JPS6115405B2 - - Google Patents

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JPS6115405B2
JPS6115405B2 JP53067361A JP6736178A JPS6115405B2 JP S6115405 B2 JPS6115405 B2 JP S6115405B2 JP 53067361 A JP53067361 A JP 53067361A JP 6736178 A JP6736178 A JP 6736178A JP S6115405 B2 JPS6115405 B2 JP S6115405B2
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JP
Japan
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signal
state
line
transistor
accumulator
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JP53067361A
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JPS544121A (en
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Jee Uiruwaadeingu Denisu
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Honeywell Inc
Original Assignee
Honeywell Inc
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Publication date
Application filed by Honeywell Inc filed Critical Honeywell Inc
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Publication of JPS6115405B2 publication Critical patent/JPS6115405B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/30Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line
    • G02B7/305Systems for automatic generation of focusing signals using parallactic triangle with a base line using a scanner

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は全体として被写体までの距離を測定す
る装置に関するものであり、とくにカメラの撮影
レンズのような主光学系が動かされて、写真フイ
ルムの面上に被写体の焦点が合つた像を維持する
ようになつている自動焦点装置に関するものであ
る。
自動焦点装置の1つの特に有利な形式は空間像
相関形である。この種の自動焦点装置の各種の例
が米国特許第3274914、3836772、3838275、
3958117、4002899号および本願出願人により1976
年6月29日付で行われた未決の米国特許出願第
700963号(米国特許第4103152)に開示されてい
る。
典型的な空間映像相関形自動焦点機構は2つの
補助光学素子(たとえばレンズまたは反射鏡)
と、2つの検出器アレイとを含む。対象までの距
離は、補助光学素子の一方と光応答検出器アレイ
の一方とが臨界位置すなわち相関位置を占めるま
で、その補助光学素子を光応答検出器アレイに対
して動かすことによつて決定される。その相関位
置は被写体と焦点装置との間の距離を表す。
補助光学素子と検出器アレイとの相対的な動き
は各距離測定動作、すなわち各焦点合わせ動作ご
とに起る。2つの検出器アレイ上に形成された2
つの補助像すなわち検出像の光分布が最も良く合
致した時に、臨界条件が生ずる。この最良光分布
合致条件により、処理される電気的出力信号の値
が独特の値になる。通常は、相関信号は大きな極
値(最大値または最小値)と、1つかそれ以上の
小さな極値とを含む。大きな極値は対象までの距
離を示す。
ほとんどの自動焦点装置では、検出器アレイに
対する補助光学素子の相対的な動きは、検出器ア
レイの一方に対してレンズまたは反射鏡を動かす
とにより行なわれる。光分布が最も良く一致した
時の補助光学素子の位置が、対象と機構との間の
距離を与える。光分布が最も良く合致する時の補
助光学素子の位置は、カメラの撮影レンズのよう
な主光学素子の位置を制御するために用いられ
る。
前記米国特許第4103152号では、相関信号には
対象までの距離を示す大きなピークが含まれる。
この大きなピークを決定するためにピーク検出器
が用いられる。最高の相関が達成されるように、
全ての焦点領域の完全な走査が行なわれる。最後
の、したがつて最高のピークが検出される場所は
希望の焦点位置に一致する。
前記米国特許出願の自動焦点機構は全体として
受け入れられることができるものではあるが、そ
の米国特許出願により開示されている回路により
最後のピーク(正しく焦点の合つたピーク)以外
のピークで、焦点の修正を必要とするか否かを決
定できる。
1976年11月19日で本願出願人が行つた未決の米
国特許出願第743189号(米国特許第4078772号)
には、従来の自動焦点装置の欠点を克服し、大き
な極値の位置に関してのみ動作して焦点修正信号
を発生し、レンズを正しい向きへ動かして焦点を
正しく合わせる連続自動焦点装置が開示されてい
る。この米国特許願に開示されている自動焦点装
置は全体として満足できるものであるが、駆動モ
ータ用の信号が本発明誤差の大小に関係なしに同
じであるために、振動すなわちハンチングが生ず
ることがある。そうすると、焦点の合う位置の近
くで大きな駆動信号が与えられるとオーバーシユ
ートが起りやすいから、焦点誤差の大小とは無関
係に同じ駆動信号を与えると焦点位置を中心とし
て振動を起すことがある。モータの速さを低下さ
せればそのような振動が減少するが、そうすると
焦点が合うまでの時間が長くなる。
自動焦点合わせを迅速に行うように大きな焦点
誤差に対しては大きな駆動パルスを与え、小さな
焦点誤差に対しては小さな駆動パルスを与えるよ
うにして、正しい焦点位置に近づくにつれてオー
バーシユートと振動との大きさをできるだけ小さ
くする比例駆動を行う連続自動焦点装置を本発明
は提供するものである。、この比例駆動は、コン
デンサのような信号蓄積器を設けることによつて
行なわれる。この信号蓄積器の電圧は存在する焦
点誤差の大きさに従つて上昇させられる。自動焦
点機構の焦点を再び合わせるためにパルス幅変調
されたモータを駆動するように、前記電圧はパル
スに変換される。かなり大きい焦点誤差がある時
はパルス幅は広いが、レンズを希望の焦点位置の
近くまでモータが駆動するとパルス幅は狭くな
る。モータの速さは入力駆動パルスの幅に比例す
るから、焦点誤差が大きい時はレンズが速く動
き、焦点誤差が小さい時はレンズがゆつくり動
く。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
像相関距離検出器 第1図は連続自動焦点装置に使用できる像相関
距離検出器の一例を示す。このモジユール形距離
検出器の詳細については米国特許第4002899号を
参照されたい。
第1図に示すモジユール10の両側には2つの
観察穴12,14が設けられる。モジユール10
の内部にはプリズム16と、一対の両凸レンズ1
8および一対の凹凸レンズ20で構成された一対
の2素子レンズ系と、検出器アレイ24,26お
よびこれらの検出器アレイに接続される信号処理
回路を含む集積回路22とが納められる。このモ
ジユールの中に納められる部品は永久的にとりつ
けられるもので、位置合わせや調節は不要であ
る。
モジユール10を使用するために、被写体から
の光を2つの観察穴へ送るように2枚の反射鏡2
8,30を位置させなければならない。そのよう
な基本的な装置の構成を第2図に示す。反射鏡2
8は被写体の一部の固定された視界を与える。被
写体の視界のこの部分は検出器アレイ24の上に
結像される。反射鏡30は走査器として働く走査
鏡であつて、自己の面上の点30aと反射鏡28
の面上の28aと遠方の被写体33上の中心点3
3aとで定められる平面に全体として垂直な軸3
2を中心として回動できるように装置される。走
査鏡30は、その回動位置を調節することによ
り、検出器アレイ26に送られる光が視野の選択
された部分からの光となり、従つて走査器として
働く。
各アレイ上の光度パターンは被写体角度2βが
条件 tan2β=B/S を満した時にほぼ等しい。ここに、βは無限遠か
らの光が反射されて観察穴14の中へ入る45度位
置から反射鏡30が回転させられる角度である。
第2図に示されているように、角度2β被写体3
3上の点33aと反射鏡30上の点30aとの間
を結ぶ直線と、点33aと反射鏡28上の点28
aとの間を結ぶ直線との間の角度でもある。Bは
点28aから30aまでのベースの長さ、Sは点
33aと28aとの間の距離である。前記の式の
成立は集積回路22の相関検出電子部により、相
関信号中の大きな極値(なるべくせん頭値)とし
て識別される。検出器アレイはそれに入射する光
の量とともに変化する信号を発生するから、検出
器アレイのいずれもシヤツタ制御のための制御信
号源としても機能する。いいかえれば、フイルム
を適正に露光させるために十分な光が入射した時
に通常のシヤツタ制御器を利用する通常のホトセ
ルの代りに、アレイ24,36の検出器からの光
応答信号を利用することにより、フイルムの露光
を希望により制御できる。
第3図は被写体までの距離の関数として示した
相関信号のグラフである。第3図で光学系から約
2mの距離にある被写体が、「2mにある被写
体」と名づけられているカーブで示されているよ
うに、その距離に対応するピーク出力を発生す
る。無限遠位置では反射鏡28,30は45度の角
度をなし、それにより各反射鏡からの光軸は2本
の平行直線となる。可動反射鏡30がこの位置か
ら調節されると、第3図に示すような相関信号が
発生される。より振幅の小さい第2のピークが第
3図に示すように存在する。光学系が輝度に変化
のないまつしろな表面を見ると、相関信号は一定
の高レベルとなる。コントラストが非常に低い被
写体は、無相関状態におけるピーク値からあまり
大幅に低下しない信号を生ずる。凹凸のはなはだ
しい被写体は、非常に平らな二次元光景により発
生されるピーク信号ほど高いレベルのピーク信号
を発生することはない。
連続自動焦点装置 本発明は空間像相関距離検出器に関連して用い
られる連続自動焦点装置である。たとえば撮影機
やテレビジヨン・カメラなどにおいては、ピント
合わせを連続的に行えることが望ましい。こうす
ることによりカメラが動く被写体を追従したり、
カメラの撮影方向が変つた時に新しい被写体に焦
点を合わせたりすることができる。
この連続焦点装置の基本的な構成を第4図に示
す。この装置はモジユール10と、反射鏡28,
30と、撮影レンズ34と、ズーム光学機構36
と、フイルム38と、連続焦点制御電子部39
と、レンズ駆動手段40と、相対位置スイツチ4
1と、位置振動手段42とを含む。
走査反射鏡30は位置振動機構42によつて連
続して振動させられる。この振動は無限遠をこえ
る位置a′と、希望の近焦点距離の多少内側の位置
c′まで延びる。
相対位置スイツチ41は、相対位置検出器とし
て働くもので、撮影レンズ34の焦点が現在合つ
ている被写体と同じ被写体を走査射鏡30が見込
んだ時点において、開動作又は閉動作を行う。レ
ンズ34の焦点の合つている被写体位置に対して
一方の側(例えば、近視野)が反射鏡30により
走査されている間は、相対位置スイツチ41は第
1の状態(例えば、開状態)にあり、また、レン
ズ34の焦点合つている被写体位置に対して他方
の側(例えば、遠視野)が反射鏡30により走査
されている間は、相対位置スイツチ41は第2の
状態(例えば、閉状態)にある。この相対位置ス
イツチ41は連続焦点制御電子部39に接続され
る。
スイツチ41はレンズ駆動手段40と位振動手
段42の構成に応じて各種の形をとることができ
る。相対位置スイツチの種々の例が前記米国特許
出願第700963号に示されている。相対位置スイツ
チ41は多くのサイクルにわたつて動作できなけ
ればならず、かつ位置合わせを行えるように製作
工場で調節できるものでなければならない。
ピーク検出と出力信号の発生 第5図は本発明の一実施例で用いられる距離検
出器として働くモジユール10を示す。このモジ
ユール10は2つの像を結ぶ光学系44と、2つ
の検出器アレイ24,36と、それぞれれの光像
の相関度に比例するアナログ相関信号を発生する
相関回路46とを含む。相関信号は相関度が高く
なるにつれて正の向きに増大する。
相関信号を処理して大きな相関極値が起る時を
決定するために、モジユール10には極値検出回
路が設けられる。第5図に示す実施例では、大き
な極値は最大値であり、極値検出回路は最大値検
出回路である。この回路は差動増幅器48と、ダ
イオードD1と、インバータ50と、保持コンデ
ンサChとを含む。第5図に示す実施例では、コ
ンデンサChは外部コンデンサであつて、モジユ
ール10の「検出器」端子に接続される。モジユ
ール10は出力端子に、外部回路を動作させてカ
メラのレンズを焦点が正しく合つた位置に停止さ
せることができる相関極大値の正へ向うデジタル
の出力、すなわち、自動焦点信号(AF信号)を
発生する。焦点ピークの発生を示すのは出力
(AF信号)の状態変化であつて、出力(AF信
号)のレベルではない。
モジユール10の検出器端子に接続された保持
コンデンサはピーク検出回路に保持信号すなわち
比較信号を与えて、自動焦点装置の感度と全体の
特性とを制御する。差動増幅器48が相関信号を
保持コンデンサChに貯えられている電圧と比較
する。相関信号電圧が上昇するのに伴つて、増幅
器48の出力電圧も上昇し、その増幅器の出力端
子と反転入力端子との間に接続されているダイオ
ードD1を通じてコンデンサChを充電する。そ
うすると反転入力端子が非反転入力端子に追従し
て、相関信号が上昇している間、コンデンサCh
の電圧が相関信号電圧に等しくなるようにする。
したがつて、増幅器48出力電圧は負の電源電圧
までただちに降下する。この急速な出力電圧降下
は相関すなわち大きなピークが起きたことを示
す。複雑な相関波形を追従する増幅器の出力信号
を第6a図に示す。
第6a,6b図に示す走査の間、増幅器の出力
信号は第1の大きなピークに達するまで入力相関
信号を追従する。出力信号が第1の大きなピーク
に達すると、その信号は負の電源電圧まで低下す
る。相関信号が第1の大きなピークに等しい値に
達すると、増幅器の出力信号は再び上昇しはじめ
て、大きなピークすなわち相関ピークに達するま
で上昇を続ける。相関に達すると、増幅器の出力
信号は再び負の電源電圧まで降下し、走査が終る
までその状態を維持する。したがつて、距離検出
器として働くモジユール10の出力(AF信号)
は、第1および第2の状態の何れかを呈し、その
出力(AF信号)の「0(例えば第2の状態)」か
ら「1(例えば第1の状態)」への最後の変化に
より、大きなピークの発生が表わされ、これによ
り正しい焦点位置の情報が得られる。
連続焦点合わせ電子部 出力信号すなわち自動焦点合わせ信号の「0」
から「1」への最後の遷移は、相関ピークが起き
たことを示す。連続焦点合わせ電子部はこの信号
遷移を用いて、レンズ駆動手段の動作によりカメ
ラのレンズを正しい焦点位置へ動かすことができ
る制御信号を発生する。
第7図は本発明の連続焦点合わせ比例制御電子
部の一実施例の回路図である。第7図の左側には
モジユール10の出力端子が線60によりノアゲ
ート80,82の第2の入力端子に接続され、検
出器端子がダイオードD2を介して線61に接続
されている様子が示されている。保持コンデンサ
hが検出器端子とアースとの間に接続され、抵
抗63が線61と正電源との間に接続され、同期
スイツチ64が線61とアースとの間に接続され
る。同期要素として働くこの同期スイツチはなる
べく機械的なスイツチで構成し、その可動接点機
構を走査鏡へ連結する。同期要素としてのこのス
イツチ64は遠方へ向かう駆動動作の間は開放状
態にあり、駆動手段の戻り動作の間は閉放状態に
ある。第7図の左上部分には線61とアースとの
間に接続されている相対位置スイツチ41が示さ
れている。線67と電源との間に抵抗68が接続
される。相対位置スイツチ41と同期スイツチ6
4が開放位置にある時は正信号すなわち「1」信
号が線67,61にそれぞれ存在し、スイツチ4
1,64が閉成位置にある時は線67,61に
「0」信号が存在する。
ナンドゲート70の第1入力端子は線67に接
続され、ナンドゲート72の第1入力端子はイン
バータ73を介して線67に接続される。ナンド
ゲート70,72の出力端子は線75,76にそ
れぞれ接続される。
第1のノアゲート80の第1入力端子が線75
に接続され、第2入力端子が線60に接続され
る。第2のノアゲートの第1と第2の入力端子が
線76,60にそれぞれ接続される。線60はモ
ジユール10からの自動焦点出力信号をノアゲー
ト80,82の第2の入力端子へ与える。ノアゲ
ート80,82の出力端子は線85,86にそれ
ぞれ接続される。
一対のノアゲート90と91により形成された
たRSフリツプフロツプすなわちラツチ回路のセ
ツト入力端子Sは線85に接続され、リセツト入
力端子Rは線86に接続される。RSフリツプフ
ロツプの出力端子であるノアゲート90の出力
端子は線93に接続されるとともに、線94によ
りノアゲート91の他の入力端子へも接続され
る。RSフリツプフロツプのQ出力端子であるノ
アゲート91の出力端子は線95に接続されると
ともに、線96によりノアゲート90の他の入力
端子へも接続される。このRSフリツプフロツプ
は焦点相関の向きについての情報を貯える。
ナンドゲート100,102の第1入力端子は
線93,95にそれぞれ接続され、それらのゲー
トの第2入力端子は線105によりノアゲート1
06の出力端子に接続される。ナンドゲート10
0,102の出力端子は線107,108にそれ
ぞれ接線され、ナンドゲート100から線107
へ与えられた「0」出力はサーボモータへ与えら
れ、そのサーボモータは自動焦点手段のレンズを
遠くの視野へ動かす。ナンドゲート102から線
108へ与えられた「0」出力はサーボモータへ
与えられ、そのサーボモータは自動焦点装置を近
くの視野へ動かす。サーボモータ駆動手段の動作
については、第10図を参照して後で説明する。
インバータ73の出力は線74と、インバータ
110と、抵抗111とを介してトランジスタ1
13のベースへ与えられる。このトランジスタの
エミツタは線114に接続され、コレクタは演算
増幅器115の非反転入力端子に直結されるとと
もに、抵抗117を介して電源に接続され、コン
デンサ120を介して接地される。増幅器115
の出力端子は線122によつてその反転入力端子
に接続される。
線61はインバータ125と抵抗127を介し
てNPNトランジスタ130のベースに接続され
る。このトランジスタのエミツタは接地され、コ
レクタは抵抗135とコンデンサ140を介して
接地される。コンデンサ140は焦点誤差の量を
示す大きさを有する電荷を保持する信号蓄積器と
して動作する。
ノアゲート80の出力は線85と、抵抗145
を介してNPNトランジスタ147のベースに与
えられる。このトランジスタのエミツタは線11
4に接続され、コレクタは演算増幅器150の非
反転入力端子に接続される。この増幅器の出力端
子は線152によりその反転入力端子に接続され
る。トランジスタ147のコレクタは抵抗135
とコンデンサ140との共通接続点へも接続され
る。
ノアゲート82の出力は線86と抵抗155を
介してNPNトランジスタ157のベースに与え
られる。このトランジスタのエミツタは演算増幅
器115の出力端子に接続され、コレクタはトラ
ンジスタ147のコレクタに接続される。
ナンドゲート70の出力は線75と抵抗160
を介してPNPトランジスタ163のベースに与え
られる。このトランジスタのエミツタは電源に接
続され、コレクタは抵抗165を介して抵抗13
5とコンデンサ140との共通接続点へ接続され
る。
比較器として用いられる演算増幅器170の反
転入力端子は線173により演算増幅器150の
出力端子に接続され、非反転入力端子は線175
により線114に接続される。線114は抵抗1
81と182との共通接続点180に接続され
る。共通接続点180は基準電圧信号源となる。
抵抗181の他の端子は電源に接続され、抵抗1
82の他の端子は接地される。共通接続点180
に与えられる電圧は基準電圧であり、この基準電
圧はなるべく電源電圧の約半分にして、小さなな
焦点誤差に対しては充電と放電をほぼ直線的に行
なうようにし、かつ演算増幅器が直線的な動作範
囲で動作するようにする。
演算増幅器170の出力端子は線190を介し
てノアゲート160の第1入力端子に接続され
る。ノアゲート106の第2の入力端子は線19
3により線61に接続される。この線61へは同
期スイツチ64から同期スイツチ信号が与えられ
る。
第7図に示す回路の動作を第8図に示す波形図
を参照して説明する。第8図で1番上の波形は完
全な走査サイクルの間におけるレンズと走査鏡と
の位置を示す。走査鏡は走査サイクルの第1の部
分の間にその近限界位置から遠限界位置すなわち
無限遠位置まで走査し、遠限界位置から近限界位
置まで復帰走査を行つて1サイクルを完了する。
サイクルの両端における小さなオーバーシユート
により、各サイクルの間に完全な視野を走査でき
ることになる。本発明の機構では、レンズの位置
を決定するために、近限界位置から遠限界位置ま
での走査中における事象が用いられる。第8図に
おいて、出力(AC信号)、相対位置(窓)、同期
スイツチの表示をそれぞれ付された波形では、上
のレベルが「1」(例えば第1の状態)を示し、
下のレベルが「0」(例えば第2の状態)を示し
ている。
モジユール10の出力信号すなわち焦点信号
(AF信号)は、ピークにむかつている時は常に
「0」レベルとなる。このAF信号の「0」から
「1」への遷移はピークに到達したことを示す。
「0」から「1」への最後の遷移は相関信号中の
大きなピークの位置を示す。近限界位置から遠限
界位置への走査が終つても出力信号が「0」の場
合には、相関信号が依然として増大しており、正
しい焦点位置が無限遠であることを意味する。出
力信号のうち斜線を施した部分は、信号がそれら
の領域にある時は何の差も生じないことを示す。
走査鏡の位置がレンズ位置に対して近視野にあ
る時は相対位置(窓)スイツチ41は開かれ、走
査鏡の位置がレンズ位置に対して遠視野にある時
はスイツチ41は閉じられる。第8図からわかる
ように、近視野において「1」信号が発生され、
レンズと走査鏡の位置が一致すると相対位置スイ
ツチは状態を変え、遠視においては「0」を発生
する。
第8図は、近視野から遠視野へ向つて走査して
いる間は同期スイツチ64が開かれていて「1」
信号が発生され、復帰走査中は同期スイツチ64
が閉じられていて「0」信号が発生されることを
示している。
次に第7図も参照して、時刻t0における初めて
の走査の少し後では線60に与えられるAF信号
は「0」であり、線67に与えられる相対位置信
号は「1」であり、線61に与えられる同期スイ
ツチ出力は「1」である。これらの状況の下で
は、ナンドゲート70への2つの入力信号は共に
「1」であるから線75に与えられる出力は
「0」であり、この「0」出力は抵抗160を介
してトランジスタ163のベースに与えられてこ
のトランジスタを導通状態にする。そのためにコ
ンデンサ140は電源から抵抗165を通じて充
電されることになる。その間にノアゲート80の
2つの入力端子には「0」出力が与えられるか
ら、その出力端子には「1」出力が生じ、その
「1」出力は線85と抵抗145を介してトラン
ジスタ147のベースに加えられるから、そのト
ランジスタは導通状態になる。そのために、トラ
ンジスタ147のエミツタが接続されている端子
180に存在している基準電圧レベルまで、コン
デンサ140は充電される。コンデンサ140の
充電状況(端子間電圧)を第8図の下側部分の実
線200で示す。この端子間電圧は基準電圧直線
202よりも高いレベルまで上昇することがわか
る。このように、トランジスタ147は切換え器
として働き、相対位置信号が「1」である場合に
おいてAF信号が「0」である間は、基準電圧信
号に由来する大きさの信号が信号蓄積器として働
くコンデンサ140に蓄積されるように、基準電
圧信号源としての共通接続点180をコンデンサ
140に接続する。同様の動作は、後述のよう
に、t2〜t3の間にも生じる。
線67に与えられた「1」信号はインバータ7
3により反転されるから線74には「0」信号が
現われ、この「0」信号はナンドゲート72の1
つの入力端子に与えられる。ゲート72の他の入
力端子は線61に接続される。この線61に与え
られる信号は、前記したように、時刻t0の少し後
では「1」となる。ナンドゲート72の2つの入
力端子へ「1」と「0」の入力信号が与えられる
と、このナンドゲートは「1」出力を発生し、こ
の「1」出力はノアゲート82の一つの入力端子
へ与えられる。このノアゲート82の他の入力端
子へは線60から「0」信号が与えられる。その
ためにこのノアゲート82の出力は「0」とな
り、この「0」出力は抵抗155を介してトラン
ジスタ157のベースに与えられてそのトランジ
スタを非導通状態にする。
線74に与えられた「0」信号もインバータ1
10により反転させられて「1」信号となり、こ
の「1」信号は抵抗111を介してトランジスタ
113のベースに与えられてそのトランジスタを
導通状態にし、トランジスタ128の端子間電圧
を端子180における基準電圧にほぼ等しくする
(第8図の破線カーブ204)。
最後に、線61に与えられた「1」信号はイン
バータ125により「0」へ反転され、この
「0」信号は抵抗127を介してトランジスタ1
30に与えられてそのトランジスタを非導通状態
にする。
ノアゲート106への入力は線61を介して与
えられた同期スイツチ信号から得られるものであ
るから、演算増幅器170から線190へ与えら
れる出力の変化とは無関係に、近限界位置から遠
限界位置へ向つて行われる全走査期間中に、ノア
ゲート106から線105へ与えられる出力は
「0」である。この「0」信号は線105を介し
てナンドゲート100,102の1つの入力端子
へ与えられるから、近限界位置から遠限界位置へ
の走査中は、それらのゲート100,102から
線107,108へそれぞれ与えられる出力は
「1」状態を保ち、レンズ位置ぎめモータはいず
れの向きへもレンズを駆動させない。
ラツチ回路内のノアゲート90のセツト端子に
は「1」信号が与えられ、ノアゲート91のリセ
ツト端子には「0」信号が与えられるから、出
力端子には「0」信号が現われ、Q出力端子には
「1」信号が現われ、この状態は少くとも相対位
置スイツチ41が閉じられるまでは維持されるこ
とにも注意すべきである。実際には、ノアゲート
90,91より成るラツチ回路すなわちRSフリ
ツプフロツプは、レンズ位置ぎめモータが始動し
た時にどの向きへ駆動させるべきかを示すメモリ
として動作する。
時刻t1では線60に与えられた出力信号すなわ
ちAF信号は「0」から「1」へ変化して、相関
信号におけるピークを通過したばかりであること
を示す。同期スイツチ64と相対位置スイツチ4
1は線61,67へ「1」出力を与え続けてい
る。トランジスタ163が導通状態を維持するよ
うに、ナンドゲート70は「0」出力を発生し続
ける。しかし、ノアゲート80の下側入力端に与
えられている入力はいまは「1」へ変化し、入力
として「0」と「1」を受けるから、ノアゲート
80は「0」出力を発生し、この「0」出力を線
85を介してトランジスタ147へ与えてそのト
ランジスタを非導通状態にする。この動作の効果
は、コンデンサ140の非接地側端子と端子18
0における基準電圧との接続が断たれて、コンデ
ンサ140を電源からトランジスタ163と抵抗
165とを介して、基準電位よりも高い電圧まで
充電できるようにする。このように、トランジス
タ163は切換え器として働き、相対位置信号が
「1」である場合においてAF信号が「0」から
「1」へ変化して「1」である間は、信号蓄積器
として働くコンデンサ140に蓄積されている信
号が供給電圧の大きさへ向つて時間とともに増大
するように、供給電圧源をコンデンサ140に
接続する。同様の動作は、後述のように、t3〜t4
の間にも生じる。
ノアゲート82の下側入力端子へはいまは
「1」入力が与えられているが、その出力は
「0」を保つているために、トランジスタ157
は非導通状態を保つことに注意すべきである。ま
た、AF信号が「1」へ変化してもトランジスタ
113の導通状態と、トランジスタ130の非導
通状態とには何の影響も及ぼさないことにも注意
すべきである。同様に、ノアゲート90の上側端
子への入力が「0」へ変化したとしても、線93
に与えられる出力は「0」を保ち、線95へ与え
られる出力は「1」を保つ。
第8図の波形図で次に起ることは、時刻t2
AF信号が「1」から「0」へ戻ることで、前の
ピークよりも高いピークに近づきつつあることを
示す。そうすると、時刻t0から少し経過した後に
存在する状況が再び生ずることになる。唯一の違
いは線85へ与えられるノアゲート80の出力が
「0」から「1」へ変り、それによりトランジス
タ147をオン状態してコンデンサ140の端子
間電圧を回路点180における基準電位へ戻すこ
とである。回路のその他の全ての部分は不変であ
る。
次に起る事象は時刻t3の時に線60上の出力信
号が「1」へ再び戻ることで、これにより相関信
号のより高いピークをちようど通過したことを示
す。これにより、時刻t1におけると同様に、トラ
ンジスタ147が非導通状態にされ、それによつ
てコンデンサ140を電源からトランジスタ16
3と抵抗165とを通じて、回路点180におけ
る基準電圧よりも高い電圧まで充電できることに
なる。
時刻t4では走査鏡はレンズ位置を横切るのに十
分な距離だけ近限界位置から遠限界位置へ向つて
動かされ、その結果として相対位置スイツチ41
が閉じて線67に与えられる信号が「0」とな
る。線60に与えられる出力信号と、線61に与
えられる同期信号とは「1」を保つ。
線67に与えられる「0」信号によりナンドゲ
ート70の出力は「1」に変えられる。この信号
は抵抗160を介してトランジスタ163のベー
スに与えられ、このトランジスタを非導通状態に
する。しかし、ノアゲート80の出力は変化しな
いからトランジスタ147は非導通状態を維持す
る。
コンデンサ140はトランジスタ147を通じ
て放電できず、しかも同期スイツチ64が開放状
態にある限りはトランジスタ130は非導通状態
を保つから、コンデンサ140は時刻t4の初めに
その端子間に有していた電圧を、洩れ電流による
小さな電圧低下は別にして、そのまま保持する。
線67に与えられている信号の「1」から
「0」への変化はインバータ73により反転され
るから、線74には「1」信号が存在することに
なる。この「1」信号は同期スイツチ64から線
61へ与えられる「1」信号に組合わされてナン
ドゲート72に「0」出力を発生させる。しか
し、線60に与えられた出力信号は「1」から変
化していないから、ノアゲート82の出力は
「0」を保つ。したがつて、ラツチ回路のノアゲ
ート91のリセツト端子に与えられる入力は不変
で、トランジスタ157は非導通状態を保つ。
線74に与えられている「1」信号はインバー
タ110により反転されるから、「0」信号が抵
抗111を通じてトランジスタ113のベースに
与えられ、このトランジスタを非導通状態にす
る。そのためにコンデンサ120は電源から抵抗
117を通じて、回路点180における基準電圧
よりも高いレベルまで充電される。相対位置スイ
ツチ41が閉じられている限りは、コンデンサ1
20はこのようにして充電を継続する。このよう
に、トランジスタ113は切換え器として働き、
相対位置信号が「0」である場合においてはその
間、信号蓄積器として働くコンデンサ120に供
給電圧の大きさへ向つて時間とともに増大する信
号が蓄積されるように、供給電圧源をコンデンサ
120へ接続する。
時刻t5では、出力信号は「1」から「0」へ再
び変化して、相関信号中の更に別のより高いピー
クへ接近しつつあることを示す。出力信号が
「1」から「0」へ変化すると、ノアゲート8
0,82の下側の入力端子へ「0」信号が与えら
れ、線67上の相対位置信号すなわち窓信号が
「0」を保ち、線61上の同期信号が「1」を保
つから、それらの線に接続されている全ての回路
部品は影響を受けない。
時刻t5で変化する唯一の出力はノアゲート82
の出力である。その理由は、時刻t5にこのノアゲ
ート82の2つの入力端子には「0」入力が与え
られるからである。したがつて、「1」出力が線
86に現われ、この出力は抵抗155を通じてト
ランジスタ157のベースに与えられていて、こ
のトランジスタを導通状態にする。そのためにコ
ンデンサ120が演算増幅器115とトランジス
タ157を通じてコンデンサ140を充電できる
ことになる。したがつて、コンデンサ140の端
子間電圧はコンデンサ120の端子間電圧ととも
に上昇することになる。このように、トランジス
タ157は切換え器として働き、相対位置信号が
「0」の場合においてAF信号が「1」から「0」
へ変化し「0」である間は、コンデンサ140を
コンデンサ120へ接続する。更に、線86に与
えられた「1」信号によりノアゲート91の出力
は「0」にさせられ、RSフリツプフロツプの状
態を変化させて、無限遠へ向う焦点合わせが求め
られていることを示す。
時刻t6では、走査の最後の時間にAF信号が
「0」から「1」へ再び変り、相関信号中に最大
のピークが生じたことを示す。したがつて、時刻
t6では、線60に与えられる信号は「0」から
「1」へ変る。この変化による唯一の効果はノア
ゲート82の出力を「0」へ変え、トランジスタ
157を非導通状態にして、コンデンサ140が
コンデンサ120からそれ以上充電されることを
阻止することである。切換え器としてのトランジ
スタ157は、相対位置信号が「0」の場合にお
いてAF信号が「0」から「1」へ変化し「1」
である間は、コンデンサ140をコンデンサ12
0から切離す。トランジスタ163,147は依
然として非導通状態にあるから、コンデンサ14
0の端子間電圧は洩れ電流による僅かな低下を除
いて不変である。
近限界位置から遠限界位置への走査の終了時刻
である時刻t7では、同期スイツチ64が閉じて線
61へ与えられる信号が「1」から「0」へ変
る。ナンドゲート70の下側入力端子へはいまは
「0」入力が与えられてはいるが、線75に与え
られる出力は「1」のままであるから、トランジ
スタ163,147は非導通状態を保つ。
ナンドゲート72の下側入力端子に与えられる
入力が「1」から「0」へ変ると、線76へ与え
られる出力が「0」から「1」へ変るが、ノアゲ
ート82の出力は「0」を保つからトランジスタ
157は非導通状態を保つ。
線61に与えられる信号が「1」から「0」へ
変ることによつてひき起される主な影響の1つ
は、インバータ125の出力が「1」へ変り、こ
の出力が抵抗127を介してトランジスタ130
のベースに与えられてそのトランジスタを導通状
態にし、コンデンサ140を抵抗135とトラン
ジスタ130を通じてアースへ放電させることで
ある。この放電はコンデンサ140の容量と、抵
抗135の抵抗値とに依存する速さで行われ、コ
ンデンサ140の初めの端子間電圧から基準電圧
までの電圧降下は時刻t7とt8の間で起る。
以上説明した全サイクルを通じて、演算増幅器
150はコンデンサ140の端子間電圧を演算増
幅器170の反転入力端子に与えている。前記し
たように比較器として接続されている増幅器17
0の出力は、コンデンサ140の端子間電圧が基
準電圧より高い時はアース電位に近く、コンデン
サ140の端子間電圧が基準電圧より低い時は電
源電圧に近い。時刻t7までの走査サイクルの間は
演算増幅器170の出力は、線61と193とに
与えられる信号が「1」を保つているから、第8
図の下から2番目の波形の斜線を施した部分によ
り示されているように無関係であつた。しかし、
いまは線61,193に与えられる信号は「0」
になつているから、線190に与えられる「0」
信号を受けたノアゲート106は「1」出力を線
105を介してナンドゲート100,102の入
力端子へ与える。時刻t5では、相対位置スイツチ
41が閉じられて、線60に「0」信号を与えら
れた時に、線93,95に与えられる信号はそれ
ぞれ「0」から「1」、「1」から「0」へ変化し
たことを憶えているであろう。したがつて、線1
05へ「1」信号が与えられると、ナンドゲート
102の2つの入力端子には「1」と「0」の入
力がそれぞれ与えられ、ナンドゲート100の2
つの入力端子には「1」入力が与えられるから、
線107へは「0」出力が与えられる。そのため
にモータは遠限界位置へ向けての駆動を開始し
て、現在の位置から正しい焦点位置が存在する無
限遠の方向へ向つてレンズを動かす。近視野内で
最後のピークが起きたとすると、ノアゲート9
0,91の出力は依然としてそれぞれ「0」、
「1」で、ナン・ゲート102から線108へ与
えられる出力は「0」となるから、近限界位置へ
向けての駆動が行なわれるようになる。このよう
にして、ノアゲート90,91,106、ナンド
ゲート100,102を含む回路部分は、切換え
器として働き、レンズ駆動手段40が動作させら
れて、相対位置信号が「1」ならばレンズは近視
野へ向けて駆動され、相対位置信号が「0」なら
ばレンズは遠視野へ向けて駆動される。更に、後
述するように、レンズが駆動される速度は、コン
デンサ140に蓄積されている信号の大きさに依
存する。
時刻t8ではコンデンサ140の端子間電圧は基
準電圧まで低下しており、演算増幅器170の出
力は電源電圧の近くすなわち「1」レベルに切換
えられる。この時にノアゲート106の出力が再
び「0」となり、それ以上の駆動信号がモータに
与えられることはない。しかし、トランジスタ1
30は導通状態となつているから、コンデンサ1
40の端子間電圧は最初の値まで更に低下し、そ
の時に同期スイツチ64が再び開かれて、以上説
明した走査サイクルが再開される。
モータを駆動するパルスの幅、すなわち、第8
図の1番下の波形の時刻t7とt8との間の時間は、
時刻t7におけるコンデンサ140の端子間電圧の
大きさと、抵抗135とトランジスタ130とを
通じて行なわれる放電によるその端子間電圧が低
下する速さとに関係する。この端子間電圧低下の
速さは、第9図を参照して後に説明するように調
節できる。
撮影レンズを正しい焦点位置まで動かすには上
記の走査サイクルを何回か行う必要があるが、駆
動機構の動作速度のために、レンズを端から端ま
で全距離にわたつて動かす必要がある場合でも、
焦点合わせの全体の動作は迅速に行われる。
繰返し行われる動作サイクルの間は、駆動サー
ボモータは駆動パルスの幅とともに変化する速さ
で駆動される。
次に第9図を参照する。この図にはコンデンサ
120,140の容量値と抵抗135との抵抗値
との種々の値に対して、駆動パルスの幅が焦点誤
差とともにどのように変るかを示すグラフであ
る。直線215は可能な最大パルス幅、すなわ
ち、同期スイツチ64が閉じられる時刻t7と、そ
のスイツチが再び開かれる時刻t9との時間を示
す。応答カーブ220は大きな焦点誤差に対して
広いパルス幅、したがつて高いが比較的一様なモ
ーター駆動速度を有する機構を示し、焦点誤差が
零へ向つて小さくなるにつれてパルス幅は狭くな
り、駆動速度は低下する。この種のカーブを有す
る機構は、放電タイミング抵抗135の抵抗値を
高くし、コンデンサ120,140の容量を小さ
くすることによつて得ることができる。この場合
には、焦点誤差が大きい時は同期スイツチ64を
開くことにより駆動パルスを終了させることがで
きる。
応答カーブ222は、全ての焦点誤差に対して
カーブ220よりも狭いパルス幅と、低いモータ
駆動速度とを与えるが、大きな焦点誤差に対して
は依然として比較的一定の駆動を行なう。この種
の応答を有する機構は、放電タイミング抵抗13
5の抵抗値を、応答カーブ220について述べた
場合における抵抗135の抵抗値よりも低くする
ことにより得ることができる。応答カーブ22
0,222は大きな焦点誤差に対して良い応答を
与えるとともに、機構の確度を高くする。
応答カーブ224,226はコンデンサ140
と120の容量が大きい時に、カーブ220と2
22がそれぞれ行う変化を示す。
第10図にはレンズ駆動制御回路が示されてい
る。第10図の左側に示されている線107,1
08は第7図のナンドゲート100,102の線
と同じものである。線107は抵抗230を介し
てPNPトランジスタ233のベースに接続され、
このトランジスタのエミツタは電源に接続され、
コレクタは線235と抵抗237とによりPNPト
ランジスタ239のベースに接続される。このト
ランジスタのエミツタは接地される。
線108は抵抗140を介してPNPトランジス
タ243のベースに接続され、このトランジスタ
のエミツタは電源に接続され、コレクタは線24
5と抵抗247とを介してPNPトランジスタ24
9のベースに接続され、このトランジスタのエミ
ツタは接地される。トランジスタ239,249
のコレクタは回路点250,252にそれぞれ接
続され、レンズ駆動モータ255が回路点250
と252の間に接続される。
回路点250,252はPNPトランジスタ25
7,259のコレクタにも接続され、これらのト
ランジスタのエミツタは電源に接続される。トラ
ンジスタ257のコレクタは線260と抵抗26
2とを介してトランジスタ259のベースに接続
され、そのトランジスタのコレクタは線264と
抵抗266を介してトランジスタ257のベース
に接続される。
第10図の回路は線107または108に
「0」信号が与えられた時に動作する。線107
に「0」信号が与えられたと仮定すると、トラン
ジスタ233が導通状態となり、そのコレクタ電
圧を正にする。その正電圧は抵抗237を介して
トランジスタ239のベースに与えられ、トラン
ジスタ239を導通状態にする。そうすると回路
点250アース電位となり、このアース電位は線
260と抵抗262とを通じてトランジスタ25
9のベースへ伝えられるから、トランジスタ25
9は導通状態となる。トランジスタ259が導通
状態になると回路点252が正となり、モータ2
55へ回路点252から250へ向う電流が流れ
る。そのためにモータ255は第1の向きに回転
を始める。この第1の向きは第7図においては近
限界位置から遠限界位置へ向つてレンズを動かす
向きである。
線107に「0」信号が与えられている開は線
108に「1」信号が与えられるから、トランジ
スタ243は非導通状態となつてトランジスタ3
43のコレクタには正信号が現れないから、トラ
ンジスタ249も非導通状態となる。同様に、ト
ランジスタ259が導通状態にされると、そのコ
レクタから正信号が抵抗266を介してトランジ
スタ257のベースに与えられて、トランジスタ
257を非導通状態に保つ。
線108に「0」信号が与えられた時は、その
「0」信号は抵抗240を通じてトランジスタ2
43のベースに与えられてトランジスタ243を
導通状態にする。その結果としてこのトランジス
タのコレクタに現われた正信号は抵抗247を通
じてトランジスタ249のベースに与えられ、こ
のトランジスタ249を導通状態にする。トラン
ジスタ249が導通状態になると回路点252が
アース電位となり、このアース電位は線264と
抵抗266を通じてトランジスタ257のベース
に与えられるからトランジスタ257は導通状態
となる。そのために回路点250が正となり、電
流が回路点250からモータ255を通つて回路
点252まで流れる。したがつて、モータ255
は第7図においてレンズを遠限界位置から近限界
位置へ動かす向きへ回転する。もちろん、線10
8に「0」信号が与えられる時は線107には
「1」信号が与えられ、そのためにトランジスタ
233は非導通状態となり、トランジスタ239
のベースはもはや正ではなくなるからトランジス
タ239は非導通状態となる。同様に、トランジ
スタ257が導通状態の時は、そのコレクタに現
われた正信号が抵抗262を介してトランジスタ
259のベースに与えられてトランジスタ259
をも非導通状態にする。
第10図に示す回路は、線107に「0」信号
が与えられた時にレンズを近限界位置から遠限界
位置へ向う向きに動かすようにモータ255を回
転させ、「0」信号が線108に与えられた時に
モータ255を上とは逆の向きに回転させるよう
に動作することがわかる。
第7図に示す回路の実際の例で用いる回路部品
の定格値を以下に例示する。
h 1.0mf D2 IN4148 抵抗63 100Kオーム 電源電圧 5V 抵抗68 100Kオーム ナンドゲート70 CD4011(RCA) 〃 72 〃 インバータ73 CD4049(RCA) ノアゲート80 CD4001(RCA) 〃 82 〃 〃 90 〃 〃 91 〃 ナンドゲート100 CD4011(RCA) 〃 102 〃 ノアゲート106 CD4001(RCA) インバータ110 CD4049(RCA) 抵抗111 20Kオーム トランジスタ113 2N4400 演算増幅器115 CA3130(RCA) 抵抗117 100Kオーム コンデンサ120 0.1mf インバータ125 CD4049(RCA) 抵抗127 20Kオーム トランジスタ130 2N4400 抵抗135 100Kオーム コンデンサ140 0.1mf 抵抗145 10Kオーム トランジスタ147 2N4400 演算増幅器150 CA3130(RCA) 抵抗155 30Kオーム トランジスタ157 2N4400 抵抗160 10Kオーム トランジスタ163 2N4248 抵抗165 100Kオーム 演算増幅器170 CA3130(RCA) 抵抗181 1Kオーム 〃182 〃 以上説明したように、本発明により大きな誤差
に対しては応答が速く、小さな誤差に対しては応
答が遅いことを可能にした独特の連続焦点比例制
御装置が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の連続自動焦点機構に使用でき
る空間像相間距離検出モジユールの概略透視図、
第2図は第1図のモジユールを用いた本発明の機
構の基本的な光学系斜視図、第3図はいくつかの
異なる条件に対する被写体までの距離の関数とし
ての相関信号を示すグラフ、第4図は連続自動焦
点機構の系統図、第5図は第1図のモジユールに
組合わされるピーク検出回路のブロツク図、第6
a,6b図は第1,5図に示すモジユールより発
生される保持コンデンサ電圧相関信号増幅器信
号、および出力信号の例を示す波形図、第7図は
本発明の連続焦点制御回路の回路図、第8図は第
7図の回路の各部における信号の波形図、第9図
は回路部品の値が変つた時の焦点誤差に応じた駆
動パルス幅の変化を示すグラフ、第10図はモー
タ制御回路の回路である。 10……距離検出モジユール、16,18,2
0……光学素子、24,26……検出器アレイ、
28,30……反射鏡、39……連続焦点電子
部、40……レンズ駆動機構、41……相対位置
スイツチ、42……位置振動機、46……相関回
路、64……同期スイツチ、140……信号蓄積
器(コンデンサ)、255……レンズ駆動モー
タ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 視野内の近くから遠くまでの任意の場所に位
    置する被写体の焦点の合つた像を生ずるように動
    くことができるレンズ系と;第1の位置から第2
    の位置への走査により近くと遠くおよびそれら間
    の場所を含む視野からの光を送り、第2の位置か
    ら第1の位置へ戻る走査器と;視野のうち前記レ
    ンズ系の焦点の現在合つている場所に対して一方
    の側にある視野の部分が前記走査器により走査さ
    れている間は第1の状態を呈し、視野のうち前記
    レンズ系の焦点の現在合つている場所に対して他
    方の側にある視野の部分が前記走査器により走査
    されている間は第2の状態を呈する相対位置信号
    を発生する相対位置検出器と;前記走査器が第1
    の位置から第2の位置まで走査している間は第1
    の状態を呈し、かつ前記走査器が戻る間は第2の
    状態を呈する同期信号を発生する同期要素と;前
    記走査器に光学的に接続され、前記走査器が第1
    の位置から第2の位置まで走査している間におい
    て呈し得る第1および第2の状態の間で呈する状
    態が変化し、第2の状態から第1の状態への最後
    の変化により被写体の正しい焦点の位置が示され
    る時間的に変化するAF信号を発生する距離検出
    器と;前記レンズ系を動かすためのレンズ駆動手
    段とを含む光学装置において; 所定の大きさの供給電圧を供給するための供給
    電圧源と; 供給電圧の大きさよりも小さい所定の大きさの
    基準電圧信号を供給するための基準電圧信号源
    と; 第1の信号蓄積器と; 第2の信号蓄積器と; 前記相対位置検出器および前記距離検出器に接
    続され、相対位置信号が第1の状態にある場合に
    おいてAF信号が第2の状態にある間は、基準電
    圧信号に由来する大きさの信号が前記第1の信号
    蓄積器に蓄積されるように、前記基準電圧信号源
    を前記第1の信号蓄積器へ接続する第1の切換え
    器と; 前記相対位置検出器および前記距離検出器に接
    続され、相対位置信号が第1の状態にある場合に
    おいてAF信号が第2の状態から第1の状態へ変
    化して第1の状態にある間は、前記第1の信号蓄
    積器に蓄積されている信号が供給電圧の大きさへ
    向つて時間とともに増大するように、前記供給電
    圧源を前記第1の信号蓄積器へ接続する第2の切
    換え器と; 前記相対位置検出器に接続され、相対位置信号
    が第2状態にある場合においてはその間、前記第
    2の信号蓄積器に供給電圧の大きさへ向つて時間
    とともに増大する信号が蓄積されるように、供給
    電圧源を前記第2の信号蓄積器へ接続する第3の
    切換え器と; 前記相対位置検出器と前記距離検出器とに接続
    され、相対位置信号が第2の状態にある場合にお
    いてAF信号が第1の状態から第2の状態へ変化
    し第2の状態にある間は前記第1の信号蓄積器を
    前記第2の信号蓄積器に接続し、かつ、AF信号
    が第2の状態から第1の状態へ変化し第1の状態
    にある間は前記第1の信号蓄積器を前記第2の信
    号蓄積器から切離し、AF信号の第2の状態から
    第1の状態への最後の変化時において前記第1の
    信号蓄積器に蓄積されている信号の大きさが被写
    体の正しい焦点位置を示すようにする第4の切換
    え器と; 前記相対位置検出器および前記同期要素とに接
    続され、同期信号が第2の状態にある場合に動作
    して前記第1の信号蓄積器を前記レンズ駆動手段
    に接続し、前記レンズ駆動手段により、相対位置
    信号が第1の状態にあればレンズは第1の向きへ
    駆動され、相対位置信号が第2の状態にあれば前
    記レンズ系は第2の向きへ駆動され、前記レンズ
    系が駆動される速さは前記第1の信号蓄積器によ
    り蓄積された信号の大きさにより変化するように
    なされている第5の切換え器とを備えている自動
    焦点装置。
JP6736178A 1977-06-06 1978-06-06 Automatic focus device Granted JPS544121A (en)

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JPS544121A JPS544121A (en) 1979-01-12
JPS6115405B2 true JPS6115405B2 (ja) 1986-04-24

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ID=25188209

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GB (1) GB1582050A (ja)

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US4107520A (en) 1978-08-15
DE2824201A1 (de) 1978-12-14
DE2824201C2 (ja) 1987-03-05
JPS544121A (en) 1979-01-12
GB1582050A (en) 1980-12-31
CA1102596A (en) 1981-06-09

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