JP3233292B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JP3233292B2 JP36067691A JP36067691A JP3233292B2 JP 3233292 B2 JP3233292 B2 JP 3233292B2 JP 36067691 A JP36067691 A JP 36067691A JP 36067691 A JP36067691 A JP 36067691A JP 3233292 B2 JP3233292 B2 JP 3233292B2
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図7) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用(図3) 実施例(図1〜図6) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ駆動装置に関し、
例えばレンズ装置のレンズエレメントの移動開始基点で
ある基準位置のデータを、リセツト動作によつて得るよ
うになされたレンズ駆動装置に適用して好適なものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、ステツピングモータを用いた駆動
装置においては、電源投入時に駆動対象物の位置合わせ
を行うために、例えば駆動領域の端点に発光源及び受光
部を有するフオトインタラプタ又はホール素子等の位置
検出素子を配置し、駆動対象物を一旦端点方向に駆動し
て検出素子の出力が変化する位置で停止させ、当該停止
位置(端点)におけるステツピングモータのステツピン
グ位置を基準ステツプとして、端点からの目的とする移
動量(すなわち目標位置までの移動量)をステツプ数に
よつて制御するようになされている。
【0004】例えばカメラ一体型ビデオテープレコーダ
のオートフオーカスレンズ装置においては、電源投入時
に予め設定されている基準位置まで一旦フオーカスレン
ズを移動し、当該基準位置からの移動量をステツピング
モータのステツプ数として管理するようになされてい
る。
【0005】この基準位置を検出する処理は、レンズ装
置装置に設けられた基準位置検出装置の制御回路によつ
て図7に示す基準位置検出処理手順RT0によつて実行
される。すなわち制御回路は当該レンズ装置の電源がオ
ン操作されると基準位置検出処理RT0に入り、ステツ
プSP1においてフオーカスレンズをステツピングモー
タの1ステツプ分だけ基準位置方向に駆動し、続くステ
ツプSP2においてフオトインタラプタ等の検出素子か
らの検出信号に基づいて基準位置を検出したか否かを判
断する。
【0006】ここで否定結果が得られると、このことは
フオーカスレンズが基準位置まで移動していないことを
あらわしており、制御回路は上述のステツプSP1に戻
つてさらにステツピングモータを1ステツプ分だけ駆動
する。
【0007】これに対してステツプSP2において肯定
結果が得られると、このことはフオーカスレンズが基準
位置に到達したことを表しており、制御回路は続くステ
ツプSP3に移つて当該基準位置にフオーカスレンズが
有る状態で移動位置データをリセツトすることにより、
フオーカスポジシヨンをリセツト状態とし(このときの
フオーカスレンズの位置データをフオーカスポジシヨン
リセツトデータと呼ぶ)、ステツプSP4において当該
基準位置検出処理手順を終了する。
【0008】このようにしてフオーカスレンズを基準位
置に移動した状態で、フオーカスポジシヨンをリセツト
状態とすることにより、当該基準位置(従つてフオーカ
スポジシヨンリセツトデータ)を基準として以後のフオ
ーカス制御(すなわちフオーカスレンズを指令された目
標位置にまで移動させるための位置データの制御)を行
うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種の基準
位置を検出するために用いられるフオトインタラプタ等
の検出素子においては、温度特性によつて駆動対象物を
検出した際の出力信号の立ち上がり特性が変化したり、
検出素子の取り付けの緩みによつて当該検出素子そのも
のの取り付け位置がずれること等によつて駆動対象物を
正確に基準位置(端点位置)で検出することが困難にな
る問題があつた。
【0010】また当該基準位置を検出する際にステツピ
ングモータをステツプ送りしていることによつて量子化
誤差を生じ、±1/2 ステツプの誤差を生じる。
【0011】この問題点を解決するための一つの方法と
して、一段と高精度の検出素子を用いたり、検出素子の
取り付けを一段と高精度化する方法が考えられるが、こ
れらの方法によると当該駆動対象物を駆動するための装
置を組み立てる工程が一段と煩雑化する問題があり、解
決作として未だ不十分であつた。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、レンズエレメントを簡易かつ正確にリセツト位置か
ら目標位置に移動させることができるレンズ駆動装置を
提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ステツピングモータ22を駆動源
としてレンズエレメント16をリセツト位置から目標位
置までの移動量を管理することにより当該目標位置まで
移動させるレンズ駆動装置において、レンズエレメント
16が基準位置LGに戻つたとき基準位置検出出力SD
ETを出力する基準位置検出手段(25、SP12)
と、第1及び第2の励磁回路22A及び22Bによつて
ステツピングモータ22の第1及び第2のコイルL1及
びL2の励磁状態をそれぞれ制御することによりステツ
ピングモータ22を1−2相励磁パターン又は2相励磁
パターンで駆動する駆動回路31と、予めレンズエレメ
ント16を基準位置に設定動作させたときのステツピン
グモータ22の基準位置励磁波形パターンP1〜P8を
記憶する記憶手段33と、レンズエレメント16の使用
動作時、駆動回路31によつてステツピングモータ22
を駆動することによりレンズエレメント22を基準位置
に戻し、その結果基準位置検出手段(25、SP12)
から基準位置検出出力SDETが得られたとき、ステツ
ピングモータ22の現在の励磁波形パターンP1〜P8
と記憶手段33に記憶された基準位置励磁波形パターン
P1〜P8とを比較して誤差分を求めると共に、誤差分
によつて補正したリセツト位置データを用いてステツピ
ングモータ22をリセツト位置から目標位置までの移動
量の管理をしながら駆動回路31を介して駆動制御する
制御回路30とを設けるようにする。
【0014】
【0015】
【作用】基準位置検出手段(SP12、25)から基準
位置検出出力SDETが得られたとき、レンズエレメン
ト16の駆動源となるステツピングモータ22の現在の
励磁波形パターンP1〜P8と、記憶手段33に予め記
憶しておいた基準位置励磁波形パターンP1〜P8との
誤差分を求めると共に、当該誤差分によつて補正したリ
セツト位置データを用いてステツピングモータ22をリ
セツト位置から目標位置にまで駆動するようにしたこと
により、レンズエレメント16を目標位置に簡易に移動
できるレンズ駆動装置を容易に実現し得る。
【0016】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0017】図1において10は全体としてカメラ一体
型ビデオテープレコーダ(VTR)に搭載されるズーム
装置付のレンズ装置を示し、レンズ鏡筒12の内部にレ
ンズ15A、15B及び15Cが固定されていると共
に、矢印a方向に駆動し得るフオーカスレンズ16が設
けられている。
【0018】このフオーカスレンズ16は支持部材21
によつて支持されており、当該支持部材21はステツピ
ングモータ22の出力軸23に形成された歯車に歯合さ
れるようになされている。従つて当該ステツピングモー
タ22を回転駆動することにより、出力軸23に歯合さ
れている支持部材21を矢印a方向に移動させることが
でき、これにより当該支持部材21に固定されているフ
オーカスレンズ16を矢印a方向に移動させることがで
きる。
【0019】ここでステツピングモータ22は制御回路
30から駆動回路31を介して出力される駆動信号SD
に基づいて所定ステツプ分だけ駆動するようになされて
いる。すなわち図2に示すように、ステツピングモータ
22は第1相コイルL1を励磁する第1の励磁回路22
Aと第2相コイルL2を励磁する第2の励磁回路22B
を有し、第1の励磁回路22AはトランジスタQ1、Q
2、Q3及びQ4でなり、各トランジスタのベースに入
力される駆動信号SD1 、SD2 、SD3 、SD4 によ
つてそれぞれのトランジスタQ1、Q2、Q3及びQ4
をオン又はオフ動作させるようになされている。
【0020】また第2の励磁回路22Bはトランジスタ
Q5、Q6、Q7及びQ8でなり、各トランジスタのベ
ースに入力される駆動信号SD5 、SD6 、SD7 、S
8 によつてそれぞれのトランジスタQ5、Q6、Q7
及びQ8をオン又はオフ動作させるようになされてい
る。
【0021】従つて第1相コイルL1においては、トラ
ンジスタQ1及びQ4をオン動作させると共にトランジ
スタQ2及びQ3をオフ動作させることにより、矢印で
示す(+)方向に励磁電流を通電する(これをプラス励
磁状態と呼ぶ)と共に、トランジスタQ2及びQ3をオ
ン動作させると共にトランジスタQ1及びQ4をオフ動
作させることにより、矢印と逆方向((−)方向)に励
磁電流を通電する(これをマイナス励磁状態と呼ぶ)こ
とができ、さらにすべてのトランジスタQ1〜Q4をオ
フ動作させることによりコイルL1に励磁電流が流れな
い不励磁状態を得る。
【0022】また第2相コイルL2においては、トラン
ジスタQ5及びQ8をオン動作させると共にトランジス
タQ6及びQ7をオフ動作させることにより、矢印で示
す(+)方向に励磁電流を通電する(これをプラス励磁
状態と呼ぶ)と共に、トランジスタQ6及びQ7をオン
動作させると共にトランジスタQ5及びQ8をオフ動作
させることにより、矢印と逆方向((−)方向)に励磁
電流を通電する(これをマイナス励磁状態と呼ぶ)こと
ができ、さらにすべてのトランジスタQ6〜Q8をオフ
動作させることにより不励磁状態を得る。
【0023】かくして当該1−2相励磁(すなわち1相
励磁状態及び2相励磁状態を有する)構成のステツピン
グモータ22においては、第1相コイルL1及び第2相
コイルL2に対して図3(A)及び(B)に示すような
励磁波形で励磁電流を通電することにより、ステツピン
グモータ本体22Mを区間T1、T2、……で示される
ステツプごとに回転駆動することができる。
【0024】ここで図3(A)及び(B)に示す励磁電
流の第1相及び第2相の組み合わせパターンは各ステツ
プごとにP1、P2、P3、……P8の8つのパターン
に分類することができる。
【0025】すなわち第1相の励磁電流波形UIは時点
t1におけるマイナス励磁状態から時点t2、t3にか
けて不励磁状態(OFF)、プラス励磁状態の順に変化
し、さらに3ステツプ後の時点t6及びt7にかけて不
励磁状態、マイナス励磁状態の順に変化する。このよう
に8ステツプを1周期として励磁状態が変化するように
なされている。
【0026】またこれと同様にして第2相の励磁電流波
形VIは時点t3におけるマイナス励磁状態から時点t
4、t5にかけて不励磁状態(OFF)、プラス励磁状
態の順に変化し、さらに3ステツプ後の時点t8及びt
9にかけて不励磁状態、マイナス励磁状態の順に変化す
る。このように8ステツプを1周期として励磁状態が変
化するようになされている。
【0027】従つて時点t1及びt2間の区間T1にお
ける第1相及び第2相の励磁波形はそれぞれマイナス励
磁となり、これを第1の励磁パターンP1とする。また
時点t2及びt3間の区間T2における第1相及び第2
相の励磁波形はそれぞれ不励磁状態及びマイナス励磁状
態となり、これを第2の励磁パターンP2とする。
【0028】また時点t3及びt4間の区間T3におけ
る第1相及び第2相の励磁波形はそれぞれプラス励磁状
態及びマイナス励磁状態となり、これを第3の励磁パタ
ーンP3とする。また時点t4及びt5間の区間T4に
おける第1相及び第2相の励磁波形はそれぞれプラス励
磁状態及び不励磁状態となり、これを第4の励磁パター
ンP4とする。
【0029】また時点t5及びt6間の区間T5におけ
る第1相及び第2相の励磁波形はそれぞれプラス励磁状
態となり、これを第5の励磁パターンP5とする。また
時点t6及びt7間の区間T6における第1相及び第2
相の励磁波形はそれぞれ不励磁状態及びプラス励磁状態
となり、これを第6の励磁パターンP6とする。また時
点t7及びt8間の区間T7における第1相及び第2相
の励磁波形はそれぞれマイナス励磁状態及びプラス励磁
状態となり、これを第7の励磁パターンP7とする。
【0030】また時点t8及びt9間の区間T8におけ
る第1相及び第2相の励磁波形はそれぞれマイナス励磁
状態及び不励磁状態となり、これを第8の励磁パターン
P8とする。このように1−2相励磁構成のステツピン
グモータ22においては、第1相及び第2相の励磁波形
の組み合わせのパターンとして励磁パターンP1〜P8
が順次繰り返されるようになされている。
【0031】ここで当該レンズ装置10においては、フ
オーカスレンズ16の駆動領域の端部(この実施例の場
合、レンズ鏡筒12のカメラ本体20側の端部)bを検
出するようになされた基準位置検出装置35が設けられ
ている。
【0032】この基準位置検出装置35においては、発
光部及び受光部でなるフオトインタラプタ25が配置さ
れており、当該フオトインタラプタ25の光路LGを上
記支持部材21の先端に取り付けられた遮蔽板21Aが
遮蔽することにより当該フオトインタラプタ25の出力
信号レベルが変化し、これによりフオーカスレンズ16
が端点位置(これを基準位置と呼ぶ)bに到達したこと
を検出し得るようになされている。
【0033】従つて実使用時において、当該レンズ装置
10の電源がオン操作されるごとにフオーカスレンズ1
6を一旦基準位置bまで移動し、当該基準位置bを基準
としてフオーカスレンズ16を所定位置(すなわちフオ
ーカスレンズ16が移動すべき目標位置)に駆動する際
の移動量を管理する(基準位置を表すリセツトデータか
ら目標位置を表す位置データに到達するまでの移動量デ
ータを監視することにより)ようになされている。
【0034】ここで制御回路30にはメモリ33が接続
されており、当該メモリ33にはフオーカスレンズ16
の基準位置bをステツピングモータ22の励磁パターン
P1〜P8(図3)として記憶するようになされてい
る。
【0035】すなわち当該レンズ装置10の出荷時にお
いて、フオーカスレンズ16を一担基準位置bまで移動
し、このときのステツピングモータ22における励磁パ
ターン(P1〜P8)を基準励磁パターンとしてメモリ
33に記憶しておく。
【0036】この基準励磁パターンは実際の使用時にお
いてフオーカスレンズ16の基準位置bを検出するため
に用いられる。
【0037】すなわちレンズ装置10の電源がオン操作
されると、制御回路30は図4に示す基準位置検出処理
手順RT1に入り、ステツプSP11においてフオーカ
スレンズ16を基準位置b方向へ駆動するようにステツ
ピングモータ22を1ステツプだけ送り、続くステツプ
SP12においてフオトインタラプタ25の出力信号S
DETのレベルによつてフオーカスレンズ16が基準位
置bまで移動したか否かを判断する。
【0038】ここで否定結果が得られると、このことは
フオーカスレンズ16が基準位置bまで移動していない
ことを表しており、このとき制御回路30は上述のステ
ツプSP11に戻つてさらにステツピングモータ22を
1ステツプだけ送る。
【0039】これに対してステツプSP12において肯
定結果が得られると、このことはフオトインタラプタ2
5の出力信号SDETのレベルが変化してフオーカスレ
ンズ16が見かけ上基準位置まで到達したこと(従つて
フオーカスレンズ16の位置データをリセツトすべきこ
と)を表しており、制御化路意30は続くステツプSP
13に移る。
【0040】このステツプSP13の処理は、フオトイ
ンタラプタ25の出力信号レベルが変化した際のフオー
カスレンズ16の位置が正確に基準位置bに有るか否か
を判断する処理であり、制御回路30はメモリ33に予
め記憶されているステツピングモータ22の基準励磁パ
ターンとこのときのステツピングモータ22の励磁パタ
ーンとを比較し、一致していない場合には続くステツプ
SP14において当該ずれ量を用いてフオーカスポジシ
ヨンリセツト位置データを、励磁パターン単位(すなわ
ち1ステツプ単位)で補正する。
【0041】例えばメモリ33に記憶されている基準励
磁パターンが区間T6の励磁パターンP6であり、実際
にフオトインタラプタ25の出力信号SDETに基づい
て得られた励磁パターンが区間T8の励磁パターンP8
であるとすると、制御回路30は当該2つの励磁パター
ンの差分として−2ステツプ分だけフオーカスレンズ1
6の位置を補正する。
【0042】このように、ステツピングモータ22には
8つの異なる励磁パターンP1〜P8が存在することに
より、基準励磁パターンの前後それぞれ3ステップ分の
範囲で誤差を検出してリセツト位置データを補正するこ
とができる。
【0043】これによりフオトインタラプタ25の特性
変動によつて、正確な基準位置bからずれた位置をフオ
ーカスレンズ16の基準位置として誤検出した場合にお
いても、ステツピングモータ22の前後3ステツプの範
囲であれば、フオーカスレンズ16の位置を正確な基準
位置bに補正することができる。
【0044】以上の構成において、レンズ装置10は電
源がオン操作されるごとにフオーカスレンズ16を一旦
基準位置bに移動してフオーカス制御の基準となる位置
合わせを行い、当該基準位置bを基準として以後のフオ
ーカス制御を行うようになされており、この基準位置b
の位置合わせを行う際にフオトインタラプタ25の出力
に基づいて位置決めされたステツピングモータ22の励
磁パターンと予めメモリ33に記憶しているステツピン
グモータ22の基準励磁パターンとを比較することによ
り、当該基準位置合わせ時の誤差を検出すると共に、リ
セツト位置データを補正することができる。
【0045】かくして正確な基準位置bを検出すること
ができることにより、これを基準にしたフオーカスレン
ズ16の駆動制御を正確に行うことができる。
【0046】以上の構成によれば、基準位置bにおける
ステツピングモータ22の励磁パターンを予めメモリ3
3に記憶しておき、レンズ装置10におけるフオーカス
レンズ16の位置合わせ時において、フオトインタラプ
タ25によつて得られた基準位置の励磁パターンと上記
メモリ33の励磁パターンとを比較して誤差分を補正す
ることにより、一段と正確に基準位置bを検出すること
ができる。
【0047】因にステツピングモータ22の励磁パター
ンによつて基準位置bを検出するようにしたことによ
り、簡易な精度のフオトインタラプタ25を用いても基
準位置bを高精度に検出することができる。
【0048】なお上述の実施例においては、1−2相励
磁構成のステツピングモータ22を用いた場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、種々の励磁構成のス
テツピングモータを適用し得る。
【0049】例えば2相励磁構成のステツピングモータ
においては、図5に示すように第1相及び第2相の励磁
波形の組み合わせとして異なる励磁パターンP1、P
2、P3及びP4が1ステツプごとに順次繰り返される
ことにより、この場合基準励磁パターンの前後それぞれ
1ステツプ分の誤差を検出することができる。
【0050】また1相励磁構成のステツピングモータに
おいては、図6に示すように第1相及び第2相の励磁波
形の組み合わせとして異なる励磁パターンP1、P2、
P3及びP4が1ステツプごとに順次繰り返されること
により、この場合基準励磁パターンの前後それぞれ1ス
テツプ分の誤差を検出することができる。
【0051】従つてこの場合、ステツピングモータを用
いることにより発生する量子化誤差を補正することがで
きる。
【0052】また上述の実施例においては、基準励磁パ
ターンが図3に示す励磁パターンP6である場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、他の励磁パターン
が基準励磁パターンとなつても良い。
【0053】また上述の実施例においては、基準位置を
検出するための素子としてフオトインタラプタ25を用
いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えばホール素子等他の種々の素子を用いることができ
る。
【0054】また上述の実施例においては、2相構成の
ステツピングモータについて述べたが、本発明はこれに
限らず、他の種々の構成のステツピングモータに適用す
ることができる。
【0055】さらに上述の実施例においては、本発明を
レンズ装置におけるフオーカスレンズの基準位置検出装
置に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ステツピングモータを用いた他の種々の駆動装置
の基準位置検出装置に広く適用することができる。
【0056】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、基準位置
検出手段から基準位置検出出力が得られたとき、レンズ
エレメントの駆動源となるステツピングモータの現在の
励磁波形パターンと、記憶手段に予め記憶しておいた基
準位置励磁波形パターンとの誤差分を求めると共に、当
該誤差分によつて補正したリセツト位置データを用いて
ステツピングモータをリセツト位置から目標位置にまで
駆動するようにしたことにより、レンズエレメントを目
標位置に簡易に移動できるレンズ駆動装置を容易に実現
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基準位置検出装置を用いたレンズ
装置を示すブロツク図である。
【図2】ステツピングモータの構成を示す回路図であ
る。
【図3】1−2相励磁構成のステツピングモータの励磁
波形パターンを示す信号波形図である。
【図4】本発明による基準位置検出処理手順を示すフロ
ーチヤートである。
【図5】2相励磁構成のステツピングモータの励磁波形
パターンを示す信号波形図である。
【図6】1相励磁構成のステツピングモータの励磁波形
パターンを示す信号波形図である。
【図7】従来例による基準位置検出処理手順を示すフロ
ーチヤートである。
【符号の説明】
10……レンズ装置、16……フオーカスレンズ、22
……ステツピングモータ、25……フオトインタラプ
タ、30……制御回路、33……メモリ、UI……第1
相励磁波形、VI……第2相励磁波形、P1、P2、P
3、P4、P5、P6、P7、P8……励磁パターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00 G01D 5/245 102 G01B 7/00 G02B 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステツピングモータを駆動源としてレンズ
    エレメントをリセツト位置から目標位置までの移動量を
    管理することにより当該目標位置まで移動させるレンズ
    駆動装置において、 上記レンズエレメントが基準位置に戻つたとき基準位置
    検出出力を出力する基準位置検出手段と、 第1及び第2の励磁回路によつて上記ステツピングモー
    タの第1及び第2のコイルの励磁状態をそれぞれ制御す
    ることにより上記ステツピングモータを1−2相励磁パ
    ターン又は2相励磁パターンで駆動する駆動回路と、 予め上記レンズエレメントを上記基準位置に設定動作さ
    せたときの上記ステツピングモータの基準位置励磁波形
    パターンを記憶する記憶手段と、 上記レンズエレメントの使用動作時、上記駆動回路によ
    つて上記ステツピングモータを駆動することにより上記
    レンズエレメントを上記基準位置に戻し、その結果上記
    基準位置検出手段から上記基準位置検出出力が得られた
    とき、上記ステツピングモータの現在の励磁波形パター
    上記記憶手段に記憶された上記基準位置励磁波形パ
    ターンとを比較して誤差分を求めると共に、上記誤差分
    によつて補正したリセツト位置データを用いて上記ステ
    ツピングモータを上記リセツト位置から上記目標位置ま
    での移動量の管理をしながら上記駆動回路を介して駆動
    制御する制御回路と、 を具えることを特徴とするレンズ駆動装置。
JP36067691A 1991-12-28 1991-12-28 レンズ駆動装置 Expired - Fee Related JP3233292B2 (ja)

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