cの押え体固定部20を前方に向けて差し込み、押え体固定部20に形成されたガイド凹溝24を、挟持部10の第2側壁13bに形成されたガイド凸条15に沿って摺動させ、連結体Cの調整ねじ孔23が押え体Bに形成されたカム従動穴14の中央付近に来るようにする。
つぎに、第1側壁13aのカム従動穴14に、カム従動穴14の従動面14aに偏心カム30のカム面30aが摺接するように偏心カム30を嵌め込み、カム従動穴14を塞ぐように波形座金36を被せ、調整ねじ34を座金孔35を通して挿通し、調整ねじ34のねじ軸32を調整ねじ孔23にねじ込み、波形座金36を第1側壁13aと調整ねじ34との間に挟み込み、コード付け装置Aの組立が完了する。
その際に、調整ねじ34のカム軸33は、偏心カム30のカム軸孔31に嵌合し、偏心カム30は、調整ねじ34と一体化される。
その際に、調整ねじ34のカム軸33は、偏心カム30のカム軸孔31に嵌合し、偏心カム30は、調整ねじ34と一体化される。
コード付け装置Aを使用して装飾用のコードEを布に縫い付ける際には、押え支持体Dをミシンの押え棒1に装着するために、押え支持体Dの装着部45を押え棒1下端の所定位置に、装着ねじ(図示せず)によって固定する。
つぎに、コード付け装置Aを押え支持体Dに取り付けるために、連結体Cの摺動軸挿入部21および回り止め腕22に、押え支持体Dの摺動軸51および調整軸61をそれぞれ挿入し、固定ねじ26を摺動軸挿入部21の取付孔25を介して摺動軸51の取付けねじ孔54に螺合して固定する。
なお、本実施例では、コード付け装置Aを押え支持体Dに取付ける際に、固定ねじ26を用いて固定するようにしているが、ワンタッチ式のクリップなど、連結体Cを押え支持体Dに固定するための手段は問わない。
つぎに、コード付け装置Aを押え支持体Dに取り付けるために、連結体Cの摺動軸挿入部21および回り止め腕22に、押え支持体Dの摺動軸51および調整軸61をそれぞれ挿入し、固定ねじ26を摺動軸挿入部21の取付孔25を介して摺動軸51の取付けねじ孔54に螺合して固定する。
なお、本実施例では、コード付け装置Aを押え支持体Dに取付ける際に、固定ねじ26を用いて固定するようにしているが、ワンタッチ式のクリップなど、連結体Cを押え支持体Dに固定するための手段は問わない。
押え支持体Dを介して押え棒1へのコード付け装置Aの装着が完了したら、調整ねじ部材62を回転させて、調整軸61を押えホルダー部40に対して上方へ摺動させる。
これと同時に、摺動軸51も押えホルダー部40に対して上方に摺動することにより、押え体Bを針板上面から布の厚さに応じた高さまで上昇させ、高さ調整を行うことができる。
これと同時に、摺動軸51も押えホルダー部40に対して上方に摺動することにより、押え体Bを針板上面から布の厚さに応じた高さまで上昇させ、高さ調整を行うことができる。
つぎに、ミシン針2とコード付け装置Aとの位置関係を調整する場合について説明する。
図7に示すように、本考案におけるミシン針2とコード付け装置Aの最適な位置関係は、ミシン針2がコード付け装置Aの針穴16の後方縁部に接触するか、または近接した位置に針落ちすることである。
図7に示すように、本考案におけるミシン針2とコード付け装置Aの最適な位置関係は、ミシン針2がコード付け装置Aの針穴16の後方縁部に接触するか、または近接した位置に針落ちすることである。
この最適な位置関係は、以下の理由から導き出されたものである。
本考案では、コード付け装置Aは、常にコードEを針穴16の同じ位置に案内する必要があり、このために、コードEを案内するコードガイド18が針穴16の後方に設けられている。
コード付け装置Aにコードガイド18が設けられたことにより、コードEは、コードガイド18に案内されて、常に針穴16の後方縁部の同じ位置に来るため、ミシン針2の針落ち位置は、針穴16の後方側に寄せる必要がある。
本考案では、コード付け装置Aは、常にコードEを針穴16の同じ位置に案内する必要があり、このために、コードEを案内するコードガイド18が針穴16の後方に設けられている。
コード付け装置Aにコードガイド18が設けられたことにより、コードEは、コードガイド18に案内されて、常に針穴16の後方縁部の同じ位置に来るため、ミシン針2の針落ち位置は、針穴16の後方側に寄せる必要がある。
ミシン針2とコード付け装置Aの針穴16とを最適な位置関係になるように調整するには、図1に示すように、コード付け装置Aの調整ねじ34を左右いずれかの方向に回動することにより、以下に説明するように、押え体Bは、連結体Cに対して矢印で示す前後方向へ、わずかに移動する。
例えば、偏心カム30がカム従動穴14に対して図6(a)に示す位置にある時に、調整ねじ34を反時計廻りに回動すると、偏心カム30もねじ軸32を中心に矢印方向に回動し、カム従動穴14を後方へ押圧することにより、押え体Bを連結体Cに対して後方へ移動させる。
例えば、偏心カム30がカム従動穴14に対して図6(a)に示す位置にある時に、調整ねじ34を反時計廻りに回動すると、偏心カム30もねじ軸32を中心に矢印方向に回動し、カム従動穴14を後方へ押圧することにより、押え体Bを連結体Cに対して後方へ移動させる。
さらに、調整ねじ34を回動して、偏心カム30が図6(b)に示す位置まで来ると、押え体Bは、連結体Cに対して最も後方の位置に移動され、コード付け装置Aの針穴16の前方縁部の位置をミシン針2に対して近寄る方向に移動することができる。
このとき、調整ねじ34は、反時計廻りに回動するために、ねじ軸32が調整ねじ孔23に対して緩むことになるが、調整ねじ34は、波形座金36によって調整位置に留まり、緩むおそれはない。
このとき、調整ねじ34は、反時計廻りに回動するために、ねじ軸32が調整ねじ孔23に対して緩むことになるが、調整ねじ34は、波形座金36によって調整位置に留まり、緩むおそれはない。
このように、連結体Cに対して押え体Bを前後方向に水平移動させることにより、押え体Bの針穴16の位置をミシン針2に対して図6(a)に示す位置に来るように調整することができ、もし、針穴16の位置がミシン針2に対して図6(b)に示す位置にある場合は、調整ねじ34を回動することにより、偏心カム30がカム従動穴14に摺接しながら押え体Bを連結体Cに対して前方へ摺動する。
以上の準備作業が完了した後、図7に示すように、押え体Bのコードガイド18の後方からコード孔17にコードEを挿通し、コード孔17からのコードEを針穴16に挿通する。
その後、縫製を開始する位置まで布を移動し、コードEを布と布押え部11との間に挟み込み、ミシンを始動して、コードEを布に縫い付けて模様を形成する。
その後、縫製を開始する位置まで布を移動し、コードEを布と布押え部11との間に挟み込み、ミシンを始動して、コードEを布に縫い付けて模様を形成する。
以上のように、本実施例のコード付け装置Aは、調整ねじ34を回動するだけで、連結体Cに対する押え体Bの相対位置を調整することができ、ミシン針2に対するコード付け装置Aの針穴16の位置を最適位置に調整できる。
本考案のコード付け装置は、各種コードを布に縫い付ける際に、ミシン針に対するコード付け装置の針穴の位置を最適に調整することができ、コードの縫い付けミスを防止できるので、布に各種コードを縫い付けて模様を形成する際の縫い上がりの品質を向上することができ、種々のミシンに広く適用して有利なものである。
A コード付け装置
B 押え体
C 連結体
D 押え支持体
E コード
f 布の送り方向
1 押え棒
2 ミシン針
3 針止めねじ
4 針棒
10 挟持部
11、70 布押え部
12 前壁
13a 第1側壁
13b 第2側壁
14 カム従動穴
14a 従動面
15 ガイド凸条
16、72 針穴
17 コード孔
18 コードガイド
20 押え体固定部
21 摺動軸挿入部
22 回り止め腕
23 調整ねじ孔
24 ガイド凹溝
25 取付孔
26 固定ねじ
30 偏心カム
30a カム面
31 カム軸孔
32 ねじ軸
33 カム軸
34 調整ねじ
35 座金孔
36 波形座金
40 押えホルダー部
41 支持本体部
42 高部軸支部
42a、43a、44a、44b 摺動用貫通孔
43 低部軸支部
44 下部軸支部
45 装着部
46 ガイド長孔
50 押え摺動部
51 摺動軸
51a 上端部
52 ガイドピン
53 第1弾性部材
54 取付けねじ孔
60 高さ調整部
61 調整軸
61a 雄ねじ部
61b 上端ねじ部
62 調整ねじ部材
63 連結板
64 第2弾性部材
64a 高弾性率圧縮バネ
64b 低弾性率圧縮バネ
71 針落ち位置
B 押え体
C 連結体
D 押え支持体
E コード
f 布の送り方向
1 押え棒
2 ミシン針
3 針止めねじ
4 針棒
10 挟持部
11、70 布押え部
12 前壁
13a 第1側壁
13b 第2側壁
14 カム従動穴
14a 従動面
15 ガイド凸条
16、72 針穴
17 コード孔
18 コードガイド
20 押え体固定部
21 摺動軸挿入部
22 回り止め腕
23 調整ねじ孔
24 ガイド凹溝
25 取付孔
26 固定ねじ
30 偏心カム
30a カム面
31 カム軸孔
32 ねじ軸
33 カム軸
34 調整ねじ
35 座金孔
36 波形座金
40 押えホルダー部
41 支持本体部
42 高部軸支部
42a、43a、44a、44b 摺動用貫通孔
43 低部軸支部
44 下部軸支部
45 装着部
46 ガイド長孔
50 押え摺動部
51 摺動軸
51a 上端部
52 ガイドピン
53 第1弾性部材
54 取付けねじ孔
60 高さ調整部
61 調整軸
61a 雄ねじ部
61b 上端ねじ部
62 調整ねじ部材
63 連結板
64 第2弾性部材
64a 高弾性率圧縮バネ
64b 低弾性率圧縮バネ
71 針落ち位置
Claims (5)
- ミシンの押え棒に交換可能に装着される連結体と、該連結体に対して前後方向に移動可能に支持され、コードを縫い付ける布を押さえる押え体とからなるミシン用コード付け装置であって、
前記連結体は、前記前後方向と水平に直交するカム軸を中心に回動可能な円板状の偏心カムと、該偏心カムを回動する調整ねじとを備え、
前記押え体は、前記偏心カムのカム面と当接するカム従動穴を備え、
前記調整ねじを回動することにより、前記連結体に対する前記押え体の前後位置を調整することを特徴とするミシン用コード付け装置。 - 前記押え体は、前記連結体の外側を挟み込む挟持部と、該挟持部から延出された布押え部とを有し、
前記連結体は、前記挟持部を水平方向に摺動可能に支持する押え体固定部を有することを特徴とする請求項1に記載のミシン用コード付け装置。 - 前記挟持部は、前方の前壁から後方に突出した第1側壁および第2側壁と、該第1側壁に穿設され、前記偏心カムが嵌るカム従動穴とを有し、
前記押え体固定部は、前記第1側壁と対向する側に形成され、前記カム軸を回動可能に保持する調整ねじ孔を有することを特徴とする請求項2に記載のミシン用コード付け装置。 - 前記挟持部は、前記第2側壁の内側に形成されたガイド凸条を有し、
前記押え体固定部は、前記第2側壁と対向する側に形成され、前記ガイド凸条と摺接するガイド凹溝を有することを特徴とする請求項3に記載のミシン用コード付け装置。 - 前記布押え部は、ミシン針が挿通する針穴と、該針穴の後方に立設され、コードを通すコード孔が形成されたコードガイドとを有することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のミシン用コード付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017000859U JP3210359U (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | ミシン用コード付け装置 |
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JP2017000859U JP3210359U (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | ミシン用コード付け装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020137907A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | ブラザー工業株式会社 | 押え装置 |
US11149369B2 (en) | 2019-03-11 | 2021-10-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and sewing machine control method |
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2017
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020137907A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | ブラザー工業株式会社 | 押え装置 |
JP7070471B2 (ja) | 2019-03-01 | 2022-05-18 | ブラザー工業株式会社 | 押え装置 |
US11390973B2 (en) | 2019-03-01 | 2022-07-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Presser device |
US11149369B2 (en) | 2019-03-11 | 2021-10-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Sewing machine and sewing machine control method |
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