JPH0511164A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JPH0511164A
JPH0511164A JP3164591A JP16459191A JPH0511164A JP H0511164 A JPH0511164 A JP H0511164A JP 3164591 A JP3164591 A JP 3164591A JP 16459191 A JP16459191 A JP 16459191A JP H0511164 A JPH0511164 A JP H0511164A
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JP
Japan
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lens
backlash
drive
driving
feeding direction
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JP3164591A
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Masayuki Ito
政幸 伊藤
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Kodak Digital Product Center Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ駆動系に介在するギヤのバックラッシ
ュに対して適切な補正を行うことにより、高精度な合焦
状態を得る。 【構成】 撮影レンズ14の駆動方向が、繰出し方向から
繰り込み方向に反転した場合、および繰り込み方向から
繰出し方向に反転した場合について、それぞれギヤ11,1
2 のバックラッシュ量をあらかじめ記憶する。バックラ
ッシュ量を、それぞれの反転方向についてのバックラッ
シュ補正データΔCa−b,ΔCb−aとして記憶させ
ておく。撮影レンズ14の駆動方向が反転した場合、対応
する反転方向のバックラッシュ補正データを読み出して
補正を行うものであり、常に高精度な合焦状態を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動モータによりギヤ
を介して撮影レンズを合焦位置に駆動し、ギヤのバック
ラッシュによるレンズ停止位置誤差を補正するレンズ駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動焦点式のカメラでは、測距手段から
出力される合焦位置までの撮影レンズ移動量に相当する
データを用いる。そして、駆動モータの回転方向および
駆動量を求め、この求められた回転方向および駆動量に
したがって駆動モータを動作させ、この駆動モータの回
転力をギヤを介して撮影レンズ側に伝達し、撮影レンズ
を所定の合焦位置に移動させるように構成したレンズ駆
動装置を持っている。このようなレンズ駆動装置では、
駆動系にギヤが介在しているため、ギヤによるバックラ
ッシュの問題が生じる。
【0003】つぎに、このバックラッシュを図2により
説明する。ギヤ10は駆動側のギヤ11と従動側のギヤ12と
で構成されており、レンズ繰出し方向となるa方向に回
転後、停止しているものとする。このときに、ギヤ11と
ギヤ12との歯間に生じる隙間のΔCがギヤ10のバックラ
ッシュである。この状態から、ギヤ11,12を再びa方向
に回転させる場合は、バックラッシュΔCによる影響は
無く、このバックラッシュΔCを無視してレンズを駆動
することができる。
【0004】しかし、レンズ繰り込み方向となるb方向
に回転させる場合は、バックラッシュΔCによる影響が
生じる。例えば、駆動モータの動作量をパルス発生回路
から生じるパルス数により検出する場合は、バックラッ
シュΔCの回転分だけ、前記パルス発生回路から生じる
パルス数は誤差となってしまう。
【0005】このようなバックラッシュΔCによる影響
を防ぐため、従来から種々の提案が成されている。例え
ば、特開平2−64512号公報記載のように、回転方
向が前回に対して反転した場合、バックラッシュΔCの
吸収に時間がかかるため、バックラッシュΔC分だけレ
ンズの移動に応答遅れが生じるので、レンズ側から、カ
メラのシステム全体を制御する本体側に対して、この吸
収時間分の時間待ちをさせる信号を与えて、システム上
の問題が生じないようにした構成のものが知られてい
る。
【0006】また、複数の交換レンズを用いる場合は、
特開昭61−17111号公報記載のように、各レンズ
毎に異なるバックラッシュについて、ある一つのレンズ
のバックラッシュを基準として、その値との偏差を各レ
ンズ毎に固定データとして記憶させておき、モータの駆
動方向が反転した場合、レンズ側からこのバックラッシ
ュに関する固定データを読み出して補正を行うものも知
られている。
【0007】しかし、バックラッシュを時間待ちにより
吸収しようとした場合、駆動モータの電源電圧がある原
因により変化すると、駆動モータのパワーが変化してし
まい、駆動速度が変化するので、高精度の制御は困難で
ある。また、各レンズに設けたメモリ内に固定データと
してバックラッシュの補正データを持っているもので
は、レンズの組み込み時に、カメラおよび交換レンズ個
々にバラツキを持ってしまうので、やはり高精度の制御
は困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のレン
ズ駆動装置では、駆動系に介在するギヤのバックラッシ
ュによる影響を無視することができず、高精度な制御が
困難である問題を有している。
【0009】本発明の目的は、駆動系に介在するギヤの
バックラッシュに対して適切な補正を行うことにより、
高精度な合焦状態を得ることができるレンズ駆動装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ駆動装置
は、駆動モータによりギヤを介して撮影レンズを繰出し
方向および繰込み方向にそれぞれ駆動するレンズ駆動装
置において、前記撮影レンズの駆動方向が、繰出し方向
から繰込み方向に反転した場合、および、繰込み方向か
ら繰出し方向に反転した場合にそれぞれ生じる前記ギヤ
のバックラッシュによる誤差を補正する、これら各反転
方向毎のバックラッシュ補正データがそれぞれ記憶設定
された記憶手段と、合焦動作時に測距手段から出力され
る合焦位置までの撮影レンズ移動量に相当するデータを
基に、前記駆動モータの回転方向および駆動量を求めて
記憶すると共に、この求められた駆動モータの回転方向
を、前回合焦動作時の回転方向と比較し、この回転方向
が反転する場合は、その反転方向に対応する前記バック
ラッシュ補正データを前記記憶手段から読み出して前記
駆動量を補正し、前記駆動モータに対する駆動信号とし
て出力する駆動制御手段とを備えたものである。
【0011】
【作用】本発明は、撮影レンズが、繰出し方向から繰込
み方向に反転した場合、および繰込み方向から繰出し方
向に反転した場合について、それぞれギヤのバックラッ
シュ量をあらかじめ求めておき、これらのバックラッシ
ュ量を、それぞれの反転方向についてのバックラッシュ
補正データとして記憶させておき、撮影レンズの駆動方
向が反転した場合、対応する反転方向のバックラッシュ
補正データを読み出して補正を行うので、常に高精度な
合焦状態を得る。
【0012】
【実施例】以下、本発明のレンズ駆動装置の一実施例を
図面を参照して説明する。
【0013】図1において、14は撮影レンズで、撮影レ
ンズ14は、合焦動作時に駆動モータ15によりギヤ11,12
を介して所定の合焦位置まで駆動される。17は測距手段
として機能するAFモジュールで、このAFモジュール
17は図示しない被写体に対する測距動作を行い、撮影レ
ンズ14の合焦位置までの移動量に相当するデータを出力
する。18は全体を制御するマイクロコンピュータで、こ
のマイクロコンピュータ18は内部記憶手段としてのRA
M19を有すると共に、駆動制御手段20を機能として有す
る。
【0014】駆動制御手段20は、外部に設けたシーケン
ス起動スイッチ21のオン動作により起動され、合焦動作
を行うべく前記AFモジュール17に測距指令を与えた
り、AFモジュール17から出力される合焦位置までの撮
影レンズ移動量に相当するデータを基に、駆動モータ15
の回転方向および駆動量を求めてRAM19に記憶させた
りする。
【0015】22は記憶手段であるEEPROMで、この
EEROM22はギヤ11,12間のバックラッシュによる誤
差を補正するためのバックラッシュ補正データが設定さ
れる。このバックラッシュは、撮影レンズ14に対する駆
動方向が反転した場合、すなわち、繰出し方向から繰り
込み方向に反転した場合、および、繰り込み方向から繰
出し方向に反転した場合に、これら各反転方向毎にそれ
ぞれ生じる。
【0016】したがって、バックラッシュ補正データと
しては、これら各反転方向毎に対応する値がそれぞれ設
定される。これらバックラッシュ補正データは、後述す
るように、マイクロコンピュータ18によりEEPROM
22に予め書き込まれ、かつ、合焦動作時は、マイクロコ
ンピュータ18によりEEPROM22から読み出され、前
記駆動制御手段20による後述の補正演算に用いられる。
【0017】23は原点スイッチで、この原点スイッチ23
は撮影レンズ14の駆動用原点、例えば撮影レンズ14の機
械的な無限遠位置を検出するためのスイッチである。す
なわち、撮影レンズ14が駆動用原点である無限遠位置に
セットされることによりオン動作するもので、マイクロ
コンピュータ18によるバックラッシュ補正データの、E
EPROM22への書き込みの際に用いられる。
【0018】モータ駆動回路24は、マイクロコンピュー
タ18の駆動制御手段20により求められた駆動モータ15の
回転方向、および、駆動量に従って駆動パルスを発生
し、パルスモータである駆動モータ15を駆動させるもの
である。パルス発生回路25は、駆動モータ15の回転に伴
って検出用のパルスを発生するもので、このパルスをマ
イクロコンピュータ18がカウントすることにより、駆動
モータ15の動作量、すなわち撮影レンズ14の移動量が検
出される。
【0019】ここで、駆動制御手段20は、駆動モータ15
の回転方向および駆動量を算出し、これをRAM19に記
憶させるが、さらに、この求められた回転方向を、前回
の合焦動作時における回転方向と比較し、この回転方向
が反転する場合は、その反転方向に対応する前記バック
ラッシュ補正データを、EEPROM22から読み出して
駆動量を補正し、駆動モータ15に対する駆動信号として
モータ駆動回路24に出力する。
【0020】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0021】まず、図5および図6のフローチャートお
よび図7のレンズ動作状態説明図により、カメラ調整時
におけるバックラッシュ補正データの設定動作を説明す
る。
【0022】ここで、バックラッシュは、撮影レンズ14
に対する駆動方向が、繰出し方向から繰込み方向に反転
した場合、および、繰込み方向から繰出し方向に反転し
た場合にそれぞれ生じるので、補正データとしてはこれ
ら各反転方向毎に設定する必要がある。そこで、撮影レ
ンズ14が繰出し方向から繰り込み方向に反転した場合の
バックラッシュ補正データをΔCa−bとし、繰り込み
方向から繰出し方向に反転した場合のバックラッシュ補
正データをΔCb−aとして説明する。
【0023】また、原点スイッチ23は、撮影レンズ14が
駆動用原点である、例えば無限遠位置にセットされるこ
とによりオン動作されるものであるが、この原点スイッ
チ23がオン状態になっても、実際の機械的なストッパま
では、駆動パルス数にして数百パルス分程度の余裕があ
るように構成してある。
【0024】図5において、マイクロコンピュータ18は
イニシャライズ(ステップ301)後、バックラッシュ読み
込みモードかを判断し(ステップ302)、バックラッシュ
読み込みモードであれば撮影レンズ14を原点である無限
遠位置にセットする(ステップ303)。この状態から撮影
レンズ14をゆっくりと繰出していく(ステップ304)。こ
のため、図7で示すように、原点スイッチ23は動作後直
ぐにオフ状態に切換わる。同時に、この撮影レンズ14の
繰り出し量を検出すべく、パルス発生回路25から生じる
パルスをカウントする(ステップ305)。そして、このパ
ルス数が規定値に達するか否かを検出し(ステップ306
)、例えば100パルスに達すると、駆動モータ14を
停止させる(ステップ307 )。
【0025】次に、駆動モータ15を反対方向に回転さ
せ、撮影レンズ14を繰込み方向に移動させる(ステップ
308)。このとき、マイクロコンピュータ18は原点スイッ
チ23のオン状態への切換え動作をモニタする(ステップ
309)。撮影レンズ14が原点位置に戻って原点スイッチ23
のオン状態に切換わると、この時点からパルス発生回路
25から生じるパルスをカウントし、このカウント値をP
1 とする(ステップ310)。
【0026】ここで、パルスのカウントは、撮影レンズ
14の駆動精度を高めるため、立ち上がりエッジで1回、
立ち下がりエッジで1回、それぞれカウントするものと
する。
【0027】このようにして、再びカウント値が規定値
であるか否かを判断し(ステップ311 )、例えば100
パルスになったら、駆動モータ15を停止させる(ステッ
プ312 )。実際には、マイクロコンピュータ18からレン
ズ駆動回路24に停止信号を出力して駆動モータ15を停止
制御しても、撮影レンズ14はイナーシャで回転してしま
い、パルス発生回路25からはパルスが生じる。ここで
は、バックラッシュ補正データの精度を上げるため、こ
のイナーシャ回転分のパルスもカウントする(ステップ
313)。
【0028】その後、撮影レンズ14が完全に停止したこ
とを確認してから、それまでのパルスカウント値P1
RAM19のRAM1に記憶させる(ステップ314)。な
お、撮影レンズ14が完全に停止したことの確認は、例え
ば100ミリsecである所定時間、パルス発生回路25
からの入力パルスが無いことにより確認すればよい。
【0029】この後、再び駆動モータ15を反対方向に回
転させ、撮影レンズ14を繰出し方向に移動させ(ステッ
プ315 )、かつ、パルス発生回路25から生じるパルスを
カウントし、カウント値をP2 とする(ステップ316
)。原点スイッチ23がオン状態か否かを検知し(ステ
ップ317 )、この撮影レンズ14の繰り出し方向への移動
により、原点スイッチ23がオフ状態に切換ると、その瞬
間に、マイクロコンピュータ18はこの時点までのカウン
ト値P2 をRAM19のRAM2に記憶させる(ステップ
318)。そして、この原点スイッチ23がオフ状態に切換っ
た時点からのカウント値をカウントし(ステップ319
)、カウント値が規定値か否かを判断し(ステップ320
)、例えば100パルスになったなら、駆動モータ15
を停止させる(ステップ321)。
【0030】この後、マイクロコンピュータ18は、RA
M19のRAM2,RAM1にそれぞれ記憶させてある各
カウント値P2 およびP1 の減算を行い、撮影レンズ14
が繰込み方向から繰出し方向に反転した場合に生じるバ
ックラッシュの補正データΔCb−aを求め、RAM19
のRAM1に記憶させる(ステップ322)。
【0031】このようにして求められた補正データΔC
b−aは、EEPROM22に書き込まれる(ステップ32
3)。そして、この書き込まれた補正データΔCb−aを
EEPROM22から読み出し(ステップ324)、RAM1
に記憶させてある同補正データΔCb−aとの比較を行
い(ステップ325)、一致しているか否かを判断し(ステ
ップ326 )、一致している場合は、データの書き込みが
正しく行われたものと判断して補正データΔCb−aの
読み込みを行う。なお、ステップ326 で一致していない
場合は、データの書き込みが正しく行われなかったため
であり、ステップ303 の撮影レンズ14を再度原点位置に
戻し、以後一連の動作を再度行う。
【0032】次に、撮影レンズ14が繰出し方向から繰込
み出し方向に反転した場合のバックラッシュ補正データ
ΔCa−bを設定する場合を説明する。
【0033】この場合、まず、撮影レンズ14を繰込み方
向に移動させ(ステップ327)、かつ、原点スイッチ23を
モニタして(ステップ328 )、これがオン状態に切換わ
った瞬間からパルス発生回路24の出力パルスをカウント
する(ステップ329)。そして、このパルス数が規定値、
例えば100パルスに達したなら(ステップ330 )、駆
動モータ14を停止させる(ステップ331)。
【0034】次に、駆動モータ15を反対方向に回転さ
せ、撮影レンズ14を繰出し方向に移動させる(ステップ
332)。このとき、原点スイッチ23をモニタし(ステップ
333 )、原点スイッチ23がオフ状態に切換ると、この時
点からパルス発生回路25の出力パルスをカウントし、カ
ウント値をP1aとする(ステップ334)。
【0035】上記繰出し動作により、カウント値が規定
値か否かを判断し(ステップ335 )、例えば100パル
スになったら、駆動モータ15を停止させる(ステップ33
6)。この場合も、撮影レンズ14はイナーシャで回転して
しまうので、このイナーシャ回転分のパルスもカウント
する(ステップ337)。そして、撮影レンズ14が完全に停
止したことを確認した後、それまでのパルスカウント値
1aをRAM19のRAM1に記憶させる(ステップ33
8)。
【0036】この後、再び駆動モータ15を反対方向に回
転させ、撮影レンズ14を繰込み方向に移動させ(ステッ
プ339)、かつパルス発生回路25の出力パルスをカウント
し、カウント値をP2aとする。(ステップ340)。この撮
影レンズ14の繰込み方向への移動により、原点スイッチ
23がオン状態に切換えられたか否かを判断し(ステップ
341 )、原点スイッチ23がオン状態に切換えられると、
その瞬間に、この時点までのカウント値P2aをRAM19
のRAM2に記憶させ(ステップ342)、かつ駆動モータ
15を停止させる(ステップ343)。
【0037】この後、マイクロコンピュータ18は、RA
M19のRAM2,RAM1にそれぞれ記憶させてある各
カウント値P2aおよびP1aの減算を行い、撮影レンズ14
の駆動方向が、繰出し方向から繰込み方向に反転した場
合のバックラッシュの補正データΔCa−bを求め、こ
れをRAM1に記憶させる(ステップ344)。
【0038】このようにして求められた補正データΔC
a−bは、EEPROM22に書き込まれる(ステップ34
5)。そして、この書き込まれた補正データΔCa−bを
EEPROM22から読み出し(ステップ346)、前記RA
M1に記憶させてある同補正データΔCa−bとの比較
を行い、データが一致しているか否かを判断し(ステッ
プ348 )、一致していればデータの書き込みが正しく行
われたものと判断して、撮影レンズ14を初期位置にセッ
トし(ステップ349 )、動作を終わる。ステップ348 で
一致しない場合は、データの書き込みが正しく行われな
かったためであり、撮影レンズ14をステップ332 の再度
繰り出し開始位置まで戻し、以後一連の動作を行う。
【0039】ここで、バックラッシュを読み込む場合、
それに先立って規定値のパルス数、例えば100パルス
分の駆動(ステップ304 〜307 またはステップ327 〜33
1)を行っているが、これは、原点スイッチ23を確実にオ
フまたはオン状態にしておくためと、ある程度駆動ギヤ
11,12 の系列を安定駆動しておき、バックラッシュのた
めに駆動モータ15は回転したが撮影レンズ14は動いてい
ないということを避けるための安定駆動領域を設けるた
めである。
【0040】このようにして、撮影レンズ14の駆動方向
が、繰出し方向から繰込み方向に反転した場合、および
繰り込み方向から繰出し方向に反転した場合に、ギヤ1
1,12のバックラッシュによってそれぞれ生じる誤差を
補正するための各反転方向毎のバックラッシュ補正デー
タΔCa−b,ΔCb−aがそれぞれEEPROM22に
書き込まれる。したがって、各レンズ駆動装置が個々に
持っているバックラッシュや、組み込み時に発生する個
々のバックラッシュに対応した補正データを設定するこ
とができ、補正動作により、上述した各バックラッシュ
を含めて補正が可能となり、高精度のレンズ駆動により
合焦精度を高めることができる。
【0041】次に、実際の撮影時等におけるレンズ駆動
動作を、図3のフローチャートを用いて説明する。マイ
クロコンピュータ18の駆動制御手段20は、イニシャライ
ズ(ステップ101)後、シーケンス起動スイッチ21の動作
待機の状態となる(ステップ102)。この状態において、
レリーズ操作等などによりシーケンス起動スイッチ21が
オン状態に切換ると、測距手段としてのAFモジュール
17に測距指令し、測距を行わせ、測距データを入力する
(ステップ103)。駆動制御手段20はこの測距データに基
づいて、合焦位置までの撮影レンズ移動量に相当するレ
ンズ駆動パルス数および駆動回転方向を算出してRAM
19に記憶させる(ステップ104)。
【0042】次に、EEPROM22から各反転方向毎の
バックラッシュ補正データΔCa−b,ΔCb−aを読
み出し(ステップ105)、バックラッシュ補正処理(ステ
ップ106)を実行する。
【0043】このバックラッシュ補正処理を図4のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0044】まず、RAM19に記憶してある前回の駆動
方向が、繰出し方向かを判断する(ステップ201 )。前
回が繰出し方向で、今回の駆動方向が繰込み方向の場
合、すなわち、駆動方向が反転した場合は、この反転方
向に対応するバックラッシュ補正データ、この場合は繰
出し方向から繰込み方向への反転なので、ΔCa−bを
用い補正を行う。この補正は、前記測距データから求め
た駆動パルス数に対してバックラッシュ補正データΔC
a−bを加え、実駆動パルス数を求めるものである(ス
テップ203)。
【0045】これに対して、今回の駆動方向が、前回と
同じ繰出し方向の場合は、バックラッシュは生じないの
で、測距データにより求めた駆動パルス数をそのまま実
駆動パルス数とする(ステップ204)。
【0046】一方、前回の駆動方向が繰込み方向で、今
回の駆動方向が繰出し方向の場合、すなわち、駆動方向
が反転した場合は、この反転方向に対応するバックラッ
シュ補正データ、すなわち、繰込み方向から繰出し方向
への補正データΔCb−aを用い、前記測距データから
求めた駆動パルス数に、このバックラッシュ補正データ
ΔCb−aを加え、実駆動パルス数を求める(ステップ
206)。
【0047】これに対して、今回の駆動方向が、前回と
同じ繰出し方向の場合は、バックラッシュは生じないの
で、測距データにより求めた駆動パルス数をそのまま実
駆動パルス数とする(ステップ207)。
【0048】このようにしてバックラッシュ補正処理
(ステップ106 )を行い、実駆動パルスを算出した後、
今回の駆動方向および実駆動パルス数を出力し、モータ
駆動回路24を介してレンズ駆動モータ15を起動する(ス
テップ107)。
【0049】この後、駆動モータ15の駆動量に対応して
パルス発生回路25から生じるパルスをカウントする(ス
テップ108)。そしてこのパルスカウント数が、前記実駆
動パルス数と一致するか判断し(ステップ109)、一致す
るまで撮影レンズ14を駆動し、これらが一致したなら、
駆動モータ15を停止させ(ステップ110)、さらに現在の
撮影レンズ14の位置を、パルス数または測距データ等に
よりRAM19に記憶させ(ステップ111)、レンズ駆動動
作を終わる。なお、上記撮影レンズ14の現在位置データ
は、次回のレンズ駆動時に、駆動パルス算出のために用
いられる。
【0050】上述したレンズ駆動装置は、レンズ内蔵型
のカメラにも応用できる。また、測距手段17としては、
撮影レンズ系外の外部三角測距装置、あるいは、撮影レ
ンズを通して入射してくる光線の位相差検出により合焦
検出するタイプ、さらには、コントラスト比較や映像信
号の空間周波数による合焦タイプ等、なんでもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明のレンズ駆動装置によれば、撮影
レンズが、繰出し方向から繰込み方向に反転した場合、
および繰込み方向から繰出し方向に反転した場合につい
て、それぞれギヤのバックラッシュ量をあらかじめ求め
ておき、これらのバックラッシュ量を、それぞれの反転
方向についてのバックラッシュ補正データとして記憶さ
せておき、撮影レンズの駆動方向が反転した場合、対応
する反転方向のバックラッシュ補正データを読み出して
補正を行うため、高精度のレンズ駆動が可能となり、合
焦精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ駆動装置の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】ギヤ系列に生じるバックラッシュの説明図であ
る。
【図3】図1の装置によるレンズ駆動制御を説明するフ
ローチャートである。
【図4】同装置によるバックラッシュ補正動作を説明す
るフローチャートである。
【図5】同装置によるバックラッシュ補正データの書き
込み動作を説明するフローチャートである。
【図6】図5の続きのフローチャートである。
【図7】バックラッシュ補正データの書き込み動作にお
ける原点スイッチのオン・オフ状態とレンズ移動方向と
の関係を説明する図である。
【符号の説明】
11,12 ギヤ 14 撮影レンズ 15 駆動モータ 17 測距手段 20 駆動制御手段 22 記憶手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 駆動モータによりギヤを介して撮影レン
    ズを繰出し方向および繰込み方向にそれぞれ駆動するレ
    ンズ駆動装置において、 前記撮影レンズの駆動方向が、繰出し方向から繰込み方
    向に反転した場合、および、繰込み方向から繰出し方向
    に反転した場合にそれぞれ生じる前記ギヤのバックラッ
    シュによる誤差を補正する、これら各反転方向毎のバッ
    クラッシュ補正データがそれぞれ記憶設定された記憶手
    段と、 合焦動作時に測距手段から出力される合焦位置までの撮
    影レンズ移動量に相当するデータを基に、前記駆動モー
    タの回転方向および駆動量を求めて記憶すると共に、こ
    の求められた駆動モータの回転方向を、前回合焦動作時
    の回転方向と比較し、この回転方向が反転する場合は、
    その反転方向に対応する前記バックラッシュ補正データ
    を前記記憶手段から読み出して前記駆動量を補正し、前
    記駆動モータに対する駆動信号として出力する駆動制御
    手段とを備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
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