JP2003289454A - 回転台付ビデオカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転台原点位置変化があったときに自動補正
することができる回転台付ビデオカメラを提供する。 【解決手段】 回転台を駆動するステッピングモータ３
と、記回転台の原点を検出する原点検出部１と、回転台
が初期原点位置にあるときのステッピングモータ３の初
期励磁パターンを記憶する不揮発性メモリ４と、ステッ
ピングモータ３を駆動パルスにより駆動制御すると、を
備え、ＣＰＵ２は、原点検出部１により原点が検出され
たときの励磁パターンが、不揮発性メモリ４に記憶され
た初期励磁パターンに対して変化があったときに、その
変化分を補正して初期励磁パターンになるように制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明回転台付ビデオカメラ
の回転台の原点位置が経年変化等にて移動した場合に自
動補正することのできる回転台付ビデオカメラに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】図５は従来の回転台付ビデオカメラの回
転台駆動部のブロック図を示す。１は原点検出部、２は
原点検出部１の出力に基づいてステッピングモータ３を
駆動させるＣＰＵである。１００が原点検出信号、１０
１がステッピングモータへの駆動パルスである。

【０００３】次に図６のフローチャートに基づき原点検
出動作について説明する。まず、ステップＳ６にてＣＰ
Ｕ２からステッピングモータ３へ駆動パルス１０１を送
出する。ステップＳ７にて原点検出部１で原点を検出し
たか判定する。

【０００４】ステップＳ７にて原点が検出されなけれ
ば、引き続き回転台を回転させるため、ステップＳ６に
戻りステッピングモータ３へ駆動パルス１０１を送出す
る。

【０００５】ステップＳ７にて原点が検出されれば、ス
テッピングモータ３への駆動パルス１０１の送出を終了
し、その時点での回転台位置を原点とする。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の回転台付ビデオ
カメラの回転台駆動部は以上のように構成されており、
以下のような問題があった。

【０００７】（１）回転台の原点検出部はリミットスイ
ッチやフォトセンサなどで原点を検出する構造になって
いるが、スイッチ類の取付ガタ、及びスイッチ類取付部
分の経年変化等により回転台の原点検出部の原点位置が
ずれることがあった。 （２）何らかの原因で回転台の原点検出部の原点位置が
ずれてしまった場合、そのずれを検出することができな
かった為、停止位置がずれてしまうことがあった。 （３）また、回転台の原点がずれたことをユーザーが確
認することが出来なかった。

【０００８】この発明は上記のような問題点を解消する
為になされたもので、回転台の原点がずれたことを回転
台付ビデオカメラ自らが判断をし、原点位置を自動的に
補正することで停止位置精度向上を図ることができ、ま
たビデオカメラの使用者が原点位置の変化を知ることが
でき、必要な対応をタイムリーに行うことができる回転
台付ビデオカメラを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係る回転台付
ビデオカメラは、回転台を駆動するステッピングモータ
と、前記記回転台の原点を検出する原点検出部と、前記
回転台が初期原点位置にあるときのステッピングモータ
の初期励磁パターンを記憶する記憶手段と、前記ステッ
ピングモータを駆動パルスにより駆動制御する制御手段
と、を備え、前記制御手段は、前記原点検出部により原
点が検出されたときの励磁パターンが、前記記憶手段に
記憶された前記初期励磁パターンに対して変化があった
ときに、その変化分を補正して前記初期励磁パターンに
なるように制御するものである。

【００１０】また、原点検出部により原点が検出された
ときの励磁パターンが、記憶手段に記憶された前記初期
励磁パターンに対して変化があったときに、制御手段か
らの信号により前記変化の情報をビデオカメラから出力
される映像信号に重畳させる映像文字重畳部を備える。

【００１１】

【発明の実施の形態】実施の形態１．図１はこの発明の
実施の形態１を示す回転台付ビデオカメラの回転台駆動
部のブロック図、図２は動作を示すフローチャート、図
３はステッピングモータの励磁パターンである。図１に
おいて１はフォトセンサと仕切り板（フラグ）にて回転
台の原点を検出する機構を持つ原点検出部、２はテレビ
カメラ全体の制御とステッピングモータ３を駆動パルス
により駆動制御する制御手段であるＣＰＵ、４はＣＰＵ
２からの情報を記憶することのできる記憶手段であり、
回転台が初期原点位置にあるときのステッピングモータ
３の初期励磁パターンを記憶する記憶手段である不揮発
性メモリである。１００は原点検出信号、１０１はステ
ッピングモータへの駆動パルス（励磁パターン）であ
る。

【００１２】次に、図２のフローチャートに基づき動作
を説明する。まず、ステップＳ１にてＣＰＵ２からステ
ッピングモータ３へ駆動パルス１０１を送出する。ステ
ップＳ２にて原点検出部１で原点を検出したかどうかを
判定する。

【００１３】ステップＳ２にて原点が検出されなけれ
ば、引き続き回転台を回転させるため、ステップＳ１に
戻りステッピングモータ３へ駆動パルス１０１を送出す
る。

【００１４】ステップＳ２にて原点が検出された場合、
ステップＳ３にて不揮発性メモリ４に憶されている励磁
パターンと原点検出時の駆動パルス１０１の励磁パター
ンを比較する。

【００１５】ステップＳ４にて励磁パターンが変化して
いる場合は、ステップＳ５にて変化分を考慮し原点位置
を修正する。ここで、図３に一般的な２相のステッピン
グモータの励磁パターンを示す。２相のステッピングモ
ータは、入力パルス１個に対し１相ずつ励磁し、１サイ
クルには図３に示すようにＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄの４つのパタ
ーンがあり、このＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄのパターンを順々に繰
り返すことでステッピングモータの駆動を行う。そし
て、励磁パターンの変化をもって１パルスと定義する。
すなわち、例えば、パターンＢの１パルス先はＣとな
り、２パルス先はＤとなる。

【００１６】例えば、不揮発性メモリ４に記憶されてい
る初期原点位置の励磁パターンがＢであって、ある回の
原点検出時にＣパターンと変化した場合は、Ｂの位置が
原点となるように原点位置をＢ方向へ１パルス分戻すこ
とにより原点位置が一定に保たれることになる。

【００１７】以上のように、原点検出部１が原点を検出
した際にステッピングモータ３へ送出する励磁パターン
が不揮発性メモリ４に記憶されている励磁パターンと異
なった場合に、修正を行うことによって常に原点位置を
一定にすることができる。

【００１８】実施の形態２．図４はこの発明の実施の形
態２を示す回転台付ビデオカメラの回転台駆動部のブロ
ック図である。本実施の形態は原点位置が変化した場合
にビデオカメラの使用者が変化を知ることができるよう
にしたものである。図において実施の形態１の図１と同
一の部分には同一の符号を付し説明を省略する。５はビ
デオカメラが出力する映像に文字を重畳する映像文字重
畳部、１０２は文字出力指示信号である。

【００１９】この構成において、実施の形態１で示した
ように回転台の原点位置の変化があったとき、ＣＰＵ２
から映像文字重畳部５へ文字出力指示を行う。

【００２０】以上のように、原点位置の変化が映像に重
畳して出力されるので、ビデオカメラの使用者が画面上
の文字を読むことで、原点位置の変化を知ることができ
るため、修理等適切な対処を行うことが可能となる。

【００２１】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、回転
台を駆動するステッピングモータと、前記記回転台の原
点を検出する原点検出部と、前記回転台が初期原点位置
にあるときのステッピングモータの初期励磁パターンを
記憶する記憶手段と、前記ステッピングモータを駆動パ
ルスにより駆動制御する制御手段と、を備え、前記制御
手段は、前記原点検出部により原点が検出されたときの
励磁パターンが、前記記憶手段に記憶された前記初期励
磁パターンに対して変化があったときに、その変化分を
補正して前記初期励磁パターンになるように制御するの
で、原点位置変化の補正を自動的に行うことによって、
常に原点位置を一定にすることができる。

【００２２】また、原点検出部により原点が検出された
ときの励磁パターンが、記憶手段に記憶された前記初期
励磁パターンに対して変化があったときに、制御手段か
らの信号により前記変化の情報をビデオカメラから出力
される映像信号に重畳させる映像文字重畳部を備えたの
で、ビデオカメラの使用者が原点位置の変化を知ること
ができ、必要な対応をタイムリーに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施の形態１を示す回転台付ビデ
オカメラの回転台駆動部のブロック図である。

【図２】 この発明の実施の形態１を示す回転台付ビデ
オカメラの回転台駆動部の作業手順を示すフローチャー
トである。

【図３】 この発明の実施の形態１を示す回転台付ビデ
オカメラのステッピングモータの励磁パターン図であ
る。

【図４】 この発明の実施の形態２を示す回転台付ビデ
オカメラの回転台駆動部のブロック図である。

【図５】 従来の回転台付ビデオカメラの回転台駆動部
のブロック図である。

【図６】 従来の回転台付ビデオカメラの回転台駆動部
の作業手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 原点検出部、２ ＣＰＵ、３ ステッピングモー
タ、４ 不揮発性メモリ、５ 映像文字重畳部、１００
原点検出信号、１０１ パルス、１０２ 文字情報信
号。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転台を駆動するステッピングモータ
   と、 前記記回転台の原点を検出する原点検出部と、 前記回転台が初期原点位置にあるときのステッピングモ
   ータの初期励磁パターンを記憶する記憶手段と、 前記ステッピングモータを駆動パルスにより駆動制御す
   る制御手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記原点検出部により原点が検出され
   たときの励磁パターンが、前記記憶手段に記憶された前
   記初期励磁パターンに対して変化があったときに、その
   変化分を補正して前記初期励磁パターンになるように制
   御することを特徴とする回転台付ビデオカメラ。
2. 【請求項２】 原点検出部により原点が検出されたとき
   の励磁パターンが、記憶手段に記憶された前記初期励磁
   パターンに対して変化があったときに、制御手段からの
   情報信号により、前記変化の情報をビデオカメラから出
   力される映像信号に重畳させる映像文字重畳部を備えた
   ことを特徴とする請求項１記載の回転台付ビデオカメ
   ラ。