JPH0534570A - レンズ制御装置 - Google Patents
レンズ制御装置Info
- Publication number
- JPH0534570A JPH0534570A JP3187658A JP18765891A JPH0534570A JP H0534570 A JPH0534570 A JP H0534570A JP 3187658 A JP3187658 A JP 3187658A JP 18765891 A JP18765891 A JP 18765891A JP H0534570 A JPH0534570 A JP H0534570A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- focus
- lens
- zoom
- focusing
- lens group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
ズームレンズの移動あるいは被写体距離の変化にともな
って変化する焦点位置を補正するフォーカスレンズ、焦
点状態を検出する焦点検出手段と、前記ズームレンズの
駆動開始時、前記焦点検出手段によって検出した焦点状
態が所定の状態となっていない場合には、ズームレンズ
にさきがけてフォーカスレンズを前記所定の焦点状態を
得るべく駆動した後、前記ズームレンズを駆動する制御
手段とを備え、インナーフォーカスレンズにおいてズー
ム動作を行なう際、ズームレンズが移動を開始する前
に、フォーカスレンズをあらかじめ定められた後ピンま
たは前ピンの端部近傍に配置してからズームレンズの駆
動を開始するようにしたので、ズーム動作の開始時、ボ
ケの方向検知の精度を向上し得、フォーカスレンズを合
焦状態を保ったままズームレンズに追従させるための合
焦軌跡に、フォーカスレンズを正確にトレースさせるこ
とができ、ボケのないズーム動作が可能である。
Description
メラ等の撮影機器に用いて好適なレンズ位置制御装置に
関する。
ズには様々なレンズタイプが挙げられる。図4は、従来
より一般的なズームレンズの構成を示すもので、1は、
光軸方向に移動することによって焦点調節を行なう前玉
レンズ群、2は変倍の為のバリエーターレンズ群、3は
変倍が行なわれた際に、結像面を一定に保つ為のコンペ
ンセーターレンズ群であり、バリエーターレンズ群2と
コンペンセーターレンズ群3は、あらかじめ定められた
関係を保ちながら、変倍に際して移動する。
D等の撮像素子が配置される結像面を示す。図4に示し
た前玉レンズ群で焦点合わせを行なう、所謂前玉フォー
カスレンズは、バリエーターレンズとコンペンセーター
レンズの連動の関係が一定である為に、この所定の関係
を得るのにメカニカルなカム環を用いて機械的に連動さ
せるのが一般的であった。
リエーターレンズより後方のレンズ群で焦点合わせを行
なう所謂インナーフォーカス又はリアフォーカスなどと
称するタイプのレンズが知られている。
ズの一例を示すもので、前玉レンズ群は固定されてお
り、2のバリエーターレンズ群3のコンペンセーターレ
ンズ群は図4で示す前玉フォーカスレンズ群と同様にメ
カニカルなカム環等を用いて所定の連動を行なう。4
(又は4の1部)が焦点合わせの為のレンズ群である。
この様にバリエーターレンズより後方にフォーカスレン
ズ群が配置される場合、被写体距離が一定のままでもズ
ーム中にレンズ群4を移動する必要があり、且つ焦点距
離に応じたレンズ群4のとるべき位置は、被写体距離に
応じて変化する。
距離に応じた被写体距離別の合焦位置を示す。同図で横
軸は焦点距離を示し『W』がバリエーターレンズのワイ
ド端、『T』がテレ端となる。尚、以後ズームレンズと
はバリエーターレンズを示すものとする。又、縦軸はレ
ンズ群4の位置を示し、6〜10で示す各曲線(又は直
線)が、ある一定の距離に対して、各焦点距離で合焦す
る位置を示しており、例えば6は被写体距離にして50
cm、7は1m、8は2m、9は10m、10は∞距離
での合焦軌跡を示す。
ズ群4が大きく繰り出した(被写体側へ移動)位置にあ
る時は、レンズ直前の距離にピント合わせが可能とな
る。
例を図7に示す。この場合、レンズ群1、バリエーター
レンズ2、絞り12がワイドからテレへの変倍に際し
て、矢印方向に移動し、4Aは固定のレンズ群、4Bが
フォーカスレンズ群となる。
所定の関係で連動する補正系のレンズ群(図5の3に相
当するレンズ群)がないことから図6に示したようなグ
ラフは図8に示したようになる。例えば、13は50c
m、14は1m、15は2m、16は10m、17は∞
距離の合焦軌跡を示す。
アフォーカスと称されるレンズタイプの場合、前玉フォ
ーカスレンズに比較して、至近距離に焦点合わせが可能
であることの他、レンズタイプによってはレンズの小型
化に寄与するなどの利点があるが、逆にズームに際し
て、被写体距離が変化しなくても、焦点面の位置が移動
するので、ズーム動作中のボケを生じさせない為には、
図6、図8に示したようなズームレンズとフォーカスレ
ンズの関係を被写体距離に応じて正しく保持する必要が
ある。
させない手法としては、以下に述べるものが考えられ
る。
との組合わせが挙げられる。例えばビデオカメラの自動
焦点調節装置の中では、CCD等の撮像信号の高周波成
分のピークを合焦位置とする方法が知られている。
為のレンズ群位置をとり、縦軸に撮像信号の高周波成分
(焦点電圧)をとると、図中矢印で示した位置で焦点電
圧のピークを示しており、この位置Aが合焦のレンズ位
置となる。図中このAより左側にあるか右側にあるかに
よって、非合焦時のボケの方向が前ピンであるか後ピン
であるかが決まる。
をどのように行なうかの方法がいくつか知られている。
レンズ群をどちらか一方に移動させ、それに伴う焦点電
圧の変化より方向を判定するものである。
ター等を用いて、撮像素子等を光軸方向に微少量振動
し、焦点電圧の変化の位相関係を知ることにより判定す
るものである(たとえば特開平3−41878号公
報)。
ズ群自体を第2の方法と同様に微少量振動させるもの
で、ステップモーターなどを用いてインナーフォーカス
レンズを移動することによって行なう方法である。
合、ワイドで合焦状態にあったところからテレ方向へズ
ームしていった場合、図6、図8に示した様な焦点距離
と焦点調節の為のレンズ群の位置関係の中で、その被写
体距離に応じた軌跡上をたどれば合焦状態を保ちながら
ズーム動作が可能となる訳であるが、実際には焦点深度
を考慮すると、ワイド側における合焦状態での焦点調節
の為のレンズ群の絶対位置からテレ側での合焦位置まで
正しく予測するのは不可能である。これは被写界深度に
より、各軌跡がワイド端では集束し、テレ端で発散する
からである。したがって、前述した前ピン、後ピンの方
向判別の正確さ、迅速さによってワイドからテレ方向ズ
ーム中に正しい合焦点を維持することが可能かどうかが
大きく左右されることになる。
移動と関係なく、撮像素子を振動し続けることが可能と
なる為に、ズーム動作中、非ズーム中共、同様に正確か
つ迅速な方向検知が行なえる一方、フォーカスレンズ駆
動用のアクチュエーターとは別に撮像素子を振動する為
のアリチュエーターが必要となる。この為、コスト、大
きさ、省費電力等の面で不利となる。
兼用する為上述した第1の方法の有する不利な点は解消
されるが、特にズーム動作中図6、図8に示した様な合
焦軌跡上を動いている上にレンズを振動する為にはフォ
ーカスレンズ駆動用のアクチュエーターに要求される仕
様がより高速側を必要とするなどきびしくなり、アクチ
ュエーターが大きくなってしまうことが懸念される他、
振動、騒音、又、アクチュエーター及び、レンズ連動部
分の耐久性能などが問題となる。
されているものの方向判別の正確さ、迅速さに関しては
やや劣っている。
中のピントボケ発生を防止する手法としてTTL方式の
自動焦点調節装置との組合せに関して説明した。しかし
ながら実際には、これだけでズーム中のボケを完全に除
去するのはきわめて困難である。例えばNTSC方式の
ビデオカメラを仮定した場合、映像信号を用いた焦点調
節を行うものでは、測距結果の出る周期は最短でも1/
60秒であり、この間に、特にテレ端近傍でフォーカス
レンズを停止したままだと、既に許容錯乱円を越えるよ
うな急激な合焦軌跡の傾きも十分に考えられる。
との組合せ以外に図6、図8に示した様な合焦軌跡の関
係を、計算式、又はデータテーブルの形で制御用CPU
内にメモリーして、測距結果が得られるまでの間にも、
バリエーターレンズ群の移動開始と同時にフォーカシン
グレンズ群を図6、図8で示すような合焦軌跡に略乗る
ような形で動かし始めるという補助手段が知られてい
る。
709号公報)では、図6、図8で示した横軸バリエー
ター位置、縦軸フォーカスレンズ位置を示した領域内を
更に複数の小領域に分割し、それぞれの小領域の中心の
点で、その点を通る合焦軌跡を微分した値をメモリーし
ておきズーム動作中には、このメモリー内容をもとに、
バリエーターレンズとフォーカスレンズの移動を同時に
スタートする様な方法が開示されている。
これらの小領域毎に上記微分して求めた値の他に、後ピ
ン方向と前ピン方向にそれぞれピントが徐々にボケてい
く値もメモリーしておき、これら3つのデータを使い分
けてズーム中の合焦を維持する方法も開示されている。
のボケが発生する様な条件で両モーターを駆動し、自動
焦点調節装置が非合焦判定を出した段階でその非合焦は
後ピンであるとして、その後モーター速度を補正あるい
は選択するなどが開示されている。
したり、別アクチュエーターを用いて撮像素子を振動す
るというようなことなしに、インナーフォーカスレンズ
のズーム中のボケを発生させない方法として、許容錯乱
円を越えない範囲で前ピンと後ピンを交互に繰り返す方
法は、コスト、大きさ、その他の項目を含めて利点が多
い。
記の方式を用いた場合、ズームスタート時点のフォーカ
スレンズの位置が合焦範囲内にあった場合でも、深度内
のどの位置に停止しているかに関しては何の考慮もされ
ていないため、例えばズームスタート時点で、必ず後ピ
ン方向のボケが発生する様にズーム速度とこれに応じた
フォーカスレンズ速度を設定した場合に、実際のフォー
カスレンズ位置が後ピン側の端にあった場合には、自動
焦点調節装置がピントボケを検出する以前に、許容錯乱
円を越えるような後ピン状態が発生することが懸念され
る。
信号の取り込み範囲(測距枠)の中に画角変化に伴い、
様々な被写体情報が出入りしやすくなっている。この
為、合焦に接近しているにもかかわらず焦点電圧が急激
に低下したり、その逆の場合も発生する。この影響を極
力防止する為、ズーミング中は過去の各フィールドの焦
点電圧値を極力数多くメモリーし、焦点電圧の変化をた
とえば符号の頻度で検知しながら、その時の使用速度内
容を加味して、合焦、非合焦、及び非合焦の場合の方向
の判定を行なうことが考えられる。
後ピンボケの発生する方向にレンズを移動すると、これ
らのズーム中の過去のデータ自体も不足し、正確な判断
ができない。
が合焦軌跡とした時、B点とC点を通る19、20に囲
まれた範囲は自動焦点調節が合焦とみなす範囲すなわち
深度の範囲又、21と22が合焦軌跡18に対し、許容
錯乱円を発生する位置を示している。例えば、ズームス
タート時に後ピンが発生する方向に駆動するということ
の意味は、合焦軌跡18に対してフォーカスレンズ駆動
速度が直線23又は24の様な傾きを持つということで
ある。ここで、C点をスタートとするとt1sec後に
は許容錯乱円を発生する。一方、B点をスタートとした
場合にはt2時間で自動焦点調節装置が合焦とみなす範
囲を通過する。
想定した焦点電圧の変化の例を図11に示す。25がC
点からスタートした場合のt1間の実値の変化を示す。
曲線28の様な信号をとる部分であるが、このわずか5
つ程度のノイズの乗った情報から非合焦となったことを
判断するのは困難である。
実値の変化は26の様になり、25と同じようにノイズ
によって振られているがデータの数が多い分、合焦軌跡
27の形を推定することは可能となっている。この為t
2後に、『後ピン側に非合焦』の判定が出ることが期待
される。
ところから、ズーミングが開始された時とC点から開始
された時とで、ズーム開始時点でのボケ性能に差が生じ
てしまい、ビデオカメラとして、撮影状態に応じてズー
ム動作中のボケ発生がバラツキを生じることになり、き
わめて大きな問題となっている。
ことにある。
点を解決することを目的としてなされたもので、その特
徴とするところは、変倍動作を行なう際に駆動される第
1のレンズ群と、前記第1のレンズ群の移動あるいは被
写体距離の変化にともなって変化する焦点位置を補正す
る第2のレンズ群、焦点状態を検出する焦点検出手段
と、前記第1のレンズ群の駆動開始時、前記焦点検出手
段によって検出した焦点状態が所定の状態となっていな
い場合には、前記第1のレンズ群にさきがけて前記第2
のレンズ群を前記所定の焦点状態を得るべく駆動した
後、前記第1のレンズ群を駆動する制御手段とを備えた
レンズ制御装置にある。
うズームレンズと、前記ズームレンズの駆動あるいは被
写体距離の変化にともなって変化する焦点位置を補正す
るフォーカスレンズと、焦点状態を検出する焦点検出手
段と、前記ズームレンズの駆動開始時、前記ズームレン
ズに先駆けて前記フォーカスレンズのみ駆動し、前記焦
点検出手段の出力に基づいて合焦状態から所定の非合焦
状態に移行させ、前ピンか、後ピンかを判別した上で前
記ズームレンズの駆動を開始する制御手段とを備えたこ
とを特徴とするレンズ制御装置。
動前に、まずフォーカスレンズのみ駆動して合焦状態か
ら所定の非合焦状態に移行させ、その状態が、前ピン
か、後ピンかを判別した上でズームレンズを駆動開始す
ることにより、ズーム開始直後にピントボケが発生する
のを防止するとともに、ズーム動作中の合焦、非合焦の
判定を行なうための過去の焦点電圧値を多く取り込める
ために、方向検知の精度が向上する。
図を参照しながら詳細に説明する。
デオカメラに適用した場合の一例を示すブロック図であ
る。
A、104Bの各レンズ群はそれぞれ図7における1、
2、4A、4Bの各レンズ群と同一機能を有する。
ズ102(以下の説明でズームレンズと記した場合は、
バリエーターレンズを示すものとする。)の鏡枠118
には、一体的に位置検出の為のブラシ部119が設けら
れており、ズームレンズが移動することによって可変抵
抗又はグレイコードパターン等が印刷された基板120
上をブラシが摺動する。この出力をズームエンコーダー
回路123にて取り込むことによって焦点距離が検出さ
れその情報がシステム制御用のCPU133に取り込ま
れる。
検出に際しては、フォーカスモータ127として、たと
えばステッピングモーターを用い、このステッピングモ
ーターに印加されたパルス数をフォーカシングモーター
駆動パルス検出器124よりCPU133に取り込むこ
とによって検出することができる。
された被写体像は該撮像素子によって光電変換されて映
像信号として出力され、図示しないカメラプロセス回路
等へと供給されるとともに、AF装置122へと供給さ
れ、焦点状態によって変化する映像信号中の高周波成分
のレベルあるいは画像のエッジの先鋭度等にもとづく信
号成分にもとづいて焦点状態に応じた焦点電圧として検
出され、CPU133内へと取り込まれる。CPU13
3は、AF装置122より供給された焦点電圧の情報か
ら合焦、非合焦の判定及び前ピン、後ピンの判定を行う
とともに、各エンコーダーによって検出されたフォーカ
スレンズ位置情報、ズームレンズ位置情報、ズームスイ
ッチ132の操作状態の情報、さらに図8に示すような
ズームレンズ位置に応じた合焦可能なフォーカスレンズ
位置を示す各合焦軌跡を表わすマップにおいて、その合
焦軌跡を表わす速度データ、方向データ、領域データを
それぞれ格納されたメモリ134〜136よりそれぞれ
速度、方向、領域の各データを参照することにより、総
合的なズームモーター129とフォーカスモータ127
の駆動内容を決定し、図8のズームレンズ位置とフォー
カスレンズ位置によって決定される合焦軌跡上をフォー
カスレンズ104Bがトレースするように、それぞれの
モータードライバー128、126を制御するものであ
る。
められた電圧で一定速にて駆動するようにしてもよい。
モーターのステップ数で読み取る様な本発明構成の場
合、電源OFFと共に位置情報が削減してしまうため、
次に電源を投入した時に正しい位置カウントに戻らな
い。したがって、メインスイッチSW131がオンした
時に、パワーオンリセット回路130にて不図示の別リ
セットスイッチ等を制御してフォーカスレンズ群104
Bを起算位置に復帰させ、カウントを再スタートするよ
うに構成されている。
うに構成されており、次にCPU133内に格納されて
いる制御プログラムによる本発明のフォーカスレンズ駆
動速度制御動作を、図2に示すフローチャートにしたが
い、順を追って説明する。
る。ステップ202でズームスイッチ132の状態を検
出し、ズーム操作が行なわれているかどうかを検出す
る。ズーム操作が行なわれていない場合にはステップ2
04にて、ズーム操作の有無を示すフラグZをLowに
し、通常測距のルーチンとなる。
ズが停止しているため、ズームレンズの駆動に応じた焦
点面のずれはなく、図8で見れば、横軸上のあるズーム
レンズ位置において、フォーカスレンズが縦軸方向に移
動するだけの動きとなり、目標とする被写体に対する焦
点状態に応じた移動のみとなる。
2によって映像信号中より検出された焦点電圧にもとづ
いてフォーカスモータドライバー126を制御し、合焦
点へとフォーカスレンズ104Bを移動すべくフォーカ
スモータ127を駆動する。
いることが判別された際には、ステップ203でフラグ
Zの状態が判別される。ズーム操作が開始された時点で
は必ずフラグZはLowとなっている。したがってズー
ム開始時は、ステップ206に到る。ステップ206で
絞り値が検出される。ステップ207では、ステップ2
06で検出した絞り値の値、すなわち被写界深度に応じ
て本発明の特徴とするところのズームモーター駆動前の
フォーカスモーターの深度の端への移動の為の速度が算
出、決定される。ステップ208では、ステップ207
で演算した結果にもとづいて、実際にレンズをいずれか
の方向に駆動する。この時フォーカスレンズを後ピン側
の端へ配すべき時には、繰り込み駆動、前ピン側の端へ
配す時には繰り出し駆動となる。ここでは、後ピン側の
端へと駆動するものとする。
動により、合焦→非合焦の判定を行なう。この時ズーム
レンズはまだ移動していないので、前述した様な測距信
号取出し範囲内への被写体の出入りなどは発生しないの
で、比較的正確に非合焦判定が行なわれる。尚、ここで
言う非合焦とは、許容錯乱円以下で、自動焦点調節装置
が検出可能な最小錯乱円程度のわずかなボケの判断を示
している。
てフラグZをHiとし、ステップ208の駆動の結果
が、後ピン側の端に到るものであるとすれば、ズーム動
作中のフォーカスレンズの駆動結果が、まず、後ピン状
態を補正するような内容すなわち前ピン側へと駆動する
ような内容とされる。ここではこのような設定をVK=
CBと称する。尚、逆に前ピン状態で、これを補正する
様な設定をVK=BFと称することとする。
とされるので再びステップ203に到った段階で、ステ
ップ212に到る。ステップ212〜214で絞り値、
ズームレンズ位置、フォーカスレンズ位置を取り込み、
ステップ215で前述した考えに基づき、図8に示すマ
ップ上を複数の小領域に分割した中のどこに現在属して
いるかを確定する。
ータ、領域データを格納したROMから読み出した各種
データにもとづいてVKに応じた、ズームモーター及び
フォーカスモータ(どちらか一方でも可)の駆動内容を
決定し、これを駆動する(ステップ216)。
の26の様に、合焦軌跡27を通過後非合焦に到ったか
どうかが検出される。このステップ217の判定がYe
sであれば、ステップ218、219、220によって
VKの内容を反転する(BFであればCB、CBであれ
ばBFとする)。
ッチ132が操作されていないときには、焦点電圧にも
とづいてフォーカスレンズを駆動し、通常の自動焦点調
節動作が行われる。
た場合には、まずAF装置にてフォーカスレンズが後ピ
ン側へと駆動され、AF装置にて合焦状態から非合焦状
態となったこと、すなわちフォーカスレンズが図10の
合焦範囲20を越えたことが焦点電圧から検出され、フ
ォーカスレンズが確実に後ピン側の端へと移動されたこ
ととなる。これによってフォーカスレンズに後ピンを補
正するすなわち前ピン側へと駆動する速度VK=CBが
設定されズーム動作開始スタンバイ状態となる。
ンズが所定の速度で駆動されるとともに、ズームレン
ズ、フォーカスレンズのエンコーダ情報から図8のマッ
プ上におけるズームレンズ、フォーカスレンズ位置が検
出され、その位置に相当するフォーカスレンズ速度(す
なわちズームレンズに対する追従速度)VMをROM内
のデータテーブル等から読み出し、ステップ211で最
初に設定されているVK=CBが加味された速度Vで最
終的にフォーカスレンズが駆動される。すなわちV=V
M+VKの速度で駆動される。
の合焦範囲の端部から前ピン側へとVK=CBの速度成
分で変位しながらズームレンズに追従することになる
(ステップ216)。
通過して移動方向における前ピン側端に到達したことが
AF装置によって合焦→非合焦を検出することによって
判別されたところで(ステップ217)、VK=CBか
らフォーカスレンズを後ピン側へと駆動する速度VK=
BFへと反転し、このVKをフォーカスレンズがズーム
レンズに追従して合焦軌跡上をトレースするための速度
VMに加えた速度Vでフォーカスレンズが駆動される。
スレンズをその合焦可能範囲内において、後ピン側端
部、前ピン側端部を交互に移動して焦点位置を補正しな
がらズームレンズに追従して合焦軌跡上を移動するよう
に制御するとともに、ズーム動作の開始時、フォーカス
レンズの位置を確認し、所定の後ピン位置または前ピン
位置にフォーカスレンズが位置していない場合には、該
所定の位置へとフォーカスレンズを移動してから、ズー
ムレンズを駆動するようにしたので、フォーカスレンズ
が合焦範囲内の一方の端部に既に位置しているのに、さ
らにその方向へとフォーカスレンズを駆動して、逆に合
焦軌跡を脱落してボケを生じさせるような誤動作を確実
に防止することができ、常にズームレンズの駆動と同時
に、フォーカスレンズは後ピン、前ピン駆動を交互に繰
り返し、合焦軌跡から脱落することなくズーム動作を行
なうことができる。
端までフォーカスレンズを移動する手段として、AF装
置すなわち自動焦点検出手段の焦点電圧を用いる方法を
提供した。
は前ピン状態にフォーカスレンズを位置させ、その状態
からズームレンズの駆動を開始することにある。したが
って最初のフォーカスレンズ位置を深度の端に配する方
法としては、例えばその時の絞り値Fと、合焦に至った
時のフォーカスレンズの駆動方向がわかれば、正確な端
でなくても、『後ピン側端部近傍』というような位置ま
でフォーカスレンズを移動することが可能となる。
施例として説明する。図3はこの方法の原理を説明する
ものである。同図の立て方向にフォーカスレンズの位置
をとると、306で示すA′点が錯乱円0の位置とな
り、真の合焦点となる。305は自動焦点調節装置が、
このF値のときに合焦と判断できる深度範囲となる。同
図中、A′点より上方にフォーカスレンズがあるときが
前ピン、下方にあるときが後ピン状態である。前ピン状
態から矢印302の方向でフォーカスレンズが移動した
場合、×点で示した303近傍にてレンズが停止するも
のとする。また後ピン状態から矢印301の方向でフォ
ーカスレンズが移動した場合、×で示した304近傍に
てレンズが停止するものとする。
最大幅をXとし、矢印302の方向からフォーカスレン
ズが移動して停止したとすると、ズーム動作開始当初、
『深度幅305−X』分だけ、実際にフォーカスレンズ
が停止した位置から、さらにフォーカスレンズを矢印3
02の方向に移動してやれば、ほぼ後ピン側の端Xの範
囲内にフォーカスレンズを配置できる。逆に矢印301
の方向から移動してきて停止した(合焦信号が出た)後
に、ズーム操作を行なった場合は、ズーム動作当初、更
に矢印301と同方向に(『深度幅305−X』分だ
け、フォーカスレンズを移動すれば、ほぼ前ピン側の端
部に配置することができる。
の端部に配置したい場合には、そのままの位置でズーム
レンズの駆動を開始すればよい。
れば、自動焦点調節装置の焦点電圧をもとに、また第2
の実施例では絞り値F(焦点深度)と合焦に到った時の
フォーカスレンズ群を配置する方法について述べた。
れかの方法を選択的に切り換える必要が考えられる。
のばらつきXが、深度幅全域の中で何%を占めるかが後
ピン側または前ピン側の端部に対してどの程度まで、す
なわちどの程度のボケ量のところまでフォーカスレンズ
位置を追い込むことができるかのポイントとなってく
る。この割合(%)を決定する場合には、絞りが開放に
なるほど、敏感度が高くなるため、測距結果の得られる
タイミング、測距サイクル、モータのイナーシャ等が大
きく影響することを考慮しなければならない。
なるほど、この割合(%)が大きくなるため、第2の実
施例において述べた方法では、十分に深度の端部までフ
ォーカスレンズ位置を追い込めなくなることが懸念され
る。
値にあるしきい値を設定して、そのしきい値の前後で、
上記の各方式を切り換えるようにすればよい。これにつ
いては上述の第1の実施例及び第2の実施例の説明から
十分理解できると思われるので説明は省略する。
インナーフォーカスレンズにおいてズーム動作を行なう
際、ズームレンズが移動を開始する前に、フォーカスレ
ンズをあらかじめ定められた後ピンまたは前ピンの端部
近傍に配置してからズームレンズの駆動を開始するよう
にしたので、ズーム動作の開始時、ボケの方向検知の精
度を向上し得、フォーカスレンズを合焦状態を保ったま
まズームレンズに追従させるための合焦軌跡に、フォー
カスレンズを正確にトレースさせることができ、ボケの
ないズーム動作が可能である。
止できるので、焦点電圧値の処理において、スム−ジン
グのため過去の焦点電圧値を多く取り込んで平均する際
にも方向検知の精度を向上させることができる。
に適用した場合の位置構成を示すブロック図である。
御アルゴリズムを示すフローチャートである。
る。
レンズの一例を示す図である。
のズームレンズの一例を示す図である。
るズーム位置に応じたフォーカスレンズの合焦位置の軌
跡を示す特性図である。
のズームレンズの他の例を示す図である。
る位置に応じたフォーカスレンズの合焦位置の軌跡を示
す特性図である。
す特性図である。
の制御を説明するための図である。
作を説明するための図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 変倍動作を行なう際に駆動される第1の
レンズ群と、 前記第1のレンズ群の移動あるいは被写体距離の変化に
ともなって変化する焦点位置を補正する第2のレンズ
群、 焦点状態を検出する焦点検出手段と、 前記第1のレンズ群の駆動開始時、前記焦点検出手段に
よって検出した焦点状態が所定の状態となっていない場
合には、前記第1のレンズ群にさきがけて前記第2のレ
ンズ群を前記所定の焦点状態を得るべく駆動した後、前
記第1のレンズ群を駆動する制御手段と、を備えたこと
を特徴とするレンズ制御装置。 - 【請求項2】 変倍動作を行なうズームレンズと、 前記ズームレンズの駆動あるいは被写体距離の変化にと
もなって変化する焦点位置を補正するフォーカスレンズ
と、 焦点状態を検出する焦点検出手段と、 前記ズームレンズの駆動開始時、前記ズームレンズに先
駆けて前記フォーカスレンズのみ駆動し、前記焦点検出
手段の出力に基づいて合焦状態から所定の非合焦状態に
移行させ、前ピンか、後ピンかを判別した上で前記ズー
ムレンズの駆動を開始する制御手段と、を備えたことを
特徴とするレンズ制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18765891A JP3200096B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | レンズ制御装置 |
US08/287,707 US5438190A (en) | 1991-07-22 | 1994-08-09 | Lens control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18765891A JP3200096B2 (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | レンズ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534570A true JPH0534570A (ja) | 1993-02-12 |
JP3200096B2 JP3200096B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=16209931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18765891A Expired - Fee Related JP3200096B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-26 | レンズ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3200096B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011242791A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-12-01 | Panasonic Corp | フォーカスシステム、交換レンズ及び撮像装置 |
KR101387408B1 (ko) * | 2008-02-05 | 2014-04-21 | 삼성전자주식회사 | 디지털 영상 처리장치 및 그 제어방법 |
CN110072054A (zh) * | 2019-05-07 | 2019-07-30 | 京东方科技集团股份有限公司 | 终端设备及其图像的变焦处理方法和装置 |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP18765891A patent/JP3200096B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101387408B1 (ko) * | 2008-02-05 | 2014-04-21 | 삼성전자주식회사 | 디지털 영상 처리장치 및 그 제어방법 |
JP2011242791A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-12-01 | Panasonic Corp | フォーカスシステム、交換レンズ及び撮像装置 |
CN110072054A (zh) * | 2019-05-07 | 2019-07-30 | 京东方科技集团股份有限公司 | 终端设备及其图像的变焦处理方法和装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3200096B2 (ja) | 2001-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9354487B2 (en) | Image-pickup apparatus | |
EP1895768B1 (en) | Focus adjustment apparatus, image pickup apparatus, and control method | |
JPH01304412A (ja) | レンズ位置制御装置 | |
JP2728316B2 (ja) | レンズ位置制御装置を有する光学機器 | |
JPH05232367A (ja) | フォーカス調整装置 | |
JPH0721577B2 (ja) | 光学機器 | |
US5173807A (en) | Optical instrument | |
US5402175A (en) | Automatic focusing device wherein lens movement is controlled in accordance with lens hunting | |
JP3289781B2 (ja) | 撮影装置 | |
JP3200096B2 (ja) | レンズ制御装置 | |
JP3697051B2 (ja) | 撮像装置およびそのレンズ制御方法 | |
JP3244773B2 (ja) | 光学機器 | |
JP3513180B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP3165709B2 (ja) | レンズ制御装置 | |
JP3696894B2 (ja) | レンズ制御装置 | |
JPH0545554A (ja) | レンズ制御装置 | |
JP3270493B2 (ja) | レンズ制御装置 | |
JP3253983B2 (ja) | レンズ制御装置 | |
JP3185985B2 (ja) | 焦点調節装置 | |
JPH0545564A (ja) | レンズ装置 | |
JP4350175B2 (ja) | レンズ制御装置 | |
JP4072224B2 (ja) | レンズ制御装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JPH06167648A (ja) | 光学機器 | |
JPH11183791A (ja) | 撮像装置、撮像方法、レンズ制御装置、レンズ制御方法及び記憶媒体 | |
JP3202041B2 (ja) | レンズ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010605 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080615 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090615 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |