JP2023021695A - 加工データ生成装置、刺繍ミシン、及び加工データ生成プログラム - Google Patents

加工データ生成装置、刺繍ミシン、及び加工データ生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象模様の輪郭に基づき、対象模様の形状とは異なるアップリケ模様を作成する際のユーザの利便性を従来よりも向上させた加工データ生成装置、刺繍ミシン、及び加工データ生成プログラムを提供すること。【解決手段】加工データ生成装置は、入力部と、入力部の検出信号が入力される制御部とを備える。制御部は、対象模様を特定する模様特定処理を実行する(S6)。制御部は、入力部を介し、対象模様の外部且つ対象模様によって囲まれる第一領域を切断領域として選択する領域指示を取得する領域指示取得処理を実行する(S8)。制御部は、領域指示で指示される切断領域をアップリケ片として被切断物から切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理を実行する(S21)。【選択図】図2

Description

本発明は、加工データ生成装置、刺繍ミシン、及び加工データ生成プログラムに関する。
従来の加工データ生成装置は、既存のキャラクターフォントの輪郭を抽出し、抽出された輪郭に基づき、切断装置でアップリケ片を切断するための切断データと、ミシンでアップリケ片を被縫製物に縫い付けするための縫製データとを生成する(特許文献1参照)。
特開平8-100363号公報
従来の加工データ生成装置は、キャラクターフォントの輪郭に基づき、キャラクターフォントの形状とは異なるアップリケ模様を作成するための切断データ及び縫製データを生成できない。
本発明の目的は、対象模様の輪郭に基づき、対象模様の形状とは異なるアップリケ模様を作成する際のユーザの利便性を従来よりも向上させた加工データ生成装置、刺繍ミシン、及び加工データ生成プログラムを提供することである。
本発明の第一態様に係る加工データ生成装置は、入力部と、前記入力部の検出信号が入力される制御部とを備え、前記制御部は、対象模様を特定する模様特定処理と、前記入力部を介し、前記対象模様の外部且つ前記対象模様によって囲まれる第一領域を切断領域として選択する領域指示を取得する領域指示取得処理と、前記領域指示で指示される前記切断領域をアップリケ片として被切断物から切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理とを実行する。第一態様の加工データ生成装置は、第一領域を被切断物から切り出すための加工データを生成できる。ユーザは、加工データに基づき被切断物を加工することで、切断領域に応じたアップリケ片を取得できる。ユーザは、切断領域に対応するアップリケ片と対象模様とを組み合わせたアップリケを従来よりも簡単に得ることができる。つまり、加工データ生成装置は、対象模様の輪郭に基づき、対象模様の形状とは異なるアップリケ模様を作成する際のユーザの利便性を従来よりも向上できる。
本発明の第二態様に係る刺繍ミシンは、入力部と、刺繍データに従って被縫製物に縫目を形成可能な縫製部と、前記入力部の検出信号が入力され、前記縫製部を制御可能な制御部とを備え、前記制御部は、対象模様を特定する模様特定処理と、前記入力部を介し、前記対象模様の外部且つ前記対象模様によって囲まれる領域を切断領域として選択する領域指示を取得する領域指示取得処理と、前記領域指示で指示される前記切断領域をアップリケ片として被切断物から切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理とを実行する。第二態様の刺繍ミシンは、第一領域を被切断物から切り出すための加工データを生成できる。ユーザは、加工データに基づき被切断物を加工することで、切断領域に応じたアップリケ片を取得できる。ユーザは、切断領域に対応するアップリケ片と対象模様とを組み合わせたアップリケを従来よりも簡単に得ることができる。つまり、刺繍ミシンは、対象模様の輪郭に基づき、対象模様の形状とは異なるアップリケ模様を作成する際のユーザの利便性を従来よりも向上できる。
本発明の第三態様に係る加工データ生成プログラムは、入力部と、前記入力部の検出信号が入力される制御部とを備えた加工データ生成装置の前記制御部に、対象模様を特定する模様特定処理と、前記入力部を介し、前記対象模様の外部且つ前記対象模様によって囲まれる第一領域を切断領域として選択する領域指示を取得する領域指示取得処理と、前記領域指示で指示される前記切断領域をアップリケ片として被切断物から切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理とを実行させるための指示を含む。第三態様の加工データ生成プログラムが実行された場合、加工データ生成装置は、第一領域を被切断物から切り出すための加工データを生成できる。ユーザは、加工データに基づき被切断物を加工することで、切断領域に応じたアップリケ片を取得できる。ユーザは、切断領域に対応するアップリケ片と対象模様とを組み合わせたアップリケを従来よりも簡単に得ることができる。つまり、加工データ生成装置は、対象模様の輪郭に基づき、対象模様の形状とは異なるアップリケ模様を作成する際のユーザの利便性を従来よりも向上できる。
刺繍ミシン2、切断装置3、及び加工データ生成装置4を備えるシステム1の概略構成を示すブロック図である。 刺繍ミシン2で実行されるメイン処理のフローチャートである。 刺繍データDに基づき縫製される刺繍模様Eと、刺繍データDに基づき編集されたアップリケ模様E1からE3の説明図である。 画面71、75の説明図である。 画面84と、対象模様Tに対して設定される切断領域Mとの説明図である。 アップリケ模様データGと、画面100との説明図である。 具体例3のアップリケ模様E3を縫製する過程の説明図である。 部分模様131から134からなる対象模様138に対して、切断領域140を設定し、アップリケ模様146から148を作成する過程の説明図である。
本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すように、システム1は、刺繍ミシン2(以下、「ミシン2」という。)、切断装置3、及び加工データ生成装置4(以下、「装置4」という。)を備える。ミシン2は、刺繍縫製が可能なミシンである。切断装置3は、ネットワーク5及びアクセスポイント6を介して受信される加工データに従って、シート状の被切断物Pを切断する処理を実行する。被切断物Pは、例えば加工布である。装置4は、パーソナルコンピュータ(PC)である。
図1に示すように、ミシン2は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、及び頭部14、縫製部9、及び移動機構10を備える。ベッド部11は、左右方向に延びるミシン2の土台部である。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ立設される。脚柱部12の前面には、LCD15及びタッチパネル16が設けられる。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に連結する部位である。縫製部9は、頭部14に、図示しない、押え棒、及び針棒上下動機構等を備える。針棒8の下端には、縫針が着脱可能に装着される。縫製部9は、ベッド部11に、図示しない釜機構を備える。縫製部9は、針棒8を備え、針棒8を上下動することで、被縫製物Cに縫目を形成する。
移動機構10は、針棒8に対して刺繍枠17に保持された被縫製物Cを相対的に移動可能に構成される。移動機構10は、本体ケース18及びキャリッジ19を備える。本体ケース18は、図示しないX方向移動機構を収容する。キャリッジ19は、図示しないY方向移動機構を収容する。刺繍縫製時には、ユーザは、キャリッジ19に、大きさの異なる複数種類の刺繍枠17から選択された1つの刺繍枠17を装着する。刺繍枠17は、Y方向移動機構及びX方向移動機構によって、ミシン2に固有のXY座標系(刺繍座標系)で示される針落ち点に移動される。ミシン2は、刺繍枠17を移動するのと合わせて、縫製部9の針棒上下動機構及び釜機構が駆動することにより、刺繍枠17に保持された被縫製物C上に刺繍模様を形成する。
ミシン2の電気的構成を説明する。ミシン2は、CPU7、ROM22、RAM23、記憶部24、入出力インターフェイス(I/O)26、及び通信部27を備える。CPU7はバス25を介して、ROM22、RAM23、記憶部24、入出力I/O26、及び通信部27と接続されている。入出力I/O26には、駆動回路31から34、タッチパネル16、スタート/ストップスイッチ35、及び検出器36が接続されている。検出器36は、刺繍枠17が移動機構10に装着されたことを検出し、刺繍枠17の種類に応じた検出結果を出力するよう構成される。記憶部24は、各種設定値を記憶する。記憶部24は、ミシン2で縫製予定の模様の候補となる複数の模様の各々に対応する刺繍データを記憶する。
駆動回路31には、ミシンモータ37が接続される。駆動回路31は、CPU7からの制御信号に従って、ミシンモータ37を駆動する。ミシンモータ37の駆動に伴い、縫製部9の針棒上下動機構が駆動され、針棒8が上下動する。駆動回路32には、Xモータ38が接続される。駆動回路33には、Yモータ39が接続される。駆動回路32及び73は、各々、CPU7からの制御信号に従って、Xモータ38及びYモータ39を駆動する。Xモータ38及びYモータ39の駆動に伴い、制御信号に応じた移動量だけ、移動機構10に装着された刺繍枠17が左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動する。駆動回路34は、CPU7からの制御信号に従って、LCD15に画像を表示する。通信部27は、ミシン2をアクセスポイント6を介してネットワーク5に接続する。CPU7は、通信部27を介して、ネットワーク5に接続する他の機器(例えば、切断装置3及び装置4)とデータの送受信を実行できる。
切断装置3は、カートリッジ61の切断刃を用いて被切断物Pを切断する。切断装置3は、CPU51、ROM52、RAM53、記憶部54、通信部55、入出力インターフェイス(I/O)57、表示部58、入力部59、及び切断部60を備える。CPU51はバス56を介して、ROM52、RAM53、記憶部54、入出力I/O57、及び通信部55と接続されている。CPU51は、切断装置3の制御全般を司る。記憶部54には、CPU51が実行するための切断プログラム、刺繍データ、被切断物Pを切断するための切断データ等が記憶される。通信部55は、切断装置3を、アクセスポイント6を介してネットワーク5に接続するためのインターフェイスである。CPU51は、通信部55を介して、ネットワーク5に接続する他の機器(例えば、ミシン2及び装置4)とデータの送受信を実行できる。入出力I/O57には、表示部58、入力部59、及び切断部60が接続されている。表示部58は、画像を表示可能であり、例えば、液晶ディスプレイである。入力部59は、表示部58の表面に設けられたタッチパネルである。切断部60は、搬送機構、第一移動機構、及び第二移動機構を有する。搬送機構は、上面で被切断物Pを保持する保持板62を、副走査方向に搬送させる。第一移動機構は、カートリッジ61を主走査方向に移動させる。第二移動機構は、主走査方向及び副走査方向と直交する上下方向にカートリッジ61を移動させる。CPU51は、記憶部54に記憶された刺繍データ又は切断データに基づき、切断部60を次のように制御する。CPU51は、第二移動機構を制御してカートリッジ61を下方向に移動させ、切断刃と被切断物Pとを接触させる。CPU51は、この状態で搬送機構及び第一移動機構を制御し、保持板62及びカートリッジ61を移動させる。これにより切断刃は、被切断物Pに対して主走査方向及び副走査方向に相対移動し、被切断物Pを切断する。
装置4は、CPU41、ROM42、RAM43、記憶部44、通信部45、入出力インターフェイス(I/O)47、表示部48、及び入力部49を備える。CPU41は、バス46を介して、ROM42、RAM43、記憶部44、通信部45、及び入出力I/O47と電気的に接続する。CPU41は、装置4の制御を司る。ROM42には、ブートプログラム及びBIOS等が記憶される。RAM43には、一時的なデータが記憶される。記憶部44には、各種設定値が記憶される。記憶部44は、記憶部24と同様に、刺繍データを記憶してもよい。通信部45は、装置4をネットワーク5に接続するためのインターフェイスである。CPU41は、通信部45を介して、ネットワーク5に接続する他の機器(例えば、ミシン2及び切断装置3)とデータの送受信を実行できる。入出力I/O47には、表示部48、及び入力部49が接続されている。表示部48は、画像を表示可能であり、例えば、液晶ディスプレイである。入力部49は、キーボード及びマウスである。
図2から図7を参照して、ミシン2のメイン処理を説明する。図3の刺繍模様Eを縫製するための刺繍データDに基づきアップリケ模様E1を作成する場合を具体例1とし、刺繍データDに基づきアップリケ模様E3を作成する場合を具体例2とし、刺繍データDに基づきアップリケ模様E3を作成する場合を具体例3とする。メイン処理は、ユーザが、使用予定の刺繍枠の種類、刺繍模様を指定する指示を入力後、ミシン2を操作して、メイン処理を起動する開始指示を入力した場合に実行される。刺繍枠17の種類は、例えば、記憶部24に記憶された複数の刺繍枠の中から選択される。ミシン2のCPU7は開始指示を検知すると、ROM22のプログラム記憶エリアに記憶されたメイン処理を実行するための加工データ生成プログラムを、RAM23に読み出す。CPU7は、RAM23に読み出した加工データ生成プログラムに含まれる指示に従って、以下のステップを実行する。メイン処理を実行するのに必要な各種パラメータは、記憶部24に記憶されている。メイン処理の過程で得られた各種データは、適宜RAM23に記憶される。以下のメイン処理は、S33、34の縫製処理以外の処理は、装置4によって実行され、装置4により生成されたアップリケ模様データに基づきミシン2において縫製処理が実行されてもよい。
図3に示すように、具体例1から3の刺繍模様Eは、七色の糸を用い縫製される、アルファベット文字のAと、アルファベット文字のAを装飾する植物とが組み合わされた模様である。本例の刺繍模様Eは、糸色ごとに区分される、七つの部分模様を含む。刺繍データDは、糸色毎に区分された部分模様を縫製するための部分模様データを縫製順に含む。各部分模様データは、座標データ、及び糸色データを含む。座標データは刺繍模様Eに含まれる縫目の形成位置、つまり、針落ち点の位置を刺繍座標系の座標で示すデータである。即ち座標データは、針落ち点毎の複数の座標を表すデータ群を含む。糸色データは、刺繍模様Eを縫製するための糸の色を示す。切断領域Mの形状は、刺繍模様Eのうちの対象模様Tの輪郭に基づき設定される。対象模様Tは、刺繍模様Eを構成する複数の部分模様のうちの、一以上の部分模様を含む。具体例1から3の対象模様Tは、アルファベット文字のAの部分模様である。対象模様Tは、縫目が形成されない第一領域M3の周囲を囲む部分、つまり、環状となる部分を有する模様である。以下の説明では、対象模様Tの輪郭C1、C2のうち、他方の輪郭C2を内包する輪郭C1を外側輪郭ともいい、輪郭C1に内包される輪郭C2を内側輪郭ともいう。内側輪郭C2は、第一領域M3と接し、第一領域M3の輪郭を規定する。外側輪郭C1は、第一領域M3と離隔する。
本例のミシン2は、対象模様Tのように外側輪郭C1と、内側輪郭C2とを定義できる模様である場合に、対象模様Tに基づき切断領域Mの設定方法を指示する領域指示として、第一指示、第二指示、及び第三指示の三種類の指示の中から、一種類の指示を選択可能である。第一指示は、対象模様Tの外部且つ対象模様Tによって囲まれる第一領域M3を切断領域Mとする指示である。対象模様Tの外部は、輪郭C1、C2で区画される領域のうち、縫目が形成されない領域である。第一領域M3は、対象模様Tの内側輪郭C2によって囲まれる、対象模様Tの縫目が形成されない領域である。内側輪郭C2は、外側輪郭C1に囲まれる環状の輪郭である。具体例3のアップリケ模様E3は、領域指示として第一指示が選択された場合に作成されるアップリケ模様である。アップリケ模様E3は、第一領域M3を切断領域Mとして切り出されたアップリケ片Q3と、刺繍模様Eとを組み合わせた模様である。第二指示は、第一領域M3とは離隔した対象模様Tの輪郭である外側輪郭C1によって囲まれ、且つ第一領域M3を含む第二領域M1を切断領域Mとする指示である。第二領域M1は、対象模様Tの外側輪郭C1によって囲まれる、対象模様Tの縫目が形成される領域と、縫目が形成されない領域とを含む領域である。具体例1のアップリケ模様E1は、領域指示として第二指示が選択された場合に作成されるアップリケ模様である。アップリケ模様E1は、第二領域M1を切断領域Mとして切り出されたアップリケ片Q1と、対象模様Tを除く刺繍模様Eとを組み合わせた模様である。第三指示は、第二領域M1から第一領域M3を除いた第三領域M2を切断領域Mとする指示である。第三領域M2は、対象模様Tの内側輪郭C2と、外側輪郭C1との間の、対象模様Tの縫目が形成される領域である。具体例2のアップリケ模様E2は、領域指示として第三指示が選択された場合に作成されるアップリケ模様である。アップリケ模様E2は、第三領域M2を切断領域Mとして切り出されたアップリケ片Q2と、対象模様Tを除く刺繍模様Eとを組み合わせた模様である。以下の説明では、アップリケ片Q1からQ3を区別しないとき、アップリケ片Qともいう。
図2に示すように、CPU7は、開始指示で指定される刺繍模様Eの刺繍データDを取得する(S1)。CPU7は、アップリケ模様の作成方法を選択する、図4の画面71をLCD15に表示させる(S2)。図4に示すように、画面71は、キー72、73を含む。キー72は、刺繍模様E全体の輪郭のうちの、最も外側にある輪郭と、オフセット量とに基づき切断領域Mを設定する、通常のアップリケ模様を作成する場合に押下される。キー73は、対象模様Tと領域指示とに応じて切断領域Mを指定して、アップリケ模様を作成する場合に押下される。CPU7は、タッチパネル16の出力結果に基づき、選択されたキーがキー72であるかを判断する(S3)。選択されたキーがキー72である場合(S3:YES)、CPU7は、公知の方法で、刺繍模様E全体の輪郭に基づき、切断領域Mの形状を設定し、加工データ及び縫製データを生成する通常処理を行う(S31)。ミシン2は、通信部27を介し、加工データを切断装置3に出力し、切断装置3は出力された加工データに基づき、被切断物Pからアップリケ片Qを切り出す。CPU7は、通常処理後、スタート/ストップスイッチ35の検出信号に基づき、縫製の指示の入力を検出したかを判断する(S33)。縫製の指示の入力が検出されない場合(S33:NO)、CPU7は、縫製指示の入力が検出されるまで待機する。ユーザは、被縫製物Cを保持した刺繍枠17を装着後、スタート/ストップスイッチ35を押下する。縫製指示の入力が検出された場合(S33:YES)、CPU7は、縫製データ及び刺繍データDに基づく縫製を実行する(S34)。
キー73の押下が検出された場合(S3:NO)、CPU7は、刺繍模様Eのうちの対象模様Tを選択するための画面75をLCD15に表示する(S4)。図4に示すように、画面75は、欄76から78、及びキー79から81を表示する。欄76は、刺繍模様Eのうちの対象模様Tを表示する。欄77は、刺繍データDに基づき、刺繍模様Eを表示する。欄78は、刺繍模様Eに含まれる部分模様の糸色を示す項目121から127を、縫製順に上から下に表示する。項目121から127は各々、BRASS、LAVENDER、LILAC、SALMON PINK、CARMINE、LIME GREEN、及びMINT GREENの糸色に対応する。項目121から127のうちの、対象模様Tの糸色BRASSの項目121が白黒反転表示されている。キー79は、刺繍模様Eの全ての部分模様を対象模様として選択することを指示する場合に押下される。キー80は、刺繍模様Eの全ての部分模様を対象模様として選択しないことを指示する場合に押下される。キー81は、対象模様Tを確定することを指示する場合に押下される。
CPU7は、タッチパネル16を介し、LCD15に表示された刺繍模様Eの一部を対象模様Tとして選択する模様指示を取得したかを判断する(S5)。ユーザは、欄78、キー79、80を適宜押下し、模様指示を入力する。本例の刺繍模様Eに含まれる複数の部分模様は、糸色ごとに区分されており、CPU7は、S5で、LCD15に表示された刺繍模様Eに含まれる複数の部分模様のうち、糸色により指定された一以上の部分模様を対象模様Tとして選択する模様指示を取得する。CPU7は、対象模様Tを選択する指示を入力後、キー81を押下して、対象模様Tを確定する指示を入力する。CPU7は、キー81の押下が検出され、模様指示が取得されるまで待機する(S5:NO)。模様指示が取得された場合(S5:YES)、CPU7は、対象模様Tを特定する(S6)。本例のCPU7は、模様指示に基づき、刺繍模様Eを縫製するための刺繍データDに基づき、刺繍模様Eの少なくとも一部を対象模様Tとして特定する。対象模様が、二以上の部分模様を含む場合、CPU7は、二以上の部分模様を一つの模様として、対象模様を特定する。
CPU7は、切断領域Mの条件を設定するための、図5の画面84をLCD15に表示する(S7)。図5に示すように、画面84は、欄85から91、キー92から99を含む。欄85は、欄86の設定に応じた切断領域Mに対応するアップリケ片Q3を欄91に表示するかを、ONとOFFとで切り替える欄である。欄85では、ONと、OFFのうち、現在選択されているONが白黒反転表示されている。欄86は、領域指示を選択するためのキー92から94を表示する。キー92は、領域指示として第二指示を選択する場合に押下される。キー93は、領域指示として第三指示を選択する場合に押下される。キー94は、領域指示として第一指示を選択する場合に押下される。キー92から94のうちの選択されているキー94は白黒反転表示されている。欄87は、アップリケ片Qを被縫製物Cに縫いとめる、固定縫目N2(図7参照)の種類を選択するためのキー95から98を表示する。本例のミシン2は、領域指示に応じて、選択可能な縫目を変更できる。領域指示として、第二指示と、第三指示との何れかが選択された場合、固定縫目として、キー95のジグザグ縫い、キー96のサテン縫い、又はキー98の縫目なしを選択できる。領域指示として、第一指示が選択された場合、固定縫目として、キー97の走り縫い、又はキー98の縫目なしを選択できる。キー98の縫目なしは、例えば、被縫製物Cにアップリケ片Qを貼り付ける等により、アップリケ片Qを被縫製物Cに縫いとめる必要がない場合に選択される。欄88、89は各々、領域指示として、第二領域M1と、第三領域M2との何れかが選択された場合の縫目の幅と糸密度とを設定するための欄である。欄90は、切断領域Mのオフセット量を設定するための欄である。欄91は、対象模様Tと、対象模様Tに設定されたアップリケ片Q3とを表示する欄である。アップリケ片Q3は、欄85の設定がONである場合に、対象模様Tよりも前面となるように表示される。キー99は、切断領域Mの条件の設定を終了する場合に押下される。
CPU7は、タッチパネル16の検出結果に基づき、キー92から94の何れかの押下を検出したかを判断する(S8)。キー92から94の何れかの押下が検出された場合(S8:YES)、CPU7は、第一指示、第二指示、及び第三指示のうち、タッチパネル16を介して選択された指示を、領域指示として取得し、取得された領域指示に対応する切断領域Mを特定する(S9)。具体的には、キー92の押下が検出された場合(S8:YES)、CPU7は、切断領域Mとして第二領域M1を特定する。キー93の押下が検出された場合(S8:YES)、CPU7は、切断領域Mとして第三領域M2を特定する。キー94の押下が検出された場合(S8:YES)、CPU7は、切断領域Mとして第一領域M3を特定する。CPU7は、S9で特定された切断領域Mの形状を規定する、対象模様Tの輪郭C1、C2及びオフセット輪郭を特定する(S10)。CPU7は、対象模様Tの針落ち点を縫製順に結んだ線分に基づき、輪郭C1、C2を特定する。CPU7は、線分間の距離が所定距離以内であれば、同一の領域内の縫目とみなして輪郭C1、C2を特定する。所定距離は、適宜設定されればよく、例えば、1mmである。切断領域Mが第二領域M1である場合、CPU7は、対象模様Tの外側輪郭C1を特定し、外側輪郭C1からオフセット量だけ外側又は内側のオフセット輪郭を特定する。切断領域Mが第三領域M2である場合、CPU7は、対象模様Tの外側輪郭C1、及び内側輪郭C2を特定し、外側輪郭C1及び内側輪郭C2の各々からオフセット量だけ外側又は内側のオフセット輪郭を特定する。切断領域Mが第一領域M3である場合、CPU7は、対象模様Tの内側輪郭C2を特定し、内側輪郭C2からオフセット量だけ外側又は内側のオフセット輪郭を特定する。オフセット量は、領域指示の種類に応じてあらかじめ設定されてもよいし、ユーザによる設定を受け付けてもよい。
CPU7は、領域指示で指示される切断領域Mをアップリケ片Qとして被切断物Pから切り出すための加工データを生成する(S21)。加工データは、S10で特定されたオフセット輪郭の形状を示す座標データを含む。加工データは、例えば、切断データ、描画データ、印刷データ、及び縫製データの何れかである。加工データの種類は、システム1が有する装置に応じて適宜設定されればよい。加工データの種類は、システム1が有する装置に応じて自動で設定されてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。切断データは、切断刃が装着された切断装置3を用いて被切断物Pを切り出すためのデータである。描画データは、筆記具が装着された切断装置3を用いて被切断物Pに筆記具で描画するためのデータである。印刷データは、印刷装置を用いて印刷するためのデータである。システム1は、切断装置3を備えるので、本例のCPU7は加工データとして切断データを生成する。加工データが、描画データ又は印刷データである場合、ユーザは、切断装置3により描画された線又は印刷装置により印刷された線に沿って被切断物Pを切り取ることで、アップリケ片Qを得る。加工データが、縫製データである場合、ユーザは、ミシン2により縫製された縫目に沿って被切断物Pを切り取ることで、アップリケ片Qを得る。以上の処理により、CPU7は、オフセット量が設定されている場合、S10で特定された対象模様Tの輪郭C1、C2と、取得されたオフセット量とに基づき、オフセット量だけ拡張又は縮小された切断領域Mを被切断物Pから切り出すための加工データを生成する。
CPU7は、加工データに従って被切断物Pから切り取られたアップリケ片Qの、被縫製物C上の配置を示す、図7の位置縫目N1をミシン2で形成するための位置縫製データと、アップリケ片Qをミシン2で被縫製物Cに縫いとめるための固定縫製データとを生成する(S22)。位置縫製データは、切断領域Mの輪郭から所定距離内側に位置縫目N1を形成するための座標データを含む。固定縫製データは、切断領域Mの輪郭と、縫目条件とに基づき、欄87で指定される種類の固定縫目N2を形成するための座標データを含む。所定距離は、アップリケ模様の外観等を考慮し、適宜設定されてもよい。所定距離は、領域指示の種類に応じた値が自動で設定されてもいし、領域指示の種類によらず同じ値であってもよいし、ユーザにより設定されてもよい。位置縫目N1と固定縫目N2とで所定距離が互いに同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。CPU7は、S21で生成された加工データに基づき、切断領域Mの形状を含むプレビュー画像をLCD15に表示させる(S23)。図5の欄91には、具体例3について、対象模様Tに対し、領域指示が第一指示、固定縫目が走り縫い、オフセット量が0mmである場合のプレビュー画像が表示されている。CPU7は、タッチパネル16の検出結果に基づき、キー99の押下が検出されたかを判断する(S24)。キー99の押下が検出されない場合(S24:NO)、CPU7は処理をS8に戻す。
CPU7は、タッチパネル16の検出結果に基づき、欄90のオフセット量の設定を検出したかを判断する(S11)。オフセット量の設定が検出され、切断領域Mを拡張又は縮小するオフセット量が取得された場合(S11:YES)、CPU7は、設定されたオフセット量を特定する(S12)。CPU7は、選択中の切断領域Mの輪郭を特定し、特定された輪郭とS12で特定されたオフセット量に基づき、オフセット輪郭を特定する(S10)。オフセット量の設定が検出されない場合(S11:NO)、CPU7は、タッチパネル16の検出結果に基づき、欄88、89の縫目条件の設定を検出したかを判断する(S14)。縫目条件の設定が検出された場合(S14:YES)、CPU7は、設定された縫目条件を特定する(S15)。CPU7は、選択中の切断領域Mの輪郭を特定し、特定された輪郭と、設定中のオフセット量とに基づきオフセット輪郭を特定する(S10)。縫目条件の設定が検出されない場合(S14:NO)、CPU7はS24の処理を行う。
ユーザは、欄91のプレビュー画像を確認し、切断領域Mの条件の設定を終了する場合に、キー99を押下する。キー99の押下が検出された場合(S24:YES)、CPU7は、領域指示が第一指示である場合、刺繍データのうちの、対象模様Tを縫製するため対象データを有効とし、領域指示が第二指示又は第三指示である場合、刺繍データDのうちの、対象データを無効として、アップリケ模様データGを生成する(S25)。図6に示すように、具体例3のアップリケ模様データGは、S21で生成された加工データJと、S22で生成された位置縫製データK及び固定縫製データLと、S1で取得された刺繍データDとを含む。加工データJ、位置縫製データK、固定縫製データL、及び刺繍データDの各部分模様データには、有効/無効設定が対応づけられている。具体例3では、加工データは、有効/無効設定が無効に設定される。図示しないが具体例1及び2では、加工データと縫製順序が一番目の部分模様データとは、有効/無効設定が無効に設定される。
CPU7は、アップリケ模様データGを確認するための、画面100をLCD15に表示する(S26)。画面100は、欄101から105、及びキー111から113を表示する。欄101は、加工データJに基づき切断領域Mに応じたアップリケ片Qの形状を表示する。欄102は、項目116から118の設定を表示する。APPLIQUE MATERIALで示す項目116は、アップリケ模様データGの加工データに従って切断領域Mの輪郭を表す縫目を縫製する場合の糸色及び加工データの有効/無効設定を表示する。具体例3では項目116に、有効/無効設定の設定が無効であることを示すマーク106が表示されている。APPLIQUE POSITIONで示す項目117は、アップリケ模様データGの位置縫製データKに従ってアップリケ片Qの被縫製物C上の配置を表す位置縫目N1を縫製する場合の糸色及び縫製データの有効/無効設定を表示する。APPLIQUEで示す項目118は、アップリケ模様データGの固定縫製データLに従ってアップリケ片Qを被縫製物Cに縫いとめる固定縫目N2を縫製する場合の糸色及び部分模様データの有効/無効設定を表示する。欄103は、刺繍データDに基づき刺繍模様Eを表示する。欄104は、項目121から127の各々について、部分模様データに従って縫目を縫製する場合の糸色に及び部分模様データの有効/無効設定を表示する。欄103では、項目121から127のうちの、項目121から123のみが表示されおり、項目124から127は欄103をスクロールすることで欄103に表示させることができる。具体例3では項目117、118及び各部分模様データに、有効/無効設定の設定が無効であることを示すマーク106は表示されていない。キー111は、画面84を表示し、切断領域Mの条件の設定をやりなおす場合に押下される。キー112は、欄102に表示される項目116から118及び欄104に表示される項目121から127について、有効/無効設定を変更する場合に押下される。キー113は、アップリケ模様データGの確認を終了する場合に押下される。
CPU7は、キー113の押下が検出されたかを判断する(S27)。キー113の押下が検出されていない場合(S27:NO)、CPU7は、キー112の押下が検出されたかを判断する(S28)。ユーザは、例えば、アップリケ片Qを接着剤等で被縫製物Cに固定する場合に項目118を選択した状態で、キー112を押下し、項目118の有効/無効設定を無効に変更する。ユーザは、例えば、領域指示として第二指示又は第三指示を選択し、対象模様Tを縫製したい場合に、対象模様Tに対応する項目121を選択した状態で、キー112を押下し、項目121の有効/無効設定を有効に変更する。キー112の押下が検出された場合(S27:YES)、欄102、104の項目のうちの選択中の項目の有効/無効設定を変更し、LCD15に表示する画面100を更新する(S29)。Sキー112の押下が検出されない場合(S29:NO)、CPU7は、キー111の押下が検出されたかを判断する(S30)。キー111の押下が検出された場合(S30:YES)、CPU7は処理をS7に戻す。キー111の押下が検出されない場合(S30:NO)、又はS29の次に、CPU7は処理をS27に戻す。
キー113の押下が検出された場合(S27:YES)、CPU7は、通信部27を介し、アップリケ模様データGのうちの加工データJを切断装置3に出力する。切断装置3のCPU51は、加工データJを受信し、加工データに基づき切断部60を駆動して、被切断物Pからアップリケ片Qを切り出す。CPU7は、スタート/ストップスイッチ35の検出信号に基づき、縫製開始の指示が検出したかを判断する(S33)。縫製開始の指示が検出されない場合(S33:NO)、CPU7は、縫製開始の指示が検出されるまで待機する。縫製開始の指示が検出された場合(S33:YES)、CPU7は、アップリケ模様データGのうち、有効/無効設定が有効になっているデータに基づき、縫製を行う(S34)。
図6及び図7を参照し、具体例3の場合の縫製処理を説明する。図7に示すように、CPU7は、アップリケ模様データGの加工データJの有効/無効設定が無効に設定されているので、加工データJに基づき縫製を行わない。CPU7は、位置縫製データKの有効/無効設定が有効に設定されているので、位置縫製データKに従って、移動機構10と、縫製部9とを駆動し、アップリケ片Q3の被縫製物C上の位置を表す位置縫目N1を縫製する(S41)。位置縫目N1は、一点鎖線Uで示される、縫製位置に配置されたアップリケ片Q3の輪郭よりも所定距離内側に形成される。位置縫製データKの縫製後、CPU7は、移動機構10を駆動し、刺繍枠17を針棒8から離れた位置に配置した後、LCD15にメッセージを表示し、加工データに従って切断装置3で切り出されたアップリケ片Q3を、位置縫目N1が表す位置に配置するように促してもよい。
ユーザは、加工データJに従って切断装置3で切断されたアップリケ片Q3を位置縫目N1が表す位置に配置した後、スタート/ストップスイッチ35を押下して、固定縫製データLに基づく縫製の開始を指示する。アップリケ片Q3は、例えば、被縫製物C用の接着剤により、被縫製物Cに貼り付けられる。CPU7は、スタート/ストップスイッチ35の押下を検出することに応じて、固定縫製データLに従って、移動機構10と、縫製部9とを駆動し、アップリケ片Q3を固定縫目N2により被縫製物C上に縫いとめる(S42)。固定縫目N2は、アップリケ片Q3の輪郭よりも所定距離内側に形成される。CPU7は、具体例3では対象模様Tである第一部分模様の縫製データの、有効/無効設定が有効に設定されているので、縫製順序が一番目の部分模様の糸色「BRASS」の糸に上糸を交換することを促すメッセージをLCS15に表示する。ユーザは、一番目の部分模様の糸色の糸に上糸を交換した後、スタート/ストップスイッチ35を押下する。
CPU7は、スタート/ストップスイッチ35の押下を検出したことに応じて、縫製順序が一番目の部分模様データに基づく縫製を行う(S43)。S43により、CPU7は、刺繍データDに従って縫製部9を駆動し、加工データに従って切り出されたアップリケ片Q3が配置された被縫製物Cに対象模様Tを縫製する。固定縫目N2は、対象模様Tの縫目N3によって覆われる。縫製順序が二番目から七番目の部分模様データについても、同様に縫製が実行される(S44)。縫製処理により、アップリケ模様E3が縫製される。図2に示すように、CPU7は、以上でメイン処理を終了する。具体例1及び具体例2の場合の縫製処理では、具体例3の場合の縫製処理と基本的に同様な処理が実行されるが、アップリケ模様データの有効/無効設定が無効に設定されたままである場合、対象模様Tの部分模様データに基づく縫製処理は実行されない。具体例1及び具体例2の場合の縫製処理でも、アップリケ模様データの有効/無効設定が無効から有効に設定変更された場合(S28:YES、S29)、対象模様Tの部分模様データに基づく縫製処理の一部又は全部が実行されてもよい。
図2のメイン処理が装置4で実行される場合、S27の処理を変更し、S33、S34の処理をミシン2で実行されればよい。S27の処理でキー113の押下が検出された場合(S27)、装置4のCPU41は、通信部45を介し、アップリケ模様データGをミシン2に出力し、加工データJを切断装置3に出力する。切断装置3は、装置4から出力された加工データJに基づき、被切断物Pからアップリケ片Q3を切り出す処理を行う。ミシン2は、装置4から出力されたアップリケ模様データGに基づき、S33、S34の処理を実行する。
図8を参照して、具体例4から具体例6の刺繍模様130についてのメイン処理の概要を説明する。具体例4から6の刺繍模様130は、第一色の糸で縫製される部分模様131、133と、第二色の糸で縫製される部分模様132、134と、第三色の糸で縫製される部分模様と135を含む。部分模様131から135の内の部分模様131から134が対象模様として特定された場合(S5:YES)、CPU7は、部分模様131から134を一つの模様として、対象模様138として特定する(S6)。具体例4では、S8でキー92の押下が検出され(S8:YES)、CPU7は、切断領域として第二領域141を特定する(S9)。具体例5では、キー93の押下が検出され(S8:YES)、CPU7は、切断領域として第三領域142を特定する(S9)。具体例6では、キー94の押下が検出され(S8:YES)、CPU7は、切断領域として第一領域143を特定する(S9)。S21では、CPU7は、二以上の部分模様131から134を一つの模様として、加工データを生成する。具体例4では、CPU7は、S34でアップリケ模様データに基づき、部分模様131から134を縫製せず、部分模様135を縫製してアップリケ模様146を作成する。具体例5では、CPU7は、S34でアップリケ模様データに基づき、部分模様131から134を縫製せず、部分模様135を縫製してアップリケ模様147を作成する。具体例6では、CPU7は、S34でアップリケ模様データに基づき、部分模様131から135を縫製してアップリケ模様148を作成する。
上記実施形態において、ミシン2及び装置4は各々、本発明の加工データ生成装置の一例である。ミシン2は、本発明の刺繍ミシンの一例である。タッチパネル16及び入力部49は、本発明の入力部の一例である。LCD15及び表示部48は、本発明の表示部の一例である。S6の処理は、本発明の模様特定処理の一例である。S8の処理は、本発明の領域指示取得処理の一例である。S21の処理は、本発明の加工データ生成処理の一例である。S25の処理は、本発明の設定処理の一例である。S11の処理は、本発明のオフセット量取得処理の一例である。S23の処理は、本発明のプレビュー処理の一例である。S24の後のS11は、本発明の再取得処理の一例である。S22の処理は、本発明の位置縫製処理の一例である。S22の処理は本発明の固定縫製データ生成処理の一例である。S4の処理は、本発明の表示制御処理の一例である。S5の処理は、本発明の模様指示取得処理である。S43の処理は、本発明の対象模様縫製処理の一例である。S41の処理は、本発明の位置縫製処理の一例である。S42の処理は、本発明の固定縫製処理の一例である。
上記実施形態のミシン2は、タッチパネル16と、タッチパネル16の検出信号が入力されるCPU7とを備える。CPU7は、対象模様Tを特定する模様特定処理を実行する(S6)。CPU7は、タッチパネル16を介し、対象模様Tの外部且つ対象模様Tによって囲まれる第一領域M3を切断領域Mとして選択する領域指示を取得する領域指示取得処理を実行する(S8)CPU7は、領域指示で指示される切断領域Mをアップリケ片Q3として被切断物Pから切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理を実行する(S21)。ミシン2は、第一領域M3を被切断物Pから切り出すための加工データを生成できる。ユーザは加工データに基づき被切断物Pを加工することで、切断領域Mに応じたアップリケ片Q3を取得できる。ユーザは切断領域Mに対応するアップリケ片Q3と対象模様Tとを組み合わせたアップリケ模様E3を従来よりも簡単に得ることができる。つまり、ミシン2は、対象模様Tの輪郭C1、C2に基づき、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のユーザの利便性を従来よりも向上できる。
CPU7は、S6の模様特定処理で、刺繍模様Eを縫製するための刺繍データDに基づき、刺繍模様Eの少なくとも一部を対象模様Tとして特定する。ミシン2は、記憶部24に記憶された既存の刺繍データDを活用することで、対象模様Tの輪郭C1、C2に基づき、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
CPU7は、S8の領域指示取得処理で、第一領域M3を切断領域Mとする第一指示と、第一領域M3とは離隔した対象模様Tの輪郭である外側輪郭C1によって囲まれ、且つ第一領域M3を含む第二領域M1を切断領域Mとする第二指示と、第二領域M1から第一領域M3を除いた第三領域M2を切断領域Mとする第三指示との中から、タッチパネル16を介して選択された指示を、領域指示として取得する。ミシン2は、タッチパネル16を介して選択された指示に応じて、対象模様Tの輪郭C1、C2に基づき設定される切断領域Mを変更できる。ミシン2は、対象模様Tの輪郭C1、C2に基づき設定される切断領域Mが選択できない装置に比べ、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E1からE3を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
CPU7は、領域指示が第一指示である場合、刺繍データDのうちの、対象模様Tを縫製するため対象データを有効とし、領域指示が第二指示又は第三指示である場合、刺繍データDのうちの、対象データを無効とする設定処理を行う(S25)。ミシン2は、領域指示に応じて、対象データを無効とするか、有効とするかを自動で設定できる。ミシン2は、有効/無効設定をユーザが手動で行う手間を省くことができうる。
CPU7は、切断領域Mを拡張又は縮小するオフセット量を取得するオフセット量取得処理(S11)を行う。CPU7は、S21の加工データ生成処理で、S10で特定された対象模様Tの輪郭C1、C2と、S11で取得されたオフセット量とに基づき、オフセット量だけ拡張又は縮小された切断領域Mを被切断物Pから切り出すための加工データJを生成する。ミシン2は、オフセット量だけ切断領域Mを拡張又は縮小できる。ミシン2は、アップリケ片Q3の縫い代、端部の反りの抑制、及び仕上がりのバランス等を考慮した加工データを生成できる。ミシン2は、オフセット量が設定できない装置に比べ、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
ミシン2は、LCD15を備える。CPU7は、加工データに基づき、切断領域Mの形状を含むプレビュー画像をLCD15に表示させるプレビュー処理(S23)と、プレビュー処理後、タッチパネル16を介し入力された、切断領域Mのオフセット量を取得する再取得処理(S23の後のS12)とを実行する。ミシン2は、オフセット量だけ切断領域Mを拡張又は縮小できる。ミシン2は、アップリケ片Q3の縫い代、端部の反りの抑制、及び仕上がりのバランス等を考慮した加工データを生成できる。ミシン2は、オフセット量が設定できない装置に比べ、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のミシン2は、オフセット量だけ切断領域Mを拡張又は縮小できる。ユーザは、LCD15を参照しながら、アップリケ片Q3が縫いとめられること及び仕上がり等を考慮して、オフセット量を調整できる。ミシン2は、オフセット量が設定できない装置に比べ、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
CPU7は、加工データJに従って被切断物Pから切り取られたアップリケ片Q3の被縫製物上の配置を示す位置縫目N1をミシン2で形成するための位置縫製データKを生成する位置縫製データ生成処理を実行する(S22)。ミシン2は、位置縫製データKを生成できる。ミシン2は、位置縫製データKに従って、アップリケ片Q3の被縫製物C上の配置を示す位置縫目N1を縫製することで、アップリケ片Q3の位置決めをしやすい。ミシン2は、位置縫製データKが生成できない装置に比べ、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
CPU7は、加工データJに従って被切断物Pから切り取られたアップリケ片Qをミシン2で被縫製物Cに縫いとめるための固定縫製データを生成する固定縫製データ生成処理を実行する(S22)。ミシン2は、固定縫製データLに従って、アップリケ片Q3を被縫製物Cに縫いとめることができる。ミシン2は、固定縫製データLが生成できない装置に比べ、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
CPU7は、刺繍データDに基づき、刺繍模様EをLCD15に表示する表示制御処理(S4)と、タッチパネル16を介し、LCD15に表示された刺繍模様Eの一部を対象模様Tとして選択する模様指示を取得する模様指示取得処理(S5)とを実行する。CPU7は、S6の模様特定処理で、模様指示で指示される刺繍模様Eの一部を対象模様Tとして特定する。ミシン2は、LCD15に表示された刺繍模様Eの一部を対象模様Tとして取得できる。ミシン2は、模様指示を入力する際のユーザの利便性を向上できる。
具体例4の刺繍模様130は、複数の部分模様131から135を含む。CPU7は、S6の模様指示取得処理で、対象模様Tは、複数の部分模様のうちの、一以上の部分模様131から134を対象模様Tとして選択する模様指示を取得する。CPU7は、S21の加工データ生成処理で、二以上の部分模様131から134を一つの模様として、対象模様138の輪郭に基づき、加工データを生成する。ミシン2は、二以上の部分模様131から134を一つの模様として、対象模様138の輪郭に基づき、加工データを生成できない装置に比べ、対象模様138の形状とは異なるアップリケ模様148を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
刺繍模様Eに含まれる複数の部分模様は、糸色ごとに区分されている。CPU7は、S5の模様指示取得処理で、LCD15に表示された刺繍模様Eに含まれる複数の部分模様のうち、糸色により指定された一以上の部分模様を対象模様Tとして選択する模様指示を取得する。ミシン2では、ユーザは糸色を選択することで対象模様Tとなる部分模様を選択できる。ミシン2は、糸色により部分模様を選択できない装置に比べ、対象模様Tの形状とは異なるアップリケ模様E3を作成する際のユーザの利便性を更に向上できる。
ミシン2は、刺繍データDに従って被縫製物Cに縫目を形成可能な縫製部9を備える。CPU7は、刺繍データDに従って縫製部9を駆動し、加工データに従って切り出されたアップリケ片Q3が配置された被縫製物Cに対象模様Tを縫製する(S34、S43)。ミシン2は、アップリケ片Q3と刺繍模様Eを組み合わせたアップリケ模様E3を従来よりも簡単に得ることができる。
CPU7は、位置縫製データKに従って縫製部9を駆動し、アップリケ片Q3の位置を示す位置縫目N1を被縫製物Cに形成する位置縫製処理を行う(S41)。ユーザは、位置縫目N1を目印にアップリケ片Q3の位置決めをしやすい。CPU7は、固定縫製データLに従って縫製部9を駆動し、アップリケ片Q3を被縫製物Cに縫いとめる固定縫製処理を行う(S42)。ミシン2は、アップリケ片Q3を確実に被縫製物Cに縫いとめることができる。
本発明の加工データ生成装置、刺繍ミシン、及び加工データ生成プログラムは、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。
本発明は種々の態様で実行可能であり、例えば、加工データ生成プログラムを記憶した非一時的コンピュータ可読媒体、及び加工データ生成装置の制御部により実行される加工データ生成方法等の形態で実現されてもよい。
(A)ミシン2の構成は適宜変更してよい。ミシン2は、刺繍縫製可能であればよく工業用ミシン及び複数の針棒を備える多針ミシンであってもよい。ミシン2が多針ミシンである場合、針棒の本数は特に限定されない。装置4の構成は、適宜変更されてよく、例えば、切断装置3、スマートフォン等でもよい。ミシン2又は加工データ生成装置4の表示部は、画像を表示可能であればよく、例えば、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、プラズマチューブアレイディスプレイ、電気泳動等を利用した電子ペーパーディスプレイ等でもよい。ミシン2又は加工データ生成装置4の入力部は、タッチパネル、キーボード、及びマウスの他、スイッチ、ジョイスティック等でもよい。ミシン2、切断装置3、及び装置4の少なくともいずれかは、通信部を変更又は省略してもよく、例えば、刺繍データ、加工データ、及びアップリケ模様データを含むデータの一部又は全部は、有線で送受信されてもよいし、記憶媒体を介して受け渡しされてもよい。
(B)図2の処理を実行させるための指令を含むプログラムは、CPU7、41の各々が、対応するプログラムを実行するまでに、各装置の記憶機器に記憶されればよい。従って、プログラムの取得方法、取得経路及びプログラムを記憶する機器の各々は、適宜変更してもよい。各装置が実行するプログラムは、ケーブル又は無線通信を介して、他の装置から受信し、記憶部等の記憶装置に記憶されてもよい。他の装置は、例えば、PC、及びネットワーク網を介して接続されるサーバを含む。
(C)メイン処理の各ステップは、CPU7、41によって実行される例に限定されず、一部又は全部が他の電子機器(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。メイン処理の各ステップは、複数の電子機器(例えば、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。メイン処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。メイン処理に、以下の変更が適宜加えられてもよい。
S1で刺繍データDに変えて、一以上の図形を表す図形データが取得されてもよい。この場合、一以上の図形の中から対象模様が特定されてもよい。CPU7は、例えば、図形のうちの色が塗られている領域を縫目が形成される縫目領域として特定し、対象模様が特定される前、又は後に、縫目領域をサテン縫い、畳縫い、実用模様等の所定の縫目で縫製するための刺繍データに変換されることで、図2のメイン処理と同様の処理を実行できる。
領域指示は、第一指示であってもよいし、第二指示及び第三指示の何れかが選択不能であってもよい。ミシン2は、第一指示に加え、第一から第三指示以外の指示を選択可能であってもよい。オフセット量は、設定不能であってもよいし、固定値であってもよい。S25の処理は省略されてもよい。この場合、有効/無効設定は、S28、S29で、手動で設定可能であってもよい。CPU7は、S25を実行し、S28、S29の処理を省略してもよい。切断領域Mの形状を含むプレビュー処理は、省略されてもよい。縫目条件は、領域指示によらず同一の条件を設定可能であってもよい。縫目条件はユーザにより設定不能であってもよい。領域指示が第一指示であるときの固定縫目N2は、対象模様Tの縫目N3により一部又は全部が覆われなくてもよい。CPU7は、対象模様の有効/無効設定に変えて、対象模様の縫目条件を変更する編集を受け付けてもよい。この場合の縫目条件は、例えば、サテン縫い、畳縫い、実用模様等の縫目の種類、糸密度を含んでもよい。このようにした場合、ミシン2は、例えば、領域指示が第二指示又は第三指示である場合でも、アップリケ片Q1、Q2が縫目の間から、対象模様Tが透けるような縫目条件を設定することができ、アップリケ模様のバリエーションを増やすことができる。領域指示が第二指示である場合に、有効/無効設定に従い、対象模様Tに対応する部分模様データに従って縫製する処理を省略する一方で、対象模様Tの内側輪郭C2を表す縫目が形成されてもよい。
2:ミシン、4:加工データ生成装置、7、41:CPU、15:LCD、16:タッチパネル、24、44:記憶部、48:表示部、49:入力部

Claims (16)

  1. 入力部と、
    前記入力部の検出信号が入力される制御部とを備え、
    前記制御部は、
    対象模様を特定する模様特定処理と、
    前記入力部を介し、前記対象模様の外部且つ前記対象模様によって囲まれる第一領域を切断領域として選択する領域指示を取得する領域指示取得処理と、
    前記領域指示で指示される前記切断領域をアップリケ片として被切断物から切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理と
    を実行することを特徴とする加工データ生成装置。
  2. 前記制御部は、前記模様特定処理で、刺繍模様を縫製するための刺繍データに基づき、前記刺繍模様の少なくとも一部を前記対象模様として特定することを特徴とする請求項1に記載の加工データ生成装置。
  3. 前記制御部は、前記領域指示取得処理で、
    前記第一領域を前記切断領域とする第一指示と
    前記第一領域とは離隔した前記対象模様の輪郭である外側輪郭によって囲まれ、且つ前記第一領域を含む第二領域を前記切断領域とする第二指示と、
    前記第二領域から前記第一領域を除いた第三領域を前記切断領域とする第三指示と
    の中から、前記入力部を介して選択された指示を、前記領域指示として取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の加工データ生成装置。
  4. 前記制御部は、前記領域指示取得処理で、
    前記第一領域を前記切断領域とする第一指示と
    前記第一領域とは離隔した前記対象模様の輪郭である外側輪郭によって囲まれ、且つ前記第一領域を含む第二領域を前記切断領域とする第二指示と、
    前記第二領域から前記第一領域を除いた第三領域を前記切断領域とする第三指示と
    の中から、前記入力部を介して選択された指示を、前記領域指示として取得し、
    前記制御部は、前記領域指示が前記第一指示である場合、前記刺繍データのうちの、前記対象模様を縫製するためのデータである対象データを有効とし、前記領域指示が前記第二指示又は前記第三指示である場合、前記刺繍データのうちの、前記対象データを無効とする設定処理を更に実行することを特徴とする請求項2に記載の加工データ生成装置。
  5. 前記制御部は、前記切断領域を拡張又は縮小するオフセット量を取得するオフセット量取得処理を更に実行し、
    前記制御部は、前記加工データ生成処理で、取得された前記オフセット量とに基づき、前記オフセット量だけ拡張又は縮小された前記切断領域を前記被切断物から切り出すための前記加工データを生成することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の加工データ生成装置。
  6. 表示部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記加工データに基づき、前記切断領域の形状を含むプレビュー画像を前記表示部に表示させるプレビュー処理と、
    前記プレビュー処理後、前記入力部を介し入力された、前記切断領域の前記オフセット量を取得する再取得処理と
    を更に実行することを特徴とする請求項5に記載の加工データ生成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記加工データに従って前記被切断物から切り取られた前記アップリケ片の被縫製物上の配置を示す縫目を刺繍ミシンで形成するための位置縫製データを生成する位置縫製データ生成処理を更に実行することを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の加工データ生成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記加工データに従って前記被切断物から切り取られた前記アップリケ片を刺繍ミシンで被縫製物に縫いとめるための固定縫製データを生成する固定縫製データ生成処理を更に実行することを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の加工データ生成装置。
  9. 表示部を更に備え、
    前記制御部は、
    前記刺繍データに基づき、前記刺繍模様を前記表示部に表示する表示制御処理と、
    前記入力部を介し、前記表示部に表示された前記刺繍模様の一部を前記対象模様として選択する模様指示を取得する模様指示取得処理を更に実行し、
    前記制御部は、前記模様特定処理で、前記模様指示で指示される前記刺繍模様の一部を前記対象模様として特定することを特徴とする請求項2又は4に記載の加工データ生成装置。
  10. 前記刺繍模様は、複数の部分模様を含み、
    前記制御部は、
    前記模様指示取得処理で、前記対象模様は、前記複数の部分模様のうちの、一以上の前記部分模様を前記対象模様として選択する前記模様指示を取得し、
    前記加工データ生成処理で、前記対象模様が、二以上の前記部分模様を含む場合、前記二以上の部分模様を一つの模様として、前記加工データを生成することを特徴とする請求項9に記載の加工データ生成装置。
  11. 前記刺繍模様に含まれる前記複数の部分模様は、糸色ごとに区分されており、
    前記制御部は、
    前記模様指示取得処理で、前記表示部に表示された前記刺繍模様に含まれる前記複数の部分模様のうち、前記糸色により指定された前記一以上の部分模様を前記対象模様として選択する前記模様指示を取得することを特徴とする請求項10に記載の加工データ生成装置。
  12. 入力部と、
    刺繍データに従って被縫製物に縫目を形成可能な縫製部と、
    前記入力部の検出信号が入力され、前記縫製部を制御可能な制御部とを備え、
    前記制御部は、
    対象模様を特定する模様特定処理と、
    前記入力部を介し、前記対象模様の外部且つ前記対象模様によって囲まれる領域を切断領域として選択する領域指示を取得する領域指示取得処理と、
    前記領域指示で指示される前記切断領域をアップリケ片として被切断物から切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理と
    を実行することを特徴とする刺繍ミシン。
  13. 前記制御部は、前記模様特定処理で、刺繍模様を縫製するための前記刺繍データに基づき、前記刺繍模様の少なくとも一部を前記対象模様として特定し、
    前記刺繍データに従って前記縫製部を駆動し、前記加工データに従って切り出された前記アップリケ片が配置された前記被縫製物に前記対象模様を縫製する対象模様縫製処理を更に実行することを特徴とする請求項12に記載の刺繍ミシン。
  14. 前記制御部は、
    前記加工データに従って前記被切断物から切り取られた、前記切断領域に応じた前記アップリケ片の前記被縫製物上の配置を示す縫目を刺繍ミシンで形成するための位置縫製データを生成する位置縫製データ生成処理と、
    前記位置縫製データに従って前記縫製部を駆動し、前記アップリケ片の位置を示す前記縫目を前記被縫製物に形成する位置縫製処理と
    を更に実行することを特徴とする請求項12又は13に記載の刺繍ミシン。
  15. 前記制御部は、
    前記加工データに従って前記被切断物から切り取られた、前記切断領域に応じた前記アップリケ片を前記被縫製物に縫いとめるための固定縫製データを生成する固定縫製データ生成処理と、
    前記固定縫製データに従って前記縫製部を駆動し、前記アップリケ片を前記被縫製物に縫いとめる固定縫製処理と
    を更に実行することを特徴とする請求項12から14の何れかに記載の刺繍ミシン。
  16. 入力部と、前記入力部の検出信号が入力される制御部とを備えた加工データ生成装置の前記制御部に、
    対象模様を特定する模様特定処理と、
    前記入力部を介し、前記対象模様の外部且つ前記対象模様によって囲まれる第一領域を切断領域として選択する領域指示を取得する領域指示取得処理と、
    前記領域指示で指示される前記切断領域をアップリケ片として被切断物から切り出すための加工データを生成する加工データ生成処理と
    を実行させるための指示を含むことを特徴とする加工データ生成プログラム。
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