JP2005087251A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 パルスモータの実際の回転量やパルスモータにより駆動される駆動対象部の実際の駆動量に基づいてミシンモータを制御するミシンを提供する。
【解決手段】 多針ミシンは、パルスモータであって枠ホルダーをX方向及びY方向に駆動するためのX方向駆動モータ及びY方向駆動モータと、夫々の駆動モータの出力軸に設けられ両駆動モータの実際の回転量を検出するためのエンコーダ装置と、エンコーダ装置により検出された駆動モータの回転量に基づいてミシンモータを制御する制御装置とを備えている。制御装置は、設定回転量Nまで回転するのに要した判定用時間Tが第1設定時間Ta以上で第2設定時間Tb未満ならば(S12;Yes)、ミシンモータを減速し(S13)、判定用時間Tが第2設定時間Tb以上ならば(S12;No)、ミシンモータを停止する(S14)。
【選択図】図5

Description

本発明はミシンに関し、特に、パルスモータの実際の回転量やパルスモータにより駆動される駆動対象部の実際の駆動量に基づいてミシンモータを制御するミシンに関するものである。
従来、制御手段によって出力される駆動パルスのパルス数により駆動量を制御することが可能なパルスモータを備えたミシンが多く提案されている。例えば、刺繍ミシンには、縫針がミシンモータにより上下駆動される1周期の間に、加工布を保持する刺繍枠が装着された枠ホルダーをX方向及びY方向に駆動するための2つのパルスモータが設けられている。従って、制御手段から出力される駆動パルス群によってパルスモータが駆動制御されて、枠ホルダーは加工布を保持する刺繍枠と共に正確に所定の位置へと移動され、ユーザーにより設定された複雑な刺繍模様を縫製することが可能となる。また、ジグザグ縫いミシンにおいては、針棒を揺動させるためのパルスモータが設けられている場合がある。従って、所定の範囲で針棒を揺動させて正確なジグザグ縫いをすることが可能である。
しかし、駆動量を制御できるパルスモータにおいても、当然、制御装置などによってパルスモータの原点位置などの基準位置を検出する必要がある。そこで、特許文献1には、針棒を揺動させるパルスモータを備え、そのパルスモータの出力軸にシャッタ部材を装着し、このシャッタ部材の右端部を光学式の検出器により検出し、その右端部を検出した位置から数パルス回転させた位置を原点位置としてパルスモータを制御するミシンが開示されている。
特許第2646708号公報
しかし、特許文献1の技術では、針棒の揺動駆動の1周期に一度だけ検出されるパルスモータの原点位置を基準として制御手段により駆動パルスが送られ、その送られた駆動パルスのパルス数によってのみパルスモータを制御するので、パルスモータに負荷が作用した場合などに、パルスモータが脱調したり、パルスモータに送られたパルス数に対応するだけパルスモータが回転駆動されない場合がある。このような場合でも、ミシンモータは周期的に一定速度で駆動されるので、加工布が1ステッチ分移動される前に、縫針が加工布に針落ちして、所望の針落ち位置と実際の針落ち位置とが異なり、縫製品質が劣化するといった問題が生じる。また、パルスモータにより刺繍枠を駆動する場合にも、同様の問題が生じる。
本発明の目的は、パルスモータの実際の回転量やパルスモータにより駆動される駆動対象部の実際の駆動量に基づいてミシンモータを制御するミシンを提供しようとするものである。
請求項1のミシンは、加工布と縫針とを相対移動させるための駆動対象部を駆動するためのパルスモータと、縫針を上下駆動させるミシンモータと、パルスモータ及びミシンモータを駆動制御する制御手段とを備えたミシンにおいて、前記パルスモータに付設されパルスモータの実際の回転量を検出するエンコーダ手段を設け、前記制御手段は、パルスモータをオープンループ方式で制御すると共に、エンコーダ手段で検出されたパルスモータの回転量に基づいてミシンモータを制御可能なものである。
このミシンによれば、加工布と縫針とを相対移動させるための駆動対象部を駆動するためのパルスモータに付設されたエンコーダ手段によってパルスモータの実際の回転量が検出され、制御手段により、パルスモータがオープンループ方式で制御されると共に、パルスモータの実際の回転量(回転角)に基づいて、縫針を上下駆動させるミシンモータを加速、減速、停止若しくはミシンモータの回転速度を維持させるなどのミシンモータの制御が行われる。
請求項2のミシンは、請求項1のミシンにおいて、前記制御手段は、パルスモータが所定の回転量を回転するのに要した所要時間と予め設定された第1設定時間とを比較し、所要時間が第1設定時間以上ならば、ミシンモータを減速するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、パルスモータが所定の回転量を回転するのに要した所要時間と予め設定された第1設定時間とが比較され、所要時間が第1設定時間以上ならば、パルスモータに作用する負荷などの要因によりミシンモータによる縫針の上下駆動にパルスモータによる駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが減速される。
請求項3のミシンは、請求項1又は2のミシンにおいて、前記制御手段は、パルスモータが所定の回転量を回転するのに要した所要時間と予め設定された第2設定時間とを比較し、所要時間が第2設定時間以上ならば、ミシンモータを停止するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、パルスモータが所定の回転量を回転するのに要した所要時間と予め設定された第1設定時間とが比較され、所要時間が第2設定時間以上ならば、パルスモータに作用する負荷などの要因により、ミシンモータを減速させてもミシンモータによる縫針の上下駆動にパルスモータによる駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが停止される。
請求項4のミシンは、請求項1のミシンにおいて、前記制御手段は、所定時間に回転したパルスモータの回転量と予め設定された第1設定回転量とを比較し、パルスモータの回転量が第1設定回転量未満ならば、ミシンモータを減速するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、パルスモータが所定時間に回転したパルスモータの回転量と予め設定された第1設定回転量とが比較され、パルスモータの回転量が第1設定回転量未満ならば、パルスモータに作用する負荷などの要因により、ミシンモータによる縫針の上下駆動にパルスモータによる駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが減速される。
請求項5のミシンは、請求項1又は4のミシンにおいて、前記制御手段は、所定時間に回転したパルスモータの回転量と予め設定された第2設定回転量とを比較し、パルスモータの回転量が第2設定回転量未満ならば、ミシンモータを減速するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、パルスモータが所定時間に回転したパルスモータの回転量と予め設定された第1設定回転量とが比較され、パルスモータの回転量が第2設定回転量未満ならば、ミシンモータを減速させても、パルスモータに作用する負荷などの要因により、ミシンモータによる縫針の上下駆動にパルスモータによる駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが停止される。
請求項6のミシンは、加工布と縫針とを相対移動させるための駆動対象部を駆動するためのパルスモータと、縫針を上下駆動させるミシンモータと、パルスモータ及びミシンモータを駆動制御する制御手段とを備えたミシンにおいて、前記駆動対象部に付設され駆動対象部の実際の駆動量を検出するエンコーダ手段を設け、前記制御手段は、パルスモータをオープンループ方式で制御すると共に、エンコーダ手段で検出された駆動対象部の駆動量に基づいてミシンモータを制御可能なものである。
このミシンによれば、加工布と縫針とを相対移動させるためにパルスモータにより駆動される駆動対象部に付設されたエンコーダ手段によって駆動対象部の実際の駆動量が検出され、制御装置により、パルスモータがオープンループ方式で制御されると共に、駆動対象部の実際の駆動量に基づいて、縫針を上下駆動させるミシンモータを加速,減速,停止若しくはミシンモータの回転速度を維持させるなどのミシンモータの制御が行われる。
請求項7のミシンは、請求項6のミシンにおいて、前記制御手段は、駆動対象部が所定の駆動量を駆動するのに要した所要時間と予め設定された第1設定時間とを比較し、所要時間が第1設定時間以上ならば、ミシンモータを減速するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、駆動対象部が所定の駆動量を駆動するのに要した所要時間と予め設定された第1設定時間とが比較され、所要時間が第1設定時間以上ならば、駆動対象部に作用する負荷などの要因により、ミシンモータによる縫針の上下駆動に駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが減速される。
請求項8のミシンは、請求項6又は7のミシンにおいて、前記制御手段は、駆動対象部が所定の駆動量を駆動するのに要した所要時間と予め設定された第2設定時間とを比較し、所要時間が第2設定時間以上ならば、ミシンモータを停止するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、駆動対象部が所定の駆動量を駆動するのに要した所要時間と予め設定された第2設定時間とが比較され、所要時間が第2設定時間以上ならば、駆動対象部に作用する負荷などの要因により、ミシンモータを減速させても、ミシンモータによる縫針の上下駆動に駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが停止される。
請求項9のミシンは、請求項6のミシンにおいて、前記制御手段は、所定時間に駆動した駆動対象部の駆動量と予め設定された第1設定駆動量とを比較し、駆動対象部の駆動量が第1設定駆動量未満ならば、ミシンモータを減速するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、パルスモータにより所定時間に駆動された駆動対象部の駆動量と予め設定された第1設定駆動量とが比較され、駆動対象部の駆動量が第1駆動量未満ならば、駆動対象部に作用する負荷などの要因により、ミシンモータの縫針の上下駆動に駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが減速される。
請求項10のミシンは、請求項6又は9のミシンにおいて、前記制御手段は、所定時間に駆動した駆動対象部の駆動量と予め設定された第2設定駆動量とを比較し、駆動対象部の駆動量が第2設定駆動量未満ならば、ミシンモータを減速するものである。
このミシンによれば、制御手段によって、パルスモータにより所定時間に駆動された駆動対象部の駆動量と予め設定された第2設定駆動量とが比較され、駆動対象部の駆動量が第2駆動量未満ならば、駆動対象部に作用する負荷などの要因により、ミシンモータを減速させても、ミシンモータの縫針の上下駆動に駆動対象部の駆動が追随できないと判断され、ミシンモータが停止される。
請求項1の発明によれば、パルスモータに付設されたエンコーダ手段により検出されたパルスモータの実際の回転量に基づいて、制御手段がミシンモータの加速、減速、停止などの制御を行いつつ縫製処理が実行されるので、縫針を正確に所望の位置に針落ちさせることができ、縫製品質を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、パルスモータに負荷が作用し、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを減速させるので、駆動対象部は針落ちまでに所定の位置まで駆動して、縫針を所望の位置に正確に針落ちさせることができ、縫製品質を向上させることができる。
請求項3の発明によれば、パルスモータに負荷が作用し、ミシンモータを減速させても、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを停止させるので、所望の縫製と異なる縫製が加工布に施されることによる加工布の破損を防ぐことができる。更に、パルスモータに作用する負荷を除去した後、ミシンモータ停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。
請求項4の発明によれば、パルスモータに負荷が作用し、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを減速させるので、駆動対象部は針落ちまでに所定の位置まで駆動して、縫針を所望の位置に正確に針落ちさせることができ、縫製品質を向上させることができる。
請求項5の発明によれば、パルスモータに負荷が作用し、ミシンモータを減速させても、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを停止させるので、所望の縫製と異なる縫製が加工布に施されることによる加工布の破損を防ぐことができる。更に、パルスモータに作用する負荷を除去した後、ミシンモータ停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。
請求項6の発明によれば、駆動対象部に付設されたエンコーダ手段により検出された駆動対象部の実際の駆動量に基づいて、制御手段がミシンモータの加速、減速、停止などの制御を行いつつ縫製処理が実行されるので、縫針を正確に所望の位置に針落ちさせることができ、縫製品質を向上させることができる。
請求項7の発明によれば、駆動対象部に負荷が作用し、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを減速させるので、駆動対象部は針落ちまでに所定の位置まで駆動して、縫針を所望の位置に正確に針落ちさせることができ、縫製品質を向上させることができる。
請求項8の発明によれば、駆動対象部に負荷が作用し、ミシンモータを減速させても、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを停止させるので、所望の縫製と異なる縫製が加工布に施されることによる加工布の破損を防ぐことができる。更に、パルスモータに作用する負荷を除去した後、ミシンモータ停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。
請求項9の発明によれば、駆動対象部に負荷が作用し、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを減速させるので、駆動対象部は針落ちまでに所定の位置まで駆動して、縫針を所望の位置に正確に針落ちさせることができ、縫製品質を向上させることができる。
請求項10の発明によれば、駆動対象部に負荷が作用し、ミシンモータを減速させても、縫針が針落ちするまでに駆動対象部が所定の位置まで駆動できない場合に、制御手段がミシンモータを停止させるので、所望の縫製と異なる縫製が加工布に施されることによる加工布の破損を防ぐことができる。更に、パルスモータに作用する負荷を除去した後、ミシンモータ停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。
パルスモータの回転量やパルスモータにより駆動される駆動対象部の駆動量に基づいてミシンモータを制御するミシンを提供するという本発明の目的を達成するために、パルスモータ若しくはパルスモータにより駆動される駆動対象部にエンコーダ手段を設け、パルスモータの実際の回転量若しくは駆動対象部の実際の駆動量を検出可能に構成した。
本発明の実施例について図面を参照して説明する。本実施例は、刺繍枠を駆動するためのパルスモータと、縫針を上下駆動させるミシンモータと、パルスモータ及びミシンモータを駆動制御する制御装置とを備えた多針ミシンに本発明を適用した一例である。尚、図1に示すように、作業者が位置する方向を前方(Y方向)とし、作業者から見て左右方向を左右方向(X方向)とする。
図1に示すように、多針ミシンMは、多針ミシンMを支持する左右1対の支持脚1と、支持脚1の後瑞部から立設された脚柱部2と、脚柱部2の上端部から前方に延びるアーム部3と、アーム部3の先端部に左右方向へ移動可能に配設された針棒ケース4と、脚柱部2の下端部から前方に延びるシリンダベッド部5と、シリンダベッド部5の直ぐ上方に位置し枠ホルダー20と共にX方向及びY方向へと移動するためのキャリッジ6と、ユーザーがタッチパネル8aを介して種々の操作をするための操作パネル8と、多針ミシンMの制御全般を司る制御装置40などを有する。
針棒ケース4は、アーム部3に対して左右方向に移動可能に支持されている。針棒ケース4には、下端部に縫針10が装着された6本の針棒(図示略)と、各針棒に対応するように配置された天秤11と、針棒ケース4の上端部に設けられた糸調子器台12と、糸調子器台12に配設された6個の糸調子器13などが設けられている。
アーム部3には、脚柱部2に設けられた縫針10を上下駆動させるためのミシンモータ50(図3参照)の駆動力を縫針10及び天秤11などに伝達する為の駆動力伝達機構(図示略)と、駆動力伝達機構により伝達されたミシンモータ50の駆動力により針棒及び天秤11を駆動する針棒上下駆動機構及び天秤揺動機構(図示略)などを有するが、一般的な構成を適用しているため説明は省略する。アーム部3の上面の後半部には、糸駒台14と、糸案内機構15などが設けられている。糸駒台14に載置された糸駒(図示略)から延びる上糸は、糸案内機構15,糸調子器13,天秤11などを経由して縫針10に供給される。
図1,図2に示すように、キャリッジ6には、枠ホルダー20が装着されたX方向キャリッジ21と、パルスモータであって枠ホルダー20と共にX方向キャリッジ21をX方向へ駆動するためのX方向駆動モータ22と、X方向駆動モータ22の駆動力をX方向キャリッジ21に伝達する為のタイミングベルト23と、パルスモータであって脚柱部2に設けられたY方向駆動モータ53(図3参照)の駆動力が伝達されるガイド脚24と、X方向駆動モータ22の実際の回転量を検出するためのエンコーダ装置25が設けられている。
タイミングベルト23の一端はX方向駆動モータ22の出力軸22aに連結され、他端はキャリッジ6の右端部に設けられた回転軸26に連結され、中間部はX方向キャリッジ21の2個所に連結部材27により連結されている。X方向駆動モータ22の駆動力は、このタイミングベルト23を介してX方向キャリッジ21に伝達される。ガイド脚24は、支持脚1に形成されたガイド溝24aに沿って、Y方向駆動モータ53の駆動力によりキャリッジ6及び枠ホルダー20と共にY方向に移動される。
エンコーダ装置25は、ディスク28と、検出器29からなる。ディスク28には、周方向等間隔で180本のスリット28a(一部のみ図示)が形成され、X方向駆動モータ22の出力軸22aに固定されている。検出器29は、発光部と、ディスク28を挟んで発光部に対抗するように設けられた受光部とを備えている。このエンコーダ装置25では、発光部から発光された光が、ディスク28のスリット28aを通過して受光部により受光されると、その受光された光が電気信号に変換されて制御装置40に出力され、この電気信号をカウントすることでX方向駆動モータ22の出力軸22aの回転量が検出される。尚、X方向駆動モータ22の回転量を検出するためのエンコーダ装置25と略同様の構成からなるエンコーダ装置25A(図3参照)がY方向駆動モータ53の回転量を検出するために、Y方向駆動モータ53の出力軸に設けられている。
枠ホルダー20は、加工布が装着される刺繍枠31を保持するためのものである。枠ホルダー20は、左右1対の腕部30a,30bにより刺繍枠31を支持する。左側の腕部30aは、右側の腕部30bに対して相対移動可能に構成され、この腕部30aを左右方向に移動させることで、サイズの異なる複数種の刺繍枠31を保持することができる。
この多針ミシンMにより刺繍縫製する際には、X方向駆動モータ22及びY方向駆動モータ53により枠ホルダー20と共に加工布が移動されつつ、ミシンモータ50の駆動力が駆動力伝達機構及び縫針上下駆動機構により所望の針棒に伝達され、その針棒が縫針10と共に上下駆動され、その縫針10に対応する天秤11も上下に揺動され、シリンダベッド部5に設けられた糸輪捕捉器(図示略)との協動により、刺繍模様が縫製される。
次に、この多針ミシンMの制御系について図3のブロック図を参照して説明する。図3に示すように、制御装置40は、駆動モータ22,53やミシンモータ50など多針ミシンMの制御全般を司るものである。制御装置40は、CPU41とROM42とRAM43とこれらを接続するバス44などを含むコンピュータ45と、コンピュータ45に入力するための入出力インターフェース46などを有する。
入出力インターフェース46には、ミシンモータ50を駆動するための駆動回路51と、X方向駆動モータ22を駆動するための駆動回路52と、Y方向駆動モータ53を駆動するための駆動回路54と、エンコーダ装置25,25Aと、操作パネル8と、エンコーダ装置25などが接続されている。
CPU41では、エンコーダ装置25,25Aにより検出された駆動モータ22,53の回転量に基づいてミシンモータ50の回転数を減少若しくは停止などの指令が出力される。ROM42には、エンコーダ装置25,25Aに検出された駆動モータ22,53の実際の回転量に基づいてミシンモータ50を制御するミシンモータ制御処理や、駆動モータ22,53に出力する駆動パルスのパルス間隔データや、各刺繍模様に対応した縫製データなどが読出し可能に予め記録されている。RAM43には、エンコーダ装置25,25Aから入力されたパルス数などの各種データが格納される。
次に、制御装置40による駆動モータ22,53の制御方法について図4のパルス間隔データテーブルを参照して簡単に説明する。駆動モータ22,53は、制御装置40によってオープンループ方式で制御される。即ち、縫製データの所定の1ステッチ分の布送り量に基づいて、一針分のパルス数が決定され、そのパルス数に対応するパルス間隔データがROM42から読み込まれ、そのパルス間隔データに基づいて駆動パルスが駆動モータ22,53に送られる。例えば、一針分のパルス数が「11」と決定されると、トータルパルス数「6」に対応するように、1.0,1.0,0.8,0.8・・秒の間隔で駆動パルスが駆動モータ22,53に出力される。
次に、ミシンモータ制御処理により実行される実行される処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。このミシンモータ制御処理は、X方向駆動モータ22が、一針分の布送り量(以下、1ステッチ分とする)に対応する回転量の半分の回転量(以下、設定回転量Nとする)に達した時に実行されるものである。尚、ミシンモータ制御処理は、X方向駆動モータ22及びY方向駆動モータ53が夫々駆動される際にミシンモータ50を制御するために実行されるものであるが、以下の説明においてはX方向駆動モータ22の回転量に基づいてミシンモータ50を制御する場合を例にして説明し、Y方向駆動モータ53の回転量に基づいてミシンモータ50を制御する処理も略同様に実行されるため説明を省略する。以下の説明において、Si(i=10,11,12・・・)は、ステップ番号を示す。
まず、布送り開始からX方向駆動モータ22が1ステッチ分の半分の回転量(設定回転量N)を回転されたことがエンコーダ装置25により検出されると、ミシンモータ制御処理が実行され、布送り開始からX方向駆動モータ22が設定回転量Nを回転されるまでの時間tが判定用時間Tとして設定される(S10)。次に、判定用時間Tが第1設定時間Taと比較され、判定用時間Tが第1設定時間Ta未満ならば(S11;Yes)、X方向駆動モータ22には通常の負荷以上の負荷が作用していないと判断されて、ミシンモータ50の回転速度を維持されたままで、ミシンモータ制御処理が終了されて、通常の縫製処理が継続される。
一方、判定用時間Tが第1設定時間Ta以上ならば(S11;No)、S12に移行する。次に、判定用時間Tが第2設定時間Tbとが比較され、判定用時間Tが第2設定時間Tb未満なら(S12;Yes)、X方向駆動モータ22に通常よりも大きな負荷が作用して設定回転量Nに達するまでに時間が要したため、このままでは布送りが間に合わないがミシンモータ50の回転速度Rを減速することで布送りが間に合うと判断され、ミシンモータ50の回転速度Rが所定回転速度dRだけ減速されて(S13)、ミシンモータ処理が終了され、縫製処理が継続される。判定用時間Tが第2設定時間Tb以上ならば(S12;No)、X方向駆動モータ22に非常に大きな負荷が作用し、ミシンモータ50を減速しても布送りが間に合わないと判断されて、ミシンモータ50が停止され(S14)、縫製処理が中止される。
以上の説明においては、設定回転量Nを1ステッチ分に対応する回転量の半分の回転量として説明したが、設定回転量Nは適宜変更可能である。このように設定回転量Nを変更する場合には、図6に示すように、ミシンモータ50の回転数に対応した第1設定時間直線と第2設定時間直線とを設定し、両直線と設定回転量Nとの交点を第1設定時間Ta及び第2設定時間Tbとすればよい。尚、図6に示す、Tcは、X方向駆動モータ22を1ステッチ分回転させるための限界時間のことであり、例えば、縫針10が加工布から抜けて刺さるまでの時間と同じ時間若しくはその時間よりも若干短い時間に設定される。また、Nlは、1ステッチ分に対応するX方向駆動モータ22の回転量である。
以上説明した多針ミシンMの作用及び効果について説明する。この多針ミシンMによると、X方向駆動モータ22に付設されたエンコーダ装置25により検出されるX方向駆動モータ22の実際の回転量が設定回転量Nに達するまでに要した判定用時間Tが第1設定時間Ta以上で第2設定時間Tb未満ならミシンモータ50を減速して縫製処理が継続されるので、X方向駆動モータ22により加工布が1ステッチ分布送りされる前に縫針10が針落ちすることがなく、所望の針落ち位置に縫針10を針落ちさせることができ、正確に縫製模様を縫製し、縫製品質を向上させることができる。
判定用時間Tが第2設定時間Tb以上ならば、制御装置40によってミシンモータ50が停止されるので、加工布に所望の縫製模様と異なった縫製模様が縫製されることがなく、X方向駆動モータ22に作用する負荷などの要因を取り除いた後、ミシンモータ50の停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。
布送り開始から所定の設定時間T'までにX方向駆動モータ22が回転した回転量n'に基づいてミシンモータ50を制御してもよい。ここでいう設定時間T'は、縫針10が加工布から抜けてから刺さるまでの時間、即ち、布送りすることが可能な時間Tlの約半分程度の時間である。以下、この実施例におけるミシンモータ制御処理について、図7を参照して説明する。尚、実施例1と同様の構成は同じ符号を付けて説明を省略する。また、パルスモータである駆動モータ22,53は、実施例1と同様にオープンループ方式で制御されるものとする。
布送り開始から所定の設定時間T'が経過し、このミシンモータ制御処理が開始されると、設定時間T'までに回転された回転量n'が判定用回転量N'として設定される(S20)。次に、判定用回転量N'と第1設定回転量Naが比較され、判定用回転量N'が第1設定回転量Na以上ならば(S21;Yes)、X方向駆動モータ22には通常の負荷以上の負荷が作用していないと判断され、ミシンモータ50の回転速度は維持したままで、ミシンモータ制御処理が終了され、縫製処理が継続される。
一方、判定用回転量N'が第1設定回転量Na未満なら(S22;No)、S22に移行する。次に、判定用回転量N'が第2設定回転量Nb以上なら(S22;Yes)、X方向駆動モータ22に通常よりも大きな負荷が作用して、設定時間T'までに判定用回転量N'しかX方向駆動モータ22が回転されなかったため、このままでは布送りが間に合わないがミシンモータ50の回転速度Rを減速することで布送りが間に合うと判断され、ミシンモータ50の回転速度Rが所定回転速度dRだけ減速される(S23)。一方、判定用回転量N'が第2設定回転量Nb未満ならば(S22;No)、X方向駆動モータ22に非常に大きな負荷が作用し、ミシンモータ50を減速しても布送りが間に合わないと判断され、ミシンモータ50が停止され(S24)、縫製処理が停止される。
尚、設定時間T'は、時間Tlの約半分に設定したが、この設定時間Tlは適宜変更可能である。このように設定時間Tlを変更する場合には、図8に示すように、ミシンモータ50の回転数に対応した第1設定回転量直線及び第2設定回転量直線とを設定し、両直線と設定時間T'との交点を第1設定回転量Na及び第2設定回転量Nbとすればよい。尚、図8に示す、Ncは、1ステッチ分に対応するX方向駆動モータ22の回転量のことである。
この多針ミシンMによると、X方向駆動モータ22に付設されたエンコーダ装置25により検出される布送り開始から設定時間T'までのX方向駆動モータ22の実際の回転量である判定用回転量N'が第1設定回転量Na未満で第2設定回転量Nb以上ならミシンモータ50を減速して縫製が継続されるので、X方向駆動モータ22により1ステッチ分布送りされる前に縫針10が針落ちすることがなく、所望の針落ち位置に縫針10を針落ちさせることができ、正確に縫製模様を縫製し、縫製品質を向上させることができる。
判定用回転量N'が第2設定時間Nb未満ならば、制御装置40によってミシンモータ50が停止されて、加工布に所望の縫製模様と異なった縫製模様が縫製されることがないので、X方向駆動モータ22に作用する負荷などの要因を取り除いた後、ミシンモータ50の停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。
次に、エンコーダ装置60により駆動対象部であるキャリッジ6若しくは枠ホルダー20の実際の駆動量を検出可能に構成してもよい。以下、具体的に実施例を説明するが、実施例1と同様の構成は同じ符号を付けて説明を省略する。また、パルスモータである駆動モータ22,53は、実施例1と同様にオープンループ方式で制御されるものとする。
この実施例においては、図9に示すように、X方向の枠ホルダー20の駆動量を検出するために、枠ホルダー20に被検出体61が固定され、キャリッジフレーム62に検出体63が装着されている。被検出体61は、矩形板状に形成され、被検出体61の前端部は枠ホルダー20に固定され、被検出体61の後半部には複数のスリット61aが形成されている。検出体63は、発光部と受光部が被検出体61を挟んで対抗するように設けられたものである。尚、枠ホルダー20のY方向の駆動量を検出するために、支持脚1にはガイド脚24のY方向の駆動量を検出するエンコーダ装置(図示略)が適用されている。
この変更例におけるミシンモータ制御処理では、布送り開始から所定の設定駆動量M(例えば、1ステッチ分に対応する駆動量の半分の駆動量)に要した時間を判定用時間Tとし、この判定用時間Tが第1設定時間Ta未満ならばミシンモータ50の回転速度を維持したまま縫製処理が継続され、判定用時間Tが第1設定時間Ta以上で第2設定時間Tb未満ならば、枠ホルダー20などに負荷が作用しているため、針落ちまでに布送りが間に合わないと判断され、ミシンモータ50の回転速度Rが所定回転速度dRだけ減速されて縫製処理が継続され、判定用時間Tが第2設定時間Tb以上ならば、ミシンモータ50を減速させても布送りが間に合わないと判断されて、ミシンモータ50が停止され、縫製処理が中止される。
この多針ミシンMによると、枠ホルダー20に付設されたエンコーダ装置25により検出される枠ホルダー20の実際の回転量が設定駆動量Mに達するまでに要した判定用時間Tが第1設定時間Ta以上で第2設定時間Tb未満ならミシンモータ50を減速して縫製が継続されるので、X方向駆動モータ22により加工布が1ステッチ分布送りされる前に縫針10が針落ちすることがなく、所望の針落ち位置に縫針10を針落ちさせることができ、正確に縫製模様を縫製し、縫製品質を向上させることができる。
判定用時間Tが第2設定時間Tb以上ならば、制御装置40によってミシンモータ50が停止されるので、加工布に所望の縫製模様と異なった縫製模様が縫製されることがなく、X方向駆動モータ22に作用する負荷などの要因を取り除いた後、ミシンモータ50の停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。尚、実施例1と同様に第1設定時間Ta,第2設定時間Tb,設定駆動量Mは適宜変更可能である。
実施例3のようにエンコーダ装置25を枠ホルダー20及びキャリッジフレーム62に設け、以下のようにミシンモータ制御処理を実行するようにしてもよい。尚、実施例1と同様の構成は同じ符号を付けて説明を省略する。また、パルスモータである駆動モータ22,53は、実施例1と同様にオープンループ方式で制御されるものとする。
この変更例におけるミシンモータ制御処理では、布送り開始から所定の設定時間T'(例えば、縫針10が加工布から抜けてから刺さるまでの時間の約半分の時間)が経過したときの枠ホルダー20の駆動量を判定用駆動量M'とする。この判定用駆動量M'が第1設定駆動量Ma以上ならばミシンモータ50の回転速度を維持したまま縫製処理が継続され、判定用駆動量M’が第1設定駆動量Ma未満で第2設定駆動量Mb以上ならば、枠ホルダー20などに負荷が作用しているため、針落ちまでに布送りが間に合わないと判断され、ミシンモータ50の回転速度Rが所定回転速度dRだけ減速され、判定用駆動量Mが第2設定駆動量Mb未満ならば、ミシンモータ50を減速させても布送りが間に合わないと判断されて、ミシンモータ50が停止されて縫製処理が中止される。
この多針ミシンMによると、枠ホルダー20に付設されたエンコーダ装置60により検出される布送り開始から設定時間T'までの枠ホルダー20の実際の駆動量である判定用駆動量M'が第1設定駆動量Ma未満で第2設定駆動量Mb以上ならミシンモータ50を減速して縫製が継続されるので、X方向駆動モータ22により加工布が1ステッチ分布送りされる前に縫針10が針落ちすることがなく、所望の針落ち位置に縫針10を針落ちさせることができ、正確に縫製模様を縫製し、縫製品質を向上させることができる。
判定用駆動量M'が第2設定時間Mb未満ならば、制御装置40によってミシンモータ50が停止されて、加工布に所望の縫製模様と異なった縫製模様が縫製されることがないので、X方向駆動モータ22に作用する負荷などの要因を取り除いた後、ミシンモータ50の停止前の縫製位置から容易に且つ迅速に縫製を再開することができる。
以上説明した実施例の一部を変更した変更例について説明する。
(1) 上述の実施例においては、単頭式の多針ミシンMに本発明を適用したが、単針ミシンや多頭式のミシンに本発明を適用してもよい。
(2) 上述の実施例においては、刺繍可能な多針ミシンMに本発明を適用したが、ジグザグ縫い可能なミシンに本発明を適用してもよい。このようにジグザグ縫いミシンに適用する場合には、針棒を左右に揺動させるためのパルスモータにエンコーダ装置を取り付けることができる。
(3)上述した実施例の多針ミシン以外に、本件出願人による特開平8−84878号公報に記載の布押えによって加工布を移動させるミシンに本発明を適用してもよい。例えば、図10に示すように、加工布を移動させるためのオープンループ方式で制御されるパルスモータ71の出力軸71aに上述したエンコーダ装置25のディスク28と略同じ構成のエンコーダ装置のディスク72若しくはディスク74を配設して、このエンコーダ装置によりパルスモータ71の回転量を検出し、この検出された回転量に基づいて上述の実施例と同様にミシンモータ50の制御を行ってもよい。
(4) 上述の実施例においては、設定時間T若しくは設定回転量Nを夫々1つ設定してミシンモータ制御処理を実行したが、複数個の設定時間及び設定回転量を設定してミシンモータ制御処理を1ステッチの間に複数回実行するように構成してもよい。
尚、本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前記実施の形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更の形態をも包含するものである。
本発明の実施例にかかる多針ミシンの全体図である。 キャリッジ及び枠ホルダー近傍の平面図である。 多針ミシンの制御系を説明するブロック図である。 パルス間隔を説明するテーブルである。 ミシンモータ制御処理を説明するフローチャートである。 設定時間の設定を説明する図である。 実施例2のミシンモータ制御処理を説明するフローチャートである。 実施例2の設定回転量を説明する図である。 実施例3のエンコーダ装置を説明する図である。 変更例を説明するミシンの要部切欠き側面図である。
符号の説明
M 多針ミシン
10 縫針
20 枠ホルダー
22 X方向駆動モータ
25,25A エンコーダ装置
40 制御装置
50 ミシンモータ
53 Y方向駆動モータ
60 エンコーダ装置

Claims (10)

  1. 加工布と縫針とを相対移動させるための駆動対象部を駆動するためのパルスモータと、縫針を上下駆動させるミシンモータと、パルスモータ及びミシンモータを駆動制御する制御手段とを備えたミシンにおいて、
    前記パルスモータに付設されパルスモータの実際の回転量を検出するエンコーダ手段を設け、
    前記制御手段は、パルスモータをオープンループ方式で制御すると共に、エンコーダ手段で検出されたパルスモータの回転量に基づいてミシンモータを制御可能なことを特徴とするミシン。
  2. 前記制御手段は、パルスモータが所定の回転量を回転するのに要した所要時間と予め設定された第1設定時間とを比較し、所要時間が第1設定時間以上ならば、ミシンモータを減速することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記制御手段は、パルスモータが所定の回転量を回転するのに要した所要時間と予め設定された第2設定時間とを比較し、所要時間が第2設定時間以上ならば、ミシンモータを停止することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記制御手段は、所定時間に回転したパルスモータの回転量と予め設定された第1設定回転量とを比較し、パルスモータの回転量が第1設定回転量未満ならば、ミシンモータを減速することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  5. 前記制御手段は、所定時間に回転したパルスモータの回転量と予め設定された第2設定回転量とを比較し、パルスモータの回転量が第2設定回転量未満ならば、ミシンモータを減速することを特徴とする請求項1又は4に記載のミシン。
  6. 加工布と縫針とを相対移動させるための駆動対象部を駆動するためのパルスモータと、縫針を上下駆動させるミシンモータと、パルスモータ及びミシンモータを駆動制御する制御手段とを備えたミシンにおいて、
    前記駆動対象部に付設され駆動対象部の実際の駆動量を検出するエンコーダ手段を設け、
    前記制御手段は、パルスモータをオープンループ方式で制御すると共に、エンコーダ手段で検出された駆動対象部の駆動量に基づいてミシンモータを制御可能なことを特徴とするミシン。
  7. 前記制御手段は、駆動対象部が所定の駆動量を駆動するのに要した所要時間と予め設定された第1設定時間とを比較し、所要時間が第1設定時間以上ならば、ミシンモータを減速することを特徴とする請求項6に記載のミシン。
  8. 前記制御手段は、駆動対象部が所定の駆動量を駆動するのに要した所要時間と予め設定された第2設定時間とを比較し、所要時間が第2設定時間以上ならば、ミシンモータを停止することを特徴とする請求項6又は7に記載のミシン。
  9. 前記制御手段は、所定時間に駆動した駆動対象部の駆動量と予め設定された第1設定駆動量とを比較し、駆動対象部の駆動量が第1設定駆動量未満ならば、ミシンモータを減速することを特徴とする請求項6に記載のミシン。
  10. 前記制御手段は、所定時間に駆動した駆動対象部の駆動量と予め設定された第2設定駆動量とを比較し、駆動対象部の駆動量が第2設定駆動量未満ならば、ミシンモータを減速することを特徴とする請求項6又は9に記載のミシン。



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