JP3200096B2 - レンズ制御装置 - Google Patents

レンズ制御装置

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JP3200096B2
JP3200096B2 JP18765891A JP18765891A JP3200096B2 JP 3200096 B2 JP3200096 B2 JP 3200096B2 JP 18765891 A JP18765891 A JP 18765891A JP 18765891 A JP18765891 A JP 18765891A JP 3200096 B2 JP3200096 B2 JP 3200096B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラ、スチルカ
メラ等の撮影機器に用いて好適なレンズ位置制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来ビデオカメラ等に用いるズームレン
ズには様々なレンズタイプが挙げられる。図4は、従来
より一般的なズームレンズの構成を示すもので、1は、
光軸方向に移動することによって焦点調節を行なう前玉
レンズ群、2は変倍の為のバリエーターレンズ群、3は
変倍が行なわれた際に、結像面を一定に保つ為のコンペ
ンセーターレンズ群であり、バリエーターレンズ群2と
コンペンセーターレンズ群3は、あらかじめ定められた
関係を保ちながら、変倍に際して移動する。
【0003】4は結像の為のレンズ群であり、5はCC
D等の撮像素子が配置される結像面を示す。図4に示し
た前玉レンズ群で焦点合わせを行なう、所謂前玉フォー
カスレンズは、バリエーターレンズとコンペンセーター
レンズの連動の関係が一定である為に、この所定の関係
を得るのにメカニカルなカム環を用いて機械的に連動さ
せるのが一般的であった。
【0004】一方、前玉フォーカスレンズとは異り、バ
リエーターレンズより後方のレンズ群で焦点合わせを行
なう所謂インナーフォーカス又はリアフォーカスなどと
称するタイプのレンズが知られている。
【0005】図5はこの種のリアフォーカスズームレン
ズの一例を示すもので、前玉レンズ群は固定されてお
り、2のバリエーターレンズ群3のコンペンセーターレ
ンズ群は図4で示す前玉フォーカスレンズ群と同様にメ
カニカルなカム環等を用いて所定の連動を行なう。4
(又は4の1部)が焦点合わせの為のレンズ群である。
この様にバリエーターレンズより後方にフォーカスレン
ズ群が配置される場合、被写体距離が一定のままでもズ
ーム中にレンズ群4を移動する必要があり、且つ焦点距
離に応じたレンズ群4のとるべき位置は、被写体距離に
応じて変化する。
【0006】図6は図5に示したこのレンズ群4の焦点
距離に応じた被写体距離別の合焦位置を示す。同図で横
軸は焦点距離を示し『W』がバリエーターレンズのワイ
ド端、『T』がテレ端となる。尚、以後ズームレンズと
はバリエーターレンズを示すものとする。又、縦軸はレ
ンズ群4の位置を示し、6〜10で示す各曲線(又は直
線)が、ある一定の距離に対して、各焦点距離で合焦す
る位置を示しており、例えば6は被写体距離にして50
cm、7は1m、8は2m、9は10m、10は∞距離
での合焦軌跡を示す。
【0007】又、11で示される点の様にワイドでレン
ズ群4が大きく繰り出した(被写体側へ移動)位置にあ
る時は、レンズ直前の距離にピント合わせが可能とな
る。
【0008】又、別のインナーフォーカスレンズの構成
例を図7に示す。この場合、レンズ群1、バリエーター
レンズ2、絞り12がワイドからテレへの変倍に際し
て、矢印方向に移動し、4Aは固定のレンズ群、4Bが
フォーカスレンズ群となる。
【0009】この場合、バリエーターレンズ2の後方に
所定の関係で連動する補正系のレンズ群(図5の3に相
当するレンズ群)がないことから図6に示したようなグ
ラフは図8に示したようになる。例えば、13は50c
m、14は1m、15は2m、16は10m、17は∞
距離の合焦軌跡を示す。
【0010】この様に、インナーフォーカスあるいはリ
アフォーカスと称されるレンズタイプの場合、前玉フォ
ーカスレンズに比較して、至近距離に焦点合わせが可能
であることの他、レンズタイプによってはレンズの小型
化に寄与するなどの利点があるが、逆にズームに際し
て、被写体距離が変化しなくても、焦点面の位置が移動
するので、ズーム動作中のボケを生じさせない為には、
図6、図8に示したようなズームレンズとフォーカスレ
ンズの関係を被写体距離に応じて正しく保持する必要が
ある。
【0011】この様なズーム動作に伴うピンボケを発生
させない手法としては、以下に述べるものが考えられ
る。
【0012】第1には、TTL方式の自動焦点調節装置
との組合わせが挙げられる。例えばビデオカメラの自動
焦点調節装置の中では、CCD等の撮像信号の高周波成
分のピークを合焦位置とする方法が知られている。
【0013】図9にその原理を示す。横軸に焦点調節の
為のレンズ群位置をとり、縦軸に撮像信号の高周波成分
(焦点電圧)をとると、図中矢印で示した位置で焦点電
圧のピークを示しており、この位置Aが合焦のレンズ位
置となる。図中このAより左側にあるか右側にあるかに
よって、非合焦時のボケの方向が前ピンであるか後ピン
であるかが決まる。
【0014】実際には、この前ピン、後ピンの方向判別
をどのように行なうかの方法がいくつか知られている。
【0015】第1の方法は、とりあえず焦点調節の為の
レンズ群をどちらか一方に移動させ、それに伴う焦点電
圧の変化より方向を判定するものである。
【0016】第2の方法は、例えばピエゾアクチュエー
ター等を用いて、撮像素子等を光軸方向に微少量振動
し、焦点電圧の変化の位相関係を知ることにより判定す
るものである(たとえば特開平3−41878号公
報)。
【0017】第3の方法は、実際の焦点調節の為のレン
ズ群自体を第2の方法と同様に微少量振動させるもの
で、ステップモーターなどを用いてインナーフォーカス
レンズを移動することによって行なう方法である。
【0018】インナーフォーカスタイプのレンズの場
合、ワイドで合焦状態にあったところからテレ方向へズ
ームしていった場合、図6、図8に示した様な焦点距離
と焦点調節の為のレンズ群の位置関係の中で、その被写
体距離に応じた軌跡上をたどれば合焦状態を保ちながら
ズーム動作が可能となる訳であるが、実際には焦点深度
を考慮すると、ワイド側における合焦状態での焦点調節
の為のレンズ群の絶対位置からテレ側での合焦位置まで
正しく予測するのは不可能である。これは被写界深度に
より、各軌跡がワイド端では集束し、テレ端で発散する
からである。したがって、前述した前ピン、後ピンの方
向判別の正確さ、迅速さによってワイドからテレ方向ズ
ーム中に正しい合焦点を維持することが可能かどうかが
大きく左右されることになる。
【0019】前述の第2の方法は、フォーカスレンズの
移動と関係なく、撮像素子を振動し続けることが可能と
なる為に、ズーム動作中、非ズーム中共、同様に正確か
つ迅速な方向検知が行なえる一方、フォーカスレンズ駆
動用のアクチュエーターとは別に撮像素子を振動する為
のアリチュエーターが必要となる。この為、コスト、大
きさ、省費電力等の面で不利となる。
【0020】前述の第3の方法は、アクチュエーターを
兼用する為上述した第1の方法の有する不利な点は解消
されるが、特にズーム動作中図6、図8に示した様な合
焦軌跡上を動いている上にレンズを振動する為にはフォ
ーカスレンズ駆動用のアクチュエーターに要求される仕
様がより高速側を必要とするなどきびしくなり、アクチ
ュエーターが大きくなってしまうことが懸念される他、
振動、騒音、又、アクチュエーター及び、レンズ連動部
分の耐久性能などが問題となる。
【0021】前述の第1の方法は、上記の問題点は解消
されているものの方向判別の正確さ、迅速さに関しては
やや劣っている。
【0022】以上、インナーフォーカスレンズのズーム
中のピントボケ発生を防止する手法としてTTL方式の
自動焦点調節装置との組合せに関して説明した。しかし
ながら実際には、これだけでズーム中のボケを完全に除
去するのはきわめて困難である。例えばNTSC方式の
ビデオカメラを仮定した場合、映像信号を用いた焦点調
節を行うものでは、測距結果の出る周期は最短でも1/
60秒であり、この間に、特にテレ端近傍でフォーカス
レンズを停止したままだと、既に許容錯乱円を越えるよ
うな急激な合焦軌跡の傾きも十分に考えられる。
【0023】そこでこのTTL方式の自動焦点調節装置
との組合せ以外に図6、図8に示した様な合焦軌跡の関
係を、計算式、又はデータテーブルの形で制御用CPU
内にメモリーして、測距結果が得られるまでの間にも、
バリエーターレンズ群の移動開始と同時にフォーカシン
グレンズ群を図6、図8で示すような合焦軌跡に略乗る
ような形で動かし始めるという補助手段が知られてい
る。
【0024】例えば、本出願人による特開平1−280
709号公報)では、図6、図8で示した横軸バリエー
ター位置、縦軸フォーカスレンズ位置を示した領域内を
更に複数の小領域に分割し、それぞれの小領域の中心の
点で、その点を通る合焦軌跡を微分した値をメモリーし
ておきズーム動作中には、このメモリー内容をもとに、
バリエーターレンズとフォーカスレンズの移動を同時に
スタートする様な方法が開示されている。
【0025】又、特開平1−304411号公報では、
これらの小領域毎に上記微分して求めた値の他に、後ピ
ン方向と前ピン方向にそれぞれピントが徐々にボケてい
く値もメモリーしておき、これら3つのデータを使い分
けてズーム中の合焦を維持する方法も開示されている。
【0026】特に、ズームスタート時には、後ピン方向
のボケが発生する様な条件で両モーターを駆動し、自動
焦点調節装置が非合焦判定を出した段階でその非合焦は
後ピンであるとして、その後モーター速度を補正あるい
は選択するなどが開示されている。
【0027】このように、フォーカシングレンズを振動
したり、別アクチュエーターを用いて撮像素子を振動す
るというようなことなしに、インナーフォーカスレンズ
のズーム中のボケを発生させない方法として、許容錯乱
円を越えない範囲で前ピンと後ピンを交互に繰り返す方
法は、コスト、大きさ、その他の項目を含めて利点が多
い。
【0028】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記の方式を用いた場合、ズームスタート時点のフォーカ
スレンズの位置が合焦範囲内にあった場合でも、深度内
のどの位置に停止しているかに関しては何の考慮もされ
ていないため、例えばズームスタート時点で、必ず後ピ
ン方向のボケが発生する様にズーム速度とこれに応じた
フォーカスレンズ速度を設定した場合に、実際のフォー
カスレンズ位置が後ピン側の端にあった場合には、自動
焦点調節装置がピントボケを検出する以前に、許容錯乱
円を越えるような後ピン状態が発生することが懸念され
る。
【0029】特にズーミング中は、自動焦点調節の為の
信号の取り込み範囲(測距枠)の中に画角変化に伴い、
様々な被写体情報が出入りしやすくなっている。この
為、合焦に接近しているにもかかわらず焦点電圧が急激
に低下したり、その逆の場合も発生する。この影響を極
力防止する為、ズーミング中は過去の各フィールドの焦
点電圧値を極力数多くメモリーし、焦点電圧の変化をた
とえば符号の頻度で検知しながら、その時の使用速度内
容を加味して、合焦、非合焦、及び非合焦の場合の方向
の判定を行なうことが考えられる。
【0030】しかし、この様に後ピンの端から、さらに
後ピンボケの発生する方向にレンズを移動すると、これ
らのズーム中の過去のデータ自体も不足し、正確な判断
ができない。
【0031】例えば図10でA点が真の合焦位置、18
が合焦軌跡とした時、B点とC点を通る19、20に囲
まれた範囲は自動焦点調節が合焦とみなす範囲すなわち
深度の範囲又、21と22が合焦軌跡18に対し、許容
錯乱円を発生する位置を示している。例えば、ズームス
タート時に後ピンが発生する方向に駆動するということ
の意味は、合焦軌跡18に対してフォーカスレンズ駆動
速度が直線23又は24の様な傾きを持つということで
ある。ここで、C点をスタートとするとt1sec後に
は許容錯乱円を発生する。一方、B点をスタートとした
場合にはt2時間で自動焦点調節装置が合焦とみなす範
囲を通過する。
【0032】このC点及びB点スタートの23、24を
想定した焦点電圧の変化の例を図11に示す。25がC
点からスタートした場合のt1間の実値の変化を示す。
【0033】これらの情報を実際にスムージングすると
曲線28の様な信号をとる部分であるが、このわずか5
つ程度のノイズの乗った情報から非合焦となったことを
判断するのは困難である。
【0034】これに対し、B点スタートの23の場合、
実値の変化は26の様になり、25と同じようにノイズ
によって振られているがデータの数が多い分、合焦軌跡
27の形を推定することは可能となっている。この為t
2後に、『後ピン側に非合焦』の判定が出ることが期待
される。
【0035】即ち、従来の技術ではたまたまB点の様な
ところから、ズーミングが開始された時とC点から開始
された時とで、ズーム開始時点でのボケ性能に差が生じ
てしまい、ビデオカメラとして、撮影状態に応じてズー
ム動作中のボケ発生がバラツキを生じることになり、き
わめて大きな問題となっている。
【0036】本発明の課題はこれらの問題点を解決する
ことにある。
【0037】
【問題点を解決するための手段】本発明は上述した問題
点を解決することを目的としてなされたもので、その特
徴とするところは、変倍動作を行なう際に駆動される第
1のレンズ群と、前記第1のレンズ群の移動あるいは被
写体距離の変化にともなって変化する焦点位置を補正す
る第2のレンズ群と、焦点状態を検出する焦点検出手段
と、前記第1のレンズ群を駆動して変倍動作を行う際、
前記第1のレンズ群の駆動にさきがけて前記第2のレン
ズ群を前ピン側(あるいは後ピン側)における深度の端
部または端部近傍の位置へと駆動した後、前記第1のレ
ンズ群を駆動して変倍動作を開始し、該第1のレンズ群
の移動中は、前記焦点検出手段の出力に基づき、前記第
2のレンズ群を、合焦位置に対して深度の前ピン側の端
部または端部近傍の位置と、後ピン側の端部または端部
近傍の位置との間で交互に駆動する制御手段とを備えた
レンズ制御装置にある。
【0038】
【0039】
【0040】
【実施例】以下、本発明におけるレンズ制御装置を、各
図を参照しながら詳細に説明する。
【0041】図1は本発明におけるレンズ制御装置をビ
デオカメラに適用した場合の一例を示すブロック図であ
る。
【0042】同図において、101、102、104
A、104Bの各レンズ群はそれぞれ図7における1、
2、4A、4Bの各レンズ群と同一機能を有する。
【0043】バリエーターレンズ群すなわちズームレン
ズ102(以下の説明でズームレンズと記した場合は、
バリエーターレンズを示すものとする。)の鏡枠118
には、一体的に位置検出の為のブラシ部119が設けら
れており、ズームレンズが移動することによって可変抵
抗又はグレイコードパターン等が印刷された基板120
上をブラシが摺動する。この出力をズームエンコーダー
回路123にて取り込むことによって焦点距離が検出さ
れその情報がシステム制御用のCPU133に取り込ま
れる。
【0044】またフォーカシングレンズ104Bの位置
検出に際しては、フォーカスモータ127として、たと
えばステッピングモーターを用い、このステッピングモ
ーターに印加されたパルス数をフォーカシングモーター
駆動パルス検出器124よりCPU133に取り込むこ
とによって検出することができる。
【0045】一方、撮像素子は121の撮像面上に結像
された被写体像は該撮像素子によって光電変換されて映
像信号として出力され、図示しないカメラプロセス回路
等へと供給されるとともに、AF装置122へと供給さ
れ、焦点状態によって変化する映像信号中の高周波成分
のレベルあるいは画像のエッジの先鋭度等にもとづく信
号成分にもとづいて焦点状態に応じた焦点電圧として検
出され、CPU133内へと取り込まれる。CPU13
3は、AF装置122より供給された焦点電圧の情報か
ら合焦、非合焦の判定及び前ピン、後ピンの判定を行う
とともに、各エンコーダーによって検出されたフォーカ
スレンズ位置情報、ズームレンズ位置情報、ズームスイ
ッチ132の操作状態の情報、さらに図8に示すような
ズームレンズ位置に応じた合焦可能なフォーカスレンズ
位置を示す各合焦軌跡を表わすマップにおいて、その合
焦軌跡を表わす速度データ、方向データ、領域データを
それぞれ格納されたメモリ134〜136よりそれぞれ
速度、方向、領域の各データを参照することにより、総
合的なズームモーター129とフォーカスモータ127
の駆動内容を決定し、図8のズームレンズ位置とフォー
カスレンズ位置によって決定される合焦軌跡上をフォー
カスレンズ104Bがトレースするように、それぞれの
モータードライバー128、126を制御するものであ
る。
【0046】但し、ズームモーター129に関しては定
められた電圧で一定速にて駆動するようにしてもよい。
【0047】尚、フォーカスレンズ位置情報をステップ
モーターのステップ数で読み取る様な本発明構成の場
合、電源OFFと共に位置情報が削減してしまうため、
次に電源を投入した時に正しい位置カウントに戻らな
い。したがって、メインスイッチSW131がオンした
時に、パワーオンリセット回路130にて不図示の別リ
セットスイッチ等を制御してフォーカスレンズ群104
Bを起算位置に復帰させ、カウントを再スタートするよ
うに構成されている。
【0048】本発明におけるレンズ制御装置は以上のよ
うに構成されており、次にCPU133内に格納されて
いる制御プログラムによる本発明のフォーカスレンズ駆
動速度制御動作を、図2に示すフローチャートにしたが
い、順を追って説明する。
【0049】ステップ201にて制御動作をスタートす
る。ステップ202でズームスイッチ132の状態を検
出し、ズーム操作が行なわれているかどうかを検出す
る。ズーム操作が行なわれていない場合にはステップ2
04にて、ズーム操作の有無を示すフラグZをLowに
し、通常測距のルーチンとなる。
【0050】通常測定距離のルーチンでは、ズームレン
ズが停止しているため、ズームレンズの駆動に応じた焦
点面のずれはなく、図8で見れば、横軸上のあるズーム
レンズ位置において、フォーカスレンズが縦軸方向に移
動するだけの動きとなり、目標とする被写体に対する焦
点状態に応じた移動のみとなる。
【0051】したがって、CPU133はAF装置12
2によって映像信号中より検出された焦点電圧にもとづ
いてフォーカスモータドライバー126を制御し、合焦
点へとフォーカスレンズ104Bを移動すべくフォーカ
スモータ127を駆動する。
【0052】ステップ202でズーム操作が行なわれて
いることが判別された際には、ステップ203でフラグ
Zの状態が判別される。ズーム操作が開始された時点で
は必ずフラグZはLowとなっている。したがってズー
ム開始時は、ステップ206に到る。ステップ206で
絞り値が検出される。ステップ207では、ステップ2
06で検出した絞り値の値、すなわち被写界深度に応じ
て本発明の特徴とするところのズームモーター駆動前の
フォーカスモーターの深度の端への移動の為の速度が算
出、決定される。ステップ208では、ステップ207
で演算した結果にもとづいて、実際にレンズをいずれか
の方向に駆動する。この時フォーカスレンズを後ピン側
の端へ配すべき時には、繰り込み駆動、前ピン側の端へ
配す時には繰り出し駆動となる。ここでは、後ピン側の
端へと駆動するものとする。
【0053】ステップ209は、フォーカスレンズの移
動により、合焦→非合焦の判定を行なう。この時ズーム
レンズはまだ移動していないので、前述した様な測距信
号取出し範囲内への被写体の出入りなどは発生しないの
で、比較的正確に非合焦判定が行なわれる。尚、ここで
言う非合焦とは、許容錯乱円以下で、自動焦点調節装置
が検出可能な最小錯乱円程度のわずかなボケの判断を示
している。
【0054】合焦から非合焦に入るとステップ210に
てフラグZをHiとし、ステップ208の駆動の結果
が、後ピン側の端に到るものであるとすれば、ズーム動
作中のフォーカスレンズの駆動結果が、まず、後ピン状
態を補正するような内容すなわち前ピン側へと駆動する
ような内容とされる。ここではこのような設定をVK
CBと称する。尚、逆に前ピン状態で、これを補正する
様な設定をVK=BFと称することとする。
【0055】ステップ210を通る際にフラグZがHi
とされるので再びステップ203に到った段階で、ステ
ップ212に到る。ステップ212〜214で絞り値、
ズームレンズ位置、フォーカスレンズ位置を取り込み、
ステップ215で前述した考えに基づき、図8に示すマ
ップ上を複数の小領域に分割した中のどこに現在属して
いるかを確定する。
【0056】確定した領域に応じて速度データ、方向デ
ータ、領域データを格納したROMから読み出した各種
データにもとづいてVKに応じた、ズームモーター及び
フォーカスモータ(どちらか一方でも可)の駆動内容を
決定し、これを駆動する(ステップ216)。
【0057】その後、ステップ217によって、図11
の26の様に、合焦軌跡27を通過後非合焦に到ったか
どうかが検出される。このステップ217の判定がYe
sであれば、ステップ218、219、220によって
Kの内容を反転する(BFであればCB、CBであれ
ばBFとする)。
【0058】すなわち、上述の動作により、ズームスイ
ッチ132が操作されていないときには、焦点電圧にも
とづいてフォーカスレンズを駆動し、通常の自動焦点調
節動作が行われる。
【0059】そして、ズームスイッチ132が操作され
た場合には、まずAF装置にてフォーカスレンズが後ピ
ン側へと駆動され、AF装置にて合焦状態から非合焦状
態となったこと、すなわちフォーカスレンズが図10の
合焦範囲20を越えたことが焦点電圧から検出され、フ
ォーカスレンズが確実に後ピン側の端へと移動されたこ
ととなる。これによってフォーカスレンズに後ピンを補
正するすなわち前ピン側へと駆動する速度VK=CBが
設定されズーム動作開始スタンバイ状態となる。
【0060】続いてズーム操作が行われると、ズームレ
ンズが所定の速度で駆動されるとともに、ズームレン
ズ、フォーカスレンズのエンコーダ情報から図8のマッ
プ上におけるズームレンズ、フォーカスレンズ位置が検
出され、その位置に相当するフォーカスレンズ速度(す
なわちズームレンズに対する追従速度)VMをROM内
のデータテーブル等から読み出し、ステップ211で最
初に設定されているVK=CBが加味された速度Vで最
終的にフォーカスレンズが駆動される。すなわちV=V
M+VKの速度で駆動される。
【0061】したがって、フォーカスレンズは後ピン側
の合焦範囲の端部から前ピン側へとVK=CBの速度成
分で変位しながらズームレンズに追従することになる
(ステップ216)。
【0062】そして、フォーカスレンズが合焦点中心を
通過して移動方向における前ピン側端に到達したことが
AF装置によって合焦→非合焦を検出することによって
判別されたところで(ステップ217)、VK=CBか
らフォーカスレンズを後ピン側へと駆動する速度VK
BFへと反転し、このVKをフォーカスレンズがズーム
レンズに追従して合焦軌跡上をトレースするための速度
Mに加えた速度Vでフォーカスレンズが駆動される。
【0063】以上のように、本発明によれば、フォーカ
スレンズをその合焦可能範囲内において、後ピン側端
部、前ピン側端部を交互に移動して焦点位置を補正しな
がらズームレンズに追従して合焦軌跡上を移動するよう
に制御するとともに、ズーム動作の開始時、フォーカス
レンズの位置を確認し、所定の後ピン位置または前ピン
位置にフォーカスレンズが位置していない場合には、該
所定の位置へとフォーカスレンズを移動してから、ズー
ムレンズを駆動するようにしたので、フォーカスレンズ
が合焦範囲内の一方の端部に既に位置しているのに、さ
らにその方向へとフォーカスレンズを駆動して、逆に合
焦軌跡を脱落してボケを生じさせるような誤動作を確実
に防止することができ、常にズームレンズの駆動と同時
に、フォーカスレンズは後ピン、前ピン駆動を交互に繰
り返し、合焦軌跡から脱落することなくズーム動作を行
なうことができる。
【0064】上述の第1の実施例によれば、合焦範囲の
端までフォーカスレンズを移動する手段として、AF装
置すなわち自動焦点検出手段の焦点電圧を用いる方法を
提供した。
【0065】本発明の要旨とするところは、後ピンまた
は前ピン状態にフォーカスレンズを位置させ、その状態
からズームレンズの駆動を開始することにある。したが
って最初のフォーカスレンズ位置を深度の端に配する方
法としては、例えばその時の絞り値Fと、合焦に至った
時のフォーカスレンズの駆動方向がわかれば、正確な端
でなくても、『後ピン側端部近傍』というような位置ま
でフォーカスレンズを移動することが可能となる。
【0066】以下この方法について、本発明の第2の実
施例として説明する。図3はこの方法の原理を説明する
ものである。同図の立て方向にフォーカスレンズの位置
をとると、306で示すA′点が錯乱円0の位置とな
り、真の合焦点となる。305は自動焦点調節装置が、
このF値のときに合焦と判断できる深度範囲となる。同
図中、A′点より上方にフォーカスレンズがあるときが
前ピン、下方にあるときが後ピン状態である。前ピン状
態から矢印302の方向でフォーカスレンズが移動した
場合、×点で示した303近傍にてレンズが停止するも
のとする。また後ピン状態から矢印301の方向でフォ
ーカスレンズが移動した場合、×で示した304近傍に
てレンズが停止するものとする。
【0067】303及び304の停止位置のバラツキの
最大幅をXとし、矢印302の方向からフォーカスレン
ズが移動して停止したとすると、ズーム動作開始当初、
『深度幅305−X』分だけ、実際にフォーカスレンズ
が停止した位置から、さらにフォーカスレンズを矢印3
02の方向に移動してやれば、ほぼ後ピン側の端Xの範
囲内にフォーカスレンズを配置できる。逆に矢印301
の方向から移動してきて停止した(合焦信号が出た)後
に、ズーム操作を行なった場合は、ズーム動作当初、更
に矢印301と同方向に(『深度幅305−X』分だ
け、フォーカスレンズを移動すれば、ほぼ前ピン側の端
部に配置することができる。
【0068】矢印310の方向で合焦に到り、後ピン側
の端部に配置したい場合には、そのままの位置でズーム
レンズの駆動を開始すればよい。
【0069】以上のように、本発明の第1の実施例によ
れば、自動焦点調節装置の焦点電圧をもとに、また第2
の実施例では絞り値F(焦点深度)と合焦に到った時の
フォーカスレンズ群を配置する方法について述べた。
【0070】実際には絞り値Fに応じて、これらのいず
れかの方法を選択的に切り換える必要が考えられる。
【0071】第2の実施例の方法を用いると、停止位置
のばらつきXが、深度幅全域の中で何%を占めるかが後
ピン側または前ピン側の端部に対してどの程度まで、す
なわちどの程度のボケ量のところまでフォーカスレンズ
位置を追い込むことができるかのポイントとなってく
る。この割合(%)を決定する場合には、絞りが開放に
なるほど、敏感度が高くなるため、測距結果の得られる
タイミング、測距サイクル、モータのイナーシャ等が大
きく影響することを考慮しなければならない。
【0072】すなわち絞りの開口量が大きく深度が浅く
なるほど、この割合(%)が大きくなるため、第2の実
施例において述べた方法では、十分に深度の端部までフ
ォーカスレンズ位置を追い込めなくなることが懸念され
る。
【0073】したがって、第3の実施例としては、絞り
値にあるしきい値を設定して、そのしきい値の前後で、
上記の各方式を切り換えるようにすればよい。これにつ
いては上述の第1の実施例及び第2の実施例の説明から
十分理解できると思われるので説明は省略する。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インナーフォーカスレンズにおいてズーム動作を行なう
際、ズームレンズが移動を開始する前に、フォーカスレ
ンズをあらかじめ定められた後ピンまたは前ピンの端部
近傍に配置してからズームレンズの駆動を開始するよう
にしたので、ズーム動作の開始時、ボケの方向検知の精
度を向上し得、フォーカスレンズを合焦状態を保ったま
まズームレンズに追従させるための合焦軌跡に、フォー
カスレンズを正確にトレースさせることができ、ボケの
ないズーム動作が可能である。
【0075】また、ズーム動作当初よりボケの発生を防
止できるので、焦点電圧値の処理において、スム−ジン
グのため過去の焦点電圧値を多く取り込んで平均する際
にも方向検知の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるレンズ制御装置をビデオカメラ
に適用した場合の位置構成を示すブロック図である。
【図2】本発明におけるフォーカシングレンズ速度の制
御アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施例を説明するための図であ
る。
【図4】前玉レンズを駆動して焦点調節を行なうズーム
レンズの一例を示す図である。
【図5】リアフォーカス(インナーフォーカス)タイプ
のズームレンズの一例を示す図である。
【図6】図5に示すリアフォーカスズームレンズにおけ
るズーム位置に応じたフォーカスレンズの合焦位置の軌
跡を示す特性図である。
【図7】リアフォーカス(インナーフォーカス)タイプ
のズームレンズの他の例を示す図である。
【図8】図7に示すリアフォーカスズームレンズにおけ
る位置に応じたフォーカスレンズの合焦位置の軌跡を示
す特性図である。
【図9】フォーカスレンズ位置と焦点電圧との関係を示
す特性図である。
【図10】合焦軌跡とズームレンズ、フォーカスレンズ
の制御を説明するための図である。
【図11】合焦軌跡に対するフォーカスレンズの追従動
作を説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 邦彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 金田 北洋 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−307710(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍動作を行なう際に駆動される第1の
    レンズ群と、 前記第1のレンズ群の移動あるいは被写体距離の変化に
    ともなって変化する焦点位置を補正する第2のレンズ群
    と、 焦点状態を検出する焦点検出手段と、 前記第1のレンズ群を駆動して変倍動作を行う際、前記
    第1のレンズ群の駆動にさきがけて前記第2のレンズ群
    を前ピン側(あるいは後ピン側)における深度の端部ま
    たは端部近傍の位置へと駆動した後、前記第1のレンズ
    群を駆動して変倍動作を開始し、該第1のレンズ群の移
    動中は、前記焦点検出手段の出力に基づき、前記第2の
    レンズ群を、合焦位置に対して深度の前ピン側の端部ま
    たは端部近傍の位置と、後ピン側の端部または端部近傍
    の位置との間で交互に駆動する制御手段と、 を備えたことを特徴とするレンズ制御装置。
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