JP2728316B2 - レンズ位置制御装置を有する光学機器 - Google Patents

レンズ位置制御装置を有する光学機器

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JP2728316B2
JP2728316B2 JP3003321A JP332191A JP2728316B2 JP 2728316 B2 JP2728316 B2 JP 2728316B2 JP 3003321 A JP3003321 A JP 3003321A JP 332191 A JP332191 A JP 332191A JP 2728316 B2 JP2728316 B2 JP 2728316B2
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光央 新井田
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/282Autofocusing of zoom lenses

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ、スチル
カメラ等の光学機器に関し、撮影レンズのレンズ位置を
制御するレンズ位置装置を有する光学機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ビデオカメラ等に用いるズームレン
ズには様々なレンズタイプが挙げられる。図8は、従
来、最も一般的なズームレンズを示し、1は光軸方向に
移動することによって焦点調節を行なう前玉レンズ群、
2は変倍の為のバリエーターレンズ群、3は変倍が行な
われた際に、結像面を一定に保つ為のコンペンセーター
レンズ群であり、バリエーター2とコンペンセーター3
は、あらかじめ定められた関係を保ちながら変倍に際し
て移動する。4は結像の為のレンズ群であり、5はCC
D等が配置される結像面を示す。図11に示した前玉レ
ンズ1で焦点合わせを行なう所謂前玉フォーカスレンズ
は、バリエーター2とコンペンセーター3の連動の関係
が一定である為に、この所定の関係を得るのにメカニカ
ルなカム環を用いるのが一般的であった。
【0003】一方、前玉フォーカスレンズとは異り、変
倍レンズより後方のレンズ群で焦点合わせを行なうイン
ナーフォーカス又はリアフォーカスなどと称するレンズ
タイプが知られている。
【0004】例えば図9に示すリアフォーカスズームレ
ンズの場合、前玉レンズ群は固定されており、バリエー
ター2、コンペンセーター3は図8で示す前玉フォーカ
スレンズと同様にメカニカルなカム環等を用いて所定の
連動を行なう。レンズ群4又はその一部が焦点合わせの
為のレンズ群である。この様に変倍レンズより後方にフ
ォーカシングレンズ群がくる場合、被写体距離が一定の
ままでもズーム中にレンズ群4を移動する必要があり、
また、刻々の焦点距離に応じたレンズ群4のとるべき位
置は、被写体距離に応じて変化する。図10はこのレン
ズ群4の焦点距離に応じた被写体距離別の合焦位置を示
す。図で横軸は焦点距離を示し「W」がワンド端「T」
がテレ端となる。又、縦軸はレンズ群4の位置を示し
「6」〜「10」で示す各曲線(又は直線)が、ある一
定の距離に対して、各焦点距離で合焦する位置を示して
おり、例えば「6」は50cm,「7」は1m ,「8」は
2m,「9」は10m ,「10」は∞距離を夫々示す。
【0005】又、点11の様にワイドでレンズ群4が大
きくくり出した(被写体側へ移動)位置にある時は、レ
ンズ直前距離にピント合わせが可能となる。
【0006】又、別のインナーフォーカスの構成例を図
11に示す。この場合、レンズ群1、バリエーター2、
絞り12が変倍に際して移動し、4Aは固定のレンズ
群、4Bがフォーカシングレンズ群となる。
【0007】この場合、バリエーター2の後方に所定の
関係で連動する補正系のレンズ群(図3におけるコンペ
ンセーター)がないことから、図10に示したようなグ
ラフは図12に示したようになる。例えば「13」は5
0cm,「14」は1m ,「15」は2m ,「16」は1
0m ,「17」は∞距離を示す。
【0008】このように、インナーフォーカス、リアフ
ォーカスと呼ばれるレンズタイプの場合、前玉フォーカ
スレンズに比較して至近距離に焦点合わせが可能の他、
レンズタイプによってはレンズの小型化に寄与するなど
の利点があるが、逆にズームに際して被写体距離が変化
しなくても、ズーム中のボケを生じさせない為には図1
3、図12に示したような関係を距離に応じて正しく保
持しないとピントボケが発生してしまう。
【0009】このようなピンボケを発生させない手法と
して、以下に述べるものが考えられる。
【0010】第1には、TTL方式の自動焦点調節装置
との組合わせが挙げられる。例えばビデオカメラの自動
焦点調節装置の中では、CCD等の撮像信号の高周波成
分のピークを合焦位置とする方法が知られている。
【0011】図13にその原理を示す。横軸に焦点調節
の為のレンズ群位置をとり、縦軸に撮像信号の高周波成
分(焦点電圧)をとると、図中矢印で示した位置で焦点
電圧のピークを示しており、この位置Aが合焦のレンズ
位置となる。図中このAより左側にあるか、右側にある
かによって、非合焦時のボケの方向がマエピンであるか
アトピンであるかが決まる。
【0012】実際には、このマエピン、アトピンの方向
判別をどのように行なうかの方法がいくつか知られてい
る。
【0013】第1の方法は、とりあえず焦点調節の為の
レンズ群をどちらか一方に移動させ、それに伴う焦点電
圧の変化より方向を判定するものである。
【0014】第2の方法は、例えばピエゾアクチュエー
ター等を用いて撮像素子等を微少量振動し、焦点電圧の
変化の位相関係を知ることにより判定するものである。
【0015】第3の方法は、実際の焦点調節の為のレン
ズ群自体を第2の方法と同様に微少量振動させるもの
で、ステップモーターなどを用いてインナーフォーカス
レンズにて行なうのが一般的である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】インナーフォーカスタ
イプのレンズの場合、ワイドで合焦状態に合ったところ
からテレ方向へズームしていった場合、図10、図12
に示した様な焦点距離と焦点調節の為のレンズ群の位置
関係の中で、その距離の軌跡上をたどればよい訳である
が、実際には焦点深度を考慮すると、ワイドの合焦状態
での焦点調節の為のレンズ群の絶対位置から、テレでの
合焦位置まで正しく予測するのは不可能である。
【0017】したがって、ワイド方向からテレ方向へズ
ーミングする場合、常に自動焦点調節装置を機能させて
おき、その方向判別結果をもとに合焦を維持することが
必須になってくる。
【0018】前述の第1〜第3の方向判別の方法をイン
ナーフォーカスレンズのワイドからテレ方向へのズーム
中にも機能させようと考えた場合、第2の方法は焦点調
節の為のレンズ群を駆動するアクチュエーターとは別に
ピエゾアクチュエーター等のアクチュエーターを有し、
又焦点調節の為のレンズ群以外の撮像素子等を振動する
ことから、特にインナーフォーカスレンズだから不利と
いうこともなく方向判別が行なえるが、コスト面、大き
さ面等で不利である。
【0019】一方第1、第3の方法は、そもそも図1
0、図12に示した軌跡をたどる為に焦点調節の為のレ
ンズ群を動かすアクチュエーターを用いこの「たどる」
動作に方向判別の為の駆動を重畳させる必要がある。
【0020】この場合は、コスト面、大きさ面では問題
ないが、アクチュエーターに要求されるスペックがきび
しくなる。このため、図10、図12に示す様なマップ
内で、合焦点から離れた点にある場合には、重畳するベ
ースとなる「たどる」情報が合焦点を通る軌跡の情報で
はなくなる為に方向検知能力が低下してくるなどの問題
点がある。
【0021】本発明は、このような従来の問題を解決
し、インナーフォーカスタイプのレンズと撮像信号を利
用した自動焦点調節装置を組合わせ、しかも前述第2の
方向判別の方法がとれない場合に、ワイドからテレ方向
へのズーム中のボケを極力除去することができるレンズ
位置制御装置を有する光学機器を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
ための構成は、焦点調節用のレンズと、変倍用のレン
が変倍動作時に、焦点調節手段により合焦の判断を行
ないつつ、これらレンズの位置を検出する位置検出手段
からの位置情報に基づき、制御手段がこれらレンズを
々に駆動するレンズ駆動手段を制御するインナーフォー
カスタイプのズームレンズのレンズ位置制御装置を有す
る光学機器において、該制御手段は、焦点調節手段が合
焦を判定していると、少なくともF値を入力情報とし、
錯乱円がゼロとなる可能性のある該焦点調節用のレン
位置範囲を各焦点距離に応じて求め、変倍動作に際し
て該位置範囲外に焦点調節用のレンズが移動することを
禁止することを特徴とする。
【0023】
【作用】上記した構成のレンズ位置制御装置は、変倍動
作中に、少なくともF値(絞り値)、焦点距離情報、焦
点調節用のレンズ位置情報、絞り値の情報を用いて、ワ
イドからテレ方向へのズーミングを行なった際に、現在
の焦点距離からテレ寄りの刻々に変化する焦点距離にて
焦点調節用のレンズの合焦となる確率を有する位置範囲
を限定していくことによって、方向検知のミスを減少で
き、結果としてワイドからテレ方向へのズーミングで発
生しやすかったピントボケを大幅に減少する。
【0024】
【実施例】図1〜図3は本発明の基本的な考え方を説明
する為の図である。
【0025】図1は図12に示したマップと同様の図で
ある。「29」は∞距離の合焦点を結んだ軌跡である。
「18」〜「26」はそれぞれ所定の被写体距離に対す
る合焦点を結んだ軌跡であり、「18」より順により近
い被写体距離を示している。ここで、「19」で示した
合焦軌跡に相当する被写体距離に被写体があるとする。
インナーフォーカスレンズの場合、焦点距離によらず、
焦点調節の為のレンズ群の敏感度a(焦点調節の為のレ
ンズ群が1動いた時に結像位置がどれだけ移動するかの
値)は、略一定である。
【0026】現在の絞り時の値Fと、上記敏感度a、及
び許容錯乱円をSとし、各々の焦点距離における軌跡
「19」上のポイント(合焦ポイント)から、x=S・
F/aだけ離れた位置(マップ内縦軸方向位置)までが
合焦範囲となる。
【0027】図1では上記により求めたライン「2
7」、「28」で囲まれた斜線の範囲が合焦範囲とな
る。即ちズーム中に、焦点距離と焦点調節の為のレンズ
群位置の関係が、この斜線の範囲内にあればピンボケは
発生しない。
【0028】この例では、ワイド端(図で左端)におい
てB点が合焦点とすると、実際にはC〜Dの範囲内が合
焦範囲となる。このことから自動焦点調節装置は、Bの
点に正確に停止する精度は必要とされず、C〜Dの範囲
内に停止すればよいことになる。
【0029】しかし、D点に停止して合焦を得た場合、
その点Dを通る軌跡22は、正しい軌跡19よりはるか
に至近距離の合焦点軌跡であり、逆にC点に停止して合
焦を得た場合、C点を通る軌跡29は∞軌跡である。
【0030】このためワイド端で合焦停止している状態
から単純にその点を通る軌跡上を保ってズーミングして
も、ワイドからテレ方向へのズーミングの場合、合焦は
必ずしも維持できないことになる。基本的には、ズーム
時におけるこの様なボケ発生に関し、前述のように自動
焦点調節装置を駆動して補正することになるが、最初の
焦点調節の為のレンズ群位置及びその時の絞り値をもと
に、マップ内に「非合焦領域」を限定し、この非合焦領
域に該焦点調整の為のレンズ群を位置させないように位
置制御すれば極力大ボケ状態にならないように焦点調節
の為のレンズ群をズーム操作に合わせて移動させること
ができる。
【0031】すなわち、非合焦領域の限定によって、焦
点調節の為のレンズ群の可動範囲を限定することができ
ることになる。このことから合焦距離で現在の焦点調節
の為のレンズ群の絶対位置、焦点距離、Fナンバーを検
出し、その焦点調節の為のレンズ群の絶対位置が自動焦
点調節装置の錯乱円検出能力と、焦点距離(敏感度)、
Fナンバーによってわかる停止位置範囲の中で、アトピ
ン側の範囲の端にあると仮定した場合と、マエピン側の
範囲の端にあると仮定した場合、それぞれ得られる合焦
範囲を重ね合わせた範囲が得られる。ここで、この範囲
を、仮に「合焦可能性範囲」と称する。
【0032】合焦可能性範囲の最至近距離と最も遠い距
離が、現在の状況から知ることのできる合焦距離の範囲
の端になる。したがって、ズーム中に自動焦点調節装置
が方向判別が困難になるなどの状況になった場合にも、
このように合焦にあった場合に求めた合焦可能性範囲内
のみでレンズを移動する限定を加えることによって、は
なはだしい大ボケ状態を回避できることになる。
【0033】図1で、B点がワイド端における合焦点と
し、実際に停止している点もBであったとする。この場
合、B点がアトピン側の端であると仮定した場合には、
D点がジャストピント位置になりBからK点までが合焦
範囲となる。
【0034】又、B点がマエピン側の端であると仮定し
た場合にはC点がジャストピント位置になり、LからB
点までがワイドでの合焦範囲となる。
【0035】以上よりこの例ではL点からK点がワイド
端で算出した合焦可能性範囲となる。実施には、C点を
通る軌跡29は∞合焦軌跡であり、L点は超∞に属して
いるから、軌跡29と23に囲まれた範囲がこの後ズー
ムした時の合焦可能性範囲になる。
【0036】図2はワイド端での停止ポイントを拡大し
て示した図である。焦点調節の為のレンズ群の移動の為
のアクチュエーターとしてステップモーターを用いた場
合には、n,n+1〜n+4といった点にしか停止でき
ない。したがって、図1において「23」、「29」と
いった軌跡を実際にメモリーする際、このn,n+1…
といったステップ数で行なう様な場合には、C〜Kとし
た合焦可能性範囲はn+1〜n+4といった様に示され
ることとなる。
【0037】この合焦可能性範囲は、ズーミングに際し
て自動焦点調節装置が合焦判定を行なっている際には特
にワイドからテレでは刻々算出していくことにより「範
囲の追い込み」が可能となる。
【0038】図3の(A)、(B)を用いて「範囲の追
い込み」について説明する。
【0039】まずこの場合の合焦ポイントは軌跡30上
のポイントにあるとし、又この時のF値よりライン31
と32で囲まれた範囲内が合焦を維持できる範囲とな
る。ワイド端で焦点調節の為のレンズ群の位置がE点に
あるとすると、ワイドにおける合焦可能性範囲はH〜G
点となり、ズーミング時に軌跡33と34で囲まれた範
囲外に焦点調節の為のレンズ群を移動しないようワイド
端の時点で決定できる。
【0040】図3の(A)の状態(ワイド端)から、テ
レ方向へズーミングを行なった場合、図3の(B)に示
すように、焦点距離fM の状態で点Fにて合焦状態を得
ているとする。この場合、同様に合焦可能性範囲を求め
ると、F点に対し、JとIを通る軌跡36と35により
範囲が規定できるが、この場合図3の(A)で規定した
近距離側の軌跡33より、軌跡35の方がより近いの
で、この場合は軌跡35でなく軌跡33をそのまま範囲
の近い側の端としてよい。したがって、図3の(B)で
斜線で囲まれた範囲が合焦可能性範囲となる。
【0041】この様に図3の(A)で示すワイド端での
判定結果と、図3の(B)で示すズーム途中の焦点距離
M での結果を重ね合わせることにより、近い側の範囲
限定が軌跡35でなく軌跡33に追い込むことが可能と
なる。
【0042】図5は、本発明によるレンズ位置制御装置
を有する光学機器の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【0043】101,102はズーミングに際して移動
するレンズ群で、CPU133の後記する図4に示した
ようなフローのもとに決定された駆動内容に沿って、ズ
ームモータードライバー128を介してズームモーター
129により駆動される。
【0044】本実施例では焦点距離の検出の為、レンズ
102の鏡枠118にブラシ119が一体に構成され、
ブラシ119が基板120上に印刷された抵抗体又はグ
レイコードパターン上を擢動するよう構成されている。
この検出結果はズームエンコーダー回路123により、
例えば抵抗体であれば出力値をA/D変換するなりさ
れ、絶対位置情報としてCPU133に取り込まれる。
【0045】104Aは固定のレンズ群、104Bは焦
点調節の為のレンズ群(フォーカシングレンズ)であ
り、ステップモーター127は、CPU133からの指
令によりフォーカシングモーター駆動パネル発生器12
5、フォーカシングモータードライバー126を介し駆
動される。又パルス検出器124によりフォーカシング
レンズの絶対位置が判明する。121はCCD等の撮像
素子、122はAF装置である。
【0046】134〜136の3つのデータが、マップ
内の軌跡をメモリーしたものである。このうち速度デー
タ134はズーム速度一定のもとでズーム中、各焦点距
離、各フォーカスレンズ位置に基づいて、フォーカシン
グレンズが移動すべき速度のデータを、方向データ13
5は、同じく回転方向のデータを、領域データ136
は、この速度方向両データをマップ内で複数のブロック
に分割し、それぞれのブロックに対応してメモリーする
ような場合のブロック分けのデータを示す。このような
データの他に、番地にて軌跡をメモリーする方式なども
挙げられる。
【0047】131はカムコーダーのメインスイッチ
で、前述の様にステップモーターのパルス数でフォーカ
シングレンズの絶対位置を検出するような場合には、パ
ワーオンリセット回路130にて不図示のスイッチが入
る位置までレンズ104Bを動かし、スイッチがオンし
た位置をステップカウントの起算とするなどを行なう。
132はズームスイッチである。
【0048】次に、CPU133の動作によりインナー
フォーカスレンズのズーム、特にワイドからテレ方向へ
のズーミングに際して合焦時にFナンバーと敏感度から
合焦可能性範囲を算出、かつ追い込むことによって、ズ
ーム中の各々の焦点距離で合焦範囲外にフォーカシング
レンズが位置しないような状況を極力除去する動作を図
4に示すフローチャートにより説明する。
【0049】ステップ37にてスタートする。ステップ
38にて、ズームスイッチの操作が行なわれたかどうか
が判定される。ズームスイッチの操作が行なわれていな
い場合にステップ39の通常のAFを行なっている。
【0050】ズーム操作が行なわれると、ステップ4
0,41にて焦点距離、焦点調節の為のレンズ群(フォ
ーカスレンズ)104の位置を検出する。ステップ42
にて操作されたズーミングの方向がワイドからテレ方向
であるか、テレからワイド方向であるかが読み込まれ、
これらステップ40〜42の結果をもとにステップ43
でROMの中から次にズームモーターとフォーカスモー
ターをどちら方向に、どの速度で駆動すべきかの基準と
なるデータをよみ出す。又、ステップ54では、AFが
合焦か、マエピンかアトピンか、又は非合焦だが方向不
明などがよみ込まれる。ここで、本発明の特徴とすると
ころの合焦可能性範囲の算出によるレンズ移動範囲の制
限がない場合は、ステップ43の次にステップ52で両
モーターの駆動内容を決定し、ステップ53で両モータ
ーを同時にスタートさせる。
【0051】これに対し本実施例では、ステップ43の
処理後、ステップ44にてステップ54でよみ込んだA
Fの結果から、合焦、非合焦を振り分ける。合焦の場合
には、ステップ45にてF値を知り、これにより前述し
た方法によって、ステップ46で合焦可能性範囲を算出
し、ステップ47で過去の算出結果と比較し、ステップ
48で追い込み後に確定した合焦可能性範囲を設定す
る。
【0052】ステップ44で非合焦と判定された時に
は、ステップ49において、ステップ48で設定した範
囲内にあるかどうかが判別される。範囲内にない時に
は、ステップ51で強制的に範囲内に引き戻すようなフ
ォーカスズームモーターの速度設定を行ない、範囲内で
あればステップ50において方向検出を行なう為の速度
設定を行なう。
【0053】以上により最終的にステップ52でフォー
カスモーターとズームモーターの駆動速度と方向を決定
する。
【0054】図6、図7は第2実施例を示す。
【0055】本実施例はズーミング開始前に合焦に到っ
た状況がマエピンから合焦に到ったか、アトピンから合
焦に到ったかを取り入れることにより、最初の合焦可能
性範囲の精度を向上するようにしたもので、装置全体は
図5と同様である。
【0056】図6は、ワイド端で合焦状態となる時のフ
ォーカシングレンズの停止位置を示す。「・」で示す点
が真の合焦ポイントとなるが、深度範囲内に停止すれば
実際にはボケない。ここでマエピン側から合焦させた場
合と、アトピン側から合焦させた場合、前者では「0」
で示す位置近傍に、後者では「X」で示す位置近傍に停
止することが多い。
【0057】したがって、第1実施例では合焦停止点が
アトピン側の端にある時と、マエピン側の端にある両方
の仮定で合焦可能性範囲を設定していたがどちら方向か
ら合焦したかによりどちらか一方のみで設定できること
になる。例えば図6でマエピン状態からR点にて合焦に
到った場合、R点がアトピン側の端であるという設定を
せずマエピン側の端であるとすればよく、この場合はS
点からR点までが合焦可能性範囲となり、第1実施例の
半分までの範囲の限定が可能となる。
【0058】図7は、第2実施例のフローチャートを示
し、基本的には図4で説明したフローと変わらないが、
ステップ44にて合焦と判別された場合、ステップ60
で合焦に到ったフォーカスレンズの駆動方向をよみと
る。これは合焦が出た直前の駆動方向の場合、その近傍
で、行ったり来たりモーターが動くことがあり、正確な
情報とならないので、例えば自動焦点調節装置が最後に
非合焦判定をn回連続して同じボケ方向(アトピン又は
マエピン)で出した時から、合焦までの合焦ポイントの
差等から定めるのがよい。
【0059】これにより、ステップ46にて、ステップ
60で取り込んだ情報を用いることによって、第1実施
例より精度の高い合焦可能性範囲の算出が可能となる。
【0060】上記の第2実施例では、合焦に到った時の
フォーカスモーターの回転方向(即ちフォーカシングレ
ンズの駆動方向)から、合焦可能性範囲を第1実施例よ
り精度よく算出できることを示したが、更にこの検出能
力を向上する為には、図13に示した焦点電圧の合焦時
の値の大小、もしくはその他の被写体条件(例えば、高
輝度であったら暗かったり)等による自動焦点調節装置
の能力の変化を考慮に入れるとよい。
【0061】即ち図6では自動焦点調節装置の能力があ
る錯乱円(錯容錯乱円以下の数値)であるとし、その値
を「AFの深度」と称した時にはバラツキを考慮した真
の合焦点から最も外れたフォーカシングレンズ停止位置
は「AFの深度」に一致し、即ち「AFの深度」がF値
によってのみ変化し、あとは自動的に合焦可能範囲が決
まることになるが、この「AFの深度」が実際には被写
体条件によってより狭い方向に変化する場合、その変化
を読み取れば合焦可能範囲を更に狭くすることが可能と
なるものである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンナーフォーカスレンズタイプのズームレンズにおい
て、例えば撮像信号利用の自動焦点調節装置と組合せた
レンズAFシステムにてズーム中合焦が得られている状
態で、それぞれの焦点距離における合焦可能性範囲を算
出し、かつズーミングに際して合焦時、刻々算出された
これらの値を比較検討することによって、最も狭い合焦
可能性範囲を設定することにより、ズーム中のピンボケ
発生の頻度を大幅に減少できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図。
【図2】図1のワイド端における縦軸の拡大図。
【図3】本発明の制御原理における範囲の追い込み制御
を説明する図。
【図4】第1実施例のフローチャート。
【図5】第1実施例のブロック図。
【図6】第2実施例の制御の基本的原理を説明する図。
【図7】第2実施例のフローチャート。
【図8】前玉、フォーカスズームレンズの構成を示す
図。
【図9】インナーフォーカスズームレンズの構成を示す
図。
【図10】図9のズームレンズにおける合焦軌跡を示す
図。
【図11】インナーフォーカスズームレンズの他の構成
を示す図。
【図12】図11に示すレンズにおける合焦軌跡を示す
図。
【図13】自動焦点調節装置の原理を示す図。
【符号の説明】
101,102,104A,104B:レンズ群 122:AF装置 123:ズームエンコーダ 133:CPU 134:速度データ 135:方向データ 136:領域データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田邦彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 金田北洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−321416(JP,A) 特開 平2−208613(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点調節及び変倍時の補正を兼ねるレン
    ズと、変倍用のレンズとを有し、変倍動作時に、焦点調
    節手段により合焦の判断を行ないつつ、これらレンズの
    位置を検出する位置検出手段からの位置情報に基づき、
    制御手段がこれらレンズを個々に駆動するレンズ駆動手
    段を制御するインナーフォーカスタイプのズームレンズ
    のレンズ位置制御装置を有する光学機器において、 該
    制御手段は、焦点調節手段が合焦を判定していると、少
    なくともF値を入力情報とし、錯乱円がゼロとなる可能
    性のある該焦点調節用のレンズの位置範囲を各焦点距離
    に応じて求め、変倍動作に際して該位置範囲外に焦点調
    節用のレンズが移動することを禁止することを特徴とす
    るレンズ位置制御装置を有する光学機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、制御手段は変倍動作
    中に錯乱円がゼロとなる可能性のある焦点調節用のレン
    ズの位置範囲を刻々と算出し、これら刻々と算出した複
    数の算出結果から最も狭い位置範囲を算出し、設定した
    ことを特徴とするレンズ位置制御装置を有する光学機
    器。
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