JP2839619B2 - バックフォーカス調整装置及びバックフォーカス調整方法 - Google Patents

バックフォーカス調整装置及びバックフォーカス調整方法

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JP2839619B2
JP2839619B2 JP2026038A JP2603890A JP2839619B2 JP 2839619 B2 JP2839619 B2 JP 2839619B2 JP 2026038 A JP2026038 A JP 2026038A JP 2603890 A JP2603890 A JP 2603890A JP 2839619 B2 JP2839619 B2 JP 2839619B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオカメラなどに用いられるズームレン
ズなどのレンズ装置に係り、特に、レンズの初期位置を
設定するためのバックフォーカス調整装置及びバックフ
ォーカス調整方法に関する。
〔従来の技術〕
ビデオカメラなどに用いられるズームレンズは、基本
的には、第10図に示すように、前玉レンズ群14、バリエ
ータレンズ群15、コンペンセータレンズ群16、絞り装置
17、結像レンズ(マスタレンズ)群9′によって構成さ
れており、前玉レンズ群14は、任意の距離にある所望す
る撮影被写体各々に対して焦点合わせ(フォーカシン
グ)をする作用を有し、バリエータレンズ群15はズーミ
ングに伴う変倍作用を有し、コンペンセータレンズ群16
はズーミングと共に可動して撮影所望の被写体に対する
ズーミング中の焦点ずれを防ぐ補正作用を有し、結像レ
ンズ群9は撮像素子2上に被写体像を結像させる作用を
有する。
ビデオカメラに用いられるこのようなズームレンズで
は、レンズ鏡筒18に装着された距離環19を回動すること
によって、前玉レンズ群14を移動させ、ピント合わせを
するような構造をとっているが、バリエータレンズ群1
5、コンペンセータレンズ群16を移動させてズームミン
グを行なった場合、同一被写体に対してピントがずれな
いようにするために、予め結像レンズ群9′と撮像素子
2との間の距離を調整すること、すなわちバックフォー
カス調整を行なうことが必要がある。このバックフォー
カス調整は、一般的には、結像レンズ群9′を光軸方向
に移動させることによって行なわれ、調整後、ねじ等を
用いて結像レンズ群9′を固定する。
このような前玉レンズ群をフォーカシングレンズとす
る前玉フォーカス方式に対して、特公昭−52−15226号
公報に記載のように、パリエータレンズ群15よりも撮像
素子2側のレンズ群を用いて、ピント合わせを行なうリ
アフォーカス方式が知られている。このリアフォーカス
方式は、被写体までの撮影距離とズームレンズの焦点距
離とフォーカシングレンズの移動量との間に所定の関数
関係があることに基づくものであり、撮影距離を固定し
て焦点距離を変化させた場合、即ち、ズーミングを行な
うとき、上記関数関係に基づいてフォーカシングレンズ
を所定の位置に設定するものである。
第11図はこのようなリアフォーカス方式におけるフォ
ーカシングレンズの位置、焦点距離、被写体までの撮影
距離間の関係の一例を示す図である。
同時において、たとえばa1,a2,a3,a4を通る曲線は、
1.2m離れた被写体に対し、焦点距離を望遠端丁から広角
端Wまで変化させたときに常にピントが合うためのフォ
ーカシングレンズの位置変化を示すものであって、a1
焦点距離が望遠端丁であるときのフォーカシングレンズ
の位置、a4は焦点距離が広角端Wであるときのフォーカ
シングレンズの位置を夫々表わしている。そこで、1.2m
離れたこの被写体に対して、焦点距離を望遠端丁から広
角端Wへとズーミング操作を行ってもピントがずれない
ようにするためには、フォーカシングレンズをa1から
a2,a3,a4の位置へと移動させることが必要である。
上記特開昭52−15226号公報記載の技術においては、
フォーカシングレンズの位置と焦点距離とを電気的に検
出し、被写体距離に応じて移動するフォーカシングレン
ズの位置を上記検出結果に応じて異ならせるようにして
いる。
なお、この従来技術においても、先の前玉レンズ群を
移動させてフォーカシングを行なう従来技術と同様に、
結像レンズ群と撮像素子との間の距離を予め調整し、被
写体距離と焦点距離に対応するようにバックフォーカス
調整を行なう必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記リアフォーカス方式の従来技術において
は、結像レンズ群と撮像素子との間を所定の距離に設定
するバックフォーカス調整については、何ら配慮がされ
ておらず、例えば、結像レンズ群をフォーカスシングレ
ンズとした場合、上記前玉フォーカス方式の場合と同様
の方法で結像レンズ群の位置の初期設定を行なうときに
は、結像レンズ群とこれをフォーカシングのために移動
させる機構を同時に移動させねばならず、非常に複雑な
構造となる問題があった。
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、リアフォー
カス方式のズームレンズにおいても、簡単な機構でレン
ズ位置の初期設定を可能としたバックフォーカス調整装
置及びバックフォーカス調整方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、フォーカシン
グレンズもしくは撮像素子を所定位置に停止させる停止
手段と、該フォーカシングレンズもしくは該撮像素子の
位置を検出する位置検出手段と、該フォーカシングレン
ズもしくは該撮像素子の位置を規定する位置規定手段
と、該フォーカシングレンズもしくは該撮像素子が該停
止手段によって停止したとき該位置検出手段による検出
位置と該位置規定手段による規定位置との差を検出し該
差分だけ該フォーカシングレンズもしくは該撮像素子を
移動させる手段でもって構成する。
〔作用〕
移動してきたフォーカシングレンズが停止手段に達す
ると、停止手段は機械的、あるいは電気的にこのフォー
カシングレンズの移動を阻げて所定位置(原点)に停止
させる。また、このようにして所定位置に停止したフォ
ーカシングレンズは、該位置設定手段をなす可変抵抗器
の摺動端子の位置に応じて、移動して停止させられ、新
たな位置に設定される。これにより、レンズの性能ばら
つき、組立て誤差などが吸収され、可変抵抗器を操作す
るだけで容易にかつ精度よくバックフォーカス調整する
ことができる。したがって、リアフォーカス方式におい
ても、同一距離被写体に対して、ズーミングに伴うピン
トずれのない良好なズームレンズを実現することができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面によって説明する。
第1図は本発明によるバックフォーカス調整装置の一
実施例を示す構成図であって、1はズームレンズ、2は
撮像素子、3はパルスモータ、4はモータ駆動回路、5
はマイクロコンピュータ、(以下、マイコンという)、
6はA/D変換器、7は可変抵抗器、8は初期設定スイッ
チ、9は結像レンズ群の全部もしくは一部などのフォー
カシングレンズである。
同図において、ズームレンズ1はフォーカシング9で
フォーカシングするリアフォーカス方式のズームレンズ
であって、マイコン5の制御のもとにモータ駆動回路4
がパルスモータ3を駆動し、これによってフォーカシン
グレンズ9が移動してフォーカシングが行なわれる。
初期設定スイッチ8をオンすると、バックフォーカス
調整モードが設定される。このバックフォーカス調整モ
ードでは、マイコン5は、A/D変換器6でディジタル化
された可変抵抗器7の出力電圧値を取り込み、この電圧
値に応じてモータ駆動回路4を制御してフォーカシング
レンズ9をこの電圧値に応じた位置に設定する。したが
って、可変抵抗器7を調整することにより、フォーカシ
ングレンズ9を所定の初期レンズ位置に設定することが
できる。この調整が終わって初期設定スイッチ8を開く
と、マイコン5は可変抵抗器7の最終調整がなされたと
きの電圧値を保持する。
第2図は第1図における結像レンズ9の停止手段の一
具体例を示す構成図であって、10は停止部材、11は突
起、12はパルスモータ3に直結した回転軸、13は支持部
材であり、第1図に対応する部分には同一符号をつけて
いる。
同図において、回転軸12には雄ねじが設けられてお
り、結像レンズ群9を支持する支持部材13がこの回転軸
12の雄ねじと螺合して、パルスモータ3の回転により、
フォーカシングレンズ9を光軸方向に移動させる。した
がって、パルスモータ3が所定の角度回転すると、フォ
ーカシングレンズ9は光軸方向へ所定の量だけ移動す
る。
また、フォーカシングレンズ9の無限遠(α)側には
突起11を有する停止部材10が設けられており、支持部材
13がこの突起11に当接することにより、フォーカシング
レンズ9は無限遠(α)位置に設定される。
なお、突起11の形状は、円筒形であっても、扇形であ
ってもよいし、また、突起11を設けずに、停止部材10に
支持部材13を直接当接させるようにしてもよい。
次に、第3図により、この実施例の初期設定動作を説
明する。
電源を投入すると、パルスモータ3がNステップ回転
し、フォーカシングレンズ9を無限遠(α)端方向に移
動させる(ステップ101)。ここで、Nステップは結像
レンズ9が至近位置から無限遠位置まで移動するに要す
るパルスモータ3の回転ステップ数以上のステップ数で
あって、この回転ステップ数が300とすると、Nは300以
上に設定される。したがって、停止部材10によるフォー
カシングレンズ9の停止位置が無限遠位置であるとする
と、フォーカシングレンズ9は、至近位置の無限遠位置
との間のどこにあっても、この停止位置に移動させられ
る。
次に、マイコン5はこのときの可変抵抗器7の電圧値
VRDを取り込み(ステップ102)、また、フォーカシング
レンズ9の位置を表わす電圧(以下、レンズ位置電圧V
LDという)を取り込んで(ステップ103)、これらの電
圧差a(=VRD−VLDを検出する(ステップ104)。ここ
で、フォーカシングレンズ9はパルスモータ3によって
移動させられるので、パルスモータ3への供給駆動パル
スの数がフォーカシングレンズ9のレンズ位置を表わし
ている。したがって、マイコン5がモータ駆動回路4に
供給する制御電圧がフォーカシングレンズ9の位置に対
応し、これからレンズ位置電圧VLDが得られる。また、
電圧差aは現在のフォーカシングレンズ9の位置から可
変抵抗器7によって指定される停止位置までのフォーカ
シングレンズ9の移動に要するパルスモータ3の回転ス
テップ数を表わしている。
a<0のときには(ステップ105)、パルスモータ3
をaステップ回転させてフォーカシングレンズ9を無限
遠位置方向に移動させ(ステップ107)、また、a>0
のときには(ステップ105)、パルスモータ3をaステ
ップ回転させてフォーカシングレンズ9を至近方向に移
動させて(ステップ108)、再びステップ102からの動作
を開始させる。a=0のときには(ステップ105)、初
期設定スイッチ8が閉じているか否かを判定して初期設
定モードにあるか否かを判定し(ステップ106)、初期
設定モードにあるときにはステップ102からの処理を開
始する。初期設定モードにないときには、初期設定動作
を終了する。
そこで、初期設定スイッチ8をオンして電源を投入す
ると、一旦ステップ101によるフォーカシングレンズ9
の無限遠位置への移動があるが、可変抵抗器7を調整す
ることによってフォーカシングレンズ9の停止位置の調
整が行なわれる。また、この停止位置の調整後初期スイ
ッチ8をオフしておくと、電源投入毎にステップ101〜1
05,107,108の処理がなされ、a=0となったときに初期
設定モードではない(ステップ106)として動作が完了
し、フォーカシングレンズ9の停止位置(無限遠位置)
は、上記調整によって取り込んだ可変抵抗器7の電圧値
で決まる一定の位置に保持される。
このようにして、この実施例では、可変抵抗器7の調
整によって容易かつ精度良くバックフォーカス調整を行
なうことができ、レンズの性能バラツキや原点検出機構
の取付け位置誤差があっても、これらは吸収されて焦点
合わせが正しく行なわれるようになるし、バックフォー
カス調整に際してのフォーカシングレンズ9の移動はフ
ォーカシング動作のときのフォーカシングレンズ9を移
動させるパルスモータ3を駆動することによって行なわ
れるため、複雑なフォーカシングレンズ9の移動手段を
追加する必要がなくて構成が簡単である。
第4図は本発明によるバックフォーカス調整装置の他
の実施例を示す構成図であって、20は原点信号発生器で
あり、第1図に対応する部分には同一符号をつけてい
る。
第1図で示した実施例は、停止部材10(第2図)とい
う機械的手段を用いて原点(すなわち、停止位置)を規
定していたが、第4図に示す実施例では、電気的手段で
もって原点を規定するものである。
すなわち、第4図において、パルスモータ3によって
フォーカシングレンズ9が移動し、フォーカシングレン
ズ9が所定の位置に来ると原点信号発生器20が原点信号
を発生する。しかし、レンズの性能のバラツキや原点信
号発生タイミングの誤差があるときには、この原点信号
発生タイミングでの位置が正しいフォーカシングレンズ
9の停止位置ではなく、この正しい停止位置の設定は、
可変抵抗器7による上記のバックフォーカス調整によっ
てなされる。
第5図は第4図における原点信号発生器20の一具体例
の要部を示す構成図であって、21は円板、22はホトセン
サ、23は遮光板、24はホトセンサであり、第2図に対応
する部分には同一符号をつけている。
同図において、円板21は、同図(b)に示すように、
1つのスリット21Aを有し、パルスモータ3の回転軸に
固定されている。ホトセンサ22はこの円板21のスリット
21Aを検出するもので、第6図(b)に示すように、パ
ルスモータ3の一回転毎に1つずつ“H"(高レベル)の
パルスを発生する。ここでは、パルスモータ3は5ステ
ップの回転で1回転するものとしており、第6図(c)
に示すパルスモータ3の駆動タイミングと第6図(b)
とから明らかなように、パルスモータ3の5ステップ回
転毎にホトセンサ22が“H"パルスを出力する。
また、円板21の近傍にホトセンサ24が設けられてお
り、支持部材13に遮光板23が取りつけられている。ホト
センサ24の出力は通常“L"であるが、遮光板23がホトセ
ンサ24を遮光すると“H"となる。そこで、第6図(a)
に示すように、ホトセンサ24の出力は、フォーカシング
レンズ9が至近位置側にあるとき“L"(低レベル)であ
るが、フォーカシングレンズ9が無限遠位置側に移動し
て遮光板23がホトセンサ24を遮光すると、“H"となる。
第6図(a),(b)に示すホトセンサ24,22の出力
と第6図(c)に示すパルスモータ3の駆動タイミング
とがAND処理され、その結果得られるホトセンサ24の出
力が“H"のときのホトセンサ22の“H"の出力パラス中の
パルスモータ3の駆動タイミングを表わすパラスが第1
図における原点信号発生器20から出力される原点信号で
ある。マイコン5はこの原点信号を取り込んでフォーカ
シングレンズ9の原点を設定するが、この原点は、フォ
ーカシングレンズ9が至近側から無限遠側に移動すると
きに、ホトセンサ24の出力が“H"となった後に最初にホ
トセンサ22から出力されるパルスの期間内でのパルスモ
ータ3の駆動タイミングパルスの発生点とする。この原
点に対して可変抵抗器7の電圧値による第3図の調整が
行なわれ、フォーカシングレンズ9に対する正しい停止
位置(無限遠位置)が決まる。
次に、第7図により、この実施例の動作を説明する。
この動作は、第3図におけるステップ101の代りに、
第7図において、ステップ201〜205の原点検出動作を行
なうものである。
電源が投入されると、まず、パルスモータ3を1ステ
ップ回転させてフォーカシングレンズ9を至近方向に移
動させ(ステップ201)、原点信号が検出されるか否か
を判定する(ステップ202)。原点信号が検出されると
さらに同方向に1ステップパルスモータ3を回転させ
る。これにより、原点信号が検出されなくなり(ステッ
プ202)、次のステップ203でXステップパルスモータ3
が回転したか否かを判定する。パルスモータ3がXステ
ップ回転していなければ、再びステップ201からの処理
を始める。
このようにして、フォーカシングレンズ9を至近方向
に移動させ、パルスモータ3がXステップ回転する間に
原点信号を検出しなげれば(ステップ203)、次のステ
ップ204に進む。
以上の動作はホトセンサ24の出力が“L"となる領域p
(第6図(a))を検出するものである。また、ステッ
プ203におけるXステップはパルスモータ3の1回転に
要する回転ステップ数であり、第6図での説明では、X
=5であった。したがって、ステップ201〜203の処理で
は、パルスモータ3が1回転しても原点信号を検出しな
くなったことを判定することであり、このことは、すな
わちホトセンサ24の出力が領域pになったことを判定す
るものである。
このようにしてホトセンサ24の出力が領域pとなる位
置までフォーカシングレンズ9が移動すると、次に、パ
ルスモータ3の回転方向を逆転して1ステップ回転さ
せ、フォーカシングレンズ9を無限遠方向に移動させる
(ステップ204)、そして、原点信号が検出されたか否
かを判定し(ステップ205)、検出されなければ、さら
にパルスモー3を1ステップ同方向に回転させる(ステ
ップ204)、このようにしてフォーカシングレンズ9を
パルスモータ3の1ステップ分ずつ順次無限遠方向に移
動させ、最初に原点信号が検出されると(ステップ20
5)、このタイミングの位置を原点とする。
以上のように、原点検出に際し、フォーカシングレン
ズ9を一旦至近方向に移動してホトセンサ24の出力の領
域pを検出し、しかる後、フォーカシングレンズ9を無
限遠方向に移動させるのは、フォーカシングレンズ9が
至近から無限遠方向に移動させたとき、ホトセンサ24の
出力が“H"となる領域q(第6図(a))になって後、
ホトセンサ2の最初の“H"の出力パルス内のパルスモー
タ3の駆動タイミングパルスの発生時点の位置を原点と
するからである。電源を投入した初期状態では、フォー
カシングレンズ9の位置は任意であってホトセンサ24の
出力が領域qにある場合もあり、この状態から直ちにフ
ォーカシングレンズ9を移動させて最初の原点信号の発
生時点を原点とすると、第6図に示すように、この原点
信号はホトセンサ24の出力が領域pにある状態からフォ
ーカスレンズ9を無限遠方向に移動させたときに最初に
発生する原点信号とは異なる場合があり、これによる原
点は偽原点となる。
以上ステップ201〜205の一連の処理によって正しい原
点が得られると、ステップ102から第3図で説明した処
理に移り、可変抵抗器7の電圧値で決まる正しい停止位
置(無限遠位置)が設定される。
以上のように、この実施例によれば、電気的に精度よ
く原点を検出することができ、パラルモータの空送りも
なく、原点から可変抵抗器7の出力に応じてフォーカシ
ングレンズ9を移動させることができるので、フォトセ
ンサ22,24の取り付け精度を高める必要もなく良好にバ
ックフォーカス調整を行なうことができる。
なお、以上の実施例では、フォーカシングレンズの移
動にパルスモータを用いたことを説明したが、パルス駆
動可能なモータであればいかなるモータでも差し支えな
い。また、原点位置は無限遠位置に限らず、至近位置で
も、あるいは至近位置の無限遠位置との間でもよいこと
は言うまでもない。さらに、フォーカシングレンズ9の
代りに、撮像素子2などを移動させてバックフォーカス
調整を行なうようにしてもよい。
第8図は本発明によるバックフォーカス調整装置のさ
らに他の実施例を示す構成図であって、25はリニアモー
タ、26はレンズ位置検出器、27はA/D変換器であり、第
1図に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、フォーカシングレンズ9がリニアモニ
タ25によって移動してフォーカシングが行なわれ、ま
た、フォーカシングレンズ9の位置がレンズ位置検出器
26によって検出され、その位置を表わす検出電圧がA/D
変換器27でディジタル化されてマイコン5に供給され
る。
この実施例のバックフォーカス調整動作は、第9図に
示すように、第1図に示した実施例の第3図に示した動
作と同様であるが、ステップ103でのレンズ位置検出は
レンズ位置検出器26の出力を取り込むことによって行な
われる。
したがって、この実施例においても、先に示した各実
施例と同様、良好にバックフォーカス調整を行なうこと
ができる。
なお、この実施例では、フォーカシングレンズの移動
をリニアモータ25により行なったが、この代りにDCモー
タを用いてもよいことは言うまでもなく、また、撮像素
子2を移動させてバックフォーカス調整を行なうように
しても何ら差し支えない。
〔発明の効果〕
以上発明したように、本発明によれば、特に複雑な機
構を必要とせず、精度良くバックフォーカス調整を行な
うことができるので、リアフォーカス方式においても、
ズーミングに伴うピントずれのない良好なズームレンズ
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるバックフォーカス調整装置の一実
施例を示す構成図、第2図は第1図における停止位置設
定手段の一具体例を示す構成図、第3図はこの実施例の
動作を示すフローチャート、第4図は本発明によるバッ
クフォーカス調整装置の他の実施例を示す構成図、第5
図は第4図における停止位置設定手段の一具体例を示す
構成図、第6図は第5図における各部の動作を示すタイ
ミングチャート、第7図はこの実施例の動作を示すフロ
ーチャート、第8図は本発明によるバックフォーカス調
整装置のさらに他の実施例を示す構成図、第9図はその
動作を示すフローチャート、第10図はズームレンズの概
略構成図、第11図はリアフォーカス方式のズームレンズ
における各被写体距離での焦点距離とフォーカシングレ
ンズの位置との関係を示す図である。 1……ズームレンズ、2……撮像素子、3……パルスモ
ータ、5……マイクロコンピュータ、7……可変抵抗
器、8……初期設定スイッチ、9……フォーカシングレ
ンズ、10……停止部材、20……原点信号発生器、21……
円板、22……ホトセンサ、23……遮光板、24……ホトセ
ンサ、25……リニアモータ、26……レンズ位置検出器。
フロントページの続き (72)発明者 戸高 義弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/28 G03B 3/00 H04N 5/232 G02B 7/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子と、ズームレンズと、該ズームレ
    ンズよりも該撮像素子側に配置された結像レンズの全部
    もしくは一部をフォーカシングレンズとし、該フォーカ
    シングレンズを駆動モータによって光軸方向に移動させ
    て該撮像素子上に光学像を結像させることによりフォー
    カシングを行うビデオカメラのバックフォーカス調整装
    置において、 該フォーカシングレンズの位置を駆動制御するレンズ駆
    動制御手段と、 該フォーカシングレンズの物理的に基準位置を検出する
    第1の原点検出手段と、 該第1の原点検出手段によって検出された物理的な基準
    位置と該フォーカシングレンズの光学的な基準位置であ
    る第2の原点との相対位置を記憶する記憶手段とを有
    し、 電源投入後にフォーカス制御を行う際に、該第1の原点
    検出手段による原点検出位置を基準として該記憶手段に
    よる該第2の原点の相対位置まで移動した位置をフォー
    カシングレンズのバックフォーカスの原点位置としてフ
    ォーカス制御を行うことを特徴とするバックフォーカス
    調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の記憶手段は、調整がなさ
    れたときの電圧値を出力する可変抵抗器であることを特
    徴とするバックフォーカス調整装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のバックフ
    ォーカス調整装置において、 バックフォーカスを調整する状態と焦点合わせを行うフ
    ォーカス制御状態とを切り替える切替手段とを備えたこ
    とを特徴とするバックフォーカス調整装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のバックフォーカス調整装
    置において、 前記切替手段は初期設定スィッチであることを特徴とす
    るバックフォーカス調整装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4に記載のバックフォーカス
    調整装置において、 フォーカシングレンズの位置を検出する位置検出手段を
    有し、 前記駆動モータはパルスモータであって、該位置検出手
    段は該パルスモータの駆動によって位置を検出すること
    を特徴とするバックフォーカス調整装置。
  6. 【請求項6】撮像素子と、ズームレンズと、該スームレ
    ンズよりも該撮像素子側に配置された結像レンズの全部
    もしくは一部をフォーカシングレンズとし、該フォーカ
    シングレンズを駆動モータによって光軸方向に移動させ
    て該撮像素子上に光学像を結像させることによりフォー
    カシングを行うビデオカメラのバックフォーカス調整方
    法であって、 該フォーカスシングレンズの物理的な基準位置を検出
    し、 該第1の原点検出手段によって検出された物理的な基準
    位置と該フォーカシングレンズの光学的な基準位置であ
    る第2の原点との相対位置を記憶し、 電源投入後にフォーカス制御を行う際に、該第1の原点
    検出手段による原点検出位置を基準として該記憶手段に
    よる該第2の原点との相対位置まで移動した位置をフォ
    ーカシングレンズのバックフォーカスの原点位置として
    フォーカス制御を行うことを特徴とするバックフォーカ
    ス調整方法。
  7. 【請求項7】前記記憶は、調整がなされたときの電圧値
    を出力する可変抵抗器が行うことを特徴とする請求項6
    に記載のバックフォーカス調整方法。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7に記載のバックフ
    ォーカス調整方法において、 バックフォーカスを調整する状態と焦点合わせを行うフ
    ォーカス制御状態とを切り替えることを特徴とするバッ
    クフォーカス調整方法。
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