JP3253983B2 - レンズ制御装置 - Google Patents

レンズ制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのレンズ制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体型ビデオテープレコー
ダ(VTR)の普及は目覚ましく、機能の上でも、その
小型・軽量化に伴い、レンズ部や自動焦点調節装置が占
めるスペース・重量は急速に減少しつつある。
【0003】このような背景の中で、自動焦点調節装置
に関しては、赤外線の投受光装置を有する所謂アクテイ
ブタイプから、前記投受光装置を用いず、撮像素子を介
した映像信号から合焦点を検出するパツシブ方式へと移
行されつつある。
【0004】一方レンズ部では、変倍による焦点面の移
動を補正するレンズに焦点調節機能を兼ね備え、さらに
前面のレンズを固定して小型化をはかるといつた所謂イ
ンナーフオーカスタイプのレンズが広く導入される様に
なつた。
【0005】図4は上記インナーフオーカスレンズタイ
プの一例を示したものであり、101は固定の第1のレ
ンズ群、102は変倍を行う第2のレンズ群(ズームレ
ンズ)、103は絞り、104は固定の第3のレンズ
群、105は変倍に伴う焦点面の移動を補正する機能と
ピント合わせの機能を兼ね備えた第4のレンズ群(フオ
ーカスレンズあるいはコンペンセータレンズ)である。
また、106は撮像素子で、図はその撮像面を表わして
いる。
【0006】図5は焦点距離の変化、すなわちズームレ
ンズ102の位置に対して、各被写体距離に合焦するた
めのフオーカスレンズ105の位置を示したものであ
る。焦点距離の変化がない場合、すなわちズームレンズ
102が停止している場合には、フオーカスレンズ10
5が同図の該当する焦点距離(横軸)上で、縦軸と平行
に移動する事によつて焦点調節を行うことができる。
又、ズーム動作中は各被写体距離に応じて図5の中から
フオーカスレンズ105の軌跡を選択し、この軌跡にし
たがつて、焦点距離の変化に対応した駆動制御をフオー
カスレンズ105に施せば、変倍による焦点面の補正と
焦点調節機能をもたせながらズーム動作を行なうことが
でき、ズーム動作中もボケのない映像信号を得ることが
できる。
【0007】図6は、前記フオーカスレンズ105のズ
ーム動作中の駆動制御方法の一例について説明するため
のものであり、座標のとり方は図5と同じである。図5
に示す各カム軌跡をズームレンズの位置(焦点距離)と
フオーカスレンズの位置(被写体距離)によつて複数の
領域に分割し、それぞれの領域についてフオーカスレン
ズの代表速度が与えられている。図6中の、角度が刻々
と変化している矢印はフオーカスレンズ105の速度を
表わしている。
【0008】図6ではズームレンズ102の移動領域
(横軸)を16等分し、各領域ごとにレンズ駆動速度を
設定している。ここでこの16等分後の各領域をズーム
ゾーンと称する事にする。さて、各ズームゾーン毎に図
5の曲線を区切ってみると、それぞれのズームゾーンで
傾きのほぼ等しい部分に分割する事が出来る。ズームレ
ンズの駆動速度すなわちズームスピードが一定の場合、
各ズームゾーン内のフオーカスレンズの速度すなわち傾
きが等しければ、被写体距離が異なつていても、フオー
カスレンズ105の移動速度を等しくする事ができる。
そこで図6のように、縦軸を各ズームゾーン毎に傾きの
等しい部分に分割し、各領域ごとに1つの代表速度をそ
れぞれ与える。
【0009】こうすることによつて、ズームスタート時
に合焦させておけば、ズームレンズとフオーカスレンズ
の位置を検出してフオーカスレンズの基準の駆動速度を
決定するとともに、たとえばAF装置からの前ピン後ピ
ン情報によつてこれに補正をかけながらズーム動作を行
うことができ、常に適切なフオーカスレンズ105の移
動速度で図5の軌跡に追従することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、変倍レンズ
102が図5に示すところのワイド端に位置し、またフ
オーカスレンズ105が無限距離にある被写体に合焦す
る位置、すなわち点Aの近傍にあつたとする。図5にお
いて明らかなように、ワイド端では各被写体距離に対す
るカム軌跡が点Aの近傍に集中しており、レンズまたは
絞りのF値によつては例えば無限と3mの合焦レンズ位
置が深度内に入ってしまうといつたことが発生する。先
に述べたパツシブタイプの自動焦点調節手段の場合、特
に前記フオーカスレンズの位置が深度内に入ってしまう
と、たとえ無限の被写体を撮影していても被写体距離3
mの合焦位置にフオーカスレンズが停止することも少な
くない。このように実際の被写体距離とは異なるレンズ
位置で合焦と判断され、レンズが停止している時、従来
例に示したごとくワイド側からテレ側にズームを行なう
と、異なった位置の軌跡を追従し続け、やがて各被写体
距離に対応するカム軌跡が分散し、深度をはずれてぼけ
が拡大するという欠点があつた。特に、該自動焦点調節
装置の制御を遮断し、いわゆるマニユアルフオーカスの
状態でズームを実行すると、変倍中の軌跡補正ができな
いので、ほとんど確実に変倍中にボケを生じるという欠
点があつた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するためになされたもので、その特徴とするとこ
ろは、変倍を行なう第1のレンズ群と、前記第1のレン
ズ群の移動に伴う焦点面の変位を補正し合焦状態を維持
する第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群によるテレ
側からワイド側へのズーム動作中、前記第1のレンズ群
通過した複数の所定の移動位置に対応する前記第2の
レンズ群の複数の移動位置情報をそれぞれ記憶する記憶
手段と、前記第1のレンズ群によるワイド側からテレ側
へのズーム動作に際し、該第1のレンズ群が前記複数の
所定の移動位置の内で第1の移動位置から第2の移動位
置へと移動するにあたり、該第1のレンズ群の第1の移
動位置と第2の移動位置にそれぞれ対応する前記第2の
レンズ群の記憶位置情報の差分、前記第1のレンズ群
の前記第1の移動位置と第2の移動位置間の移動時間
することにより、前記第1のレンズ群の移動中合焦状
態を維持するための前記第2のレンズ群の移動速度を演
算する演算手段と、ワイド側からテレ側へのズーム動作
に際し、前記記憶手段に記憶されている前記第2のレン
ズ群の複数の移動位置情報に対し逐次行なわれる前記演
算手段の演算結果に基づいて前記第2のレンズ群の駆動
を制御する制御手段と、を備えたレンズ制御装置にあ
る。なお、前記ズーム動作は、例えばマニュアルフォー
カス時におけるズーム動作であるものとする。
【0012】
【作用】これによって、比較的ボケを生じにくいテレ
からワイドへのズーム動作時において、ズームレンズ
(第1のレンズ群)の通過した複数の所定の移動位置に
対応するフォーカスレンズ(第2のレンズ群)の複数の
移動位置情報を記憶しておき、特にマニュアルフォーカ
スモードにおいてワイドからテレへのズーム動作
を行なう際、フォーカスレンズの前記の記憶した複数の
移動位置情報の差分とズームレンズの前記複数の所定の
移動位置間の移動時間からフォーカスレンズの移動速度
を演算し、この演算結果に基づいてフォーカスレンズの
駆動を制御することにより、マニュアルフォーカスモー
ドにおいても、ボケの少ないズーム動作を行なうことが
できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の特徴を最も良く表わす第1の
実施例の構成図で、101、102、103、104、
105、106はそれぞれ図4に示したレンズ、絞り等
各種光学系素子と同様である。107、108、109
はそれぞれズームレンズ102、絞り103、フオーカ
スレンズ105を移動させるためのアクチユエータ、1
10、111、112はそれぞれアクチユエータ10
7、108、109をシステム全体を制御する後述のシ
ステムコントロール回路119からの信号によつて駆動
するためのドライバー、113、114、115はそれ
ぞれズームレンズ102、絞り103、フオーカスレン
ズ105の移動状態を検出して電気信号に変換するため
の位置エンコーダで、113はズームエンコーダ、11
4はアイリスエンコーダ、115はフオーカスエンコー
ダである。116は撮像素子106の出力を所定のレベ
ルに増幅する増幅器、117は撮像素子116の出力信
号中より焦点検出に用いられる高域成分を抽出するバン
ドパスフイルタ、118は撮像素子116の出力信号レ
ベルを用いて絞りの状態をコントロールする絞り制御回
路、119は本システム全体を総合的に制御するととも
にズームエンコーダ113、アイリスエンコーダ11
4、フオーカスエンコーダ115、バンドパスフイルタ
117の出力信号に基づいて、アクチユエータ107、
109をコントロールするシステムコントロール回路
で、マイクロコンピユータ(マイコン)によつて構成さ
れている。
【0014】120はマニユアルフオーカス時にフオー
カスレンズ105を移動させるためのフオーカススイツ
チ、121はズームスイツチ、122は焦点調節の自動
と手動を切換えるオート・マニユアル切換スイツチであ
る。
【0015】図1のように構成されたカメラシステムに
おいては、前述した図5のズームレンズとフオーカスレ
ンズの描く軌跡のトレース動作をシステムコントロール
回路119によつて制御しており、図6の速度情報はシ
ステムコントロール回路119内にテーブルとして記憶
しており、フオーカスレンズとズームレンズの位置から
テーブルを参照してトレースすべき軌跡を決定し、これ
を追従するフオーカスレンズ駆動速度を決定する。
【0016】またシステムコントロール回路119内で
は、自動焦点調節のためのフオーカスレンズ制御も行な
われており、たとえばバンドパスフイルタ117の出力
信号から映像信号の高周波成分のレベルを検出し、この
レベルが最大となるようにフフオーカスレンズ105を
ドライバ112、アクチユエータ109を介して駆動制
御するものである。したがつて、この自動焦点調節アル
ゴリズムを用いることによつて、ズーム中であつても合
焦、非合焦の判断、前ピン後ピンの判断が可能である。
【0017】図2はレンズマイコン119内の処理手順
を示すフローチヤートである。
【0018】同図において、201で処理が開始される
と、202でズームスイツチが121が操作されている
か否かの判定が行なわれる。ズームスイツチが操作され
ていなければ、203へと進んでスイツチ122の状態
に応じて、AF動作あるいはマニユアル焦点調節が行な
われる。
【0019】203でフオーカス調節が終了し、合焦状
態になつたとして、202の判別処理が行なわれた際、
ズームスイツチ121が操作されており、いずれかの方
向にズーム動作が行なわれていると判定された場合、テ
レからワイドへのズーム動作であるか、ワイドからテレ
へのズーム動作であるかが判定される。
【0020】テレからワイドへのズーム動作であつた場
合には、以下の動作を実行する。すなわち、204へと
進み、ズームレンズ位置が図6に示す各ズームゾーンの
境界にあるか否かの判別を行なう。ズームゾーンの境界
上に位置していた場合には、205へと進んでその境界
に割り振られた番号を取り込んで確認し、206でその
ときのフオーカスレンズ位置を取り込む。そして205
で取り込んだ境界番号に対応するメモリ内にフオーカス
レンズ位置情報を記憶する。
【0021】テレからワイドへとズーム動作を行なった
とき、前記の記憶データは、図3の○印で示す部分とな
る。なお同図においてm,m+1はズームゾーン番号
で、Pm,Pm+1は、それぞれm,m+1をアドレス
として記憶されたフオーカスレンズ位置情報である。
【0022】以後、208へと進んで、現在のズームゾ
ーンとフオーカスレンズ位置に対応するズーム動作中の
フオーカスレンズ駆動速度を図6に示すテーブルより読
み出し、かつ必要であれば、203で用いたAF制御プ
ログラムよりの前ピン,後ピン情報も参照し、軌跡の補
正を行ないながらズーム動作を実行する。
【0023】また204の処理において、ズームレンズ
がズームゾーンの境界にないと判定された場合には、2
05,206,207の処理を実行せず、そのまま20
8の処理が行なわれ、現在のズームゾーンとフオーカス
レンズ位置に対応するズーム動作中のフオーカスレンズ
駆動速度を図6に示すテーブルより読み出し、AF制御
プログラムよりの前ピン,後ピン情報によつて、軌跡の
補正を行ないながらズーム動作が実行される。
【0024】ここで、前記の説明においても簡単に触れ
たが、本発明のようなインナーフオーカスタイプのレン
ズシステムでは、テレ側で被写体距離に対するカム軌跡
の識別を行ないやすく、またワイド側では、各軌跡が収
束するので識別が行ないにくい。これは図5を見れば明
らかである。したがつて、テレ側から合焦状態でワイド
側へとズーム動作を行なう場合、仮に自動焦点調節を行
なっていなくても、被写体距離に対応するカム軌跡を一
意的に選択してボケのないズーム動作を行なうことが可
能である。
【0025】したがつて、以上の処理によつて、テレか
らワイドへのズーム動作ではボケの少ない、良好な操作
が行なえ、且つ良好な変倍操作によるフオーカスレンズ
の軌跡をメモリ上に記憶することができる。
【0026】次に、ズームレンズをワイドからテレへ移
動する場合について説明する。
【0027】202の判定で、ズームレンズがワイド側
からテレ側に移動されていることが確認されると、20
9でマニユアルフオーカスモードかオートフオーカスモ
ードかの判別を行なう。オートフオーカスモードの場合
には、203で用いた自動焦点調節装置からの前ピン,
後ピン判別情報を用いて、正確にカム軌跡の補正を行な
うことができるので、217においてズームレンズ位置
とフオーカスレンズ位置に応じたフオーカスレンズ駆動
速度を格納した前述のテーブルを参照しながらワイドか
らテレへ向けてズーム動作が実行される。
【0028】209の判別処理において、マニユアルフ
オーカスモードであることが判別されると、210へと
進んでズームゾーンの境界にズームレンズが位置してい
るか否かの判定を行ない、ゾーンの境界になければ、2
16へと移行し、1つ前の処理(前回の制御フローの実
行)において215(後述)の処理で決定されたフオー
カスレンズ速度情報等を用い、ズームレンズのワイドか
らテレへのズーム動作にフオーカスレンズを追従させ
る。
【0029】210の判別において、ズームレンズがズ
ームゾーンの境界に位置していると判定された場合に
は、211へと進んでそのズームゾーンの番号mを取り
込み、212と213で、ズームゾーンの番号mと番号
m+1にそれぞれ対応するメモリ番地から、207で記
憶したフオーカスレンズ位置記憶データPmとPm+1
を読み出す。そして214において、PmとPm+1の
差をΔPとして演算し、215において、ΔPを、1ズ
ームゾーン通過時間で割り、該当ズームゾーンを通過す
るときのフオーカスレンズ移動速度Vpを演算する。
【0030】続いて216へと進み、215で求めたフ
オーカスレンズ駆動速度Vpを用いて、フオーカスレン
ズを駆動し、ズーム動作に追従させる。
【0031】1ズームゾーン通過時間は、たとえば、ズ
ームレンズのワイド端からテレ端までの移動時間が判明
していれば、これをズームゾーン分割数で割れば求める
ことができる。またズームエンコーダ113の出力信号
を用いて、各ズームゾーンの境界に変倍レンズがある時
から、次の境界に行き着くまでの垂直同期期間数をシス
テムコントロール回路119でカウントすると、1垂直
同期期間がNTSC方式の場合1/60であるから、1
ズームゾーンの通過時間を測定することが可能となる。
【0032】また、たとえばフオーカスレンズのアクチ
ユエータとしてステツピングモータを用い、フオーカス
レンズの位置を、このモータの駆動パルス数で表わすこ
とができるとすれば、Vpはそのままステツピングモー
タの単位時間あたりの駆動パルス数となる。
【0033】以上のようにして、ワイドからテレへの、
自動焦点調節装置を用いないズーム動作の場合における
フオーカスレンズ駆動速度Vpを決定することができ
る。ワイド側でズーム前に、フオーカスレンズを合焦位
置に移動させ、この速度で、216においてフオーカス
レンズの駆動を行なえば、自動焦点調節装置を用いなく
ても、被写体距離が変化しなければボケのないズーム動
作を行なうことが可能となる。
【0034】以上の操作によつて、マニユアルフオーカ
ス時であつてもテレからワイドへズームを行なうときに
は、カム軌跡に忠実なフオーカスレンズ制御を行ない、
またワイドからテレへのズームの際には、マニユアルフ
オーカス時に限ってテレからワイドにズームした際のカ
ム軌跡に忠実なズームを行なう。結果として、自動焦点
調節動作を行なう際にはもちろん、マニユアルフオーカ
ス時にも、被写体距離が変化しなければ、ボケのない
ーム動作を実行することができる。
【0035】図4のような、いわゆるインナーフオーカ
スタイプのレンズシステムでは、フオーカスレンズが変
倍レンズよりも撮像素子側に配されているので、焦点距
離の変化に対するフオーカスレンズ位置敏感度の変化は
ほとんどない。したがつて、ズーム動作を行なう際、出
発点で深度内に合焦していれば、その後固定のカム軌跡
を追従するスピードを与えた場合、出発時のデフオーカ
ス量を維持したまま、すなわちほとんどボケを生じるこ
となく固定のカム軌跡を追従することが可能である。こ
れは本発明者によつて実験にても確認済である。
【0036】また、前述した本発明の解決しようとする
課題として説明した中で、ワイドからテレへのズームを
行なう際、深度内の別の被写体距離に対する合焦位置か
らスタートするとボケを生じる旨の説明を行なったが、
これは図6のように、複数のカム軌跡をテーブル内に記
憶している中から、適当な軌跡を選択する際、誤った軌
跡を選択することによつて発生する現象であり、本実施
例との間に矛盾を生じることはない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるレ
ンズ制御装置によれば、比較的ボケを生じにくいテレ側
からワイド側へのズーム動作時において、ズームレンズ
の通過した複数の所定の移動位置に対応するフォーカス
レンズの複数の移動位置情報を記憶しておき、特にマニ
ュアルフォーカスモードにおいて、ワイド側からテレ側
へのズーム動作を行なう際、フォーカスレンズの前記の
記憶した複数の移動位置情報の差分とズームレンズの前
記複数の所定の移動位置間の移動時間からフォーカスレ
ンズの移動速度を演算し、この演算結果に基づいてフォ
ーカスレンズの駆動を制御することにより、被写体距離
が変化しなければ、いずれの方向からであってもボケの
ないズーム動作を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるレンズ制御装置の構成を示すブ
ロツク図である。
【図2】本発明のレンズ制御装置の動作を説明するため
のフローチヤートである。
【図3】ズームレンズ位置に対するフオーカスレンズ駆
動速度を記憶したテーブル内の構成を説明するための図
である。
【図4】一般的なインナーフオーカスレンズシステムの
構成を示す図である。
【図5】ズームレンズによる焦点距離の変化に対して合
焦状態を保ちながら追従するためのフオーカスレンズの
軌跡を示す特性図である。
【図6】ズームレンズの移動範囲を複数のゾーンに分割
し、その各ゾーンに代表されるフオーカスレンズ移動速
度を割り当てた状態を示す図である。
【符号の説明】
105 ズームレンズ 106 撮像素子 107〜109 アクチュエータ 110〜112 ドライバ 113 ズームエンコーダ 114 アイリスエンコーダ 115 フォーカスエンコーダ 117 バンドパスフィルタ 118 絞り制御回路 119 システムコントロール回路 120 マニュアルフォーカススイッチ 121 ズームスイッチ 122 オート・マニュアル切換スイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍を行なう第1のレンズ群と、 前記第1のレンズ群の移動に伴う焦点面の変位を補正し
    合焦状態を維持する第2のレンズ群と、 前記第1のレンズ群によるテレ側からワイド側へのズー
    ム動作中、前記第1のレンズ群の通過した複数の所定の
    移動位置に対応する前記第2のレンズ群の複数の移動
    置情報をそれぞれ記憶する記憶手段と、 前記第1のレンズ群によるワイド側からテレ側へのズー
    ム動作に際し、該第1のレンズ群が前記複数の所定の移
    動位置の内で第1の移動位置から第2の移動位置へと移
    動するにあたり、該第1のレンズ群の第1の移動位置と
    第2の移動位置にそれぞれ対応する前記第2のレンズ群
    の記憶位置情報の差分、前記第1のレンズ群の前記第
    1の移動位置と第2の移動位置間の移動時間で除するこ
    とにより、前記第1のレンズ群の移動中合焦状態を維持
    するための前記第2のレンズ群の移動速度を演算する演
    算手段と、ワイド側からテレ側へのズーム動作に際し、前記記憶手
    段に記憶されている前記第2のレンズ群の複数の移動位
    置情報に対し逐次行なわれる 前記演算手段の演算結果に
    基づいて前記第2のレンズ群の駆動を制御する制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするレンズ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ズーム動作は、マニュアルフォーカ
    ス時におけるズーム動作であることを特徴とする請求項
    1に記載のレンズ制御装置。
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