JP2008073091A - パルスモータの駆動制御装置及びミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】パルスモータを駆動対象物に連結した状態でパルスモータの機械的原点角度と励磁パターンとの対応関係がずれを容易且つ確実に検出する。
【解決手段】X方向モータ駆動制御装置15は、X方向ステッピングモータ13と、原点付きロータリーエンコーダ17Xと、制御部18Xと、記憶部19Xとを備える。制御部18Xは、無負荷時におけるロータリーエンコーダ17Xの原点位置に対応するX方向ステッピングモータ13への初期原点励磁パターンを割出し、記憶部18Xに記憶させ、X方向ステッピングモータ13の駆動対象物連結状態でロータリーエンコーダ18Xの原点位置に対応するX方向ステッピングモータ13への実使用原点励磁パターンを割出し、この実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれの有無を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルスモータにおける無負荷状態と実使用状態との原点のずれを検出するようにしたパルスモータの駆動制御装置及びミシンに関する。
従来、各種の駆動系を駆動させる場合、駆動制御が簡単なステッピングモータなどのパルスモータを採用することが多い。例えばミシンにおいては、針振り機構により針棒を揺動させたり、布送り機構により送り歯を介して布地を布送りさせる場合に、パルスモータが採用されている(例えば特許文献1)。
特開2004−321771号公報
ところが、前記従来のものでは、パルスモータをミシンなどに組み込んだ場合、パルスモータの組込み時などに不用意な外力などにより回転軸が回転したりすると、パルスモータ回転軸の機械的原点角度と、これに対応した励磁パターン(電気角)との関係がずれることがある。この励磁パターンと前記機械的角度との原点がずれてしまうと、当初予定された所定動作を正常に実行できないといった問題がある。また、従来では、上記ずれが微小である場合には、ずれ自体を検出することも困難であった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パルスモータを駆動対象物に連結した状態で、パルスモータ回転軸の機械的原点角度と、励磁パターンとの対応関係がずれることがあっても、これを容易且つ確実に検出することができ、しかもずれ調整も簡単化することが可能となるパルスモータの駆動制御装置及びミシンを提供することにある。
請求項1のパルスモータの駆動制御装置は、パルスモータと、このパルスモータの回転軸に取り付けられた原点付きロータリーエンコーダと、無負荷時における前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの初期原点励磁パターンを割出す無負荷原点割出し手段と、この無負荷原点割出し手段により割出された初期原点励磁パターンを記憶した初期原点励磁パターン記憶手段と、前記パルスモータを駆動対象物に連結した状態で前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの実使用原点励磁パターンを割出す実使用原点割出し手段と、この実使用原点割出し手段により割出された実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれの有無を検出するずれ有無検出手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項1のパルスモータの駆動制御装置においては、無負荷原点割出し手段が、無負荷時(これはパルスモータを駆動対象物に連結する前の状態をいう)における前記ロータリーエンコーダの原点位置(これはパルスモータ回転軸の機械的原点角度に相当する)に対応する前記パルスモータへの初期原点励磁パターンを割出す。これにより前記機械的原点角度と励磁パターンとの関係を割出すことができる。これにより、パルスモータ個々における初期原点励磁パターンを求めることができる。そしてこの初期原点励磁パターンを初期原点励磁パターン記憶手段に記憶させておき、実使用原点割出し手段により、前記パルスモータを連結対象物に連結した状態で前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの実使用原点励磁パターンを割出す。そして、ずれ有無検出手段により、この実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれの有無を検出する。この結果、無負荷状態に対してパルスモータ組込み状態において、原点位置での励磁パターンのずれを検出できる。
請求項1の発明によれば、無負荷状態での初期原点励磁パターンを割出し、記憶させることで、パルスモータ個々の初期原点励磁パターンを検出でき、前記パルスモータを駆動対象に連結した状態で実使用原点励磁パターンを割出すことで、初期原点励磁パターンと実使用原点励磁パターンとにずれが有る場合に、このずれが微小であっても、これを容易且つ確実に検出することができる。この場合、励磁パターンのずれを検出できるから、ずれ調整も励磁パターン調整または、モータ軸の角度調整により簡単化することが可能である。
請求項2のパルスモータの駆動制御装置は、請求項1において、前記ずれ有無検出手段によりずれ有りが検出されたときには、実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれ量を検出し、該ずれ量を補正値として設定し、この補正値を加味した駆動指令を出力する補正手段を備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明によれば、実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれ量を検出し、該ずれ量を補正値として設定し、この補正値を加味した駆動指令を出力する補正手段を設けたから、正確な駆動指令を出力することができる。
請求項3のパルスモータの駆動制御装置は、請求項1又は2において、外部入力手段を備え、無負荷原点割出し手段及び実使用原点割出し手段は、該外部入力手段からの動作開始指令に基づいて動作を開始するところに特徴を有する。
この請求項3の発明によれば、ユーザーが適宜時期に外部入力手段から動作開始指令を入力すれば、初期原点励磁パターンの割出し及び記憶と、実使用原点励磁パターンの割出しを所望に行うことができる。
請求項4のミシンは、請求項1ないし3のいずれかに記載のパルスモータの駆動制御装置を備え、駆動対象物は布送り機構であるところに特徴を有する。
この請求項4の発明によれば、ミシンの布送り機構の動作のずれを検出できる。
請求項5のミシンは、ミシンの駆動対象物を駆動するパルスモータ、このパルスモータの回転軸に取り付けられた原点付きロータリーエンコーダ、及び無負荷時における前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの初期原点励磁パターンを記憶した初期原点励磁パターン記憶手段を備えたモータユニットと、前記パルスモータを駆動対象物に連結した状態における前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの実使用原点励磁パターンを割出す実使用原点割出し手段と、この実使用原点割出し手段により割出した実使用原点励磁パターンと、前記初期原点励磁パターン記憶手段で記憶した初期原点励磁パターンとのずれの有無を検出するずれ有無検出手段とを備えたところに特徴を有する。
この請求項5の発明によれば、モータユニットが、無負荷時における前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの初期原点励磁パターンを記憶した初期原点励磁パターン記憶手段を備え、ずれ有無検出手段により、実使用原点割出し手段により割出した実使用原点励磁パターンと、前記初期原点励磁パターンとのずれの有無を検出するから、ミシンに組み込まれるパルスモータの初期原点励磁パターンを認識でき、前記パルスモータを駆動対象に連結した状態で実使用原点励磁パターンを割出すことで、初期原点励磁パターンと実使用原点励磁パターンとにずれが有る場合に、このずれが微小であっても、これを容易且つ確実に検出することができる。この場合、励磁パターンのずれを検出できるから、ずれ調整も励磁パターン調整または、モータ軸の角度調整により簡単化することが可能である。
請求項6のミシンは、請求項5において、前記ずれ有無検出手段によりずれ有りが検出されたときには、実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれ量を検出し、該ずれ量を補正値として設定し、この補正値を加味した駆動指令を出力する補正手段を備えたところに特徴を有する。
この請求項6の発明によれば、正確な駆動指令を出力することができる。
請求項7のミシンは、請求項5又は6において、外部入力手段を備え、実使用原点割出し手段は、該外部入力手段からの動作開始指令に基づいて動作を開始するところに特徴を有する。
この請求項7の発明によれば、ユーザーが適宜時期に外部入力手段から動作開始指令を入力すれば、実使用原点励磁パターンの割出しを所望に行うことができる。
請求項8のミシンは、請求項5ないし7のいずれかにおいて、駆動対象物が布送り機構であるところに特徴を有する。
この請求項8の発明によれば、布送り機構の動作のずれを検出できる。
本発明は、パルスモータを駆動対象物に連結した状態で、パルスモータの機械的原点角度と、励磁パターンとの対応関係がずれることがあっても、これを容易且つ確実に検出することができ、しかもずれ調整も簡単化することが可能となる。
以下、本発明を模様縫いミシンに適用した第1の実施例について図1ないし図6を参照して説明する。図2に示すように、模様縫いミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の後端部から立設された脚柱部3と、その脚柱部3の上端部からベッド部2と対向するように前方へ延びるアーム部4等から構成されている。
脚柱部3及びアーム部4には、図示を省略するが、針棒6を介して縫針を上下駆動するためのミシンモータ7と、そのミシンモータ7の駆動力を主軸を介して針棒6に伝達する駆動力伝達機構等が設けられているが、公知の技術であるため、ここではその詳細は説明を省略する。また、アーム部4の前端5の内部に、針棒6を上下動させる針棒上下動機構が設けられている。
ベッド部2には、図示を省略するが、布保持機構と、この布保持機構をX方向(左右方向)とY方向(前後方向)に移動させる布送り機構(これが駆動対象物に相当)に加え、縫針の上下動とタイミングを合わせて模様縫目を形成する回転釜と、ミシンモータ7の回転駆動力を主軸を介して回転釜に伝達する下軸と、縫製終了時に上糸と下糸を同時に切断する糸切り機構等が設けられている。
ここで布保持機構は、後述する布送り機構のX方向移動体に連結され、平面視にて矩形枠上の布保持枠10を下側の布受け板11とで加工布を挟持するもので、周知であり、この発明とは関係しないため、その詳細な説明を省略する。
前記布送り機構は、布保持枠10と布受け板11とからなる布保持体12をX方向及びY方向に移動させるものであり、この布送り機構について、図示を省略して簡単に説明する。ベッド部2内に、Y方向移動体をY方向に移動させるY方向移動機構と、X方向移動体をX方向に移動させるX方向移動機構等が設けられている。
前記X方向移動機構はパルスモータたとえばX方向ステッピングモータ13(図1参照)によりX方向移動機構を駆動するように構成され、同じくパルスモータ例えばステッピングモータからなるY方向ステッピングモータ14(図1参照)によりY方向移動機構を駆動するように構成されている。
図1において、パルスモータの駆動制御装置に相当するX方向モータ駆動制御装置15は、上記X方向ステッピングモータ13を駆動制御するためのものであり、また、パルスモータの駆動制御装置に相当するY方向モータ駆動制御装置16は、上記Y方向ステッピングモータ14を駆動制御するためのものである。これらX方向モータ駆動制御装置15及びY方向モータ駆動制御装置16は基本的に同じ構成である。
このX方向モータ駆動制御装置15は、当該X方向ステッピングモータ13を含むもので、他に、原点付きロータリーエンコーダ17Xと、制御部18Xと、記憶部19X、外部入力部20Xとを備えて構成されている。この原点付きロータリーエンコーダ17Xは、前記ロータリーエンコーダ17Xの回転軸に連結されたディスクと、発光部及び受光部を備えた検出器とを備えた周知構成のものであり、前記ディスクには回転角度を検出するためのスリットと、原点位置を検出するためのスリットが形成されている。
X方向ステッピングモータ13の1回転で例えば16個のエンコーダ信号Sabを出力し、また、原点を検出したときに原点位置検出信号Szを出力する。
前記制御部18XはCPU、ROM、RAM等を備えて構成されており、無負荷原点割出し手段、実使用原点割出し手段、ずれ有無検出手段、及び補正手段に相当する。
前記記憶部19Xは、例えば不揮発性メモリから構成されており、初期原点励磁パターン記憶手段に相当する。
前記外部入力部20Xは、例えばスイッチにより構成されており、外部入力手段に相当する。
前記Y方向モータ駆動制御装置16は、Y方向ステッピングモータ14を含むもので、他に、原点付きロータリーエンコーダ17Yと、制御部18Yと、記憶部19Y、外部入力部20Yとを備えて構成されている。これら原点付きロータリーエンコーダ17Y、制御部18Y、記憶部19Y、外部入力部20Yは、それぞれ前記原点付きロータリーエンコーダ17X、制御部18X、記憶部19X、外部入力部20Xと同じ構成である。
模様縫いミシン1の制御系について説明する。制御装置21は入出力インターフェース22と、CPU23と、ROM24及びRAM25等を含むコンピュータと、駆動回路8とを有する。
入出力インターフェース22には、起動停止スイッチ9と、ミシンモータ7駆動のための前記駆動回路8と、前記X方向モータ駆動制御装置15の制御部18Xと、前記Y方向モータ駆動制御装置16の制御部18Yとが接続されている。
さて、前記X方向モータ駆動制御装置15の制御部18X、Y方向モータ駆動制御装置16の制御部18Yは、無負荷原点割出し手段及び実使用原点割出し手段、ずれ有無検出手段、及び補正手段として機能するものであり、例えば制御部18Xの制御内容について図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。
前記X方向ステッピングモータ13単体の状態、つまり無負荷状態で図3の制御が実行されている。この図3のフローチャートは、前記外部入力部20Xのスイッチが特定操作(例えば長押し操作)されて、無負荷原点割出し手段についての動作開始指令が制御部18Xに入力されたときにスタートする。
ステップP1では、原点位置検出用制御を行う。この制御は、X方向ステッピングモータ13を所定駆動パターンに従って所定方向へ回転させる制御を行う。そして、X方向ロータリーエンコーダ17Xからの原点位置検出信号Szが入力されたときに(ステップP2で判断)、当該時点での励磁パターンを初期原点励磁パターンとして記憶部19Xに記憶させる(ステップP3)。この初期原点励磁パターンの一例を図5に示す。この図5の場合、原点位置検出信号Szが出力された時点(制御部18Xにおいては入力した時点)で、励磁パターンが励磁パターン「5」であった例を示している。
次に前記X方向モータ駆動制御装置15を模様縫いミシン1に組込み、X方向ステッピングモータ13を布送り機構に連結した状態で、前記外部入力部20Xのスイッチが前記特定操作(長押し操作)と別の特定操作(例えば短時間の2度押し操作)されて、実使用原点割出し手段についての動作開始指令が制御部18Xに入力されると、図4に示すフローチャートがスタートする。
ステップQ1では、原点位置検出用制御を行う。この制御は、X方向ステッピングモータ13を所定駆動パターンに従って所定方向へ回転させる制御を行う。そして、X方向ロータリーエンコーダ17Xからの原点位置検出信号Szが入力されたときに(ステップQ2で判断)、当該時点での励磁パターンを実使用原点励磁パターンとして記憶部19Xに記憶させる(ステップQ3)。この実使用原点励磁パターンの一例を図6に示す。この図6の場合、原点位置検出信号Szが出力された時点(制御部18Xにおいては入力した時点)で、励磁パターンが励磁パターン「3」であった例を示している。これから判るように、原点位置とこれに対応する励磁パターンとの関係がずれている。
次のステップQ4では、記憶部19Xに記憶された初期原点励磁パターンに対して当該実使用励磁パターンとにずれが有るか否かを判断し、ずれが有れば、ステップQ5に移行して励磁パターンのずれ量(パルスピッチずれ量)を検出する。例えば、図5及び図6の場合、ずれ量は「−2」となる。そして、ステップQ6では、そのずれ量を補正値として設定する。
このような制御は、Y方向モータ駆動制御装置16についても同様に行われる。
なお、模様縫いミシン1の制御装置21が布送り機構を制御すべく、該制御装置21がX方向モータ駆動制御装置15及びY方向モータ駆動制御装置16に駆動指令が与えると、制御部18は、前記補正値を加味してX方向ステッピングモータ13及びY方向ステッピングモータ14に駆動制御指令を出力する。この結果、正確な駆動指令を出力することができ、X方向ステッピングモータ13及びY方向ステッピングモータ14は、上記ずれを相殺して所期通りに動作する。
このような本実施例のX方向モータ駆動制御装置15によれば(Y方向モータ駆動制御装置16についても同様)によれば、無負荷状態での初期原点励磁パターンを割出し、記憶させることで、組込み前のX方向ステッピングモータ13個々の初期原点励磁パターンを検出できる。そして、このX方向ステッピングモータ13を駆動対象に連結した状態で実使用原点励磁パターンを割出し、初期原点励磁パターンと実使用原点励磁パターンとにずれが有るか否かを判断するから、初期原点励磁パターンと実使用原点励磁パターンとにずれが有る場合に、このずれが微小であっても、これを容易且つ確実に検出することができる。この場合、励磁パターンのずれを検出できるから、ずれ調整も励磁パターン調整または、モータ軸の角度調整により簡単化することが可能である。
また、本実施例によれば、前記初期原点励磁パターンと実使用原点励磁パターンとにずれが有ることが検出されたときには、実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれ量を検出し、該ずれ量を補正値として設定し、この補正値を加味した駆動指令を出力するから、正確な駆動指令を出力することができる。
また、本実施例によれば、外部入力部20Xを備え、制御部18Xにおける無負荷原点割出し手段及び実使用原点割出し手段が、該外部入力部20Xからの動作開始指令に基づいて動作を開始するから、ユーザーが適宜時期に外部入力部20Xから動作開始指令を入力すれば、初期原点励磁パターンの割出し及び記憶と、実使用原点励磁パターンの割出しを所望に行うことができる。
そして、このようなX方向モータ駆動制御装置15及びY方向モータ駆動制御装置16を備え、駆動対象物を布送り機構とした模様縫いミシン1によれば、当該模様縫いミシン1の布送り機構の動作のずれを確実に検出できる。
図7は本発明の第2の実施例を示しており、この第2の実施例では、モータユニットとしてX方向モータユニット31、Y方向モータユニット32を備えると共に、模様縫いミシン1の制御装置21がずれ有無検出手段、実使用原点割出し手段、補正手段としての機能を備え、また、外部入力手段33を模様縫いミシン1が備えている。
前記X方向モータユニット31とY方向モータユニット32とは基本的に同じ構成であるので、X方向モータユニット31について説明する。
X方向モータユニット31は、前記X方向ステッピングモータ13と、前記原点付きロータリーエンコーダ17Xと、前記記憶部19Xとを備えて構成されている。この記憶部19Xには、無負荷時における原点付きロータリーエンコーダ17Xの原点位置に対応する前記X方向ステッピングモータ13への初期原点励磁パターンが予め記憶されている。
このX方向モータユニット31を模様縫いミシン1に組み込んだ後に、前記外部入力部33が操作されると、制御装置21がずれ有無検出手段、実使用原点割出し手段、補正手段として機能する。すなわち、前記外部入力部33が操作されると、図8に示すフローチャートが開始される。ステップR1では、記憶部19Xから初期原点励磁パターンを読出し、以下、ステップR2〜ステップR8(図4のステップQ1〜ステップQ7と同様)を実行する。
この第2の実施例における模様縫いミシン1においては、当該ミシン1に組み込まれるX方向ステッピングモータ13、Y方向ステッピングモータ14の初期原点励磁パターンを認識でき、これらX方向ステッピングモータ13、Y方向ステッピングモータ14を駆動対象である布送り機構に連結した状態で実使用原点励磁パターンを割出すことで、初期原点励磁パターンと実使用原点励磁パターンとにずれの有無を検出することができる。このずれが有る場合に、このずれが微小であっても、これを容易且つ確実に検出することができる。この場合、励磁パターンのずれを検出できるから、ずれ調整も励磁パターン調整または、モータ軸の角度調整により簡単化することが可能である。この他、前記第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、パルスモータと、このパルスモータの回転軸に取り付けられた原点付きロータリーエンコーダとをモータユニットとし、無負荷原点割出し手段、初期原点励磁パターン記憶手段、実使用原点割出し手段、ずれ有無検出手段は、ミシンの制御装置が備えた構成としても良い。この場合、モータユニット単体状態で、ミシンの制御装置によって無負荷原点割出し、記憶制御を行い、モータユニット組込み後に、実使用原点割出し制御、ずれ有無検出制御を行えば良い。また、上記各実施例では、原点付きロータリーエンコーダの1回転あたりの出力パルス数は、説明及び図示の便宜上16個と少ない値としたが、さらに多くても良い。
また、外部入力手段としては、スイッチでなく、外部指令を受け付けるコネクタや、入力端子等でも良い。ミシンとして模様縫いミシンに限られるものではない。記憶部19X、19Yは、制御装置21に接続可能な記憶装置、例えば、ハードディスクでも良い。さらに、ずれ有無検出手段によりずれが有ると検出したとき、その旨を表示するようにしても良い。この場合入出力インターフェース22に表示パネルを接続する。また、この表示パネルに、初期原点励磁パターンと実使用原点励磁パターンを表示するようにしても良いし、両パターンのステップ差を表示するようにしても良い。
本発明の一実施例を示す模様縫いミシンの電気的構成のブロック図 模様縫いミシンの外観図 無負荷原点割出しに関する制御のフローチャート 実使用原点割出しに関する制御のフローチャート 無負荷原点割出しを説明するための図 実使用原点割出しを説明するための図 本発明の第2の実施例を示す図1相当図 図4相当図
符号の説明
図面中、1は模様縫いミシン(ミシン)、13はX方向ステッピングモータ(パルスモータ)、14はY方向ステッピングモータ(パルスモータ)、15はX方向モータ駆動制御装置(パルスモータの駆動制御装置)、16はY方向モータ駆動制御装置(パルスモータの駆動制御装置)、17X、17Yは原点付きロータリーエンコーダ、18X、18Yは制御部(無負荷原点割出し手段、実使用原点割出し手段、ずれ有無検出手段、補正手段)、19X、19Yは記憶部(初期原点励磁パターン記憶手段)、20は外部入力部(外部入力手段)、21は制御装置、31はX方向モータユニット(モータユニット)、32はY方向モータユニット(モータユニット)、33は外部入力手段を示す。

Claims (8)

  1. パルスモータと、
    このパルスモータの回転軸に取り付けられた原点付きロータリーエンコーダと、
    無負荷時における前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの初期原点励磁パターンを割出す無負荷原点割出し手段と、
    この無負荷原点割出し手段により割出された初期原点励磁パターンを記憶した初期原点励磁パターン記憶手段と、
    前記パルスモータを駆動対象物に連結した状態で前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの実使用原点励磁パターンを割出す実使用原点割出し手段と、
    この実使用原点割出し手段により割出された実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれの有無を検出するずれ有無検出手段と
    を備えたことを特徴とするパルスモータの駆動制御装置。
  2. 前記ずれ有無検出手段によりずれ有りが検出されたときには、実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれ量を検出し、該ずれ量を補正値として設定し、この補正値を加味した駆動指令を出力する補正手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパルスモータの駆動制御装置。
  3. 外部入力手段を備え、無負荷原点割出し手段及び実使用原点割出し手段は、該外部入力手段からの動作開始指令に基づいて動作を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載のパルスモータの駆動制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のパルスモータの駆動制御装置を備え、駆動対象物は布送り機構であることを特徴とするミシン。
  5. ミシンの駆動対象物を駆動するパルスモータ、このパルスモータの回転軸に取り付けられた原点付きロータリーエンコーダ、及び無負荷時における前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの初期原点励磁パターンを記憶した初期原点励磁パターン記憶手段を備えたモータユニットと、
    前記パルスモータを前記駆動対象物に連結した状態における前記ロータリーエンコーダの原点位置に対応する前記パルスモータへの実使用原点励磁パターンを割出す実使用原点割出し手段と、
    この実使用原点割出し手段により割出した実使用原点励磁パターンと、前記初期原点励磁パターン記憶手段で記憶した初期原点励磁パターンとのずれの有無を検出するずれ有無検出手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  6. 前記ずれ有無検出手段によりずれ有りが検出されたときには、実使用原点励磁パターンと前記初期原点励磁パターンとのずれ量を検出し、該ずれ量を補正値として設定し、この補正値を加味した駆動指令を出力する補正手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載のミシン。
  7. 外部入力手段を備え、実使用原点割出し手段は、該外部入力手段からの動作開始指令に基づいて動作を開始することを特徴とする請求項5又は6に記載のミシン。
  8. 駆動対象物は布送り機構であることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のミシン。
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