JPH11275897A - パルスモータ制御装置および方法、撮像装置 - Google Patents

パルスモータ制御装置および方法、撮像装置

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JPH11275897A JP10071544A JP7154498A JPH11275897A JP H11275897 A JPH11275897 A JP H11275897A JP 10071544 A JP10071544 A JP 10071544A JP 7154498 A JP7154498 A JP 7154498A JP H11275897 A JPH11275897 A JP H11275897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な位置検出装置がない状態でも、正確な
位相位置検出を行うことができるようにする。 【解決手段】 パルスモータを駆動する際のパルス数を
カウントする位置検出カウンタ75と、パルスモータの
駆動停止時の位相位置を記憶する停止位置記憶部76
と、パルスモータの駆動開始時に、停止位置記憶部76
に記憶されていた停止位相位置情報を用いて位置検出カ
ウンタ75のカウント値を補正する一致判断部77とを
設け、パルスモータ停止時にそのときの位相位置をバッ
クアップしておき、その後パルスモータを再び起動させ
るときに、駆動電流の位相状態がバックアップした位相
状態になるまで位置検出カウンタ75のカウント動作を
止めておくようにすることにより、位相位置検出のため
のカウンタとパルスモータの実際の駆動のずれを防止で
きるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルスモータ制御装
置および方法、並びにこれを用いた撮像装置に関し、特
に、パルスモータを駆動する際の駆動制御に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、パルスモータは回転角、回転速
度をオープン制御で正確に制御できるため、OA機器等
の駆動源として広く用いられている。また、パルスモー
タは、歩進パルス数に対する回転角度が一定であるた
め、歩進パルスをそのままインクリメントして位置検出
を行うことができ、位置検出のためのエンコーダを別に
必要としないので、近年ではビデオカメラ等の撮像装置
のレンズ制御源としても用いられている。
【0003】以下に、パルスモータの駆動方法の一例を
説明する。図14は、パルスモータおよびその制御装置
の構成例を示す図である。図14において、1および2
はドライバ回路、3および4は2相パルスモータ5のモ
ータ巻線、6は2相パルスモータ5のマグネットであ
る。また、7はモータ制御を行うためのマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンと称す)であり、周波数とデュ
ーティ比とを設定可能なパルス信号(E,F)を出力す
るPWMユニット7aと、プログラム可能なタイマユニ
ット7bと、“H”信号および“L”信号を出力可能な
ポートa,bと、モータの駆動速度やPWMデューティ
比等のデータを格納したROM7cとを内蔵している。
【0004】図15は、上記ドライバ回路1,2の内部
構成図である。図15において、8および9はPNPト
ランジスタ、10および11はNPNトランジスタ、1
2,13,14,15はダイオード、16,17,1
8,19は抵抗、20および21はANDゲート、22
はNOTゲートである。
【0005】この図15において、入力EN1が“H”
レベルでもう一方の入力IN1も“H”レベルのとき、
トランジスタ8(以下Trと称す)およびTr11はO
N状態となり、Tr9およびTr10はOFF状態とな
る。したがって、モータ巻線3にはOUT1からOUT
2の方向に電流が流れる。また、入力EN1が“H”レ
ベルで入力IN1が“L”レベルのとき、Tr9および
Tr10はON状態となり、Tr8およびTr11はO
FF状態となる。したがって、モータ巻線3にはOUT
2からOUT1の方向に電流が流れる。また、入力EN
1が“L”レベルのときは、もう一方の入力IN1の入
力レベルに関わらずTr8,Tr9,Tr10およびT
r11は皆OFF状態となり、出力OUT1からOUT
2はバイインピーダンス状態となる。
【0006】図16は、これらの入力EN1,IN1と
各Tr8〜9の状態との関係を示すものである。以上は
一方のドライバ回路1の関係を示したものであるが、も
う一方のドライバ回路2の関係、すなわち、IN2,E
N2,各Tr8〜9間の関係も同じである。
【0007】ここで、上記ドライバ回路1の入力IN1
には、マイコン7のPWMユニット7aより出力された
パルス信号Eが入力され、上記ドライバ回路2の入力I
N2には、マイコン7のPWMユニット7aより出力さ
れたパルス信号Fが入力される。また、入力EN1,E
N2は、図1に示すようにそれぞれマイコン7の出力ポ
ートa,bに接続され、“H”/“L”レベルがコント
ロールされる。これらの入力EN1,EN2は、マイコ
ン7に接続せずに“H”レベルに固定するようにしても
良い。
【0008】次に、PWM(パルス信号E,F)による
モータ巻線3,4の電流の制御方法を説明する。マイコ
ン7は、PWM出力(パルス信号E,F)を一定の周波
数fpでドライバ回路1,2に供給する。このPWM出力
の“H”/“L”により上述した論理でモータ巻線3,
4は駆動されるが、周波数fpが高いため、モータ巻線
3,4のインダクタンスの影響でモータ巻線3,4に
は、図17に示すようなデューティ比に応じた電流が流
れる。
【0009】したがって、振動や騒音の小さいとされる
正弦波駆動を行うためには、このPWMデューティ比の
変化を略正弦波的にすれば良い。さらに効率よくモータ
駆動を行うためには、上記正弦波の振幅をモータの回転
速度に応じて変化させるようにPWMデューティ比の変
化を調整すれば良い。このデューティ比の操作方法を以
下に述べる。
【0010】すなわち、図18に示すように、最大値を
FFh、最小値を00hとした基本デューティ比データ
(Dn)をROM7cに格納しておく。このデューティ
比データは、例えば一周期の正弦波信号を64分割した
ものである。上列の0〜63の数値は、便宜的に付けた
ROM7cのアドレスであり、図19のAに相当するも
のである。このアドレスでは、パルスモータを駆動させ
る駆動電流の正弦波形の位相の何処に位置するかが決定
される。そして、エンコーダの代わりにマイコン7が、
図19のDに相当するパルス位相位置、つまりパルス数
をカウントすることによって、位置検出を行うことがで
きる。ここでは、正弦波駆動電流の1周期で8パルス駆
動している状態を示している。
【0011】また、図18の下列の数値は、各アドレス
に格納されたデューティ比データである。このデューテ
ィ比データをマイコン7のタイマ割り込みによって順次
読み出して、PWMのデューティ比とする。このタイマ
割り込み時間(Tt)を操作することにより、モータ回
転速度を操作することができる。また、PWM(E)と
PWM(F)は、読み出しROMアドレスを16ずらし
て90deg位相のずれた関係とする。そして、パルス
モータの駆動を停止させる際には、PWM(EF)を停
止すればよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したパルスモータ
は、ロータの停止した状態から駆動を開始する際には、
ロータの保持トルク以上のトルクがかからないと駆動し
ない。したがって、正弦波電流で駆動する際には、必要
とする保持トルク分と同等の駆動電流が必要で、この同
等の駆動位相までは駆動を開始しない。例えば、図19
のB点の位相状態でロータが停止していたとすると、駆
動を開始させるためには、少なくとも位相位置D=5の
位相状態の駆動電流をモータに加えてあげなくてはなら
ない。
【0013】しかしながら、パルスモータの歩進パルス
をインクリメントすることにより位置検出を行うとき
に、図19のように駆動開始状態をROMアドレスA=
0から始めたとすると、アドレスA=40まではモータ
は駆動しないにも関わらず、歩進パルスはD=5パルス
だけ進んだことになり、位置検出は駆動開始から5パル
ス進んだことになる。したがって、パルスをカウントし
て位置検出を行う際にずれが生じてしまうという問題が
発生する。
【0014】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、略正弦波的な駆動電流を用いる
パルスモータにおいて、特別な位置検出装置がない状態
でも、正確な位相位置検出を行うことができるようにす
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のパルスモータ制
御装置は、パルスモータを略正弦波駆動するための駆動
手段と、上記パルスモータを駆動する際のパルス数をカ
ウントするカウント手段とを備えたパルスモータ制御装
置であって、上記パルスモータの駆動停止状態のときの
ロータの停止位相位置を記憶する記憶手段を設けたこと
を特徴とする。
【0016】本発明の他の態様では、上記パルスモータ
の駆動開始時に、上記記憶手段に記憶されていた上記駆
動停止状態のときのロータの停止位相位置の情報を用い
て、上記カウント手段のカウント値を補正する補正手段
を備えたことを特徴とする。ここで、上記補正手段は、
上記パルスモータの駆動開始時からのパルス数をカウン
トする第2のカウント手段と、上記記憶手段に記憶され
ている上記駆動停止状態のときのロータの停止位相位置
を表すパルス数と、上記第2のカウント手段によりカウ
ントされるパルス数とが一致するかどうかを判断し、一
致したときに上記カウント手段のカウント動作を開始さ
せる一致判断手段とを備えるようにしても良い。
【0017】本発明のその他の態様では、上記パルスモ
ータの駆動開始時に、上記記憶手段に記憶されていた上
記駆動停止状態のときのロータの停止位相位置の情報を
用いて、上記パルスモータを駆動する際の開始励磁位相
を補正する補正手段を備えたことを特徴とする。ここ
で、上記補正手段は、上記パルスモータの励磁位相を表
すアドレスを発生するアドレス発生手段と、上記パルス
モータの駆動開始時に、上記記憶手段に記憶されている
上記駆動停止状態のときのロータの停止位相位置の情報
に基づいて、開始アドレスを補正するアドレス補正手段
とを備えるようにしても良い。
【0018】また、本発明のパルスモータ制御方法は、
パルスモータの駆動停止時におけるロータの停止位相位
置情報を記録媒体に記憶しておき、その後のパルスモー
タの駆動開始時に、上記記録媒体に記憶されていた上記
駆動停止時におけるロータの停止位相位置情報を用い
て、上記パルスモータを駆動する際のパルス数をカウン
トするカウント手段のカウント値を補正するようにした
ことを特徴とする。
【0019】本発明の他の態様では、パルスモータの駆
動停止時におけるロータの停止位相位置情報を記録媒体
に記憶しておき、その後のパルスモータの駆動開始時
に、上記記録媒体に記憶されていた上記駆動停止時にお
けるロータの停止位相位置情報を用いて、上記パルスモ
ータを駆動する際の開始励磁位相を補正するようにした
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明の撮像装置は、光軸と平行に
移動する少なくとも1つ以上のレンズ群と、上記レンズ
群を移動させるパルスモータと、上記パルスモータを略
正弦波駆動するための駆動手段と、上記パルスモータを
駆動する際のパルス数をカウントして上記レンズ群の位
置を検出するレンズ位置検出手段と、上記レンズ群を移
動させて上記レンズ位置検出手段の初期化を行う初期化
手段と、上記パルスモータの駆動停止時におけるロータ
の停止位相位置を記憶する記憶手段と、上記レンズ群を
移動させて上記レンズ位置検出手段による初期化を行う
際に、上記記憶手段に記憶されている上記駆動停止時に
おけるロータの停止位相位置の情報を用いて、上記レン
ズ位置検出手段のカウント値を補正する補正手段とを備
えたことを特徴とする。
【0021】ここで、上記少なくとも1つ以上のレンズ
群は、変倍を行うための変倍レンズを含んでも良い。ま
た、上記少なくとも1つ以上のレンズ群は、焦点調節を
行うためのフォーカスレンズを含んでも良い。
【0022】上記のように構成した本発明によれば、パ
ルスモータの駆動開始時に、記憶手段に記憶しておいた
駆動停止状態のときのロータの停止位相位置の情報を利
用して、例えばパルスモータを駆動する際のパルス数を
カウントする手段のカウント値を補正することによっ
て、パルスモータの実際の駆動量とパルスカウンタとの
ずれを取り除くことが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】(第1の実施形態)本実施形態によるパル
スモータ制御装置は、図14に示したマイコン7によっ
て構成される。図1は、このマイコン7の本実施形態に
係る主要な機能構成を示すブロック図であり、図2は、
本実施形態においてパルスモータの駆動開始時と駆動時
にマイコン7によって行われる動作を示すフローチャー
トである。
【0025】図1において、71は駆動情報設定部であ
り、マイコン7の外部からの情報に従って、パルスモー
タを駆動するべき駆動速度Vtと駆動方向とを設定す
る。72は割り込み時間設定部であり、上記駆動情報設
定部71により設定された駆動速度Vtに応じたタイマ
割り込み時間Ttを設定する。以降、この設定されたタ
イマ割り込み時間TtごとにROM7cからデューティ
比データDnが読み出され、PWMのデューティ比を実
現した駆動電流として出力されることとなる。
【0026】73はアドレス発生部であり、タイマ割り
込み処理が発生するごとに、上記駆動情報設定部71に
より設定されたモータの駆動方向に応じてアドレスAの
値をカウントアップあるいはカウントダウンしていく。
そして、このアドレスAに従ってROM7cからデュー
ティ比データDnが読み出される。
【0027】74はパルスカウンタであり、パルスモー
タを駆動するパルス幅ごとにカウント値Dをカウントす
る。上記デューティ比データDnで示される正弦波駆動
電流の1周期を図19のように64アドレスで表し、1
周期で8パルス駆動とした場合、1周期を64分割した
うちの8の倍数のところが1パルス分となるので、上記
アドレス発生部73から出力されるアドレスAの値が8
だけ進められるごとに、パルスカウンタ74のカウント
値Dは1だけカウントアップあるいはカウントダウンす
る。
【0028】75は位置検出カウンタであり、駆動状態
にあるパルスモータの現在の位相位置Cを検出し、歩進
パルスとして出力するものである。この位置検出カウン
タ75もパルスカウンタ74と同様に、アドレスAの値
が8だけ進められるごとにカウント値Cが1だけカウン
トアップあるいはカウントダウンする。76は停止位置
記憶部であり、前回パルスモータの駆動が停止したとき
のロータの位相位置(停止したときにパルスカウンタ7
4に格納されていたカウント値)を記憶しておくもので
ある。この停止位置記憶部76は、電源がOFFにされ
ても記憶内容を保持する不揮発性の記録媒体によって構
成される。
【0029】77は一致判断部であり、上記パルスカウ
ンタ74で計数されたカウント値Dと、上記停止位置記
憶部76に記憶(バックアップ)された以前のモータ停
止時における歩進パルスの位相位置を表すカウント値B
とが一致するかどうかを判断し、一致したときに上記位
置検出カウンタ75のカウント動作を開始するように制
御する。
【0030】また、図2において、ステップS201は
電源投入のスタートであり、ここからパルスモータの駆
動を開始する。ステップS202は、マイコン7内のカ
ウンタ等を初期化する処理である。すなわち、ROM7
cに記憶されている図18のようなデュティー比データ
Dnを順番に読み出すためのアドレスAを初期化すると
ともに、以前に電源をOFFした際に停止位置記憶部7
6に記憶(バックアップ)しておいたモータ停止位置の
位相状態、例えば、図19の位相位置Bの値を読み出
す。そして、位置検出カウンタ75のカウント値Cを初
期化し(ここでは初期データを100とした)、電源O
N時であることを示す初期フラグfを“1”(Hi)に
する。
【0031】次に、ステップS203では、外部からの
情報により、モータを駆動するべき速度Vtと駆動方向
とを設定する。これは、マイコン外部のスイッチや通信
等、マイコン7に駆動速度Vtと駆動方向とを入力でき
る構成であればよい。ステップS204では、上記設定
された駆動速度Vtに応じたタイマ割り込み時間Ttを
設定する。この時間は、駆動速度Vtが速ければ短く、
遅ければ長くなる。そして、ステップS205で、次に
外部からの駆動情報がくるまで待機し、駆動情報が来た
らステップS203に戻る。以上に示した図2の動作を
繰り返しながら、パルスモータを駆動させる。
【0032】次に、実際にパルスモータを駆動するため
のPWM出力を制御しているタイマ割り込みルーチン内
の動作フローを、図3に示す。図3において、ステップ
S301は当該タイマ割り込みルーチンのスタートであ
る。まず、ステップS302で上記図2に示したメイン
ルーチン内で設定された駆動速度Vtが“0”かどうか
を判断する。
【0033】ここで、駆動速度Vtが“0”であれば、
それはパルスモータを駆動しないということなので、ス
テップS303でPWM出力を停止し、そのときのモー
タの停止位相位置B(図19参照)を、電源OFF時に
記憶させるためのバックアップデータとして停止位置記
憶部76に格納する。一方、駆動速度Vtが“0”でな
ければ、ステップS304に進み、図2のステップS2
04で設定したタイマ割り込み時間Ttを設定する。
【0034】そして、ステップS305で、図2のステ
ップS203で設定したモータの駆動方向が順転かどう
か判断し、順転ならば、ステップS306でアドレスA
の値が“63”かどうかを判断する。ここで、アドレス
A=63でなければ、ステップS307でアドレスAを
インクリメントし、アドレスA=63ならばステップS
308でアドレスAの値を“0”にする。このアドレス
Aにより、正弦波の1周期を64分割したうちの、現在
の位相位置が分かる。
【0035】上記ステップS305でモータの駆動方向
が順転でないと判断した場合は、ステップS309でア
ドレスAの値が“0”かどうかを判断する。ここで、ア
ドレスA=0でなければ、ステップS310でアドレス
Aをデクリメントし、アドレスA=0ならばステップS
311でアドレスAの値を“63”にする。そして、ス
テップS312で、そのときのモータの位相状態を示す
アドレスA(例えば0〜63)で示される図18のよう
な基本デューティ比データDnをROM7cから読み出
す。
【0036】次に、ステップS313でアドレスAの値
が8の倍数かどうかを判断する。図19に示したよう
に、1周期を64分割したうちの8の倍数のところが1
パルス分となり、8パルスで1周期となる。よって、ス
テップS313でアドレスAの値が8の倍数でないと判
断した場合は、現在1パルス分の移動途中なので、その
まま割り込み処理を終了する。
【0037】一方、上記ステップS313でアドレスA
の値が8の倍数であると判断した場合は、ステップS3
14に進み、そのときのアドレスAの値を8で割った整
数値をカウント値Dとして格納し、現在駆動させようと
しているパルスモータの位相がどこにあるのかを、図1
9で示すDに値する位相位置で求める。このような演算
処理を行う場合には、図1のパルスカウンタ74は不要
であり、その代わりに演算結果を格納するメモリが設け
られる。
【0038】そして、ステップS315で初期フラグf
の値が“1”かどうか、すなわち、電源ON時であるか
どうかを判断し、当該フラグ値が“1”であるならばス
テップS316に進み、上記ステップS314にて求め
た位相位置Dが、以前の電源OFFのモータ駆動停止時
に停止位置記憶部76に記憶した位相位置Bと同じかど
うかを判断する。
【0039】両位相位置B,Dが同じならば、駆動位相
と駆動位相を作るためのアドレスAの初期状態とが一致
したので、ステップS317で初期フラグfの値を
“0”にし、割り込み処理を終了する。また、上記ステ
ップS316で両位相位置B,Dが一致しなければ、駆
動位相と駆動位相を作るためのアドレスAの初期状態と
がまだ一致していないということなので、そのまま割り
込み処理を終了する。
【0040】また、上記ステップS315で初期フラグ
fの値が“0”であると判断した場合は、駆動位相と駆
動位相を作るためのアドレスAの初期状態とが一致し
て、パルスモータ駆動準備が終了したということなので
(上記ステップS317の処理による)、通常の駆動動
作を行う。ここで、ステップS318で駆動方向が順転
かどうかを判断し、そうであるならば、ステップS31
9に進んで位置検出カウンタ75のカウント値Cをイン
クリメントし、順転でなければ、ステップS320で位
置検出カウンタ75のカウント値Cをデクリメントして
割り込みルーチンを終了する。
【0041】以上のように、本実施形態では、パルスモ
ータ停止時の位相位置を記憶(バックアップ)してお
き、その後パルスモータを再び起動させるときに、駆動
電流の位相状態がバックアップした位相状態になるま
で、位置検出のためのカウンタを止めておくことによっ
て、位置検出のためのカウンタとパルスモータの実際の
駆動とのずれを防止することができ、特別な位置検出装
置がない状態で、正確な位置検出を行うことができる。
【0042】(第2の実施形態)上記第1の実施形態で
は、パルスモータ停止時の位相位置を記憶(バックアッ
プ)し、パルスモータを起動させるときに、駆動電流の
位相状態がバックアップした位相状態になるまで、位置
検出のためのカウンタを止めておくことによって、位置
検出のためのカウンタとパルスモータの実際の駆動のず
れを防止する方法を示した。これに対して、位置検出の
ためのカウンタの値を補正することなく、パルスモータ
停止時の位相位置を記憶(バックアップ)しておき、パ
ルスモータ駆動開始時に停止時の位相で励磁するように
しても良い。
【0043】すなわち、第2の実施形態は、例えば図1
9の位相位置Bのところでパルスモータが停止したら、
その後駆動を再び開始するときは、アドレスA=0から
ではなくて、アドレスA=40から開始するようにする
ものである。このことは、図4に示すように、ステップ
S402で初期化処理を行う際に、位相位置B=停止位
相のバックアップデータとした後、アドレスA=B×8
とすることによって実現できる。タイマ割り込みルーチ
ン内の処理は、図3のステップS314〜S317の処
理を除いた図5のようなフローになる。
【0044】以上のように、第2の実施形態では、パル
スモータ停止時の位相位置を記憶(バックアップ)して
おき、その後パルスモータを再び起動させるときに、上
記停止時の位相で励磁するようにすることにより、位置
検出のためのカウンタとパルスモータの実際の駆動との
ずれをより簡単な構成および処理で防止することがで
き、特別な位置検出装置がない状態で、正確な位置検出
を行うことができる。
【0045】(第3の実施形態)図6は、本発明のパル
スモータ制御装置をビデオカメラ等の撮像装置のレンズ
駆動に用いた例を示すブロック図である。図6におい
て、101〜105はいわゆるインナーフォーカスタイ
プのレンズシステムの簡単な構成を示している。
【0046】ここで、101は固定されている第1のレ
ンズ群、102は光軸に沿って移動し変倍を行うための
第2のレンズ群(以下、変倍レンズまたはズームレンズ
と称す)、103は絞り、104は固定されている第3
のレンズ群、105は光軸に沿って移動し、焦点調節機
能と変倍による焦点面の移動を補正するためのいわゆる
コンペ機能とを兼ね備えた第4のレンズ群(以下、フォ
ーカスレンズと称す)、106はCCD等の撮像素子上
に形成される撮像面である。
【0047】図6のように構成されたレンズシステムで
は、フォーカスレンズ105が焦点調節機能とコンペ機
能とを兼ね備えているため、焦点距離(変倍レンズ10
2の位置)が等しくても、撮像面106に合焦するため
のフォーカスレンズ105の位置は、被写体距離によっ
て異なってしまう。各焦点距離において被写体距離を変
化させたとき、撮像面106上に合焦させるためのフォ
ーカスレンズ105の位置を連続してプロットすると、
図7のようになる。したがって、変倍動作中は、被写体
距離に応じて図7に示された何れかの合焦軌跡を選択
し、その選択した軌跡どおりにフォーカスレンズ105
を移動させれば、ボケのないズームが可能になる。
【0048】そこで、図7に示される複数の軌跡情報を
何らかの形でレンズ制御用マイコンに記憶させておく。
そして、フォーカスレンズ105と変倍レンズ102の
位置によって何れかの合焦軌跡を選択して、該選択した
軌跡上をたどりながらズーミングを行うのが一般的であ
る。
【0049】しかしながら、このような追従方法を実現
するためには、各レンズ位置を表すカウンタの値を特定
の値にリセットする必要がある。すなわち、レンズ位置
カウンタの値がずれると、マイコン内に記憶した変倍レ
ンズ位置とフォーカスレンズ位置との組合せ座標で得ら
れるカム軌跡情報が正しく読み取れないため、変倍動作
中に合焦軌跡を正確にトレースすることができなくなる
ためである。
【0050】そのため、電源投入後、通常の動作に入る
前に、変倍レンズ102およびフォーカスレンズ105
を所定位置に移動させて、各レンズ位置カウンタをリセ
ットすることが多く用いられている。この場合、上記の
所定位置としては、レンズ内に組み込まれたフォトダイ
オードの各取付位置とするのが一般的である。つまり、
各フォトダイオードからの出力信号が変化した各レンズ
位置を、各レンズリセット位置として、各レンズ位置カ
ウンタの値を光学系のバランス調整によって決まる値に
それぞれ設定している。
【0051】レンズリセット動作中は、撮影画像はボケ
が大きくなるので出力せず、リセット動作の完了後に出
力する方法をとっている。また、各レンズ位置カウンタ
のリセット動作完了後も出力を禁止したまま、電源投入
前にあったレンズ位置まで再び各レンズを戻し、レンズ
リセット動作による画角変化等を生じさせないようにし
ている。また、レンズを駆動させるためのモータとして
は、歩進パルス数に対する回転角度が一定なために、歩
進パルスをそのままインクリメントして位置検出を行う
ことができ、位置検出のために別のエンコーダを必要と
しないパルスモータを使用している。
【0052】また、図6において、124,126はそ
れぞれ変倍レンズ102とフォーカスレンズ105とが
基準位置にあることを検出するためのスイッチであり、
本実施形態においてはそれぞれがフォトセンサ125,
127と共に各レンズ102,105に組み込まれてい
る。これらの基準スイッチ124,126は、それぞれ
変倍レンズ102およびフォーカスレンズ105に固定
されており、これらのレンズ群102,105が光軸と
平行に移動するのに伴って一体的に移動する。そして、
各レンズ群102,105の移動可能領域において、中
間付近を境界としてフォトセンサ125,127の出力
光を遮るか遮らないかの動作を行う。
【0053】上記フォトセンサ125,127の出力光
が遮られているか、または遮られていないかによって、
フォトセンサ125,127の光検出部は“1”か
“0”の信号を出力する。よって、この出力信号の変化
するところを上記基準位置として、レンズがそこにある
のかどうかを検出できる。
【0054】図8は、レンズ位置カウンタの動作を行う
リセットスイッチの構成を示す図である。フォトセンサ
125(または127)を構成する発光部401から受
光部402への光路を、レンズと共に光軸と平行に移動
する基準スイッチ(遮蔽板)124(または126)が
遮ったとき、受光部402の出力信号はLowレベルに
なり、また遮らないときHiレベルになる。
【0055】このレンズシステムを透過した被写体光
は、CCD等の撮像素子106上で結像され、光電変換
により映像信号に変換される。この変換された映像信号
は、増幅器またはインピーダンス変換器107で増幅さ
れ、カメラ信号処理回路108に入力される。ここで所
定の信号処理を施された映像信号は、増幅器109で規
定レベルまで増幅され、LCD表示回路110で処理さ
れた後、LCD111に撮影画像として表示される。
【0056】上記増幅器またはインピーダンス変換器1
07で増幅された映像信号は、絞り制御回路112およ
びAF評価値処理回路115にも送られる。絞り制御回
路112では、映像信号の入力レベルに応じて、IGド
ライバ113およびIGメータ114を駆動して、絞り
103を制御し、光量調節を行っている。また、AF評
価値処理回路115では、測距枠生成回路117からの
ゲート信号に応じて、測距枠内の映像信号の高周波成分
のみを抽出し、AF評価信号生成のための所定の処理を
行っている。
【0057】116はAFマイコンであり、上記AF評
価値処理回路115から与えられるAF評価信号強度に
応じて、レンズの駆動制御、および測距エリアを変更す
るための測距枠制御を行っている。また、AFマイコン
116は、システムコントロールマイコン(以下、シス
コンと称す)122と通信をしており、シスコン122
がA/D変換等によって読み込むズームスイッチ123
(ユニット化されたズームSWであり、操作部材の回転
角度に応じた電圧が出力される。この出力電圧の大きさ
に応じて可変速ズームが行われる)の情報や、AFマイ
コン116が制御するズーム時のズーム方向や焦点距離
などの変倍動作情報等を、互いにやり取りしている。
【0058】118,120は電流波形の変更が可能な
駆動ドライバであり、AFマイコン116から出力され
る変倍レンズ102およびフォーカスレンズ105の駆
動命令に従って、駆動エネルギーをレンズ駆動用モータ
に出力する。119,121はそれぞれ変倍レンズ10
2およびフォーカスレンズ105を駆動するための上記
レンズ駆動用モータである。
【0059】上記レンズ駆動用モータがステッピングモ
ータであるとして、モータの駆動方法を以下に説明す
る。AFマイコン116は、プログラム処理によりズー
ムモータ119、フォーカスモータ121の駆動速度を
決定し、それを各ステッピングモータの回転周波数信号
として、変倍レンズ102用の駆動ドライバ118とフ
ォーカスレンズ105用の駆動ドライバ120とに送
る。また、各モータ119,121の駆動/停止命令お
よび回転方向命令も各ドライバ118,120に送って
いる。
【0060】上記駆動/停止命令および回転方向命令
は、ズームモータ119に関しては、主としてズームス
イッチユニット123の状態に応じて出力される。ま
た、フォーカスモータ121に関しては、AF時および
ズーム時にAFマイコン116内の処理で決定する駆動
命令に応じて出力される。モータドライバは、受信した
回転方向信号に応じて、4相のモータ励磁相の位相を順
回転および逆回転の位相に設定する。さらに、受信した
回転周波数信号に応じて、4つのモータ励磁相の印加電
圧(または電流)を変化させながら出力することによ
り、モータの回転方向と回転周波数とを制御しつつ、駆
動/停止命令に応じて、モータへの出力をON/OFF
している。
【0061】図9は、上記レンズ位置カウンタのリセッ
ト動作を説明するためのフローチャートであり、これは
レンズ制御用のAFマイコン116内で処理される。図
9において、ステップS901で処理の実行が開始され
ると、ステップS902で電源が投入されたかどうかを
検出し、電源が投入されていなければそのまま待機し続
ける。電源が投入されると、ステップS903で初期設
定を行う。ここでは、AFマイコン116内のデューテ
ィ比データを読み出すための駆動電流の位相状態を決定
するカウンタAzの値を“0”にし、以前の電源OFF
時に記憶しておいたモータ駆動停止位置の位相状態をB
zとする。
【0062】次に、ステップS904でレンズ位置カウ
ンタのリセット動作が終了したかどうかを判断し、終了
していればステップS924にジャンプする。一方、リ
セット動作がまだ終了していなければ、ステップS90
5で変倍レンズ102用の位置検出カウンタCzをクリ
アし、ステップS906でフォトセンサ125の出力信
号がHiレベルかどうかを確認する。
【0063】例えば、遮光と透光の境界がレンズ移動可
能範囲のほぼ中間にある場合、フォトセンサ125の出
力信号の状態から、上記境界が現在のレンズ位置よりも
テレ側にあるのかワイド側にあるのかが判別できる。図
8を例にとると、フォトセンサ125の出力信号がLo
wレベルである場合は遮光されているので、変倍レンズ
102は上記境界よりもテレ側に位置している。よっ
て、変倍レンズ102をワイド側に移動することによっ
て、フォトセンサ125の出力信号をLowレベルから
Hiレベルへと変化させることができる。始めにフォト
センサ125の出力信号がHiレベルであったときに
は、その逆になる。
【0064】したがって、図9のステップS906でフ
ォトセンサ125の出力信号の状態を確認し、Hiレベ
ルであれば、ステップS907で変倍レンズ102をテ
レ方向に移動させて境界点を得ようとする。またステッ
プS908で、変倍レンズ102用の位置検出カウンタ
Czを、ズームモータ119の歩進パルスに同期させて
インクリメントする。そして、ステップS909でフォ
トセンサ125の出力信号がLowレベルに変化したか
どうかを検出して、変化していなければステップS90
7に戻って動作を繰り返す。
【0065】また、上記ステップS909でフォトセン
サ125の出力信号がLowレベルに変化したことが確
認できれば、ステップS910の処理へ進む。ステップ
S910では、変倍レンズ102用の位置検出カウンタ
Czの値からモータ駆動停止位置の位相状態を表す値B
zを減算し、その結果をメモリCoに格納する。すなわ
ち、「Cz−Bz」は、AFマイコン116から出力さ
れた駆動電流のパルス数から停止位置の位相パルス数を
引いた値である。
【0066】この値は、電源投入直後、リセット動作を
行う前のズームレンズ位置とリセットスイッチ位置との
間のズームモータ119の歩進パルス数を示しており、
この値が即ち、変倍レンズ102の電源投入前の位置
と、フォトセンサ125によるリセットスイッチ位置と
の距離を表すことになる。
【0067】また、上記ステップS906でフォトセン
サ125の出力信号がLowレベルであると判断された
場合には、ステップS911、S912、S913、S
914でそれぞれ上記ステップS907、S908、S
909、S910とは逆の動作および判断を行う。ここ
では、ステップS913でフォトセンサ125の出力信
号の変化を確認した後、ステップS914で「Cz−
(8−Bz)」の計算結果をメモリCoに格納する。
【0068】上記ステップS914で計算される値は、
AFマイコン116から出力された駆動電流のパルス数
から(8−停止位置の位相パルス数)を引いた値であ
る。この値は、電源投入直後、リセット動作を行う前の
ズームレンズ位置とリセットスイッチ位置との間のズー
ムモータ119の歩進パルス数を示しており、この値が
即ち、変倍レンズ102の電源投入前の位置と、フォト
センサ125によるリセットスイッチ位置との距離を表
すことになる。
【0069】そこで、次のステップS915では、この
ときの位置検出カウンタCzの値をメモリCoに一旦格
納し、位置検出カウンタCzには予め測定または決めら
れているリセットスイッチの位置を表す数値(例えば、
変倍レンズ102の移動範囲内にある光学設計上定めら
れた原点から測定したリセットスイッチ位置を、ズーム
モータ119の歩進パルス数に換算した値)を代入す
る。このステップS915の処理が完了した時点で、変
倍レンズ102の位置検出カウンタCzのリセット動作
が完了する。
【0070】次に、ステップS916において、上記ス
テップS915で新たに決められた位置検出カウンタC
zの値からメモリCoの値を減じ、この結果を改めてメ
モリCoに代入する。ステップS916では、ある原点
から測定したリセットスイッチの位置を基準として(そ
こからリセットスイッチ〜初めのズームレンズ位置間の
距離を減じて)初めの変倍レンズ102の絶対位置を求
め、メモリCoに代入しているのであるから、位置検出
カウンタCzの値がメモリCoの値になるまで変倍レン
ズ102を移動させれば、電源投入前の位置に戻ること
ができる。
【0071】なお、本実施形態のステップS911、S
912、S913の処理を通った場合、ステップS91
4でメモリCoに格納する値は負の値となっている。こ
れをそのままステップS916の式に代入すれば、その
結果はステップS915で求めた位置検出カウンタCz
の値より大きくなり、初めのレンズ位置がリセットスイ
ッチ位置よりもテレ側にあることを意味するので、何ら
差し支えない。
【0072】以上のようにして変倍レンズ102の初め
のレンズ位置を求め、ステップS917からの処理に移
る。ステップS917では、メモリCoに格納されてい
る変倍レンズ102の戻り先位置と、位置検出カウンタ
Czに格納されているリセット完了済みの変倍レンズ1
02の位置とが等しいかどうかを判断し、等しければ既
にズームレンズ位置は戻り先位置にあることになるの
で、ステップS923へジャンプする。
【0073】一方、上記ステップS917の判断結果が
偽ならば、ステップS918でメモリCo内の戻り先位
置の値が、位置検出カウンタCz内の現在のズーム位置
の値より大きいかどうかを判断する。大きいならば、変
倍レンズ102の戻り方向はテレ方向であるとして、ス
テップS919で変倍レンズ102をテレ方向に駆動す
る。そして、ステップS920で、変倍レンズ102が
メモリCo内の戻り先位置に到達したかどうかを確認す
る。到達が確認されたらステップS923に進み、まだ
到達していない場合にはステップS919からの処理を
繰り返す。
【0074】また、上記ステップS918の判断結果が
偽ならば、変倍レンズ102の戻り先位置が変倍レンズ
102の現在位置よりもワイド側にある場合であり、そ
のときはステップS921、S922の処理で上記ステ
ップS919、S920の処理とは逆の動作および判別
を行う。そして、ステップS922の処理で、変倍レン
ズ102が戻り先位置に到達したと確認したら、ステッ
プS923に進む。
【0075】ステップS923では、変倍レンズ102
の駆動を停止させる。そして、ステップS924で画像
を出力後、通常撮影動作を実行する。その後、ステップ
S925で撮影が終了して電源が遮断されたかどうかを
確認し、電源がOFFにされていないときはステップS
904の処理に戻り、OFFにされたときはステップS
926に進み、そのときのズームモータ119の停止位
置の駆動電流位相をメモリBzに記憶(バックアップ)
する。
【0076】図10は、本実施形態を実施するための制
御フローであり、図9中のステップS924における通
常動作の部分を示す。この制御は、レンズ制御のための
AFマイコン116内で処理される。ステップS100
1はシスコン122との相互通信ルーチンであり、ここ
でズームSWユニット123の情報や、ズームレンズ位
置などの変倍動作情報のやりとりを行っている。
【0077】ステップS1002のAF処理ルーチンで
は、AF評価値処理回路115から得られた信号によっ
てAF評価信号である鮮鋭度信号を加工し、このAF評
価信号の変化に応じて自動焦点調節処理を行っている。
次のステップS1003はズーム処理ルーチンであり、
変倍動作時において合焦を維持するためのコンペ動作の
処理を行う。本ルーチンで、図7に示したようなカム軌
跡をトレースするために、フォーカスレンズ105の駆
動方向および駆動速度を算出する。
【0078】ステップS1004では、AF動作時や変
倍動作時等に応じて、上記ステップS1002〜S10
03で算出されるズームやフォーカスの駆動方向および
駆動速度のうち、いずれを使用するのかを選択し、レン
ズのメカ端に当たらないようにソフト的に設けているテ
レ端よりテレ側、ワイド端よりワイド側、至近端より至
近側および無限端より無限側には駆動しないように設定
する。
【0079】ステップS1005では、上記ステップS
1004で定めたズームおよびフォーカス用の駆動方向
と駆動速度に関する情報に応じて、変倍レンズ102用
の駆動ドライバ118およびフォーカスレンズ105用
の駆動ドライバ120に制御信号を出力し、レンズの駆
動/停止を制御する。このステップS1005の処理終
了後は、図9のステップS925に戻る。なお、図10
の一連の処理は、垂直同期期間に同期して実行される
(図9のステップS925〜S904に戻る処理の中
で、次の垂直同期信号がくるまで、待機する)。
【0080】上記ステップS1005で設定された駆動
速度および駆動パルスによって、次の図11に示すよう
な割り込み処理を行い、変倍レンズ102やフォーカス
レンズ105を駆動する。この図11は、本実施形態の
特徴を表すものであり、タイマ割り込み処理の動作フロ
ーを示すフローチャートである。このタイマ割り込み処
理は、図10のステップS1004で設定された駆動速
度によって決まるタイミングで割り込みがかかるもの
で、駆動速度が速いときは速い周期で、駆動速度が遅い
ときは遅い周期で割り込み駆動パルスを出力するための
処理である。
【0081】図11において、ステップS1101は当
該タイマ割り込みルーチンのスタートである。まず、ス
テップS1102で上記図10に示したメインルーチン
内で設定された駆動速度が“0”かどうかを判断する。
ここで、駆動速度が“0”であれば、それはパルスモー
タを駆動しないということなので、ステップS1103
でPWM出力を停止する。一方、駆動速度が“0”でな
ければ、ステップS1104に進み、図10のステップ
S1004で設定した駆動速度に応じたタイマ割り込み
時間Ttを設定する。
【0082】そして、ステップS1105で、図10の
ステップS1004で設定したモータの駆動方向がテレ
側かどうかを判断し、テレ側ならば、ステップS110
6でカウンタAzの値が“63”かどうかを判断する。
ここで、カウンタAz=63でなければ、ステップS1
107でカウンタAzをインクリメントし、カウンタA
z=63ならばステップS1108でカウンタAzの値
を“0”にする。このカウンタAzの値により、正弦波
の1周期を64分割したうちの、現在の位相位置が分か
る。
【0083】上記ステップS1105でモータの駆動方
向がテレ側でないと判断した場合には、ステップS11
09でカウンタAzの値が“0”かどうかを判断する。
ここで、カウンタAz=0でなければ、ステップS11
10でカウンタAzをデクリメントし、カウンタAz=
0ならばステップS1111でカウンタAzの値を“6
3”にする。そして、ステップS1112で、そのとき
のモータの位相状態を示すカウンタAz(例えば0〜6
3)で示される図18のような基本デューティ比データ
Dnを読み出す。
【0084】以上のように、第3の実施形態では、電源
ON時における最初のズームカウンタリセット操作時
に、以前のパルスモータ停止時の位相位置を記憶(バッ
クアップ)しておいた値を考慮し、駆動開始位置からフ
ォトセンサ125の位置までのパルス数を計算すること
により、変倍レンズ102の位置検出のためのカウンタ
とパルスモータの実際の駆動のずれを防止することがで
き、特別な位置検出装置がない状態で、正確な位置検出
を行うことができる。
【0085】(第4の実施形態)上記第3の実施形態で
は変倍レンズ102の位置カウンタリセット動作につい
て説明してきたが、このリセット動作はフォーカスレン
ズ105のリセットについても同様に用いることができ
る。以下に、フォーカスレンズ105のリセット動作に
関して、図12を用いて説明する。
【0086】図12において、ステップS1201は処
理の開始を示す。まず、ステップS1202で電源が投
入されるまで待機し、電源が投入されると、ステップS
1203で初期設定を行う。ここでは、ここでは、AF
マイコン116内のデューティ比データを読み出すため
の駆動電流の位相状態を決定するカウンタAfの値を
“0”にし、以前の電源OFF時に記憶しておいたモー
タ駆動停止位置の位相状態をBfとする。
【0087】次に、ステップS1204でレンズ位置カ
ウンタのリセット動作が終了したかどうかを判断し、終
了していればステップS1225にジャンプする。一
方、リセット動作がまだ終了していなければ、ステップ
S1205で図9に示した変倍レンズ102のリセット
動作を行う。次のステップS1206〜S1215の処
理は、図9のステップS905〜S914の処理と同様
であり、フォーカスレンズ105のリセットスイッチ位
置を検出するための処理である。すなわち、まずステッ
プS1206でフォーカスレンズ105用の位置検出カ
ウンタCfをクリアし、ステップS1207でフォトセ
ンサ127の出力信号がHiレベルかどうかを確認す
る。
【0088】例えば、遮光と透光の境界がレンズ移動可
能範囲のほぼ中間にある場合、フォトセンサ127の出
力信号の状態から、上記境界が現在のレンズ位置よりも
至近側にあるのか無限側にあるのかが判別できる。図8
を例にとると、フォトセンサ127の出力信号がLow
レベルである場合は遮光されているので、フォーカスレ
ンズ105は上記境界よりも至近側に位置している。よ
って、フォーカスレンズ105を無限側に移動すること
によって、フォトセンサ127の出力信号をLowレベ
ルからHiレベルへと変化させることができる。始めに
フォトセンサ127の出力信号がHiレベルであったと
きには、その逆になる。
【0089】したがって、図12のステップS1207
でフォトセンサ127の出力信号の状態を確認し、Hi
レベルであれば、ステップS1208でフォーカスレン
ズ105を至近方向に移動させて境界点を得ようとす
る。またステップS1209で、フォーカスレンズ10
5用の位置検出カウンタCfを、フォーカスモータ12
1の歩進パルスに同期させてインクリメントする。そし
て、ステップS1210でフォトセンサ127の出力信
号がLowレベルに変化したかどうかを検出して、変化
していなければステップS1208に戻って動作を繰り
返す。
【0090】また、上記ステップS1210でフォトセ
ンサ127の出力信号がLowレベルに変化したことが
確認できれば、ステップS1211の処理へ進む。ステ
ップS1211では、フォーカスレンズ105用の位置
検出カウンタCfの値からモータ駆動停止位置の位相状
態を表す値Bfを減算し、その結果をメモリCfoに格納
する。すなわち、「Cf−Bf」は、AFマイコン11
6から出力された駆動電流のパルス数から停止位置の位
相パルス数を引いた値である。
【0091】この値は、電源投入直後、リセット動作を
行う前のフォーカスレンズ位置とリセットスイッチ位置
との間のフォーカスモータ121の歩進パルス数を示し
ており、この値が即ち、フォーカスレンズ105の電源
投入前の位置と、フォトセンサ127によるリセットス
イッチ位置との距離を表すことになる。
【0092】また、上記ステップS1207でフォトセ
ンサ127の出力信号がLowレベルであると判断され
た場合には、ステップS1212、S1213、S12
14、S1215でそれぞれ上記ステップS1208、
S1209、S1210、S1211とは逆の動作およ
び判断を行う。ここでは、ステップS1214でフォト
センサ127の出力信号の変化を確認した後、ステップ
S1215で「Cf−(8−Bf)」の計算結果をメモ
リCfoに格納する。
【0093】上記ステップS1211やステップS12
15に処理が移行したとき、「Cf−Bf」の値や「C
f−(8−Bf)」の値は、電源投入直後、リセット動
作を行う前のフォーカスレンズ位置とリセットスイッチ
位置との間のフォーカスモータ121の歩進パルス数を
示しており、この値が即ち、フォーカスレンズ105の
電源投入前の位置とリセットスイッチ位置との距離を表
すことになる。
【0094】そこで、次のステップS1216では、こ
のときの位置検出カウンタCfの値をメモリCfoに一旦
格納し、位置検出カウンタCfには予め測定または決め
られているリセットスイッチの位置を表す数値(例え
ば、フォーカスレンズ105の移動範囲内にある光学設
計上定められた原点から測定したリセットスイッチ位置
を、フォーカスモータ121の歩進パルス数に換算した
値)を代入する。このステップS1216の処理が完了
した時点で、フォーカスレンズ105の位置検出カウン
タCfのリセット動作が完了する。
【0095】次に、ステップS1217において、上記
ステップS1216で新たに決められた位置検出カウン
タCfの値からメモリCfoの値を減じ、この結果を改め
てメモリCfoに代入する。ステップS1217では、あ
る原点から測定したリセットスイッチの位置を基準とし
て(そこからリセットスイッチ〜初めのフォーカスレン
ズ位置間の距離を減じて)初めのフォーカスレンズ10
5の絶対位置を求め、メモリCfoに代入しているのであ
るから、位置検出カウンタCfの値がメモリCfoの値に
なるまでフォーカスレンズ105を移動させれば、電源
投入前の位置に戻ることができる。
【0096】以上のようにしてフォーカスレンズ105
の初めのレンズ位置を求め、ステップS1218からの
処理に移る。ステップS1218では、メモリCfoに格
納されているフォーカスレンズ105の戻り先位置と、
位置検出カウンタCfに格納されているリセット完了済
みのフォーカスレンズ105の位置とが等しいかどうか
を判断し、等しければ既にフォーカスレンズ位置は戻り
先位置にあることになるので、ステップS1224へジ
ャンプする。
【0097】一方、上記ステップS1218の判断結果
が偽ならば、ステップS1219でメモリCfo内の戻り
先位置の値が、位置検出カウンタCf内の現在のフォー
カス位置の値より大きいかどうかを判断する。大きいな
らば、フォーカスレンズ105の戻り方向は至近方向で
あるとして、ステップS1220でフォーカスレンズ1
05を至近方向に駆動する。そして、ステップS122
1で、フォーカスレンズ105がメモリCfo内の戻り先
位置に到達したかどうかを確認する。到達が確認された
らステップS1224に進み、まだ到達していない場合
にはステップS1220からの処理を繰り返す。
【0098】また、上記ステップS1219の判断結果
が偽ならば、フォーカスレンズ105の戻り先位置がフ
ォーカスレンズ105の現在位置よりも無限側にある場
合であり、そのときはステップS1222、S1223
の処理で上記ステップS1220、S1221の処理と
は逆の動作および判別を行う。そして、ステップS12
23の処理でフォーカスレンズ105が戻り先位置に到
達したと確認したら、ステップS1224に進む。
【0099】ステップS1224では、フォーカスレン
ズ105の駆動を停止させる。そして、ステップS12
25で画像を出力後、通常撮影動作を実行する。その
後、ステップS1226で撮影が終了して電源が遮断さ
れたかどうかを確認し、電源がOFFにされていないと
きはステップS1204の処理に戻り、OFFにされた
ときはステップS1227に進み、そのときのフォーカ
スモータ121の停止位置の駆動電流位相をメモリBf
に記憶(バックアップ)する。
【0100】図13は、本実施形態の特徴を表すもので
あり、タイマ割り込み処理の動作フローを示すフローチ
ャートである。このタイマ割り込み処理は、図10のス
テップS1004で設定された駆動速度によって決まる
タイミングで割り込みがかかるもので、駆動速度が速い
ときは速い周期で、駆動速度が遅いときは遅い周期で割
り込み駆動パルスを出力するための処理である。
【0101】図13において、ステップS1301は当
該タイマ割り込みルーチンのスタートである。まず、ス
テップS1302で上記図10に示したメインルーチン
内で設定された駆動速度が“0”かどうかを判断する。
ここで、駆動速度が“0”であれば、それはパルスモー
タを駆動しないということなので、ステップS1303
でPWM出力を停止する。一方、駆動速度が“0”でな
ければ、ステップS1304に進み、図10のステップ
S1004で設定した駆動速度に応じたタイマ割り込み
時間Ttを設定する。
【0102】そして、ステップS1305で、図10の
ステップS1004で設定したモータの駆動方向が至近
側かどうかを判断し、至近側ならば、ステップS130
6でカウンタAfの値が“63”かどうかを判断する。
ここで、カウンタAf=63でなければ、ステップS1
307でカウンタAfをインクリメントし、カウンタA
f=63ならばステップS1308でカウンタAfの値
を“0”にする。このカウンタAfの値により、正弦波
の1周期を64分割したうちの、現在の位相位置が分か
る。
【0103】上記ステップS1305でモータの駆動方
向が至近側でないと判断した場合には、ステップS13
09でカウンタAfの値が“0”かどうかを判断する。
ここで、カウンタAf=0でなければ、ステップS13
10でカウンタAfをデクリメントし、カウンタAf=
0ならばステップS1311でカウンタAfの値を“6
3”にする。そして、ステップS1312で、そのとき
のモータの位相状態を示すカウンタAf(例えば0〜6
3)で示される図18のような基本デューティ比データ
Dnを読み出す。
【0104】以上のように、第4の実施形態では、電源
ON時におけるの最初のフォーカスカウンタリセット動
作時に、以前のパルスモータ停止時の位相位置を記憶
(バックアップ)しておいた値を考慮し、駆動開始位置
からフォトセンサ127の位置までのパルス数を計算す
ることにより、フォーカスレンズ105の位置検出のた
めのカウンタとパルスモータの実際の駆動のずれを防止
することができ、特別な位置検出装置がない状態で、正
確な位置検出を行うことができる。
【0105】
【発明の効果】本発明は上述したように、パルスモータ
の駆動停止時におけるロータの停止位相位置を記憶する
記憶手段を設け、例えば、パルスモータの駆動開始時
に、記憶手段に記憶されていた停止位相位置情報を用い
て、パルスモータを駆動する際のパルス数をカウントす
るカウント手段のカウント値を補正するようにしたの
で、パルスモータ停止時の位相位置を記憶(バックアッ
プ)し、その後パルスモータを再び起動させるときに、
駆動電流の位相状態がバックアップした位相状態になる
まで、位相位置検出のためのカウント手段を止めておく
ことで、位相位置検出のためのカウンタとパルスモータ
の実際の駆動のずれを防止することができ、特別な位置
検出装置がない状態で、正確な位相位置検出を行うこと
ができる。
【0106】本発明の他の特徴によれば、パルスモータ
の駆動開始時に、記憶手段に記憶されていた停止位相位
置情報を用いて、パルスモータを駆動する際の開始励磁
位相を補正するようにしたので、パルスモータ停止時の
位相位置を記憶(バックアップ)し、その後パルスモー
タを再び起動させるときに、駆動停止時における位相で
パルスモータを励磁することで、位相位置検出のための
カウンタとパルスモータの実際の駆動のずれをより簡単
に防止することができ、特別な位置検出装置がない状態
でも、正確な位相位置検出を行うことができる。
【0107】本発明のその他の特徴によれば、光軸と平
行に移動する少なくとも1つ以上のレンズ群と、これら
のレンズ群を移動させるパルスモータと、パルスモータ
を駆動する際のパルス数をカウントして上記レンズ群の
位置を検出するレンズ位置検出手段とを備えた撮像装置
において、パルスモータの駆動停止時におけるロータの
停止位相位置を記憶する記憶手段を設け、上記レンズ群
を移動させて上記レンズ位置検出手段による初期化を行
う際に、上記記憶手段に記憶されている停止位相位置の
情報を用いて上記レンズ位置検出手段のカウント値を補
正するようにしたので、位相位置検出のためのズームカ
ウンタあるいはフォーカスカウンタとパルスモータの実
際の駆動とのずれを防止することができ、特別な位置検
出装置がない状態で、正確な位相位置検出を行ってレン
ズ群を正確なリセット位置に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要素的特徴を示すブロック図であり、
パルスモータ制御装置が備えるマイコンの機能構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態においてパルスモータ
の駆動開始時と駆動時にマイコンによって行われる動作
を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態を示し、実際にパルス
モータを駆動するためのPWM出力を制御しているタイ
マ割り込みルーチン内の動作フローを示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の第2の実施形態においてパルスモータ
の駆動開始時と駆動時にマイコンによって行われる動作
を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態を示し、実際にパルス
モータを駆動するためのPWM出力を制御しているタイ
マ割り込みルーチン内の動作フローを示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の第3の実施形態を示し、本発明のパル
スモータ制御装置をビデオカメラ等の撮像装置のレンズ
駆動に用いた例を示すブロック図である。
【図7】各焦点距離(変倍レンズ位置)とフォーカスレ
ンズ位置との関係を示す図である。
【図8】レンズ位置カウンタの動作を行うリセットスイ
ッチの構成を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示し、レンズ制御用
のAFマイコン内で処理されるレンズ位置カウンタのリ
セット動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】図9のステップS924における通常動作を
説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態を示し、タイマ割り
込みルーチン内の動作フローを示すフローチャートであ
る。
【図12】本発明の第4の実施形態を示し、レンズ制御
用のAFマイコン内で処理されるレンズ位置カウンタの
リセット動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施形態を示し、タイマ割り
込みルーチン内の動作フローを示すフローチャートであ
る。
【図14】本実施形態のパルスモータおよびその制御装
置の構成を示す図である。
【図15】図14に示したドライバ回路の内部構成を示
す図である。
【図16】図15に示した入力EN1,IN1と各Tr
8〜9の状態との関係を示す図である。
【図17】図14に示した各モータ巻線に流れる電流お
よびそのデューティ比を示す図である。
【図18】図14に示したROMに格納されるデューテ
ィ比データの例を示す図である。
【図19】略正弦波駆動電流の例を示す図である。
【符号の説明】
7 マイコン 7c ROM 71 駆動情報設定部 72 割り込み時間設定部 73 アドレス発生部 74 パルスカウンタ 75 位置検出カウンタ 76 停止位置記憶部 77 一致判断部 102 変倍レンズ 105 フォーカスレンズ 116 AFマイコン 118 ズーム駆動ドライバ 119 ズームモータ 120 フォーカス駆動ドライバ 121 フォーカスモータ 124、126 基準スイッチ 125、127 フォトセンサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスモータを略正弦波駆動するための
    駆動手段と、上記パルスモータを駆動する際のパルス数
    をカウントするカウント手段とを備えたパルスモータ制
    御装置であって、 上記パルスモータの駆動停止状態のときのロータの停止
    位相位置を記憶する記憶手段を設けたことを特徴とする
    パルスモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記パルスモータの駆動開始時に、上記
    記憶手段に記憶されていた上記駆動停止状態のときのロ
    ータの停止位相位置の情報を用いて、上記カウント手段
    のカウント値を補正する補正手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のパルスモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記補正手段は、上記パルスモータの駆
    動開始時からのパルス数をカウントする第2のカウント
    手段と、 上記記憶手段に記憶されている上記駆動停止状態のとき
    のロータの停止位相位置を表すパルス数と、上記第2の
    カウント手段によりカウントされるパルス数とが一致す
    るかどうかを判断し、一致したときに上記カウント手段
    のカウント動作を開始させる一致判断手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のパルスモータ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 上記パルスモータの駆動開始時に、上記
    記憶手段に記憶されていた上記駆動停止状態のときのロ
    ータの停止位相位置の情報を用いて、上記パルスモータ
    を駆動する際の開始励磁位相を補正する補正手段を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載のパルスモータ制御
    装置。
  5. 【請求項5】 上記補正手段は、上記パルスモータの励
    磁位相を表すアドレスを発生するアドレス発生手段と、 上記パルスモータの駆動開始時に、上記記憶手段に記憶
    されている上記駆動停止状態のときのロータの停止位相
    位置の情報に基づいて、開始アドレスを補正するアドレ
    ス補正手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載
    のパルスモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 パルスモータの駆動停止時におけるロー
    タの停止位相位置情報を記録媒体に記憶しておき、その
    後のパルスモータの駆動開始時に、上記記録媒体に記憶
    されていた上記駆動停止時におけるロータの停止位相位
    置情報を用いて、上記パルスモータを駆動する際のパル
    ス数をカウントするカウント手段のカウント値を補正す
    るようにしたことを特徴とするパルスモータ制御方法。
  7. 【請求項7】 パルスモータの駆動停止時におけるロー
    タの停止位相位置情報を記録媒体に記憶しておき、その
    後のパルスモータの駆動開始時に、上記記録媒体に記憶
    されていた上記駆動停止時におけるロータの停止位相位
    置情報を用いて、上記パルスモータを駆動する際の開始
    励磁位相を補正するようにしたことを特徴とするパルス
    モータ制御方法。
  8. 【請求項8】 光軸と平行に移動する少なくとも1つ以
    上のレンズ群と、 上記レンズ群を移動させるパルスモータと、 上記パルスモータを略正弦波駆動するための駆動手段
    と、 上記パルスモータを駆動する際のパルス数をカウントし
    て上記レンズ群の位置を検出するレンズ位置検出手段
    と、 上記レンズ群を移動させて上記レンズ位置検出手段の初
    期化を行う初期化手段と、 上記パルスモータの駆動停止時におけるロータの停止位
    相位置を記憶する記憶手段と、 上記レンズ群を移動させて上記レンズ位置検出手段によ
    る初期化を行う際に、上記記憶手段に記憶されている上
    記駆動停止時におけるロータの停止位相位置の情報を用
    いて、上記レンズ位置検出手段のカウント値を補正する
    補正手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記少なくとも1つ以上のレンズ群は、
    変倍を行うための変倍レンズを含むことを特徴とする請
    求項8に記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記少なくとも1つ以上のレンズ群
    は、焦点調節を行うためのフォーカスレンズを含むこと
    を特徴とする請求項8または9に記載の撮像装置。
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